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特許7061338電動ロールスクリーン用駆動装置及び電動ロールスクリーン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-20
(45)【発行日】2022-04-28
(54)【発明の名称】電動ロールスクリーン用駆動装置及び電動ロールスクリーン
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/42 20060101AFI20220421BHJP
   E06B 9/70 20060101ALI20220421BHJP
【FI】
E06B9/42 A
E06B9/70
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020218526
(22)【出願日】2020-12-28
(65)【公開番号】P2021110228
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2020-12-28
(31)【優先権主張番号】201911409918.0
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520129447
【氏名又は名称】寧波森瑞機電技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO SUNFREE MOTOR TECHNOLOGY COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】202, No. 418, Qihang North Road, Yinzhou Economic Development Zone, Ningbo City, Zhejiang Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】譚 宝国
【審査官】芝沼 隆太
(56)【参考文献】
【文献】特開平2-30879(JP,A)
【文献】特表2007-518899(JP,A)
【文献】登録実用新案第3132143(JP,U)
【文献】特開2006-177131(JP,A)
【文献】実開昭56-143482(JP,U)
【文献】実開平4-66297(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00
9/02
9/06- 9/18
9/40- 9/50
9/56- 9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御モジュール及び電源モジュールを含む電動ロールスクリーン用駆動装置であって、
さらに、水平部(4)及び垂直部(5)を有する取付座(1)と、モーター(2)と、減速伝動コンポーネントとを含み、
前記制御モジュール、前記電源モジュール、及び前記モーター(2)はいずれも取付座(1)の水平部(4)内に収容され、
前記減速伝動コンポーネントは取付座(1)の垂直部(5)内に収容され、その上端がモーター(2)の出力端(9)に接続され
前記減速伝動コンポーネントは、順に伝動して協働するデュアルギヤウォーム(7)及びウォームホイール(8)を含み、
前記デュアルギヤウォーム(7)の上部ギヤはモーター(2)の出力端(9)に合わせられ、下部ウォームはウォームホイール(8)と噛み合う、
ことを特徴とする電動ロールスクリーン用駆動装置。
【請求項2】
前記ウォームホイール(8)には同期して回転する伝動軸(3)が接続される、
ことを特徴とする請求項に記載の電動ロールスクリーン用駆動装置。
【請求項3】
前記減速伝動コンポーネントは、さらに、デュアルギヤウォーム(7)とモーター(2)の出力端(9)との間に接続されるデュアルウォームホイールギヤ(6)を含み、
前記デュアルウォームホイールギヤ(6)の上部ギヤはモーター(2)の出力端(9)に合わせられ、
前記デュアルウォームホイールギヤ(6)の下部ギヤはデュアルギヤウォーム(7)の上部ギヤに噛み合う、
ことを特徴とする請求項に記載の電動ロールスクリーン用駆動装置。
