IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アイアイビーの特許一覧

<>
  • 特許-マッチング支援システム 図1
  • 特許-マッチング支援システム 図2
  • 特許-マッチング支援システム 図3
  • 特許-マッチング支援システム 図4
  • 特許-マッチング支援システム 図5
  • 特許-マッチング支援システム 図6
  • 特許-マッチング支援システム 図7
  • 特許-マッチング支援システム 図8
  • 特許-マッチング支援システム 図9
  • 特許-マッチング支援システム 図10
  • 特許-マッチング支援システム 図11
  • 特許-マッチング支援システム 図12
  • 特許-マッチング支援システム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-28
(45)【発行日】2022-05-12
(54)【発明の名称】マッチング支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220502BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020087742
(22)【出願日】2020-05-19
(65)【公開番号】P2021182290
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2020-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】305040558
【氏名又は名称】株式会社アイアイビー
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(74)【代理人】
【識別番号】100148910
【弁理士】
【氏名又は名称】宮澤 岳志
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼松 邦明
(72)【発明者】
【氏名】西尾 肇
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-235573(JP,A)
【文献】特開2009-087198(JP,A)
【文献】特開2011-2872(JP,A)
【文献】特開2002-157397(JP,A)
【文献】特開平8-272772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
住居のリフォームを希望しまたは検討している顧客についての情報を聴取して蓄積するためのシステムであって、
顧客から情報を聴取しようとする聴取者に対して、顧客に提示する所定数の質問項目及び聴取者のみが参照し顧客に提示しない各質問項目毎の趣旨の情報を教示する質問教示手段と、
前記質問教示手段が教示する情報を参照した聴取者が顧客に対して質問した所定数の質問項目に対する顧客の回答の入力を受け付ける回答受付手段と、
前記回答受付手段で受け付けた顧客による回答を当該顧客を特定する情報と関連付けて記憶する記憶手段と
を具備するマッチング支援システム。
【請求項2】
前記質問教示手段が、所定数の質問項目及び各質問項目毎の趣旨の情報を記載したシートである請求項1記載のマッチング支援システム。
【請求項3】
前記回答受付手段が、顧客による音声での回答を集音し、音声認識を通じてその回答の音声データからテキストデータを得、
前記記憶手段が、顧客による回答のテキストデータまたはこれから抽出した語句若しくは文を当該顧客を特定する情報と関連付けて記憶する請求項1または2記載のマッチング支援システム。
【請求項4】
検索条件の入力を受け付ける検索受付手段と、
前記記憶手段に記憶している回答のうち、前記検索受付手段で受け付けた検索条件に合致する回答を検索し、その回答に関連付けられている顧客を特定する情報を抽出して出力する結果出力手段と
を具備する請求項1、2または3記載のマッチング支援システム。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載のマッチング支援システムを構成するために用いられるものであって、コンピュータを、少なくとも、
顧客から情報を聴取しようとする聴取者に対して、顧客に提示する所定数の質問項目及び聴取者のみが参照し顧客に提示しない各質問項目毎の趣旨の情報を教示する質問教示手段が教示する情報を参照した聴取者が顧客に対して質問した所定数の質問項目に対する顧客の回答の入力を受け付ける回答受付手段、並びに、
前記回答受付手段で受け付けた顧客による回答を当該顧客を特定する情報と関連付けて記憶する記憶手段
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自宅その他の住居(仕事場や店舗を兼ねるようなものも含む)のリフォームを希望しまたは検討している顧客と、リフォームに携わる業者との間のマッチングを促進する支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、リフォーム業者等は、中古住宅等のリフォーム業務を受注するために種々の宣伝広告活動を繰り広げている。その中で、複数のリフォーム業者や住宅設備会社の展示ブースを備えた、比較的大規模なイベント(一例として、下記非特許文献を参照)を開催し、またはショウルームを設営することが、成約可能性を高める上で効果的である旨が認識されつつある。
【0003】
