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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-26
(45)【発行日】2022-05-10
(54)【発明の名称】非千鳥配列の二列SMTコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20220427BHJP
   H01R 13/64 20060101ALI20220427BHJP
   H01R 12/72 20110101ALI20220427BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R13/64
H01R12/72
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2019571325
(86)(22)【出願日】2018-07-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-05
(86)【国際出願番号】 US2018040672
(87)【国際公開番号】W WO2019010150
(87)【国際公開日】2019-01-10
【審査請求日】2020-06-24
(31)【優先権主張番号】16/016,943
(32)【優先日】2018-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/529,695
(32)【優先日】2017-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506351927
【氏名又は名称】ジェイエスティー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】特許業務法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アザード、ヴィカス
(72)【発明者】
【氏名】ホルブ、フランクリン エー
【審査官】高橋 学
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0104818(US,A1)
【文献】特開2009-266440(JP,A)
【文献】実開平04-051780(JP,U)
【文献】特開2000-092661(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
H01R 13/64
H01R 12/70-12/81
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクタであって、
第1のラッチおよび第2のラッチを含む、少なくとも2つのラッチと、
前端および後端を有する第1の上側アーム、ならびに第2の上側アームと、
前端および後端を有する第1の下側アーム、ならびにおよび第2の下側アームと、
前記電気コネクタに形成された前面凹部から延びる、第1の列の少なくとも2つのピン、および第2の列の少なくとも2つのピンを含む、複数の導電性のピンと、
前記第1の上側アームの前記後端と前記第1の下側アームの前記後端との間に配置され、前記第1の上側アームの前記後端と前記第1の下側アームの前記後端とを接続する第1の接続壁と、
前記第2の上側アームの前記後端と前記第2の下側アームの前記後端との間に配置され、前記第2の上側アームの前記後端と前記第2の下側アームの前記後端とを接続する第2の接続壁と、
第1のスロットおよび第2のスロットを含む、少なくとも2つのスロットと
を備え、
前記第1のラッチは、前記第1の上側アームの前記前端にあり、前記第2のラッチは、前記第2の上側アームにあり、
前記第1のスロットは、前記第1の上側アームと前記第1の下側アームとの間に形成され、前記第2のスロットは、前記第2の上側アームと前記第2の下側アームとの間に形成され、
前記電気コネクタは、上面および底面を有するプリント回路基板に連結されるように適合されており、
少なくとも2つの受容孔と、前記上面上の第1の複数の端子と、前記底面上の第2の複数の端子と、少なくとも2つの縁部とを有する前記プリント回路基板が、所定の固定位置において、前記少なくとも2つのラッチのそれぞれが、前記2つの受容孔のうちのそれぞれ1つに受容され、前記導電性のピンのそれぞれが、前記2つの受容孔の間に配置され、前記端子のうちのそれぞれ1つに電気的に接続され、前記少なくとも2つの縁部のそれぞれが、前記2つのスロットのうちのそれぞれ1つに受容されたときに、前記電気コネクタに固定され、
前記第1の上側アームの前記前端の前記第1のラッチに、第1の前側傾斜部、第1の底縁部、第1の後面が形成され、前記第1の下側アームの前記前端に、第1の傾斜部が形成され、前記第1の接続壁が、前記第1のスロットに挿入されて前記第1のスロットの前端から後端に向かって案内される前記少なくとも2つの縁部のうちの1つの経路を遮断して前記プリント回路基板を前記固定位置に位置付け
前記第2の上側アームの前記前端の前記第2のラッチに、第2の前側傾斜部、第2の底縁部、第2の後面が形成され、前記第2の下側アームの前記前端に、第2の傾斜部が形成され、前記第2の接続壁が、前記第2のスロットに挿入されて前記第2のスロットの前端から後端に向かって案内される前記少なくとも2つの縁部のうちの別の1つの経路を遮断して前記プリント回路基板を前記固定位置に位置付け、
前記第1のラッチが、前記電気コネクタの本体の前面を超えて外側に延び、前記第1の下側アームの前端面が、前記電気コネクタの前記本体の前面に揃い、前記第1の上側アームの後端面が、前記電気コネクタの前記本体の後面に揃い、前記第1の下側アームの後端面が、前記電気コネクタの前記本体の後面に揃い、前記第1のスロットが、前記第1の傾斜部から前記第1の接続壁に延び、
前記第2のラッチが、前記電気コネクタの本体の前面を超えて外側に延び、前記第2の下側アームの前端面が、前記電気コネクタの前記本体の前面に揃い、前記第1の上側アームの後端面が、前記電気コネクタの前記本体の後面に揃い、前記第2の下側アームの後端面が、前記電気コネクタの前記本体の後面に揃い、前記第2のスロットが、前記第2の傾斜部から前記第2の接続壁に延び
前記第1のラッチが前記第1の傾斜部に近づくように、前記第1の上側アームにおいて突出することで、前記電気コネクタの前方から見たときに、前記第1の上側アームは、前記第1のスロットを少なくとも部分的に遮断し、