【請求項4】
前記モーター(2)の出力端(9)はウォームであり、前記デュアルウォームホイールギヤ(6)の上部ギヤはウォームホイールである、
ことを特徴とする請求項に記載の電動ロールスクリーン用駆動装置。
【請求項5】
前記モーター(2)の出力端(9)はヘリカルギヤであり、前記デュアルウォームホイールギヤ(6)の上部ギヤはヘリカルギヤである、
ことを特徴とする請求項に記載の電動ロールスクリーン用駆動装置。
【請求項6】
前記取付座(1)の垂直部(5)内には、ウォームホイール(8)を取付けるための第1位置決めキャビティ(10)、及びデュアルギヤウォーム(7)を取付けるための第2位置決めキャビティ(11)が設けられ、
前記第1位置決めキャビティ(10)と第2位置決めキャビティ(11)とは連通し、前記ウォームホイール(8)は第1位置決めキャビティ(10)内に回転可能に設けられ、
前記デュアルギヤウォーム(7)は第2位置決めキャビティ(11)内に回転可能に設けられる、
ことを特徴とする請求項に記載の電動ロールスクリーン用駆動装置。
【請求項7】
前記水平部(4)の垂直部(5)から離間した一端から、カーテン取付けフレーム(17)を接続するための接続部(14)が延びる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動ロールスクリーン用駆動装置。
【請求項8】
カーテン取付けフレーム(17)、ロールパイプ(18)、スクリーン(19)、伝動ヘッド(21)、及び請求項1~のいずれか1項に記載の電動ロールスクリーン用駆動装置を含み、
前記カーテン取付けフレーム(17)の一端に電動ロールスクリーン用駆動装置の接続部(14)を挿入して接続し、前記伝動ヘッド(21)は電動ロールスクリーン用駆動装置内の減速伝動コンポーネントに挿入して接続されるとともに同期して回転し、
前記ロールパイプ(18)の一端は伝動ヘッド(21)に接続されるとともに同期して回転し、前記カーテン取付けフレーム(17)の他端とロールパイプ(18)の他端とは接続部材(20)によって接続され、
当該スクリーン(19)はロールパイプ(18)上に巻いて接続する、
ことを特徴とする電動ロールスクリーン。
【請求項9】
前記減速伝動コンポーネントは、同期して回転する伝動軸(3)が接続されるウォームホイール(8)を含み、前記伝動ヘッド(21)は伝動軸(3)に挿入して接続されるとともに、同期して回転する、
ことを特徴とする請求項に記載の電動ロールスクリーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテン技術に関し、特に電動ロールスクリーン用駆動装置及び電動ロールスクリーンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカーテンは、手動式のものが多いが、技術の発展につれて、カーテンも自動化、かつ知能化しつつあり、例えば、電動ロールスクリーンのような市販の電動カーテンもますます増えている。1セットの電動ロールスクリーン用駆動装置は、一般に、主な部品として、管状のモーター、制御モジュール及び電源を備える。通常、駆動装置は、ロールパイプ内に挿入して接続される。現状の市販のロールスクリーンシステムにおいて、管状のモーターの直径は例えば、Φ15mm、Φ16mm、Φ18mm、Φ22mm、Φ25mm、Φ28mm等の多くの型番があり、それに対応するロールパイプの直径も例えばΦ18mm、Φ20mm、Φ25mm、Φ28mm、Φ32mm、Φ35mm、Φ38mm等の多くの型番がある。ロールスクリーンシステム全体として複数種類の組み合わせがあるため、開発企業にとって、数回繰り返して研究開発する必要があり、コストが高くなる。一方、下流の組立て企業にとって、製品の数が多く、かつ複雑であるため、生産効率が大幅に低下する。同時に、統一された基準がないため、社会的資源の莫大な浪費を引き起こしてしまう。
【0003】
また、管状のモーター自体の長さが比較的長く、生産できるロールスクリーンの最小幅が比較的大きいため、一部の狭幅な窓に対して電動ロールスクリーンを取り付けることができない。同時に、管状のモーターの内部の取付空間が非常に限られるため、組立用部品に対する要求が高く、コストも高い。さらに、従来の管状のモーターは、遊星ギヤにブレーキロックを加える構造を採用しており、モーターの直径が小さいほどトルクが小さくなり、技術上の要求が高くなり、騒音に対する制御も難しくなる。
