(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-27
(45)【発行日】2022-05-11
(54)【発明の名称】画面展開・収納ユニット及び端末
(51)【国際特許分類】
H04B 1/3827 20150101AFI20220428BHJP
H01Q 1/12 20060101ALI20220428BHJP
H01Q 1/22 20060101ALI20220428BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20220428BHJP
【FI】
H04B1/3827
H01Q1/12 E
H01Q1/22 Z
H04M1/02 C
(21)【出願番号】P 2019554679
(86)(22)【出願日】2019-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2019098663
(87)【国際公開番号】W WO2020215519
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2019-10-03
(31)【優先権主張番号】201910340379.3
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】崔 旭旺
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0103656(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0029335(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/3827
H01Q 1/12
H01Q 1/22
H04M 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に設置され、画面展開・収納装置と、第1の表示画面と、第1のアンテナ群と、を備える画面展開・収納ユニットであって、
前記第1の表示画面がフレキシブル画面であり、
前記画面展開・収納装置は、構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納又は展開させるために用いられ、
前記第1のアンテナ群が前記画面展開・収納装置に設置され
、
前記画面展開・収納装置は、収縮状態と支持状態に対応する支持ユニットを備え、
前記第1のアンテナ群が前記支持ユニットに設置され、
前記支持ユニットは、第1の端部が前記第1の表示画面に接続される少なくとも一組の支持ロッドを備え、前記少なくとも一組の支持ロッドの前記第1の表示画面に接続された第1の端部の動く方向は、前記第1の表示画面が収納又は展開される方向と同じである、
ことを特徴とする画面展開・収納ユニット。
【請求項2】
前記第1のアンテナ群は前記少なくとも一組の支持ロッドの内部又は前記少なくとも一組の支持ロッドの表面に設置される
ことを特徴とする請求項
1に記載の画面展開・収納ユニット。
【請求項3】
前記第1のアンテナ群は、メインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、衛星測位アンテナ、Wi‐Fiアンテナ、及びブルートゥースアンテナのうちの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1
または2に記載の画面展開・収納ユニット。
【請求項4】
請求項1~
3のいずれか1項に記載の画面展開・収納ユニットを備える
ことを特徴とする端末。
【請求項5】
無線周波数チップと、第2のアンテナ群と、をさらに備え、
前記無線周波数チップが前記画面展開・収納ユニットの画面展開・収納装置における第1のアンテナ群と電気的に接続され、且つ前記無線周波数チップが前記第2のアンテナ群と電気的に接続され、
前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を展開させた時に、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる
ことを特徴とする請求項
4に記載の端末。
【請求項6】
前記無線周波数チップは、第1の指定条件が成り立つ場合、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を展開させることを決定するために用いられ、
前記第1の指定条件は、
前記端末におけるプロセッサーにより送信された、前記プロセッサーにより前記第1の表示画面の展開が決定された時に生成される信号である第1の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が収納または展開されるように制御するためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第2の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が展開された時にトリガーされてオンになるスイッチである第1の指定スイッチをオンにさせた時に生成される第3の信号を受信することのうちの少なくとも1つの条件を含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載の端末。
【請求項7】
前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を展開させ、且つ前記第2のアンテナ群によって受信された無線信号の信号品質が第1の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる
ことを特徴とする請求項
5に記載の端末。
【請求項8】
前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納させた時に、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることに切り換えるためにさらに用いられる
ことを特徴とする請求項
5に記載の端末。
【請求項9】
前記無線周波数チップは、第2の指定条件が成り立つ場合、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納させることを決定するために用いられ、
前記第2の指定条件は、
前記端末におけるプロセッサーにより送信された、前記プロセッサーにより前記第1の表示画面の収納が決定されたときに生成される信号である第4の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が収納または展開されるように制御するためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第5の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が収納された時にトリガーされてオンになるスイッチである第2の指定スイッチをオフにさせた時に生成される第6の信号を受信することのうちの少なくとも1つの条件を含む、
ことを特徴とする請求項
8に記載の端末。
【請求項10】
前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納し、且つ前記第1のアンテナ群によって受信された無線信号の信号品質が第2の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる
ことを特徴とする請求項
8に記載の端末。
【請求項11】
前記第1のアンテナ群と前記第2のアンテナ群に含まれているアンテナのタイプが同じである
ことを特徴とする請求項
5に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が201910340379.3であって、出願日が2019年4月25日である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願の内容の全てを本願に援用する。
【0002】
本開示は、端末技術分野に関するものであり、特に、画面展開・収納ユニット及び端末に関するものである。
【背景技術】
【0003】
科学技術の発展に伴い、人々は日常生活において端末を使用する頻度がますます多くなり、端末がデータを伝送した時に、データの伝送速度が端末のアンテナによって信号が受信される能力と密接な関係がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術において、端末の開発者は通常、端末の外形特徴、内部の部材のレイアウト及びユーザーが端末を使う時に把持可能な位置などの要素に基づき、端末において採用されたアンテナの形状と寸法を総合的に考慮し、端末において適切な固定位置を見つけてアンテナを設置し、設置されたアンテナによってより良いアンテナ性能が提供されるようにする。
【課題が解決しようとする手段】
【0005】
本開示の実施例は、画面展開・収納ユニット及び端末を提供し、前記の技術案は以下の通りである。
