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特許7064521スピーカーの検査方法、装置、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-26
(45)【発行日】2022-05-10
(54)【発明の名称】スピーカーの検査方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04R 29/00 20060101AFI20220427BHJP
【FI】
H04R29/00 320
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020019062
(22)【出願日】2020-02-06
(65)【公開番号】P2021035038
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2020-02-06
(31)【優先権主張番号】201910780527.3
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】521235408
【氏名又は名称】シャンハイ シャオドゥ テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン アイホイ
(72)【発明者】
【氏名】ユイ ミン
(72)【発明者】
【氏名】レイ カン
(72)【発明者】
【氏名】チェン クオクオ
【審査官】中村 天真
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0296946(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0281398(US,A1)
【文献】特開2018-042137(JP,A)
【文献】特開2009-278620(JP,A)
【文献】国際公開第2013/190632(WO,A1)
【文献】特開平05-172621(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項2】
スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得することは、
前記スピーカー上の少なくとも2つのマイクにより環境のホワイトノイズを録音することによって前記第1のオーディオデータを得ることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のオーディオデータを分析して、第1の分析結果を得ることは、
異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量を取得することを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の分析結果に基づいて、前記マイクに欠陥があるか否かを決定することは、
異なるマイクによって録音された第1のオーディオデータの音量の差が第1の閾値の範囲内でない場合、前記スピーカーのマイクに欠陥があると決定することを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
異なるマイクによって録音された前記第1のオーディオデータの音量の差が3db以下でない場合、前記スピーカーのマイクに欠陥があると決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記スピーカーのマイクに欠陥があると、スピーカーは、テストに合格しないプロンプト信号として音声信号を再生することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得する前に、さらに、
ホワイトノイズファイルをスピーカーのメモリにロードすることと、
ユーザから入力された制御信号に応じて、前記スピーカーの拡声器が前記ホワイトノイズファイルを再生するように制御することと、を含む
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得する前に、さらに、
スピーカー全体が組み立てを完了した後、ホワイトノイズファイル及びテストプログラムをスピーカーのファームウェアに予めパッケージすることを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
要求を満たさない音響パラメータがあれば、スピーカーは、テストに合格しないプロンプト信号として音声信号を再生し、音響パラメータに応じたデータマップをフィードバックする
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を備え、
前記メモリに前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサによって実行され、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行させることを可能にする
ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
請求項1~9のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、音声技術分野におけるスピーカーテスト技術に関し、特に、スピーカーの検査方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートスピーカーの製造において、最も重要なのは、スピーカーのハードウェア音響品質である。音響品質が不十分であると、音声認識効果に大きな影響を与える。したがって、音響品質を確保するためには、スピーカー全体の音響検証が必要となる。
【0003】
現在、スマートスピーカーのマイクと拡声器は、通常、個別にテストされ、すなわち、マイクは、マイクの元の工場を通してテストされる一方で、拡声器は、その高調波歪み(Total Harmonic Distortion,THD)パラメータを、生産ライン上のSpk boxを通してテストする。
