(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-02
(45)【発行日】2022-05-13
(54)【発明の名称】液体注出用の部材並びに容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/40 20060101AFI20220506BHJP
B65D 47/12 20060101ALI20220506BHJP
B65D 47/06 20060101ALI20220506BHJP
【FI】
B65D47/40 200
B65D47/12 200
B65D47/06 400
(21)【出願番号】P 2018098531
(22)【出願日】2018-05-23
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】P 2017151539
(32)【優先日】2017-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】301069384
【氏名又は名称】クラレノリタケデンタル株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000190068
【氏名又は名称】伸晃化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(72)【発明者】
【氏名】野尻 大和
(72)【発明者】
【氏名】池田 和敏
(72)【発明者】
【氏名】真壁 隆
(72)【発明者】
【氏名】藤村 優介
(72)【発明者】
【氏名】文野 修至
(72)【発明者】
【氏名】多田 香織
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-70962(JP,A)
【文献】実開平5-40168(JP,U)
【文献】実公平6-28454(JP,Y2)
【文献】実開昭55-63862(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/06
B65D 47/40
B65D 47/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体注出用の部材であって、
ノズル部と、
容器の口部と係合する基部と、
前記容器の口部内に嵌合するため前記基部から延在する中空筒状の袴部と、
を備え、
前記ノズル部は、
前記袴部とは反対側の前記基部の上面から延在するノズル上部であって、前記容器からの内容液を注出する注出口を有する、前記ノズル上部と、
前記基部の下面から延在するノズル下部であって、該ノズル下部は、前記袴部より径方向内側に設けられ、前記容器からの内容液が流入する流入口を有する、前記ノズル下部と、
前記流入口から前記注出口まで前記ノズル下部及び前記ノズル上部を通って形成された内部通路と、
を備え、
前記ノズル下部は、斜面を有する先端部を備え、該斜面に前記流入口が形成され、前記先端部の少なくとも一部分は、前記袴部から突出しており、
前記ノズル下部の前記内部通路内に狭窄部を有し、
前記ノズル下部及び前記袴部は、前記ノズル下部と該ノズル下部に隣接する前記袴部の内壁との間の径方向の間隔が相対的に広い部分と狭い部分とを有するように形成されている、液体注出用の部材。
【請求項2】
前記ノズル下部は、前記基部の下面から垂直に延在する柱状部を有し、該柱状部は、側面と底面とを有し、該底面から前記先端部が延在している、請求項1に記載の液体注出用の部材。
【請求項3】
前記底面は、前記袴部の端縁と同じ高さである、請求項2に記載の液体注出用の部材。
【請求項4】
前記狭窄部は、前記底面と同じ高さの位置から前記柱状部内へと形成されている、請求項2又は3に記載の液体注出用の部材。
【請求項5】
前記側面と前記底面とが交わるエッジ部分は90度の角度をなす角部を形成している、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項6】
前記先端部は、前記径方向の間隔が狭い部分側の側面に軸方向に延びる液滴落下誘導用の凸部を備えている、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項7】
前記凸部は、前記柱状部の径を超えない範囲で径方向に突出する、請求項6に記載の液体注出用の部材。
【請求項8】
前記ノズル下部は、前記先端部まで段差無しに延在している、請求項1に記載の液体注出用の部材。
【請求項9】
前記ノズル下部は、前記袴部の中心から偏倚した前記基部の下面の位置から延在しており、これによって、前記径方向の間隔が広い部分と狭い部分とが形成される、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項10】
前記ノズル上部は、前記ノズル下部と整列するように前記基部の上面の偏倚した位置から延在している、請求項9に記載の液体注出用の部材。
【請求項11】
前記ノズル下部のみが前記袴部の中心から偏倚しており、前記ノズル上部は、前記袴部と同心に延在している、請求項9に記載の液体注出用の部材。
