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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-27
(45)【発行日】2022-05-11
(54)【発明の名称】遠隔操作システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20220428BHJP
【FI】
H04Q9/00 351
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2017190971
(22)【出願日】2017-09-29
(65)【公開番号】P2019068221
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-07-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(72)【発明者】
【氏名】下田 和博
(72)【発明者】
【氏名】福冨 達也
(72)【発明者】
【氏名】加納 廣人
(72)【発明者】
【氏名】奥 航太
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-345059(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104110791(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/248946(US,A1)
【文献】特開2003-348674(JP,A)
【文献】国際公開第2016/017367(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
F24F 11/56
F24F 11/52
F24F 11/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の部屋に設けられる機能ユニットと、
前記所定の部屋外から、前記機能ユニットを遠隔操作可能なリモコンと、
前記リモコンからの信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した信号に基づいて前記機能ユニットを制御する制御部と、
を備える遠隔操作システムにおいて、
前記リモコンは運転の操作が入力される入力部を有し、
前記制御部は、前記入力部に入力する第一入力操作と、前記第一入力操作の後に前記入力部に入力する第二入力操作と、に基づいて、前記機能ユニットの運転の実行を判定する判定部を有し、常に前記判定部の判定結果に基づいて、前記機能ユニットの運転を制御し、
前記機能ユニットは、複数設けられ、
前記入力部は、複数の前記機能ユニットの各運転操作ボタンを有し、
前記第二入力操作後の所定時間の間は、前記運転操作ボタンの操作で複数の前記機能ユニットの操作が可能となる
ことを特徴とする遠隔操作システム。
【請求項2】
前記機能ユニットは、複数設けられるとともに、連動運転可能に構成され、
前記入力部は、複数の前記機能ユニットの連動運転の開始ボタンを有している
ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作システム。
【請求項3】
所定の部屋に設けられる機能ユニットと、
前記所定の部屋外から、前記機能ユニットを遠隔操作可能なリモコンと、
前記リモコンからの信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した信号に基づいて前記機能ユニットを制御する制御部と、
を備える遠隔操作システムにおいて、
前記リモコンは運転の操作が入力される入力部を有し、
前記制御部は、前記入力部に入力する第一入力操作と、前記第一入力操作の後に前記入力部に入力する第二入力操作と、に基づいて、前記機能ユニットの運転の実行を判定する判定部を有し、常に前記判定部の判定結果に基づいて、前記機能ユニットの運転を制御し、
前記機能ユニットは、複数設けられるとともに、連動運転可能に構成され、
前記リモコンは、複数の前記機能ユニットを遠隔操作可能な無線式のリモコンであり、
前記入力部は、複数の前記機能ユニットの連動運転の開始ボタンを有し、
前記制御部は、前記連動運転の開始ボタンの操作に基づいて、前記複数の機能ユニットが連動して駆動されるように制御する
ことを特徴とする遠隔操作システム。
【請求項4】
所定の部屋に設けられる機能ユニットと、
前記所定の部屋外から、前記機能ユニットを遠隔操作可能なリモコンと、
前記リモコンからの信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した信号に基づいて前記機能ユニットを制御する制御部と、
を備える遠隔操作システムにおいて、
前記リモコンは運転の操作が入力される入力部を有し、
前記制御部は、前記入力部に入力する第一入力操作と、前記第一入力操作の後に前記入力部に入力する第二入力操作と、に基づいて、前記機能ユニットの運転の実行を判定する判定部を有し、常に前記判定部の判定結果に基づいて、前記機能ユニットの運転を制御し、
前記機能ユニットは、複数設けられ、
前記入力部は、前記機能ユニットの運転操作ボタンと、前記機能ユニットの運転操作を確定する確定ボタンと、を有し、