【0004】
しかしながら、スピーカー全体が組み立てを完了した後、新たな構造がマイクの一貫性に影響を与え、特に、スピーカーから音を出す場合、マイクの録音階段では、高調波歪みの影響を回避することができず、スマートスピーカーテスト結果に不正確をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、組み立てられたスマートスピーカー全体をテストし、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の正確性を向上させることができるスマートスピーカーの検査方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願の実施例は、スピーカーの検査方法を提供し、
ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得することと、
前記第1のオーディオデータを分析して第1の分析結果を得ることと、
前記第1の分析結果に基づいて、前記マイクに欠陥があるか否かを決定することと、を含む。
【0007】
本実施例では、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得し、その後、前記第1のオーディオデータを分析することにより、第1の分析結果を得て、前記第1の分析結果に基づいて、前記マイクに欠陥があるか否かを決定し、該欠陥は、例えばハードウェア問題、ソフトウェア問題などのマイクの全ての可能な欠陥タイプを含むことができ、これにより、組み立てられたスマートスピーカー全体をテストすることが可能であり、マイクテストの一貫性を保証し、検査結果の正確性を高めることができる。
【0008】
1つの可能な設計では、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得することは、
前記スピーカー上の少なくとも2つのマイクによって環境のホワイトノイズを録音することによって前記第1のオーディオデータを得ることを含む。
【0009】
本実施例では、複数のマイクでホワイトノイズを録音することにより、異なるマイクのオーディオデータを比較することによってマイクの一貫性を分析することができる。
【0010】
1つの可能な設計では、前記第1のオーディオデータを分析して、第1の分析結果を得ることは、
異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量を取得することを含む。
【0011】
1つの可能な設計では、前記第1の分析結果に基づいて、前記マイクに欠陥があるかどうかを決定することは、
異なるマイクによって録音された第1のオーディオデータの音量の差が第1の閾値の範囲内でない場合、前記スピーカーのマイクに欠陥があると決定することを含む。
【0012】
本実施例では、異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量の差が第1の閾値の範囲内でないかどうかを比較することにより、マイクのハードウェアが正常であるか否かを判断する。異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量の差が小さいほど、マイクのハードウェア性能は良好である。
【0013】
1つの可能な設計では、さらに
前記スピーカーのマイクに欠陥があると、テストに合格しないプロンプト信号を生成することを含む。
【0014】
本実施例では、検査者がテスト結果をタイムリーに直感的に取得することが容易となり、テスト効率を向上させる。
【0015】
1つの可能な設計では、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得する前に、さらに、
ホワイトノイズファイルをスピーカーのメモリにロードすることと、
ユーザから入力された制御信号に応じて、前記スピーカーの拡声器が前記ホワイトノイズファイルを再生するように制御することと、を含む。
【0016】
本実施例では、プリロードされたホワイトノイズファイルをスピーカーの拡声器によって再生することによって、ホワイトノイズ環境のシミュレーションを実現することができ、ホワイトノイズ環境下でのスピーカーの性能を分析するようにする。
【0017】
1つの可能な設計では、さらに
スピーカー自体のマイクによって録音された、スピーカー自体の拡声器で再生されたスイープオーディオに対する録音である第2のオーディオデータを取得することを含む。
【0018】
1つの可能な設計では、さらに
前記第2のオーディオデータを分析して、高調波歪みパラメータ、周波数領域パラメータ、及び振動パラメータを含む所定の周波数帯域範囲の音響パラメータを取得することを含む。
【0019】
本実施例では、異なる周波数帯域のオーディオデータを全体で分析して、所定の周波数帯域範囲の音響パラメータを取得することができ、スピーカーの包括的な音響品質を検査するようにする。
【0020】
1つの可能な設計では、さらに
前記音響パラメータが全て要求を満たすか否かを判断することと、
要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストに合格しないプロンプト信号を生成し、音響パラメータに対応するデータマップをフィードバックすることと、を含む。
【0021】
本実施例では、各音響パラメータをそれぞれ比較することにより、スピーカーの各性能を判断し、要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストに合格しないプロンプト信号を生成し、音響パラメータに対応するデータマップをフィードバックすることによって、検査者による検査結果の分析を容易にすることができ、検査効率及び検査結果の精度を向上させる。
【0022】
第2の態様では、本願の実施例は、スピーカーの検査装置を提供し、
ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクで録音された第1のオーディオデータを取得するための取得モジュールと、
