IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社 MTGの特許一覧

<>
  • 特許-シャワーヘッド 図1
  • 特許-シャワーヘッド 図2
  • 特許-シャワーヘッド 図3
  • 特許-シャワーヘッド 図4
  • 特許-シャワーヘッド 図5
  • 特許-シャワーヘッド 図6
  • 特許-シャワーヘッド 図7
  • 特許-シャワーヘッド 図8
  • 特許-シャワーヘッド 図9
  • 特許-シャワーヘッド 図10
  • 特許-シャワーヘッド 図11
  • 特許-シャワーヘッド 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-02
(45)【発行日】2022-05-13
(54)【発明の名称】シャワーヘッド
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20220506BHJP
   A47K 3/28 20060101ALI20220506BHJP
   A61H 9/00 20060101ALN20220506BHJP
【FI】
A61H15/00 320A
A61H15/00 310C
A47K3/28
A61H9/00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018123791
(22)【出願日】2018-06-29
(65)【公開番号】P2020000564
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】599083411
【氏名又は名称】株式会社 MTG
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】松下 剛
【審査官】関本 達基
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開実用新案第20-2008-0005894(KR,U)
【文献】登録実用新案第3037825(JP,U)
【文献】登録実用新案第3200019(JP,U)
【文献】特開2014-168642(JP,A)
【文献】登録実用新案第3154334(JP,U)
【文献】登録実用新案第3204945(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0098512(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
A47K 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸を中心に回転されるマッサージ用の回転体を外側面に設けたシャワーヘッドであって、
前記外側面は散水孔が設けられた面板であり、
前記軸は先端側が広がる方向に傾斜する対をなして各軸は前記面板から突出して位置しており、前記各軸に前記回転体をその全体が前記面板から突出した状態で支持し、
前記散水孔は、前記回転体の位置を避けて配置されているシャワーヘッド
【請求項2】
前記回転体を面板の外周部に設けた請求項1に記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
前記回転体を四角形の頂点に位置する4箇所に設けた請求項に記載のシャワーヘッド。
【請求項4】
回転体は球状である請求項に記載のシャワーヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワー機能に加えてマッサージにも用いることができるシャワーヘッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のシャワーヘッドとして、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1のシャワーヘッドは、散水の際の給水の圧力によって回転フィンを回転させ、その回転フィンの回転力を振動に変換して、振動によるマッサージ機能を得られるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-75070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、特許文献1のシャワーヘッドにおいては、回転フィンやその回転フィンの回転を振動に変換する変換機構などの各種の可動部品が必要になって、構成が複雑になり、故障のおそれもある。
【0005】
また、マッサージ作用が給水圧に基づく振動に依存するため、振動付与部分を身体表面部に強く押し当てると、振動が阻止されて、マッサージが不可能になるおそれがある。
本発明は、有効なマッサージ機能を有するにもかかわらず、構成を簡素化できるシャワーヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明のシャワーヘッドは、軸を中心に回転されるマッサージ用の回転体を外側面に設けたことを特徴とする。
以上のように構成されたシャワーヘッドにおいては、複雑な可動機構が不要になって、構成を簡素化できる。シャワーヘッドの使用に際しては、回転体を身体表面部に当てて、身体表面部を押圧したり、回転体を身体表面部上において回転移動させたりすることにより、その回転体によって身体表面部を指圧的にマッサージしたり、揉みほぐすようにマッサージしたりすることが可能になり、有効なマッサージ効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0007】
