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特許7065466情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-28
(45)【発行日】2022-05-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/52 20220101AFI20220502BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20220502BHJP
   H04L 67/55 20220101ALI20220502BHJP
【FI】
H04L67/52
G06Q50/00 300
H04L67/55
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2016084556
(22)【出願日】2016-04-20
(65)【公開番号】P2017194829
(43)【公開日】2017-10-26
【審査請求日】2019-04-12
【審判番号】
【審判請求日】2020-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】592185574
【氏名又は名称】株式会社シーピーユー
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】薮野 繁
【合議体】
【審判長】稲葉 和生
【審判官】▲吉▼田 耕一
【審判官】富澤 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-198751(JP,A)
【文献】特開2005-122562(JP,A)
【文献】特開2008-310383(JP,A)
【文献】特開2003-228673(JP,A)
【文献】特開2002-362745(JP,A)
【文献】特開2006-268192(JP,A)
【文献】登録実用新案第3179006(JP,U)
【文献】香西敏弘,廣瀬光男、データ流通基盤が引き出す新しい社会システム、東芝ソリューション テクニカルニュース 2007年(秋季号)Vol.11、東芝ソリューション株式会社、2007.09.15発行、第11巻、p.12-13
【文献】渡辺 賢聖 外1名、地震災害時における要擁護者のための情報伝達システムの考察、情報処理学会研究報告 Vol.2006 No.92、2006-IS-97 情報システムと社会環境、社団法人情報処理学会、2006年08月25日、第2006巻、第92号、p.25-29
【文献】笠井 敬介 外2名、状況変化を考慮した利用者個人情報のアクセス制御モデル、2009年 暗号と情報セキュリティシンポジウム SCIS2009、2009年01月23日発行、p.1-6
【文献】下羅 弘樹 外1名、災害時情報共有のための動的アクセス権限機構を備えたデータベース管理システム、人工知能学会 「社会におけるAI」研究会 第12回研究会、人工知能学会、2011年03月09日発行
【文献】臼井 真人 外5名、要援護者支援情報把握システムの開発、地理情報システム学会講演論文集(vol.21/2012)、一般社団法人 地理情報システム学会、2012年12月31日発行、第21巻、p.435-438
【文献】臼井 真人 外1名、小規模地区の住民による自主運用を目標とした防災情報システムの導入の考察、情報処理学会研究報告 平成21年度3 情報システムと社会環境(IS)No.109、社団法人情報処理学会、2009年10月15日発行、p.1-8
【文献】笠井 敬介 外1名、状況変化を考慮した利用者個人情報のアクセス制御モデルの構築、情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2009 No.11、社団法人情報処理学会、2009年10月19日発行、第2009巻、第11号、p.475-480
【文献】凍田 和美 外6名、地域防災SNSの開発、FIT2011 第10回情報科学技術フォーラム、一般社団法人情報処理学会、2011年08月22日発行、p.537-544
【文献】黒島 理礼 外6名、地域コミュニティ活動と連携した被災情報提供システムの開発、情報処理学会研究報告 モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)2013-MBL-066、情報処理学会、2013年05月16日発行、p.1-6
【文献】青木 良輔 外6名、問い合わせと同時に自己安否登録を行う安否確認システム、情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2013 No.2、一般社団法人情報処理学会、2013年07月10日発行、第2013巻、第2号、p.1922-1929
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 29/12
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知する災害検知部と、
前記自治会のエリアの住民の携帯端末に、コンテンツの閲覧権限を付与する権限付与部と、
前記権限付与部により、閲覧権限を付与された携帯端末に、コンテンツを配信する配信部と
を有し、
