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特許7063522傾斜した内側バンドフランジを有するタービンノズル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-25
(45)【発行日】2022-05-09
(54)【発明の名称】傾斜した内側バンドフランジを有するタービンノズル
(51)【国際特許分類】
   F01D 9/02 20060101AFI20220426BHJP
【FI】
F01D9/02 101
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018167441
(22)【出願日】2018-09-07
(65)【公開番号】P2019052639
(43)【公開日】2019-04-04
【審査請求日】2019-01-10
【審判番号】
【審判請求日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】17461604.5
(32)【優先日】2017-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518283355
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ・ポルスカ・エスピー・ズィーオー・オー
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY POLSKA SP. ZO.O.
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100207158
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 研二
(72)【発明者】
【氏名】ミハウ・チャルネッキ
(72)【発明者】
【氏名】ピォトル・パショタ
(72)【発明者】
【氏名】ミハウ・コヴァルチック
(72)【発明者】
【氏名】アダム・クリストファ
【合議体】
【審判長】金澤 俊郎
【審判官】佐々木 正章
【審判官】星名 真幸
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/146637(WO,A1)
【文献】特表2015-514921(JP,A)
【文献】特開昭53-16108(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心線軸(36)を含む回転機械(10)のタービンノズル(104)用の内側バンドアセンブリ(120)であって、前記内側バンドアセンブリ(120)は、
プラットフォーム部分(140)と、
前記プラットフォーム部分(140)に結合され、前記中心線軸(36)に対して斜めに配向された第1のフランジ(142)と、
前記第1のフランジ(142)に結合され、前記第1のフランジ(142)に対して斜めに配向された第2のフランジ(144)と、
を含み、前記プラットフォーム部分(140)および前記第1のフランジ(142)は、前記タービンノズル(104)によって少なくとも部分的に画定されるスロート位置(134)の延長線上の部分(146)で交差する、内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項2】
前記プラットフォーム部分(140)は実質的に軸方向に延在し、前記第2のフランジ(144)は実質的に半径方向に延在する、請求項1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項3】
前記第1のフランジ(142)は、前記プラットフォーム部分(140)に対して斜めに配向されている、請求項2に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項4】
前記第1のフランジ(142)は、
前記プラットフォーム部分(140)に結合された第1の端部(154)と、
前記第2のフランジ(144)に結合された第2の端部(152)と、
前記第1の端部(154)と前記第2の端部(152)との間に延在する前面(156)と、
前記第1の端部(154)と前記第2の端部(152)との間に延在する後面(158)と、を含み、前記前面および前記後面は、前記前面と前記後面との間の厚さを画定し、前記第1のフランジ(142)の厚さは、前記第1の端部(154)と前記第2の端部(152)との間で一定である、請求項1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項5】
前記プラットフォーム部分(140)は、第1の端部(168)および第2の端部(170)を含むプラットフォームシールスロット(160)を含み、前記第1のフランジ(142)は、前記プラットフォームシールスロット(160)と交差するフランジシールスロット(162)を含み、前記フランジシールスロット(162)は、前記プラットフォームシールスロット(160)に対して斜めに配向されている、請求項1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項6】
前記フランジシールスロット(162)は、前記タービンノズル(104)によって少なくとも部分的に画定されたスロート位置(134)で前記プラットフォームシールスロット(160)と交差する、請求項5に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項7】