【発明の概要】
【0004】
上記従来技術の課題を勘案して、本発明では、構造が簡単で、セルフロック機能が付き、かつ組立てが便利で、複数種類の直径・型番を有するモーターを統一化でき、コストが低く、かつ様々なサイズや寸法の窓に取り付けられる電動ロールスクリーン用駆動装置及び電動ロールスクリーンを提供する。
【0005】
上記技術課題を解決するための本発明の技術案は、以下のとおりである。電動ロールスクリーン用駆動装置は、制御モジュール及び電源モジュールを含み、さらに、水平部及び垂直部を有する取付座と、モーターと、減速伝動コンポーネントとを含み、前記制御モジュール、前記電源モジュール、前記モーターはいずれも取付座の水平部内に収容され、前記減速伝動コンポーネントは取付座の垂直部内に収容され、その上端がモーターの出力端に接続される。
【0006】
さらに、前記減速伝動コンポーネントは、順番に伝動して協働するデュアルギヤウォーム及びウォームホイールを含み、当該デュアルギヤウォームの上部ギヤはモーターの出力端に合わせられ、下部ウォームはウォームホイールに噛み合う。
さらに、前記ウォームホイールには同期に回転する伝動軸が接続される。
【0007】
さらに、前記減速伝動コンポーネントは、デュアルギヤウォームとモーターの出力端との間に接続されるデュアルウォームホイールギヤを含み、当該デュアルウォームホイールギヤの上部ギヤはモーターの出力端に合わせられ、下部ギヤがデュアルギヤウォームの上部ギヤに噛み合う。 前記モーターの出力端はウォームであり、前記デュアルウォームホイールギヤの上部ギヤはウォームホイールである。 前記モーターの出力端はヘリカルギヤであり、前記デュアルウォームホイールギヤの上部ギヤはヘリカルギヤである。
【0008】
前記取付座の垂直部内には、ウォームホイールを取付けるための第1位置決めキャビティ、及びデュアルギヤウォームを取付けるための第2位置決めキャビティが設けられ、当該第1位置決めキャビティと第2位置決めキャビティとは連通し、前記ウォームホイールは第1位置決めキャビティ内に回転可能に設けられ、前記デュアルギヤウォームは第2位置決めキャビティ内に回転可能に設けられる。
【0009】
前記デュアルウォームホイールギヤは、取付座の水平部と垂直部とのジャンクション箇所に回転可能に設けられる。 前記制御モジュール、前記電源モジュール、及び前記モーターは電気的に接続される。
【0010】
前記水平部の垂直部から離れる一端から、カーテン取付けフレームを接続するための接続部が延出する。 前記水平部の頂部は着脱可能な蓋板であり、前記垂直部の側部は着脱可能な側板である。 前記取付座はプラスチック部材である。
【0011】
電動ロールスクリーンは、カーテン取付けフレーム、ロールパイプ、スクリーン、伝動ヘッド、及び上記した駆動装置を含み、前記カーテン取付けフレームの一端は駆動装置における接続部に挿入して接続され、前記伝動ヘッドは駆動装置内の減速伝動コンポーネントに挿入して接続されるとともに同期に回転し、前記ロールパイプの一端は伝動ヘッドに接続されるとともに同期に回転し、当該カーテン取付けフレームの他端とロールパイプの他端とは接続部材によって接続され、当該スクリーンはロールパイプ上に巻かれて接続される、
【0012】
さらに、前記減速伝動コンポーネントは、同期に回転する伝動軸が接続されるウォームホイールを含み、前記伝動ヘッドは伝動軸に挿入して接続されるとともに同期に回転する。
【0013】
