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特許7061972段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-21
(45)【発行日】2022-05-02
(54)【発明の名称】段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械
(51)【国際特許分類】
   B31B 50/16 20170101AFI20220422BHJP
   B31B 50/25 20170101ALI20220422BHJP
   B31B 110/30 20170101ALN20220422BHJP
   B31B 100/00 20170101ALN20220422BHJP
【FI】
B31B50/16
B31B50/25
B31B110:30
B31B100:00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018561719
(86)(22)【出願日】2017-05-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-07-18
(86)【国際出願番号】 IB2017052874
(87)【国際公開番号】W WO2017203391
(87)【国際公開日】2017-11-30
【審査請求日】2020-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】518410962
【氏名又は名称】エフ.エル. オート エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ポンティ,ジュゼッペ
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0018189(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0085422(US,A1)
【文献】米国特許第06245004(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0082453(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03093246(EP,A1)
【文献】特表2015-530291(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 50/16
B31B 50/25
B31B 100/00
B31B 110/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールシート(7)から得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械(100)であって、
-前記機械(100)が、貯蔵部(M)を備え、前記貯蔵部(M)に、段ボールの連続ストリップ(S)が、ファンフォールド(SF)を形成するように折り畳まれて予め配されており;
-前記機械(100)がさらに、前記段ボールの連続ストリップ(S)からの段ボールシート(F)の切断ステーション(S1)を備え、
前記切断ステーション(S1)が前記貯蔵部(M)の下流に位置され、
前記切断ステーション(S1)が、
前記ファンフォールド(SF)から巻き解かれた前記段ボールの連続ストリップ(S)を載置して受け取ることが可能であるように予め配設されたコンベア面(1);
前記コンベア面(1)に沿って前記段ボールの連続ストリップ(S)を前進方向(w)に前進させるため、及び前記段ボールの連続ストリップ(S)を停止させて、前記段ボールの連続ストリップ(S)の切断を可能にするための搬送手段(2);並びに
前記コンベア面(1)の上方に予め配設され、第1の回転円形ブレード(31)及び歯付きの第2の回転円形ブレード(32)を備える切断グループ(3)であって、前記歯付きの第2の回転円形ブレード(32)が、前記第1の回転円形ブレード(31)の側面によって、前記第1の回転円形ブレード(31)に平行に、且つ前記コンベア面(1)に沿った前記段ボールの連続ストリップ(S)の前記前進方向(w)に関して前記第1の回転円形ブレード(31)の上流に配置され、前記第1の回転円形ブレード(31)及び前記歯付きの第2の回転円形ブレード(32)が、それらの回転軸が前記段ボールの連続ストリップ(S)の前記前進方向(w)に平行であり、したがってそれらの切断プロファイルが前記段ボールの連続ストリップ(S)に対して横方向に配置されるように前記切断グループ(3)に取り付けられて予め配設された、切断グループ(3);
を備え、
前記切断グループ(3)が、前記搬送手段(2)が前記コンベア面(1)に沿って前記段ボールのストリップ(S)を停止させるときに、前記段ボールの連続ストリップ(S)の前記前進方向(w)に関して前記コンベア面(1)に対して横方向に往復並進して移動可能であるように前記コンベア面(1)の上方に取り付けられ;
前記第1の回転円形ブレード(31)は、その前記切断プロファイルが、前記コンベア面(1)に存在する横方向チャネル(33)で前記コンベア面(1)を越えて進むように前記切断グループ(3)に取り付けられ、前記段ボールの連続ストリップ(S)を切断し、段ボールシート(F)を得ることが可能であり、
前記第2の歯付き円形ブレード(32)は、その前記切断プロファイルが、前記段ボールの連続ストリップ(S)を越えて進むことなく前記段ボールの連続ストリップ(S)に接触するように前記切断グループ(3)に取り付けられ、前記段ボールの連続ストリップ(S)に横方向折目線(T4)を実現し、前記横方向折目線(T4)は、前記第1の円形ブレード(31)によって切断された前記段ボールの連続ストリップ(S)での縁部に平行であり、
巻解きデバイス(M1)によって前記ファンフォールド(SF)から巻き解かれた前記段ボールの連続ストリップ(S)が、前進方向(w)に送給されて前進され、前記切断ステーション(S1)で切断されて、段ボールシート(F)が得られ、同時に、前記横方向折目線(T4)が、前記段ボールの連続ストリップ(S)での切断縁部に平行に実現され;
-前記機械(100)がさらに、前記切断ステーション(S1)の下流にある折目線形成ステーション(S1)を備え、前記折目線形成ステーション(S1)に、前記切断された段ボールシート(F)が、前記切断ステーション(S1)から来て送給され、前進方向に前進され、
前記折目線形成ステーション(S1)が、第1の折目線形成手段(51)を備え、前記第1の折目線形成手段(51)が、前記段ボールシート(F)に第1の長手方向折目線(L1及び第2の長手方向折目線(L2)を実現するように予め配設され、前記第1の長手方向折目線(L1及び前記第2の長手方向折目線(L2)が、前記前進方向に平行であり、且つ前記段ボールシート(F)の長手方向縁部(BL)に平行であり、梱包すべき前記物品の底面の長さ(L)に対応する距離だけ互いから離隔されて、前記段ボールシート(F)において、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別し、;
前記折目線形成ステーション(S1)がさらに、第2の折目線形成手段(52)を備え、前記第2の折目線形成手段(52)が、第1の横方向折目線(T1)、第2の横方向折目線(T2)及び第3の横方向折目線(T3)を実現するように予め配設され、前記第1の横方向折目線(T1)、前記第2の横方向折目線(T2)及び前記第3の横方向折目線(T3)が、互いに平行であり、且つ前記切断ステーション(S1)で前に実現された前記横方向折目線(T4)に平行であり、離隔されており、前記中央区域(SC)において、前記切断ステーション(S1)で前に実現された前記横方向折目線(T4)によって構成された第4の横方向折目線(T4)と共に5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を識別し、前記5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)が:前記包装すべき物品の底面に対応する寸法を有する、前記第1の横方向折目線(T1)と前記第2の横方向折目線(T2)との間の第1の部分(P1);前記物品の第1の側面に対応する寸法を有する、前記段ボールシート(F)の第1の横方向縁部(B1)と前記第1の横方向折目線(T1)との間の第2の部分(P2);前記第1の側面とは反対側の前記物品の第2の側面に対応する寸法を有する、前記第2の横方向折目線(T2)と前記第3の横方向折目線(T3)との間の、前記第1の部分(P1)に隣接する第3の部分(P3);前記物品の上面に対応する寸法を有する、前記第3の横方向折目線(T3)と前記第4の横方向折目線(T4)との間の第4の部分(P4);及び前記切断ステーション(S1)の前記第1の回転円形ブレード(31)と前記歯付きの第2の回転円形ブレード(32)との間の距離に等しい幅を有する、前記第4の横方向折目線(T4)を越える前記段ボールシートの材料のストリップによって構成された第5の部分(P5)であり;
前記折目線形成ステーション(S1)がさらに、第3の折目線形成手段(53)を備え、前記第3の折目線形成手段(53)が、前記2つの側方区域(SL1、SL2)の前記段ボールシート(F)の部分において、前記第1の部分(P1)の側面で、複数対の長手方向折り線(a、b)、(c、d)を実現するように予め配設され、前記複数対が、前記第1の長手方向折目線(L1及び前記第2の長手方向折目線(L2)に平行であり、前記第1の部分(P1)と同じ幅方向の広がりを有し、