前記第1の傾斜部が前記第1のラッチから遠ざかるように、前記第1の下側アームにおいて傾斜することで、前記電気コネクタの前方から見たときに、前記第1の下側アームは、前記第1のスロットを開放し、
前記第2のラッチが前記第2の傾斜部に近づくように、前記第2の上側アームにおいて突出することで、前記電気コネクタの前方から見たときに、前記第2の上側アームは、前記第2のスロットを少なくとも部分的に遮断し、
前記第2の傾斜部が前記第1のラッチから遠ざかるように、前記第2の下側アームにおいて傾斜することで、前記電気コネクタの前方から見たときに、前記第2の下側アームは、前記第2のスロットを開放する、
電気コネクタ。
【請求項2】
前記ラッチの少なくとも1つが、前記受容孔の少なくとも1つに受容されたときに、クリック音が生じる、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記第1の列の前記少なくとも2つのピンが、前記第2の列の前記少なくとも2つのピンに対向しており、非千鳥配列である、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記端子が、表面実装端子である、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記ラッチの少なくとも1つが、前記スロットの少なくとも1つを部分的に遮断する、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記スロットの少なくとも1つが、前記電気コネクタの側部にある、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記ピンの少なくとも1つが、前記電気コネクタの前記本体から第1の距離で延び、前記ラッチの少なくとも1つが、前記電気コネクタの前記本体から、前記第1の距離よりも短い第2の距離で延びている、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記ラッチの少なくとも1つが、フレキシブルであり、前記傾斜部が、前記第1のスロットの入口に形成されている、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
少なくとも1つのラッチと、
前端および後端を有する、少なくとも1つの上側アームと、
前端および後端を有する、少なくとも1つの下側アームと、
少なくとも1つの接続壁と、
少なくとも1つのスロットと、
少なくとも2つのピンと
を備えたコネクタであって、
前記少なくとも1つのラッチが、前記少なくとも1つの上側アームの前記前端にあり、
前記少なくとも1つのスロットが、前記少なくとも1つの上側アームと前記少なくとも1つの下側アームとの間に形成され、
前記少なくとも1つの接続壁が、前記少なくとも1つの上側アームの前記後端と前記少なくとも1つの下側アームの前記後端との間に配置され、前記少なくとも1つの上側アームの前記後端と前記少なくとも1つの下側アームの前記後端とを接続し、
所定の固定位置において、前記少なくとも1つのラッチが、ユニットに形成された孔に受容され、前記少なくとも1つのスロットが、前記ユニットの縁部を受容し、前記少なくとも2つのピンのそれぞれが、前記ユニットの端子のそれぞれに接触し、
前記少なくとも1つの上側アームの前記前端の前記少なくとも1つのラッチに、前側傾斜部、底縁部、後面が形成され、前記少なくとも1つの下側アームの前記前端に、傾斜部が形成され、前記少なくとも1つの接続壁が、前記少なくとも1つのスロットに挿入されて前記少なくとも1つのスロットの前端から後端に向かって案内される前記縁部の経路を遮断して前記ユニットを前記固定位置に位置付け
前記少なくとも1つのラッチが、前記コネクタの本体の前面を超えて外側に延び、前記少なくとも1つの下側アームの前端面が、前記電気コネクタの前記本体の前面に揃い、前記少なくとも1つの上側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記少なくとも1つの下側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記少なくとも1つのスロットが、前記傾斜部から前記少なくとも1つの接続壁に延び、
前記少なくとも1つのラッチが前記傾斜部に近づくように、前記少なくとも1つの上側アームにおいて突出することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記少なくとも1つの上側アームは、前記少なくとも1つのスロットを少なくとも部分的に遮断し、
前記傾斜部が前記少なくとも1つのラッチから遠ざかるように、前記少なくとも1つの下側アームにおいて傾斜することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記少なくとも1つの下側アームは、前記少なくとも1つのスロットを開放する、
コネクタ。
【請求項10】
前記端子が、表面実装端子である、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記少なくとも1つのラッチが、前記少なくとも1つのスロットを部分的に遮断する、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記少なくとも1つのラッチが、前記孔に受容されたときに、クリック音が生じる、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項13】
前記少なくとも1つのラッチが、フレキシブルであり、前記傾斜部が、前記少なくとも1つのスロットの入口に形成されている、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記ピンが、二列に配置されている、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項15】
コネクタをユニットに取り付けるためのラッチであって、前記コネクタが、前端および後端を有する上側アームと、前端および後端を有する下側アームと、前記上側アームの前記後端と前記下側アームの前記後端との間に配置され、前記上側アームの前記後端と前記下側アームの前記後端とを接続する接続壁と、前記上側アームと前記下側アームとの間に形成されたスロットとを備え、
