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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-25
(45)【発行日】2022-05-09
(54)【発明の名称】情報共有システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 65/401 20220101AFI20220426BHJP
【FI】
H04L65/401
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017223878
(22)【出願日】2017-11-21
(65)【公開番号】P2019095998
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】森谷 尚平
(72)【発明者】
【氏名】奥村 草作
【審査官】今川 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-318871(JP,A)
【文献】国際公開第2015/107668(WO,A1)
【文献】特開2011-138438(JP,A)
【文献】特表2017-509966(JP,A)
【文献】特開2006-277447(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 65/401
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ間で情報が共有される1以上の共有項目ごとについて更新された内容を示す更新情報を、サーバ装置から1のユーザに対応するユーザ端末装置に送信する更新情報送信部と、
受信された更新情報に基づいて、更新された共有項目の内容を共有項目ごとに対応するページ構造により提示する更新共有項目画面を、ユーザ端末装置の表示部に表示させる表示制御部と
更新共有項目画面に対して行われる操作であって、更新に対する反応の操作に応じた操作情報を、前記ユーザ端末装置から前記サーバ装置に送信する反応操作受付部と
を備える情報共有システム。
【請求項2】
複数のユーザ間で情報が共有される1以上の共有項目ごとについて更新された内容を示す更新情報を、サーバ装置から1のユーザに対応するユーザ端末装置に送信する更新情報送信部と、
受信された更新情報に基づいて、更新された共有項目の内容を共有項目ごとに対応するページ構造により提示する更新共有項目画面を、ユーザ端末装置の表示部に表示させる表示制御部と、
更新共有項目画面に対して行われる操作であって、更新に対する反応の操作に応じた操作情報を、前記ユーザ端末装置から前記サーバ装置に送信する反応操作受付部と、
前記サーバ装置において、
受信された前記操作情報に基づいて、前記操作情報に対応する反応操作の対象とされた共有項目を更新する共有項目更新部
を備える情報共有システム。
【請求項3】
複数のユーザ間で情報が共有される1以上の共有項目ごとについて更新された内容を示す更新情報を、サーバ装置から1のユーザに対応するユーザ端末装置に送信する更新情報送信部と、
受信された更新情報に基づいて、更新された共有項目の内容を共有項目ごとに対応するページ構造により提示する更新共有項目画面を、ユーザ端末装置の表示部に表示させる表示制御部とを備え、
前記更新情報送信部は、
前記ユーザ端末装置にて表示された更新共有項目画面にて既読に応じた操作が行われた共有項目については、前記更新情報に含めないようにする情報共有システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ間でのコミュニケーションを支援するアプリケーションとして、グループに属するユーザがコメント、画像、電子コンテンツ等を投稿し、投稿情報の一覧において各ユーザの投稿内容が表示されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-84037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるようなアプリケーションでは、例えば他のユーザが投稿したことにより投稿情報が更新された場合には、プッシュ通知による通知が行われる。ユーザは、更新された内容を確認するにあたり、例えばメニュー表示にて配置されるメニュー項目のうちから、投稿情報一覧のメニュー項目を選択したうえで、さらにグループごとに対応する投稿情報のリストのうちから、例えばバッジなどにより更新のあったことが示されるリスト項目を選択する操作を行う。このような操作によって、更新のあった投稿情報が表示され、ユーザは、投稿情報についてどのような内容の更新が行われたのかを確認できる。
