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特許7062697並列ハイブリッド園芸システムのためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-22
(45)【発行日】2022-05-06
(54)【発明の名称】並列ハイブリッド園芸システムのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/10 20200101AFI20220425BHJP
   H05B 45/34 20200101ALI20220425BHJP
   H05B 45/345 20200101ALI20220425BHJP
   H05B 45/54 20200101ALI20220425BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20220425BHJP
【FI】
H05B45/10
H05B45/34
H05B45/345
H05B45/54
H01L33/00 J
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019568001
(86)(22)【出願日】2018-02-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-06
(86)【国際出願番号】 US2018020289
(87)【国際公開番号】W WO2018226279
(87)【国際公開日】2018-12-13
【審査請求日】2020-02-04
(31)【優先権主張番号】62/516,462
(32)【優先日】2017-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/692,540
(32)【優先日】2017-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519433481
【氏名又は名称】フルエンス・バイオエンジニアリング・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】FLUENCE BIOENGINEERING,INC.
【住所又は居所原語表記】4129 Commercial Center Drive,Suite 450,Austin,TX 78744,U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ズン・ズオン
(72)【発明者】
【氏名】ランドール・ジョンソン
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-025966(JP,A)
【文献】国際公開第2013/065108(WO,A1)
【文献】特開2014-154472(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/10
H05B 45/34
H05B 45/345
H05B 45/54
H01L 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
お互いに並列に配置された複数のストリングにして、各ストリングが複数の発光ダイオードを含む複数のストリングと、
ある期間で定電圧モード又は定電流モードで動作するように構成された定電源にして、前記複数のストリングに電力を供給するように構成された定電源を備え、
前記定電源は、前記定電源が前記定電流モードで動作する時、事前設定された最大電圧を有し、前記事前設定された最大電圧は、前記定電源から電力が供給される前記ストリングの減じられた数に応じた前記複数のストリングの過電圧状態で生じる電圧であり
前記定電源は、前記事前設定された最大電圧以上に前記定電源からの供給電圧が増加する時、前記定電流モードから前記定電圧モードに切り替わるように構成され、前記定電圧モードの間、前記供給電圧が前記事前設定された最大電圧未満に制御されるハイブリッド園芸システム。
【請求項2】
前記定電源は、定電流セットポイントを有するように事前にプログラムされ、定電流セットポイントに関連の第1電流レベルは、最大電流セットポイントに関連の第2電流レベル未満である、請求項1に記載のハイブリッド園芸システム。
【請求項3】
前記最大電流セットポイントは、前記事前設定された最大電圧に関連する、請求項2に記載のハイブリッド園芸システム。
【請求項4】
前記定電源は、前記定電流モードにおける前記定電流セットポイントで電流を供給する、請求項2に記載のハイブリッド園芸システム。
【請求項5】
前記定電源及び複数のライトバーストリングの間に位置づけられたパルス幅変調器を更に備える、請求項1に記載のハイブリッド園芸システム。
