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7064651ブロックチェーンベースの文書配信、連携、および配布によって可能にされる分散型マーケットプレイスおよびエコシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-26
(45)【発行日】2022-05-10
(54)【発明の名称】ブロックチェーンベースの文書配信、連携、および配布によって可能にされる分散型マーケットプレイスおよびエコシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20220427BHJP
   G06F 21/64 20130101ALI20220427BHJP
   G06F 21/60 20130101ALI20220427BHJP
【FI】
G06Q50/18 330
G06F21/64
G06F21/60 320
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021502741
(86)(22)【出願日】2019-12-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 US2019065402
(87)【国際公開番号】W WO2020123464
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2020-09-30
(31)【優先権主張番号】62/777,520
(32)【優先日】2018-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520075937
【氏名又は名称】シェルターズーム コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】チェン-ショーランド, チャオ
(72)【発明者】
【氏名】アリシャヒ, アミール ホマユン
【審査官】岡 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-521437(JP,A)
【文献】特表2018-530175(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0232526(US,A1)
【文献】ShelterZoom’s Blockchain-Based Offer NOW Real Estate Solution Shows Rapid Growth and Global Reach in Signups[online],2018年02月22日,URL<https://www.businesswire.com/news/home/20180222005136/en/ShelterZoom%E2%80%99s-Blockchain-Based-Offer-NOW-Real-Estate-Solution-Shows-Rapid-Growth-and-Global-Reach-in-Signups>,[検索日:2022年3月3日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 21/64
G06F 21/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
リンク生成プロセスを開始するために使用されるアイコンを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することと、
前記アイコンとの相互作用を受信することと、
1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成することと、
前記GUIを介して前記リンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記1つ以上の文書のそれぞれの所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開することと、
前記リンクに対応するメッセージを生成することであって、前記メッセージは、前記ブロックチェーンリンクと、文書生成プロセスを開始するために使用される文書アクションボタンとを含み、前記文書生成プロセスは、前記リンクに添付された前記1つ以上の文書に応答する文書を生成する、ことと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
1つ以上のリンクを管理するための第2のGUIを生成することをさらに含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記リンク生成プロセスは、前記GUI上に表示されるプロンプトを含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンへのブロックチェーンリンクを作成することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号ハッシュを生成することと
をさらに含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記文書アクションボタンとの相互作用を識別することと、
文書生成プロセスを促進し、応答文書を生成することと、
前記応答文書を伝送し、前記GUI上に表示することと
をさらに含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記応答文書は、デジタル署名を含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記ブロックチェーン上で前記応答文書を公開することをさらに含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
システムであって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
リンク生成プロセスを開始するために使用されるアイコンを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することと、
前記アイコンとの相互作用を受信することと、
1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成することと、
前記GUIを介して前記リンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記1つ以上の文書のそれぞれの所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開することと、
前記リンクに対応するメッセージを生成することであって、前記メッセージは、前記ブロックチェーンリンクと、文書生成プロセスを開始するために使用される文書アクションボタンとを含み、前記文書生成プロセスは、前記リンクに添付された前記1つ以上の文書に応答する文書を生成する、ことと
を行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサと
を備える、システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、1つ以上のリンクを管理するための第2のGUIを生成するように構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記リンク生成プロセスは、前記GUI上に表示されるプロンプトを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンへのブロックチェーンリンクを作成することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号ハッシュを生成することと
を行うように構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記文書アクションボタンとの相互作用を識別することと、
文書生成プロセスを促進し、応答文書を生成することと、
前記応答文書を伝送し、前記GUI上に表示することと
を行うように構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項13】
前記応答文書は、デジタル署名を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記ブロックチェーン上で前記応答文書を公開するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
非一過性コンピュータ可読デバイスであって、前記非一過性コンピュータ可読デバイスは、その上に記憶される命令を有し、前記命令は、少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、
リンク生成プロセスを開始するために使用されるアイコンを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することと、
前記アイコンとの相互作用を受信することと、
1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成することと、
前記GUIを介して前記リンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記1つ以上の文書のそれぞれの所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開することと、
前記リンクに対応するメッセージを生成することであって、前記メッセージは、前記ブロックチェーンリンクと、文書生成プロセスを開始するために使用される文書アクションボタンとを含み、前記文書生成プロセスは、前記リンクに添付された前記1つ以上の文書に応答する文書を生成する、ことと
を含む動作を実施させる、非一過性コンピュータ可読デバイス。
【請求項16】
前記動作はさらに、1つ以上のリンクを管理するための第2のGUIを生成することを含む、請求項15に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
【請求項17】
前記リンク生成プロセスは、前記GUI上に表示されるプロンプトを含む、請求項15に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
【請求項18】
前記動作はさらに、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンへのブロックチェーンリンクを作成することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号ハッシュを生成することと
を含む、請求項15に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
【請求項19】
前記動作はさらに、
前記文書アクションボタンとの相互作用を識別することと、
文書生成プロセスを促進し、応答文書を生成することと、
前記応答文書を伝送し、前記GUI上に表示することと、
前記ブロックチェーン上で前記応答文書を公開することと
を含む、請求項15に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
【請求項20】
前記応答文書は、デジタル署名を含む、請求項19に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、「Blockchain-Powered Industry-Agnostic, One-Stop Deal and Service Marketplace, and New Demand-Driven and Integrated Value Chain」と題され、2018年12月10日に出願された、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、米国仮特許出願第62/777,520号の利益を主張する。
【0002】
本分野は、概して、ブロックチェーン技術を使用する文書トークン化および修正、機密文書を作成、配信、配布、および連携するためのそれらのアプリケーション、マーケットプレイスおよび電子取引ウェブサイトをより洗練された即時交渉および取引決定の場に拡張するためのそれらのアプリケーション、供給主導型マーケットプレイスモデルを需要主導型マーケットプレイスモデルに移行させるためのそれらのアプリケーション、および、例えば、不動産、自動車、デジタル資産、有形資産、または他の商品およびサービスのためのユビキタスなマーケットプレイス、電子取引、または商取引プラットフォームを生成するためのそれらのアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0003】
個人、企業、および政府が相互作用する際、当事者は、多くの場合、やりとりするために多くの文書を交換する。これらの文書は、書面の要望を含み得る、または契約上の義務であり得る。例えば、交渉するためのオファーまたは招待状の交換は、物件、商品、またはサービスの購入等の取引を実行するプロセスを開始し得る。当事者はまた、交渉プロセスの間に文書を交換し得る。例えば、当事者は、合意文書または契約書の修正を交換し得る。これらの修正は、追跡された変更とともに電子メールされ得る。
【0004】
しかしながら、交渉の間、当事者は、複雑な修正を伴う文書の多くのバージョンを交換し得る。変更の追跡は、管理することが困難になり得る。さらに、本交渉プロセスは、特定の取引に複数の当事者を伴う状況においてさらに複雑になる。当事者の真の要望および契約上の立場を表すために当事者によって依拠され得る修正の真の記録を暗号化および保全することもまた、電子メール等のセキュアではない技術を使用すると、困難であり得る。
【0005】
監査可能なリアルタイム交渉および即時の契約書取り交わし能力の欠如は、多くのマーケットプレイスおよび電子取引ウェブサイトを、比較的に低い価値の製品を売買する領域内に制約する、またはマーケットプレイスがオファーし得る製品/サービスを制約する。複雑な契約構造を介して製品およびサービスを即時に取引することは、従来のマーケットプレイスにおいて達成することが困難である。
【0006】
さらに、オンラインで商品およびサービスを売買することは、概して、信頼の問題および技術的限界に大きく起因して、マーケットプレイスまたは電子取引プラットフォーム内に限定される。この方法は、供給元または消費者等のマーケットプレイス参加者がいくつかの設定ステップを進むことを要求するだけではなく、また、自身の製品を買う、または自身が必要とするサービスをマーケットプレイス参加者にオファーする可能性が高いとマーケットプレイス参加者が考えるオーディエンスを標的とする柔軟性をマーケットプレイス参加者に提供しない。オンラインマーケットプレイスが限定される国および地域では、それらの発展途上の市場からの取引業者は、有意に不利であり得る。
【0007】
加えて、一般的なマーケットプレイス取引は、在庫を売り手によってリストアップされるものに限定する。例えば、典型的なオンライン取引は、オンライン小売業者が購入のためのアイテムをリストアップすることから始まる。同様に、不動産物件をリストアップする個人は、購入または賃貸するための物件の可用性をリストアップし得る。売り手からのリストで取引を開始することは、商品、サービス、および/または不動産の在庫を販売のためにリストアップされているものに制限する。さらに、伝統的なオンライン小売業者は、典型的には、企業を消費者につなげ、消費者が企業から購入することを可能にする。この柔軟性のないモデルは、異なる役割を伴う異なる当事者からの取引を妨げる。例えば、これらのアプローチは、企業間または消費者店舗間の取引を促進しない。
【0008】
不動産業界において使用されるリストモデルはさらに、買い手がオファーを提出し、自身で取引を開始することを妨げる。リストモデルは、市場の大部分を除く、不動産市場の約2%しか占めていない。さらに、これらの不動産取引は、典型的には、当事者の間での対面での相互作用および大量の書類事務を要求する。法的拘束力のある物件購入、リース、および賃貸を迅速かつ確実な様式で遂行する技術的能力の欠如はさらに、本プロセスを複雑にする。ユーザはまた、データセキュリティに関する問題および重要な個人データがハッキングされ、マイニングされ、収集され得る懸念に直面する。セキュリティの本欠如は、オンラインオファーを行わないように買い手および賃借人を思いとどまらせ得、関連情報を開示しないように売り手を思いとどまらせ得る。このように、買い手および売り手は、オンラインオファーを提供する能力および意欲が欠如し得る。
【0009】
さらに、不動産取引は、買い手および売り手にとって頻繁ではない場合があるため、買い手および売り手は、不動産エージェントおよび専門家に大きく依拠し得、それらを使用することを余儀なくされ得る。ある場合には、エージェントは、買い手および売り手にとって透明性および監査能力を伴わないオファーおよび反対オファーを伴う交渉を実施し得る。買い手および売り手は、取引システムの概観を把握し得ない。例えば、エージェントに話をしないと、潜在的買い手は、オファーの状態を容易に追跡することが可能ではない場合がある一方、売り手は、受け取ったオファーを容易に追跡することが可能ではない場合がある。類似する問題が、賃貸物件申込みプロセスの間に生じ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書に開示されるものは、ブロックチェーン技術を使用して書類を管理するためのシステム、装置、デバイス、方法、および/またはコンピュータプログラム製品実施形態、および/またはそれらの組み合わせおよび副次的組み合わせである。
【0011】
ある実施形態では、トークンサーバシステムが、文書トークン、デジタルウォレット、およびブロックチェーンを使用して、文書および文書修正を促進および管理してもよい。トークンサーバシステムは、デジタル文書所有権および/または文書修正許可を表す文書トークンを生成してもよい。トークンサーバシステムは、文書の所有者によって規定されたデジタルウォレットに文書トークンを分配してもよい。トークンサーバシステムはまた、文書を暗号化し、暗号化バージョン文書を記憶し、文書のハッシュを生成し、文書の暗号化バージョンへのリンクを作成してもよい。トークンサーバシステムは、次いで、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、ブロックチェーン上でハッシュおよびリンクを記憶してもよい。トークンサーバシステムはまた、ブロックチェーン動作を実施するために、処理トークンおよび/または暗号通貨を消費してもよい。
【0012】
トークンサーバシステムはまた、文書の修正を管理するために、類似する動作を実施してもよい。例えば、元々の文書を修正するための許可を有する当事者は、トークンサーバシステムによって生成されるグラフィカルユーザインターフェースによって促進されるように、例えば、テキストを挿入する、消去する、および/または修正する等の修正を実施してもよい。トークンサーバシステムは、次いで、本修正された文書に対応する別個の文書トークンを生成してもよい。トークンサーバシステムは、修正された文書の暗号化、ハッシュ化、およびそれへのリンクの生成等、修正された文書に類似する動作を実施してもよい。トークンサーバシステムはまた、本修正された文書のハッシュおよびその暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開し、修正を保全してもよい。トークンサーバシステムはまた、文書トークンを修正および元々の文書の所有者に分配してもよい。このように、ブロックチェーンへの公開は、修正を保全し、修正が意図されたものであり、干渉がないという信頼を提供し得る。トークンサーバシステムは、ブロックチェーン保全システムを使用している間であっても、人間が可読である様式でこれらの文書を閲覧および/または修正するために、各当事者にグラフィカルユーザインターフェースを提供してもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、ブロックチェーンを使用して文書を管理するためのコンピュータ実装方法が、トークンサーバシステムによって使用されてもよい。トークンサーバシステムは、デジタルウォレットに対応するユーザアカウントから文書作成要求を受信してもよい。トークンサーバシステムは、文書の作成を促進し、文書を暗号化し、文書の暗号化バージョンを記憶してもよい。トークンサーバシステムは、文書の暗号化バージョンへのリンクを作成し、文書の暗号ハッシュを生成してもよい。トークンサーバシステムはまた、文書に対応する文書トークンを生成し、文書トークンをデジタルウォレットに伝送してもよい。トークンサーバシステムは、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、リンクおよび暗号ハッシュをブロックチェーンに公開してもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、文書を生成するためのグラフィカルユーザインターフェースアイコンを提供するためのコンピュータ実装方法が、トークンサーバシステムによって使用されてもよい。トークンサーバシステムは、リンク生成プロセスを開始するために使用される第1のアイコンを含む、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成してもよい。第1のアイコンは、例えば、下記にさらに説明されるような「すぐにオファーする」ボタン等の文書アクションボタンであってもよい。第1のアイコンとの相互作用を受信することに応答して、トークンサーバシステムは、1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成してもよい。本リンク付けは、下記にさらに説明されるような「1-Link」プロセスと称され得る。トークンサーバシステムは、GUIを介してリンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信し、1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成してもよい。文書トークンは、1つ以上の文書のそれぞれの所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされてもよい。トークンサーバシステムは、1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開し、リンクに対応するメッセージを生成してもよい。メッセージは、ブロックチェーンリンクと、文書生成プロセスを開始するために使用される第2のアイコンとを含んでもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、異なるアカウントタイプから生成される文書を管理するためのコンピュータ実装方法が、トークンサーバシステムによって使用されてもよい。例えば、異なるアカウントタイプは、取引に関する需要主導型バリューチェーンを表してもよい。トークンサーバシステムは、第1のデジタルウォレットに対応する第1のアカウントから文書作成要求を受信してもよく、第1のアカウントは、第1のアカウントタイプに対応する。トークンサーバシステムは、第1の文書の作成を促進し、第1の文書に対応する文書トークンを作成してもよい。トークンサーバシステムは、文書トークンを第1のデジタルウォレットに伝送し、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、第1の文書のハッシュおよび第1の文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開してもよい。トークンサーバシステムは、次いで、第2のデジタルウォレットに対応する第2のアカウントに通知を伝送してもよく、第2のアカウントは、第1のアカウントタイプと異なる第2のアカウントタイプに対応する。トークンサーバシステムは、次いで、第2のアカウントによる第2の文書の作成を促進してもよい。
【0016】
種々の実施形態は、例えば、不動産業界における改善を達成するために、これらの技術的特徴を使用することができる。トークンサーバシステムは、「すぐにオファーする」ボタン等のGUI要素を生成してもよく、これは、ブロックチェーン上に保全された不動産オファーを生成するために使用されてもよい。単語「すぐにリースする」、「すぐに借りる」、「すぐに申し込む」、および/または「すぐに買う」を表示するボタン等の他の文書アクションボタンもまた、不動産オファーを生成するために使用されてもよい。売り手もまた、販売または賃貸のための物件をオファーするためのリストおよび/またはオファー文書を作成するために、「すぐにリストアップする」および/または「すぐに管理する」ボタン等の文書アクションボタンを使用してもよい。トークンサーバシステムは、合理化された文書生成プロセスを促進してもよく、また、ブロックチェーンを使用して生成された文書のハッシュを保全し、ブロックチェーンの不変性質を利用しながら機密性を維持してもよい。
【0017】
トークンサーバシステムは、このように同様にブロックチェーンを使用して、不動産文書を管理するために使用されてもよい。例えば、トークンサーバシステムは、オファー、反対オファー、および/または契約文書の他の交渉による修正を管理してもよい。トークンサーバシステムは、ブロックチェーンを使用してこれらの文書修正を保全してもよい。さらに、トークンサーバシステムは、例えば、ローン承認、検査報告、不動産権利書、契約書、合意文書、および/または他の不動産文書等の不動産取引に関連する他の文書を保全してもよい。本管理は、不動産取引の進行および/または実行および取引において使用される文書を追跡してもよい。
【0018】
