(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-21
(45)【発行日】2022-05-02
(54)【発明の名称】作業機械用キャブ、作業機械、および自動開閉装置
(51)【国際特許分類】
B62D 33/06 20060101AFI20220422BHJP
B60J 5/00 20060101ALI20220422BHJP
E05F 15/73 20150101ALI20220422BHJP
E05F 15/48 20150101ALI20220422BHJP
E05F 7/00 20060101ALI20220422BHJP
【FI】
B62D33/06 A
B60J5/00 D
E05F15/73
E05F15/48
E05F7/00 G
(21)【出願番号】P 2018163534
(22)【出願日】2018-08-31
【審査請求日】2021-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 靖也
【審査官】上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-219522(JP,A)
【文献】特開2005-351017(JP,A)
【文献】特開2007-223537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 33/06
B60J 5/00
E05F 15/73
E05F 15/48
E05F 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搭乗口が形成されたキャブ本体と、
前記キャブ本体に回動可能に支持され、前記搭乗口を開閉するドアと、
前記ドアを開閉する駆動力を発生するアクチュエータと、
前記ドアに取り付けられ、前記ドアに対して相対移動可能な可動部材と、
前記可動部材とは別体として前記ドアに取り付けられたセンサとを備え、
前記センサは、前記可動部材の前記センサに対する相対移動を検知することにより、前記可動部材の前記ドアに対する相対移動を検知する、作業機械用キャブ。
【請求項2】
前記センサは、前記可動部材から離れて配置されており、前記可動部材が前記センサに近づく動作を検知することにより、前記可動部材の前記ドアに対する相対移動を検知する、請求項1に記載の作業機械用キャブ。
【請求項3】
前記可動部材は、前記ドアの回動中心から離れた位置で前記ドアに取り付けられる、請求項1または2に記載の作業機械用キャブ。
【請求項4】
前記可動部材は、前記ドアに対して相対回転移動可能である、請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機械用キャブ。
【請求項5】
前記可動部材の前記ドアに対する相対回転の中心は、前記ドアの回動中心と異なる、請求項4に記載の作業機械用キャブ。
【請求項6】
前記ドアは、前記ドアが閉じられた状態で前記作業機械用キャブの室内空間に向く内面を有し、
前記可動部材は、前記内面に取り付けられる、請求項1~5のいずれか1項に記載の作業機械用キャブ。
【請求項7】
前記可動部材は、金属材料で形成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の作業機械用キャブ。
【請求項8】
前記ドアの開閉動作を制御するコントローラをさらに備え、
前記コントローラは、前記アクチュエータに前記ドアを閉動作させる第1の信号を送信し、前記センサが前記可動部材の前記ドアに対する相対移動を検知すると、前記アクチュエータに前記第1の信号と異なる第2の信号を送信する、請求項1~7のいずれか1項に記載の作業機械用キャブ。
【請求項9】
前記第2の信号は、前記ドアを停止させる信号である、請求項8に記載の作業機械用キャブ。
【請求項10】
作業機と、
前記作業機を操作するオペレータが搭乗する、請求項1~9のいずれか1項に記載の作業機械用キャブとを備える、作業機械。
【請求項11】
作業機械のキャブ本体に回動可能に支持されたドアを自動開閉させる自動開閉装置であって、
前記ドアを開閉する駆動力を発生するアクチュエータと、
前記ドアに対して相対移動可能に前記ドアに取り付けられるように構成された可動部材と、
前記可動部材とは別体として前記ドアに取り付けられるように構成され、前記可動部材の前記ドアに対する相対移動を検知するセンサとを備える、自動開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業機械用キャブ、その作業機械用キャブを備える作業機械、および、自動開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のドアの開閉操作を自動化する自動開閉装置に関し、ドアを移動する際にドアの移動方向とは反対方向の圧力を検知する感圧センサを備え、感圧センサが異物を押圧した際に押圧反力を検知することでドアの移動軌跡上に異物が存在することを検知する装置が、たとえば特開平11-182136号公報(特許文献1)に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献に開示されている構成では、感圧センサは、ゴムや軟質の合成樹脂材などの弾性材によって形成された外皮部と、外皮部の内部に設けられた複数の電極とを備え、電極が撓んで互いに接触して短絡することを検出することで、異物の存在を検知している。異物の衝突によって外皮部が破損して電極が切断されると、感圧センサが機能しなくなる。弾性材で形成された外皮部を備える感圧センサは、高温環境、酸環境またはアルカリ環境などの過酷環境での使用が困難である。したがって、異物を検知するための装置の耐久性には、さらなる改善の余地がある。
