(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-22
(45)【発行日】2022-05-06
(54)【発明の名称】二次電池セルモジュールおよびその組立方法
(51)【国際特許分類】
H01M 50/213 20210101AFI20220425BHJP
H01M 50/244 20210101ALI20220425BHJP
H01M 50/249 20210101ALN20220425BHJP
【FI】
H01M50/213
H01M50/244 A
H01M50/249
(21)【出願番号】P 2019564047
(86)(22)【出願日】2018-10-17
(86)【国際出願番号】 KR2018012275
(87)【国際公開番号】W WO2019093671
(87)【国際公開日】2019-05-16
【審査請求日】2019-11-19
(31)【優先権主張番号】10-2017-0148727
(32)【優先日】2017-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジェ・ミン・ユ
(72)【発明者】
【氏名】ダル・モ・カン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・オ・ムン
(72)【発明者】
【氏名】ジェウク・リュ
(72)【発明者】
【氏名】ス・チャン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジ・ス・ユン
【審査官】浅野 裕之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/068708(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/155846(WO,A1)
【文献】特開2013-109977(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0148889(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106531918(CN,A)
【文献】韓国登録特許第10-1778668(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0011206(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1247390(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0143187(US,A1)
【文献】特開2014-229725(JP,A)
【文献】特開2011-049013(JP,A)
【文献】特開2014-229681(JP,A)
【文献】中国実用新案第205609614(CN,U)
【文献】特開2012-243514(JP,A)
【文献】中国実用新案第201655899(CN,U)
【文献】特表2020-514978(JP,A)
【文献】特表2020-520072(JP,A)
【文献】中国実用新案第207381455(CN,U)
【文献】特表2018-512720(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0136413(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20~50/298
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジグ板と、その上に配置されている複数のガイド棒とを含む組立ジグを用いて二次電池セルモジュールを組立てる方法において、
下部フレームの複数の整列用貫通口に前記複数のガイド棒を挿入した状態で、前記下部フレームを前記ジグ板上に搭載する段階と、
前記下部フレーム上に複数の電池セルを配置する段階と、
上部フレームの複数の整列用貫通口に前記複数のガイド棒を挿入した状態で、前記複数の電池セル上に前記上部フレームを搭載する段階と、
前記上部フレームと前記下部フレームとを固定する段階と、
前記組立ジグを前記上部フレームおよび前記下部フレームから分離する段階とを含み、
前記電池セルは、円筒形状を有する、二次電池セルモジュールの組立方法。
【請求項2】
前記下部フレームを前記ジグ板上に搭載する段階の前に、底板の複数の孔に前記複数のガイド棒を挿入した状態で、前記底板を前記ジグ板上に搭載する段階をさらに含む、請求項1に記載の二次電池セルモジュールの組立方法。
【請求項3】
前記組立ジグを前記上部フレームおよび前記下部フレームから分離する段階は、前記底板を前記ジグ板から分離することによって行われる、請求項2に記載の二次電池セルモジュールの組立方法。
【請求項4】
前記下部フレームが有する整列用貫通口と前記上部フレームが有する整列用貫通口は、相互に対応する位置に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の二次電池セルモジュールの組立方法。
【請求項5】
前記下部フレームが有する整列用貫通口と前記上部フレームが有する整列用貫通口それぞれの個数は、前記組立ジグの前記ガイド棒の数よりも多い、請求項4に記載の二次電池セルモジュールの組立方法。
【請求項6】
複数の三角柱、隣接した3つの前記三角柱を連結する複数の連結部、および前記連結部から突出している支え部を含む下部フレームと、
複数の三角柱、隣接した3つの前記三角柱を連結する複数の連結部、および前記連結部から突出している支え部を含む上部フレームと、