前記第一入力操作は、少なくとも1つの前記運転操作ボタンの選択操作であり、前記第二入力操作は、前記確定ボタンの操作であり、
前記運転操作ボタンと、前記確定ボタンとは別体である
ことを特徴とする遠隔操作システム。
【請求項5】
前記リモコンは、前記第一入力操作、もしくは、前記第二入力操作の少なくとも一方の操作の後に、使用者に報知する報知手段を有する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の遠隔操作システム。
【請求項6】
前記リモコンは、液晶の表示パネルを有し、
前記第一入力操作によって前記表示パネルが点灯する
ことを特徴とする請求項5に記載の遠隔操作システム。
【請求項7】
前記入力部は、前記機能ユニットの停止ボタンを有し、
前記制御部の前記判定部は、前記停止ボタンが押される第一入力操作が行われたと判定すると、前記機能ユニットの運転を停止する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の遠隔操作システム。
【請求項8】
前記リモコンは、無線式のリモコンである
ことを特徴とする請求項1、請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載の遠隔操作システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、浴室や洗面所に設置されている機能ユニット(例えば、浴室暖房乾燥機や、洗面所暖房機、給湯機、浴槽洗浄装置)を、浴室や洗面所等から離れたリビングや台所等から遠隔操作できるリモコンが従来から知られている。
このリモコンは、リビングや台所等から、機能ユニットを遠隔操作できるため、浴室や洗面所に設置されている機能ユニットを操作する際に、使用者が浴室や洗面所、その近傍まで行かなくてもよい。
【0003】
また、下記特許文献1には、浴室及び洗面所に設置されている浴室空調ユニットや洗面所空調ユニットを、リビングから遠隔操作できるリモコン(コントローラ)を備えた浴室空調システムが提案されている。特許文献1に記載された浴室空調システムは、浴室空調ユニットが運転動作中の際には遠隔操作のリモコンからの操作が無効とされることで、入浴者が入浴中に、遠隔操作できるリモコンから思わぬ運転操作をされ、不快な思いをすることを防ぐことができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-22240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の遠隔操作システムにおいては、浴室空調ユニットが運転動作中の際には、遠隔操作できるリモコンからの操作が常に無効とされる。そのため、浴室空調ユニットが運転動作中であっても遠隔のリモコンの操作を行いたい場合、例えば、浴室空調ユニットの設定を変更した場合、その都度、浴室空調ユニットの運転を停止させなければならず、使い勝手が悪くなってしまうといった懸念がある。
【0006】
一方で、遠隔操作できるリモコンからの操作を常に有効としてしまうと、使用者の意思とは関係なく物や手がリモコンの操作部にあたり、遠隔操作できるリモコンが操作されてしまう懸念もある。遠隔操作できるリモコンは、機能ユニットから離れた場所(機能ユニットが設けられている場所が浴室や洗面所の場合、リビングやキッチン等)から操作されるため、機能ユニットの駆動音や機能ユニットから発せられる操作音等で気付きにくく、そのまま機能ユニットが駆動してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作リモコンの誤操作を抑制することのできる遠隔操作システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る遠隔操作システムによれば、所定の部屋に設けられる機能ユニットと、前記所定の部屋外から、前記機能ユニットを遠隔操作可能なリモコンと、前記リモコンからの信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号に基づいて前記機能ユニットを制御する制御部と、を備える遠隔操作システムにおいて、前記リモコンは運転の操作が入力される入力部を有し、前記制御部は、前記入力部に入力する第一入力操作と、前記第一入力操作の後に前記入力部に入力する第二入力操作と、に基づいて、前記機能ユニットの運転の実行を判定する判定部を有し、常に前記判定部の判定結果に基づいて、前記機能ユニットの運転を制御し、前記機能ユニットは、複数設けられ、前記入力部は、複数の前記機能ユニットの各運転操作ボタンを有し、前記第二入力操作後の所定時間の間は、前記運転操作ボタンの操作で複数の前記機能ユニットの操作が可能となる。
【0009】
この構成によれば、入力部への入力操作を少なくとも2回行うことによって機能ユニットを駆動するため、例えば無意識にリモコンの操作を行ってしまった場合であっても、機能ユニットが駆動されてしまうことが抑制される。換言すると、使用者の意志があった場合にのみ、確実に機能ユニットを駆動することができる。また、入力操作を2回行うという簡易な構成のため、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作可能なリモコンの誤操作を抑制することができる。
