(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-28
(45)【発行日】2022-05-12
(54)【発明の名称】スライス装置および製品のスライス方法
(51)【国際特許分類】
B26D 3/28 20060101AFI20220502BHJP
B26D 7/06 20060101ALI20220502BHJP
B26D 1/03 20060101ALI20220502BHJP
【FI】
B26D3/28 620P
B26D7/06 D
B26D1/03
(21)【出願番号】P 2021518097
(86)(22)【出願日】2019-10-03
(86)【国際出願番号】 US2019054438
(87)【国際公開番号】W WO2020072741
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-05-31
(32)【優先日】2018-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504444120
【氏名又は名称】アーシェル ラボラトリーズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000811
【氏名又は名称】特許業務法人貴和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キング,ダニエル ウェイド
(72)【発明者】
【氏名】クロッコー,スコット アラン
【審査官】豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-511715(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0140198(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0202694(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 3/28
B26D 7/06
B26D 1/03
B26D 1/14
A47J 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品をスライスするためのスライス装置であって、
該スライス装置は、
その軸を有する円環形状を有し、かつ、その外周部に、径方向内方に伸長する少なくとも1つの刃部を有する、切断ヘッドと、および、
前記切断ヘッドの軸を中心として、前記切断ヘッドに対して回転方向に回転することが可能に、前記切断ヘッド内に同軸に取り付けられた、インペラアセンブリと、
を備え、
前記インペラアセンブリは、基部と、該基部内のキャビティと、前記基部内の前記キャビティに開口する中央開口部と、前記基部から径方向外方に伸長し、前記切断ヘッド内で前記インペラアセンブリが回転するにしたがって、前記キャビティ内にある製品を前記切断ヘッドの外周部に運ぶ、等角度間隔に配置された奇数個の筒状ガイドとを備え、
前記インペラアセンブリが前記切断ヘッドの軸を中心に回転しつつ、前記筒状ガイドのそれぞれは、その軸を中心に回転するため、前記筒状ガイド内の製品が、それぞれの軸を中心に回転
し、
前記筒状ガイドのそれぞれは、取付チューブに対して、該取付チューブに沿って軸方向に間隔を空けて配置された少なくとも2つの軸受と、前記軸受間に配置されたスペーサとを備える軸受アセンブリによって、支持され、
前記スペーサは、
前記取付チューブに接触し、前記軸受の内輪と係合する、内側スペーサスリーブと、
前記筒状ガイドと前記内側スペーサスリーブとの間に配置され、前記軸受の外輪と係合し、前記内側スペーサスリーブが回転しないのに対して、前記筒状ガイドとともに回転可能である、外側スペーサスリーブと、
前記内側スペーサスリーブの肩部と前記外側スペーサスリーブのフランジ部との間に形成される環状空間内に配置された、犠牲リングと、
を備え、
前記外側スペーサスリーブの前記フランジ部と前記犠牲リングとの間には、軸方向間隙が存在し、前記外側スペーサスリーブの前記内側スペーサスリーブに対する相対回転を可能にしているが、前記筒状ガイドのいずれかにおいて前記軸受のうちのいずれかに障害が発生した場合には、遠心力によって前記筒状ガイドが径方向外方に変位し、前記外側スペーサスリーブが前記犠牲リングに当接して、前記外側スペーサスリーブと前記犠牲リングとの接触により、前記筒状ガイドと前記切断ヘッドの前記刃部とが接触することが防止される、
スライス装置。
【請求項2】
前記筒状ガイドのそれぞれの通路は、前記キャビティに開口する開口部を有し、前記開口部はいずれも、前記筒状ガイドのうちの隣接する筒状ガイドの前記開口部の間を離隔する内壁のいずれかと正面から対向する、請求項1に記載のスライス装置。
【請求項3】
前記筒状ガイドの個数は5である、請求項1に記載のスライス装置。
