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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-22
(45)【発行日】2022-05-06
(54)【発明の名称】テント
(51)【国際特許分類】
   E04H 15/36 20060101AFI20220425BHJP
【FI】
E04H15/36
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019572129
(86)(22)【出願日】2018-08-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 KR2018008888
(87)【国際公開番号】W WO2019031784
(87)【国際公開日】2019-02-14
【審査請求日】2019-12-26
(31)【優先権主張番号】10-2017-0100213
(32)【優先日】2017-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518439239
【氏名又は名称】ドングァ アルミニウム コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Dongah Aluminum Corporation
【住所又は居所原語表記】54, Gajaeul-ro, Seo-gu, Incheon, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラー, ジェ-クン
【審査官】新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公開第02422153(GB,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0113973(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-0906193(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0073235(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1277160(KR,B1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0359060(KR,Y1)
【文献】特開平09-049348(JP,A)
【文献】米国特許第05797411(US,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0087542(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 15/00 - 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テントであって、
前記テントが組み立てられたときに組み立てられたテントフレームを形成する複数の支持フレームを含み、
前記組み立てられたテントフレームは、複数の頂点を有する多角形底面を境界付け、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、アーチの形状に曲げられ、前記テントが組み立てられたときに地面上で支持される2つの端部を有し、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、前記組み立てられたテントフレームの少なくとも1つの、かつ前記組み立てられたテントフレームの他の支持フレームのすべてよりも少ない他の支持フレームと交差し、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、前記支持フレームの前記端部が前記多角形底面の隣接しない頂点に位置するように配置され、
前記多角形底面はm辺の多角形であり、mは偶数であり、前記複数の支持フレームは最大m/2個の支持フレームを含み、各々の支持フレームは、前記多角形底面の頂点のうちの2つが前記2つの端部の間に位置するように、前記支持フレームの前記端部が前記多角形底面の前記頂点に位置するように配置され、
前記多角形底面は中央領域を含み、前記多角形底面の前記中央領域は、前記多角形底面の面積の最も中央の50%を含み、さらに、前記複数の支持フレームのいずれも前記多角形底面の前記中央領域の上方に延在しない、テント。
【請求項2】
各々の支持フレームは、前記組み立てられたテントフレームの少なくとも2つの他の支持フレームと交差する、請求項1に記載のテント。
【請求項3】
前記組み立てられたテントフレームを形成する前記複数の支持フレームは、前記多角形底面の形状を画定する、請求項1に記載のテント。
【請求項4】
前記組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの前記端部は、前記多角形底面の2つのみの頂点の間隔で配置される、請求項1に記載のテント。
【請求項5】
前記多角形底面の前記中央領域は、前記多角形底面の面積の最も中央の75%を含む、請求項1に記載のテント。
【請求項6】
2つの重なり合う支持フレームを前記2つの重なり合う支持フレームの交点で互いに結合するように構成された少なくとも1つの固定部材をさらに含み、前記固定部材は、前記複数の支持フレームのうちの第1の支持フレームが収容されて、第1の収容部内で前記第1の支持フレームを固定連結する前記第1の収容部を有する第1の部材と、前記複数の支持フレームのうちの第2の支持フレームが収容される第2の収容部とを含み、前記固定部材は、前記第1の部材に枢動可能に連結されて、前記第2の収容部内で前記第2の支持フレームを固定連結する第2の部材を含む、請求項1に記載のテント。
【請求項7】
前記固定部材は、前記第2の収容部に対して前記第2の支持フレームを位置決めするように構成された第3の部材をさらに含み、さらに、前記第2の部材は、前記第2の部材が前記第2の収容部内で前記第2の支持フレームを固定連結するときに前記第3の部材が収容される収容溝を有する、請求項6に記載のテント。
【請求項8】
前記第1の部材は、前記第1の収容部と連通する押圧穴を有し、前記第1の支持フレームを前記第1の収容部内に押圧固定するために押圧部材が前記押圧穴内に設置される、請求項6に記載のテント。
【請求項9】
前記第2の部材は、一端に連結突起を有し、前記第1の部材は、前記第2の部材が前記第2の収容部内で前記第2の支持フレームを固定連結するときに前記連結突起が内部に挿入されるストッパ溝を有する、請求項6に記載のテント。
【請求項10】
前記組み立てられたテントフレームによって支持されるテント布をさらに含み、前記テント布は、前記テントの多角形底面上に延在する、請求項1に記載のテント。
【請求項11】
前記組み立てられたテントフレームの少なくとも2つの支持フレームを接続するように構成された補強コードをさらに含み、前記補強コードは、弾性補強コードおよびエラストマー補強コードのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のテント。
【請求項12】
前記組み立てられたテントフレームの前記複数の支持フレームは複数の端部を有し、前記複数の端部のうち1つの端部のみが前記複数の頂点のそれぞれの頂点に位置する、請求項1に記載のテント。
【請求項13】
テントであって、
前記テントが組み立てられたときに組み立てられたテントフレームを形成する複数の支持フレームを含み、
前記組み立てられたテントフレームは、複数の頂点を有する多角形底面を境界付け、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、アーチの形状に曲げられ、前記テントが組み立てられたときに地面上で支持される2つの端部を有し、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、前記組み立てられたテントフレームの少なくとも1つの、かつ前記組み立てられたテントフレームの他の支持フレームのすべてよりも少ない他の支持フレームと交差し、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、前記支持フレームの前記端部が前記多角形底面の隣接しない頂点に位置するように配置され、
前記複数の支持フレームのうちの2つの異なる支持フレームの端部は、前記テントが組み立てられたときに、前記多角形底面の各々の頂点に配置され、
2つの重なり合う支持フレームを前記2つの重なり合う支持フレームの交点で互いに結合するように構成された少なくとも1つの固定部材をさらに含み、前記固定部材は、前記複数の支持フレームのうちの第1の支持フレームが収容されて、第1の収容部内で前記第1の支持フレームを固定連結する前記第1の収容部を有する第1の部材と、前記複数の支持フレームのうちの第2の支持フレームが収容される第2の収容部とを含み、前記固定部材は、前記第1の部材に枢動可能に連結されて、前記第2の収容部内で前記第2の支持フレームを固定連結する第2の部材を含む、テント。
【請求項14】
前記固定部材は、前記第2の収容部に対して前記第2の支持フレームを位置決めするように構成された第3の部材をさらに含み、さらに、前記第2の部材は、前記第2の部材が前記第2の収容部内で前記第2の支持フレームを固定連結するときに前記第3の部材が収容される収容溝を有する、請求項13に記載のテント。
【請求項15】
前記第1の部材は、前記第1の収容部と連通する押圧穴を有し、前記第1の支持フレームを前記第1の収容部内に押圧固定するために押圧部材が前記押圧穴内に設置される、請求項13に記載のテント。
【請求項16】
前記第2の部材は、一端に連結突起を有し、前記第1の部材は、前記第2の部材が前記第2の収容部内で前記第2の支持フレームを固定連結するときに前記連結突起が内部に挿入されるストッパ溝を有する、請求項13に記載のテント。