前記権限付与部は、前記災害検知部により、災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末の閲覧権限を前記自治会の住民内で拡大し、要支援者の安全を確認する支援担当者の携帯端末に対して、前記要支援者の安否情報を編集する権限を付与する
情報処理装置。
【請求項2】
前記権限付与部は、前記災害検知部により災害が検知されていない場合、自治会運営者の携帯端末のみに、前記自治会に所属する住民一覧、及び、住民毎の関連情報のページを閲覧する権限を付与し、前記災害検知部により災害が検知された場合、前記自治会に関連する利用者の携帯端末にも、前記住民一覧及び住民毎の安否情報を閲覧する権限を付与する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知する災害検知ステップと、
災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末の閲覧権限を前記自治会の住民内で拡大し、要支援者の安全を確認する支援担当者の携帯端末に対して、前記要支援者の安否情報を編集する権限を付与する権限付与ステップと、
閲覧権限を付与された携帯端末に、コンテンツを配信する配信ステップと
を有する情報処理方法。
【請求項4】
自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知する災害検知ステップと、
災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末の閲覧権限を前記自治会の住民内で拡大し、要支援者の安全を確認する支援担当者の携帯端末に対して、前記要支援者の安否情報を編集する権限を付与する権限付与ステップと、
閲覧権限を付与された携帯端末に、コンテンツを配信する配信ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、クライアント端末と通信可能に接続された機密文書を登録する文書管理サーバであって、ユーザを識別する識別情報とユーザ毎に機密レベルを区分したユーザ機密区分とを対応付けて記憶する第1の記憶手段と、前記クライアント端末において選択された、前記文書管理サーバに登録する機密文書のレベルを区分する文書機密区分を受け付け、前記受け付けた文書機密区分に相当しユーザ機密区分に対応づけられているユーザを識別する識別情報を前記第1の記憶手段から検索する第1の検索手段と、前記第1の検索手段により前記機密文書を閲覧可能なユーザとして前記検索されたユーザの一覧と、前記文書管理サーバに前記受け付けた文書機密区分での登録を要求するための登録要求指示部とを含む機密文書レベル確定画面を、前記クライアント端末に表示すべく出力する表示出力手段と、を備えることを特徴とする文書管理サーバが開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、車両に関連した情報を提供するための情報提供装置であって、情報管理サーバは、1又は複数のネットワークサービスを管理するネットワークサーバであり、制御部は、前記入力部の入力操作に応じて前記1又は複数のネットワークサービスにログインして報知情報を前記ネットワークサーバに送信する、情報提供装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-77311
【文献】特開2014-21595
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地域に応じた情報共有サービスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理装置は、自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知する災害検知部と、自治会のエリアの住民の携帯端末に、コンテンツの閲覧権限を付与する権限付与部と、前記権限付与部により、閲覧権限を付与された携帯端末に、コンテンツを配信する配信部とを有し、前記権限付与部は、前記災害検知部により、災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末の閲覧権限を拡大する。
【0007】
好適には、携帯端末による、一、又は、複数の外部の情報共有サービスへのコンテンツの更新を検知する更新検知部と、前記更新検知部により、コンテンツの更新が検知された場合、更新された情報共有サービスに所属する自治会のエリアにおける住民の携帯端末に、コンテンツの更新があったことを通知する更新通知部とをさらに有する。
【0008】
好適には、自治会のエリアにおける安否確認対象者を登録する登録部をさらに有し、前記権限付与部は、世帯主の携帯端末に、安否確認対象者を編集する権限を付与し、前記登録部は、前記権限付与部により権限を付与された携帯端末に入力された情報に基づき、世帯主と同一世帯の安否確認対象者を登録する。
【0009】
好適には、自治会を単位として、複数の自治会の中から、広告を配信する自治会のエリアを選択する広告エリア選択部と、前記広告エリア選択部により決定された自治会のエリアに基づき、広告料を決定する広告料決定部とをさらに有し、前記配信部は、前記広告エリア選択部により決定された自治会のエリアに、広告を配信する。
