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特許7066810複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法
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  • 特許-複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-02
(45)【発行日】2022-05-13
(54)【発明の名称】複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法
(51)【国際特許分類】
   E21D 11/00 20060101AFI20220506BHJP
【FI】
E21D11/00 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020198989
(22)【出願日】2020-11-30
【審査請求日】2020-11-30
(31)【優先権主張番号】202011132887.1
(32)【優先日】2020-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519225819
【氏名又は名称】中国水利水電科学研究院
【氏名又は名称原語表記】China Institute of Water Resources and Hydropower Research
【住所又は居所原語表記】No. 20, Chegongzhuang West Road, Haidian District, Beijing, 100048, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】特許業務法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】汪 小剛
(72)【発明者】
【氏名】劉 立鵬
(72)【発明者】
【氏名】孫 興松
(72)【発明者】
【氏名】傅 睿智
(72)【発明者】
【氏名】凌 永玉
(72)【発明者】
【氏名】王 玉杰
(72)【発明者】
【氏名】趙 宇飛
(72)【発明者】
【氏名】段 慶偉
(72)【発明者】
【氏名】林 興超
(72)【発明者】
【氏名】姜 龍
(72)【発明者】
【氏名】曹 瑞琅
(72)【発明者】
【氏名】張 強
(72)【発明者】
【氏名】孫 平
(72)【発明者】
【氏名】皮 進
【審査官】彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-026895(JP,A)
【文献】特開2000-274188(JP,A)
【文献】特開2000-064790(JP,A)
【文献】特開2000-130097(JP,A)
【文献】特開2020-105863(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造であって、ライニング、圧力調節層、接続筒を含み、前記圧力調節層は、前記ライニングとウォールロックとの間に設置され、前記接続筒は、トンネル内に設置され且つ前記ライニングの頂部を貫通し、前記接続筒は、内部の水接続パイプを介して前記圧力調節層に連通し、前記接続筒内には逆止弁が2つあり、前記2つの逆止弁は反対方向に配置され、前記2つの逆止弁の上端は第1分岐パイプを介して連通し、前記第1分岐パイプは前記内部の水接続パイプと連通することを特徴とする、ライニング構造。
【請求項2】
前記圧力調節層は、複数の圧力調節チャンバーを含み、隣接する前記圧力調節チャンバーは、圧力調節チャンバー接続パイプによって接続され、前記圧力調節チャンバーの外側はウォールロックと接触しており、前記圧力調節チャンバーの内側は前記ライニングの外壁に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造。
【請求項3】
前記圧力調節チャンバーは、柔軟な高圧耐性材料で作られていることを特徴とする、請求項2に記載の複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造。
【請求項4】
前記接続筒の頂部に集水口が設けられており、前記集水口はウォールロックに連通することを特徴とする、請求項1に記載の複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造。
【請求項5】
前記接続筒内には逆止弁が設置され、前記逆止弁は、前記ライニングの内側とウォールロックを接続するために使用されることを特徴とする、請求項1に記載の複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造の施工方法であって、
トンネルのサイズに応じて、複数の圧力調節チャンバーで構成される圧力調節層がウォールロックの内面を覆うように、対応するサイズの圧力調節チャンバーを作成するステップ1と、
圧力調節チャンバーを、トンネルのウォールロックに固定して圧力調節チャンバー接続パイプで相互に接続するステップ2と、