【請求項6】
前記パルス幅変調器は、H信号及びL信号の間で変化する矩形波をある周波数及び持続期間で制御及び生成するように構成され、前記持続期間は、2ミリ秒未満である、請求項5に記載のハイブリッド園芸システム。
【請求項7】
前記複数のストリング内の複数の発光ダイオードは、H信号とL信号の時間量の比に基づいて減光して見える、請求項6に記載のハイブリッド園芸システム。
【請求項8】
前記定電源は、定電流モードに初期設定される、請求項1に記載のハイブリッド園芸システム。
【請求項9】
複数のストリングをお互いに並列に配置する工程にして、各ストリングが複数の発光ダイオードを含む、工程;
前記複数のストリングに定電源を介して電力を供給する工程にして、前記定電源は、ある期間で定電圧モード又は定電流モードで動作するように構成される、工程;
前記定電源が前記定電流モードで動作する時のために前記定電源について所定の最大電圧を設定する工程にして、前記所定の最大電圧は、前記定電源から電力が供給される前記ストリングの減じられた数に応じた前記複数のストリングの過電圧状態で生じる電圧である工程;及び
前記所定の最大電圧以上に前記定電源からの供給電圧が増加する時、前記定電流モードから前記定電圧モードに前記定電源を切り替える工程を含み、
前記定電圧モードの間、前記供給電圧が前記所定の最大電圧未満に制御される、ハイブリッド園芸システムのための方法。
【請求項10】
定電流セットポイントを有するように前記定電源を事前にプログラムする工程を更に含み、
前記定電流セットポイントに関連の第1電流レベルは、最大電流セットポイントに関連の第2電流レベル未満である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記最大電流セットポイントは、前記所定の最大電圧に関連する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記定電源は、前記定電流モードにおける前記定電流セットポイントで電流を供給する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記定電源及び複数のライトバーストリングの間にパルス幅変調器を位置づける工程を更に含み、前記パルス幅変調器は、前記定電源が前記定電圧モードで動作する時に動作するように構成される、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
H信号及びL信号の間で変化する矩形波をある周波数及び持続期間で、前記パルス幅変調器を介して生成する工程を更に含み、前記持続期間は、2ミリ秒未満である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
H信号とL信号の時間量の比に基づいて、前記複数のストリング内の複数の発光ダイオードを減光する工程を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記定電源を定電流モードに初期設定する工程を更に含む、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)本出願は、2017年6月7日に出願された米国仮出願番号No.62/516,462と2017年8月31日に出願された継続出願15/692,540に基づく35U.S.C.119の優先権を主張し、その内容は、その全体において参照により組み込まれる。
【0002】
本開示の例が、並列ハイブリッド園芸システム(paralleled hybrid horticulture system)のためのシステム及び方法に関する。より端的には、実施形態は、定電圧又は定電流モードで動作するように構成された定電力(CP(constant power))電源を利用することを開示し、最大電流及び最大電圧状態が、LEDバーの特性に基づいてプログラムされ得る。
【背景技術】
【0003】
在来型のLEDは、電子から光子への変換を介して光を放出する。電子の速度(電流)が増加すると、放射される光子(放射光束(radiometric flux))の数が比例して増加する。LEDは、(電子光子変換)100%効率ではないため、熱が、電流の関数として比例して増加する。極度の電流で、LEDの量子井戸が飽和することがあり、従って、より大きな電流は、より小さい光出力に帰結する。LEDのIV曲線は、LEDを介する電圧と電流の間の直接的な相関を可能にする。IV曲線に基づいて、LEDは、過電圧状態を検知することができる。過電圧状態において、回路の電圧が、その設計上の上限を超えるまで上昇する。
【0004】