【0010】
本発明に係る情報処理システムは、携帯端末と、情報処理装置とを含む情報処理システムであって、前記携帯端末は、ビーコンからID情報を受信する受信部と、前記受信部によりビーコンのID情報が受信された場合、受信されたビーコンのID情報、及び、携帯端末に関連付けられた個人情報を前記情報処理装置に送信する送信部とを有し、前記情報処理装置は、前記送信部により送信されたビーコンのID情報に基づき、コンテンツを前記携帯端末に配信する配信部と、前記送信部より、送信されたビーコンのID情報、及び、携帯端末に関連付けられた個人情報に基づき、携帯端末の動線、及び、分布情報を取得する情報取得部とを有する。
【0011】
好適には、前記送信部は、ビーコンのID情報と、性別、年齢、国籍、言語設定、ビーコンのID取得時間、及び、携帯端末IDの少なくとも1つとを前記情報処理装置に送信する。
【0012】
好適には、前記情報処理装置は、コンテンツを自動翻訳する翻訳部をさらに有し、前記翻訳部は、前記送信部により送信された言語設定に基づき、コンテンツを翻訳する。
【0013】
本発明に係る情報処理方法は、自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知する災害検知ステップと、災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末の閲覧権限を拡大する権限付与ステップと、閲覧権限を付与された携帯端末に、コンテンツを配信する配信ステップとを有する。
【0014】
本発明に係るプログラムは、自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知する災害検知ステップと、災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末の閲覧権限を拡大する権限付与ステップと、閲覧権限を付与された携帯端末に、コンテンツを配信する配信ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
地域に応じた情報共有サービスを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】情報処理システム1のハードウェア構成を例示する図である。
図2】自治会情報共有サービスを例示する図である。
図3】情報処理装置4のハードウェア構成を例示する図である。
図4】情報処理装置4の機能構成を例示する図である。
図5】携帯端末3のハードウェア構成を例示する図である。
図6】携帯端末3の機能構成を例示する図である。
図7】外部の情報共有サービスの更新検知を例示する図である。
図8】ビーコンに基づくコンテンツ配信と情報取得を例示する図である。
図9】地域事業者の情報発信を例示する図である。
図10】災害時における安否確認を例示する図である。
図11】権限拡大処理(S20)を説明するフローチャートである。
図12】情報取得処理(S30)を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、情報処理システム1のハードウェア構成を例示する図である。
図1に例示するように、情報処理システム1は、一、又は、複数の携帯端末3と、情報処理装置4とを含む。本例において、情報処理システム1は、複数の携帯端末3A~3Bを含む。
携帯端末3は、コンピュータ端末である。例えば、携帯端末3は、携帯型コンピュータ端末である。本例において、携帯端末3は、スマートフォン、又は、タブレット型情報端末等である。
情報処理装置4は、コンピュータ端末であり、ネットワークを介して、携帯端末に接続されている。例えば、情報処理装置4は、サーバ機能を有する。また、情報処理装置4は、ウェブサーバであってもよい。
【0018】
図2は、自治会情報共有サービスを例示する図である。ここで、情報共有サービスとは、情報処理システム1により提供されるユーザ間の情報共有を促すサービスである。例えば、情報共有サービスは、ソーシャルネットワーキングサービスである。
図2に例示するように、自治会に関連する利用者が使用する携帯端末3Aは、情報処理装置4から、コンテンツを受信する。ここで、自治会に関連する利用者とは、例えば、自治会に属する利用者、及び、自治会出身の利用者等をいう。
自治会に関連する利用者に対して事業を行う地域事業者が使用する携帯端末3Bは、情報処理装置4に情報を配信する。例えば、携帯端末3Bは、情報処理装置4に、広告等を配信する。配信された情報は、携帯端末3によりコンテンツとして閲覧可能となる。なお、自治会運営者が使用する携帯端末3Cが、情報処理装置4に情報を配信してもよい。例えば、携帯端末3Cは、町内行事、ごみの日、防災情報、おくやみ、町内写真館、休日当直医、神社、子ども会、町内事業者、及び、会議の議事録等についての情報を配信する。
携帯端末3Cは、情報処理装置4を介して、携帯端末3Aへ、情報を一斉配信、又は、グループ配信する。携帯端末3Cは、情報処理装置4を介して、携帯端末3Aへ、情報をプッシュ通知により、配信してもよい。例えば、携帯端末3Cは、携帯端末3Aへ、イベントの参加申し込み、回覧板、及び、配布物についての情報を配信する。なお、携帯端末3Bは、情報処理装置情報4を介して、一斉配信、グループ配信、及び、プッシュ通知を利用して、携帯端末3Aへ、情報を配信してもよい。携帯端末3Aは、配信された情報を、情報処理装置4を介して、コンテンツとして、受信する。また、携帯端末3Aは、配信された情報の閲覧結果を、情報処理装置4に送信する。例えば、携帯端末3Aは、配信された情報について既読情報を情報処理装置4に送信する。また、例えば、携帯端末3Aは、イベントの出欠回答を情報処理装置4に送信する。携帯端末3Cは、情報処理装置4より、閲覧結果を受信し、閲覧結果を一覧表示する。
