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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-28
(45)【発行日】2022-05-12
(54)【発明の名称】運転支援システム
(51)【国際特許分類】
   B60W 50/12 20120101AFI20220502BHJP
   B60W 50/10 20120101ALI20220502BHJP
   B62D 6/00 20060101ALI20220502BHJP
   B62D 1/04 20060101ALI20220502BHJP
   B62D 119/00 20060101ALN20220502BHJP
【FI】
B60W50/12
B60W50/10
B62D6/00
B62D1/04
B62D119:00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018067879
(22)【出願日】2018-03-30
(65)【公開番号】P2019177762
(43)【公開日】2019-10-17
【審査請求日】2021-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】特許業務法人イトーシン国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
(74)【代理人】
【識別番号】100101661
【氏名又は名称】長谷川 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100135932
【弁理士】
【氏名又は名称】篠浦 治
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 貴之
(72)【発明者】
【氏名】白石 英一
【審査官】岡澤 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-264829(JP,A)
【文献】特開2013-075652(JP,A)
【文献】国際公開第2017/168541(WO,A1)
【文献】特開平11-286280(JP,A)
【文献】特開2011-084165(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 50/12
B60W 50/10
B62D 6/00
B62D 1/04
B62D 119/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の運転モードとして、運転者のハンドルの把持を条件として自動運転を行う第1運転支援モードと前記運転者の前記ハンドルの把持を条件としないで自動運転を行う第2運転支援モードと前記運転者自らが操舵する手動運転モードとを有し、運転条件に応じて前記運転モードを前記第1運転支援モードと前記第2運転支援モードと前記手動運転モードとの何れかに設定する運転モード設定演算手段を備える運転支援システムにおいて、
前記ハンドルの運転者側の面とは反対側の面にのみ設けられて該運転者が左右の手で把持した際の接触及び該ハンドルに対して入力する力の方向を検出する接触/方向検出手段と、
前記接触/方向検出手段で前記運転者の前記ハンドルに対する左右の接触を検知し且つ前記力の入力方向が同一の場合に操舵オーバライドと判定し、該力の入力方向が異なる場合に誤検知と判定する操舵オーバライド判定手段と
を更に有し、
前記運転モード設定演算手段は、前記第1運転支援モード或いは前記第2運転支援モードで走行中に、前記操舵オーバライド判定手段で誤検知と判定した場合は現在の前記運転モードを継続させる
ことを特徴とする運転支援システム。
【請求項2】
前記運転者の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を更に有し、
前記操舵オーバライド判定手段は、更に前記操舵トルク検出手段で検出した前記操舵トルクと操舵オーバライド判定閾値とを比較し、該操舵トルクが該操舵オーバライド判定閾値を超えている場合は操舵オーバライドと判定する
ことを特徴とする請求項1記載の運転支援システム。
【請求項3】
前記操舵オーバライド判定手段は、前記操舵トルクの入力方向を調べ、タイヤ側からの逆入力と判定した場合は誤検知と判定する
ことを特徴とする請求項2記載の運転支援システム。
【請求項4】
前記運転モード設定演算手段は、前記第2運転支援モードで走行中に、前記操舵オーバライド判定手段が前記操舵オーバライドと判定した場合、前記運転モードを前記手動運転モードに遷移させる
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の運転支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者によるハンドル把持を条件としない自動運転での走行中に運転者のハンドルへの接触を検出した際に、運転者が操舵を意図しているのか、誤検知なのかを適正に判断することのできる運転支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の車両においては、運転者の負担を軽減し、快適且つ安全に運転できるようにするための自動運転による運転支援システムが種々提案され、一部は既に実用化されている。
