(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-28
(45)【発行日】2022-05-12
(54)【発明の名称】ディスプレイ用光学システム
(51)【国際特許分類】
G02B 27/02 20060101AFI20220502BHJP
G02B 5/32 20060101ALI20220502BHJP
G02C 11/00 20060101ALI20220502BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20220502BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02B5/32
G02C11/00
H04N5/64 511A
(21)【出願番号】P 2018549529
(86)(22)【出願日】2017-06-06
(86)【国際出願番号】 US2017036205
(87)【国際公開番号】W WO2017222808
(87)【国際公開日】2017-12-28
【審査請求日】2018-09-20
【審判番号】
【審判請求日】2020-08-03
(32)【優先日】2016-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ミューレ, グラハム ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ハンソッテ, エリック ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ペン, グオリン
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ヒュンリュル
(72)【発明者】
【氏名】オー, セバエク
(72)【発明者】
【氏名】ゲルシンガー-オースティン, ポール
【合議体】
【審判長】山村 浩
【審判官】井上 徹
【審判官】吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-85430(JP,A)
【文献】特開2007-219106(JP,A)
【文献】国際公開第2014/109115(WO,A1)
【文献】国際公開第2008/148927(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 27/00-27/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドマウントデバイスであって、
ヘッドマウント支持構造と、
前記ヘッドマウント支持構造内のディスプレイユニットと、
前記ディスプレイユニットから光を受信し、光学システムから前記光が出射するように方向転換する光学システムであって、前記光学システムは、入力カプラ、出力カプラ、及び光を第1の方向に沿って伝搬させる導波路を含み、前記入力カプラは、前記ディスプレイユニットから受信された前記光を、前記導波路内で前記第1の方向に沿って前記出力カプラに向けて伝搬するように方向転換し、前記出力カプラは、前記導波路内を伝搬してきた前記光を前記光学システムから出射するように方向転換する、前記光学システムと、
回折により光の方向を転換することを介して光の進路を変更する回折光方向転換素子であって、前記回折光方向転換素子により進路が変更される光は、前記回折光方向転換素子へ入射する光の一部のみであるとともに、前記一部の光を第2の方向に沿って伝搬させる回折光方向転換素子と、を備え、
前記進路の変更は、前記一部の光を、前記回折光方向転換素子により視野に向けるものであり、前記入力カプラ及び前記出力カプラは、前記導波路の同一側面上に配置されている、ヘッドマウントデバイス。
【請求項2】
前記回折光方向転換素子は、前記ディスプレイユニットと前記光学システムとの間に介在されており、前記光学システムの前記導波路は、第1の導波路であり、前記回折光方向転換素子は、前記第1の導波路とは異なる第2の導波路を含み、前記第2の導波路は、前記第2の方向に沿って前記
一部の光を伝搬させる、請求項1に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項3】
前記入力カプラ及び前記出力カプラの各々は、ホログラフィック光学素子を含む、請求項2に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項4】
前記入力カプラは、前記回折光方向転換素子から前記光を受信し、前記光を前記出力カプラに向けて方向転換する、請求項2に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項5】
前記出力カプラは、前記入力カプラから前記光を受信し、前記光を前記光学システムから出射するように方向転換する、請求項4に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項6】
