IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エクシエル・インコーポレーテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-25
(45)【発行日】2022-05-09
(54)【発明の名称】防爆組立品
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20220426BHJP
   H04M 1/11 20060101ALI20220426BHJP
   H05K 5/06 20060101ALI20220426BHJP
【FI】
G06F1/16 313C
H04M1/11 Z
H05K5/06 B
G06F1/16 312Q
G06F1/16 312L
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019571450
(86)(22)【出願日】2018-10-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-01-14
(86)【国際出願番号】 US2018058175
(87)【国際公開番号】W WO2019089565
(87)【国際公開日】2019-05-09
【審査請求日】2021-02-24
(31)【優先権主張番号】15/798,080
(32)【優先日】2017-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/001,989
(32)【優先日】2018-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514191128
【氏名又は名称】エクシエル・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】XCIEL, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バローデット,ザビエル
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-165216(JP,A)
【文献】特開2010-192972(JP,A)
【文献】特開2005-333020(JP,A)
【文献】特表2015-515035(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0271902(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0311465(US,A1)
【文献】特開2017-077173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16- 1/18
H04M 1/02- 1/23
H05K 5/00- 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防爆組立品であって、
第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第1の消散壁と、隔離材受口と、少なくとも1つのピンハウジング受口と、前記少なくとも1つのピンハウジング受口を通って移動可能に配置された対応するピンと、音響材料受口と、窓と、を備える、第1の部分と、
前記第1の部分の背面の周囲にわたって接着剤で密封され、結果として前記窓をふさいでいる、外側タッチスクリーンと、
第2の消散壁に移行する第2の部分の内縁によって画定された第2の部分の内面と、第2の部分の肩と、第2の部分の窓と、を備える、第2の部分と、
前記第2の部分の肩の周囲にわたって接着剤で密封され、結果として前記第2の部分の窓をふさいでいる、後部要素と、
前記第1の部分および前記第2の部分内に配置されているモバイルデバイスであって、前記モバイルデバイスはモバイルデバイスタッチスクリーンを介して操作可能であり、少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンをさらに備える、前記モバイルデバイスと、
前記少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンに近接して前記音響材料受口内に配置されている、音響材料と、
前記音響材料受口内に前記音響材料を保持するように前記第1の部分に結合されたカバープレートと、を備え、
前記第1の部分および前記第2の部分は、互いに取り外し可能に結合されて筐体を形成し、組み立てられたとき、前記外側タッチスクリーンは、前記モバイルデバイスタッチスクリーンと係合して透過するようになり、前記第2の消散壁は、前記第1の消散壁に隣接し、前記後部要素は、前記モバイルデバイスを再充電するための電荷に対して誘導性である、防爆組立品。
【請求項2】
前記モバイルデバイスは、少なくとも1つのボタンを備え、前記対応するピンは、前記少なくとも1つのボタンと整列されたとき、前記対応するピンが押されると前記対応するボタンが押される、請求項1に記載の防爆組立品。
【請求項3】
前記モバイルデバイスは、入力コネクタを備え、隔離材部材は、前記隔離材受口内に配置されている、請求項1に記載の防爆組立品。
【請求項4】
前記第1の部分は、複数の第1の嵌合孔を含み、前記第2の部分は、前記複数の第1の嵌合孔に対応する複数の第2の嵌合孔を含み、各第1の嵌合孔および第2の嵌合孔のそれぞれは、その中に配置された留め具を有し、各留め具は、5ニュートンメートル~6ニュートンメートルの範囲のトルク値に締め付けられている、請求項3に記載の防爆組立品。
【請求項5】
前記第1の部分は、複数の第1の嵌合孔を含み、前記第2の部分は、前記複数の第1の嵌合孔に対応する複数の第2の嵌合孔を含み、各第1の嵌合孔および第2の嵌合孔のそれぞれは、その中に配置された留め具を有し、各留め具は、5ニュートンメートル~6ニュートンメートルの範囲のトルク値に締め付けられている、請求項1に記載の防爆組立品。
【請求項6】
前記モバイルデバイスは、カメラレンズを介して写真を撮るために構成されており、前記第2の部分は、レンズ窓を備え、組み立てられたとき、前記カメラレンズと前記レンズ窓とが揃えられる、請求項1に記載の防爆組立品。
【請求項7】
前記モバイルデバイスは、電磁ワイヤレス再充電機能用に構成されている、請求項1に記載の防爆組立品。
【請求項8】
前記組立品は、結合すると、前記モバイルデバイスの爆発から生じる炎を少なくとも部分的に消散させるように構成されている、請求項7に記載の防爆組立品。
【請求項9】
前記組立品は、第2の音響材料受口と、その中に配置された第2の音響材料とをさらに備え、
前記音響材料および前記第2の音響材料は、直角プリズム形状のプラグであり、前記音響材料および前記第2の音響材料は、それぞれステンレス鋼焼結材料を含み、前記音響材料および前記第2の音響材料は、それぞれ10ミクロン~30ミクロンの範囲の多孔度を含む、請求項1に記載の防爆組立品。
【請求項10】
防爆組立品であって、
第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第1の消散壁と、音響材料受口と、窓と、を備える、第1の部分と、
前記第1の部分の背面の周囲にわたって接着剤で密封され、結果として前記窓をふさいでいる、外側タッチスクリーンと、
第2の消散壁に移行する第2の部分の内縁によって画定された第2の部分の内面と、第2の部分の肩と、第2の部分の窓と、を備える、第2の部分と、
前記第2の部分の周囲にわたって接着剤で密封されており、結果として前記第2の部分の窓をふさいでいる、後部要素と、
モバイルデバイスタッチスクリーンを介して操作可能であり、少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンをさらに備える、モバイルデバイスと、
前記少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンに近接して音響材料受口内に配置されている、音響材料と、
前記第1の部分および前記第2の部分は、互いに取り外し可能に結合されて筐体を形成しており、前記モバイルデバイスは、前記筐体内に配置されており、前記外側タッチスクリーンは、組み立てられたとき、前記モバイルデバイスタッチスクリーンと係合して透過するようになり、前記後部要素は、前記モバイルデバイスを再充電するための電荷に対して誘導性である、防爆組立品。
【請求項11】
前記第1の部分は、隔離材受口と、少なくとも1つのピンハウジング受口と、前記少なくとも1つのピンハウジング受口を通って移動可能に配置された対応するピンと、をさらに備える、請求項10に記載の防爆組立品。
【請求項12】
前記モバイルデバイスは、少なくとも1つのボタンを備え、前記対応するピンは、前記少なくとも1つのボタンと整列されており、前記対応するピンが押されると前記対応するボタンが押される、請求項11に記載の防爆組立品。
【請求項13】
前記モバイルデバイスは、入力コネクタを備え、隔離材部材は、前記隔離材受口内に配置されている、請求項12に記載の防爆組立品。
【請求項14】
前記モバイルデバイスは、カメラレンズを介して写真を撮るために構成されており、前記第2の部分は、前記後部要素とは別個のレンズ窓を備え、組み立てられたとき、前記カメラレンズと前記レンズ窓とが揃えられる、請求項10に記載の防爆組立品。
【請求項15】
前記モバイルデバイスは、電磁ワイヤレス再充電機能用に構成されている、請求項14に記載の防爆組立品。
【請求項16】
前記組立品は、第2の音響材料受口と、その中に配置された第2の音響材料とをさらに備え、
前記モバイルデバイスは、電磁ワイヤレス再充電機能用に構成されており、前記音響材料および前記第2の音響材料は、直角プリズム形状のプラグであり、前記音響材料および前記第2の音響材料は、それぞれステンレス鋼焼結材料を含み、前記音響材料および前記第2の音響材料は、それぞれ10ミクロン~30ミクロンの範囲の多孔度を含む、請求項10に記載の防爆組立品。
【請求項17】
前記組立品は、結合すると、前記モバイルデバイスの爆発から生じる炎を、前記炎の任意の部分が前記組立品を出る前に、少なくとも部分的に消散するように構成されている、請求項16に記載の防爆組立品。
【請求項18】
防爆組立品であって、
第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第1の消散壁と、第1の音響材料受口と、第2の音響材料受口と、窓と、を備える、第1の部分と、