【請求項12】
前記袴部は、前記袴部の外周壁の径方向内側に、前記ノズル下部を部分的に取り囲む部分内周壁をさらに備えており、前記ノズル下部と該ノズル下部に隣接する前記部分内周壁との間で前記径方向の間隔が狭い部分が形成され、前記部分内周壁が形成されていない領域において前記ノズル下部と該ノズル下部に隣接する前記袴部の内壁との間で前記径方向の間隔が広い部分が形成されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項13】
前記ノズル下部は、前記内部通路の外周部の肉厚が相対的に大きい部分と小さい部分とを有し、前記肉厚が大きい部分と前記袴部の内壁との間で前記径方向の間隔が狭い部分が形成され、前記肉厚が小さい部分と前記袴部の内壁との間で前記径方向の間隔が広い部分が形成されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項14】
前記狭窄部から前記注出口までの前記内部通路の長さは、5mm以上である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項15】
前記基部は、前記上面及び前記下面を有する頂上部と、該頂上部から垂れ下がった側面部と、を備え、
前記側面部の内壁には、前記容器の口部の側面外周に亘って形成されたネジと螺合するネジが形成されている、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項16】
前記基部は、前記上面及び前記下面を有する板状部材であり、該板状部材が前記容器の口部の先端と係合することによって、前記中栓の前記容器内へのさらなる進入が係止される、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項17】
少なくとも前記ノズル上部を覆うことにより前記注出口を閉じるためのキャップを備え、
前記キャップの内壁には、ネジが形成されており、
前記ノズル上部の側面外周に亘って前記キャップのネジと螺合するためのネジが形成されている、請求項15に記載の液体注出用の部材。
【請求項18】
少なくとも前記ノズル上部を覆うことにより前記注出口を閉じるためのキャップを備え、
前記キャップの内壁には、前記容器の口部の側面外周に亘って形成されたネジと螺合するネジが形成されている、請求項16に記載の液体注出用の部材。
【請求項19】
少なくとも前記ノズル上部を覆うことにより前記注出口を閉じるための上キャップを備え、
前記基部は、前記容器の口部に嵌合する下キャップであり、
前記上キャップは、前記下キャップと枢動式に開閉可能に連結されている、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項20】
前記上キャップは、閉じられたときに、スナップフィット式に前記下キャップと係合する、請求項19に記載の液体注出用の部材。
【請求項21】
前記キャップは、閉じられたときに前記注出口に挿入される突起部を備えている、請求項17乃至18のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項22】
前記上キャップは、閉じられたときに前記注出口に挿入される突起部を備えている、請求項19又は20に記載の液体注出用の部材。
【請求項23】
前記ノズル上部は、その先端部の外周に亘って液切れ部を備えている、請求項17乃至22のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項24】
前記ノズル下部の前記先端部の前記斜面は、前記広い部分を向いている、請求項1乃至23のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項25】
前記ノズル下部の前記先端部の前記斜面は、前記狭い部分を向いている、請求項1乃至23のいずれか1項に記載の液体注出用の部材。
【請求項26】
請求項1乃至25のいずれか1項に記載の液体注出用の部材が嵌合された、内容液保存用の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体注出用の部材並びに容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器内に入っている薬剤等の液体を患部に注出するため、該容器の口部に嵌合された口栓にノズルを備えたものが使用されている。このようなノズルは、その使用後に、キャップが被せられるが、次回の使用の際にキャップを外したとき、ノズルの内壁面に残留していた液体が、外圧に比べて高くなっている内圧により押し出されて意図しない噴き出しを招くことがあった。
【0003】
かかる課題を解決するため、下記特許文献1に記載の技術が考案されている。特許文献1の
図1に示されるように、当該技術に係るスクイズ容器に嵌合された口栓は、容器体1の口頚部2に内嵌する取り付け用嵌合筒3と、取り付け用嵌合筒3から上方に略垂直に突き出させて設けられた直筒状のノズル5と、該ノズル5を貫通する注出孔4とを備え、このノズル5の下端が斜面イに形成されている。
【0004】