【請求項4】
製品をスライスするためのスライス装置であって、
該スライス装置は、
その軸を有する円環形状を有し、かつ、その外周部に、径方向内方に伸長する少なくとも1つの刃部を有する、切断ヘッドと、および、
前記切断ヘッドの軸を中心として、前記切断ヘッドに対して回転方向に回転することが可能に、前記切断ヘッド内に同軸に取り付けられた、インペラアセンブリと、
を備え、
前記インペラアセンブリは、基部と、該基部内のキャビティと、前記基部内の前記キャビティに開口する中央開口部と、前記基部から伸長し、等角度間隔に配置された複数の取付チューブと、前記取付チューブのそれぞれに取り付けられ、前記切断ヘッド内で前記インペラアセンブリが回転するにしたがって前記キャビティ内にある製品を前記切断ヘッドの外周部に運ぶための通路を有する、筒状ガイドとを備え、
前記インペラアセンブリが前記切断ヘッドの軸を中心に回転しつつ、前記筒状ガイドのそれぞれは、その軸を中心に回転するため、前記筒状ガイド内の製品が、それぞれの軸を中心に回転する、
スライス装置であって、
前記筒状ガイドのそれぞれは、前記取付チューブに沿って軸方向に間隔を空けて配置された少なくとも2つの軸受と、前記軸受間に配置されたスペーサとを備える軸受アセンブリによって、前記取付チューブのうちの対応する取付チューブの1つに支持され、
前記スペーサは、
前記取付チューブに接触し、前記軸受の内輪と係合する、内側スペーサスリーブと、
前記筒状ガイドと前記内側スペーサスリーブとの間に配置され、前記軸受の外輪と係合し、前記内側スペーサスリーブが回転しないのに対して、前記筒状ガイドとともに回転可能である、外側スペーサスリーブと、
前記内側スペーサスリーブの肩部と前記外側スペーサスリーブのフランジ部との間に形成される環状空間内に配置された、犠牲リングと、
を備え、
前記外側スペーサスリーブの前記フランジ部と前記犠牲リングとの間には、軸方向間隙が存在し、前記外側スペーサスリーブの前記内側スペーサスリーブに対する相対回転を可能にしているが、前記筒状ガイドのいずれかにおいて前記軸受のうちのいずれかに障害が発生した場合には、遠心力によって前記筒状ガイドが径方向外方に変位し、前記外側スペーサスリーブが前記犠牲リングに当接して、前記外側スペーサスリーブと前記犠牲リングとの接触により、前記筒状ガイドと前記切断ヘッドの前記刃部とが接触することが防止される、
スライス装置。
【請求項5】
前記内側スペーサスリーブの長さと前記外側スペーサスリーブの長さは同一である、請求項
4に記載のスライス装置。
【請求項6】
前記取付チューブの数は奇数である、請求項
4に記載のスライス装置。
【請求項7】
前記通路のそれぞれは、前記キャビティに開口する開口部を有し、前記開口部はいずれも、前記筒状ガイドのうちの隣接する筒状ガイドの前記開口部の間を離隔する内壁のいずれかと正面から対向する、請求項
6に記載のスライス装置。
【請求項8】
請求項1に記載の格子状のスライスまたはチップを生産するためのスライス装置を使用する方法であって、該方法は、
前記インペラアセンブリを回転させ、
前記インペラアセンブリに製品を供給し、および、
前記インペラアセンブリおよび前記筒状ガイドを回転させることによって、前記製品を前記切断ヘッドの外周部に運搬する、
ことを備える、スライス装置を使用する方法。
【請求項9】
前記製品は食品である、請求項
8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2018年10月3日に出願された米国特許仮出願第62/740,653号の優先権の利益を主張する。その内容は、本明細書に参照として組み込まれる
【技術分野】
【0002】
本発明は、食品を含むさまざまな製品の切断方法および切断装置に関する。より具体的には、本発明は、切断ヘッドと、該切断ヘッド内で回転するインペラアセンブリとを備える装置に関する。該インペラアセンブリは、製品を格子状のスライスまたはチップにスライスするために、切断ヘッド内に配置された刃部に向けて製品を移動させる。
【背景技術】
【0003】
野菜、果実、乳製品、肉製品などの食品をスライスし、細断し、粉砕するためのさまざまな装置が知られている。このような目的に広く使用されている装置は、アーシェル ラボラトリーズ,インク.から、「モデルCC(Model CC(登録商標))」および「モデルCCL(Model CCL)」のブランド名で市販されている。モデルCCおよびモデルCCLは、遠心タイプのスライサを備え、さまざまな食品のスライスを高い生産能力で行うことができる。モデルCCシリーズの装置は、均一なスライス、皮むき、細断、および粉砕を行うのに適している一方で、モデルCCLシリーズの装置は、ワッフル状または格子状(以下、「格子状」という)のスライスまたはチップを生産することに適しており、その非限定的な例を
図1に示す。
【0004】