しかしながら、上記のようなアプリケーションサーバの画面構成では、更新のあった投稿情報を閲覧するまでに所定段階数の手順による操作が必要となってしまうことから、ユーザにとっては操作が煩わしいと感じてしまい、更新のあった投稿情報をすぐには閲覧しないで後回しにしてしまうような状況も起こりやすくなる。このような状況は、例えば或るユーザが更新した内容をできるだけ早く他のユーザに確認してもらうことが要求される場合には好ましくない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複数のユーザ間で情報を共有するアプリケーションにおいて、共有される情報について更新された内容を確認するための操作手順が簡易化されるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様は、複数のユーザ間で情報が共有される1以上の共有項目ごとについて更新された内容を示す更新情報を、サーバ装置から1のユーザに対応するユーザ端末装置に送信する更新情報送信部と、受信された更新情報に基づいて、更新された共有項目の内容を共有項目ごとに対応するページ構造により提示する更新共有項目画面を、ユーザ端末装置の表示部に表示させる表示制御部とを備える情報共有システムである。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明によれば、複数のユーザ間で情報を共有するアプリケーションにおいて、共有される情報について更新された内容を確認するための操作手順が簡易化されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態における情報共有システムの構成例を示す図である。
図2】本実施形態における情報共有アプリケーションにおける画面遷移例を示す図である。
図3】本実施形態における更新共有項目画面の態様例を示す図である。
図4】本実施形態におけるユーザ端末装置の構成例を示す図である。
図5】本実施形態におけるアプリケーションサーバの構成例を示す図である。
図6】本実施形態における共有情報の一例を示す図である。
図7】本実施形態におけるユーザ端末装置とアプリケーションサーバとが実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施形態における情報共有システムの構成例を示している。同図における情報共有システムは、ユーザ端末装置100-A、100-B、及びアプリケーションサーバ200(サーバ装置の一例)を備える。ユーザ端末装置100-A、100-Bは、それぞれネットワークNWを介してアプリケーションサーバ200と通信可能に接続される。
以降の説明にあたり、ユーザ端末装置100-A、100-Bについて特に区別しない場合には、ユーザ端末装置100と記載する。
【0010】
ユーザ端末装置100-Aは、ユーザAが所持する端末である。ユーザ端末装置100-Bは、ユーザBが所持する端末である。
ユーザ端末装置100-Aとユーザ端末装置100-Bとには、それぞれ情報共有アプリケーションAPがインストールされている。
ユーザ端末装置100は、例えばスマートフォン、タブレット端末等であればよい。
【0011】
情報共有アプリケーションAPは、アプリケーションサーバ200においてパートナーとして登録された複数のユーザ間で情報共有を行うことのできるアプリケーションである。
同図の例では、ユーザAとユーザBとがパートナーとして登録される例を示している。本実施形態における情報共有アプリケーションAPは、例えば夫婦などの2名のユーザがパートナーとして登録し、2名で情報共有するようにされた仕様である場合を例に挙げる。
【0012】
例えば、ユーザAとユーザBのいずれかが自分の所持するユーザ端末装置100の情報共有アプリケーションAP上で、情報共有すべき1つの事項に対応する「共有項目」を新規作成(登録)すると、登録された共有項目が各パートナーの情報共有アプリケーションAP上で提示される。提示された共有項目には、パートナーのそれぞれが情報を付加していくことができる。情報が付加されることに応じて、共有項目が更新されることになる。
一具体例として、ユーザA、ユーザBで週末に或る観光地への観光に行くこととなった場合、ユーザA、ユーザBのいずれかが当該観光に関する共有項目を新規作成する。その後、ユーザA、ユーザBは、作成された共有項目に対して例えば観光のスケジュール、訪問する場所、準備する物等の共有項目に関連する各種の情報を入力することができる。また、互いにメッセージを入力して投稿することもできる。
【0013】
なお、上記のように情報共有アプリケーションAPについて、パートナー関係にあるユーザを2名に限定する本実施形態の仕様はあくまでも一例である。本実施形態の情報共有アプリケーションAPは、3人以上のパートナー間で情報共有が可能なようにされてもよい。
【0014】
アプリケーションサーバ200は、情報共有アプリケーションAPに対応するサーバである。アプリケーションサーバ200は、パートナー間で情報共有アプリケーションAPによる情報共有が行われるようにする。
【0015】
図2は、本実施形態の情報共有アプリケーションAPにおける画面遷移例を示している。
本実施形態の情報共有アプリケーションAPによりユーザ端末装置100に表示される画面には、更新共有項目画面P1、共有項目一覧画面P2、及び共有項目詳細画面P3が含まれる。
更新共有項目画面P1は、登録されている共有項目のうちで、パートナーによる更新がある共有項目ごとの更新内容を提示する画面である。
共有項目一覧画面P2は、登録されている共有項目の一覧を提示する画像である。
共有項目詳細画面P3は、登録されている共有項目のうちから選択された共有項目について詳細内容を提示する画面である。
【0016】
本実施形態においては、情報共有アプリケーションAPが起動された場合には、初期画面として更新共有項目画面P1が表示される。
【0017】
また、更新共有項目画面P1が表示された状態のもとでは、ユーザの所定操作に応じて、共有項目一覧画面P2と共有項目詳細画面P3とのいずれかに遷移することができる。
例えば、更新共有項目画面P1が表示されている状態において、更新共有項目画面P1を閉じるための操作が行われると、共有項目一覧画面P2に表示が遷移する。