特許文献1に記載の口栓によれば、ノズル5及び注出孔4は、略垂直の細長い形状であるので、液体の注出時に液が泡状に注出孔4の内壁面に付着したとしても、この泡は注出後に注出孔4を通って容器体1内に流入する外気によりノズル5の下端まで追い落とされる。このとき、ノズル5下端まで落下してきた泡は、ノズル5下端が斜面イに形成されているため、容易に容器体1内に滴下し、注出孔4やノズル5の内壁面に付着して残留することがなくなり、これによって、次回注出時にキャップ8を外しても注出孔4から泡状残留液が押し出されることがなくなるものとされている。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術をもってしても、取り付け用嵌合筒3(袴部)の内壁表面や、該袴部3の内壁とノズル5の下端との間に形成されている隙間に液体が残留した場合、残留した当該液体が毛細管現象により注出孔4へと進入する可能性があり、進入した当該液体は、キャップ8を取り外したときに、内圧によって噴き出しするおそれがなおまだ残されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、開口したときの液体の噴き出しをより効果的に防止することを可能とする、液体注出用の部材並び容器を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明の液体注出用の部材は、ノズル部と、容器の口部と係合する基部と、前記容器の口部内に嵌合するため前記基部から延在する中空筒状の袴部と、を備え、前記ノズル部は、前記袴部とは反対側の前記基部の上面から延在するノズル上部であって、前記容器からの内容液を注出する注出口を有する、前記ノズル上部と、前記基部の下面から延在するノズル下部であって、該ノズル下部は、前記袴部より径方向内側に設けられ、前記容器からの内容液が流入する流入口を有する、前記ノズル下部と、前記流入口から前記注出口まで前記ノズル下部及び前記ノズル上部を通って形成された内部通路と、を備え、前記ノズル下部は、斜面を有する先端部を備え、該斜面に前記流入口が形成され、前記先端部の少なくとも一部分は、前記袴部から突出しており、前記ノズル下部の前記内部通路内に狭窄部を有し、前記ノズル下部及び前記袴部は、前記ノズル下部と該ノズル下部に隣接する前記袴部の内壁との間の径方向の間隔が相対的に広い部分と狭い部分とを有するように形成されるように構成したものである。
【0009】
好ましくは、前記ノズル下部は、前記基部の下面から垂直に延在する柱状部を有し、該柱状部は、側面と底面とを有し、該底面から前記先端部が延在している。この場合、より好ましくは、前記底面は、前記袴部の端縁と同じ高さである。
【0010】
前記狭窄部は、より好ましくは、前記底面と同じ高さの位置から前記柱状部内へと形成されている。
より好ましくは、前記側面と前記底面とが交わるエッジ部分は90度の角度をなす角部を形成している。
【0011】
前記先端部は、前記径方向の間隔が狭い部分側の側面に軸方向に延びる液滴落下誘導用の凸部を備えていてもよい。この凸部は、好ましくは、前記柱状部の径を超えない範囲で径方向に突出する。
【0012】
別の好ましい態様のノズル下部は、前記先端部まで段差無しで延在している。
本発明において上記径方向の間隔が広い部分と狭い部分とを形成する構成としては、例えば次の手段(1)から(3)がある。
(1)前記ノズル下部は、前記袴部の中心から偏倚した前記基部の下面の位置から延在しており、これによって、前記径方向の間隔が広い部分と狭い部分とが形成される。このとき、前記ノズル上部は、前記ノズル下部と整列するように前記基部の上面の偏倚した位置から延在していてもよい。或いは、前記ノズル下部のみが前記袴部の中心から偏倚しており、前記ノズル上部は、前記袴部と同心に延在していてもよい。
(2)前記袴部は、前記袴部の外周壁の径方向内側に、前記ノズル下部を部分的に取り囲む部分内周壁をさらに備えており、前記ノズル下部と該ノズル下部に隣接する前記部分内周壁との間で前記径方向の間隔が狭い部分が形成され、前記部分内周壁が形成されていない領域において前記ノズル下部と該ノズル下部に隣接する前記袴部の内壁との間で前記径方向の間隔が広い部分が形成されている。
(3)前記ノズル下部は、前記内部通路の外周部の肉厚が相対的に大きい部分と小さい部分とを有し、前記肉厚が大きい部分と前記袴部の内壁との間で前記径方向の間隔が狭い部分が形成され、前記肉厚が小さい部分と前記袴部の内壁との間で前記径方向の間隔が広い部分が形成されている。
【0013】
好ましくは、前記狭窄部から前記注出口までの前記内部通路の長さは、5mm以上である。
本発明の部材を容器に嵌合する構成に関して、前記基部は、前記上面及び前記下面を有する頂上部と、該頂上部から垂れ下がった側面部と、を備え、前記側面部の内壁には、前記容器の口部の側面外周に亘って形成されたネジと螺合するネジが形成されていてもよい。この態様において、少なくとも前記ノズル上部を覆うことにより前記注出口を閉じるためのキャップを備えていてもよい。この場合、前記キャップの内壁には、ネジが形成されており、前記ノズル上部の側面外周に亘って前記キャップのネジと螺合するためのネジが形成される。