以上のように、本発明によれば、マッサージ用の回転体をシャワーヘッドの外側面に軸によって支持しているため、有効なマッサージ効果を得ることができるにもかかわらず、構成を簡素化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態のシャワーヘッドを示す斜視図。
図2】同じく分解斜視図。
図3】同じく一部破断背面図。
図4】面板の正面図。
図5】シャワーヘッドの一部側面図。
図6】シャワーヘッドの平面図。
図7】回転体によるつまみ上げ作用を示す説明図。
図8】第2実施形態のシャワーヘッドを示す一部斜視図。
図9】第3実施形態のシャワーヘッドを示す一部正面図。
図10】同じく第3実施形態のシャワーヘッドを示す一部側面図。
図11】第4実施形態のシャワーヘッドを示す側面図。
図12】第5実施形態のシャワーヘッドを示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下に、本発明を具体化したシャワーヘッドの第1実施形態を図1図7の図面に従って説明する。
【0010】
図1及び図2に示すように、本実施形態のシャワーヘッド11は、筒状のハンドル12と、そのハンドル12の先端に着脱可能に取り付けられたヘッド本体13とを有する。ハンドル12の基端には給水ホース14が接続されており、ハンドル12は給水ホース14からの給水路を構成する。
【0011】
図2及び図3に示すように、ハンドル12の先端内周面には拡径部15と、その拡径部15に連通するとともに、180度の間隔を隔てて位置する一対の開放部16と、その開放部16から延びる螺旋溝17とが形成されている。ヘッド本体13の基端には、段差18を介して突出する小径部19が形成されるとともに、その小径部19の外周には180度の間隔を隔てて位置する突起20が形成されている。そして、突起20が開放部16から螺旋溝17内に進入することにより、ヘッド本体13が回転されながらハンドル12の先端に取り付けられる。また、突起20が螺旋溝17から開放部16を介して抜き出されることにより、ヘッド本体13が回転されながらをハンドル12から取り外される。この場合、ヘッド本体13を1回転に満たない回転角度(実施形態では約90度)でハンドル12に対して回転させればヘッド本体13を脱着できるように、前記螺旋溝17や突起20の形状などが設定されている。小径部19の外周には拡径部15との間の水密を保持するためのシールリング21が嵌合されている。
【0012】
図1図4及び図5に示すように、ヘッド本体13の上端部の前面には面板31が取り付けられており、この面板31には複数の散水孔32が設けられている。なお、面板31の内面には合成樹脂材が設けられるとともに、その合成樹脂材に形成した突出部40が面板31の小孔内に位置し、その突出部40に散水孔32が形成されている。そして、給水ホース14からの水道水がハンドル12及びヘッド本体13内を通って散水孔32からシャワー水として散水される。面板31はその中心を中心として所定角度(例えば45度)範囲内において回転抵抗をともないながら回転操作されるようになっていて、その回転操作に従ってシャワー水の散水圧力が調節される。なお、本実施形態においては、図5において左側をシャワーヘッド11の前部、同図の上側を上部とする。また、図4における左側をシャワーヘッド11の左とする。
【0013】
図2図5及び図6に示すように、面板31の前面の外周部には、ほぼ等角度間隔をおいてボス部33が一体形成されている。このボス部33には軸34を介してマッサージ用の球状の回転体35が回転可能に支持されている。なお、図示はしないが、軸34は面板31から離脱しないように、回転体35は軸34から離脱しないように構成されている。図4に示すように、回転体35は、面板31の外周部に位置するとともに、ほぼ正方形の各頂点(コーナ)上に位置する。図1及び図4に示すように、散水孔32は、シャワー水が回転体35を避けてシャワー使用者に対してより多く当たるように、各回転体35間の位置に配置されている。
【0014】
図4図6に示すように、回転体35の軸34は、面板31の中心αを中心として斜め外方の放射方向を指向する軸線β上に設置されている。すなわち、図5に示す側面視において、面板31の左右に位置する上下の各一対の軸34の軸線βの角度θ1は、中心αにおいて面板31の前面と直交する中心線γに対して傾斜している。また、図6に示す上面視及び下面視において、面板31の上下に位置する左右の各一対の軸34の軸線βの角度θ2は、中心線γに対して傾斜している。本実施形態において、中心線γに対する側面視の傾斜角度θ1及び上面視及び下面視の傾斜角度θ2はそれぞれ27度である。従って、上下の一対の回転体35は上下の開き角度54度で配置された軸34を中心に回転され、左右の一対の回転体35は左右の開き角度54度で配置された軸34を中心に回転される。傾斜角度θ1及びθ2は、15~45度の範囲内の値が選択される。従って、開き角度は30~90度の範囲内の値が選択される。この場合、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2とは異なっていてもよい。
【0015】
次に、以上のように構成されたシャワーヘッド11の作用を説明する。
水道水の給水経路における図示しない給水コックが開放操作されると、シャワーが散水孔32から散水されて、シャワー浴が可能になる。
【0016】
