(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-28
(45)【発行日】2022-05-12
(54)【発明の名称】無線通信システムにおけるサイドリンク送信のためのソース表示の方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 8/26 20090101AFI20220502BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20220502BHJP
【FI】
H04W8/26
H04W92/18
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019163145
(22)【出願日】2019-09-06
【審査請求日】2019-11-05
(32)【優先日】2018-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517114621
【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 名哲
(72)【発明者】
【氏名】曾 立至
(72)【発明者】
【氏名】陳 威宇
(72)【発明者】
【氏名】潘 立▲徳▼
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-185959(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0334735(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0192427(US,A1)
【文献】LG Electronics,"Control design for D2D broadcast communication",3GPP TSG-RAN WG1#77 R1-142146,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_77/Docs//R1-142146.zip>,2015年05月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側デバイスの方法であって、
前記送信側デバイスに、レイヤ2送信元識別情報が設定されあるいは割り当てられ、前記レイヤ2送信元識別情報は、前記レイヤ2送信元識別情報の第1の部分および前記レイヤ2送信元識別情報の第2の部分を含む、ステップと、
前記送信側デバイスが、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成し、前記データパケットは前記レイヤ2送信元識別情報の第2の部分を含む、ステップと、
前記送信側デバイスが、前記データパケットに関連付けられた制御情報を生成し、前記制御情報は前記レイヤ2送信元識別情報の第1の部分を含
み、前記レイヤ2送信元識別情報の第1の部分は、受信側デバイスが前記データパケットに対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)コンバインを実行するのを支援するために利用される、ステップと、
前記送信側デバイスが、前記制御情報と前記データパケットを送信するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記送信側デバイスが、前記制御情報および前記データパケットを少なくとも
前記受信側デバイスに送信し、前記データパケットは宛先識別情報に関連付けられる、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記宛先識別情報は、前記宛先識別情報の第1の部分および前記宛先識別情報の第2の部分を含み、
当該方法は、
前記送信側デバイスが、前記データパケット内に前記宛先識別情報の第2の部分を含めるステップと、
前記送信側デバイスが、前記制御情報内に前記宛先識別情報の第1の部分を含めるステップと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記宛先識別情報は、前記宛先識別情報の第1の部分および前記宛先識別情報の第2の部分を含み、
当該方法は、
前記送信側デバイスが、前記データパケット内に前記宛先識別情報の第2の部分を含めるステップと、
前記送信側デバイスが、前記宛先識別情報の第1の部分を使用して前記制御情報(のCRCビット)に対するCRC(Cyclic Redundancy Check)スクランブル手順を実行するステップと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記送信側デバイスが、前記宛先識別情報を使用して前記制御情報(のCRCビット)に対するCRC(Cyclic Redundancy Check)スクランブル手順を実行するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記レイヤ2送信元識別情報は、前記送信側デバイスの識別情報である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記宛先識別情報は、レイヤ2宛先識別情報であり、および/または前記宛先識別情報は、前記受信側デバイスの識別情報である、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記宛先識別情報は、どの受信側デバイスが前記制御情報および/または前記データパケットを受信する必要があるかを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
サイドリンク受信を行うための受信側デバイスの方法であって、
前記受信側デバイスに、識別情報が設定されあるいは割り当てられる、ステップと
前記受信側デバイスが、制御情報を受信するステップと、
前記受信側デバイスが、前記制御情報からレイヤ2送信元識別情報の第1の部分を取得するステップ
であって、前記レイヤ2送信元識別情報の第1の部分は、前記受信側デバイスが、データパケットに対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)コンバインを実行するのを支援するために利用される、ステップと、
前記受信側デバイスが、前記制御情報に基づいて
前記データパケットを復号するステップと、
前記受信側デバイスが、前記データパケットから前記レイヤ2送信元識別情報の第2の部分を取得するステップと、
前記受信側デバイスが、前記データパケットに関連付けられた前記レイヤ2送信元識別情報を決定し、前記レイヤ2送信元識別情報は、前記レイヤ2送信元識別情報の第1の部分および前記レイヤ2送信元識別情報の第2の部分を含む、ステップと、を含む方法。
【請求項10】
前記識別情報は、前記識別情報の第1の部分および前記識別情報の第2の部分を含み、
当該方法は、
前記受信側デバイスが、前記制御情報が前記識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックするステップと、
前記制御情報が前記識別情報の第1の部分を示す場合、前記受信側デバイスが、前記制御情報に基づいて前記データパケットを復号し、前記データパケットが前記識別情報の第2の部分を示すかどうかをチェックするステップと、をさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記識別情報は、前記識別情報の第1の部分および前記識別情報の第2の部分を含み、当該方法は、
前記受信側デバイスが、前記識別情報の第1の部分を使用して前記制御情報のCRCビットに対するCRC(Cyclic Redundancy Check)デスクランブル手順を実行するステップと、
前記制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、前記受信側デバイスが、前記制御情報に基づいて前記データパケットを復号し、前記データパケットが前記識別情報の第2部分を示すかどうかをチェックするステップと、をさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
前記受信側デバイスが、前記識別情報を使用して前記制御情報のCRCビットに対するCRC(Cyclic Redundancy Check)デスクランブル手順を実行するステップと、
前記制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、前記受信側デバイスが、前記制御情報に基づいて前記データパケットを復号するステップと、をさらに含む請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記識別情報は、レイヤ2宛先識別情報であり、かつ/あるいは前記識別情報は、前記受信側デバイスの識別情報である、請求項
9に記載の方法。
【請求項14】
前記レイヤ2送信元識別情報は、送信側デバイスの識別情報であり、前記送信側デバイスは、前記制御情報および前記データパケットを送信する、請求項
9に記載の方法。
【請求項15】
前記識別情報(の第1の部分)は、前記受信側デバイスが前記制御情報および/または前記データパケットを受信する必要があるかどうかを示すのに利用される、請求項
9に記載の方法。
【請求項16】
サイドリンク受信を行う受信側デバイスの方法であって、
前記受信側デバイスが、第1の制御情報を受信し、前記第1の制御情報はレイヤ2送信元識別情報の第1の部分を示す、ステップと、
前記受信側デバイスが、前記第1の制御情報に基づいて第1のデータ送信を受信するステップであって、前記第1のデータ送信は、データパケットを含む、受信するステップと、
前記受信側デバイスが、第2の制御情報を受信し、前記第2の制御情報は、前記レイヤ2送信元識別情報の第1の部分を示す、ステップと、
前記受信側デバイスが、前記第2の制御情報に基づいて第2のデータ送信を受信するステップであって、前記第2のデータ送信は、前記データパケットの再送信である、受信するステップと、
前記受信側デバイスが、前記第1のデータ送信と前記第2のデータ送信を組み合わせて、前記データパケットを復号するステップと、を含む方法。
【請求項17】
前記受信側デバイスが、前記データパケットから前記レイヤ2送信元識別情報の第2の部分を取得するステップと、
前記受信側デバイスが、前記データパケットに関連付けられた前記レイヤ2送信元識別情報を決定し、前記レイヤ2送信元識別情報は、前記レイヤ2送信元識別情報の第1の部分および前記レイヤ2送信元識別情報の第2の部分を含む、ステップと、をさらに含む、請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記受信側デバイスが、第3の制御情報を受信し、前記第3の制御情報は、別の送信元識別情報の第1の部分を示し、前記別の送信元識別情報の第1の部分は、前記送信元識別情報の第1の部分とは異なる、ステップと
前記受信側デバイスが、前記第1のデータ送信と前記第3の制御情報に基づく第3のデータ送信を組み合わせて前記データパケットを復号することを防止する、ステップと、をさらに含む、請求項
16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年9月10日に出願された米国仮特許出願第62/729,273号の利益を主張するものであり、そのすべての開示は全体として参照により本明細書に援用される。
【0002】
この開示は、概して、無線通信ネットワークに関連し、より詳細には、無線通信システムにおけるサイドリンク送信のためのソース表示の方法および装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル(IP)データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。そのようなIPデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバIP、マルチメディア、マルチキャスト、およびオンデマンド通信サービスを提供可能である。
【0004】
例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)である。E-UTRANシステムは、上記のボイスオーバIPおよびマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代(例えば、5G)の新しい無線技術が3GPP標準化機構によって論じられている。このため、現行の3GPP標準内容に対する変更が現在提出され、3GPP標準の発展および確定に向けて検討されている。
【発明の概要】
【0005】
送信側デバイスからの方法および装置が開示される。一実施形態では、方法は、送信側デバイスに、識別情報が設定されあるいは割り当てられ、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含む、ステップを含む。本方法は、送信側デバイスが、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成し、データパケットは識別情報の第2の部分を含む、ステップも含む。さらに、本方法は、送信側デバイスが、データパケットに関連付けられた制御情報を生成し、制御情報は識別情報の第1の部分を含む、ステップを含む。本方法は、送信側デバイスが、制御情報とデータパケットを送信するステップをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】例示的な一実施形態による無線通信システムの図を示す。
【
図2】例示的な一実施形態による送信機システム(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム(ユーザ機器またはUEとしても知られている)のブロック図である。
【
図3】例示的な一実施形態による通信システムの機能ブロック図である。
【
図4】例示的な一実施形態による
図3のプログラムコードの機能ブロック図である。
【
図5】3GPP R2-162709の
図1の複製である。
【
図6】3GPP R3-160947の図の複製である。
【
図7】3GPP R3-160947の図の複製である。
【
図8】単一のTRPセルを備えた例示的な展開を示す。
【
図9】複数のTRPセルを備えた例示的な展開を示す。
【
図10】複数のTRPを備えた、5Gノードを含む例示的な5Gセルを示す。
【
図11】LTEセルとNRセルの例示的な比較である。
【
図12】3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2-1の複製である。
【
図13】3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2-2の複製である。
【
図14】3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2.1-1の複製である。
【
図15】3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2.1-2の複製である。
【
図16】3GPP TS 36.212 V15.2.1の
図5.3.2-1の複製である。
【
図17】3GPP TS 36.212 V15.2.1の
図5.3.3-1の複製である。
【
図18】3GPP TS 36.212 V15.2.1の表5.3.3.2-1の複製である。
【
図19】3GPP TS 36.211 V15.2.0の
図5.3-1の複製である。
【
図20】3GPP TS 36.211 V15.2.0の表5.4-1の複製である。
【
図21】3GPP TS 36.211 V15.2.0の
図6.3-1の複製である。
【
図22】3GPP TS 36.211 V15.2.0の表6.8.1-1の複製である。
【
図23(a)】例示的な一実施形態による表である。
【
図23(b)】例示的な一実施形態による表である。
【
図30】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
【
図31】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
【
図32】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(Long Term Evolution:ロング・ターム・エボリューション)無線アクセス、3GPP LTE-AもしくはLTE-Advanced(Long Term Evolution Advanced:ロング・ターム・エボリューション・アドバンスト)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband:超モバイル広帯域)、WiMax、3GPP NR(New Radio)、またはその他何らかの変調技術に基づいてよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてよく、その標準は、R2-162366, “Beam Forming Impacts”, Nokia, Alcatel-Lucent; R2-163716, “Discussion on terminology of beamforming based high frequency NR”, Samsung; R2-162709, “Beam support in NR”, Intel; R2-162762, “Active Mode Mobility in NR: SINR drops in higher frequencies”, Ericsson; R3-160947, TR 38.801 V0.1.0, “Study on New Radio Access Technology; Radio Access Architecture and Interfaces”; R2-164306, “Summary of email discussion [93bis#23][NR] Deployment scenarios”, NTT DOCOMO; 3GPP RAN2#94 meeting minute; TS 36.213 V15.2.0 (2018-06), “E-UTRA; Physical layer procedures (Release 15)”; TS 36.212 V15.2.1 (2018-07), “E-UTRA); Physical layer; Multiplexing and channel coding (Release 15)”; TS 36.211 V15.2.0 (2018-06), “E-UTRA); Physical layer; Physical channels and modulation (Release 15)”; および Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #94 v0.1.0 (Gothenburg, Sweden, 20th ‐ 24th August 2018)を含む。上記に挙げた標準および文書は、全体として参照により本明細書に明示的に援用される。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104および106、別のグループは108および110、また別のグループは112および114を含む。