前記第1の部分の背面の周囲にわたって密封されており、結果として前記窓をふさいでいる、外側タッチスクリーンと、
第2の消散壁に移行する第2の部分の内縁によって画定された第2の部分の内面と、第2の部分の肩と、第2の部分の窓と、を備える、第2の部分と、
前記第2の部分の周囲表面にわたって密封されており、結果として前記第2の部分の窓をふさいでいる、後部要素と、
モバイルデバイスタッチスクリーンを介して操作可能であり、少なくとも2つのスピーカー/マイクロホンをさらに備える、モバイルデバイスと、
前記第1の音響材料受口および前記第2の音響材料受口のそれぞれの内部に配置され、それぞれのスピーカー/マイクロホンに近接している、音響材料プラグと、
前記第1の部分および前記第2の部分は、互いに取り外し可能に結合されて筐体を形成しており、前記モバイルデバイスは、前記筐体内に配置されており、前記外側タッチスクリーンは、組み立てられたとき、前記モバイルデバイスタッチスクリーンと係合して透過するようになり、前記後部要素は、前記モバイルデバイスを再充電するための電荷に対して誘導性である、防爆組立品。
【請求項19】
前記第1および第2の音響材料プラグは、それぞれ直角プリズム形状であり、前記第1および第2のプラグのそれぞれは、ステンレス鋼焼結材料を含む、請求項18に記載の防爆組立品。
【請求項20】
前記筐体は、前記モバイルデバイスの爆発から生じる炎を少なくとも部分的に消散するように構成されており、前記第2の消散壁は、前記第1の消散壁と前記第1の部分の第3の消散壁との間に配置されており、前記モバイルデバイスは、カメラレンズを介して写真を撮るために構成されており、前記第2の部分は、レンズ窓を備え、組み立てられたとき、前記カメラレンズと前記レンズ窓とが揃えられる、請求項19に記載の防爆組立品。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
危険区域での電気デバイスの使用は、電気デバイスの存在がきっかけとなって火災または爆発のリスクが高くなる可能性がある。例えば、電気デバイスは、可燃性のガス、蒸気、または粉塵を含む危険区域での発火源として働く可能性がある。この理由により、危険区域で使用される電気デバイスは、多くの場合、その特定の管轄で規定された要件に従って認証される必要がある。さらに、要求される保護の種類は、多くの場合、関連するリスクおよび危険性によって異なる。
【0002】
危険な環境は分類および規制されているが、その特定の分類、規制、および管理は管轄に依存する。危険区域の電気規格および標準は、概して2つの異なる経路を有すると理解されている。北米では、「Class(クラス)、Division(区分)」システムが使用されているが、世界の他の地域では、主に国際電気化学委員会(IEC)および欧州電気標準化協会(CENELEC)の標準に基づく「Zone(ゾーン)システム」の他の部品を使用している。主な違いは、Zoneシステムでは、危険確率のレベルが2つの「区分」ではなく3つの「ゾーン」に分割されることである。
【0003】
危険な環境の種類は、3つのクラスに分類され、各クラスは、周囲の大気中にある様々な種類の危険性物質に着目している。例えば、ClassIの区域は、発火源の存在下で爆発を引き起こすのに十分な量の可燃性ガスまたは蒸気が空気中に存在する場合を含み、ClassIIの区域は、燃焼性の粉塵が存在する場合を含み、また、ClassIII区域は、引火性混合物を生成するのに十分な量で、空気中に浮遊させるには重すぎる引火性繊維またはその他の材料(例えば、木材チップ、綿、ナイロンなど)が存在する場合を含む。
【0004】
電気デバイスの保護を必要とする2つの一般的な危険区域の種類は、可燃性の蒸気を含む区域と、発火しやすい粉塵やその他の微粒子を含む区域である。さらに、各クラスは、周囲の空気中に引火性または燃焼性の濃度で危険物質が存在する可能性に基づいて、2つの区分に分けられる。Division1は、通常の状態で適切な危険物質(例えば、蒸気、粉塵、繊維)が存在する危険な環境を画定する。Division2は、関連する危険物質が異常状態または障害状態(例えば、コンテナの故障またはその他の漏れの場合)でのみ存在する危険な環境を画定する。
【0005】
可燃性蒸気に関係するClassIの危険な環境に関しては、電気デバイスは、防爆筐体内の内部爆発が外に逃げないように構成された防爆筐体または組立品を介して、筐体の外側で蒸気を引火させる、そのような区域で使用できるようになり得る。このように、可燃性蒸気を有する環境に関しては、防爆組立品は、筐体内への可燃性物質の侵入を減らすと共に、筐体内で爆発が発生した場合に、高温または燃焼中の物質が筐体から漏れるのを防ぐように設計されている。
【0006】
引火性の粉塵および粒子を含むClassIIの危険な環境に関しては、引火性の物質が筐体に入るのを防止するように構成される粉塵着火防止型の筐体または組立品を介して、周囲の環境にある粉塵または他の粒子を着火させる恐れのあるアーク放電、火花、熱をすべて筐体内に閉じ込めることにより、そのような場所でも電気デバイスを使用することができるようになる。また、「本質的に安全」と呼ばれる電気デバイスで使用する組立品と筐体が存在するが、電気デバイスを含む本質的に安全な組立品は、正常または異常な状態にある、特定の危険物質(すなわち、ClassI、ClassII、およびClassIIIの物質)の発火を引き起こすのに十分な電気または熱エネルギーを放出できない。さらに、「非発火性」部品は非スパークであり、防爆筐体と組み合わせるとDiv1、Zone1区域で使用できる。
【0007】
危険区域で使用するための組立品または筐体が開発されてきたが、これらの部品は多くの場合高価であり、特定の電気デバイスで使用するようには構成されていない。また、これらの部品は特定のクラスおよび区分の要件を満たすだけの場合があり、このように、他の危険な環境や異常な状態(すなわち、Division2の状態)の危険な環境では使用し得ない。さらに、これらの部品は保護された電気デバイスに永続的に結合され、同じ筐体での複数の電気デバイスの使用を制限する場合がある。このように、当技術分野では、危険な環境の様々な種類の条件で安全に使用できる本質的に安全なまたは防爆組立品および/または筐体が必要である。また、そのような筐体が保護された電気デバイスに恒久的に結合または一体的に形成されておらず、同じ筐体で異なる電気デバイスの使用を可能にするようにすると有益であろう。
【0008】
基準は、ユーザーが世界のどの地域にいるかによって異なることに注意されたい。危険なガス、蒸気、および粉塵ベースの雰囲気にわたる安全な運用のために、北米のClass1、Division1および2に加えて、Zone1および2の厳しいATEX/IECEx(国際電気標準会議)を満たすことができるモバイルデバイス用の防爆組立品が望まれる。つまり、このような組立品は、ATEX、IECEx、およびNAのそれぞれの例によって異なる可能性がある仕様の最も難しい部分を満たすべきである。
【発明の概要】
【0009】
本開示の実施形態は、第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第1の消散壁と、隔離材受口と、少なくとも1つのピンハウジング受口と、少なくとも1つのピンハウジング受口を通って移動可能に配置され得る対応するピンと、音響材料受口と、窓と、のうちの1つ以上を有する第1の部分を含み得る防爆組立品に関する。
【0010】
組立品は、外側タッチスクリーンを含み得る。外側タッチスクリーンは、第1の部分の背面の周囲にわたって密封され得る。結果として、外側タッチスクリーンは、窓をふさいだり、あるいは密封したり、ブロックしたり、閉じたりし得る。
【0011】
組立品は、第2の消散壁に移行する第2の部分の内縁によって画定され得る第2の部分の内面と、第2の部分の肩と、第2の部分の窓と、のうちの1つ以上を有する第2の部分を含み得る。
【0012】
組立品は、第2の部分の肩の周囲にわたって密封され得る後部要素を含み得る。結果として、後部要素の使用は、第2の部分の窓をふさぎ得る。
【0013】
組立品は、第1の部分および第2の部分内(または、間、内部など)に配置されたモバイルデバイスを含み得る。モバイルデバイスは、モバイルデバイスタッチスクリーンを介して操作可能であり得る。モバイルデバイスは、少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンを含み得る。
【0014】
音響材料受口内に配置された音響材料プラグがあり得る。受口、およびこのようなプラグは、少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンに近接し得る。音響材料受口内に音響材料を保持するように、第1の部分に結合されたカバープレートがあり得る。
【0015】
実施態様において、第1の部分および第2の部分は、互いに解放可能に結合され、筐体を形成し得る。この点で、その組み立てのとき、外側タッチスクリーンは、モバイルデバイスタッチスクリーンと係合し、透過し得る。モバイルデバイスは、筐体内にあり得る。
【0016】
結合すると、第2の消散壁は第1の消散壁に隣接し得る。
【0017】
後部要素は、モバイルデバイスを再充電するための電荷に対して誘導性であり得る。
【0018】
モバイルデバイスは、少なくとも1つのボタンを含み得る。実施態様において、対応するピンは、少なくとも1つのボタンと揃えられ得る。この点で、対応するピンが押されると、対応するボタンが押される結果となり得る。
【0019】
モバイルデバイスは、入力コネクタを含み得る。
【0020】
組立品は、隔離材受口内に配置された隔離材部材を含み得る。
【0021】
第1の部分は、複数の第1の嵌合開口部を含み得、第2の部分は、複数の第1の嵌合開口部に対応する複数の第2の嵌合開口部を含み得、逆も同様である。第1の嵌合開口および第2の嵌合開口のそれぞれのうちの1つ以上は、その中に配置された留め具を有し得る。留め具のそれぞれは、約5ニュートンメートル~約6ニュートンメートルの範囲のトルク値に締め付けられ得る。
【0022】
モバイルデバイスは、カメラレンズを介して写真を撮るように構成され得る。このように、第1の部分および/または第2の部分のいずれかは、レンズ窓を含み得る。カメラのレンズおよびレンズ窓は、組み立てられたとき、揃えられ得る。
【0023】
モバイルデバイスは、電磁ワイヤレス再充電機能用に構成されている。モバイルデバイスは、筐体内に配置されている間に再充電され得る。
【0024】
組立品は、モバイルデバイスの爆発から生じる炎を少なくとも部分的に消散するように構成され得る。