【0003】
この運転支援システムの運転モードには、自動運転の継続を困難と判断した際に、運転者に操作を引継がせることができるように予め待機させる運転支援モード(以下、「第1運転支援モード」と称する)と、運転者に運転を引継がせる必要の無い運転支援モード(以下、「第2運転支援モード」と称する)とがある。
【0004】
第1運転支援モードは、従来のレーンキープ(ALK)制御と車間距離自動維持制御付きクルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)システムとにより、自車両を車線に沿って先行車に追従走行させるものであり、先行車が検出されない場合はセット車速で定速走行する。従って、第1運転支援モードは、運転者が積極的にハンドル操作を行う必要は無いが、運転者が両手でハンドルを把持(以下、この状態を「保舵」と称する場合もある)して、いつでも運転を引継ぐことのできる状況としておくことが条件となる。
【0005】
一方、第2運転支援モードは、地図ロケータにて検出した自車両が走行している地図上の道路形状と、カメラユニット等で検出した実際に走行している車線の道路形状との一致度を常に比較し、この一致度が高い場合に、運転者に保舵させることなく、制御システムが運転主体となって自動運転を継続させる。そして、自動運転の継続が困難と判断された場合にのみ、運転者に保舵を要求して第1運転モードへ遷移させ、或いは、自動退避モードを実行させる。尚、この自動退避モードは、走行車線を、法定若しくは指定されている最低速度で走行させる。或いは、自車両を路側帯等の安全な場所へ誘導して停止させるものである。
【0006】
そして、自車両が第2運転支援モードで走行している際に、運転者が保舵した場合、運転支援システムは、それを運転者の意思と判定し、運転モードを第1運転支援モードへ遷移させる。又、運転支援システムが運転者による操舵介入(操舵オーバライド)を検出した場合、運転モードは当然、自動運転を中断して手動運転モードに遷移するが、これが誤操作である場合、自動運転を継続させようとしている運転者の意思に反するものであり、違和感を覚えさせてしまう不都合がある。
【0007】
運転者の保舵を検出する技術として、例えば、特許文献1(特許第5009473号公報)には、ハンドルのリムにタッチセンサ(圧力センサ、容量センサ、電極対等)を設け、運転者のハンドル把持、及び把持位置を検知する技術が開示されている。
【0008】
又、運転者の操舵介入を検出する技術として、例えば特許文献2(特許第4435519号公報)には、トルクセンサで検出した操舵トルクと車速に基づいて設定した閾値を比較し、操舵トルクが閾値を以上の場合、運転者の操舵介入と判定し、自動操舵をキャンセルする 技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特許第5009473号公報
【文献】特許第4435519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した特許文献2に開示されている技術では、トルクセンサによる操舵トルクを検出することで運転者の操舵介入(操舵オーバライド)の意思を検出している。
【0011】
しかし、第2運転支援モードでの走行は、運転者に保舵を要求していないため、運転者は走行中に後を向く等の姿勢を動かす動作をし易く、その際、運転者の手や体の一部がハンドルに誤って接触して意図しない方向に操舵トルクが発生する場合が考えられる。このような場合に、操舵介入と判定されることは、運転者の意思に反するものであり、例えば、「手動運転モードに遷移します」と報知された場合、運転者に違和感を覚えさせてしまうことになる。
【0012】
又、保舵を条件とする第1運転支援モードで走行している場合であっても、路面の凹凸や横風等の外乱によってトルクセンサが操舵トルクを検出した場合、運転者の操舵介入(操舵オーバライド)と誤判定する可能性がある。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑み、ハンドルの把持を条件としない第2運転支援モード、或いはハンドルの把持を条件とする第1運転支援モードでの自動運転において、運転者の意図的な操舵か否かを判定し、意図しない操舵の場合は、直ちに手動運転モードへ遷移することを防止し、運転者に与える違和感を軽減させることのできる運転支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、自車両の運転モードとして、運転者のハンドルの把持を条件として自動運転を行う第1運転支援モードと前記運転者の前記ハンドルの把持を条件としないで自動運転を行う第2運転支援モードと前記運転者自らが操舵する手動運転モードとを有し、運転条件に応じて前