ここで、機能ユニットが複数の機器によって構成されている場合、各機能ユニットを駆動させるとき、各機能ユニットに対して入力操作を少なくとも2回ずつ行うことは非常に面倒である。この構成によれば、最初の第ニ入力操作後は、各運転操作ボタンを押すことで各機能ユニットが駆動可能に構成されている。そのため、リモコンの操作回数を減らすことができ、リモコンの使い勝手をより向上させることができる。
【0012】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システムにおいて、所定の部屋に設けられる機能ユニットと、前記所定の部屋外から、前記機能ユニットを遠隔操作可能なリモコンと、前記リモコンからの信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号に基づいて前記機能ユニットを制御する制御部と、を備える遠隔操作システムにおいて、前記リモコンは運転の操作が入力される入力部を有し、前記制御部は、前記入力部に入力する第一入力操作と、前記第一入力操作の後に前記入力部に入力する第二入力操作と、に基づいて、前記機能ユニットの運転の実行を判定する判定部を有し、常に前記判定部の判定結果に基づいて、前記機能ユニットの運転を制御し、前記機能ユニットは、複数設けられるとともに、連動運転可能に構成され、前記リモコンは、複数の前記機能ユニットを遠隔操作可能な無線式のリモコンであり、前記入力部は、複数の前記機能ユニットの連動運転の開始ボタンを有し、前記制御部は、前記連動運転の開始ボタンの操作に基づいて、前記複数の機能ユニットが連動して駆動されるように制御する。
【0013】
この構成によれば、入力部への入力操作を少なくとも2回行うことによって機能ユニットを駆動するため、例えば無意識にリモコンの操作を行ってしまった場合であっても、機能ユニットが駆動されてしまうことが抑制される。換言すると、使用者の意志があった場合にのみ、確実に機能ユニットを駆動することができる。また、入力操作を2回行うという簡易な構成のため、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作可能なリモコンの誤操作を抑制することができる。
また、この構成によれば、複数の機能ユニットが連動し、リモコンには、各機器が連動するボタンが設けられている。これにより、リモコンの操作回数を減らすことができ、リモコン
の使い勝手をより向上させることができる。
ここで、遠隔操作可能なリモコンが無線式である場合、設置場所を選ばないので、設置式のリモコンと比べて操作性は向上するが、無線式のリモコンは持ち運びが自由であるため、設置式のリモコンに比べて誤操作される確率が高い。リモコンが誤操作されると、誤操作のまま機能ユニットの駆動が継続してしまうおそれがある。設置式のリモコンは、通常人の目につきやすい場所に設置されているため、誤操作された後でも動作状態を容易に視認することができるが、無線式のリモコンは、使用者が意図しないと視認することは難しい。
そこで、この構成によれば、リモコンの使い勝手を維持しつつ、無線式のリモコンの誤操作をより確実に抑制することができる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システムにおいて、所定の部屋に設けられる機能ユニットと、前記所定の部屋外から、前記機能ユニットを遠隔操作可能なリモコンと、前記リモコンからの信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号に基づいて前記機能ユニットを制御する制御部と、を備える遠隔操作システムにおいて、前記リモコンは運転の操作が入力される入力部を有し、前記制御部は、前記入力部に入力する第一入力操作と、前記第一入力操作の後に前記入力部に入力する第二入力操作と、に基づいて、前記機能ユニットの運転の実行を判定する判定部を有し、常に前記判定部の判定結果に基づいて、前記機能ユニットの運転を制御し、前記機能ユニットは、複数設けられ、前記入力部は、前記機能ユニットの運転操作ボタンと、前記機能ユニットの運転操作を確定する確定ボタンと、を有し、前記第一入力操作は、少なくとも1つの前記運転操作ボタンの選択操作であり、前記第二入力操作は、前記確定ボタンの操作であり、前記運転操作ボタンと、前記確定ボタンとは別体である。
【0015】
この構成によれば、入力部への入力操作を少なくとも2回行うことによって機能ユニットを駆動するため、例えば無意識にリモコンの操作を行ってしまった場合であっても、機能ユニットが駆動されてしまうことが抑制される。換言すると、使用者の意志があった場合にのみ、確実に機能ユニットを駆動することができる。また、入力操作を2回行うという簡易な構成のため、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作可能なリモコンの誤操作を抑制することができる。
また、この構成によれば、各機能ユニットの各運転操作ボタンを選択した後、最後に確定ボタンを押すことで、選択された各機能ユニットが駆動するので、リモコンの操作回数を減らすことができ、リモコンの使い勝手をより向上させることができる。
【0016】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システムにおいて、好ましくは、前記リモコンは、前記第一入力操作、もしくは、前記第二入力操作の少なくとも一方の操作の後に、使用者に報知する報知手段を有する。
【0017】
