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  • 特許-ユーザ装置及び移動通信ネットワーク 図1
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  • 特許-ユーザ装置及び移動通信ネットワーク 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-26
(45)【発行日】2022-05-10
(54)【発明の名称】ユーザ装置及び移動通信ネットワーク
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/14 20090101AFI20220427BHJP
【FI】
H04W16/14
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019031876
(22)【出願日】2019-02-25
(65)【公開番号】P2020137065
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2020-11-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100131886
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 隆志
(74)【代理人】
【識別番号】100170667
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 浩次
(72)【発明者】
【氏名】サハ ロニー クマー
(72)【発明者】
【氏名】山崎 浩輔
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-171445(JP,A)
【文献】特開2004-128636(JP,A)
【文献】特表2010-524299(JP,A)
【文献】特開2010-278886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信ネットワークの基地局装置を介した通信と、前記移動通信ネットワークの無線通信距離より大きな距離の無線通信を行う中継器を介した通信と、が可能なユーザ装置であって、
前記基地局装置は、前記中継器が上り信号の受信に使用する周波数帯域の少なくとも一部の第1周波数帯域と、前記中継器が下り信号の送信に使用する周波数帯域の少なくとも一部の第2周波数帯域と、を使用し、
前記ユーザ装置は、
前記中継器からの信号レベルを監視する監視手段と、
前記中継器からの信号レベルが閾値以下であると前記監視手段が判定すると、前記基地局装置からの信号を検出する検出手段であって、前記第2周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出するかを判定し、前記第2周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出しないと前記第1周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出するかを判定する前記検出手段と、
前記検出手段が前記基地局装置からの信号を検出すると、前記基地局装置が送信する前記基地局装置の識別子を含む信号を前記中継器に送信する送信手段と、
前記検出手段が、前記第1周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出すると、前記基地局装置の識別子を含む信号を前記中継器に送信後、前記送信手段が前記第2周波数帯域の周波数の信号を送信する様に前記送信手段を構成する制御手段と、
を備えていることを特徴とするユーザ装置。
【請求項2】
前記中継器は、衛星であることを特徴とする、請求項1に記載のユーザ装置。
【請求項3】
基地局装置と、当該基地局装置を介した通信を行うユーザ装置と、を含む移動通信ネットワークであって、
前記ユーザ装置は、
前記移動通信ネットワークの無線通信距離より大きな距離の無線通信を行う中継器を介した通信を行う通信手段と、
前記中継器からの信号レベルを監視する監視手段と、
前記中継器からの信号レベルが閾値以下であると前記監視手段が判定すると、前記基地局装置からの信号を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記基地局装置からの信号を検出すると、前記基地局装置が送信する前記基地局装置の識別子を含む信号を前記中継器に送信する送信手段と、
前記送信手段を制御する制御手段と、
を備え
前記基地局装置は、前記中継器が上り信号の受信に使用する周波数帯域の少なくとも一部の第1周波数帯域と、前記中継器が下り信号の送信に使用する周波数帯域の少なくとも一部の第2周波数帯域と、を使用し、
前記検出手段は、前記第2周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出するかを判定し、前記第2周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出しないと前記第1周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出するかを判定し、