従来のイベントやショウルームでは、受付で入場登録を兼ねたアンケート用紙を顧客に手渡し、顧客が用紙に記載した内容に基づき顧客を特定するとともに、その顧客の関心事項を抽出するようにしている。さらに、営業担当者が、顧客から詳しい事情や希望を聴取し、事後のアプローチに必要な情報を収集している。
【0004】
しかしながら、現状、いわゆる現調率、即ち顧客の住宅が所在する現地に赴いて建物を調査しリフォーム費用を見積もりする段階まで到達する率は、イベント会場やショウルームに来場した顧客の20%程度に留まっている。これは、アンケート用紙の記載内容が基本的事項(例えば、顧客の氏名、住所、連絡先、建物の種別、築年数、大きさまたは間取り、住宅の名義、リフォーム歴等)に限定されており顧客のニーズの本質に踏み込んでいないこと、顧客を聴取する営業担当者個々人のスキルに大きなばらつきがあり顧客に関する重要ポイントを聞き逃してしまう、またはターゲッティングやリフォーム提案に有効な情報を収集できていないこと、折角営業担当者が顧客からそのニーズに迫る情報を聞き出すことができたとしてもそれを適切に記録しデータベース化できていないこと、等が原因であると考えられる。
【0005】
結局のところ、過去に来場した顧客に対して、電話やダイレクトメール、電子メール、直接訪問等により手当たり次第にアプローチすることが主となっており、労力に比して少ない成果しか上げられていなかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】“住まいの大リフォーム博”、[online]、住友不動産、[令和2年4月30日検索]、インターネット<URL:https://www.sokkuri3.com/lp/event/2018/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、住居のリフォームを希望しまたは検討している顧客のニーズに迫る情報を的確に聴取してデータベース化し、後のターゲッティングやリフォーム提案に活用できるようにし、現調率をより高めることを所期の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するべく、本発明では、住居のリフォームを希望しまたは検討している顧客についての情報を聴取して蓄積するためのシステムであって、顧客から情報を聴
取しようとする聴取者に対して、顧客に提示する所定数の質問項目及び聴取者のみが参照し顧客に提示しない各質問項目毎の趣旨の情報を教示する質問教示手段と、前記質問教示手段が教示する情報を参照した聴取者が顧客に対して質問した所定数の質問項目に対する顧客の回答の入力を受け付ける回答受付手段と、前記回答受付手段で受け付けた顧客による回答を当該顧客を特定する情報と関連付けて記憶する記憶手段とを具備するマッチング支援システムを構成した。
【0009】
前記質問教示手段は、典型的には、所定数の質問項目及び各質問項目毎の趣旨の情報を記載したシートである。
【0010】
前記回答受付手段が、顧客による音声での回答を集音し、音声認識を通じてその回答の音声データからテキストデータを得、前記記憶手段が、顧客による回答のテキストデータまたはこれから抽出した語句若しくは文を当該顧客を特定する情報と関連付けて記憶するシステムとすれば、顧客による回答をより効率よくかつより確実に収集することができる。
【0011】
さらに、検索条件の入力を受け付ける検索受付手段と、前記記憶手段に記憶している回答のうち、前記検索受付手段で受け付けた検索条件に合致する回答を検索し、その回答に関連付けられている顧客を特定する情報を抽出して出力する結果出力手段とを具備するシステムとすれば、検索条件の選定を通じて顧客をセグメント化でき、特定のセグメントに属する顧客群に効果的にアプローチしたり、特定のセグメントに属する顧客群に特化した提案を行ったりすることが容易となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、住居のリフォームを希望しまたは検討している顧客のニーズに迫る情報を的確に聴取してデータベース化し、後のターゲッティングやリフォーム提案に活用できるようなり、現調率の一層の向上を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態のマッチング支援システムの概要を示す図。
図2】同実施形態のマッチング支援システムの要素であるコンピュータが備えるハードウェア資源を示す図。
図3】同実施形態のマッチング支援システムの機能ブロック図。
図4】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図5】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図6】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図7】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図8】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図9】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図10】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図11】同実施形態のマッチング支援システムの質問教示手段であるシートを例示する図。
図12】同実施形態のマッチング支援システムが記憶保持する、顧客による回答の情報を例示する図。