【0014】
本発明の部材を容器に嵌合する別の構成に関して、前記基部は、前記上面及び前記下面を有する板状部材であってもよく、この場合、該板状部材が前記容器の口部の先端と係合することによって、前記中栓の前記容器内へのさらなる進入が係止される。この態様においても、少なくとも前記ノズル上部を覆うことにより前記注出口を閉じるためのキャップを備えていてもよい。この場合、前記キャップの内壁には、前記容器の口部の側面外周に亘って形成されたネジと螺合するネジが形成されている。
【0015】
キャップを備える本発明の部材として、好ましい態様は、少なくとも前記ノズル上部を覆うことにより前記注出口を閉じるための上キャップを備え、前記基部は、前記容器の口部に嵌合する下キャップであり、前記上キャップは、前記下キャップに枢動式に開閉可能に連結されている。好ましい前記上キャップは、閉じられたときに、スナップフィット式に前記下キャップと係合するように構成したものである。
【0016】
前記各態様のキャップ又は上キャップは、より好ましくは、閉じられたときに前記注出口に挿入される突起部を備えている。
上記各態様に係る部材において、好ましい前記ノズル上部は、その先端部の外周に亘って液切れ部を備えている。
【0017】
前記ノズル下部の前記先端部の前記斜面は、前記広い部分を向いていてもよく、或いは、前記狭い部分を向いていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る中栓の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
図1(a)のA-A’線に沿って取られた断面図、(d)は底面図である。
【
図2】
図2は、
図1の中栓に被せるためのキャップの図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
図2(a)のB-B’線に沿って取られた断面図、(d)は底面図である。
【
図3】
図3は、
図1の中栓を容器に嵌合させ、さらに当該中栓を
図2のキャップで閉じたときの組図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
図3(a)のC-C’線に沿って取られた断面図である。
【
図4】
図4は、
図1の中栓の使用時の動作を説明するための図であって、(1)は、容器に液体を入れ、
図3(c)に示されるように当該容器に
図1の中栓を嵌合させ、キャップを被せた状態で横倒しした状態の図、(2)は、状態(1)から正立した状態に戻したときの図、(3)は、状態(2)でキャップを外したときの初期の状態の図、(4)は、状態(3)から短時間が経過したときの図である。
【
図5】
図5は、
図4の状態(2)のD-D’線に沿って取られた図である。
【
図6】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る中栓の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
図6(a)のE-E’線に沿って取られた断面図、(d)は底面図である。
【
図7】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る中栓の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
図7(a)のF-F’線に沿って取られた断面図、(d)は底面図である。
【
図8】
図8は、本発明の第4の実施形態に係る中栓の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
図8(a)のG-G’線に沿って取られた断面図、(d)は底面図である。
【
図9】
図9は、本発明の第5の実施形態に係る中栓の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は
図9(a)のH-H’線に沿って取られた断面図、(d)は
図9(c)の中栓を容器に嵌合させ、キャップを被せたときの断面図、(e)は底面図である。
【
図10】
図10は、本発明の第6の実施形態に係るヒンジ付キャップの開状態の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は底面図、(f)は、
図10(b)のI-I’線に沿って取られた断面図である。
【
図11】
図11は、本発明の第6の実施形態に係るヒンジ付キャップの閉状態の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は底面図、(f)は、
図11(b)のJ-J’線に沿って取られた断面図である。
【
図12】
図12は、本発明の第7の実施形態に係るヒンジ付キャップの開状態の図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は底面図、(f)は、