-前記機械(100)がさらに、前記折目線形成ステーション(S1)の下流にある横方向切断ステーション(S2)を備え、前記横方向切断ステーション(S2)に、前記段ボールシート(F)が、前記第1の長手方向折目線(L1及び前記第2の長手方向折目線(L2)、及び前記第1の横方向折目線(T1)、前記第2の横方向折目線(T2)、前記第3の横方向折目線(T3)及び前記第4の横方向折目線(T4)、並びに前記複数対の長手方向折り線(a、b)、(c、d)を有して前進方向に送給され、前記横方向切断ステーション(S2)が、切断手段(6)を備え、前記切断手段(6)が、前記段ボールシート(F)の前進中に、前記段ボールシート(F)の前記2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれに関して4つの横方向カット(I1、I2、I3、I4)を行うように予め配設されて作動可能であり、前記第1の横方向折目線(T1)、前記第2の横方向折目線(T2)及び前記第3の横方向折目線(T3)で、前記段ボールシート(F)の前記長手方向縁部(BL)から始まって前記第1の長手方向折目線(L1及び前記第2の長手方向折目線(L2)に達する3つの横方向カット(I1、I2、I3)を実現し、前記第4の横方向折目線(T4)と前記段ボールシート(F)の前進された横方向縁部(B2)との間に構成された材料のストリップに第4の横方向カット(I4)を実現して、前記第4の横方向折目線(T4)から突出する前記第5の部分(P5)の幅を狭めて、
前記第2の部分(P2)の2つの端部に、第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)が得られ;
前記第1の部分(P1)の2つの端部に、第1の側方包囲フラップ(A1)及び第2の側方包囲フラップ(A2)が得られ、前記第1の側方包囲フラップ(A1)が、前記長手方向折り線の第1の対(a、b)を含み、前記長手方向折り線の第1の対(a、b)が、前記折り線(a)と前記第1の長手方向折目線(L1)との間の第1の折曲げタブ(a1)、及び前記折り線(b)と前記第1の包囲フラップ(A1)の縁部との間の第2の折曲げタブ(a2)を識別し、前記第2の側方包囲フラップ(A2)が、前記長手方向折り線の第2の対(c、d)を含み、前記長手方向折り線の第2の対(c、d)が、前記折り線(c)と前記第2の長手方向折目線(L2)との間の第3の折曲げタブ(a3)、及び前記折り線(d)と前記第2の包囲フラップ(A2)の縁部との間の第4の折曲げタブ(a4)とを識別し;
前記第3の部分(P3)の2つの端部に、第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)が得られ;
前記第4の部分(P4)の2つの端部に、第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)が得られ;
前記第5の部分(P5)の切断された材料の前記ストリップに、前記段ボール箱を閉じるための閉止タブ(AC)を形成して、前記横方向切断ステーション(S2)の出口に、物品を梱包するための段ボールブランク(C)を提供し;
-前記機械(100)がさらに、前記横方向切断ステーション(S2)の下流に第1の折曲げステーション(S3)を備え、前記第1の折曲げステーション(S3)に、前記段ボールブランク(C)が前進方向で送給され、前記第1の折曲げステーション(S3)で、前記段ボールブランク(C)が停止され、前記第1の折曲げステーション(S3)が、第1の折曲げ手段(63)を備え、前記第1の折曲げ手段(63)が、同時に、
前記中央区域(SC)の前記第2の部分(P2)で、前記第1の長手方向折目線(L1)及び前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第1のフラップ(R1)及び前記第2のフラップ(R2)を折り畳み、第1の側方閉止壁(C1)を得て;
前記中央区域(SC)の前記第3の部分(P3)で、前記第1の長手方向折目線(L1)及び前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第3のフラップ(R3)及び前記第4のフラップ(R4)を折り畳み、第2の側方閉止壁(C2)を得て;
前記中央区域(SC)の前記第4の部分(P4)で、前記第1の長手方向折目線(L1)及び前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第5のフラップ(R5)及び前記第6のフラップ(R6)を折り畳み、上側閉止壁(PS)を得て;
前記第1の長手方向折目線(L1)に沿って、前記第1の側方包囲フラップ(A1)の前記第1の折曲げタブ(a1)を折り畳み、前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第3の側方閉止壁(C3)を画定し、
前記第2の長手方向折目線(L2)に沿って、前記第2の側方包囲フラップ(A2)の前記第3の折曲げタブ(a3)を折り畳み、前記中央区域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第4の側方閉止壁(C4)を画定し、
-前記機械(100)がさらに、梱包すべき物品の送給ステーション(S3)を備え、前記送給ステーション(S3)に、第1の折曲げステーション(S3)から来た前記段ボールブランク(C)が送給され、梱包すべき物品が、前記段ボールブランク(C)の前記第1の部分(P1)に乗せられて載置され、第1の側面が前記第1の側方閉止壁(C1)に面し、前記第1の側面と反対側の第2の側面が前記第2の側方閉止壁(C2)に面し、前記最初の2つの側面に対して横方向の第3の側面が前記第3の側方閉止壁(C3)に面し、前記第3の側面とは反対側の第4の側面が前記第4の側方閉止壁(C4)に面し;
-前記機械(100)がさらに、第2の折曲げステーション(S4)を備え、前記第2の折曲げステーション(S4)に、前記第1の部分(P1)に前記物品が載置されている前記段ボールブランク(C)が前進方向に送給されて前進され、
前記第2の折曲げステーション(S4)が、第2の折曲げ手段(71)を備え、前記第2の折曲げ手段(71)が、
前記第3の側方閉止壁(C3)を前記第1の折曲げタブ(a1)から分離する前記折り線(a)に関して前記第3の側方閉止壁(C3)を回転させて、前記第3の側方閉止壁(C3)が前記物品の第3の側面を覆うまで前記第3の側方閉止壁(C3)を折り畳み、且つ
前記第2の折曲げタブ(a2)を前記第3の側方閉止壁(C3)から分離する前記折り線(b)に関して前記第2の折曲げタブ(a2)を回転させて、前記第2の折曲げタブ(a2)が前記物品の上面の一部に重畳するまで前記第2の折曲げタブ(a2)を折り畳み;
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、第3の折曲げ手段(72)を備え、前記第3の折曲げ手段(72)が、
前記第4の側方閉止壁(C4)を前記第3の折曲げタブ(a3)から分離する前記折り線(c)に関して前記第4の側方閉止壁(C4)を回転させて、前記第4の側方閉止壁(C4)が前記物品の第4の側面を覆うまで前記第4の側方閉止壁(C4)を折り畳み、且つ
前記第4の折曲げタブ(a4)を前記第4の側方閉止壁(C4)から分離する前記折り線(d)に関して前記第4の折曲げタブ(a4)を回転させて、前記第4の折曲げタブ(a4)が前記物品の上面の一部に重畳するまで前記第4の折曲げタブ(a4)を折り畳み;
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、接着剤を塗布するための手段(73)を備え、前記接着剤を塗布するための手段(73)が、前記物品の前記上面に折り畳まれている前記第2の折曲げタブ(a2)及び前記第4の折曲げタブ(a4)に接着剤を塗布するように予め配設され、
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、前記接着剤を塗布するための手段(73)が前記接着剤を塗布した後に前記段ボールブランク(C)を阻止して停止させるためのブロック手段(74)を備え、
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、前記第2の横方向折目線(T2)に関して前記第2の側方閉止壁(C2)を回転させるための第4の折曲げ手段(75)を備え、前記第2の側方閉止壁(C2)を、前記物品が載置されている前記第1の部分(P1)に関して、前記第2の側方閉止壁(C2)が前記物品の前記第2の側面を覆う時点まで折り畳み、
前記第2の折曲げステーション(S4)がさらに、引き続いて、前記第3の横方向折目線(T3)に対して前記上側閉止壁(PS)を回転させるための第5の折曲げ手段(76)を備え、前記上側閉止壁(PS)を、前記第2の側方閉止壁(C2)に対して、前記上側閉止壁(PS)が前記物品の前記上面を覆う時点まで折り畳み、したがって、前記第2の折曲げステーション(S4)からの出口で、梱包された物品を中に含む一部閉じられた段ボール箱(SCA)を提供し;
-前記機械(100)がさらに、最終閉止ステーション(S5)を備え、前記最終閉止ステーション(S5)が、前記第2の折曲げステーション(S4)の下流に位置され、前記最終閉止ステーション(S5)に、前記一部閉じられた段ボール箱(SCA)が送給され、前記最終閉止ステーション(S5)が:
前記段ボール箱(SCA)を停止させるように作動可能なストップ手段(8);及び
第6の折曲げ手段(81)を備え、前記第6の折曲げ手段(81)が、前記第1の横方向折目線(T1)に関して前記第1の側方閉止壁(C1)を回転させるために前記箱(SCA)が停止された後に作動されるように予め配設され、前記第1の側方閉止壁(C1)が前記物品の前記第1の側面を覆うように、前記物品が載置されている前記第1の部分(P1)に関して前記第1の側方閉止壁(C1)を折り畳み;