図1は、上から下への順に、非限定的な例としての格子状のポテトチップおよびポテトワッフルフライを生産する際に使用される、細目、中目、粗目の格子を示す。
図1から明らかなように、スライスの両側の面は、沿層方向から見て、丸いピークと谷を備える波形あるいは正弦波を有する周期的なパターンを備えるが、より鋭角なピークと谷からなるパターンとすることもできる。所望の周期的パターンを形成する刃先を備える1つ以上の刃部を使用し、2つの異なる交差角度(典型的には90度)で製品を連続的に交差カットすることによって、製品を格子切りすることができる。この刃部を沿層方向から見た場合に、刃部の刃先がピークと谷を有するように配されることから、以下の説明において、この刃部を「波形刃部」と記述するが、特定の形状あるいはパターンや周期などを備えるピークと谷を有する刃先には限定されない。
【0005】
モデルCCLの最初の製品は、米国特許第3,139,127号公報および米国特許第3,139,130号公報において明示されており、これらのすべての内容は、本明細書に参照として組み込まれる。
図2は、モデルCCLの装置10を示し、
図3~
図5は、米国特許第3,139,127号公報および米国特許第3,139,130号公報に記載の発明が適用されたモデルCCLの装置10を示す。
図2~
図5に示された装置10は、電源装置14を支持するフレーム12と、静止カッターアセンブリ(切断ヘッド)16と、製品を切断ヘッド16へ供給するよう切断ヘッド16内に回転可能に配置されたキャリッジまたはコンベヤ(インペラ)アセンブリ18とを備える。切断ヘッド16およびインペラアセンブリ18は同軸であり、切断ヘッド16内でインペラアセンブリ18が共通軸を中心に回転している間は、切断ヘッドは静止している。切断ヘッド16およびインペラアセンブリ18は、ハウジング20内に収容され、製品は、送りホッパ22を介して、切断ヘッド16およびインペラアセンブリ18に運ばれる。
【0006】
図4は、
図3に示した装置10の斜視図である。送りホッパ22を引っ込めて、ハウジング20および切断ヘッド16を取り除くことにより、インペラアセンブリ18を露出させている。インペラアセンブリ18は、製品を切断ヘッド16に運ぶ4つの筒状ガイド24を有する。
図3および
図4に示したように、それぞれの筒状ガイド24は、インペラアセンブリ18の下方に位置する静止リング27に係合する歯付フランジ25を有する。インペラアセンブリ18がその縦軸を中心に回転すると、筒状ガイド24がそれぞれの長手軸を中心に同時に回転する。
図5は、
図3に示した切断ヘッド16およびインペラアセンブリ18の一部を取り除いて示した平面図であり、切断ヘッド16の外周部に位置する4つの刃部ステーションのうち2つを示す。それぞれの刃部ステーションは、ナイフホルダ30とクランプ32との間の切断ヘッド16のセグメント28に固定された、波形刃部26を備える。刃部26、ナイフホルダ30、およびクランプ32の組み合わせが、ナイフアセンブリ34を構成する。筒状ガイド24が長手軸を中心に同時に回転すると、製品が刃部26に接触して、所望の格子状のスライスが生産される。たとえば、4つの筒状ガイド24は、装置10の4つの刃部ステーションのそれぞれの間を移動する間に製品を1/4回転させることで、交差角度が90度で製品がカットされる。装置10では、筒状ガイド24および/または刃部ステーションの数をより多くあるいはより少なく変更するとともに、筒状ガイド24の回転を同期させて、刃部ステーション間での回転を完了させることにより、所望の交差角度でのカットを可能にすることができる。
【0007】
図3から明らかなように、切断ヘッド16の内面は 楕円面により構成されている。したがって、刃部26、ナイフホルダ30、およびクランプ32も楕円形状を有する。送りホッパ22が製品をインペラアセンブリ18に運ぶと、遠心力により、製品は外方に移動し、ナイフホルダ30の内面を含む、切断ヘッド16の楕円状内面との係合部へ運ばれる。ナイフホルダ30の内面について、以下、ナイフホルダ30の「位置決め面」と称する。製品は、位置決め面と係合した状態で、切断ヘッド16内において周方向に間隔をあけて配置された刃部に定期的に接触することで、切断される。
【0008】
図6は、
図3、
図4、および
図5に示した装置10に対応する切断ヘッド16およびインペラアセンブリ18の一部を取り出して示した斜視図であり、モデルCCLの動作原理をさらに示す。図示しない送りホッパに運ばれた製品は、インペラアセンブリ18の上部に位置する中央開口部42を介してインペラアセンブリ18に入る。4つの筒状ガイド24を含むインペラアセンブリ18は、切断ヘッド16と共通の縦軸を中心に回転する。遠心力により、筒状ガイド24内の製品35は、筒状ガイド24内を径方向外方に運ばれると同時に、筒状ガイド24がそれぞれの長手軸を中心に同時に回転する。それぞれの筒状ガイド24の内部通路内に、長手方向のリブあるいはスプライン38が設けられているため、インペラアセンブリ18が縦軸を中心に回転すると、製品35は、筒状ガイド24内でその横軸を中心に回転する。遠心力によって製品35が切断ヘッド16の楕円状内面に対して強く保持した状態で、製品35は、筒状ガイド24によって連続する刃部ステーションの間を回転して、刃部26に接触して、格子状にカットされて、スライス36が形成される。前述したように、