前記下部フレームと前記上部フレームとの間に挟持されている複数の電池セルとを含み、
前記下部フレームの複数の連結部の少なくとも2つと、前記上部フレームの複数の連結部の少なくとも2つには、整列用貫通口が形成されており、前記下部フレームの整列用貫通口と前記上部フレームの整列用貫通口は、相互に対応する位置に配置されており、
前記電池セルは、円筒形状を有する、二次電池セルモジュール。
【請求項7】
前記下部フレームの複数の連結部それぞれと前記上部フレームの複数の連結部それぞれは、1つの整列用貫通口を有する、請求項6に記載の二次電池セルモジュール。
【請求項8】
前記下部フレームの複数の連結部それぞれと前記上部フレームの複数の連結部それぞれには、前記三角柱の角とそれぞれ連結される3つの補助壁がさらに形成されており、前記整列用貫通口は、前記連結部の前記補助壁がない中央部に配置されている、請求項6または7に記載の二次電池セルモジュール。
【請求項9】
前記下部フレームと前記上部フレームの三角柱それぞれは、3つの円弧状の壁面とこれらの間とを連結する長方形の面を含む、請求項6~8のいずれか一項に記載の二次電池セルモジュール。
【請求項10】
前記電池セルは、円筒形状を有する、請求項9に記載の二次電池セルモジュール。
【請求項11】
請求項6~10のいずれか一項に記載の二次電池セルモジュールと、
前記二次電池セルモジュールを収納する下部ケースと、
前記二次電池セルモジュールを覆う上部ケースとを含む二次電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、2017年11月9日付の韓国特許出願第10-2017-0148727号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、二次電池セルモジュールおよびその組立方法に関する。
【背景技術】
【0003】
再充電により半永久的に使用可能な二次電池は、携帯用電子機器の電源はもちろん、自動車の動力源などへとその用途が次第に拡大している。携帯用電子機器の場合には、単一セルからなる二次電池を用いるが、自動車の動力源として用いられる二次電池の場合には、大容量を実現するために、複数の電池セルを1つのモジュール内に搭載し、再び複数のモジュールを所定の配列で配置して積載した電池パックを構成する。
【0004】
複数の電池セルを1つのモジュール内に搭載する方式には、電池セルの形状などに応じて多様な方式があるが、そのうち、円筒形などの棒状電池セルの場合、上部フレームと下部フレームとの間に棒状電池セルを配置し、上部フレームと下部フレームとをしっかり合わせて固定する方式を使用する。この場合に、上下部フレームと電池セルとの組立は、下部フレーム上に電池セルを配列し、その上に上部フレームを覆った後、上下部フレームを固定する順に行われる。しかし、複数のセルを同時に組立てなければならないので、各セルの組立公差などによって組立不良が発生する恐れがあり、これを補完するために、接着剤を用いてセルを下部フレームに固定させるなどの付加的工程を行うことがあるが、これによって組立工程の時間と費用が増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、接着剤を用いたセルの固定などの付加的工程を用いなくても、複数の電池セルと上下部フレームとを正確に組立てることができる二次電池セルモジュールの組立方法とその方法により組立てられた二次電池セルモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例による二次電池セルモジュールを組立てる方法は、ジグ板と、その上に配置されている複数のガイド棒とを含む組立ジグを用いて二次電池セルモジュールを組立てる方法に関し、下部フレームの複数の整列用貫通口に前記複数のガイド棒を挿入した状態で、前記下部フレームを前記ジグ板上に搭載する段階と、前記下部フレーム上に複数の電池セルを配置する段階と、上部フレームの複数の整列用貫通口に前記複数のガイド棒を挿入した状態で、前記複数の電池セル上に前記上部フレームを搭載する段階と、前記上部フレームと前記下部フレームとを固定する段階と、前記組立ジグを前記上部フレームおよび前記下部フレームから分離する段階とを含む。
【0007】
前記二次電池セルモジュールを組立てる方法は、前記下部フレームを前記ジグ板上に搭載する段階の前に、底板の複数の孔に前記複数のガイド棒を挿入した状態で、前記底板を前記ジグ板上に搭載する段階をさらに含むことができ、前記組立ジグを前記上部フレームおよび前記下部フレームから分離する段階は、前記底板を前記ジグ板から分離することによって行われる。
【0008】
前記下部フレームが有する整列用貫通口と前記上部フレームが有する整列用貫通口は、相互に対応する位置に配置され、前記下部フレームが有する整列用貫通口と前記上部フレームが有する整列用貫通口それぞれの個数は、前記組立ジグの前記ガイド棒の数よりも多くてもよいし、前記電池セルは、円筒形状を有することができる。
【0009】
本発明の実施例による二次電池セルモジュールは、複数の三角柱、隣接した3つの前記三角柱を連結する複数の連結部、前記連結部から突出している支え部を含む下部フレームと、複数の三角柱、隣接した3つの前記三角柱を連結する複数の連結部、前記連結部から突出している支え部を含む上部フレームと、前記下部フレームと前記上部フレームとの間に挟持されている複数の電池セルとを含み、前記下部フレームの複数の連結部の少なくとも2つと、前記上部フレームの複数の連結部の少なくとも2つには、整列用貫通口が形成されており、前記下部フレームの整列用貫通口と前記上部フレームの整列用貫通口は、相互に対応する位置に配置されている。
