(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-19
(45)【発行日】2022-04-27
(54)【発明の名称】切断アセンブリ及びこれを有するトリマ
(51)【国際特許分類】
B26B 19/04 20060101AFI20220420BHJP
【FI】
B26B19/04 U
B26B19/04 G
(21)【出願番号】P 2021517791
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(86)【国際出願番号】 EP2019076264
(87)【国際公開番号】W WO2020070019
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-12-16
(32)【優先日】2018-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】デ ハース,ロヒール エンリコ
(72)【発明者】
【氏名】スタペルブルーク,マルティニュス ベルナルデュス
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】特表平9-511921(JP,A)
【文献】特表2018-508266(JP,A)
【文献】米国特許第2251577(US,A)
【文献】特開2018-126437(JP,A)
【文献】実開昭53-23690(JP,U)
【文献】特開昭53-116961(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0320296(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 19/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚上の毛を切断するための切断アセンブリであって:
前記皮膚に接触するための保護プレートであって、軸に沿って延びるとともに保護歯を有する第1の歯付きエッジを有する、保護プレートと;
前記保護プレート上に配置されるカッタープレートであって、前記カッタープレートは、前記軸に沿って前記保護プレートに対してスライド可能であり、前記カッタープレートは、前記軸に平行に延びるとともに切断歯を有する第2の歯付きエッジを有し、前記カッタープレートおよび前記保護プレートは、前記カッタープレートがスライドするとき前記毛が前記保護歯に当たって前記切断歯によって切断されるように配置され、前記切断歯はそれぞれ、切断部および先端部を含み、前記先端部は、前記軸に平行に少なくとも1つの方向に前記切断部に対して外方に拡大され、隣接する前記先端部の間の最小スペースは、隣接する前記保護歯の間の最小スペースよりも小さく、各前記先端部は、前記カッタープレートがスライドするとき、前記保護歯の少なくとも1つとの重なりを維持する、カッタープレートと、を有する
切断アセンブリ。
【請求項2】
前記切断歯の前記先端部および前記保護歯は、前記スライドする間にそれらの間にギャップが設けられるように配置される、
請求項1に記載の切断アセンブリ。
【請求項3】
前記先端部は、前記軸に平行な両方向に前記切断部に対して外方に拡大され、オプションで、前記先端部は、隣接する前記保護歯の対の各前記保護歯と、前記切断部が前記対の間にあるときに、部分的に重なる、
請求項1又は2に記載の切断アセンブリ。
【請求項4】
前記軸と平行な一方向の前記切断部からの前記先端部の前記の外方の拡大は、50μmを超える、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項5】
前記先端部は、前記切断部から外方に突出する形状を有する、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項6】
前記切断部は切断エッジを有し、前記先端部は前記切断エッジよりもシャープでない案内エッジを有する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項7】
前記先端部の外面は、前記切断部の反対側にある平坦部を含む、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項8】
前記保護プレートは、第1の歯付きエッジの反対側にあるさらなる第1の歯付きエッジを有し、前記さらなる第1の歯付きエッジはさらなる保護歯を有し、前記カッタープレートは、前記第2の歯付きエッジの反対側にあるさらなる第2の歯付きエッジを有し、前記さらなる第2の歯付きエッジはさらなる切断歯を有し、前記カッタープレートがスライドするとき、前記毛は、前記さらなる保護歯に当たって前記さらなる切断歯によって切断される、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項9】