この場合、回転体35を身体表面部50の皮膚に当てて、その回転体35を適当な強さで身体表面部50を押圧すれば、回転体35により身体表面部50を指圧的にマッサージすることができる。また、回転体35を身体表面部50に当てて、シャワーヘッド11を身体表面部50の皮膚上を移動させることにより、回転体35によって身体表面部50を押圧すると同時に、揉みほぐすようにしてマッサージすることができる。この場合、シャワーヘッド11の移動方向は、回転体35が円滑に回転されるように、回転体35が配置された正方形の辺に対する直交方向に行われる。すなわち、本実施形態においては、回転体35の軸34に傾斜角度θ1,θ2が形成されている。このため、シャワーヘッド11が一方向に移動される状態においては、移動方向の前方側の一対の回転体35によって身体表面部50が押圧される。また、図7に示すように、移動方向の後方側の回転体35によって回転体35間の身体表面部50がつまみ上げられる。
【0017】
以上のように、シャワーを浴びながら、あるいはシャワーを浴びなくても、実施形態のシャワーヘッド11により、使用者の身体表面部50を押圧したり、つまみ上げて揉んだりして、有効なマッサージを行うことができる。
【0018】
従って、本実施形態においては、以下の効果がある。
(1)専用のマッサージ具を浴室内に持ち込むことなく、シャワーを浴びながら回転体35によって身体表面部50をマッサージできる。従って、シャワー水の水圧による血行促進と回転体35による押圧とつまみ上げとにより有効なマッサージ効果を得ることができる。特に温水シャワーを浴びながら回転体35によってマッサージすれば、血行促進をともなう高いマッサージ効果を得ることができる。また、浴槽内においてもマッサージできるため、浴槽内の湯に浸かりながら、同様に高いマッサージ効果を得ることができる。
【0019】
(2)シャワーを浴びながら、あるいは浴槽内の湯に浸かりながら、保湿状態の皮膚上を回転体35によってマッサージできるため、使用者が乾燥肌の皮膚であったり、敏感肌の皮膚であっても、快適なマッサージを行うことができる。
【0020】
(3)回転体35を身体表面部50に強く押し当てれば指圧的なマッサージが可能になる。また、回転体35を移動させれば、押圧とつまみ上げとを同時に行うことが可能になる。そして、その強弱は、使用者の意に従うことができ、前記特許文献1とは異なり、強く押し当てることによってマッサージが不可能になるという問題はない。
【0021】
(4)シャワーヘッド11の移動方向の前後の回転体35の軸34が逆方向に傾斜しているため、前記のように、シャワーヘッド11が一方向に移動されることにより、シャワーヘッド11の移動方向の前後において、身体表面部50が連続して押圧されるとともに、つまみ上げられるようにしてマッサージされる。また、シャワーヘッド11が逆方向に移動されることにより、同様に連続して身体表面部50が押圧されるとともに、つまみ上げられるようにしてマッサージされる。このため、シャワーヘッド11を移動させるだけで、高いマッサージ効果を得ることができる。
【0022】
(5)回転する回転体35によってマッサージが行われるため、回転しない突起によってマッサージする場合とは異なり、身体表面部50において使用者が感じる擦過感はほとんどなくなって、使用感に優れたものとなる。
【0023】
(6)シャワー水による圧力と、回転体35による毛穴の押し広げにより、毛穴の奥までの汚れを洗い流すことができる。
(7)回転体35を身体表面部50の皮膚に当接させながら、シャワー浴をすれば、散水孔32と皮膚との間の間隔をほぼ一定に保つことができる。従って、身体表面部50の全体に対して均等なシャワー圧力を作用させることができて、全身に対して同等なマッサージ効果を与えることができる。
【0024】
(8)温水シャワー状態と冷水シャワー状態との切り換えをともないながら、回転体35によって身体表面部50をマッサージすることにより、身体表面部50の血行促進による新陳代謝と自律神経に対する刺激とが促進される。このため、有効な美容的作用及び爽快感を得ることができる。
【0025】
(9)4個の回転体35が四角形(実施形態ではほぼ正方形)の頂点上に位置するとともに、それらの回転体35の軸34が先端側が広がる方向である傾斜した放射方向に延長されて、前記四角形の対角線のほぼ延長線上に位置している。従って、シャワーヘッド11が上下左右いずれの方向に移動されても、押圧とつまみ上げとの同時マッサージを行うことができて、使い勝手がよい。
【0026】
(10)マッサージ用の回転体35が面板31に軸34によって支持されているだけであるため、部品点数を少なくして、構成を簡素化できる。また、部品点数が少ないため、シャワーヘッド11の組み付けが容易になるとともに、故障を少なくすることができる。
【0027】
(11)散水孔32が回転体35の位置を避けて配置されているため、シャワー水の無駄な放出を抑えることができる。
(12)シャワーヘッド11のヘッド本体13をハンドル12に対して脱着することにより、ヘッド本体13を交換できるため、例えば、回転体35を有するヘッド本体13と、回転体35を有しないヘッド本体とを用意しておけば、必要に応じて交換使用できる。この場合、ヘッド本体13をハンドル12に対して約90度回せば、そのヘッド本体13をハンドル12に対して脱着できる。このため、ヘッド本体13を複数回回転させて脱着する場合とは異なり、ヘッド本体13が水や石鹸水で濡れて、滑りやすい状態であっても、その脱着が容易になる。また、ヘッド本体13をハンドル12から取り外せば、そのヘッド本体13を浴室外においても、マッサージ具として用いることができる。