【0010】
前記下部フレームの複数の連結部それぞれと前記上部フレームの複数の連結部それぞれは、1つの整列用貫通口を有することができる。
【0011】
前記下部フレームの複数の連結部それぞれと前記上部フレームの複数の連結部それぞれには、前記三角柱の角とそれぞれ連結される3つの補助壁がさらに形成されており、前記整列用貫通口は、前記連結部の前記補助壁がない中央部に配置され、前記下部フレームと前記上部フレームの三角柱それぞれは、3つの円弧状の壁面とこれらの間とを連結する長方形の面を含むことができ、前記電池セルは、円筒形状を有することができる。
【0012】
本発明の実施例による二次電池セルモジュールを下部ケースに収納し、これを上部ケースで覆うことで、二次電池パックを構成する。
【0013】
本発明の実施例による二次電池セルモジュール組立用ジグは、ジグ板と、前記ジグ板上に所定の間隔で配置されている複数のガイド棒とを含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例による二次電池セルモジュールの組立方法を用いると、下部フレーム上に電池セルモジュールを正確に整列することができ、また、整列された電池セルモジュール上に上部フレームを正確に配置可能で組立不良を防止することができる。また、接着剤を用いたセル固定などの付加的工程を省略することによって、二次電池セルモジュールの組立工程を単純化して組立時間と費用を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの上部フレームまたは下部フレームの一部分を拡大して示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの上部フレームまたは下部フレームの一部分を拡大して示す平面図である。
【
図4】本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの組立方法に用いる組立ジグの斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例により二次電池セルモジュールを組立てる過程を順に示す斜視図である。
【
図6】本発明の一実施例により二次電池セルモジュールを組立てる過程を順に示す斜視図である。
【
図7】本発明の一実施例により二次電池セルモジュールを組立てる過程を順に示す斜視図である。
【
図8】本発明の一実施例により二次電池セルモジュールを組立てる過程を順に示す斜視図である。
【
図9】本発明の一実施例により二次電池セルモジュールを組立てる過程を順に示す斜視図である。
【
図10】本発明の一実施例による二次電池セルモジュールを上下ケースに収納して二次電池パックを製造する過程の分解斜視図である。
【
図11】本発明の一実施例による二次電池セルモジュールを上下ケースに収納して製造した二次電池パックの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0017】
図面において、様々な層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。明細書全体にわたって類似の部分については同一の図面符号を付した。層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上」にあるとする時、これは、他の部分の「直上」にある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の「直上」にあるとする時には、中間に他の部分がないことを意味する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの斜視図である。
【0019】
図1を参照すれば、本発明の一実施例による二次電池セルモジュール100は、下部フレーム110と、上部フレーム120と、これらの間に挟持されている複数の電池セル130とからなる。電池セル130は、細長い棒状に形成されており、本実施例では、円筒形状の電池セル130を例示する。上部フレーム120には、正極と負極との接続端子121、122が設けられており、複数の上部固定部123が形成されている。下部フレーム110には、上部固定部123と結合するための下部固定部113が形成されている。下部固定部113と上部固定部123とは雄雌結合して、下部フレーム110と上部フレーム120とを固定する。
【0020】
図2および
図3を参照して、本発明の一実施例による二次電池セルモジュール100の上部および下部フレーム110、120の構造についてより詳しく説明する。
図2は、本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの上部フレームまたは下部フレームの一部分を拡大して示す斜視図であり、
図3は、本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの上部フレームまたは下部フレームの一部分を拡大して示す平面図である。
【0021】
図2および
