(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-06
(45)【発行日】2022-05-16
(54)【発明の名称】カウンタウエイト枚数検出装置
(51)【国際特許分類】
B66C 23/74 20060101AFI20220509BHJP
B66C 23/76 20060101ALI20220509BHJP
【FI】
B66C23/74 E
B66C23/76 D
(21)【出願番号】P 2018150995
(22)【出願日】2018-08-10
【審査請求日】2021-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】後藤 伸介
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-171781(JP,A)
【文献】特開2008-001444(JP,A)
【文献】特開昭52-093060(JP,A)
【文献】特開平08-217382(JP,A)
【文献】米国特許第05598935(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 1/00-25/00
E02F 9/00-9/18;9/24-9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械に搭載された複数のカウンタウエイトの枚数を検出するカウンタウエイト枚数検出装置であって、
各前記カウンタウエイトに取り付けられ、相互に直列接続されるケーブルハーネスと、
前記ケーブルハーネスの内部の短絡部からの短絡電気信号に基づいて前記カウンタウエイトの枚数を求めるカウンタウエイト枚数判別部と、
を備える、カウンタウエイト枚数検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載のカウンタウエイト枚数検出装置において、
前記カウンタウエイトの側面に、前記ケーブルハーネスを保持するとともに、一方の前記ケーブルハーネスを隣り合う他方の前記ケーブルハーネスに直列接続するためのハーネス保持部材が取り付けられている、カウンタウエイト枚数検出装置。
【請求項3】
請求項2に記載のカウンタウエイト枚数検出装置において、
前記ケーブルハーネスは、
複数の電線を収容してなるケーブルと、
前記ケーブルの両端部に取り付けられた1組のコネクタと、を備え、
前記ハーネス保持部材は、
前記カウンタウエイトの側面に取り付けられた保持部本体と、
前記保持部本体に取り付けられた1組の保持兼接続用コネクタと、を備え、
前記1組の保持兼接続用コネクタに、前記1組のコネクタが接続されることで、前記カウンタウエイトの側面側に前記ケーブルハーネスが格納される、カウンタウエイト枚数検出装置。
【請求項4】
請求項3に記載のカウンタウエイト枚数検出装置において、
前記1組の保持兼接続用コネクタが、接続口を互いに逆方向にして前記保持部本体の両側に配置されている、カウンタウエイト枚数検出装置。
【請求項5】
請求項4に記載のカウンタウエイト枚数検出装置において、
前記1組の保持兼接続用コネクタに、前記1組のコネクタが接続されることで、前記カウンタウエイトの側面側に前記ケーブルハーネスがリング状で格納されている、カウンタウエイト枚数検出装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載のカウンタウエイト枚数検出装置において、
各前記ケーブルハーネス同士において前記短絡部の位置が相互に異なる、カウンタウエイト枚数検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に搭載されたカウンタウエイトの枚数を検出する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術として、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の発明は、カウンタウエイトの装着状態を検出する装置に関するものであって、次のように構成されている。
【0003】
上部旋回体の上に立設されたフレームの後脚に複数の検出スイッチが取り付けられる。特許文献1の
