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特許7064899車両運行情報収集装置及び車両運行情報管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-27
(45)【発行日】2022-05-11
(54)【発明の名称】車両運行情報収集装置及び車両運行情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/08 20090101AFI20220428BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20220428BHJP
   H04W 4/44 20180101ALI20220428BHJP
   G07B 13/00 20060101ALI20220428BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20220428BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20220428BHJP
【FI】
H04W72/08
H04W84/12
H04W4/44
G07B13/00 L
G08G1/00 D
G08G1/09 F
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018026230
(22)【出願日】2018-02-16
(65)【公開番号】P2019145912
(43)【公開日】2019-08-29
【審査請求日】2021-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】小林 剛士
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-063236(JP,A)
【文献】特開2016-192638(JP,A)
【文献】特開2013-141126(JP,A)
【文献】特開2016-181156(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
G07B 13/00
G08G 1/00
G08G 1/09
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されて該車両の走行内容に応じた賃走料金を算出し表示する賃走料金メータに設けられ、前記賃走料金メータで生成された車両の運行情報を収集する収集部と、
前記車両に搭載され、前記収集部が収集した前記運行情報が解析されるセンタ側のアクセスポイントとの間で、無線LANによる通信を行う通信部と、
前記賃走料金メータに入力され前記車両の営業状態を示すタリフ状態が空車タリフである場合に、前記通信部において受信された無線LANの通信信号の信号強度を、前記センタ側のアクセスポイントを含むアクセスポイント別に測定する測定部と、
前記測定部が測定したアクセスポイント別の前記通信信号の信号強度の情報と、前記センタ側のアクセスポイントを除く他の各アクセスポイントの通信にそれぞれ使用中のチャネルの情報とを含む、前記通信部の通信状態情報を、前記通信部の無線LANによる通信を利用して前記センタに送信する情報送信部と、
前記通信部の通信に使用するチャネルを、前記通信状態情報に基づいて前記センタにおいて決定されたチャネルに設定する設定部と、
を備える車両運行情報収集装置。
【請求項2】
前記賃走料金メータは、前記車両の走行内容に応じた賃走料金を算出して表示し、前記通信部は、前記車両の入庫時に、前記収集部が収集した前記車両の運行情報を前記賃走料金メータから受け取って前記センタに送信する請求項1記載の車両運行情報収集装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の車両運行情報収集装置と、
前記車両運行情報収集装置の通信部が搭載された車両の前記車両運行情報収集装置の収集部が収集した運行情報が解析されるセンタに設けられ、前記車両運行情報収集装置の情報送信部により送信されて前記センタ側のアクセスポイントで受信された通信信号の通信状態情報に基づいて、前記車両運行情報収集装置の通信部の通信に使用するチャネルを決定する決定部と、
前記センタに設けられ、前記センタ側のアクセスポイントの通信設定における、前記通信部との通信に使用するチャネルの設定を、前記決定部が決定したチャネルに変更する設定変更部と、
を備える車両運行情報解析装置と、
を有する車両運行情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運行情報を収集する車両運行情報収集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両運行情報収集装置は、例えば、営業目的での走行を行う車両(タクシー、貨物輸送用トラック等)に搭載される。そして、各種の目的(例えば、車両の運行管理、燃費管理、乗員の労務管理等)に利用するための車両の運行情報が、車両運行情報収集装置によって収集される。