図12(b)のK-K’線に沿って取られた断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)~(d)には、本発明の第1の実施形態に係る、液体注出用の部材である中栓1が示されている。中栓1は、後述するように、薬液等の内容液を蓄える容器に嵌合され、当該内容液を注出することを可能とする部材である。中栓1は、射出成形により一体の部品として作ることができるが、これに限定されるものではない。
【0020】
図1(c)に示されるように、中栓1は、ノズル部2と、容器(図示せず)の口部と係合する基部3と、容器の口部内に嵌合するため基部3から延在する中空筒状の袴部4と、を備えている。ノズル部2は、袴部4とは反対側の基部3の上面16から延在するノズル上部5(
図1(b))と、基部3の下面17から延在するノズル下部6と、を備えている。ノズル上部5は、容器からの内容液を注出する注出口7を有し、ノズル下部6は、容器からの内容液が流入する流入口8を有しており、流入口8から注出口7までノズル下部6及びノズル上部5を通って貫通する内部通路9が形成されている。
【0021】
図1(c)を更に参照すると、ノズル下部6は、袴部4の径方向内側に設けられており、斜面12を有する先端部11を備え、該斜面12に流入口8が形成されている。ノズル下部6は、基部3の下面17から垂直に延在する柱状部10を有し、該柱状部10は、側面24と底面25とを有し、該側面24と該底面25との間のエッジ部分は90度の角度をなす角部13を形成している。好ましくは、底面25は、袴部4の端縁と同じ高さであり、底面25から先端部11が延在している。この場合、先端部11は、袴部4から突出することになる。また、内部通路9には、通路断面積が他の箇所より小さい狭窄部20が形成されている。狭窄部20は、先端部11に近いより下方の位置に形成されるのが好ましい。より好ましくは、狭窄部20は、底面25と同じ高さの位置から柱状部10内へと形成されている。また、狭窄部20と注出口7との間の内部通路9の長さも可能な限り長い方が好ましく、5mm以上、より好ましくは10mm以上に形成される。
【0022】
図1(d)を参照すると、本実施形態では、ノズル下部6は、袴部4の中心から偏倚した下面17の位置から下方に延在しており、これによって、径方向の間隔が広い部分22と狭い部分23とが形成されている。本実施形態では、
図1(a)に示されるように、ノズル上部5もまた、ノズル下部6と整列するように基部3の上面16の偏倚した位置から延在している。なお、図面では、ノズル下部6の先端部11の斜面12が広い部分22を向くように示されているが、本発明は、この例に限定されるものではなく、斜面12が狭い部分23を始めとして任意の方向に向くように形成してもよい(他の実施形態でも同様)。
【0023】
また、
図1(c)に示されるように、基部3は、上面16及び下面17を有する頂上部14と、該頂上部14から垂れ下がった側面部15と、を備え、側面部15の内壁には、容器の口部の側面外周に亘って形成されたネジと螺合するネジ18が形成されている。さらに、
図1(b)に示されるように、ノズル上部5の側面外周に亘ってネジ19が形成されている。さらにまた、ノズル上部5の先端部外周に亘って液切れ部21が設けられている。
【0024】
図2には、
図1の中栓1のノズル上部5に被せられるキャップ30が示されている。特に
図2(c)を参照すると、キャップ30の内壁には、ネジ31が形成されている。また、キャップ30の天板32の裏面には、突起部33が設けられている。
【0025】
図3には、
図1の中栓1を容器40に嵌合させ、さらに中栓1に
図2のキャップ30を被せた状態が示されている。特に
図3(c)を参照すると、容器40の口部41の側面外周にはネジ42が形成されており、中栓1の袴部4が容器40の口部41の開口部内に嵌合されるように中栓1のネジ18を容器のネジ42と螺合させることによって、中栓1を容器40に嵌合させることが可能となる。
【0026】
また、ノズル上部5のネジ19にキャップ30のネジ31を螺合させることによって、中栓1にキャップ30を装着することが可能となる。このとき、キャップ30の突起部33は、ノズル部2の注出口7に挿入される。これにより、キャップ30を中栓1に装着している間に容器40内の内容液が外部に漏れるおそれはなくなり、また容器内の気密性が維持される。
【0027】
次に、第1の実施形態に係る中栓1の作用を
図4及び
図5を用いて説明する。
図4を参照すると、最初に薬液等の内容液43が入った
図3の容器40に中栓1を嵌合しキャップ30を被せて横倒しした状態(1)が示されている。この横倒しの状態(1)では、内容液43は、流入口8へと流入し、狭窄部20を毛細管現象により通過する。ところが、キャップ30の突起部33により注出口7が塞がっているため、内部通路9内には空気が残存しており、この空気圧のため、狭窄部20まで進んだ内容液44は、狭窄部20及び流入口8付近の内部通路内に留まることになる。
【0028】
次に、容器を横倒しした状態(1)から正立させた状態(2)にすると、横倒しした状態(1)のときに中栓1付近に集まっていた内容液は、自重によって落下するが、ある程度の量の内容液が表面張力によって中栓1の内壁に張り付いている。このとき、
図5を参照すると、ノズル下部6と袴部4の内壁との間に溜まった内容液のうち径方向の間隔が広い部分22に溜まった内容液は、毛細管力により狭い部分23へと移動していく(