記運転モードを前記第1運転支援モードと前記第2運転支援モードと前記手動運転モードとの何れかに設定する運転モード設定演算手段を備える運転支援システムにおいて、前記ハンドルの運転者側の面とは反対側の面にのみ設けられて該運転者が左右の手で把持した際の接触及び該ハンドルに対して入力する力の方向を検出する接触/方向検出手段と、前記接触/方向検出手段で前記運転者の前記ハンドルに対する左右の接触を検知し且つ前記力の入力方向が同一の場合に操舵オーバライドと判定し、該力の入力方向が異なる場合に誤検知と判定する操舵オーバライド判定手段とを更に有し、前記運転モード設定演算手段は、前記第1運転支援モード或いは前記第2運転支援モードで走行中に、前記操舵オーバライド判定手段で誤検知と判定した場合は現在の前記運転モードを継続させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ハンドルの運転者側の面とは反対側の面にのみ運転者が左右の手で把持した際の接触及び該ハンドルに対して入力する力の方向を検出する接触/方向検出手段を設け、この接触/方向検出手段で運転者のハンドルに対する左右の接触を検知し且つ力の入力方向が同一の場合に、操舵オーバライド判定手段は、操舵オーバライドと判定し、力の入力方向が異なる、或いは検出されない場合は誤検知と判定し、現在の自動運転(ハ
ンドルの把持を条件とする第1運転支援モード或いはハンドルの把持を条件としない第2運転支援モード)を継続させるようにしたので、運転者の意図的な操舵か否かを的確に判定することができ、意図しない操舵の場合は、直ちに手動運転モードへ遷移してしまうことが防止され、運転者に与える違和感を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】運転支援システムの概略構成図
図2】(a)はリムの全周にハンドルタッチセンサを備えるハンドルの正面図、(b)は(a)のb-b断面図、(c)は接触歪みセンサの歪み検出を説明する概略図
図3】運転者がハンドルを把持している状態の側面図
図4】運転モード設定ルーチンを示すフローチャート
図5】運転支援モード処理サブルーチンを示すフローチャート
図6】第1運転支援モード実行条件判定処理サブルーチンを示すフローチャート
図7】第2運転支援モード実行条件判定処理サブルーチンを示すフローチャート
図8】操舵オーバライド判定処理ルーチンを示すフローチャート
図9】(a)はカメラユニットにて認識した道路曲率と地図上の道路曲率とが一致した状態を示す説明図、(b)はカメラユニットにて認識した道路曲率と地図上の道路曲率とが相違している状態を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1に示す運転支援システムは、自車両M(図9参照)に搭載されている。この運転支援システム1は、周辺の道路形状を検出するセンサユニットとして、ロケータユニット11、走行環境認識手段としてのカメラユニット21を有している。この両ユニット11,21は互いに依存することのない完全独立の多重系を構成している。更に、この両ユニット11(21)の一方が失陥した場合には、他方のユニット21(11)で自動運転を一時的に継続させ、自車両Mの運転を運転者に安全に引継がせる冗長系が構築されている。
【0018】
この運転支援システム1は、ロケータユニット11とカメラユニット21とで現在走行中の道路形状が同一か否かを監視し、同一の場合に自動運転を継続させる。尚、検出する同一道路形状の一例として、本実施形態では道路曲率を示す。
【0019】
ロケータユニット11は道路地図上の自車両Mの位置(自車位置)を推定すると共に、この自車位置の前方の道路地図データを取得する。一方、カメラユニット21は自車両Mの走行車線の左右を区画する区画線を認識し、この区画線の中央の道路曲率を求めると共に、この車線区画線の中央を基準とする自車両Mの車幅方向の横位置偏差を検出する。
【0020】
ロケータユニット11は、地図ロケータ演算部12と記憶手段としての高精度道路地図データベース18とを有している。この地図ロケータ演算部12、後述する前方走行環境認識部21d、運転モード設定演算手段としての運転モード設定演算部22、及び後述する自動運転制御ユニット51は、CPU,RAM,ROM等を備える周知のマイクロコンピュータ、及びその周辺機器で構成されており、ROMにはCPUで実行するプログラムやデータテーブル等の固定データ等が予め記憶されている。
【0021】
この地図ロケータ演算部12の入力側に、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機13、及び自律走行センサ14が接続されている。GNSS受信機13は複数の測位衛星から発信される測位信号を受信する。又、自律走行センサ14は、トンネル内走行等GNSS衛生からの受信感度が低く測位信号を有効に受信することのできない環境において、自律走行を可能にするもので、車速センサ、ジャイロセンサ、及び前後加速度センサ等で構成されている。すなわち、地図ロケータ演算部12は、車速センサで検出した車速とジャイロセンサで検出した角速度、及び前後加速度センサで検出した前後加速度等に基づき移動距離と方位からローカライゼーションを行う。
