(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-02
(45)【発行日】2022-05-13
(54)【発明の名称】電動インパクト工具
(51)【国際特許分類】
B25D 17/26 20060101AFI20220506BHJP
F16J 15/04 20060101ALI20220506BHJP
【FI】
B25D17/26
F16J15/04 Z
(21)【出願番号】P 2016242542
(22)【出願日】2016-12-14
【審査請求日】2019-11-26
(31)【優先権主張番号】201510959419.4
(32)【優先日】2015-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516376651
【氏名又は名称】博世電動工具(中国)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【氏名又は名称】高橋 始
(72)【発明者】
【氏名】ソン,チュンレイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ホン
【審査官】中里 翔平
(56)【参考文献】
【文献】実開昭55-099701(JP,U)
【文献】特開平06-142501(JP,A)
【文献】特開2008-284655(JP,A)
【文献】特開2004-351595(JP,A)
【文献】特開2002-127044(JP,A)
【文献】特開2006-130593(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0301746(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102012203901(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25D 1/00-17/32
B25F 5/00- 5/02
F16J 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
潤滑油を内蔵するギヤケースと、インパクトケースと、前記ギヤケースと前記インパクトケースの間に置かれる密封通気装置(100)と、を備える電動インパクト工具であって、
前記密封通気装置(100)は、
密封面及び非密封面を有し、前記密封面は、密封部分を密封される箇所に装着する際に密封を提供するのに用いられ、前記非密封面は、前記密封面によって隔離された少なくとも二つの表面を含み、前記少なくとも二つの表面は、互いに通気すべき二つの空間に対応する密封部分(110)と、
前記密封部分(110)の少なくとも一つの
前記非密封面から
前記ギヤケース側に向けて延出する通気ガイド部分(120)と、
前記密封部分(110)を貫通し、かつ二つの開口(131、132)がそれぞれ前記互いに通気すべき二つの空間に連通し、少なくとも一つの開口(131)が前記通気ガイド部分(120)に位置しかつ前記密封部分(110)から離れる通気孔(130)と、を備え、
前記密封部分(110)は、中間孔を有する閉ループの形態を呈しており、前記密封面は、それぞれ前記密封される箇所に嵌められる前記閉ループの内周面(111b)及び外周面(111a)であり、前記非密封面は前記閉ループの側面(112a)であり、
前記通気ガイド部分(120)は前記内周面と前記外周面の間に配置さ
れ、
前記閉ループの外周面(111a)が前記ギヤケース及び/又は前記インパクトケースの内面に嵌められ、前記閉ループの内周面(111b)が前記ギヤケース及び/又は前記インパクトケースの内面と空気通路(11)を形成するインパクトパイプの外面に嵌められることを特徴とする
電動インパクト工具。
【請求項2】
少なくとも一つの前記通気孔が前記通気ガイド部分(120)を通過する請求項1に記載の
電動インパクト工具。
【請求項3】
前記通気ガイド部分(120)は、前記閉ループの一つの側面に位置し、かつ当該一つの側面から延びる請求項1に記載の
電動インパクト工具。
【請求項4】
前記通気ガイド部分(120)は、前記密封部分(110)を貫通し、かつ前記閉ループの二つの側面から延出し、前記通気孔(130)の二つの開口はいずれも前記通気ガイド部分(120)に位置する請求項1に記載の
電動インパクト工具。
【請求項5】
前記電動インパクト工具は、電動ハンマー又は電動ブレーカーである請求項1から4までのいずれか一項に記載の電動インパクト工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造を密封する技術分野に関する。さらに具体的には、本発明は、密封装置に関し、さらにそれを含む設備に関する。
【背景技術】
【0002】
密封材は、通常、隣接する構造間からの流体又は固体微粒子の漏れや外界の不純物例えば、粉塵及び水分などが機械設備内部の部品への侵入を防止するために用いられる。例えば、孔の密封、防塵密封などに用いられる。材料としては、ゴム、プラスチックなどよく見られる各種の材料を使用できる。