前記回折光方向転換素子が、前記第2の導波路に、付加的な入力カプラ及び付加的な出力カプラを備える、請求項2に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項7】
前記付加的な入力カプラ及び前記付加的な出力カプラの各々は、ホログラフィック光学素子を含む、請求項6に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項8】
前記付加的な入力カプラは、前記ディスプレイユニットから前記光を受信し、前記光を前記付加的な出力カプラに向けて方向転換する、請求項6に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項9】
前記付加的な出力カプラは、前記付加的な入力カプラから前記光を受信し、前記光を前記入力カプラに向けて方向転換する、請求項8に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項10】
前記第1の方向は、前記第2の方向に対して垂直である、請求項2に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項11】
前記回折光方向転換素子は、前記導波路に付加的な入力カプラ及び付加的な出力カプラを含み、前記付加的な入力カプラは前記光を前記入力カプラから受信し、前記出力カプラは前記光を前記付加的な出力カプラから受信する、請求項1に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項12】
前記入力カプラ、前記付加的な入力カプラ、前記出力カプラ及び前記付加的な出力カプラの各々は、ホログラフィック光学素子を備える、請求項11に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項13】
前記導波路は、前記入力カプラから前記付加的な入力カプラへ前記第1の方向に沿って光を伝搬させ、前記導波路は、前記付加的な入力カプラから前記付加的な出力カプラへ前記第2の方向に沿って光を伝搬させる、請求項11に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項14】
前記第1の方向は、前記第2の方向に対して垂直である、請求項13に記載のヘッドマウントデバイス。
【請求項15】
前記入力カプラは、前記出力カプラよりも小さい寸法を有する、請求項11に記載のヘッドマウントデバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、2017年6月6日に出願された国際出願PCT/US2017/036205号、及び2016年6月21日に出願された米国仮特許出願第62/352,754号の優先権を主張するものであり、本明細書において参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本出願は、概して、光学システムに関し、より具体的には、ニアアイディスプレイ用の光学システムに関する。
【0002】
電子デバイスは、ユーザの目の近くに画像を表示するニアアイディスプレイを含むことができる。例えば、仮想現実ヘッドセット及び拡張現実ヘッドセットなどのデバイスは、ユーザがディスプレイを見ることを可能にする光学素子を有するニアアイディスプレイを含むことができる。
【0003】
そのようにデバイスを設計することは難しいことであり得る。注意が払われなければ、ニアアイディスプレイによって生成された視野の一部は、片方の目の位置から見えないことがあり得る。
【発明の概要】
【0004】
ヘッドマウントデバイスなどの電子デバイスは、ユーザのために画像を生成する1つ以上のニアアイディスプレイを有することができる。ヘッドマウントデバイスは、仮想現実眼鏡であってもよく、又はビューアがビューアの周囲環境においてコンピュータ生成画像及び現実世界物体の両方を見ることを可能にする拡張現実ヘッドセットであってもよい。
【0005】
ニアアイディスプレイは、光を導くディスプレイユニット、及びディスプレイユニットからの光をユーザの目に向けて方向転換する光学システムを含むことができる。光学システムは、導波路に形成された入力カプラ及び出力カプラを含むことができる。入力カプラは、ディスプレイユニットディスプレイユニットからの光を、導波路において出力カプラに向かって伝搬するように、方向転換することができる。出力カプラは、入力カプラからの光を、ユーザの目に向かって導波路から出るように、方向転換することができる。入力カプラ及び出力カプラは、薄いホログラム、体積ホログラム、又は表面レリーフ格子などのホログラフィック光学素子から形成されてもよい。
【0006】
光方向転換素子を使用して、方向転換されなければユーザの視野から外れる光をユーザの目に方向転換又は再分布させることができる。光方向転換素子は、ディスプレイユニットと入力カプラとの間に介在されてもよく、入力カプラと出力カプラとの間に介在されてもよく、又は出力カプラと一体化されてもよい。
【0007】
