(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-19
(45)【発行日】2022-04-27
(54)【発明の名称】洗濯機組付体
(51)【国際特許分類】
D06F 19/00 20060101AFI20220420BHJP
D06F 29/00 20060101ALI20220420BHJP
【FI】
D06F19/00
D06F29/00 A
(21)【出願番号】P 2021525361
(86)(22)【出願日】2019-11-05
(86)【国際出願番号】 CN2019115673
(87)【国際公開番号】W WO2020143289
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-01-19
(31)【優先権主張番号】201910020856.8
(32)【優先日】2019-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521028327
【氏名又は名称】ティーシーエル・ホーム・アプライアンシズ・(ヘフェイ)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】徐 文根
(72)【発明者】
【氏名】卞 本羊
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 文杰
(72)【発明者】
【氏名】戚 ▲歡▼
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201567472(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0204001(US,A1)
【文献】特開2001-190885(JP,A)
【文献】中国実用新案第206941235(CN,U)
【文献】中国実用新案第205814277(CN,U)
【文献】特開平10-151296(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0009399(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 19/00
D06F 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に接続される外筒であって、前記外筒内に相互に連通する収納腔と開口溝が形成される外筒と、
前記収納腔内に位置し、洗浄槽が形成される内筒と、
前記外筒に回転可能に接続され、前記外筒をカバーして前記開口溝を塞ぐように配置されるドア組付体であって、前記ドア組付体内に取付孔が形成されるドア組付体と、
前記取付孔内に位置し、前記ドア組付体に接続され、少なくとも一部が前記洗浄槽内に位置する超音波装置と、を含
み、
前記超音波装置は、振動板と、前記振動板に設けられる振動子と、を含み、前記振動板は、取付孔内に位置して前記ドア組付体と接続され、前記振動子は、前記取付孔内に位置する洗濯機組付体。
【請求項2】
前記ドア組付体は、前記取付孔の内壁に位置決めテーブルが設けられ、前記振動板は、前記位置決めテーブルと緊密に当接する、請求項
1に記載の洗濯機組付体。
【請求項3】
前記超音波装置は、密封リングをさらに含み、前記密封リングは、前記振動板と前記位置決めテーブルとを緊密に接続させるように、前記振動板及び前記位置決めテーブルとそれぞれ当接する、請求項
2に記載の洗濯機組付体。
【請求項4】
前記位置決めテーブルに環形凹溝が開設され、前記密封リングは、前記環形凹溝内に位置して前記位置決めテーブルに当接する、請求項
3に記載の洗濯機組付体。
【請求項5】
前記環形凹溝の内壁には、前記環形凹溝の延伸方向に沿って間隔を置いて分布する複数の位置決め片が設けられ、前記密封リングは、それぞれに複数の前記位置決め片と弾性的に当接する、請求項
4に記載の洗濯機組付体。
【請求項6】
前記洗濯機組付体は、さらに、
密封環を含み、前記ドア組付体の前記外筒に隣接する一側に係止溝が開設され、前記係止溝は前記開口溝を囲み、前記
密封環は、前記係止溝内に位置して前記ドア組付体と当接し、前記
密封環は、前記外筒と当接する、請求項
1に記載の洗濯機組付体。
【請求項7】
前記外筒に環形凸エッジが設けられ、前記環形凸エッジは、前記開口溝を囲むように設けられ、前記環形凸エッジは、前記
密封環を囲んで前記
密封環に当接する、請求項
6に記載の洗濯機組付体。
【請求項8】
前記ドア組付体は、ドア本体と、前記ドア本体をカバーするように配置される蓋体とを含み、前記ドア本体は、前記外筒に回転可能に接続され、前記ドア本体は、前記外筒をカバーして前記開口溝を塞ぐように配置され、前記取付孔は、前記ドア本体内に形成される
請求項1に記載の洗濯機組付体。
【請求項9】
前記ドア本体に前記取付孔と連通する嵌め込み溝が開設され、前記蓋体は前記嵌め込み溝内に嵌め込まれる、請求項
8に記載の洗濯機組付体。
【請求項10】