文書の管理とともに、トークンサーバシステムはまた、そのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)と独立して、または別のワークフローの一部としてのいずれかで、「1-Link」プロセスを提供し、リンク管理および/または文書の分配を提供してもよい。リンクは、ブロックチェーンによって保全され、ブロックチェーンによって保全される他の文書へのアクセスをさらに提供し得る文書を表してもよい。例えば、ユーザは、不動産を購入するためのオファーを提供するために、オファー文書へのリンクを生成してもよい。リンクは、ローン承認文書等の他の文書へのリンクを含む文書であってもよい。ユーザは、次いで、本リンクをオファーとして物件の所有者に伝送してもよい。いくつかの実施形態では、リンクは、電子メールメッセージが他のメッセージへのリンクを含むように、埋設された電子メールメッセージに対応してもよい。このように、1-Linkプロセスは、トークンサーバシステムによって促進される合理化された文書伝送プロセスを提供してもよい。
【0019】
トークンサーバシステムはさらに、需要主導型バリューチェーンを提供するために、本開示に説明される技術的特徴を使用してもよい。需要主導型バリューチェーンは、ある需要を有する当事者が、伝統的に供給主導型取引マーケットプレイスを利用する業界において文書を生成することを可能にし得る。例えば、買い手が、オファーおよび/またはオファー文書を生成してもよい、売り手が、販売文書を生成してもよい、および/または買い手のエージェントが、そのクライアントの代わりにオファー文書を生成してもよい。例えば、伝統的なオンライン小売業者は、アイテムをリストアップし、買い手から購入注文を受信し得る。需要主導型バリューチェーンでは、売り手がリストを提供していない場合であっても、買い手が、商品、サービス、および/または不動産に関するオファーを提出してもよい。このように、トークンサーバシステムは、役割またはアカウントタイプに関係なく、当事者の間のオファー、反対オファー、および/または交渉を促進してもよい。買い手および/または売り手が、取引を開始してもよい。さらに、企業、店舗、企業体、および/または消費者等の異なる当事者および/またはアカウントタイプが、需要主導型バリューチェーンを使用し、ブロックチェーン保全を用いて取引を開始および/または促進してもよい。このように、トークンサーバシステムは、ブロックチェーンを使用して取引のための分散型マーケットプレイスをサポートしてもよい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
コンピュータ実装方法であって、
デジタルウォレットに対応するユーザアカウントから文書作成要求を受信することと、
文書の作成を促進することと、
前記文書の暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記文書の暗号化バージョンへのリンクを作成することと、
前記文書の暗号ハッシュを生成することと、
前記文書に対応する文書トークンを作成することと、
前記文書トークンを前記デジタルウォレットに伝送することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記リンクおよび前記暗号ハッシュをブロックチェーンに公開することと
を含む、コンピュータ実装方法。
(項目2)
前記文書にアクセスすることを試みる当事者に前記文書を露見させるための条件を示す前記文書に関する秘密性指定を受信することと、
前記文書に対応するメタデータを介して前記秘密性指定を前記文書と関連付けることと
をさらに含む、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目3)
前記文書の一部の修正を受信し、修正されたものを生成することと、
前記修正された文書の暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記修正された文書の暗号化バージョンに対応する第2のリンクを作成することと、
前記修正された文書に対応する第2の暗号ハッシュを生成することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記第2のリンクおよび前記第2の暗号ハッシュを前記ブロックチェーンに公開することと
をさらに含む、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目4)
前記修正された文書に対応する第2の文書トークンを作成することと、
前記第2の文書トークンを前記デジタルウォレットに伝送することと
をさらに含む、項目3に記載のコンピュータ実装方法。
(項目5)
前記デジタルウォレットは、第1のユーザアカウントに対応し、前記修正は、第2のユーザアカウントから受信され、前記方法はさらに、前記文書トークンを前記第2のユーザアカウントに対応する第2のデジタルウォレットに伝送することを含む、項目3に記載のコンピュータ実装方法。
(項目6)
前記文書のセグメント化部分の第1のセットおよび前記文書のセグメント化部分の第2のセットを表示するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することであって、前記第1のセットおよび前記第2のセットは、前記文書の同一のセグメント化部分に対応する、こと
をさらに含む、項目1に記載のコンピュータ実装方法。
(項目7)
前記セグメント化部分の第1のセットを介して第1のユーザからの前記文書の修正を促進することと、
前記セグメント化部分の第2のセットにおいて第2のユーザからの修正を表示することと
をさらに含む、項目6に記載のコンピュータ実装方法。
(項目8)
システムであって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
デジタルウォレットに対応するユーザアカウントから文書作成要求を受信することと、
文書の作成を促進することと、
前記文書の暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記文書の暗号化バージョンへのリンクを作成することと、
前記文書の暗号ハッシュを生成することと、
前記文書に対応する文書トークンを作成することと、
前記文書トークンを前記デジタルウォレットに伝送することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記リンクおよび前記暗号ハッシュをブロックチェーンに公開することと
を行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサと
を備える、システム。
(項目9)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記文書にアクセスすることを試みる当事者に前記文書を露見させるための条件を示す前記文書に関する秘密性指定を受信することと、
前記文書に対応するメタデータを介して前記秘密性指定を前記文書と関連付けることと
を行うように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目10)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記文書の一部の修正を受信し、修正されたものを生成することと、
前記修正された文書の暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記修正された文書の暗号化バージョンに対応する第2のリンクを作成することと、
前記修正された文書に対応する第2の暗号ハッシュを生成することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記第2のリンクおよび前記第2の暗号ハッシュを前記ブロックチェーンに公開することと
を行うように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目11)
少なくとも1つのプロセスはさらに、
前記修正された文書に対応する第2の文書トークンを作成することと、
前記第2の文書トークンを前記デジタルウォレットに伝送することと
を行うように構成される、項目10に記載のシステム。
(項目12)
前記デジタルウォレットは、第1のユーザアカウントに対応し、前記修正は、第2のユーザアカウントから受信され、少なくとも1つのプロセスはさらに、前記文書トークンを前記第2のユーザアカウントに対応する第2のデジタルウォレットに伝送する
ように構成される、項目10に記載のシステム。
(項目13)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記文書のセグメント化部分の第1のセットおよび前記文書のセグメント化部分の第2のセットを表示するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するように構成され、前記第1のセットおよび前記第2のセットは、前記文書の同一のセグメント化部分に対応する、項目8に記載のシステム。
(項目14)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記セグメント化部分の第1のセットを介して第1のユーザからの前記文書の修正を促進することと、
前記セグメント化部分の第2のセットにおいて第2のユーザからの修正を表示することと
を行うように構成される、項目13に記載のシステム。
(項目15)
非一過性コンピュータ可読デバイスであって、前記非一過性コンピュータ可読デバイスは、その上に記憶される命令を有し、前記命令は、少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、
デジタルウォレットに対応するユーザアカウントから文書作成要求を受信することと、
文書の作成を促進することと、
前記文書の暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記文書の暗号化バージョンへのリンクを作成することと、
前記文書の暗号ハッシュを生成することと、
前記文書に対応する文書トークンを作成することと、
前記文書トークンを前記デジタルウォレットに伝送することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記リンクおよび前記暗号ハッシュをブロックチェーンに公開することと
を含む動作を実施させる、非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目16)
前記動作はさらに、
前記文書にアクセスすることを試みる当事者に前記文書を露見させるための条件を示す前記文書に関する秘密性指定を受信することと、
前記文書に対応するメタデータを介して前記秘密性指定を前記文書と関連付けることと
を含む、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目17)
前記動作はさらに、
前記文書の一部の修正を受信し、修正されたものを生成することと、
前記修正された文書の暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記修正された文書の暗号化バージョンに対応する第2のリンクを作成することと、
前記修正された文書に対応する第2の暗号ハッシュを生成することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記第2のリンクおよび前記第2の暗号ハッシュを前記ブロックチェーンに公開することと
を含む、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目18)
前記動作はさらに、
前記修正された文書に対応する第2の文書トークンを作成することと、
前記第2の文書トークンを前記デジタルウォレットに伝送することと
を含む、項目17に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目19)
前記デジタルウォレットは、第1のユーザアカウントに対応し、前記修正は、第2のユーザアカウントから受信され、前記動作はさらに、前記文書トークンを前記第2のユーザアカウントに対応する第2のデジタルウォレットに伝送することを含む、項目17に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目20)
前記動作はさらに、
前記文書のセグメント化部分の第1のセットおよび前記文書のセグメント化部分の第2のセットを表示するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することであって、前記第1のセットおよび前記第2のセットは、前記文書の同一のセグメント化部分に対応する、ことと、
前記セグメント化部分の第1のセットを介して第1のユーザからの前記文書の修正を促進することと、
前記セグメント化部分の第2のセットにおいて第2のユーザからの修正を表示することと
を含む、項目15に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目21)
コンピュータ実装方法であって、
リンク生成プロセスを開始するために使用されるアイコンを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することと、
前記アイコンとの相互作用を受信することと、
1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成することと、
前記GUIを介して前記リンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記1つ以上の文書のそれぞれの所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開することと、
前記リンクに対応するメッセージを生成することであって、前記メッセージは、前記ブロックチェーンリンクと、文書生成プロセスを開始するために使用される文書アクションボタンとを含む、ことと
を含む、コンピュータ実装方法。
(項目22)
1つ以上のリンクを管理するための第2のGUIを生成することをさらに含む、項目21に記載のコンピュータ実装方法。
(項目23)
前記リンク生成プロセスは、前記GUI上に表示されるプロンプトを含む、項目21に記載のコンピュータ実装方法。
(項目24)
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンへのブロックチェーンリンクを作成することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号ハッシュを生成することと
をさらに含む、項目21に記載のコンピュータ実装方法。
(項目25)
前記文書アクションボタンとの相互作用を識別することと、
文書生成プロセスを促進し、応答文書を生成することと、
前記応答文書を伝送し、前記GUI上に表示することと
をさらに含む、項目21に記載のコンピュータ実装方法。
(項目26)
前記応答文書は、デジタル署名を含む、項目25に記載のコンピュータ実装方法。
(項目27)
前記ブロックチェーン上で前記応答文書を公開することをさらに含む、項目25に記載のコンピュータ実装方法。
(項目28)
システムであって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
リンク生成プロセスを開始するために使用されるアイコンを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することと、
前記アイコンとの相互作用を受信することと、
1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成することと、
前記GUIを介して前記リンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記1つ以上の文書のそれぞれの所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開することと、
前記リンクに対応するメッセージを生成することであって、前記メッセージは、前記ブロックチェーンリンクと、文書生成プロセスを開始するために使用される文書アクションボタンとを含む、ことと
を行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサと
を備える、システム。
(項目29)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、1つ以上のリンクを管理するための第2のGUIを生成するように構成される、項目28に記載のシステム。
(項目30)
前記リンク生成プロセスは、前記GUI上に表示されるプロンプトを含む、項目28に記載のシステム。
(項目31)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンへのブロックチェーンリンクを作成することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号ハッシュを生成することと
を行うように構成される、項目28に記載のシステム。
(項目32)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
前記文書アクションボタンとの相互作用を識別することと、
文書生成プロセスを促進し、応答文書を生成することと、
前記応答文書を伝送し、前記GUI上に表示することと
を行うように構成される、項目28に記載のシステム。
(項目33)
前記応答文書は、デジタル署名を含む、項目32に記載のシステム。
(項目34)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記ブロックチェーン上で前記応答文書を公開するように構成される、項目32に記載のシステム。
(項目35)
非一過性コンピュータ可読デバイスであって、前記非一過性コンピュータ可読デバイスは、その上に記憶される命令を有し、前記命令は、少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、
リンク生成プロセスを開始するために使用されるアイコンを含むグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成することと、
前記アイコンとの相互作用を受信することと、
1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成することと、
前記GUIを介して前記リンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記1つ以上の文書のそれぞれの所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開することと、
前記リンクに対応するメッセージを生成することであって、前記メッセージは、前記ブロックチェーンリンクと、文書生成プロセスを開始するために使用される文書アクションボタンとを含む、ことと
を含む動作を実施させる、非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目36)
前記動作はさらに、1つ以上のリンクを管理するための第2のGUIを生成することを含む、項目35に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目37)
前記リンク生成プロセスは、前記GUI上に表示されるプロンプトを含む、項目35に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目38)
前記動作はさらに、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンを暗号化および記憶することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンへのブロックチェーンリンクを作成することと、
前記1つ以上の文書のそれぞれの暗号ハッシュを生成することと
を含む、項目35に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目39)
前記動作はさらに、
前記文書アクションボタンとの相互作用を識別することと、
文書生成プロセスを促進し、応答文書を生成することと、
前記応答文書を伝送し、前記GUI上に表示することと、
前記ブロックチェーン上で前記応答文書を公開することと
を含む、項目35に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目40)
前記応答文書は、デジタル署名を含む、項目39に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目41)
コンピュータ実装方法であって、
第1のデジタルウォレットに対応する第1のアカウントから文書作成要求を受信することであって、前記第1のアカウントは、第1のアカウントタイプに対応する、ことと、
第1の文書の作成を促進することと、
前記第1の文書に対応する文書トークンを作成することと、
前記文書トークンを前記第1のデジタルウォレットに伝送することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記第1の文書のハッシュおよび前記第1の文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開することと、
第2のデジタルウォレットに対応する第2のアカウントに通知を伝送することであって、前記第2のアカウントは、前記第1のアカウントタイプと異なる第2のアカウントタイプに対応する、ことと、
前記第2のアカウントによる第2の文書の作成を促進することと
を含む、コンピュータ実装方法。
(項目42)
前記第1のアカウントタイプは、ユーザアカウントに対応し、前記第2のアカウントタイプは、店舗カウントに対応する、項目41に記載のコンピュータ実装方法。
(項目43)
前記第1のアカウントタイプは、店舗カウントに対応し、前記第2のアカウントタイプは、ユーザアカウントに対応する、項目41に記載のコンピュータ実装方法。
(項目44)
前記第2の文書は、前記第1の文書の修正バージョンである、項目41に記載のコンピュータ実装方法。
(項目45)
前記第2の文書は、反対オファー文書である、項目41に記載のコンピュータ実装方法。
(項目46)
前記第2の文書は、デジタル署名を含む、項目41に記載のコンピュータ実装方法。
(項目47)
前記文書トークンを前記第2のデジタルウォレットに伝送することをさらに含む、項目41に記載のコンピュータ実装方法。
(項目48)
システムであって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1のデジタルウォレットに対応する第1のアカウントから文書作成要求を受信することであって、前記第1のアカウントは、第1のアカウントタイプに対応する、ことと、
第1の文書の作成を促進することと、
前記第1の文書に対応する文書トークンを作成することと、
前記文書トークンを前記第1のデジタルウォレットに伝送することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記第1の文書のハッシュおよび前記第1の文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開することと、
第2のデジタルウォレットに対応する第2のアカウントに通知を伝送することであって、前記第2のアカウントは、前記第1のアカウントタイプと異なる第2のアカウントタイプに対応する、ことと、
前記第2のアカウントによる第2の文書の作成を促進することと
を行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサと
を備える、システム。
(項目49)
前記第1のアカウントタイプは、ユーザアカウントに対応し、前記第2のアカウントタイプは、店舗カウントに対応する、項目48に記載のシステム。
(項目50)
前記第1のアカウントタイプは、店舗カウントに対応し、前記第2のアカウントタイプは、ユーザアカウントに対応する、項目48に記載のシステム。
(項目51)
前記第2の文書は、前記第1の文書の修正バージョンである、項目48に記載のシステム。
(項目52)
前記第2の文書は、反対オファー文書である、項目48に記載のシステム。
(項目53)
前記第2の文書は、デジタル署名を含む、項目48に記載のシステム。
(項目54)
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記文書トークンを前記第2のデジタルウォレットに伝送するように構成される、項目48に記載のシステム。
(項目55)
非一過性コンピュータ可読デバイスであって、前記非一過性コンピュータ可読デバイスは、その上に記憶される命令を有し、前記命令は、少なくとも1つのコンピューティングデバイスによって実行されると、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、
第1のデジタルウォレットに対応する第1のアカウントから文書作成要求を受信することであって、前記第1のアカウントは、第1のアカウントタイプに対応する、ことと、
第1の文書の作成を促進することと、
前記第1の文書に対応する文書トークンを作成することと、
前記文書トークンを前記第1のデジタルウォレットに伝送することと、
1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、前記第1の文書のハッシュおよび前記第1の文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開することと、
第2のデジタルウォレットに対応する第2のアカウントに通知を伝送することであって、前記第2のアカウントは、前記第1のアカウントタイプと異なる第2のアカウントタイプに対応する、ことと、
前記第2のアカウントによる第2の文書の作成を促進することと
を含む動作を実施させる、非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目56)
前記第1のアカウントタイプは、ユーザアカウントに対応し、前記第2のアカウントタイプは、店舗カウントに対応する、項目55に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目57)