この構成によれば、使用者が、例えば第ニ入力操作を失念した、もしくは、第ニ入力操作を行うことを認知していない場合に、第ニ入力操作が行われずに、機能ユニットが駆動されないといったことを抑制することができる。そのため、リモコンの使い勝手をより向上させることができる。
【0018】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システムにおいて、好ましくは、前記リモコンは、液晶の表示パネルを有し、前記第一入力操作によって前記表示パネルが点灯する。
【0019】
この構成によれば、第一入力操作を受け付けた後に、液晶の表示パネルが点灯するため、リモコンの使用者は、第一入力操作が行われたことを容易に認識することができる。
【0020】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システムにおいて、好ましくは、前記入力部は、前記機能ユニットの停止ボタンを有し、前記制御部の前記判定部は、前記停止ボタンが押される第一入力操作が行われたと判定すると、前記機能ユニットの運転を停止する。
【0021】
この構成によれば、停止するときは、素早く機能ユニットを停止することができるため、安全性を向上させることができる。
【0022】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システムにおいて、好ましくは、前記リモコンは、無線式のリモコンである。
【0023】
ここで、遠隔操作可能なリモコンが無線式である場合、設置場所を選ばないので、設置式のリモコンと比べて操作性は向上するが、無線式のリモコンは持ち運びが自由であるため、設置式のリモコンに比べて誤操作される確率が高い。リモコンが誤操作されると、誤操作のまま機能ユニットの駆動が継続してしまうおそれがある。設置式のリモコンは、通常人の目につきやすい場所に設置されているため、誤操作された後でも動作状態を容易に視認することができるが、無線式のリモコンは、使用者が意図しないと視認することは難しい。
そこで、この構成によれば、リモコンの使い勝手を維持しつつ、無線式のリモコンの誤操作をより確実に抑制することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作リモコンの誤操作を抑制することのできる遠隔操作システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムを模式的に示す図である。
図2】本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムの要部構成を表すブロック図である。
図3】本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンの概略図である。
図4】本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムの制御を表すフローチャートである。
図5】本発明の第ニ実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンの概略図である。
図6】本発明の第ニ実施形態に係る遠隔操作システムの制御を表すフローチャートである。
図7】本発明の第三実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンの概略図である。
図8】本発明の第三実施形態に係る遠隔操作システムの制御を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0027】
(第一実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムについて説明する。
【0028】
図1は、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムを模式的に示す図である。また、図2は、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムの要部構成を表すブロック図である。
【0029】
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システム1は、機能ユニット20と、リモコン40と、を備える。
【0030】
機能ユニット20は、所定の部屋である浴室2や洗面所3、トイレ室4に少なくとも1つ設けられる。機能ユニット20は、複数設けられてもよい。リモコン40は、機能ユニット20を動作させる無線式のリモコンであり、所定の部屋外であるリビング5等から操作可能に構成されている。また、リモコン40は電波式のリモコンである。
【0031】
図2に示すように、機能ユニット20は、空調機器21、給湯器22、照明23、掃除機器24、浴槽排水栓25を含む。なお、図1には、機能ユニット20として、浴室2及び洗面所3、トイレ室の空調機器21のみが図示されている。
【0032】
空調機器21は、浴室2や洗面所3、トイレ室4の例えば天井に設けられる。空調機器21は、温風を吹き出して室内を暖める暖房機能、風を吹き出して衣類や室内を乾燥させる乾燥機能、及び、室内を換気する換気機能、の少なくともいずれかを有する。空調機器21は、例えば浴室換気暖房乾燥機、洗面所暖房乾燥機、トイレ換気装置である。空調機器21は換気扇でもよい。
【0033】