図5の矢印参照)。再び
図4を参照すると、狭い部分23へと移動して溜まった内容液45は自重により耐えられなくなり落下していくことが理解できる。ここで、流入口8が形成された先端部11は、袴部4の端縁よりも下方に突出し、さらに90度の角度をなす角部13が形成されているので、毛細管力により流入口8付近に集まる内容液を可能な限り減少させることができる。
【0029】
引き続き
図4を参照して、状態(2)の容器からキャップ30を取り外した状態(3)にすると、注出口7が解放される。このため、容器内部の空気の膨張力の捌け口が生じ、容器内圧が外気圧と等しくなろうとする作用で、狭窄部20に溜まっていた内容液が押し出され、状態(3)の46で示されるように内部通路9を通って上方に移動していく。
【0030】
状態(3)から短時間経過した状態(4)では、押し出された内容液は、47に示されるように、長い内部通路9を通過するうちに注出口7に至る前に、はじけ、容器内の空気が外気と連通して常圧に戻る。ここで、径方向の間隔が狭い部分23に溜まっていた内容液は自重により落下しており、たとえそれが幾分残留していたとしても、流入口8が形成された先端部11が袴部4の端縁よりも下方に突出し、さらに90度の角度をなす角部13が形成されているので、キャップ30取り外し時に、残留液が流入口8付近から減少されており、これによって、キャップ取り外し時に残留液の噴き出しをより効果的に防止することができる。
【0031】
以上のように本実施形態では、キャップ30を取り外したときの内容液の噴き出しを未然に防止することが可能となる。
なお、容器40に入れられる内容液としては、歯科用ボンディング材等の歯科用接着材、歯科用プライマー等の歯科用前処理剤、即時重合レジンや裏装材等の義歯床用材料、歯科用滑沢剤、歯科用エッチング材、歯科用清掃材、歯科用薬剤をはじめとする歯科用材料や、医療用の接着剤、薬剤や工業用の接着剤、薬剤があるが、本発明はこれに限定されるものではない。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、ノズル部2全体を、基部3及び袴部4の中心から偏倚させることによって径方向の間隔が広い部分22と狭い部分23とを形成していた。本発明は、この例に限定されず、本発明の第2の実施形態は、別の手段により径方向の間隔が広い部分と狭い部分とを形成するものである。
【0032】
図6には、本発明の第2の実施形態に係る中栓1bが示されている。
図6では、第1の実施形態と同様の構成要件には参照番号を付さないか或いは同じ参照番号にbを付した参照番号を用いて詳細な説明を省略する。
【0033】
図6(a)、(b)、(c)、(d)に示されるように、第2の実施形態のノズル部2bの全体は、基部3bと同心に形成されている。すなわち、ノズル上部5b及びノズル下部6bは、袴部4bと同心に形成されており、第1の実施形態のように偏倚されていない。
【0034】
しかし、
図6(c)、(d)に示されるように、袴部4bは、袴部4bの外周壁の径方向内側に、ノズル下部6bを部分的に取り囲む部分内周壁50をさらに備えている。これによって、ノズル下部6bと該ノズル下部6bに隣接する部分内周壁50との間で径方向の間隔が狭い部分23bが形成され、部分内周壁50が形成されていない領域においてノズル下部6bと該ノズル下部6bに隣接する袴部4bの内壁との間で径方向の間隔が広い部分22bが形成される。
【0035】
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、
図4の状態(2)において時間と共に狭い部分23に移動して溜まった内容液45が自重により耐えられなくなり落下していく第1の実施形態の作用をさらに改善するための手段を備える。
【0036】
図7には、第3の実施形態に係る中栓1cが示されている。
図7では、第1の実施形態と同様の構成要件には参照番号を付さないか或いは同じ参照番号にcを付した参照番号を用いて詳細な説明を省略する。
【0037】
図7(c)、(d)に示されるように、先端部11cは、径方向の間隔が狭い部分23c側の側面に軸方向に延びる液滴落下誘導用の凸部51を備えている。凸部51は、柱状部10cの径を超えない範囲で径方向に突出する。
【0038】
第3の実施形態によれば、
図4の状態(2)及び
図5に示されるように、容器40を正立させたときに、時間と共に狭い部分23cに移動して溜まった内容液は自重により耐えられなくなり落下していくが、凸部51により液滴の落下が誘導されるため、より効果的に残留液を減少させることが可能となる。
【0039】
図7では、第1の実施形態に液滴落下誘導用の凸部51を追加した例を示したが、前述した第2の実施形態や、後述する第4から第6の実施形態などにも適用可能である。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、ノズル部2全体を、基部3及び袴部4の中心から偏倚させることによって径方向の間隔が広い部分22と狭い部分23とを形成していた。本発明の第4の実施形態は、第1の実施形態の変形例を示すものである。