前記第1のアカウントタイプは、店舗カウントに対応し、前記第2のアカウントタイプは、ユーザアカウントに対応する、項目55に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目58)
前記第2の文書は、前記第1の文書の修正バージョンである、項目55に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目59)
前記第2の文書は、反対オファー文書である、項目55に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目60)
前記第2の文書は、デジタル署名を含む、項目55に記載の非一過性コンピュータ可読デバイス。
(項目61)
コンピュータ実装方法であって、
文書アクションボタンと対応するメッセージを生成することであって、前記文書アクションボタンは、押されると、文書生成プロセスを開始させる、ことと、
前記文書生成プロセスが開始されると、
前記メッセージに対応する文書に関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記文書の所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記文書をブロックチェーンに公開することと
を含む、コンピュータ実装方法。
(項目62)
コンピュータ実装方法であって、
文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成することと、
前記文書に関する文書トークンを生成することであって、前記文書トークンは、前記文書の所有権を示すデジタルウォレット内にデポジットされる、ことと、
前記文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーンに公開することと、
前記リンクに対応するメッセージを生成することであって、前記メッセージは、前記ブロックチェーンリンクを含む、ことと
を含む、コンピュータ実装方法。

【図面の簡単な説明】
【0020】
付随の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する。
【0021】
図1図1は、いくつかの実施形態による、文書管理環境のブロック図を描写する。
【0022】
図2図2は、いくつかの実施形態による、文書をブロックチェーンに公開するための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0023】
図3A図3Aは、いくつかの実施形態による、文書許可を分割するための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0024】
図3B図3Bは、いくつかの実施形態による、文書に関する秘密性設定を指定するための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0025】
図4図4は、いくつかの実施形態による、文書を修正するための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0026】
図5図5は、いくつかの実施形態による、文書交渉のための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0027】
図6図6は、いくつかの実施形態による、文書交渉のためのグラフィカルユーザインターフェースを生成するための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0028】
図7図7は、いくつかの実施形態による、セグメント化された文書部分を含む、グラフィカルユーザインターフェースのブロック図を描写する。
【0029】
図8A図8Aは、いくつかの実施形態による、単語「すぐにオファーする」、「すぐにリースする」、「すぐに借りる」、「すぐに申し込む」、「すぐに買う」、「すぐにリストアップする」、および/または「すぐに管理する」を表示し得る文書アクションボタンを含む、グラフィカルユーザインターフェースのブロック図を描写する。
【0030】
図8B図8Bは、いくつかの実施形態による、リンク管理および1-Linkプロセスの生成のためのグラフィカルユーザインターフェースのブロック図を描写する。
【0031】
図8C図8Cは、いくつかの実施形態による、文書アクションボタンと、文書リンクとを含むメッセージのグラフィカルユーザインターフェースのブロック図を描写する。
【0032】
図9図9は、いくつかの実施形態による、文書アクションボタンと、文書リンクとを含むメッセージを生成するための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0033】
図10図10は、いくつかの実施形態による、需要主導型バリューチェーンを提供する文書チェーン環境のブロック図を描写する。
【0034】
図11A図11Aは、いくつかの実施形態による、役割ベースの文書生成のための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0035】
図11B図11Bは、いくつかの実施形態による、需要マッチングのための方法を図示する、フローチャートを描写する。
【0036】
図12図12は、種々の実施形態を実装するために有用な例示的コンピュータシステムを描写する。
【0037】
図面では、同様の参照番号は、概して、同じまたは類似する要素を示す。加えて、概して、参照番号の最左端の数字は、参照番号が最初に出現する図面を識別する。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本明細書に提供されるものは、ブロックチェーン技術を使用して文書を管理するためのシステム、装置、デバイス、方法、および/またはコンピュータプログラム製品実施形態、および/またはそれらの組み合わせおよび副次的組み合わせである。本明細書に開示される実施形態は、ブロックチェーンとインターフェースをとられる接続された、関連付けられた、または関連するバックエンドシステムを使用して文書を管理しながら、フロントエンドユーザインターフェースを提供することによって、文書の生成を促進してもよい。フロントエンドは、ユーザが、文書作成、文書に対応する許可を管理する、異なる当事者からの文書修正を管理する、および/または人間が可読である様式でブロックチェーン上にリンク付けられる文書を閲覧することを可能にする、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)等のユーザインターフェースであってもよい。
【0039】
バックエンドは、文書トークンプロセスおよびブロックチェーンインターフェースを使用して文書を管理してもよい。下記にさらに解説されるであろうように、文書トークンは、文書に対応する所有権および/または許可を表すために使用されてもよい。文書トークンはまた、文書修正および/または文書の異なる部分に関するセグメント許可を追跡するために使用されてもよい。さらに、文書トークンは、修正された文書のバージョン毎に生成されてもよい。これらの文書トークンは、修正の所有権を表してもよく、文書修正の証拠を提供するためにブロックチェーンと併用されてもよい。例えば、公衆または私設ブロックチェーンのいずれかで、修正は、スマートコントラクト機能を使用して、ブロックチェーン上で実行される更新されたブロックおよび/またはコードとして追跡されてもよい。
【0040】
ブロックチェーンへの公開は、セキュリティおよび修正が不変であるという信頼を提供し得る。さらに、分散台帳技術が、修正を追跡し、文書を通信および/または編集する当事者にこれらの修正を提示する合理化された様式を提供し得る。下記にさらに説明されるであろうように、本明細書に説明される実施形態はさらに、ブロックチェーン動作のためのより高速かつより効率的なバックエンド処理を提供する。特に、ブロックチェーンへの非同期呼出の使用は、増加された速度を提供し得、ブロックチェーントランザクション時間に関連する遅延を回避し得る。
【0041】
本明細書に説明される実施形態はさらに、オファーおよび反対オファーを追跡および閲覧するための合理化された契約プラットフォームを提供するために、契約交渉において使用されてもよい。例えば、ユーザが、商品、サービス、物件、保険、および/または他の契約上の義務を購入するためのオファーを生成し得る。これらのオファーは、文書として表され得る。下記に説明されるシステムは、これらのオファーの生成を促進し、これらのオファーをブロックチェーンに公開してもよい。ブロックチェーンの不変性は、これらのオファーを保全し得る。さらに、暗号化を利用することは、これらのオファーを行うときに機密情報の機密性を維持し得る。ブロックチェーンを使用してこれらのオファー文書を管理することによって、契約の当事者は、より信頼される様式で他の当事者によって依拠され得るオファーを提示してもよい。
【0042】
さらに、反対オファーが、類似する様式で管理されてもよい。例えば、反対オファーは、対応する文書トークンを伴う文書として表され得る、修正されたオファーであってもよい。これらの反対オファーはまた、類似する様式でブロックチェーンを使用して管理されてもよい。オファーおよび反対オファーを管理することによって、文書プラットフォームは、高度な信頼を維持しながら機密性を保全する交渉プロセスを合理化してもよい。文書プラットフォームを使用する当事者は、契約条項を交渉する、および/またはオファーの受諾を表すデジタル署名を提供してもよい。このように、文書プラットフォームは、契約の実行を促進してもよい。いくつかの実施形態では、本交渉および実行は、分散型様式で実施される、および/またはピアツーピア取引のための分散型マーケットプレイスを提供してもよい。
【0043】
文書アクションボタンおよび/または1-Linkプロセスはさらに、文書生成、文書配信、および文書配布プロセスを合理化するために、下記に説明されるシステムを使用して実装されてもよい。いくつかの実施形態では、本合理化は、ブロックチェーンを使用して保全された文書において特に有用であり得る。「すぐにオファーする」、「すぐにリースする」、「すぐに借りる」、「すぐに申し込む」、「すぐに買う」、「すぐにリストアップする」、および/または「すぐに管理する」ボタン等の文書アクションボタンは、ユーザが、より少ないGUI相互作用を使用して文書を迅速に生成することを可能にしてもよい。相互作用の低減は、無駄なコンピュータリソースまたは不必要なウェブナビゲーションを低減させることを支援し得る。さらに、文書アクションボタンは、低減された数の相互作用に起因して、ネットワークトラフィックを低減させることを支援してもよい。同様に、1-Linkプロセスは、類似するコンパクトな様式でブロックチェーン保全文書を配信してもよい。リンクにアクセスするユーザは、種々のブロックチェーン保全文書にアクセスしてもよい、および/または文書アクションボタンを使用して別の文書を生成してもよい。このように、1-Linkプロセスもまた、ユーザ相互作用の数およびコンピュータトランザクションを低減させながら、同様にネットワークトラフィックを低減させ得る。
【0044】
これらの特徴の種々の実施形態が、ここで、対応する図に関して議論されるであろう。
【0045】
図1は、いくつかの実施形態による、文書管理環境100のブロック図を描写する。文書管理環境100は、トークンサーバシステム110、ブロックチェーン120、ユーザインターフェース130、および/またはユーザデバイス140を含んでもよい。トークンサーバシステム110は、ユーザデバイス140A-140Bに関するユーザインターフェース130A-130Bをインスタンス化し得る1つ以上のサーバおよび/またはデータベースを含んでもよい。トークンサーバシステム110は、オブジェクト記憶装置、ウェブサービスインターフェース、インターネットアプリケーションのための記憶装置、および/またはクラウドコンピューティングおよび/または記憶装置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、分散ファイルシステム内のデータを記憶および/または共有するためのピアツーピアネットワークおよび/またはプロトコルを使用してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、ユーザデバイス140をネットワーク化するためにグローバル名前空間内のファイルを一意に識別するために、内容アドレッシングを使用してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、Amazon S3 (R)等のInterPlanetary File System(IPFS)プロトコルおよび/またはサーバを使用してもよい。
【0046】
トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120とのインターフェースを含んでもよい。ブロックチェーン120は、私設または公衆ブロックチェーンであってもよい。トークンサーバシステム110は、データをブロックチェーン120にインターフェースおよび/または公開するために、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用してもよい。スマートコントラクト機能は、取引をデジタル的に促進する、検証する、および/または施行するためのプロトコルを含んでもよい。取引は、追跡可能かつ不可逆的であってもよい。下記にさらに説明されるであろうように、トークンサーバシステム110は、文書および/または文書の修正を表すデータを記憶するために、ブロックチェーン120とインターフェースをとってもよい。本データは、文書の暗号ハッシュおよび/または文書の人間が可読である表現へのリンクを含んでもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110はまた、ブロックチェーン120と相互作用するために使用される処理トークンを管理してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、暗号通貨に関連するデジタルウォレット情報を管理してもよい。トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120への取引を実行するために、デジタル通貨を使用および/または消費してもよい。例えば、トークンサーバシステム110はまた、取引を実行する、ブロックチェーン契約を実行する、および/またはブロックにおいてブロックチェーン120上にデータを公開するために使用される、ガス、取引、および/またはマイニング料金を管理してもよい。下記にさらに解説されるであろうように、トークンサーバシステム110はまた、文書および/または文書修正に関する所有権および/または許可を表し得る、文書トークンを管理してもよい。トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120への文書データの公開を促進してもよい、および/または公開を実施するためにデジタルウォレットに対応するアカウントから処理トークンを除去してもよい。
【0048】
トークンサーバシステム110は、ユーザが文書を作成、管理、編集、および/または修正することを可能にするために、フロントエンドユーザインターフェース130を提供してもよい。ユーザインターフェース130は、ユーザデバイス140上でアクセスおよび/または表示され得るグラフィカルユーザインターフェース(GUI)であってもよい。ユーザデバイス140は、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、電話、および/またはインターネットにアクセスする、および/またはユーザインターフェース130を表示し得る他のデバイスであってもよい。ユーザインターフェース130は、ユーザデバイス140とトークンサーバシステム110との間の通信を提供するために、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を含んでもよい。
【0049】
下記にさらに解説されるであろうように、トークンサーバシステム110は、ユーザが、文書を作成する、文書を修正する、文書許可を管理する、文書に対応するリンクおよび/またはメッセージを生成する、他の当事者からの文書修正を管理する、デジタルウォレットを管理する、ユーザアカウント情報および/またはアカウント役割を管理する、および/または他の文書相互作用を可能にする、GUI要素を含むフロントエンドGUIを提供してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、トークンサーバシステム110によって管理されていないウェブページへのGUI要素の組み込みを促進し、ユーザが、トークンサーバシステム110によって提供される動作にアクセスすることを可能にしてもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、類似する文書機能性を提供するために、他のウェブページ上に組み込まれる、統合される、またはオーバーレイされ得るウェブウィジェットを提供してもよい。
【0050】
例えば、トークンサーバシステム110は、ユーザが文書を作成することを可能にするアイコンおよび/またはボタンを生成してもよい。ユーザは、GUI上での選択、押すこと、またはクリックを介してアイコンまたはボタンと相互作用してもよい。本相互作用に応答して、トークンサーバシステム110は、GUI上に表示される文書作成GUI要素を生成してもよい。文書作成GUI要素は、記入可能なフォームであってもよい、および/または編集可能なテキストボックスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、文書作成GUI要素は、ユーザデバイス140上にローカルで記憶されたデータファイルを添付するオプションを含んでもよい。トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120上で暗号化および/または記憶され得る文書の生成を可能にし得る。
【0051】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、ユーザがオファー文書を作成し、契約交渉プロセスを開始することを可能にするGUI要素を提供してもよい。例えば、GUI要素は、ウェブページ上でテキスト「すぐにオファーする」を表示するボタンであってもよい。ユーザは、異なる商品、サービス、物件、保険、および/または他の契約上の義務を表示するウェブページをブラウジングしてもよく、オファー文書を生成および提出するためにボタンと相互作用してもよい。オファー文書は、ユーザが、個人情報および/または物件を購入するためのオファー等の情報を入力することを可能にし得る、記入可能なフォームであってもよい。ユーザはまた、条件および/または義務を規定し、物件の所有者のための契約文書を生成してもよい。トークンサーバシステム110は、本オファー文書を物件の所有者に配信し、所有者に保留中のオファーを通知してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、通知を電子メールを介して、またはプッシュ通知を介して、所有者と関連付けられるユーザアカウントに対応するユーザデバイス140に提供してもよい。
【0052】
オファー文書の管理および/または記憶を管理するために、トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120を使用してもよい。下記にさらに解説されるであろうように、トークンサーバシステム110は、オファー文書の暗号化バージョンを記憶する、および/または文書の暗号化バージョンへのリンクを作成してもよい。トークンサーバシステム110はまた、文書の暗号ハッシュを生成してもよい。所有者識別および/または他のメタデータ等の他の情報とともに本情報を使用して、トークンサーバシステム110は、オファー文書に対応する文書トークンを作成してもよい。文書トークンは、オファー文書の所有権を表してもよい、および/またはオファーする当事者に対応するデジタルウォレットに伝送されてもよい。トークンサーバシステム110は、アクセスおよび/または修正許可を決定するために、将来の動作において文書トークンを使用してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、売り手の当事者が文書にアクセスする、および/またはそれを修正することを可能にするために、売り手の当事者のデジタルウォレットに文書トークンを伝送してもよい。例えば、文書トークンは、売り手の当事者が、契約オファーを受諾するためにデジタル署名を用いて文書を修正し得ることを示してもよい。
【0053】
トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120を使用してオファー文書を管理してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、スマートコントラクト機能を使用して、文書の暗号ハッシュおよび/または文書の暗号化バージョンへのリンクを公開してもよい。文書は、売り手の当事者に対応するキーを使用して暗号化されてもよい。ブロックチェーン120上に文書データを公開することは、文書の信用性およびオファーおよび/または内容の正当性を保全し得る。例えば、ブロックチェーン120の不変性質は、無許可の文書修正または改竄から保護し得る。さらに、暗号ハッシュは、プライバシーを保全し得、ブロックチェーン120の他のユーザが機密情報を閲覧することを防止し得る。例えば、ユーザデバイス140Cが、トークンサーバシステム110とは別個に、ブロックチェーン120にアクセスするために別個のユーザインターフェース130Cを利用している場合がある。暗号化は、ユーザデバイス140Cがブロックチェーン120上に記憶される機密情報を閲覧することを防止し得る。
【0054】
売り手の当事者にオファー文書の通知を配信することに応じて、売り手の当事者は、ユーザデバイス140および対応するユーザインターフェース130を使用して、オファー文書にアクセスし、トークンサーバシステム110にアクセスしてもよい。特に、トークンサーバシステム110は、売り手の当事者に対応するデジタルウォレットが、オファー文書に対応する文書トークンを含むことを確認してもよい。トークンサーバシステム110はまた、オファー文書を閲覧する、それにアクセスする、および/またはそれを修正する許可等の本文書トークンに対応する許可を識別してもよい。トークンサーバシステム110はさらに、ブロックチェーン120上に記憶される暗号ハッシュを検証することによって、オファー文書が改変されていないことを検証してもよい。トークンサーバシステム110はまた、オファー文書の暗号化バージョンへのリンクを売り手の当事者に提供してもよい。売り手の当事者またはトークンサーバシステム110は、次いで、売り手の当事者に対応するデジタル署名キーを使用して、暗号化された文書を復号化してもよい。売り手の当事者がオファー文書において提示されるオファーを受諾する場合、売り手の当事者は、受諾を確認するためにデジタル署名を提供してもよい。本デジタル署名はまた、署名が正当であり、干渉または改竄から保護されるという検証および付加的信用性を提供するために、売り手の当事者に鍵化されてもよい。いくつかの実施形態では、デジタル署名はまた、オファー文書の人間が可読である部分において反映されてもよい。
【0055】
ある実施形態では、デジタル署名は、オファー文書の修正であってもよい。トークンサーバシステム110は、修正された文書がブロックチェーン120を使用して保全され得るように、文書を生成することと類似する様式で本修正を管理してもよい。例えば、署名された文書は、オファー文書の修正バージョンとして暗号化および記憶されてもよい。トークンサーバシステム110は、署名された文書の本暗号化バージョンへの対応するリンクを生成する、および/または署名された文書の暗号ハッシュを生成してもよい。トークンサーバシステム110は、署名された文書に対応する文書トークンを作成してもよく、本文書トークンを売り手の当事者および/またはオファーする当事者に対応するデジタルウォレットに伝送してもよい。トークンサーバシステム110は、署名された文書のハッシュおよび/またはその暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーン120に公開してもよい。同様に、暗号化は、機密性を保全するために、オファーする当事者に対応するキーを使用して実施されている場合がある。このように、トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120を使用する文書管理プロセスを使用して、契約のオファーおよび受諾を促進してもよい。
【0056】
本オファーおよび受諾プロセスと同様に、トークンサーバシステム110は、文書修正を介して交渉プロセスを管理してもよい。本交渉プロセスは、1巡以上の当事者の間のオファーおよび反対オファーを含んでもよい。当事者は、トークンサーバシステム110を使用してデジタル的に交渉し、文書の異なる部分を修正してもよい。例えば、当事者は、異なる契約条項および/または義務を交渉し得る。トークンサーバシステム110は、トークン化プロセスを使用し、文書の異なる部分を管理する、および/または反対オファーを管理してもよい。
【0057】
例えば、売り手の当事者は、オファーする当事者からオファー文書を受信し得る。売り手の当事者は、例えば、物件を購入するためのオファー価格等、オファー文書において提供される1つ以上の契約条項に合意しない場合がある。この場合、売り手の当事者は、ユーザインターフェース130を介してオファー文書の修正を実施してもよい。売り手の当事者は、オファー文書のテキストを修正してもよい。いくつかの実施形態では、売り手の当事者は、オファー文書を修正するために、記入可能なフォームの要素を修正してもよい。
【0058】