本発明の利点は、モーターを、制御モジュール及び電源モジュールとともに取付座の水平部にまとめて設けることで、モーターに対してより大きな取付空間を提供し、組立ての部品に対する要求が低く、コストも低く、その割に性能がより安定し、トルクが民用のカーテンに対する要求を満たすことができ、ノイズも大幅に低下し、かつ採用する減速伝動コンポーネントにおけるウォームホイール・ウォームがセルフロック構造を有するため、別体にブレーキ機構を設ける必要がなく、構造がより簡単となり、1つのモーターが複数種類の直径・型番のロールパイプに対応することができ、市場のニーズを満たすことができるとともに、開発のコストダウンを図り、下流の企業が組立てやすくなり、構造を簡略化し、コストダウンを実現し、製品の競争力を向上させ、複数種類の型番の管状のモーターに合わせて複数種類の型番のロールパイプに対応できるモーターに整合し、大量の資源を省くことである。また、本発明において、モーターを、制御モジュール、電源モジュールとともに取付座の水平部にまとめて設け、かつ減速伝動コンポーネントを取付座の垂直部に設けることで、従来の管状のモーターに比べて、ロールパイプに接続される際に、垂直部外に露出された、ロールパイプに伝動する接続部の長さを大幅に短縮するため、ロールパイプの長さをより短くし、取付け用のロールスクリーンの幅をより狭くし、狭幅な窓に電動ロールスクリーンを取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の電動ロールスクリーン用駆動装置の構造の一例を示す模式図である。
図2】本発明の電動ロールスクリーン用駆動装置を別の視角からみたときの構造を示す模式図である。
図3】本発明の電動ロールスクリーン用駆動装置の一実施的形態における内部構造の模式図である。
図4】本発明の電動ロールスクリーン用駆動装置の他の実施的形態における内部構造を示す模式図である。
図5図4の分解図である。
図6】本発明による電動ロールスクリーンの構造を示す模式図である。
図7】本発明による電動ロールスクリーンの分解状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、具体的な実施的形態を参照しながら、本発明についてより詳細に説明する。
【0016】
本発明の記述において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等の方位又は位置関係を示す用語は、単に本発明について説明の便宜上、説明を簡略化するためのものである。かかる装置又は素子が必ずしも特定の方位に位置して特定の構造を有し、特定の操作が行われることを明示する、又は暗示するものではなく、本発明を限定するものではないと理解すべきである。
【0017】
なお、「第1」、「第2」の用語は、説明するためのものにすぎず、比較して重要であることを明示する、又は暗示することではなく、示される構成要素の数量を暗示的に示すことでもないと理解すべきである。これにより、「第1」、「第2」と限定された要素は少なくとも1つの要素を含むことを明示する、又は暗示することができる。本発明の記述において、「複数」とは、特に明確に具体的な限定をしない限り、少なくとも2つを意味し、例えば2つ、3つなどである。
【0018】
本発明において、特に明確に制限及び限定しない限り、「取付け」、「繋ぎ」、「接続」、「固定」等の用語は広い定義で解釈されるべきであり、特に明確に限定しない限り、例えば、固定して接続されてもよく、装着可能に接続されてもよい。また、一体化されてもよく、機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよい。さらに、直接繋いでもよく、中間媒体を介して間接的に繋いてもよく、2つの素子の内部の連通或いは2つ素子の相互の作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて、本発明における上記用語の定義を理解することができる。
【0019】
本発明において、特に明確に制限及び限定しない限り、第1要素が第2要素の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2要素が直接接触してもよく、第1及び第2要素が中間媒体を介して接触してもよい。さらに、第1要素が第2要素の「上」、「上方」又は「その上」にあることは、第1要素が第2要素の真上又は斜め上に位置し、或いは、単に第1要素の水平方向における高さが第2要素より高いことを意味する場合がある。第1要素が第2要素の「下」、「下方」又は「その下」にあることは、第1要素が第2要素の真下又は斜め下に位置し、或いは、単に第1要素の水平方向における高さが第2要素より低いことを意味する場合がある。
【0020】