前記さらなる切断歯は、それぞれ、さらなる切断部およびさらなる先端部を含み、前記さらなる先端部は、前記軸に平行な少なくとも1つの方向に前記さらなる切断部に対して外方に拡大され、隣接する前記さらなる先端部の間の最小スペースは、隣接する前記さらなる保護歯の間の最小スペースよりも小さく、それぞれの前記さらなる先端部は、前記カッタープレートがスライドするとき、前記さらなる保護歯の少なくとも1つとの重なりを維持し、オプションで、前記さらなる切断歯の前記さらなる先端部および前記さらなる保護歯は、前記スライドする間にそれらの間にさらなるギャップが設けられるように配置される、
請求項8に記載の切断アセンブリ。
【請求項10】
前記さらなる先端部は、前記軸に平行な両方向に、前記さらなる切断部に対して外方に拡大され、オプションで、前記さらなる先端部は、前記さらなる切断部が隣接する前記さらなる保護歯の対の間にあるとき、前記隣接するさらなる保護歯の前記対の各前記さらなる保護歯と部分的に重なる、
請求項9に記載の切断アセンブリ。
【請求項11】
前記軸に平行な一方向の前記さらなる切断部からの前記さらなる先端部の前記の外方の拡大は、50μmを超える、
請求項9又は10に記載の切断アセンブリ。
【請求項12】
前記さらなる先端部は、前記さらなる切断部から外方に突出する形状を有する、
請求項9乃至11のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項13】
前記さらなる切断部は、さらなる切断エッジを有し、前記さらなる先端部は、前記さらなる切断エッジよりもシャープでないさらなる案内エッジを有する、
請求項9乃至12のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項14】
前記第1の歯付きエッジおよび前記第2の歯付きエッジは、ステップ状に配置され、前記第1の歯付きエッジは前記第2の歯付きエッジを越えて突出し、オプションで、前記切断アセンブリが、前記さらなる第1の歯付きエッジおよび前記さらなる第2の歯付きエッジを含むとき、前記さらなる第1の歯付きエッジおよび前記さらなる第2の歯付きエッジは、ステップ状に配置され、前記さらなる第1の歯付きエッジは、前記さらなる第2の歯付きエッジを越えて突出する、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の切断アセンブリ。
【請求項15】
毛を切断するためのトリマであって:
請求項1乃至14のいずれか1項に記載の切断アセンブリと;
ボディと;
前記ボディ内に収容される駆動機構であって、前記カッタープレートと係合し、前記カッタープレートの前記保護プレートに対する往復する前記スライドを駆動するように構成される、駆動機構と;を有する、
トリマ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切断アセンブリ及びそれを有するトリマに関する。
【背景技術】
【0002】
毛を切るための種々のタイプのトリマが知られている。そのようなタイプの一つは、いわゆる往復トリマであり、これは、皮膚に接触する静止保護プレートと、保護プレート上を前後に、すなわち、往復するようにスライドする可動カッタープレートとを有する。保護プレートとカッタープレートは、両方とも歯付きエッジを有する。カッタープレートの歯は、カッタープレートが保護プレートに対してスライドするときに、保護プレートの歯に当たる(against)毛を切断する。
【0003】
特許文献1は、往復トリマ用ブレードを製造する方法を開示していることに留意されたい。この方法では、カッター歯を含む硬化鋼のシートが、軟質金属の壁部分に溶接される。特許文献1は、ブレードの歯が異なる長さであってもよいことをさらに開示している。
【0004】
保護プレートは、ユーザをカッタープレートから保護し、カッタープレートが毛を切断する歯を提供するだけでなく、カッタープレート-保護プレート切断アセンブリ全体に対して構造的な堅牢性を付与する。例えば、フィリップスからの「OneBlade」往復トリマでは、金属保護プレートは、保護プレートの周囲のプラスチックフレームと共に、必要な機械的剛性を有する切断アセンブリを提供する。
【0005】
保護プレートをできるだけ薄くして、トリマがより近い切断を達成できるようにすることが望ましい。これは、保護プレートの厚さが、毛がどれくらい短くトリミングされることができるかを決定する際の制限要因であるからである。しかしながら、保護プレートの厚さが減少するにつれて、その剛性も減少する。保護プレートの減少した剛性は、切断アセンブリ全体の堅牢性を損ない得る。特に、より薄い保護プレートは、保護プレートおよびその歯が受ける切断力に耐える能力を損なうことがあり、その結果、保護プレートは切断中に望ましくない程度に曲げられたり変形したりする。これは、切断アセンブリに損傷を与える可能性があり、また、使用者の皮膚を損傷する可能性もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【0007】
本発明は、請求項によって規定される。
【0008】