【0003】
車両運行情報収集装置が収集した運行情報は、従来は、可搬型の記録媒体(メモリカード等)に記録して、情報を管理するセンタに設置された運行情報の解析装置にオフラインで受け渡していた。しかし、近年では、収集した運行情報を無線でセンタの解析装置にオンラインで受け渡すことも行われている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-63236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両運行情報収集装置が収集した運行情報を無線でセンタに受け渡すのに、無線LANを利用する場合は、無線LANのアクセスポイントを車両運行情報収集装置に設定する。
【0006】
このとき、周辺の無線LANにおけるアクセスポイントと子機との間で行われている通信が、自らの通信の障害とならないチャネルを、通信に使用するチャネルとして設定する必要がある。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、収集した運行情報をセンタに受け渡すのに利用する無線LANのアクセスポイントと良好な通信状態で通信を行えるチャネルを、通信に使用するチャネルとして設定させることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本発明の第1の態様による車両運行情報収集装置は、
車両の運行情報を収集する収集部と、
前記車両に搭載され、前記収集部が収集した前記運行情報が解析されるセンタ側のアクセスポイントとの間で、無線LANによる通信を行う通信部と、
前記通信部において受信された無線LANの通信信号の信号強度を、前記センタ側のアクセスポイントを含むアクセスポイント別に測定する測定部と、
前記測定部が測定したアクセスポイント別の前記通信信号の信号強度の情報と、前記センタ側のアクセスポイントを除く他の各アクセスポイントの通信にそれぞれ使用中のチャネルの情報とを含む、前記通信部の通信状態情報を、前記通信部の無線LANによる通信を利用して前記センタに送信する情報送信部と、
前記通信部の通信に使用するチャネルを、前記通信状態情報に基づいて前記センタにおいて決定されたチャネルに設定する設定部と、
を備える。
【0009】
本発明の第1の態様による車両運行情報収集装置によれば、車両に搭載された通信部において受信された無線LANの通信信号の信号強度が測定部で測定される。この信号強度は、通信部を搭載した車両の収集部が収集した運行情報が解析されるセンタ側のアクセスポイントを含むアクセスポイント別に測定される。
【0010】
そして、測定部が測定したアクセスポイント別の通信信号の信号強度の情報と、センタ側のアクセスポイントを除く他の各アクセスポイントの通信にそれぞれ使用中のチャネルの情報とを含む、通信部の通信状態情報を、情報送信部が通信部の無線LANによる通信を利用してセンタに送信する。
【0011】
このため、センタ側で、他の各アクセスポイントの通信信号の信号強度とセンタ側のアクセスポイントの通信信号の信号強度との比較結果、及び、他の各アクセスポイントの通信に使用中のチャネルから、他の各アクセスポイントの通信信号がセンタ側のアクセスポイントとの通信の障害とならないチャネルを、通信部の通信に使用するチャネルとして決定させることができる。
【0012】
よって、通信部の通信に使用するチャネルを、設定部が、通信状態情報に基づいてセンタにおいて決定されたチャネルに設定することで、センタ側のアクセスポイントとの間で良好な通信状態で通信を行えるチャネルを、通信に使用するチャネルとして設定させることができる。
【0013】
また、本発明の第2の態様による車両運行情報収集装置は、本発明の第1の態様による車両運行情報収集装置において、前記収集部は、前記車両に搭載されて該車両の走行内容に応じた賃走料金を算出し表示する賃走料金メータに設けられていて、該賃走料金メータで生成された前記車両の運行情報を収集し、前記通信部は、前記車両の入庫時に、前記収集部が収集した前記車両の運行情報を前記賃走料金メータから受け取って前記センタに送信する。
【0014】
本発明の第2の態様による車両運行情報収集装置によれば、本発明の第1の態様による車両運行情報収集装置において、タクシー車両や運転代行業者の伴走車等の車両の走行内容に応じた賃走料金を算出し表示する賃走料金メータが生成した車両の運行情報を収集部が収集する。そして、タクシー車両や運転代行業者の伴走車等の車両の入庫時に、賃走料金メータから車両の運行情報を受け取った通信部が、収集部により収集された車両の運行情報をセンタに送信する。
【0015】