トークンサーバシステム110は、修正された文書がブロックチェーン120を使用して保全され得るように、文書を生成することと類似する様式で本修正を管理してもよい。修正された文書は、オファー文書の修正バージョンとして暗号化および記憶されてもよい。トークンサーバシステム110は、修正された文書の本暗号化バージョンへの対応するリンクを生成する、および/または修正された文書の暗号ハッシュを生成してもよい。トークンサーバシステム110は、修正された文書に対応する文書トークンを作成してもよく、本文書トークンを売り手の当事者および/またはオファーする当事者に対応するデジタルウォレットに伝送してもよい。トークンサーバシステム110は、修正された文書のハッシュおよび/またはその暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーン120に公開してもよい。同様に、暗号化は、機密性を保全するために、オファーする当事者に対応するキーを使用して実施されている場合がある。このように、トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120を使用する文書管理プロセスを使用して、契約の交渉を促進してもよい。トークンサーバシステム110はさらに、このようにいずれかの当事者からの付加的修正および/または反対オファーを管理し続けてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、文書をブロックチェーン120に公開することに先立って、ローカルで交渉および/または反対オファーを保全してもよい。例えば、ブロックチェーン120に文書を公開することがデジタル通貨またはガスを消費し得る場合では、当事者は、トークンサーバシステム110にローカルまたはアクセス可能なメモリを使用して交渉および/または反対オファーを実施することを選択してもよい。トークンサーバシステム110は、交渉および文書修正が完了されると、合意された文書をブロックチェーン120に公開してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、文書をブロックチェーン120に公開することに先立って、マッチする条項および/または受諾を示すデジタル署名を識別してもよい。
【0060】
トークンサーバシステム110は、オファーする当事者から売り手の当事者へのオファー文書を管理するものとして説明されたが、トークンサーバシステム110はまた、異なる契約上の役割からの文書伝送を管理してもよい。例えば、売り手の当事者が、買い手の当事者へのオファー文書を生成してもよい。買い手の当事者は、この場合、オファーを受諾してもよい、および/または反対オファーを提供してもよい。同様に、当事者は、トークンサーバシステム110およびブロックチェーン120を使用して、サービスおよび/または他の契約取り交わしを交渉してもよい。トークンサーバシステム110によって提供される文書管理は、文書交換における機密性を提供し、および当事者の立場を表すためのブロックチェーン120の不変性質における信用性を提供してもよい。同様に、トークンサーバシステム110は、賃貸契約書、リース契約書、不動産文書、競売、および/または他の文書等の文書を管理するために使用されてもよい。
【0061】
下記にさらに解説されるであろうように、トークンサーバシステム110によって使用される文書管理プロセスはまた、複数当事者の文書交換、交渉、および/または取引を促進してもよい。例えば、不動産取引では、買い手および売り手に加えて、買い手のエージェント、売り手のエージェント、弁護士、住宅ローンの貸し手、および/または他の当事者等の他の当事者が、取引に関与し得る。トークンサーバシステム110は、これらの異なるアカウント役割を管理してもよい、および/または取引におけるそれらの役割に応じて、異なるユーザに許可を提供してもよい。例えば、住宅ローンの貸し手は、買い手がある金額を借りることに適格である、および/またはそれを承認されているという証拠書類を提供するように要求され得る。住宅ローンの貸し手は、本証拠書類をトークンサーバシステム110に提供してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、修正可能な文書であり得るフォームを住宅ローンの貸し手に提供してもよく、住宅ローンの貸し手は、適格な金額等の情報を含めてもよい。住宅ローンの貸し手のデジタル署名を使用して、本文書は、ブロックチェーン120上で検証および/または記憶されてもよい。さらに、買い手は、買い手が複数のオファーを異なる売り手に提出している場合、1つを上回る取引において本文書を使用することが可能であり得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、マスタ文書が、コンパイルされ、異なる部分が、取引の異なる役割に割り当てられてもよい。例えば、住宅ローンの貸し手は、マスタ文書の一部を修正し得る一方、売り手のエージェントは、異なる部分を修正することを割り当てられ得る。トークンサーバシステム110は、対応する役割が、他の個人からの改竄を伴わずにそれらの指定された修正を実施することを確実にするために、これらの修正を管理および/または統御してもよい。さらに、これらの修正は、ブロックチェーン120上で保全されてもよい。このように、当事者は、信頼され、文書修正を供給する特定のアカウントおよび/またはアカウント役割に相関し得る修正に関して責任があり得る。
【0063】
トークンサーバシステム110は、文書に関連する様々なレベルの秘密性を管理してもよい。例えば、文書を生成するユーザは、文書をオープン、半秘密、または秘密と指定してもよい。本指定は、文書に対応するメタデータとして記憶されてもよい。例えば、秘密性指定は、可視性フラグであってもよい。いくつかの実施形態では、秘密性指定は、商品、サービス、および/または販売のための不動産のリストに対応してもよい。例えば、秘密性指定は、販売またはリースのための不動産物件のリストに対応してもよい。秘密性は、内々にオファーを考慮しながら、ブロックチェーン120によって保全され得る文書を使用して物件をリストアップする不動産所有者の決定を促進してもよい。例えば、有名人は、公然と物件をリストアップする、および/または物件識別情報をリストアップすることを所望しない場合があるが、依然として、潜在的なオファーを考慮することを所望し得る。ユーザによる秘密性指定に基づいて、トークンサーバシステム110は、リスト文書を所望のエージェント、買い手、および/または借り手に露見させてもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、下記にさらに説明されるであろうように、リスト文書と相互作用するための対応する許可を伴う文書トークンをユーザに伝送してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、当事者をリストにマッチさせることを支援するために、これらのリストを管理してもよい。例えば、「オープン」指定は、リスト文書がトークンサーバシステム110によってマッチングされるようにオープンに利用可能であり得ることを示してもよい。「オープン」指定は、リストの公開されたアクセスおよび/またはブラウジングを可能にしてもよい。買い手または借り手は、オファー要求および/またはオファー文書をトークンサーバシステム110に伝送してもよく、トークンサーバシステム110は、要求をリスト文書とマッチングさせることを試みてもよい。例えば、買い手は、特定の価格、地理的エリア、ベッドルームおよびバスルーム等の住宅仕様、および/または物件に関する他の要件を示してもよい。トークンサーバシステム110は、リストに関する識別された条件が、買い手によって提供される価格および/または要件によって満たされる、および/またはマッチングされる場合、「オープン」リスト文書を買い手に提供してもよい。
【0065】
「半秘密」指定は、買い手および/または借り手がオファーを提出し、トークンサーバシステム110がリスト文書がオファーに対応すると識別したとき、リスト文書が露見され得ることを示してもよい。「オープン」文書と異なり、「半秘密」文書は、検索可能ではない場合がある。いくつかの実施形態では、「半秘密」文書は、あるフィールドによってのみ検索可能であってもよく、例えば、厳密なアドレスは、機密を保たれるが、ポストコードは、検索可能である。「半秘密」文書は、ユーザに露見されることに先立って、付加的条件を含んでもよい。例えば、「半秘密」リスト文書は、価格条件を含んでもよい。トークンサーバシステム110は、買い手が十分なオファー価格を提供する場合、リスト文書を露見させてもよい。同様に、ユーザは、リスト文書を「半秘密」と指定し、特定のエージェント等のある個人にのみ利用可能と指定してもよい。異なる条件を伴う要求および/またはオファーを提供する買い手に関して、トークンサーバシステム110は、下記にさらに説明されるであろうように、需要主導型バリューチェーンを促進してもよい。
【0066】
「秘密」指定は、不動産物件所有者が要求またはオファーを評価し、リスト文書を露見させる肯定確認を提供した後に、トークンサーバシステム110がリスト文書を露見させ得ることを示してもよい。本「秘密」指定は、オファーする当事者に識別情報を提供することに先立って、リストアップする当事者からの入力を含み得る機密性に関する要望を示してもよい。これらの指定を使用して、トークンサーバシステム110は、依然としてリスト文書の保全を促進しながら、ブロックチェーン120上に投稿されるリスト文書に関連する機密性を管理してもよい。追加された機密性はさらに、リスト物件における付加的参加を可能にし得る。
【0067】
リスト文書に加えて、トークンサーバシステム110は、契約文書の作成を促進してもよい。例示的実施形態を例証するために、ユーザであるTedが、住宅を売るためにトークンサーバシステム110を使用することを所望し得る。Tedは、トークンサーバシステム110を使用して、契約文書を作成してもよい。Tedにはまた、住宅の売却を支援する不動産エージェントがいる場合がある。Tedは、不動産エージェントのためにユーザ情報をトークンサーバシステム110に提供し、契約文書の一部を管理する権利をエージェントに提供してもよい。エージェントは、次いで、買い手を検索する、および/または契約文書へのアクセスを買い手に提供するために、潜在的買い手にリンクを提供してもよい。リンクにアクセスする買い手は、トークンサーバシステム110に、買い手の権利および義務を含む契約文書のコピーを作成させてもよい。
【0068】
ある場合には、買い手は、契約文書における条項に合意しない場合があり、交渉プロセスを開始し得る。例えば、買い手は、権利および義務および/または最終価格等の契約文書のテキストを編集してもよい。買い手は、契約文書のある条件に関してコメントを残してもよい。交渉プロセスは、エージェントに付与される許可に応じて、エージェントによって管理および/または実施されてもよい。いくつかの実施形態では、売り手および/またはエージェントは、複数の買い手と同時に交渉してもよい。交渉プロセスは、契約文書の条項および/または内容が売り手および買い手に対してマッチするまで継続し得る。Tedは、反対オファーを閲覧する、および/または合意可能な契約文書修正に対してデジタル署名を提供することによって、契約文書を実行する買い手を選択してもよい。Tedは、トークンサーバシステム110からの契約文書のコピーをユーザデバイス140上にローカルで保存し得る。例えば、本コピーは、PDF文書であってもよい。Tedはまた、ブロックチェーンエクスプローラを使用してブロックチェーン120にアクセスし、トークンサーバシステム110によって保全されるような取引情報を閲覧してもよい。
【0069】
企業または企業体は、文書を管理するためにトークンサーバシステム110を使用してもよい。例えば、Johnは、会社の所有者であり得、会社従業員に対応する部門および/またはアカウント役割を指定し得るワークフローを作成し得る。従業員は、文書を生成する、文書を編集する、文書を外部の当事者に伝送する、および/またはこれらの外部の当事者と交渉するために、トークンサーバシステム110を使用してもよい。外部の当事者は、外部の個人、供給元、契約者、および/またはJohnの会社の外部の他の当事者であり得る。トークンサーバシステム110およびブロックチェーン120を使用して、Johnは、従業員によって作成された、および/または外部の当事者から受信された文書の真正性を検証してもよい。
【0070】
トークンサーバシステム110は、複数当事者契約を管理してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、1対多、多対1、および/または多対多の複数当事者契約を管理してもよい。例示的実施形態では、ユーザであるSamは、所有側として契約を結ぶことを所望し得る。Samは、交渉を意図して契約文書のセットを作成するために、トークンサーバシステム110を使用してもよい。Samは、条項が変更され得る各契約文書の部分を指定してもよい。これらの部分は、契約文書のフィールドを表してもよい。
【0071】
Samは、財務部または副会計係を伴う会社で働く従業員である場合がある。Samは、契約文書のセットを、契約文書を精査、署名、および/または編集し得る副会計係に伝送してもよい。副会計係は、契約文書をさらなる編集のためにSamに戻してもよい。副会計係が契約文書に署名する場合では、トークンサーバシステム110は、Samへの電子メール等の通知を生成してもよい。Samは、次いで、トークンサーバシステム110を使用し、契約文書への1つ以上のリンクを1つ以上の相手当事者に伝送してもよい。これらの相手当事者は、会社の外部であり得る。
【0072】
相手当事者は、可変フィールドのセットを含み得る反対オファーを作成してもよい。例えば、相手当事者は、契約文書の条項を編集する、および/または条項を編集しないことを選定してもよい。フィールドの値が分かれる場合では、交渉プロセスが、トークンサーバシステム110によって管理されるように開始されてもよい。契約文書の所有者および/または相手当事者は、フィールドの値を改変し続けてもよい。各改変の度に、他方の当事者は、トークンサーバシステム110から通知を受信してもよい、および/またはオファーを受諾または拒絶してもよい。契約文書は、当事者からの受諾を介して、および/または各フィールドが各当事者からの同一の値を含むと、合意され得る。当事者は、デジタル署名を契約文書に適用し、契約上の義務を終了させてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、Samは、異なる相手当事者に関して異なるバージョンの契約文書を利用してもよい。トークンサーバシステム110は、Samがこれらの異なる契約文書および/または契約文書に対応するリンクを管理するためのGUIを提供してもよい。相手当事者がSamによって提供されるようなそれらの対応する条項に合意する場合、Samは、署名する、および/またはその相手当事者との交渉プロセスを完了してもよい。
【0074】
トークンサーバシステム110はまた、文書および/または契約文書のテンプレートを管理してもよい。法律事務所が、これらのテンプレートを作成し得る。トークンサーバシステム110は、ユーザによる購入および使用のためにこれらのテンプレートを提供してもよい。これらのテンプレートは、賃貸および/またはリース文書を含んでもよい。例えば、Saraは、自身のアパートを借りることを所望し得る。彼女は、トークンサーバシステム110を使用し、標準的な賃貸合意文書テンプレートを識別してもよい。Saraは、下記にさらに説明されるであろう、デジタル通貨を使用して、および/または処理トークンを使用してテンプレートを購入してもよい。Saraは、テンプレート内にリストアップされる条件のうちのいくつかを編集してもよい。トークンサーバシステム110は、賃貸合意文書および/またはアパートについてSaraによって提供される他の情報へのアクセスを提供するリンクを生成してもよい。3つの潜在的テナントが、Saraによって作成された文書に応答するために、リンクにアクセスし得る。Saraは、それらのそれぞれと通信してもよく、トークンサーバシステム110に提供されるデジタル署名を使用して、それらのうちの1つとの契約を終了および実行してもよい。
【0075】
トークンサーバシステム110は、テンプレート契約書または文書を提供し得るが、トークンサーバシステム110はまた、テンプレートの修正に関連する統計を収集してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、修正の傾向を識別してもよい。法律事務所は、これらの統計を分析し、頻繁に使用される契約書および/または修正を識別してもよい。例えば、多くのユーザが、賃貸合意書の特定の段落を修正し得る。法律事務所は、テンプレートの使用性を改良するために、テンプレートを修正してもよい。
【0076】
トークンサーバシステム110は、契約文書以外の文書を管理してもよい。例えば、Jamesは、医療記録および/または保険情報を含み得る、単一の電子医療カードを使用することを所望し得る。Jamesは、トークンサーバシステム110によって提供されるテンプレートから医療カードを作成してもよい。Jamesが医師を訪問するとき、Jamesは、医師に対してカードの一部へのアクセスを指定してもよい。例えば、Jamesは、医療カード文書の医療記録部分を修正するための許可を医師に提供してもよい。トークンサーバシステム110によって提供されるリンクを使用して、医師は、医療履歴に新しいデータを入力する、および/または文書の修正を介して処方箋を提供してもよい。医師はまた、ブロックチェーン120を使用して保全され得る、修正のための一意に識別可能なデジタル署名を提供してもよい。薬局において、Jamesは、署名された処方箋を提示してもよく、それを、薬剤師は、トークンサーバシステム110および/またはブロックチェーン120を使用して検証してもよい。このように、Jamesは、物理的医療カードを紛失または破損する問題を回避し得る。トークンサーバシステム110は、修正がブロックチェーン120上で記録され得る信頼性のある文書管理サービスを提供してもよい。
【0077】
トークンサーバシステム110は、著作権情報および/または他の日付が重要な文書を管理および/または保全してもよい。例えば、Aliceが、科学論文を書いた場合がある。自身の著作権を保全するために、Aliceは、トークンサーバシステム110を使用し、ブロックチェーン120を使用して文書を保全する。ブロックチェーン120の不変性質に基づいて、Aliceは、著作権の日時を確認する、および/または証拠としてブロックチェーン120に依拠してもよい。
【0078】
いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、記録および/または証明書に関連する文書を管理してもよい。例えば、ユーザは、トークンサーバシステム110を使用し、ブロックチェーン120を使用して文書を管理および/または保全してもよい。これらの文書は、出生証明書、結婚証明書、運転免許証、大学の学位、および/またはユーザが公的なものと見なし得る他の文書等の証明書を含み得る。ブロックチェーン120上での保全は、文書が本物であることを示し得る。例えば、大学、政府機関、および/または他の団体は、文書の真正性、および/または特定の証明書がその団体によって実際に発行されたことを確認するために、ユーザに関連するブロックチェーン120上に文書を保全してもよい。トークンサーバシステム110は、これらの証明書に関連する文書トークンを管理する、および/または文書トークンをユーザに対応するデジタルウォレットに伝送してもよい。ユーザは、ユーザの生涯を通して文書を追跡、閲覧、および/または管理するためにトークンサーバシステム110を使用することが可能であり得る。トークンサーバシステム110は、機密性を維持し、真正性の検証可能な証拠を提供しながら、これらの文書のためのリポジトリを提供してもよい。
【0079】
トークンサーバシステム110の他の機能および/または動作が、ここで、さらに、本開示の他の図を参照して説明されるであろう。
【0080】
図2は、いくつかの実施形態による、文書をブロックチェーン120に公開するための方法200を図示する、フローチャートを描写する。方法200は、図1を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法200は、その例示的実施形態に限定されない。
【0081】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、文書の生成およびブロックチェーン120上での文書の保全を促進してもよい。方法200は、トークンサーバシステム110を参照して説明されるが、方法200は、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0082】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図2に示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0083】
205において、トークンサーバシステム110は、デジタルウォレットに対応するユーザアカウントから文書作成要求を受信してもよい。トークンサーバシステム110は、文書作成要求を受信するために、ユーザインターフェース130を介してユーザデバイス140とインターフェースをとってもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、ユーザデバイス140上で表示されるべきグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供してもよい。ユーザデバイス140は、API相互作用を介してGUIと相互作用してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、ユーザアカウントおよび/またはユーザプロファイルを管理してもよい。ユーザは、文書作成要求を生成するために、トークンサーバシステム110にログインしてもよい。トークンサーバシステム110は、ユーザアカウントに対応するデジタルウォレット情報を管理してもよい。デジタルウォレットは、暗号ウォレットを表してもよい、および/または対応する暗号通貨残高を含んでもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、文書作成要求は、ウェブページ上のウェブウィジェットとの相互作用から開始されてもよい。例えば、ウェブサイトは、文書の作成を促進するようにトークンサーバシステム110をトリガし得るウィジェットを含んでもよい。いくつかの実施形態では、不動産情報をリストアップするウェブサイトが、本ウィジェットを含んでもよく、ユーザが、物件を購入するためのオファー文書を生成することを可能にしてもよい。ウィジェットがウェブページ内に実装される場合では、文書の作成は、電子取引を提供するためのデジタルウォレット情報を要求してもよい。下記にさらに解説されるであろうように、ウィジェットは、文書アクションボタンであってもよい。ウィジェットおよび/またはアクションボタンは、トークンサーバシステム110によって管理されないウェブページ上に位置してもよい。例えば、ウェブサイトは、第三者システムおよび/または管理者によって管理され得る一方、トークンサーバシステム110は、ユーザがウィジェットと相互作用することに応答して、文書作成を促進し得る。ウィジェットは、ウェブサイトに関するプラグインであってもよい。
【0085】
210において、トークンサーバシステム110は、文書の作成を促進してもよい。トークンサーバシステム110は、ユーザが文書を生成することを可能にするために、ユーザデバイス140上に表示されるべきGUI要素を生成してもよい。例えば、GUI要素は、ユーザがテキスト入力を入力することを可能にする記入可能なフォームであってもよい。いくつかの実施形態では、記入可能なフォームは、要求されたテキストデータを示すフィールドを含んでもよい。ユーザは、文書の内容を指定するために、テキストデータを入力してもよい。GUI要素は、現在ユーザデバイス140上で閲覧されているウェブページ上のポップアップテンプレートまたはフォームであってもよい。GUI要素は、例えば、デジタルウォレット情報および/または別の当事者にオファーを提供するための情報等の情報を提供するようにユーザを促してもよい。ユーザは、それに文書が通信されるべきである他の当事者の識別を提供してもよい。
【0086】
いくつかの実施形態では、ユーザは、物件リストを閲覧している場合がある、および/またはウェブページ上の商品またはアイテムの購入を考慮している場合がある。物件の売り手は、販売のための物件をリストアップするために、いくつかの初期識別情報を提供している場合がある。GUI要素と相互作用することに応じて、トークンサーバシステム110は、ユーザが契約条項を入力し、物件を購入するためのオファーを生成することを可能にするためのテンプレートフォームを生成してもよい。トークンサーバシステム110は、リストおよび以前に提供された売り手の識別情報に基づいて、作成された文書の受信者を識別してもよい。
【0087】
ユーザは、タイプ打ちされたテキストおよび/または記入可能なフォームを介して文書を生成し得るが、文書の作成はまた、ユーザが付加的文書を添付することを可能にしてもよい。例えば、ユーザは、生成された文書内に含まれるように、クラウド記憶装置システム内に記憶される文書へのリンクを含めてもよい。
【0088】
トークンサーバシステム110はまた、ユーザが選択するテンプレートのライブラリを提供することによって、文書の作成を促進してもよい。例えば、テンプレートは、異なる契約書であってもよい。テンプレートは、趣意書、秘密保持合意書、リース契約書、不動産契約書、および/または他の契約書を含んでもよい。トークンサーバシステム110は、テンプレートのライブラリへのアクセスを提供することによって、文書の作成を促進してもよい。ユーザは、テンプレートを選択してもよく、付加的情報を提供する、および/または意図される契約上のオファーにマッチするようにデフォルトの条項を修正してもよい。いくつかの実施形態では、これらのテンプレートは、ユーザアクセスのために販売のために提供されてもよい。例えば、法律事務所が、標準化された契約文書のテンプレートを作成してもよく、これは、本システムのユーザによる販売および購入のためにライブラリ内に組み込まれてもよい。
【0089】
