IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-セル情報取得方法及び機器 図1
  • 特許-セル情報取得方法及び機器 図2
  • 特許-セル情報取得方法及び機器 図3
  • 特許-セル情報取得方法及び機器 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-25
(45)【発行日】2022-05-09
(54)【発明の名称】セル情報取得方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20220426BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220426BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20220426BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/04 132
H04W56/00 130
H04W72/04 111
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020551939
(86)(22)【出願日】2019-03-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2019078631
(87)【国際公開番号】W WO2019184760
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-09-25
(31)【優先権主張番号】201810260183.9
(32)【優先日】2018-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲曉▼▲東▼
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-500214(JP,A)
【文献】国際公開第2018/049995(WO,A1)
【文献】特表2012-531088(JP,A)
【文献】Ericsson,Configuration of CGI reporting,3GPP TSG RAN WG2 #101 R2-1803333,フランス,3GPP,2018年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器によって実行されるセル情報取得方法において、
目標セルのID情報の取得を端末機器に指示するための測定設定情報を受信すると、前記目標セルの周波数ポイント関連情報、前記目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報の少なくとも1つを含む目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することと、
前記目標計時期間中に前記ID情報を取得すると、前記ID情報をネットワーク機器に報告することとを含む、セル情報取得方法。
【請求項2】
前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含み、
前記の目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、
前記目標セルの周波数ポイントが属する目標周波数範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標セルの周波数ポイントが属する目標周波数範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定することは、
前記目標周波数範囲と第1対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定することを含み、
ここで、前記第1対応関係は、周波数範囲と計時期間との対応関係を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含み、
目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、
前記目標セルの周波数ポイントに対応する周波数帯域幅が属する目標周波数帯域幅範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記目標セルの周波数ポイントに対応する周波数帯域幅が属する目標周波数帯域幅範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定することは、
前記目標周波数帯域幅範囲と第2対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定することを含み、
ここで、前記第2対応関係は、周波数帯域幅範囲と計時期間との対応関係を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含み、
目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、
前記目標セルの周波数ポイントに対応する目標サブキャリア間隔に基づいて、前記タイマの目標計時期間を決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記目標セルの周波数ポイントに対応する目標サブキャリア間隔に基づいて、前記タイマの目標計時期間を決定することは、
前記目標サブキャリア間隔と第3対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定することを含み、
ここで、前記第3対応関係は、サブキャリア間隔と計時期間との対応関係を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記目標情報は、前記目標セルとサービングセルとの同期状況を含み、