【0022】
この地図ロケータ演算部12は、自車位置を推定する機能として自車位置推定演算部12aと、推定した自車位置を道路地図上にマップマッチングして位置を特定すると共に、その前方の道路形状情報を取得する地図情報取得部12bとを備えている。
【0023】
又、高精度道路地図データベース18はHDD等の大容量記憶媒体であり、高精度な道路地図情報(ダイナミックマップ)が記憶されている。この高精度道路地図情報は、自動運転を行う際に必要とする車線データ(車線幅データ、車線中央位置座標データ、車線の進行方位角データ、制限速度等)を保有しており、この車線データは、道路地図上の各車線に数メートル間隔で格納されている。
【0024】
上述した地図情報取得部12bは、この高精度道路地図データベース18に格納されている道路地図情報から現在地の道路地図情報を取得する。そして、例えば運転者が自動運転に際してセットした目的地に基づき、上述した自車位置推定演算部12aで推定した自車位置(現在地)から目的地までのルート地図情報を、この道路地図情報から取得し、取得したルート地図情報(ルート地図上の車線データ及びその周辺情報)を自車位置推定演算部12aへ送信する。
【0025】
自車位置推定演算部12aは、GNSS受信機13で受信した測位信号に基づき自車両Mの位置座標を取得し、この位置座標をルート地図情報上にマップマッチングして、道路地図上の自車位置(現在地)を推定すると共に走行車線を特定し、ルート地図情報に記憶されている走行車線の道路形状、すなわち、本実施形態では車線中央の道路曲率(以下、「地図曲率」と称する)RMPU[1/m](図9参照)を取得し、逐次記憶させる。
【0026】
更に、自車位置推定演算部12aは、トンネル内走行等のようにGNSS受信機13の感度低下により測位衛星からの有効な測位信号を受信することができない環境では、車速センサで検出した車速、ジャイロセンサで検出した角速度、前後加速度センサで検出した前後加速度等に基づいて自車位置を推定する自律航法に切替えて、道路地図上の自車位置を推定し、自車両Mが走行している道路の曲率(地図曲率)RMPUを取得する。
【0027】
一方、カメラユニット21は、自車両Mの車室内前部の上部中央に固定されており、車幅方向中央を挟んで左右対称な位置に配設されているメインカメラ21a及びサブカメラ21bからなる車載カメラと、画像処理ユニット(IPU)21c、及び前方走行環境認識部21dとを有している。このカメラユニット21は、両カメラ21a,21bで撮像した自車両M前方の所定領域を撮影するステレオカメラである。IPU21は両カメラ21a,21bで撮影した走行方向前方の周辺環境画像を所定に画像処理し、前方走行環境認識部21dへ出力する。
【0028】
前方走行環境認識部21dは、受信した自車両M前方の走行環境画像情報に基づき、自車両Mが走行する進行路(自車進行路)の道路形状、すなわち、本実施形態では、左右を区画する区画線の道路曲率[1/m]、及び左右区画線間の幅(車幅)を求める。この道路曲率、及び車幅の求め方は種々知られているが、例えば、道路曲率は走行環境画像情報に基づき輝度差による二値化処理にて、左右の区画線を認識し、最小二乗法による曲線近似式等にて左右区画線の曲率を所定区間毎に求め、更に、両区画線間の曲率の差分から車幅を算出する。そして、この左右区画線の曲率と車線幅とに基づき車線中央の道路曲率(以下、「カメラ曲率」と称する)RCAM[1/m](図9参照)を求め、逐次記憶させる。そして、自車位置推定演算部12aで取得した地図曲率RMPUと前方走行環境認識部21dで推定したカメラ曲率RCAMとが、運転モード設定演算部22に読込まれる。
【0029】
又、前方走行環境認識部21dは、取得した走行環境画像情報に基づき、自車両Mの前方を走行する先行車の有無を検出する。そして、前方走行環境認識部21dは、先行車を検出した場合、自車両Mとの車間距離(道のり距離)、相対車速、及び車間時間を算出する。尚、ステレオカメラを用いた先行車の検出、車間距離、相対車速、及び車間時間の求め方は既に知られている技術であるため、ここでの説明は省略する。
【0030】
運転モード設定演算部22の入力側には、上述した自車位置推定演算部12a、前方走行環境認識部21d以外に、運転者が運転モードを任意に選択することのできる運転モードスイッチ41と、運転者のハンドル2(図2(a)参照)の把持部としてのリム2aに配設した、接触/方向検出手段としてのハンドルセンサ部42と、操舵トルク検出手段としての操舵トルクセンサ44とが接続されている。尚、ハンドル2はリム2aの中心がスポーク2bを介してステアリング軸(図示せず)に支持されている。
【0031】
カメラユニット21で取得した前方走行環境情報は、ACC制御ユニット(図示せず)においても読込まれる。ACC制御ユニットは、前方走行環境情報に基づき、自車両Mが走行している車線前方に先行車を検出した場合は、この先行車に対して所定車間距離を維持した状態で先行車追従走行制御を実行する。又、先行車が検出されてない場合は予め運転者が設定したセット車速で走行させる。