【請求項17】
前記多角形底面はn辺の多角形であり、nは整数であり、前記複数の支持フレームは最大n個の支持フレームを含み、各々の支持フレームは、前記多角形底面の頂点のうちの1つが前記2つの端部の間に位置するように、前記支持フレームの前記端部が前記多角形底面の前記頂点に位置するように配置される、請求項13に記載のテント。
【請求項18】
前記多角形底面は中央領域を含み、前記多角形底面の前記中央領域は、前記多角形底面の面積の最も中央の50%を含み、さらに、前記複数の支持フレームのいずれも前記多角形底面の前記中央領域の上方に延在しない、請求項13に記載のテント。
【請求項19】
前記組み立てられたテントフレーム内に配置され、前記多角形底面の最中央領域から上方に延在するセンターポールをさらに含み、前記テントは屋根をさらに含み、さらに前記センターポールは前記テントの前記屋根を支持する、請求項13に記載のテント。
【請求項20】
少なくとも2つのクロスフレームをさらに含み、前記組み立てられたテントを形成する前記複数の支持フレームは前記多角形底面を境界付け、それぞれのクロスフレームは前記多角形底面上でされる2つの端部を備え、それぞれのクロスフレームはアーチの形状に曲げられ、さらに、前記少なくとも2つのクロスフレームは、前記多角形底面の中央領域上方で交差する、請求項13に記載のテント。
【請求項21】
それぞれのクロスフレームの2つの端部は、前記多角形底面の頂点に位置する、請求項18に記載のテント。
【請求項22】
テントであって、
前記テントが組み立てられたときに組み立てられたテントフレームを形成する複数の支持フレームを含み、
前記組み立てられたテントフレームは、複数の頂点を有する多角形底面を境界付け、前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、アーチの形状に曲げられ、
前記テントが組み立てられたときに地面上で支持される2つの端部を有し、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、前記組み立てられたテントフレームの少なくとも1つの、かつ前記組み立てられたテントフレームの他の支持フレームのすべてよりも少ない他の支持フレームと交差し、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、前記組み立てられたテントフレームの他の支持フレームの半分未満を横切り、
前記組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、前記支持フレームの前記端部が前記多角形底面の隣接しない頂点に位置するように配置され、
前記多角形底面はm辺の多角形であり、mは偶数であり、前記複数の支持フレームは最大m/2個の支持フレームを含み、各々の支持フレームは、前記多角形底面の頂点のうちの2つが前記2つの端部の間に位置するように、前記支持フレームの前記端部が前記多角形底面の前記頂点に位置するように配置される、テント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、テントに関し、より詳細には、アーチ型支持フレームを含むテントに関する。
【背景技術】
【0002】
テントは、フレームを形成する複数のテントポールと、フレームによって支持されるテント布とを含み、キャンプまたは屋外で一時的なシェルタースペースを形成することができる。例えば、テント布は合成繊維から形成され得る。
【0003】
特に、テントは、祭りのテントや難民を一時的に収容するためのテントなど、多数の人々を収容するように設計された大型構造物を形成することができる。そのようなテントは、しばしば山形の屋根を備えた角張った構造を有する。
【0004】
韓国特許出願公開第10-1996-0014374号は、従来の大型テントの一例を開示している。上記の韓国特許公報で開示された従来のテントは、正六角形の形状を有し、他の形状を有する従来のテントよりも剛性の高い構造を提供する。この設計では、メインフレームはテントの前側および後側に固定され、補強フレームはテントの中央領域に固定することができる。ここで、これらのメインフレームの各々は、ライザー部に対応する柱部と、天井部に対応する天井支持部とを含む。各々の柱部の1つの端部と天井部の2つの端部は、所定のコネクタで接続される。
【0005】
また、テントの高さを調整するために、バー型の移動部材がメインフレームの各々の柱部に所定の高さで一体的に固定される。補助フレームの一方の端部は移動部材の両側にそれぞれ固定され、他方の端部は地面に固定されて、メインフレームの柱部から所定の距離だけ離れた所定の形状、すなわち三角形を形成する。
【0006】
前述し、韓国特許公報に開示されているように、補助フレームは、移動部材によってすべてのメインフレームのすべての柱部に固定され、したがって、テントのフレームワーク全体が安定して支持される。その後、メインフレーム、補強フレーム、および補助フレームがテント布に接続され、それによって組み立てられたテント構造が形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この従来のテント構造が約6メートル(m)以上の直径を有するテントを形成する場合、テントは、テントを組み立てるために設置専門家チームが必要とされ得るのに十分に大きくて重い可能性がある。
【0008】
本開示は、テント、特に、テントの組み立てられたテントフレームの少なくとも周囲を画定するアーチ型支持フレームを含むテントを対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係るテントは、複数の支持フレームを含み、各々の支持フレームは、アーチの形状に曲げられ、テントが組み立てられるときに地面上に支持されるように構成された2つの端部を有する。各々の支持フレームは、テントが組み立てられたときに、少なくとも1つの他の支持フレームと交差する。各々の支持フレームは、テントが組み立てられたときに、支持フレームの端部が多角形底面の隣接しない頂点上に位置するように配置される。隣接していない頂点には、それらの間に頂点が1つしかない場合があり、一部のテントには、それらの間に少なくとも1つの頂点、2つの頂点、または3つ以上の頂点がある場合がある。本開示に係るいくつかのテントでは、一対の支持フレームの端部が、多角形底面の同じ頂点に配置される。本開示に係るいくつかのテントでは、支持フレームは、多角形底面の中央領域を越えて、またはそれを横切って延在することはない。本開示に係るいくつかのテントでは、テントは、重なり合う支持フレームを互いに接続する複数の固定部材、テントのフレームの最も高い部分を画定するために多角形底面の中央領域内に延在する中央支持体、および/または支持フレームのアーチ形領域を相互接続する1つ以上の弾性コードをさらに含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一例のテントを示す斜視図である。
図2】本開示の一例のテントの支持フレームを示す斜視図である。
図3a】本開示の一例の正六角形の多角形底面を有するテント内の収容の内部領域を示す概略図である。
図3b】本開示の一例の正八角形の多角形底面を有するテント内の収容の内部領域を示す概略図である。
図3c】本開示の一例の正十角形の多角形底面を有するテント内の収容の内部領域を示す概略図である。
図3d】本開示の一例の正十二角形の多角形底面を有するテント内の収容の内部領域を示す概略図である。
図4a】本開示の一例のテントにおける固定部材による隣接する支持フレームの連結を示す斜視図である。
図4b】本開示の一例のテントにおける固定部材による隣接する支持フレームの連結を示す斜視図である。
図5】本開示の別の一例のテントを示す斜視図である。
図6】本開示の別の一例のテントの支持フレームを示す斜視図である。
図7a】クロスフレームが設置されたテントの一例を示す斜視図である。
図7b】クロスフレームが設置されたテントの一例を示す上面平面図である。
図8a】本開示の別の一実施形態のテントを示す斜視図であり、支持フレームの2つの端部は離間しており、多角形の底面は八角形を形成している。
図8b】本開示の別の一実施形態のテントを示す平面図であり、支持フレームの2つの端部は離間しており、多角形の底面は八角形を形成している。
図9a】本開示のさらに別の一実施形態のテントを示す斜視図であり、支持フレームの2つの端部は離間しており、多角形の底面は六角形を形成している。
図9b】本開示のさらに別の一実施形態のテントを示す上面平面図であり、支持フレームの2つの端部は離間しており、多角形の底面は六角形を形成している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本明細書で開示される本開示に係るテントの例について、添付の図面を参照して詳細に説明する。図面では、同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、本明細書内において重複する説明は省略する。図1図9bは、本開示に係るテント100の例を提供する。同様の、または少なくとも実質的に同様の目的を果たす要素は、図1図9bの各々において同じ番号でラベル付けされており、これらの要素は、図1図9bの各々を参照して本明細書で詳細に説明しない可能性がある。同様に、図1図9bの各々においてすべての要素にラベル付けされ得ないが、一貫性を保つために、それに関連する参照番号は本明細書で利用され得る。図1図9bの1つまたは複数を参照して本明細書で説明する要素、構成要素、および/または構成は、本開示の範囲から逸脱することなく、図1図9bのいずれかに含まれ得る、および/または利用され得る。
【0012】
添付の図面は、本明細書に開示される実施形態の理解を容易にするために提供され、本明細書に開示される技術的趣旨は添付の図面によって限定されず、本開示の趣旨および技術的範囲に含まれるすべての修正、均等物、または代替物を網羅することを理解すべきである。同様に、本開示の中核となる主題を損なわないように、既知および/または従来のテントの構成は図示されていない。