【0003】
図1は、従来技術の電動インパクト工具の一部断面図である。
【0004】
図1に示したように、該電動インパクト工具は、互いに通気すべきギヤケース1及びインパクトケース2を有する。ギヤケース1には、変速歯車装置3が設けられ、リンク4を介してピストン5に接続される。インパクトケース2には、インパクトパイプ6及びバイト保持パイプ7が設けられ、ピストン5及びインパクトハンマー8は、インパクトパイプ6内に設けられ、ピントル9及びバイト10はバイト保持パイプ7に設けられる。ギヤケース1及び/又はインパクトケース2とインパクトパイプ6との間には、空気通路11が形成され、インパクト作業時に、ギヤケース1とインパクトケース2との間の空気交換を実現する。該電動インパクト工具が作業する際に、モーターは変速歯車装置3を駆動し、リンク4を介してピストン5に往復移動を伝達し、ピストン5は、キャビティ12内の空気を圧縮してインパクトハンマー8に対するインパクトを実現し、インパクトハンマー8がさらにピントル9及びピントル内に取付られるバイト10に対してインパクトを与える。
【発明の概要】
【0005】
ギヤケース1とインパクトケース2との間に空気通路11が設けられているので、潤滑油は、空気通路11を介してギヤケース1からインパクトケース2へと流れやすい。インパクト過程において、ピントル9の往復運動が非常に頻繁であるので、その上のシールリング14が迅速に磨耗された結果、潤滑油が工具外部に迅速に漏れてしまう。ギヤケース1内の潤滑油の欠如により、その中の変速歯車装置3の磨耗を加速し、リンク4が短時間内に溶断されかつシールリング13の磨耗も加速し、最終的には電動工具が壊れてしまう。
【0006】
ギヤケース1とインパクトケース2との間には、空気通路11を介して空気交換する必要があるので、空気通路11における潤滑油漏れという問題を解決する際に、従来技術の密封装置は要求を満たすことができない。他の分野の他の設備のガス通路にも類似する問題があることが免れないと考えられる。
【0007】
本発明は、潤滑油漏れを改善するとともに、換気を提供できる密封装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明の目的は、このような密封装置を有する設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を実現するために、本発明の第一方面は密封通気装置を提供している。前記密封通気装置は、密封面及び非密封面を有し、前記密封面は、密封部分を密封される箇所に装着する際に密封を提供するのに用いられ、前記非密封面は、前記密封面によって隔離された少なくとも二つの表面を含み、前記少なくとも二つの表面は、互いに通気すべき二つの空間に対応する密封部分と、
前記密封部分の少なくとも一つの非密封面から延出する通気ガイド部分と、
前記密封通気装置を貫通し、かつ二つの開口がそれぞれ前記互いに通気すべき二つの空間に連通し、少なくとも一つの開口が前記通気ガイド部分に位置しかつ前記密封部分から離れる通気孔とを備える。
【0010】
選択的には、前記密封通気装置において、少なくとも一つの前記通気孔が前記通気ガイド部分を通過する。
【0011】
選択的には、前記密封通気装置において、前記密封部分は、閉ループの形態を呈しており、前記密封面は、前記閉ループの内周面及び外周面であり、前記非密封面は前記閉ループの側面である。
【0012】
選択的には、前記密封通気装置において、前記通気ガイド部分は、前記閉ループの一つの側面に位置し、かつ当該一つの側面から延びる。
【0013】
選択的には、前記密封通気装置において、前記通気ガイド部分は、前記密封部分を貫通し、かつ前記閉ループの二つの側面から延出し、前記通気孔の二つの開口はいずれも前記通気ガイド部分に位置する。
【0014】
本発明の目的を実現するために、本発明の第二形態は、密封装置を有する設備を提供する。前記密封装置は前記第一方面のいずれか1項に記載の密封通気装置である。
【0015】
選択的には、前記設備は電動インパクト工具であり、前記電動インパクト工具は、互いに通気すべきギヤケース及びインパクトケースを有し、前記ギヤケースには、潤滑油が内蔵され、前記密封通気装置は、ギヤケースとインパクトケースの間に置かれ、かつギヤケース側に向けて延びて前記通気ガイド部分を形成する。
【0016】
選択的には、前記設備において、前記密封部分の密封面は、それぞれ前記ギヤケース及び/又は前記インパクトケースの内面と、前記インパクトパイプの外面に緊密に嵌められる。
【0017】
選択的には、前記設備において、前記密封部分は、前記ギヤケースの端面と前記インパクトケースの端面との間に挟持され、かつ前記密封部分の密封面は、それぞれ前記インパクトパイプの外面と、前記ギヤケースの端面及び前記インパクトケースの端面に緊密に嵌められる。
【0018】
選択的には、前記設備において、前記電動インパクト工具は、電動ハンマー又は電動ブレーカーである。
【0019】