このため、賃走料金メータで生成されたタクシー車両や運転代行業者の伴走車等の車両の運行情報を、無線LANを利用してセンタに送信する場合に、センタ側のアクセスポイントとの間で良好な通信状態で通信を行えるチャネルを、通信に使用するチャネルとして設定させることができる。
【0016】
さらに、上記目的を達成するため本発明の第3の態様による車両運行情報管理システムは、
本発明の第1又は第2の態様による車両運行情報収集装置と、
前記車両運行情報収集装置の収集部が収集した前記車両運行情報収集装置の通信部が搭載された車両の運行情報が解析されるセンタに設けられ、前記車両運行情報収集装置の情報送信部により送信されて前記センタ側のアクセスポイントで受信された通信信号の通信状態情報に基づいて、前記車両運行情報収集装置の通信部の通信に使用するチャネルを決定する決定部と、
前記センタに設けられ、前記センタ側のアクセスポイントの通信設定における、前記通信部との通信に使用するチャネルの設定を、前記決定部が決定したチャネルに変更する設定変更部と、
を備える車両運行情報解析装置と、
を有する。
【0017】
本発明の第3の態様による車両運行情報管理システムによれば、本発明の第1又は第2の態様による車両運行情報収集装置の収集部が収集した車両運行情報収集装置の通信部が搭載された車両の運行情報が解析されるセンタに設けられた車両運行情報解析装置の決定部において、車両運行情報収集装置の情報送信部により送信されてセンタ側のアクセスポイントで受信された通信信号の通信状態情報に基づいて、車両運行情報収集装置の通信部の通信に使用するチャネルが決定される。
【0018】
そして、センタに設けられた車両運行情報解析装置の設定変更部において、センタ側のアクセスポイントの通信設定における、車両運行情報収集装置の通信部との通信に使用するチャネルの設定が、決定部が決定したチャネルに変更される。このため、車両運行情報収集装置の設定部も、車両運行情報収集装置の通信部の通信に使用するチャネルを、決定部が決定して設定変更部が設定変更したチャネルに変更することになる。
【0019】
したがって、車両運行情報収集装置の通信部とセンタ側のアクセスポイントとの間で良好な通信状態で通信を行えるチャネルを、通信に使用するチャネルとして、センタ側のアクセスポイントの通信設定と、車両運行情報収集装置の通信部の通信に使用するチャネルとに、それぞれ反映させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、収集した運行情報をセンタに受け渡すのに利用する無線LANのアクセスポイントと良好な通信状態で通信を行えるチャネルを、通信に使用するチャネルとして設定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る運行情報管理システムの概略構成を示す説明図である。
図2図1の表示部に表示されるデフォルト画面を示す説明図である。
図3図1の表示部に表示されるメニュー画面を示す説明図である。
図4図1の運行情報管理システムにおいて、車両の無線LANBOXで受信された無線LANの通信信号の信号強度の情報と各無線LANの通信に使用中のチャネルの情報とを含む通信状態情報を、車両から無線LANを利用して事務所のサーバに送信する様子を示す説明図である。
図5図1の演算部(CPU)がROMに格納されたプログラムにしたがい実行する通信信号の信号強度測定処理の手順を示すフローチャートである。
図6図1の表示部に表示される自己診断画面を示す説明図である。
図7図1の表示部に表示される無線LANの通信確認画面を示す説明図である。
図8図1の表示部に表示される無線LANの現地調査画面を示す説明図である。
図9図1の運行情報解析装置のCPUがROMに格納されたプログラムにしたがい実行するアクセスポイントの通信設定処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
【0023】
以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0024】
図1は本発明の一実施形態に係る運行情報管理システムの概略構成を示す説明図である。図1に示す本実施形態の車両運行情報管理システム1は、タクシー車両3(請求項中の車両に相当)に搭載されるタクシーメータ(請求項中の賃走料金メータに相当)5及び無線LANBOX7(請求項中の通信部に相当)を有している。本実施形態では、タクシーメータ5と無線LANBOX7とで、請求項中の車両運行情報収集装置を構成している。
【0025】
また、車両運行情報管理システム1は、無線LANのアクセスポイント9を介して無線LANBOX7と無線による通信を行うセンタ11の運行情報解析装置13(請求項中の車両運行情報解析装置に相当)を有している。
【0026】