図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106および108と通信しており、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、および126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120および126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局または基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロットおよび符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、NT個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)222a~222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a~222tからのNT個の変調信号がそれぞれ、NT個のアンテナ224a~224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はNR個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a~254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)して、調節された信号をディジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、NR個の受信機254からのNR個の受信シンボルストリームを受信および処理して、NT個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部およびランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a~254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。
図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、
図1のUE(若しくはAT)116および122または
図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、好ましくはNRシステムである。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、およびトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像および音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信および送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、
図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による
図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、およびレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
2015年3月から、次世代(5G)アクセス技術に関する3GPP標準化活動が開始されている。一般的に、次世代アクセス技術は、ITU-R IMT-2020によって規定された、緊急の市場ニーズとより長期的な要件の両方を満たすための、以下の3つのファミリーの使用シナリオをサポートすることを目的としている。
- eMBB (enhanced Mobile Broadband)
- mMTC (massive Machine Type Communications)
- URLLC (Ultra-Reliable and Low Latency Communications)
【0026】
新しい無線アクセス技術に関する5G研究項目の目的は、少なくとも100GHzまでにわたるスペクトル帯域を使用することができるものとする新しい無線システムに必要な技術コンポーネントを特定し、開発することである。100GHzまでのキャリア周波数をサポートすることは、無線伝搬の分野に多くの課題をもたらす。キャリア周波数が増加するにつれて、経路損失も増加する。
【0027】
3GPP R2-162709および
図5に示すように、eNBは、複数のTRP(集中型または分散型のいずれか)を有してよい。各TRP(Transmission/Reception Point)は複数のビームを形成することができる。ビームの数および時間/周波数領域における同時ビームの数は、アンテナアレイ素子の数とTRPにおけるRF(Radio Frequency)に依存する。
【0028】
NRの潜在的なモビリティタイプは、以下のように挙げることができる:
・ TRP内モビリティ
・ TRP間モビリティ
・ NR間eNBモビリティ
【0029】
3GPP R3-160947に基づいて、
図6および7に示されるシナリオは、NR無線ネットワークアーキテクチャによるサポートについて考慮されるべきである。
【0030】
3GPP R2-164306に基づいて、スタンドアロンNRのセルレイアウトに関して以下のシナリオを収集し、検討する。
・ マクロセルのみの展開
・ 異種展開
・ スモールセルのみの展開
【0031】
3GPP RAN2#94 meeting minuteに基づくと、1 NR eNBは1または多数のTRPに対応する。2つのレベルのネットワーク制御モビリティ:
・ 「セル」レベルで駆動されたRRC
・ ゼロ/最小RRC関与(MAC/PHYなど)
【0032】
図8~
図11は、5G NRにおけるセルの概念のいくつかの例を示す。
図8は、3GPP R2-163879の
図1の一部の複製であり、単一のTRPセルを備えた例示的な異なる展開シナリオを示す。
図9は、3GPP R2-163879の
図1の一部の複製であり、複数のTRPセルを備えた例示的な異なる展開シナリオを示す。
図10は、3GPP R2-162210の
図3の複製であり、複数のTRPを有する、5Gノードを含む例示的な5Gセルを示す。
図11は、3GPP R2-163471の
図1の複製であり、LTEセルとNRセルの例示的な比較を示す。
【0033】
3GPP TS 36.213は、V2X(Vehicle-to-Everything)送信についてのUE手順を以下のように規定する。一般に、V2X送信は、サイドリンク送信モード3またはサイドリンク送信モード4として実行される。
[外1]
[“PDCCH/EPDCCH configured by SL-RNTI”と題する、3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2-1は、
図12として複製される]
[外2]
[“PDCCH/EPDCCH
configured by SL-V-RNTI or SL-SPS-V-RNTI”と題する、3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2-2は、
図13として複製される]
[外3]
[“Mapping of DCI format 5A offset field to indicated value m”と題する、3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2.1-1は、
図14として複製される]
[“Determination of the Resource reservation field in SCI format 1”と題する、3GPP TS 36.213 V15.2.0の表14.2.1-2は、
図15として複製される]
【0034】
3GPP TS 36.212は、下記のように下りリンク共有チャンネル、下りリンク制御情報に対するCRC付加を規定しています。一般に、下りリンク共有チャネルおよび下りリンク制御情報は、ネットワークノードとUEの間の通信、すなわち、Uuリンクに対するものである。
[外4]
[“Transport block processing for DL-SCH, PCH and MCH”と題する、3GPP TS 36.212 V15.2.1の
図5.3.2-1は、
図16として複製される]
[外5]
[“Processing for one DCI”と題する、3GPP TS 36.212 V15.2.1の
図5.3.3-1は、
図17として複製される]
[外6]
[“UE transmit antenna selection mask”と題する、3GPP TS 36.212 V15.2.1の表5.3.3.2-1は、
図18として複製される]
[…]
【0035】
また、3GPP TS 36.212は、サイドリンク共有チャンネルおよびサイドリンク制御情報に対するCRC付加を規定する。一般に、サイドリンク共有チャネルおよびサイドリンク制御情報は、デバイス間の通信、すなわち、PC5リンクまたはデバイス・ツー・デバイス・リンクに対するものである。
[外7]
【0036】
3GPP TS 36.211は、物理上りリンク共有チャネル、物理上りリンク制御チャネル、物理下りリンク共有チャネル、および物理下りリンク制御チャネルのためのスクランブル手順も規定する。物理上りリンク共有チャネル、物理的上りリンク制御チャネル、物理下りリンク共有チャネル、および物理下りリンク制御チャネルは、ネットワークノードとUEの間の通信、すなわちUuリンクに対するものである。
【0037】
一般に、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)は、上りリンク共有チャネル(UL-SCH)のためのデータまたはトランスポートブロックを配信する。物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)は、下りリンク共有チャネル(DL-SCH)のためのデータまたはトランスポートブロックを配信する。物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)は、上りリンク制御情報(UCI)を配信する。物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)は、下りリンク制御情報(DCI)を配信する。
[外8]
[“Overview of uplink physical channel processing”と題する、 3GPP TS 36.211 V15.2.0の
図5.3-1は、
図19として複製される]
[外9]
[“Supported PUCCH formats”と題する、3GPP TS 36.211 V15.2.0の表5.4-1は、
図20として複製される]
[外10]
[“Overview of physical channel processing”と題する、3GPP TS 36.211 V15.2.0の
図6.3-1は、
図21として複製される]
[外11]
[“Supported PDCCH formats”と題する、3GPP TS 36.211 V15.2.0の表6.8.1-1は、
図22として複製される]
[外12]
【0038】
3GPP TS 36.211は、物理サイドリンク共有チャネルおよび物理なサイドリンク制御チャネルに対するスクランブル手順も規定する。一般に、物理サイドリンク共有チャネルおよび物理サイドリンク制御チャネルは、デバイス間の通信、すなわち、PC5リンクまたはデバイス・ツー・デバイス・リンクに対するものである。物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)は、サイドリンク共有チャネル(SL-SCH)のためのデータ/トランスポートブロックを配信する。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)はサイドリンク制御情報(SCI)を配信する。
[外13]
【0039】
RAN1 #94 ミーティング [11]では、RAN1は、以下のように物理レイヤがユニキャストまたはグループキャストセッションに属する特定の伝送についていくつかの情報を知っていると仮定する:
[外14]
【0040】
以下の専門用語の1つまたは複数を以下に使用することができる:
・ BS:1つまたは複数のセルに関連付けられた1つまたは複数のTRPを制御するために使用される、NR内のネットワーク中央ユニットまたはネットワークノードである。BSとTRPの間の通信は、フロントホールを介する。BSは、中央ユニット(CU)、eNB、gNB、またはNodeBとも呼ばれ得る。
・ TRP:ネットワークカバレッジを提供し、UEと直接通信する送信および受信ポイントである。TRPは、分散ユニット(DU)またはネットワークノードとも呼ばれ得る。
・ セル:セルは、1つまたは複数の関連付けられたTRPから構成される。すなわち、セルのカバレッジは、すべての関連付けられたTRPのカバレッジから構成される。1つのセルは、1つのBSによって制御される。セルはTRP群(TRPG)とも呼ばれ得る。
・ NR-PDCCH:UEとネットワーク側の間の通信を制御するために使用される下りリンク制御信号を搬送するチャネルである。ネットワークは、設定された制御リソースセット(CORESET)でNR-PDCCHをUEに送信する。
・ UL制御信号:UL制御信号は、スケジューリング要求(SR)、チャネル状態情報(CSI)、下りリンク送信のためのHARQ-ACK/NACKとしてよい。
・ スロット:NRにおけるスケジューリング単位である。スロットの継続時間は14個のOFDMシンボルである。
・ ミニスロット:14個未満のOFDMシンボルの継続時間を備えたスケジューリング単位である。
・ スロットフォーマット情報(SFI):スロット内のシンボルのスロットフォーマットの情報である。スロット内のシンボルは、下りリンク、上りリンク、未知または他のタイプに属してよい。スロットのスロットフォーマットは、少なくともスロット内のシンボルの送信方向を搬送することができる。
・ DL共通信号:1つのセル内の複数のUEまたは1つのセル内のすべてのUEについてターゲットとする共通情報を搬送するデータチャネルである。DL共通信号の例は、システム情報、ページング、RARであり得る。
【0041】
以下のネットワーク側についての仮定の1つまたは複数を今後使用してよい:
・ 同一セル内のTRPの下りリンクタイミングは同期される。
・ ネットワーク側のRRCレイヤはBSである。
【0042】
以下のUE側についての仮定の1つまたは複数を今後使用してよい:
・ 少なくとも2つのUE(RRC)状態、すなわち、接続状態(またはアクティブ状態と呼ばれる)と非接続状態(または非アクティブ状態もしくはアイドル状態と呼ばれる)がある。非アクティブ状態は、追加状態であってもよいし、接続状態または非接続状態に属していてもよい。
【0043】
LTEでは、スクランブル手順は、3GPP TS 36.211で議論されているように、符号化列をスクランブルするためにスクランブル列を利用することである。次いで、スクランブル列は、送信機側で送信信号として生成される。スクランブル手順は、干渉を除去するために、送信信号をランダム様信号として作製することである。さらに、スクランブル手順は、受信機が対応するスクランブル列を使用して送信信号をデスクランブルし、次いでそれを復号する必要があるため、受信機が送信信号を識別するのを助けることができる。受信機が送信信号をデスクランブルするために誤ったスクランブル列を使用する場合、デスクランブル列は正しくなく、正しく復号することができない。さらに、スクランブル列は、初期値が与えられたシーケンス生成を介して生成されてよい。初期値が異なる場合、生成されるスクランブル列は異なる。初期値が同じであれば、生成されるスクランブル列は同じである。一実施形態において、シーケンス生成は擬似ランダムシーケンス生成としてよい。
【0044】