【0032】
ハンドルセンサ部42は、図2(a),(b)、図3に示すようにリム2aの周回上で、且つ同図(b)に示すように、リム2aの断面円周上の、コンビネーションメータMm側の面、すなわち、運転者側とは反対側の面に配設されている。尚、符号Fwはフロントウインドウである。
【0033】
更に、このハンドルセンサ部42は、ハンドルの中央から左右に、左接触歪みセンサ42lと右接触歪みセンサ42rに分割されている。この各接触歪みセンサ42l,42rは、例えば圧電シートであり、運転者が把持する際に加えられた圧力と、ハンドル2を操作する際に作用する圧力の変化から、接触状態とその方向を検出する。
【0034】
又、操舵トルクセンサ44は、ステアリング軸(図示せず)の捩れから、運転者がステアリング軸に入力する操舵トルクTstを検出し、この操舵トルクTstに基づき操舵介入(操舵オーバライド)の有無を判定する。更に、運転モード設定演算部22の出力側に音声スピーカやモニタからなる報知手段としての報知装置45が接続されている。
【0035】
又、この運転モード設定演算部22に自動運転制御ユニット51が双方向通信自在に接続されている。この自動運転制御ユニット51は、運転モード設定演算部22で設定した運転モード(手動運転モード、第1運転支援モード、第2運転支援モード、及び自動退避モード)に従い、対応する運転モードを実行する。
【0036】
運転モード設定演算部22は、自車位置推定演算部12aで推定した自車位置前方の地図曲率RMPUと前方走行環境認識部21dで推定したカメラ曲率RCAMとを常時比較する。すなわち、地図上の自車位置と実走行による自車位置とをそれぞれ基準として所定前方の同一距離区間における両曲率RMPU,RCAMの一致度(信頼度)[%]を調べ、その一致度が予め設定した閾値(例えば、95~99[%])を超えている場合は一致していると判定し、下回っている場合は、不一致と判定する。例えば、図8(a)に示すように、ロケータユニット11で取得した地図曲率RMPUと前方走行環境認識部21dで認識したカメラ曲率RCAMとが一致している場合、自車両Mは確かに目標進行路を走行していると評価する。
【0037】
一方、同図(b)に示すように、GNSS受信機13による測位位置が誤差により、隣の車線上にマップマッチングされた場合、ロケータユニット11は隣の車線の地図曲率RMPUを自車進行路上の道路曲率と誤認するため、両曲率RCAM,RMPUは一致度(信頼性)が低いと評価する。或いは、降雨時等の視界の悪い状態での走行において前方走行環境認識部21dにてカメラ曲率RCAMを求めることができなかった場合も、一致度が低い(閾値未満)と評価される。
【0038】
そして、両曲率RMPU,RCAMが一致していると判定した場合は、第2運転支援モードを継続させる。或いは、運転モードを第1運転支援モードから第2運転支援モードへ遷移させる。尚、運転モードを遷移させるに際しては、その旨を報知装置45から運転者に予め報知する。
【0039】
本実施形態では、運転モードとして運転者自らが操舵する手動運転モードと、第1運転支援モードと、第2運転支援モード、及び自動退避モードが設定されており、この第1運転支援モード、第2運転支援モードが自動運転の範疇に含まれる。ここで、第1運転支援モードと第2運転支援モードとは、自車両Mを目標進行路に沿って自動走行(自動運転)させる点は共通しているが、第1運転支援モードは運転者の保舵を条件とする運転モードであり、第2運転支援モードは運転者の保舵を条件としない(非保舵の)運転モードである。
【0040】
例えば、カメラユニット21が一時的に失陥した場合、第2運転支援モードによる自動運転の継続が困難となるが、いきなり手動運転モードへ遷移させることはせず、先ず、運転者に対して第1運転支援モードへ遷移する旨を報知し、運転者に保舵を要求する。そして、運転者にハンドル2を保舵させた後、第1運転支援モードへ遷移し、地図ロケータ演算部12で推定した自車位置に基づき自動運転を継続させる。これは、地図ロケータ演算部12で自車位置の推定が失陥した場合も同様であり、運転者にハンドル2を保舵させた後、カメラユニット21で認識した左右区画線の中央を目標進行路として設定し、この目標進行路に沿って自車両Mを走行させる。
【0041】
又、自動運転(第1運転支援モード、或いは第2運転支援モード)での走行中に、運転者による操舵介入(操舵オーバライド)を検出した場合、運転モードは自動運転モードから手動運転モードに遷移される。
【0042】
ところで、通常、運転者がハンドル2のリム2aを両手で把持して意図的な操舵を行おうとした場合、図3に示すように、運転者はリム2aのコンビネーションメータMm側の面には人差し指などが押し当てられ、運転者側の面或いは外周面に親指や人差し指の付け根部が押し当てられる。従って、これらの部位にタッチセンサを配設すれば、運転者の意図的な操舵を検出することができる。
【0043】