215において、トークンサーバシステム110は、文書の暗号化バージョンを暗号化および/または記憶してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、文書を生成するユーザおよび/または文書を受信することが意図されるユーザに対応するデジタルキーを使用して、文書を暗号化してもよい。トークンサーバシステム110は、文書の受信者へのキーの分配を促進してもよい。いくつかの実施形態では、文書の受信者は、ウェブページ上に販売のための物件をリストアップした物件の売り手であってもよい。このように、売り手は、リストを生成するためにトークンサーバシステム110に暗号キーを以前に提供している場合がある。トークンサーバシステム110は、本キーを使用し、オファーする当事者によって生成される文書を暗号化してもよい。いくつかの実施形態では、オファーする当事者は、暗号キーを提供してもよく、トークンサーバシステム110は、オファーする当事者のキーを使用し、文書を暗号化してもよい。トークンサーバシステム110は、次いで、文書を復号化するために、本キーを受信者に提供してもよい。
【0090】
いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、データベース内に文書の暗号化バージョンを記憶してもよい。データベースは、ウェブアクセス可能であってもよく、220において生成されるリンクを使用してアクセスされてもよい。220において、トークンサーバシステム110は、文書の暗号化バージョンへのリンクを作成してもよい。リンクは、ユニフォームリソースロケータ(URL)または暗号化された文書の記憶場所を識別する他のウェブアドレスであってもよい。記憶された文書は、暗号化されているため、リンクの発見は、依然として、文書の暗号化性質に起因して、機密性を維持し得る。
【0091】
225において、トークンサーバシステム110は、文書のハッシュを生成してもよい。ハッシュは、文書の暗号ハッシュであってもよい。本暗号ハッシュは、一方向ハッシュ関数であってもよい、および/またはブロック検証を提供するためにブロックチェーン120上で使用されてもよい。これは、作業証明アルゴリズムまたは他のタイプのブロックチェーン証明アルゴリズムまたは方法論を使用して、ブロックチェーン120に関する分散型構成を提供してもよい。ハッシュはさらに、文書が改竄を被っておらず、文書の真の表現であるという証拠を提供してもよい。
【0092】
230において、トークンサーバシステム110は、文書に対応する文書トークンを作成してもよい。文書トークンは、文書の所有権を表してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、文書トークンを使用し、文書に関連する異なる許可をセグメント化してもよい。文書トークンは、所有権を指定するためにデジタルウォレットと併用され得る、あるタイプのデジタルトークン、暗号トークン、または仮想通貨であってもよい。しかしながら、文書トークンは、非代替可能であり得、代わりに、各作成された文書に一意であり得るため、文書トークンは、暗号通貨と異なり得る。いくつかの実施形態では、許可は、前述で説明されるような文書に関連する秘密性指定に対応してもよい。秘密性指定は、文書トークンに対応するメタデータであってもよい。
【0093】
235において、トークンサーバシステム110は、文書トークンをデジタルウォレットに伝送または転送してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、文書トークンを文書を作成したオファーする当事者のデジタルウォレットに伝送してもよい。いくつかの実施形態では、文書トークンは、文書を受信する当事者に伝送されてもよい。下記にさらに説明されるであろうように、1つ以上の文書トークンが、異なる許可を伴う文書の異なる部分をセグメント化するために、生成および/または配布されてもよい。
【0094】
240において、トークンサーバシステム110は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、文書のハッシュおよび/または文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーン120に公開してもよい。文書のハッシュおよび/または文書の暗号化バージョンへのリンクを公開することは、文書を保全し、改竄のないものとして信頼され得る文書のバージョンを示してもよい。これらの要素の公開はさらに、当事者の契約上の立場を保全してもよい。方法200が初期オファーを生成するために使用される実施形態では、トークンサーバシステム110は、240において本オファーを保全し、オファーを受信する当事者に信頼性を提供してもよい。方法200がオフラインで交渉されて合意された契約を保全するために使用される実施形態では、トークンサーバシステム110は、合意された契約を保全するために、ハッシュおよびリンクを公開してもよい。
【0095】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、文書をブロックチェーン120に公開するために、処理トークンを消費してもよい。処理トークンは、ブロックチェーン動作を実施するための処理料金として使用され得る代替可能トークンアセットであってもよい。処理トークンは、暗号通貨またはデジタル通貨であってもよい。いくつかの実施形態では、処理トークンは、ユーティリティトークンであってもよい。デジタルウォレットは、ブロックチェーン120トランザクションを実施するために使用される処理トークンの残高を含んでもよい。トークンサーバシステム110は、データをブロックチェーン120に公開するために、処理トークンを使用してもよい。
【0096】
データをブロックチェーン120に公開するために、トークンサーバシステム110は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用してもよい。スマートコントラクト機能は、ブロックチェーン120上で、またはブロックチェーン120の上部上で実行されるコンピュータコードのセットを含んでもよい。スマートコントラクト機能は、関与する当事者によって合意されるルールのセットを含んでもよい。実行に応じて、これらの所定のルールのセットが満たされる場合、スマートコントラクトは、それ自体が実行され、合意された出力を生成する。スマートコントラクトコードは、基本的合意の条件を促進、検証、および施行することによって、分散型の自動化を可能にしてもよい。スマートコントラクト機能は、所定のルールを含む、ブロックチェーン120上に記憶される自動的に実行可能なコード行であってもよい。ルールが満たされると、コードは、ひとりでに実行され、対応する出力を提供してもよい。ある実施形態では、契約文書の条項は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用してプログラムされてもよい。このように、ブロックチェーン120は、文書の契約条項を実行してもよい。
【0097】
図3Aは、いくつかの実施形態による、文書許可を分割するための方法300Aを図示する、フローチャートを描写する。方法300Aは、図1を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法300Aは、その例示的実施形態に限定されない。
【0098】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、文書に関する許可の分割を促進してもよい。方法300Aは、トークンサーバシステム110を参照して説明されるが、方法300Aは、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0099】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図3Aに示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0100】
305において、トークンサーバシステム110は、暗号化された文書にアクセスする要求を受信してもよい。ユーザは、図2を参照して説明されるような方法200を使用して文書をすでに作成している場合がある。トークンサーバシステム110は、文書に対応する文書トークンを文書の作成者に、および/または文書の受信者に以前に提供している場合がある。トークンサーバシステム110は、文書の暗号化バージョンへの以前に生成されたリンクのアクセスに基づいて、要求を受信してもよい。
【0101】
310において、トークンサーバシステム110は、要求と関連付けられる第1のデジタルウォレット内の対応する第1の文書トークンを識別することに応答して、暗号化された文書を復号化してもよい。例えば、第1のデジタルウォレットは、文書の所有者に対応してもよい。いくつかの実施形態では、文書の所有者は、許可を修正する許可を文書の受信者に付与している場合がある。この場合、第1のデジタルウォレットは、文書の受信者に対応してもよい。
【0102】
315において、トークンサーバシステム110は、復号化された文書を表示するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成してもよい。トークンサーバシステム110は、第1のデジタルウォレットの所有者によって提供されたキーを使用して文書を復号化してもよい。GUIは、人間が可読であるフォームにおいて文書を表示してもよい。
【0103】
320において、トークンサーバシステム110は、文書の第1の部分を識別し、第1の許可を第1の部分と関連付けてもよい。文書の第1の部分は、例えば、本文、ヘッダ情報、署名ブロック、および/または文書の他の部分等のテキスト部分であってもよい。第1の許可は、読取および/または書込み許可を含んでもよい。これらの許可は、ユーザ識別、ユーザアカウントタイプ、ユーザ役割、および/または他の識別情報に基づいて指定されてもよい。このように、ユーザは、特定の部分が特定のユーザによって修正可能であることを示してもよい。同様に、ユーザは、特定の部分が読取専用であり得ることを示してもよい。ユーザは、GUIおよび/またはユーザインターフェース130を使用して本指定を実施してもよい。いくつかの実施形態では、許可は、前述で説明されるような文書に関連する秘密性指定に対応してもよい。例えば、秘密性指定は、「オープン」、「半秘密」、または「秘密」指定であってもよい。秘密性指定は、文書トークンに対応するメタデータであってもよい。本秘密性指定はさらに、図3Bを参照して説明されるであろう。
【0104】
325において、トークンサーバシステム110は、文書の第2の部分を識別し、第2の許可を第2の部分と関連付けてもよい。文書の第2の部分は、第1の部分と異なってもよく、第2の許可は、第1の許可と異なってもよい。このように、文書の所有者または許可を指定する許可を与えられる別の所有者は、文書を解析して異なる区分にし、異なる区分と相互作用するように異なるユーザを指定してもよい。いくつかの実施形態では、第2の許可は、秘密性指定に対応してもよい。
【0105】
330において、トークンサーバシステム110は、文書トークンを第2のデジタルウォレットに伝送または転送し、第1の許可に従って第1の部分との相互作用を提供してもよい。335において、トークンサーバシステム110は、文書トークンを第3のデジタルウォレットに伝送または転送し、第2の許可に従って第2の部分との相互作用を提供してもよい。このように、異なるユーザが、分配された文書トークンに基づいて、文書の異なる部分と相互作用してもよい。本トークン化は、許可を提供し、文書を異なるアクセス許可を伴う部分に分割することを支援してもよい。許可は、トークンサーバシステム110によって管理され得る一方、文書トークンは、文書と相互作用する許可を付与されている個人に配布され得る。トークン化はまた、特定の個人への署名権限等の具体的修正許可を提供することを支援してもよい。文書トークンは、文書の具体的部分と相互作用するための所有権および/または許可を表し得るため、当事者は、それらの対応する部分において提供される修正が適切な当事者からのものであると信頼し得る。さらに、文書の所有者は、複数当事者による使用のために文書をセグメント化してもよい。例えば、複数の当事者が取引に関与するとき、文書所有者は、各当事者のために文書の各区分をセグメント化してもよい。いくつかの実施形態では、当事者は、文書を閲覧することが可能であり得るが、それらの対応する許可によって指定される部分のみ修正することが可能であり得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、文書の本分割は、複数の文書に対応してもよい。例えば、文書が、異なる当事者のための複数の部分または区分を伴う大量の文書であり得る。本より大量の文書は、個々の文書部分に分割されてもよい。より大量の文書に対応する文書トークンが、関連する当事者に分配されてもよい。
【0107】
図3Bは、いくつかの実施形態による、文書に関する秘密性設定を指定するための方法300Bを図示する、フローチャートを描写する。方法300Bは、図1を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法300Bは、その例示的実施形態に限定されない。
【0108】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、文書に関連する秘密性指定の設定を促進してもよい。例えば、秘密性指定は、「オープン」、「半秘密」、または「秘密」であってもよい。方法300Bは、トークンサーバシステム110を参照して説明されるが、方法300Bは、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0109】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図3Bに示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0110】
340において、トークンサーバシステム110は、デジタルウォレットに対応するユーザアカウントから文書作成要求を受信してもよい。文書作成要求の受信は、図2を参照して205において説明される要求と類似してもよい。345において、トークンサーバシステム110は、第1の文書の作成を促進してもよい。第1の文書の作成は、図2を参照して説明されるような210と類似する様式で実施されてもよい。350において、トークンサーバシステム110は、第1の文書に対応する文書トークンを作成してもよい。文書トークンは、図2を参照して説明されるような230と類似する様式で作成されてもよい。355において、トークンサーバシステム110は、文書トークンをデジタルウォレットに伝送または転送してもよい。トークンサーバシステム110は、図2を参照して説明されるような235と類似する様式で文書トークンを伝送してもよい。360において、トークンサーバシステム110は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、第1の文書のハッシュおよび第1の文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開してもよい。トークンサーバシステム110は、360を実施するために、図2を参照して説明されるような215、220、225、および/または240を実行してもよい。
【0111】
365において、トークンサーバシステム110は、要求する当事者または第1の文書にアクセスすることを試みる当事者に第1の文書を露見させるための条件を示す、第1の文書に関する秘密性指定を受信してもよい。前述で説明されるように、ユーザは、文書をオープン、半秘密、または秘密と指定するために、秘密性指定を提供してもよい。トークンサーバシステム110は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)とのユーザ相互作用を介して本指定を受信し、ユーザが文書を閲覧する、および/またはそれと相互作用することを可能にしてもよい。例えば、指定を供給するために、ユーザは、ドロップダウンメニューを使用する、および/またはGUI要素を選択してもよい。前述で解説されるように、「オープン」指定は、リスト文書がトークンサーバシステム110によってマッチングされるためにオープンに利用可能であり得ることを示してもよい。「オープン」指定は、リストの公開されたアクセスおよび/またはブラウジングを可能にしてもよい。「半秘密」指定は、買い手および/または借り手がオファーを提出し、トークンサーバシステム110がリスト文書がオファーに対応すると識別したとき、リスト文書が露見され得ることを示してもよい。「オープン」文書と異なり、「半秘密」文書は、検索可能ではない場合がある。いくつかの実施形態では、「半秘密」文書は、あるフィールドによってのみ検索可能であってもよく、例えば、厳密なアドレスは、機密を保たれるが、ポストコードは、検索可能である。「半秘密」文書は、ユーザに露見されることに先立って、付加的条件を含んでもよい。「秘密」指定は、不動産物件所有者が要求またはオファーを評価し、リスト文書を露見させる肯定確認を提供した後に、トークンサーバシステム110がリスト文書を露見させ得ることを示してもよい。本「秘密」指定は、オファーする当事者に識別情報を提供することに先立って、リストアップする当事者からの入力を含み得る機密性に関する要望を示してもよい。
【0112】
370において、トークンサーバシステム110は、文書メタデータを介して秘密性指定を第1の文書と関連付けてもよい。本指定は、文書に対応するメタデータとして記憶されてもよい。例えば、秘密性指定は、可視性フラグであってもよい。
【0113】
375において、トークンサーバシステム110は、条件を満たす要求する当事者から第2の文書を受信してもよい。第2の文書は、オファー文書であってもよい。例えば、第2の文書は、商品、サービス、不動産物件を購入するためのオファー、および/または他のオファーを示してもよい。第2の文書は、特定の価格、地理的エリア、ベッドルームおよびバスルーム等の住宅仕様、および/または物件に関する他の要件を示してもよい。トークンサーバシステム110は、要求する当事者が下記にさらに説明されるであろうような文書アクションボタンと相互作用することに応答して、本第2の文書を受信する、および/または第2の文書の生成を促進することを支援してもよい。
【0114】
380において、トークンサーバシステム110は、第2の文書を受信し、条件が満たされていると決定することに応答して、第1の文書を要求する当事者に露見させてもよい。秘密性指定に応じて、トークンサーバシステム110は、第1の文書を要求する当事者に露見させるためのプロセスを実行してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、要求する当事者による閲覧のために、GUI上に第1の文書を表示してもよい。秘密性指定が「オープン」である場合、トークンサーバシステム110は、第1の文書のブラウジングおよび/または第1の文書への公開されたアクセスを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、第2の文書において識別された条件が第1の文書からの内容にマッチする場合、要求する当事者に「オープン」な文書を提供してもよい。
【0115】
「半秘密」指定は、要求する当事者が第2の文書を提出し、トークンサーバシステム110が第2の文書の内容が第1の文書に対応する条件を満たすと識別したとき、第1の文書が露見され得ることを示してもよい。「半秘密」文書は、ユーザに露見されることに先立って、付加的条件を含んでもよい。例えば、「半秘密」文書は、価格条件を含み得る不動産物件のリストであってもよい。トークンサーバシステム110は、買い手が第2の文書において十分なオファー価格を提供する場合、リスト文書を露見させてもよい。同様に、ユーザは、リスト文書を「半秘密」と指定し、特定のエージェント等のある個人にのみ利用可能と指定してもよい。トークンサーバシステム110は、第1の文書へのアクセスを提供するために、要求する当事者のステータスのインジケーションを第2の文書として受信する。
【0116】
「秘密」指定は、第1の文書を生成する当事者が第2の文書を評価し、第1の文書を露見させる肯定確認を提供した後に、トークンサーバシステム110が第1の文書を露見させ得ることを示してもよい。本「秘密」指定は、要求する当事者に識別情報を提供することに先立って、第1の文書を生成する当事者からの入力を含み得る機密性に関する要望を示してもよい。これらの指定を使用して、トークンサーバシステム110は、依然として文書の保全を促進しながら、ブロックチェーン120上に投稿される文書に関連する機密性を管理してもよい。
【0117】
図4は、いくつかの実施形態による、文書を修正するための方法400を図示する、フローチャートを描写する。方法400は、図1を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法400は、その例示的実施形態に限定されない。
【0118】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、以前に生成された文書の修正を促進してもよい。方法400は、トークンサーバシステム110を参照して説明されるが、方法400は、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0119】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図4に示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0120】
405において、トークンサーバシステム110は、暗号化された文書にアクセスする要求を受信してもよい。305と同様に、要求は、リンクアクセスから、および/またはトークンサーバシステム110によって管理されるユーザアカウントプロファイルを介して暗号化された文書にアクセスするユーザアカウントから受信されてもよい。
【0121】
410において、トークンサーバシステム110は、要求と関連付けられるデジタルウォレット内の対応する第1の文書トークンを識別することに応答して、暗号化された文書を復号化し、第1の文書トークンは、文書の一部を修正するための許可を示す。310と同様に、トークンサーバシステム110は、デジタルウォレット内の文書トークンの存在を識別してもよい。例えば、ユーザは、本文書トークンを以前に受信している場合がある。文書トークンは、文書の一部を修正するための許可をユーザに提供している場合がある。例えば、ユーザが契約文書に署名し得る実施形態では、文書の一部は、ユーザが、文書の修正としてデジタル署名を署名ブロックに適用することを可能にしてもよい。
【0122】
415において、トークンサーバシステム110は、復号化された文書を表示するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成してもよい。トークンサーバシステム110は、デジタルウォレットの所有者によって提供されたキーを使用して文書を復号化してもよい。GUIは、人間が可読であるフォームにおいて文書を表示してもよい。
【0123】
420において、トークンサーバシステム110は、修正された文書を生成するために、第1の文書トークンに対応する文書の部分の修正を受信してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、文書を閲覧することが可能であり得るが、文書トークンに対応する部分を修正することに制限されてもよい。例えば、その部分は、契約書の署名ブロックであってもよい。いくつかの実施形態では、その部分は、契約書の特定の条項であってもよい。例えば、権利、義務、保証、規約、および/または他の文書条項等の1つ以上の部分が、交渉されてもよい。修正は、これらの条項の編集であってもよく、復号化された文書を表示するGUIを介して受信されてもよい。文書を修正することに応じて、ユーザは、本修正を保全および/または保存することを選択してもよい。トークンサーバシステム110は、本修正をローカルで実施してもよいが、また、ブロックチェーン120を使用して修正を保全してもよい。ブロックチェーン120を使用して修正を保全するために、トークンサーバシステム110は、文書の生成と類似する動作を実施してもよい。
【0124】
特に、トークンサーバシステム110は、425において修正された文書の暗号化バージョンを暗号化および記憶してもよく、430において修正された文書の暗号化バージョンへのリンクを作成してもよく、435において修正された文書のハッシュを作成してもよい。図2を参照して説明される要素と同様に、トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120の不変性質を堅持しながら、文書の修正バージョンを生成するためにこれらの動作を実施してもよい。いくつかの実施形態では、修正された文書の生成は、元々の文書と別個の文書であってもよい。修正された文書は、文書または反対オファーの更新バージョンを表し得る後続ブロックにおいてブロックチェーン上で保全されてもよい。このように、文書の変更は、更新をブロックチェーンに公開することから提供される利益を留保しながら追跡されてもよい。
【0125】
440において、トークンサーバシステム110は、修正された文書に対応する第2の文書トークンを作成してもよい。445において、トークンサーバシステム110は、第2の文書トークンをデジタルウォレットに伝送または転送してもよい。450において、トークンサーバシステム110は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、修正された文書のハッシュおよび修正された文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開してもよい。第2の文書トークンの作成、第2の文書トークンの伝送、およびハッシュおよび/またはリンクの公開は、図2を参照して説明される対応する要素と類似してもよい。
【0126】
文書の作成および文書の修正に関する類似する動作を使用して、トークンサーバシステム110は、文書修正プロセスを簡易化および/または合理化してもよい。文書作成および修正に関する異なるプロトコルを維持するのではなく、類似する動作を利用することは、算出オーバーヘッドをあまり伴わないよりコンパクトな処理を支援してもよい。複数の当事者が多くの複雑な修正および/または交渉を実施している場合であっても、トークンサーバシステム110は、合理化された様式でこれらの修正を管理および保全してもよい。さらに、トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120に書き込むときに長いトランザクション時間を回避するために、非同期的に本管理を実施してもよい。