CRC付加は、復号ビットが正しいかどうかをチェックするために使用される。送信機は、3GPP TS 36.212で議論されているように、CRCビットを情報ビットに付加し、次いで、チャネル符号化および/またはレートマッチングを実行して符号化列を得る。従って、受信機は、復号ビットが正しいかどうかをチェックするために、CRCビットを用いてCRCチェックを実行する。CRCチェックを通過する場合、受信機は復号ビットが正しいと考え、情報ビットを首尾よく受信する。情報ビットは、CRCビットを除いた復号ビットである。CRCチェックを通過しない場合、受信機は復号ビットが正しくないと考え、情報ビットを首尾よく受信しない。情報ビットによっては、CRCビットがCRCスクランブルビットでスクランブルされることがある。CRCスクランブルは、受信機が情報ビットのタイプおよび/または宛先を識別するのを助けることである。
【0045】
例えば、情報ビットの3つのタイプがあり、情報ビットの3つのタイプが同じビット長である場合、各タイプは対応するCRCスクランブルビットを有してよい。情報ビットが特定のタイプに属するかどうかを識別するために、受信機は、対応するCRCスクランブルビットを使用して、CRCビットをデスクランブルし、次いで、CRCチェックを実行してよい。CRCチェックを通過する場合、受信機は復号ビットが正しいと考え、情報ビットが特定のタイプに属していることを知る。
【0046】
別の例として、受信機は、自身のためのいくつかの特定のCRCスクランブルビットを有してよい。情報ビットが受信機のために配信されるかどうかを識別するために、受信機は、いくつかの特定のCRCスクランブルビットを使用してCRCビットをデスクランブルし、次いで、CRCチェックを実行する。CRCチェックを通過する場合、受信機は復号ビットが正しいと考え、受信機自身のために情報ビットが配信されることを知る。一実施形態では、CRCビットは、CRCパリティビットとして注記されてよい。
【0047】
図23(a)および
図23(b)に示すように、送信機は、CRC付加、CRCスクランブル、スクランブル、および送信信号を生成するための他の手順を実行することができる。
図24は、LTE/LTE-Aにおける各種類の情報ビットおよび対応する送信信号について、CRCスクランブルビットおよびスクランブル列を生成するためのスクランブル列初期値を示す。
【0048】
図23(a)に示すように、送信機はCRCビットを下りリンク制御情報(DCI)に付加する。CRCビットは、CRCスクランブルビットでスクランブルされてよい。一実施形態では、CRCスクランブルビットは、
図24に示すように、RNTI,n
RNTIであってよい。RNTIは、受信機に対応することができ、下りリンク制御情報は、受信機のために配信され、RNTIは、受信機のC-RNTI、SPS C-RNTI等である。RNTIは、C-RNTI、SPS C-RNTI、SI-RNTI、P-RNTI、RA-RNTI等の下りリンク制御情報の1つのタイプに対応してよい。チャネル符号化および/またはレートマッチングを実行した後、送信機は、下りリンク制御情報およびスクランブルされたCRCビットから符号化列を取得する。次いで、送信機は、スクランブル列で符号化列をスクランブルする。
【0049】
一実施形態では、スクランブル列初期値は、
図24に示すような物理セル識別情報
【数1】
に基づいてよい。受信機は、物理セル識別情報を備えたセル内でサービスされることができる。送信機は、変調、プリコーディング、OFDM信号生成等の他の手順を実行してスクランブル列から送信信号を生成してよい。受信機が送信信号を受信すると、受信機は、デプリコーディング、復調、デスクランブル、復号、CRCデスクランブル、CRCチェック等の対応する手順を実行して下りリンク制御情報を得てよい。一実施形態では、下りリンク制御情報を配信するための送信機は、ネットワークノード、基地局、および/またはgNBであってよい。下りリンク制御情報を受信するための受信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。一実施形態では、送信信号はPDCCHとすることができる。
【0050】
上りリンク制御情報(UCI)の配信に関しては、送信機は上りリンク制御情報(UCI)にCRCビットを付加しなくてもよい。代替的には、送信機は、CRCビットを上りリンク制御情報(UCI)に付加してもよい。CRCビットは、
図24に示すように、CRCスクランブルビットでスクランブルされない。送信機は、上りリンク制御情報および/またはCRCビットへのチャネル符号化および/またはスクランブルを実行することができる。一実施形態では、スクランブル列の初期値は、
図24に示すように、物理セル識別情報
【数2】
および/またはRNTI,n
RNTIに基づいてよい。RNTIは送信機に対応してよく、上りリンク制御情報は、送信機のC-RNTIのように、送信機から配信される。
【0051】
一実施形態では、送信機は、物理セル識別情報を備えたセル内で提供され得る。送信機は、変調およびOFDM/SC-OFDM信号生成等の他の手順を実行して、送信信号を生成してよい。受信機が送信信号を受信すると、受信機は、復調、デスクランブル、復号、および/またはCRCチェック等の対応する手順を実行して、上りリンク制御情報を得てよい。一実施形態では、上りリンク制御情報(UCI)を配信するための送信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。上りリンク制御情報を受信するための受信機は、ネットワークノード、基地局、および/または、gNBであってよい。送信信号はPUCCHとすることができる。
【0052】
図23(a)に示すように、送信機はCRCビットをサイドリンク制御情報(SCI)に付加する。CRCビットは、
図24に示すように、CRCスクランブルビットでスクランブルされない。チャネル符号化および/またはレートマッチングを実行した後、送信機はサイドリンク制御情報およびCRCビットから符号化列を得る。そして、送信機は、符号化列をスクランブル列でスクランブルする。一実施形態では、スクランブル列の初期値は、
図24に示すように、510のような特定の値に基づいてよい。送信機は、他の手順(例えば、変調、プリコーディング、OFDM/SC-OFDM信号生成等)を実行して、スクランブル列から送信信号を生成する。受信機が送信信号を受信すると、受信機は、デプリコーディング、復調、デスクランブル、復号、CRCチェック等の対応する手順を実行して、サイドリンク制御情報を得てよい。一実施形態では、サイドリンク制御情報(SCI)を配信するための送信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。サイドリンク制御情報を受信するための受信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。送信信号はPSCCHとすることができる。
【0053】
図23(b)に示すように、送信機は、CRCビットを下りリンク共有チャネル(DL-SCH)からのトランスポートブロックに付加する。CRCビットは、
図24に示すように、CRCスクランブルビットでスクランブルされない。チャネル符号化および/またはレートマッチングを実行した後、送信機はトランスポートブロックおよびCRCビットから符号化列を得る。そして、送信機は、符号化列をスクランブル列でスクランブルする。一実施形態では、スクランブル列の初期値は、
図24に示すように、
図24に示すように、物理セル識別情報
【数3】
および/またはRNTI,n
RNTIに基づいてよい。RNTIは受信機に対応してよく、トランスポートブロックは受信機のC-RNTIのように、受信機に対して配信される。受信機は、物理セル識別情報を備えたセル内で提供され得る。送信機は、他の手順(例えば、変調、プリコーディング、OFDM信号生成等)を実行して、スクランブル列から送信信号を生成する。受信機が送信信号を受信すると、受信機は、デプリコーディング、復調、デスクランブル、復号、CRCチェック等の対応する手順を実行して、トランスポートブロックを得てよい。一実施形態では、下りリンク共有チャネル(DL-SCH)からトランスポートブロックを配信するための送信機は、ネットワークノード、基地局、および/またはgNBであってよい。トランスポートブロックを受信するための受信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。送信信号はPDSCHとすることができる。
【0054】
図23(b)に示すように、送信機は、CRCビットを上りリンク共有チャネル(UL-SCH)からのトランスポートブロックに付加する。CRCビットは、
図24に示すように、CRCスクランブルビットでスクランブルされない。チャネル符号化および/またはレートマッチングを実行した後、送信機はトランスポートブロックおよびCRCビットから符号化列を得る。そして、送信機は、符号化列をスクランブル列でスクランブルする。一実施形態では、スクランブル列の初期値は、
図24に示すように、
図24に示すように、物理セル識別情報
【数4】
および/またはRNTI,n
RNTIに基づいてよい。RNTIは送信機に対応してよく、トランスポートブロックは送信機のC-RNTIのように、送信機から配信される。受信機は、物理セル識別情報を備えたセル内で提供され得る。送信機は、他の手順(例えば、変調、プリコーディング、OFDM/SC-OFDM信号生成等)を実行して、スクランブル列から送信信号を生成する。受信機が送信信号を受信すると、受信機は、デプリコーディング、復調、デスクランブル、復号、CRCチェック等の対応する手順を実行して、トランスポートブロックを得てよい。一実施形態では、上りリンク共有チャネル(UL-SCH)からトランスポートブロックを配信するための送信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。トランスポートブロックを受信するための受信機は、ネットワークノード、基地局、および/またはgNBであってよい。送信信号はPUSCHとすることができる。
【0055】
図23(b)に示すように、送信機は、サイドリンク共有チャネル(SL-SCH)からのトランスポートブロックにCRCビットを付加する。CRCビットは、
図24に示すように、CRCスクランブルビットでスクランブルされない。チャネルコーディングおよび/またはレートマッチングを実行した後、送信機はトランスポートブロックおよびCRCビットから符号化列を得る。そして、送信機は、符号化列をスクランブル列でスクランブルする。一実施形態では、スクランブル列初期値は、
図24に示すように、トランスポートブロックに対応するSCIのCRCビットの10進表現であってよい。
【0056】
一実施形態では、SCIを配信するPSCCHおよびトランスポートブロックを配信する送信信号は、同じTTI内で送信することができる。SCIを配信するPSCCHは、トランスポートブロックを配信する送信信号をスケジュールすることができる。代替的は、スクランブル列の初期値は、対応するサイドリンク制御情報から取得される宛先識別情報であってよい。一実施形態では、サイドリンク制御情報は、トランスポートブロックを配信する送信信号をスケジュールすることができる。送信機は、他の手順(例えば、変調、プリコーディング、OFDM/SC-OFDM信号生成等)を実行して、スクランブル列から送信信号を生成する。受信機が送信信号を受信すると、受信機は、デプリコーディング、復調、デスクランブル、復号、CRCチェック等の対応する手順を実行して、トランスポートブロックを得てよい。一実施形態では、サイドリンク共有チャネル(SL-SCH)からトランスポートブロックを配信するための送信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。トランスポートブロックを受信するための受信機は、UE、デバイス、ビークル、および/またはV2X UEであってよい。送信信号はPSSCHとすることができる。
【0057】
LTE/LTE-A V2X送信では、物理レイヤにおけるサイドリンク送信は宛先IDも送信元IDも示さない。V2X受信機は、トランスポートブロックを首尾よく復号し、上位レイヤにおいて宛先IDおよび/または送信元IDを取得する必要がある。これは、V2X受信機が、復号を実行し、宛先IDおよび/または送信元IDをチェックした後に、いくつかの復号されたトランスポートブロックが自分自身に対するものではないことを知ることができることを意味する。それは、V2X受信機に対して複雑さと不必要な復号オーバーヘッドを増加させる。したがって、1つの可能な方法は、部分または完全宛先識別情報および/または部分または完全送信元識別情報を物理レイヤに含めることである。現在、RAN1は、(3GPP TSG RAN WG1 #94 V0.1.0のドラフトレポートで議論されているように)物理レイヤがユニキャストまたはグループキャストセッションに属する特定の送信についてID情報を知ると想定している。ID情報は、グループキャストV2X送信のための宛先グループIDと、ユニキャストV2X送信のための宛先IDとを含んでよい。送信元IDはFFSとする。
【0058】
ユニキャストV2X送信および/またはグループキャストV2X送信のために、特に高いスループットと高い信頼性の要求を考慮して、HARQ-ACKがサイドリンク強化のために考慮される。UEがDL送信の送信元を知ることができ、UL送信の宛先がネットワークノードであるUulinkとは異なり、サイドリンクにおけるV2X送信は、複数の可能性のあるデバイスから/に送信されてよい。受信機がHARQコンバイン(同じトランスポートブロックに対する新しい送信と再送信)を実行するのを助けるために、受信機はユニキャストV2X送信および/またはグループキャストV2X送信についてのソースIDを知る必要があることがある。なぜなら、HARQコンバインは同じトランスポートブロックを配信する送信に対してのみ有効なためである。受信機は、別々の送信が、同じ送信元IDおよび/または同じHARQプロセスID基づいて、同じトランスポートブロックを配信するかどうかを知ることができる。従って、サイドリンク送信/受信について物理レイヤに部分または完全送信元IDを含める、あるいは配信する方法が考慮されてよい。
【0059】
方法a - 送信側デバイスには、識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含んでよい。送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。一実施形態では、データパケットは、識別情報の第2の部分を含んでよい。送信側デバイスは、制御情報にCRCビットを付加してよい。一実施形態では、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行することができる。さらに、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットと共に制御送信を送信してよい。送信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してもよい。
【0060】
一実施形態では、受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。また、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。一実施形態では、データパケットは、サイドリンク送信に対するものとすることができる。
【0061】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、データパケットから識別情報の第2の部分を取得してよい。追加的に、受信側デバイスは、データパケットに関連付けられた識別情報を決定してよく、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなる。
【0062】
さらに、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられてよい。識別情報は、少なくとも送信側デバイスに関連付けられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含んでよい。受信側デバイスは、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行するための識別情報の候補セットを使用してよい。さらに、受信側デバイスは、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行するために、識別情報の候補セットのうちの識別情報(の第1の部分)を一つずつ使用してよい。
【0063】
別の実施形態では、受信側デバイスは、第1のCRCビットと共に第1の制御情報を受信してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第1のCRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、第1の制御情報に基づいて第1のデータ送信を受信してよい。
【0064】
一実施形態では、受信側デバイスは、第2のCRCビットと共に第2の制御情報を受信してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第2のCRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、第2の制御情報に基づいて第2のデータ送信を受信してよい。
【0065】
一実施形態では、受信側デバイスは、第1のデータ送信と第2のデータ送信を組み合わせて、データパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものでよい。
【0066】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第1のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第2のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0067】