【0005】
本開示では、異物を検知するための装置の耐久性が向上された、作業機械用キャブ、作業機械、および自動開閉装置が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の局面に従うと、搭乗口が形成されたキャブ本体と、キャブ本体に回動可能に支持され、搭乗口を開閉するドアと、ドアを開閉する駆動力を発生するアクチュエータと、ドアに取り付けられ、ドアに対して相対移動可能な可動部材と、可動部材とは別体としてドアに取り付けられたセンサとを備える、作業機械用キャブが提供される。センサは、可動部材のセンサに対する相対移動を検知することにより、可動部材のドアに対する相対移動を検知する。
【0007】
本開示の一の局面に従うと、作業機械のキャブ本体に回動可能に支持されたドアを自動開閉させる自動開閉装置が提供される。自動開閉装置は、ドアを開閉する駆動力を発生するアクチュエータと、ドアに対して相対移動可能にドアに取り付けられるように構成された可動部材と、可動部材とは別体としてドアに取り付けられるように構成され、可動部材のドアに対する相対移動を検知するセンサとを備えている。
【発明の効果】
【0008】
本開示に従えば、異物を検知するための装置の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施形態におけるホイールローダを示す側面図である。
【
図2】閉位置にあるドアをキャブの室内側から見た斜視図である。
【
図3】可動部材を支持する支持構造を示す分解斜視図である。
【
図4】可動部材がドアに対して相対的に停止している配置を示す部分断面図である。
【
図5】可動部材がドアに対して相対移動した配置を示す部分断面図である。
【
図6】実施形態における自動開閉装置の機能ブロックを説明する図である。
【
図7】ドアを自動で閉める動作を示すフローチャートである。
【
図8】ドアの外側に取り付けられた可動部材およびセンサを模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の説明では、同一部品には、同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
[全体構成]
実施形態においては、まず、本開示の思想を適用可能な作業機械の一例であるホイールローダの構成について説明する。
図1は、本開示の実施形態におけるホイールローダ10を示す側面図である。
【0012】
図1に示されるように、ホイールローダ10は、フロントフレーム12と、リアフレーム14と、前輪26と、後輪27と、作業機16と、キャブ(運転室)30と、後方構造部18とを有している。
【0013】
以下の説明において、ホイールローダ10が直進走行する方向を、ホイールローダ10の前後方向という。ホイールローダ10の前後方向において、フロントフレーム12およびリアフレーム14に対して作業機16が配置されている側を前方向とし、前方向と反対側を後方向とする。ホイールローダ10の左右方向とは、平面視において前後方向と直交する方向である。前方向を見て左右方向の右側、左側が、それぞれ右方向、左方向である。ホイールローダ10の上下方向とは、前後方向および左右方向によって定められる平面に直交する方向である。上下方向において地面のある側が下側、空のある側が上側である。
【0014】
前後方向とは、キャブ30内の運転席に着座したオペレータの前後方向である。左右方向とは、運転席に着座したオペレータの左右方向である。左右方向とは、ホイールローダ10の車幅方向である。上下方向とは、運転席に着座したオペレータの上下方向である。運転席に着座したオペレータに正対する方向が前方向であり、運転席に着座したオペレータの背後方向が後方向である。運転席に着座したオペレータが正面に正対したときの右側、左側がそれぞれ右方向、左方向である。運転席に着座したオペレータの足元側が下側、頭上側が上側である。
【0015】
図1においては、前後方向を図中矢印X、左右方向を図中矢印Y、上下方向を図中矢印Zで示している。
【0016】
フロントフレーム12およびリアフレーム14により、アーティキュレート構造の車体フレームが構成されている。フロントフレーム12は、リアフレーム14の前方に設けられている。フロントフレーム12は、センターピン(不図示)により、リアフレーム14に回動可能に接続されている。リアフレーム14に対するフロントフレーム12の回動中心は、上下方向に延びる軸である。
【0017】
