(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-22
(45)【発行日】2022-05-06
(54)【発明の名称】椎茸の栽培方法
(51)【国際特許分類】
A01G 18/50 20180101AFI20220425BHJP
【FI】
A01G18/50
(21)【出願番号】P 2020054634
(22)【出願日】2020-03-25
【審査請求日】2020-11-26
(73)【特許権者】
【識別番号】502347526
【氏名又は名称】オンリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147072
【氏名又は名称】杉谷 裕通
(74)【代理人】
【識別番号】100097696
【氏名又は名称】杉谷 嘉昭
(72)【発明者】
【氏名】鳥井 一之
【審査官】吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-165675(JP,A)
【文献】特開2017-118829(JP,A)
【文献】特開2013-095645(JP,A)
【文献】特開2003-158920(JP,A)
【文献】特開平11-299346(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 18/50
JSTPlus(JDreamIII)
JMEDPlus(JDreamIII)
JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コナラ、クヌギ、ミズナラ等の原木に、所定深さの植菌穴を穿孔し、この植菌穴にオガ菌、駒菌からなる椎茸種菌を植菌して榾木を得、該榾木によって椎茸を栽培する椎茸の栽培方法であって、
前記植菌においては前記植菌穴に天降石の粉末を封入するように
し、
前記天降石は、質量%で、
SiO
2
:62.0~75.8%、
Al
2
O
3
:12.0~15.4%、
Fe
2
O
3
:3.0~3.6%、
TiO
2
:0.4~0.5%、
CaO:2.3~2.9%、
MgO:1.6~2.1%、
Na2O:3.5~4.5%、
K
2
O:2.2~2.8%、
MnO:0.03~0.06%、
V
2
O
5
:0.01~0.02%、
ZrO
2
:0.02~0.04%、
ランタノイド酸化物:0.02%~0.04%(ただしEr
2
O
3
:0.01~0.04%)、
および、Cr
2
O
3
、Rb
2
O、SrO、BaO、SO
3
、
を含有する大分県産あるいは宮崎県産の変成岩であることを特徴とする椎茸の栽培方法。
【請求項2】
請求項1に記載の栽培方法において、前記植菌において前記植菌穴に前記天降石の粉末を封入するのは、前記植菌穴にオガ菌、駒菌からなる椎茸種菌を植菌する前に実施することを特徴とする椎茸の栽培方法。
【請求項3】
請求項1に記載の栽培方法において、オガ菌、駒菌からなる椎茸種菌に予め前記天降石の粉末を含有させておき、これを前記植菌穴に入れることによって前記植菌穴に
前記天降石の粉末を封入することを特徴とする椎茸の栽培方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コナラ、クヌギ、ミズナラ等の原木に、所定深さの植菌穴を穿孔し、この植菌穴にオガ菌、駒菌からなる椎茸種菌を植菌して榾木を得、該榾木によって椎茸を栽培する椎茸の栽培方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
食用のキノコとして人気のある椎茸は比較的古くから人工栽培の方法が確立され、安定的に生産されている。人工栽培には、原木を利用して栽培する原木栽培と、おがくず等からなる人工の培地により栽培する菌床栽培とが知られており、それぞれ一長一短はあるが、椎茸の風味、食味の点で前者の栽培方法が優れていると言われている。椎茸の原木栽培の方法は、コナラ、クヌギ、ミズナラ等の原木を一定の長さに切断する。この原木に所定間隔で所定深さの複数個の穴、すなわち植菌穴を空ける。そして植菌穴に椎茸の菌糸を入れる植菌を行う。例えば、おがくずに椎茸の菌糸を培養したオガ菌を植菌穴に入れて封蝋する。あるいは木片に椎茸の菌糸を培養した駒菌を植菌穴に打ち込む。このようにして植菌された原木は榾木と呼ばれ、所定期間寝かせられ、十分に菌糸が成長した後に椎茸が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5991422号公報
【文献】特開2019-165675号公報
【文献】特許第5544625号公報
【0004】