前記ラッチは、前記上側アームの前記前端にあり、前記コネクタを前記ユニットに安定して取り付けるために、所定の固定位置において、前記スロットが前記ユニットの縁部を受容した状態で、受容孔に受容され、
前記上側アームの前記前端の前記ラッチに、前側傾斜部、底縁部、後面が形成され、前記下側アームの前記前端に、傾斜部が形成され、前記接続壁が、前記スロットに挿入されて前記スロットの前端から後端に向かって案内される前記縁部の経路を遮断して前記ユニットを前記固定位置に位置付け
前記ラッチが、前記コネクタの本体の前面を超えて外側に延び、前記下側アームの前端面が、前記コネクタの前記本体の前面に揃い、前記上側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記下側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記スロットが、前記傾斜部から前記接続壁に延び、
前記ラッチが前記傾斜部に近づくように、前記上側アームにおいて突出することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記上側アームは、前記スロットを少なくとも部分的に遮断し、
前記傾斜部が前記ラッチから遠ざかるように、前記下側アームにおいて傾斜することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記下側アームは、前記スロットを開放する、
ラッチ。
【請求項16】
前記ラッチが、フレキシブルであり、前記傾斜部が、前記スロットの入口に形成されている、請求項15に記載のラッチ。
【請求項17】
前記ラッチが、プラスチック製であり、前記スロットを部分的に遮断するように構成されている、請求項15に記載のラッチ。
【請求項18】
少なくとも1つの受容孔と、
少なくとも1つの縁部と、
少なくとも2つの導電性の端子と、
少なくとも1つの縁部と
を備えたユニットであって、
前記ユニットは、少なくとも1つのラッチと、前端および後端を有する少なくとも1つの上側アームと、前端および後端を有する少なくとも1つの下側アームと、前記少なくとも1つの上側アームの前記後端と前記少なくとも1つの下側アームの前記後端との間に配置され、前記少なくとも1つの上側アームの前記後端と前記少なくとも1つの下側アームの前記後端とを接続する少なくとも1つの接続壁と、前記少なくとも1つの上側アームと前記少なくとも1つの下側アームとの間に形成された、少なくとも1つのスロットと、少なくとも2つのピンとを備え、前記少なくとも1つのラッチが、前記少なくとも1つの上側アームの前記前端にある、コネクタに連結されるように適合されており、所定の固定位置において、前記少なくとも1つの受容孔が、前記少なくとも1つのラッチを受容し、前記少なくとも2つの導電性の端子のそれぞれが、前記少なくとも2つの導電性のピンのうちのそれぞれ1つに電気的と接続され、前記少なくとも1つの縁部が、前記少なくとも1つのスロットに受容され、
前記少なくとも1つの上側アームの前記前端の前記少なくとも1つのラッチに、前側傾斜部、底縁部、後面が形成され、前記少なくとも1つの下側アームの前記前端に、傾斜部が形成され、前記接続壁が、前記少なくとも1つのスロットに挿入されて前記少なくとも1つのスロットの前端から後端に向かって案内される前記少なくとも1つの縁部の経路を遮断して前記ユニットを前記固定位置に位置付け
前記少なくとも1つのラッチが、前記コネクタの本体の前面を超えて外側に延び、前記少なくとも1つの下側アームの前端面が、前記コネクタの前記本体の前面に揃い、前記少なくとも1つの上側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記少なくとも1つの下側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記少なくとも1つのスロットが、前記傾斜部から前記少なくとも1つの接続壁に延び、
前記少なくとも1つのラッチが前記傾斜部に近づくように、前記少なくとも1つの上側アームにおいて突出することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記少なくとも1つの上側アームは、前記少なくとも1つのスロットを少なくとも部分的に遮断し、
前記傾斜部が前記少なくとも1つのラッチから遠ざかるように、前記少なくとも1つの下側アームにおいて傾斜することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記少なくとも1つの下側アームは、前記少なくとも1つのスロットを開放する、
ユニット。
【請求項19】
前記コネクタが、前記少なくとも1つのラッチが前記少なくとも1つの受容孔に受容されたときに、前記ユニットに固定される、請求項18に記載のユニット。
【請求項20】
前記コネクタが、前記少なくとも1つのスロットが前記少なくとも1つの縁部に受容されたときに、前記ユニットに係合される、請求項18に記載のユニット。
【請求項21】
前記コネクタが、前記ピンの少なくとも1つが前記導電性の端子の少なくとも1つに電気的に接続されたときに、前記ユニットに係合される、請求項18に記載のユニット。
【請求項22】
前記少なくとも2つの導電性の端子が、表面実装端子である、請求項18に記載のユニット。
【請求項23】
前記少なくとも2つの導電性の端子が、非千鳥配列である、請求項18に記載のユニット。
【請求項24】
コネクタをユニットに係合する方法であって、
前記コネクタは、ラッチと、前端および後端を有する上側アームと、前端および後端を有する下側アームと、前記上側アームの前記後端と前記下側アームの前記後端との間に配置され、前記上側アームの前記後端と前記下側アームの前記後端とを接続する接続壁と、前記上側アームと前記下側アームとの間に形成されたスロットと、ピンとを備え、前記ラッチが、前記上側アームの前記前端にあり、
前記ユニットは、受容孔と、端子と、縁部とを備え、
前記方法が、
前記コネクタに形成された前記スロット内に前記ユニットの前記縁部を配置すること、
前記コネクタに形成された前記ラッチを、所定の固定位置において、前記ユニットに形成された前記受容孔内に配置すること、および、
前記コネクタの前記ピンを、前記固定位置において、前記ユニットの前記端子に接触させること
を含み、