一実施形態では、受信側デバイスは、データパケットから識別情報の第2の部分を取得してよい。さらに、受信側デバイスは、データパケットに関連付けられた識別情報を決定してよく、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、またはそれらからなる。
【0068】
さらに、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられてよい。識別情報は、少なくとも送信側デバイスに関連付けられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含んでよい。受信側デバイスは、第1のCRCビットおよび第2のCRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行するための識別情報の候補セットを使用してよい。さらに、受信側デバイスは、第1のCRCビットおよび第2のCRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行するために、識別情報の候補セットのうちの識別情報(の第1の部分)を一つずつ使用してよい。
【0069】
一実施形態では、識別情報の第1の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてもよい。さらに、識別情報の第1の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下としてよい。
【0070】
方法b - 送信側デバイスには、識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含んでよい。送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。一実施形態では、データパケットは、識別情報の第2の部分を含んでよい。
【0071】
一実施形態では、送信側デバイスは、制御情報内に識別情報の第1の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、制御情報を送信してよい。追加的に、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0072】
一実施形態では、受信側デバイスは制御情報を受信してよい。さらに、受信側デバイスは、制御情報から識別情報の第1の部分を取得してよい。追加的に、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。一実施形態では、データパケットは、サイドリンク送信に対するものとしてよい。
【0073】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、データパケットから識別情報の第2の部分を取得してよい。追加的に、受信側デバイスは、データパケットに関連付けられた識別情報を決定してよく、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなる。
【0074】
さらに、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられなくてよい。代替的には、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられてよい。識別情報は、少なくとも送信側デバイスに関連付けられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含んでよい。
【0075】
別の実施形態では、受信側デバイスは、第1の制御情報を受信してよい。一実施形態では、第1の制御情報は、識別情報の第1の部分を示してよい。受信側デバイスは、第1の制御情報に基づいて第1のデータ送信を受信してよい。さらに、受信側デバイスは、第2の制御情報を受信してよい。第2の制御情報は、識別情報の第1の部分を示してよい。
【0076】
一実施形態では、受信側デバイスは、第2の制御情報に基づいて第2のデータ送信を受信してよい。さらに、受信側デバイスは、第1のデータ送信と第2のデータ送信を組み合わせて、データパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものでよい。
【0077】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第1のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第2のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、データパケットから識別情報の第2の部分を取得してよい。また、受信側デバイスは、データパケットに関連付けられた識別情報を決定してよく、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、またはそれらからなる。
【0078】
さらに、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられなくてよい。代替的には、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられてよい。識別情報は、少なくとも送信側デバイスに関連付けられてよい。さらに、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0079】
制御情報の信頼性を確保するために、制御情報のビット数は制限されてよい。従って、識別情報の第1の部分のビット数はそれほど大きくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、8以下であってよい。
【0080】
さらに、識別情報の第1の部分のビット数は、送信元誤検出のエラーケースを回避/排除するために、それほど小さくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、4以上であってよい。
【0081】
方法c - 送信側デバイスには、識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含んでよい。
【0082】
送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。一実施形態では、送信側デバイスは、制御情報内に識別情報の第1の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。追加的に、送信側デバイスは、識別情報の第2の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。また、送信側デバイスは、制御情報およびスクランブルされたCRCビットを送信してよい。
【0083】
一実施形態において、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分からなってよい。代替的には、データパケットは、識別情報の第3の部分を含んでよい。識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、および識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなる。
【0084】
さらに、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。一実施形態では、送信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0085】
一実施形態では、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分および/または識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、および/または識別情報の第3の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。追加的に、送信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0086】
図25の方法c1およびc3に示すように、識別情報の第1の部分はS1であってよく、識別情報の第2の部分はS2であってよい。一実施形態において、識別情報Sは、S1およびS2を含むか、あるいはそれらからなってよい。S1およびS2は、識別情報Sの排他的部分である。一実施形態では、n
Sとして示されたSのビット数は、n
S1として示されたS1のビット数、およびn
S2として示されたS2のビット数の合計と同じである。S1は識別情報Sのn
S1個の最上位ビットであり、S2は識別情報Sのn
S2個の最下位ビットである。代替的には、S1は識別情報Sのn
S1個の最下位ビットであり、S2は識別情報Sのn
S2個の最上位ビットである。
【0087】
一実施形態では、送信側デバイスは、
図25の方法c3に示すように、(完全)識別情報Sを使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。受信機は制御送信を受信すると送信機の(完全)識別情報を知ることができるため、(完全)識別情報が、スクランブル手順を実行するために、あるいはデータパケットに対するCRCスクランブル手順を実行するために利用されてよい。
【0088】
図25の方法c2に示すように、識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、および識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。一実施形態では、データパケットは、識別情報の第3の部分を含んでよい。識別情報の第1の部分はS1であってよく、識別情報の第2の部分はS2であってよく、識別情報の3番目の部分はS3であってよい。一実施形態において、識別情報Sは、S1、S2およびS3を含むか、あるいはそれらからなってよい。S1、S2およびS3は識別情報Sの排他的な部分である。n
Sとして示されたSのビット数は、n
S1として示されたS1のビット数、n
S2として示されたS2のビット数、およびn
S3として示されたS3のビット数の合計と同じである。
【0089】
制御情報の信頼性を確保するために、制御情報のビット数は制限されてよい。従って、識別情報の第1の部分のビット数はそれほど大きくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、8以下であってよい。
【0090】
さらに、識別情報の第1の部分のビット数は、送信元誤検出のエラーケースを回避または排除するために、それほど小さくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、4以上であってよい。
【0091】
一実施形態では、識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてよい。識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0092】
方法d - 送信側デバイスには、識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0093】
一実施形態では、送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。さらに、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。追加的に、識別情報の第1の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0094】
一実施形態では、送信側デバイスは、識別情報の第2の部分および/または識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。また、送信側デバイスは、制御情報を送信してよい。さらに、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分および/または識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。送信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してもよい。
【0095】
一実施形態では、識別情報の第1の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてよい。追加的に、識別情報の第1の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0096】
方法 e - 送信側デバイスには、識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含む/それらからなってよい。
【0097】
一実施形態では、送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。さらに、送信側デバイスは、制御情報内に識別情報の第1の部分を含めてよい。追加的に、送信側デバイスは、識別情報の第2の部分および/または識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。また、送信側デバイスは、制御情報を送信してよい。
【0098】
一実施形態では、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行することができる。さらに、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分および/または識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行することができる。追加的に、送信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0099】
一実施形態では、受信側デバイスは制御情報を受信することができる。さらに、受信側デバイスは、制御情報から識別情報の第1の部分を取得してよい。追加的に、受信側デバイスは、識別情報の第2の部分を決定してよい。好ましくは、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分に基づいて識別情報の第2の部分を決定してよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0100】
一実施形態では、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットはサイドリンク送信に対するものである。
【0101】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報の第2の部分および/または識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。また、受信側デバイスは、データパケットが識別情報に関連付けられていることを決定してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分および/または識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。また、受信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0102】
さらに、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられてよい。識別情報は、少なくとも送信側デバイスに関連付けられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。識別情報の候補セットに従って、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分に基づいて、識別情報の第2の部分を導出してよい。
【0103】
別の実施形態では、受信側デバイスは、第1の制御情報を受信してよい。また、受信側デバイスは、第1の制御情報から識別情報の第1の部分を取得してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第2の部分を決定してよい。追加的に、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分に基づいて識別情報の第2の部分を決定してよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0104】
一実施形態では、受信側デバイスは、第1の制御情報に基づいて第1のデータ送信を受信してよい。また、受信側デバイスは、第2の制御情報を受信してよい。追加的に、受信側デバイスは、第2の制御情報から、同じ識別情報の第1の部分を取得してよい。さらに、受信側デバイスは、第2の制御情報に基づいて第2のデータ送信を受信してよい。また、受信側デバイスは、第1のデータ送信と第2のデータ送信を組み合わせて、データパケットを復号してもよい。一実施形態では、データパケットは、サイドリンク送信に対するものである。