前記第1のオーディオデータを分析して第1の分析結果を得るための分析モジュールと、
前記第1の分析結果に基づいて、前記マイクに欠陥があるか否かを決定するための処理モジュールと、を備える。
【0023】
本実施例では、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得し、その後、前記第1のオーディオデータを分析することにより、第1の分析結果を得て、前記第1の分析結果に基づいて、前記マイクに欠陥があるか否かを決定する。これにより、組み立てられたスピーカー全体のテストを実現でき、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の正確性を高める。
【0024】
1つの可能な設計では、前記取得モジュールは、具体的に、
前記スピーカー上の少なくとも2つのマイクにより環境のホワイトノイズを録音することによって前記第1のオーディオデータを得ることに用いられる。
【0025】
本実施例では、複数のマイクでホワイトノイズを録音することによって、異なるマイクのオーディオデータを比較することでマイクの一貫性を分析することができる。
【0026】
1つの可能な設計では、前記分析モジュールは、具体的に、
異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量を取得することに用いられる。
【0027】
1つの可能な設計では、前記決定モジュールは、具体的に、
異なるマイクにより録音された第1のオーディオデータの音量の差が第1の閾値の範囲内でない場合、前記スピーカーのマイクに欠陥があると決定することに用いられる。
【0028】
本実施例では、異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量の差が第1の閾値の範囲内でないことを比較することにより、マイクのハードウェアが正常であるか否かを判断する。異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量の差が小さいほど、マイクのハードウェア性能は良好である。
【0029】
1つの可能な設計では、プロンプトモジュールをさらに備え、
前記スピーカーのマイクに欠陥がある場合に、テストに合格しないプロンプト信号を生成することに用いられる。
【0030】
本実施例では、検査者が検査結果をタイムリーに直感的に取得することが容易となり、検査効率を高める。
【0031】
1つの可能な設計では、処理モジュールをさらに備え、
ホワイトノイズファイルをスピーカーのメモリにロードすること、及び
ユーザから入力された制御信号に応じて、前記スピーカーの拡声器が前記ホワイトノイズファイルを再生するように制御することに用いられる。
【0032】
本実施例では、プリロードされたホワイトノイズファイルを、スピーカーの拡声器によって再生することによって、ホワイトノイズ環境のシミュレーションを実現することができ、ホワイトノイズ環境下でのスピーカーの性能を分析するようにする。
【0033】
1つの可能な設計では、前記取得モジュールは、さらに
スピーカー自体のマイクによって録音された、スピーカー自体の拡声器で再生されたスイープオーディオに対する録音である第2のオーディオデータを取得することに用いられる。
【0034】
1つの可能な設計では、前記分析モジュールは、さらに、
前記第2のオーディオデータを分析して、高調波歪みパラメータ、周波数領域パラメータ、及び振動パラメータを含む予め設定された周波数帯域範囲の音響パラメータを取得することに用いられる。
【0035】
本実施例では、異なる周波数帯域のオーディオデータを全体で分析し、予め設定された周波数帯域範囲の音響パラメータを取得することができ、スピーカーの包括的な音響品質を検査するようにする。
【0036】
1つの可能な設計では、前記分析モジュールは、さらに、
前記音響パラメータが全て要求を満たすか否かを判断することと、
要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストに合格しないプロンプト信号を生成し、音響パラメータに対応するデータマップをフィードバックすることと、に用いられる。
【0037】
本実施例では、各音響パラメータをそれぞれ比較することにより、スピーカーの各性能を判断し、要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストに合格しないプロンプト信号を生成し、音響パラメータに対応するデータマップをフィードバックすることで、検査者による検査結果の分析を容易にすることができ、検査効率及び検査結果の精度を高める。
【0038】
第3の態様では、本願は、プロセッサとメモリを備える電子機器を提供し、メモリに前記プロセッサの実行可能命令が記憶され、前記プロセッサは、前記実行可能命令を実行することにより、第1の態様のいずれかに記載のスピーカーの検査方法を実行するように配置される。
【0039】
第4の態様では、本願は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該プログラムがプロセッサによって実行される場合、第1の態様のいずれかに記載のスピーカーの検査方法を実現する。
【0040】
第5の態様では、本願の実施例は、読み取り可能な記録媒体に記憶されたコンピュータプログラムを含むプログラム製品を提供し、コンピュータの少なくとも1つのプロセッサが、前記読み取り可能な記録媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り可能であり、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行してコンピュータに第1の態様のいずれかに記載のスピーカーの検査方法を実行させる。
【発明の効果】
【0041】
