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特許7062182カバー組立体およびこれを含むバッテリーモジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-22
(45)【発行日】2022-05-06
(54)【発明の名称】カバー組立体およびこれを含むバッテリーモジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/298 20210101AFI20220425BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20220425BHJP
   H01M 50/569 20210101ALI20220425BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20220425BHJP
   H01M 50/211 20210101ALI20220425BHJP
【FI】
H01M50/298
H01M10/48 301
H01M50/569
H01M50/204 401D
H01M50/211
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019551528
(86)(22)【出願日】2018-11-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-16
(86)【国際出願番号】 KR2018013201
(87)【国際公開番号】W WO2019088741
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2019-09-19
(31)【優先権主張番号】10-2017-0146285
(32)【優先日】2017-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヨンスン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン・ウク・ジョン
【審査官】井原 純
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0328919(US,A1)
【文献】国際公開第2017/010295(WO,A1)
【文献】特開2006-186045(JP,A)
【文献】国際公開第2015/181930(WO,A1)
【文献】特開2001-006643(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0138888(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0266833(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01M 50/50-50/598
H01M 10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の二次電池セルを格納するためのカバー組立体において、
一面に第1方向に延長形成された第1溝、および前記第1方向に前記第1溝と並んで延長形成された第2溝を含むカバーと、
前記第1溝および前記第2溝それぞれに位置する第1ワイヤーおよび第2ワイヤー、および温度センサーに連結されている第3ワイヤーを含むワイヤー組立体と、
前記第1溝および前記第2溝の形状に合わせて前記第1溝および前記第2溝を塞ぐように延びていると共に、前記カバーに結合されて前記ワイヤー組立体を前記カバーに固定させるボトムカバーとを含み、
前記第1溝及び前記第2溝はそれぞれ、前記複数の二次電池セルが配列する方向に直交する方向で前記二次電池セルの端と前記二次電池セルの端の間の空間に設けられているカバー組立体。
【請求項2】
前記第3ワイヤーは、前記第1方向に前記温度センサーに引込まれる、請求項1に記載のカバー組立体。
【請求項3】
前記温度センサーは、第3溝に挿入されており、
前記第3溝は前記第1溝に繋がっていると共に前記第1溝より深い、請求項1または2に記載のカバー組立体。
【請求項4】
前記ボトムカバーは、
前記ワイヤー組立体のうち前記カバーの上部面に位置する部分を覆うためのメインボトムカバーと、
前記第1ワイヤーおよび前記第2ワイヤーそれぞれを覆うための第1および第2サブボトムカバーとを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のカバー組立体。
【請求項5】
前記メインボトムカバーは、