これにより、町会運営者等は、閲覧結果の状況を確認できる。また、情報処理システム1は、地域ポータルとなる自治会情報共有サービスを提供できる。
【0019】
図3は、情報処理装置4のハードウェア構成を例示する図である。
図3に例示するように、情報処理装置4は、CPU400、メモリ402、Hard Disk Drive404(HDD404)、ネットワークインタフェース406(ネットワークIF406)、表示装置408、及び入力装置410を有し、これらの構成はバス412を介して互いに接続している。
CPU400は、例えば、中央演算装置である。
メモリ402は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD404は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF406は、有線又は無線で通信するためのインタフェースであり、インターネットを介した携帯端末3との通信を実現する。
表示装置408は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置410は、例えば、キーボード及びマウスである。
【0020】
図4は、情報処理装置4の機能構成を例示する図である。
図4に例示するように、情報処理装置4には、情報共有プログラム450がインストールされている。情報共有プログラム450は、災害検知部452、権限付与部454、配信部456、登録部458、更新検知部460、更新通知部462、広告エリア選択部464、広告料決定部466、受信部468、情報取得部470、及び、翻訳部472を有する。
なお、本プログラムの一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアによって実現されてもよく、また、OS(Operating System)の機能を一部借用して実現されてもよい。また、本プログラムの一部は、携帯端末3における利用者プログラム350により、実現されてもよい。
【0021】
情報共有プログラム450において、災害検知部452は、自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知する。例えば、災害検知部452は、地震、津波、又は、火災等の災害の発生を検知する。本例において、災害検知部452は、行政等からの緊急防災連絡に基づき、災害の発生を検知する。また、本例において、災害検知部452は、自治会役員の携帯端末3Cの入力に基づき、災害の発生を検知してもよい。
【0022】
権限付与部454は、自治会のエリアの住民の携帯端末3に、コンテンツの閲覧権限を付与する。例えば、権限付与部454は、災害検知部452により、災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末3の閲覧権限を拡大する。本例において、権限付与部454は、災害検知部452により、災害が検知された場合、通常時に自治会運営者の携帯端末3Cのみ閲覧できるページを、自治会に関連する利用者の携帯端末3Aにも、閲覧する権限を付与する。通常時に自治会運営者の携帯端末3Cのみ閲覧できるページは、例えば、自治会に所属する住民一覧、及び、住民毎の関連情報である。本例において、権限付与部454は、災害時において、携帯端末3Aに、住民一覧、及び、住民毎の安否情報を閲覧する権限を付与する。
権限付与部454は、自治会のエリアの住民の携帯端末3に、コンテンツを編集する権限を付与する。例えば、権限付与部454は、災害検知部452により、災害が検知された場合、携帯端末3に、安否情報を入力する権限を付与する。本例において、権限付与部454は、世帯主の携帯端末3Aに、同一世帯に属する者の安否情報を入力する権限を付与する。また、本例において、災害検知部452により、災害が検知された場合、権限付与部454は、支援担当者の携帯端末3Aに、要支援者の安否情報を編集できる権限を付与してもよい。ここで、支援担当者とは、要支援者の安全を確認する者をいう。また、要支援者とは、本発明に係る情報処理システム1を利用できない者をいう。例えば、要支援者と支援担当者が同一世帯に属する場合、権限付与部454は、世帯主の携帯端末3Aに、同一世帯の要支援者の安否情報を編集する権限を付与する。また、権限付与部454は、要支援者と別世帯の者の携帯端末3Aに、要支援者の安否情報を編集する権限を付与してもよい。
これにより、災害時に、自治会における住民の全員が、自治会における安否確認対象者の状況を確認できる。自治会内で安否不明、若しくは、安全でない状態の者がいた場合、自治会は地域的に関連がある者の集まりであるため、救助に対して当事者意識が生まれ、迅速な救助が期待できる。つまり、権限付与部454による、閲覧、編集権限の付与は、この当事者意識をより強める。
【0023】