【0025】
組立品は、第2の音響材料受口およびその中に配置された第2の音響材料プラグのような、他の受口を含み得る。
【0026】
任意のプラグは、直角プリズム形状であり得る。任意のプラグ材料は、ステンレス鋼焼結材料であり得る。任意のプラグは、多孔度を有し得る。実施態様において、多孔度は、約10ミクロン~約30ミクロンであり得る。
【0027】
本開示の他の実施形態は、第1の部分と、それと解放可能に結合されて筐体を形成する第2の部分と、筐体内に配置されたモバイルデバイス、のうちの1つ以上を含み得る防爆組立品に関する。
【0028】
第1の部分は、第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第1の消散壁と、音響材料受口と、窓と、を含み得る。
【0029】
第1の部分の背面の周囲にわたって接着剤で密封され、結果として窓をふさいでいる、外側タッチスクリーンがあり得る。
【0030】
第2の部分は、第2の消散壁に移行する第2の部分の内縁によって画定された第2の部分の内面と、第2の部分の肩と、第2の部分の窓と、を備える、第2の部分を含み得る。
【0031】
第2の部分の肩の周囲にわたって接着剤で密封され、結果として第2の部分の窓をふさいでいる後部要素があり得る。
【0032】
モバイルデバイスは、モバイルデバイスタッチスクリーンを介して操作可能であり得る。モバイルデバイスは、少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンを備え得る。
【0033】
少なくとも1つのスピーカー/マイクロホンに近接した音響材料受口内に音響材料が配置され得る。
【0034】
外側タッチスクリーンは、モバイルデバイスタッチスクリーンと係合して透過し得る。
【0035】
後部要素は、モバイルデバイスを再充電するための電荷に対して誘導性であり得る。
【0036】
本開示の他の実施形態は、第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第2の消散壁と、隔離材ハウジング受口と、ピンハウジング受口と、窓と、をさらに有する第1の部分と、第1の部分の背面の周囲にわたって接着剤で密封された外側タッチスクリーンと、第1の部分に解放可能に結合されている第2の部分と、を含み得る防爆組立品に関し、第2の部分は、第1の消散壁に移行する第2の部分の内縁と、隔離材ハウジングと、ピンハウジングと、によって画定された第2の部分の内面をさらに有し得る。
【0037】
第1の消散壁と、第2の消散壁と、第3の消散壁とがあり得る。第2の消散壁は、第1の消散壁と第3の消散壁との間に配置され得る。
【0038】
組立品は、第1の部分および第2の部分内に配置されたモバイルデバイスを含み得る。モバイルデバイスは、モバイルデバイスタッチスクリーンを介して操作可能であり得る。実施態様において、第1の部分および第2の部分は、互いに解放可能に結合されるように構成され得る。隔離材ハウジングは、隔離材ハウジング受口内で嵌合し得る。ピンハウジングは、ピンハウジング受口内で嵌合し得る。組み立てられたとき、外側タッチスクリーンは、その上で作製されたタッチ作動信号のモバイルデバイスタッチスクリーンに透過性であり得る。
【0039】
モバイルデバイスは、入力コネクタを含み得る。隔離材ハウジングは、隔離材ボアを含み得る。隔離材部材は、隔離材ボア内に配置され得る。
【0040】
モバイルデバイスは、カメラレンズを介して写真を撮るように構成され得る。第2の部分は、レンズ窓を含み得る。組み立てられたとき、カメラのレンズとレンズの窓とは揃えられ得る。
【0041】
モバイルデバイスは、オンオフボタンを含み得る。ピンハウジングは、可動ピンを含み得る。組み立てられたとき、可動ピンは、オンオフボタンと揃えられ得る。実施態様において、可動ピンが押されると、オンオフボタンが押される結果となり得る。
【0042】
モバイルデバイスは、電磁ワイヤレス再充電機能用に構成され得る。第2の部分は、第2の部分の窓を含み得る。後部窓ガラスは、その周囲で第2の部分の裏面に接着剤で密封され得、それにより、第2の部分の窓を閉じる。
【0043】
結合すると、組立品は、モバイルデバイスの爆発から生じる炎を少なくとも部分的に消散するように構成され得る。
【0044】
本開示の他の実施形態は、第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第2の消散壁と、隔離材ハウジング受口と、ピンハウジング受口と、窓と、を備える、第1の部分と、第1の部分の背面の周囲にわたって接着剤で密封された外側タッチスクリーンと、第1の部分に解放可能に結合されて筐体を形成する第2の部分と、第2の部分は、実質的にその周囲に延在する第1の消散壁に移行する第2の部分の内縁と、隔離材ハウジングと、ピンハウジングとによって画定された第2の部分の内面とをさらに備え、筐体内に配置されたモバイルデバイスと、モバイルデバイスは、モバイルデバイスのタッチスクリーンを介して操作可能である、を含み得る、防爆組立品に関する。隔離材ハウジングは、隔離材ハウジング受口内で嵌合し得る。ピンハウジングは、ピンハウジング受口内で嵌合し得る。結合すると、外側タッチスクリーンは、その上で作製されたタッチ作動信号のモバイルデバイスタッチスクリーンに透過性であり得る。モバイルデバイスは、入力コネクタを含み得る。隔離材ハウジングは、隔離材ボアを含み得る。隔離材部材は、隔離材ボア内に配置され得る。
【0045】
本開示のさらに他の実施形態は、第1の部分の背面と、第1の部分の周縁と、第1の部分の内縁と、第2の消散壁と、隔離材ハウジング受口と、ピンハウジング受口と、窓と、を備える第1の部分と、第1の部分の背面の周囲にわたって接着剤で密封された外側タッチスクリーンと、第1の部分に解放可能に結合されて筐体を形成する第2の部分と、第2の部分は、実質的にその周囲に延在する少なくとも第1の消散壁に移行する第2の部分の内縁と、隔離材ハウジングと、ピンハウジングとによって画定された第2の部分の内面とをさらに備え、筐体内に配置されたモバイルデバイスと、モバイルデバイスは、モバイルデバイスのタッチスクリーンを介して操作可能である、を含み得る、防爆組立品に関する。
【0046】
これらおよび他の実施形態、特徴、および利点は、以下の詳細な説明および図面で明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0047】
本明細書で開示される実施形態の完全な理解は、本明細書で以下に提示される開示の詳細な説明、および添付の図面から得られ、これらの図面は、例示のみを目的とし、本実施形態を限定するものではない。
【0048】
図1A】本開示の実施形態による、防爆タブレット組立品の前側等角投影組立図を示す。
図1B】本開示の実施形態による、図1Aの防爆タブレット組立品の後側等角投影組立図を示す。
図1C】本開示の実施形態による、図1Aの防爆タブレット組立品の前側等角投影部品分解図を示す。
図1D】本開示の実施形態による、図1A防爆組立品の横断面図の防爆タブレット組立品の後側等角投影部品分解図を示す。
図2A】本開示の実施形態による、防爆組立品の横断面図を示す。
図2B】本開示の実施形態による、図2Aの防爆組立品の密封係合の拡大断面図を示す。
図2C】本開示の実施形態による、図2Aの防爆組立品の炎がその中にある炎経路の拡大断面図を示す。
図3A】本開示の実施形態による、防爆組立品の背面側に解放可能に結合された手持ち付属品の上面図を示す。
図3B】本開示の実施形態による、図3Aの手持ち付属品の上面図を示す。
図3C】本開示の実施形態による、ユーザーが保持する図3Aの防爆組立品の側面図を示す。
図4A】本開示の実施形態による、防爆組立品の背面側に解放可能に結合された磁気取り付け付属品の上面図を示す。
図4B】本開示の実施形態による、表面に磁気的に取り付けられた状態で、ユーザーが使用する図4Aの防爆組立品の側面図を示す。
図5A】本開示の実施形態による、別のまたは代替の延長部を有する第1の部分の下向きの部分正面図を示す。
図5A】本開示の実施形態による、凹部領域を有する外側タッチスクリーンの下向きの部分正面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本明細書で開示されるのは、防爆組立品に関する新規の装置、システム、および方法であり、その詳細は本明細書で説明される。
【0050】
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して詳細に記載される。以下の説明および特許請求の範囲では、「含む」および「備える」という用語は、例えば「・・・を含むが、これに限定されない」など、自由な形で使用される。本開示は、関連する装置、システム、および方法を参照して説明され得られるが、本開示は、図示または記載される特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。むしろ、当業者は、本明細書の実施形態に従って様々な構成を実施できることを理解するであろう。
【0051】
必須ではないが、一貫性および理解の容易さのために、様々な図の同様の要素は、同様の参照番号で示され得る。本開示のより完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が記載されており、しかしながら、本明細書に開示された実施形態は、これらの特定の詳細なしで実施され得ることが当業者には明らかであろう。他の例では、説明を不必要に複雑にすることを避けるために、よく知られた特徴は詳細に説明されていない。「上方」、「下方」、「上」、「下」、「前」、「後」、「右」、「左」、「下降」などの方向用語は、便宜上、および一般的な方向および/または向きを参照し、説明のみを目的とするものであり、開示を限定するものではない。
【0052】
パーツ、部品などの接続、カップリング、またはその他の接触形態には、潤滑剤、フランジ間のガスケット、Oリング、ねじ山間のPTFEなどのような、追加の密封材料などの従来の品目が含まれる。特定の部品、サブ部品などの作製および製造は、成形、形成、機械加工、積層造形など、当業者には明らかであるようになり得る。本開示の実施形態は、既存の機械およびシステムに新規、使用、および/または改造される1つ以上の部品を提供する。1つ以上の部品は、ステンレス鋼、アルミニウム、粉砕アルミニウム、金属合金などの金属材料から作製され得る。
【0053】