-前記機械(100)がさらに、接着剤塗布機構(82)を備え、
前記接着剤塗布機構(82)が、前記第6の折曲げ手段(81)に機能的に関連付けられ、前記第1の側方閉止壁(C1)が前記第6の折曲げ手段(81)によって前記物品の前記第1の側面に対して折り畳まれる間に前記第1の側方閉止壁(C1)の一部に接着剤を塗布するように予め配設され、
前記接着剤塗布機構(82)がさらに、第7の折曲げ手段(83)に機能的に関連付けられ、前記第7の折曲げ手段(83)が、前記第4の横方向折目線(T4)に関して前記閉止タブ(AC)を回転させ、前記閉止タブ(AC)を、前記上側閉止壁(PS)に関して、前記接着剤が塗布されている前記第1の側方閉止壁(C1)の上側部分に向けて折り畳むように作動可能であり、前記閉止タブ(AC)を前記第1の側方閉止壁(C1)の前記上側部分に接着して、前記物品が中に梱包されている前記段ボール箱(SCA)の閉止を完了して、前記最終閉止ステーション(S5)の出口で、前記梱包された物品を中に含む完全に閉じられた段ボール箱(SCA)を提供する、機械(100)。
【請求項2】
前記切断ステーションが、前記コンベア面(1)の上方に予め配設されたフレーム(4)、及び前記コンベア面(1)に対して横方向に前記フレーム(4)に取り付けられ、前記コンベア面(1)の上方での前記切断グループ(3)の往復並進を案内するための摺動ガイド(41)を備えること、さらに、前記切断ステーションが、摺動ガイド(41)に摺動可能に結合されたキャリッジ(42)を備え、前記キャリッジ(42)に前記切断グループ(3)が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の機械(100)
【請求項3】
前記切断ステーション(S1)が、移動手段(43)を備え、前記移動手段(43)が、前記摺動ガイド(41)に沿って前記キャリッジ(42)を往復並進で作動するように前記フレーム(4)に予め配設され、それにより、前記キャリッジ(42)、したがって前記切断グループ(3)を前記コンベア面(1)の第1の側から第2の側に並進させることができ、逆も可能であり、前記切断グループ(3)がその各並進時に前記段ボールの連続ストリップ(S)に対して切断操作を行うことを可能にすることを特徴とする請求項2に記載の機械(100)
【請求項4】
前記移動手段(43)が、関連のプーリ(45)にループ巻きされたベルト(44)を備え、前記関連のプーリ(45)が、その軸を前記コンベア面(1)に垂直にして配置され、前記コンベア面(1)に対して横方向に前記フレーム(4)に予め配設され、それにより、前記ベルト(44)の一部分(48)が前記キャリッジ(42)に接続されて拘束され、さらに、前記移動手段(43)がさらに、前記ループ巻きされたベルト(44)の往復作動のためのモータ装置(46)を備え、それにより、前記キャリッジ(42)に拘束された前記ベルト(44)の一部分(48)が、前記コンベア面(1)に対して往復並進で作動されて、前記キャリッジ(42)を前記コンベア面(1)の第1の側から第2の側に並進させ、逆の並進も行うことを特徴とする請求項3に記載の機械(100)
【請求項5】
前記モータ装置(46)が、前記ループ巻きされたベルト(44)が巻かれているプーリ(45)に接続されたモータである駆動部材(47)を備えることを特徴とする請求項4に記載の機械(100)
【請求項6】
前記モータ装置(46)が減速機(49)を備え、前記減速機(49)が、前記駆動部材(47)と前記プーリ(45)との間に介在されることを特徴とする請求項5に記載の機械(100)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール箱の中に物品を包装及び梱包することに関する特定の技術分野に関する。
【0002】
特に、本発明は、段ボールの連続ストリップからの段ボールシートの切断ステーション、及び段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械に関する。
【背景技術】
【0003】
物流や商品発送の分野では、発送すべき商品を保護して守る目的で、適当な段ボール箱にそれらの商品を梱包及び包装する必要性が知られている。
【0004】
本出願人は、物品を包装するための特別な段ボール箱を実現しており、この段ボール箱は、中に物品を梱包及び包装するための補強壁を有する段ボール箱を成して、特別な保護及び耐衝撃性を与えるために使用可能である。また、本出願人は、梱包すべき物品の実効寸法に基づいて、段ボールシートから適当な段ボールブランクを取得及び実現し、その段ボールブランクで物品の周りを包んで、物品を箱の中に包装するための特別な操作処置を企図する。
【0005】
本出願人は、2015年5月13日出願のイタリア特許出願第102015000014902号の所有者であり、上記特許出願には、物品の包装に利用可能な包装用の段ボールブランクの特別な形状が記載されている。
【0006】
上記特許出願によって開示され、図1に示されている梱包用の段ボールブランク(C)は、例えば段ボールシートから得られ、段ボールブランク(C)は、段ボールの連続ストリップから切断され、次いで刻み及び切断操作を受けて、例示される段ボールブランクの特別な形状が実現される。
【0007】
図1に示される段ボールブランクを折り畳んで、適当な物品を中に含む包装箱を実現することができる一連の可能な操作が、一連の図1A~1Fに示されており、本出願人に属する上記特許出願にも記載されている。
【0008】
段ボールブランク(C)は、四辺形状を有し、例えば正方形状又は好ましくは矩形状でよく、2つの横方向縁部(B1、B2)及び2つの長手方向縁部(BL)を有し、第1の横方向縁部(B1)及び第2の横方向縁部(B2)に、互いに平行な2つの長手方向折り線(L1、L2)を備える:2つの長手方向折目線(L1、L2)は、段ボールシート内で、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別する。
【0009】
通常、梱包されて発送される物品は、四角形又は矩形の底面を有する平行六面体形状を有する容器に予め配設されている。
【0010】
2つの長手方向折目線(L1、L2)は、梱包すべき物品の底面の実効寸法に基づいて、例えば物品の底面の長さに基づいて互いに離隔されて段ボールブランク(C)に実現される。
【0011】
段ボールブランク(C)はさらに、中央区域(SC)に、互いに平行な4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)を備え、これらの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)は、第1の長手方向折目線(L1)から第2の長手方向折目線(L2)まで延びて、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)に、及び2つの横方向縁部(B1、B2)の間に、5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を識別する。
【0012】
4つの横方向折目線(T1、T2、T3、T4)は、梱包すべき物品の実効寸法に応じて、特に物品の底面の幅、上面の幅(L)、及び物品の側面の高さ(H)に基づいて互いから離隔されるように形成される。
【0013】
詳細には、段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)から始めて、
-第1の横方向折目線(T1)及び第2の横方向折目線(T2)は、梱包すべき物品の底面の幅に対応する距離(l)だけ互いに離して実現され、このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、梱包すべき物品の底面に対応する寸法を有する第1の部分(P1)が識別され、この第1の部分(P1)に、包装操作中に物品を載置することができる;
-第1の横方向折目線(T1)は、段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B1)からある距離だけ離して実現され、この距離は、物品の第1の側方側面の高さ(H)に対応し、このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、第2の部分(P2)が、第1の横方向縁部(B1)と第1の部分(P1)との間に識別され、梱包すべき物品の第1の側方側面に対応する寸法を有し、包装操作中、第1の横方向折目線(T1)に沿って折り畳まれた後に物品の第1の側面を覆うように成されている;
-第3の横方向折目線(T3)は、第1の側面と平行であって反対側の物品の第2の側面の高さ(H)に対応する距離だけ第2の横方向折目線(T2)から離隔して実現される;このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、第3の部分(P3)は、第1の部分(P1)に隣接し、第2の部分(P2)とは反対側に、梱包すべき物品の第2の側方側面に対応する寸法を有するように成され、また、包装操作中、第2の横方向折目線(T2)に沿って折り畳まれた後に物品の第2の側面を覆うように成されている;
-第4の横方向折目線(T4)は、梱包すべき物品の上面の幅(L)に対応する距離だけ第3の横方向折目線(T3)から離隔して実現され、このようにして、段ボールブランク(C)の中央区域(SC)において、第4の部分(P4)は、第3の部分(P3)に隣接し、梱包すべき物品の上面に対応する寸法を有するように成され、また、第3の部分(P3)が第2の横方向折目線(T2)に沿って折り畳まれて物品の第2の側面を覆い、第4の部分(P4)が第3の横方向折目線(T3)に沿って折り畳まれた後に、上側面を覆うように成される。
【0014】