配信部456は、権限付与部454により、閲覧権限を付与された携帯端末3に、コンテンツを配信する。例えば、配信部456は、権限付与部454により、閲覧権限を付与された携帯端末3に、携帯端末3のアクセス要求に応じて、コンテンツを配信する。本例において、配信部456は、災害時に、権限付与部454により、閲覧権限を付与された携帯端末3Aに、通常時に自治会運営者の携帯端末3Cのみ閲覧できるページを配信する。本例において、配信部456は、災害時に、住民一覧、及び、住民毎の安否情報を、携帯端末3Aに、配信する。
【0024】
登録部458は、自治会のエリアにおける安否確認対象者を登録する。例えば、登録部458は、権限付与部454により権限を付与された携帯端末3に入力された情報に基づき、世帯主と同一世帯の安否確認対象者を登録する。また、例えば、登録部458は、権限付与部454により権限を付与された携帯端末3に入力された情報に基づき、世帯主と同一、又は、別世帯の要支援者を、安否確認対象者として登録してもよい。なお、登録部458は、権限付与部454により権限を付与された世帯主の携帯端末3からの入力情報に基づき、同一世帯人を閲覧、及び、編集できるユーザとして登録してもよい。これにより、情報処理装置4は、災害時に、自治体内の世帯に応じた安全確認をすることができる。
【0025】
更新検知部460は、携帯端末3による、一、又は、複数の外部の情報共有サービスへのコンテンツの更新を検知する。外部の情報共有サービスは、例えば、情報処理システム1で提供している情報共有サービス以外の情報共有サービスである。ここで、コンテンツとは、情報共有サービスに関連する情報をいう。本例において、更新検知部460は、情報処理システム1により提供され、かつ、ポータルサイトとなる自治会情報共有サービス、外部の小学校PTA情報共有サービス、及び、外部の幼稚園保護者会情報共有サービス等の更新を検知する。また、更新検知部460は、複数ある情報共有サービスの中から、情報共有プログラム450により予め登録された情報共有サービスの更新を検知する。
【0026】
更新通知部462は、更新検知部460により、コンテンツの更新が検知された場合、更新された情報共有サービスに所属する自治会のエリアにおける住民の携帯端末3に、コンテンツの更新があったことを通知する。例えば、更新通知部462は、プッシュ通知により、携帯端末3に、コンテンツの更新があったことを通知する。本例において、更新通知部462は自治会、小学校PTA、及び、幼稚園保護者会等の情報共有サービスについて、コンテンツの更新があったことを、携帯端末3に通知する。
【0027】
広告エリア選択部464は、自治会を単位として、携帯端末3からの入力に基づき、一、又は、複数の自治会の中から、広告を配信する自治会のエリアを選択する。例えば、広告エリア選択部464は、事業者の携帯端末3からの入力に基づき、広告ごとに、広告を配信するエリアを選択する。本例において、広告エリア選択部464は、広告を配信するエリア、広告を配信する時間帯、及び、利用者の携帯端末3へのプッシュ通知の有無等を決定する。
【0028】
広告料決定部466は、広告エリア選択部464により選択された自治会のエリアに基づき、広告料を決定する。例えば、広告料決定部466は、広告エリア選択部464により決定された自治会における会員の数により、広告料を決定する。これにより、自治会単位の事業エリアに応じて、リアルタイムに広告配信、及び、広告料の自動計算が可能となる。
【0029】
受信部468は、携帯端末3から、ビーコン5のID情報、及び、携帯端末に関連付けられた個人情報を受信する。ここで、ビーコンとは、近傍の携帯端末3に、ID情報を発信する端末をいう。受信部468は、例えば、ビーコン5のID情報と、性別、年齢、国籍、言語設定、ビーコン5のID取得時間、及び、携帯端末IDの少なくとも1つとを受信する。なお、受信部468は、ビーコン5のID情報が携帯端末3により加工されている場合、その加工された情報を受信してもよい。
配信部456は、受信部468により受信されたビーコン5のID情報に基づき、コンテンツを携帯端末3に配信する。例えば、配信部456は、受信部468により受信されたID情報に基づき、クーポン情報、商品情報、及び、ガイド情報の少なくとも一つを、携帯端末3に配信する。商品情報は、例えば、商品の説明、又は、商品のバリエーション等である。ガイド情報は、例えば、地図を用いたナビゲーション情報である。なお、配信部456は、プッシュ通知により、携帯端末3に、コンテンツの閲覧を促してもよく、又は、プッシュ通知により、コンテンツを携帯端末3に配信してもよい。
【0030】
情報取得部470は、受信部468により受信されたビーコンのID情報、及び、携帯端末3に関連付けられた個人情報に基づき、携帯端末3の動線、及び、分布情報を取得する。例えば、情報取得部470は、受信部468により受信されたビーコンのID情報と、性別、年齢、国籍、言語設定、ビーコンのID取得時間、及び、携帯端末IDの少なくとも1つとに基づき、携帯端末3の動線、及び、分布情報等を取得する。本例において、情報取得部470は、場所別、国別、時間帯別、年齢層別、又は、滞在時間別等に、携帯端末3の動線、及び、分布情報等を取得する。
【0031】