上記の様々な特性、ならびに以下により詳細に説明する他の特徴および特性は、実施形態の以下の詳細な説明を読み、添付の図面を参照することにより、当業者には容易に明らかになるであろう。
【0054】
用語
本明細書で使用される「接続」という用語は、それぞれの部品(またはサブ部品)と別の部品(または別のサブ部品)との間の接続を指し、固定、可動、直接、間接、および係合、結合、配置などに類似することができ、ねじ、ナット/ボルト、溶接などによって使用できる。「接続」、「係合」、「結合」、「取り付け」、「据え付け」などの用語や、要素間の相互作用を表す他の用語の使用は、相互作用を直接相互作用に限定することを意図したものではなく、記載した要素間の間接的な相互作用も含まれ得る。
【0055】
本明細書で使用される「流体」という用語は、液体または気体を指すことができ、炭化水素などの特定の種類の流体だけに関連するものではない。
【0056】
本明細書で使用される「パイプ」、「導管」、「ライン」などの用語は、任意の流体伝達手段を指すことができ、本質的に管状であることができる。
【0057】
本明細書で使用される「燃焼」という用語は、炎(火の目に見える部分)およびガス状生成物の産生をもたらし得る燃料と酸化剤との間の発熱反応を指し得る。
【0058】
本明細書で使用される「爆発」という用語は、通常、高温の発生およびガスの放出を伴う、極端な様式でのエネルギーの放出の形態での燃焼を指し得る。爆発により、炎、熱、衝撃波、圧力波、またはその他の効果を生じることができる。爆発は、燃焼の形態と呼ばれ得る。
【0059】
本明細書で使用される「炎」という用語は、火の目に見える部分を指すことができる。炎は、可視光、赤外線、時には紫外線を発する燃焼反応の生成物を指すことができ、その周波数スペクトルは、燃焼する物質と中間反応生成物の化学組成に依存する。
【0060】
本明細書で使用される「防爆組立品」という用語は、組立品内での爆発または発火の結果として、組立品の外部環境での爆発を適切に防ぐことができる組立品を指すことができる。
【0061】
本明細書で使用される「消火筐体」という用語は、適切な結合により、燃焼、爆発、または筐体内から発火した他の形態から生じる炎を消す(または抑制等)のに適した炎経路を、筐体に提供または構成する組み立て可能な筐体を指すことができる。用語は、所望の構成を達成することにさらに関連する場合があり、特定の業界、標準、仕様、要件などに照らして結果を得ることができる。「炎消散」という用語は、消火に類似していることができる。
【0062】
本明細書で使用される「炎経路」という用語は、炎が通過することがあり得る防爆組立品内の一定量の方向および/または距離(線形または非線形)の空間領域を指すことができる。防爆組立品は、適切な炎経路を提供するように構成することができ、最終的に炎(またはその任意の部分)が組立品を出る前に消化するか、またはさもなければ組立て品を出る。
【0063】
本明細書で使用される「透過性」という用語は、材料が信号を通過させる能力を指すことができる。例えば、防爆組立品のタッチスクリーンは、それに接触する組立品内に保持されたモバイルデバイスタッチスクリーンへの人間のタッチによって作成された信号を伝達することができる。これは、例えば、抵抗または静電容量など、タッチスクリーンの両方の電気的性質を変更することで発生することができる。
【0064】
「CNC機械加工」という用語は、ロボットまたは機械工がコンピューター操作機器を実行して機械パーツ、工具などを作成するコンピューター数値制御(CNC)プロセスを指すことができる。
【0065】
本明細書に記載の実施形態は、アップル社によって製造されたiPad(登録商標)またはiPhone(登録商標)などのタッチスクリーンを有するタブレットコンピューターを含む防爆組立品を含む。特に、防爆組立品は、取り外し可能に結合された筐体内に配置されたタブレットコンピューターまたは電話を含む。筐体は、Class1Div2ClassIIDiv2、Class1DivI、Class2DIVI、Zone2、Zone22、Zone1、Zone21区域に対応する、可燃性の蒸気および引火性の粉塵などを含む、危険区域でタブレットコンピューターまたは電話の使用を可能にすることができる。また、筐体は、Zone/Division1、2の状態の間、危険区域でタブレットまたは電話の使用を可能にする。さらに、組立品は、周囲の環境で有害物質を発火させるのに十分な火花または電気/熱エネルギーの放出を可能にしないように、非発火性であるように構成される。
【0066】
ある実施形態では、ClassI/Division2、ClassII/Division2、ClassI/Division1、ClassII/Division1、ATEXZone2、Zone1およびIECEx分類区域を含む、ユーザーが危険な環境でタブレットを操作することを可能にする、筐体付きの非刺激性、修正されていないタブレットコンピューターまたは電話(例えば、iPad2、iPad3、iPhone8+など)が提供される。
【0067】
初めに図1A、1B、1C、および1Dを共に参照すると、本明細書に開示される実施形態による、防爆組立品の前側等角投影組立図、後側等角投影組立図、前側等角投影部品分解図、および後側等角投影部品分解図が、それぞれ、示されている。
【0068】
防爆組立品100は、組み立てられ、および破壊された(または分解された)構成で示され、一般に、(タブレットコンピューターまたは電話のような)モバイルデバイス102と、第2のまたは下部分108に開放可能に結合された第1のまたは上部分106を有する筐体104とを含む。実施形態において、モバイルデバイス102は、iPadまたはiPod(登録商標)の任意のバージョンのような、アップル社による製品であり得る。しかしながら、モバイルデバイス102は、他の製造業者のものを含むがこれに限定されない、他の様々な種類およびスタイルのタブレットコンピューターまたは電話を備え得る。この実施形態では、筐体部分106、108、および筐体104の他の(サブ)部品は、NEMA4規格を満たす粉砕アルミニウムから形成され得る。
【0069】
筐体104は、消火筐体として構成され得る。本明細書の実施形態は、IEC60079-0(ドロップボール試験について記載するセクション26.4.2を参照)に従って「耐衝撃性」試験に合格するように構成された防爆組立品100を提供する。ドロップボール試験では、通常1kgの質量のボールが0.2m~0.4mの範囲から落下する。
【0070】
したがって、組立品100の「防爆」能力に影響を及ぼすことなく、落下したボールの衝撃に耐えるように外側タッチスクリーン110を構成することが望ましい場合があり得る。後部ガラス155および/または保護レンズ157は、組立品100の「防爆」能力に影響を及ぼすことなく、落下したボールの衝撃に耐えるように構成されることがさらに望ましい場合があり得る。
【0071】
外側タッチスクリーン110、後部要素155、および/またはレンズ157は、前述の種形成要件に適した耐久性のある硬化した頑丈な材料であり得るが、耐薬品性(すなわち、様々な化学環境の影響を受けない)でもあり得る。材料は、ガラス、サファイアガラス、炭素繊維、その他のガラス複合材料などを含む。
【0072】
組立品100に関連する「防爆」は、本明細書で記載するように、組み立てられたとき、そこから生じる爆発を実質的または完全に封じ込めることができる筐体104を指し得る。筐体104は、組み立てられたとき、モバイルデバイス102の爆発または他の同様の故障からなど、その中から生成された炎を完全に消火するように構成され、および可能であり得る。
【0073】
筐体104(または適用可能な(サブ)部品)は、NEMA4規格を満たす粉砕アルミニウムから形成され得る。しかしながら、他の実施形態では、筐体104は他の頑丈な材料から形成され得る。重要なこととして、防爆組立品100は、北米ClassI,Division1、ClassI,Division2、ClassII,Division2区域、および、ClassII,Division1、米国以外のZone2および1ATEXならびにIECEx分類区域、を含む危険区域で使用するように構成され得る。当業者には明らかであるように、そのような設定内で満足のいく使用のためにこれらの団体によって認証されるためには、様々な要件が満たされなければならない。
【0074】
基準は、衝撃、落下、熱調整(または耐久性)、熱衝撃、温度要件、爆発圧力、過圧、トルクテストなどに関するものである。
【0075】
図1Aおよび1Bは、周囲環境に露出する配線または他の導体がない閉鎖または組み立てられた構成の組立品100を示し、図1Cは、分解図で組立品100を示す。組み立てられると、組立品100は、北米ClassI,Division1、ClassI,Division2、ClassII,Division2区域、および、ClassII,Division1、米国以外のZone2および1ATEXならびにIECEx分類区域、で使用するために構成され得る。
【0076】
組立品100は、モバイルデバイス102が内部に配置された状態で、上部分106が下部分108と密封状態で結合される場合の設定で使用するように構成され得る。「密封結合」は、特定の仕様に密封係合する部分106、108を含み得られるが、ある程度の切断は許容される。この意味で、「密封」には、金属間密封への言及が含まれ得る。しかしながら、密封は、追加的または代替的に、部分106、108間のOリングまたはガスケットの使用を含み得る。ガスケット(図2A)は、部分106、108の近接で筐体104との密封係合を支援または強化するように構成され得る。
【0077】
筐体104に関して、第1の部分106は前面112を含み得る。第1の部分106は、前面112の反対側に配置された背面114を含み得る。背面114は、背面114と外側タッチスクリーン110との間を密封するための適切な表面を提供し得る。密封用の表面は、内縁と背面内縁との間、および背面の周りに延在し得る。明らかなように、第1の部分106は、その「窓」(または開口部)113を外側タッチスクリーン110の存在によって閉鎖し得る。
【0078】
外側タッチスクリーン110は、本明細書で特定される様々な仕様を満たすのに適した、剛性で耐久性のある材料の薄くて平らな部分であり得る。当業者は、外側タッチスクリーン110が前述のドロップボール試験に耐えるように構成されることができることを理解するであろう。したがって、外側タッチスクリーン110は、約0.5mm~約1.2mmの範囲の厚さT1を有し得る。厚さT1は、タッチスクリーン110のサイズに依存し得、タッチスクリーン110は、使用が望まれる特定のモバイルデバイスにさらに依存し得る。外側タッチスクリーン110は、限定されるものではないが、概して、窓113を密封するのに適した寸法を有する長方形の形状であり得る。タッチスクリーン110は、筐体104押しデバイスとモバイルデバイス102のボタンとの間の様々な接続性に適応させるために1つ以上の領域111を有し得る。