附図を参照すると、本発明の開示内容がさらに明確になる。ただし、これらの図面は、説明という目的に用いられるものであり、本発明の権利範囲を限定するためのものではないと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】従来技術の電動インパクト工具の一部断面図である。
【
図2】本発明の一つの実施形態に係る密封通気装置の斜視模示図である。
【
図3】
図2の密封通気装置のもう一つの角度からの斜視模示図である。
【
図4】
図2の密封通気装置を電動インパクト工具内に装着した際の模示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳しく説明する。各図面には、同じ図面符号は同一又は相応する技術的特徴を示す。
【0022】
図2は本発明の一つの実施形態の密封通気装置に係る斜視模示図である。
図3は
図2の密封通気装置の他の角度からの斜視模示図である。このような密封通気装置は、
図1に示す電動インパクト工具に適用し良い密封通気作用を果たすことに相応しい。
【0023】
図面に示したように、本実施形態の密封通気装置100は、密封部分110、通気ガイド部分120及び通気孔130を含む。密封部分110及び通気ガイド部分120は一体成型、又は、それぞれ独立に製造してから組み立てることもできることが分かる。通気孔130は、該密封通気装置を貫通する。
【0024】
図示例では、該密封部分110は円形の閉ループの形態を呈しており、外周面111a、内周面111b及び側面112a、112bを有する。それを
図1に示した電動インパクト工具に装着した際に、該閉ループの外周面111a及び内周面111bは密封面として使用でき、それぞれギヤケース1及び/又はインパクトケース2の内面とインパクトパイプの外面に緊密に嵌められ、ギヤケース内の潤滑油のインパクトケースへの漏れを阻止する。このとき、閉ループの側面112a、112bは非密封面として使用され、密封面により隔離される。つまり、本発明の密封通気装置では、密封面(例えば外周面111a及び内周面111b)は、密封部分110を密封される箇所(例えば電動インパクト工具の空気通路)に装着する際に密封を提供し、潤滑油などの望ましくない流れ又は漏れを防止するために用いられる。一方、本発明の非密封面は、二つ(又はそれ以上)の密封面によって隔離される表面を含み、該二つの表面は二つの互いに通気すべき空間に対応する。
【0025】
本実施形態に係る密封部分110は、その密封しようとする箇所(つまり
図1に示す電動インパクト工具の空気通路)の環状という形状及び構造的特徴を考慮した上、図面に示す円形の閉ループの形態を採用した。当業者は、異なる設備では、異なる形状及び構造の密封される箇所を採用する際に、密封部分としては、それに応じて他の形状、例えば楕円形、三角形、多角形又は不規則形状などの非円形の閉ループを採用できると、理解すべき。又は、例えば密封される通気のための空気通路が非環状である場合、非閉ループの形態も採用でき、例えば中間孔を有しない円形、三角形、多角形、不規則形状などが挙げられるが、この限りではないということが理解すべき。図中の閉ループ自体の横断面形状は四角形である。該横断面形状も必要に応じて円形、楕円形、多角形、不規則形状又は他の好適な形状にすることができると理解すべき。これらはすべて本発明の範囲内である。
【0026】
図面に示す具体的な実施形態では、通気ガイド部分120は、側面112a(密封通気装置100の一つの非密封面)から延出したまっすぐな柱状部分であり、その中にまっすぐな通気孔が延びている。図面では、通気ガイド部分120の数は3つである。無論、当業者は、本発明の示唆に基づき、他の数の通気ガイド部分、例えば1つ、2つ又は複数にしてもいい。又は、通気ガイド部分120を湾曲などの非直線形状にすることができる。一方、当業者は側面112bにも通気ガイド部分を延設し、つまり側面112a、112bの両方に通気ガイド部分を延出することも想到できる。通気ガイド部分は、密封部分110に一体成形又は他の方式で密封部分に組み立てることができる。他の例では、通気ガイド部分を別の部材として独立して製造してから、それを密封部分110の非密封面における孔に密接に嵌めて密封部分110を貫通して形成することもできる。このように、本発明によれば、通気ガイド部分120は各種の方式で密封部分110の非密封面から延出することができる。その目的は、後述する通気孔130により密封隔離される空間に空気交換を提供するとともに、潤滑油の通過を防止することである。通気ガイド部分120の具体的な形状は図面の実施形態の制限を受けることはない。
【0027】