タクシーメータ5は、タクシー車両3の走行内容に応じた賃走料金を算出し表示するもので、設定データ格納部(ROM)52に格納されたプログラムにしたがって各種の処理を行う演算部(CPU)51を有している。
【0027】
演算部(CPU)51は、実車中のタクシー車両3の賃走料金を算出する。賃走料金の算出の際には、操作部53の操作によって入力されたタクシー車両3の営業状態(タリフ状態)が参照される。
【0028】
また、賃走料金の算出の際には、設定データ格納部(ROM)52に記憶された料金制や、速度パルス入力I/F(インタフェース、以下同じ)55に入力される速度パルスが参照される。速度パルスは、タクシー車両3の走行速度に応じて不図示の速度センサから速度パルス入力I/F55に入力される。
【0029】
そして、演算部(CPU)51は、算出した賃走料金を表示部56に表示させる。表示部56は、例えば、液晶パネルとタッチセンサとを組み合わせたタッチパネルによって構成することができる。
【0030】
演算部(CPU)51は、賃走料金を算出し表示させる他、タクシー車両3の運行情報を収集し、営業データ格納部(RAM)57に記憶させる。したがって、演算部(CPU)51は、請求項中の収集部に相当している。
【0031】
営業データ格納部(RAM)57に記憶させたタクシー車両3の運行情報は、タクシー車両3がセンタ11に入庫した際に、メモリカードR/W部54に装填された乗務員専用のメモリカード(図示せず)に書き移すようにしてもよい。
【0032】
しかし、本実施形態では、タクシー車両3がセンタ11に入庫した際に、営業データ格納部(RAM)57に記憶させたタクシー車両3の運行情報を、無線LANを利用して、無線LANBOX7からセンタ11側のアクセスポイント9に送信する。詳細については後述する。
【0033】
演算部(CPU)51が収集するタクシー車両3の運行情報は、例えば、タクシー車両3の実車中及び空車中の総走行距離、実車中の走行距離、実車となった営業回数、賃走料金の合計を算出するための基本料金や追加料金の課金回数等を示す指数データを含んでいる。この指数データは、随時最新の値に更新される。
【0034】
なお、タクシー車両3の運行情報は運転日報データを含んでいてもよい。運転日報データは、タクシー車両3の燃費管理や乗務員の労務管理等に用いるデータである。運転日報データは、乗務員の1回の乗務中における運転状態を含んでいる。運転状態は、例えば、走行速度の推移、休憩の開始及び終了時間等を含んでいる。運転日報データは、乗務員の1回の乗務中に時系列で収集されて営業データ格納部(RAM)57に記憶される。
【0035】
さらに、演算部(CPU)51は、操作部53の操作によってセンタ11の車庫(図示せず)への入庫が指定されると、営業データ格納部(RAM)57に記憶させたタクシー車両3の運行情報を、外部I/F58を介して無線LANBOX7に出力する。
【0036】
図2は、表示部56に表示されるデフォルト画面を示す説明図である。デフォルト画面は、タクシーメータ5のタリフ状態が空車のときに表示部56に表示される。なお、デフォルト画面の右端に表示された「空車」、「実車」、「支払」、「高速」、「迎車」は、表示部56の右側に配置された5つのタリフボタン(図示せず)に割り当てられたタリフを示している。現在のタクシーメータ5のタリフ状態は、表示部56の左上に表示される。
【0037】
なお、タリフボタンに割り当てるタリフは、操作部53の操作によって変更することができる。
【0038】
また、デフォルト画面の下部に表示された「女性」、「男性」、「早割」、「貸切」、「予約」は、タクシーメータ5のタリフ状態が実車や空車のタリフ状態のときに、タクシー車両3の運行情報として入力する情報やイベントを示している。さらに、デフォルト画面の中央に表示された「メニュー」、「入庫」は、タクシーメータ5で行う処理の選択肢を示している。
【0039】
これらの「女性」、「男性」、「早割」、「貸切」、「予約」、「メニュー」、「入庫」は、タクシー車両3の乗務員がタッチ操作することで入力が受け付けられる表示ボタンである。この表示ボタンも、タクシーメータ5の操作部53に含まれる。
【0040】
そして、実車のタリフ状態のときに「女性」や「男性」、「早割」の表示ボタンがタッチ操作されると、乗客として「女性」や「男性」の人数が登録され、あるいは、運賃の算出に用いる料金制に「早割」が適用される。
【0041】
また、空車のタリフ状態のときに「貸切」や「予約」の表示ボタンがタッチ操作されると、タクシー車両3のダッシュボード上のウインドウサイン(図示せず)の表示が「空車」から「貸切」や「予約」に切り替えられる。そして、「貸切」や「予約」のイベントが運行情報として収集され、営業データ格納部(RAM)57に記憶される。
【0042】