段ボールブランク(C)はさらに、やはり中央区域(SC)に、第5の部分(P5)を備え、第5の部分(P5)は、第2の横方向縁部(B2)から突出し、第4の部分(P4)に隣接し、第4の横方向折目線(4)によって第4の部分(P4)に蝶番状に設けられており、第5の部分(P5)は、開閉タブ(AC)を構成し、この開閉タブ(AC)は、第2の部分(P2)が物品の第1の側面を包むように折り畳まれ、第3の部分(P3)及び第4の部分(P4)がそれぞれ物品の第2の側面及び物品の上面を包むように折り畳まれた後に、段ボールブランク(C)の第2の部分(P2)に接着されるように、また、使用者が箱を開くための把持タブとなるように成されている。
【0015】
段ボールブランク(C)はさらに、2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれに関して3つの横方向カット(I1、I2、I3)を備え、これらの横方向カット(I1、I2、I3)は、段ボールブランクの長手方向縁部(BL)から2つの長手方向折目線(L1、L2)に達するまで延び、最初の3つの横方向折目線(T1、T2、T3)に形成されている。
【0016】
このようにして、段ボールブランクの2つの側方区域(SL1、SL2)において、段ボールブランク(C)は、以下のものを備える:
-段ボールブランク(C)の第1の横方向縁部(B2)と、第1の横方向折目線(T1)に形成された横方向カット(I1)との間で、第2の部分(P2)の第1の端部にあり、第1の長手方向折目線(L1)に沿って第2の部分(P2)に折曲げ可能な、第1の補強フラップ(R1)、-及び第2の部分(P2)の第2の端部にあり、第1の補強フラップ(R1)に少なくとも一部重畳するように第2の長手方向折目線(L2)に沿って第2の部分(P2)に折曲げ可能な、第2の補強フラップ(R2):折り畳まれ、少なくとも一部重畳された第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)を有する第2の部分(P2)は、第1の側方閉止壁(C1)を構成し、第1の側方閉止壁(C1)は、第1の横方向折目線(T1)に沿って折曲げ可能であり、梱包すべき物品の第1の側方側面を覆う(図1A、1Bを参照のこと);
-第2の横方向カット(I2)と第3の横方向カット(I3)との間にあり、第3の部分(P3)の第1の端部にあり、第1の長手方向折目線(L1)に沿って第3の部分(P3)に折曲げ可能な、第3の補強フラップ(3)、及び第3の部分(P3)の第2の端部にあり、第3の補強フラップ(R3)に少なくとも一部重畳するように第2の長手方向折目線(L2)に沿って第3の部分(P3)に折曲げ可能な、第4の補強フラップ(4):折り畳まれ、少なくとも一部重畳された第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)を有する第3の部分(P3)は、第2の側方閉止壁(C2)を構成し、第2の側方閉止壁(C2)は、第2の横方向折目線(T2)に沿って折曲げ可能であり、第1の側面とは反対側の梱包すべき物品の第2の側方側面を覆う(図1B、1Cを参照のこと);
-第1の横方向カット(I1)と第2の横方向カット(I2)の間にあり、第1の部分(P1)の第1の端部にあり、梱包すべき物品の第3の側方側面を覆って包むように第1の長手方向折目線(L1)に沿って折曲げ可能な、第1の側方包囲フラップ(A1)、及び第1の部分(P1)の第2の端部にあり、梱包すべき物品の第3の側面とは反対側の第4の側面を覆って包むように第2の長手方向折目線(L2)に沿って折曲げ可能な、第2の側方包囲フラップ(A2)(図1A、1Bを参照のこと);
-第3のカット(I3)と段ボールシートの第2の横方向縁部(B2)との間で、第4の部分(P4)の第1の端部にあり、第1の長手方向折目線(L1)に沿って第4の部分(P4)に折曲げ可能な、第5の補強フラップ(R5)、-及び第4の部分(P4)の第2の端部にあり、第5の補強フラップ(R5)に少なくとも一部重畳するように第2の長手方向折目線(L2)に沿って第4の部分(P4)に折曲げ可能な、第6の補強フラップ(R6):折り畳まれ、少なくとも一部重畳された第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)を有する第4の部分(P4)は、上側閉止壁(PS)を構成し、上側閉止壁(PS)は、第2の側方閉止壁(C2)が第2の横方向折目線(T2)に沿って折り畳まれて第2の側方側面を覆った後、第3の横方向折目線(T3)に沿って折曲げ可能であり、梱包すべき物品の上面を覆う(図1A、1Fを参照のこと)。
【0017】
第1の側方包囲フラップ(A1)は、1対の長手方向折り線(a、b)を備え、長手方向折り線(a、b)は、平行であり、ある距離だけ離して実現されて、第1のフラップ(A1)において2つの折り線(a、b)の間に、梱包すべき物品の第3の側方側面の高さに対応する高さを有する第3の側方閉止壁(C3)が識別され、また、第3の側方閉止壁(C3)と第1の折目線(L1)との間の第1の折曲げタブ(a1)、及び第3の側方閉止壁(C3)と段ボール箱(C)の長手方向縁部(BL)との間の第2の折曲げタブ(a2)も識別される。
【0018】
第1の折曲げタブ(a1)は、第1の長手方向折目線(L1)に関して回転された後、第1の部分(P1)の一部に重畳して補強縁部を形成するように成され、第2の折曲げタブ(a2)は、第3の側方閉止壁(C3)が第1の折曲げタブ(a1)に関して折り畳まれて物品の第3の側面を覆った後、第3の側方閉止壁(C3)に関して折り畳まれて、物品の上面の一部分を覆うように成され、その後、その面が上側閉止壁(PS)によって覆われる。
【0019】
それに対応して、第2の側方包囲フラップ(A2)は、1対の平行な長手方向折り線(c、d)を備え、長手方向折り線(c、d)は、平行であり、ある距離だけ離して実現されて、第2のフラップ(A2)において2つの折り線(c、d)の間に、第3の側方側面とは反対側の梱包すべき物品の第4の側方側面の高さに対応する高さを有する第4の側方閉止壁(C4)が識別され、また、第4の側方閉止壁(C4)と第2の折目線(L2)との間の第3の折曲げタブ(a3)、及び第4の側方閉止壁(C4)と段ボール箱(C)の第2の長手方向縁部(BL)との間の第4の折曲げタブ(a4)も識別される。
【0020】
第3の折曲げタブ(a3)は、第2の長手方向折目線(L2)に関して回転された後、第1の部分(P1)の一部に重畳して補強縁部を形成するように成され、第4の折曲げタブ(a4)は、第4の側方閉止壁(C4)が第3の折曲げタブ(a3)に関して折り畳まれて物品の第4の側面を覆った後、第4の側方閉止壁(C4)に関して折り畳まれて、物品の上面の一部分を覆うように成され、その後、その面が上側閉止壁(PS)によって覆われる(図1C~1Fを参照のこと)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【文献】イタリア特許出願第102015000014902号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明は、コラムを形成するために、一種のベローズ様式で、ファンフォールドに収納された段ボールの連続ストリップ、すなわち複数回折り畳まれた段ボールの連続ストリップから段ボールシートを切断するための切断ステーションを提供することを狙いとし、この段ボールシートを加工して、緒言に記載したように本出願人によって設計された段ボールブランクを得て、物品を包装するために使用しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記の狙いは、請求項1に記載の切断ステーションによって得られる。
【0024】
また、本発明は、前述した段ボールブランクを得るための機械を提供することを狙いとし、ファンフォールド内に収納された段ボールの連続ストリップから始めて、段ボールから得られる箱の中に物品を包装するのに必要な全ての操作を行う。
【0025】
本発明の目的は、物品の包装を完了するのに必要な全ての操作を非常に迅速且つ効率的に行うことが可能な機械を提供することであり、1時間当たりに包装される物品の数に関して高い生産性、すなわち1時間当たり最大1000個の物品の包装を保証することを狙いとする。
【0026】
この最後の目的は、請求項7によるプリアンブルに記載されているような段ボールブランクから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械によって得られる。
【0027】
本発明による、段ボールシートの連続ストリップから始まる段ボールシートの切断ステーション、及び段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を包装するための機械の好ましい実施形態の特徴を、添付図面の各図を参照して以下に述べる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本明細書の緒言で述べた図であって、本出願人によって設計された段ボール包装、及び上記のイタリア特許出願の対象物を示す斜視図である。この段ボールブランクは、段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートから始めて本発明の機械から得られ、次いで連続する操作を施して、段ボールブランクから得られる段ボール箱の中に物品を梱包する。
図1A】物品を包装し、物品を中に含む閉じた段ボール箱を得ることを可能にするための、図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップを示す斜視図である。
図1B】物品を包装し、物品を中に含む閉じた段ボール箱を得ることを可能にするための、図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップを示す斜視図である。