皮膚上の毛を切断するための切断アセンブリが提供される態様によれば、切断アセンブリは:皮膚に接触するための保護プレートであって、軸に沿って延びるとともに保護歯を有する第1の歯付きエッジを有する、保護プレートと;保護プレート上に配置されるカッタープレートであって、該カッタープレートは、軸に沿って保護プレートに対してスライド可能であり、カッタープレートは、軸に平行に延びるとともに切断歯を有する第2の歯付きエッジを有し、カッタープレートおよび保護プレートは、カッタープレートがスライドするとき毛が保護歯に当たって(against)切断歯によって切断されるように配置され、切断歯はそれぞれ、切断部および先端部(tip)を含み、該先端部は、該軸に平行に少なくとも1つの方向に切断部に対して外方に拡大され(enlarged)、隣接する先端部の間の最小スペースは、隣接する保護歯の間の最小スペースよりも小さく、各先端部は、カッタープレートがスライドするとき、保護歯の少なくとも1つとの重なり(overlap)を維持する、カッタープレートと、を有する。
【0009】
本発明は、カッタープレートの切断歯を使用して、切断アセンブリに、特に、切断中に大きな力を受ける保護プレートの(第1の)歯付きエッジにおいて、機械的剛性を加え得るという認識に基づいている。切断歯は、各々、切断部及び先端部を含む。先端部は、隣接する先端部の間の最小スペースが隣接する保護歯の間の最小スペースより小さくなるように、切断部に対して外方に拡大される。従って、先端部の外方への拡大は、先端部と少なくとも1つの保護歯が、保護プレートに対するカッタープレートのスライド中に、少なくとも部分的に、互いの重なりを維持するようなものである。これは、切断動作を通して、切断歯が、保護歯、および保護プレートに対してより大きな機械的支持を提供することを意味する。切断歯によって提供されるこの付加的な機械的剛性は、より近い切断を達成するが、切断アセンブリの機械的完全性を損なうリスクはより少ないように、保護プレートをより薄くすることを可能にする。
【0010】
切断歯の先端部および保護歯は、スライドする間にそれらの間にギャップが設けられるように配置され得る。このようなギャップは、切断歯と保護歯との間の毛の受容を容易にし得る。切断アセンブリが、第1の歯付きエッジがそれに沿って延びる軸に対して実質的に垂直な方向に動かされるとき、毛は、ギャップを介して切断歯の切断部にアクセスし得る。毛の侵入のためのこのようなギャップが設けられているにもかかわらず、切断歯の先端部は、切断動作を通して、保護歯および保護プレートに機械的支持が提供されることを確実にする。
【0011】
先端部は、軸に平行な両方向に切断部に対して外方に拡大され得る。先端部は、例えば、隣接する保護歯対の各保護歯と、切断部が対の間にあるときに、部分的に重なり得る。
【0012】
この方法では、単一の切断歯は、切断歯が、隣接する保護歯の対の間、例えば、その間の中間にあるときに、隣接する保護歯の対を支持し得る。
【0013】
一方向に平行な切断部からの先端部の外方の拡大は、50μmを超え得る。従って、先端部は、第1及び第2の歯付きエッジと平行な方向に、50μmから250μmの間の長さであり得る、毛の幅を超えて突出し得る。したがって、毛は、切断部による毛の切断を促進するように、切断歯の切断部から逃れることを先端部によって防止され得る。切断部は、先端部より切断アセンブリの中心に位置し、従って、切断部で切断された毛は、保護プレートおよび切断アセンブリ全体の変形のより少ないリスクをもたらし得る、すなわち、切断アセンブリの機械的剛性は、切断歯の先端部におけるより中心領域においてより大きくなり得るためである。このように、切断歯の先端部ではなく切断部で切断を促進することによって、より薄い保護プレートが用いられ得るように、保護歯および保護プレートに対する機械的要求が低減され得る。
【0014】
先端部は、切断部から外方に突出する(bulges)形状を有し得る。先端部のこのような形状、例えば球状(bulbous)の形状は、毛を切断部に向かって案内するのを助けることができ、切断は、保護歯を変形させにくく成り得る。このような形状を有する先端部は、保護歯の間のギャップを通る皮膚の変形である皮膚ドーミング(skin doming)に対しても有益な効果を有し、従って、切断アセンブリによって提供される切断の近接性を高め得る。
【0015】
切断部は切断エッジを有し得、先端部は切断エッジよりもシャープでない案内エッジを有し得る。切断部の切断エッジに対して鈍い先端部の案内エッジは、先端部自体が毛の切断をもたらすのではなく、先端部が毛を切断部に向かって案内するのを助け得る。先に説明したように、先端部よりもむしろ切断部で毛を切ることは、より薄い保護プレートが使用されることを可能にし得る保護歯にかけられる機械的要求を少なくする。
【0016】
一実施形態では、先端部の外面は、切断部の反対側にある平坦部を含む。平坦部は、皮膚のドーミングに対する有益な効果を有し得、したがって、切断アセンブリによって提供される切断の近接性を高め得る。
【0017】
保護プレートは、第1の歯付きエッジの反対側にあるさらなる第1の歯付きエッジを有し、このさらなる第1の歯付きエッジはさらなる保護歯を有し、カッタープレートは、第2の歯付きエッジの反対側にあるさらなる第2の歯付きエッジを有し、このさらなる第2の歯付きエッジはさらなる切断歯を有し、カッタープレートがスライドするとき、毛は、さらなる保護歯に当たってさらなる切断歯によって切断される。この実施形態では、切断アセンブリは、両側ブレード(dual-sided blade)とみなされ得、これは、毛切断効率を高め得る。