光方向転換素子がディスプレイユニットと入力カプラとの間に介在される構成では、光方向転換素子は、第2の導波路に二次入力カプラ及び二次出力カプラを含むことができる。
【0008】
光方向転換素子が入力カプラと出力カプラとの間に介在される構成では、光方向転換素子は、一次入力カプラ及び一次出力カプラと同じ導波路に二次入力カプラ及び二次出力カプラを含むことができる。他の構成では、光方向転換素子は、入力カプラと出力カプラとの間の1つのホログラフィック素子(例えば、入力カプラ及び出力カプラの両方として機能する)から形成されてもよい。
【0009】
光方向転換素子が出力カプラと一体化(例えば、多重化)された構成では、光方向転換素子は、出力カプラの干渉パターンに非平行な1つ以上の干渉パターンを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態に係る、ニアアイディスプレイシステムを有する、例示的な電子デバイスの図である。
【0011】
【
図2A】一実施形態に係る、導波路基板に少なくとも部分的に埋め込まれた入力カプラ及び出力カプラを含む光学システムを有する、例示的なニアアイディスプレイシステムの上面図である。
【0012】
【
図2B】一実施形態に係る、導波路基板に形成された入力カプラ及び出力カプラを含む光学システムを有する、例示的なニアアイディスプレイシステムの上面図である。
【0013】
【
図3】一実施形態に係る、光干渉パターンが入力カプラ及び出力カプラにおいてどのようにエンコードされ得るかを示す、例示的なニアアイディスプレイシステムの正面図である。
【0014】
【
図4】一実施形態に係る、ディスプレイからの光がどのように光学システムに向かって放出され得るかを示す、例示的なニアアイディスプレイシステムの側面図である。
【0015】
【
図5】一実施形態に係る、光学システムが、ディスプレイからユーザの目に向けて光をどのように方向転換し得るかを示す、
図4のニアアイディスプレイシステムの側面図である。
【0016】
【
図6】一実施形態に係る、ディスプレイと入力カプラとの間に光方向転換素子を含む、例示的なニアアイディスプレイシステムの側面図である。
【0017】
【
図7】一実施形態に係る、方向転換されなければ、ユーザの視野から外れる光が、ユーザの視野に向けてどのように方向転換されたかを示す、
図6のニアアイディスプレイシステムの側面図である。
【0018】
【
図8】一実施形態に係る、入力カプラと出力カプラとの間に光方向転換素子を含む、例示的なニアアイディスプレイシステムの正面図である。
【0019】
【
図9】一実施形態に係る、入力カプラと出力カプラとの間の空間にわたる光方向転換素子を含む、例示的なニアアイディスプレイシステムの正面図である。
【0020】
【
図10】一実施形態に係る、出力カプラと一体化された、又は出力カプラに多重化された光方向転換素子を含む、例示的なニアアイディスプレイシステムの正面図である。
【0021】
【
図11】一実施形態に係る、出力カプラの中央に一体化された光方向転換素子を有する、例示的な出力カプラの正面図である。
【0022】
【
図12】一実施形態に係る、出力カプラの寸法に沿ってサイズが増大する、一体化又は多重化された光方向転換素子を有する、例示的な出力カプラの正面図である。
【0023】
【
図13】一実施形態に係る、出力カプラ全体に配置された、一体化された光方向転換素子を有する、例示的な出力カプラの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
1つ以上のニアアイディスプレイシステムを備えたデバイスを有する例示的なシステムを
図1に示す。システム10は、支持構造12に取り付けられたニアアイディスプレイ20などの1つ以上のディスプレイを有するヘッドマウントデバイスであってもよい。支持構造12は、眼鏡の形状(例えば、支持フレーム)を有していてもよいし、ヘルメット形状を有する筐体を形成していてもよいし、若しくはユーザの頭部又は目の近くにニアアイディスプレイ20の構成要素を取り付けて固定するのに役立つ他の構成を有していてもよい。ニアアイディスプレイ20は、ディスプレイ20Aなどの1つ以上のディスプレイモジュール、及び光学システム20Bなどの1つ以上の光学システムを含むことができる。ディスプレイモジュール20Aは、支持構造12などの支持構造に取り付けられてもよい。ディスプレイモジュール20Aは、関連付けられた光学システム20Bを使用してユーザの目16に向けて方向転換された光を放射することができる。所望であれば、システム10は、各々がそれぞれのディスプレイモジュール20A及び光学システム20Bを有する2つのニアアイディスプレイ20(例えば、ユーザの目の各々に1つ)を含むことができる。
【0025】
