(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-27
(45)【発行日】2022-05-11
(54)【発明の名称】仮想光子触媒装置及びこの触媒装置を用いて触媒処理を行う方法
(51)【国際特許分類】
F02M 27/04 20060101AFI20220428BHJP
【FI】
F02M27/04 F
(21)【出願番号】P 2018543246
(86)(22)【出願日】2017-07-04
(86)【国際出願番号】 CN2017091632
(87)【国際公開番号】W WO2018006793
(87)【国際公開日】2018-01-11
【審査請求日】2020-06-23
(31)【優先権主張番号】201610518807.3
(32)【優先日】2016-07-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518286770
【氏名又は名称】ハルビン・ワンユ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100173565
【氏名又は名称】末松 亮太
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ユ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャオマオ
(72)【発明者】
【氏名】リ,シン
【審査官】長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-202399(JP,A)
【文献】特開2002-058994(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103670820(CN,A)
【文献】特表2000-516527(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102720604(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102720607(CN,A)
【文献】中国実用新案第2176439(CN,Y)
【文献】登録実用新案第3069843(JP,U)
【文献】米国特許第06596163(US,B1)
【文献】特開2000-343086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 27/04
F02B 51/04
B01J 19/00-19/36
C02F 1/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発動機に燃料を送出する通路に配置された装置であって、
ケース(1)と、
前記ケースに内蔵される、矩形磁性体(2)のペア
と、磁力増強柱(3)
のペアと、磁気シールドシート(4)
のペアと、
中心壁および両端を有する導磁片(6)
との組を2つ備えた触媒ユニットと、
前記触媒ユニットから得られた物質を送り出す送出パイプと、
を備え、
前記通路の断面視において、
前記矩形磁性体(2)のペアが、各前記矩形磁性体
(2)において一方の同極同士が対向するように、前記中心壁の両側に
平行して設けられ、
前記磁気シールドシート(4)のペアが前記導磁片(6)と平行に設けられ、各前記磁気シールドシート(4)が、各前記矩形磁性体(2)に関し、前記導磁片(6)とは反対側に位置し、
1の組の前記導磁片(6)の両端のうち一方
と、
他の組の前記導磁片(6)の両端のうち一方とが向き合うように、前記2つの組の導磁片(6)が整列されて、
前記
導磁片(6)の両端のうち前記一方
が2つの突部を備え、前記2つの突部が、前記矩形磁性体(2)のペアにそれぞれ対応し、
前記矩形磁性体
(2)のペアのそれぞれのS極およびN極が、対応する磁界中心を有する磁力線を形成し
、
前記磁力増強柱(3)のペアが、前記矩形磁性体のペアに対応するように、前記導磁片(6)の両端のうち前記一方の側に位置し、各前記磁力増強柱(3)が、前記磁界中心から、対応する磁界エッジまで磁力を増強するために用いられ、
前記導磁片(6)が、磁界を、前記磁界中心から、前記対応する磁界エッジに伝導して集中させ、
前記導磁片(6)の中心壁と各前記突部との間に90度よりも大きい角度が形成される、
装置。
【請求項2】
前記角度は、91度~180度の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記角度は145度であることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記磁界中心の磁界はゼロに近づく、請求項1から3の何れか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒の技術分野に関し、具体的には、本発明は、仮想光子触媒装置及びこの触媒装置を用いて触媒処理を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
量子力学によれば、純磁界及び純電界は仮想光子による効果であると考えられる。論理的に、光子は、全ての電磁作用を表わすための媒体である。
【0003】
従来の磁化装置の作動原理は、磁性体の平面磁界により磁化処理を行うことである。ルーチンの磁化装置は、互いに平行する棒状の永久磁石構造、又は円形の磁気柱で対応する隙間磁気空洞を構成したものである。
【0004】
上記の磁化の方法は、装置により形成される磁界を合理的に利用することができない。磁界平面の磁界中心と磁界エッジの磁界強度が異なるので、磁界強度が被磁化に作用する利用率は異なり、そのため、磁化処理が不完全になり、化学反応の効率が低下し、磁化装置の使用効果が顕著ではない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例は、触媒装置及びこの触媒装置を用いて触媒処理を行う方法を提供することを目的とする。当該触媒装置は、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい導磁片により導磁するとともに、磁力増強柱により当該触媒装置の磁界中心から磁界エッジまでの磁界強度を向上させ、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度の範囲は、91度~180度の間であり、好ましい角度は、145度である。上記のような構造は、触媒磁界強度及び触媒処理の効率を向上させ、エネルギーを節約する。