【0018】
さらなる切断歯は、それぞれ、さらなる切断部およびさらなる先端部を含み得、このさらなる先端部は、軸に平行な少なくとも1つの方向にさらなる切断部に対して外方に拡大され、隣接するさらなる先端部の間の最小スペースは、隣接するさらなる保護歯の間の最小スペースよりも小さく、それぞれのさらなる先端部は、カッタープレートがスライドするとき、さらなる保護歯の少なくとも1つとの重なりを維持する。この方法では、切断歯およびさらなる切断歯の両方が、切断アセンブリ全体の機械的剛性に寄与し得る。
【0019】
さらなる切断歯のさらなる先端部およびさらなる保護歯は、スライドする間にそれらの間にさらなるギャップが設けられるように配置され得る。さらなるギャップは、さらなる切断歯とさらなる保護歯との間の毛の受容を容易にする。
【0020】
さらなる先端部は、軸に平行な両方向に、さらなる切断部に対して外方に拡大され得る。さらなる先端部は、例えば、さらなる切断部が隣接するさらなる保護歯の対の間にあるとき、隣接するさらなる保護歯の対の各さらなる保護歯と部分的に重なり得る。
【0021】
軸に平行な一方向のさらなる切断部からのさらなる先端部の外方の拡大は、50μmを超え得る。従って、さらなる先端部は、このような毛がさらなる切断歯のさらなる切断部から逃げないようになど、毛の幅を超えて突出し得る。これは、さらなる保護歯および保護プレートに対する機械的要求を低減するために、さらなる切断部による毛の切断を促進し得る。
【0022】
さらなる先端部は、さらなる切断部から外方に突出する形状を有し得る。さらなる先端部のこのような形状、例えば球状の形状は、毛をさらなる切断部に向かって案内するのを助けることができ、この場合、切断は、さらなる保護歯を変形させにくくし得る。このような形状を有するさらなる先端部はまた、皮膚ドーミングに対して有益な効果を有し得、したがって、切断アセンブリによって提供される切断の近接性を高め得る。
【0023】
さらなる切断部は、さらなる切断エッジを有し得、さらなる先端部は、さらなる切断エッジよりもシャープでないさらなる案内エッジを有し得る。従って、さらなる先端部は、さらなる先端部自体が毛を切断するのではなく、毛をさらなる切断部に向かって導き得る。
【0024】
第1の歯付きエッジおよび第2の歯付きエッジは、ステップ状に(step-like manner)配置され得、第1の歯付きエッジは第2の歯付きエッジを越えて突出する。切断アセンブリが、さらなる第1の歯付きエッジ(104B)およびさらなる第2の歯付きエッジ(110B)を含むとき、さらなる第1の歯付きエッジおよびさらなる第2の歯付きエッジは、ステップ状に配置され得、さらなる第1の歯付きエッジは、さらなる第2の歯付きエッジを越えて突出する。
【0025】
第2の歯付きエッジを越えて突出する第1の歯付きエッジによって、例えば、第1の歯付きエッジが第2の歯付きエッジと同じ高さに位置合わせする(aligns flush with)シナリオに対して、保護プレートによってユーザに提供される保護が強化され得る。同じことが、さらなる第1の歯付エッジがさらなる第2の歯付エッジを越えて突出する場合にも当てはまる。
【0026】
別の態様によれば、毛を切断するためのトリマが提供され、トリマは:上述の切断アセンブリと;ボディと;ボディ内に収容される駆動機構であって、カッタープレートと係合し、カッタープレートの保護プレートに対する往復のスライドを駆動するように構成される、駆動機構と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して、より詳細に、かつ非限定的な例として記載される。
【0028】
【
図1】一実施形態による切断アセンブリの一部を示す。
【
図2】別の実施形態による切断アセンブリの一部を示す。
【
図4】一実施形態による方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
詳細な説明および具体的な例は、装置、システムおよび方法の例示的な実施形態を示しているが、説明の目的のみのために意図されており、本発明の範囲を限定することを意図されないことが理解されるべきである。本発明の装置、システムおよび方法のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面からよりよく理解されるようになるであろう。図面は単なる概略図であり、縮尺通りに描かれていないことが理解されるべきである。また、同じ又は類似の部分を示すために、図面全体で同じ参照番号が使用されることも理解されるべきである。
【0030】