【0013】
「第1」、「第2」などの序数を含む用語は、様々な要素を説明するために使用され得るが、そのような要素はこれらの用語に限定されない。これらの用語は、ある要素と別の要素を区別するためにのみ使用される。
【0014】
ある要素が別の要素に「接続される」と呼ばれる場合、その要素は他の要素に直接接続され得るか、または介在する要素が存在し得ることが理解されよう。介在する要素が存在する場合、その要素は、他の要素に間接的に接続されると呼ばれる場合がある。
【0015】
本明細書で使用されるとき、単数形は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。
【0016】
さらに、用語「含む(comprises)」または「含む(includes)」は、本明細書で使用される場合、述べられた構成、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、またはそれらの群の存在を指定するが、1つ以上の他の構成、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、またはそれらの群の存在または追加を排除しないことを理解されたい。
【0017】
図1を参照すると、本開示に係るテント100の一例が示されており、本明細書で説明するように相互接続された複数の支持フレーム10を含み、組み立てられたテントフレーム12を形成する。組み立てられたテントフレーム12は、底面30の上方でテント布20を支持する。底面30は、組み立てられたテントフレームによって、完全ではないにしても、少なくとも実質的に外接または囲まれている。追加または代替として、底面30は、組み立てられたフレーム12が多角形の形状を有する底面30の周囲を形成または画定するため、多角形底面30であると説明することができる。以下の説明では、組み立てられたテントフレームによって画定された多角形の形状、および/または底面の多角形の形状を交換可能に参照することができる。したがって、本明細書で使用されるとき、底面30は、組み立てられたフレーム12によって境界を定められるか、または囲まれる表面を指す。
【0018】
本開示では、底面30は、テント100の底部に形成されるか、さもなければ配置される表面である。言い換えると、複数の支持フレーム10が地面上に設置されて組み立てられたテントフレーム12を形成するとき、底面30は、複数の支持フレーム10の2つの端部11の各々が仮想線で地面に接触する隣接する(すなわち、近位)領域を接続することによって形成される形状によって画定され得る。図1および図2は、複数の支持フレーム10が設置されるテント100の内部の底部に形成された多角形底面30の一例を示す。したがって、底面30が、組み立てられたテントフレームによって境界付けられる地面14の領域であり得ることは、本開示の範囲内である。しかしながら、底面30は、地面上に配置される物理的表面または材料であり得ることも本開示の範囲内である。例えば、底面30は、テント布20と同じ材料から形成されてもよく、または例えばキャンバス、テキスタイル、合成繊維などの異なる材料から形成されてもよい。
【0019】
図2は、本開示に係るテント100用の組み立てられたテントフレーム12の別の一例を提供する。図1図2に示されるテント100の例は、本開示に係るテント100が、多角形底面30を画定、包囲、または境界付ける組み立てられたテントフレーム12を含むことを実証する。図1では、多角形底面は正12角形であり、図2では、多角形底面は正8角形である。多角形底面30は、5角形、6角形、7角形、8角形、10角形、12角形、14角形、16角形、18角形、20角形(20辺5角形)などを含む特定の例を有する5角形(すなわち、5辺を有する多角形)から24辺多角形までのうちの1つなど、任意の幾何学的形状を有し得ることが本開示の範囲内である。より具体的な例として、多角形底面30は、少なくとも5辺、少なくとも6辺、少なくとも8辺、少なくとも10辺、少なくとも12辺、少なくとも15辺、少なくとも20辺、最大24辺、最大18辺、最大12辺、最大8辺、および/または最大6辺を備えた多角形であり得る。
【0020】
多角形底面30は、支持フレーム10が同じ長さを有する場合など、正多角形の形状であるか、またはそれを画定することができる。しかしながら、多角形底面30は、多角形の各辺が同じ長さを有さない不規則なおよび/または凸状の多角形であってもよく、または画定してもよいこともまた本開示の範囲内である。例えば、非正多角形底面は、複数の支持フレームのサブセットが、複数の支持フレームの残りの長さ部分の長さよりも長いまたは短い長さを有する場合など、支持フレーム10がすべて同じ長さを有さない場合に形成され得る。
【0021】
そのような多角形底面30を画定する組み立てられたテントフレーム12を形成するために、テント100は、少なくとも3つの支持フレーム10、少なくとも4つの支持フレーム10、少なくとも5つの支持フレーム10、少なくとも6つの支持フレーム10、少なくとも8個の支持フレーム10、少なくとも10個の支持フレーム10、少なくとも15個の支持フレーム10、少なくとも20個の支持フレーム10、最大24個の支持フレーム10、最大18個の支持フレーム10、最大12個の支持フレーム10、最大8個の支持フレーム10、および/または最大6個の支持フレーム10を含み得るということになる。
【0022】
図3aは、6つの支持フレーム10を含み、多角形底面30が6辺正多角形(すなわち、正6角形)であるテント100の一部の一例を示している。図3bは、8個の支持フレーム10を含み、多角形底面30が8面正多角形(すなわち、正八角形)であるテント100の一部の例を示している。図3cは、10個の支持フレーム10を含み、多角形底面30が10辺正多角形(すなわち、正10角形)であるテント100の一部の一例を示している。図3dは、12個の支持フレーム10を含み、多角形底面30が12辺正多角形(すなわち、正12角形)であるテント100の一部の一例を示している。一例として、本開示によれば、支持フレームの両端間の距離、すなわち一辺の長さが3000mmである場合、正12角形の多角形底面を用いて、約100m2の内部面積を有するテント100を実現することができる。
【0023】
以下、図3a図3dを参照すると、多角形底面30の形状が正六角形(すなわち、6辺を有する正多角形)、正八角形(すなわち、8辺を有する正多角形)、正十角形である場合、 (すなわち、10辺を有する正多角形)、および正12角形(すなわち、12辺を有する正多角形)、本開示のテント100によって収容され得る内部領域が記載される。ここで、正多角形の外周を円周として近似することができ、計算のために2100mmまたは2500mmの入口(一辺の長さ)が与えられる。
【0024】
図3aに示すように、多角形底面30が正6角形の場合、一辺の長さは入射幅とみなされ、入射幅が2500mmの場合、2500mm×6=15000mm、これは円周として計算され、3.14で割って直径4777mmの円の空間が得られる。
【0025】
さらに、図3bに示すように、多角形底面30が正8角形の場合、1辺の長さは入射幅とみなされ、入射幅が2500mmの場合、2500mm×8=20000mm、これは円周として計算され、3.14で割って直径6370mmの円の空間が得られる。
【0026】
また、図3cに示すように、多角形底面30が正10角形の場合、一辺の長さは入射幅とみなされ、入射幅が2100mmの場合、2100mm×10=21000mm、これは円周として計算され、3.14で割って直径6688mmの円の空間が得られる。
【0027】
一方、図3dに示すように、多角形底面30が正12角形の場合、一辺の長さは入射幅とみなされ、入射幅が2100mmの場合、2100mm×12=25200mm、これは円周として計算され、3.14で割って直径8025mmの円の空間が得られる。多角形底面30が正12角形の場合、入射幅が3000mmのとき、直径11464mmの円の空間が得られ、その内部面積は約100m2である。
【0028】
多角形底面30が正多角形の形状をしている場合、多角形底面の面積は、式:面積=ap/2を使用して計算でき、ここで、「a」はアポテム(多角形底面の中心から多角形底面の一辺の中心までの直線)、「p」は多角形底面の周囲である。
【0029】
テント100の多角形底面30は、直線寸法および/または面積などの任意の適切な寸法を有することができる。例えば、多角形底面30が正多角形である場合、正多角形の隣接する頂点間の距離は、テント100の入口幅とみなされ得る。より具体的な例として、テント100の入口幅は、少なくとも500ミリメートル(mm)、少なくとも1000mm、少なくとも1300mm、少なくとも1500mm、少なくとも2000mm、少なくとも2300mm、少なくとも2500mm、少なくとも3000mm、少なくとも3300mm、少なくとも3500mm、最大4000mm、最大3200mm、最大2700mm、最大2200mm、最大1700mm、最大1200mm、および/または最大700mmとすることができる。別の一例として、多角形底面30が正多角形である場合、正多角形の面積は、テント100の内部面積とみなすことができる。より具体的な例として、テント100の内部面積は、少なくとも10平方メートル(m2)、少なくとも30m2、少なくとも50m2、少なくとも100m2、少なくとも130m2、少なくとも150m2、最大200m2、最大120m2、最大70m2、および/または最大20m2とすることができる。
【0030】
支持フレーム10は、追加的または代替的に、支持ポール10、テントポール10、および/またはフレーム部材10と呼ばれ得る。支持フレームは、アルミニウムまたは別の金属または合金、ガラス繊維、炭素繊維、ポリマー、またはプラスチックなどの任意の適切な材料から形成され得る。各々の支持フレーム10は、一体構造として形成され得るか、または各々の支持フレームは、端部と端部との関係で相互接続された(図2に破線で概略的に示される)一連のフレームセグメント15から形成され得る。一連のフレームセグメントを使用する場合、セグメントは部分的に伸縮可能であり、端部と端部との関係で組み立てられると、フレームセグメントを相互接続したままにするように促す弾性コードなどの可撓性コードで相互接続できる。