前記フランジシールスロット(162)は、前記第2のフランジ(144)内に延在する、請求項5に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項8】
前記第2のフランジ(144)は、前記中心線軸(136)に対して垂直に配向されている、請求項1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
【請求項9】
中心線軸(36)を含む回転機械(10)用のタービンノズル(104)であって、前記タービンノズルは、
前縁(130)および後縁(132)を含み、前記後縁に近接するスロート位置(134)を画定する翼形部(124)と、
内側バンドアセンブリ(120)と、
を含み、前記内側バンドアセンブリ(120)は、
前記翼形部に結合されたプラットフォーム部分(140)と、
前記プラットフォーム部分(140)に結合され、前記プラットフォーム部分(140)に対して斜めに配向された第1のフランジ(142)と、を含み
前記プラットフォーム部分(140)および前記第1のフランジ(142)は、前記スロート位置(134)の延長線上の部分(146)で交差する、タービンノズル(104)。
【請求項10】
前記第1のフランジ(142)は、前記中心線軸(36)に対して斜めに配向されている、請求項9に記載のタービンノズル(104)。
【請求項11】
前記第1のフランジ(142)に結合された第2のフランジ(144)をさらに含み、前記第2のフランジ(144)は、前記第1のフランジ(142)に対して斜めに配向されている、請求項9に記載のタービンノズル(104)。
【請求項12】
前記プラットフォーム部分(140)は実質的に軸方向に延在し、前記第2のフランジ(144)は実質的に半径方向に延在する、請求項11に記載のタービンノズル(104)。
【請求項13】
前記第1のフランジ(142)は前記プラットフォーム部分(140)の半径方向内側に配置され、前記第2のフランジ(144)は前記第1のフランジ(142)の半径方向内側に配置される、請求項11に記載のタービンノズル(104)。
【請求項14】
前記第2のフランジ(144)は、前記スロート位置(134)から軸方向にオフセットされている、請求項11に記載のタービンノズル(104)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の分野は、一般に回転機械に関し、より詳細には、斜めに配向された部分を含むタービンノズルの内側バンドに関する。
【背景技術】
【0002】
少なくともいくつかの公知の回転機械は、圧縮機と、圧縮機の下流に連結された燃焼器と、燃焼器の下流に連結されたタービンと、圧縮機とタービンとの間に回転可能に連結されたロータシャフトと、を含む。いくつかの公知のタービンは、ロータシャフトに連結された少なくとも1つのロータディスクと、タービンの段の半分を画定するように各ロータディスクから外側に延在する円周方向に離間した複数のタービンブレードと、を含む。タービン段の他の半分は、タービンブレードの隣接する列の間に軸方向に配置された、固定された円周方向に離間したタービンノズルの列を含む。各タービンノズルは、内側バンドからタービンケーシングに向かって半径方向外側に延在する翼形部を含む。
【0003】
少なくともいくつかの公知のタービンノズルは、軸方向に延在するプラットフォーム部分および半径方向に延在するフランジ部分を含む内側バンドを含む。翼形部はプラットフォーム部分に結合され、フランジ部分はタービンノズルをタービン内の保持リングに結合する。少なくともいくつかの公知のタービンエンジンでは、フランジ部分の位置は、保持リングの構成および保持リングがタービンノズルにどのように取り付けられるかによって決定される。このように、少なくともいくつかの公知のタービンエンジンでは、内側バンドのフランジ部分は、タービン内の空間の制限のためにタービンノズルのスロート位置と軸方向に整列していない。
【0004】
さらに、いくつかの公知の構成では、フランジ部分は半径方向に配向され、プラットフォーム部分およびフランジ部分の両方は、ストリップシールを受け入れる、内部に画定されたスロットを含む。このような設計は、プラットフォーム部分およびフランジ部分のストリップシールの交差部におけるリーク領域の増加に起因して、正の逆流マージン設計仕様を満足しない可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
一態様では、中心線軸を含む回転機械のタービンノズル用の内側バンドアセンブリが提供される。内側バンドアセンブリは、プラットフォーム部分と、プラットフォーム部分に結合された第1のフランジと、を含む。第1のフランジは、中心線軸に対して斜めに配向されている。内側バンドアセンブリはまた、第1のフランジに結合された第2のフランジを含む。第2のフランジは、第1のフランジに対して斜めに配向されている。
【0006】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、プラットフォーム部分および第1のフランジは、タービンノズルによって少なくとも部分的に画定されるスロート位置と軸方向に整列する点で交差する。
【0007】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、プラットフォーム部分は実質的に軸方向に延在し、第2のフランジは実質的に半径方向延在する。
【0008】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第1のフランジは、プラットフォーム部分に対して斜めに配向されている。