【0040】
図8には、本発明の第4の実施形態に係る中栓1dが示されている。
図8では、第1の実施形態と同様の構成要件には参照番号を付さないか或いは同じ参照番号にdを付した参照番号を用いて詳細な説明を省略する。
【0041】
図8(a)、(b)、(c)に示されるように、第4の実施形態のノズル上部5dは、基部3d及び袴部4dと同心に形成されている。
しかし、
図8(c)、(d)に示されるように、ノズル下部6dは、第1の実施形態と同様に、袴部4dの中心から偏倚した基部3dの下面17dの位置から延在しており、これによって、ノズル下部6dと該ノズル下部6dに隣接する袴部4dの内壁との間で、径方向の間隔が広い部分22d及び狭い部分23dとが形成されている。
【0042】
このように、第4の実施形態では、ノズル上部5dとノズル下部6dとが整列していないので、
図8(c)に示されるように、内部通路9dはノズル下部6d内で折れ曲がった部分を有している。第4の実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる他、ノズル上部5dが中栓1dの中心に位置しているためキャップも容器と同じ軸心とすることができる。
(第5の実施形態)
第1及び第4の実施形態では、少なくともノズル下部を袴部の中心から偏倚させることによって、第2の実施形態では、部分内周壁50を設けることによって径方向の間隔が広い部分と狭い部分とを形成していた。本発明は、これらの例に限定されず、本発明の第5の実施形態は、さらに別の手段により径方向の間隔が広い部分と狭い部分とを形成するものである。また、第5の実施形態では、キャップの形態も異なる例が提供される。
【0043】
図9には、本発明の第5の実施形態に係る中栓1eが示されている。
図9では、第1の実施形態と同様の構成要件には参照番号を付さないか或いは同じ参照番号にeを付した参照番号を用いて詳細な説明を省略する。
【0044】
図9(a)~(d)に示されるように、第5の実施形態のノズル部2eの全体は、基部3eと実質的に同心に形成されている。すなわち、ノズル上部5e及びノズル下部6eの先端部11eは、袴部4eと同心に形成されており、第1の実施形態のように偏倚されていない。
【0045】
しかし、
図9(c)~(e)に示されるように、ノズル下部6eは、内部通路9eの外周部(柱状部10e)の肉厚が相対的に大きい部分52と小さい部分53とを有し、肉厚が大きい部分52と袴部4eの内壁との間で径方向の間隔が狭い部分23eが形成され、肉厚が小さい部分53と袴部4eの内壁との間で径方向の間隔が広い部分22eが形成されている。
【0046】
第5の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
さらに、第5の実施形態に係る中栓1eの基部3eは、
図9(b)、(c)に示されるように、上面16e及び下面17eを有する板状部材14eであり、
図9(d)に示されるように、板状部材14eが容器40の口部41の先端と係合することによって、中栓1eの容器40内へのさらなる進入を係止することができる。
【0047】
第5の実施形態のノズル上部5eには、キャップのネジと螺合するためのネジが形成されておらず、
図2に示されたキャップ30とは異なるキャップ30e(
図9(d))が用意される。キャップ30eは、その内壁にネジ54が形成されており、このネジ54を、容器40の口部41の側面外周に亘って形成されたネジ42と螺合させることによって、キャップ30eを、中栓1eが嵌合された容器40に装着することができる。このとき、キャップ30eの突起部33eをノズルの注出口7eに嵌合させることができる。
【0048】
第5の実施形態の中栓1eの嵌合構造及びキャップ30eの構成は、上記した各実施形態に、構造上可能である範囲内において適用することができる。例えばノズル上部が袴部の中心から偏倚していない実施形態の場合、
図9(d)に示す嵌合構造及びキャップ30eを容易に適用することができる。
(第6の実施形態)
本発明の各実施形態の中栓で用いられるキャップとして、
図2に示すキャップ30と、
図9(d)に示すキャップ30eとが説明された。第6の実施形態は、これらのキャップとは異なる態様のキャップを提供するものである。
【0049】
図10には、本発明の第6の実施形態に係る、ヒンジキャップ1fを開いた状態が示され、
図11には、ヒンジキャップ1fを閉じた状態が示されている。
図10、特に
図10(c)、(f)に示されるように、ヒンジキャップ1fの下キャップ3fは、ヒンジ支持部64と、該ヒンジ支持部64と対向する側に形成された係止部65とを有する。ヒンジ支持部64には、ヒンジ部61f及びスプリング部69を介して上キャップ60が枢動可能に連結されている。上キャップ60は、その上部に、支点68の周りに弾性的に枢動するレバー62を備えており、該レバー62の先端部には、フック部63が形成されている。また、上キャップ60の天板の裏面には、
図10(a)、(f)に示されるように、突起部66が形成され、さらに該突起部66の周りにはガード67が形成されている。
【0050】
上キャップ60をノズル上部5fに向けて枢動させると、