【0031】
図1図2に示すように、複数の支持フレーム10の各々の支持フレーム10は、地面14上に固定されるか、さもなければ支持されるように構成された(図2にラベル付けされる)2つの端部または端部領域11を含む。例として、各々の端部11は、地面14上に支持されることができ、地面14内に挿入されることができ、地面14に向かって延在することができ、地面上に位置する底面30に向かって延在することができ、および/または、地面に配置され、および/または底面の一部に結合されるか、または底面の一部を形成する(図2の破線で概略的に示される)ソケットまたはレシーバ31に挿入され得る。レシーバ31の例は、底面30の開口部、フック、クリップ、およびソケットを含み、それらは1つまたは1対の支持フレームの端部をぴったりと収容するような大きさに作られている。複数の支持フレームの端部11は、組み立てられたテントフレーム12によって形成された多角形の頂点33に配置され得る。
【0032】
テント100が組み立てられるとき、組み立てられたテントフレーム12を形成する複数のテントフレーム10の各々の支持フレーム10は、アーチ形状に曲げられる。より具体的な例として、テント100が組み立てられるとき、各々の支持フレーム10は、半円形、楕円形、放物線状、および/または双曲線状の形状に曲げられ得る。さらに、組み立てられたテントフレーム12の支持フレーム10の各々は、組み立てられたテントフレームの支持フレームの少なくとも1つの他のものと交差および/または交わる。例として、各々の支持フレームは、組み立てられたテントフレームの1つの他の支持フレーム、2つの他の支持フレーム、または3つ以上の他の支持フレームと交差してもよい。支持フレーム10は、1つの支持フレーム全体を通る平面投影が1つ以上の他の支持フレームもまた通って延在する場合、互いに交差または交わるものとして説明され得ることは本開示の範囲内である。別の一例として、支持フレーム10は、後述する固定部材60などによって、直接的または間接的に共に接続されたときに互いに交わるものとして説明することができる。
【0033】
説明したように、テント100が組み立てられると、複数の支持フレーム10の端部11は、多角形底面30の頂点33を形成する点で地面14上に支持される。図1および図2により詳細に示されるように、テント100が組み立てられると、各々の支持フレーム10は、支持フレーム10の端部11が多角形底面30の隣接しない頂点に位置するように配置される。図示されるように、支持フレーム10の2つの端部11の各々は、地面14および/または底面30上で支持され、各々の端部11は、別の支持フレーム10の1つの端部11と交わり、多角形底面30の頂点33で底部交差部を形成する。支持フレーム10の端部11が配置される頂点間の1つ以上の頂点は、本明細書では、スキップされた頂点または中間の頂点と呼ばれ得る。
【0034】
言い換えると、テント100が組み立てられたとき、各々の支持フレーム10は、支持フレーム10の端部11が多角形底面30の頂点33上に配置され、少なくとも1つの頂点が支持フレーム10の2つの端部11の間でスキップされるように配置される。例えば、支持フレーム10の端部11は、端部間に多角形(および/または底面30)の1つだけの頂点、少なくとも1つの頂点、2つの頂点、少なくとも2つの頂点、2つを超える頂点、3つの頂点、または3つを超える頂点があるように配置することができる。別の一例として、多角形底面30は、n辺多角形(ただし、「n」は整数)とすることができ、n個以下の支持フレーム10は、本明細書で説明するように、各々の支持フレーム10の端部11がn辺多角形(および/または底面30)のそれぞれの頂点33上に位置するように多角形底面30上に配置され得る。
【0035】
2つの支持フレーム30の端部11が、多角形形状および/または底面30の各々の頂点33に配置され得ることは、本開示の範囲内である。図1および図2は、この構成を有するテント100の図例を提供する。これは、本開示に係るすべてのテント100に必須ではない。例えば、異なる支持フレーム10の2つの端部11は、多角形形状および/または底面30の異なる頂点33に配置され得る。そのような一実施形態では、所与の一対の支持フレーム10は、一対の支持フレーム10の端部11のうちの2つが多角形底面30の共通の(すなわち、同じ)頂点に位置しないように、多角形底面30に配置され得る。
【0036】
さらなるオプションとして、支持フレーム10の端部11が、多角形の形状および/または底面30の40%以下、オプションで33%以下および/または25%以下だけ離間していることは、本開示の範囲内である。一例として、組み立てられたフレーム12が12角形(12辺)形状を画定する場合、支持フレームの端部11は、最大で4つの頂点、オプションで最大で3つの頂点、最大で2つの頂点、および/または1つの頂点によって分離され得る。このような構成では、組み立てられたテントフレーム12の支持フレーム10は、組み立てられたテントフレームによって画定される多角形の中心または中央領域を横切って延在せず、したがって、底面30の中心または中央領域を横切って延在しない。本明細書で使用されるとき、底面30、組み立てられたテントフレーム12、および/またはテント100の「中央領域」は、底面、組み立てられたテントフレーム、および/またはテント100の最も中央の75%、最も中央の60%、最も中央の40%、最も中央の35%、最も中央の30%、最も中央の25%、最も中央の20%、最も中央の15%、および/または最も中央の10%である。これらの「最も中央」の割合は、対応する底面、組み立てられたテントフレーム、および/またはテントの上面投影(つまり、上方から見下ろす)に基づいて計算されることを意図している。この構成は、支持フレームがテントの底面の中心またはその近くで互いに交差する多くの従来のテントとは対照的である。
【0037】
図2に示すように、組み立てられたテントフレーム12の各々の支持フレーム10は、湾曲部13を有することができ、湾曲部13は、支持フレーム10の2つの端部11間の中央部が端部11に対して上方に、したがって底面30から離れて膨らむようにアーチの形状を有し得る。支持フレーム10は、湾曲部13が地面14から上方に延在するフープの形状を有し得る。支持フレーム10の湾曲部13の曲率は、テント100の全体サイズまたはテント100の所望の剛性に対応するように構成、選択、および/または最適化され得る。
【0038】
本明細書で使用されるとき、「上向き」、「下向き」、「上方」、「下方」、「上部」、「下部」などの位置の用語は、多角形底面30が、地面に沿うか、地面に沿って延在するように地面に直立して組み立てられたテント100の視点から考えられる。一例として、各々の湾曲部13は、テント100が組み立てられたときに、支持フレーム10の各々の端部11の上方にあるものとして説明することができる。別の一例として、テント100が組み立てられたときに、支持フレーム10の各々の端部11は、地面に向かって延在するものとして説明することができ、湾曲部13は、地面から離れて延在するものとして説明することができる。
【0039】
図2は、複数の支持フレーム10が上方に膨らみ、複数の支持フレーム10の隣接する支持フレーム10の各々の2つの端部11が交互に配置される一例を示す。言い換えると、図2の例では、各々の支持フレーム10の2つの端部11は、多角形底面30の1つの頂点33が支持フレーム10の2つの端部11の間に位置するように、多角形底面30の頂点33上に配置される。例えば、支持フレーム10aの2つの端部11a、11bは、多角形底面30の2つの隣接しない頂点33a、33bにそれぞれ設置され、したがって、頂点33cは、支持フレームの端部11a、11bが設置される頂点の間にあり得る。したがって、頂点33cは、支持フレーム10aの端部によってスキップされているものとして説明され得る。また図2に示すように、頂点33cは支持フレーム10bの端部11cを収容し、これは支持フレーム10aと別の組み立てられたテントフレームの支持フレームと交差し、多角形底部フレームのさらなる頂点33dに設置される第2の端部11dを含む。頂点33dは頂点33cに隣接せず、頂点33bは(支持フレーム10bの端部11aと11bに基づく)頂点33cと33dの間のスキップされた頂点である。
【0040】
引き続き図1図2を参照すると、本開示に係るテント100は、複数の固定部材60をさらに含み得る。追加的または代替的に、固定部材60は、フレーム固定部材60、固定リング60、フレーム固定リング60、フレームクリップ60、および/またはフレーム固定クリップ60と呼ばれ得る。各々のフレーム固定部材60は、2つの重なり合う支持フレーム10の交点または交差領域において、2つの重なり合う支持フレーム10を互いに結合またはそうでなければ固定するように構成される。フレーム固定部材60は、2つの重なり合う支持フレーム10の交点に取り外し可能に連結される任意の適切な構造および/または構成要素を有し得る。フレーム固定部材60の適切な構造の例には、ある長さのフックアンドループ(VELCRO(登録商標))材料、ストラップ、ケーブルタイ、クリップ、弾性リングなどが含まれる。フレーム固定部材60は、一回使用のために設計することができ、これは、フレーム固定部材によって共に結合された一対の支持フレームからフレーム固定部材を取り外す間にフレーム固定部材が損傷または破壊されることを意味する。しかしながら、フレーム固定部材は、2つの支持フレームを共に結合するように選択的に設置され、その後一対の支持フレームから取り外され、同じまたは異なる支持フレームを共に結合するために再利用され、これらすべてがフレーム固定部材を損傷または破壊することなくできるように設計できることは、本開示の範囲内である。言い換えれば、フレーム固定部材は、一回使用のフレーム固定部材または再利用可能なフレーム固定部材であるように設計され得る。追加的または代替的に、再利用可能なフレーム固定部材は、繰り返し使用されるように構成されるものとして、支持フレームに繰り返し連結および取り外されるものとして、および/またはフレーム固定部材または支持フレームの損傷または破壊なしに支持フレームに繰り返し連結および取り外されるものとして、説明され得る。