【0127】
図5は、いくつかの実施形態による、文書交渉のための方法500を図示する、フローチャートを描写する。方法500は、図1を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法500は、その例示的実施形態に限定されない。
【0128】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、異なる当事者の間の文書条項の交渉を促進してもよい。方法500は、方法200、300A、300B、および400の要素を使用してもよいが、さらに、複数のデジタルウォレットの間の相互作用を例証する詳細を提供してもよい。方法500は、トークンサーバシステム110を参照して説明されるが、方法500は、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0129】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図5に示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0130】
505において、トークンサーバシステム110は、第2のアカウントに送信するための文書を生成するために、第1のアカウントに対応するGUI要素との相互作用を受信してもよい。GUI要素は、例えば、ウェブページ上のボタンまたはウィジェットであってもよい。例えば、第2のアカウントのユーザは、販売のための物件をリストアップしている場合があり、GUI要素は、第1のアカウントのユーザがオファー文書を第2のアカウントに提供することを可能にする「すぐにオファーする」ボタンであってもよい。第1のアカウントのユーザは、文書を生成するために、上記に説明される様式で情報および/またはテキストを提供してもよい。
【0131】
510において、トークンサーバシステム110は、文書に対応する第1の文書トークンを生成してもよい。本文書トークンは、第1のアカウントによる文書の所有権を表してもよい。515において、トークンサーバシステム110は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、文書のハッシュおよび文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開してもよい。本プロセスは、図2を参照して説明されるものと類似する様式で実施されてもよい。
【0132】
520において、トークンサーバシステム110は、第1の文書トークンを第1のアカウントに対応する第1のデジタルウォレットおよび第2のアカウントに対応する第2のデジタルウォレットに伝送または転送してもよい。各アカウントへの第1の文書トークンの伝送は、各当事者が文書にアクセスする、および/またはそれを修正し得ることを示してもよい。本構成は、第2のアカウントが交渉プロセスの間に文書を修正することを可能にしてもよい。
【0133】
525において、トークンサーバシステム110は、第2のアカウントから文書にアクセスする要求を受信してもよい。例えば、第2のアカウントは、文書の暗号化バージョンへのリンクにアクセスしている場合がある、および/または文書にアクセスするためにトークンサーバシステム110によって管理されるウェブサイトおよび/またはクラウドプラットフォームへのログイン認証情報を提供している場合がある。トークンサーバシステム110は、ユーザインターフェース130を利用し、第2のアカウントのユーザのためにユーザデバイス140上に表示されるべきGUIを生成してもよい。
【0134】
530において、トークンサーバシステム110は、修正された文書を生成するために、第2のアカウントから文書の修正を受信してもよい。例えば、第2のアカウントに対応するユーザは、ユーザデバイス140上に表示されるGUIを使用して文書を修正してもよい。本修正は、文書における条項との不一致を表してもよい。いくつかの実施形態では、修正は、追加、挿入、消去、置換、および/または第2のアカウントのユーザによって実施される他の文書修正を含んでもよい。いくつかの実施形態では、GUIは、ウェブブラウザにおいて文書を表示してもよく、ユーザは、修正をウェブブラウザを介してトークンサーバシステム110に提供してもよい。
【0135】
535において、トークンサーバシステム110は、修正された文書に対応する第2の文書トークンを作成してもよい。図4を参照して説明される第2の文書トークンと同様に、第2の文書トークンは、依然として第1の文書トークンに対応する元々の文書を保全しながら、修正された文書を示してもよい。第2の文書トークンは、所有権および/または修正許可を指定し、および修正の記録を保全するために使用されてもよい。
【0136】
540において、トークンサーバシステム110は、第2の文書トークンを第1のデジタルウォレットおよび第2のデジタルウォレットに伝送または転送してもよい。このように、元々のオファーする当事者および反対オファーする当事者の両方が、修正された文書にアクセスする、および/またはそれを修正してもよい。545において、トークンサーバシステム110は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、修正された文書のハッシュおよび/または修正された文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーン120に公開してもよい。元々の文書と同様に、トークンサーバシステム110は、ブロックチェーン120の不変特性の観点から類似する様式で修正された文書を保全してもよい。上記に説明される他のプロセスと同様に、トークンサーバシステム110は、データをブロックチェーン120に公開するために、処理トークンを消費してもよい。
【0137】
いくつかの実施形態では、方法500は、さらなる反対オファーのために使用されてもよい。例えば、当事者は、交渉し続けてもよく、当事者が合意するまで条項を修正し続けてもよい。この場合、当事者は、合意に到達するまで、トークンサーバシステム110が文書または修正された文書をブロックチェーン120上に公開しないことを指定してもよい。いくつかの実施形態では、修正された文書の公開は、反対オファーおよび/または修正が戻される度に起こってもよい。
【0138】
図6は、いくつかの実施形態による、文書交渉のためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するための方法600を図示する、フローチャートを描写する。方法600は、図1を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法600は、その例示的実施形態に限定されない。
【0139】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、取引の当事者に関する契約交渉を表示するためのGUIを生成してもよい。本GUIの例示的実施形態が、図7に描写される。方法600は、トークンサーバシステム110を参照して説明されるが、方法600は、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0140】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図6に示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0141】
605において、トークンサーバシステム110は、文書のセグメント化部分の第1のセットおよび文書のセグメント化部分の第2のセットを表示する第1のGUIを生成してもよく、文書は、ブロックチェーン120上に記憶される文書リンクに対応する。本第1のGUIディスプレイの例示的実施形態が、図7に描写される。例えば、セグメント化部分の第1のセットおよび第2のセットは、同一の文書に対応してもよい。第1のセットは、第1のユーザアカウントによって実施される編集および/または修正を表示し得る一方、第2のセットは、第2のユーザアカウントによって実施される編集および/または修正を表示し得る。これらの編集および/または修正は、ブロックチェーン120上に保全されている場合がある。
【0142】
610において、トークンサーバシステム110は、文書のセグメント化部分の第1のセットおよび文書のセグメント化部分の第2のセットを表示する第2のGUIを生成してもよい。第2のGUIは、第1のGUIを表示するユーザデバイス140と異なり得るユーザデバイス140上に表示されてもよい。例えば、オファーする当事者は、第1のGUIを閲覧し得る一方、オファーを受信する当事者は、第2のGUIを閲覧し得る。文書のセグメント化部分は、いずれかの当事者によって提供される修正および/または編集を表してもよい。
【0143】
615において、トークンサーバシステム110は、第2のGUIを介してセグメント化部分の第1のセットのセグメント化部分の修正を受信してもよい。例えば、オファー文書を受信する当事者は、第2のGUIを介してオファー文書を閲覧してもよい。オファー文書は、異なる部分にセグメント化されてもよい。当事者は、次いで、これらの部分のうちの1つを修正してもよい。例えば、修正は、契約条項および/または契約文書の他のテキストまたはオブジェクトの修正であってもよい。修正は、追加、挿入、消去、置換、および/または第2のアカウントのユーザによって実施される他の文書修正を含んでもよい。セグメント化部分の第1のセットが、セグメント化部分の第2のセットの左に表示される場合、ユーザは、これらの修正をこれらの左側セグメントに入力してもよい。
【0144】
620において、トークンサーバシステム110は、修正を表示するために、第1のGUIの文書のセグメント化部分の第2のセットを更新してもよい。本更新されたビューは、第2の当事者によって第1の当事者に提示される反対オファーを描写してもよい。例えば、第1の当事者は、第1のGUIを閲覧してもよく、セグメント化部分の第2のセットにおいて第2の当事者によって提示される修正を閲覧してもよい。このように、第1の当事者は、セグメント化部分の第2セットにおける第2の当事者の修正を閲覧しながら、セグメント化部分の第1のセットにおけるその独自の修正を閲覧してもよい。本GUIディスプレイはさらに、ユーザがセグメント化部分を閲覧し、修正された部分を比較することを可能にするために、横並びのスクローリングを提供してもよい。第1のGUIはまた、セグメント化部分の2つのセットの間で異なる修正された条項を示すために、ハイライト、カラー、フォントサイズ、および/または他のGUI要素等の技法を使用して、修正を強調してもよい。このように、GUIは、人間が可読であるテキストおよび保全されたブロックチェーン修正のビューを提供してもよい。本GUI修正は、ユーザが、オファーおよび/または反対オファーを容易に比較し、および交渉プロセスの間に文書を修正し、合意可能な条項を達成することを可能にしてもよい。
【0145】
図7は、いくつかの実施形態による、セグメント化文書部分712A-718A、712B-718Bを含む、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)700のブロック図を描写する。トークンサーバシステム110は、ユーザインターフェース130を使用してユーザデバイス140上に表示されるべきGUI700を生成してもよい。図6を参照して説明されるように、GUI700は、対応するセグメント化部分を伴う文書710A、710Bを表示してもよい。文書710Aは、文書710Bと同一の内容を含んでもよいが、各当事者によって提案される修正の表示において異なってもよい。例えば、文書710Aのセグメント化部分712Aは、文書710Bのセグメント化部分712Bと同一の内容を含んでもよい。いくつかの実施形態では、文書710A、710Bは、契約書であってもよく、セグメント化部分712A-718A、712B-718Bに対応する異なる区分を含んでもよい。例えば、セグメント化部分716Aおよび716Bは、売り手によって付与される保証に対応してもよい。セグメント化部分714Aおよび716Bは、オファー価格を含んでもよい。このように、GUI700は、ユーザが修正を行う、および/または閲覧するために、契約書の2つのバージョンを描写してもよい。
【0146】
GUI700を閲覧する第1の当事者が、文書710Aの修正を供給してもよい。例えば、ユーザは、オファー価格を改変するために、セグメント化部分714Aを編集してもよい。セグメント化部分は、編集可能なテキストおよび/または情報を提供するための記入可能なフォームを含んでもよい。GUI700を閲覧する第1の当事者に関して、文書710Bは、第2の当事者によって生成される修正を含んでもよい。例えば、文書710Bは、契約条項に対する反対オファーを含んでもよい。GUI700は、第1の当事者および第2の当事者によって生成される両方の修正を表示し、修正の比較を可能にしてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、第2の当事者のためのGUI700のバージョンを生成してもよい。トークンサーバシステム110は、文書710Aおよび710Bの位置を反転させてもよい。例えば、第2の当事者は、第2のユーザに対応するユーザデバイス140上で表示されるような文書710Aを編集してもよい。本修正は、第1のユーザに対応するユーザデバイス140上でGUI700を閲覧する第1のユーザにとって文書710Bの修正として見え得る。このように、取引におけるユーザ役割に関係なく、ユーザは、文書710Bにおける他の当事者の編集を閲覧しながら、文書710Aにおいて文書修正を実施してもよい。
【0148】
2つの文書710A、710Bが、図7に描写され得るが、文書710の他のバージョンが、複数当事者の取引および/または交渉において表示されてもよい。例えば、GUI700は、異なる当事者からの異なる修正を伴う文書の複数のバージョンを描写してもよい。
【0149】
GUI700は、文書トークンおよびブロックチェーンを介して管理される文書と相互作用するための人間が可読であるインターフェースを提供してもよい。上記に解説されるように、文書および/または修正された文書は、対応する許可を伴う文書トークンに対応してもよい。例えば、当事者は、あるセグメント化部分のみを修正することに制限されてもよい。さらに、修正は、修正の記録を保全するために、ブロックチェーンに保存および/または公開されてもよい。このように、GUI700は、ブロックチェーン120を使用して管理される文書を閲覧する、および/またはそれと相互作用するための様式を提供してもよい。
【0150】
セグメント化部分を表示することに加えて、GUI700は、1つ以上のナビゲーションインターフェース720A、720Bを含んでもよい。ナビゲーションインターフェース720は、トークンサーバシステム110によって提供される文書管理GUI要素を提供してもよい。例えば、ナビゲーションインターフェース720は、契約書を識別、閲覧、および/または選択するためのGUIアイコンまたはボタンを含んでもよい。例えば、ユーザは、複数の契約を交渉している場合があり、ナビゲーションインターフェース720は、ユーザが異なる契約書を選択および閲覧することを可能にしてもよい。
【0151】
ナビゲーションインターフェース720は、ユーザが新しい文書または契約書を作成することを可能にするためのライブラリリンクを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、文書を生成し、カスタマイズされたセグメント化を文書の一部に供給してもよい。図3Aを参照して上記に説明されるセグメント化と同様に、ユーザは、部分に対応する許可を規定してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、事前形成された内容および/またはセグメント化を伴う選択可能な文書および/または契約テンプレートを提供してもよい。ユーザは、これらのテンプレートを選択および/または修正してもよい。
【0152】
ナビゲーションインターフェース720A、720Bはまた、メッセージングインターフェース、ユーザのためのタスクのリスト、デジタルウォレットを管理するための管理画面、および/または文書修正および/または交渉プロセスの間に使用され得る他のGUI要素を含んでもよい。
【0153】
図8Aは、いくつかの実施形態による、文書アクションボタン850Aを含む、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)800Aのブロック図を描写する。文書アクションボタン850Aは、単語「すぐにオファーする」、「すぐにリースする」、「すぐに借りる」、「すぐに申し込む」、「すぐに買う」、「すぐにリストアップする」、「すぐに管理する」、および/または文書の生成を示す他の単語を表示してもよい。
【0154】
GUI800Aは、ウェブブラウザであってもよい、および/またはウィジェットおよび/またはGUIボタンまたはアイコンを含むことを可能にされるウェブページを含んでもよい。GUI800Aは、ウェブサイトを規定するためのアドレス入力部分810Aを含んでもよい。ユーザは、ユーザデバイス140上でウェブブラウザを使用してGUI800Aを閲覧してもよい。GUI800Aは、例えば、販売および/または賃貸のための不動産をリストアップするウェブページ等のウェブページを閲覧するユーザによってアクセスされてもよい。ユーザは、購入する、および/または借りるための住宅を検索している場合があり、不動産物件に関連する情報を閲覧するためにGUI800Aを使用してもよい。さらに、GUI800Aは、文書生成プロセスを開始し得、下記にさらに説明されるであろう、文書アクションボタン850Aを含んでもよい。いくつかの実施形態では、不動産物件をリストアップするウェブサイトは、GUI800A上に文書アクションボタン850Aを実装し、トークンサーバシステム110によって提供される文書生成プロセスへのユーザアクセスを促進してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、GUI800Aを生成する、および/または不動産取引に関連するウェブサイトを管理してもよい。
【0155】
GUI800Aは、画像820A、テキストデータ830A、および/または付加的詳細840Aを表示してもよい。付加的詳細840は、テキストデータ830Aと異なるようにフォーマットされ得る説明および/または付加的テキスト情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、販売のための物件をリストアップするウェブページに入る、および/またはナビゲートしてもよい。この場合、画像820Aは、物件の画像を描写してもよく、テキストデータ830Aは、物件に関連する高レベルの詳細を含んでもよく、付加的詳細840Aは、物件に関連する段落説明および/または他の箇条書きを含んでもよい。ユーザは、物件について知るために本情報を閲覧してもよい。
【0156】
GUI800Aは、文書アクションボタン850Aを含んでもよい。文書アクションボタン850Aは、トークンサーバシステム110とのインターフェースを提供し得るGUI要素であってもよい。例えば、文書アクションボタン850Aは、物件リストを表示するウェブページ内に埋設されるウィジェットであってもよい。いくつかの実施形態では、文書アクションボタン850Aは、単語「すぐにオファーする」、「すぐにリースする」、「すぐに借りる」、「すぐに申し込む」、「すぐに買う」、および/または文書が生成され得ることをユーザに示すための他の用語を表示してもよい。いくつかの実施形態では、文書アクションボタン850Aは、「すぐにリストアップする」および/または「すぐに管理する」オプションを使用して、物件をリストアップするため等の他の文書のために使用されてもよい。
【0157】
選択、押すこと、および/またはクリックを介して文書アクションボタン850Aと相互作用することに応じて、ウィジェットは、文書生成プロセスを提供するために、トークンサーバシステム110への呼出を生成してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、ユーザが文書を起草する、および/または情報をテンプレートの中に提供するために、GUI800A上に表示され得る記入可能なフォームおよび/またはテンプレートを提供してもよい。トークンサーバシステム110は、ユーザが本情報を入力するためのオーバーレイをGUI800A上に提供してもよい。要求された情報を入力することに応じて、トークンサーバシステム110は、オファーを意図される受信者に伝送してもよい。トークンサーバシステム110はまた、対応する文書トークンを生成する、および/またはブロックチェーン120上で文書を保全してもよい。
【0158】
このように、GUI800Aは、種々の技術的改良を提供する。GUI800Aは、ブロックチェーン120を使用して生成された文書を保全する、文書生成のための合理化された様式を提供してもよい。「すぐにオファーする」、「すぐにリースする」、「すぐに借りる」、「すぐに申し込む」、「すぐに買う」、「すぐにリストアップする」、および/または「すぐに管理する」ボタンであり得る文書アクションボタン850Aは、ユーザが、より少ないGUI相互作用を使用して文書を迅速に生成することを可能にしてもよい。相互作用の低減は、無駄なコンピュータリソースまたは不必要なウェブナビゲーションを低減させることを支援し得る。さらに、文書アクションボタン850Aは、低減された数の相互作用に起因して、ネットワークトラフィックを低減させることを支援してもよい。
【0159】
前述で解説されるように、文書アクションボタン850Aは、第三者ウェブサイトまたはウェブページ内に埋設されるウィジェットおよび/またはプラグインであってもよい。文書アクションボタン850Aは、トークンサーバシステム110によって管理されないウェブページ上に位置してもよい。例えば、ウェブサイトは、第三者システムおよび/または管理者によって管理され得る一方、トークンサーバシステム110は、ユーザが文書アクションボタン850Aと相互作用することに応答して、文書作成を促進し得る。文書アクションボタン850Aは、商品、サービス、および/または不動産のための取引に関連する文書を生成するために使用されてもよい。さらに、文書アクションボタン850Aは、トークンサーバシステム110によって促進される文書トークン化およびブロックチェーン保全プロセスを開始してもよい。いくつかの実施形態では、文書アクションボタン850Aは、オファーおよび反対オファーを含み得る取引プロセスを促進するために使用されてもよい。取引プロセスは、オファー、交渉、受諾、および/または締結を含んでもよい。文書アクションボタン850Aとの相互作用を介して、ユーザは、分散型マーケットプレイスを介して文書および/または取引を生成してもよい。
【0160】
図8Bは、いくつかの実施形態による、リンク管理および1-Linkプロセスの生成のためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)800Bのブロック図を描写する。ユーザは、他の当事者に伝送されるリンクおよび/または文書を管理するために、GUI800Bを使用してもよい。例えば、買い手は、リンクを使用して不動産を購入するためのオファーを提供してもよい。GUI800Bは、買い手が異なるオファーを管理することを可能にしてもよい。同様に、売り手は、販売のためのオファーを管理するために、GUI800Bを使用してもよい。これらのオファー文書もまた、リンクを介して管理されてもよい。当事者は、GUI800Bを使用し、文書および/または文書に対応するリンクを生成し、および文書および/またはリンクの受信者を管理してもよい。
【0161】
ユーザは、GUI800Bを使用し、例えば、物件リストへのリンクおよび/または他の文書および/またはトークンサーバシステム110を使用してユーザによって作成されたオファー文書へのリンク等のリンクを管理してもよい。リンクは、ブロックチェーン120によって保全された他の文書へのアクセスをさらに含み得る、ブロックチェーン120によって保全され得る文書を表してもよい。このように、リンクは、他のブロックチェーンベースの文書のための配信システムであってもよく、リンク自体が、ブロックチェーンベースの文書であってもよい。
【0162】
これらのリンクは、ブロックチェーン120を介して管理され得る別のタイプの文書を同様に表し得るメッセージ内に含まれてもよい。図9を参照して説明されるような方法900は、ブロックチェーン管理文書へのリンクを含むメッセージを生成する例示的実施形態を説明する。いくつかの実施形態では、リンクを生成するステップは、ブロックチェーン120を使用してトークンサーバシステム110によって管理される文書へのリンクを生成するステップを含んでもよい。例えば、リンクは、ブロックチェーン120を使用して保全される1つ以上の文書へのアクセスを提供してもよい。
【0163】
ユーザは、複数のオファーメッセージを生成する、および/または複数の文書を伝送するとき、トークンサーバシステム110にアクセスする、および/またはGUI800Bを使用してもよい。GUI800Bは、リンクを管理するために、1つ以上のリンクを行および列に配列してもよい。リンクは、対応する文書を伴うウェブページおよび/または電子メッセージへのリンクであってもよい。例えば、図8Cは、リンクからアクセスされ得るメッセージインターフェースを描写し得る。
【0164】
再びGUI800Bに目を向けると、ユーザは、GUI800Bを使用し、文書へのリンクを作成する、および/または対応するリンクを伴う文書を作成してもよい。例えば、ユーザは、GUI800B上に表示されるリンク作成ボタン870Bと相互作用してもよい。本文書は、ユーザがテキストを入力することを可能にしてもよい、および/または記入可能なフォームであってもよい。リンク作成ボタン870Bは、ユーザが新しいリンクを作成することを可能にするアイコンおよび/またはボタンであってもよい。新しいリンクの作成は、記入可能なフォーム、ウィザード、および/またはユーザがリンクに関連する異なるフィールドに関する情報を規定することを可能にするための他のプロンプトを含んでもよい。GUI800Bはまた、受信されたリンクのための管理を含んでもよい。