前記ドア組付体は、回転軸をさらに含み、前記回転軸は前記ドア組付体に回転可能に接続され、前記回転軸は前記外筒と接続される、請求項
8に記載の洗濯機組付体。
【請求項11】
前記ドア本体には挿入孔が開設され、前記回転軸は前記挿入孔内を通過するように設けられ、スナップ嵌めにより前記ドア本体に接続される、請求項
10に記載の洗濯機組付体。
【請求項12】
前記外筒にスナップヘッドが設けられ、前記スナップヘッドには
スナップ溝が開設され、前記ドア組付体に
スナップフックが設けられ、前記
スナップフックは
スナップ溝内に嵌め込まれる、請求項1に記載の洗濯機組付体。
【請求項13】
駆動機構をさらに含み、前記外筒には、前記収納腔と連通する接続孔がさらに形成され、前記駆動機構は、前記接続孔を通過するように設けられ、前記外筒と回転可能に接続され、前記駆動機構の動力出力端は、前記内筒と接続され、前記駆動機構は、前記内筒を前記外筒に対して回転させるように駆動する、請求項1に記載の洗濯機組付体。
【請求項14】
前記駆動機構は、さらに、駆動組付体と、接続組付体とを含み、前記駆動組付体は、前記外筒の外側に位置し、前記接続組付体は、前記接続孔を通過するように設けられ、前記外筒と回転可能に接続され、前記接続組付体は前記内筒と接続され、前記接続組付体は、前記駆動組付体の動力出力端と接続される、請求項
13に記載の洗濯機組付体。
【請求項15】
前記接続組付体はトランスミッション軸と回転フレームとを含み、前記トランスミッション軸の一端は、前記駆動組付体の動力出力端と接続され、前記トランスミッション軸の他端は、前記回転フレームと接続され、前記回転フレームは、前記内筒に接続される、請求項
14に記載の洗濯機組付体。
【請求項16】
前記振動板は、振動板本体と、前記振動板本体の周縁から前記振動板本体の径方向の外側に沿って延伸する接続フランジとを含み、前記振動子は、前記振動板本体に設けられ、前記接続フランジは、前記取付孔内に位置して前記ドア本体と接続される、請求項8に記載の洗濯機組付体。
【請求項17】
前記超音波装置は、接続ボルトをさらに含み、前記接続フランジに貫通孔が開設され、前記ドア本体には前記取付孔と連通するロック孔が開設され、前記接続ボルトは、前記貫通孔と前記ロック孔内をそれぞれに通過するように設けられる、請求項16に記載の洗濯機組付体。
【請求項18】
本体と、
前記本体に接続される外筒であって、前記外筒内に相互に連通する収納腔と開口溝が形成される外筒と、
前記収納腔内に位置し、洗浄槽が形成される内筒と、
前記外筒に回転可能に接続され、前記外筒をカバーして前記開口溝を塞ぐように配置されるドア組付体であって、前記ドア組付体内に取付孔が形成されるドア組付体と、
前記取付孔内に位置し、前記ドア組付体に接続され、少なくとも一部が前記洗浄槽内に位置する超音波装置と、
密封環と、を含み、
前記ドア組付体の前記外筒に隣接する一側に係止溝が開設され、前記係止溝は前記開口溝を囲み、前記密封環は、前記係止溝内に位置して前記ドア組付体と当接し、前記密封環は、前記外筒と当接する洗濯機組付体。
【請求項19】
前記外筒に環形凸エッジが設けられ、前記環形凸エッジは、前記開口溝を囲むように設けられ、前記環形凸エッジは、前記密封環を囲んで前記密封環に当接する、請求項18に記載の洗濯機組付体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年01月09日に中国特許庁に出願された201910020856.8という出願番号である「洗濯機組付体」の特許出願に基づいて優先権を主張し、その内容はすべて参照により本明細書に組み込まれる。
本願は、家庭用電気機器の技術分野に関し、特に洗濯機組付体に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機は、主にパルセータ式洗濯機及びドラム式洗濯機に分けられている。ドラム式洗濯機については、その洗浄機能は機械摩擦効果および洗剤の化学効果によって衣類の洗浄を実現するものである。そのうち、機械摩擦効果は、洗濯機の内筒と衣類との間や衣類同士の摩擦効果を含む。ドラム式洗濯機は、構造の優勢により、衣類を低い箇所から高い箇所へ移動させることで、衣類を上下に投げ打つ効果を奏することができる。また、ドラム式洗濯機は、加熱機能を有し、洗剤の化学効果をさらに向上させる。
【0003】
ドラム式洗濯機の機械摩擦効果は、衣類の洗濯効果を向上させることができるが、衣類の摩損や巻き付きを引き起こし、特に、例えばズボンやバスタオルなどの長条状の衣類を洗濯する場合には、衣類の損傷や使いやすさの低下を引き起こす可能性がある。ドラム式洗濯機は、加熱機能を有し、すなわち、水温を上昇させることによって洗剤の化学効果を促進するが、水温の上昇速度が遅いため、衣類の洗濯時間が長くなり、かつ、エネルギー消耗が大きくなる。
【0004】
従来の超音波洗濯機については、その超音波装置が洗濯機の外筒に取り付けられる。使用時に、超音波洗濯機の超音波は、内筒に伝送される時に内筒の外壁に遮断される結果、内筒に入った超音波が減少し、すなわち、超音波が内筒中の衣類に奏する効果が比較的に悪いので、超音波洗濯機は、内筒と外筒との間だけで洗浄作用を有するが、衣類の洗濯に役割を全く果たせないため、超音波洗濯機の洗浄効果が悪くなる。