図1-5に示されるように、本発明では、電動ロールスクリーン用駆動装置を提供する。当該駆動装置は、制御モジュール及び電源モジュールを含み、さらに、取付座1、モーター2及び減速伝動コンポーネントを含み、上記取付座1は水平部4及び垂直部5を含み、当該水平部4は垂直部5に対して垂直であり、かつ両者の内部は連通している。上記制御モジュール、電源モジュール、及びモーター2は、いずれも取付座1の水平部4内に収容され、当該制御モジュール、電源モジュール、及びモーター2の間は電気的に接続され、上記水平部4内には、モーター2を位置規制するための第1取付キャビティ12と、制御モジュール及び電源モジュールを位置規制するための第2取付キャビティ13とが設けられる。
【0021】
当該第1取付キャビティ12、第2取付キャビティ13を設けることでモーター2、制御モジュール、及び電源モジュールを位置規制して取付けることができる。モーター2、制御モジュール、電源モジュールが自由に動くことを回避し、これにより、駆動装置の正常な動作を保証できる。また、モーター2と、制御モジュール及び電源モジュールとを、第1取付キャビティ12、第2取付キャビティ13のそれぞれに分けて設けることで、それぞれがより大きな取付空間を有するため、組立ての部品に対する要求が低く、コストも低く、かつ性能がより安定する。
【0022】
上記減速伝動コンポーネントは、取付座1の垂直部5内に収容され、その上端はモーター2の出力端9と接続する。当該減速伝動コンポーネントを設けることにより、モーター2の伝動速度を減速する機能を発揮し、ロールスクリーンを安定して昇降させることが保証できる。
【0023】
図3に示されるように、減速伝動コンポーネントは、順番に伝動して協働するデュアルギヤウォーム7及びウォームホイール8を含む。デュアルギヤウォーム7は、その上部ギヤがモーター2の出力端9に合わせられ、その下部ウォームがウォームホイール8と噛み合い、上記ウォームホイール8上に同期に回転する伝動軸3が接続される。当該伝動軸3は外部の伝動ヘッド21を接続するためのものであり、伝動ヘッド21を連動して同期に回転させる。伝動ヘッド21は、ロールパイプ18を接続するためのものであり、ロールパイプ18を連動して同期に回転させる。
【0024】
好ましくは、上記モーター2の出力端9はウォームであり、上記デュアルギヤウォーム7の上部ギヤはウォームホイールである、又は、上記モーター2の出力端9はヘリカルギヤであり、上記デュアルギヤウォーム7の上部ギヤもヘリカルギヤである。モーター2が動作すると、モーター2は、デュアルギヤウォーム7の回転を駆動し、デュアルギヤウォーム7の下部ウォームを介してウォームホイール8に伝動して回転させ、ウォームホイール8によって伝動軸3を連動して伝動ヘッド21に同期して回転させ、伝動ヘッド21によってロールパイプ18を連動して回転させるため、ロールスクリーンの昇降を制御する。
【0025】
本発明における減速伝動コンポーネントのウォームホイール・ウォームは、セルフロック構造を有するため、駆動装置に別体のブレーキ機構を加える必要がなく、構造が簡単である。また、従来の管状のモーターによる駆動と比較すると、モーター2が水平部4に設けられ、かつ減速伝動コンポーネントが垂直部5に設けられる。さらに、伝動ヘッド21と接続してロールパイプ18に伝動する伝動軸3だけが取付座1の垂直部5から露出して設けられる。減速伝動コンポーネントによって動力が伝達されることにより、1つのモーターが複数種類の直径・型番のロールパイプに対応でき、市場のニーズを満たすことができる。さらに、開発のコストダウンを図り、下流の企業が組立てやすくなり、複数種類の直径・型番の管状のモーターを複数種類の直径・型番のロールパイプに合わせて複数種類の直径・型番のロールパイプに対応できる1つのモーターに統合し、社会的資源の消費を省くことができる。また、本発明は、伝動ヘッド21に接続してロールパイプ18に伝動する伝動軸3のみが取付座1の垂直部5から露出して設けられる。このため、従来の管状のモーターに比べて、ロールパイプに接続する際に、垂直部5外に露出した、ロールパイプ18に伝動する接続部の長さを大幅に短縮するため、ロールパイプ18の長さをより短くし、取付け用のロールスクリーンの幅をより狭くし、狭幅な窓に電動ロールスクリーンを取付ける場合にも適用されるため、様々なサイズや寸法の窓に合わせて電動ロールスクリーンを取付けることに全面的に対応できる。