【0165】
GUI800Bは、生成されたリンクを編成するためのいくつかのフィールドを含んでもよい。例えば、GUI800Bは、選択フィールド810B、アドレスフィールド820B、受信者フィールド830B、役割フィールド840B、送信詳細フィールド850B、および/または相互作用ボタン860Bを含んでもよい。選択フィールド810Bは、ユーザが1つ以上のリンクを選択することを可能にしてもよい。本選択は、複数のリンクの管理を可能にしてもよい。アドレスフィールド820Bは、物件の物理的アドレスに関連する詳細を含んでもよい。アドレスフィールド820Bは、リンクおよび対応する文書が不動産に関連するときに使用されてもよい。受信者フィールド830Bは、リンクを配信するための1つ以上の識別子を含んでもよい。例えば、受信者フィールドは、1つ以上の電子メールアドレスを含んでもよい。役割フィールド840Bは、受信者および/またはリンクを生成するユーザに対応する役割をリストアップしてもよい。例えば、不動産取引では、役割フィールド840Bは、「買い手」、「売り手」、「エージェント」、「貸し手」、および/または他の役割等の役割を含んでもよい。送信詳細フィールド850Bは、リンクの伝送に関連する1つ以上のアイテムを表示してもよい。例えば、送信詳細フィールド850Bは、リンクが送信されたかどうか、またはリンクが草稿であるかどうかを示してもよい。いくつかの実施形態では、送信詳細フィールド850Bはまた、リンクの送信者を示してもよい。相互作用ボタン860Bは、ユーザがリンクと相互作用することを可能にするGUI要素を含んでもよい。例えば、相互作用ボタン860Bは、リンクおよび/またはリンクに対応する文書を編集する能力、リンクをコピーする能力、リンクを閲覧する能力、リンクに関連するメッセージを閲覧する能力、および/または他のリンク動作を含んでもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム110は、文書に関連するメッセージを促進してもよく、「メッセージを閲覧する」相互作用ボタン860Bは、ユーザが対応するメッセージを閲覧することを可能にしてもよい。これらのフィールドが説明されたが、GUI800Bはまた、リンクおよび/または対応する文書を編成するための他のフィールドを使用してもよい。
【0166】
このように、GUI800Bは、ブロックチェーン保全文書を配信するために、リンク作成および/またはリンク管理に関する合理化された様式を提供してもよい。リンク作成ボタン870Bを介してリンクを作成するユーザは、1-Linkプロセスにアクセスし、他のブロックチェーン保全文書へのリンクを含み得るリンクと関連付けられるブロックチェーン保全文書を迅速に生成してもよい。このように、GUI800Bおよび/または1-Linkプロセスの使用は、リンク付けられたブロックチェーン保全文書の生成を提供しながら、また、ユーザ相互作用の数およびコンピュータトランザクションを低減させ、ネットワークトラフィックを同様に低減させてもよい。
【0167】
1-Linkプロセスは、オンラインで商品および/またはサービスを買う、売る、および/または取引するための分散型プロセスを提供してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、仮想マーケットプレイスまたは既存の電子取引ウェブサイトの使用を回避し得る。ユーザは、1-Linkプロセスを使用して、オファーおよび反対オファーを含む、ピアツーピア取引を実施してもよい。1-Linkプロセスから生成されたリンクは、限定ではないが、テキストメッセージ、電子メール、ウェブサイト、ソーシャルメディア、チャットルーム、インスタントメッセージ、および/または音声伝送を含む、電子通信において使用、伝送、および/または分散されてもよい。いくつかの実施形態では、リンクは、手書きメッセージ等のアナログプロセスを介して通信されてもよい。
【0168】
リンクは、カレンダーおよびスケジューリングアプリケーション、言語翻訳プロセス、支払いプラットフォーム、メッセージングおよび交渉プロセス、チャットルームアプリケーション、ビデオおよび/またはオーディオチャット、および/または広告または表示要素を含む、他のプロセスに統合される、および/または他のプロセスを統合してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、法的拘束力のある電子的な通信の痕跡であり得る通信の形態を選択してもよい。リンクはまた、ユーザに、名目貨幣、デジタル通貨、および/または他の形態の通貨を使用して支払いを提供する能力を提供してもよい。
【0169】
既存の電子取引ウェブサイトは、ユーザが金銭的な補償または現物支給の商品およびサービスと引き換えに商品およびサービスを売り、買い、リースし、取引するために、ユーザがオンラインマーケットプレイスを使用することを要求する。買い手および売り手は、これらの既存のプラットフォームを使用し、広告を出す、購入する、取引する、入札する、交換を開始する、および/またはそれを終了させる。ホストマーケットプレイスはまた、マーケットプレイスの使用のための手数料に関して追加費用をユーザに請求し得る。ホストマーケットプレイスはさらに、販売のための商品および/または取引の条項および条件を宣伝するとき、マーケットプレイスの仕様に従うようにユーザを制限し得る。ホストマーケットプレイスは、ユーザが、自身の製品を買う、または自身が必要とするサービスをユーザにオファーする可能性が高いとユーザが考えるオーディエンスに売り込みをしないように制限し得る。
【0170】
1-Linkプロセスは、分散型様式で取引を促進するための方法を提供してもよい。1-Linkプロセスは、ユーザの間の取引を民主化してもよく、これは、ユーザが、オンラインマーケットプレイスを回避しながら取引を実施することを可能にしてもよい。例えば、売り手、買い手、および/または取引業者は、1-Linkプロセスを使用して、商品およびサービスを直接交換してもよい。ユーザは、当事者がオンラインマーケットプレイスの使用を回避しながら直接取引を実行し得るように、販売のための商品および/またはサービスをオファーし得る文書リストへのリンクを潜在的買い手に提供してもよい。
【0171】
前述で説明されるように、売り手は、買い手への伝送のためのリンクを生成するために、1-Linkプロセスを使用してもよい。このように、売り手は、販売のための商品またはサービスの宣伝のためのホストとしての仮想マーケットプレイスの使用を回避し得る。さらに、売り手は、仮想マーケットプレイス取引に関与する複数のステップを回避し得る。1-Linkプロセスを使用して、売り手は、リンク、カスタマイズされた電子メール、および/または買い手に送信するためのリンクを埋設する他の通信方法を生成してもよい。メッセージおよび/またはリンクは、販売のための商品および/またはサービス、販売のためのオファーに関連する詳細、および/または、例えば、価格設定、連絡先情報、支払いオプション、および/または他の詳細等の他の取引情報を表示し得るウェブページ、ミニウェブサイト、および/またはソーシャルメディアページを表示してもよい。買い手は、リンクを使用して製品またはサービスを購入する、および/または販売の条項を修正するために売り手との交渉に入ってもよい。下記にさらに説明されるであろうように、買い手は、交渉のための文書を生成するために、メッセージまたはリンクを介してアクセス可能な文書アクションボタンを使用してもよい。
【0172】
いくつかの実施形態では、買い手は、商品および/またはサービスを購入するためのリンクおよび/またはメッセージを生成するために、1-Linkプロセスを使用してもよい。買い手は、売り手が取引に先立ってリンクを以前に作成していない場合であっても、1-Linkプロセスを使用してもよい。買い手は、買い手が製品またはサービスを検索および/または識別し、所望の購入を説明するリンクを作成するとき、1-Linkプロセスを使用してもよい。いくつかの実施形態では、リンクは、買い手が検索している商品またはサービスを説明してもよい。買い手は、本リンクを売り手に伝送してもよく、これは、売り手が、買い手の要求を満たし得る商品および/またはサービスをオファーすることを可能にしてもよい。当事者は、次いで、1-Linkプロセスを介して取引を実施してもよく、これは、対応する文書トークンを生成してもよい。本実施形態の実施例がさらに、需要主導型バリューチェーンを説明する図10図11A、および図11Bを参照して下記に説明される。
【0173】
ユーザはまた、商品および/またはサービスを取引するために、1-Linkプロセスを使用してもよい。取引するとき、当事者は、1-Linkプロセスの交渉および/または反対オファー要素に依拠してもよい。例えば、当事者は、取引されている商品および/またはサービスの内容を含む、文書の条項を修正してもよい。
【0174】
このように、1-Linkプロセスは、取引プロセスを民主化および/または分散化し得る個人化されたマーケットプレイスを提供してもよい。1-Linkプロセスは、第三者販売プラットフォームに依拠することなく、リードジェネレーション、マーケティング、売却、購買、取引決定、および/または商品および/またはサービスの取引を支援してもよい。オンラインマーケットプレイスが限定されている可能性がある発展途上国に関して、1-Linkプロセスは、以前に存在していなかった可能性がある取引を実行するための様式を提供してもよい。さらに、1-Linkプロセスは、ユーザに、ブロックチェーンベースの文書保全を介して利便性、効率、費用節約、および/または信頼を提供してもよい。1-Linkプロセスはまた、例えば、政治的キャンペーン等の他の文脈において使用されてもよい。1-Linkプロセスは、寄付者が政治的キャンペーンに寄付するための様式を提供してもよい。
【0175】
図8Cは、いくつかの実施形態による、文書アクションボタン850Cと、文書リンク840Cとを含むメッセージ810Cのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)800Cのブロック図を描写する。GUI800Cは、GUI800Bのリンク管理要素を使用して生成され得る電子メールメッセージを含んでもよい。メッセージ810Cは、文書リンク840Cを介して他のブロックチェーンベースの文書へのリンクを含み得るブロックチェーンベースの文書を表してもよい。
【0176】
ユーザは、当事者にオファー文書を送信することに備えて、GUI800Cを閲覧してもよい。例えば、不動産エージェントまたは売り手は、不動産の潜在的買い手または関心のある買い手への伝送に備えて、メッセージ810Cを準備してもよい。メッセージ810C内に文書アクションボタン850Cを含めることは、潜在的買い手が、メッセージ810Cに応答してオファー文書を生成し、オファーを売り手に提供することを可能にしてもよい。さらに、潜在的買い手はまた、文書リンク840Cにアクセスし、買い手の意思決定プロセスおよび/またはオファー文書生成プロセスを支援し得るブロックチェーン120上に保全される文書にアクセスしてもよい。売り手/買い手の実施例が説明されるが、GUI800Cはまた、買い手がメッセージ810Cを伝送する逆の文脈において、借り手/大家の文脈において、および/または商品および/またはサービスに関する購入者/売り手の文脈において使用されてもよい。
【0177】
メッセージ810Cを生成するために、ユーザは、1つ以上のリンクを入力するように、トークンサーバシステム110によって提供されるプロンプトによって誘導されてもよい。例えば、ユーザは、対応するアドレスとともにウェブページ上に物件をリストアップしている場合がある。本アドレスは、要求され、アドレスディスプレイ830Cを介してGUI800Cにコンパイルされてもよい。ユーザは、アドレスディスプレイ830Cと相互作用する、それを選択する、それを押す、および/またはそれをクリックし、物件をリストアップするウェブページにナビゲートしてもよい。メッセージ810Cはまた、ユーザによって入力されるテキストを含み得るテキスト要素820Cを含んでもよい。例えば、テキストは、メッセージ810C内でリンク付けられる文書の導入を提供する個人化されたメッセージであってもよい。
【0178】
メッセージ810Cは、文書リンク840Cを含んでもよい。文書リンク840Cは、ユーザが文書をダウンロードすることを可能にする、記憶された文書へのリンクを含んでもよい。いくつかの実施形態では、文書リンク840Cは、ブロックチェーン120によって保全される他の文書を表してもよい。これらの文書は、上記に説明される様式でトークン化されてもよい。このように、アクセスが、暗号化に基づいて制限され得るが、文書リンク840Cにアクセスするユーザは、文書トークンによって提供される許可に基づいて、文書にアクセスしてもよい。ある実施形態では、銀行は、新しいクライアントに、精査および署名のためにいくつかの機密文書を含有し得るリンクを送信してもよい。銀行は、文書を閲覧および/または修正することを可能にされる唯一の当事者として、クライアントに具体的に許可を付与してもよい。クライアントは、文書を精査および署名するために、暗号化キーを使用することによって文書にセキュアにアクセスしてもよい。トークンサーバシステム110を使用して、銀行は、文書交換の間のセキュリティ懸念事項を回避し得、文書が適切な人物にセキュアに配信されることを確実にしてもよい。いくつかの実施形態では、法執行機関もまた、事例調査または訴追のために内部および外部の利害関係者の両方と文書を共有するために、連携のためのリンクを使用してもよい。
【0179】
メッセージ810Cはさらに、文書アクションボタン850Cを含んでもよい。文書アクションボタン850Cは、図8Aを参照して説明されるような文書アクションボタン850Aと類似してもよい。文書アクションボタン850Cは、メッセージ810C内に埋設されてもよく、ユーザが、トークンサーバシステム110への呼出を介して文書を生成することを可能にしてもよい。文書アクションボタン850Cと相互作用することに応じて、ウェブブラウザが、開かれてもよく、ユーザは、ブロックチェーン120上に記憶されるべき文書を生成してもよい。例えば、本文書は、物件を購入するためのオファーであってもよい。
【0180】
メッセージ810Cは、トークンサーバシステム110によって生成されるリンクを介して、および/またはトークンサーバシステム110によって配信される電子メッセージを介してアクセスされてもよい。メッセージ810Cは、ブロックチェーン120上に同様に記憶され得る文書を表してもよい。本文書は、トークンサーバシステム110によって管理され、ブロックチェーン120を使用して保全される他の文書へのリンクを含んでもよい。メッセージ810Cはさらに、ユーザが新しい文書を生成することを可能にする文書アクションボタン850Cを含んでもよい。このように、メッセージ810Cは、ブロックチェーン120によって保全される別の文書内にブロックチェーン120によって保全される文書を図示してもよい。さらに、メッセージ810Cは、ブロックチェーン120によって保全される文書が、別のブロックチェーン保全文書を生成する能力をユーザに提供するための能力を図示してもよい。前述で説明されるように、文書アクションボタン850Cの包含は、文書生成プロセスを合理化させてもよく、ユーザがより少ないナビゲーション相互作用を用いてブロックチェーン保全文書を迅速に生成することを可能にしてもよい。相互作用の低減は、無駄なコンピュータリソースまたは不必要なウェブナビゲーションを低減させることを支援し得る。さらに、文書アクションボタン850Cは、低減された数の相互作用に起因して、ネットワークトラフィックを低減させることを支援してもよい。
【0181】
いくつかの実施形態では、メッセージ810Cは、セキュアな文書および/またはメッセージ配信のために使用されてもよい。例えば、メッセージ810Cは、文書アクションボタン850Cを含まない場合がある。ユーザは、電子メール文書を作成し、1-Linkプロセスを通して配信される文書トークンを記憶してもよい。受信者は、電子メールを開き、電子メールに署名するために第2の文書トークンを生成してもよい。署名は、電子メールを受信することの肯定応答および/または署名を要求し得る電子メールの内容への合意であってもよい。第2の文書トークンの生成は、受信者が文書を閲覧したことを示してもよく、これは、監査可能性および/または追跡可能性を提供してもよい。このように、メッセージ810Cは、セキュアな文書配信機構として使用されてもよい。
【0182】
図9は、いくつかの実施形態による、文書アクションボタンと、文書リンクとを含むメッセージを生成するための方法900を図示する、フローチャートを描写する。方法900は、図1を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法900は、その例示的実施形態に限定されない。方法900は、1-Linkプロセスの実施形態であってもよい。
【0183】
ある実施形態では、トークンサーバシステム110は、ユーザがブロックチェーン保全文書および文書生成プロセスにアクセスすることを可能にするリンクおよび/またはメッセージを生成してもよい。方法900は、トークンサーバシステム110を参照して説明されるが、方法900は、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0184】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図9に示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0185】
905において、トークンサーバシステム110は、リンク生成プロセスを開始するための第1のアイコンを含むGUIを生成してもよい。GUIは、例えば、GUI800Bであってもよい。リンク生成プロセスは、ユーザからの情報を要求する1つ以上の表示画面、および/またはメッセージにコンパイルされ得るリンク情報、および/またはユーザがブロックチェーン保全文書にアクセスすることを可能にし得る他のデータ構造を含んでもよい。
【0186】
910において、トークンサーバシステム110は、第1のアイコンとの相互作用を受信してもよい。本第1のアイコン相互作用は、上記に説明されるものと類似する文書作成プロセスを開始してもよい。本文書は、暗号化、ハッシュ化、および/または文書トークン化を含み得る、上記に説明される技法を使用してブロックチェーン120上に保全されてもよい。
【0187】
915において、トークンサーバシステム110は、1つ以上の文書をリンクに添付するためのインターフェースを生成してもよい。例えば、インターフェースは、情報を要求する、および/またはユーザが文書をアップロードすることを要求する1つ以上の表示画面であってもよい。いくつかの実施形態では、インターフェースは、記入可能なフォームであってもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の文書は、機密情報を含む個人的文書であってもよい。例えば、不動産取引では、文書は、ユーザの信用履歴またはローン承認金額に関連してもよい。
【0188】
920において、トークンサーバシステム110は、GUIを介してリンクに1つ以上の文書を添付するためのインジケーションを受信してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、リンクを文書に提供することによって文書場所を規定してもよい。提供される情報に基づいて、トークンサーバシステム110は、文書を識別してもよい。前述で解説されるように、ユーザは、1つ以上の文書をアップロードしてもよい。
【0189】
925において、トークンサーバシステム110は、1つ以上の文書のそれぞれに関する文書トークンを生成してもよい。トークンサーバシステム110は、前述で説明されるような文書トークンを生成してもよい。例えば、トークンサーバシステム110は、暗号化、ハッシュ化、文書トークン化、および/またはデジタルウォレットデポジットを適用してもよい。トークンサーバシステム110は、1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンを暗号化および記憶し、1つ以上の文書のそれぞれの暗号化バージョンへのブロックチェーンリンクを作成し、1つ以上の文書のそれぞれの暗号ハッシュを生成してもよい。
【0190】
930において、トークンサーバシステム110は、1つ以上の文書へのブロックチェーンリンクをブロックチェーン120に公開してもよい。ブロックチェーンリンクを公開することは、添付された文書を保全してもよい。上記に説明されるプロセスと同様に、ブロックチェーンリンクは、機密性を保全するために、文書の暗号化バージョンにリンクしてもよい。
【0191】
935において、トークンサーバシステム110は、リンクに対応するメッセージを生成してもよく、メッセージは、ブロックチェーンリンクと、ブロックチェーン120上に公開されるべき応答文書を生成するための文書生成プロセスを開始するための第2のアイコンとを含む。メッセージは、例えば、GUI800C内に描写されるような電子メールメッセージであってもよい。ブロックチェーンリンクは、文書リンク840Cであってもよく、第2のアイコンは、文書アクションボタン850Cであってもよい。
【0192】
前述で説明されるように、本メッセージは、ブロックチェーン保全文書を個人に伝送する配信システムであってもよく、また、個人に、応答文書を生成する能力を提供してもよい。例えば、メッセージは、他の支援文書を含み得るオファー文書であってもよい。オファー文書は、物件を購入するための要望を示してもよい。支援文書は、例えば、ローン金額に関するユーザの事前承認を示す文書を含んでもよい。貸し手は、ブロックチェーン120に事前承認を公開してもよく、これは、その信用性を示してもよい。メッセージは、本情報を含んでもよく、また、応答文書を生成する能力を提供してもよい。応答文書は、例えば、反対オファー、オファーの受諾、および/または売り手に対応するデジタル署名を有する他の文書であってもよい。トークンサーバシステム110は、応答文書を管理してもよく、上記に説明される様式でブロックチェーン120上に応答文書を公開してもよい。
【0193】
図10は、いくつかの実施形態による、需要主導型バリューチェーンを提供する文書チェーン環境1000のブロック図を描写する。文書チェーン環境1000は、トークンサーバシステム110と類似する様式で動作し得るトークンサーバシステム1010を含んでもよい。文書チェーン環境1000はまた、ブロックチェーン120と類似する様式で動作し得るブロックチェーン1020を含んでもよい。トークンサーバシステム1010は、いくつかのアカウントプロファイルおよび店舗アカウント1030、企業体アカウント1040、および/またはユーザアカウント1050等の異なるタイプのアカウントプロファイルと相互作用してもよい。
【0194】
これらの異なるアカウントは、異なるアカウントタイプを表してもよい。例えば、ユーザアカウント1050は、消費者のためのユーザアカウントプロファイルを表してもよい。店舗アカウント1030は、卸売または小売であり得る小売業者を表してもよい。小売業者は、物理的場所を有してもよい、および/またはオンライン小売業者であってもよい。企業体アカウント1040は、消費者商品を販売し得ない企業および/または政府を表してもよい。
【0195】
文書チェーン環境1000から分かるように、各アカウントは、トークンサーバシステム1010を介して同一のタイプおよび/または異なるタイプの他のアカウントと相互作用してもよい。アカウントは、アカウントタイプの間でオファー文書を含む文書を交換してもよい。ユーザアカウント1050は、オファー、申込み、および/または提案を店舗アカウント1030および/または企業体アカウント1040に提出してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザアカウント1050は、店舗アカウント1030、企業体アカウント1040、および/または他のユーザアカウント1050が商品、サービス、および/または販売のための不動産物件をリストアップしていないときであっても、これらのオファーを提出してもよい。このように、トークンサーバシステム1010は、アカウントタイプにかかわらずに開始され得る商品、サービス、および/または契約上の義務の交換のための分散型マーケットプレイスを提供してもよい。トークンサーバシステム1010は、取引を交渉するために、当事者の間で自給自足および自治を提供してもよい。
【0196】
さらに、オファー、受諾、および/または交渉は、特定のアカウントの役割によって限定されない場合がある。例えば、店舗アカウント1030、企業体アカウント1040、および/またはユーザアカウント1050はそれぞれ、オファーする当事者および/またはオファーを受信する当事者であってもよい。同様に、各当事者は、取引への反対オファーを提供してもよい。このように、トークンサーバシステム1010は、異なるアカウントおよび/またはアカウントタイプの間の分散型マーケットプレイスを促進してもよい。さらに、トークンサーバシステム1010は、これらのアカウントおよびアカウントタイプの間の複数当事者取引を促進してもよい。
【0197】
いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム1010はさらに、需要主導型バリューチェーンを提出してもよい。需要主導型バリューチェーンは、買い手が、伝統的に供給主導型取引マーケットプレイスを利用していた業界においてオファーおよび/またはオファー文書を生成することを可能にしてもよい。例えば、伝統的なオンライン小売業者は、アイテムをリストアップし、買い手から購入注文を受信し得る。需要主導型バリューチェーンでは、売り手がリストを提供していない場合であっても、買い手が、商品、サービス、および/または不動産に関するオファーを提出してもよい。同様に、借り手は、大家から物件を借りるためのオファーを提供してもよい。需要主導型バリューチェーンを使用して、買い手、売り手、借り手、大家、エージェント、サービスを要求する消費者、および/またはサービス提供者等の当事者が、オファーを開始する、および/またはオファー文書を生成してもよい。