ディスプレイ20Aは、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードディスプレイ、又は他のタイプのディスプレイであってもよい。光学システム20Bは、ビューア(例えば、ビューアの目16)がディスプレイ20上の画像を見ることを可能にするレンズを形成することができる。左右それぞれの目16に関連付けられた(例えば、左側のレンズおよび右側のレンズを形成するための)2つの光学システム20Bがあってもよい。単一のディスプレイ20によって、片方又は両方の目16用の画像を生成することができるか、又は一対のディスプレイ20を使用して、目16用の画像を表示することができる。一例として、ディスプレイ20は、左側の光学システム20B及びビューアの左目に整列された左側のディスプレイモジュール20Aを含むことができ、また右側の光学システム20B及びビューアの右目に整列された右側のディスプレイモジュール20Aを含むことができる。複数のディスプレイを有する構成では、構成要素20Bによって形成されるレンズの焦点距離及び位置は、ディスプレイ間に存在する任意の隙間がユーザに見えないように(すなわち、左側のディスプレイの画像と右側のディスプレイの画像が重なるように又はシームレスに繋がるように)、選択され得る。
【0026】
システム10が仮想現実眼鏡である構成では、ニアアイディスプレイ20は、ユーザの周囲環境のユーザの視野を遮る可能性がある。システム10が拡張現実眼鏡の構成である構成では、ディスプレイ20は透明であってもよい、及び/又はディスプレイ20にはハーフミラーなどの光ミキサを設けてもよく、それによってビューア16がディスプレイ20上の画像と、周囲環境の物体18などの外部物体とを同時に見ることを可能にする。
【0027】
システム10は制御回路26を含むことができる。制御回路26は、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、マイクロコントローラ、ベースバンドプロセッサ、画像プロセッサ、処理回路を有する特定用途向け集積回路、及び/又は他の処理回路などの処理回路を含むことができ、またランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、フラッシュストレージ、ハードディスクストレージ、及び/又は他のストレージ(例えば、制御回路26において実行されるソフトウェアのためのコンピュータ命令を記憶するための非一時的なストレージ)を含むことができる。
【0028】
システム10は、タッチセンサ、ボタン、音声入力及び他の入力を収集するためのマイクロフォン、センサ、並びに入力(例えば、ビューア16からのユーザ入力)を収集する他のデバイスなどの、入出力回路を含むことができ、また発光ダイオード、1つ以上のディスプレイ20、スピーカ、及び出力(例えば、ビューア16のための出力)を提供するための他のデバイスを含むことができる。システム10は、所望であれば、コンピュータ又は他の外部機器(例えば、ディスプレイ20に画像コンテンツを供給するコンピュータ)との通信をサポートするための無線回路及び/又は他の回路を含むことができる。所望であれば、加速度計、コンパス、周囲光センサ又は他の光検出器、近接センサ、走査レーザシステム、画像センサ、及び/又は他のセンサ、などのセンサを、ディスプレイ20の動作中に入力を収集する際に使用することができる。動作中、制御回路26は画像コンテンツをディスプレイ20に供給することができる。コンテンツは、(例えば、システム10に結合されたコンピュータ又は他のコンテンツソースから)遠隔受信されてもよく、及び/又は(例えば、テキスト、他のコンピュータ生成コンテンツ、などを)制御回路26によって生成されてもよい。制御回路26によってディスプレイ20に供給されるコンテンツを、ビューア16が見ることができる。
【0029】
図2は、
図1のシステム10において使用され得る例示的なニアアイディスプレイ20の上面図である。
図2に示すように、ニアアイディスプレイ20は、ディスプレイモジュール20Aなどの1つ以上のディスプレイモジュール、及び光学システム20Bなどの光学システムを含むことができる。光学システム20Bは、導波路28、入力カプラ30、及び出力カプラ32などの光学素子を含むことができる。ディスプレイモジュール20Aは、ディスプレイユニット36及びコリメートレンズ34を含むことができる。所望であれば、ディスプレイモジュール20Aは、
図1の支持構造12内に取り付けられてもよく、その一方で光学システム20Bは、(例えば、ユーザの目16と整列するレンズを形成するために)支持構造12の部品間に取り付けられてもよい。所望であれば、他の取り付け構成を使用してもよい。
【0030】
ディスプレイユニット36は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードディスプレイ、陰極線管、プラズマディスプレイ、プロジェクタディスプレイ(例えば、マイクロミラーアレイに基づくプロジェクタ)、反射型液晶ディスプレイ、又は他の適切なタイプのディスプレイに基づくディスプレイユニットであってもよい。ディスプレイ36は、ビューア16に表示される3次元コンテンツに関連付けられた光38を生成することができる。光38は、コリメートレンズ34などのレンズを使用してコリメートされてもよい。光学システム20Bを使用して、ディスプレイユニット36からビューア16に出力される光38を提供することができる。