さらに、空車のタリフ状態のときに「メニュー」の表示ボタンがタッチ操作されると、表示部56の表示がデフォルト画面から後述するメニュー画面に切り替わる。また、空車のタリフ状態のときに「入庫」の表示ボタンがタッチ操作されると、タクシーメータ5において入庫処理が行われる。入庫処理では、営業データ格納部(RAM)57に記憶させたタクシー車両3の運行情報が、外部I/F58を介して無線LANBOX7に出力される。
【0043】
図3は、表示部56に表示されるメニュー画面を示す説明図である。メニュー画面は、図2のデフォルト画面において「メニュー」の表示ボタンがタッチ操作されると表示部56に表示される。
【0044】
メニュー画面は、タクシーメータ5の保守に関するメニューを選択するための画面である。メニュー画面には、「システム設定」、「調整機能」、「自己診断」、「検定モード」、「印字」、「車両設定」、「メンテナンスモード」、「Ver(バージョン)確認」、「G(加速度)センサ_ジャイロ」の9つのメニューの表示ボタンが表示される。
【0045】
図1に示す無線LANBOX7は、設定されたSSID(識別名)のアクセスポイントとの間で、無線LANによる通信を行う。本実施形態では、運行情報解析装置13が接続されたセンタ11側のアクセスポイント9のSSID(識別名)やパスワード(暗号化キー)が、無線LANBOX7に設定される。
【0046】
SSIDやパスワードの設定は、無線LANBOX7が自前で入力部(図示せず)を有している場合は、その入力部を用いて行うことができる。無線LANBOX7が自前の入力部を持たない場合は、SSIDやパスワードの設定に、タクシーメータ5の操作部53を利用してもよい。その場合、操作部53から入力されたSSIDやパスワードは、演算部(CPU)51及び外部I/F58を介して無線LANBOX7に入力される。
【0047】
なお、無線LANBOX7が通信相手のアクセスポイントに通信信号を送信する際に用いるチャネルは、運用開始時はデフォルトのチャネルに設定される。また、運用開始後は、無線LANBOX7が受信した通信相手のアクセスポイントからの通信信号の送信に使用されたチャネルに設定される。
【0048】
センタ11の運行情報解析装置13は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ(パソコン)で構成することができる。
【0049】
パソコンの不図示のCPUは、ROM(図示せず)に格納されたプログラムを実行することで、無線LANBOX7から送信されたタクシー車両3の運行情報を、アクセスポイント9を通じて受け取って解析する。
【0050】
そして、パソコンのCPUは、ROMのプログラムを実行することで、タクシー車両3の運行情報の解析結果から、例えば、乗務員の運転日報を作成したり、タクシー車両3の燃費管理や乗務員の労務管理等に用いるデータを作成することができる。
【0051】
なお、アクセスポイント9がタクシー車両3の無線LANBOX7との通信に用いるチャネルは、運行情報解析装置13から入力されてアクセスポイント9に設定される。
【0052】
ここで、無線LANBOX7との通信に用いるチャネルは、無線LANBOX7において受信される他のアクセスポイント(図示せず)からの通信信号が、無線LANBOX7とアクセスポイント9との通信の障害とならないチャネルとする必要がある。そのためには、タクシー車両3の無線LANBOX7がアクセスポイント9と通信する場所の通信状態を調べる必要がある。
【0053】
特定の場所における通信状態の測定は、例えば、専用の測定機器を携帯型のパーソナルコンピュータに接続して行うことができる。しかし、無線LANBOX7は電波を遮断又は反射するタクシー車両3に搭載されているので、専用の測定機器が屋外で測定した通信状態が、タクシー車両3の無線LANBOX7の通信状態と一致するとは限らない。
【0054】
そこで、本実施形態の車両運行情報管理システム1では、図4の説明図に示すように、タクシーメータ5の操作部53の操作によって、タクシーメータ5の演算部(CPU)51が無線LANBOX7の通信状態を測定し、アクセスポイント9を通じてセンタ11の運行情報解析装置13に送信する構成とした。
【0055】
以下、タクシーメータ5の演算部(CPU)51が設定データ格納部(ROM)52に格納されたプログラムにしたがって実行する無線LANBOX7の通信状態の測定処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
まず、タクシーメータ5の演算部(CPU)51は、タクシーメータ5のタリフ状態が空車であるか否かを確認し(ステップS1)、空車でない場合は(ステップS1でNO)、タクシーメータ5のタリフ状態が空車になるまでステップS1をリピートする。
【0057】
また、タクシーメータ5のタリフ状態が空車である場合は(ステップS1でYES)、図3のメニュー画面で「自己診断」の表示ボタンがタッチ操作(自己診断押下)されたか否かを確認し(ステップS3)、「自己診断」の表示ボタンがタッチ操作されていない状態で(ステップS3でNO)、メニュー画面左下の「終了」の表示ボタンがタッチ操作(終了ボタン押下)されたら(ステップS5)、ステップS1にリターンする。