電圧が電流の関数であるため、上述の設計限界を超えるサージ電圧は、続いて、LEDを流れる電流を、設計限界を超えるまで押し上げる。装置に見積もられたもの以上の過電圧状態を生成するサージ電圧によって電気機器に相当な損害が生じる。例えば、過電圧/電流が生じると、LEDは、回路の断線(ワイヤーボンド破断、配線消失)及び過加熱(熱の関数としての材質変化)のために動作を停止し得る。
【0005】
従来、照明器具は、定電流(CC(constant current))電源に並列に結合された複数のLEDストリング(LED strings(LED列))を含む。CC電源を利用すると、LEDストリングの順方向電圧に基づいて個々のLEDストリングに均一に電流が分配される。LEDストリングの順方向電圧が不変であるため、個々のLEDストリングに加えられる電流も不変である。
【0006】
しかしながら、CC電源に結合したLEDストリングの数が、単一のLEDストリングの如く所定閾値未満に低下すると、単一LEDストリングにCC電源からの全電流が流れてしまう。これにより単一のLEDストリングが過剰に駆動され、過剰に発熱し、早期に作動しなくなる。
【0007】
従って、定電流及び/又は定電源を利用する並列ハイブリッド園芸システムのためのより効果的及び効率的なシステム及び方法の必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の例は、並列ハイブリッド園芸システムのためのシステム及び方法に関する。より端的には、実施形態は、定電圧モード及び定電流モードの両方で動作するように構成された定電力(CP)電源の利用を開示し、最大電流及び最大電圧状態が、LEDストリングの順方向電圧に基づいてプログラムされる。実施形態において、定電流セットポイント及び定電圧セットポイントが、各LEDストリングに亘る順方向電圧及び順方向電流に基づいて個別に決定され得る。
【0009】
第1実施形態は、並列に配置された複数のLED回路に結合した定電圧電源を含み得る。LED回路は、直列接続の複数のLED及び定電流(CC)ドライバーを含み得る。並列に配置されたLED回路の数の増加又は減少に応じて、定電流ドライバーは、対応のLED回路らに適用される定電流を維持し得る。
【0010】
第2実施形態は、並列に配置された複数のLED回路に結合した定電圧電源を含み得る。LED回路は、直列接続の抵抗器及びLEDストリングを含み得、複数のLED回路が、お互いに並列に配置される。LED回路内の抵抗器は、対応のLED回路に適用される電流を制限するように構成され得る。実施形態においては、直列接続の複数のLEDを流れる電流が、抵抗器のサイズによって制御される。実施形態においては、LED回路内の各抵抗器は、同一及び又は同等のサイズから成り得る。
【0011】
第3実施形態は、複数のLEDストリングに結合して定電源を含み得る。定電源は、定電流(CC)モードにおいて初期動作するように構成され、過電圧保護状態の時に定電圧(CV)モードに切り替わる。この実施形態において、LEDストリングの順方向電圧は、設計上の最大出力順方向電圧よりも低く構成され得、また、定電源は、定電流モードにおいて初期動作し得る。LEDストリングの数の低下に応答して、LEDストリングに流れる電流は、LEDストリングの順方向出力電圧に基づく過電圧状態まで増加し得る。過電圧状態になる時、電源は、LEDストリングに電流が更に流れることを許容しないこともあり、電源が定電圧モードに切り替わり得る。LEDストリングのIV曲線が不変であるため、LEDストリングへの過電流制限は、LEDストリングの特性に基づいて個別調整され得る。
【0012】
より少数の構成要素とすることでLEDバーの構造を簡素化するように実施形態が構成され得、切断し得る構成要素とより少数の構成要素の間のより少数の接続に起因して信頼性が高くなる。加えて、労働、開発、材料及び品質管理に関連するコストが低減し得る。
【0013】
これら及び他の本発明の側面が、次の記述及び添付図面を併せて考える時により良く理解される。次の記述は、本発明の様々な実施形態及びその多数の特定の詳細を示すものであるが、説明のためのものであり、限定のものではない。多数の代替、変更、追加又は再構成が、本発明の精神内において為すことができ、本発明は、そのような全ての代替、変更、追加又は再構成を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の非限定及び非網羅的な実施形態が次の図面を参照して記述され、そうでないことが示されない限り多種の図において同類の参照番号により同類の部材が参照される。
【0015】
図1図1は、実施形態に係る並列ハイブリッド電力園芸システムを図示する。
【0016】
図2図2は、実施形態に係る園芸システムを図示する。
【0017】
図3図3は、実施形態に係る園芸システムを図示する。
【0018】
図4図4は、実施形態に係る、LED回路の数が閾値未満に低下した園芸システムを図示する。