【0041】
図4aおよび図4bは、フレーム固定部材60の適切な構造の追加の一例を示している。図示されるように、フレーム固定部材60は、第1の部材61と、第1の部材61に対して移動するように連結された第2の部材63とを含む。第1の部材61は、第1の収容部62aおよび第2の収容部62bを有するか、または含むことができる。第1の収容部62aは、互いに交差する一対の支持フレーム10の第1の支持フレーム10cを収容するように構成され、第2の収容部62bは、互いに交差する一対の支持フレーム10の第2の支持フレーム10dを収容するように構成される。したがって、第1の固定部材61は、互いに交差する一対の支持フレーム10の部分を収容するものとして説明することができる。
【0042】
第1の部材61は、固定部材に対する支持フレームの意図しないスライドおよび/または支持フレームの固定部材からの意図しない取り外しを防止または抵抗するなどのために、第1の収容部62aを通って延びる支持フレームの部分を選択的に保持するように構成される。図4aおよび図4bは、第1の収容部62a内に支持フレーム10(第1の支持フレーム10cなど)を選択的に保持するための適切な機構の一例を提供する。図示のように、第1の部材61は第1の収容部62aと連通する押圧穴62cを含むことができ、フレーム固定部材60は第1支持フレーム10cを第1の収容部62a内の選択された位置に押圧固定するために押圧穴62cに設置される押圧部材62dをさらに含むことができる。押圧部材62dは、ネジ方式や干渉摩擦嵌合方式など、任意の適切な方法で押圧穴62cに連結され得る。例えば、ネジ方式で連結する場合、押圧部材62dの外周と押圧穴62cの内周にネジ山を形成して、ネジ連結、すなわち、押圧部材の押圧穴内での選択されたネジ回転を可能にして、押圧部材の端部を選択的に移動させて、第1の収容部内に収容される第1の支持フレームの部分との係合および係合解除を行う押圧部材の端部を選択的に移動させることができる。第1の収容部62a内に支持フレームを選択的に保持するための機構の別の一例は、支持フレームの収容部と摩擦嵌めまたはスナップフィットを形成するサイズおよび/または形状の第1の収容部62aを含む。
【0043】
第2の部材63は、第1の部材61に対して選択的に移動して、第2の収容部62bに収容される支持フレーム(第2の支持フレーム10dなど)の部分を選択的に保持または解放するように構成される。図4aおよび図4bの例では、第2の部材は第1の部材61に枢動可能に連結されているが、他の選択的な相互接続および相対運動を利用してもよい。図示の例では、第2の部材63を第1の部材61に対して選択的に枢動させて、第2の収容部62bで互いに交差する支持フレーム10の第2の支持フレーム10dを押圧固定し、それにより、第2の支持フレームの固定部材60に対する、および第1の収容部62aに収容される他の支持部材(第1の支持フレーム10cなど)に対する相対運動を防止または制限することができる。
【0044】
わずかに異なる用語で表現すると、固定部材60は、複数の支持フレーム10のうちの第1の支持フレーム10cが内部に収容されて第1の支持フレームを第1の収容部内に固定連結する第1の収容部62aを有する第1の部材61を含むものとして説明することができる。固定部材60は、複数の支持フレーム10のうちの第2の支持フレーム10dが内部に収容される第2の収容部62bと、第1の部材に旋回可能に連結されて第2の支持フレームを第2の収容部内に固定連結する第2の部材63とをさらに含むものとして説明することができる。さらに、固定部材は、第2の収容部に対して第2の支持フレームを位置決めするように構成された第3の部材65をさらに含むものとして説明することができ、第2の部材は、第2の部材が第2の収容部内で第2の支持フレームを固定連結するときに、第3の部材を内部に収容する収容溝63cを含み得る。
【0045】
図4aを参照すると、第2の部材63は、第2の支持フレームの上記の保持を提供する位置で第1の部材61に連結できるように、第2の部材63の1つの端部などに少なくとも1つの連結突起63aを有することができる。同様に、第1の部材61は、第2の部材63が第2の支持フレーム10dを押圧および/または保持するように各々の連結突起63aが挿入される連結溝63bを含むことができる。各々の連結突起63aが第1の部材61の対応する連結溝63bに挿入されると、第1および第2の部材は協働して、固定部材に対して第2の支持フレーム10dを押圧連結する。
【0046】
上述したように、図4aおよび図4bを参照すると、第1の支持フレーム10cは第1の部材61により固定的に押圧連結され、第2の支持フレーム10dは第2の部材63により固定的に押圧連結されるので、支持フレーム10dは、第1の部材61に収容される第1の支持フレーム10cと交差するものとして説明され得る。追加的または代替的に、支持フレーム10cおよび10dは、互いに交差する、および/または固定部材60で、または固定部材60によって互いに連結され、それにより隣接する支持フレーム10を交差配置で安定に維持するものとして説明され得る。
【0047】
図4aにさらに示すように、固定部材60は、第3の部材65をさらに含むことができる。第3の部材65は、存在する場合、第2の支持フレームが貫通して延在する部分的(すなわち、C字形)または完全なリングである。存在する場合、第3の部材65は、第1の部材に対して相互に交差する支持フレーム10の第2の支持フレーム10dを一時的に保持するために、第1の部材61の収容溝またはノッチ66内に収容される。第2の支持フレーム10dが第3の部材65および第2の部材63によって固定されるとき、第3の部材65は、図4aに示されるように、第2の部材63の内側に位置し得る。例えば、図4aに示すように、第2の部材63は、第2の部材63が第2の支持フレーム10dを押圧固定するときに第3の部材65が内部に収容される収容溝またはノッチ63cを有することができる。
【0048】
固定部材60が第3の部材65をさらに含む場合、第3の部材65が第2の支持フレーム10dを一時的に固定するとき、第2の部材63は、第2の支持フレーム10dを第1の部材61に押し付けながら第3の部材65を収容することができる。これにより、第2の支持フレームに加えられる連結または保持力が強化することができる。
【0049】
図1に示すように、本開示に係るテント100は、組み立てられたテントフレーム12を形成するために選択的に組み立てられ得る複数の支持フレーム10だけでなく、テント布20もまた含む。テント布20は、複数の支持フレーム10の間の空間および/または複数の支持フレーム10によって囲まれる空間に設置することができる。言い換えると、テント布20は、複数の支持フレーム10の間の空間を少なくとも実質的に覆うことができる。本明細書でより詳細に説明するように、テント布20は、組み立てられたテントフレームの外側を覆い、オプションとして、組み立てられたテントフレームによって境界付けられる底面30の全体にわたって延在するものとして説明され得る。テント布20は、組み立てられたテントフレーム上に、または組み立てられたテントフレームによって支持されることができ、テント布20は、組み立てられたテントフレームに解放可能に固定され得る。
【0050】
テントフレーム20は、組み立てられたテントフレームの1つ以上の支持フレーム10に個別に連結される別個の長さの材料から形成されてもよく、またはテント布は、組み立てられたテントフレームのすべての支持フレームに連結される長さの材料を含んでもよい。
【0051】
追加的または代替的に、テント布20は、テント100の上部を形成するために複数の支持フレーム10上に設置され得る。本明細書で使用されるとき、テント100の上部は、テント100の屋根40とも呼ばれ得る。この場合、テント布20は、図5に示すように、以下で説明するようなセンターポール50によって支持され得る。しかしながら、図1に示されるテント100の例によって示されるように、本開示に係るテント100は、テント100の屋根を形成しない、および/またはテントの底面の中央領域を越えて延在しないテント布20も含み得る。そのようなテント100は、側面の風から保護するため、および/または組み立てられたテントフレームの周りに中実または連続的な障壁を画定するためなど、組み立てられたテントフレームの側面のみを覆うテント布20を含むものとして説明され得る。
【0052】
テント布20は、組み立てられたテントフレーム10に連結され得る、および/または組み立てられたテントフレーム上に支持され得る。例えば、図1の詳細部分に示すように、テント100は、テント布20を組み立てられたテントフレーム12の支持フレーム10に選択的に接続する複数の接続リング25を含み得る。接続リング25は、存在する場合、テント布20の縁部に設置することができ、テント布20は、複数の接続リング25によって複数の支持フレーム10に設置することができる。接続リング25は、存在する場合、布および支持フレームに取り外し可能に接続される別個の構造であってもよい。あるいはまた、接続リングは、テント布または支持フレームの一方の一部であり得る、および/またはそれに恒久的に接続され得る。
【0053】
接続リングは、必ずしも必要ではないが、円形の形状を有することができ、必ずしも必要ではないが、支持フレームがテント布に固定されている領域で、支持フレームの周りに完全に延在することができる。したがって、追加的または代替的に、接続リング25は、テント布の領域を、組み立てられたテントフレームを形成する支持フレームの領域に解放可能に接続するように構成されるコネクタ25またはカプラ25と呼ばれ得る。接続リング25は、テント布および/または支持フレームが形成され得る材料の例を含む、任意の適切な材料または材料の組み合わせから形成され得る。