フロントフレーム12およびリアフレーム14は、ステアリングシリンダ(不図示)により連結されている。ステアリングシリンダは、左右一対に設けられている。ステアリングシリンダが伸縮駆動することによって、フロントフレーム12は、上記のセンターピンを中心に左右に回動する。
【0018】
前輪26および後輪27は、ホイールローダ10の走行輪である。前輪26は、フロントフレーム12に設けられている。前輪26は、左右一対に設けられている。後輪27は、リアフレーム14に設けられている。後輪27は、左右一対に設けられている。
【0019】
作業機16は、フロントフレーム12に設けられている。作業機16は、ブーム21と、バケット24と、ブームシリンダ21Aと、ベルクランク22と、バケットシリンダ24Aと、リンク23とを有している。
【0020】
キャブ30および後方構造部18は、リアフレーム14に設けられている。キャブ30は、作業機16の後方に設けられている。オペレータは、キャブ30の室内に入ってホイールローダ10を操作する。オペレータは、キャブ30に搭乗して、ホイールローダ10の走行操作、および作業機16の操作を行なう。
【0021】
後方構造部18は、キャブ30の後方に設けられている。後方構造部18は、作動油タンク、エンジンおよび油圧ポンプなどを含んでいる。フロントフレーム12、リアフレーム14および後方構造部18により、ホイールローダ10の車体が構成されている。
【0022】
[キャブ30の構成]
続いて、キャブ30の構造について説明する。キャブ30は、キャブ本体31を有している。キャブ本体31は、キャブ30の室内空間を区画形成している。キャブ本体31は、鋼板と、透明な窓とが組み合わさって構成されている。
【0023】
キャブ本体31は、上面視において、六角形の形状を有している。キャブ本体31は、前側面32と、後側面33と、左側面34と、右側面と、左斜め前側面36と、右斜め前側面とを有している。
【0024】
前側面32は、前方を向いて設けられている。後側面33は、後方を向いて設けられている。左右方向における前側面32の長さは、左右方向における後側面33の長さよりも短い。右側面は、右方を向いて設けられている。右側面は、前側面32と後側面33との間に配置されている。右側面は、後側面33の右端部に連なっている。左側面34は、左方を向いて設けられている。左側面34は、前側面32と後側面33との間に配置されている。左側面34は、後側面33の左端部に連なっている。
【0025】
左斜め前側面36は、左斜め前方を向いて設けられている。左斜め前側面36は、前側面32および左側面34の間に配置されている。左斜め前側面36は、前側面32の左端部と、左側面34の前端部とに連なっている。右斜め前側面は、右斜め前方を向いて設けられている。右斜め前側面は、前側面32および右側面の間に配置されている。右斜め前側面は、前側面32の右端部と、右側面の前端部とに連なっている。左右方向における左斜め前側面36および右斜め前側面の間の距離は、後方から前方に向かうに従って小さくなっている。
【0026】
キャブ30におけるキャブ本体31は、上記の六角形の上面視に限られず、たとえば、矩形の上面視を有してもよい。
【0027】
キャブ30は、左側のドア61と、右側のドアとを有している。左側のドア61と右側のドアとはいずれも、キャブ本体31に開閉可能なように設けられている。左側のドア61は、キャブ本体31の左側に設けられている。ドア61は、左側面34に設けられている。ドア61は、自動で開閉可能な自動式である。右側のドアは、キャブ本体31の右側に設けられている。右側のドアは、右側面に設けられている。右側のドアは、手動で開閉可能な手動式である。
【0028】
[ドア61の構成]
続いて、ドア61の構造と、ドア61の周辺の構造とについて説明する。
【0029】
キャブ本体31には、搭乗口39が形成されている。搭乗口39は、オペレータがキャブ30に入退室するためにキャブ本体31に設けられた開口部である。搭乗口39は、全体として、上下方向が長手方向となる略矩形の開口形状をなしている。搭乗口39は、左側面34と、右側面とに設けられている。
【0030】
ドア61は、左側面34に形成された搭乗口39に設けられている。ドア61は、搭乗口39が閉状態とされる閉位置(
図1および後述する
図2中に示す位置)と、搭乗口39が開状態とされる開位置との間で動作可能に設けられている。ドア61は、搭乗口39を開閉する。
【0031】
ドア61は、ヒンジ部62を有している。ドア61は、ヒンジ部62を介して、キャブ本体31に回動可能に支持されている。ドア61は、ヒンジ部62を中心にして、閉位置と開位置との間で回動可能に設けられている。ドア61は、キャブ30の外部に向かって開く外開きタイプである。ドア61は、ヒンジ部62が搭乗口39の後縁に配置される後ヒンジタイプである。
【0032】
ヒンジ部62のヒンジ軸が、ドア61の回動中心を構成している。ドア61の回動中心は、上下方向に延びている。ドア61の回動中心は、ドア61の後縁に設けられている。ドア61は、搭乗口39の後縁を回動軸として回動可能に、キャブ本体31に支持されている。
【0033】
閉位置から開位置までのドア61の回動角度は、90°を超える。好ましくは、閉位置から開位置までのドア61の回動角度は、120°以上である。