【0028】
(13)面板31が回転されることにより、シャワー水の圧力が調節されるようになっているため、回転体35を身体表面部50に当てた状態で、面板31の中心αを中心にしてハンドル12を回すことにより、シャワー水の圧力を片手で簡単に調節できる。
【0029】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。
第2実施形態においては、面板31の上側のみに一対の回転体35を設け、下側の回転体35を省略したものである。また、回転体35の外周面には複数の突起36が形成されている。
【0030】
従って、第2実施形態においては、以下の効果がある。
(14)回転体35の数が少なくなって、構成がさらに簡素化される。また、回転体35の突起36が身体表面部50に局部的に当たるため、さらに高いマッサージ効果を得ることができる。
【0031】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図9及び図10に基づいて説明する。
第3実施形態においては、面板31の上端部にカッサ部37を突出形成したものである。このカッサ部37は、中央部の凹部38と、その凹部38の両側に位置する凸部39とを有している。
【0032】
従って、凸部39の側部で顔の目尻などを擦ることができる。また、凹部38により、顎などの突出部を擦ることができる。従って、第3実施形態においては、以下の効果がある。
【0033】
(15)カッサ部37によって、目尻や顎などを擦ることにより、それらの部位及びその周辺の血液やリンパ液の循環を改善できて、有効な美容効果を期待できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図11に基づいて説明する。
【0034】
第4実施形態においては、上下の回転体35を同一方向(図11においては上方向)を向くように傾斜させたものである。この傾斜角度は前記傾斜角度θ1,θ2と等しい。左右の回転体35は前記第1実施形態の図6に示すように傾斜されている。
【0035】
従って、第4実施形態においては、以下の効果がある。
(16)シャワーヘッド11を上下方向に移動させた場合には、上下の回転体35が同時に身体表面部50を押圧またはつまみ上げを行うため、押圧またはつまみ上げの一方のみのマッサージを選択できる。
【0036】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態を図12に基づいて説明する。
第5実施形態においては、第1実施形態と同様な回転体35をヘッド本体13の後部側に設けたものである。
【0037】
従って、第5実施形態においては、以下の効果がある。
(17)回転体35がヘッド本体13の後部側に設けられているため、面板31の散水孔32の形成領域を広くすることができて、大量の散水量を確保できる。
【0038】
(変更例)
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更して具体化することも可能である。
【0039】
・回転体35の数を1個、3個または5個以上とすること。
・回転体35の取り付け位置をヘッド本体13の側面とすること。
・回転体35の形状を変更すること。例えば、ラグビーボール形状,円錐台形状あるいは円形板状や円筒形状にすること。
【0040】
・回転体35に軸を突設し、その軸を面板31に対して回転可能に支持すること。
・前記実施形態とは逆に、ハンドル12の先端に、突起20を有する小径部19を設け、ヘッド本体13の基端に、拡径部15,開放部16及び螺旋溝17を設けること。
【0041】
・シャワーヘッド11内の給水経路にマイクロバブル発生部を設けて、シャワー水にマイクロバブルが混入されるようにすること。このように構成すれば、マイクロバブルによるマッサージ効果や洗浄効果を期待できる。
【0042】
・面板31の前面からミストが発生されるようにすること。この構成においては、シャワーの散水を停止した状態で、ミストを発生させれば、着衣状態であっても、衣服を濡らすことなく、ミストによって皮膚を潤わせた状態で、回転体35によって快適で有効なマッサージを行うことができる。
【0043】
・面板31やヘッド本体13の頂部などに洗浄やマッサージ用のブラシを設けること。
・実施形態のヘッド本体13と交換されるヘッド本体よりなる交換用アタッチメントを用意すること。この交換用アタッチメントとしては、前記のように、回転体35の数を変更したものや、回転体35を設けることなく、シャワー単機能のもの、あるいは、前記のようにマイクロバブル発生機能やミスト発生機能を有するもの、ブラシを有するものなどが具体化される。
【0044】
・前記実施形態では、面板31を回転させることにより、シャワー水の圧力が調節されるようになっているが、面板31を回転させても、シャワー水の圧力が調節されないように構成すること。このように構成すれば、回転体35を身体表面部50に当ててシャワー浴をしながら、シャワー水の圧力を考慮することなく、シャワーヘッド11の向きを変更することができて、使い勝手のよいものとなる。
【符号の説明】
【0045】
11…シャワーヘッド、12…ハンドル、13…ヘッド本体、31…面板、32…散水孔、34…軸、35…回転体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12