【0009】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第1のフランジは、プラットフォーム部分に結合された第1の端部と、第2のフランジに結合された第2の端部と、第1の端部と第2の端部との間に延在する前面と、を含む。第1のフランジはまた、第1の端部と第2の端部との間に延在する後面を含み、前面および後面は、第1の端部と第2の端部との間で一定である、それらの間の厚さを画定する。
【0010】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、プラットフォーム部分は、第1の端部および第2の端部を含むプラットフォームシールスロットを含む。第1のフランジは、プラットフォームシールスロットと交差するフランジシールスロットを含み、フランジシールスロットは、プラットフォームシールスロットに対して斜めに配向されている。
【0011】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、フランジシールスロットは、タービンノズルによって少なくとも部分的に画定されるスロート位置でプラットフォームシールスロットと交差する。
【0012】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、フランジシールスロットは第2のフランジ内に延在する。
【0013】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第2のフランジは前面を含み、フランジシールスロットは、前面に少なくとも部分的に画定される。
【0014】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第2のフランジは中心線軸に垂直に配向される。
【0015】
別の態様では、中心線軸を含む回転機械用のタービンノズルが提供される。タービンノズルは、前縁および後縁を含む翼形部を含む。翼形部は、後縁に近接するスロート位置を画定する。タービンノズルはまた、翼形部に結合されたプラットフォーム部分と、プラットフォーム部分に結合された第1のフランジと、を含む内側バンドアセンブリを含む。第1のフランジは、プラットフォーム部分に対して斜めに配向され、プラットフォーム部分および第1のフランジは、スロート位置と軸方向に整列した点で交差する。
【0016】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第1のフランジは、中心線軸に対して斜めに配向されている。
【0017】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第2のフランジは第1のフランジに結合され、第2のフランジは第1のフランジに対して斜めに配向されている。
【0018】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、プラットフォーム部分は実質的に軸方向に延在し、第2のフランジは実質的に半径方向延在する。
【0019】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第1のフランジは、プラットフォーム部分の半径方向内側に配置され、第2のフランジは、第1のフランジの半径方向内側に配置される。
【0020】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第2のフランジは、スロート位置から軸方向にオフセットされている。
【0021】
別の態様では、中心線軸を含む回転機械用のタービンノズルを製造する方法が提供される。本方法は、翼形部を内側バンドアセンブリのプラットフォーム部分に結合するステップと、第1のフランジが中心線軸に対して斜めに配向されるように、内側バンドアセンブリの第1のフランジをプラットフォーム部分に結合するステップと、を含む。この方法はまた、第2のフランジが第1のフランジに対して斜めに配向されるように、内側バンドアセンブリの第2のフランジを第1のフランジに結合するステップを含む。
【0022】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第1のフランジをプラットフォーム部分に結合するステップは、第1のフランジおよびプラットフォーム部分が翼形部によって少なくとも部分的に画定されるスロート位置で交差するように、第1のフランジをプラットフォーム部分に結合するステップを含む。
【0023】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、翼形部をプラットフォーム部分に結合するステップは、プラットフォーム部分が実質的に軸方向に延在するように、翼形部をプラットフォーム部分に結合するステップを含む。さらに、第2のフランジを第1のフランジに結合するステップは、第2のフランジが実質的に半径方向に延在するように、第2のフランジを第1のフランジに結合するステップを含む。
【0024】
先行するおよび/または後続の実施例および態様のいずれかの主題の少なくとも一部を含むことができる本開示の一態様では、第1のフランジをプラットフォーム部分に結合するステップは、第1のフランジがプラットフォーム部分に対して斜めに配向されるように、第1のフランジをプラットフォーム部分に結合するステップを含む。
【0025】
本開示のこれらの、ならびに他の特徴、態様および利点は、添付の図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読めば、よりよく理解されよう。添付の図面では、図面の全体にわたって、類似する符号は類似する部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】例示的な回転機械の概略図である。