目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、
前記目標セルが前記サービングセルに同期する場合、前記目標計時期間を第1所定期間に決定することと、
前記目標セルが前記サービングセルに同期しない場合、前記目標計時期間を第2所定期間に決定することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記目標セルとサービングセルとの同期状況を指示するための指示情報を含む前記サービングセルのシステムメッセージを受信することと、
前記指示情報に基づいて、前記目標セルと前記サービングセルとの同期状況を決定することとを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記端末機器の能力情報は、端末機器の能力カテゴリ、端末機器の測定間隔能力、端末機器がサポートする接続モード、及び端末機器がキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティをサポートする能力の少なくとも1つを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記端末機器の動作状態関連情報は、端末機器が動作する接続モード、端末機器が動作するキャリアアグリゲーションの周波数レンジ、及び、端末機器が動作するデュアルコネクティビティキャリアの周波数レンジの少なくとも1つを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記測定設定情報は、前記目標セルの周波数ポイント及び/又はPCI(Physical Cell Identifier)を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記目標セルのID情報は、前記目標セルのCGI(Cell Global Identifier)、前記目標セルのTAC(Tracking Area Code)及び前記目標セルのPLMN(Public Land Mobile Network)の少なくとも1つを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
目標セルのID情報の取得を端末機器に指示するための測定設定情報を受信すると、前記目標セルの周波数ポイント関連情報、前記目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報の少なくとも1つを含む目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定する決定モジュールと、
前記目標計時期間中に前記ID情報を取得すると、前記ID情報をネットワーク機器に報告する送受信モジュールとを含む、端末機器。
【請求項15】
前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含み、
ここで、前記決定モジュールは、具体的には、前記目標セルの周波数ポイントが属する目標周波数範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定し、
前記決定モジュールは、具体的には、前記目標周波数範囲と第1対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定し、
ここで、前記第1対応関係は、周波数範囲と計時期間との対応関係を含み、
又は
前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含み、
ここで、前記決定モジュールは、具体的には、前記目標セルの周波数ポイントに対応する周波数帯域幅が属する目標周波数帯域幅範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定し、
又は
前記決定モジュールは、具体的には、前記目標周波数帯域幅範囲と第2対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定し、
ここで、前記第2対応関係は、周波数帯域幅範囲と計時期間との対応関係を含み、
又は
前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含み、
ここで、前記決定モジュールは、具体的には、前記目標セルの周波数ポイントに対応する目標サブキャリア間隔に基づいて、前記タイマの目標計時期間を決定し、
又は
前記決定モジュールは、具体的には、前記目標サブキャリア間隔と第3対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定し、
ここで、前記第3対応関係は、サブキャリア間隔と計時期間との対応関係を含み、
又は
前記目標情報は、前記目標セルとサービングセルとの同期状況を含み、
ここで、前記決定モジュールは、具体的には、前記目標セルが前記サービングセルに同期する場合、前記目標計時期間を第1所定期間に決定し、前記目標セルが前記サービングセルに同期しない場合、前記目標計時期間を第2所定期間に決定し、
又は
前記送受信モジュールは、更に、前記目標セルとサービングセルとの同期状況を指示するための指示情報を含む前記サービングセルのシステムメッセージを受信し、前記指示情報に基づいて、前記目標セルと前記サービングセルとの同期状況を決定する、請求項14に記載の端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年3月27日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810260183.9の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