図13】同実施形態のマッチング支援システムが記憶保持する、顧客を特定する情報を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態のマッチング支援システムは、例えばイベント会場やショウルームにおいて、その場を訪れた顧客Cと相対し当該顧客Cから事情や希望を聴取しようとする聴取者Iが使用するものである。図1に示すように、本マッチングシステムは、聴取者Iに対して所定数の質問項目Q及び各質問項目Q毎の趣旨Pの情報を教示する質問教示手段たるシート100と、聴取者Iが顧客Cに対して質問した質問項目Qに対する顧客Cの回答の入力を受け付けてその情報を記憶、集積するコンピュータ1とを要素とする。
【0015】
コンピュータ1は、例えば、既知の汎用的なパーソナルコンピュータ、ワークステーション、タブレット型コンピュータ1やスマートフォン等の携帯情報端末または携帯電話端末である。図2に示すように、コンピュータ1は、プロセッサ(Central Procesing Unit)1a、メインメモリ1b、補助記憶デバイス1c、ビデオコーデック1d、オーディオコーデック1e、ディスプレイ1f、マイク1g、通信インタフェース1h、操作入力デバイス1i等のハードウェア資源を備え、これらがシステムコントローラやI/Oコントローラ等1jにより制御されて連携動作するものである。
【0016】
補助記憶デバイス1cは、フラッシュメモリやハードディスクドライブ等である。ビデオコーデック1dは、プロセッサ1aより受けた描画指示をもとに表示させるべき画面を生成し、その映像信号を出力インタフェース1gを介してディスプレイ1fに向けて送出するGPU(Graphics Processing Unit)、画面や画像のデータを一時的に格納しておくビデオメモリ等を要素とする。オーディオコーデック1eは、マイク1gが集音した音声をディジタル化及び符号化して音声データとする。ビデオコーデック1d及びオーディオコーデック1eはそれぞれ、ハードウェアでなくソフトウェアとして実装することも可能である。通信インタフェース1hは、コンピュータ1が外部のコンピュータその他の機器類との間で有線及び/または無線で情報通信を行うためのデバイスであり、典型的には、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等といった電気通信回線を通じてデータ信号を送受信するデバイスである。通信インタフェース1hには、無線LANや携帯電話網、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)網、Bluetooth(登録商標)等を介した無線通信を具現する無線トランシーバや、有線LAN等を介した有線通信を具現するNIC(Network Interface Controller)、USB(Universal Serial Bus)等が含まれる。操作入力デバイス1iは、ユーザが手指で操作する押下ボタン、キーボード、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイス等である。
【0017】
コンピュータ1において、プロセッサ1aにより実行されるべきプログラムは補助記憶デバイス1cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイス1cからメインメモリ1bに読み込まれ、プロセッサ1aによって解読される。コンピュータ11は、プログラムに従って上掲のハードウェア資源を作動させ、少なくとも、図3に示す回答受付手段101、記憶手段102、検索受付手段103及び結果出力手段104としての機能を発揮する。
【0018】
図4ないし図11に示すように、質問教示手段たるシート100は、所定数の質問項目Q及び各質問項目Q毎の趣旨Pを記述してなり、それらを顧客Cに相対する聴取者Iに視認させ、以て聴取者Iによる顧客Cに対する的確な事情聴取の助けとするものである。質問項目Qの数は、聴取者Iによる顧客Cに対する聴取が約一時間以内に完了する程度の個数、例えば八項目Qとする。質問項目Qの具体例としては、
1.顧客Cがリフォームを計画した(または、イベント会場等を訪れた)きっかけ(図4
2.リフォームの要望(内容)及びその理由(図5
3.上記の要望以外に困っていること、不満なこと(図6
4.現時点での不安や聞きたいこと(図7
5.顧客Cまたはその家族の暮らしで特に大切にしたい場所や時間(図8
6.収納の量の不満、また特に困っている荷物(図9
7.何時までにリフォームを完成させたいか(図10
8.現時点で顧客Cが想定している予算(図11
等を挙げることができる。質問教示手段たるシート100から質問項目Qの教示を受けた聴取者Iは、その質問項目Qを顧客Cに提示して質問する。加えて、その質問を行う際に、聴取者Iは、各質問項目Qに付随してシート100に表示してある質問項目Qの趣旨P、より詳しくは質問の主旨及び顧客Cに語ってもらいたいこと、の教示を受けることで、顧客Cから必要十分な内容の回答を聴取できるように努める。質問項目Q自体と異なり、質問項目Qの趣旨Pは通常、聴取者Iのみが参照して認識し、顧客Cには提示しない。シート100には、聴取者が任意に書き込むことのできるメモ欄Mも設けてある。
【0019】
コンピュータ1が具現する機能のうち、回答受付手段101は、聴取者Iが顧客Cに対してした各質問項目Qに対する顧客Cの回答の入力を受け付ける。本実施形態では、聴取者Iが肉声によって発した質問や、顧客Cが肉声によって発した回答の音声を、マイク1gを介して集音し、その音声データを取得する。さらに、回答受付手段101は、既知の音声認識手法(人工知能、ニューラルネットワークによるものであることがある)を用いて、音声データからテキストデータを取得する。このとき、顧客Cの潜在的な需要を示唆する特定の語句若しくはそのような語句を含む文を抽出し、当該語句若しくは文の部分のみを音声データからテキストデータとして取得することがある。複数の特定の語句の組である辞書情報は、予めメインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cに格納しておく。なお、顧客Cの回答を聞き取った聴取者Iが、操作入力デバイス1iを介して顧客Cによる回答の内容を手入力し、そのテキストデータを得る態様をとることを妨げるものではない。