図1C】物品を包装し、物品を中に含む閉じた段ボール箱を得ることを可能にするための、図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップを示す斜視図である。
図1D】物品を包装し、物品を中に含む閉じた段ボール箱を得ることを可能にするための、図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップを示す斜視図である。
図1E】物品を包装し、物品を中に含む閉じた段ボール箱を得ることを可能にするための、図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップを示す斜視図である。
図1F】物品を包装し、物品を中に含む閉じた段ボール箱を得ることを可能にするための、図1の段ボールブランクの可能な折曲げステップを示す斜視図である。
図2A】本発明の段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を梱包するための機械のレイアウトを示す概略上面図である。
図2B図2Aの機械を横から見た図である。
図2C】本発明の包装機械が行ういくつかの主要な作業操作の例示的な実施形態を、連続する略図で概略的に示す図である。ファンフォールドに含まれる段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートから始めて、まず図1に示される段ボールブランクを得て、次いで段ボールブランクを物品の周りに折り畳み、物品が中に包装されて閉じられた状態の閉じた段ボール箱を得る。
図2D】斜視図での一連の略図と共に、本発明の機械の操作シーケンスを非常に概略的に示す図である。
図3A】ファンフォールドで折り畳まれた段ボールの連続ストリップから段ボールシートを切断するための本発明の切断ステーションの、いくつかの部品を取り除いた概略斜視図である。
図3B】本発明の切断ステーションを、異なる角度で、且ついくつかの部品を取り除いて、やはり斜視図で示す図である。
図3C】段ボールの連続ストリップからの段ボールシートの特定の切断ステップにおける、本発明の切断ステーションの概略斜視図である。
図3D】段ボールの連続ストリップからの段ボールシートの切断操作が完了した後の、本発明の切断ステーションの斜視図である。
図3E図3Aの詳細Kの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
添付図面の各図を参照すると、符号(S1)は、本発明の目的である、ファンフォールドに収納された段ボールの連続ストリップ(S)から段ボールシートを切断するための切断ステーションを表し、参照番号(100)は、切断ステーション(S1)を備える、段ボールシート全体から得られた段ボール箱の中に物品を包装するための機械の全体を表す。
【0030】
切断ステーション(S1)は、段ボールの連続ストリップ(S)からの段ボールシート(F)の切断を行うように設計されており、段ボールの連続ストリップ(S)は、ファンフォールド(SF)を形成するために複数回折り畳まれており、切断するためにファンフォールから巻き解かれる(例えば、図2Bの左側を参照のこと)。
【0031】
切断ステーション(S1)は、ファンフォールド(SF)から巻き解かれた段ボールの連続ストリップ(S)を載置して受け取ることが可能であるように予め配設されたコンベア面(1)、及びコンベア面(1)に沿って段ボール(S)の連続ストリップを前進方向(w)に前進させるための搬送手段(2)を備える。
【0032】
切断ステーション(S1)はさらに、コンベア面(1)の上方に予め配設された切断グループ(3)を備え、切断グループ(3)はさらに、第1の回転円形ブレード(31)及び歯付きの第2の回転円形ブレード(32)を備える。
【0033】
特に、例えば図3C~3Eで明瞭に見られるように、歯付きの第2の回転円形ブレード(32)は、第1の円形ブレード(31)の側面によって、第1の円形ブレード(31)に平行に、且つコンベア面(1)に沿った段ボールの連続ストリップ(S)の前進方向(w)に関して第1の回転円形ブレード(31)の上流に配置される。
【0034】
より詳細には、第1の回転円形ブレード(31)及び歯付きの第2の歯付き回転ブレード(32)は、それらの回転軸が段ボールの連続ストリップ(S)の前進方向(w)に平行であり、したがってそれらの切断プロファイルが段ボールの連続ストリップ(S)に対して横方向に配置されるように切断グループ(3)に取り付けられて予め配設される。
【0035】
切断グループ(3)は、搬送手段(2)がコンベア面(1)に沿った所与の位置で段ボールの連続ストリップ(S)の前進を停止させるとき、段ボールの連続ストリップ(S)の前進方向(w)に関してコンベア面(1)に対して横方向に往復並進して移動可能であるようにコンベア面(1)の上方に取り付けられる(図3C及び3Dを参照のこと)。
【0036】
第1の回転円形ブレード(31)は、その切断プロファイルが、第1の回転円形ブレード(31)に対する当接部として作用するコンベア面(1)に存在する横方向チャネル(33)でコンベア面(1)を越えて進むように切断グループ(3)に取り付けられ、それにより、第1の回転円形ブレード(31)は、段ボールストリップの厚さを越えて進むことができ、段ボールの連続ストリップ(S)を裁断及び切断し、段ボールシート(F)を得ることが可能である(図3C及び3Dを参照のこと)。
【0037】
さらに、歯付きの第2の回転円形ブレード(32)は、その切断プロファイルが、段ボールの連続ストリップ(S)を越えて進むことなく段ボールの連続ストリップ(S)に接触するように切断グループ(3)に取り付けられ、それにより、段ボールの連続ストリップ(S)に横方向折目線(T4)を実現し、横方向折目線(T4)は、第1の円形ブレード(31)によって切断された縁部に平行である(図3C及び3Dを参照のこと)。このようにして実現される横方向折目線(T4)は、箱の閉止タブでの脆弱点を成すので、段ボールブランクから得られる箱の容易な開放を可能にする。
【0038】
このようにして、有利には、搬送手段(2)がコンベア面(1)上での段ボールストリップ(S)の前進を停止するとき、切断グループ(3)は、段ボールの連続ストリップ(S)の前進方向(w)に対して横方向に、すなわち段ボールのストリップ(S)の横方向に、コンベア面の一方の側から他方の側に往復して並進される。
【0039】
したがって、切断グループ(3)の第1の並進中、切断グループ(3)の第1の円形ブレード(31)は、段ボールシート(F)を裁断及び切断し、この段ボールシート(F)は次いで、包装する段ボールブランクの連続形成ステップ、及び適当な段ボール箱の中に物品を包装するための段ボールの折曲げを施され、それと同時に、歯付きの第2の回転円形ブレード(32)は、切断された縁部の近位で、前進される段ボールの連続ストリップの部分に横方向折目線(T4)を形成し、折目線(T4)は、段ボールシートの第4の横方向折目線(T4)を構成し(図3D)、この横方向折目線(T4)は次いで、その後、第1の並進とは逆方向での切断グループ(3)の第2の並進中に段ボールシート(S)から切断される。
【0040】
切断グループ(3)が、横方向でコンベア面(1)の一方の側から他方の側へのその各並進時に、横方向折目線(T4)の切断及び実現動作を行うことにより、高い生産速度が得られ、したがって段ボールブランクの高い生産頻度が得られるようになる。
【0041】
運搬手段(2)は、包装すべき物品の実効寸法に従って様々な速度でコンベア面(1)に沿って段ボールの連続ストリップ(S)を前進させ、次いでストリップを停止させるように予め配設されて構成されており、したがって、段ボールのストリップのより長い部分又はより短い部分が切断グループ(3)を越え、より長い又はより短い段ボールシート(F)を得ることが可能であり、すなわち、段ボールシート(F)が、適当な包装箱を形成するために物品の周りを包むのに適した段ボールブランク(C)をそこから得ることを可能にするような長さを有する。
【0042】
本発明によって提案される切断ステーション(S1)の他の好ましい特徴を以下に述べる。
【0043】
切断ステーション(S1)は、コンベア面(1)の上方に予め配設されたフレーム(4)、コンベア面(1)に対して横方向にフレーム(4)に取り付けられ、コンベア面(1)の上方での切断グループ(3)の往復並進を案内するための摺動ガイド(41)、及び摺動ガイド(41)に摺動可能に結合されたキャリッジ(42)を備え、そのキャリッジ(42)に切断グループ(3)が取り付けられる。
【0044】
切断ステーション(S1)は、移動手段(43)を備え、移動手段(43)は、摺動ガイド(41)に沿ってキャリッジ(42)を往復並進で作動するようにフレーム(4)に予め配設され、それにより、キャリッジ(42)、したがって切断グループ(3)をコンベア面(1)の第1の側から第2の側に並進させることができ、逆も可能であり、切断グループ(3)がその各並進時に段ボールの連続ストリップ(S)に対して切断操作を行うことを可能にする。
【0045】
移動手段(43)は、以下のものを備える(特に図3B及び図3Eを参照のこと):移動手段(43)は、関連のプーリ(45)にループ巻きされたベルト(44)を備え、関連のプーリ(45)は、その軸がコンベア面(1)に垂直になるように配置され、コンベア面(1)に対して横方向にフレーム(4)に予め配設され、それにより、ベルト(44)一部分(48)がキャリッジ(42)に接続及び拘束される。移動手段(43)はさらに、ループ巻きされたベルト(44)の往復作動のためのモータ装置(46)を備え、それにより、キャリッジ(42)に拘束されたベルト(44)の一部分(48)が、コンベア面(1)に対して往復並進で作動されて、キャリッジ(42)をコンベア面(1)の第1の側から第2の側に並進させ、逆の並進も行う。