前記メインボトムカバーの一側面に形成された少なくとも二つの凹部、および前記メインボトムカバーの他側面に形成された少なくとも二つのフックを含む、請求項4に記載のカバー組立体。
【請求項6】
前記カバーは、
前記メインボトムカバーの少なくとも二つの凹部の位置に対応する位置に形成された少なくとも二つの凸部、および前記メインボトムカバーの少なくとも二つのフックに対応する位置に形成された少なくとも二つの溝を含む、請求項5に記載のカバー組立体。
【請求項7】
前記第1サブボトムカバーは、前記第1溝に沿って延びていると共に、前記第1サブボトムカバーの一端に前記メインボトムカバーの下に入る延長部を含み、
前記第2サブボトムカバーは、前記第2溝に沿って延びていると共に、前記第2サブボトムカバーの一端に前記メインボトムカバーの下に入る延長部を含む、請求項4~6のいずれか一項に記載のカバー組立体。
【請求項8】
前記第1サブボトムカバーは、
前記カバーに前記第1溝に繋がって形成された第3溝において、前記カバーに前記第1サブボトムカバーを結合させるフック、および垂直方向に曲がって前記カバーに密着する延長部をさらに含む、請求項7に記載のカバー組立体。
【請求項9】
前記温度センサーは、
前記第3溝で挿入される、請求項8に記載のカバー組立体。
【請求項10】
前記ワイヤー組立体は、
前記ワイヤー組立体の一端に連結されている第1コネクタと、
前記ワイヤー組立体の他端に連結されている第2コネクタと、
前記ワイヤー組立体から分岐された前記第1ワイヤーおよび前記第2ワイヤーが結合される中間に連結されている第3コネクタとを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のカバー組立体。
【請求項11】
前記カバーに、前記第2コネクタおよび前記第3コネクタにそれぞれに連結される第4コネクタおよび第5コネクタが位置する、請求項10に記載のカバー組立体。
【請求項12】
複数の二次電池を含むセルアセンブリと、
前記セルアセンブリの上部面、一側面、および他側面を囲みながら前記セルアセンブリに装着される第1カバー組立体と、
前記第1カバー組立体と噛み合っていると共に、前記セルアセンブリの前記上部面と対向する下部面、前記一側面、および前記他側面を囲みながら前記セルアセンブリに装着される第2カバーとを含み、
前記第1カバー組立体は、
第1方向に延長形成された第1溝および前記第1方向に前記第1溝と並んで延長形成された第2溝それぞれに位置する第1ワイヤーおよび第2ワイヤー、および温度センサーに連結されている第3ワイヤーを含むワイヤー組立体と、
前記第1及び前記第2溝の形状に合わせて前記第1溝及び前記第2溝を塞ぐように延びていると共に前記ワイヤー組立体を固定させるボトムカバーとを含み、
前記第1溝及び前記第2溝はそれぞれ、前記複数の二次電池セルが配列する方向に直交する方向で前記二次電池セルの端と前記二次電池セルの端の間の空間に設けられているバッテリーモジュール。
【請求項13】
前記温度センサーは、第3溝に挿入されており、
前記第3溝は前記第1溝に繋がっていると共に前記第1溝より深い、請求項12に記載のバッテリーモジュール。
【請求項14】
前記第3ワイヤーは、前記第1方向に前記温度センサーに引込まれる、請求項13に記載のバッテリーモジュール。
【請求項15】
前記ボトムカバーは、
前記ワイヤー組立体のうち前記第1カバー組立体の上部面に位置する部分を覆うためのメインボトムカバーと、
前記第1ワイヤーおよび前記第2ワイヤーそれぞれを覆うための第1および第2サブボトムカバーとを含む、請求項12または13に記載のバッテリーモジュール。
【請求項16】
前記第1サブボトムカバーは、前記第1溝に沿って延び、前記第2サブボトムカバーは、前記第2溝に沿って延びる、請求項15に記載のバッテリーモジュール。
【請求項17】
前記第1サブボトムカバーは、
前記第1溝に繋がって形成された第3溝において、前記第1カバー組立体に前記第1サブボトムカバーを結合させるフックおよび垂直方向に曲がって前記第1カバー組立体に密着する延長部を含む、請求項16に記載のバッテリーモジュール。
【請求項18】
前記第1サブボトムカバーの一端に前記メインボトムカバーの下に入る延長部を含み、
前記第2サブボトムカバーの一端に前記メインボトムカバーの下に入る延長部を含む、請求項16に記載のバッテリーモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願との相互引用]
本出願は2017年11月3日付韓国特許出願第10-2017-0146285号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれている。
【0002】