本開示の実施例の第1の態様によれば、画面展開・収納ユニットが提供され、端末に設置され、
画面展開・収納装置と、第1の表示画面と、及び第1のアンテナ群と、を備える前記画面展開・収納ユニットであって、
前記第1の表示画面がフレキシブル画面であり、
前記画面展開・収納装置は、構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納又は展開させるために用いられ、
前記第1のアンテナ群が前記画面展開・収納装置に設置される。
【0006】
選択的に、前記画面展開・収納装置は前記支持ユニットは収縮状態と支持状態に対応する支持ユニットを備え、
前記第1のアンテナ群が前記支持ユニットに設置される。
【0007】
選択的に、前記支持ユニットは、第1の端部が前記第1の表示画面に接続される少なくとも一組の支持ロッドを備え、前記少なくとも一組の支持ロッドの前記第1の表示画面に接続された第1の端部の動く方向は、前記第1の表示画面が収納又は展開される方向と同じであり、
前記第1のアンテナ群は前記少なくとも一組の支持ロッドの内部又は前記少なくとも一組の支持ロッドの表面に設置される。
【0008】
選択的に、前記第1のアンテナ群は、メインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、衛星測位アンテナ、Wi-Fiアンテナ、及びブルートゥースアンテナのうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
本開示の実施例の第2の態様によれば、端末が提供され、前記端末は、上記の第1の態様の何れか1項に記載の画面展開・収納ユニット、を備える。
【0010】
選択的に、前記端末は、無線周波数チップと、第2のアンテナ群と、をさらに備え、
前記無線周波数チップが前記画面展開・収納ユニットの画面展開・収納装置における第1のアンテナ群と電気的と接続され、且つ前記無線周波数チップが前記第2のアンテナ群と電気的に接続され、
前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を展開させた時に、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる。
【0011】
選択的に、前記無線周波数チップは、第1の指定条件が成り立つ場合、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を展開させることを決定するために用いられ、
前記第1の指定条件は、
前記端末におけるプロセッサーにより送信された、前記プロセッサーにより前記第1の表示画面の展開が決定された時に生成される信号である第1の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が収納または展開されるように制御されるためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第2の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が展開された時にトリガーされてオンになるスイッチである第1の指定スイッチをオンにさせた時に生成される第3の信号を受信することのうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
選択的に、前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を展開させ、且つ前記第2のアンテナ群によって受信された無線信号の信号品質が第1の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる。
【0013】
選択的に、前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納させた時に、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることに切り換えるためにさらに用いられる。
【0014】
選択的に、前記無線周波数チップは、第2の指定条件が成り立つ場合、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納させることを決定するために用いられ、
前記第2の指定条件は、
前記端末におけるプロセッサーにより送信された、前記プロセッサーにより前記第1の表示画面の収納が決定されたときに生成される信号である第4の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が収納または展開されるように制御するためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第5の信号を受信すること、
前記第1の表示画面が収納された時にトリガーされてオフになるスイッチである第2の指定スイッチをオフにさせた時に生成される第6の信号を受信することのうちの少なくとも1つの条件を含む。
【0015】
選択的に、前記無線周波数チップは、前記画面展開・収納装置が構造形態の変更によって前記第1の表示画面を収納し、且つ前記第1のアンテナ群によって受信された無線信号の信号品質が第2の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が前記第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が前記第2のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる。
【0016】
選択的に、前記第1のアンテナ群と前記第2のアンテナ群に含まれているアンテナのタイプが同じである。
【発明の効果】
【0017】
本開示の実施例に提供された技術案によれば、以下のような作用効果を含むことができる。
【0018】
端末に設置された画面展開・収納ユニットは、画面展開・収納装置と、第1の表示画面と、及び第1のアンテナ群と、を備え、第1の表示画面がフレキシブル画面であり、画面展開・収納装置は、構造形態の変更によって第1の表示画面を収納又は展開させるために用いられ、第1のアンテナ群が画面展開・収納装置に設置される。本開示は、当該画面展開・収納装置に設置された第1のアンテナ群を使用することにより、端末は画面展開・収納装置により第1の表示画面を画面展開・収納装置において展開した時に、端末は、画面展開・収納装置における第1のアンテナ群を用いてデータを伝送してもよくて、端末の外形が変化された時に、端末により無線データが送受信される無線環境が悪くなり、端末によりデータが送受信される性能が悪くなってしまう問題が発生されることを防止させ、端末によりデータが送受信される性能を向上させた。
【0019】
上述した一般的な記述および後続の詳細な記述は、単に例示的および解釈的なものであり、本開示を制限するものでないことは、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
ここでの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部分を構成し、本開示に適した実施例を例示し、且つ明細書とともに本開示の原理を解釈するために用いられる。
【
図1】本開示の一例示的な実施例により提供される端末を示す構造模式図である。
【
図2】本開示の実施例により提供される画面展開・収納ユニットを示す構造模式図である。
【
図3】本開示の実施例により提供される端末を示す構造模式図である。
【
図4】本開示の実施例により提供される端末を示す構造模式図である。
【
図5】本開示の実施例に係る画面展開・収納装置が収縮状態にある時の構造模式図である。
【
図6】本開示の実施例に係る画面展開・収納装置が展開又は収納してある過程における構造模式図である。
【
図7】本開示の実施例に係る画面展開・収納装置が支持状態にある時の構造模式図である。
【
図8】本開示の実施例に係る端末において画面展開・収納装置が設置されることを示す構造模式図である。
【
図9】本開示の実施例に係る支持ユニットが第1の表示画面に接続されることを示す構造模式図である。
【
図10】本開示の実施例に係る
図5の端末の側面を示す構造構成図である。
【
図11】本開示の実施例に係る
図5の端末の側面を示す構造構成図である。
【
図12】本開示の実施例に係る端末を示す構造模式図である。
【
図13】本開示の実施例に係る端末の正面を示す表示インタフェース図である。
【
図14】本開示の実施例に係る端末の正面を示す表示インタフェース図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同一又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を代表するものではない。即ち、それらは、特許請求の範囲に記載の本開示のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0022】