【0034】
ドア61が閉位置にある場合、ドア61は、左側面34と平行に配置されている。ドア61が開位置にある場合、ドア61は、搭乗口39がなす開口部の後縁から、左斜め後ろ方向に延びるように配置されている。ドア61の開位置は、搭乗口39よりも後方に位置している。
【0035】
ホイールローダ10は、ラダー41をさらに有している。キャブ30は、ラダー41よりも上方に配置されている。ラダー41は、オペレータが地上とキャブ30との間で昇降する際に用いられる。
【0036】
ラダー41は、リアフレーム14に取り付けられている。ラダー41は、複数のステップ42を有している。ステップ42は、オペレータが足を掛けることが可能な足場を構成している。複数のステップ42は、上下方向において互いに間隔を隔てて配置されている。
【0037】
[ドア61の開閉装置の構成]
続いて、ドア61を自動的に開閉動作させるための構成について説明する。
図2は、閉位置にあるドア61をキャブ30の室内側から見た斜視図である。
図2に示されるように、ホイールローダ10は、アクチュエータ91をさらに有している。アクチュエータ91は、閉じられたドア61を開方向に移動させる駆動力を発生する。アクチュエータ91は、ドア61を開動作させる。開動作とは、ドア61が閉位置から開位置へ向けて移動する動作である。アクチュエータ91は、開かれたドア61を閉方向に移動させる駆動力をさらに発生する。アクチュエータ91は、ドア61を閉動作させる。閉動作とは、ドア61が開位置から閉位置へ向けて移動する動作である。アクチュエータ91は、電動アクチュエータでもよい。
【0038】
アクチュエータ91は、直動アクチュエータであり、ロッド94を有している。ロッド94は往復移動可能であり、アクチュエータ91からロッド94が突き出る長さは伸縮可能である。アクチュエータ91は、キャブ本体31によって支持されている。
図2に示されるように、キャブ本体31の床面37には、ブラケット部40が固定されている。ブラケット部40には、貫通孔が形成されており、アクチュエータ91は貫通孔を貫通する接合ピンを有している。アクチュエータ91は、接合ピンを中心として回動可能に、ブラケット部40に取り付けられている。アクチュエータ91は、キャブ本体31に支持されている。
【0039】
アクチュエータ91のロッド94の先端は、ドア61の内面に取り付けられている。アクチュエータ91は、回動可能にドア61に取り付けられている。
【0040】
ホイールローダ10は、
図1に示されるように、操作部70をさらに有している。操作部70は、オペレータがドア61を開閉動作させる際にオペレータにより操作される。操作部70はたとえば、オペレータにより押下される押ボタンを有している。操作部70は、ドア61を開動作させる開ボタンと、ドア61を閉動作させる閉ボタンとを有していてもよい。
【0041】
操作部70は、キャブ30の内部に設けられる図示しない第1操作部と、キャブ30の外部に設けられる第2操作部76とを有している。第1操作部は、オペレータがキャブ30の内部からドア61を開閉動作させる際に用いられる。第1操作部はたとえば、キャブ30の右フロントピラーに取り付けられている。第2操作部76は、オペレータがキャブ30の外部からドア61を開閉動作させる際に用いられる。第2操作部76は、ラダー41に取り付けられている。
【0042】
図2に示されるように、ホイールローダ10は、閉ロック装置121をさらに有している。閉ロック装置121は、ドア61を閉位置に保持するように構成されている。閉ロック装置121は、キャブ30の内部に設けられている。
【0043】
[異物検知装置の構成]
実施形態のホイールローダ10は、ドア61の閉動作時に、ドア61の移動軌跡上に異物が存在することを検知するための、異物検知装置を備えている。異物検知装置は、ロッド220を有している。
【0044】
ロッド220は、硬質材料、典型的には鉄鋼材料などの金属材料で形成されている。硬質材料の周囲に、樹脂またはゴムなどの弾性体が設けられていてもよい。ロッド220は、丸棒が折り曲げられた形状を有している。ロッド220は、ロッド支持部240によって支持されている。ロッド支持部240は、ドア61の内面に固定されている。ロッド支持部240は、上端支持部241と下端支持部242とを有している。ロッド220の上端は、上端支持部241に支持されている。ロッド220の下端は、下端支持部242に支持されている。ロッド220は、ロッド支持部240を介して、ドア61の内面に取り付けられている。
【0045】
上端支持部241と下端支持部242とは、前後方向において、ドア61の前縁と後縁との間に配置されている。上端支持部241と下端支持部242とは、前後方向において同じ位置に配置されている。ロッド220は、上端支持部241および下端支持部242よりも前方に配置されている。ドア61の回転中心となるヒンジ部62(
図1)はドア61の後縁に設けられており、ロッド220は、ドア61の回動中心から離れた位置でドア61に取り付けられている。
【0046】