図3によると、これら複数の検出スイッチは、上記フレームの左右両側に積み重ねられた各ブロック(カウンタウエイト)の高さに合わせて上記後脚にそれぞれ取り付けられている。また、各検出スイッチと、対応する上記各ブロックとはケーブルのようなもので接続されている(各検出スイッチから各ブロックへケーブルのようなものが配設されている)。なお、各検出スイッチは、対応する上記各ブロックの装着の有無を検出するためのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の従来技術には次の問題がある。作業者は、各検出スイッチと、対応する各ブロックとの間の全てのケーブル配設を上部旋回体の上で行う必要がある。この場合、クレーンのサイズにもよるが、例えば、最上段の検出スイッチと、最上段のブロックとの間のケーブル配設は、極めて高い場所での作業になってしまう。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、設置に際し高所作業を減少させることができる構成のカウンタウエイト枚数検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るカウンタウエイト枚数検出装置は、作業機械に搭載された複数のカウンタウエイトの枚数を検出するカウンタウエイト枚数検出装置であって、各前記カウンタウエイトに取り付けられ、相互に直列接続されるケーブルハーネスと、前記ケーブルハーネスの内部の短絡部からの短絡電気信号に基づいて前記カウンタウエイトの枚数を求めるカウンタウエイト枚数判別部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、積み重ねられたカウンタウエイトを地面などに置いた状態で、各ケーブルハーネス同士を接続し、その後、ケーブルハーネス同士が接続された状態で複数のカウンタウエイトを、まとめて作業機械に搭載することができる。これにより、作業機械の上でのケーブル接続作業、すなわち高所作業を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係るカウンタウエイト枚数検出装置を構成する複数のケーブルハーネスが取り付けられたカウンタウエイト(地面の上で積み重ねられて作業機械に搭載されたカウンタウエイト)を示す側面図である。
【
図2】
図1のI-I矢視図である(カウンタウエイト枚数判別部を有するコントローラを本図に模式的に示している)。
【
図3】地面の上で積み重ねられた状態のカウンタウエイトを示す側面図である。
【
図5】積み重ねられたカウンタウエイト、および各カウンタウエイトに取り付けられたケーブルハーネスを、模式的に示す図である。
【
図6】カウンタウエイトの積み重ねの順番が変わった
図5に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。カウンタウエイトが搭載される作業機械として、例えば、クローラクレーンなどのクレーンが挙げられる。以下に示す実施形態では、作業機械としてクローラクレーンを想定している。但し、カウンタウエイトが搭載される作業機械は、クローラクレーンなどのクレーンに限られるものではない。
【0011】
(カウンタウエイト枚数検出装置の構成)
図1~6を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るカウンタウエイト枚数検出装置について説明する。カウンタウエイト1~4は、例えば、クローラクレーンを構成する上部旋回体の後部に搭載されるものであり、
図1に例示するように、上部旋回体の後部に設けられたベース10の上に必要数配置される。上部旋回体の前部には、荷を吊るためのブームなどが設けられる。カウンタウエイト1~4は、吊り荷重とのバランスを取ってクレーンの車体の安定性を確保するためのものである。
【0012】
上記各カウンタウエイト1~4には、それぞれ、相互に直列接続されるケーブルハーネス5~8が取り付けられている。本実施形態では、各カウンタウエイト1~4の側面に形成された凹部1a~4a(
図1、2参照)に、ケーブルハーネス5~8がそれぞれ取り付けられている。
【0013】
各ケーブルハーネス5~8は、対応するカウンタウエイト1~4の存在を電気的に検出する役割と、その自己の検出信号および他のケーブルハーネス5~8の検出信号をカウンタウエイト枚数判別部9a(
図2参照)まで送る役割とを担うものであり、次のように構成されている。
【0014】
各ケーブルハーネス5~8は、ケーブルハーネス5~8同士においてジャンパー(短絡部)の位置が相互に異なることを除いて、同じ構成のものであり、複数の電線21a~21h(
図5参照)を収容してなるケーブル23と、ケーブル23の両端部に取り付けられた1組のコネクタ24、25とを備える。
【0015】
コネクタ25は、接続端子A1~H1(
図5参照)を有し、コネクタ24は、接続端子A2~H2(
図5参照)を有する。コネクタ25(接続端子A1~H1)と、コネクタ24(接続端子A2~H2)とは相互に接続可能である。
【0016】