図3~
図6に示した実施形態では、筒状ガイド24によって、製品35が4つの刃部ステーションのそれぞれの間で約1/4回転して、
図6に示したような交差角度が90度の格子状にカットされたスライス36が生産されるが、これに限定されることはない。
【0009】
図7は、
図3~
図6に示したインペラアセンブリ18を概略的に示す断面図であり、
図8は、
図3~
図6に示した筒状ガイド24の2倍以上の長さを有する筒状ガイド24を備えるインペラアセンブリ18の第2の実施形態を概略的に示す断面図である。インペラアセンブリ18の断面図は、インペラアセンブリ18の4つの筒状ガイド24のうち3つの筒状ガイド24の内部通路40と、製品が、筒状ガイド24の1つに運ばれる前に、たとえば
図2~
図4に示したホッパ22からインペラアセンブリ18内のキャビティ43に入る、インペラアセンブリ18の中央開口部42とが示されている。
図9および
図11は、
図7に示したインペラアセンブリ18を、
図10および
図12は、
図8に示したインペラアセンブリ18をそれぞれ示す。
図8、
図10、および
図12に示したインペラアセンブリ18は、より長い筒状ガイド24を備えるため、スライスされる製品35と、インペラアセンブリ18のキャビティ43に後続して入ってくる製品とが、干渉してしまうリスクを低減させることが可能であり、よって、たとえばジャガイモなどのサイズが大きく、特に細長い製品をより容易に収容可能である。
図13は、
図8、
図10、および
図12に示したインペラアセンブリ18の斜視図である。
【0010】
モデルCCLシリーズの装置の構成および操作に関するその他の説明に関しては、米国特許第3,139,127号公報および米国特許第3,139,130号公報に明示されている。
【0011】
上述したモデルCCLシリーズの装置は、非常に良く機能するものである。しかしながら、モデルCCLシリーズに対しては、製品の処理能力を維持あるいは向上させつつ、より長いおよび/またはより大きい製品を収容することを可能にすることについての継続的な要求がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】米国特許第3,139,127号公報
【文献】米国特許第3,139,130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、製品を格子状のスライスまたはチップにスライスするのに好適な方法および装置を提供する。
【0014】
本発明の一態様によれば、スライス装置は、切断ヘッドと、インペラアセンブリとを含み、前記切断ヘッドは、該切断ヘッドの軸を有する円環形状を有し、前記インペラアセンブリは、前記切断ヘッドの軸を中心として、前記切断ヘッドに対して回転方向に回転することが可能に、前記切断ヘッド内に同軸に取り付けられている。前記切断ヘッドは、該切断ヘッドの外周部に、該切断ヘッドの径方向内側に伸長する少なくとも1つの刃部を有する。前記インペラアセンブリは、基部と、該基部内のキャビティと、前記基部内の前記キャビティに開口する中央開口部と、前記基部から径方向外方に伸長し、前記切断ヘッド内で前記インペラアセンブリが回転するにしたがって、前記キャビティ内にある製品を前記切断ヘッドの外周部に運ぶ、等角度間隔に配置された奇数個の筒状ガイドとを含む。前記インペラアセンブリが前記切断ヘッドの軸を中心に回転しつつ、前記筒状ガイドのそれぞれが、その軸を中心に回転するため、前記筒状ガイド内の製品は、それぞれの軸を中心に回転する。
【0015】
本発明の別の態様によれば、スライス装置は、円環形状を有する切断ヘッドと、該切断ヘッドの外周部に、該切断ヘッドの径方向内側に伸長する少なくとも1つの刃部とを含む。インペラアセンブリは、前記切断ヘッドの軸を中心として、前記切断ヘッドに対して回転方向に回転することが可能に、前記切断ヘッド内に同軸に取り付けられている。前記インペラアセンブリは、基部と、該基部内のキャビティと、前記基部内の前記キャビティに開口する中央開口部と、前記基部から伸長し、等角度間隔に配置された取付チューブと、該取付チューブに対して回転可能に取り付けられ、切断ヘッド内にて前記インペラアセンブリが回転するにしたがって、前記キャビティ内にある製品を前記切断ヘッドの外周部に運ぶ、筒状ガイドとを含む。前記インペラアセンブリが前記切断ヘッドの軸を中心に回転しつつ、前記筒状ガイドのそれぞれが、その軸を中心に回転するため、前記筒状ガイド内の製品は、それぞれの軸を中心に回転する。