【0046】
例えば、モータ装置(46)は、ループ巻きされたベルト(44)が巻かれているプーリ(45)に接続されたモータである駆動部材(47)を備えることが好ましい。
【0047】
モータ装置(46)は減速機(49)を備え、減速機(49)は、駆動部材(47)とプーリ(45)との間に介在される。
【0048】
例えば図3C及び図3Dで見られるように、上述した搬送手段(2)は、コンベアベルト(21)を備え、コンベアベルト(21)は、コンベア面(1)の上にループ巻きされて配置されて、その下側ブランチで、コンベア面に沿って前進される段ボールの連続ストリップ(S)と接触し、上述した搬送手段(2)はさらに、当接手段(22)を備え、当接手段(22)は、段ボールの連続ストリップ(S)をコンベア面(1)に載置して接触させた状態で保つように位置決めされる。
【0049】
図2A及び2Bにおいて、上から及び横から見た関連の図で前に示したように、本発明の段ボールシートから得られる段ボール箱の中に物品を包装するための機械(100)のレイアウトが示されており、機械(100)は、前述した切断ステーション(S1)を備える。
【0050】
図2C及び図2Dは、一連の略図において、包装機が実施する様々な操作を概略的に示し、段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートを得ることから始まり、その段ボールシートを処理して、包装用の段ボールブランクを得て、さらに、物品を包装するために段ボールブランクをラッピングする操作、及び包装された物品を中に含む閉じた段ボール箱を得る操作を示す。
【0051】
特に、一連の略図で、図2Cは、本発明の機械のいくつかの主な操作ステップを示しており、図2Dは、段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートから始まって、段ボール箱の中に物品を包装するために機械が実施する全ての操作ステップの完全な連続を示しており、これらの操作は、切断された段ボールシートから始めて、図1に示されるような段ボールブランク(C)を実現し、段ボールブランクを物品の周りに折り畳んで物品を包装し、物品を段ボール箱の中に閉じることを含む。
【0052】
図2C及び2Dでの一連の略図で示される操作シーケンスは、異なる形状及び寸法の2つの物品の包装を参照して示されており、したがって、それら2つの場合に得られる段ボールブランク及び最終的な箱はどちらも、異なる形状及び寸法を有する。
【0053】
これはまた、本発明の機械(100)が、物品の寸法に関係なく、適当な段ボール箱の中に物品を包装して閉じることができる様子を示すためのものでもある。すなわち、機械(100)は、物品の実効寸法に基づいて包装用の段ボールを実現して、半製品を物品の周りに折り畳み、包装されて梱包された物品を中に含む適当な箱を得ることができる。
【0054】
機械(100)は、以下のものを備える:
-機械(100)は、貯蔵部(M)を備え、貯蔵部(M)に、段ボールの連続ストリップ(S)が、ファンフォールド(SF)を形成するようにベローズ様式で折り畳まれて予め配されており;
-機械(100)はさらに、段ボールの連続ストリップ(S)からの段ボールシート(F)の切断ステーション(S1)を備え、切断ステーション(S1)は、前に述べたように実現された貯蔵部(M)の下流に位置され、ファンフォールド(SF)から巻き解かれた段ボールの連続ストリップ(S)が、前進方向(w)で送給及び前進され、切断されて、段ボールシート(F)が得られ、同時に、横方向折目線(T4)が、段ボールの連続ストリップ(S)での切断縁部に平行に実現され;
-機械(100)はさらに、切断ステーション(S1)の下流にある折目線形成ステーション(S1)を備え、折目線形成ステーション(S1)に、切断ステーション(S1)から来た切断された段ボールシート(F)が送給され、その段ボールシート(F)に、2つの長手方向折目線(L1、L2)が実現されて、段ボールシート(F)において、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別し;3つの横方向折目線(T1、T2、T3)が実現されて、中央区域(SC)において5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を識別し、2つの側方区域(SL1、SL2)の段ボールシートの部分に、2対の長手方向折り線(a、b)、(c、d)が第1の部分(P1)の側面に形成され、これらの長手方向折り線(a、b)、(c、d)が、2つの側方折曲げフラップ(A1、A2)の第1の折曲げタブ(a1)、第2の折曲げタブ(a2)、第3の折曲げタブ(a3)、及び第4の折曲げタブ(a4)を識別し、それらの折曲げタブから、段ボール箱の第3の側方閉止壁(C3)及び第4の側方閉止壁(C4)が得られる。
【0055】
折目線形成ステーション(S1)において、長手方向折目線(L1、L2)及び横方向折目線(T1、T2、T3)は、包装すべき物品の実効寸法に応じて実現され、特に、物品の底面(幅L、長さl)及び物品の側面の高さ(H)の寸法に応じて実現される。
【0056】
特に、例えば、2つの長手方向折目線(L1、L2)は、物品の底面の長さ(L)に等しい相互距離で形成され、第1の横方向折目線(T1)は、物品の第1の側面の高さ(H)に対応する段ボールシートの第1の横方向縁部(B1)(折目線形成ステーションへの送込み方向に対して上流の縁部)からの距離で形成され、第2の横方向折目線(T2)は、物品の底面の幅(l)に基づく第1の横方向折目線(T1)からの距離で形成され、第3の横方向折目線(T3)は、第1の側面とは反対側の物品の第2の側面の高さ(H)に対応する第2の折目線(T2)からの距離で形成され、且つ物品の上面の幅(L)に対応する第4の横方向折目線(T4)からの距離で形成され、第4の横方向折目線(T4)は、切断ステーション(S1)で前に実現されている折目線(T4)に対応する。
【0057】
これに関して、折目線形成ステーション(S1)は、以下のものを備える(図2A、2B):
折目線形成ステーション(S1)は、第1の折目線形成手段(51)を備え、第1の折目線形成手段(51)は、段ボールシート(F)に2つの長手方向折目線(L1、L2)を実現するように予め配設され、長手方向折目線(L1、L2)が、前進方向に平行であり、且つ段ボールシート(F)の長手方向縁部(BL)に平行であり、梱包すべき物品の底面の長さ(L)に対応する距離だけ互いから離隔されて、段ボールシート(F)において、中央区域(SC)及び2つの側方区域(SL1、SL2)を識別する(例えば、図2Dで左から3番目の略図を参照のこと);
折目線形成ステーション(S1)は、第2の折目線形成手段(52)を備え、第2の折目線形成手段(52)は、中央区域(SC)に3つの横方向折目線(T1、T2、T3)を実現するように予め配設され、横方向折目線(T1、T2、T3)が、互いに平行であり、且つ離隔されており、中央区域(SC)において、上述した5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を以下のように識別する(図1、及び図2Dでの左から4番目の略図を参照のこと)。
【0058】
包装すべき物品の底面に対応する寸法を有する、第1の横方向折目線(T1)と第2の横方向折目線(T2)との間の第1の部分(P1);
物品の第1の側面に対応する寸法を有する、段ボールシート(F)の第1の横方向縁部(B1)と第1の横方向折目線(T1)との間の第2の部分(P2);
第1の側面とは反対側の物品の第2の側面に対応する寸法を有する、第2の横方向折目線(T2)と第3の横方向折目線(T3)との間の、第1の部分(P1)に隣接する第3の部分(P3);
物品の上面に対応する寸法を有する、第3の折目線(T3)と、切断ステーション(S1)に形成されている折目線(T4)に対応する第4の折目線(T4)との間の第4の部分(P4);及び
切断ステーション(S1)の第1の回転円形ブレード(31)と歯付きの第2の回転円形ブレード(32)との間の距離に等しい幅を有する、第4の横方向折目線(T4)を越える段ボールシートの材料のストリップによって構成された第5の部分(P5)。
【0059】
特に、第2の折目線形成手段(52)は、段ボールシート(F)の長手方向縁部(BL)から他方の長手方向縁部(BL)への3つの横方向折目線(T1、T2、T3)を実現するように予め配設され、それにより、横方向折目線はまた、段ボールシート(F)の2つの側方区域(SL1、SL2)にも関わる。
【0060】
最後に、折目線形成ステーション(S1)はさらに、第3の折目線形成手段(53)を備え、第3の折目線形成手段(53)は、2つの側方区域(SL1、SL2)の段ボールシート(F)の部分において、第1の部分(P1)の側面で、複数対の長手方向折り線(a、b)、(c、d)を実現するように予め配設され、これらの対は、2つの折目線(L1、L2)に平行であり、第1の部分(P1)と同じ幅方向の広がりを有する。
【0061】
この機械はさらに、折目線形成ステーション(S1)の下流にある横方向切断ステーション(S2)を備え、横方向切断ステーション(S2)に、段ボールシート(F)が、長手方向折目線(L1、L2)及び横方向折目線(T1、T2、T3、T4)、並びに複数対の折り線(a、b)、(c、d)を有して前進方向に送給され、横方向切断ステーション(S2)において、2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれについて、4つの横方向カットが段ボールシートに形成される。
【0062】