前記上側アームの前記前端の前記ラッチに、前側傾斜部、底縁部、後面が形成され、前記下側アームの前記前端に、傾斜部が形成され、前記接続壁が、前記スロットに挿入されて前記スロットの前端から後端に向かって案内される前記縁部の経路を遮断して前記ユニットを前記固定位置に位置付け
前記ラッチが、前記コネクタの本体の前面を超えて外側に延び、前記下側アームの前端面が、前記コネクタの前記本体の前面に揃い、前記上側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記下側アームの後端面が、前記コネクタの前記本体の後面に揃い、前記スロットが、前記傾斜部から前記接続壁に延び、
前記ラッチが前記傾斜部に近づくように、前記上側アームにおいて突出することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記上側アームは、前記スロットを少なくとも部分的に遮断し、
前記傾斜部が前記ラッチから遠ざかるように、前記下側アームにおいて傾斜することで、前記コネクタの前方から見たときに、前記下側アームは、前記スロットを開放する、
方法。
【請求項25】
前記ラッチが前記受容孔に配置されたときに、クリック音が生じる、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この特許出願は、2017年7月7日に出願された米国仮特許出願第62/529,695号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本出願で開示される特徴は、一般に電気コネクタ装置に関連し得る。特に、本出願に開示された特徴は、一般に、表面実装端子(SMT)用途に関連する電気的接続のための非千鳥配列の二列コネクタに関連し得る。
【発明の概要】
【0003】
本出願で開示される特徴は、一般に電気コネクタ装置に関連し得る。電気コネクタ装置は、少なくとも2つのピンと、少なくとも1つのスロットと、少なくとも1つのラッチを有し得る。電気コネクタ装置は、プリント回路基板または他のユニットに固定することができる。プリント回路基板または他のユニットは、それぞれの端子が少なくとも2つのピンのうちのそれぞれ1つと電気的に接触するような少なくとも2つの端子を有していてもよく、少なくとも1つのラッチを受容するための少なくとも1つの受容孔を有していてもよく、少なくとも1つのスロットに受容される縁部を有していてもよい。少なくとも2つのピンおよび少なくとも2つの端子は導電性を有している。
【0004】
電気コネクタ装置は、非千鳥配列の二列表面実装端子コネクタであり得る。本出願に開示される特徴は、一般に、表面実装端子(SMT)用途に関連する電気的接続に使用される非千鳥配列の二列コネクタとして知られる電気コネクタ装置に関連し得る。
【0005】
少なくとも2つのピンの長さは同じ長さを有し得る。これにより、製造が容易となり、高速データコネクタとしての使用が容易となる。ピンは、たとえば、ピンの上列とピンの下列を含み得る。上側ピンは、たとえば、プリント回路基板または他のユニットの上面の端子にはんだ付けされ得る。下側ピンは、たとえば、プリント回路基板または他のユニットの底面の端子にはんだ付けされ得る。
【0006】
少なくとも1つのラッチは、抜去中にコネクタが簡単に端子から外れないように、電気コネクタ装置をプリント回路基板またはその他のユニットに固定し、少なくとも1つのラッチは、プリント回路基板または他のユニットに形成された少なくとも1つの受容孔に受容される。
【0007】
本出願に開示された特徴の追加の態様、利点、および実施形態は、以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載されており、または、それらを考慮することによって明らかである。さらに、本出願に開示された特徴の前述の概要および以下の詳細な説明の両方は例示であり、特許請求の範囲を限定することなくさらなる説明を提供することを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本出願に開示される原理による、電気コネクタ装置およびプリント回路基板(PCB)の分解斜視図である。
図2】本出願に開示された原理による、プリント回路基板と係合した電気コネクタ装置を示す、図1の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の斜視図である。
図3】本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の上面図である。
図4】本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の底面図である。
図5】本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の背面図である。
図6図5の線6-6で切断された断面図である。
図7】本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の正面図である。
図8】本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の第2側面図である。
図9図3の線9-9で切断された断面図である。
図10】本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の第2側面図である。
図11】本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の斜視図である。
図12】本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の斜視図である。
図13】本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の斜視図である。
図14図3の線14-14で切断された断面図である。
図15図3の線15-15で切断された断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本出願で開示される特徴は、一般に電気コネクタ装置に関連し得る。電気コネクタ装置は、少なくとも2つのピンと、少なくとも1つの側部スロットと、少なくとも1つのラッチとを有し得る。プリント回路基板または他のユニットは、少なくとも2つの端子と、少なくとも1つの受容孔と、少なくとも1つの縁部とを有し得る。プリント回路基板または他のユニットの端子のそれぞれ1つは、電気コネクタ装置の少なくとも2つのピンのうちのそれぞれ1つと電気的に接触し得る。少なくとも1つの受容孔には、少なくとも1つのラッチが受容され得る。少なくとも1つの縁部は、少なくとも1つのスロットに受容され得る。