【0002】
本願は、通信技術分野に係り、特にセル情報取得方法及び機器に係る。
【背景技術】
【0003】
通信システムにおいて、切り替えや干渉協調のために、ネットワーク機器(例えばeNB)は、配下のセルに対し、隣接セル関係テーブルを確立して維持する必要がある。ANR(Automatic Neighbor Relation)機能は、未設定の隣接セルをネットワーク機器が発見することを支援し、隣接セル関係テーブルにおける対応するエントリの確立及び維持動作をトリガーすることに用いられる。ANRメカニズムは、同一周波数の隣接セルの発見のみならず、異なる周波数の隣接セルの発見にも適用可能である。
【0004】
従来技術のANRメカニズムにおいて、端末機器は、ネットワーク機器から配信されたANR測定設定を受信すると、タイマT321をスタートさせる。タイマT321の計時期間は、RAT(Radio Access Technology)に基づいて設置される。異なるRATは、異なる計時期間に対応する。
【0005】
しかし、NR(New Radio)システムの場合、NRシステムの周波数は、複数の周波数範囲に分割され、異なる周波数範囲では、周波数帯域幅、サブキャリア間隔などの面において大きく異なり、端末機器の能力も大きく異なる。従来技術のRATに基づいてタイマの計時期間を設置する方法を採用すると、タイマの計時期間が合理的に設置されず、セル情報の取得に影響を及ぼし、通信の有効性に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例は、NRシステムにおける端末機器によるタイマの計時期間の決定に解決策を提供するために、セル情報取得方法及び機器を提供し、それによって端末機器がより合理的な計時期間に基づいてセル情報を取得し、通信の有効性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様として、セル情報取得方法を提供する。該方法において、目標セルのID情報の取得を端末機器に指示するための測定設定情報を受信すると、前記目標セルの周波数ポイント関連情報、前記目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報の少なくとも1つを含む目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することと、前記目標計時期間中に前記ID情報を取得すると、前記ID情報をネットワーク機器に報告することとを含む。
【0008】
第2態様として、端末機器を提供する。該端末機器は、目標セルのID情報の取得を端末機器に指示するための測定設定情報を受信すると、前記目標セルの周波数ポイント関連情報、前記目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報の少なくとも1つを含む目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定する決定モジュールと、前記目標計時期間中に前記ID情報を取得すると、前記ID情報をネットワーク機器に報告する送受信モジュールとを含む。
【0009】
第3態様として、端末機器を提供する。該端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで動作可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、第1態様に記載のセル情報取得方法のステップが実現される。
【0010】
第4態様として、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第1態様に記載のセル情報取得方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例において、端末機器は、目標セルのID情報の取得を端末機器に指示するための測定設定情報を受信すると、目標セルの周波数ポイント関連情報、目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定し、目標計時期間中に目標セルのID情報を取得すると、ID情報をネットワーク機器に報告することによって、NRシステムにおける端末機器によるタイマの計時期間の決定に解決策を提供し、端末機器がより合理的な計時期間に基づいてセル情報を取得し、通信の有効性を向上させることが実現される。
【0012】
ここで説明する図面は、本開示を更に理解するために提供され、本開示の一部を構成する。本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を解釈するために用いられるものであり、本開示に対する不当な限定を構成しない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施例の1つの応用シーンの概略図である。
図2】本開示の1つの実施例に係るセル情報取得方法のフローチャートである。
図3】本開示の1つの実施例に係る端末機器の構造図である。
図4】本開示の1つの実施例に係る端末機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施例の図面とともに、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0015】
本開示の技術手段は、LTE(Long Term Evolution)/LTE-A(Long Term Evolution-advanced)システム、NR(New Radio)システムなど、様々な通信システムに応用可能である。
【0016】