図2図1に示す回転機械と共に使用することができる例示的な高圧タービンアセンブリの一部の部分断面図である。
図3図2に示す高圧タービンアセンブリと共に使用することができる例示的なタービンノズルの斜視図である。
図4図3に示すタービンノズルと共に使用することができる例示的な内側バンドの斜視図である。
図5図2に示す高圧タービンアセンブリと共に使用することができるタービンノズルの概略図である。
図6図3に示すタービンノズルと共に使用することができる代替的な内側バンドの概略図である。
【0027】
特に明記しない限り、本明細書において提供される図面は、本開示の実施形態の特徴を図示するものである。これらの特徴は、本開示の1つまたは複数の実施形態を含む多種多様なシステムで適用できると考えられる。したがって、本図面は、本明細書で開示する実施形態を実施するために必要とされる、当業者には既知の、従来の特徴をすべて含むことを意味しない。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施形態は、タービンノズルのスロートと少なくとも部分的に整列された傾斜したフランジを有する回転機械用のタービンノズルに関する。より具体的には、タービンノズルは、後縁に近接したスロート位置を画定する翼形部を含む。タービンノズルはまた、翼形部に結合されたプラットフォーム部分と、プラットフォーム部分に結合された第1のフランジと、を含む内側バンドアセンブリを含む。第1のフランジは、プラットフォーム部分に対して斜めに配向され、プラットフォーム部分および第1のフランジは、スロート位置と軸方向に整列した点で交差する。内側バンドアセンブリはまた、第2のフランジが第1のフランジに対して斜めに配向されるように、第1のフランジに結合された第2のフランジを含む。設計上の特徴は、プラットフォーム部分と第1のフランジとの交差部をスロート位置に配置する一方で、第2のフランジをスロート位置からオフセットさせることも含む。このような構成は、内側バンドアセンブリのための空間が制限される、より小さなサイズの回転機械に使用することができる。さらに、傾斜した第1のフランジは、スロート位置まで正の逆流マージンを維持するプラットフォーム部分の内側に加圧領域を形成する。より具体的には、高い静圧領域と第1のフランジの前方の加圧領域との軸方向の整列は、パージ空気が隣接するタービンノズルのプラットフォーム部分を横切ってリークし、燃焼ガス経路内の高温燃焼ガスと混合するのを低減または防止する。
【0029】
以下の明細書および特許請求の範囲において、いくつかの用語に言及するが、これらは以下の意味を有すると規定する。
【0030】
単数形「1つの(a、an)」、および「この(the)」は、文脈が特に明確に指示しない限り、複数の言及を含む。
【0031】
「任意の」または「任意に」は、後で述べられる事象または状況が、起こる場合も起こらない場合もあることを意味し、この記述は、その事象が起こる事例と、起こらない事例とを含むことを意味する。
【0032】
本明細書および特許請求の範囲を通してここで使用される、近似する文言は、関連する基本的機能に変化をもたらすことなく、差し支えない程度に変動できる任意の量的表現を修飾するために適用することができる。したがって、「およそ」、「約」、および「実質的に」などの用語で修飾された値は、明記された厳密な値に限定されるものではない。少なくともいくつかの例では、近似する文言は、値を測定するための機器の精度に対応することができる。ここで、ならびに明細書および特許請求の範囲の全体を通じて、範囲限界を組み合わせてもよいし、および/または置き換えてもよい。文脈または文言が特に指示しない限り、このような範囲は識別され、本明細書に含まれるすべての部分範囲を含む。
【0033】
本明細書で用いる「軸方向の」および「軸方向に」という用語は、タービンエンジンの中心線に対して実質的に平行に延在する方向および向きを指す。また、「半径方向の」および「半径方向に」という用語は、タービンエンジンの中心線に対して実質的に垂直に延在する方向および向きを指す。さらに、本明細書で使用する「円周方向の」および「円周方向に」という用語は、タービンエンジンの中心線の周りに円弧状に延在する方向および向きを指す。本明細書で使用する「斜め」および「斜めに」という用語は、それぞれの構成要素または表面から非平行および非垂直の両方の方向に延びる方向を指す。より具体的には、「斜め」および「斜めに」は、0度、90度、または180度ではない2つの構成要素間または2つの表面間の向きの角度を指す。
【0034】
さらに、別途指定のない限り、「第1の」、「第2の」などの用語は、単に標識として本明細書で使用されているに過ぎず、これらの用語が言及する要素に対して順序、位置、または階層上の要件を加えることを意図するものではない。さらに、例えば、「第2の」要素への言及は、例えば、「第1の」もしくはより小さい数字の要素または「第3の」もしくはより大きな数字の要素の存在を必要とせず、または妨げるものではない。本明細書で使用される「上流」という用語は、ガスタービンエンジンの前方端部または入口端部を指し、「下流」という用語は、ガスタービンエンジンの後方端部またはノズル端部を指す。
【0035】