図11(b)~(d)、(f)に示されるように、上キャップ60の端縁と下キャップ3fの端縁とが密着係合して、ヒンジキャップ1fが閉じられる。このとき、レバー62のフック部63が、下キャップ3fの係止部65とスナップフィット式に係合することによって、上キャップ60が不用意に開けられないようにロックされる。上キャップ60を開ける際には、レバー62の上部(指かけ部側)を軸芯側に押すことによってフック部63と係止部65との間の係合が容易に解放され、上キャップ60を開放することが可能となる。また、上キャップ60を閉じたとき、
図11(f)に示されるように、突起部66がノズル上部5fの注出口7fに挿入される。これにより、上キャップ60を閉じている間に容器内の内容液が外部に漏れるおそれはなくなり、また容器内の気密性が維持される。また、ノズル上部には液切れ部21fが形成されている。なお、
図10(a)及び
図10(f)に示されるように、上キャップ60には、肉厚をより小さくした部分、すなわち肉盗み部70fが形成されている。
【0051】
第6の実施形態のノズル部の構成は、第1の実施形態を例にしているが、第2から第4の実施形態のいずれかのノズル部の構造を第6の実施形態に適用することも可能である。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、第6の実施形態に係るヒンジ式キャップの変形例を提供するものである。第6の実施形態と同様の構成要件には同じ参照番号を付し、第6の実施形態と対応する構成要件には、同じ参照番号に符号gを付して、異なる点のみ詳細に説明する。
【0052】
図12には、本発明の第7の実施形態に係る、ヒンジキャップ1gを開いた状態が示されている。
図12(a)に示されるように、第7の実施形態のヒンジ部61gは、第6の実施形態のヒンジ部61fよりも幅広に構成されており、ヒンジ部の強度が高められている。また、
図12(a)、(f)に示されるように、上キャップ60の肉盗み部70gは、第6の実施形態の肉盗み部70fよりも大きく形成されると共に、下キャップ3gにおいても肉厚をより小さくした部分、すなわち肉盗み部71gが形成されている。これによりヒンジ部61gを大きく形成したことによる重量の増加分を抑えることが可能となる。
【0053】
さらに、第6の実施形態のノズル下部6fの先端部11fは、第1の実施形態と同様に、柱状部10fの底面25から延在しており、角部13が形成されている。これに対して第7の実施形態のノズル下部6gは、先端部11gまで段差がなく延在している。すなわち、第7の実施形態では、柱状部10fの底面25や角部13に対応する構成が形成されていない(特徴1)。なお、第7の実施形態のノズル下部6gは、下面から先端部11gに至る部分の側面において、他の実施形態に係る柱状部とは異なる形状を有していてもよい。
【0054】
さらにまた、第6の実施形態の先端部11fの斜面12fは、広い部分22fに向いているが、第7の実施形態の先端部11gの斜面12gは、狭い部分23gに向いている(特徴2)。
【0055】
以上が本発明の各実施形態であるが、本発明は、上記例に限定されず、任意好適に変更可能である。1つの実施形態の特徴を他の実施形態に、構造上可能である限りにおいて、適用することが可能である。例えば、第7の実施形態のノズル構造に関する上記特徴1及び2のうち少なくともいずれかを第1から第6の実施形態に適用することも可能である。また、第7の実施形態において、上記特徴1及び2のいずれか一方が適用された形態も考えられ得る。
【符号の説明】
【0056】
1,1b、1c、1d、1e 中栓
1f、1g ヒンジキャップ
2,2b,2e ノズル部
3、3b、3d、3e 基部
3f、3g 下キャップ
4、4b、4d、4e、4f、4g 袴部
5、5b、5d、5e、5f、5g ノズル上部
6、6b、6d、6e、6f、6g ノズル下部
7、7e、7f、7g 注出口
8 流入口
9、9e、9d 内部通路
10、10c、10e、10f 柱状部
11、11c、11d、11e、11f、11g 先端部
12,12f、12g 斜面
13 角部
14 頂上部
14e 板状部材
15 側面部
16、16e 上面
17、17e 下面
18 ネジ(中栓)
19 ネジ(ノズル上部)
20、20c 狭窄部
21、21f、21g 液切れ部
22、22b、22c、22d、22e、22f、22g 広い部分
23、23b、23c、23d、23e、23f、23g 狭い部分
24 側面
25 底面
30、30e キャップ
31 ネジ(キャップ)
32 天板
33、33e 突起部
40 容器
41 口部(容器)
42 ネジ(容器)
43 内容液(容器内)
44 内容液(狭窄部)
45 内容液(狭い部分)
46 内用液(内部通路)
47 はじけた内容液
50 部分内周壁
51 凸部
52 肉厚が相対的に大きい部分
53 肉厚が相対的に小さい部分
54 ネジ(キャップ内壁)
60 上キャップ
61f、61g ヒンジ部
62 レバー
63 フック部
64 ヒンジ支持部
65 係止部
66 突起部
67 ガード
68 支点
69 スプリング部
70f、70g、71g 肉盗み部