上記の本願における1つの実施例は以下のような利点または有益な効果を有する。ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクで録音された第1のオーディオデータを取得することができ、前記第1のオーディオデータを分析して第1の分析結果を得て、前記第1の分析結果に基づいて、前記マイクに欠陥があるか否かを判断する技術的手段で、従来のスピーカーの音響品質のテスト結果が不正確になるという技術的課題を解決する。さらに、組み立てられたスピーカーを全体でテストすることができ、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の精度を向上させるという技術的効果を奏する。
【0042】
以下、上記のような選択可能な形態が奏する他の効果について、具体的な実施例を挙げて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図面は、本案をより良く理解するために使用され、本願を限定するものではない。
図1】本願の実施例によるスピーカーの検査方法を実現できる場面図である。
図2】本願の第1の実施例による模式図である。
図3】本願の第2の実施例による模式図である。
図4】本願の第3の実施例による模式図である。
図5】本願の第4の実施例による模式図である。
図6】本願の実施例によるスピーカーの検査方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本願の例示的な実施例を図面に基づいて説明したが、理解を容易にするために、本願の実施例の様々な細部が含まれているが、単なる例示と見なされるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載された実施例に様々な変更及び修正を加えることができることを認識すべきである。同様に、説明の明確化及び簡略化のため、以下の記載では、周知の機能及び構造についての記載を省略する。
【0045】
本願の明細書及び請求項の範囲、並びに上記の図面における用語「第1の」、「第2の」、「第3」、「第4」等(存在する場合)は、類似の対象を区別するために使用され、特定の順序又は前後順序を説明するために使用される必要はない。このように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序で実施され得るように、適切に交換され得ることが理解されるべきである。さらに、「含む」および「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的包含を包含することを意図しており、例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品または装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらのステップまたはユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないまたはそれらのプロセス、方法、製品または装置に固有の他のステップまたはユニットを含み得る。
【0046】
以下、具体的な実施例を挙げて本願の技術的手段を詳細に説明する。以下のいくつかの具体的な実施例は、互いに組み合わせることができ、同一または類似の概念またはプロセスについて、ある実施例では再度説明しない場合がある。
【0047】
スマートスピーカーは、スピーカーとマイクとを含む、スピーカーアップグレードの製品であり、ユーザの音声制御命令は、マイクによって取得されることができ、音声認識アルゴリズムにより認識されることによって、対応する楽曲を再生するか、またはスマート制御を実行する。スマートスピーカーの製造において、最も重要なのは、スピーカーのハードウェア音響品質である。音響品質が不合格であると、音声認識効果に大きな影響を与える。したがって、音響品質を確保するためには、全体の音響検証が必要となる。
【0048】
現在、スマートスピーカーのマイクと拡声器は、通常、個別にテストされ、すなわち、マイクは、マイクの元の工場を通してテストされる一方で、拡声器は、その高調波歪み(Total Harmonic Distortion,THD)パラメータを、生産ライン上のSpk boxを通してテストする。
【0049】
しかしながら、スピーカー全体が組み立てを完了した後、新たな構造がマイクの一貫性に影響を与え、特に、スピーカーから音を出す場合、マイクの録音階段では、高調波歪みの影響を回避することができず、スマートスピーカーのテスト結果に不正確をもたらす。
【0050】
本願は、上記の技術的課題について、組み立てられたスピーカー全体のテストを行うことができ、マイクテストの一貫性を保証し、検査結果の正確性を高めることができるスピーカーの検査方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【0051】
図1は、本願の実施例のスピーカーの検査方法を実現できる場面図であり、図1に示すように、スピーカー10は、組み立てられたスピーカー全体機器であり、このスピーカー10には、拡声器11とマイク12とが設けられている。テスト時には、まず、予めロードされたホワイトノイズファイルがスピーカー10の拡声器11から再生され(スピーカー自体がホワイトノイズ環境下にある場合は、直接マイクのテストが可能である)、そして、再生されたホワイトノイズを2つのマイク12で同時に録音し、2セットの録音が得られる。2セットの録音音量を比較し、音量の差が予め設定された第1の閾値の範囲内であれば、スピーカーのマイクに欠陥がないと判断する。音量の差が予め設定された第1の閾値の範囲内でなければ、スピーカーのマイクに欠陥があると決定する。第1の閾値の範囲は、実際のテスト要件に応じて柔軟に調整されてもよい。
【0052】
上記の方法は、組み立てられたスマートスピーカー全体のテストを可能にし、マイクテストの一貫性を保証し、検査結果の正確性を高めることができる。
【0053】
同様に、上記の方法に加えて、スイープオーディオを拡声器11によって再生し、次いで、スイープオーディオをマイク12によって録音し、スイープオーディオ録音を得ることもでき、そして、スイープオーディオ録音を分析することにより、予め設定された周波数帯域範囲の、例えば、スピーカーの音響性能を反映した、高調波歪みパラメータ、周波数領域パラメータ、振動パラメータ等を含む音響パラメータを得ることができる。