椎茸の栽培方法には、特許文献において色々な方法が提案されている。例えば特許文献1には、原木の加工方法に特徴がある原木栽培方法が記載されている。この方法では、原木に植菌穴を空けた後、のこぎりで原木をその心材に到達するように切削する。この切削は、植菌穴に整合するように、かつ植菌穴の径より狭い幅になるようにする。この後に植菌穴に植菌する。そうすると効率よく椎茸の菌糸が原木に広がるので、植菌穴の個数を減らせるという効果が得られる。また特許文献2には、おがくず等にヤナギの水性抽出物を添加して人工の培地を得、これによって椎茸を栽培する菌床栽培方法が記載されている。このようにすると、椎茸の発生量が増える。特に初期の発生量が増加するという効果が得られる。
【0005】
ところで椎茸や、椎茸の栽培方法とは直接関係はないが、本出願人は特許文献3において綿花用機能性肥料を提案している。この綿花用機能性肥料は、天降石あるいはSGE鉱石と呼ばれている岩石であって、大分県と宮崎県の一部から産出する所定の成分を備えた変成岩について、これを粉末にしたものからなる。特許文献2に記載の綿花用機能性肥料を与えて綿花を栽培すると、その綿花から得られる綿製品に抗菌作用が発現したり、保温効果が向上する。特許文献3には記載されていないが、天降石を粉砕して得られた粉末は、ネギ等の肥料として与えると成長を促進させる効果があり、また飼料に混ぜて豚に与えると豚肉の脂身の臭みが消える等の効果があり、既にこれらは実用化されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の原木栽培方法であっても食味に優れた椎茸は栽培できるし、特許文献1に記載の栽培方法によれば、原木に空ける植菌穴の個数を減らすことができるので効率よく榾木を得ることができ優れている。また特許文献2に記載の栽培方法は培地に所定の添加物を添加して椎茸の発生量を増やすことができ、優れているといえる。しかしながら解決すべき課題も見受けられる。ただし栽培方法に問題が存在するというよりは、椎茸自体に存在する問題が見受けられる。具体的には椎茸に含まれるホルムアルデヒドの問題である。ホルムアルデヒドは刺激臭を有する無色の液体であり、いわゆるシックハウス症候群の原因物質で発がん性を有し、人体に有害な物質として知られている。椎茸にはこのホルムアルデヒドが微量に含まれている。その含有量については健康に影響が無い範囲であるとされてはいるが、110ppmを超える含有量があり、安全のためには可能な限り含有量を小さくしたい。他にも問題がある。椎茸を長期間保存する場合には乾燥させて乾燥椎茸とすることが一般的であるが、生椎茸の状態で保存したいという要求もある。そこで生椎茸を冷凍して保存し、必要なときに解凍することが考えられるが、一度冷凍すると椎茸の細胞が破壊されて解凍時に水分が抜けて萎びてしまう。つまり椎茸の弾力が失われてしまう。また、長期間冷凍すると冷凍焼けする問題もある。これらによって食味が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は上記したような問題点を解決する椎茸の栽培方法を提供することを目的とし、具体的には、人体に有害なホルムアルデヒドの含有量を可及的に小さくすることができ、そして生椎茸を冷凍して保存後解凍しても食味が低下しないような椎茸を得ることができる、椎茸の栽培方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、特許文献3に記載の天降石、すなわち大分県あるいは宮崎県で産する所定の成分を有する変性砂岩を粉末にして、原木への植菌において植菌穴に入れるようにする。
【0009】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、コナラ、クヌギ、ミズナラ等の原木に、所定深さの植菌穴を穿孔し、この植菌穴にオガ菌、駒菌からなる椎茸種菌を植菌して榾木を得、該榾木によって椎茸を栽培する椎茸の栽培方法であって、前記植菌においては前記植菌穴に天降石の粉末を封入するようにし、前記天降石は、質量%で、SiO
2
:62.0~75.8%、Al
2
O
3
:12.0~15.4%、Fe
2
O
3
:3.0~3.6%、TiO
2
:0.4~0.5%、CaO:2.3~2.9%、MgO:1.6~2.1%、Na2O:3.5~4.5%、K
2
O:2.2~2.8%、MnO:0.03~0.06%、V
2
O
5
:0.01~0.02%、ZrO
2
:0.02~0.04%、ランタノイド酸化物:0.02%~0.04%(ただしEr
2
O
3
:0.01~0.04%)、および、Cr
2
O
3
、Rb
2
O、SrO、BaO、SO
3