上部の2つの圧力調節チャンバーの間に接続筒を取り付けて固定するステップ3と、
上記ステップ2及びステップ3を繰返し、長さの要件に応じて、マルチターン圧力調節チャンバーを取り付けるステップ4と、
逆止弁の圧力値を調整して取り付けるステップ5と、
ライニングを築き、工事を完了するステップ6と、を含むことを特徴とする施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル施工の技術分野、特に、複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
水利プロジェクトトンネルは、従来の水力発電所、ポンプ式貯蔵発電所、長距離送水プロジェクトの重要な部分で、そのライニング構造の設計が合理的であるかどうかは、プロジェクト全体の成功または失敗に関係する。水力発電所、特にポンプ式貯蔵発電所は、発電に必要な水頭を達成するために、水供給トンネルは一般に比較的高い内部水圧を持って、たとえば、中国で建設中の陽江ポンプ式貯蔵発電所の分水トンネルの最大内部水頭は800mである。同時に、これらのプロジェクトは、埋没深度が大きい地層に位置し、埋蔵環境内の高い外部水圧にも直面し、たとえば、中国の錦屏二次水力発電所の水路トンネルの約5kmの洞窟が遮断された後、複数年の最大平均地下水圧は測定によれば10.22MPaに達し、天生橋二次水力発電所の分水トンネルは、測定によれば外部水圧が3~4MPaである。同時に、長距離で深く埋もれた水路トンネルが経過する地層には、一般に、避けられない弱い地層、局所的な断層、および高地温のトンネルセクションがある。プロジェクトの長期運転に伴い、岩盤内の地下水位が蓄積し、水頭が上昇し、これらのプロジェクトは、運転期間と水全部排出後のメンテナンス期間中に、必ず高い内部水圧、高い外部水圧、さらには高い内部水圧と外部水圧の交互作用に直面し、ライニングの構造上の安全性の合理的な設計に大きな挑戦を受けた。また、長期運転期間にウォールロックのクリープ変形やの断層転位変形などによる荷重は、ライニングの安全性を著しく脅かす。長期間の運転期間中、高地温のウォールロックが、伝導によりライニングが内外の温度差を引き起こして、よって温度差応力も引き起こしやすく、ライニングにひび割れや損傷を与え、ライニングの本来の機能を失う。
【0003】
現在、水利プロジェクトトンネルライニングの主な種類は、強化コンクリートライニング、スチールライニング、プレストレストライニングなどである。これらの構造タイプは、単純な高い内部水圧または高い外部水圧の運転環境を処理できるが、運転期間と水全部放出期間との移行段階では、高い内部水圧と外部水圧の交互の影響を処理する場合、克服できない問題がまだ多くある。同時に、ウォールロックの長期的なクリープ変形荷重と高地温ウォールロックの温度荷重への考慮が不十分であるため、弱い地層と高地温ウォールロックによって引き起こされるライニングへの安全上の脅威に対処することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術的問題を解決するために、本発明は、複雑な環境におけるトンネル適応ライニング構造およびその施工方法を提供し、高い内部水圧、高い外部水圧、高い地盤応力の場合のウォールロックの大きな収束変形および高地温環境下でのコンクリートライニング構造の安全性の問題を解決し、ライニングを、内外に圧力をかけた状態に保ち、その高い圧縮強度という利点を発揮し、内壁と外壁に不均一な力を受けることによるライニング内部の引張応力によるコンクリートのひび割れなどの問題を回避する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の解決手段を提供する。
本発明は、複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法を提供し、ライニング、圧力調節層、接続筒を含み、前記圧力調節層は、前記ライニングとウォールロックとの間に設置され、前記接続筒は、トンネル内に設置され且つ前記ライニングの頂部を貫通する。
【0006】
任意選択的に、前記圧力調節層は、複数の圧力調節チャンバーを含み、隣接する前記圧力調節チャンバーは、圧力調節チャンバー接続パイプによって接続され、前記圧力調節チャンバーの外側はウォールロックと接触しており、前記圧力調節チャンバーの内側は前記ライニングの外壁に接続されている。
【0007】
任意選択的に、前記圧力調節チャンバーは、柔軟な高圧耐性材料で作られている。
【0008】
任意選択的に、前記接続筒は、内部の水接続パイプを介して前記圧力調節層に連通する。
【0009】
任意選択的に、前記接続筒内には逆止弁が2つあり、逆止弁前記2つの逆止弁は反対方向に設置され、前記2つの逆止弁の上端は第1分岐パイプを介して連通し、前記第1分岐パイプは前記内部水接続パイプと連通する。
【0010】
任意選択的に、前記接続筒の頂部に集水口が設けられており、前記集水口はウォールロックに連通する。
【0011】
任意選択的に、前記接続筒内には逆止弁が設置され、前記逆止弁は、前記ライニングの内側とウォールロックを接続するために使用される。
【0012】