また、例えば、更新共有項目画面P1において或る1つの共有項目についての更新内容が表示されている状態において、表示中の共有項目の詳細表示を指示する操作を行うことができる。当該操作に応じて、更新共有項目画面P1において更新内容が表示されていた共有項目についての詳細を提示する共有項目詳細画面P3に表示が遷移する。
【0018】
また、共有項目一覧画面P2が表示された状態のもとでは、ユーザの所定操作に応じて、更新共有項目画面P1と共有項目詳細画面P3とのいずれかに遷移することができる。
例えば、共有項目一覧画面P2が表示された状態のもとで、更新共有項目画面P1への遷移を指示するメニュー項目あるいはボタン等に対する所定操作が行われると、更新共有項目画面P1に遷移する。
また、例えば、共有項目一覧画面P2が表示された状態のもとで、一覧において示される共有項目のうちから1つの共有項目を選択する操作が行われると、選択された共有項目についての共有項目詳細画面P3に遷移する。
【0019】
共有項目詳細画面P3が表示された状態のもとでは、ユーザの所定操作に応じて、更新共有項目画面P1と共有項目一覧画面P2とのいずれかに遷移することができる。
また、共有項目詳細画面P3が表示された状態のもとで、更新共有項目画面P1への遷移を指示する所定操作が行われると、更新共有項目画面P1に遷移する。
また、共有項目詳細画面P3が表示された状態のもとで、共有項目一覧画面P2への遷移を指示する所定操作が行われると、共有項目一覧画面P2に遷移する。
【0020】
続いて、図3を参照して、更新共有項目画面P1の態様例について説明する。以降の説明にあたり、ユーザ端末装置100の表示部はタッチパネルとして構成されており、更新共有項目画面P1に対する操作は、更新共有項目画面P1が表示されたタッチパネルに対する操作として行われる場合を例に挙げる。
【0021】
前述のように、情報共有アプリケーションAPが起動されると、ユーザ端末装置100の画面には、起動して最初に表示される初期画面として、更新共有項目画面P1が表示される。更新共有項目画面P1は、アプリケーションサーバ200から送信される更新情報に基づいて表示される。更新情報は、共有項目ごとの更新された内容を示す情報である。
【0022】
更新共有項目画面P1は、更新のある共有項目ごとに対応するページ構造を有する。1つのページは、1つの共有項目に含まれる情報のうちから更新された内容を抽出して提示する。
同図においては、更新のある共有項目が3つであった場合に対応して、更新共有項目画面P1が、第1ページ~第3ページによる3つのページにより構成された例が示されている。以降の説明において、更新共有項目画面P1を構成する複数のページについて特に区別しない場合には、単にページと記載する。
【0023】
また、本実施形態の更新共有項目画面P1におけるページ順は、更新のあった共有項目ごとにおける最新の更新内容についての更新日時が新しい順に従う。
つまり、同図の例であれば、第1ページから第3ページのうちで、第1ページに対応する共有項目についての最新の更新内容の更新日時が最も新しい。また、第2ページに対応する共有項目についての最新の更新内容の更新日時が、第1ページの次に新しい。また、第3ページに対応する共有項目についての最新の更新内容の更新日時が、最も古い。
なお、更新共有項目画面P1におけるページ順は、上記とは逆に更新日時が古い順に従って設定されてよい。
また、更新共有項目画面P1におけるページ順は更新日時に限定されない。例えば、更新共有項目画面P1におけるページ順は、更新のあった共有項目ごとに対応して設定された優先度に基づいて設定されてよい。更新共有項目画面P1におけるページ順はランダムに設定されてよい。
【0024】
そして、更新共有項目画面P1が最初に表示される際には、更新共有項目画面P1の初期画面として、3つのページのうちの第1ページが表示される。
同図を参照して、更新共有項目画面P1における1のページの態様例について説明する。
【0025】
同図に示される各ページにおいては、ページ番号エリアAR1、見出しエリアAR2、更新内容反映エリアAR3、閉じるボタンエリアAR4が配置されている。
また、第1ページの更新内容反映エリアAR3の右側には隣接ページエリアAR5-Rが配置されている。第2ページの更新内容反映エリアAR3の左側には隣接ページエリアAR5-Lが配置され、右側には隣接ページエリアAR5-Rが配置されている。第3ページの更新内容反映エリアAR3の左側には隣接ページエリアAR5-Lが配置されている。
以降の説明において隣接ページエリアAR5-L、AR5-Rについて特に区別しない場合には、隣接ページエリアAR5と記載する。
【0026】
ページ番号エリアAR1は、対応のページについて、更新共有項目画面P1のページ構造において何番目であるのかを示すエリアである。同図のページ番号エリアAR1においては、全ページ数を分母とし、現ページの順番を分子により示す態様が採られている。これにより、ページ番号エリアAR1により、現ページが全ページにおいて何番目のページであるのかが分かるようになっている。
【0027】
見出しエリアAR2は、対応のページについての見出しを示すエリアである。見出しの内容としては、対応の共有項目について付与されたタイトルと、対応の共有項目についてどのようなタイプの更新が行われたのかが示される。
同図の第1ページの場合であれば、見出しエリアAR2よっては、「ティッシュを買う」とのタイトルの共有項目が新規に追加されたとの更新の行われたことが示されている。
また、第2ページの見出しエリアAR2によっては、「伊豆旅行」とのタイトルの共有項目が削除されたとの更新の行われたことが示されている。第3ページの見出しエリアAR2によっては、「友達と山でキャンプ」とのタイトルの共有項目における内容について更新の行われたことが示されている。