【0005】
また、パルセータ式洗濯機やドラム式洗濯機などの従来の洗濯機は、洗剤の化学効果を利用する時に、洗剤は溶解が不十分であり、局部の衣類表面に集中して付着する問題が発生しやすいため、衣類の洗浄効果が悪くなり、洗剤の浪費が大きくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の各実施例では、洗濯機組付体が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
洗濯機組付体は、
本体と、
前記本体に接続される外筒であって、前記外筒内に相互に連通する収納腔と開口溝が形成される外筒と、
前記収納腔内に位置し、洗浄槽が形成される内筒と、
前記外筒に回転可能に接続され、前記外筒をカバーして前記開口溝を塞ぐように配置されるドア組付体であって、前記ドア組付体内に取付孔が形成されるドア組付体と、
前記取付孔内に位置し、前記ドア組付体に接続され、少なくとも一部が前記洗浄槽内に位置する超音波装置と、
を含む。
本願の一つ或は複数の実施例の詳細は、以下の図面と説明で言及される。本願の他の特徴、目的および利点は、明細書、添付の図面及び請求の範囲から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書に開示される出願の実施例および/または例示をより詳細に説明・例示するためには、1つまたは複数の図面を参照する。図面を説明するための追加の詳細または例示は、開示される出願、現在の実施例および/または例示、及びこれらの現在の出願の最良の形態のいずれか一つの範囲を限定するものと見なされるべきではない。
【0009】
図1は一実施例の洗濯機組付体の概略図である。
図2は
図1に示めされる洗濯機組付体の断面図である。
図3は
図1に示めされる洗濯機組付体の局部概略図である。
図4は
図3に示めされる洗濯機組付体の斜視断面図である。
図5は
図4に示めされる洗濯機組付体のA部分の局部拡大図である。
図6は
図3に示めされる洗濯機組付体の分解図である。
図7は
図3に示めされる洗濯機組付体の他の分解図である。
図8は
図7に示めされる洗濯機組付体のB部分の局部拡大図である。
図9は
図7に示めされる洗濯機組付体のC部分の局部拡大図である。
図10は
図3に示めされる洗濯機組付体の他の視角の概略図である。
図11は
図3に示めされる洗濯機組付体の局部分解図である。
図12は
図3に示めされる洗濯機組付体の局部概略図である。
図13は
図12に示めされる洗濯機組付体の水振り環の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願を理解しやすくするために、以下、関連図面を参照しながら本願を更に全面的に説明する。なお、図面から本願の比較的に優れる実施例を提供する。しかし、本願は、多くの異なる形態で実現することができ、本明細書に記述される実施例に限定されない。逆に、これらの実施例を提供する目的は、本願に開示される内容に対する理解を更に徹底させることである。
【0011】
なお、ある要素が他の要素に「固定される」ように記載する場合、当該要素が他の要素に直接位置するか、または、中間要素を有する可能性もある。また、ある要素が他の要素「に接続される」ように記載する場合、当該要素が他の要素に直接接続されるか、或いは、中間要素を有する可能性もある。
【0012】
他に定義されない限り、ここで使用されるすべての技術的および科学的用語は、本願の技術分野に属する当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。ここで使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するためのものではない。
【0013】
一実施例において、洗濯機組付体は、本体と、外筒と、内筒と、ドア組付体と、超音波装置と、を含み、前記外筒は、前記本体と接続され、前記外筒内に相互に連通される収納腔と開口溝が形成され、前記内筒は、前記収納腔の内に位置し、前記内筒に洗浄槽が形成され、前記ドア組付体は、前記外筒に回転可能に接続され、前記外筒をカバーして前記開口溝を塞ぐように配置され、前記ドア組付体内に取付孔が形成され、前記超音波装置は、前記取付孔内に位置し、前記ドア組付体に接続され、前記超音波装置の少なくとも一部が前記洗浄槽内に位置する。
【0014】
図1と
図2に示めされるように、一実施例の洗濯機組付体10は、本体100と、外筒200と、内筒300と、ドア組付体500と、超音波装置600と、を含む。
【0015】
図3~
図5に示めされるように、一つの実施例において、前記外筒は、前記本体に接続される。前記外筒200内に相互に連通する収納腔210と開口溝220が形成され、前記内筒300は、外筒内に設けられるように前記収納腔210内に位置する。前記内筒300に洗浄槽310が形成される。