ロッド220は、ドア61の前縁に沿って延びるように配置された部分を有している。ドア61の前縁と後縁とは、キャブ本体31に対するドア61の回動の中心となる回動軸に略沿って、上下方向に延びている。ロッド220は、ドア61の前縁と後縁とのうちドア61の回動軸からより離れているドア61の前縁の近傍に配置された部分を有している。上端支持部241と下端支持部242とは、前後方向において、ドア61の前縁と後縁とのうちドア61の前縁により近い位置で、ドア61に固定されている。ロッド220は、キャブ本体31に対するドア61の回動の先端の近傍に設けられている。
【0047】
図3は、可動部材を支持する支持構造を示す分解斜視図である。
図3には、
図2に示すロッド220の一部、具体的にはロッド220の端部であるロッド端部221と、ロッド端部221を支持する支持構造としてのロッド支持部240とが図示されている。ロッド支持部240は、ロッド220の上端および下端を支持している。ロッド220の上端と下端とは両方とも、下向きに曲げられてL字状の形状を形成している。
【0048】
ロッド支持部240は、
図3に示されるように、固定部材243を有している。固定部材243は、ロッド支持部240のうち、たとえば溶接によりドア61の内面に固定されている部材である。固定部材243は、ドア61に固定される固定部244と、ロッド220を保持する保持部245とを有している。固定部244と保持部245とは、各々平板状の形状を有している。固定部244と保持部245とは、略直交している。固定部244は、ドア61の内面に固定されているので、ドア61の内面に略平行に延びている。保持部245は、ドア61の内面に対して略直交して延びている。固定部244と保持部245とは、それぞれの縁部分において接合されており、一体の構造物として形成されている。
【0049】
保持部245には、保持部245を厚み方向に貫通する貫通孔246が形成されている。貫通孔246は、平面視において円形状に形成されている。貫通孔246は、ロッド220を構成している丸棒の直径よりも大きい径を有している。
図2に示すロッド220がロッド支持部240に支持されている状態で、ロッド端部221は、貫通孔246に上から挿通されている。
【0050】
ロッド支持部240は、トーションスプリング248を有している。トーションスプリング248は、保持部245の上面に載置されている。これにより、トーションスプリング248の取り付けが容易とされている。トーションスプリング248の自重が保持部245によって支持される構成であるため、トーションスプリング248の自重での落下が抑制されている。
【0051】
図2に示すロッド220がロッド支持部240に支持されている状態で、ロッド端部221は、トーションスプリング248を貫通している。トーションスプリング248は、ロッド220がドア61から離れる方向にロッド220を付勢する付勢力を、ロッド220に対して作用する。トーションスプリング248の付勢力は、ホイールローダ10の走行時のロッド220のバタつきを防止でき、かつ、ロッド220を小さな力で回動できるように、適切に調整されている。トーションスプリング248のアームの取り付け位置を変更することで付勢力を可変とする構成であってもよい。
【0052】
ロッド支持部240は、ベータピン252と、ワッシャ256とを有している。ベータピン252およびワッシャ256は、保持部245の下方に配置される。
図2に示すロッド220がロッド支持部240に支持されている状態で、ロッド端部221の最先端部分にベータピン252およびワッシャ256が係合している。ベータピン252およびワッシャ256は、ロッド端部221が貫通孔246から抜けるのを防止する抜け止め機能を有している。
【0053】
ロッド220がロッド支持部240に支持されている状態で、ロッド220は、ロッド支持部240に対して相対回転可能である。上端支持部241と下端支持部242とは、各々の貫通孔246が同心となるように、上下に並んで配置されている。
図2中に示す一点鎖線は、上端支持部241の貫通孔246と下端支持部242の貫通孔246とを通る直線を示す。当該直線は、上下方向に延びている。当該直線は、ドア61に対するロッド220の相対回転移動の中心を示している。ロッド220は、ドア61に対して相対回転移動可能である。ロッド220のドア61に対する相対回転の中心は、ドア61の回動中心をなすヒンジ軸とは異なっている。ロッド220は、ドア61に対して相対移動可能に、ドア61に取り付けられている。ロッド220は、実施形態における可動部材に相当する。
【0054】
図2に戻って、異物検知装置は、プレート230とセンサ260とをさらに有している。プレート230は、平板状の形状を有している。プレート230は、ロッド220に固定されており、ロッド220と一体の構造物を形成している。ロッド220がドア61に対して相対移動するとき、プレート230もまたドア61に対して相対移動する。プレート230は、ロッド220の長手方向の一部分のみにおいて、ロッド220に固定されている。
【0055】
センサ260は、ドア61に取り付けられている。センサ260は、ロッド220とは別体として構成されている。