本発明はカバー組立体およびこれを含むバッテリーモジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術によるバッテリーモジュールでは、ワイヤーハーネス(Wire Harness、以下、W/H)組立部が結合される上部カバー部分以外の周辺空間にもリブ(rib)が形成されている。これにより、非効率的な空間が生じ、上部ケースに空いている空間だけバッテリーモジュールが格納できる空間も減少する。これはバッテリーモジュールに格納されるバッテリーセルのサイズを制限する原因となる。
【0004】
従来に適用されたリブを除去する場合、W/Hのワイヤーが急激に折れ曲がる問題が発生する。また、リブの除去による温度センサー(Thermistor)の形状変更の必要性が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、W/Hが組み立てられた新たな構造のカバー組立体およびこれを含むバッテリーモジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の一特徴による複数の二次電池セルを格納するためのカバー組立体は、第1方向に延長形成された第1溝、および前記第1方向に前記第1溝と並んで延長形成された第2溝を含むカバーと、前記第1溝および前記第2溝それぞれに位置する第1ワイヤーおよび第2ワイヤー、および温度センサーに連結されている第3ワイヤーを含み、前記カバーの一側と上部カバーの第1面にかけて位置するワイヤー組立体と、前記ワイヤー組立体の形状に沿って延びていると共に、前記カバーに結合されて前記ワイヤー組立体を固定させるボトムカバーとを含み得る。
【0007】
発明の一特徴によるバッテリーモジュールは、複数の二次電池を含むセルアセンブリと、前記セルアセンブリの第1面、一側、および他側を囲みながら前記セルアセンブリに装着される第1カバー組立体と、前記第1カバー組立体と噛み合っていると共に、前記セルアセンブリの前記第1面と対向する第2面、前記一側、および前記他側を囲みながら前記セルアセンブリに装着される第2カバーとを含み得る。前記第1カバー組立体は、第1方向に延長形成された第1溝および前記第1方向に前記第1溝と並んで延長形成された第2溝それぞれに位置する第1ワイヤーおよび第2ワイヤー、および温度センサーに連結されている第3ワイヤーを含むワイヤー組立体と、前記ワイヤー組立体の形状に沿って延びていると共に前記ワイヤー組立体を固定させるボトムカバーとを含み得る。
【0008】
実施形態によりW/Hが組み立てられた新たな構造のカバー組立体およびこれを含むバッテリーモジュールを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】バッテリーモジュールの構成を概略的に示す斜視図である。
図2図1に示すバッテリーモジュールに格納されるセルアセンブリを示す斜視図である。
図3】実施形態による上部カバー組立体の分解図である。
図4】W/Hが組み立てられた上部カバーをz軸に沿って上から下に見た平面図である。
図5】W/Hが組み立てられた上部カバーの一部を拡大した図である。
図6】W/Hが組み立てられた上部カバーの一部を再拡大した図である。
図7】ボトムカバー、温度センサー、およびW/Hの組み立てを示す図である。
図8】ボトムカバー、W/H、および上部カバーの組み立てを示す図である。
図9図4でA-A’に沿った断面のうち一部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態によるバッテリーモジュールでは、W/H組み立ての位置を変更することによってバッテリーセルを格納できる空間をさらに確保してバッテリーモジュールに格納されるバッテリーセルの容量が増加することができる。
【0011】
以下、実施形態で説明するように、W/Hのワイヤー直径を減少させるためにW/Hのワイヤー組立体を2本に分け、従来には用いられなかったバッテリーモジュールカバーの間の空間に組み立てる。以下、ワイヤー組立体は一つ以上のワイヤーの束であり、ワイヤー組立体を構成するワイヤーは互いに連結されていない。以下、ワイヤー組立体を単にワイヤーと記載する。
【0012】
また、実施形態では、温度センサーの形状および温度センサーがバッテリーモジュールカバーに結合される固定構造を変更してリブがなくなって狭くなった空間に温度センサーが固定されるようにする。
【0013】
例えば、温度センサーに連結されるW/Hのワイヤーがバッテリーモジュールカバーで側面方向に引込まれ得る。これにより、温度センサーに連結されるW/Hのワイヤーが上部カバーの空間縮小によって急激に折れ曲がる内部半田づけ(soldering)が損傷する問題を解決することができる。