【0058】
一方、「自己診断」の表示ボタンがタッチ操作された場合は(ステップS3でYES)、表示部56に表示される自己診断画面において「無線LAN」の表示ボタンがタッチ操作(無線LAN押下)されたか否かを確認する(ステップS7)。
【0059】
図6は、表示部56に表示される自己診断画面を示す説明図である。自己診断画面は、図3のメニュー画面で「自己診断」の表示ボタンがタッチ操作されると表示部56に表示される。
【0060】
自己診断画面は、タクシーメータ5の各部の自己診断に関するメニューを選択するための画面である。自己診断画面には、「表示部」、「R/W部」、「無線LAN」の3つの選択肢の表示ボタンが表示される。
【0061】
そして、図6の自己診断画面で「無線LAN」の表示ボタンがタッチ操作されていない状態で(ステップS7でNO)、自己診断画面左下の「戻る」の表示ボタンがタッチ操作(戻るボタン押下)されたら(ステップS9)、表示部56の表示を図3のメニュー画面に戻してステップS3にリターンする。
【0062】
一方、図5に示すように、「無線LAN」の表示ボタンがタッチ操作された場合は(ステップS7でYES)、無線LANBOX7の自己診断調査を開始する(ステップS11)。
【0063】
無線LANBOX7の自己診断調査では、タクシーメータ5の演算部(CPU)51は、外部I/F58を介して無線LANBOX7に、自己診断要求を出力する。そして、自己診断要求に呼応して無線LANBOX7が出力する無線LANBOX7の動作状態を、外部I/F58を介して取り込んだら、自己診断調査を終了する(ステップS13)。
【0064】
図7は、表示部56に表示される無線LANの通信確認画面を示す説明図である。無線LANの通信確認画面は、図6の自己診断画面で「無線LAN」の表示ボタンがタッチ操作されると表示部56に表示される。
【0065】
無線LANの通信確認画面は、無線LANBOX7が出力する無線LANBOX7の動作状態を表示するための画面である。
【0066】
無線LANの通信確認画面には、無線LANBOX7(WLANBOX)のハードウェアの動作状態の正常/異常(OK/NG)、無線LANBOX7(WLANBOX)のソフトウェアのエラーの有無(OK/NG)、アクセスポイント9のSSIDやパスワード(暗号化キー)の設定の有無(OK/NG)が表示される。
【0067】
また、無線LANの通信確認画面には、無線LANBOX7のDHCPサーバ(無線LAN内でのIPアドレス自動付与)機能の正常/異常(OK/NG)、無線LANBOX7のFTPサーバ(ファイル転送サーバ)との接続状態(OK/NG)、無線LANBOX7のFTPサーバ(ファイル転送サーバ)へのログイン状態(OK/NG)、無線LANBOX7のFTPサーバ(ファイル転送サーバ)へのデータ送信エラーの有無(OK/NG)が表示される。
【0068】
次に、タクシーメータ5の演算部(CPU)51は、図7の無線LANの通信確認画面で画面下部の「現地調査」の表示ボタンがタッチ操作(現地調査押下)されたか否かを確認する(ステップS15)。
【0069】
そして、図7の無線LANの通信確認画面で「現地調査」の表示ボタンがタッチ操作されていない状態で(ステップS15でNO)、無線LANの通信確認画面左下の「戻る」の表示ボタンがタッチ操作(戻るボタン押下)されたら(ステップS17)、表示部56の表示を図6の自己診断画面に戻してステップS7にリターンする。
【0070】
一方、図5に示すように、「現地調査」の表示ボタンがタッチ操作された場合は(ステップS15でYES)、自己診断調査の際に無線LANBOX7から取り込んだ無線LANBOX7の動作状態から、無線LANBOX7において受信されるアクセスポイント9及び他のアクセスポイント(図示せず)からの通信信号の信号強度を抽出する。そして、抽出した各アクセスポイントからの通信信号の信号強度を、現地調査の結果として表示部56に表示する(ステップS19)。
【0071】
なお、無線LANBOX7から取り込んだ無線LANBOX7の動作状態は、無線LANBOX7において受信された各アクセスポイントからの通信信号が使用しているチャネル(1ch~14ch)の情報を含んでいる。
【0072】
図8は、表示部56に表示される無線LANの現地調査画面を示す説明図である。無線LANの現地調査画面は、図7の無線LANの通信確認画面で画面下部の「現地調査」の表示ボタンがタッチ操作されると表示部56に表示される。
【0073】
無線LANの現地調査画面は、無線LANBOX7において受信された各アクセスポイントからの通信信号の信号強度を表示するための画面である。
【0074】