【0010】
電気コネクタ装置は、プリント回路基板または他のユニットとの、安定した物理的接続および安定した電気的接続を促進することができる。
【0011】
図1は、本出願に開示される原理による、電気コネクタ装置およびプリント回路基板(PCB)の分解斜視図である。電気コネクタ装置は、非千鳥配列の二列表面実装端子(SMT)コネクタであり得る。
【0012】
本出願の電気コネクタ装置(本明細書ではコネクタとしても記載される)は、一般に参照符号100で参照される。図1は、コネクタ100の本体を示しており、上面開口部104がコネクタ100の上面に形成されている。参照符号110は、コネクタ100の前面を示し、参照符号106は、コネクタ100の後面を示す。
【0013】
図1は、コネクタ100の第1の側部が少なくとも第1の側部スロット114、第1の側部ラッチ、および第1の側部傾斜部を有することを示している。第1の側部ラッチは一般に参照符号118で示されている。第1の側部傾斜部は一般に参照符号122で示されている。第1の側部傾斜部122は、第1の側部スロット114への入口に形成されている。
【0014】
また、図1は、コネクタ100の第2の側部が少なくとも、参照符号120で一般に参照される第2の側部ラッチと、参照符号124で一般に参照される第2の側部傾斜部とを有することを示している。
【0015】
第1の側部ラッチ118はフレキシブルであり、第1の側部傾斜部122からわずかに上方に曲がることができ、第1の側部傾斜部122に向かってわずかに下方に曲がることができる。第1の側部ラッチ118は、プラスチックまたは他の材料で作ることができる。
【0016】
コネクタ100は、本出願に開示された原理に従って、参照符号126で一般的に参照される少なくとも2つのピンを含む。図1は、コネクタ100が10個のピン126を有する実施形態を示している。図1に示されるように、複数のピン126は同じ長さを有しており、二列になるように構成され、千鳥配列とはならない(not staggered)ように構成されている。ピン126は、端子126とも呼ばれ得る。
【0017】
図1に示されるように、ピン(端子)126は、コネクタ100の前面110から外側に延びている。特に、ピン(端子)126は、図1に示されるように、前面凹部112に位置する矩形の隆起ユニットから外側に延びている。
【0018】
本出願に開示された原理に従って、異なる実施形態が可能であり、コネクタ100は、例えば10以外の多数のピン(端子)を有していてもよい。
【0019】
図1は、プリント回路基板(PCB)200の本体も示している。プリント回路基板200は、コネクタ100を収容し、受容するための「U」字状受容領域208を有している。
【0020】
本出願に開示された原理に従って、異なる実施形態が可能であり、プリント回路基板200は、例えば10以外の多数の端子を有していてもよい。
【0021】
プリント回路基板200は、コネクタ100がプリント回路基板200に係合したときに、第1の側部ラッチ118を受容するための第1の側部受容孔204を形成する。プリント回路基板200はまた、コネクタ100がプリント回路基板200に係合したときに、第2の側部ラッチ120を受容するための第2の側部受容孔206を形成する。
【0022】
プリント回路基板200は、本出願に開示された原理に従って、参照符号202で一般的に参照される少なくとも1つの表面実装端子を形成する。
【0023】
図2は、本出願に開示された原理による、プリント回路基板と係合した電気コネクタ装置を示す、図1の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の斜視図である。図2は、コネクタ100がプリント回路基板200に係合したときに、コネクタ100が受容領域208によって収容されていることを示している。また、図2は、コネクタ100がプリント回路基板200に係合したときに、プリント回路基板200の縁部が第1の側部スロット114に受容されていることを示している。
【0024】
コネクタ100の第1の側部ラッチ118は、コネクタ100がプリント回路基板200に係合するときに、プリント回路基板200の第1の側部受容孔204に入り込み、それにより、コネクタ100が誤ってプリント回路基板200から外れることを防止するのを補助する。コネクタ100の第2の側部ラッチ120は、コネクタ100がプリント回路基板200に係合するときに、プリント回路基板200の第2の側部受容孔206に入り込み、それにより、コネクタ100が誤ってプリント回路基板200から外れることを防止するのを補助する。
【0025】
コネクタ100がプリント回路基板200に係合すると、コネクタ100のピン(端子)126は表面実装端子202に接触する。ピン(端子)126のそれぞれ1つは、表面実装端子202のそれぞれ1つにはんだ付けされ得る。
【0026】
図3は、本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の上面図である。図3は、コネクタ100の上面およびプリント回路基板200の上面を示している。図3は、プリント回路基板200の上面に形成された5つの表面実装端子204aを示している。
【0027】
図4は、本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の底面図である。図4は、コネクタ100の底面とプリント回路基板200の底面を示している。コネクタ100の底面には、底面突出部102が示されている。図4は、プリント回路基板200の底面に形成された5つの表面実装端子204bを示している。
【0028】
図3は、プリント回路基板200の上面に5つの表面実装端子202aがあることを示し、図4は、プリント回路基板200の底面に5つの表面実装端子202bがあることを示し、合計10個の表面実装端子があることを示している。本出願に開示された原理に従って、プリント回路基板200が10以外の多数の表面実装端子を有する異なる実施形態が利用可能である。