本開示により提供される方案は、日常生活において端末内部でのデータの伝送のシーンに応用されてもよいが、理解を容易にするために、以下、まず本開示の実施例に係るいくつかの名詞および応用シーンに対して簡単に説明する。
【0023】
レーザー直接構造化技術(Laser Direct Structuring、LDS)アンテナ:LDS技術を利用し、導電性パターンの軌跡に従って端末のデバイスに生成された金属製アンテナである。
【0024】
フレキシブルプリント回路基板(Flexible Printed Circuit、FPC):ポリイミド又はポリエステルフィルムを基材として作成された可撓性プリント回路基板の一種である。
【0025】
フレキシブル画面:フレキシブルOLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)画面を意味する。
【0026】
図1は、本開示の一例示的な実施例により提供される端末を示す構造模式図である。
図1に示すように、端末100には、第1のアンテナ群101が備われる。選択的に、当該第1のアンテナ群101は、端末のメインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)受信アンテナ、及びワイファイ(Wireless Fidelity、WiFi)受信アンテナなどを備えてもよい。選択的に、第1のアンテナ群101に備われるアンテナは、上記のLDS技術又はFPC技術により形成されたアンテナであっても良い。
【0027】
選択的に、端末がデータの伝送を行う必要がある場合、第1のアンテナ群101によりデータが伝送されてもよい。例えば、ユーザーが端末におけるGPS測位を採用する必要がある場合、端末は、第1のアンテナ群101におけるGPS受信アンテナを用いることにより地理的な位置のデータを伝送してもよく、ユーザーが端末を用いて音声通話を行う場合、端末はメインアンテナ又はダイバーシティアンテナを用いて音声データなどを伝送してもよい。
【0028】
選択的に、上記の端末は、スマートフォン、タブレットPC、電子書籍リーダー、スマートグラス、スマートウォッチ、MP3プレーヤー(Moving Picture Experts Group Audio Layer III)、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV)プレーヤー、ノートパソコン、ラップトップ型ポータブルコンピューター及びデスクトップコンピューターなどであってもよい。
【0029】
関連技術において、通常端末の形状は固定され、端末の外形は端末周囲の無線環境に大きな影響を与えるので、アンテナを設計する場合、端末の形状を考慮する必要がある。一般的に、通常アンテナは、端末のケース内に設置される。本開示には、端末の表示時の画面サイズを増大させながら携帯性を確保させるために、フレキシブル画面を有する新たな端末方式が提案され、当該方案において、端末は画面展開・収納装置を有し、当該画面展開・収納装置は、構造形態の変更によってフレキシブル表示画面を収納又は展開してもよい。
【0030】
しかしながら、画面展開・収納装置の構造形態が変化された場合、端末の外形が変化され、それに対応し、端末周囲の無線環境が変化されてしまう可能性があるので、端末のアンテナによるデータの送受信の性能を悪くさせる可能性があり、例えば、アンテナによるデータの送受信の信号強度と安定性に影響を与える。
【0031】
本開示は画面展開・収納ユニットを提供し、当該画面展開・収納ユニットは、端末に設置されてもよく、
図2を参考し、これは本開示の実施例により提供される画面展開・収納ユニットの構造示意図を示している。
図2に示すように、端末200には、画面展開・収納ユニット201が備われ、当該画面展開・収納ユニット201は、画面展開・収納装置202と、第1の表示画面203と、及び第1のアンテナ群204を備え、
第1の表示画面203がフレキシブル画面であり、
画面展開・収納装置202は、構造形態の変更によって第1の表示画面203を収納又は展開させるために用いられ、
第1のアンテナ群204が画面展開・収納装置に設置される。
【0032】
ここで、上記の第1のアンテナ群204は、画面展開の形態における当該端末200の形状構造に従って設置されたアンテナであってもよく、ここで、上記の画面展開の形態は、画面展開・収納装置202が第1の表示画面203を構成形態の変更により展開させた後の当該端末200の形状構造である。
【0033】
つまり、第1のアンテナ群204は、画面展開・収納装置202が第1の表示画面203を構成形態の変更により展開させた場合、より良いアンテナ性能を具備することができる。
【0034】
選択的に、画面展開・収納装置202は、支持ユニットと、をさらに備え、支持ユニットは、収縮状態と支持状態に対応し、第1のアンテナ群が支持ユニットに配置される。
【0035】
選択的に、支持ユニットは、少なくとも一組の支持ロッドを備え、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部が第1の表示画面に接続され、少なくとも一組の支持ロッドの第1の表示画面に接続された第1の端部の動く方向は、第1の表示画面の収納又は展開される方向と同じであり、
第1のアンテナ群が少なくとも一組の支持ロッドの内部又は少なくとも一組の支持ロッドの表面に設置される。
【0036】
選択的に、第1のアンテナ群は、メインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、衛星測位アンテナ、Wi―Fiアンテナ、及びブルートゥースアンテナのうちの少なくとも一つを含む。
【0037】
以上の説明からまとめると、本開示は、当該画面展開・収納装置に設置された第1のアンテナ群を使用することにより、端末は画面展開・収納装置により第1の表示画面を画面展開・収納装置において展開した時に、端末は、画面展開・収納装置における第1のアンテナ群を用いてデータを伝送してもよくて、端末の外形が変化された時に、端末により無線データが送受信される無線環境が悪くなり、端末によりデータが送受信される性能が悪くなってしまう問題が発生されることを防止させ、端末によりデータが送受信される性能を向上させた。
【0038】
実現可能な一態様において、上記の画面展開・収納ユニットが適用される端末には、無線周波数チップと第2のアンテナ群がさらに備われてもよい。
図3を参照し、これは本開示の実施例により提供される端末の構造模式図を示している。
図3に示すように、端末300には、画面展開・収納ユニット301と、無線周波数チップ302と、及び第2のアンテナ群303が備われる。
【0039】
ここで、無線周波数チップ302は、画面展開・収納ユニット301の画面展開・収納装置における第1のアンテナ群と電気的に接続され、且つ無線周波数チップ302は、第2のアンテナ群と電気的に接続され、
無線周波数チップ302は、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を展開させた時に、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる。
【0040】
選択的に、無線周波数チップ302は、第1の指定条件が成り立つ場合、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を展開させることを決定するために用いられ、
ここで、第1の指定条件は、
端末におけるプロセッサーにより送信された、プロセッサーにより第1の表示画面の展開が決定されたときに生成される信号である第1の信号を受信すること、
第1の表示画面が収納または展開されるように制御するためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第2の信号を受信すること、
第1の表示画面が展開された時にトリガーされてオンになるスイッチである第1の指定スイッチをオンにさせた時に生成される第3の信号を受信することのうちの少なくとも1つの条件を含む。
【0041】
選択的に、無線周波数チップ302は、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を展開し、且つ第2のアンテナ群303によって受信された無線信号の信号品質が第1の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が第2のアンテナ群303により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる。
【0042】
選択的に、無線周波数チップ302は、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を収納した時に、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第2のアンテナ群303により行われることに切り換えるためにさらに用いられる。
【0043】