【0016】
再び
図4を参照し、一つの実施例において、前記ドア組付体500は、前記外筒200に回転可能に接続され、前記ドア組付体は、前記外筒をカバーして前記開口溝220を塞ぐように配置される。前記ドア組付体500の内に前記洗浄槽310と連通する取付孔510が形成される。外筒内の密封ニーズを確保し、内筒が外筒に対して回転する時に内筒中の水が外筒の外側に飛び散ることを避けるために、ドア組付体は、外筒をカバーして開口溝220を塞ぐように配置される。前記超音波装置600は、ドア組付体内の前記取付孔510の内にもうけられ、取付孔510の底部に固定される。本実施例において、ドア組付体は、倒置状を呈し、側面が内に凹んだ曲面形状である円台に類似する構造に形成されるように、取付孔は、上から下へ延伸し、その直径が徐々狭くなる。更に、前記超音波装置は、少なくとも一部が前記洗浄槽310内に位置することにより、超音波装置は、洗浄槽内の水に接触することが可能となり、超音波装置が発生したエネルギーによって洗浄槽内の水及び衣類を高周波数で振動させ、超音波は水における洗剤及び衣類に有効的に作用することが確保され、更に衣類を清潔する効果に達する。本実施例において、内筒は、円筒構造であり、洗浄槽は、内筒のドア組付体に隣接する端面に形成される。洗浄槽は、所定深さを有する円形槽体構造であり、超音波装置は、一部が洗浄槽内に位置して吊り上げるようになっている。すなわち、超音波装置は、洗浄槽の底部の上方に位置する。具体的には、超音波装置は、洗浄槽の2分の1の所定深さに位置することにより、超音波装置はより便利に洗浄槽内の衣類と洗剤に作用することができる。さらに、超音波装置は、洗浄槽の中心位置に位置することにより、超音波装置は均一に洗浄槽内の衣類と洗剤に作用することができる。もちろん、他の実施例において、超音波装置は、洗浄槽の中心位置から所定距離離れた箇所に位置してもよい。
【0017】
超音波装置は、取付孔内に位置し、ドア本体と接続され、且つ、超音波装置の少なくとも一部は洗浄槽内に位置する。使用時に、まず、ドア組付体を開ける。その後、衣類を内筒に置き、同時に適量の洗剤を入れる。その後、ドア組付体を閉じて、洗濯機組付体の洗濯操作を開始する。このように、洗濯機組付体は、自動的に内筒に所定高度の水を注入し、超音波装置が発生したエネルギによって洗浄槽内の水および衣類を高周波で振動させ、超音波装置は洗浄槽内の水に接触できることが確保され、超音波装置が発生したエネルギによって洗浄槽内の水および衣類を高周波で振動させ、超音波は水中の洗剤および衣類に有効に作用することが確保され、衣類を洗浄する効果に達する。洗浄槽内の水が所定高度に達しない場合、超音波が発生したエネルギは有効に伝達できないため、超音波装置が発生したエネルギは熱に変換され、超音波装置は過熱して失効してしまった。超音波装置が発生した超音波振動は、洗剤を分散させて速く溶解させるように洗剤に作用することにより、洗剤の化学効果の最大化が確保される。超音波装置が発生した超音波振動は、同時に衣類に作用することで、衣類の汚れに対し、特に比較的硬い汚れに対しは、超音波装置の高周波振動によって、衣類の表面の汚れは振動衝撃を受けて水流に溶解される。このように、汚れと衣類との分離を実現し、洗濯の洗浄程度を大幅に向上させ、衣類の洗濯効果が悪く、洗剤の浪費が大きいという問題を解決した。
【0018】
ドア組付体は、外筒をカバーして開口溝を塞ぐように配置され、ドア組付体は、内筒に近くするように配置され、また、超音波装置は巧みにドア組付体に取り付けられ、超音波装置の少なくとも一部は洗浄槽内に位置することにより、超音波装置が発生した超音波を直接的に有効的に内筒に作用させ、超音波激振力の作用を十分に利用し、洗濯機組付体の洗浄効果が悪いという問題を解決した。洗濯機組付体は主に有効な超音波によって衣類および洗剤に作用するため、水温の上昇により洗剤の化学効果を促進し、および機械摩擦効果により衣類の洗濯を実現するドラム式洗濯機の方式を避け、衣類の損傷や便利性が悪いという問題を避け、衣類の洗濯時間が長く、かつエネルギー消耗が大きいという問題も解決した。
【0019】
一つの実施例において、前記洗濯機組付体は、洗濯機の一部であり、前記洗濯機は、上と下の二つの洗濯組付体から構成され、前記洗濯機組付体は、頂部に設けられ、超音波と内筒の回転を組み合わせて衣類を洗濯する。底部には、通常の寸法のドラム式洗濯機に類似する洗濯組付体が採用される。一つの実施例において、前記洗濯機組付体の高さは、通常のパルセータ式洗濯機の半分以下であり、衣類の数が少ない場合、頂部の前記洗濯機組付体を採用して洗濯すると水を節約し、衣類が多い場合、底部に設けられる洗濯組付体を採用して洗濯する。
【0020】