【0054】
テント100が固定部材60を含み、固定部材が、固定部材内に収容される支持フレームの相互接続領域にテント布の領域も固定する場合、固定部材はまた、コネクタ25またはさらには接続リング25であるか、またはそれを含むと説明することができる。そのような一実施形態では、テント布20は、複数の接続リング25が各々の支持フレーム10の長さに沿って分布するように配置された複数の接続リング25によって複数の支持フレーム10に動作可能に接続され得る。また、そのような一実施形態では、複数の接続リング25のサブセットは、追加的または代替的に、複数の接続リング25のサブセットが固定部材60として動作し得る、および/または固定部材60と呼ばれ得るように、2つの交差する支持フレーム10を互いに動作可能に連結し得る。
【0055】
以下、図5および図6を参照して、(図6に示す)補強コード16およびセンターポール50について説明する。図5および図6のテント100と図1および図2のテント100との間において、図5および図6は、補強コード16およびセンターポール50がテント100にさらに設置され、テント100の上部は、テントの屋根40を支持するセンターポール50によって形成または支持されている構成を示していることを除いて構造上の違いはないことに留意されたい。図5図6(および図7図9b)のテントの説明および図面を簡素化するために、図1図4bで説明および/または図示された前述の構成、構成要素、および/または変形のすべてが、図5図9bに関して再び説明および/または図示されているとは限らない。しかしながら、図5図9bのテントが、図1図4bのテントに関連して説明された構成、構成要素、および/または変形のいずれかを含む得ること、および図1図4bのテントが、図5図9bに関連して説明および/または図示される構成、構成要素、および/または変形のいずれかを含み得ることは、本開示の範囲内である。
【0056】
図6に示されるように、本開示に係るテント100は、組み立てられたテントフレーム12の剛性を高めるなどのために、組み立てられたテントフレーム12を形成する複数の支持フレーム10のうちの少なくとも2つの支持フレーム10を接続するように構成される1つ以上の補強コード16をさらに含み得る。補強コード60は、接続された支持フレームが互いから離れる、および/または多角形底面の中央領域から離れる動きに抵抗し得る。補強コードは、ワイヤ、ケーブル、ロープ、プラスチック、金属、弾性材料、および/またはエラストマー材料を含む任意の適切な材料から形成され得る。補強コード60がエラストマー材料から形成される場合、補強コードは、支持フレームの接続部分を互いにおよび/または多角形底面の中央領域に向かって付勢するものとして説明され得る。
【0057】
存在する場合、1つ以上の補強コード16は、所定の領域またはテントフレームが組み立てられるときにユーザによって選択される領域を含む、支持フレームの任意の適切な領域を相互接続することができる。一例として、1つ以上の補強コードは、支持フレームのアーチ形領域、固定部材60によって相互接続された支持フレームの領域などを相互接続してもよい。図6は、各々の補強コード16が隣接しない複数の固定部材60上に設置されるように、2つの補強コード16が固定部材60上に正方形状に設置された一例を示している。
【0058】
本開示に係るテント100は、多角形底面30上に設置される、および/またはテントの中央領域で多角形底面30から上方に延在するセンターポール50をさらに含むことができる。センターポール50は、通常、テントの屋根40を形成するテント布20を有するテントと共に使用され、センターポールは、テントの最も高い部分を画定または形成するためにテントフレームを支持する。言い換えれば、テント100がセンターポール50をさらに含む場合、テント布20は、複数の支持フレーム10およびセンターポール50によって支持されるように設置され得る。そのような一実施形態では、センターポール50によって支持されるテント布20の部分は、支持フレーム10によって支持されるテント布の他の部分よりも高いテントの上面を形成し得る。このようなテントの一例を図5に示す。センターポール50が利用される場合、それはテント布が複数の支持フレーム10によって形成された組み立てられたテントフレーム上に支持された後など、任意の適切な時間にテント内に設置され得る。例えば、センターポール50の端部は、多角形底面上に延在するテント布の下に挿入することができ、次に、テントポールが鉛直方向に持ち上げられ、それにより、多角形底面上に延在するテント布20を持ち上げることができる。
【0059】
図6は、センターポール50が設置され、多角形底面30の中心に複数の支持フレーム10よりも高く延在するポール端部51を含む一例を示す。言い換えると、図6の例では、センターポール50のポール端部51は、各々の支持フレーム10および各々の固定部材60の上部よりも高く延在している。
【0060】
図7aおよび図7bは、本開示によるテント100が、アーチ型クロスフレーム70とも呼ばれ得る少なくとも1つのクロスフレーム70をオプションで含むことができることを図示している。クロスフレーム70は、組み立てられたテントフレーム12に追加の支持を提供することができる、および/またはテントの屋根40を形成するテント布20を支持することができる。組み立てられたテントフレーム12を形成し、多角形底面30、組み立てられたテントフレーム12、および/またはテント100の中央領域を越えて、またはそれを横切って延在しない前述の支持フレーム10とは異なり、クロスフレーム70は、多角形底面30、組み立てられたテントフレーム12、および/またはテント100の中央領域を越えて、またはそれを横切って延在する。さらに、1つ以上のクロスフレーム70が、多角形底面30、組み立てられたテントフレーム12、および/またはテント100の幾何学的中心を越えて、またはそれを横切って延在できることは本開示の範囲内である。テント100が2つ以上のクロスフレーム70を含む場合、2つ以上のクロスフレームは、多角形底面30、組み立てられたテントフレーム12、および/またはテント100の中心または中央領域の上で交差または交わることができる。追加または代替として、2つ以上のクロスフレームは、テントの最も高い部分で交差または交わってもよい。
【0061】
図7aおよび図7bは、2つのクロスフレーム70を含むテント100の一例を示している。クロスフレーム70を含むテント100が、1つのクロスフレーム70、2つのクロスフレーム70、3つのクロスフレーム70、4つのクロスフレーム70、または4つを超えるクロスフレーム70を含み得ることは、本開示の範囲内である。クロスフレーム70は、存在する場合、テントの上部で重なることができ、各々のクロスフレーム70の2つの端部71は、上でテントが支持される地面上および/または多角形底面30上に支持され得る。さらに、クロスフレームの各々の端部が、多角形底面30の頂点で、およびオプションで支持フレーム10の1つまたは一対の端部が配置される多角形底面の頂点で支持され得るか、さもなければ配置され得ることは、本開示の範囲内である。図7aおよび図7bは、2つのクロスフレーム70が重なり合って地面上に設置され、各々のクロスフレーム70の2つの端部が多角形底面30のそれぞれの頂点33に配置される一例を示す。そのような一実施形態では、図7bに示すように、2つのクロスフレーム70は約90度の角度で交差することができ、それによりクロスフレーム70は多角形底面上に可能な限り広く配置され、テントの上部を形成することができる。追加の例として、少なくとも2つのクロスフレーム70を含むテント100の実施形態では、クロスフレーム70は、少なくとも20度、少なくとも40度、少なくとも60度、少なくとも80度、最大90度、最大70度、最大50度、および/または最大30度の角度で交差し得る。
【0062】
図8a図9bは、本開示に係るテント100の実施形態であるテント200および300を示す。テント200および300は、本開示に係るテント100が図1図7bに示される特定の実施形態に限定されないことを図示すために提供される。したがって、テント200および300は、図1図7bに示されているテント100の図示された例の変形例として説明され得る。
【0063】
テント200および300は、各々の支持フレーム10の端部11が多角形底面30および/または地面上に支持され、多角形底面30を画定する複数の頂点のうちの2つの頂点33が、各々の支持フレームの端部11またはその間でスキップされるように構成され得る。例えば、多角形底面30は、m辺多角形(「m」は偶数の整数)とすることができ、m/2個以下の支持フレーム10は、2つの異なる頂点の間隔が各々の支持フレーム10の隣接する端部11間でスキップされて配置され得る。より具体的な例として、多角形底面30は、6辺、8辺、10辺、12辺、14辺、16辺、18辺、20辺、24辺、または24辺を超える多角形であってもよく、テント100は、3つの支持フレーム10、4つの支持フレーム10、5つの支持フレーム10、6つの支持フレーム10、7つの支持フレーム10、8つの支持フレーム10、9つの支持フレーム10、10個の支持フレーム10、11個の支持フレーム10、12個の支持フレーム10、または12個を超える支持フレーム10を含むことができる。
【0064】
図8aおよび図8bを参照すると、テント200の多角形底面30は8角形の形状を有し、各々の支持フレーム10の2つの端部は、多角形底面30の頂点の2つが2つの端部の間に配置されるように、多角形底面30の頂点33上に配置されている。図9aおよび図9bを参照すると、多角形底面30は16角形(すなわち、16辺多角形)の形態を有し、各々の支持フレーム10の2つの端部は、多角形底面30の頂点のうちの2つが、2つの端部の間に配置されるように、多角形底面30の頂点33に配置される。
【0065】