選択的に、無線周波数チップ302は、第2の指定条件が成り立つ場合、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を収納することを決定するために用いられ、
ここで、第2の指定条件は、
端末におけるプロセッサーにより送信された、プロセッサーにより第1の表示画面の収納が決定されたときに生成される信号である第4の信号を受信すること、
第1の表示画面が収納または展開されるように制御するためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第5の信号を受信すること、
第1の表示画面が収納された時にトリガーされてオンになるスイッチである第2の指定スイッチをオフにさせた時に生成される第6の信号を受信することのうちの少なくとも1つの条件を含む。
【0044】
選択的に、無線周波数チップ302は、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を収納し、且つ第1のアンテナ群によって受信された無線信号の信号品質が第2の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第2のアンテナ群303により行われることに切り換えるために用いられる。
【0045】
選択的に、第1のアンテナ群と第2のアンテナ群303に含まれているアンテナのタイプが同じである。
【0046】
以上の説明からまとめると、本開示は、当該画面展開・収納装置に設置された第1のアンテナ群を使用することにより、端末が画面展開・収納装置により第1の表示画面を画面展開・収納装置において展開した時に、端末は、画面展開・収納装置における第1のアンテナ群を用いてデータを伝送してもよくて、端末の外形が変化された時に、端末により無線データが送受信される無線環境が悪くなり、端末によりデータが送受信される性能が悪くなってしまう問題が発生されることを防止させ、端末によりデータが送受信される性能を向上させた。
【0047】
図4を参照し、これは本開示の実施例により提供される端末の構造模式図を示している。
図4に示すように、端末400には、画面展開・収納装置401と、第1の表示画面402と、第1のアンテナ群403とが備われ、ここで、第1の表示画面402がフレキシブル画面であり、画面展開・収納装置401は、構造形態の変更により第1の表示画面402を収納又は展開させるために用いられ、第1のアンテナ群403が画面展開・収納装置に設置される。
【0048】
図4に示すように、第1の表示画面402が当該端末の裏面に設置され、当該画面展開・収納装置401が当該端末の内部に設置され、第1の表示画面402が画面展開・収納装置401に接続されてもよく、画面展開・収納装置401の構造形態が変更された場合、画面展開・収納装置401から展開され、又は、画面展開・収納装置401に収納される。当該画面展開・収納装置401から第1の表示画面402が展開された場合、端末は第1の表示画面402を用いて内容を表示してもよく、第1の表示画面が画面展開・収納装置401に収納された場合、それに対応し、当該端末は第1の表示画面を消灯してもよい。選択的に、実際の応用において、第1の表示画面402は、画面展開・収納装置401内に収納された場合、その一部が当該画面展開・収納装置401内に収納されてもよく、
図4に示すように、他の一部が端末400の裏面に展示されてもよい。選択的に、第1の表示画面402が当該画面展開・収納装置401から展開され、又は画面展開・収納装置401に収納された場合、ユーザーにより端末400が制御されることにより、第1の表示画面402が画面展開・収納装置401から展開される、又は展開状態から画面展開・収納装置401に収納されるように制御されてもよい。なお、第1の表示画面と第2の表示画面の設置の位置も交換可能であり、即ち、第1の表示画面が当該端末の正面に設置され、第2の表示画面が当該端末の裏面に設置されてもよい。
【0049】
選択的に、当該画面展開・収納装置401は、支持ユニット404を備えてもよく、支持ユニット404は、収縮状態と支持状態に対応し、選択的に、当該画面展開・収納装置401は、収納ユニット405をさらに備えてもよく、ここで、当該収納ユニット405は、第1の表示画面402を収納するために用いられてもよい。さらに、上記の画面展開・収納装置401の構造形態の変更により、第1の表示画面402の展開又は収納が制御され、画面展開・収納装置401に備われる支持ユニット404による収縮状態と支持状態との間の変化であってもよい。例えば、支持ユニット404が収縮状態から支持状態に変化する過程において、第1の表示画面402が収納ユニットから展開され、支持ユニット404が支持状態から収縮状態に変化する過程において、第1の表示画面402が収納ユニット405に収納される。即ち、画面展開・収納装置401は、その構造形態を変更することにより、第1の表示画面402を収納又は展開し、当該支持ユニット404の形態により、前記第1の表示画面402を収納又は展開してもよい。選択的に、当該収納ユニット405は、一定の空間を有する収納チャンバであってもよく、当該端末の第1の表示画面402が当該収納チャンバに収納されてもよい。即ち、第1の表示画面402、収納ユニット405及び支持ユニット404の三つは互いに接続されて使用されることにより、第1の表示画面402が収納ユニットから展開される、又は当該収納ユニット405に収納されるようにする。
【0050】
図5を参照し、これは本開示の実施例に係る画面展開・収納装置が収縮状態にある時の構造模式図を示している。
図5に示すように、この中に第1の表示画面501と、画面展開・収納装置502と、収納ユニット503と、支持ユニット504とが備われ、収納ユニット503は第2の表示画面を収納するために用いられてもよく、支持ユニット504は、第2の表示画面を収納ユニットから展開する、又は当該収納ユニットに収納するために用いられてもよい。
図6を参照し、これは本開示の実施例に係る画面展開・収納装置が展開又は収納にある過程における構造模式図を示している。
図6に示すように、この中に第2の表示画面601と、画面展開・収納装置602と、収納ユニット602aと、支持ユニット602bが備われる。
図7を参照し、これは本開示の実施例に係る画面展開・収納装置が支持状態にある時の構造模式図を示している。
図7に示すように、この中に第1の表示画面701と、画面展開・収納装置702と、収納ユニット703と、支持ユニット704が備われる。
【0051】
支持ユニットが
図5に示す状態から
図7に示す状態に変化した時に、即ち、支持ユニットが収縮状態から支持状態に変化し、第2の表示画面が収納ユニットから展開され、支持ユニットが
図7に示す状態から
図5に示す状態に変化した時に、即ち、支持ユニットが支持状態から収縮状態に変化し、第2の表示画面が当該収納ユニットに収納される。
【0052】
選択的に、第1のアンテナ群403が支持ユニット404に設置されてもよい。即ち、当該支持ユニット404が第1のアンテナ群403の容器としてもよく、第1のアンテナ群403が支持ユニット404に配置される。選択的に、当該第1のアンテナ群403の生成案はLDS技術又はFPC技術等により形成されてもよい。選択的に、端末400にはプロセッサーがさらに備われ、画面展開・収納装置における第1のアンテナ群は受信された信号をプロセッサーに伝送し、プロセッサーにより当該受信された信号が処理され、対応する操作が実行されてもよい。例えば、当該第1のアンテナ群には端末におけるメインアンテナが備われた場合、端末は、当該第1のアンテナ群を使用して通信信号を送信又は受信してもよく、端末がメインアンテナにより通信データを送信する必要がある場合、端末は、第1のアンテナ群におけるメインアンテナを使用して送信を行ってもよく、それに対応し、端末がメインアンテナにより通信データを受信する必要がある場合、端末は、第1のアンテナ群におけるメインアンテナを使用して受信を行ってもよい。
【0053】
実現可能な一態様において、第1アンテナ群403は、第1の表示画面が展開された後の端末の形態(即ち形状構造)に従って予め設置されたアンテナ群であってもよく、つまり、端末の開発者が第1のアンテナ群を設置する時に、その目標は、第1の表示画面が展開された場合、当該第1のアンテナ群がより高いアンテナの性能を達することができることである。
【0054】
実現可能な一態様において、第1のアンテナ群403は、メインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、衛星測位アンテナ、Wi―Fiアンテナ、及びブルートゥースアンテナのうちの少なくとも一つをさらに含んでもよく、即ち、画面展開・収納装置に備われる第1のアンテナ群は複数のアンテナを備えても良く、且つそれぞれのアンテナの機能は異なってもよい。第1のアンテナ群はメインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、衛星測位アンテナ、Wi―Fiアンテナ、及びブルートゥースアンテナのすべてを含むことを例に挙げ、