【0028】
更新内容反映エリアAR3には、対応の共有項目について更新された具体的内容を反映させた表示が行われる。また、更新内容反映エリアAR3は、ユーザがパートナーに対してコメントするための操作を行うことができる。
閉じるボタンエリアAR4は、更新共有項目画面P1を閉じるための操作が行われるエリアである。
【0029】
例えば、ユーザは、更新共有項目画面P1の初期表示として行われる第1ページを見ることで、パートナーによって「ティッシュを買う」とのタイトルの共有項目が新規に追加されたことを把握できる。そのうえで、ユーザは、「ティッシュを買う」とのタイトルの共有項目の追加に対して反応したことをパートナーに示したいときには、更新内容反映エリアAR3における反応操作エリアAR31に対して反応を示すための操作を行う。例えば、ユーザは、反応操作エリアAR31に対して、パートナーに対するコメントの入力と、入力したコメントの送信を指示する操作を行うことで、コメントを追加できる。また、ユーザは、反応操作エリアAR31における了解ボタンBT1に対するタップ操作を行うことで、パートナーが行った現ページの更新に対する了解の意思を表すことができる。了解ボタンBT1に対するタップ操作が行われると、他のユーザが同じ共有項目の詳細画面や更新共有項目画面P1のページを表示させた際に、パートナーからの了解があった旨が画面にて示される。
即ち、更新共有項目画面P1のページによっては、ユーザは、対応の共有項目についてのパートナーによる更新の内容の把握と、対応の共有項目に関する了解の意思表示やコメントの追加等により共有項目の更新への反応をパートナーに示すための反応操作を行うことができる。
【0030】
また、第1ページのページ番号エリアAR1においては「1/3」と表示されていることで、現ページが全3ページうちの2番目のページであることが表されている。
また、第1ページにおいては、隣接ページエリアAR5として、更新内容反映エリアAR3の右側に隣接ページエリアAR5-Rが配置されている。
本実施形態の更新共有項目画面P1のページ構造は、第1ページから以降のページにかけて、順次、左から右に配列される態様である。隣接ページエリアAR5は、このようなページ構造のもとで、現在表示されている現ページの1つ前または1つ後にページが配列されていることを示す。第1ページのように更新内容反映エリアAR3の右側に配置される隣接ページエリアAR5-Rは、現ページの1つ後にページのあることを表している。
【0031】
現ページとして第1ページが表示された状態のもとでは、ユーザは、隣接ページエリアAR5-Rが配置されていることで、次ページが存在することを知ることができる。次ページである第2ページを表示させたい場合、ユーザは、現在表示されている第1ページに対して、左方向へのスワイプ操作を行う。左方向へのスワイプ操作を行うことで、第1ページが画面外に向かって左方向に移動し、代わりに画面の外の右側から移動してくるイメージで第2ページが表示される状態となる。
【0032】
表示された第2ページを見ることで、ユーザは、「伊豆旅行」とのタイトルの共有項目が削除されたことを把握できる。なお、ページ2のように削除された共有項目に関しては、以降の更新を行うことはできないので、反応操作エリアAR31は操作が不可となるようにされてよい。操作が不可の反応操作エリアAR31に関しては、例えばグレーアウトなどの態様によって操作が不可であることが表されるようにしてよい。
【0033】
また、第2ページのページ番号エリアAR1においては「2/3」と表示されていることで、現ページが全3ページうちの2番目のページであることが表されている。
また、第2ページにおいては、隣接ページエリアAR5として、更新内容反映エリアAR3の左右のそれぞれに、隣接ページエリアAR5-L、AR5-Rが配置されている。このように第2ページにおいて隣接ページエリアAR5-L、AR5-Rが配置されていることによっても、ユーザは、現ページである第2ページの前の第1ページと、次のページである第3ページとが存在することを把握できる。
【0034】
ユーザは、例えば前ページである第1ページに戻したい場合には、現在表示されている第2ページに対して、右方向へのスワイプ操作を行う。右方向へのスワイプ操作を行うことで、第2ページが画面外に向かって右方向に移動し、代わりに画面の外の左側から移動してくるイメージで第1ページが表示される状態となる。
【0035】
また、ユーザは、次の第3ページを表示させたい場合には、現在表示されている第2ページに対して、左方向へのスワイプ操作を行う。左方向へのスワイプ操作を行うことで、第2ページが画面外に向かって左方向に移動し、代わりに画面の右の左側から移動してくるイメージで第3ページが表示される状態となる。
【0036】
例えば、ユーザが第3ページを表示させる操作を行い、表示された第3ページを見ることで、「友達と山でキャンプ」とのタイトルの共有項目において、パートナーによって更新された内容を把握することができる。
また、同図には示されていないが、例えば第3ページの更新内容反映エリアAR3を上方向にスクロールさせる操作を行って、更新内容反映エリアAR3の表示を下側に移動させていくことができる。そして、更新内容反映エリアAR3の下側に配置される反応操作エリアAR31を表示させ、反応操作エリアAR31に対する操作によって、「友達と山でキャンプ」の共有項目におけるコメントを付加することができる。
【0037】