【0026】
図4図5に示されるように、上記減速伝動コンポーネントは、さらに、デュアルギヤウォーム7とモーター2の出力端9との間に接続されるデュアルウォームホイールギヤ6を含む。当該デュアルウォームホイールギヤ6の上部ギヤはモーター2の出力端9に合わせられ、下部ギヤはデュアルギヤウォーム7の上部ギヤに噛み合う。当該デュアルウォームホイールギヤ6の上部ギヤの直径はデュアルウォームホイールギヤ6の下部ギヤの直径より大きい。当該デュアルウォームホイールギヤ6を設けることで、減速伝動コンポーネント全体の伝動がよりスムーズになり、セルフロック効果が一層優れる。一方、デュアルギヤウォーム7とモーター2の出力端9との間のクリアランスを補填し、デュアルギヤウォーム7の上部ギヤの直径をより小さくし、デュアルギヤウォーム7の幅を減少するため、デュアルギヤウォーム7が取付座1の垂直部5の取付空間に占める厚さが減少し、取付座1の垂直部5の厚さをより薄くすることができる。これにより、カーテンが取付けられた後、スクリーンと窓枠との間の隙間をより小さくし、遮光効果が一層優れる。
【0027】
好ましくは、上記モーター2の出力端9はウォームであり、上記デュアルウォームホイールギヤ6の上部ギヤはウォームホイールであり、デュアルウォームホイールギヤ6の下部ギヤはスパーギアであり、デュアルギヤウォーム7の上部ギヤはスパーギアである。これにより、減速伝動コンポーネントをよりスムーズに伝動させることができる。
【0028】
好ましくは、上記モーター2の出力端9はヘリカルギヤであり、上記デュアルウォームホイールギヤ6の上部ギヤはヘリカルギヤであり、デュアルウォームホイールギヤ6の下部ギヤはスパーギアであり、デュアルギヤウォーム7の上部ギヤはスパーギアであり、より好ましくは、当該ヘリカルギヤはベベルギアである。これにより、減速伝動コンポーネントをスムーズに伝動させることができる。
【0029】
モーター2が動作する時に、モーター2がデュアルウォームホイールギヤ6の回転を駆動する。デュアルウォームホイールギヤ6の下部ギヤがデュアルギヤウォーム7の上部ギヤに伝動し、デュアルギヤウォーム7を連動して回転させ、デュアルギヤウォーム7の下部ウォームがウォームホイール8に伝動して回転させる。ウォームホイール8が伝動軸3を介して伝動ヘッド21を連動して同期に回転させ、伝動ヘッド21がロールパイプ18を連動して回転させることにより、ロールスクリーンの昇降を制御する。ここで、デュアルウォームホイールギヤ6、デュアルギヤウォーム7、及びウォームホイール8の協働伝動は、減速伝動の機能を果たし、駆動装置の全伝動過程が順調に進行し、ロールスクリーンを安定的に昇降する。
【0030】
ここで、上記取付座1の垂直部5にはウォームホイール8を取付けるための第1位置決めキャビティ10、及びデュアルギヤウォーム7を取付けるための第2位置決めキャビティ11が設けられる。当該第1位置決めキャビティ10と第2位置決めキャビティ11とは連通する。上記ウォームホイール8は、第1位置決めキャビティ10内に回転可能に設けられ、当該第1位置決めキャビティ10の中心箇所には伝動軸3が貫通する取付孔22が設けられる。上記デュアルギヤウォーム7は、第2位置決めキャビティ11内に回転可能に設けられ、上記デュアルウォームホイールギヤ6は、取付座1の水平部4と垂直部5とのジャンクション箇所に回転可能に設けられる。
【0031】
このような構造によれば、デュアルウォームホイールギヤ6、デュアルギヤウォーム7及びウォームホイール8の保護及び位置決め機能が実現され、デュアルウォームホイールギヤ6、デュアルギヤウォーム7及びウォームホイール8が伝動中にスムーズに動作し、ロールスクリーンをスムーズに昇降することを保証できる。また、上記デュアルウォームホイールギヤ6は、取付座1の水平部4と垂直部5とのジャンクション箇所に回転可能に設けられ、デュアルウォームホイールギヤ6がデュアルギヤウォーム7とモーター2の出力端9との間に接続されるため、伝動の途中で中継する機能を果たすだけでなく、デュアルギヤウォーム7の上部ギヤの直径をより小さくし、デュアルギヤウォーム7の幅を減少するため、デュアルギヤウォーム7が取付座1の垂直部5の取付空間に占める厚さを減少し、取付座1の垂直部5の厚さをより薄くし、カーテンが取付けられた後、スクリーンと窓枠との間の隙間がより小さくなり、遮光効果が一層優れる。