【0006】
第1の側面によれば、本発明の実施例は、
ケースと、
矩形磁性体のSS極、NN極によって対応する磁界中心の磁力線が形成される矩形磁性体セットと、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するための磁力増強柱と、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、両端と中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい導磁片とを含み、ケースに内蔵された触媒ユニットと、
を備える仮想光子触媒装置を提供する。
【0007】
導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度の範囲は、91度~180度の間であることが好ましい。
【0008】
導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の好ましい角度は145度であることが好ましい。
【0009】
磁界中心の磁界は、ゼロに近づく傾向にあることが好ましい。
【0010】
第2の側面によれば、本発明の実施例は、
a)送入パイプにより被触媒物質を受け取るステップと、
b)矩形磁性体のSS極、NN極によって対応する磁界中心の磁力線が形成される矩形磁性体セットと、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するための磁力増強柱と、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、両端と中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい導磁片とを含み、ケースに内蔵された触媒ユニットにより触媒装置の磁力を増強するステップと、
c)送入パイプと接続されている送出パイプによって触媒処理によって得られた物質を送り出すステップと、
を含む第1の側面に記載の仮想光子触媒装置を用いて触媒処理を行う方法を提供する。
【0011】
導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度の範囲は、91度~180度の間であることが好ましい。
【0012】
導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の好ましい角度は145度であることが好ましい。
【0013】
磁界中心の磁界は、ゼロに近づく傾向にあることが好ましい。
【0014】
本発明で提供する触媒装置によれば、触媒ユニットの磁力増強柱は、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するためのものであり、触媒ユニットの導磁片は、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい。特に、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度は、90度よりも大きい。上記のような構造は、触媒処理の効率を向上させ、被触媒物質の消費を減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置の構造模式図である。
【
図2】本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置を用いて触媒する前後に燃費が回転速度につれて変化するグラフである。
【
図3】導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の好ましい角度が145度である場合の構造模式図である。
【
図4】本発明の実施例で提供する当該仮想光子触媒装置を用いて触媒処理を行う方法のフロー模式図である。
【
図5】本発明に係る触媒装置の実際的適用における構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施例は、仮想光子触媒装置を提供し、その触媒ユニットにより磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強し、触媒処理の過程が完成した後に、送出パイプによって対応する触媒処理による物質を送り出す。
【0017】
以下、図式及び実施例により、本発明の技術方案をさらに詳しく説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置である。当該装置は、ケース101と、触媒ユニット102と、送出パイプ(
図1では図示せず)とを備える。
【0019】
ケース101に内蔵された触媒ユニット102は、矩形磁性体のSS極、NN極によって、対応する磁界中心の磁力線が形成される矩形磁性体セットと、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するための磁力増強柱とを含み、導磁片は、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きく、導磁片は、特定の形状である。
【0020】
特に、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度は90度よりも大きいことを言明する。導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度の範囲は、91度~180度の間であり、好ましい角度は145度である。上記のような構造は、触媒処理の効率を向上させ、被触媒物質の消費を減少させる。
【0021】