【0054】
上記方法を適用することにより、マイク及び/又は高調波歪みのテスト段階を全てスピーカー全体の組み立てが完了した後に配置し、スピーカー全体自体によってホワイトノイズを再生し、スピーカー全体によって録音して、マイクをテストするためのオーディオデータを得ることができる。スイープオーディオを、スピーカー全体自体によって再生し、スピーカー全体によって録音することによって、スピーカー全体の高調波歪みテストのために使用されるオーディオデータを取得し、次いで、オーディオデータの分析結果に基づいてスピーカー全体の音響品質のテスト結果を取得することができる。このため、全体のテスト作業が簡単で効率的である。
【0055】
図2は、本願の第1の実施例による模式図であり、図2に示すように、本実施例における方法は、以下のステップを含んでよい。
【0056】
S101、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得する。
【0057】
本実施例では、組み立てられたスピーカーに対して、スピーカー上の少なくとも2つのマイクにより環境のホワイトノイズを録音することによって、第1のオーディオデータを得る。
【0058】
具体的に、スピーカーのマイクは基本的に部品での検査に合格したが、全体の組み立てが完了した後に、新たな構造がマイクの一貫性に影響を与えるため、スピーカーマイクの一貫性を検査する必要がある。外部スピーカーを介してホワイトノイズを再生したり、スピーカー自体からホワイトノイズを再生してホワイトノイズ環境を作り出したりすることができる。そして、環境のホワイトノイズを、スピーカーの複数のマイクで同時に録音し、第1のオーディオデータを得る。
【0059】
また、前記スピーカー自体のマイクで録音された第1のオーディオデータを取得する前に、スピーカーのメモリにホワイトノイズファイルをロードすることと、ユーザから入力される制御信号に応じて、スピーカーの拡声器がホワイトノイズファイルを再生するように制御することと、をさらに含む。
【0060】
具体的には、スピーカー全体の組み立てが完了した後に、再生対象のホワイトノイズファイル及びテストプログラムをスピーカーのファームウェアに予めパッケージしておくことができる。工場で完全なパッケージを録音した後、システムを再起動し、次いで、スピーカーに対してワンタッチトリガーを行い、スピーカーのラッパによってホワイトノイズを再生し、同時にスピーカー自体のマイクによって録音し、すなわち、自分で再生及び録音する。この形態は、外部スピーカーが不要であり、自分で再生及び録音し、操作が簡単で効率が良い。
【0061】
S102、第1のオーディオデータを分析し、第1の分析結果を得る。
【0062】
本実施例では、異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量を取得する。異なるマイクによって録音された第1のオーディオデータの音量レベルによって、マイクに欠陥があるかどうかを決定し、この欠陥は、例えばハードウェア問題、ソフトウェア問題などのマイクのすべての可能な欠陥タイプを含み得る。
【0063】
S103、第1の分析結果に基づいて、マイクに欠陥があるか否かを決定する。
【0064】
本実施例では、異なるマイクによって録音された第1のオーディオデータの音量は、ほぼ同じである必要がある。異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量の差が小さいほど、マイクのハードウェア性能は良好になる。異なるマイクにより録音された第1のオーディオデータの音量の差が第1の閾値の範囲内でなければ、スピーカーのマイクに欠陥があると判断される。例えば、複数のマイク間で録音されたホワイトノイズの音量に3db以下の差があるか否かを判断し、超えれば欠陥があると判断する。
【0065】
選択的に、スピーカーのマイクに欠陥がある場合には、テストに合格しないプロンプト信号を生成する。
【0066】
具体的に、スピーカーのマイクに欠陥があれば、テストに合格しないプロンプト信号を生成することで、検査者がタイムリーに直観的にテスト結果を取得することが容易となり、テスト効率を高めることができる。プロンプト信号は、制御信号であってもよく、例えば、生産ライン制御ソフトウェアにテスト合格及びテスト失敗信号を送信することができ、赤又は緑で表示される。プロンプト信号は、音声情報であってもよく、例えば、特定の「スピーカーのテストが失敗した」という音声情報をスピーカー自体により再生する。
【0067】
本実施例は、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得し、第1のオーディオデータを分析して、第1の分析結果を得て、第1の分析結果に基づいて、マイクに欠陥があるか否かを決定することによって、組み立てられたスピーカー全体のテストを行うことができ、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の正確性を高めることができる。
【0068】
図3は本願の第2の実施例による模式図であり、図3に示すように、本実施例における方法は、ステップS201~S207を含んでよい。
【0069】
S201、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得する。
【0070】
S202、第1のオーディオデータを分析し、第1の分析結果を得る。
【0071】
S203、第1の分析結果から、マイクに欠陥があるか否かを決定する。
【0072】
本実施例におけるステップS201~ステップS203の具体的な実現過程及び実現原理は、図2に示す方法における関連説明を参照し、ここでその説明を省略する。
【0073】
S204、スピーカー自体のマイクで録音された第2のオーディオデータを取得する。
【0074】