【0019】
図5図5は、実施形態に係る園芸システムを図示する。
【0020】
図6図6は、実施形態に係る園芸システムを図示する。
【0021】
図7図7は、実施形態に係る、LED回路の数が閾値未満に低下した園芸システムを図示する。
【0022】
図8図8は、実施形態に係る、代表的なLEDの最大電圧に基づく最大電流セットポイント(set point)をプロットするグラフを図示する。
【0023】
図9図9は、実施形態に係る、定電流又は定電力モードで動作するように構成された定電源を用いて過駆動状態を最小化するための方法を示す。
【0024】
図面の幾つかのものに一貫して対応の参照記号が対応の構成要素を示す。当業者は、図面中の要素が簡潔さ及び明確さのために図示され、必ずしも縮尺して描かれていないことを理解するはずである。例えば、図中の幾つかの要素の寸法は、本開示の多様な実施形態の理解の改善を助けるため、他の要素と比べて誇張され得る。また、商業的に実施可能な実施形態において有用又は必要である汎用の熟知された要素は、本開示のこれらの様々な実施形態の図示の妨害の低減を促進する目的で、度々、図示されない。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の記述において、多数の特定の詳細事項が、本実施形態の完全な理解を提供するために説明される。しかしながら、本実施形態を実施するために特定の詳細事項を採用する必要がないことは、当業者には明らかであろう。他の場合、周知の材料又は方法は、本実施形態を不明確にすることを避けるために詳細に記述されない。
【0026】
図1は、実施形態に係る並列ハイブリッド電力園芸システム100を図示する。図1に図示のように、園芸システム100は、CV電源110及びLED回路120を含み得、LED回路120が、CCドライバー130及びLED140を含む。
【0027】
CV電源110は、固定及び/又は一定の電圧を出力するように構成された電源であり得る。CV電源110は、LED140及びLED回路120により生じる負荷に基づいて変化する電流を有するように構成され得る。CV電源110の固定電圧は、順方向電圧とLED回路120により生じる負荷に基づいて設定され得る。
【0028】
LED回路120は、お互いに、またCV電源120に対して並列に結合され得る。各LED回路120は、対応のCCドライバー130及び直列に配置された複数のLED140を含み得る。複数のLED140は、同一及び/又は異なるLEDであり得る。
【0029】
CCドライバー130は、定電流を出力するように構成された電気装置であり得る。CCドライバー130は、LED140の故障を生じさせる高レベルの電流からLED140を保護するように構成され得る。CCドライバー130の固定の電流は、LED回路の所望の負荷に基づいて設定され得る。
【0030】
LED140は、活性化される時に光を放射する発光ダイオードであり得る。適切な電圧がLED140に加えられる時、LEDの電子が、光子の形態でエネルギーを放出する。LED140それぞれは、LEDが動作し、また園芸システム100のための負荷を生成するために要求される順方向電圧を有し得る。
【0031】
図2は、実施形態に係る園芸システム100を図示する。図2に図示のように、園芸システム100は、光ストリング閾値未満であるLED回路120の数(一つ)を有し得る。LED回路120の数は、LED回路の故障、LED回路の除去等といった様々な理由から減少され得る。CCドライバーの実施形態においては、CV電源110から引かれる負荷電流は、LED140により必要とされるものに基づき得る。CCドライバー130は、回路を保護するように構成され得、LED140を過駆動させない。
【0032】
実施形態においては、CV電源110は、一つ又は残りのLED回路(群)120に定電圧を印加するように構成され、CCドライバー130は、定電流でLED140を駆動するように構成され得る。従って、LED140は、LED140を活性化するために電力閾値よりも高い電圧を有し得ず、また、LED140を過駆動しない所望の電流を常に有し得る。
【0033】
図3は、実施形態に係る園芸システム300を図示する。システム300において図示された所定の要素は、上述されている。簡潔さのため、これらの要素の別の説明が省略される。
【0034】
図3に図示のように、複数のLED回路310は、お互いに並列に配置され得る。LED回路310のそれぞれは、抵抗器320及びLEDストリング140を含む。抵抗器320は、LEDストリング140それぞれに加えられる電流を制限及び制御するように構成され得る。LED回路310の数が増加又は減少するに応じて、CV電源110は、システム300に流れる電流を動的に変化し得る。実施形態においては、各LEDストリング140に亘るストリング電圧が、CV電源110により供給される固定電圧に実質的に一致され得る。従って、抵抗器320の大きさは、相対的に小さく維持され得、高い効率を有する。