翻訳部472は、受信部468により受信された言語設定に基づき、コンテンツを自動翻訳する。例えば、翻訳部472は、受信部468により受信された言語設定が、英語、中国語、又は、韓国語である場合、それらに応じて、英語、中国語、又は、韓国語でコンテンツを翻訳する。また、翻訳部472は、送信部により送信された言語設定が、英語、中国語、又は、韓国語以外である場合、英語でコンテンツを翻訳する。
【0032】
図5は、携帯端末3のハードウェア構成を例示する図である。
図5に例示するように、携帯端末3は、CPU300、揮発性メモリ302、不揮発性メモリ304、ネットワークインタフェース306(ネットワークIF306)、タッチパネル308、及び、モニタ310を有し、これらの構成はバス316を介して互いに接続している。
CPU300は、例えば、中央演算装置である。
揮発性メモリ302は、例えば、主記憶装置として機能する。
不揮発性メモリ304は、例えば、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF306は、無線で通信するためのインタフェースであり、電話回線又はインターネットを介した情報処理装置4との通信を実現する。また、ネットワークIF306は、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)(登録商標)に対応したIFであり、ビーコン5との通信を実現する。
入力装置308は、例えば、タッチパネルである。
表示装置310は、例えば、液晶ディスプレイである。
【0033】
図6は、携帯端末3の機能構成を例示する図である。
図6に例示するように、形態端末3には、利用者プログラム350がインストールされている。利用者プログラム350は、受信部352、送信部354、及び、表示部356を有する。
なお、本プログラムの一部又は全部は、ASICなどのハードウェアによって実現されてもよく、また、OSの機能を一部借用して実現されてもよい。
【0034】
利用者プログラム350において、受信部352は、ビーコン5からID情報を受信する。例えば、受信部352は、ビーコン5に携帯端末3が近づいた時、ID情報を受信する。本例において、受信部352は、セール品の近くに配置されたビーコン5に携帯端末3が近づいた時、ID情報を受信する。
また、受信部352は、情報処理装置4により、配信されたコンテンツを受信する。
【0035】
送信部354は、受信部352によりビーコンのID情報が受信された場合、受信されたビーコンのID情報、及び、携帯端末に関連付けられた個人情報を情報処理装置4に送信する。例えば、送信部354は、ビーコンのID情報と、性別、年齢、国籍、言語設定、ビーコンのID取得時間、及び、携帯端末IDの少なくとも1つとを情報処理装置4に送信する。
また、送信部354は、受信部352により受診されたコンテンツについて、既読の場合、既読情報を、情報処理装置4に送信する。また、送信部354は、イベント等の出欠回答を情報処理装置4に送信する。
【0036】
表示部356は、情報処理装置4により配信されたコンテンツを表示する。例えば、表示部356は、プッシュ通知により、情報処理装置4により配信されたコンテンツを表示する。また、表示部356は、情報処理装置4により配信されたコンテンツの未読、又は、既読状況を一覧表示する。また、表示部356は、情報処理装置4により配信されたイベントの出欠案内に対する、出欠状況を一覧表示する。
【0037】
図7は、外部の情報共有サービスの更新検知を例示する図である。
図7に例示するように、情報処理装置4における更新検知部460は、携帯端末3による、一、又は、複数の外部の情報共有サービスへのコンテンツの更新を検知する。本例において、更新検知部460は、ポータルサイトである自治会情報共有サービス、外部の小学校情報PTA情報共有サービス、及び、外部の幼稚園保護者会情報共有サービスの更新を検知する。小学校情報PTA情報共有サービス、又は、外部の幼稚園保護者会情報共有サービスは、自治会情報共有サービスを利用する自治会のエリアの住民の全部、又は、一部の携帯端末3に利用される。また、更新検知部460は、監視対象として登録された情報共有サービスの更新を検知する。更新通知部462は、更新検知部460によりコンテンツの更新が検知された場合、更新された情報共有サービスに所属する自治会のエリアの住民の携帯端末3に、コンテンツの更新があったことをプッシュ通知により、通知する。
これにより、自治会のエリアの住民は、複数の情報共有サービスについてコンテンツの更新内容を確認できる。つまり、目的の異なる複数の情報共有サービスのコンテンツを、タイムリーに確認できる。また、自治会情報共有サービスは、自治会の住民のつながりを強める効果を期待できる。そのため、自治会エリアの住民に関連する複数の情報共有サービスを扱うことにより、異なった観点で、つまり、多面的に住民のつながりを強めることができる。
【0038】
図8は、ビーコンに基づくコンテンツ配信と情報取得を例示する図である。