図8aから図9bに記載されているテント200および300は、各々の支持フレーム10の2つの端部が多角形底面30の頂点33上に離間して配置され、これによって多角形底面30の頂点33のうちの2つが2つの端部の間に配置されている点で、図1および2に示されたテント100の特定の実施形態とは異なる。加えて、テント200および300は、多角形底面30の各々の頂点33が、組み立てられたテントフレーム12を形成する支持フレーム10のうちの1つの一端のみを支持または収容するテントの例を提供する。テント300はまた、多角形底面の辺の長さが等しくないため、多角形底面30が正多角形を画定しないテントの図例を提供する。これらの違いにもかかわらず、本明細書で説明するように、テント200および300は、テント布20、屋根40、1つ以上の固定部材60、複数の接続リング25、1つ以上の補強コード16、センターポール50、および/または1つ以上のクロスフレーム70など、本明細書で説明する他の構成、要素、および/または変形をオプションで含むことができる。
【0066】
本明細書で説明および図示するテント100は、上述の実施形態の構成および方法に限定されず、実施形態の一部または全部を選択的に組み合わせて、様々な修正を加えることができる。
【0067】
本開示に係るテントの例は、以下の列挙された段落に提示されている。
【0068】
A1:テントであって、
テントが組み立てられたときに組み立てられたテントフレームを形成する複数の支持フレームを含み、組み立てられたテントフレームは、複数の頂点を有する多角形底面を境界付け、
組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、アーチの形状に曲げられ、テントが組み立てられたときに地面上で支持される2つの端部を有し、
組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、少なくとも1つの他の支持フレームと交差し、
組み立てられたテントフレームの各々の支持フレームは、支持フレームの端部が多角形底面の隣接しない頂点に位置するように配置されるテント。
【0069】
A2:複数の支持フレームが相互接続されて、テントが組み立てられたときに組み立てられたテントフレームを形成する、段落A1に記載のテント。
【0070】
A3:各々の支持フレームは、組み立てられたテントフレームの少なくとも2つの他の支持フレームと交差する、段落A1~A2のいずれか1つに記載のテント。
【0071】
A4:組み立てられたテントフレームを形成する複数の支持フレームは、多角形底面の形状を画定する、段落A1~A3のいずれか1つに記載のテント。
【0072】
A5:多角形底面は、組み立てられたテントフレームを形成する支持フレームの端部を接続する仮想線によって画定される形状を有する、段落A1~A4のいずれか1つに記載のテント。
【0073】
A6:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部が、多角形底面の少なくとも1つの頂点の間隔で配置される、段落A1~A5のいずれか1つに記載のテント。
【0074】
A7:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部は、多角形底面の1つの頂点のみの間隔で配置される、段落A6に記載のテント。
【0075】
A8:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部は、多角形底面の2つの頂点の間隔で配置される、段落A6に記載のテント。
【0076】
A9:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部は、多角形底面の2つを超える頂点の間隔で配置される、段落A6に記載のテント。
【0077】
A10:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部は、支持フレームの端部が位置する頂点の間に多角形底面の少なくとも1つの頂点があるように配置される、段落A1~A6のいずれか1つに記載のテント。
【0078】
A11:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部は、支持フレームの端部が位置する頂点間に多角形底面の1つの頂点のみがあるように配置される、段落A10に記載のテント。
【0079】
A12:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部は、支持フレームの端部が位置する頂点の間に多角形底面の2つの頂点があるように配置される、段落A10に記載のテント。
【0080】
A13:組み立てられたテントフレームを形成する各々の支持フレームの端部は、支持フレームの端部が位置する頂点の間に多角形底面の2つを超える頂点があるように配置される、段落A10に記載のテント。
【0081】
A14:各々の支持フレームは、テントが組み立てられたときに上方に膨らむアーチの形状である、段落A1~A13のいずれか1つに記載のテント。
【0082】
A15:複数の支持フレームのうちの2つは、多角形底面の頂点で交差する、段落A1~A14のいずれか1つに記載のテント。
【0083】
A16:複数の支持フレームのうちの2つの端部は、多角形底面の頂点で交差する、段落A1~A15のいずれか1つに記載のテント。
【0084】
A17:複数の支持フレームの2つの異なる支持フレームの端部は、テントが組み立てられたときに、多角形底面の各々の頂点に配置される、段落A1~A16のいずれか1つに記載のテント。
【0085】
A18:多角形底面は中央領域を含み、さらに、複数の支持フレームのいずれも多角形底面の中央領域の上方に延在しない、段落A1~A17のいずれか1つに記載のテント。
【0086】
A19:多角形底面の中央領域は、多角形底面の面積の最も中央の15%を含む、段落A18に記載のテント。
【0087】
A20:多角形底面の中央領域は、多角形底面の面積の最も中央の25%を含む、段落A18に記載のテント。
【0088】
A21:多角形底面の中央領域は、多角形底面の面積の最も中央の40%を含む、段落A18に記載のテント。
【0089】
A22:多角形底面の中央領域は、多角形底面の面積の最も中央の50%を含む、段落A18に記載のテント。
【0090】
A23:多角形底面の中央領域は、多角形底面の面積の最も中央の60%を含む、段落A18に記載のテント。
【0091】
A24:多角形底面の中央領域は、多角形底面の面積の最も中央の75%を含む、段落A18に記載のテント。
【0092】
A25:多角形底面は正多角形である、段落A1~A24のいずれか1つに記載のテント。
【0093】
A26:多角形底面は少なくとも5つの辺を有する、段落A1~A25のいずれか1つに記載のテント。
【0094】
A27:多角形底面は少なくとも10個の辺を有する、段落A1~A26のいずれか1つに記載のテント。
【0095】
A28:多角形底面は少なくとも16個の辺を有する、段落A1~A27のいずれか1つに記載のテント。
【0096】
A29:多角形底面は、少なくとも5つの辺かつ最大24の辺を有する多角形である、段落A1~A25のいずれか1つに記載のテント。
【0097】
A30:多角形底面はn辺の多角形であり、nは整数であり、複数の支持フレームは最大n個の支持フレームを含み、各々の支持フレームは、多角形底面の頂点のうちの1つが2つの端部の間に位置するように、支持フレームの端部が多角形底面の頂点に位置するように配置される、段落A1~A25のいずれか1つに記載のテント。
【0098】
A31:多角形底面はm辺の多角形であり、mは偶数であり、複数の支持フレームは最大m/2個の支持フレームを含み、各々の支持フレームは、多角形底面の頂点のうちの2つが2つの端部の間に位置するように、支持フレームの端部が多角形底面の頂点に位置するように配置される、段落A1~A30のいずれか1つに記載のテント。
【0099】
A32:多角形底面は、上で組み立てられたテントが支持される地面の領域である、段落A1~A31のいずれか1つに記載のテント。
【0100】
A33:多角形底面は、上でテントが支持される地面上に配置された表面である、段落A1~A31のいずれか1つに記載のテント。
【0101】
A34:多角形底面は、組み立てられたテントフレームによって画定される周囲と同一の広がりを有する、段落A1~A33のいずれか1つに記載のテント。
【0102】
A35:2つの重なり合う支持フレームの交差部で2つの重なり合う支持フレームを互いに結合するように構成された少なくとも1つの固定部材をさらに含む、段落A1~A34のいずれか1つに記載のテント。
【0103】
A36:交差部は、重なり合う支持フレームのアーチ形領域にある、段落A35に記載のテント。
【0104】
A37:各々の固定部材は、2つの重なり合う支持フレームに繰り返し連結され、そこから取り外されるように構成されている、段落A35~A36のいずれか1つに記載のテント。
【0105】
A38:固定部材は、複数の支持フレームのうちの第1の支持フレームが収容されて、第1の収容部内で第1の支持フレームを固定連結する第1の収容部を有する第1の部材と、複数の支持フレームのうちの第2の支持フレームが収容される第2の収容部とを含み、さらに、固定部材は、第1の部材に枢動可能に連結されて、第2の収容部内で第2の支持フレームを固定連結する第2の部材を含む、段落A35~A37のいずれか1つに記載のテント。
【0106】
A39:固定部材は、第2の収容部に対して第2の支持フレームを位置決めするように構成された第3の部材をさらに含み、さらに、第2の部材は、第2の部材が第2の収容部内で第2の支持フレームを固定連結するときに第3の部材が収容される収容溝を有する、段落A38に記載のテント。
【0107】
A40:第1の部材は、第1の収容部と連通する押圧穴を有し、第1の支持フレームを第1の収容部内に押圧固定するために押圧部材が押圧穴内に設置される、段落A38またはA39に記載のテント。
【0108】