【0020】
記憶手段102は、メインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cの所要の記憶領域を利用して、回答受付手段101で受け付けた顧客Cによる回答の情報、具体的には音声データや、聴取者Iが発した質問のテキストデータまたはそれから抽出した(質問に含まれる)語句若しくは文、顧客Cが発した回答のテキストデータまたはそれから抽出した(回答に含まれる)語句若しくは文等を記憶する。このとき、記憶手段102は、回答受付手段101で受け付けた顧客Cによる回答の情報を、当該顧客Cを特定する情報と関連付けて記憶する。図12に顧客Cによる回答の情報を、図13に顧客Cを特定する情報を、それぞれ例示する。顧客Cを特定する情報とは、例えば、顧客Cの氏名、性別、年齢、生年月日、住所、連絡先の電話番号、ファクシミリ番号、電子メールアドレス、家族構成、建物の種別、築年数、大きさまたは間取り、住居の名義、リフォーム歴等である。図12に示す回答の情報と、図13に示す顧客Cを特定する情報とは、顧客Cを識別する識別子により紐付けされている。顧客Cを特定する情報は、聴取者Iによる顧客Cに対する質問に先んじて、操作入力デバイス1iを介して手入力したり、マイク1gを介して音声入力したりする。
【0021】
コンピュータ1が具現する機能のうちの検索受付手段103及び結果出力手段104は、顧客Cに対する各質問項目Qの聴取を終えた後、特に顧客Cがイベント会場またはショウルームから帰宅した後日に、特定のセグメントに属する一または複数の顧客Cを選出するために用いることができる。検索受付手段103は、検索条件、即ち選出するべき顧客Cに該当する検索キーとなる語句や文の入力を受け付ける。検索キーは、操作入力デバイス1iを介して手入力したり、マイク1gを介して音声入力したりする。
【0022】
そして、結果出力手段104は、検索受付手段103で受け付けた検索条件に合致する一または複数の顧客Cを検索し、その顧客Cを特定する情報を抽出して出力する。結果出力手段104は、記憶手段102に記憶保持している、過去に顧客Cから得た回答の情報のうち、検索条件である検索キーに合致する回答を検索する。そして、その回答と同じ識別子により紐付けされている、顧客Cを特定する情報を記憶手段102から読み出し、ディスプレイ1fの画面に表示して出力する。あるいは、顧客Cを特定する情報を、プリンタからハードコピー出力したり、特定の記録媒体に書き出したり、コンピュータ1と電気通信回線を介して接続している外部のコンピュータやファクシミリ等に向けて送信(電子メールの形をとることがある)したりする態様で出力する。
【0023】
本実施形態のシステムでは、聴取者Iが顧客Cに対して行う一定の質問の項目Q及びその趣旨Pが、質問教示手段100によって適切に聴取者Iに教示される。従って、聴取者I個々人毎に質問項目Qや聴取の内容がばらつくことが抑制され、顧客Cのニーズに迫る情報を的確に聴取してデータベース化し、後のターゲッティングやリフォーム提案に活用できるようになる。例えば、子育てを終え第二の人生を迎えたい夫婦の顧客C、子や孫とともに暮らす二世帯住宅を求める顧客C、大家族の顧客C、水回りを重点的に改修したい顧客C、特定の趣味または来客に特化した住まいを求める顧客C、税金対策をしたい顧客C、等々の各セグメントに属する顧客Cの情報を抽出し、当該セグメントに属する顧客Cに向けてピンポイントのマーケティング、イベント誘致やダイレクトメールの発送、提案、フォロー等を実行することが可能となり、現調率の飛躍的な上昇に寄与し得る。
【0024】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。上記実施形態では、質問教示手段100が、質問項目Q及び質問項目Q毎の趣旨Pの情報を記載したシート100であったが、これに代えて、またはこれとともに、コンピュータ1に質問教示手段100としての役割を担わせてもよい。その場合には、図4ないし図11に例示した質問項目Q及び趣旨Pの情報を含むテキストデータ、画像データ等を予めメインメモリ1bまたは補助記憶デバイス1cに記憶保持しておき、聴取者Iが顧客Cに質問する際にそれを読み出してディスプレイ1fの画面に表示して出力するようなことが考えられる。
【0025】
また、回答受付手段101、記憶手段102、検索受付手段103及び結果出力手段104(さらには、質問教示手段100)の各機能を、電気通信回線を介して相互に接続している複数基のコンピュータに分散させ、それらが協働して本発明に係るマッチング支援システムを構成する態様をとること妨げない。
【0026】
その他、各部の具体的な構成や処理の内容、手順等は、本発明の趣旨Pを逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0027】
100…質問教示手段
101…回答受付手段
102…記憶手段
103…検索受付手段
104…結果出力手段
C…顧客
I…聴取者
P…趣旨
Q…質問項目
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13