図8を参照し、これは本開示の実施例に係る端末には画面展開・収納装置が設置される構造模式図を示している。端末800には、画面展開・収納装置801には支持ユニット802が備われ、当該支持ユニット802にはメインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、衛星測位アンテナ、Wi―Fiアンテナ、及びブルートゥースアンテナが含まれる。端末800はその中の一種のアンテナに対応するデータタイプを伝送する必要がある場合、それに対応するアンテナを使用してデータを伝送してもよい。選択的に、第1のアンテナ群において、備われたアンテナの数量の具体的な個数が開発者により事前に画面展開・収納装置に設定されてもよく、例えば、第1のアンテナ群において、二つのメインアンテナ、一つのダイバーシティアンテナが含まれてもよく、又は、当該第1のアンテナ群において、上記の各アンテナがそれぞれ1つ備われ、本開示の実施例は、第1アンテナ群に備われたアンテナの具体的な個数に対して限定しない。
【0055】
選択的に、
図5又は
図6又は
図7に示すような画面展開・収納装置において、その中に備われた支持ユニットは、少なくとも一組の支持ロッドを備えてもよく、当該少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部が当該第1の表示画面に接続され、ここで、少なくとも一組の支持ロッドの第1の表示画面に接続された第1の端部の動く方向は、第1の表示画面が収納又は展開される方向と同じである。なお、本開示の実施例により提供される少なくとも一組の支持ロッドは、単に2本の支持ロッドからなる一組の支持ロッド(第1の支持ロッドおよび第2の支持ロッド)を例に挙げる。さらに、当該少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部は第1の表示画面に直接又は間接的に接続されてもよい。例えば、
図9を参考し、これは本開示の実施例により提供される支持ユニットが第1の表示画面に接続された時の構造模式図を示している。
図9に示すように、端末900には、第1のフレーム901と、少なくとも一組の支持ロッド902と、第1の表示画面903が備われ、少なくとも一組の支持ロッド902が第1のフレームに接続され、第1の表示画面が第1のフレームに接続され、少なくとも一組の支持ロッド902が支持状態から収縮状態に変化した時に、第1のフレーム901が少なくとも一組の支持ロッド902の移動につれて動かれることにより、第1の表示画面を収納ユニットに間接的に収納させてもよい。又は、少なくとも一組の支持ロッド902が収縮状態から支持状態に変化した場合、第1のフレーム901が少なくとも一組の支持ロッド902の移動につれて動かれることにより、第1の表示画面を収納ユニットから展開させてもよい。本開示の実施例において、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部は第1の表示画面が収納または展開される方向と同じであることを確保できる場合、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部と第1の表示画面との間の具体的な接続方式に対して限定しない。
【0056】
選択的に、第1のアンテナ群が少なくとも一組の支持ロッドの内部に設置されてもよく、又は、当該第1のアンテナ群は少なくとも一組の支持ロッドの表面に設置されてもよい。選択的に、端末は当該画面展開・収納ユニットに備われた第1のアンテナ群を有効にする場合、当該第1の表示画面が展開されるか否かにより決定されてもよい。例えば、第1の表示画面が展開された場合、端末は、当該第1のアンテナ群を有効にしてデータを送受信し、第1の表示画面をオフにさせた場合、それに対応し、端末は当該第1のアンテナ群を使用して行うデータの送受信を停止し、代わりに端末内における他のアンテナによりデータを送受信したり、又はデータの送受信を中断したりしてもよい。
【0057】
選択的に、支持ユニットが支持状態にある場合、少なくとも一組の支持ロッドは第1表示画面の周囲に支持することで、第1表示画面が展開された場合、第1のアンテナ群も第1表示画面の周囲に位置されるようにする。例えば、上記の
図7に示すように、
図7に示す少なくとも一組の支持ロッドが支持状態にある場合、第1の支持ロッドが第1の表示画面の上端に位置し、端末の上端フレームと同じ平行な位置にあり、第2の支持ロッドが第1の表示画面の下端に位置し、端末の下端フレームと同じ平行な位置にあることにより、第1のアンテナ群を同時に第1の表示画面の周囲に位置させるだけでなく、第1の表示画面が展開された場合、当該少なくとも一組の支持ロッドが第1の表示画面に対して保護する役割を果たしてもよい。
【0058】
選択的に、支持ユニットが収縮状態にある場合、当該少なくとも一組の支持ロッドは、第1の表示画面が収納又は展開される方向と指定された角度を成し、且つ当該少なくとも一組の支持ロッドは端末の内部にある。例えば、上記の
図5に示すように、支持ユニットが収縮状態にある場合、角度Aは、第1の支持ロッドと第1の表示画面が展開または収納される方向とがなす角度であり、角度Bは第2の支持ロッドと第1の表示画面が展開または収納される方向とがなす角度であり、選択的に、当該角度は、端末が開発者によって設計される場合、選択された支持ロッドの材料、支持ロッドの接続方式、支持ロッドの配置位置などに関連してもよく、本開示の実施例は当該角度の具体的な値に対して限定しない。選択的に、端末の美観性と適用性のために、当該少なくとも一組の支持ロッドが収縮状態にある場合、さらに当該少なくとも一組の支持ロッドが当該端末の内部に設計されてもよい。
【0059】
実現可能な一態様において、支持ユニットが収縮状態にある場合、当該少なくとも一組の支持ロッドが第2の表示画面の外側にある。
図10を参照し、これは本開示の実施例に係る
図5の端末の側面の構造構成図を示し、
図10に示すように、端末1000には、少なくとも一組の支持ロッド1001と、第1の表示画面1002が備われ、ここで、当該少なくとも一組の支持ロッド1001が第1の表示画面の外側に位置される場合である。このようにして、端末の第1の表示画面が収納状態にある場合、支持ロッドは、第2の表示画面をある程度保護してもよく、これによって、フレキシブル画面の耐久性を向上させた。
【0060】
他の実現可能な一態様において、支持ユニットが収縮状態にある場合、当該少なくとも一組の支持ロッドが第1の表示画面の内側にある。
図11を参照し、これは本開示の実施例に係る
図5の端末の側面の構造構成図を示し、
図11に示すように、端末1100には、少なくとも一組の支持ロッド1101と、第1の表示画面1102が備われ、ここで、当該少なくとも一組の支持ロッド1101が第1の表示画面の内側に位置される場合である。このようにして、端末の第1の表示画面が収納状態にある場合、支持ロッドが第1の表示画面を遮蔽することなく、第1の表示画面が収納状態にあっても内容を表示できるようにすることで、端末のマルチ画面の使用の性能を向上させた。
【0061】
例えば、第1の表示画面1102の表示領域は、収納後の可視領域、及び収納後の隠蔽領域を備え、第1の表示画面1102が画面展開・収納装置に収納された場合、上記の収納後の可視領域がユーザーにより直接観察されてもよい。ユーザーは第1の表示画面1102を収納状態にして端末を使用した場合、端末は、第1の表示画面1102における収納後の可視領域を用いて表示してもよく、端末は第1の表示画面1102における収納後の可視領域を用いて表示する時に、当該第1の表示画面1102における収納後の隠蔽領域が消灯状態にあってもよい。
【0062】
選択的に、上記の
図5に示す端末において、画面展開・収納装置502は、サーボユニットをさらに備えてもよく、当該サーボユニットが少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部に接続される。当該サーボユニットは、支持ユニットが収縮状態から支持状態に変化する過程において、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を押すことにより、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部を第1の表示画面の展開方向に移動させるために用いられてもよい。それに対応し、第1の表示画面が展開状態から画面展開・収納装置に収納させる必要がある場合、当該サーボユニットは、支持ユニットが支持状態から収縮状態に変化する過程においても、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を押すことにより、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部を第1の表示画面の収納方向に移動させるために用いられてもよい。
【0063】
選択的に、当該サーボユニットは駆動モーターであってもよく、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を電力により駆動してそれぞれ固定された軌道において同時に移動させることにより、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部を第1の表示画面の展開方向に移動させる。