前記筒状ガイドのそれぞれは、前記取付チューブに沿って軸方向に間隔を空けて配置された少なくとも2つの軸受と、該軸受間に配置されたスペーサとを備える軸受アセンブリによって、前記取り付けチューブのうちの対応する1つに支持される。前記スペーサは、前記取付チューブに接触し、前記軸受の内輪と係合する内側スペーサスリーブと、前記筒状ガイドと前記内側スペーサスリーブとの間に配置され、前記軸受の外輪と係合し、前記内側スペーサスリーブが回転しないのに対して、前記筒状ガイドとともに回転可能である外側スペーサスリーブと、前記内側スペーサスリーブの肩部と前記外側スペーサスリーブのフランジ部との間に形成される環状空間内に配置された犠牲リングとを含む。前記外側スペーサスリーブの前記フランジ部と前記犠牲リングとの間には、軸方向間隙が存在し、前記外側スペーサスリーブの前記内側スペーサスリーブに対する相対回転を可能にしている。前記筒状ガイドのいずれかにおいて前記軸受のうちのいずれかに障害が発生した場合には、遠心力によって該筒状ガイドが径方向外方に変位し、前記外側スペーサスリーブが前記犠牲リングに当接して、前記外側スペーサスリーブと前記犠牲リングとの接触により、前記筒状ガイドと前記切断ヘッドの前記刃部とが接触することが防止される。
【0016】
本発明のその他の特徴は、上述したスライス装置を用いて製品を切断し、スライスされた製品を生産する方法を含む。
【0017】
上述した装置および方法により、製品の処理能力を維持あるいは向上させつつ、サイズが大きい製品、特にサイズが大きく細長い製品を収容することが可能となる。また、格子状のスライスおよびチップを生産する既存の装置と比較して、インペラアセンブリおよび切断ヘッドの耐用年数を延長させることが可能となる。
【0018】
本発明のその他の特徴および効果は、以下の詳細な説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、アーシェル ラボラトリーズ,インク.が製造するモデルCCLなどの装置によって生産される格子状のスライスを示す模式図である。
【
図2】
図2は、従来の典型的なモデルCCLの装置の側面図である。
【
図3】
図3は、モデルCCLの装置の部分断面側面図である。
【
図4】
図4は、ハウジングおよび切断ヘッドを取り除いて、インペラアセンブリを露出させた、
図3に示した装置の斜視図である。
【
図5】
図5は、
図3に示した装置の切断ヘッドおよびインペラアセンブリの一部を取り除いた平面図である。
【
図6】
図6は、典型的なモデルCCLの装置の切断ヘッドおよびインペラアセンブリの斜視図である。
【
図8】
図8は、
図2~
図6に示したインペラアセンブリと同様であるが、より長い筒状ガイドを備えるインペラアセンブリの断面図である。
【
図10】
図10は、
図2~
図6に示したインペラアセンブリと同様であるが、より長い筒状ガイドを備えるインペラアセンブリの断面図である。
【
図12】
図12は、
図2~
図6に示したインペラアセンブリと同様であるが、より長い筒状ガイドを備えるインペラアセンブリの断面図である。
【
図14】
図14は、本発明の非限定的な実施形態によるインペラアセンブリを示す斜視図である。
【
図16】
図16は、
図14に示したインペラアセンブリの断面図であり、製品がインペラアセンブリに導入される様子を示す。
【
図17】
図17は、
図14に示したインペラアセンブリの断面図であり、製品がインペラアセンブリに導入されてスライスされる様子を示す。
【
図19】
図19は、
図18に示した筒状ガイドの軸受に障害が発生する前の軸受アセンブリの状況を示した図である。
【
図20】
図20は、
図18に示した筒状ガイドの軸受に障害が発生した後の軸受アセンブリの状況について、
図19と比較するように示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図14~
図17は、高い生産能力でさまざまな製品をスライスすることができる、遠心タイプの装置(スライサ)における使用に適したインペラアセンブリ50の非限定的な実施形態を示す。
図18~
図22は、装置50のオプション部材を示す。インペラアセンブリ50は、
図2~
図13に示したインペラアセンブリ18と同様に構成される。モデルCCLシリーズの装置と同様に、インペラアセンブリ50は、
図1に示したようなワッフル状または格子状のスライスまたはチップを生産するのに特に適している。インペラアセンブリ50は、
図2~
図13に示したインペラアセンブリ18に類似する特定の部材および特徴を有し、場合によっては、
図2~
図13に示したインペラアセンブリ18に代替することもできる。したがって、
図14~
図17に示したインペラアセンブリ50の非限定的な実施形態について、
図2~
図5に示した装置10について記載したように配置された部材を有するモデルCCLの装置を参照して説明する。ただし、本発明の教示は、さまざまな装置にも適用可能である。さらに、