【0105】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報の第2の部分および/または識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。また、受信側デバイスは、データパケットが識別情報に関連付けられていることを決定してよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第1のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分を使用して、第2のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0106】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分および/または識別情報の第2の部分を使用して、第1のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してもよい。さらに、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分および/または識別情報の第2の部分を使用して、第2のデータ送信のためのデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、第1のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。また、受信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、第2のデータ送信に対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0107】
一実施形態では、受信側デバイスには、識別情報の候補セットが設定あるいは割り当てられてよい。識別情報は、少なくとも送信側デバイスに関連付けられてよい。さらに、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。識別情報の候補セットに従って、受信側デバイスは、識別情報の第1の部分に基づいて、識別情報の第2の部分を導出してよい。
【0108】
制御情報の信頼性を確保するために、制御情報のビット数は制限されてよい。従って、識別情報の第1の部分のビット数はそれほど大きくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、8以下であってよい。
【0109】
さらに、識別情報の第1の部分のビット数は、送信元誤検出のエラーケースを回避/排除するために、それほど小さくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、4以上であってよい。
【0110】
方法f - 送信側デバイスには、識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、および識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0111】
一実施形態では、送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。さらに、送信側デバイスは、制御情報内に識別情報の第1の部分を含めてよい。
【0112】
一実施形態では、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。さらに、送信側デバイスは、識別情報の第2の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。追加的に、送信側デバイスは、識別情報の第3部分および/または識別情報の第1部分および/または識別情報の第2部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0113】
一実施形態では、送信側デバイスは制御情報を送信してよい。さらに、送信側デバイスは、識別情報の第1の部分および/または識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。追加的に、送信側デバイスは、(完全)識別情報を使用して、データパケットのためのスクランブル手順を実行してよい。
【0114】
図25の方法fに示されるように、識別情報の第1の部分はS1であってよく、識別情報の第2の部分はS2であってよく、識別情報の3番目の部分はS3であってよい。一実施形態において、識別情報Sは、S1、S2およびS3を含むか、あるいはそれらからなってよい。S1、S2およびS3は識別情報Sの排他的な部分である。一実施形態では、n
Sとして示されたSのビット数は、n
S1として示されたS1のビット数、n
S2として示されたS2のビット数、およびn
S3として示されたS3のビット数の合計と同じである。
【0115】
制御情報の信頼性を確保するために、制御情報のビット数は制限されてよい。従って、識別情報の第1の部分のビット数はそれほど大きくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、8以下であってよい。
【0116】
さらに、識別情報の第1の部分のビット数は、送信元誤検出のエラーケースを回避/排除するために、それほど小さくなくてよい。例えば、識別情報の第1の部分のビット数は、4以上であってよい。
【0117】
一実施形態では、識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてよい。識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0118】
方法g - 送信側デバイスには、識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。
【0119】
一実施形態では、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。さらに、送信側デバイスは、識別情報を使用して制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。追加的に、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットと共に制御送信を送信してもよい。
【0120】
一実施形態では、送信側デバイスは、識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、識別情報を使用してデータパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0121】
図25および26の方法gに示すように、識別情報Sは24ビットであってよい。代替的には、識別情報Sは16ビットであってよい。
【0122】
一実施形態では、識別情報のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてよい。さらに、識別情報のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0123】
上記の方法aから方法gについて、識別情報は送信元識別情報を意味してよい。特に、識別情報は、送信元レイヤ2識別情報を意味してよい。識別情報は、送信側デバイスの識別情報を意味してもよい。識別情報は、どのデバイスが制御情報および/またはデータパケットを送信するかを示すために利用され得る。
【0124】
一実施形態では、識別情報は、サイドリンク送信に利用され得る。識別情報は、デバイス・ツー・デバイス送信にも利用され得る。
【0125】
一実施形態では、識別情報は、Uuリンク送信には利用されなくてよい。また、識別情報は、ネットワークとデバイスの間の送信に利用されなくてよい。一実施形態では、識別情報はC-RNTIでなくてよい。特に、識別情報はC-RNTIと同じでなくてよい。
【0126】
一実施形態では、識別情報は、ネットワークによって設定または割り当てられてよい。識別情報は、別のデバイスによって設定または割り当てられてもよい。代替的には、識別情報は、予め設定されてよい。
【0127】
一実施形態では、特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットが特定の識別情報でスクランブルされることを意味することができる。さらに、特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットと特定の識別情報がビットごとにバイナリ加算されることを意味することができる。追加的に、特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットと特定の識別情報がビットごとにXOR演算を実行することを意味することができる。
【0128】
一実施形態では、第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットが第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報でスクランブルされることを意味することができる。さらに、第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットが、それぞれ第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報でスクランブルされることを意味することができる。追加的に、第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と第1の特定の識別情報がビットごとにバイナリ加算され、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分と第2の特定の識別情報がビットごとにバイナリ加算されることを意味することができる。
【0129】
一実施形態では、第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と第1の特定の識別情報がビットごとにXOR演算を実行し、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分と第2の特定の識別情報がビットごとにXOR演算を実行することを意味することができる。
【0130】
一実施形態では、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分とが重複しなくてよい。
【0131】
一実施形態では、第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットが第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報でスクランブルされることを意味することができる。さらに、第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットが、それぞれ第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報でスクランブルされることを意味することができる。追加的に、第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と第1の特定の識別情報がビットごとにバイナリ加算され、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分と第2の特定の識別情報がビットごとにバイナリ加算され、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第3の部分および第3の特定の識別情報がビットごとにバイナリ加算されることを意味することができる。また、第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と第1の特定の識別情報がビットごとにXOR演算を実行し、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分と第2の特定の識別情報がビットごとにXOR演算を実行し、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第3の部分と第3の特定の識別情報がビットごとにXOR演算を実行することを意味することができる。
【0132】
一実施形態では、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分、および制御情報またはデータパケットのCRCビットの第3の部分は、重複しなくてよい。
【0133】
一実施形態では、特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケットに対するスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットの(符号化)列がスクランブル列でスクランブルされ、スクランブル列が特定の識別情報に基づいて生成されることを意味することができる。特定の識別情報は、スクランブル列を生成するための初期値を設定するのに利用され得る。
【0134】
一実施形態では、第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケットのスクランブル手順は、制御情報またはデータパケットの(符号化)列がスクランブル列でスクランブルされ、スクランブル列が第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報に基づいて生成されることを意味することができる。第1の特定の識別情報および第2の特定の識別情報は、スクランブル列を生成するための初期値を設定するのに利用され得る。
【0135】
一実施形態では、第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報を使用する制御情報またはデータパケットをスクランブルする手順は、制御情報またはデータパケットの(符号化)列がスクランブル列でスクランブルされ、スクランブル列が第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報に基づいて生成されることを意味することができる。第1の特定の識別情報、第2の特定の識別情報、および第3の特定の識別情報は、スクランブル列を生成するための初期値を設定するのに利用され得る。
【0136】
一実施形態では、スクランブル列は、初期化が与えられたシーケンス生成を介して生成されてよい。シーケンス生成は擬似ランダムシーケンス生成としてよい。
【0137】
一実施形態では、特定の識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、識別情報の第3の部分、および/または識別情報のうちの1つを意味してよい。第1の特定の識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、識別情報の第3の部分、および/または識別情報の1つを意味してよい。第2の特定の識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、識別情報の第3の部分、および/または識別情報のうちの1つを意味してよい。第3の特定の識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、識別情報の第3の部分、および/または識別情報のうちの1つを意味してよい。
【0138】
一実施形態では、データパケットは、SL-SCHで配信されてもよい。データパケットは、DL-SCHでもUL-SCHでも配信されなくてよい。データパケットは、PSSCHで送信されてよい。データパケットはPDSCHでもPUSCHでも送信されなくてよい。
【0139】
一実施形態では、制御情報は、サイドリンク制御情報を意味してよい。制御情報は、下りリンク制御情報も上りリンク制御情報も意味しなくてよい。制御情報は、PSCCHで送信されてよい。制御情報はPDCCHでもPUCCHでも送信されなくてよい。
【0140】
一実施形態では、サイドリンク送信または受信は、デバイス・ツー・デバイス送信または受信であってよい。特に、サイドリンク送信または受信は、V2X送信または受信であってよい。代替的は、サイドリンク送信または受信は、P2X送信または受信であってよい。サイドリンクの送信または受信は、PC5インタフェースにあってよい。
【0141】
一実施形態では、PC5インタフェースは、デバイスとデバイスの間の通信のための無線インタフェースであってよい。さらに、PC5インタフェースは、UE間の通信のための無線インタフェースであってよい。追加的に、PC5インタフェースは、V2XまたはP2X通信のための無線インタフェースであってよい。
【0142】
一実施形態では、Uuインタフェースは、ネットワークノードとデバイスの間の通信のための無線インタフェースであってよい。Uuインタフェースは、ネットワークノードとUEの間の通信のための無線インタフェースであってもよい。
【0143】
一実施形態では、デバイスはUEであってよい。特に、デバイスはビークルUEであってよい。代替的には、デバイスはV2X UEであってよい。
【0144】
方法aから方法gは、サイドリンク送信または受信のために部分または完全送信元識別情報を含むかあるいは配信するのに利用されてよい。言い換えると、方法aから方法gは、サイドリンク送信または受信のために送信側デバイスの部分または完全識別情報を含むかあるいは配信するのに利用されてよい。従って、受信側デバイスは、送信元識別情報および/または送信側デバイスの識別情報に依存して、データパケットに対するHARQプロセスおよび/またはHARQコンバインを実行する方法を決定することができる。
【0145】
より具体的には、方法gの概念は、制御情報に対するCRCスクランブリングを使用して、送信元識別情報または送信側デバイスの識別情報を配信することである。しかし、送信元識別情報または送信側デバイスの識別情報のビット数が制御情報のCRCビットのビット数より大きい場合、方法gは動作しなくてよい。
【0146】