【0079】
第2の部分108は、第2の部分の内面116を含み得る。内面116は、第2の部分の周縁117によって縁取られ得る。内面116にわたって延在する内側の面取りされた表面があり得る。第2の部分108の内面は、特定のモバイルデバイスの仕様に適応させるように機械加工され得る。この点で、面取りまたは丸みを帯びた表面は、代わりに線形であり得る。
【0080】
第2の部分108は、第2の部分の後部外面118を含み得る。後部外面118は、概して平坦であり得る。まったく同様に、後部外面118は、少なくとも1つの隆起表面145を有し得る。隆起表面の使用は、モバイルデバイス102の下に隆起表面がある場合に有用であり得る。例えば、隆起表面145は、隆起したモバイルデバイス表面151(カメラ149用)と一致し得る。隆起表面に近接する下面138は、それと密封係合する保護レンズ157を有し得る。この点で、筐体104は、モバイルデバイス102がそれに関連する1つ以上の隆起面を有する場合でも、その完全性を維持するように構成され得る。
【0081】
このように、第2の部分108は、複数の別個の開口部(例えば、レンズ157用および後部要素155用)を含み得る。レンズ157は、適切な寸法(カメラ149がある場所に近接する開口部をふさいでいる(または閉じる)厚さを含む)を有し得る。レンズの厚さは、約0.5mm~約1.5mmであり得る。レンズ157は、平行な周縁および/または丸い周縁を有し得る。
【0082】
第2の部分108は、第1の部分106のそれぞれの角123(およびモバイルデバイス102の角)と一致し、整列/嵌合するように構成され得る1つ以上の角122を含み得る(122a、dおよび123a、dを参照)。
【0083】
外側タッチスクリーン110は、接触点(またはインターフェース、層など)を介したモバイルデバイス102のタッチスクリーン126との完全な透過性嵌合および係合用に構成された平坦な下面124を有してもよい。この点で、組立品100は、周囲の環境から内部爆発の影響を隔離できるという相乗効果を提供し得るが、それでもユーザーはモバイルデバイス102のタッチスクリーンインターフェース(およびボタン130、131、132のオン/オフ-ここでは表示されていない-など)にアクセスして操作することができる。当業者は、接触点が、タッチスクリーン126の表面と外側タッチスクリーン110との間の適切な量の接触を指し、モバイルデバイス102が外側タッチスクリーン110とのインターフェースを介してアクセス可能に操作可能であることを理解するであろう。
【0084】
前面112は、面112にわたって背面114まで延在することができる外周表面縁部134を有し得る。第1の部分106は、前面112と、前面112の反対側に配置された背面114とを含み得る。背面114は、背面114と外側タッチスクリーン110との間を密封するための適切な表面を提供し得る。密封用の表面は、内縁136と背面内縁137との間、および背面114の周りに延在し得る。
【0085】
図示されるように、外側タッチスクリーン110は、にかわ(glue)などの接着剤(ここでは表示されていない)の層を介するように、第1の部分106と接着剤で密封して接続され得る。にかわは、本明細書で説明される危険な環境に耐えるのに適したものであり得る。接着剤の層は、外側タッチスクリーン110と第1の部分106との間に完全な周囲密封を提供し得る。接着剤は、筐体104の内部および外部の両方からの温度または化学物質の重要な変化に耐えるのに適し得る。
【0086】
外側タッチスクリーン110と第1の部分104との間の密封係合は、組立品100がその組み立てられた構成にあるときに(例えば、図1A)、流体または粒子(例えば、粉塵、微粒子、繊維など)が筐体104に出入りするのを防止または少なくとも実質的に制限するために有益であり得る。
【0087】
同様に、第1の部分106は、第1の消散壁185を有し得る。残留炎が第1の消散壁185を通過して移動する場合、炎は、(第2の部分108の)第2の消散壁186をさらに越えて通過するのに抵抗される。追加された冗長性のさらなる尺度として、第1の部分106は、第3の消散壁187を有し得る。当業者は、第2の部分108が、第1の消散壁および第3の消散壁との嵌合を適応させるための溝付き表面または領域を有し得ることを理解するであろう。同様に、第1の部分106は、第2の消散壁186との嵌合に適応させるための溝付き表面または領域を有し得る。第1の消散壁185は、モバイルデバイス102の故障に起因する任意の炎の第1の(横)接触点であり得る。
【0088】
海洋波のエネルギーが障壁(または壁)によって消散し得るのと同じように、爆発からのエネルギーも消散する。当業者は、第1の消散壁の構造が、そのようなことを行うために構成され適切であると認識するであろう。当業者は、炎が消散する可能性がある可視および/または熱エネルギーの形態であることを最初に理解するだろう。
【0089】
第2の部分108の内面は、第2の消散壁186を形成する表面へと続くことができ、これは、アーチ状に含むように、内縁120から外向きおよび上向きに延在し得る。
【0090】
第1の部分106の表面縁部134は、平坦、平面、丸みを帯びた、または任意の適切な形状であり得、限定されることを意図しない。表面縁部134は、1つ以上のバンパー嵌合穴143を有することができ、それにより、それぞれのバンパー142が(ねじであり得るバンパーカプラー144を介して)それと結合され得る。したがって、1つ以上のバンパー142を筐体104に結合し得る。
【0091】
バンパー142は、特に組立品100が不注意に落下した場合の衝撃吸収用に、モバイルデバイス102に追加の保護を提供するのに適した材料のものであり得る。限定されないが、バンパー142は、ゴム、プラスチック、シリコーン、または他の同等の材料で作製され得る。さらに、図は1つ以上の角バンパーを示してもよいが、バンパー142は、組み立てられた筐体104の周囲全体にわたって(または他の部分に追加、または代替として)配置されるなど、他の形状を有し得る。
【0092】
重要なことに、嵌合面、-すなわち面114、116(それぞれのうねり、縁などを含む)および内面(それぞれのうねり、縁などを含む)-は、それらの間を密封係合するように構成し得る。密封係合は、金属間であり得、または少なくとも部分的に含み得る。筐体104の消火特性を促進するために、第1の部分106および第2の部分108の対応する嵌合面の間の分離を著しく減少させることが望ましい。
【0093】
第1の部分106および第2の部分108のいずれかまたは両方は、CNC機械加工から作製され得る。
【0094】
この点で、第1の部分106と第2の部分108が一緒に結合されるとき、部分106、108のそれぞれの近接表面間の距離は、約0.05インチ未満であり得る。実施態様において、任意の特定の近接接触点でのギャップは、約0.01インチ~約0.05インチの範囲であり得る。部分106、108にわたって非常にきつい、または厳密な公差の密封を使用することは、認定された防爆組立品の仕様を満たすのに重要である。
【0095】
第1の部分106は、1つ以上の第1の嵌合開口146を有し得る。第1の嵌合開口146は、それぞれの留め具148を受容するように構成され得る。実施態様において、留め具148はねじ式留め具であり得る。非限定的な実施例として、留め具148は、A2ステンレスM5×0.8×8mmトルクス(登録商標)頭ねじであり得る。留め具148は、それぞれの第2の部分の開口部150を通して挿入可能であり得る。第2の部分108を通して挿入可能であり、第1の部分106の開口部にねじ込まれるように示されているが、この構成は同様に逆にすることができる。
【0096】
いかなる特定の配置または数にも限定されないが、第1の部分106と第2の部分108との間の所望の公差適合を促進またはさもなければ貢献するために、留め具148の十分な配置および使用があり得る。留め具148は、約3N・m~約8N・mの範囲の留め具トルク値に締め付けられ得る。実施態様において、留め具のトルク値は少なくとも5N・mであり得る。留め具のトルク値は、約5N・m~約6N・mの範囲にあり得る。
【0097】
モバイルデバイス102は、前部周縁154、および操作可能なタッチスクリーン126をさらに含み得る、前面152を有し得る。モバイルデバイス102は、後部周縁(ここでは表示されていない)によって画定され得る背面を含み得る。周縁154と後部周縁との間に延在し得、面取り面または縁部156があり得る。実施態様において、1つ以上の面取りされた角があり得る。
【0098】
モバイルデバイス102は、前面152に配置された第1のボタン130(当業者によって理解されるように「ホーム」ボタンまたはスイッチであり得る)を含み得る。一組の第2のボタン131(例えば、音量アップ/ダウン)、および第3のボタン132(当業者によって理解されるように「オン/オフ」ボタンまたはスイッチであり得る)など、ユーザー対話に基づいて様々な機能を提供する他のボタンがあり得る。ボタン130、131、132は、面取り面156上、またはモバイルデバイス102の周囲の任意の位置に配置され得る。本明細書の実施形態によれば、第1のボタン130、第2のボタン131、および第3のボタン132は、部分106、108が一緒に結合されるときに完全にアクセス可能および作動可能であり得る。
【0099】
モバイルデバイス102は、様々なレンズおよび関連する回路、ソフトウェア、メモリなどを含む、または含むと理解されるカメラ149を含み得る。例えば、(それぞれのカメラ回路に関連する)カメラ149の保護カメラレンズ158があり得、これは背面159に配置され得る。本明細書の実施形態によれば、レンズ158を介して写真を撮ることができることを含む、モバイルデバイス102のカメラ機能は、部分106、108が一緒に結合されるときに完全にアクセス可能および作動可能であり得る。レンズ158は、第2の部分108の外側レンズ窓157と揃えられ得る。外側レンズ窓157は、防爆組立品100の仕様を満たすか、またはそれを超えるように構成され得る。
【0100】