本実施例では、スピーカー全体の高調波歪み(Total Harmonic Distortion,THD)テストも可能である。スピーカー自体の拡声器から再生されたスイープオーディオをスピーカーのマイクによって録音して、第2のオーディオデータを得る。
【0075】
具体的には、再生対象のスイープファイルとテストプログラムをスピーカーのファームウェアに予めパッケージしておくことができる。工場で完全なパッケージを録音した後、システムを起動し、次いで、スピーカーのワンタッチトリガーを行い、スピーカー自体のマイクによって録音し、それと同時に、スピーカーのラッパがスイープオーディオを再生し、すなわち自分で再生及び録音し、第2のオーディオデータを得る。スイープオーディオは、200hz~16khzの帯域であり得る。
【0076】
S205、第2のオーディオデータを分析し、予め設定された周波数帯域範囲の音響パラメータを得る。
【0077】
本実施例では、第2のオーディオデータを分析して、予め設定された周波数帯域範囲の音響パラメータを取得することができる。音響パラメータは、高調波歪みパラメータ、周波数領域パラメータ、及び振動パラメータを含む。
【0078】
具体的には、テストプログラムによって録音されたオーディオを分析し、200hz~16khzの周波数領域に振動、歪み、周波数領域制限の有無を検査することを含み、歪みは、周波数領域に応じて閾値を自己構成し、スイープ環境下でのスピーカー全体に欠陥を有するか否かを示すことができる。
【0079】
S206、音響パラメータが全て要求を満たすか否かを判断する。
【0080】
本実施例では、周波数帯域に応じて各指標に閾値を設定してもよく、スピーカーの指標が閾値を超えると、テストに合格しない。
【0081】
S207、要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストが失敗するプロンプト信号を生成し、音響パラメータに応じたデータマップをフィードバックする。
【0082】
本実施例では、要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストが失敗するようなプロンプト信号を生成する。同時に、また、どの検査項目が失敗するか、失敗するデータ全体を出力し、音響パラメータのデータマップをwindowsによって曲線の形で表示することも可能である。
【0083】
本実施例は、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得し、第1のオーディオデータを分析して、第1の分析結果を得て、第1の分析結果に基づいて、マイクに欠陥があるか否かを決定することによって、組み立てられたスピーカー全体のテストを行うことができ、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の正確性を高めることができる。
【0084】
また、本実施例は、更に、スピーカー自体によって録音された第2のオーディオデータを取得することもでき、第2のオーディオデータを分析して、予め設定された周波数帯域範囲の音響パラメータを取得し、音響パラメータが全て要求を満たすかどうかを判断し、要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストに合格しないプロンプト信号を生成し、音響パラメータに対応するデータマップをフィードバックすることによって、組み立てられたスピーカー全体のテストを行うことができ、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の正確性を高める。
【0085】
図4は本願の第3実施例による模式図であり、図4に示すように、本実施例における装置は、
ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得するための取得モジュール31と、
第1のオーディオデータを分析して、第1の分析結果を得るための分析モジュール32と、
第1の分析結果に基づいて、マイクに欠陥があるかどうかを決定するための処理モジュール33と、を備えてもよい。
【0086】
1つの可能な設計では、取得モジュール31は、具体的に、
環境のホワイトノイズを、スピーカー上の少なくとも2つのマイクにより録音して、第1のオーディオデータを得ることに用いられる。
【0087】
1つの可能な設計では、分析モジュール32は、具体的に、
異なるマイクで録音された第1のオーディオデータの音量を取得することに用いられる。
【0088】
1つの可能な設計では、処理モジュール33は、具体的に、
異なるマイクにより録音された第1のオーディオデータの音量の差が第1の閾値の範囲内でなければ、スピーカーのマイクに欠陥があると決定することに用いられる。
【0089】
1つの可能な設計では、処理モジュール33をさらに備え、
前記処理モジュール33は、ホワイトノイズファイルをスピーカーのメモリにロードすること、及び
ユーザから入力される制御信号に応じて、スピーカーの拡声器を制御してホワイトノイズファイルを再生することに用いられる。
【0090】
1つの可能な設計では、取得モジュール31は、さらに、
スピーカー自体のマイクによって録音された、スピーカー自体の拡声器で再生されたスイープオーディオに対する録音である第2のオーディオデータを取得することに用いられる。
【0091】
1つの可能な設計では、分析モジュール32は、さらに、
第2のオーディオデータを分析し、高調波歪みパラメータ、周波数領域パラメータ、振動パラメータを含む予め設定された周波数帯域範囲の音響パラメータを取得することに用いられる。
【0092】
1つの可能な設計では、処理モジュール33は、さらに、
音響パラメータが全て要求を満たすかどうかを判断すること、及び
要求を満たさない音響パラメータがあれば、テストに合格しないプロンプト信号を生成し、音響パラメータに対応するデータマップをフィードバックすることに用いられる。
【0093】
本実施例のスピーカーの検査装置は、図2図3に示す方法の技術的解決手段を実行することができ、その具体的な実現過程及び技術的原理は、図2図3に示す方法における関連説明を参照し、ここでその詳しい説明が省略される。