端末機器UE(User Equipment)は、移動端末(Mobile Terminal)、移動ユーザ機器などと称されてもよく、RAN(Radio Access Network)を介して1つ又は複数のコアネットワークと通信可能である。端末機器は、移動電話(又は「セルラー」電話と称される)などの移動端末や、携帯式、ポータブル式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵式又は車載の移動装置など、移動端末を有するコンピュータであり、無線アクセスネットワークとは音声及び/又はデータのやり取りを行う。
【0017】
ネットワーク機器は、無線アクセスネットワークに設置されて、無線通信機能を端末機器に提供するために用いられる装置である。ネットワーク側機器は、基地局であってもよく、LTEにおけるeNB又はe-NodeB(evolutional Node B)及び5G基地局(gNB)であってもよい。
【0018】
図1は、本開示の実施例の1つの応用シーンの概略図である。図1に示すように、端末機器とネットワーク機器との通信フローは、以下のフローを含む。
1.端末機器は、ネットワーク機器Aの配下で通常のセル測定を完了して測定結果を測定報告により報告する。測定報告には、ネットワーク機器Bの配下のセルBの周波数ポイント及びPCI(Physical Cell Identifier)が含まれる。
2.ネットワーク機器Aは、測定報告における周波数レンジ及びPCIに基づいて、セルBを未設定の隣接セルに決定し、セルBのID情報の取得を指示シグナリングにより端末機器に指示する。該指示シグナリングは、測定設定の形式で端末機器に配信される。
3.端末機器は、測定設定を受信すると、タイマをスタートさせ、セルBのシステムメッセージの取得を開始し、更にシステムメッセージにおけるID情報を取得する。
4.端末機器は、タイマがタイムアウトになる前にセルBのID情報を取得すると、前記ID情報をネットワーク機器Aに報告する。ネットワーク機器Aは、セルBを端末機器のサービングセル(セルA)の隣接セル関係テーブルに追加する。
【0019】
従来技術において、タイマの計時期間は、RAT(Radio Access Technology)に基づいて設置され、異なるRATは、異なる計時期間に対応する。NR(New Radio)システムの場合、NRシステムの周波数は、複数の周波数範囲に分割され、異なる周波数範囲では、周波数帯域幅、サブキャリア間隔などの面において大きく異なり、端末機器の能力も大きく異なる。従来技術のRATに基づいてタイマの計時期間を設置する方法を採用すると、タイマの計時期間が合理的に設置されず、セル情報の取得に影響を及ぼし、通信の有効性に影響を与える。
【0020】
上記問題を解決するために、本開示の実施例は、セル情報取得方法を提供する。以下、本開示の各実施例の技術手段を、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図2は、本願の1つの実施例に係るセル情報取得方法を示す。図2に示すように、方法は、以下のステップを含む。
【0022】
S210において、目標セルのID情報の取得を端末機器に指示するための測定設定情報を受信すると、前記目標セルの周波数ポイント関連情報、前記目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報の少なくとも1つを含む目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定する。
【0023】
なお、S210におけるタイマは、タイマがタイムアウトになると目標セル(例えば隣接セル)のID情報の取得を停止してサービングセルに戻るように定義される。タイマのスタート時刻は、測定設定情報を受信した時刻に定義されてもよいし、端末機器が目標セル(例えば隣接セル)に来て目標セルのID情報の取得を開始する時刻に定義されてもよい。
【0024】
選択可能に、S210において、測定設定情報は、目標セルの周波数ポイント及び/又はPCI(Physical Cell Identifier)を含む。端末機器は、測定設定情報に含まれる情報から目標セルを決定することができる。更に、測定設定情報は、1つの測定IDに関連付けられる。
【0025】
選択可能に、S210において、目標セルのID情報は、目標セルを一義的に識別するための情報である。例えば、目標セルのID情報は、前記目標セルのCGI(Cell Global Identifier)、前記目標セルのTAC(Tracking Area Code)及び前記目標セルのPLMN(Public Land Mobile Network)の少なくとも1つを含む。
【0026】
選択可能に、一部の実施例において、目標情報は、目標セルの周波数ポイント関連情報を含む。S210において、目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、目標セルの周波数ポイントが属する目標周波数範囲に基づいて、目標計時期間を決定することを含む。
【0027】
更に、端末機器は、目標周波数範囲と第1対応関係に基づいて、目標計時期間を決定する。第1対応関係は、周波数範囲と計時期間との対応関係を含む。ここで、第1対応関係は、プロトコルによって予め取り決められてもよいし、ネットワーク機器から設定情報によって端末機器に設定されてもよい。
【0028】
例えば、第1対応関係は、表1に示されている。端末機器は、目標セルの周波数ポイントが周波数範囲A-BMHzに属すると決定すると、タイマの目標計時期間をMmsに決定し、目標セルの周波数ポイントが周波数範囲C-DMHzに属すると決定すると、タイマの目標計時期間をNmsに決定する。
【表1】
【0029】
選択可能に、別の一部の実施例において、目標情報は、目標セルの周波数ポイント関連情報を含む。すると、S210において、目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、目標セルの周波数ポイントに対応する周波数帯域幅が属する目標周波数帯域幅範囲に基づいて、目標計時期間を決定することを含む。