前記検出手段が、前記第1周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出すると、前記基地局装置の識別子を含む信号を前記中継器に送信後、前記制御手段は、前記送信手段が前記第2周波数帯域の周波数の信号を送信する様に前記送信手段を構成することを特徴とする移動通信ネットワーク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の通信システムに割り当てられた周波数を、移動通信システムにおいて再利用する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
拡大する移動通信システムの通信需要に対応するため、例えば、非特許文献1に記載されている様に、衛星通信システムで使用している周波数帯域を、移動通信システム(移動通信ネットワーク)において利用することが検討されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】FCC,News,News Media Information 202/418-0500,2012年12月12日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、衛星通信システムで使用している周波数帯域を移動通信システムに割り当てたとしても、屋外においては、衛星と衛星携帯電話との通信と、移動通信システムの基地局と当該移動通信システムのユーザ装置との通信との間での干渉が生じる。
【0005】
本発明は、他の通信システムに割り当てられた周波数を、移動通信システムにおいて再利用する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によると、移動通信ネットワークの基地局装置を介した通信と、前記移動通信ネットワークの無線通信距離より大きな距離の無線通信を行う中継器を介した通信と、が可能なユーザ装置であって、前記基地局装置は、前記中継器が上り信号の受信に使用する周波数帯域の少なくとも一部の第1周波数帯域と、前記中継器が下り信号の送信に使用する周波数帯域の少なくとも一部の第2周波数帯域と、を使用し、前記ユーザ装置は、前記中継器からの信号レベルを監視する監視手段と、前記中継器からの信号レベルが閾値以下であると前記監視手段が判定すると、前記基地局装置からの信号を検出する検出手段であって、前記第2周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出するかを判定し、前記第2周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出しないと前記第1周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出するかを判定する前記検出手段と、前記検出手段が前記基地局装置からの信号を検出すると、前記基地局装置が送信する前記基地局装置の識別子を含む信号を前記中継器に送信する送信手段と、前記検出手段が、前記第1周波数帯域において前記基地局装置からの信号を検出すると、前記基地局装置の識別子を含む信号を前記中継器に送信後、前記送信手段が前記第2周波数帯域の周波数の信号を送信する様に前記送信手段を構成する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、他の通信システムに割り当てられた周波数を、移動通信システムにおいて再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態によるシステム構成図。
図2】一実施形態によるUEが屋外から屋内に移動した際の処理のシーケンス図。
図3】一実施形態による移動通信ネットワークによるリソース割り当てを示す図。
図4】一実施形態によるUEが屋内から屋外に移動した際の処理のシーケンス図。
図5】一実施形態によるUEの構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1は、本実施形態を説明するためのシステム構成図である。衛星40及び衛星通信地上ネットワーク30は、衛星通信システム(衛星通信ネットワーク)を構成している。衛星通信地上ネットワーク30は、衛星40と通信するための地球局を含み、移動通信システム(移動通信ネットワーク)のコアネットワーク20と接続している。衛星通信システムの衛星40は、中継器であり、衛星通信システムは、その無線通信距離が、移動通信システムの無線通信距離より非常に大きなシステムである。移動通信システム(移動通信ネットワーク)は、コアネットワーク20と、基地局を含むアクセスネットワークとを有する。図1においては、アクセスネットワークを構成する複数の基地局のうち、建物80内(屋内)に設置される1つの基地局10のみを示している。基地局10は、例えば、フェムトセルを提供する基地局であり得る。基地局10は、移動通信システムに割り当てられた周波数に加えて、衛星通信システムに割り当てられた周波数を使用する。なお、基地局10は、衛星通信システムに割り当てられた周波数帯域の一部の帯域を使用する構成であっても、全部の帯域を使用する構成であっても良い。