更に、洗濯機組付体10は、駆動機構400をさらに含む。外筒200には、収納腔210と連通する接続孔230がさらに形成され、即ち、前記開口溝と前記接続孔は両方も前記収納腔と連通する。前記駆動機構400は、前記接続孔230内を通過するように配置され、前記外筒と回転可能に接続され、前記駆動機構の動力出力端は、前記内筒と接続され、内筒を外筒に対して回転させるように駆動する。前記内筒が前記外筒に対して回転することによって、衣類を更によく洗うことを実現する。超音波装置の作動中、駆動機構は、内筒を外筒に対して回転させるように駆動することで、超音波を均一且つ有効に衣類の各箇所に作用させるとともに、内筒中の水はある程度の流速を有することを確保し、衣類を汚れから分離するときに汚れを水中に脱落させ、衣類の洗濯速度を向上させる。衣類の洗濯が完了すると、内筒は外筒に対して快速に回転し、内筒中の水を遠心力の作用で外筒に排出し、外筒を介して洗濯機組付体の外側に排出する。
【0021】
さらに、外筒は、本体に移動可能に接続される。駆動機構は内筒を外筒に対して回転するように駆動する時に、外筒は本体に対して移動するため、外筒は内筒の回転につれて移動することができ、外筒と本体との剛性接続により本体の揺れが大きいという問題が回避される。さらに、洗濯機組付体は、さらに、ダンパを含み、ダンパの両端はそれぞれ外筒と本体に接続され、ダンパは摩擦減振の作用を達する。ダンパを通じて、外筒を本体に移動可能に接続させるとともに、洗濯と脱水の過程で外筒の振動及び揺れがよりよく緩衝されることを確保することにより、洗濯機の水平方向のバランスを維持し、洗濯機の振動ノイズを低下させ、洗濯機の寿命と信頼性を向上させる。さらに、ダンパの数は複数であり、複数のダンパは、外筒の周方向に沿って間隔を置いて設けられる。このように、洗濯機の水平方向のバランスをよりよく維持し、洗濯機の振動ノイズを低下させる。
【0022】
図6に示めされるように、一つの実施例において、外筒200は、相互に接続する第1筒体240と第2筒体250とを含み、第1筒体240に第1腔体241が開設され、第2筒体250に第1腔体と連通する第2腔体251が開設される。
図4を参照し、第1腔体は、第2腔体と共に外筒の収納腔210を形成する。開口溝220は、第1筒体240に開設され、第1腔体と連通し、接続孔230は、第2筒体250に開設され、第2腔体と連通することにより、外筒内に収納腔と接続孔が形成される。本実施例において、第1筒体と第2筒体は同軸に設けられ、かつ、第1筒体はドア組付体に隣接するように設けられる。ドア組付体500は、第1筒体240に回転可能に接続され、かつ、ドア組付体は、第1筒体をカバーして開口溝を塞ぐように配置される。駆動機構は、第2筒体と回転可能に接続される。本実施例において、開口溝は、第1筒体の第2筒体から離れる一側に設けられ、ドア組付体の一辺は、第1筒体の第2筒体から離れる一側に回転可能に接続されることにより、ドア組付体は、よりよく第1筒体に回転可能に接続され、第1筒体をカバーするように配置される。
【0023】
図6に示めされるように、さらに、外筒は、ロックボルトを含み、第1筒体240に第1ねじ孔242が開設され、第2筒体250に第2ねじ孔252が開設され、ロックボルトは、第1筒体と第2筒体を堅固に接続させるように、それぞれ第1ねじ孔及び第2ねじ孔の内にねじ込まれる。さらに、ロックボルトの数は複数であり、第1ねじ孔及び第2ねじ孔の数はいずれも複数であり、複数の第1ねじ孔は、第1筒体の周方向に沿って間隔を置いて分布し、複数の第2ねじ孔は、第2筒体の周方向に沿って間隔を置いて分布し、各ロックボルトは、第1筒体と第2筒体を緊密に接続させるように、それぞれ対応する第1ねじ孔及び第2ねじ孔内を通過するように設けられる。さらに、第1筒体と第2筒体をさらに緊密に接続させるために、第1筒体240の周方向に沿って環形フランジ243が設けられ、第2筒体250の周方向に沿って支持溝253が設けられ、環形フランジは支持溝内に当接される。
【0024】
図4及び
図6に示めされるように、一つの実施例において、前記超音波装置600は、振動板610と、前記振動板に設けられた振動子620と、を含む。前記振動板は、取付孔510内に位置し、前記ドア組付体500に接続される。前記振動子620は、前記取付孔510内に位置し、超音波装置をドア本体と接続させ、かつ、振動子は、ドア本体内に密封に接続される。振動子がドア本体内に密封に接続されるので、内筒中の水は、振動板と接触する場合、内筒中の水がドア本体内に進入して振動子を損壊することはない。振動子に電流を入れる場合、振動子は、振動を発生して振動板に伝達し、振動板は振動子に激振されて超音波振動を発生し、超音波装置に超音波を発生させて衣類と洗剤に作用させる。本実施例において、振動板は、洗浄槽内の水と接触することで、振動子が作動する際に発生した熱を振動板を介して水に伝導して放熱するので、振動子は過熱して失効することが避けられる。
【0025】
再び
