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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-06
(45)【発行日】2022-05-16
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220509BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20220509BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20220509BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
H04N5/64 551Z
H05K5/02 E
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020069119
(22)【出願日】2020-04-07
(65)【公開番号】P2021165799
(43)【公開日】2021-10-14
【審査請求日】2020-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】512093491
【氏名又は名称】株式会社アスコ
(73)【特許権者】
【識別番号】508133019
【氏名又は名称】株式会社シーズウェア
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】和田 進
(72)【発明者】
【氏名】林 康生
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-345265(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0133599(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 - 9/46
H04N 5/64
H05K 5/00 - 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルと表示部とを備えた表示モジュールと、
上記表示モジュールの裏側に設けられた、上記表示モジュールを駆動する駆動回路と、
上記駆動回路を収容する筐体と、
上記駆動回路と外部機器とを電気的に接続する端子部と、を備え、
上記筐体は、上記駆動回路と上記端子部とを電気的に接続するための配線を通すための接続孔を複数有し、
上記筐体には、複数の上記接続孔のうちの1つを通った上記配線と接続する上記端子部が取り付けられている、表示装置。
【請求項2】
上記筐体は、VESA規格に合致した螺子孔群を有する、請求項に記載の表示装置。
【請求項3】
上記表示モジュールを収容する錐台形または角柱のフレームを備え、
上記筐体は、上記フレームの上底に設けられる、請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
上記フレームの上記上底は、防水用のパッキンを挿入するための溝を有する、請求項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タッチパネルおよび表示部を備えた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルおよび表示部(液晶ディスプレイ等)を備えた表示装置が知られている。スマートフォンのような一般消費者を対象とした表示装置と異なり、産業界(例えば、FA(Factory Automation)業界)で必要とされるのは、通常、多品種少量の表示装置である。多品種少量の表示装置を製造する場合、従来、タッチパネルおよび表示部は、それぞれ異なるメーカから供給されており、一体化された半完成品としては供給されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の技術には以下の課題がある。
【0004】
タッチパネルおよび表示部が、別々に供給され、一体化される場合、タッチパネルおよび表示部の一体化に関連して、開発コストおよび完成品の単価が上昇し、かつ、開発および製造に要する時間と労力が多大なものとなる。例えば、タッチパネルおよび表示部が別々に供給された場合、タッチパネルの駆動回路および表示部の駆動回路はそれぞれ異なる基板上に設けられる。このため、2つの駆動回路と外部機器とを電気的に接続する端子部は、メーカの設計に従って特定の位置に配置される必要があった。その結果、外部機器と端子部とを接続する配線作業が困難になるとの課題が指摘されていた。この課題は、端子部が特定の位置に配置される表示装置全般に共通する。そして、この課題を指摘する文献は見当たらない。
【0005】
上記の課題は、表示装置に含まれる、表示モジュール、駆動回路、又は端子部等の部品類の配置及び/又は取り付け箇所の設計などを改善することにより初めて解決することができる。
【0006】