皮膚上の毛を切断するための切断アセンブリが提供される。切断アセンブリは、皮膚に接触する保護プレートを有する。保護プレートは、軸に沿って延びる第1の歯付きエッジを有する。第1の歯付きエッジは、保護歯を有する。切断アセンブリは、保護プレート上に配置されたカッタープレートをさらに有する。カッタープレートは、軸と平行な方向に保護プレートに対してスライド可能である。カッタープレートは、軸と平行に延びる第2の歯付きエッジを有する。第2の歯付きエッジは、切断歯を有する。カッタープレートと保護プレートとは、カッタープレートがスライドするときに、毛が保護歯に当たって切断歯によって切断されるように位置合わせされる。切断歯は、各々、切断部及び先端部を含む。先端部は、軸に平行な少なくとも1つの方向に切断部に対して外方に拡大される。隣接する先端部の間の最小スペースは、隣接する保護歯の間の最小スペースより小さい。これにより、先端部は、保護プレートに対するカッタープレートのスライド中に保護歯の少なくとも1つとの重なりを維持する。
【0031】
本発明は、カッタープレートの切断歯を使用して、切断アセンブリに、特に、切断中に大きな力を受ける保護プレートの(第1の)歯付きエッジにおいて、機械的剛性を加えることができるという認識に基づいている。切断歯は、各々、切断部及び先端部を含む。先端部は、隣接する先端部の間の最小スペースが隣接する保護歯の間の最小スペースより小さくなるように、切断部に対して外方に拡大される。従って、先端部の外方への拡大は、先端部と少なくとも1つの保護歯が、保護プレートに対するカッタープレートのスライド中に、少なくとも部分的に、互いとの重なりを維持するようなものである。これは、切断動作を通して、切断歯が、保護歯および保護プレートに対してより大きな機械的支持を提供することを意味する。切断歯によって提供されるこの追加の機械的剛性は、保護プレートがより薄くされることを可能にし得るので、より近い切断を達成するが、切断アセンブリの機械的完全性を損なうリスクはより少ない。
【0032】
図1は、一実施形態による切断アセンブリ100の一部を概略的に示す。切断アセンブリ100は、保護プレート102を有する。保護プレート102は、第1の歯付きエッジ104Aを含み、これは、想定軸105に沿って延びる。第1の歯付きエッジ104Aは、保護歯106Aのアレイ(array)を有する。
【0033】
保護プレート102は、毛の切断中に皮膚(図示せず)に接触し、保護プレート102上を行き来して、すなわち往復運動するようにスライドするカッタープレート108から皮膚を保護する。したがって、保護プレート102は、例えばステンレス鋼のような金属または金属合金などの往復動カッタープレート108からユーザを保護することができる材料で作製され得る。さらに、切断アセンブリ100は、例えば、機械的剛性の向上はもちろん、追加の保護を提供するために、保護プレート102の周囲にフレーム(図示せず)を含んでもよい。この点に関して、フレームは、例えば、プラスチック、金属または金属合金、例えばステンレス鋼から形成され得る。好ましくは、プラスチックが、切断アセンブリ100を比較的軽量に維持し、製造コストを節約するために、フレームのために使用される。
【0034】
カッタープレート108は、第2の歯付きエッジ110Aを有する。第2の歯付きエッジ110Aは、切断歯112Aを有する。第1の歯付きエッジ104Aと第2の歯付きエッジ110Aは、軸105に沿ったカッタープレート108のスライドの間、毛111が保護歯106Aに当たって切断歯112Aよって切断されるように互いに対して配置される。
図1に示すように、毛111は、切断歯112Aと保護歯106Aとの間に受容され、カッタープレート108が、それぞれの歯の間で毛111を切断するのに十分な程度にスライドすると、最終的に切断される。この目的のために、切断歯112Aは、毛111を切断するためのブレードとして作用する切断エッジ118Aを含み得る。
【0035】
カッタープレート108は、保護プレート102とともに、切断中にカッタープレート108が受ける切断力に耐えることができる材料で作られ得る。カッタープレート108は、例えば、ステンレス鋼などの金属または金属合金を含み得る。
【0036】
図1に示すように、切断歯112Aは、各々、切断部114Aおよび先端部116Aを含む。切断部114Aは、
図1の斜線ハッチングの領域に対応する。先端部116Aは、第1の歯付きエッジ104Aによって画定される軸105に平行な両方向に切断部114Aに対して外方に拡大される。したがって、
図1に概略的に示すように、先端部116Aは、カッタープレート108の往復切断動作中に、保護歯106Aの少なくとも1つとの重なり115Aを維持する。
【0037】
この重なりは、拡大された先端部116A間の最小スペースが、保護歯106A間の最小スペースよりも小さいからである。例えば、拡大された先端部116A間の最小スペースは、保護歯106A間の最小スペースの10%~50%である。
【0038】
さらに、切断歯112Aのピッチは、重なりが、切断アセンブリ100の長さにわたって、すなわち、軸105に沿って、分散され得るように、保護歯106Aのピッチと異なっていてもよい。保護歯106Aおよび切断歯112Aのそれぞれのピッチにおけるこの差異は、切断アセンブリ100によって多すぎる毛が同時に切断されることを防止することができ、したがって、切断アセンブリ100を用いるトリマの駆動機構(