図14~
図22に示したインペラアセンブリ50およびその部品については、食品をスライスするものとして記述しているが、インペラアセンブリ50は、食品以外の製品を切断するために使用することもできる。
【0021】
図14は、
図13に示した従来のインペラアセンブリ18に類似するインペラアセンブリ50の斜視図であり、
図15、
図16、および
図17は、従来のインペラアセンブリ18を示す
図7~
図12に類似する、インペラアセンブリ50の断面図である。従来のインペラアセンブリ18と同様に、インペラアセンブリ50は、切断ヘッド(たとえば
図3、
図4、および
図5に示した切断ヘッド16)内に回転可能に配置され、製品を切断ヘッド16に供給する。切断ヘッド16およびインペラアセンブリ50は同軸であり、切断ヘッド16内でインペラアセンブリ50が共通軸を中心に回転している間は、切断ヘッド16は静止している。
図14~
図17に示したインペラアセンブリ50と、
図2~
図13に示した従来のインペラアセンブリ18との間における類似点を考慮し、以下の説明は、インペラアセンブリ50の特定の特徴について強調してなされる。詳述されないその他の構造、機能、材料などの特徴については、本質的には
図2~
図13に示したインペラアセンブリ18に関する説明のとおりである。
【0022】
図14~
図22に示したインペラアセンブリ50とその部材に関する以下の説明を容易にするため、インペラアセンブリ50および切断ヘッドの同軸配置に基づき、「軸方向」、「周方向」、「径方向」などを含む、相対的な用語、および、これらの関連する形状も、図示された非限定的な実施形態を示すために使用される。さらに、「後」(およびこれに関連する表現)は、切断ヘッド内でインペラアセンブリ50は回転する際の回転方向に続くまたは後続するインペラアセンブリ50における位置であり、「前」(およびこれに関連する表現)は、インペラアセンブリ50の回転とは反対方向に前方であるまたは先行するインペラアセンブリ50における位置である。そのような相対的な用語はすべて、インペラアセンブリ50の構造、設置、および使用を示し、本発明の範囲を定義するものである。
【0023】
図14の斜視図に示したインペラアセンブリ50では、切断ヘッドの径方向外方に製品を運ぶために、等角度間隔に配置され、4つよりも多い個数の筒状ガイド52が備えられている。図示の実施形態では、奇数(5つ)の筒状ガイド52が、中央基部53から伸長して取り付けられている。それぞれの筒状ガイド52は、基部53内の中央キャビティ64に開口する開口部を有する通路58を有し、隣接する筒状ガイド52の開口部の間は、基部53の内壁55によって離隔している。
図15~
図17に示したインペラアセンブリ50の断面図から明らかなように、筒状ガイド52の数を奇数とすることにより、筒状ガイド52の開口部のいずれも、他の筒状ガイド52の開口部に正面から対向せず、内壁55のいずれも、他の内壁55と正面から対向しない。その代わりに、それぞれの通路の開口部は、隣接する筒状ガイド52の開口部の間を離隔する内壁55のいずれかと正面から対向し、それぞれの内壁55は、いずれかの筒状ガイド52の開口部に正面から対向する。この構造の利点としては、内壁55のいずれも他の内壁55に正面から対向しないことから、内壁55同士が正面から対向することに起因してこれらの間に大きな製品が詰まることが避けられ、もって製品の生産能力を向上させ得ることを挙げることができる。対照的に、
図7~
図13から明らかなように、従来のインペラアセンブリ18の隣接する通路40間に存在する内壁44(
図7および
図8を参照)はいずれも、他の内壁44に正面から対向している。
【0024】
図7~
図13に示した従来のインペラアセンブリ18と区別される、
図14~
図17に示したインペラアセンブリ50のその他の特徴は、インペラアセンブリ50の基部53の床面57に接続する内壁55の形状、および、基部53内のキャビティ64の全内径に対する床面57の相対的な形状およびサイズにある。
図7~
図13に示した従来のインペラアセンブリ18の内壁44は、垂直方向に円弧状であり、
図13に示すように、内壁44がほとんどエッジとなる程度まで周方向に狭くなり、いずれもキャビティ43の中心に向かって径方向距離の90%程度まで伸長しているため、キャビティ43の床面46(
図7および
図8を参照)の平坦となる部分はそのごく一部にすぎない。対照的に、
図14~
図17に示したインペラアセンブリ50の内壁55は、垂直方向に円弧状であるが、周方向に幅広であり、キャビティ64の中心に向かって径方向距離の約25%以上には伸長していないため、キャビティ64の床面57のうち平坦となる部分が大部分となっている。この特徴は、基部53のみを示した
図21から特に明らかであるが、床面57が平坦かつ円形の周囲部を有するよう図示されることから理解される。比較として、
図7~