また、第3ページのページ番号エリアAR1においては「3/3」と表示されていることで、第3ページが最後のページであることが表されている。また、第2ページにおいては、更新内容反映エリアAR3の左側に隣接ページエリアAR5-Lが配置されているが、更新内容反映エリアAR3の右側に隣接ページエリアAR5-Rは配置されていない。このような表示によっても、現在表示されている第3ページが最後のページであることが表されている。
このような態様で表示される第3ページでは、左方向へのスワイプ操作によるページ遷移は不可とされているが、右方向へのスワイプ操作によって、第2ページの表示に戻すことが可能とされている。
なお、例えば左方向へのスワイプ操作により、第1ページが表示されるようにして、ページの遷移が循環的に行われるようにされてもよい。
【0038】
また、第1ページ、第2ページ、及び第3ページのいずれが表示されている状態においても、閉じるボタンエリアAR4に対する操作が行われた場合には、更新共有項目画面P1の表示が終了され、例えば共有項目一覧画面に表示が遷移する。
また、ページが表示されている状態のもとで、現ページに対応する共有項目詳細画面の表示への遷移を指示する操作が可能なようにされてもよい。このような共有項目詳細画面の表示への遷移を指示する操作は、例えば更新内容反映エリアAR3に対するタップ操作であってもよい。
【0039】
図4は、ユーザ端末装置100の構成例を示している。同図のユーザ端末装置100は、通信部101、制御部102、記憶部103、操作部104及び表示部105を備える。
通信部101は、ネットワークNW経由による通信を行う。
【0040】
制御部102は、ユーザ端末装置100における各種制御を実行する。制御部102としての機能は、ユーザ端末装置100にて備えられるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
同図の制御部102は、アプリケーション対応処理部121を備える。アプリケーション対応処理部121は、ユーザ端末装置100にインストールされた情報共有アプリケーションAPに対応する処理を実行する。
【0041】
アプリケーション対応処理部121は、表示制御部1211、及び反応操作受付部1212を備える。
表示制御部1211は、受信された更新情報に基づいて、更新された共有項目の内容を共有項目ごとに対応するページ構造により提示する更新共有項目画面P1を、ユーザ端末装置100の表示部105に表示させる。
反応操作受付部1212は、更新共有項目画面P1に対して行われる操作であって、共有先のユーザ(パートナー)に対する反応として行った操作(反応操作)に応じた情報(反応操作情報)を、ユーザ端末装置100からアプリケーションサーバ200に送信する。
【0042】
記憶部103は、ユーザ端末装置100において利用される各種の情報を記憶する。
【0043】
操作部104は、ユーザ端末装置100において備えられる操作子や入力デバイス等のユーザが操作に用いる部位を一括して示したものである。
表示部105は、制御部102の表示制御に応じて画像を表示する。
表示部105がタッチパネルとして構成される場合には、例えばタッチパネルを構成するタッチパッドが操作部104に含まれる。
【0044】
図5は、アプリケーションサーバ200の構成例を示している。同図のアプリケーションサーバ200は、通信部201、制御部202、及び記憶部203を備える。
通信部201は、ネットワークNW経由による通信を行う。
【0045】
制御部202は、アプリケーションサーバ200における各種制御を実行する。制御部202としての機能は、アプリケーションサーバ200にて備えられるCPUがプログラムを実行することにより実現される。制御部202は、更新共有項目画面P1に対応する制御に関連する機能部として、更新情報送信部221と共有項目更新部222とを備える。
更新情報送信部221は、複数のユーザ間で情報が共有される1以上の共有項目ごとについて更新された内容を示す更新情報を、アプリケーションサーバ200から1のユーザに対応するユーザ端末装置に送信する。
共有項目更新部222は、ユーザ端末装置100から受信された操作情報に基づいて、操作情報に対応する反応操作の対象とされた共有項目を更新する。
【0046】
記憶部203は、アプリケーションサーバ200において利用される各種の情報を記憶する。記憶部203は、ユーザ情報記憶部231と共有情報記憶部232とを備える。
【0047】
ユーザ情報記憶部231は、ユーザ情報を記憶する。図示は省略するが、ユーザ情報は、情報共有アプリケーションAPを利用する者として登録されたユーザごとに関連する情報である。ユーザ情報によっては、1ユーザについて、いずれのユーザがパートナーであるのかを示す情報も含まれる。
【0048】
共有情報記憶部232は、パートナー関係にある2人のユーザ間で、情報共有アプリケーションAPにより共有される情報(共有情報)を記憶する。共有情報は、共有項目ごとに関連する共有項目情報を含む。
【0049】
図6(A)は、共有情報記憶部232が記憶する共有情報の一例を示している。同図の共有情報における1行(1レコード)が1つの共有項目に関連する共有項目情報である。
1つの共有項目情報は、対応ユーザID、共有項目ID、共有項目データ、更新履歴、及び既読履歴の領域を含む。
【0050】
対応ユーザIDの領域は、共有項目に対応するユーザ(対応ユーザ)のユーザIDを格納する。つまり、対応ユーザIDは、対応の共有項目を作成したユーザのユーザIDと、共有項目を作成したユーザとパートナー関係にあるユーザのユーザIDとを格納する。
【0051】