【0035】
図4に図示のように、園芸システム300内のLED回路310の数は、閾値未満に低下し得る。しかしながら、抵抗器320は、単一のLED回路310に加えられる電流を制限するように構成され得る。実施形態においては、抵抗器320は、システム100内のLED回路310の数が閾値未満の時においても残りのLEDストリング140が過駆動状態にならないサイズに設定され得る。
【0036】
図5は、実施形態に係る園芸システム500を図示する。システム500において図示された所定の要素は、上述されている。簡潔さのため、これらのアイテムの別の説明が省略される。
【0037】
図5に図示のように、パルス幅変調器(PWM)510は、CV電源110及び抵抗器320の間に位置づけられるように構成され得る。PWM510は、ある周波数及び持続期間の矩形波を制御及び生成するように構成され得る。これらの波形が、オフ及びオンに切り替えられる信号、又は、H(ハイ)及びL(ロー)信号を有するものとして用いられ得る。実施形態においては、PWM510は、波形の周波数及びデューティーサイクルを変化し得、2ミリ秒(2 milli-seconds)といった、ヒトの目が差を言い分けられるよりも早い時間周期であり得る。信号の周波数と信号がオフ及び/又はオンレベルにある時間(デューティーサイクル)を変更することによって、LEDストリング140は、電圧信号のチョッピングを介して減光されるように見え得る。これは、LEDが発光している時のH及びL信号の間の比に基づき得る。
【0038】
実施形態においては,PWM510は、CV電源110が抵抗器320に定電圧を印加する時間量を限定するように構成され得る。LEDストリング140が電力を受ける時間の長さを制御することによって、LEDストリング140が減光されるように見え得る。例えば、矩形波が、時間の50%でオンレベルにあり、時間の50%でオフレベルにあるならば、LEDストリング140は、50%減光されているように見え得る。代替として、矩形波が、時間の70%でオンレベルにあり、時間の30%でオフレベルにあるならば、LEDストリング140は、30%減光されているように見え得る。LEDストリング140をより多く又はより少なく減光させるため、PWM510により供給される波形がオフレベル又はオンレベルである時間量の比が、各々、増加又は減少され得る。
【0039】
実施形態においては,PWM510は、定電源が定電圧又は定電流モードで動作している時に定電源と共に動作するように構成され得る。
【0040】
図6は、実施形態に係る園芸システム600を図示する。システム600において図示された所定の要素は、上述されている。簡潔さのため、これらの要素の別の説明が省略される。システム600は、定電力(CP(Constant Power))電源610及びLEDストリング620を含み得る。
【0041】
CP電源610は、定電圧(CV)及び定電流(CC)モードの両方で動作するように構成された電源であり得、両方のCV及びCCモードが過電流及び過電圧保護を有する。実施形態においては、CP電源610の順方向電圧が、LEDストリング620のものよりも僅かに高く、CP電源610は、はじめ、CCモードで動作する。
【0042】
図7に図示のように、園芸システム600内のLEDストリング620の数は、閾値未満に減少され得る。LEDストリング620の数を変化することによって、CP電源600への負荷が動的に変化し得る。システム600内のLEDストリング620の数の低下に応答して、CP電源610は、残りのLEDストリング620に所定の電流で電力を供給し得、LEDストリング620が過電圧状態になる。この点で、電源は、追加の電流が残りのLEDストリング620に流れることを許容しない。CP電源610により供給される電圧の増加のため、CP電源610は、定電圧モードにモードを切り替え得る。
【0043】
定電圧モードの間、CP電源610からの供給電圧は、LEDストリング620の過電圧状態未満の量にプログラムされ得る。しかしながら、LEDストリング620の数が閾値未満の時、システム100上の負荷が減少するため、定電圧モードでCP電源610により供給されるフローティング電流は、過電流状態よりも小さいままであり得る。
【0044】
図8は、代表的なLEDの最大電圧812に基づく最大電流セットポイント(set point)810をプロットするグラフ800を図示する。LED620の直列ストリングは、LEDの数で電圧を乗算する。実施形態においては、CP電源610が定電流を提供する間、システム600におけるLEDストリング620の数を限定することに応答して、システム600に残存する小数のLEDストリング620に印加される電圧が増加する。しかしながら、電圧の増加は、残りのLEDストリング620が過電圧状態にあるならば止み、ここで、CP電源は、定電圧モードに変更されている。