図1は、例示的な回転機械10、すなわちターボ機械、より具体的にはタービンエンジンの概略図である。例示的な実施形態では、回転機械10はガスタービンエンジンである。あるいは、回転機械10は、蒸気タービンエンジン、ガスターボファン航空機エンジン、または別の航空機エンジンを含むが、これらに限定されない、任意の他のタービンエンジンおよび/または回転機械であってもよい。例示的な実施形態では、回転機械10は、ファンアセンブリ12、低圧またはブースタ圧縮機アセンブリ14、高圧圧縮機アセンブリ16、および燃焼器アセンブリ18を含む。ファンアセンブリ12、ブースタ圧縮機アセンブリ14、高圧圧縮機アセンブリ16、および燃焼器アセンブリ18は、流体連通して結合される。回転機械10はまた、燃焼器アセンブリ18および低圧タービンアセンブリ22と流体連通して結合された高圧タービンアセンブリ20を含む。ファンアセンブリ12は、ロータディスク26からファンケース29を含むナセル27に向かって半径方向外側に延在するファンブレード24のアレイを含む。タービンケース31は、低圧またはブースタ圧縮機アセンブリ14、高圧圧縮機アセンブリ16、燃焼器アセンブリ18、高圧タービンアセンブリ20、および低圧タービンアセンブリ22の周りを円周方向に延在する。回転機械10はまた、ファンアセンブリ12の後方に配置され、タービンケース31からファンケース29まで延在する出口ガイドベーン33を含む。低圧タービンアセンブリ22は、第1の駆動シャフト28を介してファンアセンブリ12およびブースタ圧縮機アセンブリ14に連結され、高圧タービンアセンブリ20は、第2の駆動シャフト30を介して高圧圧縮機アセンブリ16に連結される。回転機械10は、吸気口32、排気部34、および中心線軸36を含み、中心線軸36の周りに、ファンアセンブリ12、ブースタ圧縮機アセンブリ14、高圧圧縮機アセンブリ16、およびタービンアセンブリ20、22が回転する。
【0036】
動作時には、吸気口32を通って回転機械10に入る空気は、ファンアセンブリ12を通ってブースタ圧縮機アセンブリ14に向かって導かれる。圧縮された空気は、ブースタ圧縮機アセンブリ14から高圧圧縮機アセンブリ16に向かって排出される。高度に圧縮された空気は、高圧圧縮機アセンブリ16から燃焼器アセンブリ18に向かって導かれ、燃料と混合されて、混合気が燃焼器アセンブリ18内で燃焼される。燃焼器アセンブリ18によって生成された高温の燃焼ガスは、タービンアセンブリ20、22に向かって導かれる。次いで、燃焼ガスは、排気部34を介して回転機械10から排出される。
【0037】
図2は、高圧タービンアセンブリ20の一部の部分断面図である。例示的な実施形態では、高圧タービンアセンブリ20は、複数の段100を含み、複数の段100の各々は、円周方向に離間した複数のステータベーンまたはタービンノズル104の固定列102と、円周方向に離間した複数の回転タービンブレード108の対応する列106と、を含む。各列102のタービンノズル104は、対応するタービンノズル104と高圧タービンアセンブリ20の固定部品との間に結合された保持リング110の周りに円周方向に離間され、保持リング110から半径方向外側に各々延在する。より具体的には、各タービンノズル104は、それぞれの保持リング110に結合された内側バンド114を含む。各タービンブレード108は、半径方向内側のロータディスク112に結合され、ロータディスク112は、第2の駆動シャフト30に結合され、第2の駆動シャフト30によって画定される中心線軸36の周りで回転する。タービンケーシング116は、タービンノズル104およびタービンブレード108の周りに円周方向に延在する。タービンノズル104は、それぞれタービンケーシング116に結合され、それぞれタービンケーシング116から第2の駆動シャフト30に向かって半径方向内向きに延在する。燃焼ガス経路118が、タービンケーシング116と各ロータディスク112との間に画定される。タービンブレード108およびタービンノズル104の各列106、102は、燃焼ガス経路118の一部を通って少なくとも部分的に延在する。動作中には、燃焼ガスは、燃焼ガス経路118に沿って導かれ、タービンブレード108およびタービンノズル104に衝突して、高圧タービンアセンブリ20に回転力を付与することを容易にする。
【0038】
図3は、高圧タービンアセンブリ20(図2に示す)と共に使用することができるタービンノズル104の斜視図である。図4は、タービンノズル104と共に使用することができる例示的な内側バンドアセンブリ120を含む内側バンド114の斜視図であり、図5は、図2に示す高圧タービンアセンブリと共に使用することができるタービンノズル104の概略図である。タービンノズル104は、高圧タービンアセンブリ20内のタービンノズル104の列102を形成するように回転機械10の中心線軸36の周りに円周方向に配置された、複数のセグメントのうちの1つのセグメントである。例示的な実施形態では、タービンノズル104は、内側バンドアセンブリ120、外側バンドアセンブリ122、および内側バンドアセンブリ120と外側バンドアセンブリ122との間に結合され延在する少なくとも1つの翼形部124を含む。より具体的には、一実施形態では、内側バンドアセンブリ120および外側バンドアセンブリ122は、それぞれ、翼形部124と一体に形成される。
【0039】
翼形部124は、前縁130および翼弦方向に離間した後縁132において接続された正圧側側壁126および負圧側側壁128を含み、側壁126、128が前縁130と後縁132との間に画定される。側壁126、128はそれぞれ、内側バンドアセンブリ120と外側バンドアセンブリ122との間で半径方向に延在する。一実施形態では、側壁126は概ね凹状であり、側壁128は概ね凸状である。翼形部124はまた、後縁132に近接したスロート位置134を少なくとも部分的に画定する。本明細書で使用する「スロート位置」という用語は、タービンノズル104の列102内の円周方向に隣接する翼形部124の間のスロートの軸方向位置を特定する。さらに、「スロート」という用語は、本明細書では、円周方向に隣接する翼形部124間の最小制限距離を示すために使用される。具体的には、スロートは、正圧側側壁126から、より具体的には、1つの翼形部124上の正圧側側壁126の後縁132から隣接する翼形部124の負圧側側壁128までの最小距離である。スロート位置134は、燃焼ガス118(図2に示す)が最高の速度を有する位置であり、また、本明細書で説明するように、高静圧領域が低静圧領域から分離される位置を表す。
