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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-28
(45)【発行日】2022-05-12
(54)【発明の名称】カーブコンベア
(51)【国際特許分類】
   B65G 13/06 20060101AFI20220502BHJP
【FI】
B65G13/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021203177
(22)【出願日】2021-12-15
【審査請求日】2021-12-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】392017048
【氏名又は名称】株式会社ティー・エム・ピー
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】弁理士法人日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 一雄
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-030574(JP,A)
【文献】再公表特許第2012/147169(JP,A1)
【文献】特開2001-171816(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 13/00
B65G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持枠の左枠から右枠へ横方向に搬送路を横断するように取り付けられ動力により回転する駆動軸と、
前記駆動軸に通すための貫通孔を中心とする円周上に沿って前記駆動軸と軸方向がねじれの位置で回転自在なローラーを複数配置して輪状にした回転体と、を有し、
前記回転体は、横方向に隣接する回転体との間にスペーサを介在させた上で、前記隣接する回転体と前記ローラーの位置が互い違いとなるように角度をずらした状態で前記駆動軸に通され、さらに隣接する駆動軸に通された回転体の位置が互い違いとなるように横方向にずらした状態で取り付けられ、
前記駆動軸は、搬送物を流す縦方向に向かって複数が間欠的に並置され、横方向から押し込まれた前記搬送物を前記ローラーで前記搬送路内に収まるまで引き入れつつ前記回転体で搬送方向に移動させる、
ことを特徴とするカーブコンベア。
【請求項2】
前記回転体は、前記貫通孔の周りに前記ローラーが4つ配置され、
前記ローラーは、側周面が前記回転体の貫通孔を中心とする円周の一部となる曲率で樽状に湾曲する、
ことを特徴とする請求項1に記載のカーブコンベア。
【請求項3】
前記搬送物が前記搬送路から脱落しないようにガイドが設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカーブコンベア。
【請求項4】
前記回転体は、前記ローラーと隣接するローラーとの間を陥没させる、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載のカーブコンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を載せて移動させる際にスムーズに方向変換が可能なカーブコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
コンベアは、搬送物を載せて移動させる装置であり、例えば、ベルトコンベアやローラーコンベア等がある。ベルトコンベアは、輪状にした幅広のゴムベルトを回転させ、載せた搬送物をベルトの流れで送り出す。ローラーコンベアは、回転する筒状のローラーを複数並置して、載せた搬送物を順次ローラーで送り出す。搬送方向を変える場合、コンベアを一旦停止させて、移動方向の異なるコンベアに押し出したり送り出したりするか、カーブコンベアを用いて方向を変換させている。
【0003】
特許文献1に記載されているように、扇形ベルトを走行させた際に生じる振動を防止するとともに、振動に起因して生じる破損を防止するカーブベルトコンベア装置の発明も開示されている。また、特許文献2に記載されているように、テーパローラ間の隙間を埋めることで、搬送物の落ち込みによる破損やずれ動きを防止するカーブローラコンベアの発明も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6434802号公報
【文献】特開2019-137534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、コンベアを一旦停止させると作業効率が低下するし、停止させずに押し出すと搬送物の移動する向きとコンベアの流れの向きが異なるため、滑らせる抵抗によってスムーズに乗り移らせることが困難である。また、特許文献1及び2に記載のカーブコンベアは、コーナーを大きく取ってベルトをループさせたり、ローラーの内輪側と外輪側の速度を適切に制御させたりする必要があり、広いスペースや複雑な構造によりコストが上がってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、コンベアの搬送方向が変わる際にコンパクトでスムーズに搬送物の方向を変換させるカーブコンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明であるカーブコンベアは、搬送路を横断するように取り付けられ動力により回転する駆動軸と、前記駆動軸に通すための貫通孔を中心とする円周上に沿って前記駆動軸と軸方向がねじれの位置で回転自在なローラーを複数配置して輪状にした回転体と、を有し、前記駆動軸は、搬送方向に向かって複数が並置され、横方向から押し込まれた搬送物を前記ローラーで前記搬送路内に収まるまで引き入れつつ前記回転体で搬送方向に移動させる、ことを特徴とする。