3つの横方向カット(I1、I2、I3)が、第1の3つの横方向折目線(T1、T2、T3)に形成されて、様々な補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)及び2つの側方包囲フラップ(A1、A2)が得られ、第4の横方向カット(I4)が、材料のストリップに実現されて、第4の横方向折目線(T4)から突出する材料のストリップでのただ1つの中央部分を残し、この中央部分は、梱包用の段ボールブランクの第5の部分(P5)を識別し、段ボール箱の閉止タブ(AC)を構成する(例えば、図2Cでの左から3番目の略図、及び図2Dでの左から5番目の略図の対を参照のこと)。
【0063】
横方向切断ステーション(S2)は、その出口に、前に例示して図1に図示したような包装用の段ボールブランク(C)を提供し、すなわち、中央区域(SC)に5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)、2つの側方区域(SL1、SL2)に6つの補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)、及び2つの側方包囲フラップ(A1、A2)を有する段ボールブランクを提供する(図2C及び2Dも参照のこと)。
【0064】
これに関して、この目的で、横方向切断ステーション(S2)は、以下のものを備える(図2A、2Bを参照のこと):横方向切断ステーション(S2)は、切断手段(6)を備え、切断手段(6)は、例えば対向する2対の回転ダイカッタ(61、62)によって構成され、回転ダイカッタ(61、62)は、段ボールシート(F)の前進中に、段ボールシート(F)の2つの側方区域(SL1、SL2)それぞれに関して4つの横方向カット(I1、I2、I3、I4)を行うように予め配設されて作動可能であり、最初の3つの横方向折目線(T1、T2、T3)で、段ボールシート(F)の長手方向縁部(BL)から始まって2つの長手方向折目線(L1、L2)に達する3つの横方向カット(I1、I2、I3)を実現し、第4の横方向折目線(T4)と段ボールシート(F)の前進された横方向縁部(B2)との間に構成された材料のストリップに第4の横方向カット(I4)を実現して、第4の横方向折目線(T4)から突出する第5の部分(P5)の幅を狭める(図2C及び2Dを参照のこと)。
【0065】
このようにして、3つのカットの実現により、以下のものが得られる:
第2の部分(P2)の2つの端部に、第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2)が得られ;
第1の部分(P1)の2つの端部に、第1の側方包囲フラップ(A1)及び第2の側方包囲フラップ(A2)が得られ、第1の側方包囲フラップ(A1)が、長手方向折り線の第1の対(a、b)を含み、長手方向折り線の第1の対(a、b)が、折り線(a)と第1の長手方向折目線(L1)との間の第1の折曲げタブ(a1)、及び折り線(b)と第1の包囲フラップ(A1)の縁部との間の第2の折曲げタブ(a2)を識別し、第2の側方包囲フラップ(A2)が、長手方向折り線の第2の対(c、d)を含み、長手方向折り線の第2の対(c、d)が、折り線(c)と第2の長手方向折目線(L2)との間の第3の折曲げタブ(a3)、及び折り線(d)と第2の包囲フラップ(A2)の縁部との間の第4の折曲げタブ(a4)を識別し;
第3の部分(P3)の2つの端部に、第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4)が得られ;
第4の部分(P4)の2つの端部に、第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6)が得られ;
第5の部分(P5)の切断された材料のストリップに、段ボール箱を閉じるためのタブ(AC)を形成する。
【0066】
前述したように、横方向切断ステーション(S2)は、出口に、図1に示す特徴を有する包装用の段ボールブランク(C)を提供する:すなわち、この横方向切断ステーション(S2)の下流に、機械(100)はさらに、段ボールブランク(C)に対する操作を行うための連続する一連のワークステーションを備える。これらのワークステーションは、段ボールブランクから得られた箱の中への物品の包装を実現するのに必要である。
【0067】
詳細には、横方向切断ステーション(S2)の下流に、機械(100)は、互いに順次に以下のものを含む:第1の折曲げステーション(S3)、包装すべき物品の送給ステーション(S3)、物品の周りでの段ボールブランクの部分的な折曲げのための第2の折曲げステーション(S4)、及び物品の周りでの段ボールブランクの最終的な折曲げのための閉止ステーション(S5)。それにより、完全に梱包されて包装された物品を中に含む閉じた段ボール箱が得られる(図2A、2Bを参照のこと)。
【0068】
横方向切断ステーション(S2)の下流に第1の折曲げステーション(S3)が配置され、第1の折曲げステーション(S3)に、段ボールブランク(C)が前進方向で送給され、第1の折曲げステーション(S3)で、段ボールブランク(C)が停止され、同時に、すなわち単一操作で、
中央区域(SC)の第2の部分(P2)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第1のフラップ(R1)及び第2のフラップ(R2)を折り畳み、第1の側方閉止壁(C1)を得て;
中央区域(SC)の第3の部分(P3)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第3のフラップ(R3)及び第4のフラップ(R4)を折り畳み、第2の側方閉止壁(C2)を得て;
中央区域(SC)の第4の部分(P4)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第5のフラップ(R5)及び第6のフラップ(R6)を折り畳み、上側閉止壁(PS)を得て;
第1の長手方向折目線(L1)に沿って、第1の側方包囲フラップ(A1)の第1の折曲げタブ(a1)を折り畳み、中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第3の側方閉止壁(C3)を画定し、
第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第2の側方包囲フラップ(A2)の第3の折曲げタブ(a3)を折り畳み、中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第4の側方閉止壁(C4)を画定する
図1A図2Cでの左から5番目の略図、及び図2Dでの左から7番目の略図を参照のこと)。
【0069】
前述したように、これらの折曲げ操作は、段ボールブランクで、互いに同時に、すなわち単一のアクションで行われ、したがって、非常に高速且つ迅速であり、段ボールブランクに関する必要な休止時間が真に短くなる。
【0070】
これに関して、機械(100)は、第1の折曲げステーション(S3)に、第1の折曲げ手段(63)を備え、第1の折曲げ手段(63)は、同時に、中央区域(SC)の第2の部分(P2)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って第1のフラップ(R1)及び第2のフラップ(R2)を折り畳み、第1の側方閉止壁(C1)を得て;中央区域(SC)の第3の部分(P3)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って第3のフラップ(R3)及び第4のフラップ(R4)を折り畳み、第2の側方閉止壁(C2)を得て;中央区域(SC)の第4の部分(P4)で、第1の長手方向折目線(L1)及び第2の長手方向折目線(L2)に沿って第5のフラップ(R5)及び第6のフラップ(R6)を折り畳み、上側閉止壁(PS)を得て;第1の長手方向折目線(L1)に沿って、第1の側方包囲フラップ(A1)の第1の折曲げタブ(a1)を折り畳み、中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第3の側方閉止壁(C3)を画定し、第2の長手方向折目線(L2)に沿って、第2の側方包囲フラップ(A2)の第3の折曲げタブ(a3)を折り畳み、中央区域(SC)の第1の部分(P1)の一部に重畳して、補強縁部を形成し、第4の側方閉止壁(C4)を画定する。
【0071】
第1の折曲げステーション(S3)の出口で、段ボールブランク(C)は、そこに形成された、第1の横方向閉止壁(C1)、第2の横方向閉止壁(C2)、上側閉止壁(PS)を有し、これらは全て、互いに折り畳まれて一部重畳される補強フラップにより補強構造を有し、段ボールブロックの第1の部分(P1)と同じ平面上にある。一方、第3の側方閉止壁(C3)及び第4の側方閉止壁(C4)は、第1の部分(P1)の上方への第1の折曲げタブ(a1)及び第3の折曲げタブ(a3)の屈曲後、すでに部分的に起立され、中央部分(P1)に関して折り畳まれている。段ボールブランクは、図2Cで左側から5番目の略図で示され、図1Bにも示される形状を有する。
【0072】
この第1の折曲げステーション(S3)の下流で、機械(100)は、梱包すべき物品の送給ステーション(S3)を備えており(図2A、2B、及び2Dを参照のこと)、梱包すべき物品は、段ボールブランク(C)の第1の部分(P1)に乗せられて載置され、第1の側面が第1の側方閉止壁(C1)に面し、第1の側面と反対側の第2の側面が第2の側方閉止壁(C2)に面し、最初の2つの側面に対して横方向の第3の側面が第3の側方閉止壁(C3)に面し、第3の側面とは反対側の第4の側面が第4の側方閉止壁(C4)に面する。
【0073】