図8に例示するように、携帯端末3における受信部352は、ビーコン5に近づいたとき、ビーコン5からID情報を受信する。送信部354は、受信部352により受信されたビーコンのID情報と、携帯端末3に関連付けられる性別、年齢、国籍、言語設定、ビーコンのID取得時間、及び、携帯端末IDの少なくとも1つとを情報処理装置4に送信する。なお、送信部354は、受信されたビーコンのID情報を加工して、携帯端末3に送信してもよい。情報処理装置4における配信部456は、送信部354により送信されたビーコンのID情報に基づき、クーポン情報、商品情報、及び、ガイド情報等に関するコンテンツを携帯端末3に、プッシュ通知により配信する。本例において、配信部456は、携帯端末3により送信されたビーコンのID情報に基づき、自治会内における地域事業者についてのクーポン情報等を配信する。携帯端末3の動線、及び、分布情報を取得する。また、情報取得部470は、ビーコンのID情報、及び、携帯端末3に関連付けられる性別等の情報に基づき、場所別、国籍別、時間帯別、年齢層別、又は、滞在時間別に、携帯端末3の動線、及び、分布情報を取得してもよい。
これにより、ビーコンを利用して、ユーザの動向を分析しつつ、ユーザへ商品に関連する情報を送信できる。また、ユーザが自治会における住民の場合、地域事業者は、自治会の住民の特色に応じたコンテンツの配信や、分析結果に基づいた広告出稿ができる。ユーザが自治会における住民以外の場合、地域事業者は、ユーザの使用言語等に基づきコンテンツ配信ができ、また、分析結果を今後の事業活動にフィードバックできる。
【0039】
図9は、地域事業者の情報発信を例示する図である。
図9に例示するように、A町地域事業者の携帯端末3Bからの入力情報に基づき、広告エリア選択部464は、自治会を単位として、複数の自治会の中から、広告を配信する自治会のエリアを選択する。配信部456は、広告エリア選択部464により選択されたA町自治会情報共有サービス、及び、B町自治会情報共有サービスの少なくとも1つに、商品、又は、サービスについての広告情報等を、配信する。携帯端末3Bは、プッシュ通知により、広告情報等を自治会共有サービスに配信する。利用者の携帯端末3Aは、携帯端末3Bより配信されたコンテンツを表示する。
これにより、地域事業者は、営業エリアや戦略に合わせた広告展開ができる。自治会とは、地域を軸として緩やかに組織化された団体である。このため、地域的、社会的要素が共通しており、消費動向がある程度似通っている。したがって、広告エリア選択部464の単位として、自治会はふさわしい。
また、地域事業者は、紙媒体のチラシ、及び、情報誌と異なり、いつでも何度でも、自治会に対してリアルタイムに情報発信できる。また、既存の広告手段よりも、広告費が安価となる。そして、スマートフォント等の携帯端末3を利用するため、広告の視認性も高い。
【0040】
図10は、災害時における安否確認を例示する図である。
図10(A)に例示するように、震度6の地震が発生し、その影響範囲が、A町自治会に及ぶ場合、A町自治会運営者の携帯端末3Cは、地震通報を受信する。携帯端末3Cは、受信した地震情報に基づき、安否確認通知、防災情報、及び、警告音を、自治会の住民全員の携帯端末3Aに、プッシュ通知で、一斉配信する。利用者の携帯端末3Aは、安否確認通知を既読の場合、既読情報を、情報処理装置4に送信する。また、携帯端末3Aは、安否情報を、情報処理装置4に送信する。また、携帯端末3Aは、支援担当者が使用する携帯端末3Aであってもよい。
図10(B)に例示するように、携帯端末3Cは、町民ごとの一次安否状況を一覧表示する。本例において、携帯端末3Cは、携帯端末3Aにより既読情報かつ安否情報が送信されている場合、安否情報を、一次安否状況として表示する。また、携帯端末3Cは、携帯端末3Aにより既読情報のみが送信されている場合、既読情報を、一次安否状況として表示する。また、また、携帯端末3Cは、携帯端末3Aにより既読情報が送信されていない場合、未読情報を、一次安否状況として表示する。
ここで、通常時、携帯端末3Aは、町民ごとの一覧表示を表示できない。しかし、災害検知部452により、災害が検知された場合、情報処理装置4における権限付与部454は、通常時に、自治会運営者の携帯端末3Cのみ閲覧できる町民ごとの一覧表示を、自治会に属する利用者の携帯端末3Aにも、閲覧する権限を付与する。
また、災害検知部452により、災害が検知された場合、情報処理装置4における権限付与部454は、支援担当者の携帯端末3Aに、要支援者の安否を編集できる権限を付与してもよい。例えば、支援担当者と要支援者が同一世帯に属し、支援担当者が世帯主の場合、権限付与部454は、世帯主の携帯端末3Aに、要支援者の安否情報を編集する権限を付与する。また、権限付与部454は、要支援者と別世帯の者の携帯端末3Aに、要支援者の安否情報を編集する権限を付与してもよい。例えば、要支援者が単身世帯の場合、権限付与部454は、要支援者と別世帯の者の携帯端末3Aに、要支援者の安否情報を編集する権限を付与する。
これにより、通常時には、自治会住民の個人情報を守りつつ、災害時には、自治会における会員全体の安否状況を可視化し、リアルタイムに町全体の安否状況を確認できる。さらに、その状況に応じて、自治会員に迅速に、共助を促すことができる。そして、通常使用するシステムのため使い慣れており、災害時にも使用しやすい。また、要支援者の安否確認も支援担当者を通じて、確実にできる。さらに、スマートフォン、及び、タブレットのプッシュ通知、地図連動、写真、動画、及び、音声認識等の機能を活用することで、最小限の手間で、自治会内の正確な情報発信、及び、共有が可能となる。
【0041】
図11は、権限拡大処理(S20)を説明するフローチャートである。