図3を参照すれば、二次電池セルモジュールの上部フレーム120または下部フレーム110は、円筒形状の電池セル130を収容するためのセル領域17を有する。セル領域17は、その周囲に形成されている複数の三角柱11と、隣接した3つの三角柱11を連結する連結部14と、連結部14上に形成されており、三角柱11の一方の角に連結されている複数の補助壁12と、連結部14からセル領域17に向かって突出している支え部13とによって形成される。それぞれのセル領域17は、3つの三角柱11とこれらを連結する3つの連結部14とによって囲まれており、3つの連結部14それぞれから突出している3つの支え部13は、電池セル130がセル領域17から離脱するのを防ぐ。三角柱11の3つの辺に相当する壁面は、円弧状の曲面であり、頂点に相当する部分は、長方形の面である。補助壁12は、各連結部14ごとに3つずつ配置されており、連結部14の中央には補助壁12のない部分があり、この部分に整列用貫通口19が形成されている。整列用貫通口19は、電池セル130を下部フレーム110に整列し、その上に上部フレーム120を覆って組立てる過程で、上部フレーム120および下部フレーム110と複数の電池セル130とが正確に整列できるようにするために用いるガイド棒を通過させるための孔である。
図2および
図3には、整列用貫通口19が連結部14ごとに形成されている場合を例示しているが、連結部14の一部にのみ形成してもよい。整列用貫通口19は、所定の規則により上部フレーム120および下部フレーム110の全体に均一に分布することができ、下部フレーム110のある位置に整列用貫通口19が形成されていれば、上部フレーム120の対応する位置にも整列用貫通口19が形成されている。つまり、上部フレーム120と下部フレーム110とにおける整列用貫通口19の配置位置は同一である。
【0022】
図4~
図9を参照して、本発明の一実施例により二次電池セルモジュールを組立てる方法について説明する。
図4は、本発明の一実施例による二次電池セルモジュールの組立方法に用いる組立ジグの斜視図であり、
図5~
図9は、本発明の一実施例により二次電池セルモジュールを組立てる過程を順に示す斜視図である。
【0023】
図4を参照すれば、組立ジグ10は、ジグ板1と、その上に所定の間隔で配置されている複数のガイド棒2とからなる。
【0024】
まず、
図5に示すように、組立ジグ10のジグ板1上に底板3を載せる。底板3にはガイド棒2それぞれに対応する複数の孔(図示せず)が形成されていて、底板3は、ガイド棒2が貫通した状態で、ジグ板1の真上に置かれる。底板3に形成されている孔の数は、ガイド棒2の数と同一であるか、それより多くてもよい。底板3は、ゴムなどの弾性のある材質で形成して、組立ジグ10と下部フレーム110との間の衝撃を緩衝する役割を果たすようにできる。
【0025】
次に、
図6に示すように、下部フレーム110を底板3上に配置する。この時、ガイド棒2は、
図2および
図3で説明した下部フレーム110の整列用貫通口19を貫通して上に突出し、下部フレーム110は、底板3の真上に置かれる。この時、整列用貫通口19の数は、ガイド棒2の数と同一であるか、それより多くてもよい。
【0026】
次に、
図7に示すように、下部フレーム110上に複数の電池セル130を配置する。電池セル130は、
図2および
図3で説明した下部フレーム110のセル領域17に収容され、
図2および
図3で説明した支え部13によって下方向への移動が制限される。この時、ガイド棒2は、電池セル130の間を通って電池セル130上に突出する。
【0027】
次に、
図8に示すように、複数の電池セル130上に上部フレーム120を搭載し、
図1で説明した上部固定部123と下部固定部113とを結合させて、上部フレーム120と下部フレーム110とを固定する。この時、ガイド棒2は、上部フレーム120の整列用貫通口19を貫通して上に突出し、上部フレーム120のセル領域17それぞれには電池セル130が1つずつ収容され、支え部13によって電池セル130の上方向への移動が制限される。整列用貫通口19の数は、ガイド棒2の数と同一であるか、それより多くてもよい。
【0028】
次に、
図9に示すように、組立てられた二次電池セルモジュール100と共に底板3を持ち上げて組立ジグ10を分離する。
【0029】
次に、底板3を分離すれば、
図1に示すような二次電池セルモジュールが得られる。
【0030】
このように組立てられた二次電池セルモジュールを上下ケース内に収納して二次電池パックを製造する。
【0031】
図10は、本発明の一実施例による二次電池セルモジュールを上下ケースに収納して二次電池パックを製造する過程の分解斜視図であり、
図11は、本発明の一実施例による二次電池セルモジュールを上下ケースに収納して製造した二次電池パックの斜視図である。
【0032】
図10に示すように、組立てられた二次電池セルモジュール100を下部ケース300に収納し、これを上部ケース200で覆うことで、
図11に示すような、二次電池パックを製造する。この時、2つの接続端子121、122は、上部ケースの開口部を通って露出され得る。
【0033】
以上の方法で二次電池セルモジュールを組立てると、下部フレーム上に電池セルモジュールを正確に整列することができ、また、整列された電池セルモジュール上に上部フレームを正確に配置可能で組立不良を防止することができる。また、接着剤を用いたセル固定などの付加的工程を省略することによって、二次電池セルモジュールの組立工程を単純化して組立時間と費用を節減することができる。
【0034】
以上、本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0035】
1 ジグ板
2 ガイド棒
3 底板
10 組立ジグ
11 三角柱
12 補助壁
13 支え部
14 連結部
17 セル領域
19 整列用貫通口
100 二次電池セルモジュール
110 下部フレーム
113 下部固定部
120 上部フレーム
121 接続端子
122 接続端子
123 上部固定部
130 電池セル
200 上部ケース
300 下部ケース