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▶ 小島 富美男の特許一覧

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  • 特許-印章用人名漢字作成方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-22
(45)【発行日】2022-05-06
(54)【発明の名称】印章用人名漢字作成方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/00 20060101AFI20220425BHJP
【FI】
G09F3/00 S
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018236922
(22)【出願日】2018-12-19
(65)【公開番号】P2020097187
(43)【公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-11-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】718007047
【氏名又は名称】小島 富美男
(72)【発明者】
【氏名】小島 富美男
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-049642(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 3/00- 3/20
B42D 1/00-25/485
B41K 1/00- 1/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外国人の姓又は名の外国語人名に対し、外国語人名のスペルを四つに分解して読みや発音が似ている漢字に対応付けて並べて作成した四つの漢字からなる印章用人名漢字作成方法であって、外国語人名をカタカナ表記し発音順に四つのグループに分解するステップと、カタカナ表記に対応させて外国語人名のスペルを四つのグループに分解するステップと、四つグループのカタカナ表記に対応した音をもつ四つの漢字を選択するステップと、を備えた印章用人名漢字作成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
観光などで日本を訪問する外国人の名前を漢字に変換して製作した印章の外国語人名漢字及び人名漢字の意味についての外国語による説明を表記した説明ラベル及びその電子データに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、外国からの旅行者に向けて流通している印章はあるが、外国語人名を読みから単純に当て字にした漢字で製作されているものが多く日本人さえその漢字を理解できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
外国からの旅行者が帰国後に漢字の意味を知ることが出来ない。外国人ユーザーには漢字の意味を理解できないため、自分の名前との関連づけができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
外国語人名の発音に分解して対応付けて、読みや発音が似ている漢字を並べて人名漢字を作成して印章にする。外国人ユーザーに漢字の意味を理解してもらうため、自分で読解できるようにそれぞれの漢字の意味を外国語により表記した説明ラベルを印章とセットにして外国人ユーザーに提供する。
【発明の効果】
【0005】
日本文化である「印章」で自分の外国語人名を印影にすることにより帰国後も日本のお土産や記念品という位置づけになり、日本を身近に感じてもらえるアイテムになる。日本の漢字文化を紹介することができる。
【0006】
説明ラベルには、外国人に理解出来るように印影に表記されている人名漢字の意味が外国語で説明されている。これにより印章及び説明ラベルを保有する外国人は自分の名前を発音する漢字が表記されていることを認識し、漢字の意味を説明ラベルに表記された外国語による説明から知ることができる。
【0007】
この結果、外国人は印章と日本の文化に強い思い入れを抱くだけでなく、印章の印面に表記された漢字とその意味との関係を説明ラベルから理解することがでる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】印章の全体図である。
図2】説明ラベルの実施の形態1の表記内容を示す図である。
図3】説明ラベルの実施の形態2の表記内容を示す図である。
図4】説明ラベルの実施の形態3の表記内容を示す図である。
図5】説明ラベルの実施の形態4の表記内容を示す図である。
図6】説明ラベルの実施の形態5の表記内容を示す図である。
