(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-22
(45)【発行日】2022-05-06
(54)【発明の名称】開口部装置の電気錠用リモコン
(51)【国際特許分類】
E05B 19/00 20060101AFI20220425BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20220425BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20220425BHJP
【FI】
E05B19/00 J
E05B49/00 J
H04Q9/00 371A
(21)【出願番号】P 2017241002
(22)【出願日】2017-12-15
【審査請求日】2020-11-26
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】井上 貴之
(72)【発明者】
【氏名】熊本 貴一
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-98505(JP,A)
【文献】特開2017-218791(JP,A)
【文献】特開2004-241470(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0158094(US,A1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0430995(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 19/00
E05B 49/00
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部装置の電気錠用リモコンであって、
前記開口部装置の電気錠と通信を行うための電子基板が配置された本体部と、
金属製のエマージェンシーキーと、
前記本体部の外周側面から突出し衝撃を吸収する衝撃吸収部と、を備え
、
前記衝撃吸収部を挟んで前記エマージェンシーキーとは反対の側に前記電子基板が位置するように配置されている開口部装置の電気錠用リモコン。
【請求項2】
前記衝撃吸収部は、前記本体部に対して着脱可能である請求項1に記載の開口部装置の電気錠用リモコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄関ドア、門扉、ガレージ等の建築用開閉装置としての開口部装置の電気錠用リモコンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両ドアの施錠・解除を遠隔制御するリモコンが知られている(例えば、特許文献1)。リモコンは、本体部(筐体)とエマージェンシーキー(機械キー)とを有している。エマージェンシーキーのキー部が、本体部に形成された穴に挿入された状態で、エマージェンシーキーは、本体部と一体とされて携帯される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記リモコンを使用する際には、手で把持した状態で、ボタンの操作を行う。この際、リモコンを落としてしまった場合に、外観形状が変形したり、本体部に収納されている電子基板が破損したりすることがある。
【0005】
本発明は、リモコンを落としたときに、外観形状が変形したり、本体部に収納されている電子基板が破損したりすることを抑えることが可能な開口部装置の電気錠用リモコンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明は、開口部装置の電気錠用リモコン(例えば、後述の開口部装置の電気錠用リモコン1)であって、前記開口部装置の電気錠と通信を行うための電子基板(例えば、後述の電子基板40)が配置された本体部(例えば、後述の本体部20)と、前記本体部の外周側面から突出し衝撃を吸収する衝撃吸収部(例えば、後述の側壁部31)と、を備える開口部装置の電気錠用リモコンを提供する。
【0007】
また、前記衝撃吸収部(例えば、後述の環状部50A)は、前記本体部に対して着脱可能であることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、リモコンを落としたときに、外観形状が変形したり、本体部に収納されている電子基板が破損したりすることを抑えることが可能な開口部装置の電気錠用リモコンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコンを示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコンを示す上方分解斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコンを示す下方分解斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコンからキー収納部を取り除いた状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコンの複数の電池支持部を示す斜視図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコンを示す斜視図である。
【