図4は、可動部材がドア61に対して相対的に停止している配置を示す部分断面図である。ドア61は、キャブ本体31に対してドア61が閉じられた状態でキャブ30の室内空間に向く内面61Aと、内面61Aの反対側の外面61Bとを有している。外面61Bは、キャブ本体31に対してドア61が閉じられた状態で、キャブ30の外部の空間に向いている。
【0056】
センサ260は、ドア61の内面61Aに固定されている。
図2を併せて参照して、ロッド220は、ドア61の内面61Aに回動可能に取り付けられている。センサ260は、
図4に示されるように、ロッド220から離れて配置されている。
【0057】
センサ260は、ヘッド部261を有している。プレート230は、ヘッド部261に対向して配置されている。プレート230は、ドア61の厚み方向(
図4においては紙面上下方向)に見て、ヘッド部261と重なる位置に配置されている。
【0058】
図4に示されるように、実施形態のホイールローダ10は、カバー270をさらに備えている。カバー270は、ドア61の内面61Aに固定されている。カバー270は、ドア61に対して相対移動不能に構成されている。カバー270は、板状の形状を有している。カバー270は、ドア61の内面61Aとの間に間隔を空けて、内面61Aと平行に配置されている。
【0059】
カバー270は、少なくともプレート230とセンサ260とを覆っている。カバー270は、ドア61の厚み方向に見て、プレート230およびセンサ260と重なって配置されている。ドア61の厚み方向において、プレート230およびセンサ260は、ドア61の内面61Aとカバー270との間に配置されている。
【0060】
図4に示されるロッド220は、カバー270に接触している。
図3を参照して説明したように、ロッド220は、トーションスプリング248によってドア61から離れる方向に付勢されている。カバー270は、ドア61から離れる方向へのロッド220の移動を規制している。カバー270は、ロッド220の可動範囲を規定している。カバー270は、キャブ30に搭乗しているオペレータにロッド220が近づき過ぎないように、キャブ30の室内空間へのロッド220の突出量を制限している。
【0061】
ドア61は、その上部に透明材料製の窓部を有し、その下部に非透明材料製の非窓部とを有している。プレート230は、非窓部に向いて配置されている。センサ260およびカバー270は、非窓部に取り付けられている。プレート230、センサ260およびカバー270は、ドア61の下部に配置されている。プレート230、センサ260およびカバー270は、キャブ30に搭乗したオペレータがキャブ30の外部を見る視線と交差しない位置に、配置されている。
【0062】
図5は、可動部材がドア61に対して相対移動した配置を示す部分断面図である。
図2に示す一点鎖線を中心としてロッド220がドア61に対して相対回転移動することにより、
図5中の矢印に示されるように、ロッド220はドア61に近づく方向に移動する。プレート230は、ロッド220に固定されているので、ロッド220とともにドア61に近づく方向に移動する。プレート230は、センサ260のヘッド部261に係合して、ヘッド部261を移動させる。
【0063】
このヘッド部261の移動によって、センサ260が動作する。このようにしてセンサ260は、ロッド220のセンサ260に対する相対移動、具体的にはロッド220がセンサ260に近づく動作を検知し、これによってロッド220のドア61に対する相対移動を検知する。
【0064】
センサ260は、たとえばリミットスイッチである。センサ260は、近接センサまたは圧力センサであってもよい。センサ260は、可動部材のドア61に対する相対移動を検知できるものであれば、任意の種類のセンサであってもよい。
【0065】
[ドア61の開閉装置のシステム構成]
図6は、実施形態における自動開閉装置の機能ブロックを説明する図である。
図6に示されるように、実施形態のホイールローダ10は、コントローラ290をさらに備えている。コントローラ290は、メモリ291を有している。メモリ291は、ドア61の自動開閉装置における各種の動作を実行するためのプログラムを格納するとともに、必要なデータを記憶する領域として設けられている。コントローラ290は、メモリ291に格納されているプログラムに基づいて、ドア61の自動開閉動作を制御するための各種処理を実行する。
【0066】
コントローラ290は、上述したセンサ260から、ロッド220のドア61に対する相対移動の有無に関する検知信号の入力を受ける。コントローラ290は、操作部70から、オペレータによるドア61を開動作させるまたは閉動作させる操作の信号の入力を受ける。コントローラ290は、アクチュエータ91に対して、ドア61の開動作または閉動作を制御するための指令信号を出力する。
【0067】
[ドア61の閉動作]
続いて、ドア61の閉動作について説明する。
図7は、ドア61を自動で閉める動作を示すフローチャートである。
【0068】
まずステップS1において、ドア61の閉指令を出力する。コントローラ290は、操作部70から、オペレータがドア61を閉動作させる操作を行なった信号の入力を受ける。操作部70の信号の入力を受けたコントローラ290は、アクチュエータ91に対して、ロッド94の突き出し長さを小さくする指令信号を出力する。ロッド94の長さを減少させる動作がドア61に伝達されて、ドア61に対して閉動作させる駆動力が伝達される。これによりドア61は、ヒンジ部62回りに回動して、閉位置へ向かって移動する。