図7】印章セット内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
印影には外国語人名の音訓読みを漢字に変換して表記する。外国人ユーザーが自分で読解できるようにそれぞれの漢字の意味を外国語で表記する。外国語人名と人名漢字及び人名漢字の意味についての外国語により表記する。人名外国語スペルと読みや発音が似ている漢字に割り当てる。
【0010】
外国人ユーザーは漢字の意味を理解できないため、それぞれの漢字の意味を外国語スペルで表記する。その外国語スペルが外国語での良い意味やハッピーな気持ちになれる漢字を使用する。
【0011】
外国人の感覚による漢字の意味を分かりやすくネイティブ化にすることにこだわり、外国人が外国人の意図する良い意味の外国語スペルによる漢字を候補にする。外国語人名を漢字に変換する際は強制的に四文字の漢字に変換して印影の体裁を整えるデザインにする。
【0012】
(実施の形態1)
図2に示す本発明の実施の形態1において、本発明の印章の説明ラベル3は、外国人の姓又は名の外国人名を外国語で表記する外国語人名表記領域4と、外国語人名に対し、外国人名の外国語スペルを分解して読みや発音が似ている漢字に対応付けて並べて作成した人名漢字の印影を表記する印影表記領域5と、外国語人名を日本語の仮名で表記する外国語人名仮名表記領域6と、印影表記領域5に表記された人名漢字を分解して縦方向に並べて表記する漢字分解表記領域7と、漢字分解表記領域7に表記された人名漢字の各漢字に対応する外国語スペルを各漢字の対応する位置(左側)に表記する外国語スペル分解表記領域8と、人名漢字の各漢字の意味を漢字分解表記領域7に表記された漢字の対応する位置(右側)に外国語スペルで表記する漢字意味表記領域9で構成されている。
【0013】
外国人の外国語人名として、男性「BRUNO(英語表記)」と女性「HILLARY(英語表記)」を例にとって説明する。
【0014】
外国語人名表記領域4には「Mr.Bruno Devic」又は「Bruno Devic」と表記する。男性「BRUNO」(外国語スペル)の発音はカタカナ表記で「ブルーノ」となるので、発音順に分解すると、発音順で1番が「ブ」(「b」に対応)となり、2番が「ル」(「r」に対応)、3番が「ー(ウ)」(「u」に対応)、4番が「ノ」(「no」に対応)となる。そして、それぞれ「ブ」及び「ル」「ー」「ノ」の音をもつ漢字としての「武」及び「瑠」「羽」「能」の当て字を割り当て、発音順に並べると「武瑠羽能」となる。これらの漢字を印影表記領域5に表記する。この「武瑠羽能」を各漢字に分解して縦方向に並べて漢字分解表記領域7に表記する。外国語スペル「b」「r」「u」「no」を外国語スペル表記領域8に表記する。また、漢字意味表記領域9には、漢字分解表記領域7に表記された「武瑠羽能」の各漢字に対応する意味が外国語スペルで表記される。例えば、「武」には「Samurai」、「瑠」には「jewel」、「羽」には「feather」、「能」には「effect」がそれぞれ対応して表記されることになる。また、外国人名仮名表記領域6を設けて、この領域に仮名の外国人名「ブルーノ」を表示してもよい。
【0015】
外国語人名表記領域4には「Mrs(Ms).Hillary Marker」又は「Hillary Marker」と表記する。女性「HILLARY」(外国語スペル)の発音はカタカナ表記で「ヒラリー」となるので、発音順に分解すると、発音順で1番が「ヒ」(「hi」に対応)となり、2番が「ラ」(「lla」に対応)、3番が「リ」(「r」に対応)、4番が「ー(イ)(「y」に対応)」となる。そして、それぞれ「ヒ」及び「ラ」「リ」「ー」の音をもつ漢字としての「妃」及び「羅」「璃」「意」の当て字を割り当て、発音順に並べると「妃羅璃意」となる。これらの漢字を印影表記領域5に表記する。この「妃羅璃意」を各漢字に分解して縦方向に並べて漢字分解表記領域7に表記する。外国語スペル「hi」「lla」「r」「y」を外国語スペル表記領域8に表記する。また、漢字意味表示領域9には、「妃羅璃意」の各漢字に対応する意味が外国語スペルで表記される。例えば、「妃」には「Princess」、「羅」には「Silk」、「璃」には「Jewel」、「意」には「heart」がそれぞれ対応して表記されることになる。また、外国人名仮名表記領域6を設けて、この領域に仮名の外国人名「ヒラリー」を表示してもよい。
【0016】
このようにして、外国人の男性又は女性の外国語人名に対応付ける読みや発音が似ている漢字の人名漢字を作る。あらかじめ外国語人名の発音に対応付けて読みや発音が似ている漢字を並べて人名漢字を作成し、かつ人名漢字の意味についての外国語による説明も作成する。
【0017】
外国語人名を外国人の男性名と女性名「BRUNO」と「HILLARY」について説明するが、外国語人名を、名ではなく「DEVIC」と「MARKER」のような姓とすることもできる。
【0018】