図5に示すように、ここで、第1の軌道506は、第1の支持ロッドの第2の端部が運動する軌道であり、第2の軌道507は、第2の支持ロッドの第2の端部が運動する軌道である。選択的に、駆動モーターは、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を駆動してそれぞれの軌道において同時に移動させることにより、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部を第1の表示画面の展開方向に移動させ、それにより第1の表示画面を動かせて収容装置から展開される。即ち、第2の表示画面が展開されるように、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を第1の軌道点から第2の軌道点までに駆動する。ここで、第1の軌道点は、収縮状態にある少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部と重なってもよく、第2の軌道点は、収縮状態にある少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部に重なってもよい。
【0064】
選択的に、当該サーボユニットは磁気モーターであってもよく、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を磁力により駆動してそれぞれを固定された軌道において同時に移動させることにより、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部を第1の表示画面の展開方向に移動させる。即ち、類似的に、第1の表示画面が展開されるように、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を第1の軌道点から第2の軌道点までに駆動する。なお、当該サーボユニットは具体的にどのようなパワーを用いて少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部をそれぞれ固定された軌道において移動させ、さらに少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部により第2の表示画面を画面収容装置から展開させるかについて、本開示の実施例は限定しない。
【0065】
類似的に、端末は、サーボユニットにより少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を押してそれぞれを固定された軌道において同時に移動させることにより、少なくとも一組の支持ロッドの第1の端部を第1の表示画面の収納方向に移動させ、上記の第1の表示画面の展開方向の反対方向であってもよく、即ち、少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を上記の第2の軌道点から第1の軌道点までに再び駆動することにより、第1の表示画面を展開状態から収縮状態に変化させる。選択的に、上記の第1の軌道と第2の軌道の形状は、円弧形、直線形などの形であってもよい。
【0066】
選択的に、当該サーボユニットは端末におけるプロセッサーにより制御されてもよく、即ち、
図5に示す端末には、プロセッサーがさらに備われてもよく、当該プロセッサーがサーボユニットと電気的に接続される。それに対応し、当該プロセッサーは、端末における制御指令が取得された時に、制御信号を当該サーボユニットに送信するために用いられてもよい。ここで、当該制御信号は、サーボユニットが少なくとも一組の支持ロッドの第2の端部を押すように指示するために使用される。当該制御指令は、第1の表示画面が画面展開・収納装置から展開される必要がある、又は画面展開・収納装置に収容される必要があることを指示するために使用されてもよい。
【0067】
選択的に、当該端末において画面展開・収納ユニットが使用された場合、画面展開・収納ユニットにおける第1のアンテナ群及び第1の表示画面の使用に対して、当該第1の表示画面の展開信号に基づいて決定されてもよい。
【0068】
実現可能な一態様において、端末が上記の
図5から
図7に示す支持状態に切り替わる場合、第1の表示画面が展開された場合、当該端末は、端末が第1のアンテナ群を有効にし、第1のアンテナ群によりデータを送受信するように、プロセッサーにより第1のアンテナ群に有効信号がさらに送信されてもよい。
【0069】
実現可能な一態様において、端末は直接第1の表示画面の展開により、端末が第1のアンテナ群を使用するように直接トリガーされてもよい。例えば、端末に固定スイッチが設置された場合、当該固定スイッチは第1のアンテナ群を有効または無効にするために用いられてもよく、且つ、当該固定スイッチは、第1の表示画面が展開された時に、直接第1のアンテナ群を接続させてもよく、つまり、第1の表示画面が展開されるようにトリガーされた場合、当該固定スイッチが同時にトリガーされることで、端末が第1のアンテナ群を有効にするようにする。
【0070】
以上の説明からまとめると、本開示は、当該画面展開・収納装置に設置された第1のアンテナ群を使用することにより、端末は画面展開・収納装置により第1の表示画面を画面展開・収納装置において展開した時に、端末は、画面展開・収納装置における第1のアンテナ群を用いてデータを伝送してもよくて、端末の外形が変化された時に、端末により無線データが送受信される無線環境が悪くなり、端末によりデータが送受信される性能が悪くなってしまう問題が発生されることを防止させ、端末によりデータが送受信される性能を向上させた。
【0071】
実現可能な一態様において、上記の
図4に示す端末には、第2の表示画面と、第2のアンテナ群と、無線周波数チップとがさらに備われても良い。
図12を参照し、これは本開示の実施例に係る端末の構造模式図を示している。
図12に示すように、端末1200には、画面展開・収納装置1201と、第1の表示画面1202と、第1のアンテナ群1203と、第2の表示画面1204と、第2のアンテナ群1205と、無線周波数チップ1206とが備われ、
ここで、画面展開・収納装置1201、第1の表示画面1202、第1のアンテナ群1203は、上記の
図4に示す設置方法を参照してもよく、ここでは説明を省略する。第2の表示画面1204が端末1200の正面に設置されてもよく、第2のアンテナ群1205は端末1200内に備われたアンテナセットであってもよく、例えば、端末には独自のメインアンテナ、ダイバーシティアンテナ、衛星測位アンテナ、Wi―Fiアンテナ、及びブルートゥースアンテナ等が設置されてもよく、端末は当該第2のアンテナ群を利用してデータを送受信してもよい。
【0072】
実現可能な一態様において、第2のアンテナ群は、予め第1表示画面が収納された後の端末の形状構造に従って設置されたアンテナ群であってもよく、つまり、端末の開発者が第2のアンテナ群を設置する時に、その目標は、第1の表示画面が収納された場合、当該第2のアンテナ群がより高いアンテナの性能に達されることである。
【0073】
選択的に、第1のアンテナ群と第2のアンテナ群に含まれているアンテナのタイプが同じである。即ち、本開示の実施例において、画面展開・収納装置により提供される第1のアンテナ群は第2のアンテナ群が受信可能な無線データに対応するタイプを満たすことができる必要があり、端末の第1アンテナ群と第2アンテナ群との間で切り換えられた時に、一組のアンテナにより送受信された無線通信データについては他の組のアンテナで置き換えられることができる。
【0074】
選択的に、無線周波数チップが画面展開・収納ユニットの画面展開・収納装置における第1のアンテナ群に電気的に接続され、且つ無線周波数チップが第2のアンテナ群に電気的に接続され、無線周波数チップは、画面展開・収納装置が構造の形状の変更によって第1の表示画面を展開させた時に、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられてもよい。つまり、当該無線周波数チップは、画面展開・収納装置が第1の表示画面を展開させた時に、端末が無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるように制御されてもよい。
【0075】
選択的に、開発者は無線周波数チップに指定の条件を設定してもよく、指定の条件が成り立つ場合、端末を、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えてもよい。実現可能な一態様において、上記の無線周波数チップは、第1の指定条件が成り立つ場合、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を展開することを決定するために用いられる。
【0076】