本発明の一態様は、上記の各問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの使用性が改善された表示装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、タッチパネルと表示部とを備えた表示モジュールと、上記表示モジュールの裏側に設けられた、上記表示モジュールを駆動する駆動回路と、上記駆動回路を収容する筐体と、上記筐体の複数の箇所に取り付け可能な、上記駆動回路と外部機器とを電気的に接続する端子部と、を備える構成である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、ユーザの使用性が改善された表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の背面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る表示装置の内部構造を示す図である。
図3】端子部の筐体への取り付け位置の一例を示す図である。
図4】端子部の筐体への取り付け位置の他の例を示す図である。
図5】筐体に形成された接続孔を説明するための図である。
図6】筐体に形成された接続孔を説明するための図である。
図7】端子部の一例を示す図である。
図8】3つの端子が駆動回路に接続する様子を示す図である。
図9】筐体をフレームに取り付ける方法の一例を示す図である。
図10】従来の表示装置の内部分解図である。
図11】従来の表示装置の内部構成図である。
図12】表示装置の防水構造を説明するための図であり、左図は表示装置と制御盤との間にパッキンを挟み込む様子を示し、右図は、表示装置、制御盤、及びパッキンの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する実施形態は、本開示の実現手段としての一例であり、本開示が適用される装置の構成又は各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。また、以下に説明する図面において、同一または機能的に同様の構成要素については同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。さらに、各図面は、以下の説明と併せて参照したときに分かりやすいように示したものであり、必ずしも一定の比率の縮尺で描かれていない。
【0011】
〔表示装置〕
以下、本発明の一実施形態に係る表示装置100を図1図2により詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置100の背面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る表示装置100の内部構造を示す図である。
【0013】
図2を参照して、表示装置100は、タッチパネル1、表示部2、駆動回路3、及びフレキシブルプリント基板4を備える。
【0014】
タッチパネル1は、ユーザのタッチ走査を検知し、この検知結果を駆動回路3に出力する。タッチパネル1は、公知のタッチパネルであってよい。
【0015】
表示部2は、公知のディスプレイであってよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又は、プラズマディスプレイなどである。表示部2は、タッチパネル1の背面に取り付けられ、タッチパネル1と一体化される。タッチパネル1および表示部2を一体化したものを表示モジュールと称することができる。
【0016】
駆動回路3は、表示部2の裏側に設けられた、タッチパネル1および表示部2を駆動させるための駆動回路(コントローラ)である。駆動回路3は、一つの基板上に形成されている。
【0017】
フレキシブルプリント基板4は、タッチパネル1および表示部2と駆動回路3との間で信号を伝達するために用いられる。フレキシブルプリント基板4は、公知のフレキシブルプリント基板であってよい。
【0018】
図1を参照して、表示装置100は、さらに、筐体5、端子部6、及びフレーム7を備える。
【0019】
筐体5は、駆動回路3を収容する筐体である。筐体5は、フレーム7(後述)に脱着可能であってよい。筐体5は、様々な形状とすることができるが、以下、設計コスト、製造コスト、レイアウト、又はデザイン面などを考慮して略直方形であるものとして説明する。
【0020】
筐体5は、複数の螺子孔5a、4つの側面5b、及び、タッチパネル1および表示部2(表示モジュール)の反対側に位置する主面5cを有する。複数の螺子孔5aは、VESA(Video Electronics Standards Association)規格に基づいて形成されていることが好ましい。VESA規格とは、液晶ディスプレイまたはテレビなどの映像機器を、壁掛け金具、アーム、またはスタンドなどに取り付ける際に使う螺子孔の間隔について規定した国際標準規格である。図1では、主面5cの4隅に4つの螺子孔5aが形成されている。4つの螺子孔5aは、VESA規格に合致した螺子孔群である。
【0021】
端子部6は、駆動回路3と外部機器(不図示)とを電気的に接続するコネクタである。端子部6は、例えば、USB端子、HDMI(登録商標)端子、又は電源入力などの入力端子を含む。端子部6は、筐体5の複数の箇所に取り付け可能である(詳細は後述)。図1では、端子部6は、筐体5の側方側の側面5bに取り付けられている。
【0022】