給湯機22は、例えば浴室2の外部に設けられ、浴槽や浴室2内の水栓装置に湯を供給する。照明23は、浴室2や洗面所3、トイレ室4の例えば天井等に設けられる照明である。
【0034】
掃除機器24は、浴室2の内部に設けられる。掃除機器22は、例えば、浴槽の内壁に洗剤や水(湯)を散布する機器である。また掃除機器22は、浴室2の床(洗い場)に水や除菌水等を散布する機器でもよい。
【0035】
浴槽排水栓25は、浴槽に設けられる。浴槽排水栓25が開くことで、浴槽内の水や湯が排出される。
【0036】
また、遠隔操作システム1は、リモコン40から受信した信号に基づいて機能ユニット20の動作を制御する制御部30を備える。制御部30は、例えばマイコンなどを含む回路装置である。制御部30からの信号に基づいて、機能ユニット20は動作することができる。制御部30は、受信部31と、判定部32、駆動指令部33と、を有する。
【0037】
受信部31は、リモコン40からの電波(無線信号)を受信するアンテナ等の受信モジュールである。使用者がリモコン40に設けられたスイッチやボタン等を操作すると、リモコン40は、使用者の操作に応じて電波(無線信号)を送信する。受信部31は、リモコン40から送信された信号を受信すると、機能ユニット20の操作に関する信号を判定部32へ送信する。
なお、リモコン40と制御部30との間の通信は、有線通信であってもよい。
【0038】
判定部32は、機能ユニット20の操作に関する信号を受信部31から受信すると、受信した信号に基づいて機能ユニット20の運転の実行を判定する。判定部32は、判定した結果に関する信号を駆動指令部33へ送信する。駆動指令部33は、判定部32からの信号を受信すると、機能ユニット20の動作を制御する信号を機能ユニット20へ送信する。機能ユニット20は、駆動指令部33からの信号に基づいて動作する。
なお、制御部30と機能ユニット20との通信は、有線通信であっても無線通信(例えば電波通信)であってもよい。また、制御部30は、機能ユニット20にそれぞれ設けられていてもよいし、特定のユニットのみに設けられていてもよい。
【0039】
リモコン40は、使用者によって機能ユニット20の運転の操作が入力される入力部50を有しており、入力部50に入力された操作情報は、無線信号として制御部30の受信部31へ送信される。
【0040】
また、リモコン40は、報知手段としてのLED部60を有している。入力部50への第一入力操作または第ニ入力操作が行われると、第一入力操作または第ニ入力操作に応じてLED部60が点滅または点灯する。
【0041】
次に、図3を参照して、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンについて説明する。
【0042】
図3は、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンの概略図である。
【0043】
図3に示すように、リモコン40の入力部50は、乾燥ボタン51、暖房ボタン52、照明ボタン53、給湯ボタン54、掃除ボタン55、排水栓ボタン56、連動ボタン57、停止ボタン58と、を有している。なお、乾燥ボタン51、暖房ボタン52、照明ボタン53、給湯ボタン54、掃除ボタン55、排水栓ボタン56は、複数の機能ユニット20の空調機器21、給湯器22、照明23、掃除機器24、浴槽排水栓25にそれぞれ対応するボタンであり、各機能ユニット20の運転操作ボタンである。
【0044】
連動ボタン57は、複数の機能ユニット20が連動運転可能な場合に、連動可能な機能ユニット20の連動運転の開始ボタンである。言い換えると、連動ボタン57を操作することで、例えば機能ユニット20の空調機器21と掃除機器24が連動して駆動する。また、例えば機能ユニット20の掃除機器24と浴槽排水栓25が連動して駆動する。
なお、連動運転する機能ユニット20の組み合わせは適宜設定可能に構成されており、いずれの機能ユニット同士を連動させてもよい。
このように、複数の機能ユニット20が連動し、リモコン40には、各機能ユニット20が連動する連動ボタン57が設けられている。これにより、リモコン40の操作回数を減らすことができ、リモコン40の使い勝手をより向上させることができる。
【0045】
また、運転操作ボタンである、乾燥ボタン51、暖房ボタン52、照明ボタン53、給湯ボタン54、掃除ボタン55、排水栓ボタン56、連動ボタン57の上方には、LED部60が設けられている。
【0046】
停止ボタン58は、機能ユニット20の駆動を停止するボタンであり、停止ボタン58が操作されると、機能ユニット20の駆動を停止するよう、制御部30に信号が送信される。この停止ボタン58を操作すると、後述する第一入力操作のみ(1回の操作のみ)で、機能ユニット20の運転を停止する。このように、停止ボタン58によって、停止するときは、素早く機能ユニットを停止することができるため、安全性を向上させることができる。
【0047】
次に、図4を参照して、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムの制御について説明する。
【0048】
図4は、本発明の第一実施形態に係る遠隔操作システムの制御を表すフローチャートである。
【0049】