方法a、b、c1、c3、d、およびeの一般的な概念は、送信元識別情報または送信機側デバイスの識別情報を2つの部分に分割することを含む。2つの部分は、制御情報フィールド、制御情報のためのCRCスクランブル、データパケット、および/またはデータパケットのためのCRCスクランブルのうちの任意の2つで配信されてよい。
【0147】
方法c2およびfの一般的な概念は、送信元識別情報または送信側デバイスの識別情報を3つの部分に分割することを含む。3つの部分は、制御情報フィールド、制御情報のためのCRCスクランブル、データパケット、および/またはデータパケットのためのCRCスクランブルのうちの任意の3つで配信されてよい。
【0148】
別の実施形態では、送信元識別情報または送信側デバイスの識別情報の3つの部分は、制御情報フィールド、データパケット、および/またはデータパケットのためのCRCスクランブルで配信されてよい。この実施形態は、方法eに含まれてよく、識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、および識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなる。さらに、識別情報の第3の部分は、データパケットに含まれてよい。
【0149】
追加の実施形態では、送信元識別情報または送信側デバイスの識別情報の3つの部分は、制御情報のためのCRCスクランブル、データパケット、および/またはデータパケットのためのCRCスクランブルで配信されてよい。この追加の実施形態は、方法dに含まれてよく、識別情報は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、および識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなる。さらに、識別情報の第3の部分は、データパケットに含まれてよい。
【0150】
さらに、送信側デバイスは、サイドリンク送信または受信のために部分または完全宛先識別情報を含むあるいは配信することができる。言い換えると、送信側デバイスは、サイドリンク送信または受信のために受信側デバイスの部分または完全識別情報を含むかあるいは配信することができる。従って、受信側デバイスは、宛先識別情報および/または受信側デバイスの識別情報に依存して、データ送信に対して受信および/または復号をどのように実行するかあるいは実行するかどうかを決定することができる。
【0151】
一実施形態では、受信側デバイスは、関連付けられた制御情報において搬送される宛先識別情報および/または受信側デバイスの識別情報が受信側デバイス自体を示す場合、データ送信を受信および/または復号してよい。受信側デバイスは、関連付けられた制御情報において搬送される宛先識別情報および/または受信側デバイスの識別情報が受信側デバイス自体を示さない場合、データ送信を受信および/または復号しなくてよい。
【0152】
図27の方法AからLに示すように、これらの方法は、サイドリンク送信または受信のために部分または完全宛先識別情報を含むあるいは配信するために使用されてよい。
【0153】
方法A - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0154】
一実施形態では、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。追加的に、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。また、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報を使用してデータパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報を使用してデータパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0155】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。好ましくは、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。
【0156】
一実施形態では、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。一実施形態では、データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0157】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示さない場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを受信または復号しなくてよい。
【0158】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0159】
方法B - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0160】
一実施形態では、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報に対するスクランブル手順を実行してよい。追加的に、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報に対するスクランブル手順を実行してよい。
【0161】
一実施形態では、送信側デバイスは制御送信を送信することができる。受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0162】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。受信側デバイスは、制御情報を受信してよい。
【0163】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報に対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報に対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0164】
一実施形態では、受信側デバイスは、制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットはサイドリンク送信に対するものである。
【0165】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケットのためのデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示さない場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを受信または復号しなくてよい。
【0166】
方法C - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示すものである。宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0167】
一実施形態では、送信側デバイスは、データパケット内に宛先識別情報の第2の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。
【0168】
一実施形態では、送信側デバイスは制御送信を送信してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0169】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0170】
受信側デバイスは、制御情報を受信してよい。一実施形態では、受信側デバイスは、制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0171】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示さない場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを受信または復号しなくてよい。
【0172】
一実施形態では、受信側デバイスは、データパケットが宛先識別情報の第2の部分を示すかどうかをチェックしてよい。データパケットが宛先識別情報の第2の部分を示さない場合、受信側デバイスはデータパケットを破棄してよい。
【0173】
方法D - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0174】
一実施形態では、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。送信側デバイスは、制御送信を送信してもよい。
【0175】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0176】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットのためのスクランブル手順を実行してよい。
【0177】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0178】
受信側デバイスは、制御情報を受信してよい。一実施形態では、受信側デバイスは、制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0179】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0180】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示さない場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを受信または復号しなくてよい。
【0181】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、データパケットのCRCビットのビット数として制限されてよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、データパケットのCRCビットのビット数以下であってよい。
【0182】
方法E - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0183】
一実施形態では、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0184】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報に対するスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報に対するスクランブル手順を実行してよい。
【0185】
一実施形態では、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0186】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。
【0187】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報に対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報に対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0188】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0189】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0190】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてもよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0191】
方法F - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0192】
一実施形態では、送信側デバイスは、データパケット内に宛先識別情報の第2の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してもよい。追加的に、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0193】
一実施形態では、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0194】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0195】
受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCを通過する場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットはサイドリンク送信に対するものである。
【0196】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、データパケットが宛先識別情報の第2の部分を示すかどうかをチェックしてよい。データパケットが宛先識別情報の第2の部分を示さない場合、受信側デバイスはデータパケットを破棄してよい。
【0197】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0198】
方法G - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0199】
一実施形態では、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0200】
一実施形態では、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0201】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0202】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0203】
受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットはサイドリンク送信に対するものである。
【0204】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0205】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(CRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。
【0206】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてもよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0207】
方法H - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0208】
一実施形態では、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。追加的に、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0209】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分を使用して制御情報に対するスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報に対するスクランブル手順を実行してよい。
【0210】
一実施形態では、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。送信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第1の部分、および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0211】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。
【0212】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分を使用して制御情報に対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第1の部分を使用して、制御情報に対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0213】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してもよい。さらに、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0214】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第1の部分、および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示さない場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを受信または復号しなくてよい。
【0215】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてもよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0216】