【0030】
更に、端末機器は、目標周波数帯域幅範囲と第2対応関係に基づいて、目標計時期間を決定する。第2対応関係は、周波数帯域幅範囲と計時期間との対応関係を含む。ここで、第2対応関係は、プロトコルによって予め取り決められてもよいし、ネットワーク機器から設定情報によって端末機器に設定されてもよい。
【0031】
例えば、第2対応関係は、表2に示されている。端末機器は、目標セルの周波数ポイントに対応する周波数帯域幅範囲が周波数帯域幅範囲AMHzに属すると決定すると、タイマの目標計時期間をMmsに決定し、目標セルの周波数ポイントに対応する周波数帯域幅範囲が周波数帯域幅範囲BMHzに属すると決定すると、タイマの目標計時期間をNmsに決定する。
【表2】
【0032】
選択可能に、別の一部の実施例において、目標情報は、目標セルの周波数ポイント関連情報を含む。すると、S210において、目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、目標セルの周波数ポイントに対応する目標サブキャリア間隔に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することを含む。
【0033】
更に、端末機器は、目標サブキャリア間隔と第3対応関係に基づいて、目標計時期間を決定する。第3対応関係は、サブキャリア間隔と計時期間との対応関係を含む。ここで、第3対応関係は、プロトコルによって予め取り決められてもよいし、ネットワーク機器から設定情報によって端末機器に設定されてもよい。
【0034】
例えば、第3対応関係は、表3に示されている。端末機器は、目標セルの周波数ポイントに対応する目標サブキャリア間隔が15MHzであると決定すると、タイマの目標計時期間を100msに決定し、目標セルの周波数ポイントに対応する目標サブキャリア間隔が30MHzであると決定すると、タイマの目標計時期間を200msに決定する。
【表3】
【0035】
選択可能に、別の一部の実施例において、目標情報は、目標セルとサービングセルとの同期状況を含む。すると、S210において、目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定することは、前記目標セルが前記サービングセルに同期する場合、前記目標計時期間を第1所定期間に決定することと、前記目標セルが前記サービングセルに同期しない場合、前記目標計時期間を第2所定期間に決定することとを含む。ここで、第1所定期間と第2所定期間は、プロトコルによって予め取り決められてもよいし、ネットワーク機器から設定情報によって端末機器に設定されてもよい。
【0036】
更に、端末機器は、目標セルがサービングセルに同期するか否かをサービングセルのシステムメッセージに基づいて決定する。図2に示す方法において、目標セルとサービングセルとの同期状況を指示するための指示情報を含むサービングセルのシステムメッセージを受信することと、指示情報に基づいて、目標セルとサービングセルとの同期状況を決定することとを更に含む。
【0037】
本開示の実施例において、選択可能に、前記端末機器の能力情報は、端末機器の能力カテゴリ(Capability Category)、端末機器の測定間隔能力、端末機器がサポートする接続モード、及び端末機器がキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティをサポートする能力の少なくとも1つを含む。それに対応して、端末機器は、能力情報に含まれる上記情報のうちの少なくとも1つに基づいて、タイマの目標計時期間を決定することができる。
【0038】
例えば、端末機器は、能力カテゴリが高いほど、対応するタイマの目標計時期間が短くなるという規則に基づいて、目標計時期間を決定する。又は、プロトコル又はネットワークによって能力カテゴリと計時期間との対応関係を設定し、端末機器は、自身の能力カテゴリと該対応関係から目標計時期間を決定することができる。
【0039】
又は、端末機器は、指示される測定周波数ポイント(目標セルの周波数ポイント)に対し間隔(Gap)の測定が必要であるかに基づいて、タイマの計時期間を決定する。例えば、指示される測定周波数ポイントに対し、Gapの測定を必要としない場合、目標計時期間を短い値に決定する。ここで、該短い値は、プロトコルにより予め取り決められるか、ネットワーク機器によって設定される。
【0040】
また、例えば、端末機器は、サポートする接続モードに基づいて、タイマの目標計時期間を決定する。例えば、端末機器がLTE-NRデュアルコネクティビティ(Dual-Connectivity)モードしかサポートせず、NRスタンドアローン(Standalone)モードをサポートしない場合、タイマの目標計時期間は、長い値である。端末機器がNR Standaloneモードをサポートする場合、目標計時期間は、短い値である。ここで、該長い値と該短い値は、プロトコルにより予め取り決められるか、ネットワーク機器によって設定される。
【0041】
更に、例えば、端末機器は、キャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティをサポートする能力に基づいてタイマの目標計時期間を決定する。例えば、端末機器が周波数レンジのキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティをサポートする場合、目標計時期間は、短い値である。ここで、該短い値は、プロトコルにより予め取り決められるか、ネットワーク機器によって設定される。
【0042】