図13に示したインペラアセンブリ18の内壁により近いタイプの内壁55aを有する代替的な基部53を、
図22に示す。内壁55aは、周方向に狭くなっており、キャビティ64の中心に向かって径方向距離の90%程度まで伸長しているため、キャビティ64の床面57のごく一部のみが平坦である。
図21に示したキャビティ64の容積は、
図22に示したキャビティ64の容積より約15%も大きい。これは、
図22に示したキャビティ64の内壁55aが、より径方向内側に入り込んでいることに起因する。
【0025】
図16および
図17に示したように、インペラアセンブリ50まで運ばれた製品54は、たとえば
図2~
図4に示したホッパ22から、基部53の中央開口部56に入ってから、筒状ガイド52の通路58の1つに運ばれる。筒状ガイド52を含むインペラアセンブリ50は、切断ヘッドと共通の縦軸を中心に回転するため、製品54は、遠心力によって通路58内を径方向外方に通過し、切断ヘッドの周方向に間隔をあけて配置された1つ以上の刃部と一定の間隔で接触して、製品54のスライスが生産される。それぞれの筒状ガイド24は、図示しない静止リングに係合する歯付フランジ60を有するため、インペラアセンブリ50がその縦軸を中心に回転すると、筒状ガイド52がその長手軸を中心に同時に回転する。インペラアセンブリ50がその縦軸を中心に回転すると、筒状ガイド52の内部通路58内の長手方向スプライン62によって、製品54もその横軸を中心に回転する。遠心力によって製品54が切断ヘッドに対して強く保持されると、切断ヘッドの刃部間において製品54は筒状ガイド52によって、たとえば約1/4回転されて、刃部との接触により、所望の格子状カットを有するスライスが形成される。
【0026】
図16および
図17は、インペラアセンブリ50が大きな製品54を容易に収容可能であることを示す。
図14に示したインペラアセンブリ50と、
図13に示した従来のインペラアセンブリ18とを比較すると、インペラアセンブリ18および50のいずれも、たとえば筒状ガイド24および52の外径側の範囲に関して、類似する外径寸法を有するが、インペラアセンブリ50は、製品が通路58の1つに入る前に製品を受け入れる基部53において、より大きな中央開口部56、および、より大きなキャビティ64を有する。
図14~
図17に示した特定の実施形態においては、開口部56の直径は、
図13に示したインペラアセンブリ18の開口部42の直径よりも約40%大きく、キャビティ64は、
図13に示したインペラアセンブリ18のキャビティ43よりも約200%大きい。その結果、インペラアセンブリ50は、
図7、
図9、および
図11に示したインペラアセンブリ18よりも長い筒状ガイド52を有することにより、スライスされている製品と、キャビティ64に後続して入ってくる製品との間で望ましくない干渉のリスクを低減させているだけでなく、ジャガイモなどのサイズが大きく細長い製品をより容易に収容することができ、キャビティ64内で製品を垂直方向から水平方向に転換できる。したがって、インペラアセンブリ50は、製品の詰まりを増加させることなく、さらには製品の詰まりの発生を低減させつつ、より高い製品の生産能力を実現することが可能である。
【0027】
図14および
図15は、ガントリーあるいはその他の好適なリフト装置とともにインペラアセンブリ50を容易に持ち上げることを可能にするために、キャビティ64内にて基部53の床面57に固定された、着脱可能なリフトリング66を示す。
図16および
図17に示したように、リフトリング66は、インペラアセンブリ50を作動させる前に取り外されることが好ましい。
【0028】
追加的なオプションの一態様として、
図18、
図19、および
図20は、インペラアセンブリ50の基部53に固定され、かつ、基部53から伸長する円筒形状の取付チューブ70に対して筒状ガイド52を支持する、軸受アセンブリ68の詳細を示す。軸受アセンブリ68によって、筒状ガイド52が取付チューブ70に対して、これらの共通する長手軸を中心に回転することが可能となる。これにより、筒状ガイド52は、インペラアセンブリ50の基部53に対して回転することができる。軸受アセンブリ68は、取付チューブ70に沿って軸方向に間隔を空けて配置された少なくとも2つの軸受72および74と、軸受72と74との間に配置されたスペーサ76とを備える。径方向の最も内側の軸受72は、インペラアセンブリ50の回転によって生じる遠心力が筒状ガイド52に付与されることに起因する、径方向外方(
図18の左側に向かう方向)に作用する軸荷重を支持する。
【0029】