方法H - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示すものである。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0217】
一実施形態では、送信側デバイスは、データパケット内に宛先識別情報の第3の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。
【0218】
一実施形態では、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加することができる。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0219】
一実施形態では、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してもよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。追加的に、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0220】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0221】
受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0222】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示さない場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを受信または復号しなくてよい。
【0223】
一実施形態では、受信側デバイスは、データパケットが宛先識別情報の第3の部分を示すかどうかをチェックしてよい。データパケットが宛先識別情報の第3の部分を示さない場合、受信側デバイスはデータパケットを破棄してよい。
【0224】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてもよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0225】
方法I - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成してよい。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。さらに、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分、宛先識別情報の第2の部分および宛先識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0226】
一実施形態では、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加してよい。追加的に、送信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0227】
一実施形態では、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0228】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第1の部分、および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0229】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第3の部分を含むか、あるいはそれらからなってよい。
【0230】
受信側デバイスは、CRCビットを備えた制御情報を受信してよい。一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第2の部分を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してもよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0231】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第1の部分、および宛先識別情報の第2の部分を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。
【0232】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報の第3の部分、宛先識別情報の第2の部分、および宛先識別情報の第1の部分を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。制御情報が宛先識別情報の第1の部分を示さない場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを受信または復号しなくてよい。
【0233】
一実施形態では、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてもよい。さらに、宛先識別情報の第2の部分のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0234】
方法K - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成することができる。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。一実施形態では、宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示すものである。
【0235】
一実施形態では、送信側デバイスは、CRCビットを制御情報に付加することができる。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報を使用して制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。
【0236】
一実施形態では、送信側デバイスは、スクランブルされたCRCビットを備えた制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。送信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0237】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。受信側デバイスは、CRCビットと共に制御情報を受信してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、(制御情報の)CRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。追加的に、受信側デバイスは、デスクランブルされたCRCビットを使用して、(制御情報に対する)CRCチェックを実行してよい。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0238】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケットにチアするデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してよい。
【0239】
一実施形態では、宛先識別情報のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数として制限されてもよい。さらに、宛先識別情報のビット数は、制御情報のCRCビットのビット数以下であってよい。
【0240】
方法K - 送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成することができる。データパケットは、宛先識別情報と関連付けられてよい。宛先識別情報は、データパケットを受信するための受信側デバイスを示してよい。
【0241】
一実施形態では、送信側デバイスは、データパケット内に宛先識別情報を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、宛先識別情報を使用して制御情報に対するスクランブル手順を実行してよい。
【0242】
一実施形態では、送信側デバイスは制御送信を送信してよい。受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケット(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。送信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケットに対するスクランブル手順を実行してよい。
【0243】
受信側デバイスには、宛先識別情報が(あらかじめ)設定または割り当てられてよい。さらに、受信側デバイスは、制御情報を受信してもよい。追加的に、送信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、制御情報に対するデスクランブル手順を実行してよい。また、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号してよい。データパケットは、サイドリンク送信に対するものであってよい。
【0244】
一実施形態では、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケットに対するデスクランブル手順を実行してよい。さらに、受信側デバイスは、宛先識別情報を使用して、データパケット(のためのCRCビット)に対するCRCデスクランブル手順を実行してもよい。追加的に、受信側デバイスは、データパケットが宛先識別情報を示すかどうかをチェックしてよい。データパケットが宛先識別情報を示さない場合、受信側デバイスはデータパケットを破棄してよい。
【0245】
要約すると、方法aから方法gは、サイドリンク送信または受信のために部分または完全送信元IDを含むあるいは配信するために利用されてよい。言い換えると、方法aから方法gは、サイドリンク送信または受信のために送信側デバイスの部分または完全識別情報を含むあるいは配信するために利用されてよい。方法Aから方法Lは、サイドリンク送信または受信のために部分または完全宛先IDを含むあるいは配信するために利用されてよい。言い換えると、方法Aから方法Lは、サイドリンク送信または受信のために受信側デバイスの部分または完全識別情報を含むあるいは配信するために利用されてよい。
【0246】
サイドリンク送信または受信のための上記の全ての方法について、部分または完全送信元IDを含むあるいは配信するための方法aから方法g、部分または完全宛先IDを含むあるいは配信するための方法Aから方法Lは、部分または完全送信元IDと部分または完全宛先IDの両方を含むあるいは配信するために組み合わせられてよい。言い換えると、送信側デバイスの部分または完全識別情報を含むあるいは配信するための方法aから方法g、および受信側デバイスの部分または完全識別情報を含むあるいは配信するための方法Aから方法Lは、送信側デバイスの部分または完全識別情報および受信側デバイスの部分または完全識別情報の両方を含むあるいは配信するために組み合わせられてよい。
【0247】
一実施形態において、宛先識別情報は、宛先レイヤ2識別情報を意味してよい。さらに、宛先識別情報は、受信側デバイスの識別情報を意味してよい。追加的に、宛先識別情報は、どのデバイスが制御情報および/またはデータパケットを受信する必要があるかを示すのに利用される。
【0248】
一実施形態では、受信側デバイスは、それ自体について複数の識別情報を有してよい。さらに、受信側デバイスは、複数の宛先レイヤ2識別情報を有してよい。
【0249】
方法aから方法gおよび方法Aから方法Lの任意の組み合わせが可能な実施形態であってよい。
【0250】
図29は、方法aから方法gおよび方法Aから方法Lのいくつかの組み合わせ例を示している。従って、送信側デバイスは、制御情報の送信およびデータパケットの送信を介して、部分または完全送信元IDおよび部分または完全宛先IDの両方を表示または配信してよい。言い換えると、送信側デバイスは、制御情報の送信およびデータパケットの送信を介して、送信側デバイスの部分または完全識別情報および受信側デバイスの部分または完全識別情報の両方を表示または配信してよい。
【0251】
より具体的には、制御情報は、送信元識別情報(の一部)および宛先識別情報(の一部)を含むことが可能である。一実施形態では、制御情報内のフィールドは送信元識別情報(の一部)を示してよく、制御情報内の別のフィールドは宛先識別情報(の一部)を示してよい。
【0252】
より具体的には、制御情報またはデータパケット(のCRCビット)に対するスクランブル手順を、送信元識別情報(の一部)および宛先識別情報(の一部)を使用して実行することが可能である。
【0253】
一実施形態では、制御情報またはデータパケットのCRCビットは、送信元識別情報(の一部)および宛先識別情報(の一部)でスクランブルされてよい。さらに、制御情報またはデータパケットのCRCビット、送信元識別情報(の一部)、および宛先識別情報(の一部)は、ビットごとにバイナリ加算されてよい。追加的に、制御情報またはデータパケットのCRCビット、送信元識別情報(の一部)、および宛先識別情報(の一部)は、ビットごとにXOR演算を実行してよい。また、制御情報またはデータパケットのCRCビットは、送信元識別情報(の一部)と宛先識別情報(の一部)のバイナリ加算結果でスクランブルされてよい。代替的には、制御情報またはデータパケットのCRCビットは、それぞれ送信元識別情報(の一部)および宛先識別情報(の一部)でスクランブルされてよい。
【0254】
一実施形態では、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と送信元識別情報(の一部)は、ビットごとにバイナリ加算されてよく、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分と宛先識別情報(の一部)は、ビットごとにバイナリ加算されてよい。さらに、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と送信元識別情報(の一部)は、ビットごとにXOR演算を実行してよく、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分と宛先識別情報(の一部)は、ビットごとにXOR演算を実行してよい。
【0255】
一実施形態では、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分とは重複しなくてよい。代替的には、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第1の部分と、制御情報またはデータパケットのCRCビットの第2の部分とが重複してよい。
【0256】
より具体的には、制御情報またはデータパケットに対するスクランブル手順を、送信元識別情報(の一部)および宛先識別情報(の一部)を使用して実行することが可能である。一実施形態では、制御情報またはデータパケットの(符号化)列は、スクランブル列でスクランブルされてよく、スクランブル列は、送信元識別情報(の一部)および宛先識別情報(の一部)に基づいて生成される。さらに、送信元識別情報(の一部)および宛先識別情報(の一部)が、スクランブル列を生成するための初期値を設定するのに使用されてよい。追加的に、送信元識別情報(の一部)と宛先識別情報(の一部)は、スクランブル列を生成するための初期値を設定するのに併用されてよい(jointly used)。
【0257】
一実施形態では、スクランブル列は、初期値が与えられたシーケンス生成を介して生成されてよい。さらに、シーケンス生成は擬似ランダムシーケンス生成であってよい。
【0258】
一実施形態において、送信元識別情報の一部は、識別情報の第1の部分、識別情報の第2の部分、識別情報の第3の部分、および/または識別情報のうちの任意のものを意味してもよい。さらに、送信元識別情報の部分は、送信元識別情報の第1の部分、送信元識別情報の第2の部分、送信元識別情報の第3の部分、および/または送信元識別情報のうちの任意のものを意味してよい。追加的に、宛先識別情報の一部は、宛先識別情報の第1の部分、宛先識別情報の第2の部分、宛先識別情報の第3の部分、および/または宛先識別情報のうちの任意のものを意味してよい。
【0259】
一実施形態では、送信側デバイスは、データパケットを送信してよい。さらに、送信側デバイスは、データパケットに関連付けられた制御情報を生成してよい。データパケットは、MAC PDUまたはデータパケットを意味してよい。
【0260】
図25の方法a、b、d、およびeに示すように、識別情報の第1の部分はS1であってよく、識別情報の第2の部分はS2であってよい。識別情報Sは、S1およびS2を含むか、あるいはそれらからなってよい。S1およびS2は、識別情報Sの排他的な部分である。一実施形態では、n
Sとして示されたSのビット数は、n
S1として示されたS1のビット数、およびn
S2として示されたS2のビット数の合計と同じである。S1は識別情報Sのn
S1個の最上位ビットであり、S2は識別情報Sのn
S2個の最下位ビットである。代替的には、S1は識別情報Sのn
S1個の最下位ビットであり、S2は識別情報Sのn
S2個の最上位ビットである。
【0261】