、を含有する大分県産あるいは宮崎県産の変成岩であることを特徴とする椎茸の栽培方法として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の栽培方法において、前記植菌において前記植菌穴に天降石の粉末を封入するのは、前記植菌穴にオガ菌、駒菌からなる椎茸種菌を植菌する前に実施することを特徴とする椎茸の栽培方法として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の栽培方法において、オガ菌、駒菌からなる椎茸種菌に予め前記天降石の粉末を含有させておき、これを前記植菌穴に入れることによって前記植菌穴に前記天降石の粉末を封入することを特徴とする椎茸の栽培方法として構成される。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明によると、コナラ、クヌギ、ミズナラ等の原木に、所定深さの植菌穴を穿孔し、この植菌穴にオガ菌、駒菌からなる椎茸種菌を植菌して榾木を得、該榾木によって椎茸を栽培する椎茸の栽培方法を対象としている。つまり、所謂原木栽培方法を対象としている。そして本発明によると、植菌においては植菌穴に天降石の粉末を封入するように構成されている。このようにして榾木を得て椎茸を栽培すると、後で詳しく説明するように、椎茸に含有されるホルムアルデヒドの含有量を少なくすることができる。つまりホルムアルデヒドの含有率が少ない椎茸を得ることができる。また、本発明の栽培方法で栽培された椎茸は、冷凍して保存後に解凍しても萎びにくく、生椎茸と同等の食味を楽しむことができる。そして冷凍保存中において、黒ずみ等が生じる冷凍焼けも抑制することができる。他の発明によると、植菌において植菌穴に天降石の粉末を封入するのは、植菌穴にオガ菌、駒菌からなる椎茸種菌を植菌する前に実施するように構成されている。植菌穴に天候石の粉末を封入後、植菌すればいいので容易に本発明を実施できる。さらに他の発明によると、オガ菌、駒菌からなる椎茸種菌に予め天降石の粉末を含有させておき、これを植菌穴に入れることによって植菌穴に天降石の粉末を封入するように構成されている。この発明によると、さらに本発明の実施が容易になる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態に係る椎茸の栽培方法を模式的に説明する図で、その(A)~(C)はそれぞれ原木に植菌して榾木を得る、各工程を示す原木の断面図である。
【
図2】本発明の他の実施の形態に係る椎茸の栽培方法を模式的に説明する、原木の断面図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る栽培方法にいより栽培された椎茸と、従来の栽培方法で栽培された椎茸とを冷凍し、所定期間保存後に解凍したものを、それぞれの椎茸の表側から撮影した写真である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る栽培方法にいより栽培された椎茸と、従来の栽培方法で栽培された椎茸とを冷凍し、所定期間保存後に解凍したものを、それぞれの椎茸の裏側から撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る椎茸の栽培方法は、天降石あるいはSGE鉱石と呼ばれている岩石の粉末を使用する点に特徴がある。天降石は変成岩(ホルンフェルス)の一種であり、大分県および宮崎県から産出され、特に大分県と宮崎県の県境付近から多く産出される。天降石は本出願人が特許文献3において明らかにしたように、綿花用の肥料として使用すると、栽培される綿花は収量が大きくなるだけでなく、綿繊維に抗菌作用が付加されたり、保温性が向上するという優れた効果を奏する。一般的な天降石に含まれている酸化物の含有量を表1に示す。含有量は質量%で表されている。また、天降石の所定のサンプルについて分析した各成分の含有量を表2に示す。
【0013】
【0014】
【0015】
表1、2から分かるように天降石は、従来の岩石にも比較的多く含まれているSiO2(二酸化ケイ素)、Al2O3(酸化アルミニウム)、Fe2O3(三酸化二鉄)、K2O(酸化カリウム)を含む他に、バナジウム、ルミジウム、チタン、ジルコニウムという一般の岩石では見られない微量金属元素が含まれ、さらにエルビウムのような希土類元素も含まれている。天降石の所定のサンプルに対しγ線を放出する核種について、Ge半導体検出器を用いてγ線スペクトルを得、γ線放出核種のそれぞれの放射能濃度を測定したところで、表3に示される結果を得た。表3から分かるように、カリウム40の放射能濃度が比較的大きい。一般的な天降石についてもカリウム40の放射能濃度は6.5×10-1Bq/g以上ある。
【0016】
【0017】
本発明の実施の形態に係る椎茸の栽培方法では、このような天降石の粉末を原木栽培の原木に添加する。粉末は、所定の砕石機によって天降石を砕石し、粉砕機によって粉砕することによって得られる。天降石の粉末の粒径については特に限定はないが、粒径が小さい方が原木により浸透しやすい。