送入パイプにより被触媒物質を受け取る。触媒ユニット内において被触媒物質に対して触媒処理を行い、触媒処理の過程が完成した後に、送入パイプと接続されている送出パイプによって触媒処理によって得られた物質を送り出す。
【0022】
本発明に係る触媒装置は、磁界の仮想光子効果により、被触媒物質をエキシマー状態に転化させ、反応を十分に行わせることができる。本発明に係る触媒装置が適用する被触媒物質は、様々な化工品だけでなく、様々な民需用、工業用水処理、及び農業応用にも適用する。
【0023】
触媒処理によって得られる物質はエキシマー状態の物質であることを説明すべきである。触媒処理によって得られる物質がエキシマー状態にあるので、それが燃えるときに、より十分に燃えることができ、物質の発熱量を大幅に向上させる。また、エキシマー状態の可燃性物質が極めて不安定であり、すぐに触媒処理されていない状態に戻るので、より好ましい触媒効果を得て、触媒効率をより高くするために、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置が燃焼室の入り口に取り付けられ、触媒処理を行う。
【0024】
ケース101は非導磁性の材料により製造できることを説明すべきである。触媒ユニット102の矩形磁性体セットにおける矩形磁性体のSS極、NN極によって、対応する磁界中心の磁力線が形成され、矩形磁性体セットにおける矩形磁性体のSS極又はNN極が対向する場合に、磁界中心の磁力線はゼロに近づく。本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置の磁界中心の磁界はゼロに近づく傾向にあることを説明すべきである。
【0025】
試験の結果から、触媒ユニット102における磁力増強柱により、各組の磁界中心からエッジまでの磁力を増加できることが証明されただけでなく、また、特に言明すべきなのは、触媒ユニット102が各組の磁界中心からエッジまでの磁力を増強できる導磁片をさらに含み、また、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きいことである。導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度の範囲は、91度~180度の間であり、好ましい角度は145度である。
【0026】
触媒ユニット102における磁力増強柱、及び両端と中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きく、かつ特定の形状を有する導磁片により、上記のような構造は、触媒処理の効率を向上させるだけでなく、被触媒物質の消費を減少させる。
【0027】
触媒ユニット102における磁力増強柱及び特定の形状の導磁片により、磁力増強の範囲を25%~35%の間にする。具体的に、触媒ユニット102の磁力増強柱及び特定の形状の導磁片は、各組の磁界中心からエッジまでの磁力を30%増加することができる。具体的な磁力増強の方式は、ここで重複して述べない。
【0028】
本発明の実施例で提供する触媒装置は、触媒反応をより十分にさせることができるので、当該触媒装置の触媒性能は良好である。
【0029】
図2は、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置を用いて触媒する前後に燃費が回転速度につれて変化するグラフである。
図2に示すように、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置を使用せずに触媒する場合に、燃費が回転速度につれて変化する曲線201は、相対的に緩やかであり、相対的に、燃費も大きい。さらに、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置を使用して触媒する場合に、燃費が回転速度につれて変化する曲線202は、前の曲線201よりも急になり、相対的に、燃費も対応して減少する。
【0030】
図2のグラフにおける回転速度の単位、及び燃費の単位は相対値であり、
図2に単位を明示しないのは、燃費が回転速度につれて変化する傾向を示せばよいためであることを説明すべきである。
【0031】
図2における2本の曲線を比較することで、発動機台にテストを行う燃費が回転速度につれて変化する曲線において、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置を使用することで、燃費の曲線を少なくとも約25%大幅に低減することが分かる。
【0032】
さらに、試験データから分かるように、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置において、触媒ユニットの磁力増強柱は、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するためのものであり、触媒ユニットの導磁片は、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい。特に、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度は、90度よりも大きい。上記のような構造は、触媒処理の効率を向上させ、被触媒物質の消費を減少させる。
【0033】
実際の適用において、当該触媒装置の触媒能力が強く、触媒効率が高いので、燃料が節約され、燃料の最大節油率は、最高で29.10%に達することができ、従来の触媒装置の最大節油率をはるかに超えた。本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置の触媒性能は、発動機試験台によりテストを行ったテストの結果、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置を適用して発動機の燃料に対して触媒を行った後に、正常な回転速度で発動機の燃費が大幅に低減する傾向にあることを示すことを説明すべきである。
【0034】
以上をまとめると、本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置は、様々な物質の触媒、重合反応以外にも、農作物の産量を向上させるために農作物の生産に適応することができ、健康に有益な弱アルカリ性の水を得るために生活用水の処理過程に適用することもできる。他の分野における具体的な適用実例は、前記燃料の適用実例に類似し、ここで重複して述べず、その対応部分の説明を参照する。