図1には示されていない)への負荷を低減する。
【0039】
これは、切断歯112Aが、切断動作全体を通じて、保護歯106A、および保護プレート102に対してより大きい機械的支持を提供することを意味する。切断歯112Aによって提供されるこの追加の機械的剛性は、保護プレート102をより薄くすることを可能にし、より近い切断を達成するが、切断アセンブリ100の機械的完全性を損なうリスクはより少ない。
【0040】
図1に示される先端部116Aの外方への拡大は、軸105と平行な両方向にあるが、例えば、保護歯106Aの少なくとも1つとの重なりが、カッタープレート108がスライドするときに維持されることを条件として、先端部116Aが、一方向のみに拡大されてもよいことも考えられる。
【0041】
図1に示す実施形態では、先端部116Aは、隣接する保護歯の対の各保護歯106Aと、切断部114Aが対の間にあるときに、部分的に重なる。このような重なりは、
図1に示す切断アセンブリ100の左端にある部分の切断歯112Aについて明らかである。したがって、単一の切断歯112Aは、切断歯112Aが、隣接する保護歯106Aの対の間、例えば、その間の中間にあるとき、隣接する保護歯106Aの対を支持し得る。切断歯112Aが対の間の中間にあるときに先端部によって重なる対の各保護歯の割合(fraction)は、例えば、10%から50%の間であり得る。
【0042】
図1に示すように、先端部116Aおよび保護歯106Aは、スライド中にギャップ117Aがそれらの間に設けられるように配置される。このようなギャップ117Aは、切断歯112Aと保護歯106Aとの間の毛111の受容を容易にし得る。切断アセンブリ100が軸105に対して実質的に垂直な方向に移動されるとき、毛111は、切断歯112Aの切断部114Aにギャップ117Aを経由してアクセスし得る。したがって、ギャップ117Aは望ましく、従来の切断アセンブリ設計におけるそのようなギャップの選択は、このようなギャップの提供または広がりに影響を及ぼすと考えられる設計特徴の考慮をこれまで阻んできた。対照的に、本発明者らは、外方に拡大された先端部116Aに加えて、ギャップ117Aが設けられ得ることを見出した。したがって、ギャップ117Aの提供に関連する効果的な切断は、前述のように、外方に拡大された先端部116Aによって提供されるより大きい機械的支持と組み合わされ得る。
【0043】
図1に示すように、先端部116Aは、切断部114Aから外方に突出する球状の形状を有する。先端部116Aのこのような球状の形状は、切断が保護歯106Aを変形させにくいところで、切断部114Aに向けて毛111を案内するのを助け得る。このような球状の形状を有する先端部116Aはまた、保護歯の間のギャップを通る皮膚の変形である皮膚ドーミングに対して有益な効果を有し得、したがって、切断アセンブリ100によって提供される切断の近接性を高め得る。
【0044】
皮膚ドーミングは、先端部116Aの外面上の平坦部122Aによってさらに補助されてもよく、この平坦部122Aは切断部114Aの反対側である。先端部116A領域の拡大された形状は、皮膚親和性および皮膚ドーミング制御のために最適化され得る。したがって、毛切断中の皮膚ドーミングは、毛の全ての側面から切断アセンブリ100を使用して制御され得、これにより、より近い切断を可能にし得る。
【0045】
前述したように、
図1に示す切断アセンブリ100の切断部114Aは、各保護歯106Aに当たる毛111を切断するための比較的シャープなエッジである切断エッジ118Aを含む。さらに、先端部116Aは、切断エッジ118Aよりもシャープでない案内エッジ120Aを有し得る。
【0046】
切断部114Aの切断エッジ118Aに対して鈍い先端部116Aの案内エッジ120Aは、先端部116A自体が毛111の切断をするのではなく、先端部116Aが毛111を切断部114Aに向けて案内するのを助け得る。これは、
図1において、先端部116Aによって切断されるのではなく、案内エッジ120Aによって切断部114Aに向かって移動される切断アセンブリ100の右側に向かって最も遠い毛111によって概略的に示される。矢印130Aは、毛111が先端部116Aによって、すなわち切断部114Aに向かって案内される方向を示す。案内エッジ120Aは、先端部116A及び切断部114Aが隣接する点に向かって曲がる。従って、案内エッジ120Aは、矢印130Aによって示される方向に毛111を運ぶのを助ける。先端部116Aによって動かされると、次に、
図1に示される切断アセンブリ100の左側に概略的に示されるように、毛111は切断部114Aの切断エッジ118Aによって切断される。
【0047】
切断部114Aは、先端部116Aよりも切断アセンブリ100の中心に位置するとみなされ得、したがって、切断部114Aで切断される毛は、保護歯106A、保護プレート102、および切断アセンブリ100全体の変形のリスクを少なくし得る。これは、切断アセンブリ100の機械的剛性が、切断歯112Aの先端部116Aにおけるよりも中心領域において大きいためであり得る。このように、切断歯112Aの先端部116Aではなく切断部114Aでの切断を促進することによって、保護歯106Aおよび保護プレート102に対する機械的要求が低減され得、その結果、より薄い保護プレート102が用いられ得る。より薄い保護プレート102は、前述のように、より近い切断をもたらし得る。