【0031】
光学システム20Bは、入力カプラ30及び出力カプラ32などの1つ以上のカプラを含むことができる。
図2Aの例では、入力カプラ30及び出力カプラ32は、導波路28(例えば、ポリマー、ガラス、又は全反射を介して光を導くことができる他の透明基板)などの導波構造に少なくとも部分的に埋め込まれている。
図2Bの例では、入力カプラ30及び出力カプラ32は、導波路28の外面に形成されている。
【0032】
入力カプラ30は、ディスプレイユニット36からの光38を導波路28に結合するように構成され得るが、これに対し出力カプラ32は、導波路28内から、ユーザの目16に向けて導波路28の外部に光を結合するように構成され得る。例えば、ディスプレイ36は、光38をZ方向において光学システム20Bへと放射することができる。光38が入力カプラ30に入射すると、入力カプラ30は、光38が導波路28内で全反射によって(例えばX方向において)出力カプラ32に向かって伝搬するように、光38を方向転換することができる。光38が出力カプラ32に入射すると、出力カプラ32は、光38を、導波路28から出射させてビューアの目16に向けて(例えばZ軸に沿って戻して)方向転換することができる。
【0033】
入力カプラ30及び出力カプラ32は、反射光学系及び屈折光学系に基づくものであってもよいし、ホログラフィック(例えば、回折)光学系に基づくものであってもよい。カプラ30及び32が反射光学系及び屈折光学系から形成される構成では、カプラ30及び32は、1つ以上の反射器(例えば、マイクロミラー又は他の反射器のアレイ)を含むことができる。カプラ30及び32がホログラフィック光学系に基づく構成では、カプラ30及び32は、フォトポリマーなどの体積ホログラフィック媒体、重クロム酸ゼラチンなどのゼラチン、ハロゲン化銀、ホログラフィックポリマー分散液晶、又は他の適切な体積ホログラフィック媒体など、を含むことができる。
【0034】
ホログラフィック記録は、感光性光学材料内に光干渉パターン(例えば、屈折率が異なる領域が交互に現れる領域)として記憶され得る。光干渉パターンは、所与の光源で照明されると、光を回折させてホログラフィック記録の3次元再構成を生成する、ホログラフィック格子を生成することができる。回折格子は、永続的な干渉パターンでエンコードされた切り換え不可能な回折格子であってもよいし、ホログラフィック記録媒体に印加される電界を制御することによって回折光を変調することができる切り換え可能な回折格子であってもよい。
【0035】
所望であれば、カプラ30及び32は、導波路28の厚さに比べて比較的大きな厚さを有することができる。例えば、カプラ30及び32の厚さT1は、500ミクロン~1000ミクロン、200ミクロン~800ミクロン、1000ミクロン超、又は他の適切な厚さであってもよく、これに対し導波路28の厚さT2は100ミクロン~500ミクロン、200ミクロン~300ミクロン、1mm~2mm、3mm未満、3mm超、又は他の適切な厚さであってもよい。
図2Bに示すように、導波路28の表面にカプラ30及び32が形成された構成では、(例えば、
図2Aに示したような導波路28に埋め込まれた構成とは異なり)、カプラ30及び32の厚さT1は、所望であれば、導波路28の厚さT2より大きくてもよい。しかし、これは単なる例示である。所望であれば、カプラ30及び32は比較的薄くてもよく(例えば50ミクロン)、導波路28は比較的厚くてもよい(例えば500ミクロン)。
【0036】
カプラ30及び32に厚いフィルムを使用することは、出力画像の均一性を高めるのに役立つことができ、また異なる光学機能を記録するより多くの材料を提供することができる。例えば、より厚いカプラでは、異なる干渉パターンを記録するためにより多くの材料が利用可能である(例えば、第1の光学機能を有する第1の干渉パターンをカプラ内の1つの深さに記録することができ、第2の光学機能を有する第2の干渉パターンをカプラ内の別の深さに記録することができる、など)。例えば、カプラ30に記録された1つの光学機能は、所与の入力角度を有する光を第1の出力角度(例えば、45°)に方向転換することができ、これに対しカプラ30に記録された別の光学機能は、所与の入力角度を有する光を第2の出力角度(例えば、60°)に方向転換することができる。
【0037】
カプラ30及び32は、所望であれば、カラー3次元画像を形成するために多重ホログラム(例えば、赤-緑-青のホログラムなどの3色ホログラム)であってもよい。各カプラ30及び32における回折効率は、光が各カプラから円滑で均一なやり方で出射するように、変調されてもよい(例えば、カプラ30及び32の幅にわたって変更されてもよい)。例えば、回折効率は、光源からより遠いエリアに対してはより高くなってもよい(例えば、一例として、ディスプレイユニット36により近いカプラ30又は32の領域内の回折効率は10%であり得るが、その一方で一例として、ディスプレイユニット36からより遠いカプラ30又は32の領域内の回折効率は、70%であってもよい)。