【0008】
前記カーブコンベアは、前記回転体を前記駆動軸に通すときに横方向に隣接する回転体との間にスペーサを介在させる、ことを特徴とする。
【0009】
前記カーブコンベアにおいて、前記回転体は、前記貫通孔の周りに前記ローラーが4つ配置され、前記ローラーは、側周面が前記回転体の貫通孔を中心とする円周の一部となる曲率で樽状に湾曲する、ことを特徴とする。
【0010】
前記カーブコンベアにおいて、前記回転体は、隣接する回転体と前記ローラーの位置が互い違いとなるように角度をずらした状態で前記駆動軸に通され、前記駆動軸は、隣接する駆動軸と前記回転体の位置が互い違いとなるように横方向にずらした状態で取り付けられる、ことを特徴とする。
【0011】
前記カーブコンベアは、前記搬送物が前記搬送路から脱落しないようにガイドが設けられる、ことを特徴とする。
【0012】
前記カーブコンベアにおいて、前記回転体は、前記ローラーと隣接するローラーとの間を陥没させる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンベアの搬送方向が変わる際にコンパクトでスムーズに搬送物の方向を変換させることができる。カーブコンベアは搬送物が変更後の移動方向に流れるように回転体が回転しているが、カーブコンベアへ押し込まれた搬送物の移動を阻害しないように回転体のローラーが回転しながら、徐々に変更後の移動方向への流れに乗るように制御されるので、搬送物が通過するのに必要な幅があれば十分であり、抵抗をほとんど受けることなく搬送物の移動方向を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明であるカーブコンベアの全体概観図である。
図2】本発明であるカーブコンベアを構成する回転体の正面図及び左側面図である。
図3】本発明であるカーブコンベアを構成する回転体からローラーを外した状態の正面図、左側面図及び右側面図である。
図4】本発明であるカーブコンベアを構成する回転体のローラー及びピンの正面図及び側面図である。
図5】本発明であるカーブコンベアを構成するスペーサの正面図、左側面図及び右側面図である。
図6】本発明であるカーブコンベアを構成する回転体の斜視図である。
図7】本発明であるカーブコンベアを構成する回転体の形状を説明する図である。
図8】本発明であるカーブコンベアを用いたコンベアのコーナーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【実施例1】
【0016】
まず、本発明であるカーブコンベアの構造について説明する。図1は、カーブコンベアの全体概観図である。なお、コンベアの搬送路を横断する方向を横(左右)とし、搬送物を流す方向を縦(前後)とする。
【0017】
カーブコンベア100は、ある地点から離れた地点まで搬送物を載せて移動させるために形成されたコンベアの搬送路が直線状でない場合に、そのコーナーにおいて搬送物を移動させる方向を変換する機構を有する。図1に示すように、カーブコンベア100の搬送路は、折れ曲がったり湾曲したりせず、2本の支持枠120に挟まれた直線状であり、横方向から押し込まれた搬送物を、支持枠120の間に収めた状態で縦方向に流し、先のコンベアに送り出す。
【0018】
支持枠120は、左枠と右枠の間に搬送路が形成される。支持枠120の左枠から右枠へ横方向に搬送路を横断するように駆動軸110が取り付けられる。駆動軸110は、搬送物を流す縦方向に向かって複数が間欠的に並置される。駆動軸110は、動力により軸として回転可能な金属製などの軸であり、搬送物等が落下しない間隔かつ回転が阻害されない間隔が確保される。なお、各駆動軸110には、同じ動力が伝達されるようにして、同じ回転数で回転させれば良い。
【0019】
駆動軸110には複数の回転体200が間欠的に取り付けられる。回転体200は輪状であり、周面上に載った搬送物を前後に送り出す。回転体200の中央に駆動軸110が貫通し、駆動軸110の回転に伴い、回転体200も回転する。回転体200と、同じ駆動軸110に通されて横方向に隣接する回転体200aとの間には、スペーサ300を介在させて、搬送物等が落下しない間隔が確保される。
【0020】
駆動軸110と前後に隣接する駆動軸110aとは、回転体200の位置を横方向にずらす。例えば、駆動軸110の回転体200と回転体200aの中間に、駆動軸110aの回転体200bを配置して、回転体200の有る箇所と無い箇所が前後に互い違いとなるようにすれば良い。前段の回転体200と回転体200aの間に搬送物の一部が落ち込んでも、後段の回転体200bで掬い上げるので、間隙を埋められる。
【0021】