モバイルデバイス102は、入力コネクタ103を含み得る。入力コネクタは、モバイルデバイス102と充電器(それぞれのコードおよびコネクタを含む-ここには示されていない)のような外部電気デバイスとの間のデータおよび/または電力転送を可能にするように構成され得る。本明細書の実施形態によれば、入力コネクタは、部分106、108が一緒に結合されるとき、組立品100の外部環境から完全に隔離され得る。それでも、入力コネクタは、部分106、108が一緒に結合されたときに完全にアクセス可能になり得る。
【0101】
入力コネクタへの隔離またはアクセス可能の違いは、プラグ、ねじなどの隔離材部材(または単に「隔離材」)107が存在するためであり得る。この点で、組み立てられた筐体104は、分解に頼ることなく、ユーザーが入力コネクタ103にアクセスする能力を提供し得る。
【0102】
ここに示されるように、隔離材107は、隔離材受口160への密封係合用に適切なサイズおよび構成のものであり得る。実施形態において、隔離材107は、第1の部分106との迅速な接続および切断用に構成され得、それにより、入力コネクタ102への迅速なアクセスが生じ得る。まったく同様に、隔離材107は、1つ以上の留め具196を介して第1の部分106にしっかりと固定され得る。隔離材107は、第1の部分106内の受口162に揃えることが可能な1つ以上の開口161で構成され得る。受口162は、第1の部分106を完全に貫通する必要はない。受口162は、留め具196とねじ係合するように構成され得る。
【0103】
隔離材107は、レンチ、六角レンチ、または締め付けられた隔離材107に必要なトルク値を提供するためのツールに適した他の種類の特徴を介して、ツールへのアクセスを容易にするように構成された隆起ヘッドを有してもよい。他の実施形態では、筐体104は非トルク構成を有してもよい。例えば、隔離材107(またはそれぞれの留め具)は自動ロック式であってもよい。
【0104】
モバイルデバイス102は、1つ以上のスピーカーおよび/またはマイクロホン(それぞれの回路およびメモリに関連付けられている)105を有し得る。独特かつ有利には、筐体104は、音響エネルギーは通過できるが気体は通過しないように、スピーカー105に近接して配置できる音響通過材料163で構成し得る。この点で、組立品100は、マイクロホンへの音声または音の伝達に対するあらゆる小さな障害を伴う通信目的に使用され得る。
【0105】
したがって、実施形態では、1つ以上の材料受口164を、例えば、第1の部分106の側面134、前面112などに形成または機械加工され得、またはその逆の場合、第2の部分108についても同様である。少なくとも1つの受口164があり得る。ここに示されているように、2つの受口164があり得、1つはそれぞれのスピーカー/マイクロホン部105に近接している。ユーザーの耳がある場所に近接する少なくとも1つの受口164および/またはユーザーの口がある場所に近接する、少なくとも1つの(または別の1つ)受口164があり得る。
【0106】
当業者が理解するように、音響通過材料163は、受口内にぴったりと留まり、それぞれのカバープレート167によって所定の位置に保持されるように構成され得る。カバープレート167は、1つ以上の留め具196を介して第1の部分106にしっかりと固定され得る。留め具196は、カバープレート開口部166を通して留め具受口165に挿入され得る。受口165は、留め具196とねじ係合するように構成され得る。受口165は、第1の部分106の側面134を完全に貫通する必要はない。材料受口は、それぞれの音響通路168を有し得る。
【0107】
音響通過材料163は、特定の形状に限定されず、ある意味で「プラグ」または「音響プラグ」と呼ばれ得る。実施態様において、材料またはプラグ163は、本来は直角プリズムであり得る。プラグ163は、深さが約1mm~約3mm、幅(または高さ)が約1mm~約3mm、長さが約5mm~約10mmであり得る。しかしながら、プラグ163の寸法は、受口164内に収まるものであればよい。プラグ163は、空気などのガス状物質が通過することを可能にし得るが、炎に対して完全に不透過性であり得る。そのため、筐体104の内部の炎は、突破しない。
【0108】
プラグ材料163は、ステンレス鋼焼結材料であり得る。この点で、材料は、融点未満の熱を加えることによりステンレス鋼粉末の小粒子の溶接プロセスにより作製され、その後、所望の形状に機械加工される。プラグ163は、約10ミクロン~30ミクロンの多孔度を有し得る。
【0109】
新しいiPhone8およびそれ以降のバージョン、ならびに同等の代替品の場合、筐体104は後部要素またはガラス155を含み得る。後部要素155の使用は、モバイルデバイス102の電磁「無線」再充電機能との干渉を防止または緩和するのに役立ち得る。したがって、第2の部分108は、後部要素155を受け入れるように構成された開口部153を有し得る。
【0110】
後部窓要素は、特性が外側タッチスクリーン110のそれに匹敵する場合があり得、しかしながら、後部要素155と外側タッチスクリーン110は同じである必要はない。例えば、両者は、本明細書で説明される「ボール落下」試験の仕様を満たすように構成され得るが、異なる材料でも作製され得る。この点で、外側タッチスクリーン110は、人間のタッチに関連する信号透過性のために構成されてもよく、一方、後部要素155は、無線再充電に対して誘導性であるように構成され得る(例えば、電気再充電信号は、後部要素155を通過し、一方、第2の部分208の固体裏当て-特に金属性-は、信号を通し得ない)。
【0111】
組立品100は、モバイルデバイス102が内部に配置された状態で、上部分106が下部分108と密封状態で結合される場合の設定で使用するように構成され得る。限定されないが、後部要素155は、接着剤の層(ここでは表示されていない)などを介して、第2の部分108と接着剤で密封して接続され得る。接着剤の層は、後部要素155と第2の部分108との間に完全な周囲密封を提供し得る。接着剤は、筐体104の内部および外部の両方からの温度または化学物質の重要な変化に耐えるのに適し得る。
【0112】
筐体104は、「防爆」能力に適応させるために、様々な他の隔離点およびアクセス可能点を有し得、同時にモバイルデバイス102とのボタン相互作用性を有し得る。
【0113】
例えば、第1の部分106は、第1のボタン分離領域190を有し得る。領域185は、第1の部分106内の凹部として構成され得、これは、周縁または側面134上にもあり得る。領域190は、押しピン192の通過を適応させるために、第1の部分106を完全に貫通する第1の穴列191aを有し得る。ここでは準平行楕円形で示されているが、凹部領域190の形状は限定されることを意図していない。
【0114】
第1の可撓性インサート193は、領域190内に(完全に含む)嵌り込んで固定するように構成され得る。可撓性インサート193は、ゴムなどの任意の適切な耐久性のある材料であり得る。可撓性インサート193は、カバープレート195がその上に設置されると、筐体104の外側に延在するように構成された1つ以上の突出ナブ194を有し得る。本開示の任意の可撓性インサートは、ゴムまたはゴム状材料で作製され得る。
【0115】
組み立てにおいて、押しピン190の端部192bは、突出ナブ194の下側部分内にあり、突出ナブ194を押すと、それぞれのボタン131に対してピン192の他端が押し付けられるようになる。
【0116】
カバープレート195は、1つ以上のプレート留め具(ねじなど)196を介して第1の部分106に結合され得る。留め具196は、カバープレートおよび可撓性インサート193の揃えられた開口部を通過し、受口191bに進入し得る。とりわけ、受口191bは、部分106を完全に貫通する必要はない。受口191bは、留め具196とのねじ係合用にねじ切りされ得る。
【0117】
モバイルデバイス102の他のボタンがアクセス可能である必要があり得る程度まで、他の匹敵する構造があり得る。このように、第2の凹部領域(ここでは表示されていない)が存在し得る。領域は、第1の部分106内の凹部として構成され得、これは、周縁または側面134上にあり得る。領域は、押しピン197の通過を適応させるために、第1の部分106を完全に貫通する第1の穴列(または穴)198aを有し得る。ここでは準平行楕円形で示されているが、凹部領域の形状は限定されることを意図していない。
【0118】
第2の可撓性インサート193aは、第2の領域内に(完全に含む)嵌り込んで固定するように構成され得る。可撓性インサート193aは、ゴムなどの任意の適切な耐久性のある材料であり得る。可撓性インサート193aは、カバープレート195aがその上に設置されると、筐体104の外側に延在するように構成された1つ以上の突出ナブ(ここでは表示されていない)を有し得る。
【0119】
組み立てにおいて、押しピン197の端部197bは、突出ナブの下側部分194a内にあり、突出ナブを押すと、それぞれのボタン132に対してピン192の他端が押し付けられるようになる。
【0120】
カバープレート195aは、1つ以上のプレート留め具(ねじなど)196を介して第1の部分106に結合され得る。留め具196は、カバープレートおよび第2の可撓性インサート193aの揃えられた開口部を通過し、受口(ここでは表示されていない)に侵入し得る。とりわけ、締結具受口は、部分106を完全に貫通する必要はない。受口は、留め具196とのねじ係合用にねじ切りされ得る。
【0121】
実施形態において、モバイルデバイス102は、前側152または背面側159などの他のボタン向きを有し得る。示されるように、モバイルデバイス102は、「ホーム」ボタン130を有し得る。このように、組立品104は、それに相互作用可能性を提供するように同様に構成され得る。例えば、第1の部分は、横方向の延長構造または延長部129を有し得る。延長部129は、(第3の)凹部領域109で構成され得る。
【0122】
領域109は、第1の部分106(または延長部129)内の凹部として構成され得、これはまた、上面112上にあるか、または上面112に近接して関連付けられ得る。領域は、押しピン101の通過に適応させるために、第1の部129を完全に貫通する穴列(または穴)121aを有し得る。ここでは丸みを帯びた四辺形で示されているが、凹部領域の形状は限定されるものではない。
【0123】
第3の可撓性インサート135は、領域109内に(完全に含む)嵌り込んで固定するように構成され得る。可撓性インサート135は、ゴムなどの任意の適切な耐久性のある材料であり得る。可撓性インサート135は、カバープレート133がその上に設置されると、筐体104の外側に延在するように構成された1つ以上の突出ナブ125を有し得る。