【0038】
図3は、ニアアイディスプレイシステム20において使用され得る例示的な光学システム20Bの正面図である。
図3に示すように、入力カプラ30は、出力カプラ32より幾分小さい。例えば、入力カプラ30は、約16mmの幅W1及び約32mmの長さL1を有してもよく、これに対し出力カプラ32は約37mmの幅W2及び約26mmの長さを有してもよい。入力カプラ30の中心と出力カプラ32の中心との間の距離Dは、約45mm又は他の適切な距離であってもよい。しかしながら、これらの寸法は単なる例示である。所望であれば、他の寸法を使用することができる(例えば、入力カプラ30は、出力カプラ32と同じか又はそれを超えるサイズであってもよい)。
【0039】
図3に示すように、入力カプラ30は1つ以上の光干渉パターン40を有し、出力カプラ32は1つ以上の光干渉パターン42を有する。各光干渉パターンは、関連付けられた光学機能に従って入射光38を方向転換することができる。
図3の例では、干渉パターン40及び42が、屈折率が交互に変化する垂直ストリップ(例えば、
図3のY軸に平行なストリップ)から形成される。これは、入射光を所望の角度で方向転換する回折格子を形成する。
【0040】
図4及び
図5は、
図3に示したタイプの光学システム20Bが、ユーザの目16に向けて光をどのように方向転換することができるかを示す、例示的なニアアイディスプレイ20の側面図である。
図4は、光が光学システム20Bにどのように入射されるかを示し、
図5は、光が光学システム20Bをどのように出射されるかを示す。
図4に示すように、ディスプレイユニット36は、光学システム20Bに向けて光38を放射することができる。コリメートレンズ34は、光38をコリメートして、光38を光学システム20Bに集束させることができる。コリメータ34からシステム20Bへ移動する光38は、X成分(X軸に平行)、Y成分(Y軸に平行)及びZ成分(Z軸に平行)を有するベクトルによって表され得る。
【0041】
入力カプラ30における干渉パターン40は、入射光38がX軸に沿って、導波路28において出力カプラ32に向かって伝搬するように、入射光38を方向転換することができる。出力カプラ32における干渉パターン42は、入射光38がX方向における伝搬を停止するが、その代わりに(
図5に示すように)方向Zにおいて導波路28から出射するように、入射光38を方向転換することができる。
【0042】
注意が払われなければ、光38の一部は、ビューアの目16の視野から外れることがあり得る。例えば、縁部光線38'などの一部の光線は、ユーザの目16に届かない可能性がある。これは、
図3の垂直ストリップ干渉パターン40及び42によって、入射光38のX成分は(例えば、光38がX方向において出力カプラ32に向かって伝搬するように)変化するが、入射光38のY成分は変化しないためである。したがって、出力カプラ32の上部50T及び下部50Bから出力カプラ32を出射する光線38は、ユーザの視野の上又は下を通過する可能性がある。
【0043】
ユーザの視野から外れる光38の量を最少にするために、ニアアイディスプレイシステム20は、縁部光(例えば、
図4の光38')を異なる位置に方向転換し、それによって縁部光がユーザの視野内にあるようにする光方向転換素子を含むことができる。
図6及び
図7は、光方向転換素子48が入力カプラ30の前に(例えば、ディスプレイ36と入力カプラ30との間に)配置されている例を示す。
図8及び9は、光方向転換素子48が入力カプラ30と出力カプラ32との間に配置されている例を示し、
図10~13は、光方向転換素子48が出力カプラ32と一体化されている例を示す。所望であれば、
図1~
図13に示す特徴の組み合わせをとる実施形態を使用することができる。例えば、光方向転換素子は、2つ以上の位置に配置されていてもよい(例えば、第1の光方向転換素子は入力カプラ30と出力カプラ32との間に配置されていてよく、第2の光方向転換素子は出力カプラ32と一体化されていてもよい)。
【0044】
光方向転換素子48は、所望であれば、カラー3次元画像を形成するための多重ホログラム(例えば、赤-緑-青ホログラムなどの3色ホログラム)を含むことができる。光方向転換素子48における回折効率は、光が光方向転換素子48から円滑で均一なやり方で出射するように、変調されてもよい(例えば、光方向転換素子48の幅にわたって変更されてもよい。例えば、回折効率は、光源からより遠いエリアに対しては高くなってもよい(例えば、ディスプレイユニット36により近い光方向転換素子48の領域内の回折効率は10%であり得るが、その一方で一例として、ディスプレイユニット36からより遠い光方向転換素子48の領域内の回折効率は、70%であってもよい)。
【0045】