A41:第2の部材は、一端に連結突起を有し、第1の部材は、第2の部材が第2の収容部内で第2の支持フレームを固定連結するときに連結突起が内部に挿入されるストッパ溝を有する、段落A38~A40のいずれか1つに記載のテント。
【0109】
A42:テント布をさらに含む、段落A1~A41のいずれか1つに記載のテント。
【0110】
A43:前記テント布は、前記組み立てられたテントフレームの前記支持フレーム間の空間を覆う、段落A42に記載のテント。
【0111】
A44:前記テント布は、前記組み立てられたテントフレームによって支持される、段落A42~A43のいずれか1つに記載のテント。
【0112】
A45:前記テント布は、前記組み立てられたテントフレームに接続される、段落A42~A44のいずれか1つに記載のテント。
【0113】
A46:前記テントは、前記組み立てられたテントフレームの前記支持フレームを前記テント布に接続する複数の接続リングをさらに含む、段落A45に記載のテント。
【0114】
A47:前記テント布は、前記テントの多角形底面上に延在する、段落A42~A46のいずれか1つに記載のテント。
【0115】
A48:段落A1~A47のいずれか1つに記載のテントであって、
組み立てられたテントフレームの少なくとも2つの支持フレームを接続するように構成された補強コードを含むテント。
【0116】
A49:補強コードは弾性補強コードである、段落A48に記載のテント。
【0117】
A50:補強コードはエラストマー補強コードである、段落A48~A49のいずれか1つに記載のテント。
【0118】
A51:組み立てられたテントフレーム内に配置され、多角形底面から上方に延在するセンターポールをさらに含む、段落A1~A50のいずれか1つに記載のテント。
【0119】
A52:センターポールは、組み立てられたテントフレームの上方に延在する、段落A51に記載のテント。
【0120】
A53:センターポールは、多角形底面の中心から延在する、段落A51またはA52に記載のテント。
【0121】
A54:テントは、屋根をさらに含み、さらに、センターポールは、テントの屋根を支持する、段落A51~A53のいずれか1つに記載のテント。
【0122】
A55:センターポールは、組み立てられたテントフレームの上方でテントの屋根を支える、段落A54に記載のテント。
【0123】
A56:多角形底面の頂点から多角形底面の反対側の頂点まで延在する少なくとも1つのクロスフレームをさらに含み、クロスフレームはアーチの形状に曲げられている、段落A1~A55のいずれか1つに記載のテント。
【0124】
A57:少なくとも1つのクロスフレームは、少なくとも2つのクロスフレームを含む、段落A56に記載のテント。
【0125】
A58:少なくとも2つのクロスフレームは、多角形底面の中央領域の上方で交差する、段落A57に記載のテント。
【0126】
A59:少なくとも2つのクロスフレームは、多角形底面の中央領域の上方で交差し、複数の支持フレームは、多角形底面の中央領域の上方で交差しない、段落A57に記載のテント。
【0127】
A60:段落A1~A59のいずれか1つに記載の組み立てられたテント。
【0128】
本開示は、本開示の趣旨および本質的な構成から逸脱することなく、任意の他の特定の形態で具現化され得る。したがって、詳細な説明は例示のみを目的としており、すべての態様において限定することを意図していないことを注意すべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲の合理的な解釈によって決定されるべきであり、本開示の範囲は、本開示の均等な範囲内で行われたすべての修正を網羅する。
【0129】
本明細書で使用するとき、第1のエンティティと第2のエンティティとの間に配置される用語「および/または」は、(1)第1のエンティティ、(2)第2のエンティティ、および(3)第1のエンティティおよび第2のエンティティのうちの1つを意味する。「および/または」で列挙された複数のエンティティは、同様に、つまり、そのように結合されたエンティティの「1つまたは複数」と解釈されるべきである。「および/または」句で具体的に特定されたエンティティ以外に、具体的に特定されたエンティティに関連するかどうかに関係なく、オプションで他のエンティティが存在する場合がある。したがって、非限定的な例として、「含む」などのオープンエンド言語と組み合わせて使用する場合の「Aおよび/またはB」への言及は、一実施形態では、Aのみ(オプションでB以外のエンティティを含む)、別の一実施形態では、Bのみ(オプションでA以外のエンティティを含む)、さらに別の実施形態では、AとBの両方(オプションで他のエンティティを含む)を指すことができる。これらのエンティティは、要素、動作、構造、ステップ、操作、値などを指す場合がある。
【0130】
本明細書で使用する場合、1つ以上のエンティティのリストに関して「少なくとも1つ」という語句は、エンティティのリスト内の任意の1つ以上のエンティティから選択される少なくとも1つのエンティティを意味すると理解されるべきであるが、必ずしも含む必要はないエンティティのリスト内に具体的に列挙されているすべてのエンティティの少なくとも1つを必ずしも含まず、エンティティのリスト内のエンティティの組み合わせを除外しない。また、この定義により、「少なくとも1つ」という語句が指すエンティティのリスト内で具体的に識別されるエンティティ以外に、具体的に識別されるエンティティに関連するかどうかに関係なく、エンティティはオプションで存在し得る。したがって、非限定的な例として、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」(または、等価的に「AまたはBのうちの少なくとも1つ」、または等価的に「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、Bが存在しない(およびオプションでB以外のエンティティを含む)少なくとも1つの(オプションで複数のAを含む)Aを、別の一実施形態では、Aが存在しない(およびオプションでA以外のエンティティを含む)少なくとも1つの(オプションで複数のBを含む)Bを、さらに別の一実施形態では、少なくとも1つの(オプションで複数のAを含む)Aと少なくとも1つの(オプションで複数のBを含む)Bと(オプションで他のエンティティを含む)を指すことができる。言い換えると、「少なくとも1つ」、「1つ以上」、および「および/または」という語句は、動作において連言的かつ選言的であるオープンエンドの表現である。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つ以上」、「A、B、またはCのうちの1つ以上」および「A、B、および/またはC」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、AとBとCを意味することができ、オプションで少なくとも1つの他のエンティティと組み合わせた上記のいずれかを意味することができる。
【0131】
本明細書で使用されるとき、「選択的な」および「選択的に」とは、本開示に係るテントの1つ以上の構成要素または特性の動作、動き、構成、または他のアクティビティを変更する場合、特定の動作、動き、構成、または他のアクティビティは、テントの一態様またはテントの1つ以上の構成要素のユーザ操作の直接的または間接的な結果であることを意味する。
【0132】
本明細書で使用される場合、「例えば」という語句、「一例として」という語句、および/または単に「例」という用語は、本開示に係る1つ以上の構成要素、構成、詳細、構造、実施形態、および/または方法は、記載された構成要素、構成、詳細、構造、実施形態、および/または方法が、本開示に係る構成要素、構成、詳細、構造、実施形態、および/または方法の例示的かつ非排他的な一例であることを伝えることを意図する。したがって、説明されている構成要素、構成、詳細、構造、実施形態、および/または方法は、限定的、必須、または排他的/網羅的であることを意図していない。構造的および/または機能的に類似および/または均等の構成要素、構成、詳細、構造、実施形態、および/または方法を含む他の構成要素、構成、詳細、構造、実施形態、および/または方法もまた、本発明の範囲内である。
【0133】
本明細書で使用されるとき、「適合された」および「構成された」という用語は、要素、構成要素、または他の主題が所与の機能を実行するように設計および/または意図されることを意味する。したがって、「適合された」および「構成された」という用語の使用は、所与の要素、構成要素、またはその他の主題が、所与の機能を単に実行「できる」が、その要素、構成要素、および/または他の主題は、その機能を実行する目的のために特に選択、作成、実装、利用、プログラミング、および/または設計されていることを意味するように解釈されるべきではない。また、特定の機能を実行するように適合されているとして列挙されている要素、構成要素、および/または他の列挙された主題は、その機能を実行するように構成されているとして、またはその逆として追加的または代替的に説明されることも本開示の範囲内である。
【0134】
任意の特許、特許出願、またはその他の参考文献が参照により本明細書に組み込まれ、(1)本開示の組み込まれていない部分か、または他の組み込まれた参考文献のいずれかと、一貫性のない方法で用語を定義する場合、および/または(2)さもなければ、本開示の組み込まれていない部分か、または他の組み込まれた参考文献のいずれかと一貫性がない場合、本開示の組み込まれていない部分が支配するものであり、および本明細書内の用語または組み込まれた開示は、その用語が定義されている参考文献および/または組み込まれた開示が元々存在していた参考文献に関してのみ支配するものである。
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図4a
図4b
図5
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9a
図9b