しかし、リム2aの外周面や運転者側の面は、保舵が不要な第2運転支援モードでの走行に際し、手、肘や着衣等が誤って接触し易い部位である。これに対し、リム2aのコンビネーションメータMm側の面は、運転者とは反対側の面で、しかも、最も遠い部位であるため第2運転支援モードでの走行中であっても、手、肘や着衣などが誤って触れてしまう可能性は低い。更に、上述したように、運転者が意図的な操舵を行おうとした場合、リム2aのコンビネーションメータMm側の面は運転者が必ず人差し指等を押し当てる部位である。そのため、本実施形態では、左右接触歪みセンサ42l,42rをリム2aのコンビネーションメータMm側の面にのみ配設した。
【0044】
これにより、左右接触歪みセンサ42l,42rが共にONし、且つ同じ方向に作用する力Fl,Frを検出した場合、ハンドル2を回転させようとする偶力が発生しているため、運転者による意図的な操舵と判定することがきる。更に、本実施形態では、操舵トルクセンサ44が検出する操舵トルクTstの大きさ、及び方向に基づき、操舵介入(操舵オーバライド)が運転者の意思によるものか路面からの外乱による誤検知か否かも判定している。その結果、外乱による操舵トルクTstの誤検知によって運転モードが直ちに第1運転支援モード、或いは手動運転モードへ遷移されてしまうことも防止され、高い利便性を得ることができる。
【0045】
運転モード設定演算部22では、操舵オーバライドが運転者の意思によるものか、単なる誤接触(誤検知)なのかを、図4図8に示す運転モードを設定するルーチンの中において判定している。
【0046】
自車両Mが走行すると、図4に示す運転モード設定ルーチンが起動し、先ず、ステップS1で、運転モードスイッチ41からの信号を読込む。この運転モードスイッチ41は、運転者が自動運転のモード(第1運転支援モードか第2運転支援モードか)を任意に選択することができ、手動運転モードを選択する場合はOFFにする。
【0047】
そして、ステップS2へ進み、この運転モードスイッチ41がONされているか否かを調べ、ONの場合はステップS3へ進み、運転支援モード処理を実行してルーチンを抜ける。OFFの場合はステップS4へ分岐し、手動運転モードを実行してルーチンを抜ける。
【0048】
運転モードとして手動運転モードが選択されると、自車両Mを目的地までガイドする従来のナビゲーション機能により設定された目標進行路がモニタ(図示せず)に表示される。運転者はモニタの表示、及び音声ガイドに従い、自らの運転によって自車両Mを走行させる。
【0049】
又、ステップS3での運転支援モード処理は、図5に示す運転支援モード処理サブルーチンに従って実行される。このサブルーチンでは、先ず、ステップS11で運転者が運転モードスイッチ41で選択した自動運転モードを読込み、ステップS12で運転者の選択した自動運転モードが第1運転支援モードか否かを調べる。
【0050】
そして、第1運転支援モードが選択されている場合はステップS13へ進み、第2運転支援モードか選択されている場合は、ステップS14へ進む。
【0051】
ステップS13へ進むと、第1運転支援モード実行条件判定処理を実行し、ステップS15へ進む。又、ステップS14へ進むと、第2運転支援モード実行条件判定処理を実行してステップS15へ進む。
【0052】
ステップS13で実行する第1運転支援モード実行条件判定処理は、図6に示す第1運転支援モード実行条件判定処理サブルーチンに従って行われる。
【0053】
このサブルーチンでは、先ず、ステップS21で走行条件が満足されているか否かを調べる。上述したように、第1運転支援モードは従来のALK制御とACCシステムとにより、自車両Mを車線に沿い、且つ先行車に追従させて走行させるものであり、自車両Mを車線に沿って走行させることができるか否かを調べる。そして、走行条件が満足されている場合はステップS22へ進む。又、カメラユニット21が失陥している等、走行条件が満足されていない場合はステップS27へジャンプする。
【0054】
ステップS22へ進むと、左右接触歪みセンサ42l,42rからの信号を読込み、運転者が保舵しているか否かを調べる。左右接触歪みセンサ42l,42rは、リム2aの運転者側とは反対のコンビネーションメータMm側の面に設けられている。そのため、誤接触は発生し難く、運転者が意図的に把持することで圧力が検知される。
【0055】
従って、左接触歪みセンサ42lと右接触歪みセンサ42rとが共に圧力を検知している、すなわちONの場合は、運転者は両手でハンドル2を把持(保舵)していると判定することができ、ステップS23へ進み、第1運転支援モード実行フラグF1をセットして(F1←1)、図5のステップS15へ進む。
【0056】
又、左右接触歪みセンサ42l,42rの少なくとも一方の圧力が検出されていない、すなわちOFFの場合、運転者は両手で保舵していないと判定し、ステップS24へ分岐する。ステップS24へ分岐すると、運転者に対して、「両手でハンドルを把持してください」等の保舵要求を報知装置45から運転者に対して報知した後、ステップS25へ進む。
【0057】