図4に示すように、機能ユニット20の電源が投入される等によって、第一実施形態に係る遠隔操作システム1の制御が開始されると、第一入力操作として、運転操作ボタンが操作されたか否かを判断する(ステップS101)。運転操作ボタンが操作されると、LED部60が点滅し(ステップS102)、リモコン40の操作者に対して、第一入力操作が行われたことを報知する。
【0050】
続いて、第ニ入力操作として、再び運転操作ボタンが操作されたか否かを判断する(ステップS103)。言い換えると、第一入力操作として操作した運転操作ボタンと同じ運転操作ボタンが再び操作される(第ニ入力操作)と、対応するLED部60が点灯し(ステップS104)、リモコン40の操作者に対して、第ニ入力操作が行われたことを報知する。
なお、第一入力操作として運転操作ボタンが操作されてから、第ニ入力操作として再び運転操作ボタンが操作されずに所定時間経過したときは、再びステップS101に戻るように制御されてもよい。
【0051】
続いて、ステップS105において、判定部32によって第ニ入力操作が行われたと判定し、第一入力操作及び第ニ入力操作で操作された運転操作ボタンに対応する機能ユニット20を駆動するように、判定部32から駆動指令部33へ信号を送信する。そして、第一入力操作及び第ニ入力操作で操作された運転操作ボタンに対応する機能ユニット20が駆動する。詳しくは、駆動指令部33から対応する機能ユニット20へ駆動指令信号を送信する。
【0052】
続いて、第一入力操作もしくは第ニ入力操作が行われてから所定時間経過したか否かを判断する(ステップS106)。所定時間経過した場合は処理を終了する。
一方で、ステップS106において、所定時間経過していない場合は、別の運転操作ボタンが操作されたか否かを判断する(ステップS107)。別の運転操作ボタンが操作されると、対応するLED部60が点灯し(ステップS108)、別の運転操作ボタンに対応する機能ユニット20を駆動するように、判定部32から駆動指令部33へ信号を送信する。そして、別の運転操作ボタンに対応する機能ユニット20を駆動する(ステップS109)。言い換えると、はじめの第ニ入力操作を行ってから所定時間の間は、別の機能ユニットは、運転操作ボタンへの第一入力操作のみで、対応する機能ユニットを駆動することができる。
つまり、第一入力操作または第二入力操作が行われてから所定時間が経過するまでの間は、運転操作ボタンの操作(第一入力操作)で、複数の機能ユニット20の操作が可能となる。
【0053】
このように、本発明の一態様に係る遠隔操作システム1によれば、入力部50の運転操作ボタンへの入力操作を少なくとも2回行うことによって機能ユニット20を駆動するため、例えば無意識にリモコン40の操作を行ってしまった場合であっても、機能ユニット20が駆動されてしまうことが抑制される。換言すると、使用者の意志があった場合にのみ、確実に機能ユニット20を駆動することができる。また、入力操作を2回行うという簡易な構成のため、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作可能なリモコン40の誤操作を抑制することができる。
【0054】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システム1のように、機能ユニット20が複数の機器によって構成されている場合、各機能ユニット20を駆動させるとき、各機能ユニット20に対して入力操作を少なくとも2回ずつ行うことは非常に面倒である。本構成によれば、最初の第ニ入力操作後は、各運転操作ボタンを押すことで各機能ユニット20が駆動可能に構成されている。そのため、リモコン40の操作回数を減らすことができ、リモコン40の使い勝手をより向上させることができる。
【0055】
さらに、本発明の一態様に係る遠隔操作システム1によれば、報知手段であるLED部60によって、第一入力操作または第ニ入力操作が行われたことを報知するため、使用者が、例えば第ニ入力操作を失念した、もしくは、第ニ入力操作を行うことを認知していない場合に、第ニ入力操作が行われずに、機能ユニット20が駆動されないといったことを抑制することができる。そのため、リモコン40の使い勝手をより向上させることができる。
【0056】
また、ここで、遠隔操作可能なリモコンが無線式である場合、設置場所を選ばないので、設置式のリモコンと比べて操作性は向上するが、無線式のリモコンは持ち運びが自由であるため、設置式のリモコンに比べて誤操作される確率が高い。リモコンが誤操作されると、誤操作のまま機能ユニットの駆動が継続してしまうおそれがある。設置式のリモコンは、通常人の目につきやすい場所に設置されているため、誤操作された後でも動作状態を容易に視認することができるが、無線式のリモコンは、使用者が意図しないと視認することは難しい。
そこで、本発明の一態様に係る遠隔操作システム1によれば、リモコンが無線式であるためリモコンの使い勝手を維持しつつ、無線式のリモコンの誤操作をより確実に抑制することができる。
【0057】
(第二実施形態)
【0058】
次に、図5を参照して、本発明の第ニ実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンについて説明する。なお、前述した各実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、説明は省略する。
【0059】
図5は、本発明の第ニ実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンの概略図である。