【0094】
本実施例は、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得し、第1のオーディオデータを分析して、第1の分析結果を得て、第1の分析結果に基づいて、マイクに欠陥があるか否かを決定することによって、組み立てられたスピーカー全体のテストを行うことができ、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の正確性を高めることができる。
【0095】
図5は本願の第4実施例による模式図であり、図5に示すように、本実施例における装置は、図4に示す装置に加えて、
プロンプトモジュール34をさらに備え、
前記プロンプトモジュール34は、スピーカーのマイクに欠陥がある場合には、テストに合格しないプロンプト信号を生成することに用いられる。
【0096】
本実施例では、検査者が検査結果をタイムリーに直感的に取得することが容易となり、検査効率を高めることができる。
【0097】
本実施例のスピーカーの検査装置は、図2図3に示す方法の技術的解決手段を実行することができ、その具体的な実現過程及び技術的原理は、図2図3に示す方法における関連説明を参照し、ここでその詳しい説明が省略される。
【0098】
本実施例は、ホワイトノイズ環境下で、スピーカー自体のマイクによって録音された第1のオーディオデータを取得し、第1のオーディオデータを分析して、第1の分析結果を得て、第1の分析結果に基づいて、マイクに欠陥があるか否かを決定することによって、組み立てられたスピーカー全体のテストを行うことができ、マイクテストの一貫性を確保し、検査結果の正確性を高めることができる。
【0099】
本願の実施例によれば、本願は、電子機器及び可読記憶媒体をさらに提供する。
【0100】
図6は、本願の実施例によるスピーカーの検査方法を実現するための電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、コンピュータ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを意図する。電子機器はまた、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及び他の同様のコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表し得る。本明細書に示される部材、それらの接続及び関係、並びにそれらの機能は、単なる例であり、本明細書に記載及び/又は特許請求される本願の実現を限定することを意図しない。
【0101】
図6に示すように、電子機器は、1つまたは複数のプロセッサ501と、メモリ502と、高速インターフェースと低速インターフェースとを含む、各部材を接続するためのインターフェースとを含む。各部材は、異なるバスで接続され、共通のマザーボード上に実装されてもよいし、必要に応じてその他の方法によって実装されてもよい。プロセッサは、電子機器内で実行される命令を処理し得て、メモリ内またはメモリ上に記憶された、外部入力/出力装置上(例えば、インターフェースに結合されたディスプレイデバイス)にグラフィックユーザーインターフェースGUIのグラフィカル情報を表示するための命令を含む。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサおよび/または複数のバスが、複数のメモリとともに使用され得る。同様に、複数の電子機器が接続されてもよく、各機器が必要な操作の一部(例えば、サーバアレイ、1組のブレードサーバ、あるいはマルチプロセッサシステムとして機能する)を提供する。図6では、1つのプロセッサ501を例に挙げている。
【0102】
メモリ502は、本願によって提供された非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。メモリは、少なくとも1つのプロセッサに、本願によって提供されたスピーカーの検査方法を実行させるために、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する。本願の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、本願によって提供されたスピーカーの検査方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令を記憶する。
【0103】
メモリ502は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体として、非一時的ソフトウェアプログラム、非一時的コンピュータ実行可能プログラム、及びモジュール、例えば、本願の実施例におけるスピーカーの検査方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するために使用され得る。プロセッサ501は、メモリ502に記憶された非一時的ソフトウェアプログラム、命令、モジュールを実行することにより、コンピュータの各種機能アプリケーションやデータ処理を実行し、すなわち、上記方法の実施例におけるスピーカーの検査方法を実現する。
【0104】
メモリ502は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションを記憶することができるプログラム記憶領域と、スピーカーの検査方法の電子機器の使用に従って作成されたデータなどを記憶することができるデータ記憶領域と、を含むことができる。なお、メモリ502は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、または他の非一時的固体記憶デバイスなどの、非一時的メモリを含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ502は、プロセッサ701に対して遠隔に配置されたメモリを任意に含み、これらのリモートメモリは、スピーカーの検査方法の電子機器にネットワークを介して接続されてもよい。上記ネットワークの例としては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0105】