【0124】
組み立てにおいて、押しピン101の端部101bは、突出ナブ125の下側部分内にあり、突出ナブを押すと、それぞれのボタン130に対してピン101の他端101aが押し付けられるようになる。
【0125】
カバープレート133は、1つ以上のプレート留め具(ねじなど)196を介して第1の部分106に結合され得る。留め具196は、カバープレート133および可撓性インサート135の揃えられた開口部121b、cをそれぞれ通過し、受口127に進入し得る。とりわけ、締結具受口127は、部分106(または部129)を完全に貫通する必要はない。したがって、延長部129は、留め具196の十分な長さに適応させるために望ましい厚さまたは深さで構成され得る。受口127は、留め具196とのねじ係合用にねじ切りされ得る。
【0126】
第1の部分106におけるとして説明したが、本明細書の実施形態は、第2の部分が同等に構成され、その逆も同様である点まで、部分106、108の修正を提供する。
【0127】
この点で、組み立てられた筐体100は、特定の種類の隔離/アクセス構成に限定されることを意図するものではないが、分解に頼ることなく、モバイルデバイスのボタンにアクセスする能力をユーザーに提供し得る。
【0128】
簡単に図5Aおよび5Bを共に参照すると、本明細書の実施形態による、別のまたは代替の延長部を有する第1の部分の正面図、および凹部領域を有するタッチスクリーンの正面図が示される。
【0129】
組立品100は、追加または代替の延長部129aを有する第1の部分106または第2の部分108のいずれかを含み得る。同様の点で、外側タッチスクリーン110は、モバイルデバイス102の筐体104押しデバイスおよびボタン、および/または1つ以上のスピーカーおよび/またはマイクロホン(それぞれの回路およびメモリに関連付けられる)の間の様々な接続に適応させる領域111aを含み得る。本明細書で述べたように、組立品100は、マイクロホンへの音声または音の伝達に対するあらゆる小さな障害を伴う通信目的に使用され得る。
【0130】
延長部129aは、ギャップまたは穴129bを含み得る。ギャップ/穴129bは、適切なクリアランスを提供され得、それにより、モバイルデバイスの周囲光センサおよび/または近接センサ(ここでは図示せず)は筐体によって妨げられない。このように、ギャップ/穴129bの深さは、延長部129aの厚さを通して延在し得る。
【0131】
領域111aは、領域111のそれに匹敵し得るが、領域111aは、外側タッチスクリーン110の厚さ全体を超える必要はなく、このように、薄くまたは凹んでいると考えられ得る。領域111aを薄くすることにより、スピーカーからユーザーの耳までの改善された音響性能を促進することができる(すなわち、ガラスの厚さが薄いほど、音波の障害が少なくなる)。まったく同じように、実施形態では、領域111は薄くされ得、および/または領域111aはその厚さを超え得る。
【0132】
音の伝達をさらに支援するために、第1の部分106または第2の部分(ここでは図示せず)は、そこに(図1Dのもののように)形成または機械加工されたさらに別の材料受口(ここでは表示されていない)を含み得る。受口は、ユーザーの耳に近接するものと同等に配置されると理解される、それぞれのスピーカー/マイクロホン部に近接し得る。当業者が理解するように、音響通過材料163は、受口内にぴったりと留まり、それぞれのカバープレート167aによって所定の位置に保持されるように構成され得る。カバープレート167aは、1つ以上の留め具196にしっかりと固定され得る。留め具196は、カバープレート開口部を通して留め具受口に挿入され得る。受口は、留め具とのねじ係合用に構成され得る。受口は、第1の部分106を完全に貫通する必要はない。材料受口は、それぞれの音通路を有し得る(ここでは表示されていない)。音響通過材料(ここでは表示されていない)は、本明細書で説明されているようなものであり得る。
【0133】
ここで図2A、2B、および2Cを共に参照すると、本明細書に開示される実施形態による、防爆組立品の横断面図、防爆組立品の密封係合の拡大断面図、および防爆組立品の炎がその中にある炎経路の拡大断面図が示される。
【0134】
明らかなように、図2A~2Cは縮尺通りではない場合があり得る。代わりに、図は、拡大閲覧時に、筐体が一緒に組み立てられたとき(すなわち、第1の部分206と第2の部分208が共に結合されたとき)、様々な通路、隙間、および隙間が存在し得ることを示すことを目的としている。例えば、第1の部分206と第2の部分208の様々な接触点間に約0.04インチ(約1000ミクロン)未満の距離を有するギャップ283があり得る。
【0135】
理論的には、これにより、例えば、ガス状物質、空気などが通過する可能性があるが、組立品200の重要な属性の1つは、炎を消散させる能力である。同時に、モバイルデバイス202は相互作用し得る(例えば、ピン297は外側234の外部で押し下げられ、続いてモバイルデバイスのボタン232を作動させ得る。
【0136】
組立品200に関して、第1の部分206は前面212を含み得る。第1の部分206は、前面212の反対側に配置された背面または後側214を含み得る。背面214は、第1の部分206と外側タッチスクリーン210との間を密封するための適切な表面215を提供し得る。密封用表面215は、内縁236と背面内縁237との間、および背面表面215の周りに延在し得る。
【0137】
外側タッチスクリーン210は、接着剤284の層などを介するように、第1の部分206と接着剤で密封して接続され得る。接着剤層284は、外側タッチスクリーン210と第1の部分206との間に完全な周囲密封を提供し得る。接着剤は、筐体204の内部および外部の両方からの温度または化学物質の重要性の変化に耐えるのに適し得る。
【0138】
外側タッチスクリーン210と第1の部分206との間の密封係合は、組立品200がその組み立てられた構成にあるときに(例えば、図1A)、流体または粒子(例えば、粉塵、微粒子、繊維など)が筐体204に出入りするのを防止または少なくとも実質的に制限するために有益であり得る。密封は、部分206と外側タッチスクリーン210との間の炎経路をさらに防ぎ得る。
【0139】
第2の部分208は、第2の部分の内面216を含み得る。内面216は、第2の部分の周縁217によって縁取られ得る。第2の部分208は、第2の部分の後部外面218を含み得る。後部外面218は、概して平坦であり得る。内面216は、第2の消散壁286を形成する表面へと続き得、これは、アーチ状または肩の縁のような様式を含めて、縁表面220から外向きおよび上向きに延在し、第1の部分206と近接係合する。示されるように、第1の消散壁285は、モバイルデバイス202の故障に起因する任意の炎288の第1の(横)接触点であり得る。
【0140】
同様に、第2の部分208は、第2の消散壁286を有し得る。残留炎288が第1の消散壁285を通過して移動する場合、炎288は、第2の消散壁286をさらに越えて通過するのに抵抗される。さらに、追加された冗長性のさらなる尺度として、第1の部分は第3の消散壁287を有し得る。当業者は、第2の部分208が、第1の消散壁285および第3の消散壁287との嵌合に適応させるための溝付き表面または領域を有し得ることを理解するであろう。同様に、第1の部分206は、第2の消散壁286との嵌合に適応させるための溝付き表面または領域を有し得る。肉眼では、第1の部分206と第2の部分208は継ぎ目なく一緒に適合し得る。
【0141】
第1の部分206および第2の部分206は、一緒に組み立てられるように構成され得、これにより、炎消火(または消光)経路289が形成され得る。消火経路289は、抵抗が最小の経路に例え得る。すなわち、筐体204内で爆発が起こる場合、結果として生じる炎288がその中で移動する。他のジョイントのように、第1の部分206と第2の部分208が一緒に結合されているのは、炎の移動経路である。
【0142】
Class1DivIまたはZone1用のより厳しい要件など、様々な基準を満たすために、筐体204は、炎を産生する可能性のある内部燃焼または爆発の影響に耐えることができる必要があり、Class1DivIまたはZone1に関連し得る様々な材料の点火源になり得る。
【0143】
炎288(またはそのエネルギー)は、1つ以上の炎障壁または消散壁285、286、287の存在によって消滅または消散し得ることが発見された。
【0144】
これには、背面ガラス255が使用される場合が含まれる。「ガラス」と呼ばれるが、他の非ガラス素材も使用し得る。本明細書で述べられたように、新しいモバイルデバイスは、誘導(無線)(再)充電可能性を備えて構成され、電源コードを差し込む必要性を軽減し得る。このように、後部ガラス255は、誘導に適応させるのに適しているが、防爆について本明細書で記載する要件および仕様を満たすのに十分な任意の材料となり得る。適応させるために、筐体は、第2の部分208と密封状態で係合する後部ガラス255を含み得る。このように、第2の部分208は、ガラス255とリップまたは縁270との間の密封材料の層の使用を含む、(開口部113および外側タッチスクリーン110に相似する)後部ガラスの存在により密封/閉鎖される開口部253を有し得る。
【0145】
密封は、第1の部分206および第2の部分208のいずれかまたは両方に形成されたガスケット溝228a内に配置され得る、ガスケット228の使用によって支援され得る。
【0146】
追加のガラスまたはレンズ(図1C、157)が隆起表面245に必要とされ得る場合、当業者は同様の密封能力を理解するであろう。
【0147】
ここで図3A、3B、および3Cを共に参照すると、それぞれ、本明細書に開示される実施形態による、防爆組立品の背面側に解放可能に結合された手持ち付属品の上面図、図3Aの手持ち付属品の上面図、およびユーザーが保持する図3Aの防爆組立品の側面図が示される。
【0148】
正確に同じである必要はないが、組立品300は、図1A~1Cなどの組立品100と同様であり得、その部品は複製または類似であり得る。このように、特に本開示に鑑みて、違いがあれば、当業者によって識別可能であることを認識して、組立品300の簡単な説明のみが提供される。
【0149】
図示されるように、防爆組立品300は、消火筐体304に関連付けられたモバイルデバイス(ここでは図示せず)を含み得る。筐体304は、第2のまたは下部分308への解放可能な結合用に構成された第1のまたは上部分306を含み得る。実施態様において、モバイルデバイス302は、によって製造されたiPad(登録商標)またはiPhone(登録商標)であり得る。