【0040】
例示的な実施形態では、外側バンドアセンブリ122は、翼形部124に結合されたプラットフォーム部分136と、プラットフォーム部分136から半径方向外側に延在するフランジ部分138と、を含む。プラットフォーム部分136およびフランジ部分138の少なくとも一方は、タービンケーシング116に結合される。同様に、内側バンドアセンブリ120は、プラットフォーム部分140と、第1のフランジ142と、第2のフランジ144と、を含む。図3図5に示すように、プラットフォーム部分140は、翼形部124に結合され、実質的に軸方向に延在する。さらに、第1のフランジ142は、プラットフォーム部分140に結合され、中心線軸36に対して斜めに配向されている。したがって、第1のフランジ142もまた、プラットフォーム部分140に対して斜めに配向されている。さらに、第2のフランジ144は、第2のフランジ144が第1のフランジ142に対して斜めに配向され、また第1のフランジ142から実質的に半径方向に延在するように、第1のフランジ142に結合される。具体的には、第1のフランジ142は、プラットフォーム部分140から延在し、プラットフォーム部分140の半径方向内側に配置され、第2のフランジ144は、第1のフランジ142から延在し、第1のフランジ142の半径方向内側に配置される。
【0041】
図3図5に示すように、スロート位置134は、翼形部124の後縁132に近接して配置される。さらに、例示的な実施形態では、プラットフォーム部分140および第1のフランジ142は、スロート位置134と軸方向に整列した点146で交差する。次いで第1のフランジ142は、第2のフランジ144と結合するように半径方向および前方方向の両方に斜めに延在する。このような構成では、第2のフランジ144は、スロート位置134から軸方向にオフセットされている。より具体的には、第2のフランジ144は、スロート位置134から軸方向にオフセットした位置で保持リング110とのボルト接合を形成する。図5に示すように、スロート位置134は、スロート位置134の前方の高静圧領域PSHを、スロート位置134の後方の低静圧領域PSLから分離する。さらに、第1のフランジ142は、第1のフランジ142の前方の第1の圧力Pを有するノズルキャビティ148を、第1のフランジ142の後方の、ノズルキャビティ148の第1の圧力Pよりも低い第2の圧力Pを有するブレードキャビティ150から分離する。さらに、第2の圧力Pは、低静圧領域PSLと実質的に同様である。例示的な実施形態では、斜めに配向された第1のフランジ142は、ノズルキャビティ148がスロート位置134および交点146と実質的に軸方向に整列した位置で終端するように、ノズルキャビティ148を延ばす。高静圧領域PSHと第1の圧力Pでのノズルキャビティ148とのこのような軸方向の整列は、パージ空気が、隣接するタービンノズル104のプラットフォーム部分140を横切ってノズルキャビティ148からリークすることを低減または防止する。
【0042】
例示的な実施形態では、第1のフランジ142は、プラットフォーム部分140に結合された第1の端部152と、第2のフランジ144に結合された第2の端部154と、を含む。第1のフランジ142はまた、第1の端部152と第2の端部154との間に延在する前面156と、第1の端部152と第2の端部154との間に延在する後面158と、を含む。図5に最も良く示されているように、前面156および後面158は互いに平行であり、それらの間に厚さTを画定し、厚さTは第1の端部152と第2の端部154との間で一定である。
【0043】
例示的な実施形態では、図4に最も良く示されるように、プラットフォーム部分140は、その中に画定されたプラットフォームシールスロット160を含み、第1のフランジ142は、その中に画定されたフランジシールスロット162を含む。プラットフォームシールスロット160は、プラットフォームシール部材164を受け入れるように構成され、フランジシールスロット162は、フランジシール部材166を受け入れるように構成される。シール部材164、166は、ノズルキャビティ148内のパージ空気が隣接するタービンノズル104間でリークし、燃焼ガス経路118(図2に示す)内の高温燃焼ガスと混合することを低減または防止する。
【0044】
図3図5に示すように、フランジシールスロット162は、第1のフランジ142およびプラットフォーム部分140と同様に、プラットフォームシールスロット160に対して斜めに配向されている。さらに、フランジシールスロット162は、スロート位置134でプラットフォームシールスロット160と交差する。このような構成では、フランジシール部材166は、スロート位置134でプラットフォームシール部材164とも交差する。また、図6に示すように、シールスロットまたはシールがスロート位置134に存在しないように、フランジシールスロット162がスロート位置134の前方のプラットフォームシールスロット160と交差し、第2のプラットフォームシールスロット161がプラットフォームシールスロット160の後方のプラットフォーム部分140に形成されることも考えられる。
【0045】