この点で、機械(100)はさらに、物品の挿入ステーション(S3)の下流で、第2の折曲げステーション(S4)を備え、第2の折曲げステーション(S4)に、第1の部分(P1)に物品が載置されている段ボールブランク(C)が前進方向に送給されて前進される。
【0074】
第2の折曲げステーション(S4)において、段ボールブランク(C)は、前進方向に前進され、同時に段ボールブランク(C)は運動中である(例えば、図2Cの最後から3番目の略図、又は図2Dの最後から3番目の、側面を起立された2つの略図の対を参照のこと):
第3の側方閉止壁(C3)を第1の折曲げタブ(a1)から分離する折目線(a)に沿って第3の側方閉止壁(C3)が折り畳まれて、物品の第3の側面を覆い、第2の折曲げタブ(a2)を第3の側方閉止壁(C3)から分離する折目線(b)に沿って第2の折曲げタブ(a2)が折り畳まれて、第2の折曲げタブ(a2)を物品の上面の一部に重畳し、
第4の側方閉止壁(C4)を第3の折曲げタブ(a3)から分離する折目線(c)に沿って第4の側方閉止壁(C4)が折り畳まれて、物品の第4の側面を覆い、第4の折曲げタブ(a4)を第4の側方閉止壁(C4)から分離する折目線(d)に沿って第4の折曲げタブ(a4)が折り畳まれて、第4の折曲げタブ(a4)を物品の上面の一部に重畳する。
【0075】
前述したように、これらの折曲げ動作は、前進方向に沿って段ボールブランクを前進させることによって行われ、これらの折曲げ動作が完了するとすぐに、機械(100)は、物品の上面に折り畳まれた第2の折曲げタブ(a2)及び第4の折曲げタブ(a4)に接着剤を塗布する。
【0076】
機械(100)はまた、やはり第2の折曲げステーション(S4)において、接着剤が塗布された後、段ボールブランクを停止させることを含み(例えば、図2の最後から2番目の略図、又は図2Dの最後から2番目の2つの略図の対を参照のこと);
機械(100)はさらに、第2の側方閉止壁(C2)を第2の横方向折目線(T2)に関して回転させて、第2の側方閉止壁(C2)を、物品が載置されている第1の部分(P1)に関して折り畳み(例えば90°だけ折り畳まれ)、最終的に第2の側方閉止壁(C2)が物品の第2の側面を覆うようにすることを含む。
次いで、機械(100)はさらに、引き続いて、上側閉止壁(PS)を第3の横方向折目線(T3)に関して回転させて、上側閉止壁(PS)を第2の側方閉止壁(C2)に関して折り畳み(例えば90°だけ折り畳まれ)、最終的に上側閉止壁(PS)が物品の上面を覆うようにすることを含む。
【0077】
この目的で、機械(100)は、この第2の折曲げステーション(S3)に以下のものを備える(図2A、2Bを参照のこと):
機械(100)は、第2の折曲げ手段(71)を備え、第2の折曲げ手段(71)は、第3の側方閉止壁(C3)を第1の折曲げタブ(a1)から分離する折り線(a)に関して第3の側方閉止壁(C3)を回転させて、第3の側方閉止壁(C3)が物品の第3の側面を覆うまで第3の側方閉止壁(C3)を折り畳み、且つ第2の折曲げタブ(a2)を第3の側方閉止壁(C3)から分離する折目線(b)に関して第2の折曲げタブ(a2)を回転させて、第2の折曲げタブ(a2)を物品の上面の一部に重畳するまで第2の折曲げタブ(a2)を折り畳み;
機械(100)はさらに、第3の折曲げ手段(72)を備え、第3の折曲げ手段(72)は、第4の側方閉止壁(C4)を第3の折曲げタブ(a3)から分離する折目線(c)に関して第4の側方閉止壁(C4)を回転させて、第4の側方閉止壁(C4)が物品の第4の側面を覆うまで第4の側方閉止壁(C4)を折り畳み、且つ第4の折曲げタブ(a4)を第4の側方閉止壁(C4)から分離する折目線(d)に関して第4の折曲げタブ(a4)を回転させて、第4の折曲げタブ(a4)を物品の上面の一部に重畳するまで第4の折曲げタブ(a4)を折り畳み;
機械(100)はさらに、接着剤を塗布するための手段(73)を備え、接着剤を塗布するための手段(73)は、物品の上面に折り畳まれている第2の折曲げタブ(a2)及び第4の折曲げタブ(a4)に接着剤を塗布するように予め配設され、
機械(100)はさらに、接着剤を塗布するための手段(73)が接着剤を塗布した後に段ボールブランク(C)を阻止して停止させるためのブロック手段(74)を備え、
機械(100)はさらに、第2の横方向折目線(T2)に関して第2の側方閉止壁(C2)を回転させるための第4の折曲げ手段(75)を備え、第2の側方閉止壁(C2)を、物品が載置されている第1の部分(P1)に関して、第2の側方閉止壁(C2)が物品の第2の側面を覆う時点まで折り畳み、
機械(100)はさらに、引き続いて、第2の側方閉止壁(C2)の折曲げ後に、第3の横方向折目線(T3)に対して上側閉止壁(PS)を回転させるための第5の折曲げ手段(76)を備え、上側閉止壁(PS)を、第2の側方閉止壁(C2)に対して、上側閉止壁(PS)が物品の上面を覆う時点まで折り畳み、したがって、第2の折曲げステーション(S4)からの出口で、梱包された物品を中に含む一部閉じられた段ボール箱(SCA)を提供する。
【0078】
この時点で、物品は、折り畳まれた段ボールブランクにほぼ完全に包まれており、梱包はほぼ完了している。
【0079】
したがって、機械(100)は、上述したように物品の周りに一部折り畳まれた段ボールブランク(C)を、第2の折曲げステーション(S4)の下流に位置する最終閉止ステーション(S5)に移送し、最終閉止ステーション(S5)で、段ボールブランクが停止され、第1の側方閉止壁(C1)が、第1の横方向折目線(T1)に関して回転され、第1の部分(P1)に関して(例えば90°だけ)折り畳まれて、それにより、第1の側方閉止壁(C1)が物品の第1の側面を覆う;第1の側方閉止壁(C1)の屈曲と同時に、第1の側方閉止壁(C1)の上部に接着剤が塗布される(図2Dの最後の2つの略図の対の左側の略図を参照のこと)。
【0080】
最後に、これらの操作の完了後、機械(100)は、依然として最終閉止ステーション(S5)において段ボールブランクを静止させたまま、第4の横方向折目線(T4)に関して閉止タブ(AC)を回転させ、第1の側方閉止壁(C1)の上部に向けて上壁(PS)に関して閉止タブ(AC)を(例えば90°だけ)折り畳み、閉止タブ(AC)を第1の側方閉止壁(C1)の上部に接着し、包装された物品を中に含む段ボール箱の閉止を完了する(図2Cの最後の略図及び図2Dの2つのさらなる略図の対の右側の略図を参照のこと)。
【0081】
この目的で、機械(100)は、この最後の閉止ステーション(S5)において、以下のものを備える(図2A、2Bを参照のこと):
機械(100)は、段ボール箱(SCA)を停止させるように作動可能なストップ手段(8)を備え;
機械(100)はさらに、第6の折曲げ手段(81)を備え、第6の折曲げ手段(81)は、第1の横方向折目線(T1)に関して第1の側方閉止壁(C1)を回転させるために箱(SCA)が停止された後に作動されるように予め配設され、第1の側方閉止壁(C1)が物品の第1の側面を覆うように、物品が載置されている第1の部分(P1)に関して第1の側方閉止壁(C1)を折り畳み;
機械(100)はさらに、接着剤塗布機構(82)を備え、接着剤塗布機構(82)は、第6の折曲げ手段(81)に機能的に関連付けられ、第1の側方閉止壁(C1)が第6の折曲げ手段(81)によって物品の第1の側面に向けて折り畳まれる間に第1の側方閉止壁(C1)の一部に接着剤を塗布するように予め配設され、
機械(100)はさらに、第7の折曲げ手段(83)を備え、第7の折曲げ手段(83)は、第4の横方向折目線(T4)に関して閉止タブ(AC)を回転させ、閉止タブ(AC)を、上壁(PS)に関して、接着剤が塗布されている第1の側方閉止壁(C1)の上側部分に向けて折り畳むように作動可能であり、閉止タブ(AC)を第1の側方閉止壁(C1)の上側部分に接着して、物品が中に梱包されている段ボール箱(SCA)の閉止を完了し、そのようにして、最終閉止ステーション(S5)の出口で、梱包された物品を中に含む完全に閉じられた段ボール箱(SCA)を提供する。
【0082】
次いで、機械100は、包装された物品を中に含む段ボール箱を最終閉止ステーション(S5)の出口に移送し、それにより、段ボール箱を収集し、管理及び発送のためのステーションに向けることができる。
【0083】
機械(100)はさらに、横方向切断ステーション(S2)と第1の折曲げステーション(S3)との間に、切落しステーション(S2)も含み、切落しステーション(S2)において、段ボールブランクを長手方向縁部に沿って切り落とすことができ、補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)の長さを第2の部分(P2)、第3の部分(P3)、及び第4の部分(P4)の実効寸法に適合させ、それにより、補強フラップをそれらの部分の上方に効果的に折り畳み、互いに少なくとも一部重畳させることができ、2つの側方折曲げフラップ(A1、A2)の長さを物品の第3の側面及び第4の側面の実効寸法に適合させる。
【0084】
機械(100)はまた、やはり横方向切断ステーション(S2)と第1の折曲げステーション(S3)との間に、切落しステーション(S2)の下流で、接着剤塗布ステーション(S2**)を備え、接着剤塗布ステーション(S2**)は、少なくとも補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)に、及び/又は後続の第1の折曲げステーション(S3)において補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)を折り畳んで重ねなければならない第2の部分(P2)、第3の部分(P3)、及び第4の部分(P4)に、接着剤を塗布するための手段を備える。
図1
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E