図6に示すように、光方向転換素子48は、導波路46などの導波路に形成された入力カプラ52及び出力カプラ54を含むことができる。光方向転換素子48は、光学システム20Bに取り付けられてもよく、又はディスプレイ20の他の構造に取り付けられてもよい。光方向転換素子48は、光学システム20Bと同様に動作することができる。例えば、カプラ52及び54は、所与の光学機能に従って入射光を方向転換するエンコードされた干渉パターンを有するホログラフィック光学素子であってもよい。しかし、光学システム20Bにおけるように、光をX方向に伝搬させるのではなく、光方向転換素子48を使用して、光をY方向に沿って(例えば、入力カプラ52から出力カプラ54へ)伝搬させることができる。
【0046】
例えば、入力カプラ52は、ディスプレイモジュール20Aからの縁部光38'が導波路46内でY方向において全反射によって、出力カプラ54に向かって伝搬するように、縁部光38'を方向転換する、1つ以上の干渉パターンを有することができる。出力カプラ54は、光38'を、光学システム20Bに向かって素子48から出射するように方向転換することができる。光38'は、(破線44で示すように)入力カプラ30の上部56Tに入射するのではなく、入力カプラ30の下部56Bに向かって放射される。したがって、
図7に示すように、光38'が出力カプラ32から出射されると、光38'は、(矢印44によって示唆されているように、出力カプラ32の上部50Tから出射されるのではなく)ユーザの目16に向かって出力カプラ32の下部50Bから出射する。
【0047】
入力カプラ52及び出力カプラ54が導波路46に埋め込まれている
図6の例は単なる例示に過ぎない。所望であれば、カプラ52及び54は、導波路46の外面に(例えば、両方ともディスプレイユニット36に面する導波路46の前面に、両方とも導波路28に面する導波路46の後面に、又は一方は導波路46の前面に及び他方は対向する導波路46の後面に)取り付けられてもよい。
【0048】
図8の例では、光方向転換素子48は、入力カプラ30と出力カプラ32との間に介在されてもよい。
図6の例のように、別個の導波路に取り付けられるのではなく、光方向転換素子48の入力カプラ52及び出力カプラ54は、入力カプラ30と出力カプラ32との間の導波路28上に、又は導波路28内に形成される。
【0049】
入力カプラ30は、縁部光38'がX方向において入力カプラ52に向かって伝搬するように、縁部光38'を方向転換することができる。入力カプラ52は、入力カプラ30からの縁部光38'が導波路28内でY方向において全反射によって、出力カプラ54に向かって伝搬するように、縁部光38'を方向転換する、1つ以上の干渉パターンを有することができる。出力カプラ54は、光38'がX方向において出力カプラ32に向かって伝搬するように、光38'を方向転換する、1つ以上の干渉パターンを有することができる。出力カプラ32は、(矢印44によって示唆されているように、出力カプラ32の上部50Tから出射されるのではなく)出力カプラ54からの光がユーザの目16に向かって導波路28から出射するように、光を方向転換することができる。
【0050】
図9は、光方向転換素子48が入力カプラ30と出力カプラ32との間に介在された別の例を示す。この例では、光方向転換素子48は、出力カプラ32の長さL2よりも大きい長さL3を有するフィルムから形成される。光方向転換素子48は、Y軸に対して非平行である干渉パターン62を有する。干渉パターン62は、光38'がユーザの目16に導かれるように、光38'のY成分を方向転換するように構成され得る。例えば、
図9に示すように、光方向転換要素48の上部48Tにおける干渉パターン62は、上部48Tに入射する縁部光38'のY成分を、Y方向で下方に、光方向転換要素48の下部48Bにおける干渉パターン62に向けて方向転換することができ、下部48Bにおける干渉パターン62は、続いて、縁部光38'のY成分を、出力カプラ32に向けて上方に方向転換することができる。同様に、光方向転換要素48の下部48Bにおける干渉パターン62は、下部48Bに入射する縁部38'のY成分を、Y方向で上方に、光方向転換要素48の上部48Tにおける干渉パターン62に向けて方向転換することができ、上部48Tにおける干渉パターン62は、続いて、縁部光38'のY成分を、出力カプラ32に向けて下方に方向転換することができる。出力カプラ32は、光方向転換素子48からの光を、ユーザの目16に向かって導波路28から出射するように方向転換することができる。
【0051】
図10の例では、1つ以上の光方向転換素子48を出力カプラ32に一体化することができる。
図10の光方向転換素子48は、カプラ32においてエンコードされている光干渉パターンを含むことができる。したがって、カプラ32は、Y軸に平行な干渉パターン42の垂直ストリップだけでなく、Y軸に非平行な干渉パターン58も含む。干渉パターン58は、光38'がユーザの目16に導かれるように光38'のY成分を方向転換するように構成され得る。例えば、出力カプラ32の上部50Tにおける干渉パターン58は、上部50Tに入射する縁部光38'のY成分を、目線60に向けてY方向で下方に方向転換することができ、これに対し、出力カプラ32の下部50Bにおける干渉パターン58は、下部50bに入射する縁部光38'のY成分を、目線60に向けてY方向で上方に方向転換することができる。