【0069】
次にステップS2において、コントローラ290がセンサ260からの検知信号を受信したか否かの判断が行なわれる。
【0070】
上述した通り、ロッド220がセンサ260に近づく動きをしたときに、センサ260が動作する。つまり、ドア61の閉動作の障害になるような異物がドア61の移動軌跡上に存在し、その異物がロッド220に接触してロッド220を押圧することで、ロッド220がドア61に対して相対移動して、センサ260が動作することになる。
【0071】
そこで、センサ260からの検知信号を受信したと判断された場合(ステップS2においてYES)、ステップS3に進み、コントローラ290は、アクチュエータ91に対して、ステップS1で出力したドア61を閉動作させる指令信号とは異なる指令信号を送信する。コントローラ290は、アクチュエータ91に対して、ドア61を一時停止させる指令信号を出力する。より詳細には、コントローラ290は、アクチュエータ91に対して、ロッド94の動作を一時停止させる指令信号を出力する。
【0072】
ロッド94の動作が停止することにより、ドア61の閉動作が停止する。ドア61が一時停止することにより、ロッド220に接触した異物がドア61に挟み込まれる事態の発生を回避できる。
【0073】
ドア61が一時停止する制御に替えて、ドア61に反転動作させる制御としてもよい。コントローラ290は、アクチュエータ91に対して、ロッド94の突き出し長さを大きくする指令信号を出力し、これによりドア61を反転させて開動作させる駆動力がドア61に伝達されてもよい。
【0074】
続いてステップS4において、ドア61の停止を解除する。コントローラ290は、アクチュエータ91に対して、ロッド94の突き出し長さを小さくする指令信号を再度出力する。これにより、ドア61の閉動作が再開される。
【0075】
ステップS4の処理は、ステップS3でドア61を一時停止してから所定時間が過ぎたことを検出することにより、実行されてもよい。または、オペレータが操作部70を操作して、ドア61を閉動作させる操作の信号をコントローラ290に再び入力することにより、ステップS4の処理が実行される制御としてもよい。
【0076】
次に、ステップS5において、ドア61が閉位置に到達したか否かの判断が行なわれる。なおステップS2の判断において、センサ260からの検知信号を受信していないと判断された場合(ステップS2においてNO)、ステップS3,S4の処理は行なわれず、ステップS2に続いてステップS5の判断が実行される。
【0077】
ドア61が閉位置に未だ到達していないと判断された場合(ステップS5においてNO)、ステップS2の判断に戻り、コントローラ290がセンサ260からの検知信号を受信したか否かの判断が再度行なわれる。ドア61が閉位置に到達したと判断された場合(ステップS5においてYES)、ドア61の閉動作を停止して、処理を終了する(エンド)。
【0078】
[作用および効果]
次に、上述した実施形態の作用および効果について説明する。
【0079】
実施形態のキャブ30は、
図2に示されるように、ドア61を開閉する駆動力を発生するアクチュエータ91と、ドア61に取り付けられ、ドア61に対して相対移動可能なロッド220と、ロッド220とは別体としてドア61に取り付けられたセンサ260とを備えている。センサ260は、
図4,5に示されるように、ロッド220のセンサ260に対する相対移動を検知することにより、ロッド220のドア61に対する相対移動を検知する。
【0080】
ロッド220とセンサ260とが別々にドア61に取り付けられており、センサ260に対するロッド220の相対移動が、ドア61に対するロッド220の相対移動として検知される。上述した特許文献1とは異なり、異物検知装置が弾性体を必要としない。そのため、弾性体が過酷環境下で劣化して異物検知装置の検知精度が低下することがない。したがって実施形態の異物検知装置は、過酷環境に対する耐久性が向上されている。
【0081】
異物がロッド220に接触すると、直ちにロッド220がドア61に対して相対移動して、その相対移動がセンサ260によって検知される。上述した特許文献1に記載の構成では、弾性体が弾性変形するが電極は変形しない時間が存在するが、実施形態の異物検知装置は、異物がロッド220にぶつかった瞬間にセンサ260が動作する。したがって、異物検知装置の感度を向上することができる。
【0082】
図4に示されるように、センサ260は、ロッド220から離れて配置されている。これにより、ロッド220とセンサ260とが別々にドア61に取り付けられる構成を、確実に実現することができる。この場合に、
図5に示されるように、センサ260は、ロッド220がセンサ260に近づく動作を検知することにより、ロッド220のドア61に対する相対移動を検知することができる。
【0083】