図7】本発明の第2実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコンを示す上方分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
なお、本明細書において、「上方向」とは、下蓋部70から上蓋部10へ向かう方向(例えば、
図2に示す上方向)を意味し、「下方向」とは「上方向」とは反対の方向を意味する。
【0011】
開口部装置の電気錠用リモコン1は、RF(高周波)等の電磁波を用いて、玄関ドア、門扉、ガレージ等の建築用開閉装置としての開口部装置の電気錠と通信を行うことにより、開口部装置の電気錠の施錠・開錠をするための電気錠用リモコンである。
【0012】
図1は、開口部装置の電気錠用リモコン1を示す斜視図である。
図2は、開口部装置の電気錠用リモコン1を示す上方分解斜視図である。
図3は、開口部装置の電気錠用リモコン1を示す下方分解斜視図である。
図1に示すように、開口部装置の電気錠用リモコン1は、直方体形状の外形を有しており、上蓋部10と、本体部20と、キー収納部60と、下蓋部70とを、この順で上から下へ層をなすようにして備えている。本体部20は、
図2に示すように、衝撃吸収部及び交換可能部としての電池支持部30(30-1)を有している。
【0013】
電池支持部30は、外径が長方形状に形成されており、周縁部には、側壁部31が、上側及び下側へそれぞれ突出すると共に、全周にわたって延びている。側壁部31は銀色に塗装されている。電池支持部30の長手方向における一方側と他方側とのそれぞれには、電池が嵌め込まれる貫通孔32が形成されている。貫通孔32の周囲は、上側に向かって環状に突出する周囲突出部33を有している。周囲突出部33には、開口部装置の電気錠と通信を行うための電子基板40の下面が当接して配置されている。
電池支持部30の長手方向における一端部には、2つの開口34を有する貫通孔が形成されている。貫通孔は、電池支持部30において2つの開口34を結ぶように、電池支持部30の内部を貫通しており、貫通孔が形成されている部分は、電池支持部30から本体部20の外側へ突出していない。貫通孔には、
図1に示すように、ストラップ等を付けるためのリング35が通されて使用される。電池支持部30の側壁部31は、上蓋部10、キー収納部60、下蓋部70のいずれよりも、開口部装置の電気錠用リモコン1の側方において僅かに突出しており、衝撃を吸収する衝撃吸収部を構成する。
【0014】
電池支持部30は、
図5に示すように、電池支持部30-2、電池支持部30-3として複数用意され、それぞれ色の種類が異なる。このため、電気錠用リモコン1は通常複数用意されているが、そのうちのどれがだれの電気錠用リモコン1であるのか、容易に識別可能である。
【0015】
上蓋部10は、上方向に凸となる形状の長方形状の板状に形成されている。上蓋部10の周縁部は、電池支持部30の側壁部31の上端部にほぼ一致する形状に形成されている。上蓋部10の周縁部の僅かに内側には、周壁部11が設けられている。周壁部11は、下側へそれぞれ突出すると共に、全周にわたって延びている。周壁部11の外周面が電池支持部30の側壁部31の上端部の内周面に当接するようにして、互いに嵌合し合うことにより、上蓋部10は、電子基板40全体を覆い、電池支持部30の上側の開口を塞ぐようにして、電池支持部30の側壁部31の上端部に固定される。
【0016】
上蓋部10には、開錠用ボタン13と、施錠用ボタン15とが設けられている。開錠用ボタン13は、上蓋部10の長手方向における中央部に位置している。施錠用ボタン15は、上蓋部10の長手方向における一端部寄りの部分、即ち、上下方向において、後述のキー収納部60に収納されたエマージェンシーキー65のキーヘッドに対向する位置関係を有する部分に位置している。開錠用ボタン13、施錠用ボタン15の周囲には、それぞれ開錠用ボタン13、施錠用ボタン15に向かって下側へ窪んだ周囲窪み部16が形成されている。上下方向において、周囲窪み部16の最下部は、開錠用ボタン13、施錠用ボタン15の周囲の位置にそれぞれ一致する。
【0017】
電子基板40は、基板41、基板41に設けられた図示しない制御回路、基板の導電パターンにより構成される図示しないアンテナ、電池の正極、負極にそれぞれ接触する図示しない電極等により構成されている。電子基板40は、上蓋部10に固定されており、本体部20であって、電池支持部30と上蓋部10との間の空間に収納され、電子基板40に形成された電極は、電池支持部30の貫通孔32に配置された電池に当接している。
【0018】
キー収納部60は、外径が長方形状に形成されており、キー収納部60の上側の周縁部の僅かに内側には、周壁部61が設けられている。周壁部61は、上側へ突出すると共に、全周にわたって延びている。周壁部61の外周面が電池支持部30の側壁部31の下端部の内周面に当接するようにして、互いに嵌合し合うことにより、キー収納部60は、電池支持部30の下側の開口を塞ぐようにして、電池支持部30の側壁部31の下端部に固定される。また、キー収納部60の下側の周縁部の僅かに内側には、溝62が設けられている。溝62は、上側へ窪むと共に、全周にわたって延びている。
【0019】