【0029】
図5は、本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の背面図である。図5は、追加のコネクタ(図示せず)を収容することができるコネクタ100の後面にある後面内部空間108を示している。図5はまた、後面内部空間108内の第1内側突起128および第2内側突起130を示している。図5に示されるように、ピン(端子)126は、後面内部空間108内へ後方に延びている。
【0030】
図6は、図3の線6-6で切断された断面図である。図7は、本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の正面図である。図7は、第1の側部スロット114、第1の側部ラッチ118、および、第1の側部傾斜部122がコネクタ100の第1の側部にあることを示している。図7はまた、第2の側部スロット116、第2の側部ラッチ120、および第2の側部傾斜部124が、コネクタ100の第2の側部にあることを示している。第2の側部傾斜部124は、第2の側部スロット116への入口に形成される。
【0031】
第2の側部ラッチ120はフレキシブルであり、第2の側部傾斜部124からわずかに上方に曲がることができ、第2の側部傾斜部124に向かってわずかに下方に曲がることができる。第2の側部ラッチ120は、プラスチックまたは他の材料で作ることができる。
【0032】
図8は、本出願に開示された原理による、図2の電気コネクタ装置およびプリント回路基板の第2側面図である。図9は、図3の線9-9で切断された断面図である。
【0033】
図10は、本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の第2側面図である。図10は、第2の側部ラッチ前側傾斜部146、第2の側部ラッチ底縁部150、および、第2の側部ラッチ後面154を示している。
【0034】
図10に示されるように、第2の側部ラッチ前側傾斜部146は、下方に延び、第2の側部スロット116への入口を部分的に遮断する。図8図9図10および図12を参照すると、第2の側部ラッチ前側傾斜部146および第2の側部ラッチ底縁部150は、プリント回路基板200の縁部が、第2の側部接続壁142に接触するのに十分な深さで第2の側部スロット116に入ることを許容するように、上方へ押し上げられなければならないことが分かる。
【0035】
同様に、第1の側部ラッチ前側傾斜部144は、下方に延び、第1の側部スロット114への入口を部分的に遮断し、図1図2および図11を参照すると、第1の側部ラッチ前側傾斜部144および第1の側部ラッチ底縁部148は、プリント回路基板200の縁部が、第1の側部接続壁140に接触するのに十分な深さで第1の側部スロット114に入ることを許容するように、上方へ押し上げられなければならないことが分かる。
【0036】
図11は、本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の斜視図である。図11は、コネクタ100上の10個のピン(端子)126を示している。
【0037】
図11は、第1の側部ラッチ前側傾斜部144、第1の側部ラッチ底縁部148、および、第1の側部ラッチ後面152を示している。図11に示されるように、10本のピン126は、5本のピンの第1のグループ126aと、5本のピンの第2のグループ126bとを含んでいる。図11に示されるように、ピンの第1のグループ126aは、上列にある。上列は、コネクタ100の上面に近い。上面開口部104は、コネクタ100の上面に形成されている。図11に示されるように、ピンの第2のグループ126bは、下列にある。下列は、コネクタ100の底面に近い。底面突出部102は、コネクタ100の底面に形成されている。
【0038】
図11に示されるように、第1の側部上側アーム132および第1の側部下側アーム136は、コネクタ100の第1の側部に配置されている。第1の側部上側アーム132は、前面110に近い前端と、後面106に近い後端とを有している。第1の側部下側アーム136は、前面110に近い前端と、後面106に近い後端とを有している。
【0039】
図11に示されるように、第1の側部スロット114は、第1の側部上側アーム132と第1の側部下側アーム136との間に配置されている。第1の側部上側アーム132の前端は、第1の側部下側アーム136の前端から離間している。第1の側部上側アーム132の後端は、第1の側部接続壁140により、第1の側部下側アーム136の後端に接続されている。第1の側部接続壁140は、プリント回路基板200の縁部が第1の側部スロット114内に入り込み過ぎないようにする。
【0040】
図2に示されるように、コネクタ100はプリント回路基板200に係合し、プリント回路基板200の一部は第1の側部スロット114内にあり、プリント回路基板200の縁部は後面106の近くの第1の側部接続壁140に接触する。
【0041】
第1の側部ラッチ118は、第1の側部上側アーム132の前端にある。第1の側部上側アーム132は、コネクタ100の第1の側部にある。第1の側部上側アーム132は、第1の側部スロット114に沿って第1の側部スロット114の上を延びている。
【0042】
第1の側部傾斜部122は、第1の側部下側アーム136の前端にある。第1の側部下側アーム136は、コネクタ100の第1の側部にある。第1の側部下側アーム136は、第1の側部スロット114に沿って第1の側部スロット114の下を延びている。
【0043】
図12は、本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の斜視図である。図12は、ピン(端子)126が、前面凹部112に位置する矩形の隆起ユニットから外側に延びていることを示している。
【0044】
コネクタ100がプリント回路基板200に係合すると、プリント回路基板200の一部は第2の側部スロット116(例えば図7図10および図12に示す)内に受容される。
【0045】
図12に示されるように、第2の側部上側アーム134および第2の側部下側アーム138は、コネクタ100の第2の側部に配置されている。第2の側部上側アーム134は、前面110に近い前端と、後面106に近い後端とを有する。第2の側部下側アーム138は、前面110に近い前端と、後面106に近い後端とを有する。
【0046】