図3および図4に示す実施形態では、プラットフォームシールスロット160は、第1の端部168および対向する第2の端部170を含み、フランジシールスロット162は第2の端部170から延在し、第2の端部170はスロート位置と整列する。図5に示す実施形態では、フランジシールスロット162およびフランジシール部材166は、スロート位置134でプラットフォームシールスロット160およびプラットフォームシール部材164と交差するが、第2の端部170は、スロート位置134およびフランジシールスロット162およびフランジシール部材166を超えて、軸方向後方に延在する。さらに、図3図5に示すように、フランジシールスロット162は、図4に最も良く示されているように、フランジシールスロット162が第2のフランジ144の前面172に少なくとも部分的に画定されるように、第2のフランジ144内に半径方向に延在する。
【0046】
本開示の実施形態は、タービンノズルのスロートと少なくとも部分的に整列された傾斜したフランジを有する回転機械用のタービンノズルに関する。より具体的には、タービンノズルは、後縁に近接したスロート位置を画定する翼形部を含む。タービンノズルはまた、翼形部に結合されたプラットフォーム部分と、プラットフォーム部分に結合された第1のフランジと、を含む内側バンドアセンブリを含む。第1のフランジは、プラットフォーム部分に対して斜めに配向され、プラットフォーム部分および第1のフランジは、スロート位置と軸方向に整列した点で交差する。内側バンドアセンブリはまた、第2のフランジが第1のフランジに対して斜めに配向されるように、第1のフランジに結合された第2のフランジを含む。
【0047】
設計上の特徴は、プラットフォーム部分と第1のフランジとの交差部をスロート位置に配置する一方で、第2のフランジをスロート位置からオフセットさせることも含む。このような構成は、内側バンドアセンブリのための空間が制限される、より小さなサイズの回転機械に使用することができる。さらに、傾斜した第1のフランジは、スロート位置まで正の逆流マージンを維持するプラットフォーム部分の内側に加圧領域を形成する。より具体的には、高い静圧領域と第1のフランジの前方の加圧領域との軸方向の整列は、パージ空気が隣接するタービンノズルのプラットフォーム部分を横切ってリークし、燃焼ガス経路内の高温燃焼ガスと混合するのを低減または防止する。
【0048】
内側バンドアセンブリ上に傾斜したフランジを有するタービンノズルの例示的な実施形態について、上で詳細に説明されている。タービンノズルは、本明細書に記載の特定の実施形態に限定されず、むしろ、構成要素およびステップを、本明細書に記載の他の構成要素および/またはステップから独立して別個に利用することができる。例えば、実施形態は、他のシステムおよび方法と組み合わせて使用することもでき、本明細書に記載のガスタービンエンジンアセンブリのみで実施することに限定されない。むしろ、例示的な実施形態は、他の多くのタービン用途と関連して実現および利用することができる。
【0049】
装置の様々な実施形態の具体的な特徴を一部の図面には示してあって、他の図面には示していないが、これは単に便宜上のためである。さらに、上記の説明における「一実施形態」への言及は、記載した特徴も組み込んだ付加的な実施形態の存在を除外するものと解釈されることを意図しない。装置の原理によれば、図面の任意の特徴は、他の任意の図面の任意の特徴と組み合わせて参照および/または請求することができる。
【0050】
この明細書は、装置を開示するために実施例を用いており、最良の形態を含んでいる。また、いかなる当業者も本開示を実施することができるように実施例を用いており、任意の装置またはシステムを製作し使用し、任意の組み込まれた方法を実行することを含んでいる。装置の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者には想起される他の実施例を含んでもよい。このような他の実施例は、特許請求の範囲の文言との差がない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言との実質的な差がない等価の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることを意図している。
[実施態様1]
中心線軸(36)を含む回転機械(10)のタービンノズル(104)用の内側バンドアセンブリ(120)であって、前記内側バンドアセンブリ(120)は、
プラットフォーム部分(140)と、
前記プラットフォーム部分(140)に結合され、前記中心線軸(36)に対して斜めに配向された第1のフランジ(142)と、
前記第1のフランジ(142)に結合され、前記第1のフランジ(142)に対して斜めに配向された第2のフランジ(144)と、
を含む内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様2]
前記プラットフォーム部分(140)および前記第1のフランジ(142)は、前記タービンノズル(104)によって少なくとも部分的に画定されるスロート位置(134)と軸方向に整列する点(146)で交差する、実施態様1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様3]
前記プラットフォーム部分(140)は実質的に軸方向に延在し、前記第2のフランジ(144)は実質的に半径方向に延在する、実施態様1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様4]
前記第1のフランジ(142)は、前記プラットフォーム部分(140)に対して斜めに配向されている、実施態様3に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様5]