ここで、第1の指定条件は、端末におけるプロセッサーにより送信された、プロセッサーにより第1の表示画面の展開が決定されたときに生成される信号である第1の信号を受信すること、第1の表示画面が収納または展開されるように制御するためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第2の信号を受信すること、第1の表示画面が展開された時にトリガーされてオンになるスイッチである第1の指定スイッチをオンにさせた時に生成される第3の信号を受信することのうちの少なくとも1つの条件を含んでもよい。即ち、当該第1の指定条件が開発者により設定されてもよく、無線周波数チップが特定信号を受信した場合、当該指定条件が成り立つと判定される。ここで、当該特定信号は上記の第1の信号、第2の信号、第3の信号中の少なくともの一つであってもよい。
【0077】
選択的に、上記の第1の信号がプロセッサーにより第1の表示画面の展開が決定されたときに生成される信号である場合、当該第1の表示画面が展開された時に、端末におけるプロセッサーは第1の信号を対応的に生成してもよく、当該第1の信号を無線周波数チップに送信し、無線周波数チップが当該第1の信号を受信した場合、第1の指定条件が成り立つことを決定し、画面展開・収納装置により第1の表示画面が展開されたことを決定し、この時、無線周波数チップは、第1のアンテナ群との電気的に接続によって、端末が第1のアンテナ群によりデータを送受信するように、第1のアンテナ群を有効にしてもよい。選択的に、この時、端末が第2のアンテナ群を使用してデータを送受信している場合、当該無線周波数チップはさらに、第2のアンテナ群との電気的に接続によって、第2のアンテナ群を一時的に無効してもよくて、端末は無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるように制御されることが完成される。選択的に、実現可能な一態様において、端末が第1のアンテナグループを有効にする前にデータの送受信を行わなかった場合、無線周波数チップは第1のアンテナ群を有効にすればよく、異なるアンテナ群への切り替えを必要としない。
【0078】
実現可能な一態様において、端末内部には、端末の姿勢によって第1の表示画面が展開されているか否かが決定されてもよい姿勢センサが設定されてもよい。例えば、端末の第1の表示画面が地心方向に向けられている場合、端末は、第1の表示画面が展開される必要があることを決定する。第1の表示画面が展開された場合、プロセッサーにより第1の信号が生成され、且つ当該第1の信号が無線周波数チップに送信されてもよく、無線周波数チップは当該第1の信号を受信した場合、第1の指定条件が成り立つことを決定し、画面展開・収納装置により第1の表示画面が展開されたことを決定することで、第1のアンテナ群を有効にして無線データの送受信が行われる。
【0079】
実現可能な一態様において、端末には画面展開・収納装置を制御して第1の表示画面を収納又は展開させるボタンが設置された場合、端末は、指定ボタンに応答しトリガーされ、それに対応し、対応する第2の信号を生成する。当該第2の信号は、プロセッサーにより、第1の表示画面が指定ボタンによりドリガーされて展開されることが決定された時に生成される信号である。実現可能な一態様において、当該指定ボタンは、第1の表示画面を収納または展開することを制御するためのエンティティボタン又は仮想ボタンである。例えば、
図13を参照し、これは本開示の実施例に係る端末の正面の表示インタフェース図を示している。
図13に示すように、端末1300には、第2の表示画面1301と、第1のボタン1302と、が備われる。第1のボタン1302が下に押されることは第1の表示画面の展開に対応し、元の位置に戻られることは第1の表示画面の収納に対応し、ユーザーは、当該第1のボタン1302を押下することにより、第1の表示画面の展開指令を端末のプロセッサーに送信してもよく、端末のプロセッサーは、さらに当該第1の表示画面の展開指令に基づき、当該第1のボタンがトリガーされた時に生成された信号に対応する信号を生成してもよく(即ち、当該信号は上記のプロセッサーがサーボユニットに送信した制御信号である)、端末のプロセッサーは、当該生成された、当該第1のボタンがトリガーされた時に生成される信号をサーボユニットに送信することにより、当該サーボユニットが当該制御信号を取得するようにし、画面展開・収納装置における少なくとも一組の支持ロッドをさらに駆動し、上記の
図5に示す軌道移動に類似し、当該第1の表示画面を展開させる。それに対応し、当該第1のボタンが押された場合、プロセッサーは生成された第2の信号を無線周波数チップにさらに送信してもよく、無線周波数チップが第2の信号を取得するようにし、端末が第1のアンテナ群を使用して無線データを送受信するように制御される。
【0080】
選択的に、
図13に示す第1のボタン1302は、左右にスライドする形式で第1の表示画面の展開または収納をトリガーするボタンであってもよい。
図14を参照し、これは本開示の実施例に係る端末の正面の表示インタフェース図を示している。例えば、
図14に示すように、端末1400には、第1の表示画面1401、第1のボタン1402が備われる。第1のボタン1402が左にスライドすることは第1の表示画面の展開に対応し、右にスライドすることは第1の表示画面の収納に対応すると仮定し、ユーザーは当該第1のボタンを左にスライドした場合、端末は、上記のように第1のボタンの押下に応答したのに類似した制御信号を生成してもよく、当該制御信号をサーボユニットに送信することで、当該サーボユニットが当該制御信号を取得するようにし、画面展開・収納装置における少なくとも一組の支持ロッドをさらに駆動して第1の表示画面が展開されるように制御する。同様に、プロセッサーは左にスライドする場合も、生成された第2の信号を無線周波数チップに送信する。
【0081】
選択的に、上記の
図13における第2の表示画面1301には、仮想ボタン1303がさらに表示されてもよく、ユーザーが当該仮想ボタン1303におけるオンボタンをクリックすると、端末は、当該オンボタンに応答してトリガーされ、第1の表示画面の展開が制御される指令を生成してもよく、ユーザーが当該仮想ボタン1303におけるオフボタンをクリックすると、端末は、当該オフボタンに応答してトリガーされ、第1の表示画面の収納が制御される指令を生成してもよい。さらに、端末のプロセッサーは、受信された制御指令に基づき、サーボユニットが少なくとも一組の支持ロッドの第2の端を押すように制御する制御信号をサーボユニットに送信してもよくて、第1の表示画面が展開または収容されるように、当該少なくとも一組の支持ロッドの第2の端の駆動を制御する。それに対応し、当該仮想ボタンにおけるオンボタンがドリガーされた時に、プロセッサーは、生成された第2の信号を無線周波数チップにさらに送信してもよく、無線周波数チップが第2の信号を取得するようにし、端末が第1のアンテナ群を使用して無線データを送受信するように制御される。
【0082】
実現可能な一態様において、端末には、第1の指定スイッチがさらに設置されてもよく、ここで、当該第1の指定スイッチは第1の表示画面が展開された時にオンにドリガーされるスイッチである。例えば、第1の表示画面が展開された場合、第1の指定スイッチが自動的にドリガーされることにより、プロセッサーが第3の信号を生成するステップが開始されるようにトリガーされ、プロセッサーが第3の信号を生成するようにし、無線周波数チップに当該第3の信号を送信し、無線周波数チップが第3の信号を取得するようにし、端末が第1のアンテナ群を使用して無線データを送受信するように制御される。
【0083】
選択的に、無線周波数チップは、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を展開し、且つ第2のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質が第1の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるためにさらに用いられる。
【0084】
実現可能な一態様において、無線周波数チップは、第2のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質を取得し、第2のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質を第1の品質閾値と比較し、端末が第2のアンテナ群により受信した無線信号の信号品質が第1の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えてもよい。即ち、端末は本開示の実施例により提供される画面展開・収納ユニットを使用した場合、第2のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質が第1の品質閾値よりも高いか否かを直接判断することにより、無線データを受信するためにアンテナを切り換える必要があるか否かを判断してもよい。選択的に、この場合、無線周波数チップは、第1の指定条件が成立されるか否かを判定せずに、端末のアンテナに対する切り換えを直接完成してもよい。
【0085】