【0045】
加えて、グラフ800は、最大電流出力810により調整可能な定電流セットポイント820を図示する。定電流セットポイント820は、LEDストリング620の最大電圧812に基づくものであり得、定電流セットポイント820の電流は、最大電流セットポイント810の電流未満であり得る。LEDストリングの特性830に基づいて、CP電源610をプログラムし、またLEDストリング620の最大電流及び最大電圧状態を設定できることにより、駆動電流及び最大ライトバー電流(maximum light bar current)の微調整がシステム600に適用され得る。
【0046】
図9は、実施形態に係る、定電流又は定電力モードで動作するように構成された定電源を用いて過駆動状態を最小化するための方法900を示す。以下に提示した方法900の動作は、説明のものであることが意図される。幾つかの実施形態においては、説明されていない1つ又は複数の追加の動作と共に、及び/又は、説明した1つ又は複数の動作無しで、方法900が達成され得る。加えて、図9で図示され、以下に説明される方法900の動作の順番が、限定するものと意図されない。
【0047】
動作910で、定電源は、定電流モードで動作するように構成され、定電源が、複数のLEDストリングの負荷に基づいて複数のLEDストリングに動的な電圧で供給する。
【0048】
動作920で、LEDストリングの数が減少し、対応して負荷を変更する。これによりLEDストリングに供給される電圧の増加が生じ得る。
【0049】
動作930で、定電源による供給電圧が増加し、事前にプログラムされた量に到達する。事前にプログラムされた量は、LEDストリングの過電圧状態に基づくものであり得る。
【0050】
動作940で、事前にプログラムされた量に等しい又はそれよりも大きい電圧に応答して、定電源は、定電流モードから定電圧モードに動的及び自動的に変更し得る。
【0051】
動作950で、定電源は、フローティング電流を有することによりLEDストリングの過電圧状態未満の電圧を残りのLEDストリングに供給し得る。定電源のフローティング電流が事前にプログラムされた電流量よりも大きくなるならば、定電源は、定電流モードに動的に復帰し得る。
【0052】
現在、最も実用及び好適な実施と考えられるものに基づいて、説明のために詳細に本技術を記述したが、そのような詳細が、その目的だけのためのものであり、その技術が開示された実施に限定されず、逆に、添付請求項の精神及び範囲内の修正及び均等な構成も包含するように意図されていると理解される。例えば、本技術は、可能な範囲で、任意の実施の1つ又は複数の特徴は、任意の他の実施の1つ又は複数の特徴と組み合わせ可能であることを想定していると理解される。
【0053】
「一つの実施形態」「実施形態」「一つの例」「例」への明細書を通じた参照は、実施形態又は例との関係で記述された特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書の様々な箇所における「一つの実施形態」「実施形態」「一つの例」又は「例」というフレーズの登場は、必ずしも全てが同一の実施形態又は例に言及するものではない。更には、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施形態又は例において、任意の適切な組み合わせ及び/又はサブコンビネーションにおいて組み合わされ得る。加えて、本明細書に提示の図は、当業者への説明のためのものであり、図面が必ずしも縮尺して描かれていないと理解される。
【0054】
フローチャート及びフローチャートにおけるブロック図は、本発明の様々な実施形態に係るシステム、方法及びコンピュータープログラム製品の候補の実施のアーキテクチャー、機能及び動作を示す。この点について、フローチャートの各ブロック又はブロック図は、特定の論理機能(群)を実施するための1つ又は複数の実行可能な指令を備えるコードのモジュール、セグメント又は部分を表し得る。ブロック図及び/又はフローチャート図における各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、特定の機能又は動作を実行する特定目的ハードウェア基準のシステム、又は特定目的ハードウェア及びコンピューター指令の組み合わせにより実施され得ることにも留意されたい。
図1
図2
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図5
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図9