通気孔130は、密封通気装置100を貫通する。図示の実施形態では、通気孔130は、通気ガイド部分120を貫通し且つ密封部分110を貫通する。各通気ガイド部分には、複数の通気孔が通過するように構成することができる。例えば図示の2個又は4個に限られない。無論、通気ガイド部分に一つの通気孔のみ通過するように形成することもできる。各通気ガイド部分には、異なる数の通気孔を有することができる。通気孔の形状も図示の円形に限らない。各通気孔130の一つの開口131は、密封部分110から離れる通気ガイド部分120の片端にあり、もう一つの開口132は、通気ガイド部分120から背離する密封部分110の他方の側面112b、つまり密封通気装置100の他方の非密封面にあります。各通気孔130の二つの開口131、132はそれぞれ密封面の異なる側にあるか、又は各通気孔130の二つの開口131、132はそれぞれ二つの互いに通気すべき空間に連通される。本実施形態では、つまりギヤケース内の空間及びインパクトケース内の空間である。密封通気装置100の両側にともに通気ガイド部分が設けられる場合、通気孔の二つの開口を二つの通気ガイド部分にそれぞれ設けることもできれば、そのうち一つだけの開口をガイド部分に設け、かつ密封部分から離れるようにすることもできる。
【0028】
つまり、本発明の密封通気装置を加えることにより、ギヤケース1内の潤滑油は、空気通路11を通してインパクトケース2に流れにくくなる結果、潤滑油は、工具外部に漏れにくくなる。上記改良を経た後、変速歯車装置3の磨耗、リンク4の熔断、ピストン5におけるシールリング13の磨耗はいずれも改善され、工具の寿命が大幅に増加する。
【0029】
図4は、
図2の密封通気装置を電動インパクト工具に装着した際の模示図である。
【0030】
図4には電動インパクト工具の若干部品のみが示されており、具体的には、
図1に類似するギヤケース1、インパクトケース2、変速歯車装置3及び装着済みの本発明に係る密封通気装置100が示され、ギヤケースとインパクトケースとの間には互いに通気する必要がある。
図1を参照すれば分かりやすいように、インパクトケース2とインパクトパイプの間に空気通路が形成される。
図4には、密封通気装置100を該空気通路、つまりギヤケースとインパクトケースの間に設けることができる。ギヤケース側に向けて通気ガイド部分が延出され、密封部分110の密封面(つまり外周面111aと内周面111b)は、それぞれインパクトケースの内面及びインパクトパイプの外面に緊密に嵌められる。作業員が電動インパクト工具を縦方向で下に向けて使用するか水平に使用する際に、通気孔の通気ガイド部分における開口は潤滑油の表面より高いので、潤滑油は通気孔を通してインパクトケース内に流れにくい。同時に、通気孔は、ギヤケースとインパクトケースの間の空気交換を確保できるので、電動インパクト工具の機能を確保する。このように、ギヤケース内の潤滑油は、容易に密封構造を通してインパクトケース内に流れることができないため、潤滑油が電動インパクト工具から漏れにくくなることが分かる。このように、変速歯車装置の磨耗、ピストン上のシールリングの磨耗及び他の関連部品の劣化はいずれも改良され、さらに工具の寿命を大幅に増加できる。
【0031】
同じように、改良型の電動インパクト工具では、ギヤケースが長く延びるようにすることにより、ギヤケースとインパクトパイプの間に空気通路を形成する可能性がある。この場合、密封通気装置100は、ギヤケースとインパクトパイプの間の空気通路に設けることができる。つまり、密封通気装置の密封面(つまり、外周面111a及び内周面111b)は、それぞれギヤケースの内面及びインパクトパイプの外面と緊密に嵌められる。同様に、このような設計も前段落に記載の有利な効果を奏し得る。
【0032】
他の実施形態では、他の態様で密封通気装置100を
図1に示す電動インパクト工具に配置することができる。具体的には、密封部分110はそれぞれインパクトパイプ8の外面及びインパクトケースの端面2a、ギヤケースの端面2bと密接に嵌められる。この場合、
図2及び3に示すように、通気ガイド部分130を、密封部分110の内周面111bに近く、外周面111aから離れるように構成することが好ましい。この場合、インパクトケースの端面2a及びギヤケースの端面2bが密封部分を挟持し、密封部分110の側面112bはインパクトケースの端面に密接に嵌められ、側面112aはギヤケースの端面に密接に嵌められ、内周面111bはインパクトパイプの外面に密接に嵌められるので、潤滑油の流動を防止しつつも、空気交換が依然として許される。この場合、密封部分110の密封面は、それぞれインパクトパイプの外面及びインパクトケースの端面に密接に嵌められる表面部分を指すと理解すべき。同様に、このような設計も前段落に記載の有利な効果を奏し得る。
【0033】
本発明の上記示唆に基づき、当業者はこのような密封通気装置を他の必要な設備に適用することにより、気体(空気に限らず)交換が許される状況で液体(潤滑油に限らず)に対する密封作用を実現することを想到できる。
【0034】
本発明の技術範囲は上記説明に記載の内容に限らず、当業者は本発明の技術的思想を逸脱しない前提で、上記実施形態について多種の変形及び修正を行うことができる。これらの変形及び修正はいずれも本発明の範囲内にあるべきである。
【符号の説明】
【0035】
1 ピストンポンプ
2 ポンプピストン
28 リングピストン(第2のピストン)
30 皿ばねアッセンブリ(弾性要素)
32 距離制限部