選択的に、当該第1の品質閾値は、端末においてあるアプリケーションプログラムが起動された時に対応する品質閾値であってもよく、例えば、現在端末においてアプリケーションプログラム1が実行されて、当該アプリケーションプログラム1の信号品質閾値がPである場合、無線周波数チップは現在実行されているアプリケーションプログラム1の信号品質閾値を第1の品質閾値とし、第2のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質がPよりも低いか否かを判断してもよく、第2のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質がPよりも低い場合、端末が無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるように制御される。
【0086】
なお、無線周波数チップは、第1の指定条件の成立及び第2のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質が第1の品質閾値より低いか否かを判定する方案も併せて使用されてもよい。本開示はこれに限定しない。
【0087】
それに対応し、無線周波数チップは、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を収納した時に、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることに切り換えるためにさらに用いられてもよい。つまり、当該無線周波数チップは、画面展開・収納装置が第1の表示画面を収納した時に、端末が無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われるから無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われるまでに切り換えられるように制御されてもよい。
【0088】
類似的に、開発者は無線周波数チップに第2の指定条件を設置してもよく、第2の指定条件が成り立つ場合、端末を、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えてもよい。即ち、無線周波数チップは、第2の指定が成り立つ場合、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を収納することを決定するために用いられ、
ここで、第2の指定条件は、端末におけるプロセッサーにより送信された、プロセッサーにより第1の表示画面が収納されたときに生成される決定される信号である第4の信号を受信すること、第1の表示画面が収納または展開されるように制御するためのボタンである指定ボタンがトリガーされた時に生成される第5の信号を受信すること、第1の表示画面が収納された時にトリガーされてオンになるスイッチである第2の指定スイッチをオフにさせた時に生成される第6の信号を受信することのうちの少なくとも1つの条件を含む。
【0089】
選択的に、上記の第4の信号がプロセッサーにより第1の表示画面の収納が決定された時に生成される信号である場合、端末におけるプロセッサーは第4の信号を対応して生成してもよく、当該第4の信号を無線周波数チップに送信し、無線周波数チップが当該第4の信号を受信した場合、第1の指定条件が成り立つことを決定し、画面展開・収納装置により第1の表示画面が展開されたことを決定し、この時、無線周波数チップは、第1のアンテナ群との電気的接続によって、端末が第1のアンテナ群によりデータを送受信するように、第1のアンテナ群を有効にしてもよい。選択的に、この時、端末が第2のアンテナ群を使用してデータを送受信している場合、当該無線周波数チップはさらに、第2のアンテナ群との電気的接続によって第2のアンテナ群を一時的に無効してもよいことにより、端末を無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることに切り換えるように制御されることが完成される。選択的に、実現可能な一態様において、端末が第1のアンテナ群を有効にする前にデータの送受信を行わなかった場合、無線周波数チップは第1のアンテナ群を有効にすればよく、異なるアンテナ群への切り替えを必要としない。選択的に、第4の信号のトリガーは、上記の第1の信号をトリガーする信号源と同じ信号源であってもよい。
【0090】
例えば、相変わらず上記の端末内部には姿勢センサが設置されることを例に挙げて、端末の第2の表示画面が地心方向に向けられている場合、端末は、第1表示画面を収納する必要があることを決定し、第1の表示画面が収納された場合、プロセッサーにより第4の信号が生成され、且つ当該第4の信号が無線周波数チップに送信されてもよく、無線周波数チップは当該第4の信号を受信した場合、第2の指定条件が成り立つことが決定され、画面展開・収納装置により第1の表示画面が収納されたことが決定されることで、第2のアンテナ群を有効にして無線データの送受信が行われる。
【0091】
実現可能な一態様において、端末には、画面展開・収納装置が第1の表示画面を収納又は展開するように制御されるボタンが設置された場合、端末は、指定ボタンに応答してトリガーされ、それに対応し、対応する第5の信号を生成する。当該第5の信号は、プロセッサーにより、第1の表示画面が指定ボタンによりドリガーされて収納されたことが決定された時に生成される信号である。実現可能な一態様において、当該指定ボタンは、第1の表示画面を収納または展開することを制御するためのエンティティボタン又は仮想ボタンである。例えば、上記の
図13において、第1のボタンを元の位置に戻してもよくて、第1の表示画面の収納指令を端末のプロセッサーに送信してもよく、第1のボタン回復された場合、プロセッサーは生成された第5の信号を無線周波数チップに送信してもよく、無線周波数チップが第5の信号を取得するようにし、端末が第1のアンテナセットを使用して無線データを送受信するように制御される。類似的に、仮想ボタン1303のうちのオフボタンのトリガーに対応して、上記のオンボタンのトリガーを参照してもよく、ここでは説明を省略する。つまり、第2の信号と第5の信号が同じトリガー源であってもよい。
【0092】
一つの可能な実現の方式において、端末には、第2の指定スイッチがさらに設置されてもよく、ここで、当該第2の指定スイッチは第1の表示画面が収納された時にオフがドリガーされるスイッチである。例えば、第1の表示画面が収納された場合、第2の指定スイッチが自動的にドリガーされることにより、プロセッサーが第6の信号を生成するステップが開始されるようにトリガーされ、プロセッサーが第6の信号を生成するようにし、無線周波数チップに当該第6の信号を送信し、無線周波数チップが第6の信号を取得するようにすることで、端末が第2のアンテナ群を使用して無線データを送受信するように制御される。ここで、第2の指定スイッチが上記の第1の指定スイッチと同じスイッチであっても良い。
【0093】
無線周波数チップは、画面展開・収納装置が構造形態の変更によって第1の表示画面を収納し、且つ第1のアンテナ群により受信された無線信号の信号品質が第2の品質閾値よりも低い場合、無線データの送受信が第1のアンテナ群により行われることから、無線データの送受信が第2のアンテナ群により行われることに切り換えるために用いられる。ここで、当該第2の品質閾値があるアプリケーションプログラムの信号品質閾値であってもよく、ここで無線周波数チップは第2の品質閾値により判断される実行ステップも上記の第1の品質閾値による実行ステップを参照してもよく、ここでは説明を省略する。
【0094】
以上の説明からまとめると、本開示は、当該画面展開・収納装置に設置された第1のアンテナ群を使用することにより、端末は画面展開・収納装置により第1の表示画面を画面展開・収納装置において展開した時に、端末は、画面展開・収納装置における第1のアンテナ群を用いてデータを伝送してもよくて、端末の外形が変化された時に、端末により無線データが送受信される無線環境が悪くなり、端末によりデータが送受信される性能が悪くなってしまう問題が発生されることを防止させ、端末によりデータが送受信される性能を向上させた。
【0095】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本開示の他の実施形態を容易に取得することができる。本開示は、本開示に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示では開示していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本開示の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0096】
本開示は、上記で記述され、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様々な修正や変更を実施してもよい。本開示の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。