第2の側部スロット116は、第2の側部上側アーム134と第2の側部下側アーム138との間に配置されている。第2の側部上側アーム134の前端は、第2の側部下側アーム138の前端から離間している。第2の側部上側アーム134の後端は、第2の側部接続壁142により、第2の側部下側アーム138の後端に接続されている。
【0047】
第2の側部接続壁142は、プリント回路基板200の縁部が第2の側部スロット116内に入り込み過ぎないようにする。図8および図9に示すように、コネクタ100はプリント回路基板200に係合し、プリント回路基板200の一部は第2の側部スロット116内にあり、プリント回路基板200の縁部は後面106の近くの第2の側部接続壁142に接触する。
【0048】
第2の側部ラッチ120は、第2の側部上側アーム134の前端にある。第2の側部上側アーム134は、コネクタ100の第2の側部にある。第2の側部上側アーム134は、第2の側部スロット116に沿って第2の側部スロット116の上を延びている。
【0049】
第2の側部傾斜部124は、第2の側部下側アーム138の前端にある。第2の側部下側アーム138は、コネクタ100の第2の側部にある。第2の側部下側アーム138は、第2の側部スロット116に沿って第2の側部スロット116の下を延びている。
【0050】
図13は、本出願に開示された原理による、図1の電気コネクタ装置の斜視図である。図14は、図3の線14-14で切断された断面図である。図14は、ピン(端子)126がコネクタ100の前面110からコネクタ100の後面内部空間108へ延びていることを示している。図15は、図3の線15-15で切断された断面図である。
【0051】
コネクタ100をプリント回路基板200に係合させる方法は以下の通りである。図1を参照すると、コネクタ100は、プリント回路基板200の受容領域208に向かう前進方向に移動される。
【0052】
最初に、プリント回路基板200の第1の縁部が、第1の側部ラッチ118と第1の側部傾斜部122との間の第1の側部スロット114に向かって移動し、プリント回路基板200の第2の縁部も、第2の側部ラッチ120と第2の側部傾斜部124との間の第2の側部スロット116に向かって移動する。
【0053】
プリント回路基板200の第1の縁部は、第1の側部ラッチ前側傾斜部144に接触し、それにより、第1の側部ラッチ118を第1の側部傾斜部122から離れるように上方に押し上げる。また、プリント回路基板200の第1の縁部は、第1の側部傾斜部122に乗り上げ、第1の側部スロット114に入り始める。プリント回路基板200の上面は、第1の側部ラッチ底縁部148に接触し、プリント回路基板200が第1の側部スロット114内で第1の側部接続壁140に向かってさらに奥深く移動する間、第1の側部ラッチ118を、上方へと曲げられた配置で保持する。
【0054】
プリント回路基板200の第2の縁部は、第2の側部ラッチ前側傾斜部146に接触し、それにより、第2の側部ラッチ120を第2の側部傾斜部124から離れるように上方に押し上げる。また、プリント回路基板200の第2の縁部は、第2の側部傾斜部124に乗り上げ、第2の側部スロット116に入り始める。プリント回路基板200の上面は、第2の側部ラッチ底縁部150に接触し、プリント回路基板200が第2の側部スロット116内で第2の側部接続壁142に向かってさらに奥深く移動する間、第2の側部ラッチ120を、上方へと曲げられた配置で保持する。
【0055】
プリント回路基板200をコネクタ100に物理的に固定するのを補助するために、第1の側部ラッチ118および第2の側部ラッチ120は、たとえば図3に示されるように、コネクタ100の前面110を超えて、プリント回路基板200に向かって前方に延びるように構造的に構成されている。
【0056】
次に、コネクタ100およびプリント回路基板200は、互いに向かって、(1)プリント回路基板200の第1の縁部が、第1の側部ラッチ118と第1の側部傾斜部122との間を、コネクタ100の後面106に向かって移動し、プリント回路基板200の第1の縁部が第1の側部スロット114に入り、(2)プリント回路基板200の第2の縁部が、第2の側部ラッチ120と第2の側部傾斜部124との間を、コネクタ100の後面106に向かって移動し、プリント回路基板200の第2の縁部が第2の側部スロット116に入るようにされる。
【0057】
プリント回路基板200をコネクタ100に電気的に接続するのを補助するために、ピン(端子)126は、前面凹部112の領域からコネクタ100の前面110において外側に延びている。
【0058】
コネクタ100がプリント回路基板200に係合すると、ピンの上列の複数のピン126aのそれぞれ1つは、プリント回路基板200の上面の表面実装端子202aのそれぞれと電気的接続を形成する(図3図11および図15参照)。
【0059】
また、コネクタ100がプリント回路基板200に係合すると、ピンの下列の複数のピン126bのそれぞれ1つは、プリント回路基板200の底面の表面実装端子202bのそれぞれと電気的接続を形成する(図4図11および図15参照)。
【0060】
コネクタ100は、第1の側部ラッチ118が第1の側部受容孔204に入り込むとき、および、第2の側部ラッチ120が第2の側部受容孔206に入り込むときに、プリント回路基板200に物理的に固定される。また、ピン126が表面実装端子202にはんだ付けされた場合、これは、コネクタ100とプリント回路基板200との間の物理的および電気的接続を促進する。
【0061】
第1の側部ラッチ118が第1の側部受容孔204に入り込むときに、「クリック」音などの音が聞こえる。第1の側部ラッチ後面152は平坦であり、第1の側部ラッチ118を第1の側部受容孔204に保持するのを補助する。
【0062】
第2の側部ラッチ120が第2の側部受容孔206に入り込むときに、「クリック」音などの音が聞こえる。第2の側部ラッチ後面154は平坦であり、第2の側部ラッチ120を第2の側部受容孔206に保持するのを補助する。
【0063】
図2および図14に示されるように、コネクタ100がプリント回路基板200に係合するとき、たとえば、少なくとも1つのピン(端子)126aの一部は、少なくとも1つの表面実装端子202aの一部と接触する。少なくとも1つのピン(端子)126aは、少なくとも1つの表面実装端子202aにはんだ付けされ得る。さらに、ピン(端子)126のそれぞれは、表面実装端子202のそれぞれにはんだ付けされ得る。