【0014】
この時、バッテリーモジュールの上部カバーで温度センサーに連結されるW/Hのワイヤーを固定するための従来のフック(hook)構造をなくして実施形態によるボトムカバー(Bottom cover)を用いてW/Hを固定することができる。ボトムカバーを用いると、上部カバーにフック構造を除去してその形状をシンプルにし、その高さを低くすることができる。
【0015】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
【0016】
図1はバッテリーモジュールの構成を概略的に示す斜視図であり、図2図1に示すバッテリーモジュールに格納されるセルアセンブリを示す斜視図である。
【0017】
図1に示すように、実施形態によるバッテリーモジュール1は、上部カバー組立体2、下部カバー3、第1側面カバー4、第2側面カバー5、およびセルアセンブリ100を含む。
【0018】
図2に示すように、セルアセンブリ100は、複数の二次電池110を含む二次電池の集合体である。セルアセンブリ100は、複数のパウチ型二次電池を含み得、複数のパウチ型二次電池は一方向、例えば図2に示すようにy軸方向に配列され得る。
【0019】
それぞれのパウチ型二次電池110は、電極リード111を含み、このような電極リード111には正極リードおよび負極リードが含まれ得る。ここで、それぞれの電極リード111は、図2に示すように、プレート形態で構成されてパウチ外装材の外部に突出する。特に、各パウチ型二次電池の電極リード111は、x軸方向に突出し、端部がy軸方向を基準とするとき左側または右側に曲がる。左方向(または右方向)に曲がった電極リード111は隣接する他の二次電池の右方向(または左方向)に曲がった電極リード111と当接し得る。そして、このように当接した2個の電極リード111は互いに溶接等により固定され得、これによりセルアセンブリ100の内部の二次電池間の電気的接続がなされる。
【0020】
一方、セルアセンブリ100は、複数のパウチ型二次電池を配列するためにカートリッジ(図示せず)を備える。カートリッジは二次電池の配列に用いる構成要素として、二次電池をホールディングしてその流動を防止し、複数の二次電池の配列がガイドされるようにする。このようなカートリッジは、中央の部分が空いている四角リング形態で構成され得る。この場合、カートリッジの四角は二次電池の外周部に位置し得る。
【0021】
上部カバー組立体2は、セルアセンブリ100の上部面、一側、および他側を囲みながらセルアセンブリ100に装着され得る。下部カバー3は、上部カバー組立体2と噛み合っていると共に、セルアセンブリ100の下部面、一側、および他側を囲みながらセルアセンブリ100に装着され得る。
【0022】
上部カバー組立体2および下部カバー3の内面にはセルアセンブリ100の外周面が挿入されるための多数の装着溝が形成され得る。また、上部カバー組立体2および下部カバー3それぞれにおいてセルアセンブリ100の一側および他側に対応する部分は、セルアセンブリ100の一側および他側に位置する突出した複数の電極および複数の電極リードの部分に装着される構造を含み、該当構造は、複数の電極リードに電気的に接続されて複数の二次電池それぞれのセル電圧をセンシングするための構成を含み得る。
【0023】
第1側面カバー4および第2側面カバー5それぞれは上部カバー組立体2および下部カバー3がセルアセンブリ100に結合された構造で一側および他側それぞれに装着され得る。
【0024】
上部カバー組立体2は、上部カバー10、W/H20、およびボトムカバー30を含む。上部カバー10の上部面と一側に形成された空間にW/H20が組み立てられ、W/H20を上部カバー組立体2に固定するためのボトムカバー30が上部カバー10に結合され得る。
【0025】
図3は実施形態による上部カバー組立体の分解図である。図4はW/Hが組み立てられた上部カバーをz軸に沿って上から下に見た平面図である。図5はW/Hが組み立てられた上部カバーの一部を拡大した図である。図6はW/Hが組み立てられた上部カバーの一部を再拡大した図である。
【0026】
図3に示すように、W/H20は電気的に接続されている複数のワイヤー(21-24)、および複数のコネクタ(25-27)を含む。ワイヤー21は他のワイヤー(22-23)の束であり得る。コネクタ27はバッテリー管理システム(図示せず)に連結され得る。
【0027】
ワイヤー21の一端にコネクタ27が連結されており、ワイヤー21の他端にコネクタ26が連結されており、ワイヤー21から分岐されたワイヤー22およびワイヤー23が結合される中間にコネクタ25が連結され得る。
【0028】