【0060】
図5に示すように、第ニ実施形態に係る遠隔操作システム10においては、前述した遠隔操作システム1に比べて、リモコン40に確定ボタン59が設けられている。
確定ボタン59は、機能ユニット20の動作を確定するボタンである。運転操作ボタンである、乾燥ボタン51、暖房ボタン52、照明ボタン53、給湯ボタン54、掃除ボタン55、排水栓ボタン56、連動ボタン57を操作した後に、確定ボタンを操作すると、操作した運転操作ボタンに応じて、機能ユニット20が駆動する。
【0061】
次に、図6を参照して、本発明の第ニ実施形態に係る遠隔操作システムの制御について説明する。
【0062】
図6は、本発明の第ニ実施形態に係る遠隔操作システムの制御を表すフローチャートである。
【0063】
図6に示すように、機能ユニット20の電源が投入される等によって、第ニ実施形態に係る遠隔操作システム10の制御が開始されると、第一入力操作として、運転操作ボタンが操作されたか否かを判断する(ステップS201)。運転操作ボタンが操作されると、LED部60が点滅し(ステップS202)、リモコン40の操作者に対して、第一入力操作が行われたことを報知する。
【0064】
続いて、ステップS203において、別の運転操作ボタンが操作されたか否かを判断する。別の運転操作ボタンが操作される(第一入力操作)と、対応するLED部60が点滅し(ステップS204)、リモコン40の操作者に対して、第一入力操作が行われたことを報知する。言い換えると、第一入力操作として、運転操作ボタンを複数選択可能に構成されている。
【0065】
続いて、第ニ入力操作として、確定ボタン59が操作されたか否かを判断する(ステップS205)。確定ボタン59が操作されると、第一入力操作として選択操作された運転操作ボタンに対応するLED部が点灯し(ステップS206)、リモコン40の操作者に対して、第ニ入力操作が行われたことを報知する。
なお、第一入力操作として運転操作ボタンが操作されてから、第ニ入力操作として確定ボタン59が操作されずに所定時間経過したときは、再びステップS201に戻るように制御されてもよい。
【0066】
続いて、ステップS207において、判定部32によって第ニ入力操作が行われたと判定し、第一入力操作で選択操作された運転操作ボタンに対応する機能ユニット20を駆動するように、判定部32から駆動指令部33へ信号を送信する。そして、第一入力操作で選択操作された運転操作ボタンに対応する機能ユニット20が駆動する。詳しくは、駆動指令部33から対応する機能ユニット20へ駆動指令信号を送信する。
【0067】
このように、本発明の一態様に係る遠隔操作システム10によれば、入力部50の運転操作ボタンへの入力操作と、確定ボタン59への入力操作と、の少なくとも2回入力操作行うことによって機能ユニット20を駆動するため、例えば無意識にリモコン40の操作を行ってしまった場合であっても、機能ユニット20が駆動されてしまうことが抑制される。換言すると、使用者の意志があった場合にのみ、確実に機能ユニット20を駆動することができる。また、入力操作を2回行うという簡易な構成のため、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作可能なリモコン40の誤操作を抑制することができる。
【0068】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システム10によれば、各機能ユニット20の各運転操作ボタンを選択した後、最後に確定ボタン59を押すことで、選択された運転操作ボタンに対応する各機能ユニット20が駆動するので、リモコン40の操作回数を減らすことができ、リモコン40の使い勝手をより向上させることができる。
【0069】
さらに、本発明の一態様に係る遠隔操作システム10によれば、報知手段であるLED部60によって、第一入力操作または第ニ入力操作が行われたことを報知するため、使用者が、例えば第ニ入力操作を失念した、もしくは、第ニ入力操作を行うことを認知していない場合に、第ニ入力操作が行われずに、機能ユニット20が駆動されないといったことを抑制することができる。そのため、リモコン40の使い勝手をより向上させることができる。
【0070】
(第三実施形態)
【0071】
次に、図7を参照して、本発明の第三実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンについて説明する。なお、前述した各実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、説明は省略する。
【0072】
図7は、本発明の第三実施形態に係る遠隔操作システムのリモコンの概略図である。
【0073】
図7に示すように、第三実施形態に係る遠隔操作システム100においては、前述した遠隔操作システム1に比べて、リモコン40が表示パネル80を有している。
表示パネル80は、タッチ式の液晶パネルであり、使用者の手が触れることで、表示パネル80に表示されるボタンを操作することができる。また、表示パネル80上には、運転操作ボタンである、乾燥ボタン51、暖房ボタン52、照明ボタン53、給湯ボタン54、掃除ボタン55、排水栓ボタン56、連動ボタン57が表示される。一方で、停止ボタン58は、表示パネル80とは別に設けられている。また、表示パネル80は、所定時間操作されないと、消灯するように構成されている。