各電線21a~21hの一端は、それぞれ、接続端子A1~H1に接続される。各電線21a~21hの他端は、1本の電線を除いて、それぞれ、接続端子A2~H2に接続される。具体的には、カウンタウエイト1に取り付けられたケーブルハーネス5では、電線21aと電線21hとがジャンパー線22で短絡され、電線21hは、接続端子H2に接続されていない。カウンタウエイト2に取り付けられたケーブルハーネス6では、電線21aと電線21gとがジャンパー線22で短絡され、電線21gは、接続端子G2に接続されていない。カウンタウエイト3に取り付けられたケーブルハーネス7では、電線21aと電線21fとがジャンパー線22で短絡され、電線21fは、接続端子F2に接続されていない。カウンタウエイト4に取り付けられたケーブルハーネス8では、電線21aと電線21eとがジャンパー線22で短絡され、電線21eは、接続端子E2に接続されていない。なお、接続端子A1、A2は、電源供給用の端子であり、電線21aは、電源供給用の電線である。
【0017】
各カウンタウエイト1~4の側面には、それぞれ、ハーネス保持部材11が取り付けられており、このハーネス保持部材11に、各ケーブルハーネス5~8が取り付けられている。ハーネス保持部材11は、各ケーブルハーネス5~8を保持するとともに、一方のケーブルハーネス5~8を隣り合う他方のケーブルハーネス5~8に直列接続するためのものであり、次のように構成されている。
【0018】
ハーネス保持部材11は、カウンタウエイト1~4の側面に取り付けられたプレート状の保持部本体26と、保持部本体26に取り付けられた1組の保持兼接続用コネクタ28、29とを備える。1組の保持兼接続用コネクタ28、29は、保持部本体26に固定された筒形状部材27を介して保持部本体26に取り付けられている。
【0019】
筒形状部材27の内部には、電線21a~21hに接続される電線21a~21hと同数本の電線が収容されている。また、保持兼接続用コネクタ28は、コネクタ24と接続可能なコネクタであり、接続端子A2~H2が接続される接続端子A2~H2と同数個の接続端子を有する。保持兼接続用コネクタ29は、コネクタ25と接続可能なコネクタであり、接続端子A1~H1が接続される接続端子A1~H1と同数個の接続端子を有する。筒形状部材27内の上記電線の一端は、保持兼接続用コネクタ28が有する上記接続端子に接続され、他端は、保持兼接続用コネクタ29が有する上記接続端子に接続される。
【0020】
上記1組の保持兼接続用コネクタ28、29は、各接続口28a、29aを互いに逆方向にして保持部本体26の両側に配置されている(
図4B参照)。
【0021】
カウンタウエイト1~4の側面に上記ハーネス保持部材11が取り付けられていることで、各ケーブルハーネス5~8を各カウンタウエイト1~4に容易に取り付けることができる。なお、各カウンタウエイト1~4への各ケーブルハーネス5~8の取付は、カウンタウエイト1~4が地面などに置かれているなど、カウンタウエイト1~4が低い位置に置かれているときに行われる。
【0022】
ハーネス保持部材11の保持部本体26の上面にはプレート12が取り付けられている。このプレート12は、各コネクタ24、25、28、29同士の接続部を雨などから保護するとともに、当該接続部を作業員が足で蹴らないようにするための保護部材である。なお、プレート12は無くてもよい。
【0023】
図2に示すように、カウンタウエイト1~4が作業機械に搭載された状態において、1段目のカウンタウエイト1に取り付けられたケーブルハーネス5は、作業機械の運転室側から延びてくるケーブルハーネス14に接続される。作業機械の例えば運転室に設置されるコントローラ9は、カウンタウエイト枚数判別部9aを有し、上記ケーブルハーネス14は、コントローラ9(カウンタウエイト枚数判別部9a)から延びるケーブルハーネス15に、間接的に(図示を省略するケーブルハーネスを介して)または直接的に接続される。
【0024】
(カウンタウエイト枚数検出装置の使用方法)
図3、
図4Bに示すように、各ケーブルハーネス5~8は、各カウンタウエイト1~4の凹部1a~4aに予め取り付けられて格納されている。
【0025】
ハーネス保持部材11を構成する各保持兼接続用コネクタ28に各ケーブルハーネス5~8のコネクタ24が接続され、もう一方の各保持兼接続用コネクタ29に各ケーブルハーネス5~8のコネクタ25が接続される。1組の保持兼接続用コネクタ28、29は、各接続口28a、29aが互いに逆方向に向いているので、
図3に示すように、接続された各ケーブルハーネス5~8はリング状となり、各凹部1a~4aからはみ出さないようにカウンタウエイトの側面側に格納されている。すなわち、1組の保持兼接続用コネクタ28、29の各接続口28a、29aが互いに逆方向に向いていることで、各ケーブルハーネス5~8を各カウンタウエイト1~4の側面に邪魔にならないように格納し易い。
図3、
図4Bなどに示すクリップ部材13は、ケーブル23のふらつきを抑えるために、ケーブル23の途中部分において、対応する各カウンタウエイト1~4の側面にケーブル23を固定するものである。
【0026】
なお、カウンタウエイト1~4の輸送時などにおいては、カウンタウエイト1~4からケーブルハーネス5~8を取り外しておいてもよい。
【0027】