次に、カーブコンベアを構成する回転体及びスペーサの構造について説明する。図2は、回転体の(a)左側面図及び(b)正面図である。図3は、回転体からローラーを外した状態の(a)左側面図、(b)正面図及び(c)右側面図である。図4は、回転体のローラーの(a)側面図及び(b)正面図、ピンの(c)側面図及び(d)正面図である。図5は、スペーサの(a)左側面図、(b)正面図及び(c)右側面図である。
【0022】
図2に示すように、回転体200は、中央に貫通孔250の空いた樹脂製などの円盤であり、貫通孔250を通る直線を軸として回転可能である。貫通孔250の縁は、円盤の両面に突出した軸部240を有する。軸部240には、円盤の一方の面には突起260が形成され、他方の面には嵌合溝270が形成され、スペーサ300又は他の回転体200aと嵌合可能である。
【0023】
回転体200は、駆動軸110を通すための貫通孔250を中心とする円盤状の枠体210の円周上に沿って、駆動軸110と軸方向がねじれの位置で回転自在なローラー220が複数(例えば4つ)配置される。回転体200は、複数のローラー220を取り付けた状態で輪状となる。なお、回転体200は搬送物を縦方向に移動させるように回転可能であり、ローラー220は搬送物を横方向に移動させるように回転可能である。すなわち、回転体200は、オムニホイールのような構造である。
【0024】
オムニホイールは、車輪の円周に沿って車輪の回転と垂直方向に回転する小さなローラーを複数(3つ以上)配置して、前後への走行を確保した上で、横方向へのスライドを容易にして、全方向へ移動可能にしたものである。ローラーの位置を半分ずらして複数の車輪を並べることでローラーの間隙を相互に補うこともある。オムニホイールは、主に車両を走行させる車輪として使用されるが、回転体200は、搬送物を移動させるローラーコンベアに用いる。
【0025】
ローラー220は、樹脂やゴム製などであり、搬送物と接触するように、枠体210よりも外側に出るように取り付ける。枠体210のうち、ローラー220とそれに隣接するローラー220aの間は、ピン280を挿してローラー220及びローラー220aを取り付けるための枠となるが、切欠230を設けて陥没させることで搬送物等が接触しづらいようにしても良い。
【0026】
図3に示すように、枠体210は、軸部240の周りは、ローラー220を収めるための凹部210bが空けられる。ローラー220が回転体200の輪の一部を構成することから円弧状に湾曲しているので、凹部210bも湾曲状に空く。凹部210bの両側の枠にはピン穴280aも空けられる。枠体210の角は、搬送物等が当たらないように、丸み210aを付けても良い。
【0027】
軸部240の突起260は一直線状、嵌合溝270は十字状にすることで、回転体200の突起260と、回転体200aの嵌合溝270とを、90度回転させて連結可能である。また、回転体200の突起260を斜めに傾けて形成することで、回転体200と回転体200aの角度をずらして連結可能となる。ローラー220とローラー220aとが90度傾いて取り付けられているとき、回転体200と回転体200aとを45度傾ければ、半分ずらしてローラー220の間隙を補うように配置される。
【0028】
図4に示すように、ローラー220は、一方の端面222から他方の端面222まで貫通する軸穴223に挿通するピン280を軸として回転可能であり、側周面221が樽状に中央部が膨れた状態で湾曲する。回転体200が駆動軸110からの動力によって回転するのに対して、ローラー220はフリーに受動回転する。すなわち、回転体200の回転時は摩擦を利用して搬送物を縦に送り出し、ローラー220の回転時は摩擦を抑制して搬送物を横に受け流す。
【0029】
図5に示すように、スペーサ300は、回転体200の軸部240と、回転体200aの軸部240との間隔を調整するための介在物であり、柱体310の一端は、回転体200aの嵌合溝270と連結可能な突起320が形成され、他端は、回転体200の突起260と連結可能な嵌合溝330が形成される。スペーサ300の突起320も、回転体200の突起260と同様に角度をずらしても良い。
【0030】
次に、カーブコンベアを構成する回転体の形状について説明する。図6は、回転体の斜視図である。図7は、回転体の形状を説明する図である。図6に示すように、回転体200は、貫通孔250の周りにローラー220が4つ配置され、回転体200と回転体200aとは、ローラー220の位置が互い違いとなるように角度をずらした状態で駆動軸110に通される。
【0031】
ローラー220の数が3つだと、ローラー220のサイズが大きくなるので回転体200が搬送物を送り出す際の摩擦力は大きくなるが、ローラー220の間隔が大きくなる。また、ローラー220の数が5つ以上だと、ローラー220の間隔は小さくなるが、ローラー220のサイズが小さくなるので回転体200が搬送物を送り出す際の摩擦力が小さくなる。
【0032】
ローラー220の数が4つだと、ローラー220とローラー220aの角度が90度であり、回転体200と回転体200aの角度を45度ずらすことで、ローラー220の有る位置と無い位置が互い違いとなるように複数の回転体200を連設可能である。
【0033】
図7に示すように、回転体200はローラーコンベアとして回転することから、回転体200の枠体210及びローラー220は、貫通孔250を中心201とする円周の一部を構成する。ローラー220は、搬送物と接触するため枠体210より一回り大きくなり、ローラー220の側周面は、その円周202と同じ曲率となるように湾曲する。