共有項目IDの領域は、対応の共有項目を一意に識別する共有項目IDを格納する。共有項目IDは、例えば共有項目が新規作成される際に、アプリケーションサーバ200が生成し、新規作成された共有項目に付加するようにされてよい。
【0052】
共有項目データの領域は、対応の共有項目についての内容を示す共有項目データを格納する。
【0053】
更新履歴情報の領域は、共有項目データの更新に関する履歴を示す更新履歴情報を格納する。更新履歴情報は、対応の共有項目について情報共有するユーザのいずれかにより更新が行われたことに応じて、更新に関する情報が追加される。
図6(B)は、1つの共有項目情報における更新履歴情報の内容例を示している。同図に示される更新履歴情報は、1回の更新ごとに、更新日時、更新ユーザID(更新を行ったユーザ(更新ユーザ)のユーザID)、更新内容を示す更新データ(共有項目データにおける更新箇所を示す情報であってもよい)を含む。
【0054】
説明を図6(A)に戻す。既読履歴情報の領域は、対応の共有項目についてのこれまでの更新に応じて、対応ユーザのユーザ端末装置100にて提示された更新共有項目画面P1ごとについての対応ユーザによる既読に関する履歴を示す情報(既読履歴情報)を格納する。このような既読履歴情報は、例えば更新履歴情報において示される更新内容のうち、既読とされた更新内容ごとに、既読とした対応ユーザのユーザID、既読となった日時(既読日時)を対尾付けて格納した情報であればよい。
【0055】
図7のフローチャートを参照して、ユーザ端末装置100とアプリケーションサーバ200とが更新共有項目画面P1の表示に関連して実行する処理手順例について説明する。前述のように、本実施形態の情報共有アプリケーションAPは、起動後における最初のアプリケーション画面(初期画面)として、更新共有項目画面P1を表示する。同図では、情報共有アプリケーションAPの起動に応じて開始される処理手順例を示している。
【0056】
ステップS101:ユーザは、情報共有アプリケーションAPを利用するにあたり、情報共有アプリケーションAPを起動させる操作をユーザ端末装置100に対して行う。ユーザ端末装置100において、制御部102は、情報共有アプリケーションAPを起動させる。
【0057】
ステップS102:情報共有アプリケーションAPが起動されたことに応じて、制御部102におけるアプリケーション対応処理部121の機能が有効となる。アプリケーション対応処理部121において表示制御部1211は、初期画面としての更新共有項目画面P1の表示のために、更新共有項目要求をアプリケーションサーバ200に対して送信する。
更新共有項目要求は、更新共有項目画面P1の表示に必要なデータを要求するコマンドである。更新共有項目要求には、起動された情報共有アプリケーションAPに対応して登録されたユーザのユーザIDが含まれる。ユーザIDに代えて、例えば起動された情報共有アプリケーションAPを一意に示すアプリケーションIDが更新共有項目要求に含まれてもよい。アプリケーションサーバ200は、例えばユーザ情報においてユーザIDとアプリケーションIDとを一対一で対応付けて管理していることから、アプリケーションIDにより、情報共有アプリケーションAPのユーザを一意に特定できる。
【0058】
ステップS103:ステップS102による更新共有項目要求の送信に応じて、アプリケーションサーバ200は、更新共有項目ページデータを送信する。表示制御部1211は、アプリケーションサーバ200から受信した更新共有項目ページデータを利用して、更新共有項目画面P1を生成する。ここで生成される更新共有項目画面P1は、図3に例示したようにページ構造を有する。
【0059】
ステップS104:表示制御部1211は、ステップS103により生成した更新共有項目画面P1における第1ページを、起動後の情報共有アプリケーションAPの初期画面として表示部105に表示させる。
ステップS105:また、アプリケーション対応処理部121は、ステップS104により更新共有項目画面P1の第1ページが表示されたことに応じて、第1ページの更新共有項目について既読であることを示す既読フラグを生成する。
【0060】
ステップS106:更新共有項目画面P1を構成するページのうちのいずれか1つが表示されている状態のもとで、反応操作受付部1212は、表示されているページに対する反応操作が行われたか否かについて判定する。反応操作は、具体的には、例えば前述のように、反応操作エリアAR31に対するコメントの追加の操作や、了解ボタンBT1に対する了解の意思表示のための操作である。
ステップS107:反応操作が行われた場合、反応操作受付部1212は、ユーザにより行われた反応操作に応じた反応操作情報をアプリケーションサーバ200に対して送信する。反応操作情報は、反応操作として了解ボタンBT1に対する了解の意思表示の操作が行われた場合には了解を通知する情報を含む。また、反応操作情報は、反応操作として、コメント追加のための操作が行われた場合には、操作により入力されたコメントを含む。
【0061】
ステップS108:また、ステップS106にて反応操作がなかったことが判定された場合、あるいはステップS107の処理の後、以下の処理が実行される。つまり、表示制御部1211は、更新共有項目画面P1を構成するページのうちのいずれか1つが表示されている状態のもとで、他ページへの移行のための操作(他ページ移行操作)が行われたか否かについて判定する。他ページ移行操作は、現ページの1つ前のページへの遷移は、現ページに対する右方向へのスワイプ操作であり、現ページの1つ後のページへの遷移は、現ページに対する左方向へのスワイプ操作である。