本開示の実施例において、選択可能に、前記端末機器の動作状態関連情報は、端末機器が動作する接続モード、端末機器が動作するキャリアアグリゲーションの周波数レンジ、及び、端末機器が動作するデュアルコネクティビティキャリアの周波数レンジの少なくとも1つを含む。それに対応し、端末機器は、動作状態関連情報に含まれる上記情報のうちの少なくとも1つに基づいてタイマの目標計時期間を決定することができる。
【0043】
例えば、端末機器は、動作する接続モードに基づいてタイマの目標計時期間を決定する。端末機器が動作するRAT(Radio Access Technology)には、目標セルに対応するRATが含まれる場合、タイマの目標計時期間は、比較的小さい値である。例えば、端末機器がLTE-NRデュアルコネクティビティモードで動作し、同時にLTE接続とNR接続があり、NRの隣接セルのID情報を取得する必要がある(又は端末機器がNRの隣接セルを測定すると理解する)場合、目標計時期間を比較的小さい値にセットする。端末機器がLTE単一接続モードで動作し、従来技術にNRの接続がない場合、タイマの目標計時期間を比較的大きい値にセットする。ここで、該比較的小さい値と比較的大きい値は、プロトコルにより予め取り決められるか、ネットワーク機器によって設定される。
【0044】
又は、端末機器は、動作するキャリアアグリゲーションの周波数レンジ又はデュアルコネクティビティキャリアの周波数レンジに基づいてタイマの目標計時期間を決定する。例えば、端末機器が動作するキャリアアグリゲーションの周波数レンジ又はデュアルコネクティビティキャリアの周波数レンジで、測定される周波数レンジ(Band又は周波数範囲)がある場合、タイマの目標計時期間は、小さい値である。ここで、該小さい値は、プロトコルにより予め取り決められるか、ネットワーク機器によって設定される。
【0045】
S220において、前記目標計時期間中に前記ID情報を取得すると、前記ID情報をネットワーク機器に報告する。
【0046】
具体的には、一部の実施例において、測定設定情報は、1つの測定IDに関連付けられる。端末機器は、目標計時期間中に前記ID情報を取得すると、取得したID情報と該測定IDとをネットワーク機器に報告する。ネットワーク機器は、サービングセルの隣接セル関係テーブルに目標セルを追加する。端末機器は、目標計時期間中に前記ID情報を取得できなかった場合、該測定IDをネットワーク機器に報告する。端末機器の報告情報に該ID情報が含まれないため、ネットワーク機器は、端末機器が必要情報の取得に成功しなかったと推測し、サービングセルの隣接セル関係テーブルに目標セルを追加しない。
【0047】
以上、本開示の実施例に係るセル情報取得方法を図2を参照して詳細に記載した。以下、図3を参照し、本開示の実施例に係る端末機器を詳細に記載する。
【0048】
図3は、本開示の実施例に係る端末機器の構造図である。図3に示すように、端末機器30は、目標セルのID情報の取得を端末機器に指示するための測定設定情報を受信すると、前記目標セルの周波数ポイント関連情報、前記目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報の少なくとも1つを含む目標情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定する決定モジュール31と、前記目標計時期間中に前記ID情報を取得すると、前記ID情報をネットワーク機器に報告する送受信モジュール32とを含む。
【0049】
本開示の実施例における端末機器は、目標セルのID情報の取得を端末機器に指示する測定設定情報を受信すると、目標セルの周波数ポイント関連情報、目標セルとサービングセルとの同期状況、端末機器の能力情報及び端末機器の動作状態関連情報に基づいて、タイマの目標計時期間を決定し、目標計時期間中に目標セルのID情報を取得すると、ID情報をネットワーク機器に報告することによって、NRシステムにおいてより合理的な計時期間を決定することができ、決定した計時期間に基づいてセル情報を取得し、通信の有効性を向上させることができる。
【0050】
選択可能に、1つの実施例として、前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含む。ここで、前記決定モジュール31は、具体的には、前記目標セルの周波数ポイントが属する目標周波数範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定する。
【0051】
選択可能に、1つの実施例として、前記決定モジュール31は、具体的には、前記目標周波数範囲と第1対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定する。ここで、前記第1対応関係は、周波数範囲と計時期間との対応関係を含む。
【0052】
選択可能に、1つの実施例として、前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含む。ここで、前記決定モジュール31は、具体的には、前記目標セルの周波数ポイントに対応する周波数帯域幅が属する目標周波数帯域幅範囲に基づいて、前記目標計時期間を決定する。
【0053】
選択可能に、1つの実施例として、前記決定モジュール31は、具体的には、前記目標周波数帯域幅範囲と第2対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定する。ここで、前記第2対応関係は、周波数帯域幅範囲と計時期間との対応関係を含む。
【0054】
選択可能に、1つの実施例として、前記目標情報は、前記目標セルの周波数ポイント関連情報を含む。ここで、前記決定モジュール31は、具体的には、前記目標セルの周波数ポイントに対応する目標サブキャリア間隔に基づいて、前記タイマの目標計時期間を決定する。
【0055】
選択可能に、1つの実施例として、前記決定モジュール31は、具体的には、前記目標サブキャリア間隔と第3対応関係に基づいて、前記目標計時期間を決定する。ここで、前記第3対応関係は、サブキャリア間隔と計時期間との対応関係を含む。