【0048】
一実施形態では、軸105に平行な一方向の切断部114Aからの先端部116Aの外方拡大L1Aは、50μmを超える。したがって、外方拡大L1Aは、毛111の幅よりも大きくなり得る。さらに、隣接する保護歯106Aの間のスペースは、例えば、100μm~500μmの間の寸法を取り得、それによって、毛が保護歯106Aの間のスペースに入ることを可能にする。
【0049】
図1に示すように、先端部116Aによって切断部114Aに向かって案内されると、切断部114Aによる毛111の切断を促進するように、毛111が先端部116Aによって、切断歯112Aの切断部114Aから逃げることを妨げられ得る。先端部116Aではなく切断部114Aで毛111を切断することは、前述のように、保護歯106Aおよび保護プレート102にかけられる機械的要求を少なくし、これは、より薄い保護プレート102が使用されることを可能にし得る。
【0050】
図2を参照すると、別の実施形態による切断アセンブリ100の一部が概略的に示されている。
図2に示す保護プレート102は、第1の歯付きエッジ104Aの反対側にあるさらなる第1の歯付きエッジ104Bを有する。さらなる第1の歯付きエッジ104Bは、さらなる保護歯106Bを有する。カッタープレート108は、第2の歯付きエッジ110Aの反対側にあるさらなる第2の歯付きエッジ110Bを有する。さらなる第2の歯付きエッジ110Bは、さらなる切断歯112Bを有する。第1の歯付きエッジ104Aおよび第2の歯付きエッジ110Aに関して上述したように、カッタープレート108が保護プレート102に対してスライドするとき、毛111はさらなる保護歯106Bに当たってさらなる切断歯112Bによって切断される。この実施形態では、切断アセンブリ100は、両側ブレードとみなされ得、これは、毛切断効率を高め得る。
【0051】
図1に関連して上述した場合と同様に、さらなる切断歯112Bは、それぞれ、さらなる切断部114Bおよびさらなる先端部116Bを含み得る。さらなる先端部116Bは、第1の切断エッジ104Aによって画定される軸105に平行な少なくとも1つの方向に、さらなる切断部114Bに対して外方に拡大される。隣接するさらなる先端部116Bの間の最小スペースは、隣接するさらなる保護歯106Bの間の最小スペースよりも小さい。従って、さらなる先端部116Bは、カッタープレート108が保護プレート102に対してスライドするとき、さらなる保護歯106Bの少なくとも1つとの重なり115Bを維持する。このようにして、切断歯112Aおよびさらなる切断歯112Bの両方が、切断アセンブリ100全体の機械的剛性に寄与し得る。
【0052】
さらなる先端部116Bおよびさらなる保護歯106Bは、スライド中にさらなるギャップ117Bがそれらの間に設けられるように配置され得る。さらなるギャップ117Bは、
図1に示す切断アセンブリ100内のギャップ117Aに関して前述したように、さらなる切断歯112Bとさらなる保護歯106Bとの間の毛111の受容を促進する。
【0053】
図2に示すように、さらなる先端部116Bは、さらなる切断部114Bに対して軸105に平行な両方向に外方に拡大されるが、一方向の拡大も考えられる得る。さらなる先端部116Bは、例えば、さらなる切断部114Bが隣接するさらなる保護歯106Bの対の間にある場合、隣接するさらなる保護歯106Bの対のそれぞれのさらなる保護歯106Bと部分的に重なり得る。
【0054】
軸105に平行な一方向のさらなる切断部114Bからのさらなる先端部116Bの外方拡大L1Bは、50μmを超え得る。さらに、隣接するさらなる保護歯106Bの間のスペースは、例えば、100μm~500μmの間の寸法を取り得、それによって、毛が、さらなる保護歯106Bの間のスペースに入ることを可能にする。
【0055】
従って、さらなる先端部116Bは、毛111がさらなる切断歯112Bのさらなる切断部114Bから逃げることを妨げるように、毛111の幅を超えて突出し得る。これは、
図1に関連して前述したように、さらなる保護歯106B及び保護プレート102に対する機械的要求を低減するために、さらなる切断部114Bによる毛111の切断を促進し得る。
【0056】
先端部116Aと同様に、さらなる先端部116Bは、さらなる切断部114Bから外方に突出する球形の形状を有し得る。さらなる先端部116Bのこのような球状の形状は、さらなる切断部114Bに向かって毛111を案内するのを助け得、切断がさらなる保護歯106Bを変形させにくくし得る。このような球状の形状を有するさらなる先端部116Bはまた、皮膚ドーミングに対して有益な効果を有し得、したがって、前述のように、切断アセンブリ100によって提供される切断の近接性を高め得る。
【0057】