ステップS109:他ページ移行操作が行われた場合、表示制御部1211は、これまでの現ページの表示に代えて、他ページ移行操作によって指定された他ページを現ページとする表示を行う。
【0062】
ステップS110:ステップS109により他ページが現ページとして新たに表示されたことに応じて、アプリケーション対応処理部121は、新たに表示された現ページについて、今回の情報共有アプリケーションAPの起動後において既読フラグが生成済みであるか否かについて判定する。
ステップS111:既読フラグが生成済みでない場合、アプリケーション対応処理部121は、現ページの更新共有項目について既読であることを示す既読フラグを生成する。
【0063】
ステップS112:ステップS108にて他ページ移行操作のなかったことが判定された場合、ステップS110にて既読フラグが生成済みであることが判定された場合、あるいはステップS111の処理の後、表示制御部1211は、更新共有項目画面P1の表示を終了させる操作(更新共有項目画面終了操作)が行われたか否かについて判定する。
更新共有項目画面終了操作が行われないと判定された場合には、ステップS106に処理が戻される。
【0064】
ステップS113:ステップS112にて更新共有項目画面終了操作が行われないと判定された場合、表示制御部1211は、更新共有項目画面の表示を終了させ、例えば共有項目一覧画面P2(図2)を表示させる。
ステップS114:また、アプリケーション対応処理部121は、ステップS104にて更新共有項目画面P1が表示されて以降にステップS105またはステップS111にて生成されたページごとの既読フラグを含む既読情報をアプリケーションサーバ200に送信する。
【0065】
続いて、同図を参照して、アプリケーションサーバ200が、更新共有項目要求の受信に応じて実行する処理手順例について説明する。
ステップS201:アプリケーションサーバ200において、更新情報送信部221は、ユーザ端末装置100から送信された更新共有項目要求が受信されるのを待機している。
【0066】
ステップS202:更新共有項目要求が受信されると、更新情報送信部221は、未読共有項目を特定する。
未読共有項目とは、更新共有項目要求の送信元のユーザ端末装置100のユーザが対応する共有項目のうちで、パートナーである他ユーザによる更新のある共有項目であって、かつ、更新内容についてユーザが未読の共有項目である。
共有項目を特定のために、更新情報送信部221は、受信された更新共有項目要求に含まれるユーザIDが対応ユーザIDの領域に格納された共有項目情報を、共有情報記憶部232から検索する。更新情報送信部221は、検索された共有項目情報ごとの更新履歴情報と既読履歴情報とを参照して、検索された共有項目情報のうちで、パートナーとしてのユーザにより更新された内容をユーザが未読の共有項目情報を選別する。例えば、更新履歴情報において示される更新データのうちで、更新日時が既読履歴情報により示されるユーザの最後の既読日時よりも後となる共有項目情報が、更新内容についてユーザが未読の共有項目情報として抽出される。このように選別された共有項目情報が未読共有項目の特定結果となる。
【0067】
ステップS203:更新情報送信部221は、ステップS202により未読共有項目の特定結果として選別された共有項目情報ごとに更新共有項目画面におけるページのデータ(ページデータ)を生成する。生成されたページデータには、対応の共有項目を示す共有項目IDが付加される。
ステップS204:更新情報送信部221は、ステップS203にて生成したページデータを利用して更新共有項目画面P1の表示のためのデータ(更新共有項目画面データ)を生成する。更新情報送信部221は、生成された更新共有項目画面データをユーザ端末装置100に送信する。
【0068】
次に、アプリケーションサーバ200が、反応操作情報の受信に応じて実行する処理手順例について説明する。
ステップS211:アプリケーションサーバ200において、更新情報送信部221は、ユーザ端末装置100から送信された反応操作情報が受信されるのを待機している。
【0069】
ステップS212:反応操作情報が受信されると、共有項目更新部222は、受信された反応操作情報が該当する共有項目についての更新を行う。つまり、更新情報送信部221は、受信された反応操作情報が反映されるように、該当の共有項目についての更新を行う。
このために、共有項目更新部222は、受信された反応操作情報が対応する共有項目情報を、共有情報記憶部232から検索する。反応操作情報には、操作が行われた更新共有項目画面P1のページが対応する共有項目を示す共有項目IDが含まれている。受信された反応操作情報が対応する共有項目情報の検索は、反応操作情報に含まれる共有項目IDを利用して行われる。
共有項目更新部222は、検索された共有項目情報において格納される共有項目データについて、受信された反応操作情報が反映されるように更新を行う。つまり、共有項目更新部222は、受信された反応操作情報にコメントが含まれていれば、反応操作情報に含まれていたコメントが追加されるように共有項目データを更新する。また、受信された反応操作情報に了解を通知する情報が含まれていれば、ユーザにより了解が得られたことが反映されるように共有項目データを更新する。
また、共有項目更新部222は、今回の共有項目データの更新についての履歴が追加されるように、更新履歴情報を更新する。
【0070】
次に、アプリケーションサーバ200が、既読情報の受信に応じて実行する処理手順例について説明する。