「BRUNO」に対して、対応付けられている人名漢字は、「武瑠羽能」「富留卯埜」及び「武留羽埜」の複数の組み合わせが対応付けられる。
【0019】
外国人の名前を、外国人によるネイティブな感覚の良い意味ある漢字で利用しやすい読みや発音が似ている漢字に変換する。日本を訪れる外国人が増加するにつれ、自分の名前が日本の漢字にするとどんな意味の文字になるか興味が生まれる。それを説明ラベルにしてお土産というアイテムにすると需要もある。
【0020】
性別に応じた漢字を考慮することで従来のような当て字では出来ていなかった表記が出来るようになり、名前を外国語で表記した時に利用しやすい漢字の意味にすることを可能にする。
【0021】
(実施の形態2)
図3に示す本発明の実施の形態2において、実施の形態1より表記がコンパクトにまとめられて、スペースが無い場合に効果的になる。説明ラベル3は、外国人の姓又は名の外国人名を外国語で表記する外国語人名表記領域4と、外国語人名に対し、外国人名の外国語スペルを分解して読みや発音が似ている漢字に対応付けて並べて作成した人名漢字の印影を表記する印影表記領域5と、印影表記領域5に表記された人名漢字の各漢字に対応する外国語スペルを各漢字の対応する位置に表記する外国語スペル分解表記領域8と、印影表記領域5に表記された人名漢字の各漢字に対応する意味を各漢字の対応する位置に外国語スペルで表記する漢字意味表記領域9で構成されている。
【0022】
(実施の形態3)
図4に示す本発明の実施の形態3において、実施の形態1の表記をすべて横書きにして外国人にも馴染みやすくする。説明ラベル3は、外国人の姓又は名の外国人名を外国語で説明ラベル3の中央に表記する外国語人名表記領域4と、外国語人名に対し、外国人名の外国語スペルを分解して読みや発音が似ている漢字に対応付けて並べて作成した人名漢字の印影を表記する印影表記領域5と、印影表記領域5に表記された人名漢字を分解して横方向に並べて説明ラベル3の下部に表記する漢字分解表記領域7と、印影表記領域5に表記された各漢字に対応する人名漢字を分解して表記する漢字分解表記領域7の上部に外国語スペルを各漢字の対応する位置に表記する外国語スペル分解表記領域8と、印影表記領域5に表記された漢字に対応する人名漢字の意味を各人名漢字の横位置に外国語スペルで表記する漢字意味表記領域9で構成されている。
【0023】
(実施の形態4)
図5に示す本発明の実施の形態4において、実施の形態1を横長レイアウトにして横長箱(ケース)にも使用できる利便性を付加したものである。説明ラベル3は、上部中央に外国人の姓又は名の外国人名を外国語で表記する外国語人名表記領域4と、外国語人名に対し、外国人名の外国語スペルを分解して読みや発音が似ている漢字に対応付けて並べて作成した人名漢字の印影を表記する印影表記領域5と、外国語人名を日本語の仮名で表記する外国語人名仮名表記領域6と、印影表記領域5に表記された人名漢字を分解して縦方向に並べて表記する漢字分解表記領域7と、漢字分解表記領域7に表記された人名漢字の各漢字に対応する外国語スペルを各漢字の対応する位置(左側)に表記する外国語スペル分解表記領域8と、人名漢字の各漢字の意味を漢字分解表記領域7に表記された漢字の対応する位置(右側)に外国語スペルで表記する漢字意味表記領域9で構成されている。
【0024】
(実施の形態5)
図6に示す本発明の実施の形態5において、実施の形態1を二つ折りに出来るレイアウトでコンパクトに表記するものである。各漢字に対応する外国語スペルを人名漢字の対応する位置に表記する。説明ラベル3は、外国人の姓又は名の外国人名を外国語で表記する外国語人名表記領域4と、外国語人名に対し、外国人名の外国語スペルを分解して読みや発音が似ている漢字に対応付けて並べて作成した人名漢字の印影を表記する印影表記領域5と、印影表記領域5に表記された人名漢字を分解して横方向に並べて説明ラベル3の下部に表記する漢字分解表記領域7と、印影表記領域5に表記された各漢字に対応する人名漢字を分解して表記する漢字分解表記領域7の上部に外国語スペルを各漢字の対応する位置に表記する外国語スペル分解表記領域8と、印影表記領域5に表記された漢字に対応する人名漢字の位置に外国語スペルで表記する漢字意味表記領域9で構成されている。
【0025】
(実施の形態6)
実施の形態1から実施の形態5に記載された印章の説明ラベルを印刷するための電子データである。外国人に店頭やインターネットを通じて説明ラベルの電子データを販売し、この電子データを購入した外国人はこれを自分のアイテム等に印刷して日本旅行を印象づけてお土産や記念品にすることができる。
【符号の説明】
【0026】
1、10 印章
2 印影
3、11 説明ラベル
4 外国語人名表記領域
5 印影表記領域
6 外国語人名仮名表記領域
7 漢字分解表記領域
8 外国語スペル分解表記領域
9 漢字意味表記領域

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7