上部カバー10の上部面には従来に比べてリブが除去された形状である。実施形態では、W/H20を組み立てる二つの溝(101,102)が上部カバー10の上部面にx軸方向に並んで延長形成されている。二つのワイヤー(22,23)はワイヤー21から分岐され、ワイヤー22は溝102に位置し、ワイヤー23は溝101に位置する。ワイヤー24はワイヤー21から分岐されて温度センサー200に電気的に接続されている。
【0029】
温度センサー200は、図3に示すように、溝13に挿入される部分および溝102が形成された方向、例えば、x軸方向に延びた部分を含み得る。
【0030】
上部カバー10の一側および一側に隣接する上部面の所定領域には、ワイヤー21を位置させるための空間が形成され、上部カバー10の一側にはコネクタ27を固定させるためのフックのような構造が形成され得る。
【0031】
例えば、図3に示すように、コネクタ27は、上部カバー10の一側の角に隣接して位置する二つのフック(301,302)の間に固定され得る。コネクタ27から繋がるワイヤー21は、上部カバー10の一側に形成された空間303および図4に示す上部カバー10の上部面に形成された空間304に位置し得る。
【0032】
図4に示すように、上部カバー10の上部面にはコネクタ25と結合されるコネクタ11が図4を基準に下部中央に位置し、コネクタ26と結合されるコネクタ12が図4を基準に上部中央において右側に位置し得る。図3に示すように、ワイヤー21の一端はコネクタ27に連結されており、ワイヤー21の他端はコネクタ26に連結されている。
【0033】
図4に示すように、上部カバー10の上部面に形成された溝13に温度センサー200が位置し、ワイヤー24はワイヤー21からx軸方向に分岐され、温度センサー200に引込まれる。
【0034】
図5および図6を参照すると、溝13は溝101に繋がって位置し、z軸方向に溝101よりさらに深さ形成される。溝13に温度センサー200が挿入され、温度センサー200が挿入された空間の上にワイヤー22が位置する。このように、ワイヤー22が溝101に位置するとき、ワイヤー22の下の空間に温度センサー200が挿入されるように、溝13の位置が決定され、温度センサー200の形状を考慮して溝13の形態が決定され得る。
【0035】
図5に示すように、W/H20が上部カバー10に組み立てられた後、ボトムカバー30が上部カバー10に結合される。
【0036】
図3に示すように、ボトムカバー30は、ワイヤー22を覆うための第1サブボトムカバー34、ワイヤー23を覆うための第2サブボトムカバー35、コネクタ25を覆うための第3サブボトムカバー36、およびワイヤー21を覆うためのメインボトムカバー31を含む。第1サブボトムカバー34および第2サブボトムカバー35は、メインボトムカバー31と第3サブボトムカバー36との間に並んでx軸方向に延び、メインボトムカバー31はy軸方向に延びる。第1サブボトムカバー34の一端はメインボトムカバー31と結合され、第1サブボトムカバー34の他端は第3サブボトムカバー36に結合され、第2サブボトムカバー35の一端はメインボトムカバー31と結合され、第2サブボトムカバー35の他端は第3サブボトムカバー36に結合される。
【0037】
図5に示すように、上部カバー10において、空間304に隣接する上部面には複数の凸部(141-144)が位置し、上部カバー10の内部面304には支え部(161-165)が位置する。
【0038】
支え部(161-165)それぞれはz軸方向に沿って延びた凸の形態でy軸方向に沿って配列されている場合を示している。支え部(161-165)がメインボトムカバー31を支え、メインボトムカバー31が複数の凸部(141-144)に挿入され得る。したがって、支え部(161-165)は、上部カバー10の上部面からメインボトムカバー31の厚さだけ離隔した距離に位置し得る。図5では、支え部(161-165)が短いバー形態で図示されているが、発明はこれに限定されるものではない。メインボトムカバー31を支えられる形状で、空間304にワイヤー21が位置できる空間を提供できれば良い。内部面304と対向する内部面306にはメインボトムカバー31と結合するための二つの溝(151,152)が形成されている。
【0039】
図3に示すように、メインボトムカバー31には上部カバー10に形成された複数の凸部(141-144)に挿入される複数の凹部(331-334)が形成されており、上部カバー10の一側に形成された二つの溝(151,152)に挿入される二つのフック(321,322)が形成されている。
【0040】