図6を参照し、更に、振動板610は、振動板本体612と、振動板本体の周縁から振動板本体の径方向の外側に沿って延伸する接続フランジ614と、を含み、振動子620は、振動板本体612に設けられる。接続フランジは、取付孔内に位置してドア本体と接続される結果、振動板は取付孔内に位置してドア本体と接続される。更に、前記超音波装置は、さらに、接続ボルトを含み、接続フランジに貫通孔が開設され、ドア本体に取付孔と連通するロック孔が開設され、接続ボルトは、接続フランジをしっかりとドア本体に接続させるように、それぞれ貫通孔とロック孔の内を通過するように設けられる。更に、振動子を振動板本体によく設置するために、振動板本体の横断面は、U型を呈している。本実施例において、振動板の構造をよりコンパクトにするために、振動板本体と接続フランジとは一体的にプレス成型される。他の実施例において、振動板本体と接続フランジとはそれぞれ成型され、溶接によって一体に接続されてもよい。
【0026】
図7及び
図8に示めされるように、一つの実施例において、前記ドア組付体500は前記取付孔510の内壁に位置決めテーブル512が設けられ、前記振動板610は、前記位置決めテーブルと緊密に当接する。これにより、洗浄槽内の水は振動板と位置決めテーブルとの間隙を通過して取付孔内に進入して超音波装置を損壊するという問題を避ける。本実施例において、位置決めテーブルは、接続フランジと緊密に接続されるため、振動板は位置決めテーブルと緊密に接続される。ロック孔は、位置決めテーブルに開設される。
【0027】
図7及び
図8に示めされるように、一つの実施例において、前記超音波装置600は、密封リング630をさらに含み、前記密封リングは、振動板610及び前記位置決めテーブル512とそれぞれ当接し、振動板は、前記位置決めテーブルと緊密に接続される。本実施例において、密封リングは、接続フランジと当接する。
図8に示めされるように、一つの実施例において、前記位置決めテーブル512に環形凹溝512aが設けられ、前記密封リング630は、前記環形凹溝内に位置して前記位置決めテーブルに当接する。これにより、密封リングはより安定に位置決めテーブルに取り付けられる。
【0028】
図8に示めされるように、一つの実施例において、前記環形凹溝512aの内壁に前記環形凹溝の延伸方向に沿って間隔を置いて分布する複数の位置決め片5121が設けられ、前記密封リングは、それぞれ複数の前記位置決め片位置決め片と弾性的に当接する。振動板は位置決めテーブルに取り付けられる時に密封リングの位置決め片と当接する部位は弾性変形を発生し、密封リングをよりよく環形凹溝内に弾性的に当接し、振動板と前記位置決めテーブルとの間の接続部位の密封性を更に向上させる。的
【0029】
図7及び
図9に示めされるように、一つの実施例において、前記洗濯機組付体10は、
密封環700を更に含む。前記ドア組付体500の前記外筒に隣接する一側には係止溝520が設けられ、前記係止溝は前記開口溝220を囲む。前記
密封環は、前記係止溝内に位置して前記ドア組付体と当接する。前記
密封環は、更に、前記外筒200と当接し、ドア組付体を外筒と密封的に接続させることにより、ドア組付体は緊密的に外筒をカバーするように設けられる。本実施例において、
密封環の材料はゴムであり、
密封環に弾性を持たせるため、
密封環は弾性的にドア組付体に当接することが確保される。具体的には、本実施例において、
密封環は、弾性的に第1筒体に当接することにより、
密封環は弾性的にドア組付体に当接される。
【0030】
図5及び
図9に示めされるように、一つの実施例において、前記外筒200に環形凸エッジ201が設けられ、前記環形凸エッジは前記開口溝220を囲むように設けられ、前記環形凸エッジは、前記
密封環700を囲んで前記
密封環に当接する。それにより、
密封環は確実に外筒に当接して位置する。本実施例において、環形凸エッジは、第1筒体に設けられる。
【0031】
図4及び
図6に示めされるように、一つの実施例において、前記ドア組付体500は、ドア本体500aと、前記ドア本体をカバーするように設けられる蓋体500bとを含む。前記ドア本体は、前記外筒200に回転可能に接続され、前記ドア本体は、前記外筒をカバーして前記開口溝を塞ぐように配置される。前記取付孔は、前記ドア本体内に形成され、ドア組付体を外筒に回転可能に接続させ、ドア組付体は、外筒をカバーして開口溝を塞ぐように配置され、ドア組付体に取付孔が形成される。更に、前記ドア本体は。少なくとも一部が前記洗浄槽内に位置するため、超音波装置を完全に取付孔内に設置して洗浄槽内の水と接触させることができ、超音波装置は熱を水に伝導することを実現する。
【0032】
図6に示めされるように、一つの実施例において、ドア本体500aに取付孔510と連通する嵌め込み溝501が開設され、蓋体500bは嵌め込み溝内に嵌め込まれることより、ドア本体と蓋体とはスナップ接続される。他の実施例において、ドア本体と蓋体との接続はスナップ接続に限定されなく、ゴム或はボルトなどによって接続されてもよい。
【0033】
図7及び