【0032】
ここで、上記水平部4の垂直部5から離間した一端から、カーテン取付けフレーム17に接続するための接続部14が延出する。接続部14はカーテン取付けフレーム17に挿入して接続するためのものである。この構成では、着脱が便利で、組立ての効率が向上する。
【0033】
また、上記水平部4の頂部は着脱可能な蓋板15であり、上記垂直部5の側部は着脱可能な側板16である。着脱可能な蓋板15及び着脱可能な側板16を設けることで取付座1内の部品の着脱・メンテナンスが便利になる。好ましくは、当該蓋板15及び水平部4は、係合、引っ掛け結合、又はねじ締めによって接続され、当該側板16及び垂直部5も、係合、引っ掛け結合、又はねじ締めによって接続される。
【0034】
また、上記取付座1はプラスチック部材である。プラスチック部材は絶縁作用があるため、より安全かつ信頼できる。一方、無線で電動ロールスクリーンを制御する場合には、プラスチック部材が信号遮断することなく、制御モジュールに無線制御信号をより良好に受信させることができる。
【0035】
図6図7に示されるように、電動ロールスクリーンは、カーテン取付けフレーム17、ロールパイプ18、スクリーン19、伝動ヘッド21及び上記した駆動装置を含む。上記カーテン取付けフレーム17の一端に駆動装置の接続部14を挿入して接続し、上記伝動ヘッド21を駆動装置内の減速伝動コンポーネントに挿入して接続して、同期して回転させる。上記ロールパイプ18の一端は伝動ヘッド21に接続するとともに、同期して回転し、当該カーテン取付けフレーム17の他端とロールパイプ18の他端は接続部材20と接続する。スクリーン19はロールパイプ18上に巻いて設置される。
【0036】
また、上記減速伝動コンポーネントは、ウォームホイール8を含み、当該ウォームホイール8には同期して回転する伝動軸3が設けられる。上記伝動ヘッド21を伝動軸3に挿入して接続して、同期して回転させる。
【0037】
使用の時、リモートコントロールによって制御モジュールに信号を送信する。制御モジュールはモーター2の動作を制御し、当該モーター2が動作してデュアルウォームホイールギヤ6の回転を駆動する。デュアルウォームホイールギヤ6の下部ギヤがデュアルギヤウォーム7の上部ギヤに伝動しデュアルギヤウォーム7を連動して回転させる。デュアルギヤウォーム7の下部ウォームがウォームホイール8に伝動して回転させ、ウォームホイール8が伝動軸3によって伝動ヘッド21を連動させ同期して回転させる。伝動ヘッド21がロールパイプ18を連動して回転させ、ロールスクリーンの電動的な昇降を実現する。ここで、上記電源モジュールは市販品を購入することができ、上記制御モジュールは市販の回路基板と電子部品とから構成され、モーター2も市販品を購入することができる。これらについて詳細に説明しない。
【0038】
上記実施例は、本発明の技術案を説明するために挙げられたものであり、本発明を制限するためのものではない。上記実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は上記した各実施例に記載された技術案を補正し、或いは、その中の一部の技術特徴を同等置換することができ、これらの補正又は置換により本発明の各実施例の技術案の主旨及び範囲から逸脱することはないと理解すべきである。
【符号の説明】
【0039】
1 取付座、2 モーター、3 伝動軸、4 水平部、5 垂直部、6 デュアルウォームホイールギヤ、7 デュアルギヤウォーム、8 ウォームホイール、9 出力端、10 第1位置決めキャビティ、11 第2位置決めキャビティ、12 第1取付キャビティ、13 第2取付キャビティ、14 接続部、15 蓋板、16 側板、17 カーテン取付けフレーム、18 ロールパイプ、19 スクリーン、20 接続部材、21 伝動ヘッド、22 取付孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7