作業員は、クレーンなどを用いて、カウンタウエイト1~4を地面Gの上で積み重ねて
図3の状態とする。その後、積み重ねられたカウンタウエイト1~4を地面Gに置いた状態で、上下に隣り合う各ケーブルハーネス5~8同士を接続する。その後、各ケーブルハーネス5~8同士が接続された状態でカウンタウエイト1~4を、クレーンなどを用いて、まとめて作業機械に搭載する。そして、1段目のカウンタウエイト1に取り付けられたケーブルハーネス5を、作業機械の運転室側から延びてくるケーブルハーネス14に接続するなどして、相互に直列接続されたケーブルハーネス5~8と、カウンタウエイト枚数判別部9aとを電気的に接続する。これにより、
図1、2に示す状態となる。
【0028】
1段目のカウンタウエイト1に取り付けられたケーブルハーネス5の地面Gからの高さは、例えば4段目のカウンタウエイト4に取り付けられたケーブルハーネス8の地面Gからの高さよりも低く、この低い位置のケーブルハーネス5のみの接続作業を、カウンタウエイト1~4を作業機械に搭載してから行えばよいので、従来よりも高所作業を減少させることができる。
【0029】
カウンタウエイト枚数判別部9aは、各ケーブルハーネス5~8の内部の短絡部からの短絡電気信号に基づいてカウンタウエイト1~4の枚数を求める。本実施形態の場合、上記短絡電気信号は4つであるので、カウンタウエイト枚数判別部9aは、作業機械に4枚のカウンタウエイト1~4が搭載されていると判別する。
【0030】
図6は、カウンタウエイト1~4の積み重ねの順番が変わった
図5に相当する図である。
図6の例示では、カウンタウエイト1とカウンタウエイト4とが、
図5とは逆になっている。このように、カウンタウエイト1~4の積み重ねの順番が変わったとしても、各ケーブルハーネス5~8同士において短絡部(ジャンパー)の位置が相互に異なるので、前記短絡電気信号の数は4つとなり、カウンタウエイト枚数判別部9aは、作業機械に4枚のカウンタウエイト1~4が搭載されていると判別する。なお、カウンタウエイト1~4の積み重ねの順番がどのように変わったとしても、カウンタウエイト枚数判別部9aにより、作業機械に4枚のカウンタウエイト1~4が搭載されていると判別される。
【0031】
各カウンタウエイト1~4に取り付けられたケーブルハーネス5~8を備える上記カウンタウエイト枚数検出装置によると、積み重ねられたカウンタウエイト1~4を地面などに置いた状態で、各ケーブルハーネス5~8同士を接続し、その後、ケーブルハーネス5~8同士が接続された状態で複数のカウンタウエイト1~4を、まとめて作業機械に搭載することができる。これにより、作業機械の上でのケーブル接続作業、すなわち高所作業を減少させることができる。
【0032】
また、カウンタウエイト1~4の積み重ねの順番がどのように変わったとしても、積み重ねられたカウンタウエイト1~4の枚数を検出することができる。
【0033】
(変形例)
上記実施形態では、4枚のカウンタウエイト1~4が積み重ねられているが、カウンタウエイトは4枚に限定されない。言い換えれば、カウンタウエイトは4段に限定されない。
【0034】
ケーブルハーネス5~8が格納される凹部1a~4aがカウンタウエイト1~4に形成されていなくてもよい。
【0035】
カウンタウエイト1~4の積み重ねは、必ずしも地面の上で行われる必要はなく、耐荷重制限内であることを条件に、トレーラの荷台の上など、高所作業にならない低い位置で行われてもよい。
【0036】
上記実施形態では、各ケーブルハーネス5~8を構成するケーブル23に、電源供給用の電線21aを含む計8本の電線21a~21hが収容されている。このケーブルハーネス5~8は、7枚までのカウンタウエイトの検出に用いられるものである。ケーブル23に収容される電線の本数は、8本に限定されるものではない。
【0037】
上記実施形態では、最下段のカウンタウエイト1に取り付けられたケーブルハーネス5を、作業機械の運転室側から延びてくるケーブルハーネスに接続している。一方、作業機械によっては、例えば、必ず2枚のカウンタウエイトを搭載するというような場合がある。この場合は、搭載必須のカウンタウエイトの枚数を検出することは特に必要ない。この場合、搭載必須のカウンタウエイトの上に積み重ねられるカウンタウエイトの枚数を検出すればよく、最下段ではないカウンタウエイトに取り付けられたケーブルハーネスを、作業機械の運転室側から延びてくるケーブルハーネスに接続する場合がある。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
【符号の説明】
【0039】
1~4:カウンタウエイト
5~8:ケーブルハーネス
9a:カウンタウエイト枚数判別部
11:ハーネス保持部材
21a~21h:電線
23:ケーブル
24、25:1組のコネクタ
26:保持部本体
28、29:1組の保持兼接続用コネクタ
28a、29a:接続口