無線LANの現地調査画面には、無線LANBOX7において受信された各アクセスポイント(アクセスポイントaaaa~アクセスポイントdddd)の通信信号の信号強度が表示される。図8に示す例では、アクセスポイントccccが図1のアクセスポイント9を示している。
【0075】
現地調査の結果を表示部56に表示したら、図5に示すように、タクシーメータ5の演算部(CPU)51は、表示した現地調査の結果(各アクセスポイントの通信信号の信号強度)を、各アクセスポイントの通信に使用中のチャネルの情報と共に、外部I/F58を介して無線LANBOX7に出力する。
【0076】
そして、無線LANBOX7に、現地調査の結果(各アクセスポイントの通信に使用中のチャネルの情報を含む)を、アクセスポイント9を介してセンタ11の運行情報解析装置13に送信させる(ステップS21)。
【0077】
続いて、タクシーメータ5の演算部(CPU)51は、現地調査の結果がセンタ11の運行情報解析装置13により正常に受信されたか否かを確認する(ステップS23)。現地調査の結果が正常に受信されたか否かは、運行情報解析装置13からアクセスポイント9及び無線LANBOX7を介してACK(アクノリッジ)とNAK(ネガティブアクノリッジ)のどちらが入力されたかにより、確認することができる。
【0078】
NAKが入力されて現地調査の結果が運行情報解析装置13により正常に受信されなかったときに(ステップS23でNO)、図8の無線LANの現地調査画面左下の「戻る」の表示ボタンがタッチ操作(戻るボタン押下)されたら(ステップS25)、表示部56の表示を図7の無線LANの通信確認画面に戻してステップS15にリターンする。
【0079】
また、ACKが入力されて現地調査の結果が運行情報解析装置13により正常に受信された場合は(ステップS23でYES)、一連の処理を終了する。
【0080】
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、タクシーメータ5の演算部(CPU)51が行う、図5のフローチャートにおけるステップS15及びステップS19が、請求項中の測定部に対応する処理となっている。また、本実施形態では、タクシーメータ5の演算部(CPU)51が行う、図5中のステップS21が、請求項中の情報送信部に対応する処理となっている。
【0081】
さらに、本実施形態では、無線LANBOX7が通信相手のアクセスポイントに通信信号を送信する際に用いるチャネルを、無線LANBOX7が受信した通信相手のアクセスポイントからの通信信号の送信に使用されたチャネルに設定するための構成が、請求項中の設定部に相当している。
【0082】
次に、センタ11の運行情報解析装置13を構成するパソコンのCPUがROMに格納されたプログラムにしたがって実行する、アクセスポイントの通信設定処理の手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0083】
まず、運行情報解析装置13のCPUは、現地調査の結果(各アクセスポイントの通信に使用中のチャネルの情報を含む)を正常に受信したか否かを確認する(ステップS31)。
【0084】
正常に受信していない場合は(ステップS31でNO)、アクセスポイント9を介してタクシーメータ5の無線LANBOX7にNAK(ネガティブアクノリッジ)を送信した後(ステップS33)、一連の処理を終了する。
【0085】
一方、正常に受信した場合は(ステップS31でYES)、アクセスポイント9を介してタクシーメータ5の無線LANBOX7にACK(アクノリッジ)を送信した後(ステップS35)、受信した現地調査の結果(各アクセスポイントの通信に使用中のチャネルの情報を含む)を解析する(ステップS37)。
【0086】
例えば、図8に示す例では、アクセスポイントcccc(アクセスポイント9)の通信信号の信号強度(-55dB)がアクセスポイントddddの通信信号の信号強度(-40dB)よりも弱い。
【0087】
このため、運行情報解析装置13のCPUは、受信した現地調査の結果を解析して、アクセスポイントcccc(アクセスポイント9)の通信は、アクセスポイントddddの通信との干渉を避けるために、アクセスポイントddddの通信で使用していない空きチャネルを使用することが好ましいと判断する。
【0088】
なお、アクセスポイントddddの空きチャネルが全て、アクセスポイントcccc(アクセスポイント9)よりも通信信号の信号強度(-55dB)が弱いアクセスポイントaaaa(-70dB)とアクセスポイントbbbb(-80dB)とのどちらかで使用されている場合もある。
【0089】
その場合、運行情報解析装置13のCPUは、通信信号の信号強度が弱いアクセスポイントbbbb(-80dB)で使用中のチャネルを、アクセスポイントcccc(アクセスポイント9)の通信に使用することが好ましいと判断してもよい。
【0090】