キー収納部60は、キー収納部60の側壁63と同様の厚さを有しており、キー収納部60の中央には、金属製のエマージェンシーキー65とほぼ同一の形状のキー収納凹部64が形成されている。キー収納凹部64には、エマージェンシーキー65の全体が収納され、後述のように下蓋部70がキー収納部60に固定されて、エマージェンシーキー65がキー収納部60に収納されているときには、エマージェンシーキー65のいずれの部分もキー収納部60の外部へ露出しない。
【0020】
下蓋部70は、下方向に凸となる形状の長方形状の板状に形成されている。下蓋部70の周縁部は、キー収納部60の側壁63の下端部に一致する形状に形成されている。下蓋部70の周縁部の僅かに内側には、周壁部71が設けられている。周壁部71は、上側へそれぞれ突出すると共に、全周にわたって延びている。周壁部71がキー収納部60の溝62に挿入されて、互いに嵌合し合うことにより、下蓋部70は、エマージェンシーキー65の全体を覆い、キー収納部60の下側の開口を塞ぐようにして、キー収納部60の側壁部31の下端部に固定される。即ち、下蓋部70は、キー収納部60に対して着脱可能であり、且つ、キー収納部60が取り外された状態の本体部20に対して着脱可能である。
【0021】
上記構成による開口部装置の電気錠用リモコン1は、以下のような態様で用いられる。
エマージェンシーキー65を電気錠用リモコン1と共に携帯したい場合には、キー収納部60の上側の周縁部と、電池支持部30の下側の周縁部とが、互いに嵌合し合うことにより固定され、下蓋部70が、エマージェンシーキー65の全体を覆い、キー収納部60の下側の開口を塞ぐようにして、キー収納部60の側壁部31の下端部に固定されて、電気錠用リモコン1とエマージェンシーキー65とが一体とされて携帯される。
【0022】
この状態では、
図1に示すように、開口部装置の電気錠用リモコン1においては、エマージェンシーキー65を収納するキー収納部60が上蓋部10と本体部20の電池支持部30との間に存在しているため、上下方向における厚みが大きい。また、キー収納部60に金属製のエマージェンシーキー65が収納されているため、電気錠用リモコン1の全体の重量が大きい。
【0023】
エマージェンシーキー65を電気錠用リモコン1と共に携帯したくない場合には、開口部装置の電気錠用リモコン1の使用者は、下蓋部70をキー収納部60から取外し、キー収納部60を電池支持部30から取り外す。そして使用者は、下蓋部70の周縁部と電池支持部30の側壁部31の下端部とを互いに嵌合させて、下蓋部70によって電池支持部30の下側の開口を塞ぐようにして、下蓋部70を電池支持部30の側壁部31の下端部に固定する。
【0024】
これにより、
図4に示すように、開口部装置の電気錠用リモコン1においては、エマージェンシーキー65を収納するキー収納部60が上蓋部10と本体部20の電池支持部30との間に存在しないため、上下方向における厚みが小さく、開口部装置の電気錠用リモコン1は薄型となる。また、開口部装置の電気錠用リモコン1には、金属製のエマージェンシーキー65が収納されていないため、電気錠用リモコン1の全体の重量が小さく、開口部装置の電気錠用リモコン1は軽量化されている。
図4は、開口部装置の電気錠用リモコン1からキー収納部60を取り除いた状態を示す斜視図である。
【0025】
以上説明した本実施形態の開口部装置の電気錠用リモコン1によれば、以下のような効果を奏する。
開口部装置の電気錠用リモコン1は、開口部装置の電気錠と通信を行うための電子基板40が配置された本体部20と、開口部装置の電気錠を開閉するためのキーを収納可能であり、本体部20の電池支持部30に対して着脱可能なキー収納部60と、キー収納部60に対して着脱可能な下蓋部70と、を備える。
【0026】
これにより、エマージェンシーキー65を携帯することを望まない場合には、キー収納部60を取り外して、エマージェンシーキー65が開口部装置の電気錠用リモコン1に収容されていない状態として、小型且つ軽量のリモコンとして携帯することができる。
【0027】
また、下蓋部70は、キー収納部60が取り外された状態の本体部20に対して着脱可能である。これにより、キー収納部60を本体部20の電池支持部30に固定している場合であっても、キー収納部60を本体部20の電池支持部30から取り外した状態であっても、下蓋部70を共通として利用して、下蓋部70をキー収納部60、電池支持部30に対して、それぞれ着脱することができる。
【0028】
また、開口部装置の電気錠用リモコン1は、開口部装置の電気錠と通信を行うための電子基板40が配置された本体部20と、本体部20の外周側面に設けられ、本体部20の外周側面から突出する衝撃吸収部としての電池支持部30と、を備える。
【0029】
これにより、開口部装置の電気錠用リモコン1の使用者が手を滑らせて電気錠用リモコン1を床等に落としてしまった場合であっても、電池支持部30の側壁部31が床等に衝突することで、上蓋部10、電池支持部30、キー収納部60、及び、下蓋部70が破損したり、電子基板40に強い衝撃が作用することで電子基板40の機能が損なわれたりすることを抑えることが可能である。
【0030】
また、交換可能部としての電池支持部30は複数用意され、各電池支持部30は、様々な色に塗装されたものが予め複数用意されて、互いに識別可能な識別機能を有している。これにより、複数の開口部装置の電気錠用リモコン1のうちの特定の電気錠用リモコン1を、複数の使用者のうちの特定の使用者が使用する場合に、いずれの電気錠用リモコン1が特定の電気錠用リモコン1であることを容易に識別することができる。