【0035】
被触媒物質のエキシマー状態での安定性をさらに向上させるために、当該触媒ユニットは、被触媒物質がすぐに触媒処理が行われていない状態に戻ることを回避するように、できるだけ燃焼室の入り口寄りに取り付けるべきである。
【0036】
図3は、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の好ましい角度が145度である場合の構造模式図である。
図3に示すように、このときの導磁片の導磁効果は最も好ましい。
【0037】
本発明の実施例で提供する触媒装置によれば、触媒ユニットの磁力増強柱は、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するためのものであり、触媒ユニットの導磁片は、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい。特に、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度は、90度よりも大きい。上記のような構造は、触媒処理の効率を向上させ、被触媒物質の消費を減少させる。
【0038】
図4は、本発明の実施例で提供する当該触媒装置を用いて触媒処理を行う方法のフロー模式図である。前記実施例で提供する触媒装置は、本発明の実施例で提供する触媒処理を行う方法を実現するためのものである。
図4に示すように、本発明の実施例は、次のステップを含む。
【0039】
ステップ401において、送入パイプにより被触媒物質を受け取る。
【0040】
ステップ402において、矩形磁性体のSS極、NN極によって、対応する磁界中心の磁力線が形成される矩形磁性体セットと、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するための磁力増強柱と、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、両端と中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい導磁片とを含み、ケースに内蔵された触媒ユニットにより、触媒装置の磁力を増強する。導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きく、導磁片は、特定の形状である。
特に、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度は90度よりも大きいことを言明する。導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度の範囲は、91度~180度の間であり、好ましい角度は145度である。上記のような構造は、触媒処理の効率を向上させ、被触媒物質の消費を減少させる。
【0041】
このステップ402において、磁界中心の磁界はゼロに近づく傾向にあることを説明すべきである。
【0042】
ステップ403において、送入パイプと接続されている送出パイプによって触媒処理によって得られた物質を送り出す。
【0043】
被触媒物質のエキシマー状態での安定性をさらに向上させるために、送出ポートは、被触媒物質が触媒処理がすぐに行われていない状態に戻ることを回避するように、できるだけ発動機に近接すべきである。
【0044】
本発明の実施例で提供する仮想光子触媒装置を用いて触媒処理を行う方法によれば、仮想光子触媒装置における触媒ユニットの磁力増強柱は、磁界中心から対応する磁界エッジまでの磁力を増強するためのものであり、触媒ユニットの導磁片は、磁界を磁界中心から対応する磁界エッジに伝導して集中させ、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度が90度よりも大きい。特に、導磁片の両端と導磁片の中心壁との接続箇所の間の角度は、90度よりも大きい。
図1に示す仮想光子触媒装置を用いて触媒処理を行う方法により、磁界中心から磁界エッジまでの磁力を増強できるだけでなく、被触媒物質に対して触媒処理を行う効率を向上させ、被触媒物質を節約する目的を達成することもできる。
【0045】
図5は、本発明の触媒装置の構造模式図を示す。ここで、1はアルミケースであり、2はネオジム磁性体であり、3は導磁柱であり、4は磁気シールドシートであり、5はガイド足であり、6は磁極片であり、7はストッパねじジャッキであり、8は止めねじであり、9はリベットである。
【0046】
本発明の触媒装置は、磁界の仮想光子効果を利用するものである。量子力学によれば、純磁界及び純電界は仮想光子による効果であると考えられる。論理的に、光子は、全ての電磁作用を表わすための媒体である。本発明の触媒装置が適用する被触媒物質は、様々な油製品だけでなく、可燃ガス、可燃液体、アルコールなどのような可燃物も含む。
【0047】
図5に示す構造から分かるように、本発明の触媒装置は、2組の対称となるケース1、ネオジム磁性体2、導磁柱3、磁気シールドシート4、ガイド足5、磁極片6を備え、ストッパねじジャッキ7により、止めねじ8が油通路上又はガス通路上に固定されている。
【0048】
試験の結果から、本発明で提供する触媒装置の触媒能力が強く、触媒効率が高いので、燃料を節約し、燃料の節油率の範囲が22.78%~29.10%であり、この触媒装置の最大節油率は、最高29.10%に達することができ、従来の触媒装置の最大節油率をはるかに超えたことが証明された。
【0049】
上記した具体的な実施形態により、本発明の目的、技術方案及び有益な効果をさらに詳しく説明した。以上は、本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではなく、本発明の精神及び原則を逸脱しない限り、全ての修正、等価代替、改善などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきであることを理解すべきである。