【0064】
図3および図14に図示された実施形態に示されるように、たとえば、ピン(端子)126は、前面110から第1の距離で延び、第1の側部ラッチ118は、前面110から第2の距離で延び、第1の距離は第2の距離よりも長い。しかし、他の実施形態が、本出願で開示される原理に従って、第1の側部ラッチ118が前面110からピン(端子)126よりもさらに延びるような構造的構成を有していてもよい。
【0065】
図2に示されるように、プリント回路基板200がコネクタ100に固定されると、たとえば、コネクタ100の10本のピン(端子)126のそれぞれは、プリント回路基板200の10個の表面実装端子202のそれぞれと電気的に接触する。
【0066】
本出願に開示される原理に従い、コネクタは、以下の特徴、少なくとも1つの受容孔、少なくとも2つの端子、および、少なくとも1つの縁部のうちの1つまたは2つ以上を有するプリント回路基板または他のユニットと係合し得る。
【0067】
本出願に開示された原理に従い、追加の実施形態を以下のように説明することができる。コネクタは、以下の特徴、少なくとも1つの受容孔、少なくとも2つの端子、および、少なくとも1つの縁部のうちの1つまたは2つ以上を有する、プリント回路基板ではないユニットと係合してもよい。また、このユニットは、様々な異なるタイプの導電性端子を有していてもよく、図面に示されたタイプの端子のみに限定されない。
【0068】
本出願に開示される原理に従い、コネクタは、図11に開示された特徴のすべてを有する必要はない。たとえば、コネクタは、以下の特徴、少なくとも1つのラッチ、少なくとも2つのピン、および、少なくとも1つのスロットのうちの1つまたは2つ以上のみを有する場合、本出願で開示された原理に従う。
【0069】
ピン126以外のコネクタ100のすべての構成要素は、たとえばプラスチックなどの絶縁体である1つまたは2つ以上の材料により形成され得る。ピン126は、たとえば金属など、導電性の1つまたは2つ以上の材料で形成され得る。
【0070】
第1の側部上側アーム132および第1の側部下側アーム136は、コネクタ100の本体と一体的に形成することができる。第2の側部上側アーム134および第2の側部下側アーム138は、コネクタ100の本体と一体的に形成することができる。
【0071】
第1の側部上側アーム132および第1の側部下側アーム136は、コネクタ100の本体と1つの一体物になるように成形することができる。第2の側部上側アーム134および第2の側部下側アーム138は、コネクタ100の本体と1つの一体物になるように成形することができる。
【0072】
図1は、コネクタ100が、少なくとも2つのラッチ118、120、少なくとも2つのスロット114、116、および、少なくとも2つのピン126を有し、一方、プリント回路基板200が、少なくとも2つの受容孔204、206、それぞれがスロット114、116のそれぞれ1つに受容される少なくとも2つの縁部、および、それぞれが複数のピン126のそれぞれ1つに電気的に接続される少なくとも2つの端子202を有する、好ましい実施形態を示している。
【0073】
異なる実施形態では、プリント回路基板200は、プリント回路基板ではないユニットに置き換えることができ、このユニットは、たとえば、少なくとも2つの受容孔204、206、それぞれがスロット114、116のそれぞれ1つに受容される少なくとも2つの縁部、および、それぞれが複数のピン126のそれぞれ1つに電気的に接続される少なくとも2つの端子202を有している。
【0074】
異なる実施形態では、コネクタ100が1つのラッチのみを有するように形成し、一方、プリント回路基板200または他のユニットは1つの受容孔のみを有するように形成してもよい。すなわち、異なる実施形態では、コネクタ100が、ラッチ118を有し、ラッチ120を有さないように形成することができ、一方、プリント回路基板200または他のユニットは、受容孔204を有し、受容孔206を有さないように形成されていてもよい。
【0075】
異なる実施形態では、コネクタ100は、1つのスロットのみを有するように形成されていてもよい。すなわち、異なる実施形態では、コネクタ100は、たとえば、スロット114を有し、スロット116を有さないように形成されていてもよい。
【0076】
異なる実施形態では、コネクタ100は、3つ以上のラッチ、または3つ以上のスロット、または3つ以上のラッチおよび3つ以上のスロットを有するように形成されていてもよい。また、プリント回路基板200または他のユニットは、3つ以上の受容孔、またはコネクタ100のスロットに受容される3つ以上の縁部、または、3つ以上の受容孔およびコネクタ100のスロットに受容される3つ以上の縁部を有するように形成されていてもよい。
【0077】
前述の説明は本発明の好ましい実施形態に向けられているが、他の変形および修正は、当業者には明らかであり、本出願に開示された原理の精神または範囲から逸脱することなくなされ得ることに留意されたい。さらに、本発明の一実施形態に関連して説明される特徴は、明示的に上記で述べられていなくても、他の実施形態と併せて使用され得る。
【符号の説明】
【0078】
100 コネクタ
102 底面突出部
104 上面開口部
106 後面
108 後面内部空間
110 前面
112 前面凹部
114 第1の側部スロット
116 第2の側部スロット
118 第1の側部ラッチ
120 第2の側部ラッチ
122 第1の側部傾斜部
124 第2の側部傾斜部
126 ピン
126a 上列のピン
126b 下列のピン
128 第1内側突起
130 第2内側突起
132 第1の側部上側アーム
134 第2の側部上側アーム
136 第1の側部下側アーム
138 第2の側部下側アーム
140 第1の側部接続壁
142 第2の側部接続壁
144 第1の側部ラッチ前側傾斜部
146 第2の側部ラッチ前側傾斜部
148 第1の側部ラッチ底縁部
150 第2の側部ラッチ底縁部
152 第1の側部ラッチ後面
154 第2の側部ラッチ後面
200 プリント回路基板
202 表面実装端子
202a 上面実装端子
202b 底面実装端子
204 第1の側部受容孔
206 第2の側部受容孔
208 受容領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15