本発明はさらに、複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法を開示し、それは、
トンネルのサイズに応じて、複数の圧力調節チャンバーで構成される圧力調節層がウォールロックの内面を覆うように、対応するサイズの圧力調節チャンバーを作成するステップ1と、
圧力調節チャンバーを、トンネルのウォールロックに固定して圧力調節チャンバー接続パイプで相互に接続するステップ2と、
上部の2つの圧力調節チャンバーの間に接続筒を取り付けて固定するステップ3と、
上記ステップ2及びステップ3を繰返し、長さの要件に応じて、マルチターン圧力調節チャンバーを取り付けるステップ4と、
逆止弁の圧力値を調整して取り付けるステップ5と、
ライニングを築き、工事を完了するステップ6と、を含む。
【発明の効果】
【0013】
従来技術と比較して、本発明は以下の技術的効果を達成した。
本発明の複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法は、構造がシンプルで、設計が合理的で、効率的な施工に便利で、トンネル内の高い内部水圧と高い外部水圧によって引き起こされるライニングの亀裂などのエンジニアリングの問題に対処でき、さまざまな時期にわたってもトンネルライニングの安全性を保証でき、現在の水利プロジェクトトンネルライニング構造を充実させるだけでなく、水利プロジェクト高圧トンネルライニングの設計が難しいという問題を効果的に解決すると同時に、重要な応用価値と幅広い応用性を備えている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の実施例または従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に、実施例で使用する必要のある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明の図面は、本発明のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとって、他の図面は、創造的な作業なしに、これらの図面に基づいて得ることができる。
【0015】
図1】本発明のライニング構造の全体断面図である。
図2】本発明における圧力調節チャンバーの配置の模式図である。
図3】本発明におけるウォールロックに沿ったライニング構造の配置の模式図である。
図4】本発明における圧力調節チャンバーの構造の模式図である。
図5】本発明における圧力調節チャンバーの接続構造の模式図である。
図6】本発明における圧力調節チャンバーの全体的な接続の模式図である。
図7】本発明における接続筒の模式図である。
図8】本発明における接続筒の外部の詳細図である。
図9】本発明における接続筒の内部の詳細図である。
図10】本発明における逆止弁の接続の模式図である。
【符号の説明】
【0016】
ここで、1-ウォールロック、2-ライニング、3-圧力調節チャンバー、301-圧力調節チャンバー接続パイプ、4-接続筒、401-集水口、402-内部の水接続パイプ、403-接続筒取付け板、5-逆止弁。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施例における技術的解決手段を、本発明の実施例における図面と併せて、以下に明確かつ完全に説明し、明らかに、記載された実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の実施例の一部にすぎない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0018】
実施例1:
図1から10に示されるように、この実施例は、ライニング2、圧力調節層、および接続パイプ4を含む、複雑な環境におけるトンネルのための適応ライニング構造を提供した。前記圧力調節層は、前記ライニング2とウォールロック1との間に設置され、前記接続筒4は、トンネル内に設置され且つ前記ライニング2の頂部を貫通した。
【0019】
この実施例では、前記圧力調節層は、ブチルゴム、EPDMゴム、ポリエーテルゴム、ナイロン、ABSなどの柔軟な高圧耐性材料でできている複数の圧力調節チャンバー3を含み、水がトンネルに入って水圧が上昇するにつれて、変形してウォールロック1の内壁とライニング2の外壁に水圧を協調的に伝達することができた。
【0020】
隣接する前記圧力調節チャンバー3の間には、圧力調節チャンバー接続パイプ301によって接続されて、環状の圧力調節層を形成し、前記圧力調節チャンバー3の外側はウォールロック1と接触しており、前記圧力調節チャンバー3の内側は前記ライニング2の外壁に接続された。敷設する場合、長さに応じて対応する数の圧力調節チャンバー3を敷設することができ、異なるサイズのトンネルに適合し、ライニング2の外面をできるだけ覆った。
【0021】
前記接続筒4は、内部の水接続パイプ402を介して前記圧力調節層に連通した。
【0022】