【0056】
選択可能に、1つの実施例として、前記目標情報は、前記目標セルとサービングセルとの同期状況を含む。ここで、前記決定モジュール31は、具体的には、前記目標セルが前記サービングセルに同期する場合、前記目標計時期間を第1所定期間に決定し、前記目標セルが前記サービングセルに同期しない場合、前記目標計時期間を第2所定期間に決定する。
【0057】
選択可能に、1つの実施例として、前記送受信モジュール32は、更に、前記目標セルとサービングセルとの同期状況を指示するための指示情報を含む前記サービングセルのシステムメッセージを受信し、前記指示情報に基づいて、前記目標セルと前記サービングセルとの同期状況を決定する。
【0058】
選択可能に、1つの実施例として、前記端末機器の能力情報は、端末機器の能力カテゴリ、端末機器の測定間隔能力、端末機器がサポートする接続モード、及び端末機器がキャリアアグリゲーション又はデュアルコネクティビティをサポートする能力の少なくとも1つを含む。
【0059】
選択可能に、1つの実施例として、前記端末機器の動作状態関連情報は、端末機器が動作する接続モード、端末機器が動作するキャリアアグリゲーションの周波数レンジ、及び、端末機器が動作するデュアルコネクティビティキャリアの周波数レンジの少なくとも1つを含む。
【0060】
選択可能に、1つの実施例として、前記測定設定情報は、前記目標セルの周波数ポイント及び/又はPCI(Physical Cell Identifier)を含む。
【0061】
選択可能に、1つの実施例として、前記目標セルのID情報は、前記目標セルのCGI(Cell Global Identifier)、前記目標セルのTAC(Tracking Area Code)及び前記目標セルのPLMN(Public Land Mobile Network)の少なくとも1つを含む。
【0062】
本開示の実施例に係る移動端末は、図1の方法実施例において移動端末によって実現される各プロセスを実現することができるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0063】
図4は、本開示の別の実施例に係る端末機器の構造図を示す。図4に示すように、該端末機器400は、少なくとも1つのプロセッサ410と、メモリ420と、少なくとも1つのネットワークインタフェース430と、ユーザインタフェース440を含む。端末機器400における各構成部品は、バスシステム450を介して結合される。バスシステム450は、これらの構成部品の間の接続と通信に用いられることが理解できる。バスシステム450は、データバスのほかに、電源バス、制御バス及び状態信号バスを更に含む。ただし、明確に説明するために、図4において、各種類のバスをすべてバスシステム450として標記している。
【0064】
ここで、ユーザインタフェース440は、ディスプレイ、キーボード又はポインティングデバイス(たとえばマウス、トラックボール(track ball))、タッチパネル又はタッチスクリーンなどを含む。
【0065】
本開示の実施例におけるメモリ420は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであり、又は、揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含む。非揮発性メモリは、ROM(Read-Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、EEPROM(Electrically EP ROM)又はフラッシュメモリである。揮発性メモリは、RAM(Random Access Memory)であり、外部のキャッシュに用いられる。多くの形態のRAMが使用可能であるが、その例として、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDRSDRAM(Double Data Rate SDRAM)、ESDRAM(Enhanced SDRAM)、SLDRAM(Synchlink DRAM)、DRRAM(Direct Rambus RAM)が挙げられるが、それらに限られない。本開示の実施例に記載のシステム及び方法におけるメモリ420は、これらに限られず、これら及びこれら以外の任意の適合する種類のメモリを含むとする。
【0066】
一部実施例において、メモリ420には、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又は、それらの拡張セットであるオペレーションシステム421とアプリケーションプログラム422が記憶されている。
【0067】
ここで、オペレーションシステム421は、フレーム層、コアライブラリ層、駆動層など各種類のシステムプログラムを含み、各種類のベーシックサービスの実現及びハードウェアに基づくタスクの処理に用いられる。アプリケーションプログラム422は、メディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)など各種類のアプリケーションプログラムを含み、各種類のアプリケーションサービスの実現に用いられる。本開示の実施例における方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム422に含まれる。
【0068】
本開示の実施例において、端末機器400は、メモリ420に格納されてプロセッサ410で動作可能なコンピュータプログラムを更に含み、コンピュータプログラムがプロセッサ410によって実行されると、上記の図2に記載の方法の各プロセスが実現され、同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0069】