スピーカーの検査方法に係る電子機器は、入力装置503と、出力装置504とをさらに含んでもよい。プロセッサ501、メモリ502、入力装置503、および出力装置504は、バスまたは他の形態で接続されてもよく、図6では、バスを介して接続される例が示される。
【0106】
入力装置503は、入力された数字又は文字情報を受信し、及びスピーカーの検査方法の電子機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置504は、表示機器、補助照明装置(例えば、LED )、及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)等を含んでもよい。該表示機器は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、表示機器はタッチスクリーンであってもよい。
【0107】
本明細書で説明するシステムおよび技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせにおいて実現され得る。これらの様々な実施形態は、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行および/または解釈可能な1つまたは1つ以上のコンピュータプログラムで実施することを含み得て、該プログラマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、且つデータ及び命令を該記憶システム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に送信することができる。
【0108】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含み、これらのコンピュータプログラムは、高レベルの手続きおよび/またはオブジェクト指向プログラミング言語、および/またはアセンブリ/機械語で実施され得る。本明細書で使用された用語「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」とは、プログラマブルプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、および/または装置(例えば、磁気ディスク、光学ディスク、メモリ、プログラム可能論理デバイス(PLD))を指し、機械可読信号としての機械命令を受信する機械可読媒体を含む。「機械可読信号」という用語は、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0109】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載されたシステムおよび技術は、コンピュータ上で実施され得て、該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、ユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボードおよびポインティング装置(例えば、マウスまたはトラックボール)と、を有する。他の種類の装置は、ユーザとの対話を提供することに使用されてもよく、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、ユーザからの入力は、(サウンド入力、音声入力、または触覚入力を含む)任意の形態で受信され得る。
【0110】
本明細書に記載のシステム及び技術は、バックエンド部材を含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとして)、又はミドルウェア部材を含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド部材を含むコンピューティングシステム(例えば、ユーザが本明細書に記載のシステム及び技術の実施形態と対話できるグラフィカルユーザインターフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ)、又はこのようなバックエンド部材、ミドルウェア部材、又はフロントエンド部材の任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施され得る。システムの部材は、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によって互いに接続され得る。通信ネットワークの例としては、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネット等が挙げられる。
【0111】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含み得る。クライアント及びサーバは、一般に、互いから離れており、通常、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。
【0112】
上記に示された様々な形態のフローが、ステップの順序変更、追加、または削除のために使用され得ることが理解されるべきである。例えば、本出願に記載された各ステップは、並列に実行されても、順次的に実行されても、異なる順序で実行されてもよく、本願に開示された技術的解決手段の所望の結果を実現できる限り、本明細書はここで限定しない。
【0113】
上記の具体的な実施形態は、本願の保護範囲を制限するように構成されない。当業者は、設計要件と他の要素に従って、各種の修正、組合せ、サブコンビネーションまたは代替を行うことが可能であることは明らかである。本願の思想及び原理から逸脱しない限り、行ったあらゆる修正、等価置換及び改良等は、本願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6