【0011】
通常、衛星通信システムにおいては、下り信号(衛星から地上方向)の周波数帯域と、上り信号(地上から衛星方向)の周波数帯域は異なる。基地局10は、衛星通信システムの下り信号の周波数帯域を、基地局10とユーザ装置との通信における下り信号に使用し、衛星通信システムの上り信号の周波数帯域を、基地局10とユーザ装置との通信における上り信号に使用することができる。以下、基地局10が、衛星通信システムの下り信号の周波数帯域をユーザ装置との通信における下り信号に使用し、衛星通信システムの上り信号の周波数帯域を、ユーザ装置との通信における上り信号に使用する形態をノーマルモードとして参照する。また、基地局10は、衛星通信システムの下り信号の周波数帯域を、基地局10とユーザ装置との通信における上り信号に使用し、衛星通信システムの上り信号の周波数帯域を、基地局10とユーザ装置との通信における下り信号に使用することができる。以下、基地局10が、衛星通信システムの下り信号の周波数帯域をユーザ装置との通信における上り信号に使用し、衛星通信システムの上り信号の周波数帯域を、ユーザ装置との通信における下り信号に使用する形態をリバースモードとして参照する。
【0012】
UE50は、例えば、衛星携帯電話である。UE50は、衛星通信システムのオペレータと加入契約を行っており、衛星40を介して通信することができる。また、UE50は、所謂、デュアルモードフォンであり、基地局10を介して通信することもできる。さらに、衛星通信システムのユーザ装置のうち、所定の契約を行っているユーザ装置は、衛星通信システムのオペレータと移動通信システムのオペレータとの事前の契約に基づき、基地局10を介して通信ができるものとする。なお、図1のUE50は、当該所定の契約を行っており、基地局10を介する通信が許可されているものとする。
【0013】
本実施形態において、移動通信システムのオペレータは、屋内に設置された基地局10において衛星通信システムに割り当てられた周波数帯域を利用させる。屋内において、衛星40からの下り信号のレベルは小さくなるため、基地局10が衛星通信システムに割り当てられた周波数帯域を使用したとしても、基地局10とユーザ装置との通信に大きな影響を与えない。
【0014】
また、本実施形態において、UE50は、屋内に進入したことを検出し、かつ、衛星通信システムに割り当てられた周波数帯域を使用する基地局10の存在を検出すると、基地局10を介して通信を行う様に構成される。したがって、UE50は、屋外と屋内の両方において、衛星通信システムに割り当てられた周波数帯域を使用しての通信を行うことができる。
【0015】
図2は、UE50が屋外から建物80内(屋内)に移動した際に行う処理を説明するシーケンス図である。UE50は、衛星40が送信する基準信号のレベルを繰り返し監視する。具体的には、UE50は、基準信号のレベルと所定の閾値とを繰り返し比較する。UE50は、基準信号のレベルが所定の閾値以下になると(S1)、屋内に進入したと判定する。UE50は、屋内に進入したと判定すると、衛星通信システムに割り当てられた周波数帯域を使用する基地局10が存在するかを判定する(S2)。なお、基地局10が、ノーマルモードで動作しているか、リバースモードで動作しているかは不明であるため、UE50は、衛星40の下り信号の周波数帯域と、上り信号の周波数帯域のそれぞれで、基地局10からの基準信号が受信できるかを判定することにより、基地局10が存在するかを判定する。UE50は、いずれかの周波数帯域で基地局10からの基準信号を受信すると、基地局10の存在と、基地局10がノーマルモードであるかリバースモードであるかと、基地局10がブロードキャストしている基地局10の識別子(基地局ID)を判定することができる。
【0016】
基地局10を検出すると、UE50は、S3で、衛星40を介して衛星通信地上ネットワーク30に切替要求信号を送信する。当該切替要求信号には基地局10の基地局IDを含める。衛星通信地上ネットワーク30は、UE50から切替要求信号を受信すると、受信した切替要求信号に含まれる基地局IDに対応する基地局10に切替要求信号を送信する。当該切替要求信号には、切替要求を行っているUE50の識別子(UE ID)を含める。これにより、基地局10は、UE50からの通信開始要求を受信すると、当該UE50にリソースを割り当てて、UE50による基地局10を介する通信を可能にする。なお、UE50は、検出した基地局10のモードに合わせて送信帯域と受信帯域を構成する。つまり、基地局10がノーマルモードであると、UE50は、送信帯域及び受信帯域を、衛星40を介しての通信時と同じままとする。一方、基地局10がリバースモードであると、送信帯域及び受信帯域を、衛星40を介しての通信時と反転させる。なお、図2のシーケンスの際に、UE50が通信中であると、衛星通信システムと移動通信システムは協働して、UE50が通信に使用しているチャネルのハンドオーバを行う。
【0017】