【0198】
このように、トークンサーバシステム1010は、役割またはアカウントタイプに関係なく、当事者の間のオファー、反対オファー、および/または交渉を促進してもよい。買い手および/または売り手が、取引を開始してもよい。さらに、企業、店舗、企業体、および/または消費者等の異なる当事者および/またはアカウントタイプが、需要主導型バリューチェーンを使用し、ブロックチェーン保全を用いて取引を開始および/または促進してもよい。このように、トークンサーバシステムは、ブロックチェーンを使用して取引のための分散型マーケットプレイスをサポートしてもよい。さらに、トークンサーバシステム1010は、異なる役割を伴う異なる当事者からの取引を促進するための柔軟性を提供してもよい。このように、トークンサーバシステム1010は、当事者が、分散型様式で取引を紹介する、開始する、交渉する、完結させる、および/または問い合わせる、および/またはサービスを入手し得る、ワンストップショップを提供してもよい。
【0199】
本需要主導型モデルでは、商品およびサービスを要求する当事者は、具体的商品およびサービスを検索するために、特定のマーケットプレイス、リストアップするウェブサイト、および/または集約されたウェブサイトを訪問することを回避し得る。当事者は、便宜的に、その需要要望を定義し得る、需要トークンと称される文書トークンを開始する、および/または生成してもよい。例えば、当事者が、新車を購入することを所望し、新車に関する要望を規定する文書を生成し、メーカーは、Toyotaであり、色は、赤色であり、価格は、$25,000~$28,000に及び、および/または配達オプションは、Brooklynまでであり得る。
【0200】
需要トークンを使用して、トークンサーバシステム1010は、規定された需要に厳密にマッチする商品およびサービスに関する供給仕様を伴う、供給トークンと称される他の文書トークンを検索および/または識別してもよい。それらの要件または供給仕様は、検索可能フィールドとして需要トークンのメタデータ層内に記憶されてもよい。トークンサーバシステム1010は、可能性として考えられる供給アカウントに、それらが提供することが可能であり得る商品およびサービスに関する需要が受信されていることを通知してもよい。いくつかの実施形態では、多忙な母親が、自身が旅行している間の2日間にわたるベビーシッターサービスを見つけようと試み得る。母親は、需要文書を生成してもよく、トークンサーバシステムは、需要トークンを生成してもよい。トークンサーバシステム1010は、多忙な母親の要件に厳密にマッチする内容を伴う供給文書および対応する供給トークンを生成したベビーシッターを検索および/または識別してもよい。供給に対する需要の本体系的マッチングは、需要および供給の両方の側の当事者から要求されるいくつかのステップを排除し、供給者に関するマーケティングコストおよび商品およびサービスを要求する当事者に関する検索時間および労力を低減させ得る。
【0201】
図11Aは、いくつかの実施形態による、役割ベースの文書生成のための方法1100Aを図示する、フローチャートを描写する。方法1100Aは、図10を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法1100Aは、その例示的実施形態に限定されない。
【0202】
ある実施形態では、トークンサーバシステム1010は、異なるアカウントタイプの当事者の間の交渉および/または反対オファーを促進してもよい。方法1100Aは、トークンサーバシステム1010を参照して説明されるが、方法1100Aは、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0203】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図11Aに示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0204】
1105において、トークンサーバシステム1010は、第1のデジタルウォレットに対応する第1のアカウントから文書作成要求を受信してもよく、第1のアカウントは、第1のアカウントタイプに対応する。第1のアカウントタイプは、例えば、店舗アカウント1030、企業体アカウント1040、またはユーザアカウント1050であってもよい。文書作成要求は、文書アクションボタン等のGUI要素との相互作用から受信されている場合がある。
【0205】
1110において、トークンサーバシステム1010は、第1の文書の作成を促進してもよい。本文書作成プロセスは、前述で説明される他の文書作成プロセスと類似してもよい。1115において、トークンサーバシステム1010は、第1の文書に対応する文書トークンを作成してもよい。1120において、トークンサーバシステム1010は、文書トークンを第1のデジタルウォレットに伝送してもよい。文書トークンの作成および第1のデジタルウォレットへの文書トークンの伝送もまた、前述で説明される様式で起こってもよい。1125において、トークンサーバシステム1010は、1つ以上のスマートコントラクト機能を使用して、第1の文書のハッシュおよび第1の文書の暗号化バージョンへのリンクをブロックチェーンに公開してもよい。これもまた、前述で説明される様式で実施されてもよい。
【0206】
1130において、トークンサーバシステム1010は、通知を第2のデジタルウォレットに対応する第2のアカウントに伝送してもよく、第2のアカウントは、第1のアカウントタイプと異なる第2のアカウントタイプに対応する。通知は、例えば、プッシュ通知または電子メールメッセージであってもよい。いくつかの実施形態では、文書トークンは、指定される許可に応じて、第1のデジタルウォレットと類似する第2のデジタルウォレットに伝送されてもよい。
【0207】
第2のアカウントタイプは、第1のアカウントタイプと異なってもよい。本差異は、オファーする当事者およびオファーを受信する当事者の異なる立場および役割を実証してもよい。例えば、店舗アカウント1030は、製品を売るためのオファーを示すオファー文書をユーザアカウント1050に伝送してもよい。同様に、ユーザアカウント1050は、製品を購入するためのオファー文書を店舗アカウント1030に伝送してもよい。ユーザアカウント1050は、例えば、保険等のサービスを購入すること等、同一の様式で企業体アカウント1040と相互作用してもよい。図11Aは、アカウントタイプが異なる例示的実施形態を説明するが、いくつかの実施形態では、アカウントタイプは、同一のアカウントタイプであってもよい。
【0208】
1135において、トークンサーバシステム1010は、第2のアカウントによる第2の文書の作成を促進してもよい。例えば、第2のアカウントは、第1の文書の修正バージョンを生成してもよい。第2の文書は、署名されたバージョンであってもよい、および/またはデジタル署名を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の文書は、修正された条項を伴う反対オファーであってもよい。第2の文書を作成することに応じて、トークンサーバシステム1010は、前述で説明される暗号化、ハッシュ化、および/またはトークン化を実施してもよい。トークンサーバシステム1010はさらに、第2の文書を第1のアカウントに配信してもよい。このように、当事者は、ブロックチェーン1020の不変性を介して契約条項を保全するピアツーピア様式で取引を交渉および/または実施してもよい。
【0209】
図11Bは、いくつかの実施形態による、需要マッチングのための方法1100Bを図示する、フローチャートを描写する。方法1100Bは、図10を参照して説明されるものとするが、しかしながら、方法1100Bは、その例示的実施形態に限定されない。
【0210】
ある実施形態では、トークンサーバシステム1010は、文書の需要主導型マッチングおよび/または識別を実施してもよい。方法1100Bは、トークンサーバシステム1010を参照して説明されるが、方法1100Bは、例えば、図12を参照して説明されるコンピュータシステムおよび/またはハードウェア(例えば、回路、専用論理、プログラマブル論理、マイクロコード等)、ソフトウェア(例えば、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組み合わせを備え得る処理論理等の任意のコンピューティングデバイス上で実行されてもよい。
【0211】
全てのステップが、本明細書に提供される開示を実施するために必要とされ得るわけではないことを理解されたい。さらに、ステップのうちのいくつかは、当業者によって理解されるであろうように、同時に、または図11Bに示されるものと異なる順序で実施されてもよい。
【0212】
1140において、トークンサーバシステム1010は、複数の供給文書を受信してもよい。供給文書は、商品、サービス、不動産物件、および/または販売のための他のオファーの可用性を示してもよい。複数の供給文書は、トークンサーバシステム1010とインターフェースをとる異なるユーザによって供給されてもよい。トークンサーバシステム1010は、ブロックチェーン1020を使用してこれらの供給文書を保全してもよい。供給文書は、前述で説明されるような文書アクションボタンを使用して生成されている場合がある。複数の供給文書の内容は、変動してもよい。例えば、供給文書は、不動産物件の販売に関するリストを説明してもよい。いくつかの実施形態では、供給文書は、自動車および/またはベビーシッターサービスをリストアップしてもよい。ユーザは、前述で説明される様式で供給文書に対応する秘密性指定を示してもよい。
【0213】
1145において、トークンサーバシステム1010は、複数の供給文書のそれぞれに対応する供給文書トークンを作成してもよい。これらの供給文書トークンは、前述で説明される文書トークンと類似してもよい。トークンサーバシステム1010は、供給文書トークンを各供給文書の所有者に対応するデジタルウォレットに伝送してもよい。
【0214】
1150において、トークンサーバシステム1010は、所望の取引に関する仕様を含む需要文書を受信してもよい。例えば、需要文書は、商品、サービス、または不動産に関する仕様をリストアップしてもよい。ユーザは、新車を検索している場合があり、所望の自動車に関連する価格および/または他の詳細を入力してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、ベビーシッターサービスを検索している場合があり、所望の経験年数等の仕様を供給してもよい。これらのユーザは、本情報を提供するために、トークンサーバシステム1010を介して需要文書を生成してもよい。
【0215】
1155において、トークンサーバシステム1010は、需要文書に対応する需要文書トークンを作成してもよい。トークンサーバシステム1010は、前述で説明される他の文書トークンと類似する本タイプの文書トークンを作成してもよい。1160において、トークンサーバシステム1010は、需要文書トークンをデジタルウォレットに伝送または転送してもよい。本伝送は、前述で説明されるようなデジタルウォレットへの文書トークンの他の転送と同様に起こってもよい。いくつかの実施形態では、デジタルウォレットは、需要文書を生成するユーザに対応してもよい。
【0216】
1165において、トークンサーバシステム1010は、仕様を識別するために、需要文書の内容を分析してもよい。例えば、トークンサーバシステム1010は、需要文書の内容に対応するフィールド値を識別してもよい。例えば、需要文書は、記入可能なフォームであってもよく、値は、抽出されてもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム1010は、仕様に対応する意味情報を識別するために、光学文字認識アプリケーションおよび/または機械学習アルゴリズムを使用してもよい。
【0217】
1170において、トークンサーバシステム1010は、需要文書の仕様に対応する内容を含む、複数の供給文書のうちのある供給文書を識別してもよい。仕様の分析に基づいて、トークンサーバシステム1010は、仕様の基準を満たす内容を含む、1つ以上のマッチングする、および/またはほぼマッチングする供給文書を識別してもよい。例えば、供給文書は、需要文書の基準を満たす不動産の価格または経験年数を含んでもよい。トークンサーバシステム1010は、需要文書の抽出されたフィールドと供給文書からの匹敵するフィールドとに基づいて、本マッチングを実施してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム1010は、供給文書および/または供給文書トークンに対応するメタデータ層内の検索可能フィールドを識別してもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム1010は、機械学習技法を利用し、供給文書を分析し、機械学習アルゴリズムの構成および/または訓練に基づいて、マッチングまたはほぼマッチングを識別してもよい。トークンサーバシステム1010は、識別された供給文書の所有者に、それらの特定の供給文書が選択されたことを通知してもよい。
【0218】
1175において、トークンサーバシステム1010は、識別された供給文書に対応する供給文書トークンをデジタルウォレットに伝送または転送してもよい。前述で説明されるように、デジタルウォレットは、需要文書を提供するユーザに対応してもよい。トークンサーバシステム1010は、前述で説明されるものと類似する様式で供給文書トークンを伝送してもよい。供給文書トークンを伝送することによって、デジタルウォレットに対応するユーザは、供給文書を閲覧してもよい。本許可は、デジタルウォレット内の供給文書トークンの包含に起因して識別されてもよい。いくつかの実施形態では、トークンサーバシステム1010は、秘密性指定が、需要文書を提供するユーザと供給文書を共有する許可を提供することを確認してもよい。前述で説明されるように、オファー文書を受信する本構成は、需要主導型取引システムを促進することを支援してもよい。
【0219】
種々の実施形態が、例えば、図12に示されるコンピュータシステム1200等の1つ以上の周知のコンピュータシステムを使用して実装されてもよい。1つ以上のコンピュータシステム1200は、例えば、本明細書に議論される実施形態のうちのいずれかおよびそれらの組み合わせおよび副次的組み合わせを実装するために使用されてもよい。
【0220】
コンピュータシステム1200は、プロセッサ1204等の1つ以上のプロセッサ(中央処理ユニットまたはCPUとも呼ばれる)を含んでもよい。プロセッサ1204は、通信インフラストラクチャまたはバス1206に接続されてもよい。
【0221】
コンピュータシステム1200はまた、モニタ、キーボード、ポインティングデバイス等のユーザ入力/出力デバイス1203を含んでもよく、これは、ユーザ入力/出力インターフェース1202を通して通信インフラストラクチャ1206と通信してもよい。
【0222】
プロセッサ1204のうちの1つ以上のものは、グラフィックス処理ユニット(GPU)であってもよい。ある実施形態では、GPUは、数学集約的アプリケーションを処理するように設計される専用電子回路であるプロセッサであってもよい。GPUは、コンピュータグラフィックスアプリケーション、画像、ビデオ等に一般的な数学集約的データ等の大量のデータの並列処理のために効率的である並列構造を有してもよい。
【0223】
コンピュータシステム1200はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)等の主要または一次メモリ1208を含んでもよい。主要メモリ1208は、1つ以上のレベルのキャッシュを含んでもよい。主要メモリ1208は、制御論理(すなわち、コンピュータソフトウェア)および/またはデータをその中に記憶している場合がある。
【0224】
コンピュータシステム1200はまた、1つ以上の二次記憶デバイスまたはメモリ1210を含んでもよい。二次メモリ1210は、例えば、ハードディスクドライブ1212および/またはリムーバブル記憶デバイスまたはドライブ1214を含んでもよい。リムーバブル記憶ドライブ1214は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光学記憶デバイス、テープバックアップデバイス、および/または任意の他の記憶デバイス/ドライブであってもよい。
【0225】
リムーバブル記憶ドライブ1214は、リムーバブル記憶ユニット1218と相互作用してもよい。リムーバブル記憶ユニット1218は、その上にコンピュータソフトウェア(制御論理)および/またはデータを記憶しているコンピュータ使用可能または可読記憶デバイスを含んでもよい。リムーバブル記憶ユニット1218は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光学記憶ディスク、および/または任意の他のコンピュータデータ記憶デバイスであってもよい。リムーバブル記憶ドライブ1214は、リムーバブル記憶ユニット1218から読み取る、および/またはそれに書き込んでもよい。
【0226】
二次メモリ1210は、コンピュータプログラムおよび/または他の命令および/またはデータがコンピュータシステム1200によってアクセスされることを可能にするための他の手段、デバイス、コンポーネント、器具、または他のアプローチを含んでもよい。そのような手段、デバイス、コンポーネント、器具、または他のアプローチは、例えば、リムーバブル記憶ユニット1222およびインターフェース1220を含んでもよい。リムーバブル記憶ユニット1222およびインターフェース1220の実施例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイスにおいて見出されるもの等)、リムーバブルメモリチップ(EPROMまたはPROM等)および関連付けられるソケット、メモリスティックおよびUSBポート、メモリカードおよび関連付けられるメモリカードスロット、および/または任意の他のリムーバブル記憶ユニットおよび関連付けられるインターフェースを含んでもよい。
【0227】
コンピュータシステム1200はさらに、通信またはネットワークインターフェース1224を含んでもよい。通信インターフェース1224は、コンピュータシステム1200が、外部デバイス、外部ネットワーク、外部エンティティ等(個々に、および集合的に、参照番号1228によって参照される)の任意の組み合わせと通信および相互作用することを可能にしてもよい。例えば、通信インターフェース1224は、コンピュータシステム1200が、有線および/または無線(またはそれらの組み合わせ)であり得、LAN、WAN、インターネット等の任意の組み合わせを含み得る、通信経路1226を経由して外部または遠隔デバイス1228と通信することを可能にしてもよい。制御論理および/またはデータは、通信経路1226を介してコンピュータシステム1200に、およびそれから伝送されてもよい。
【0228】
コンピュータシステム1200はまた、いくつかの非限定的実施例を挙げると、携帯情報端末(PDA)、デスクトップワークステーション、ラップトップまたはノートブックコンピュータ、ネットブック、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチまたは他のウェアラブル、家電製品、モノのインターネットの部分、および/または埋設システム、またはそれらの任意の組み合わせのうちのいずれかであってもよい。
【0229】
コンピュータシステム1200は、限定ではないが、遠隔または分散クラウドコンピューティングソリューション、ローカルまたはオンプレミスソフトウェア(「オンプレミス」クラウドベースのソリューション)、「サービスとしての」モデル(例えば、サービスとしてのコンテンツ(CaaS)、サービスとしてのデジタルコンテンツ(DCaaS)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、サービスとしての管理ソフトウェア(MSaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)、サービスとしてのデスクトップ(DaaS)、サービスとしてのフレームワーク(FaaS)、サービスとしてのバックエンド(BaaS)、サービスとしてのモバイルバックエンド(MBaaS)、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)等)、および/または前述の実施例または他のサービスまたは配信パラダイムの任意の組み合わせを含むハイブリッドモデルを含む、任意の配信パラダイムを通して任意のアプリケーションおよび/またはデータにアクセスする、またはそれをホストするクライアントまたはサーバであってもよい。
【0230】
コンピュータシステム400内の任意の適用可能なデータ構造、ファイルフォーマット、およびスキーマが、限定ではないが、JavaScriptオブジェクトノーテーション(JSON)、拡張可能マークアップ言語(XML)、もうひとつ別のマークアップ言語(YAML)、拡張可能ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)、無線マークアップ言語(WML)、MessagePack、XMLユーザインターフェース言語(XUL)、または単独で、または組み合わせにおける任意の他の機能的に類似する表現を含む規格から導出されてもよい。代替として、専用データ構造、フォーマット、またはスキーマが、排他的に、または公知またはオープンな規格と組み合わせてのいずれかで使用されてもよい。
【0231】
いくつかの実施形態では、その上に記憶される制御論理(ソフトウェア)を有する有形非一過性コンピュータ使用可能または可読媒体を備える、有形非一過性装置または製造品はまた、本明細書では、コンピュータプログラム製品またはプログラム記憶デバイスと称され得る。これは、限定ではないが、コンピュータシステム1200、主要メモリ1208、二次メモリ1210、およびリムーバブル記憶ユニット1218および1222、および前述の任意の組み合わせを具現化する有形製造品を含む。そのような制御論理は、1つ以上のデータ処理デバイス(コンピュータシステム1200等)によって実行されると、そのようなデータ処理デバイスを本明細書に説明されるように動作させてもよい。
【0232】
本開示に含有される教示に基づいて、図12に示されるもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステム、および/またはコンピュータアーキテクチャを使用して本開示の実施形態を作製および使用する方法が当業者に明白となるであろう。特に、実施形態は、本明細書に説明されるもの以外のソフトウェア、ハードウェア、および/またはオペレーティングシステム実装を用いて動作することができる。
【0233】
任意の他の節ではなく、詳細な説明の節は、請求項を解釈するために使用されることを意図していることを理解されたい。他の節は、発明者によって検討されるような、全てではないが、1つ以上の例示的実施形態を記載することができ、したがって、本開示または添付される請求項をいかようにも限定しないことを意図している。
【0234】
本開示は、例示的分野および用途のための例示的実施形態を説明するが、本開示は、それに限定されないことを理解されたい。他の実施形態およびその修正が、可能性として考えられ、本開示の範囲および精神内である。例えば、本段落の一般性を限定しないが、実施形態は、図に図示される、および/または本明細書に説明されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、および/またはエンティティに限定されない。さらに、実施形態は(本明細書に明示的に説明されるかどうかにかかわらず)、本明細書に説明される実施例以外の分野および用途に対する有意な有用性を有する。
【0235】
実施形態は、規定された機能およびそれらの関係の実装を図示する、機能的構造ブロックを用いて本明細書に説明された。これらの機能的構造ブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書に恣意的に定義された。代替境界が、規定された機能および関係(またはそれらの均等物)が適切に実施される限り、定義されることができる。また、代替実施形態が、本明細書に説明されるものと異なる順序を使用して、機能的ブロック、ステップ、動作、方法等を実施することができる。
【0236】
本明細書における「一実施形態」、「ある実施形態」、「ある例示的実施形態」、または類似する語句の言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得るが、全ての実施形態が、必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含み得るわけではないことを示す。さらに、そのような語句は、必ずしも同一の実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、ある実施形態と関連して説明されるとき、本明細書に明示的に言及または説明されているかどうかにかかわらず、そのような特徴、構造、または特性を他の実施形態に組み込むことは、当業者の知識内であろう。加えて、いくつかの実施形態は、それらの派生語とともに、表現「結合される」および「接続される」を使用して説明されることができる。これらの用語は、必ずしも相互に関する同義語として意図されるわけではない。例えば、いくつかの実施形態は、2つ以上の要素が相互に直接物理的に、または電気的に接触していることを示すために、用語「接続される」および/または「結合される」を使用して説明されることができる。しかしながら、用語「結合される」はまた、2つ以上の要素が相互に直接接触していないが、それでもなお、相互に働き合う、または相互作用することを意味することができる。
【0237】
本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例示的実施形態のうちのいずれかによって限定されるべきではなく、以下の請求項およびそれらの均等物のみに従って定義されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11A
図11B
図12