実施形態で上部カバー10、ボトムカバー30等に形成された溝、フック、凹凸部などの個数は一例示であり、発明はこれに限定されるものではない。溝、フック、凹凸部などは上部カバー10とボトムカバー30との間の結合がなされるように適切な個数で形成され得る。
【0041】
図7はボトムカバー、温度センサー、およびW/Hの組み立てを示す図である。
【0042】
図7では説明の便宜上W/H20において、ワイヤー21、ワイヤー22、およびワイヤー24のみが示されている。
【0043】
第1サブボトムカバー34の一端にはメインボトムカバー31と結合時に、メインボトムカバー31の下にくる延長部371が位置し得る。延長部371は、第1サブボトムカバー34の上部面を基準にメインボトムカバー31の厚さだけ下位置し得る。延長部371は、メインボトムカバー31を支える役割を提供し得る。
【0044】
第1サブボトムカバー34の一端に隣接する側部には上部カバー10に第1サブボトムカバー34を結合させるためのフック381が位置し得る。第1サブボトムカバー34でフック381の隣りには溝13内に挿入されて上部カバー10に密着する延長部391が第1サブボトムカバー34の上部面を基準に直角方向に折れ曲がって位置し得る。この時、延長部391は上部カバー10の密着面方向に押す弾性を持つことができる。
【0045】
上部カバー10において、第2溝101に繋がって位置する溝の形状も溝13と同一であり得る。したがって、第2サブボトムカバー35も第1サブボトムカバー34の延長部371、フック381、および延長部391と同じ構成を含み得る。
【0046】
図7で第1サブボトムカバー34は、温度センサー200およびワイヤー22を覆いながらワイヤー22および温度センサー200を固定させることができる。ワイヤー24はやわらかい曲線形態でワイヤー21から分岐されてx軸方向に温度センサー200に引込まれ得る。
【0047】
図8はボトムカバー、W/H、および上部カバーの組み立てを示す図である。
【0048】
図8において延長部372は、第2サブボトムカバー35の一端に位置する構成であり、延長部371および延長部372がメインボトムカバー31の下にくることを示すために点線で示されている。
【0049】
図8に示すように、溝(151,152)にはメインボトムカバー31のフック(321,322)が結合され、上部カバー10の凸部(141-144)それぞれは対応するメインボトムカバー31の凹部(331-334)と噛み合って結合される。
【0050】
図9図4でA-A’に沿った断面のうち一部を示す斜視図である。
【0051】
上部カバー10において、隣接する二つの二次電池(110A、110B)それぞれの電極リード(111A、111B)が曲がって連結される空間を提供するための凸部17が形成されている。図9に示すように、凸部17に隣接する凸部18と凸部17との間に溝101が形成され、溝101にワイヤー22が組み立てられ、凸部18に隣接する凸部19と凸部18との間に溝102が形成され、溝102にワイヤー22が組み立てられる。
【0052】
このように、実施形態による上部カバー組立体では従来に位置していたリブを除去することができ、バッテリーセルを格納できる空間をさらに確保し、バッテリーモジュールに格納されるバッテリーセルの容量を増加させることができる。また、実施形態は、リブがなくなって狭くなった空間に適合した形状の温度センサーおよび温度センサーが固定される構造を提供することができる。
【0053】
上記説明では上部および下部を区分して記載したが、これは図面を基準に説明するための区分であり、発明はこれに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0054】
1 バッテリーモジュール
2 上部カバー組立体
3 下部カバー
4 第1側面カバー
5 第2側面カバー
10 上部カバー
11 コネクタ
12 コネクタ
13 溝
17 凸部
18 凸部
19 凸部
20 W/H
21-24 ワイヤー
25-27 コネクタ
30 ボトムカバー
31 メインボトムカバー
34 第1サブボトムカバー
35 第2サブボトムカバー
36 第3サブボトムカバー
100 セルアセンブリ101-102 溝
110 二次電池
110A 二次電池
110B 二次電池
111 電極リード
111A 電極リード
111B 電極リード
141-144 凸部
151 溝
152 溝
161-165 支え部
200 温度センサー
301 フック
302 フック
303 空間
304 空間
304 内部面
306 内部面
321 フック
322 フック
331-334 凹部
371 延長部
372 延長部
381 フック
391 延長部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9