図1,2に示されるように、ロッド220は、ドア61の回動中心から離れた位置でドア61に取り付けられている。これにより、ドア61の回動中心から離れた位置におけるドア61の移動軌跡上の異物の存在を検知することができる。
【0084】
図2に示されるように、ロッド220は、ドア61に対して相対回転移動可能である。このようにすれば、ドア61に対するロッド220の相対回転移動を検知することにより、異物の存在を検知することができる。
【0085】
図2に示されるように、ロッド220のドア61に対する相対回転の中心は、ドア61の回転中心と異なっている。このようにすれば、ロッド220をドア61の任意の位置に配置することが可能となり、ロッド220の設計の自由度を向上することができる。
【0086】
図2に示されるように、ロッド220は、ドア61の内面61Aに取り付けられている。これにより、ドア61の閉動作中に、ドア61の移動軌跡上の異物の存在を検知することができる。
【0087】
またロッド220は、金属材料で形成されている。ロッド220がゴムまたは軟質の合成樹脂材などの弾性材を必要としないので、異物検知装置の耐久性を向上することができる。
【0088】
図6,7に示されるように、ドア61の開閉動作を制御するコントローラ290は、ドア61の閉動作中にセンサ260がロッド220のドア61に対する相対移動を検知すると、アクチュエータ91にドア61を閉動作させる信号とは異なる指令信号を送信する。異物の存在が検知されたときにドア61の閉動作を一時的に中断することにより、異物の挟み込みを回避することができる。
【0089】
図7に示されるように、コントローラ290は、ドア61の閉動作中にセンサ260がロッド220のドア61に対する相対移動を検知すると、アクチュエータ91にドア61を停止させる指令信号を送信する。異物の存在が検知されたときにドア61を一時停止させることにより、異物の挟み込みを確実に回避することができる。
【0090】
実施形態の説明においては、ドア61に対して相対移動可能な可動部材の一例として、丸棒が折り曲げられた形状のロッド220について説明した。可動部材は、ヒンジを介してドア61に回動可能に取り付けられた板状の部材であってもよい。また、可動部材のドア61に対する相対回転をセンサ260で検出する例に限られず、たとえば金属製のワイヤーが可動部材として適用され、ワイヤーへの異物の接触時にワイヤーの変形を検出する構成としてもよい。
【0091】
また、実施形態においては、ドア61の内面61Aに可動部材およびセンサが取り付けられている例について説明した。ドア61の内面61Aに替えて、またはこれに加えて、ドア61の外面61Bにも同じ構成の可動部材およびセンサが取り付けられてもよい。このようにすれば、ドア61の開動作時にドア61の移動軌跡上の異物を検出することができ、ドア61とキャブ30の左側面34との間の異物の挟み込みを抑制することができる。
【0092】
図8は、ドア61の外側に取り付けられた可動部材およびセンサ260を模式的に示す斜視図である。
図8では、ドア61の外面61Bに、板状部材320が支持部340を中心としてドア61に対して相対回転可能に取り付けられている。
図8中に示す上下方向に延びる一点鎖線は、ドア61に対する板状部材320の相対回転移動の中心を示している。
図8に示す例においては、板状部材320が可動部材に相当する。
【0093】
ドア61の外面61Bに可動部材を取り付ける場合、可動部材へ異物が接触する頻度がより高いことが想定され、また可動部材が高温環境、酸環境またはアルカリ環境などの環境の影響を直接受けることになる。そのため、硬質材料製の可動部材が用いられる実施形態の構成が、好適に適用され得る。
【0094】
実施形態においては、アクチュエータ91、ロッド220およびセンサ260を備えているキャブ30、およびそのキャブ30を備えているホイールローダ10について説明した。本実施形態の技術思想は、手動式で開閉可能なドアを備えている作業機械のキャブに後付けされて手動式のドアを自動化する、後付キットに適用されてもよい。この後付キットは、ドアを開閉する駆動力を発生するアクチュエータと、ドアに対して相対移動可能にドアに取り付けられるように構成された可動部材と、可動部材とは別体としてドアに取り付けられるように構成され、可動部材のセンサに対する相対移動を検知することにより可動部材のドアに対する相対移動を検知するセンサと、を備える構成としてもよい。
【0095】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0096】
10 ホイールローダ、16 作業機、30 キャブ、31 キャブ本体、34 左側面、37 床面、39 搭乗口、40 ブラケット部、61 ドア、61A 内面、61B 外面、62 ヒンジ部、70 操作部、91 アクチュエータ、220 ロッド、221 ロッド端部、230 プレート、240 ロッド支持部、241 上端支持部、242 下端支持部、243 固定部材、244 固定部、245 保持部、 246 貫通孔、248 トーションスプリング、252 ベータピン、256 ワッシャ、260 センサ、261 ヘッド部、270 カバー、290 コントローラ、291 メモリ、320 板状部材、340 支持部。