図9に示めされるように、一つの実施例において、前記ドア組付体500は、さらに、回転軸530を含み、回転軸は、ドア本体500aに回転可能に接続され、且つ、回転軸は外筒200に接続されることにより、ドア本体は外筒に回転可能に接続される。具体的に、回転軸は第1筒体と接続される。本実施例において、回転軸は、ドア本体と回転可能に接続される。一つの実施例において、ドア本体500aに挿入孔502が開設され、回転軸530は挿入孔内を通過するように設けられ、スナップ嵌めによりドア本体に接続されることにより、回転軸はドア本体に接続される。更に、回転軸530は、軸体531とスナップ部材532とを含み、スナップ部材は軸体に嵌めるように設けられ、軸体と回転可能に接続される。軸体は、挿入孔502を通過するように設けられ、ドア本体500aと回転可能に接続される。スナップ部材を挿入孔内に嵌めることで、回転軸をドア本体とスナップ接続する。更に、スナップ部材532にスナップフック532aが突起するように設けられ、スナップフックは、挿入孔内に嵌められることにより、スナップ部材は挿入孔内に嵌められる。更に、軸体531の外壁に行き止め突条531aが設けられ、行き止め突条は、軸体の軸方向と平行である。行き止め突条は、軸体がスナップ部材に対して回転する角度を限定し、行き止め突条をスナップ部材に対して所定角度の範囲だけで回転させるためのものである。
【0034】
図9に示めされるように、本実施例において、回転軸は、外筒と着脱可能に接続されている。一つの実施例において、外筒200に挿入溝202が開設され、軸体531は、溝内に位置して外筒と挿入接続され、回転軸は外筒と接続される。更に、軸体531は、軸本体5311と、軸本体の一端から外へ延伸する挿接軸5313とを含む。行き止め突条は、軸本体の外壁に設けられる。挿接軸は、挿入溝に対応し、挿接軸は挿入溝内に挿入されることにより、軸体は外筒と嵌挿接続される。本実施例において、挿接軸5313の横断面は扁円形状であるため、軸体と外筒との挿接箇所が相対的に回転することはない。他の実施例において、挿接軸の横断面は、矩形状または楕円形状であってもよい。
【0035】
図10に示めされるように、一つの実施例において、外筒200にスナップヘッド260が設けられ、スナップヘッド260にスナップ溝261が開設される。ドア組付体500にスナップフック503が設けられ、スナップフックは、スナップ溝内に嵌め込まれることにより、スナップヘッドはスナップフックとスナップ接続され、ドア組付体は確実に外筒をカバーするように設けられる。ドア組付体を開く場合、まず、ドア組付体のスナップフックを引き出し、スナップフックをスナップ溝内から滑り出させ、その後、ドア組付体を外筒に対して所定角度に回転させることで、ドア組付体の開き操作を完成する。ドア組付体を閉める場合、まず、ドア組付体を外筒をカバーする位置に回転させ、その後、スナップフックをスナップ溝内に嵌め込めることで、ドア組付体は確実に外筒をカバーするように配置されることを確保する。なお、ドア組付体と外筒とはスナップ接続の方式により固定されることに限定されなく、他の実施例では、ドア組付体と外筒との間は磁気吸着固定の方式によって固定されてもよい。
【0036】
一つの実施例において、前記駆動機構400は、さらに、駆動組付体410と接続組付体420とを含む。前記駆動組付体は、前記外筒200の外側に位置する。前記接続組付体420は、前記接続孔230を通過するように設けられ、前記外筒と回転可能に接続され、かつ、前記接続組付体は、前記内筒と接続される。前記接続組付体は、前記駆動組付体の動力出力端と接続され、駆動機構の動力出力端は接続組付体を回転させる。接続組付体は外筒と回転可能に接続され、且つ、接続組付体は内筒と接続されるので、接続組付体は内筒を外筒に対して回転させる。本実施例において、駆動組付体はモーター組付体である。
【0037】
図4に示めされるように、更に、接続組付体420は、トランスミッション軸421と回転フレーム423とを含む。トランスミッション軸の一端は、駆動組付体410の動力出力端と接続され、トランスミッション軸の他端は、回転フレームと接続される。回転フレーム423は、内筒300に接続されることにより、接続組付体は内筒と接続される。駆動組付体はトランスミッション軸を回転させ、トランスミッション軸は同時に回転フレームを回転させる。トランスミッション軸は、接続孔を通過するように設けられ、外筒と回転可能に接続されることにより、接続組付体は、接続孔を通過するように設けられ、外筒と回転可能に接続される。同時に
図11を参照して、更に、接続組付体420は、固定ボルト425と固定ナット426とをさらに含み、回転フレームにねじ孔が開設され、内筒300に洗浄槽と連通する固定孔301が設けられ、固定ボルトは、ねじ孔と固定孔内をそれぞれ通過するように設けられる。固定ナットは、固定ボルトを嵌め、固定ナットは、回転フレームの内筒から離れる一側に当接することにより、内筒は回転フレームと固定して接続される。更に、接続組付体は、ガスケットをさらに含み、ガスケットは、固定ボルトを嵌め、且つ、ガスケットは、回転フレームと内筒とそれぞれ当接することにより、回転フレームは、内筒と緊密に接続される。更に、内筒300に固定孔と連通する位置決め溝302が開設され、回転フレームは位置決め溝内に位置して内筒と当接することにより、回転フレームはよりよく内筒に固定されて接続される。
【0038】