ステップS25では、注意喚起時間tim1をインクリメントし(tim1←tim1+1)、ステップS26へ進み、設定時間t1(例えば、3~5[sec])と比較し、tim1<t1の場合はステップS22へ戻り、運転者が両手で保舵するまで待機する。一方、注意喚起時間tim1が経過しても(tim1≧t1)、左右接触歪みセンサ42l,42rが共にONしていない場合は、ステップS27へ進む。
【0058】
ステップS21,S26からステップS27へ進むと、第1運転支援モード実行フラグF1をクリアして(F1←0)、図5のステップS15へ進む。
【0059】
又、ステップS14で実行する第2運転支援モード実行条件判定処理は、図7に示す第2運転支援モード実行条件判定処理サブルーチンに従って行われる。
【0060】
このサブルーチンでは、先ず、ステップS31で、走行条件が満足されているか否かを調べる。すなわち、ロケータユニット11で取得した地図曲率RMPUと、カメラユニット21の前方走行環境認識部21dで認識したカメラ曲率RCAMとの一致度(信頼性)を調べる。そして、その一致度が予め設定した閾値(例えば、95~99[%])を超えている場合、走行条件は満足していると判定し、ステップS32へ進む。
【0061】
又、一致度が閾値を下回っている場合は、走行条件が満足されていないと判定し、ステップS35へ分岐する。
【0062】
又、ステップS32へ進むと、左右接触歪みセンサ42l,42rからの信号を読込み、運転者が保舵しているか否かを調べる。そして、左接触歪みセンサ42lと右接触歪みセンサ42rとの少なくとも一方が圧力を検知している(ON)の場合、ステップS33へ分岐し、「「ハンドルに触れています」」等の非保舵要求を報知装置45から運転者に対して報知してステップS34へ進む。
【0063】
ステップS32、或いはステップS33からステップS34へ進むと、第2運転支援モード実行フラグF2をセットして(F2←1)、図5のステップS15へ進む。又、ステップS35へ進むと、第2運転支援モード実行フラグF2をクリアして(F2←0)、図5のステップS15へ進む。
【0064】
図5のステップS15へ進むと、上述したステップS12で、運転者が第1運転支援モードを選択していると判定した場合は、第1運転支援モード実行フラグF1の値を参照し、又、第2運転支援モードが選択されている場合は、第2運転支援モード実行フラグF2の値を参照する。
【0065】
そして、F1=1の場合は、第1運転支援モードを実行させてルーチンを抜ける。又、F2=1の場合は、第2運転支援モードを実行させてルーチンを抜ける。更に、F1=0、の場合は、自動運転を実行することなく、手動運転モードを実行させてルーチンを抜ける。
一方、又、F2=0の場合は、運転条件に応じて第1運転支援モード或いは手動運転モードへ遷移させる。
【0066】
自動運転モード(第1運転支援モード、或いは第2運転支援モード)が実行されると、図8に示す操舵オーバライド判定処理ルーチンがバックグランド処理にて実行される。尚、このルーチンでの処理が、本発明の操舵オーバライド判定手段に対応している。
【0067】
このルーチンでは、先ず、ステップS41で、操舵トルクセンサ44で検出した操舵トルクTstと、予め設定した操舵オーバライド判定閾値Tstoとを比較する。この操舵オーバライド判定閾値Tstoは操舵が運転者の意思によるものか、単なる誤接触(誤検知)かを調べる値で固定値でも良いが、車速や道路形状に基づいて設定されている可変値であっても良い。
【0068】
そして、Tst≧Tstoの場合はステップS42へ進み、Tst<Tstoの場合はルーチンを抜ける。
【0069】
ステップS42では、操舵トルクTstの入力方向を調べる。操舵トルクセンサ44は、ステアリング軸(図示せず)の捩れから操舵トルクTstを検出するものである。そのため、運転者がハンドル2を操舵することにより入力される(以下、「正入力」と称する)操舵トルクを検出するのみならず、走行時において路面の凹凸等から受ける外乱によりタイヤ側から入力される(以下、「逆入力」と称する)操舵トルクTstも検出してしまう。
【0070】
操舵トルクTstが正入力か逆入力かは、例えば、操舵トルクセンサ44のハンドル2側に舵角センサを設け、この舵角センサで回転角変位を検出したときと操舵トルクセンサ44でトルクセンサ変位を検出したときとの時系列のずれにより判定する
すなわち、回転変角位がトルクセンサ変位よりも先に発生した場合は正入力と判定し、逆の場合は逆入力と判定する。そして、操舵トルクTstが正入力の場合はステップS43へ進み、逆入力の場合は誤検知であるためステップS46へジャンプする。
【0071】
正入力と判定されてステップS43へ進むと、左右接触歪みセンサ42l,42rからの信号を読込み、運転者が保舵しているか否かを調べる。そして、左接触歪みセンサ42lと右接触歪みセンサ42rの双方が圧力を検知している場合(ON)、ステップS44ヘ進み、少なくとも一方が圧力を検知していない場合は、誤検知であるためステップS46へジャンプする。
【0072】