図11に例示するように、ステップ200(S200)において、災害検知部452は、自治会のエリアに影響を及ぼし得る災害の発生を検知するまで待機し(S200:No)、検知すると、S205の処理に移行する(S200:Yes)。
【0042】
ステップ205(S205)において、権限付与部454は、災害検知部452により、災害が検知された場合、閲覧を制限されていた住民の携帯端末3の閲覧権限を拡大する。権限付与部454は、災害検知部452により、災害が検知された場合、通常時に、自治会運営者の携帯端末3Cのみ閲覧できるページを、自治会に属する利用者の携帯端末3Aのアクセス要求に応じて、携帯端末3Aに、閲覧する権限を付与する。
【0043】
ステップ210(S210)において、配信部456は、権限付与部454により、閲覧権限を付与された携帯端末3に、コンテンツを配信する。配信部456は、通常時に、自治会運営者の携帯端末3Cのみ閲覧できるページを、携帯端末3Aに配信する。
【0044】
図12は、情報取得処理(S40)を説明するフローチャートである。
図12に例示するように、ステップ400において、受信部468は、携帯端末3から、ビーコン5のID情報、及び、携帯端末に関連付けられた個人情報を受信するまで待機し(S400:No)、受信するとS405の処理に移行する(S400:Yes)。ここで、携帯端末に関連付けられた個人情報は、例えば、性別、年齢、国籍、言語設定、ビーコン5のID取得時間及び携帯端末ID等である。
【0045】
ステップ405(S405)において、受信部468により受信されたビーコン5のID情報に対応するコンテンツがある場合(S405:Yes)、ステップ410の処理に移行し、コンテンツが無い場合(S405:No)、ステップ420(S420)の処理に移行する。
【0046】
ステップ410(S410)において、翻訳部472は、受信部468により受信された言語設定に基づき、コンテンツを自動翻訳する。
【0047】
ステップ415(S415)において、配信部456は、翻訳部472に翻訳されたコンテンツを、携帯端末3に、プッシュ通知により、配信する。
【0048】
ステップ420(S420)において、情報取得部470は、受信部468により受信されたビーコンのID情報に基づき、携帯端末の動線、及び、分布情報等を取得する。
以上説明したように、本実施形態の情報処理システム1は、地域の特色に応じた情報共有サービスを提供できる。つまり、地域ごとに、リアルタイムに、通常時、及び、災害時に活用できる情報共有サービスを提供できる。
【0049】
(変形例1)
上記実施形態の変形例1を説明する。
上記実施形態において、自治会における地域情報共有サービスを説明した。変形例1において、建築業種における情報共有サービスを説明する。
変形例1において、情報処理システム1は、施主の携帯端末3A、施行業者の携帯端末3B、設計士の携帯端末3C、及び、情報処理装置4を含む。ここで、施主とは、土木・建築工事の依頼主をいう。
携帯端末3A、携帯端末3B、及び、携帯端末3Cは、相互に、情報を発信する。例えば、携帯端末3は、発信先を個別、グループ別、又は、全体に指定して、情報を発信する。また、携帯端末3は、選択により、プッシュ通知で、情報を発信する。本例において、携帯端末3Aは、建築物件についての要望等を、携帯端末3B、及び、携帯端末3Cに発信する。携帯端末3Cは、複数ある施行業者の携帯端末3Bの中から、建築物件を担当する施行業者の携帯端末3Bに情報を発信する。
これにより、施主、施行業者、及び、設計士間の情報共有が可能となる。施主の意見について、情報共有できるため、施主の満足度を向上できる。また、施行業者の確認のための現場訪問回数を削減でき、連絡ミスを防止できる。また、情報共有内容が記録されるので、事後に内容を確認できる。
【0050】
(変形例2)
上記実施形態の変形例2を説明する。
上記実施形態において、自治会における地域情報共有サービスを説明した。変形例2において、介護施設における情報共有サービスについて説明する。
変形例2において、情報処理システム1は、介護施設利用者の家族の携帯端末3A、施設外の介護補助者の携帯端末3B、介護施設関係者の携帯端末3C、及び、情報処理装置4を含む。
例えば、携帯端末3Aは、情報処理装置4を介して、携帯端末3Cからの情報を受信する。本例において、携帯端末3Aは、緊急時に、携帯端末3Cからの情報を受信する。また、例えば、携帯端末3Cは、他の携帯端末3C、又は、携帯端末3Bへ、業務情報を、一斉配信、又は、個別配信する。携帯端末3Cは、プッシュ通知で情報を配信してもよい。本例において、携帯端末3Cは、担当介護者別、又は、グループ別に、携帯端末3C、又は、携帯端末3Bへ、業務情報を配信する。また、情報処理装置4は、各種書類の内容を記録し、携帯端末3は、その内容を閲覧する。
これにより、介護施設内外で、円滑な情報共有を可能とし、業務効率を改善できる。
【符号の説明】
【0051】
1…情報処理システム
3…携帯端末
4…情報処理装置
5…ビーコン
452…災害検知部
454…権限付与部
456…配信部
458…受信部
460…更新検知部
462…更新通知部
464…広告エリア選択部
466…広告料決定部
468…受信部
470…情報取得部
472…翻訳部
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