スペーサ76は、取付チューブ70に接触し、軸受72および74の内輪と係合する内側スペーサスリーブ76Aと、筒状ガイド52と内側スペーサスリーブ76Aとの間に配置され、軸受72および74の外輪と係合する外側スペーサスリーブ76Bとの2つのスペーサスリーブを備える。このため、スペーサスリーブ76Bは、筒状ガイド52とともに回転することができ、スペーサスリーブ76Aは、インペラアセンブリ50の軸を中心に、インペラアセンブリ50の全体とともに回転することを除いては、回転しない。内側スペーサスリーブ76Aと外側スペーサスリーブ76Bの軸方向長さは、同一あるいは略同一であることが好ましい。犠牲リング78は、回転しない内側スペーサスリーブ76Aの肩部80と、回転する外側スペーサスリーブ76Bのフランジ82とによって形成され、これらの間に存在する環状空間86内に配置される。
図19からより明らかであるように、軸方向間隙84が、回転するスペーサスリーブ76Bのフランジ82と犠牲リング78との間に存在するため、回転する外側スペーサスリーブ76Bは、回転しない内側スペーサスリーブ76Aに対して相対的に回転することが可能となっている。
【0030】
図20に示すように、軸受72および74のいずれか1つに障害が発生した場合には、遠心力によって筒状ガイド52全体が径方向外方(
図18、
図19、および
図20の左側に向かう方向)に変位する。この筒状ガイド52の径方向外方への変位が妨げられない場合には、筒状ガイド52の径方向外方の端部が、インペラアセンブリ50が回転している状態における切断ヘッドの刃部に衝撃を与える可能性がある。軸方向間隙84があるため、軸受72および74の外輪と筒状ガイド52全体とに係合する、回転する外側スペーサスリーブ76Bが、刃部に向かって変位することが許容されるが、外側スペーサスリーブ76Bは、筒状ガイド52の端部が刃部に衝撃を与えるほどまでには変位することがない。すなわち、回転する外側スペーサスリーブ76Bは、犠牲リング78に当接し、外側スペーサスリーブ76Bと犠牲リング78とが接触するとともに、犠牲リング78と内側スペーサスリーブ76Aとの接触も強くなる。このように、軸方向間隙84と、回転しない内側スペーサスリーブ76Aの肩部80と、回転する外側スペーサスリーブ76Bのフランジ82とは、軸受に障害が発生した場合に、筒状ガイド52と刃部との接触を防止するよう協働する。このため、軸方向間隙84は、非限定的な例であるが、たとえば約0.050cm(約0.020インチ)に制限されることが好ましい。犠牲リング78と内側スペーサスリーブ76Aおよび外側スペーサスリーブ76Bとの接触により、インペラアセンブリ50を回転させるために使用されるモータに必要なトルクが増加する。その結果として生じる、該モータによって引き出される電流量が増加することを利用して、軸受72および/または74の交換ができるように装置をシャットダウンさせるための信号を送信するように構成することができる。内側スペーサスリーブ76Aおよび外側スペーサスリーブ76Bと犠牲リング78との接触により、さらなる損傷が発生する前に、インペラアセンブリ50の回転を停止させるか、少なくともインペラアセンブリ50の回転を十分に抑制させるための内部ブレーキとしても機能させることができる。
【0031】
本発明について、特定の実施形態に関して説明を行ったが、本発明の代替態様についても、当業者によって適用可能であることは明らかである。たとえば、インペラアセンブリ50およびその部品は、図示の態様および構造とは異なっていてもよく、図示の態様および構造とは異なる装置および切断ヘッドとともに使用されてもよく、インペラアセンブリ50およびその部品の特定の機能は、異なる構造を有するが機能が類似する(必ずしも同等でなくてもよい)部品により達成されてもよく、インペラアセンブリ50およびその部品を加工するためには、さまざまな材料および工程を採用することができる。したがって、上述した詳細な説明は、図示された特定の実施形態、並びに、これに関するが必須ではない機能および特徴を記述することを意図しており、上記特定の実施形態、並びに、その機能および特徴の必須ではない代替構成は同じものと解釈される。非限定的な例として、本発明は、開示された実施形態の1つ以上の機能または特徴を有していない、追加的または代替的な実施形態を包含し、あるいは、異なる実施形態の2つ以上の特徴を組み合わせることができる。したがって、本発明の範囲は、本願の特許請求の範囲のみによって限定される。
【符号の説明】
【0032】
10 スライス装置
12 フレーム
16 切断ヘッド
17 静止リング
18、50 インペラアセンブリ
20 ハウジング
22 送りホッパ
24、52 筒状ガイド
25 歯付フランジ
26 刃部
28 セグメント
30 ナイフホルダ
32 クランプ
34 ナイフアセンブリ
35、54 製品
36 スライス
38 スプライン
40、58 通路
42 中央開口部
43、64 キャビティ
44 内壁
46、57 床面
53 基部
55、55a 内壁
56 開口部
62 スプライン
66 リフトリング
68 軸受アセンブリ
70 取付チューブ
72、74 軸受
76 スペーサ
76A 内側スペーサスリーブ
76B 外側スペーサスリーブ
78 犠牲リング
82 フランジ
84 軸方向間隙
86 環状空間