上記の本開示の実施例に開示される方法は、プロセッサ410に応用可能であり、又はプロセッサ410によって実現される。プロセッサ410は、信号処理能力を有するICチップである。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップは、プロセッサ410におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の指令によって遂行される。上記プロセッサ410は、汎用プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブル論理デバイス、分離ゲート又はトランジスタ論理デバイス、分離ハードウェアコンポーネントであり、本開示の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現し又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の通常プロセッサなどである。本開示の実施例に開示される方法のステップは、直接ハードウェアの復号プロセッサによって実行されて遂行されるか、復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて遂行される。ソフトウェアモジュールは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、PROM又はEEPROM、レジスタなど本分野で周知されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に位置する。該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、メモリ420に位置する。プロセッサ410は、メモリ420における情報を読み取って、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを遂行する。具体的には、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータプログラムが格納されており、コンピュータプログラムがプロセッサ410によって実行されると、上記の図2に示す方法の実施例の各ステップが実現される。
【0070】
本開示の実施例に記載のこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせによって実現される。ハードウェアによる実現について、処理ユニットは、1つ又は複数のASIC(Application Specific Integrated Circuits)、DSP(Digital Signal Processing)、DSPD(DSP Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、それ以外の本開示に記載の機能を実行するための電子ユニット又はそれらの組み合わせで実現される。
【0071】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えばプロセス、関数など)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードは、メモリに保存されてプロセッサによって実行される。メモリは、プロセッサの中又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0072】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記図2に示す方法の実施例の各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することもできるため、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、たとえば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0073】
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」又はそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連の要素を含むプロセス、方法、モノ又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない他の要素を更に含み、又はこのようなプロセス、方法、モノ又は装置に固有の要素を更に含む。特に限定されない限り、「…を1つ含む」の表現によって限定される要素について、当該要素を含むプロセス、方法、モノ又は装置に他の同一要素の存在を除外しない。
【0074】
以上の実施形態の記載から、上記実施例の方法が、ソフトウェアに必須の汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現され、もちろんハードウェアによっても実現されてもよく、多くの場合では前者がより好適な実施形態であることは、当業者にとって自明である。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例の方法を1台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバー、空調機又はネットワークデバイスなど)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0075】
以上、本開示の実施例を図面に基づいて記載したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。本開示のヒントを受け、当業者が本開示の趣旨及び特許請求の範囲から逸脱することなくなしえる多くの形態は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4