【0018】
本発明の実施の形態に係る椎茸の栽培方法では、最初にコナラ、クヌギ、ミズナラ等の原木を所定の長さで切り出す。このような原木1に対してドリル等を使用して、
図1の(A)に示されているように、その表皮から所定の深さの植菌穴3を複数個空ける。ここまでの工程は従来の椎茸の栽培方法と同じである。本実施の形態に係る椎茸の栽培方法では、
図1の(B)に示されているように、この植菌穴3に天降石の粉末4を所定量入れる点に特徴がある。このようにして天降石の粉末4が入れられた植菌穴3に、
図1の(C)に示されているように、椎茸の菌糸が培養されている駒菌6を打ち込む。すなわち植菌する。これによって植菌穴3に天降石の粉末が封入される。榾木が得られる。あるいは次のようにしてもよい。
図1の(B)に示されているように植菌穴3に天降石の粉末4を所定量入れた後に、植菌穴3にオガ菌を入れ封蝋する。このようにしても植菌穴3に天降石の粉末が封入されて榾木が得られる。さらには次のようにしてもよい。予めオガ菌に対して所定の割合で天降石の粉末4を混合しておく。これを植菌穴3に入れて封蝋してもよい。さらには、予めオガ菌に対して所定の割合で天降石の粉末4を混合し、この混合物から駒状に固める。すなわち天降石の粉末4を含有した駒菌6’を得る。この駒菌6’を
図2に示されているように植菌穴3に打ち込む。いずれにしても、植菌穴3に天降石の粉末4が封入され、植菌された榾木が得られる。以降の工程は従来の椎茸の栽培方法と同様に実施する。すなわち、榾木の湿度と温度とを所定の範囲に維持して所定期間保存する仮伏せを実施する。これによって榾木において植菌穴3周囲に菌糸を発菌させる活着を促す。次いで本伏せ等を所定期間実施して、榾木全体に椎茸の菌糸を成長させる。そうするとやがて椎茸が発生する。本発明の実施の形態に係る栽培方法によって栽培された椎茸は、従来の椎茸に比してホルムアルデヒドの含有率が少ないとく優れが特徴がある。また、冷凍して保存後に解凍しても萎びにくく、生椎茸と同等の食味を楽しむことができる。
【実施例1】
【0019】
本発明の実施の形態に係る栽培方法で栽培した椎茸と、従来の栽培方法によって栽培した椎茸とを比較するため、実験を行った。
実験準備:
同じ1本のクヌギの木から直径20cm、90cmの原木を2本切り出した。これらの原木のうち、1本の原木については本実施の形態に係る栽培方法によって榾木を得た。つまり原木に複数個植菌穴を空け、これらに天降石の粉末を入れた後に駒菌を打ち込む植菌を実施して榾木を得た。他の1本の原木については従来の方法によって榾木を得た。すなわち原木に複数個植菌穴を空け、植菌穴には何も入れずに駒菌を打ち込む植菌のみ実施して榾木を得た。これら2本の榾木について仮伏せ、本伏せ等を約2年間実施し、その後発生した椎茸を収穫した。すなわち、本発明の実施の形態に係る栽培方法によって栽培された椎茸、以下本発明に係る椎茸と、従来の栽培方法によって栽培された椎茸、以下従来の椎茸とを得た。
実験1:
それぞれの椎茸について、いしづきを除外した傘の部分について、高速液体クロマトグラフィー法によりホルムアルデヒドの含有率を測定したところ次のようになった。
本発明に係る椎茸:76ppm
従来の椎茸:110ppm
実験1に対する考察:
本実施の形態に係る栽培方法によって栽培すると、従来の栽培方法に比してホルムアルデヒドの含有率が小さく、安全性が高い椎茸が得られることがわかった。
実験2:
本発明に係る椎茸と、従来の椎茸とを収穫後、すぐに-16℃以下で冷凍した。冷凍した状態で2週間保存した後、室温に戻して解凍した。本発明に係る椎茸と従来の椎茸について、解凍後の写真を
図3、
図4に示す。
図3は椎茸をその表側から写した写真であり、
図4は椎茸をその裏側から写した写真である。
実験2に対する考察:
図3において左側の3個が本発明に係る椎茸であり、右側の3個が従来の椎茸であるが、本発明に係る椎茸は、解凍後においても表面にしわが形成されていないのに対して、従来の椎茸は解凍後に多数のしわが形成されていた。これは解凍時に本発明に係る椎茸は水分が椎茸内に留まっていたのに対し、従来の椎茸は水分が椎茸外に漏れ出し、それによってしわが形成されたと考えられる。また、
図4において左側の3個が本発明に係る椎茸であり、右側の3個が従来の椎茸であるが、本発明に係る椎茸が裏側が白色の状態であったのに対し、従来の椎茸はわずかに黄色に変色していた。2週間の冷凍期間だけであったが、これ以上長期間の保存をする場合には、この差はさらに大きくなると考えられる。
まとめ:
本実施の形態に係る栽培方法によって椎茸を栽培すると、ホルムアルデヒドの含有率が小さくなり、また冷凍保存をしても品質が低下しない椎茸を栽培することができることが確認できた。
【符号の説明】
【0020】
1 原木
3 植菌穴
4 天降石の粉末
6 駒菌