ステップS44へ進むと、左右接触歪みセンサ42l,42rで検出した歪みの変化からハンドル2に対する力の入力方向を求める。すなわち、運転者が左右接触歪みセンサ42l,42rを把持してハンドル2を操作すると、このハンドル2に偶力が発生する。すると、図2(c)に示すように、左接触歪みセンサ42l、右接触歪みセンサ42rは圧力方向に歪みが発生するため、これを検出することで、各接触歪みセンサ42l,42rに作用する力Fl,Frの方向(図2(a)参照)を検出することができる。
【0073】
そして、この力Fl,Frの入力方向が同一の場合、運転者によりハンドル2に偶力が発生していると判定し、ステップS45へ進む。
【0074】
一方、力Fl,Frの入力がない、或いは力の入力方向が異なる場合、又は左右接触歪みセンサ42l,42rの一方からのみ力Fl或いはFrが検出されている場合、運転者が意図的に行った操舵ではない、すなわち、誤検知であると判定し、ステップS46へジャンプする。
【0075】
左右接触歪みセンサ42l,42rは、リム2aの運転者側とは反対のコンビネーションメータMm側の面に設けられているため、運転者が意図的に把持しない限り圧力は検知され難く、しかも、左右で同一方向に力の入力が検出された場合、運転者が意図的に操舵したと判定できる。従って、ステップS45へ進み、操舵オーバライド処理を実行してルーチンを抜ける。
【0076】
一方、操舵トルクTstが逆入力、或いは左右接触歪みセンサ42l,42rが圧力を検知していても、力の入力方向が異なり、或いは力の入力方向が検出されない場合は、明らかに誤検知と判定することができる。従って、このような場合は、ステップS46で誤検知処理を実行する。
【0077】
ステップS45で実行される操舵オーバライド処理は、操舵トルクセンサ44で検出した操舵トルクTst、及びその入力時間と、車両の走行状態に基づき、現在の自動運転モード(第1運転支援モード、或いは第2運転支援モード)から手動運転モードへ遷移させるか、或いは、一時的に手動運転モードへ遷移させた後、元の自動運転モードへ戻すかを判定する。
【0078】
例えば、自動運転では対応が困難な僅かなカーブや落下物回避等のために行う操舵角補正程度の操舵オーバライドであれば、一時的に手動運転モードへ遷移させた後、元の自動運転モードへ戻す。これに対し、操舵時間が明らかに長く、運転者の操舵意思が明確な場合は、自動運転モードをOFFし、手動運転モードへ遷移させる。
【0079】
又、ステップS46で実行される誤検知処理は、現在の自動運転モードを維持させるもので、例えば、誤接触フラグをセットする処理が行われる。そして、第2運転支援モードで走行している際に、タッチセンサ42a~42dの何れかでONを検出した場合であっても、誤接触フラグがセットされていれば、第1運転支援モードへ遷移させることなく、第2運転支援モードを維持させる。
【0080】
このように、本実施形態によれば、運転者の保舵、及び操舵を検出する左右接触歪みセンサ42l,42rを、リム2aのコンビネーションメータMm側の面に設けたので、運転者からは比較的離れており、運転者が誤って接触する可能性が低い。そのため、運転者の誤接触を有効に防止することができる。
【0081】
又、操舵トルクTstが操舵オーバライド判定閾値Tsto以上で、左右接触歪みセンサ42l,42rで圧力及び運転者の偶力を検出した場合に、操舵オーバライドと判定しているので、高い精度で誤検知を未然に防止することができる。加えて、操舵オーバライドと判定するに際し、当該操舵トルクTstの入力方向を検出し、逆入力の場合は誤検出と判定するようにしているため、誤操舵を高い精度で検出することができる。
【0082】
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば接触/方向検出手段としての左右接触歪みセンサ42l,42rは、静電容量シートと圧力シートとの二層構造で構成されていても良く、この場合、ハンドル2に対する運転者の接触は静電容量シートで検出する。
【符号の説明】
【0083】
1…運転支援システム、
2…ハンドル、
2a…リム、
2b…スポーク、
11…ロケータユニット、
12…地図ロケータ演算部、
12a…自車位置推定演算部、
12b…地図情報取得部、
13…GNSS受信機、
14…自律走行センサ、
18…高精度道路地図データベース、
21…カメラユニット、
21a…メインカメラ、
21b…サブカメラ、
21c…画像処理ユニット(IPU)、
21d…前方走行環境認識部、
22…運転モード設定演算部、
41…運転モードスイッチ、
42…ハンドルセンサ部、
42l…左接触歪みセンサ、
42r…右接触歪みセンサ、
44…操舵トルクセンサ、
45…報知装置、
51…自動運転制御ユニット、
F1…第1運転支援モード実行フラグ、
F2…第2運転支援モード実行フラグ、
Fl,Fr…力、
Fw…フロントウインドウ、
M…自車両、
Mm…コンビネーションメータ、
RCAM…カメラ曲率、
RMPU…地図曲率、
t1,t2…設定時間、
tim1,tim2…注意喚起時間、
Tst…操舵トルクsto 、
Tsto…操舵オーバライド判定閾値
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9