【0074】
次に、図8を参照して、本発明の第三実施形態に係る遠隔操作システムの制御について説明する。
【0075】
図8は、本発明の第三実施形態に係る遠隔操作システムの制御を表すフローチャートである。
【0076】
図8に示すように、機能ユニット20の電源が投入される等によって、第三実施形態に係る遠隔操作システム100の制御が開始されると、第一入力操作として、表示パネル80がタッチ操作されたか否かを判断する(ステップS301)。表示パネル80がタッチ操作されると、表示パネル80が点灯し(ステップS302)、リモコン40の操作者に対して第一入力操作が行われたことを報知する。表示パネル80が点灯すると同時に、表示パネル80上に運転操作ボタンが表示される。
【0077】
続いて、第ニ入力操作として、表示パネル80上の運転操作ボタンが操作されたか否かを判断する(ステップS303)。運転操作ボタンが操作されると、ステップS304へ進み、判定部32によって第ニ入力操作が行われたと判定し、第ニ入力操作で操作された運転操作ボタンに対応する機能ユニット20を駆動するように、判定部32から駆動指令部33へ信号を送信する。そして、第ニ入力操作で操作された運転操作ボタンに対応する機能ユニット20が駆動する。詳しくは、駆動指令部33から対応する機能ユニット20へ駆動指令信号を送信する。
【0078】
続いて、第一入力操作もしくは第ニ入力操作が行われてから所定時間経過したか否かを判断する(ステップS305)。所定時間経過した場合は、表示パネル80を消灯し(ステップS308)、処理を終了する。
一方で、ステップS305において、所定時間経過していない場合は、別の運転操作ボタンが操作されたか否かを判断する(ステップS306)。別の運転操作ボタンが操作されると、別の運転操作ボタンに対応する機能ユニット20を駆動するように、判定部32から駆動指令部33へ信号を送信する。そして、別の運転操作ボタンに対応する機能ユニット20を駆動する(ステップS307)。言い換えると、はじめの第ニ入力操作を行ってから所定時間の間は、別の機能ユニットは、運転操作ボタンへの第一入力操作のみで、対応する機能ユニットを駆動することができる。
このように、第一入力操作または第二入力操作が行われてから所定時間が経過するまでの間は、運転操作ボタンの操作(第一入力操作)で、複数の機能ユニット20の操作が可能となる。
【0079】
このように、本発明の一態様に係る遠隔操作システム100によれば、この構成によれば、表示パネル80へのタッチ入力と、運転操作ボタンへの入力操作と、の入力操作を少なくとも2回行うことによって機能ユニット20を駆動するため、例えば無意識にリモコン40の操作を行ってしまった場合であっても、機能ユニット20が駆動されてしまうことが抑制される。換言すると、使用者の意志があった場合にのみ、確実に機能ユニット20を駆動することができる。また、入力操作を2回行うという簡易な構成のため、使い勝手を維持しつつ、遠隔操作可能なリモコン40の誤操作を抑制することができる。
【0080】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システム100によれば、最初の第ニ入力操作後は、各運転操作ボタンを押すことで各機能ユニット20が駆動可能に構成されている。そのため、リモコン40の操作回数を減らすことができ、リモコン40の使い勝手をより向上させることができる。
【0081】
また、本発明の一態様に係る遠隔操作システム100によれば、表示パネル80が点灯することによって、第一入力操作が行われたことを報知するため、使用者が、例えば第ニ入力操作を失念した、もしくは、第ニ入力操作を行うことを認知していない場合に、第ニ入力操作が行われずに、機能ユニット20が駆動されないといったことを抑制することができる。そのため、リモコン40の使い勝手をより向上させることができる。
【0082】
さらに、本発明の一態様に係る遠隔操作システム100によれば、第一入力操作を受け付けた後に、液晶の表示パネル80が点灯するため、リモコン40の操作者は、第一入力操作が行われたことを容易に認識することができる。
【0083】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0084】
例えば、所定の部屋が浴室2や洗面所3、トイレ室4である構成を説明したが、所定の部屋外から操作可能な操作システムであればよく、所定の部屋をリビング5、所定の部屋外を浴室2や、洗面所3、トイレ室4としてもよい。この場合、リビング5に設けられる機能ユニットとしては、例えば、照明やキッチンに設けられる水栓の給湯器や浄水器等が挙げられる。
【符号の説明】
【0085】
1、10、100 遠隔操作システム
2 浴室
3 洗面所
4 トイレ
5 リビング
20 機能ユニット
21 空調機器
22 給湯器
23 照明
24 掃除機器
25 浴槽排水栓
30 制御部
31 受信部
32 判定部
33 駆動指令部
40 リモコン
50 入力部
51 乾燥ボタン
52 暖房ボタン
53 照明ボタン
54 給湯ボタン
55 掃除ボタン
56 排水栓ボタン
57 連動ボタン
58 停止ボタン
59 確定ボタン
60 LED部(報知手段)
80 表示パネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8