前記第1のフランジ(142)は、
前記プラットフォーム部分(140)に結合された第1の端部(152)と、
前記第2のフランジ(144)に結合された第2の端部(154)と、
前記第1の端部(152)と前記第2の端部(154)との間に延在する前面(156)と、
前記第1の端部(152)と前記第2の端部(154)との間に延在する後面(158)と、を含み、前記前面および前記後面は、前記前面と前記後面との間の厚さを画定し、前記第1のフランジ(142)の厚さは、前記第1の端部(152)と前記第2の端部(154)との間で一定である、実施態様1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様6]
前記プラットフォーム部分(140)は、第1の端部(168)および第2の端部(170)を含むプラットフォームシールスロット(160)を含み、前記第1のフランジ(142)は、前記プラットフォームシールスロット(160)と交差するフランジシールスロット(162)を含み、前記フランジシールスロット(162)は、前記プラットフォームシールスロット(160)に対して斜めに配向されている、実施態様1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様7]
前記フランジシールスロット(162)は、前記タービンノズル(104)によって少なくとも部分的に画定されたスロート位置(134)で前記プラットフォームシールスロット(160)と交差する、実施態様6に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様8]
前記フランジシールスロット(162)は、前記第2のフランジ(144)内に延在する、実施態様6に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様9]
前記第2のフランジ(144)は、前記中心線軸(136)に対して垂直に配向されている、実施態様1に記載の内側バンドアセンブリ(120)。
[実施態様10]
中心線軸(36)を含む回転機械(10)用のタービンノズル(104)であって、前記タービンノズルは、
前縁(130)および後縁(132)を含み、前記後縁に近接するスロート位置(134)を画定する翼形部(124)と、
内側バンドアセンブリ(120)と
を含み、前記内側バンドアセンブリ(120)は、
前記翼形部に結合されたプラットフォーム部分(140)と、
前記プラットフォーム部分(140)に結合され、前記プラットフォーム部分(140)に対して斜めに配向された第1のフランジ(142)と、を含み
前記プラットフォーム部分(140)および前記第1のフランジ(142)は、前記スロート位置と軸方向に整列する点(146)で交差する、タービンノズル(104)。
[実施態様11]
前記第1のフランジ(142)は、前記中心線軸(36)に対して斜めに配向されている、実施態様10に記載のタービンノズル(104)。
[実施態様12]
前記第1のフランジ(142)に結合された第2のフランジ(144)をさらに含み、前記第2のフランジ(144)は、前記第1のフランジ(142)に対して斜めに配向されている、実施態様10に記載のタービンノズル(104)。
[実施態様13]
前記プラットフォーム部分(140)は実質的に軸方向に延在し、前記第2のフランジ(144)は実質的に半径方向に延在する、実施態様12に記載のタービンノズル(104)。
[実施態様14]
前記第1のフランジ(142)は前記プラットフォーム部分(140)の半径方向内側に配置され、前記第2のフランジ(144)は前記第1のフランジ(142)の半径方向内側に配置される、実施態様12に記載のタービンノズル(104)。
[実施態様15]
前記第2のフランジ(144)は、前記スロート位置(134)から軸方向にオフセットされている、実施態様12に記載のタービンノズル(104)。
【符号の説明】
【0051】
10 回転機械
12 ファンアセンブリ
14 ブースタ圧縮機アセンブリ
16 高圧圧縮機アセンブリ
18 燃焼器アセンブリ
20 高圧タービンアセンブリ
22 低圧タービンアセンブリ
24 ファンブレード
26 ロータディスク
27 ナセル
28 第1の駆動シャフト
29 ファンケース
30 第2の駆動シャフト
31 タービンケース
32 吸気口
33 出口ガイドベーン
34 排気部
36 中心線軸
100 複数の段
102 固定列
104 タービンノズル
106 列
108 タービンブレード
110 保持リング
112 ロータディスク
114 内側バンド
116 タービンケーシング
118 燃焼ガス経路
118 燃焼ガス
120 内側バンドアセンブリ
122 外側バンドアセンブリ
124 翼形部
126 正圧側側壁
128 負圧側側壁
130 前縁
132 後縁
134 スロート位置
136 プラットフォーム部分
138 フランジ部分
140 プラットフォーム部分
142 第1のフランジ
144 第2のフランジ
146 交点
148 ノズルキャビティ
150 ブレードキャビティ
152 第1の端部
154 第2の端部
156 前面
158 後面
160 プラットフォームシールスロット
161 第2のプラットフォームシールスロット
162 フランジシールスロット
164 プラットフォームシール部材
166 フランジシール部材
168 第1の端部
170 第2の端部
172 前面
第1の圧力
第2の圧力
SH 高静圧領域
SL 低静圧領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6