図11に示めされるように、更に、回転フレーム423は、回転フレーム本体4231と、回転フレーム本体に突出して設けられる延伸部4233とを含み、回転フレーム本体は、トランスミッション軸と接続される。ねじ孔は、延伸部に開設されるので、回転フレームにねじ孔が開設される。更に、固定ボルト、固定ナット及び延伸部の数はいずれも複数であり、複数の延伸部は、回転フレーム本体の周方向に沿って間隔を置いて分布している。各延伸部にねじ孔が開設されている。内筒に複数の固定孔が開設され、各固定ネジは、対応するねじ孔及び固定孔の内を通過して分布することにより、回転フレームと内筒とはしっかり接続する。本実施例において、固定ボルト、固定ナット及び延伸部の数はいずれも三つである。
【0039】
トランスミッション軸と外筒との間をよりよく回転可能に接続するために、さらに、接続組付体は、さらに軸受を含む。軸受の内リングは、トランスミッション軸を嵌めるように設けられ、軸受の外リングは、接続孔内に位置して外筒と接続されることにより、接続組付体とトランスミッション軸とはよりよく回転可能に接続する。
【0040】
洗濯中、駆動組付体は、トランスミッション軸を回転させるように駆動し、トランスミッション軸は、回転フレームによって内筒を外筒に対して回転させる。洗濯中、内筒の洗浄槽内は水及び衣類の収納に用いられ、内筒の中の水は外筒内に入ることはない。洗濯が完了すると、内筒の中の水は外筒内に排出され、また外筒から洗濯機組付体の外側に排出される。具体的には、内筒が外筒に対して回転する速度は所定値に達すると、内筒の中の水分は、遠心力によって衣類と分離して外筒に振り出される。
【0041】
洗濯中、洗浄槽内の水は意外に内筒から振り出されることを避けるために、さらに、
図11に示めされるように、内筒300の側壁に洗浄槽310と連通する第1取付孔330を開設することで、洗浄槽内の水を第1取付孔を介して速く内筒の外に排出させる。
図12及び
図13に示めされるように、洗濯機組付体10は、さらに、水振り環800を含み、水振り環は、洗浄槽310内に位置し、内筒300と回転に接続され、且つ、水振り環と内筒との間に第1取付孔と連通する間隙801が存在する。水振り環800の周壁に当接台810を設置し、当接台を第1取付孔330に対応させることで、締め付け部材を第1取付孔を介して当接台と接続させ、水振り環を内筒に固定させる。更に、洗濯機組付体10は、さらに、取付ボルトを含み、第1取付孔はネジ孔であり、取付ボルトは、第1取付孔を介して水振り環と接続することにより、水振りリングを内筒によく固定させることが確保される。具体的には、水振り環800の周壁に複数の間隔をおいて分布した当接突条820を設置することで、水振り環と内筒との間に間隙801を形成することが確保される。さらに、複数の当接突条は、水振り環の周方向に沿って等距離で分布し、水振り環と内筒との間に間隙801を均一に形成し、洗浄槽内の水を速く有効に振り出すことが確保され、内筒の水振り効率が向上する。
【0042】
再び
図11を参照して、外筒内の水分を洗濯機組付体の外側に排出させるために、一つの実施例において、洗濯機組付体は、さらに、排水管(図示せず)を含み、外筒200に収納腔210と連通する排水孔203が開設され、排水管の一端は排水孔と連通し、外筒内の水を排水管を介して洗濯機組付体の外側に排出させる。
【0043】
外筒の排水中に一部の水は接続孔を介して軸受に溢れることを避けるために、更に、接続組付体は、軸受シール部材をさらに含み、軸受シール部材はトランスミッション軸を嵌めるように設けられ、且つ、軸受シール部材は接続孔内に設けられる。それにより、軸受を密封するとともに、外筒の排水中に一部の水は接続孔を介して軸受に溢れることを避けることができる。
【0044】
上述した実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることができる。記述の簡潔化のために、上述した実施例における各技術的特徴のあらゆる組合せについて説明していないが、これらの技術的特徴の組合せは矛盾しない限り、本明細書に記述されている範囲内であると考えられるべきである。
【0045】
上述した実施例は、本願のいくつかの実施形態を示したものにすぎず、その記載が具体的且つ詳細であるが、本願の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。なお、当業者にとって、本発明の趣旨から逸脱しないかぎり、若干の変形及び改良を行うことができ、これらもすべて本発明の保護範囲内に含まれる。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずるべきである。
【符号の説明】
【0046】
10 洗濯機組付体
100 本体
200 外筒
210 収納腔
220 開口溝
230 接続孔
240 第1筒体
242 第1ねじ孔
250 第2筒体
252 第2ねじ孔
300 内筒
310 洗浄槽
500 ドア組付体
510 取付孔
600 超音波装置
610 振動板
612 振動板本体
620 振動子