前記接続筒4内には逆止弁5が2つあり、前記2つの逆止弁は反対方向に配置され、前記2つの逆止弁5の上端は第1分岐パイプを介して連通し、前記第1分岐パイプは前記内部水接続パイプ402と連通した。2つの逆止弁5の設定圧力は個別に調整できる。トンネル内の水圧と圧力調節チャンバー3内の水圧との差が逆止弁5の設定値よりも大きい場合、トンネル内の水または圧力調節チャンバー3内の水は、逆止弁5を通過して低圧端に流れ、このようにして、トンネル内の水圧と圧力調節チャンバー3内の水圧が一定の圧力差範囲内に維持され、ライニング2の内壁と外壁との間の大きな圧力差によるライニング2の損傷が回避され、正および負の2つの逆止弁5は、トンネル内の水と接続されて、よってライニング2の内壁および外壁の水圧のバランスをとった。
【0023】
トンネル内の水圧と圧力調節チャンバー3内の水圧との差が逆止弁5の設定値よりも大きい場合、トンネル内の水または圧力調節チャンバー3内の水は、逆止弁5を通過して低圧端に流れ、このようにして、トンネル内の水圧と圧力調節チャンバー3内の水圧と圧力調節チャンバー3内の水圧が一定の圧力差範囲内に維持され、ライニング2の内壁と外壁との間の大きな圧力差によるライニング2の損傷が回避された。
【0024】
実施例2
この実施例は、実施例1に基づく改良された実施例である。
【0025】
図8および9に示すように、この実施例では、集水口401は、前記接続筒4の上部に設けられ、前記集水口401は、ウォールロック1に連通した。集水口401にはグリッドプレートが設けられた。前記接続筒4内には逆止弁5が設置され、前記逆止弁5は、前記ライニング2の内部とウォールロック1を接続するために使用された。ライニング2の外側の地下水圧とトンネル内の水圧との差が逆止弁5の圧力設定値よりも大きい場合、地下水は逆止弁5を通過してトンネル内に流れ込み、それによってライニング2の外面に作用する水圧を低下させた。
【0026】
実施例3
この実施例は、実施例1に基づく改良された実施例である。
【0027】
この実施例では、接続筒4には、接続筒取り付け板403が付いて、接続筒取り付け板403の片側は内部の水接続パイプ402に接続され、他端はそれぞれ複数の逆止弁5に接続されて、逆止弁5の設置および更新を容易にした。
【0028】
実施例4:
この実施例は、複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造の施工方法を開示し、それは、
トンネルのサイズに応じて、複数の圧力調節チャンバー3で構成される圧力調節層がウォールロック1の内面を覆うように、対応するサイズの圧力調節チャンバー3を作成したステップ1と、
圧力調節チャンバー3を、トンネルのウォールロック1に固定して圧力調節チャンバー接続パイプ301で相互に接続したステップ2と、
上部の2つの圧力調節チャンバー3の間に接続筒4を取り付けて固定したステップ3と、
上記ステップ2及びステップ3を繰返し、長さの要件に応じて、マルチターン圧力調節チャンバー3を取り付けたステップ4と、
逆止弁5の圧力値を調整して取り付けたステップ5と、
ライニング2を築き、工事を完了したステップ6と、を含む。
【0029】
当業者にとって、本発明が上記の例示的な実施例の詳細に限定されず、本発明の精神または基本的特徴から逸脱することなく他の特定の形態で実施できることは明らかであることに留意されたい。したがって、どの観点からであっても、実施例は例示的かつ非限定的であると見なされるべきであり、本発明の範囲は、上記の説明ではなく、添付の請求項によって定義され、したがって、請求項の同等の要素の意味および範囲内のすべての変更が本発明に含まれることが意図され、請求項内の参照符号は、関連する請求項を制限するものと見なされるべきではない。
【0030】
本明細書では、特定の例を使用して、本発明の原理および実施形態を説明したが、上記の実施例の説明は、本発明の方法およびコアアイデアを理解するのを助けるためにのみ使用される。同時に、当業者にとって、本発明のアイデアによれば、発明を実施するための形態および適用範囲に変更がある。要約すると、本明細書の内容は、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【要約】      (修正有)
【課題】複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造およびその施工方法を提供する。
【解決手段】複雑な環境におけるトンネルの適応ライニング構造であって、ライニング2、圧力調節層、接続筒4を含み、圧力調節層は、ライニング2とウォールロック1との間に設置され、接続筒4は、トンネル内に設置され且つライニング2の頂部を貫通する。
【効果】構造がシンプルで、設計が合理的で、効率的な施工に便利で、トンネル内の高い内部水圧と高い外部水圧によって引き起こされるライニングの亀裂などのエンジニアリングの問題に対処でき、さまざまな時期にわたってもトンネルライニングの安全性を保証でき、現在の水利プロジェクトトンネルライニング構造を充実させるだけでなく、水利プロジェクト高圧トンネルライニングの設計が難しいという問題を効果的に解決すると同時に、重要な応用価値と幅広い応用性を備えている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10