このようにして、受信した現地調査の結果(各アクセスポイントの通信に使用中のチャネルの情報を含む)を解析したら、運行情報解析装置13のCPUは、図9に示すように、解析を完了し、アクセスポイント9の通信に使用するチャネルを、解析により求めたチャネル(設定値=チャネル番号)に決定する(ステップS39)。
【0091】
そして、アクセスポイント9に、タクシー車両3の無線LANBOX7との通信に用いるチャネルとして、決定したチャネルを設定した後(ステップS41)、一連の処理を終了する。
【0092】
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、運行情報解析装置13のパソコンのCPUが行う、図9のフローチャートにおけるステップS39が、請求項中の決定部に対応する処理となっている。また、本実施形態では、運行情報解析装置13のパソコンのCPUが行う、図9中のステップS41が、請求項中の設定変更部に対応する処理となっている。
【0093】
このように構成された本実施形態の車両運行情報管理システム1では、タクシー車両3に搭載された無線LANBOX7によって受信された各アクセスポイントからの通信信号の信号強度が、タクシー車両3のタクシーメータ5で測定される。
【0094】
そして、タクシーメータ5で測定された各アクセスポイントの通信信号の信号強度と通信に使用中のチャネルの情報とが、無線LANBOX7からアクセスポイント9を介してセンタ11の運行情報解析装置13に送信されて、無線LANBOX7とアクセスポイント9との通信に使用するチャネルが運行情報解析装置13で決定される。
【0095】
決定されたチャネルは運行情報解析装置13によりアクセスポイント9に設定される。このため、アクセスポイント9は、無線LANBOX7との間の無線LANによる通信を、設定されたチャネルを用いて行う。
【0096】
以上に説明した本実施形態の車両運行情報管理システム1では、タクシーメータ5と共にタクシー車両3に搭載した無線LANBOX7が受信した各アクセスポイントからの通信信号の信号強度に基づいて、運行情報解析装置13が、無線LANBOX7とアクセスポイント9との通信に使用するチャネルを決定し、アクセスポイント9に設定する。
【0097】
設定されたチャネルを用いた通信信号は、無線LANBOX7によって受信される。アクセスポイント9からの通信信号を受信した無線LANBOX7は、アクセスポイント9に通信信号を送信する際に用いるチャネルを、アクセスポイント9から受信した通信信号の送信に使用されたチャネルに設定する。
【0098】
このため、無線LANBOX7が実際に受信する通信信号の信号強度に基づいて、無線LANBOX7がアクセスポイント9と良好な通信状態で通信を行えるチャネルを決定し、無線LANBOX7とアクセスポイント9との通信設定に反映させることができる。
【0099】
なお、本実施形態では、タクシーメータ5で収集したタクシー車両3の運行情報を、無線LANBOX7からアクセスポイント9を介してセンタ11の運行情報解析装置13に送信する車両運行情報管理システム1を例に取って説明した。
【0100】
しかし、本発明は、タクシーメータ5以外の賃走料金メータで収集した運行情報を無線LANによりセンタ側に送信する運行情報管理システムにおいても、適用可能である。
【0101】
具体的には、例えば、運転代行業者が運転代行料金を算出するために伴走車に搭載する代行料金メータで収集した運転代行車両や運転代行者に係る運行情報を、無線LANによりアクセスポイントを介して、運転代行業者の運行情報を管理するセンタの運行情報解析装置に送信する車両運行情報管理システムにも、本発明を適用することができる。
【0102】
また、タクシーメータ5のような賃走料金メータでなく、車両で発生した運行情報を収集する単機能の運行情報収集装置から、無線LANによりアクセスポイントを介してセンタの運行情報解析装置に運行情報を送信する車両運行情報管理システムにも、本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は、車両の運行情報収集装置で収集した運行情報を無線LANによりアクセスポイントを介してセンタの運行情報解析装置に送信する運行情報管理システムに適用して極めて有用である。
【符号の説明】
【0104】
1 車両運行情報管理システム
3 タクシー車両(車両)
5 タクシーメータ(賃走料金メータ、車両運行情報収集装置)
7 無線LANBOX(通信部、設定部、車両運行情報収集装置)
9 アクセスポイント
11 センタ
13 運行情報解析装置(決定部、設定変更部、車両運行情報解析装置)
51 演算部(CPU、収集部、測定部、情報送信部)
52 設定データ格納部(ROM)
53 操作部
54 メモリカードR/W部
55 速度パルス入力I/F
56 表示部
57 営業データ格納部(RAM)
58 外部I/F
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図9