【0034】
回転体200と回転体200aの角度をずらして、回転体200aのローラー220が、回転体200のローラー220とローラー220aの間に配置されるようにすることで、ローラー220とローラー220aの間隙を補うように、回転体200と回転体200aが並置される。ローラー220を交互に補っても間隙自体は存在するので、間隙で搬送物を受けることを避けるために、切欠230で陥没させておいても良い。
【0035】
図8は、カーブコンベアを用いたコンベアのコーナーを示す図である。図8に示すように、ローラーコンベアのコーナー400において、横向きの搬送元のコンベア410からカーブコンベア100を介して縦向きの搬送先のコンベア420へ搬送物430を送り出す。
【0036】
コンベア410及びコンベア420は、搬送物430を直線状に流すようにローラーが回転しており、どのコンベアも一時停止させることなく、カーブコンベア100で搬送物430の流れを変える。カーブコンベア100は、搬送先のコンベア420と同じ縦向きに設置し、回転体200も搬送物430を縦方向に流すように回転させる。
【0037】
搬送元のコンベア410からカーブコンベア100へ搬送物430を横向きに送り出す。横方向から押し込まれた搬送物430を、カーブコンベア100において回転体200のローラー220で受ける。ローラー220の受動回転により、搬送物430は、回転体200との摩擦で移動が抑制されたり、回転体200の上を余計に滑ったりすることなく、カーブコンベア100の搬送路内に収まるまで引き入れられる。
【0038】
カーブコンベア100に引き込まれた搬送物430は、回転体200自体の回転により、搬送方向である縦方向に移動していく。同じ駆動軸110の回転体200は、同じ動力により同じ速度で回転しているが、回転体200のローラー220はフリーなので、カーブコンベア100の搬送路内に収まるように適切に回転する。すなわち、搬送路の内周側と外周側とで回転体200の制御を変える必要はない。
【0039】
回転体200は、ローラー220の間隙を補うように、駆動軸110内でローラー220の位置が互い違いで配置されており、駆動軸110間でも互い違いの位置で配置されているので、搬送物430が適切に搬送方向に移動し、搬送先のコンベア420へ送り出される。
【0040】
なお、カーブコンベア100の搬送路の内周側に内ガイド130、外周側に外ガイド140を設けることで、搬送物430の移動をより適切に案内し、搬送物430が搬送路から脱落することも防止される。内ガイド130は、内周側の流れに沿って湾曲させた枠材を配置し、外ガイド140は、外周側へ行き過ぎないように押さえる枠材を配置し、搬送物430を搬送先へ誘導すれば良い。
【0041】
円弧状のカーブコンベアを用いる必要がないので、コンパクトになりスペースを広く取ることが無くなる。また、カーブコンベアの内周側と外周側でローラーの速度を調整する必要もなく、内周側と外周側のローラーの間隔差での落下も気にする必要がない。搬送物が来る方向と、ローラーが搬送物を送る方向の違いによる摩擦抵抗も抑制され、コンベアを一時停止することなくスムーズに搬送される。
【0042】
本発明によれば、コンベアの搬送方向が変わる際にコンパクトでスムーズに搬送物の方向を変換させることができる。カーブコンベアは搬送物が変更後の移動方向に流れるように回転体が回転しているが、カーブコンベアへ押し込まれた搬送物の移動を阻害しないように回転体のローラーが回転しながら、徐々に変更後の移動方向への流れに乗るように制御されるので、搬送物が通過するのに必要な幅があれば十分であり、抵抗をほとんど受けることなく搬送物の移動方向を変えることができる。
【0043】
以上、本発明の実施例を述べたが、これらに限定されるものではない。例えば、回転体をオムニホイールではなく、メカナムホイールのような構造にしても良い。様々なコンベアに適用することができ、回転体のローラーも5以上にして径などのサイズも適宜調整しても良い。
【符号の説明】
【0044】
100:カーブコンベア
110:駆動軸
110a:駆動軸
120:支持枠
130:内ガイド
140:外ガイド
200:回転体
200a:回転体
200b:回転体
201:中心
202:円周
210:枠体
210a:丸み
210b:凹部
220:ローラー
220a:ローラー
221:側周面
222:端面
223:軸穴
230:切欠
240:軸部
250:貫通孔
260:突起
270:嵌合溝
280:ピン
280a:ピン穴
300:スペーサ
310:柱体
320:突起
330:嵌合溝
400:コーナー
410:コンベア
420:コンベア
430:搬送物
【要約】
【課題】コンベアの搬送方向が変わる際にコンパクトでスムーズに搬送物の方向を変換させる。
【解決手段】カーブコンベアは、搬送路を横断するように取り付けられ動力により回転する駆動軸と、前記駆動軸に通すための貫通孔を中心とする円周上に沿って前記駆動軸と軸方向がねじれの位置で回転自在なローラーを複数配置して輪状にした回転体と、を有し、前記駆動軸は、搬送方向に向かって複数が並置され、横方向から押し込まれた搬送物を前記ローラーで搬送路内に収まるまで引き入れつつ前記回転体で搬送方向に移動させる、ことを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8