ステップS221:アプリケーションサーバ200において、更新情報送信部221は、ユーザ端末装置100から送信された既読情報が受信されるのを待機している。
【0071】
ステップS222:既読情報が受信されると、共有項目更新部222は、受信された既読情報が該当する共有項目における既読履歴情報を更新する。このために、共有項目更新部222は、受信された既読情報が対応する共有項目情報を、共有情報記憶部232から検索する。既読情報には、操作が行われた更新共有項目画面P1のページが対応する共有項目を示す共有項目IDが含まれている。受信された既読情報が対応する共有項目情報の検索は、反応操作情報に含まれる共有項目IDを利用して行われる。
共有項目更新部222は、検索された共有項目情報において格納される既読履歴情報について、受信された既読情報が反映されるように更新を行う。
【0072】
以上説明したように、本実施形態によれば、情報共有アプリケーションAPをユーザ端末装置100にて起動させた際には、初期画面として、更新共有項目画面P1が表示される。更新共有項目画面P1は、パートナー関係にあるユーザ間で情報共有すべき項目ごとに作成された共有項目についての更新内容を示す画面である。
情報共有アプリケーションAPを起動してこのような更新共有項目画面P1がはじめに表示されることで、ユーザは、相手のパートナーとしてのユーザにより更新された共有項目のあることを、まず、把握することが可能となる。
また、更新共有項目画面P1は、共有項目ごとの更新内容を示すページにより構成されたページ構造を有する。例えば、更新共有項目画面P1としては、まず、更新のあった共有項目のリスト項目を提示するリスト構造としたうえで、リストから共有項目を選択する操作が行われたことに応じて更新共有項目のページが表示されるようにすることも可能である。しかしながら、このようなリスト構造の場合には、ユーザには、リストが提示された画面を表示させたことで、更新を確認したとの意識が生じやすい。この場合、ユーザが具体的な更新内容の確認を怠ってしまいがちになる可能性がある。
これに対して、本実施形態であれば、更新共有項目画面P1はページ構造とされていることから、例えば複数の更新共有項目における1つのページがはじめから表示される。このために、ユーザは、リストから更新共有項目を選択する操作を行うことなく、まずは1つの共有項目についての更新内容を確認できる。また、その後は、左右方向へのスワイプ操作によりページを遷移させることができるので、ユーザは、次の共有項目の更新内容についても確認しやすい。このように本実施形態においては、複数のユーザ間で情報を共有するアプリケーションにおいて、共有される情報について更新された内容を確認するための操作手順が簡易化される。
【0073】
また、本実施形態においては、更新共有項目画面P1のページにおいて反応操作エリアAR31が配置されている。これにより、更新共有項目画面P1のページを見て更新内容を確認したユーザが、即座にパートナーとしてのユーザに対して更新に関する反応(応答)を示すことができる。即ち、パートナーとしてのユーザに対して更新に関する反応を示すにあたり、対応の共有項目詳細画面P3に移行しなくともよい。
【0074】
また、本実施形態においては、アプリケーションサーバ200において、既読履歴を管理するようにされている(ステップS222)。そのうえで、アプリケーションサーバ200は、更新共有項目画面データをユーザ端末装置100に送信するにあたり、更新のある共有項目のうち、ユーザが未読の共有項目を抽出するようにしている(ステップS202)。これにより、ユーザ端末装置100にて表示される更新共有項目画面P1によっては、ユーザが更新内容について未読の共有項目に対応する共有項目のページのみをユーザに提示することができる。
【0075】
なお、図7の処理では、アプリケーションサーバ200が、ページ構造に対応する更新共有項目画面データを生成し、ユーザ端末装置100に送信することで、ユーザ端末装置100にてページ構造による更新共有項目画面P1が表示されるようにしている。
しかしながら、例えばアプリケーションサーバ200は、更新のあった共有項目ごとの更新内容のデータをユーザ端末装置100に送信してよい。そして、ユーザ端末装置100にて受信された共有項目ごとの更新内容のデータを利用してページ構造の更新共有項目画面P1を表示するようにしてよい。
【0076】
なお、上述のユーザ端末装置100またはアプリケーションサーバ200としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述のユーザ端末装置100またはアプリケーションサーバ200としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むも共有項目する。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むも共有項目する。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0077】
100(100-A,100-B)ユーザ端末装置、101 通信部、102 制御部、103 記憶部、104 操作部、105 表示部、121 アプリケーション対応処理部、200 アプリケーションサーバ、201 通信部、202 制御部、203 記憶部、221 更新情報送信部、222 共有項目更新部、231 ユーザ情報記憶部、232 共有情報記憶部、1211 表示制御部、1212 反応操作受付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7