皮膚ドーミングは、さらに、さらなる先端部116Bの外面上のさらなる平坦部122Bによって補助され得、このさらなる平坦部122Bは、さらなる切断部114Bの反対側にある。
【0058】
上述した
図1の実施形態と同様に、さらなる切断部114Bは、さらなる切断エッジ118Bを有し得、さらなる先端部116Bは、さらなる切断エッジ118Bよりシャープでないさらなる案内エッジ120Bを有し得る。矢印130Bは、毛111がさらなる先端部116Bによって、すなわち、さらなる切断部114Bに向かって案内される方向を示す。さらなる案内エッジ120Bは、さらなる先端部116B及びさらなる切断部114Bが隣接する点に向かって曲がる。従って、さらなる案内エッジ120Bは、矢印130Bによって示される方向に毛111を運ぶのを補助する。一旦、さらなる先端部116Bによって動かされると、毛111は、次いで、さらなる切断部114Bのさらなる切断エッジ118Bによって切断される。
【0059】
図1および
図2に示す実施形態では、第1の歯付きエッジ104Aおよび第2の歯付きエッジ110Aは、ステップ状に配置され、第1の歯付きエッジ104Aは、第2の歯付きエッジ110Aを越えて突出する。第2の歯付きエッジ110Aを越えて突出する第1の歯付きエッジ104Aによって、例えば、第1の歯付きエッジ104Aが第2の歯付きエッジ110Aと同じ高さに位置合わせするシナリオに対して、保護プレート102によってユーザに提供される保護が強化され得る。同じことが、
図2に示すように、第1の歯付きエッジ104Bが第2の歯付きエッジ110Bを越えて突出する場合にも当てはまる。
【0060】
図2には両側切断ブレード100が示されているが、追加の動作エッジを有する切断アセンブリ、例えば、
図2に示された切断アセンブリ100に関連して上述した反対側にある歯付きエッジ104Aと104Bと(および110Aと110Bと)の間の1つ、2つまたはそれより多い位置に配置された「中間トラック」切断エッジもまた考えられ得る。このような付加的な動作エッジの補助的な切断歯及び保護歯は、
図1及び
図2に関連して上述した切断歯112Aおよび保護歯106Aと同様であり得る。
【0061】
図3は、一実施形態による、毛を切断するためのトリマ200を示す。トリマ200は、上述のように、トリマ200のボディ202に取り付けられるブレードアタッチメントの形態の切断アセンブリ100を有する。例えば、切断アセンブリ100は、必要に応じて、切断アセンブリ100の交換を可能にするように、ボディ202に着脱自在に取り付けられ得る。別の非限定的な例では、切断アセンブリ100は、ボディ202に対して1つまたは複数の方向に旋回し得、それによって、トリマ200が皮膚の輪郭に応じることを可能にする。
【0062】
ボディ202は、
図3に示す非限定的な例において伸長されており、ボディ202は、さらに、毛を切断する間にユーザが把持するためのハンドルとして機能する。駆動機構(
図3には見えない)が、ボディ202内に収容され、この駆動機構は、カッタープレート108と係合し、保護プレート102に対する往復のカッタープレート108のスライドを駆動する。従って、トリマ200は、例えば、駆動機構に電力を供給するためにボディ202内に収容されるバッテリを含み得る。
【0063】
トリマ200は、例えば、保護プレート上に着脱可能に取り付けられるコームアタッチメント(図示せず)を含み得る。それ自体良く知られているように、このようなコームアタッチメントは、切断アセンブリ100によって切断される毛の長さを決定するスペーサとして作用し得る。
【0064】
図4は、一実施形態による、皮膚上の毛を切断するための方法300のフローチャートを示す。方法300は、ステップ310において、前述のような切断アセンブリを提供することを含む。ステップ320において、保護プレートが皮膚と接触する。次いで、ステップ330において、カッタープレートが、前記毛が保護歯に当たって切断歯によって切断されるように、保護プレートに対して往復してスライドする。切断歯の先端部は、各先端部が、ステップ330におけるスライディングの間、保護歯の少なくとも1つとの少なくとも部分的な重なりを維持するように、切断部に対して拡大される。
【0065】
ステップ330は、毛を切断部に向かって案内するために先端部を使用することを含み得る。先に説明したように、先端部によって切断部に導かれた後、毛は切断部によって保護歯に当たって切断され得る。
【0066】
開示された実施形態に対する他の変形例は、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の研究から、当業者が請求項に記載された発明を実施する際に理解し、実施することができる。請求項において、語「有する」は、他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞「1つの(“a”又は“an”)」は、複数を除外しない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に利用できないことを示すものではない。請求項中の参照符号は、その範囲を限定するものと解釈してはならない。