【0150】
組立品300は、モバイルデバイスがその中に配置された状態で、上部分306が下部分308と密封状態で結合されるときの設定で使用するように構成され得る。「密封結合」は、特定の仕様に密封係合する部分306、308を含み得るが、ある程度の切断は許容される。この意味で、「密封」とは、金属間密封を指すか、または含み得る。
【0151】
組立品300の使用を支援するために、追加のグリップ、衝撃吸収、手持ちなどを提供するものを含む様々な付属品を利用し得る。示されるように、取り付け可能な手持ち付属品360は、第2の部分308の背面側318などの組立品に結合されてもよい。
【0152】
特定の手持ち付属品構成(およびその材料選択)に限定されないが、付属品360はナイロンベースの材料で作製され得る。
【0153】
付属品360は、最小限の厚さであり、一般に多角形の形状であり得る取り付け裏当て362を有し得る。裏当て362は、背面318への解放可能な取り付け用に構成され得る。この点で、裏当て362は、それぞれの取り付け留め具364を受け入れるための1つ以上の開口部(ここでは表示されていない)を有し得る。示されるように、4つの角開口部を通して挿入された留め具364があり得る。したがって、第2の部分308はまた、開口部と整列する受口(ここでは表示されていない)を有し得、留め具364がそこにしっかりと位置決めされ得る。実施態様において、留め具364は、第2の部分308にねじ込まれ得る。
【0154】
組み立てられた筐体304の完全性を危険にさらすことなく、付属品360を取り付けたり取り外したりすることが望ましい場合がある。このように、受口は、第2の部分308の厚さ全体にわたって延在する深さを有する必要はない。したがって、第2の部分308は、留め具364が延在し得る、かなりの量の材料の深さに適応させるために様々な隆起面366を有し得る。
【0155】
他の実施態様において、付属品360を取り外すことなく筐体304を分解することが望ましい場合がある。このように、付属品360は、筐体留め具340へのアクセスを提供するように成形され得る。示されるように、付属品360は、1つ以上の弓形セグメント368を有し得る。
【0156】
付属品360は、手持ちストラップ370を有し得る。ストラップ370は、移動可能であり得るが、ストラップ取り付け点372で固定的に接続され得る。特定の手持ち構成に限定されることを意図するものではないが、手持ちストラップ370は、アイレット374に挿入するのに十分な長さであり得、次にVelcro層(例えば、ミニフック/ループ)376を介するように、それ自体を保護するために折り返す。層376は、当業者には明らかであるように、様々なサイズの手を収容するための調整を提供するのに好適なサイズのものであり得る。
【0157】
図3Cに示されるように、ユーザー378は、自分の手をスライドさせて手挿入領域380に入れることができる。筐体304の背面で手を使用すると、外側タッチスクリーンを介してユーザー378がモバイルデバイスとインターフェースするときに、格外の安定性を提供し得る。
【0158】
さらなる利便性のために、持ち運びハンドル382が筐体304に結合され得る。図3Aに示されるように、ハンドル382は、ハンドルの各側のハンドルカプラー384を介して第2の部分308に結合され得る。
【0159】
ここで図4Aおよび4Bを共に参照すると、それぞれ、本明細書に開示される実施形態による、防爆組立品の背面側に解放可能に結合された磁気取り付け付属品の上面図、および表面に磁気的に取り付けられた状態の、図4Bの防爆組立品の側面図が示される。
【0160】
正確に同じである必要はないが、組立品400は、本明細書に開示される任意の組立品のものと同様であり得、その部品は複製または類似であり得る。このように、特に本開示に鑑みて、違いがあれば、当業者によって識別可能であることを認識して、組立品400の簡単な説明のみが提供される。
【0161】
図示されるように、防爆組立品400は、消火筐体404に関連付けられたモバイルデバイス(ここでは図示せず)を含み得る。筐体404は、第2のまたは下部分408への解放可能な結合用に構成された第1のまたは上部分406を含み得る。
【0162】
組立品400の使用を支援するために、追加のグリップ、衝撃吸収、手持ちなどを提供するものを含む様々な付属品を利用し得る。図4A~4Bに示されるように、磁気取り付け付属品460は、第2の部分408の背面側418などの組立品に結合され得る。
【0163】
特定の付属品構成(およびその材料選択)に限定されないが、付属品460は、共に結合された様々な磁気および非磁気部品を含み得る。図に示すように、付属品460は、隆起面466に結合された少なくとも1つの非磁性サポートバー467を含み得る。サポートバー467は、概して長方形のプリズム形状を有し得る。
【0164】
裏当てサポートバー467は、背面418への解放可能な取り付け用に構成され得る。この点で、サポートバー467は、それぞれの取り付け留め具464を受け入れるための1つ以上の開口部(ここでは部分的に表示されている)を有し得る。示されるように、サポートバー467の各端部の開口部を通して挿入される留め具464があり得る。したがって、第2の部分408はまた、開口部と整列する受口(ここでは表示されていない)を有することができ、そこに留め具464がしっかりと位置決めされ得る。実施態様において、締結具464は、第2の部分406にねじ込まれ得る。
【0165】
磁石469は、背面418に直接結合され得るが、図は、サポートバー467に結合された磁石469を示している。実施態様において、サポートバー467の一端に第1の磁石があり得、サポートバーの反対端に配置された第2の磁石があり得る。第2の部分408の他の側面は、同様のサポートバー/磁石構成(例えば、各側面上のサポートバー467、およびそれぞれのサポートバーの各端部上の磁石469)を有し得る。磁石469は、磁石留め具461を介して取り付けられ得る。
【0166】
組み立てられた筐体404の完全性を危険にさらすことなく、付属品460を取り付けたり取り外したりすることが望ましい場合がある。このように、受口は、第2の部分408の厚さ全体にわたって延在する深さを有する必要はない。したがって、第2の部分408は、留め具464が延在してそこに係合し得るが、かなりの量の材料の深さに適応させるための様々な隆起面466を有し得る。示されるように、隆起面466の存在は、適切なクリアランス463を提供し得、その結果、サポートバー467が筐体留め具440と不注意に接触することはない。
【0167】
図4Bに示されるように、ユーザーは、組立品400を適切な表面に磁気的に取り付け得、これにより、外側タッチスクリーン410を介してモバイルデバイスを有するユーザーインターフェースとしての格外の安定性を提供し得る。さらに、ここでユーザーは、組立品400を保持するために片手を使用する必要がない。
【0168】
さらに便利なように、持ち運びハンドル482を筐体404に結合し得る。ハンドル482は、ハンドルの各側のハンドルカプラー4529を介して第2の部分408に結合され得る。
【0169】
本明細書の実施形態は、第2の部分と密封係合する第1の部分を備える筐体内にモバイルデバイスを設置または配置することを概して含む、防爆組立品を形成する方法を提供する。このような組立品は、ClassI,Division2およびClassII,Division2の危険区域分類の要件を完全に満たすのに適し得る。また、モバイルデバイスの操作可能なタッチスクリーンは、これらの区域の安全要件に違反することなく、ClassI,Division2およびClassII,Division2の危険区域内で、安全に接続および作動され得る。
【0170】
長所
これまでは、操作者/ユーザーは、これらのデバイスがスパーク(爆発など)を引き起こさないという保証がなかったため、電子モバイルデバイスを危険区域(C1D2/Zone2/Zone2/Zone1)に持ち込むことは許可されていない。そのため、彼らは仕事(閲覧、メンテナンス、ターンアラウンドなど)をするためにペンと紙を使用していた。
【0171】
本開示の実施形態は、有利には、操作者/ユーザーが本開示の防爆組立品内で自分のモバイルデバイスを持ち運ぶことを可能にし得る防爆組立品を有利に提供する。ここでユーザーは、カスタマイズされたアプリを有利かつ有益に使用したり、写真を撮ったり、ビデオを撮ったり、Skypeまたは他のアプリを介して、同僚と共同作業したりできるようになる。彼らの作業は、はるかに効率的であり、かつなお安全である。
【0172】
本開示の実施形態を示して説明したが、本開示の趣旨および教示から逸脱することなく、当業者によってその修正を行うことができる。本明細書に記載された実施形態は例示にすぎず、限定することを意図するものではない。本明細書に提示される本開示の多くの変形および修正が可能であり、本開示の範囲内である。数値範囲または制限が明示的に記載されている場合、そのような明示的な範囲または制限は、明示的な範囲または制限内に入る反復範囲または同様の大きさの制限を含むと理解されるべきである。特許請求の範囲の任意の要素に関して「任意に」という用語を使用することは、発明主題の要素が必要であること、または必要ではないことを意味することを意図している。どちらの選択肢も、あらゆる特許請求項の範囲内にあることを意図している。備える、含む、有するなどのより広い用語の使用は、からなる、本質的にからなる、実質的にからなるなどのより狭い用語のサポートを提供すると理解されるべきである。
【0173】
したがって、保護の範囲は上記の説明によって制限されず、以下の特許請求の範囲によってのみ制限され、その範囲は特許請求の範囲の主題のすべての同等物を含む。あらゆる特許請求項は、本開示の実施形態として明細書に組み込まれている。このように、特許請求の範囲はさらなる説明であり、本開示の好ましい実施形態への追加である。参考文献の包含または説明は、それが本開示の先行技術であることを認めるものではなく、特に、本出願の優先日より後の公開日を有し得る参考文献である。本明細書に引用されたすべての特許、特許出願、および刊行物の開示は、背景知識、または本明細書に記載されるものを補足する例示、手順、またはその他の詳細を提供する範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。

図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B