【0031】
次に、本発明の第2実施形態について、
図6及び
図7を参照しながら説明する。
図6は、開口部装置の電気錠用リモコン1Aを示す斜視図である。
図7は、本発明の第2実施形態に係る開口部装置の電気錠用リモコン1Aを示す上方分解斜視図である。
第2実施形態においては、開口部装置の電気錠用リモコン1Aの外形の形状が、第1実施形態における開口部装置の電気錠用リモコン1の外形の形状とは異なる。また、衝撃吸収部としての環状部50Aを備える点で、第1実施形態とは異なる。第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いて図示し、説明を省略する。
【0032】
開口部装置の電気錠用リモコン1Aは、
図6に示すように、楕円形状に近い丸みを帯びた長方形状の外形を有している。具体的には、
図7に示すように、上蓋部10A、電池支持部30A、環状部50A、キー収納部60A、及び、下蓋部70Aの外形は、それぞれ平面視で楕円形状に近い形状の外形を有している。また、上蓋部10Aには、長方形状のボタン部が設けられている。ボタン部の一端部寄りの部分は施錠ボタン部15Aを構成し、ボタン部の他端部寄りの部分は開錠ボタン部13Aを構成する。
【0033】
環状部50Aは、電池支持部30Aの外周側面、即ち、本体部20Aの外周側面に環装されている。環状部50Aは、銀色に塗装された上下方向に所定の幅を有する帯状で、全体形状が長方形状の環状に形成されている。環状部50Aにより取囲まれる空間に電池支持部30Aの側壁部31Aが圧入により嵌められることにより、本体部20Aの電池支持部30Aの外周側面に着脱可能に固定されている。これにより、環状部50Aは、リモコンの外周側面において、側壁部31Aに固定された状態で,最も外側へ突出している。また、上蓋部10A、電池支持部30A、キー収納部60A、及び、下蓋部70Aは、同一の樹脂材料により構成されているが、環状部50Aは、これらの樹脂材料よりも弾力性を有する樹脂材料により構成されている。これにより、電気錠用リモコン1Aを使用者が誤って落とした場合であっても、環状部50Aが床等に衝突して衝撃を吸収しやすく構成されている。
【0034】
環状部50Aは、第1実施形態における電池支持部30と同様に複数用意されており、複数の環状部50Aは、互いに識別可能な識別機能を有している。具体的には環状部50Aは、銀色以外の様々な色に塗装されたものが予め複数用意されており、複数の使用者の好みに応じて好みの色の環状部50Aを、本体部20Aの電池支持部30Aの外周側面に、着脱可能に固定することができるように構成されている。
【0035】
以上説明した本実施形態の開口部装置の電気錠用リモコン1Aによれば、以下のような効果を奏する。
【0036】
衝撃吸収部としての環状部50Aは、本体部20Aに対して着脱可能である。これにより、環状部50Aが経年劣化により硬化したり、破損したりした場合であっても、環状部50Aを容易に交換をすることができる。特に、例えば、衝撃吸収部としての環状部50Aがゴム製や樹脂製等である場合には、定期的に容易に交換することが可能となる。
【0037】
また、交換可能部としての環状部50Aは、本体部20Aの電池支持部30Aの外周側面に設けられ、本体部20Aの外周側面から突出する衝撃吸収部を構成する。これにより、着脱可能であり交換可能な識別機能を有する環状部50Aが衝撃吸収部を構成しているため、開口部装置の電気錠用リモコン1Aを誤って床等に落した場合に、破損しにくくすることができる。
【0038】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、上記実施形態では、環状部50Aは、樹脂材料により構成されたが、これに限定されない。例えば、環状部50Aは、ゴム等により構成されていてもよい。
また、交換可能部は、電池支持部30や環状部50Aにより構成されたが、これらに限定されない。例えば、キー収納部60や下蓋部70が交換可能部を構成してもよい。
また、衝撃吸収部としての電池支持部30の側壁部31や環状部50Aは、本体部20、20Aの電池支持部30、30Aの側面の全周にわたって存在していたが、この構成に限定されない。例えば、本体部の電池支持部の側面の一部に、衝撃吸収部が存在していてもよい。また、本体部の側面に溝を設けて、その溝にOリング等のパッキンにより構成される衝撃吸収部を取付けてもよい。この場合、パッキンはその溝から一部が突出するように取り付けられている。
また、下蓋部70は、キー収納部60及び電池支持部30に対して着脱可能に構成されたが、これに限定されない。例えば、下蓋部は、キー収納部のみに対して着脱可能に構成されていてもよい。この場合、キー収納部が取り外され、エマージェンシーキーが開口部装置の電気錠用リモコンに収容されていない状態として電気錠用リモコンが携帯される際には、下蓋部がない状態で開口部装置の電気錠用リモコンが使用されればよい。
また、金属製のエマージェンシーキー65の全体は、キー収納部60、60Aに収納されたが、この構成に限定されない。例えば、エマージェンシーキーのキーヘッドの一部がキー収納部から外側に突出していてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1…開口部装置の電気錠用リモコン
20…本体部
30…電池支持部
31…側壁部
40…電子基板
50A…環状部
70…下蓋部