なお、基地局10は、移動通信システムのユーザ装置(以下、移動UE)と、UE50の様な、ローミングしている衛星通信システムのユーザ装置(以下、衛星UE)との両方にサービス提供を行う。なお、移動UEは、衛星40を介した通信が不可能な装置であり、衛星UEは、衛星40を介した通信が可能な装置である。ここで、基地局10は、移動UEと衛星UEのそれぞれに公平に帯域を分配するため、それぞれに専用のリソースを割り当てる。図3において、網掛の領域は、衛星UEが使用できるリソースであり、それ以外の領域は移動UEが使用できるリソースである。基地局10は、基地局10のセル内に在圏し、通信中(接続中)である全UEに対する、通信中である衛星UEの割合に基づき、衛星UEが使用できるリソース量(図3の網掛領域の量)を決定する。例えば、衛星UEの割合が0.3であると、1フレームのリソース量の0.3倍を、衛星UEのみが使用できるリソースとし、その他のリソースを移動UEのみが使用できるリソースとする。
【0018】
なお、本実施形態では、基地局10が通信中の衛星UEと移動UEの比率に応じて、衛星UEのみが使用できるリソースと移動UEのみが使用できるリソースを判定していたが、移動通信ネットワーク内の他のリソース割当装置が判定する構成であっても良い。この場合、基地局10は、衛星UEと移動UEの比率をリソース割当装置に通知し、リソース割当装置から判定結果を取得する。
【0019】
図4は、UE50が基地局10を介して通信中に屋外に移動する際に行う処理を説明するシーケンス図である。UE50は、衛星40が送信する基準信号のレベルが所定の閾値より高くなると、屋外に移動していると判定する(S10)。なお、S10における閾値は、図2のS1における閾値と同じ値であっても、異なる値であっても良い。屋外に移動していると判定すると、UE50は、S11で、基地局10に切替要求信号を送信し、S12で、基地局10は、当該切替要求信号を衛星通信ネットワーク30に送信する。これにより、衛星通信システムと移動通信システムは協働して、UE50が通信に使用しているチャネルのハンドオーバを行う。
【0020】
なお、図2において、UE50は、衛星40が送信する基準信号のレベルを監視することで、屋内に進入したかを判定していた。しかしながら、UE50が周期的に基準信号を衛星40に送信する場合、衛星通信地上ネットワーク30がUE50からの基準信号のレベルに基づきUE50の屋内への進入を判定しても良い。この場合、衛星通信地上ネットワーク30は、UE50に基地局の検出を指示する。その後の、処理は、図2のS3からと同様である。
【0021】
図5は、本実施形態によるUE50の構成図である。送信部501は、衛星40又は基地局10に信号を送信する処理を行う。受信部502は、衛星40又は基地局10からの信号を受信する処理を行う。なお、衛星40との通信時、送信部501が使用する周波数帯域が第1周波数帯域であり、受信部502が使用する周波数帯域が第2周波数帯域であるものとする。基地局10がノーマルモードであると、UE50が当該基地局10を介した通信を行う際、送信部501は、第1周波数帯域の周波数で信号を送信する様に構成され、受信部502は、第2周波数帯域の周波数で信号を受信する様に構成される。一方、基地局10がリバースモードであると、UE50が当該基地局10を介した通信を行う際、送信部501は、第2周波数帯域の周波数で信号を送信する様に構成され、受信部502は、第1周波数帯域の周波数で信号を受信する様に構成される。
【0022】
制御部503の監視部5031は、衛星40からの基準信号レベルを監視する。衛星40からの基準信号レベルが閾値以下であると監視部5031が判定すると、検出部5032は、基地局10から基準信号を検出できるかを判定する。このとき、受信部502は、第2周波数帯域の信号を受信する様に構成されているため、まず、検出部5032は、この状態で基地局10から基準信号を検出できるかを判定する。基地局10からの基準信号を検出できないと、制御部503は、第1周波数帯域の信号を受信する様に受信部502を構成し、検出部5032は、この状態で基地局10から基準信号を検出できるかを判定する。検出部5032は、基地局10からの基準信号を検出すると、制御部503は、送信部501を制御して、検出した基地局10の基地局IDを含む切替要求信号を、衛星40を介して衛星通信地上ネットワーク30に送信する。また、制御部503は、第1周波数帯域において、基地局10から基準信号を受信した場合、切替要求信号の送信後、送信部501が、第2周波数帯域の信号を送信する様に構成する。
【0023】
なお、本発明は、衛星を介した通信と、移動通信ネットワークの基地局装置を介した通信が可能なユーザ装置の1つ以上のプロセッサで実行されると、当該ユーザ装置を、上記UE50として動作させるプログラムとして実現することができる。これらコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されて、又は、ネットワーク経由で配布が可能なものである。
【0024】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0025】
501:送信部、502:受信部、503:制御部、5031:監視部、5032:検出部
図1
図2
図3
図4
図5