図26の方法a、b、c1、c3、dおよびeに示すように、識別情報の第1の部分は識別情報の8ビットであってよく、識別情報の第2の部分は識別情報の16ビットであってよい。識別情報は24ビットでよい。一実施形態では、識別情報の第1の部分は、識別情報の最上位8ビットであり、識別情報の第2の部分は、識別情報の最下位16ビットである。代替的には、識別情報の第1の部分は、識別情報の最下位8ビットであり、識別情報の第2の部分は、識別情報の最上位16ビットである。
【0262】
図26の方法aおよびdに示すように、識別情報の第1の部分は、識別情報の16ビットであってよく、識別情報の第2の部分は、識別情報の8ビットであってよい。識別情報は24ビットでよい。一実施形態では、識別情報の第1の部分は、識別情報の最上位16ビットであり、識別情報の第2の部分は、識別情報の最下位8ビットである。代替的には、識別情報の第1の部分は、識別情報の最下位16ビットであり、識別情報の第2の部分は、識別情報の最上位8ビットである。
【0263】
図26の方法c2およびfに示すように、識別情報の第1の部分は識別情報の8ビットであってよく、識別情報の第2の部分は識別情報の8ビットであってよく、識別情報の第3の部分は識別情報の8ビットであってよい。識別情報は24ビットでよい。
【0264】
図27の方法A、B、C、D、E、F、およびGに示すように、宛先識別情報の第1の部分はD1であってよく、宛先識別情報の第2の部分はD2であってよい。一実施形態では、宛先識別情報Dは、D1およびD2を含むか、あるいはそれらからなってよい。D1とD2は宛先識別情報Dの排他的な部分である。n
Dとして示されたDのビット数は、n
D1として示されたD1のビット数、およびn
D2として示されたD2のビット数の合計と同じである。一実施形態では、D1は宛先識別情報Dのn
D1個の最上位ビットであり、D2は宛先識別情報Dのn
D2個の最下位ビットである。代替的には、D1は宛先識別情報Dのn
D1個の最下位ビットであり、D2は宛先識別情報Dのn
D2個の最上位ビットである。
【0265】
図27の方法H、I、およびJに示すように、宛先識別情報の第1の部分はD1であってよく、宛先識別情報の第2の部分はD2であってよく、宛先識別情報の第3の部分はD3であってよい。一実施形態では、宛先識別情報Dは、D1、D2、およびD3を含むか、あるいはそれらからなってよい。D1、D2、およびD3は宛先識別情報Dの排他的な部分である。一実施形態では、n
Dとして示されたDのビット数は、n
D1として示されたD1のビット数、n
D2として示されたD2のビット数およびn
D3として示されたD3のビット数の合計と同じである。
【0266】
図28の方法A、B、C、およびDに示すように、宛先識別情報の第1の部分は、宛先識別情報の8ビットであってよく、宛先識別情報の第2の部分は、宛先識別情報の16ビットであってよい。宛先識別情報は24ビットであってよい。一実施形態では、宛先識別情報の第1の部分は、宛先識別情報の最上位8ビットであり、宛先識別情報の第2の部分は、宛先識別情報の最下位16ビットである。代替的には、宛先識別情報の第1の部分は、宛先識別情報の最下位8ビットであり、宛先識別情報の第2の部分は、宛先識別情報の最上位16ビットである。
【0267】
図28の方法E、F、およびGに示すように、宛先識別情報の第1の部分は、宛先識別情報の16ビットであってよく、宛先識別情報の第2の部分は、宛先識別情報の8ビットであってよい。宛先識別情報は24ビットであってよい。一実施形態では、宛先識別情報の第1の部分は、宛先識別情報の最上位16ビットであり、宛先識別情報の第2の部分は、宛先識別情報の最下位8ビットである。代替的には、宛先識別情報の第1の部分は、宛先識別情報の最下位16ビットであり、宛先識別情報の第2の部分は、宛先識別情報の最上位8ビットである。
【0268】
図28の方法H、I、およびJに示すように、宛先識別情報の第1の部分は、宛先識別情報の8ビットであってよく、宛先識別情報の第2の部分は、宛先識別情報の8ビットであってよく、宛先識別情報の第3の部分は、宛先識別情報の8ビットであってよい。宛先識別情報は24ビットであってよい。
【0269】
一実施形態では、制御情報の信頼性を確保するために、制御情報のビット数は制限されてよい。従って、宛先識別情報の第1の部分のビット数はそれほど大きくなくてよい。例えば、宛先識別情報の第1の部分のビット数は、8以下であってよい。
【0270】
一実施形態では、宛先識別情報の第1の部分のビット数は、宛先誤検出のエラーケースを回避/排除するために、それほど小さくなくてよい。例えば、宛先識別情報の第1の部分のビット数は、4以上であってよい。
【0271】
図27および28の方法Kおよび方法Lに示すように、宛先識別情報Dは24ビットであってよい。代替的には、宛先識別情報Dは16ビットであってよい。
【0272】
図30は、送信側デバイスからの例示的な一実施形態によるフローチャート3000である。ステップ3005では、送信側デバイスに、識別情報が設定されあるいは割り当てられ、識別情報は、識別情報の第1の部分と識別情報の第2の部分を含む。ステップ3010では、送信側デバイスは、サイドリンク送信のためのデータパケットを生成し、データパケットは、該識別情報の第2の部分を含む。ステップ3015では、送信側デバイスは、データパケットに関連付けられた制御情報を生成し、制御情報は識別情報の第1の部分を含む。ステップ3020では、送信側デバイスは、制御情報およびデータパケットを送信する。
【0273】
一実施形態では、送信側デバイスが、制御情報およびデータパケットを少なくとも受信側デバイスに送信することができ、データパケットは宛先識別情報に関連付けられる。
【0274】
一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含む。送信側デバイスは、データパケット内に宛先識別情報の第2の部分を含めてよい。さらに、送信側デバイスは、制御情報内に宛先識別情報の第1の部分を含めてよい。
【0275】
一実施形態では、宛先識別情報は、宛先識別情報の第1の部分および宛先識別情報の第2の部分を含む。送信側デバイスは、データパケット内に宛先識別情報の第2の部分を含めてよい。送信側デバイスが、宛先識別情報の第1の部分を使用して制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行することができる。
【0276】
一実施形態では、送信側デバイスは、宛先識別情報を使用して制御情報(のCRCビット)に対するCRCスクランブル手順を実行してよい。識別情報は、レイヤ2送信元識別情報であってよく、および/または識別情報は、送信側デバイスの識別情報であってよい。
【0277】
一実施形態では、宛先識別情報は、レイヤ2宛先識別情報であってよく、および/または宛先識別情報は、受信側デバイスの識別情報であってよい。宛先識別情報は、どの受信側デバイスが制御情報および/またはデータパケットを受信する必要があるかを示してよい(示すのに利用されてよい)。
【0278】
一実施形態では、識別情報の第1の部分は、受信側デバイスデータパケットに対するHARQコンバインを実行するのを支援する(のに利用される)。
【0279】
図3および
図4に戻って参照すると、送信側デバイスの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、送信側デバイスが、(i)識別情報が設定されあるいは割り当てられ、識別情報は、識別情報の第1の部分と識別情報の第2の部分を含む、ことと、(ii)サイドリンク送信のためのデータパケットを生成し、データパケットは、該識別情報の第2の部分を含む、ことと、(iii)データパケットに関連付けられた制御情報を生成し、制御情報は識別情報の第1の部分を含む、ことと、(iv)制御情報およびデータパケットを送信することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0280】
図31は、受信側デバイスからの例示的な一実施形態によるフローチャート3100である。ステップ3105では、受信側デバイスに、識別情報が設定されあるいは割り当てられる。ステップ3110では、受信側デバイスが、制御情報を受信する。ステップ3115では、受信側デバイスが、制御情報から送信元識別情報の第1の部分を取得する。ステップ3120では、受信側デバイスは、制御情報に基づいてデータパケットを復号する。ステップ3125において、受信側デバイスは、データパケットから送信元識別情報の第2の部分を取得する。ステップ3130では、受信側デバイスは、データパケットに関連付けられた送信元識別情報を決定し、送信元識別情報は、送信元識別情報の第1の部分および送信元識別情報の第2の部分を含む。
【0281】
一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含む。さらに、受信側デバイスが、制御情報が識別情報の第1の部分を示すかどうかをチェックしてよい。追加的に、制御情報が識別情報の第1の部分を示す場合、受信側デバイスが、制御情報に基づいてデータパケットを復号し、データパケットが識別情報の第2の部分を示すかどうかをチェックする。
【0282】
一実施形態では、識別情報は、識別情報の第1の部分および識別情報の第2の部分を含む。さらに、受信側デバイスが、識別情報の第1の部分を使用して制御情報のCRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行することができる。追加的に、制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスが、制御情報に基づいてデータパケットを復号し、データパケットが識別情報の第2の部分を示すかどうかをチェックすることができる。
【0283】
一実施形態では、受信側デバイスは、識別情報を使用して制御情報のCRCビットに対するCRCデスクランブル手順を実行することができる。制御情報に対するCRCチェックを通過する場合、受信側デバイスが、制御情報に基づいてデータパケットを復号する。
【0284】
一実施形態では、識別情報は、レイヤ2宛先識別情報であってよく、および/または識別情報は受信側デバイスの識別情報であってよい。さらに、送信元識別情報はレイヤ2ソース識別情報であってよく、および/または送信元識別情報は、送信側デバイスの識別情報であってよく、送信側デバイスは制御情報およびデータパケットを送信する。
【0285】
一実施形態では、識別情報(の第1の部分)は、受信側デバイスが制御情報および/またはデータパケットを受信する必要があるかどうかを示してよい(示すのに利用されてよい)。さらに、送信元識別情報の第1の部分は、受信側デバイスがデータパケットに対するHARQコンバインを実行するのを支援してよい(支援するのに利用されてよい)。
【0286】
図3および
図4に戻って参照すると、受信側デバイスの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、受信側デバイスが(i)識別情報が設定されあるいは割り当てられることと、(ii)制御情報を受信することと、(iii)制御情報から送信元識別情報の第1の部分を取得することと、(iv)制御情報に基づいてデータパケットを復号することと、(v)データパケットから送信元識別情報の第2の部分を取得することと、(vi)データパケットに関連付けられた送信元識別情報を決定し、送信元識別情報は、送信元識別情報の第1の部分および送信元識別情報の第2の部分を含む、ことと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載の上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0287】
図32は、受信側デバイスからの例示的な一実施形態によるフローチャート3200である。ステップ3205では、受信側デバイスが、第1の制御情報を受信し、第1の制御情報は送信元識別情報の第1の部分を示す。ステップ3210では、受信側デバイスが、第1の制御情報に基づいて第1のデータ送信を受信する。ステップ3215では、受信側デバイスが、第2の制御情報を受信し、第2の制御情報は、送信元識別情報の第1の部分を示す。ステップ3220では、受信側デバイスが、第2の制御情報に基づいて第2のデータ送信を受信する。ステップ3225では、受信側デバイスが、第1のデータ送信と第2のデータ送信を組み合わせて、データパケットを復号する。
【0288】
一実施形態では、受信側デバイスは、データパケットから送信元識別情報の第2の部分を取得してよい。さらに、受信側デバイスは、データパケットに関連付けられた送信元識別情報を決定することができ、送信元識別情報は、送信元識別情報の第1の部分および送信元識別情報の第2の部分を含む。
【0289】
一実施形態では、受信側デバイスが、第3の制御情報を受信してよく、第3の制御情報は、別の送信元識別情報の第1の部分を示し、別のソース識別情報の第1の部分は、送信元識別情報の第1の部分とは異なる。さらに、受信側デバイスが、第1のデータ送信と第3のデータ送信とを組み合わせてデータパケットを復号することを防止してよい。
【0290】
図3および
図4に戻って参照すると、受信側デバイスの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、受信側デバイスが(i)第1の制御情報を受信し、第1の制御情報は送信元識別情報の第1の部分を示す、ことと、(ii)第1の制御情報に基づいて第1のデータ送信を受信することと、(iii)第2の制御情報を受信し、第2の制御情報は、送信元識別情報の第1の部分を示す、ことと、(iv)第2の制御情報に基づいて第2のデータ送信を受信することと、(v)第1のデータ送信と第2のデータ送信を組み合わせて、データパケットを復号することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載の上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0291】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化してよく、本明細書に開示したいかなる特定の構造、機能、または両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示した態様を、他のいかなる態様からも独立に実装してよく、これら態様のうちの2つ以上を種々組み合わせてよい。例えば、本明細書に記載した態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置を実装してよく、方法を実現してよい。追加的に、本明細書に記載した態様のうちの1つ以上の追加または代替で、他の構造、機能、または構造と機能を用いて、このような装置を実装してよく、このような方法を実現してよい。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルを確立してよい。いくつかの態様においては、パルス位置またはオフセットに基づいて、同時チャネルを確立してよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立してよい。いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数、パルス位置またはオフセット、および時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立してよい。
【0292】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジおよび技術のいずれかを使用して、情報および信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。
【0293】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたはその他何らかの技術を用いて設計することがあるディジタル実装、アナログ実装、またはこれら2つの組み合わせ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、または両者の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途およびシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0294】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、IC内、IC外、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてよい。
【0295】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序または階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序または階層に限定されることを意図していない。
【0296】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組み合わせにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令および関連するデータを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD-ROM等のデータメモリ、または当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出しおよび記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0297】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、または適応を網羅することを意図している。