【0052】
干渉パターン58が出力カプラ50の上部50T及び下部50Bにのみ配置されている
図10の例は、単なる例示である。所望であれば、
図11の例に示すように、干渉パターン58は、出力カプラ32の中央部分50Cにおいてエンコードされ得る。
図12の例では、干渉パターン58は、出力カプラ32の中央部分50Cにおいてエンコードされ、かつX方向に沿ってサイズが(例えば、サイズP1からP2に)増大する。これは、光が出力カプラ32から、円滑で均一なやり方で回折されることを確実にするのに役立つ。
図13の例では、干渉パターン58は、出力カプラ32全体にわたってエンコードされる。しかしながら、これらの例は単なる例示である。所望であれば、干渉パターン58は、他の適切な位置、サイズ、パターン、などで出力カプラ32にエンコードされ得る。光方向転換素子48が(例えば、Y軸に非平行な干渉パターンをエンコードすることによって)入力カプラ30と一体化された配置を使用することもできる。
【0053】
一実施形態によれば、ディスプレイユニットと、ディスプレイユニットから光を受信し、光学システムから光が出射するように方向転換する光学システムであって、光学システムは、入力カプラ、出力カプラ、及び光を第1の方向に沿って伝搬させる第1の導波路を含む、光学システムと、ディスプレイユニットと光学システムとの間に介在された光方向転換素子であって、光方向転換素子は、光を第2の方向に沿って伝搬させる第2の導波路を含む、光方向転換素子と、を含む、ディスプレイシステムが提供される。
【0054】
別の実施形態によれば、入力カプラ及び出力カプラの各々は、ホログラフィック光学素子を含む。
【0055】
別の実施形態によれば、入力カプラは、光方向転換要素から光を受信し、その光を出力カプラに向けて方向転換する。
【0056】
別の実施形態によれば、出力カプラは、入力カプラから光を受信し、その光を光学システムから出射するように方向転換する。
【0057】
別の実施形態によれば、光方向転換素子は、第2の導波路に付加的な入力カプラ及び付加的な出力カプラを含む。
【0058】
別の実施形態によれば、付加的な入力カプラ及び付加的な出力カプラの各々は、ホログラフィック光学素子を含む。
【0059】
別の実施形態によれば、付加的な入力カプラは、ディスプレイユニットから光を受信し、その光を付加的な出力カプラに向けて方向転換する。
【0060】
別の実施形態によれば、付加的な出力カプラは、付加的な入力カプラから光を受信し、その光を入力カプラに向けて方向転換する。
【0061】
別の実施形態によれば、第1の方向は第2の方向に対して垂直である。
【0062】
一実施形態によれば、ディスプレイユニットと、ディスプレイユニットから光を受信し、光学システムから光が出射するように方向転換する光学システムであって、光学システムは、第1の入力カプラ、第1の出力カプラ、及び導波路を含む、光学システムと、入力カプラと出力カプラとの間に介在された光方向転換素子であって、光方向転換素子は、導波路に第2の入力カプラ及び第2の出力カプラを含み、第2の入力カプラは光を第1の入力カプラから受信し、第1の出力カプラは光を第2の出力カプラから受信する、光方向転換素子と、を含むディスプレイシステムが提供される。
【0063】
別の実施形態によれば、第1の入力カプラ、第2の入力カプラ、第1の出力カプラ及び第2の出力カプラの各々は、ホログラフィック光学素子を含む。
【0064】
別の実施形態によれば、導波路は、第1の入力カプラから第2の入力カプラへ第1の方向に沿って光を伝搬させ、導波路は、第2の入力カプラから第2の出力カプラへ第2の方向に沿って光を伝搬させる。
【0065】
別の実施形態によれば、第1の方向は第2の方向に対して垂直である。
【0066】
別の実施形態によれば、第1の入力カプラは、第1の出力カプラよりも小さい寸法を有する。
【0067】
一実施形態によれば、ディスプレイユニットと、
ディスプレイユニットから光を受信し、光学システムから光が出射するように方向転換する光学システムであって、光学システムは、入力カプラ、出力カプラ、及び入力カプラから出力カプラに光を伝搬させる導波路を含み、出力カプラは、第1の非平行な干渉パターン及び第2の非平行な干渉パターンを含む、光学システムと、を含むディスプレイシステムが提供される。
【0068】
別の実施形態によれば、入力カプラ及び出力カプラの厚さは、導波路の厚さよりも大きい。
【0069】
別の実施形態によれば、入力カプラ及び出力カプラの各々は、ホログラフィック光学素子を含む。
【0070】
別の実施形態によれば、ホログラフィック光学素子は色多重化される。
【0071】
別の実施形態によれば、第1及び第2の干渉パターンの各々は、変調された回折効率を有する。
【0072】
別の実施形態によれば、第2の干渉パターンは、出力カプラの上部及び出力カプラの下部に配置される。
【0073】
前述は単なる例示に過ぎず、記載された実施形態に対して様々な修正を行うことができる。前述の実施形態は、個別に又は任意の組み合わせで実装され得る。