フレーム7は、主として、タッチパネル1および表示部2を収容する筐体である。フレーム7は、フレーム7aおよびフレーム7bを含む。フレーム7aは、主に表示部2の裏側を覆う。フレーム7bは、主にタッチパネル1および表示部2の周縁部を覆う。フレーム7aは、周知の形状であってもよいが、以下、機能性およびデザイン性などを考慮して錐台形であるものとして説明する。図1に示すように、筐体5は、フレーム7aの上底(錐台形の面積の狭い方の底面)に設けられている。なお、フレーム7aが角柱の場合には、上底は、駆動回路3が設けられる側の角柱の底面であるものとする。
【0023】
〔端子部6の取り付け位置〕
端子部6は、筐体5の複数の箇所に取り付け可能である。以下、端子部6の筐体5への取り付け位置の例を図3図4により説明する。
【0024】
図3は、端子部6の筐体5への取り付け位置の一例を示す図である。図示するように、筐体5の下側(重力方向)の側面5bに端子部6を取り付けることができる。同様に、筐体5の上側の側面5bに端子部6を取り付けることもできる(不図示)。図4は、端子部6の筐体5への取り付け位置の他の例を示す図である。図示するように、主面5c上であって、螺子孔5aと重畳しない位置に端子部6を取り付けることもできる。端子部6は、例えば螺子、または磁石などの公知の方法により筐体5に取り付けることができる。
【0025】
このように、端子部6は、筐体5の複数の箇所(五面)に取り付け可能である。この構成は、以下の工夫によって初めて実現できるものである。
【0026】
具体的には、従来、タッチパネルおよび表示部は、それぞれ異なるメーカから供給されており、一体化された半完成品は供給されていなかった。そこで、その半完成品を供給する仕組みが構築された場合には、タッチパネルおよび表示部のそれぞれの駆動回路を1つの基板上に設け、さらに、その1つの基板上に配置する電子部品群のレイアウトを自由に設計できるようになる。これにより、端子部との接続のし易さを考慮して電子部品群をレイアウトでき、その結果、筐体5の複数の箇所に端子部6を取り付ける構成を実現することができる。
【0027】
その構成によると、外部機器が設置されている場所に最も近い筐体5上の位置に端子部6を取り付けることができる。それゆえ、配線作業が容易になる、配線が簡素化されて表示装置100の外見(デザイン性)が向上する、及び、ユーザの使用性が改善する、といったさらなる効果を奏することができる。
【0028】
〔駆動回路3と端子部6との接続方法〕
駆動回路3と端子部6との接続方法を図5等により説明する。図5は、筐体5に形成された接続孔5dを説明するための図である。筐体5は、側面5bおよび/または主面5cに1以上の接続孔5dを有してよい。接続孔5dは、ニッパー等を用いて、筐体の任意の箇所に形成されてよい。図5では、接続孔5dは、筐体5の各面の中央部付近に形成されている。接続孔5dは、駆動回路3と端子部6とを電気的に接続するための配線が通される。
【0029】
図6は、筐体5に形成された接続孔5eを説明するための図である。図6では、接続孔5eは、筐体5の側面端部に形成されている。この構成により以下の効果が得られる。以下、具体的に説明する。
【0030】
端子部6の配線を駆動回路3に接続する作業を考える。最初に、VESA規格である筐体5をフレーム7から取り外す。次に、端子部6の配線を駆動回路3に接続する。そして、筐体5をフレーム7に位置合わせする。このとき、端子部6の配線も接続孔5eに位置合わせする。最後に、筐体5をフレーム7に取り付ける。これにより、フレーム7への筐体5の取り付け、及び、駆動回路3への端子部6の配線の取り付けが容易になる。以上は、図6に記載するように接続孔5eを筐体5に設けることにより得られる効果である。
【0031】
次に、端子部6の一例を図7により説明する。図7は、端子部6の一例を示す図である。端子部6は、端子6a~端子6cを含む。例えば、端子6a~端子6cはそれぞれ、USB端子、HDMI(登録商標)端子、及び電源入力である。そして、USB、HDMI(登録商標)、又は電源等の端子部6に接続される機器を外部機器と称してよい。端子6a~端子6cは、各々から延びる配線の先端に端子10a~端子10cがそれぞれ接続されている。端子10a~端子10cはそれぞれ、駆動回路3に形成されたそれぞれに対応する端子と接続する。
【0032】
端子6a~端子6cから延びる3本の配線はバンド11により束ねられてよい。端子10a~端子10cは、接続孔5dを通って、駆動回路3に接続する。その様子を図8により説明する。
【0033】
図8は、端子10a~端子10cが駆動回路3に接続する様子を示す図である。図示するように、端子6a~端子6cから延びる3本の配線はバンド11により束ねられている。その状態で、端子10a~端子10c、及びバンド11は接続孔5dを通る。バンド11は、フレーム7の内部まで伸び、端子10a~端子10cが駆動回路3と接続する。
【0034】
フレーム7は、複数の螺子12を用いて表示部2の裏面に螺子止めされる。この状態で端子部6に外部機器が接続すると、外部機器と駆動回路3とが電気的に接続する。
【0035】
図9は、筐体5をフレーム7に取り付ける方法の一例を示す図である。上述したように、フレーム7は、錐台形であり、その上底に筐体5が取り付けられる。筐体5およびフレーム7の上底には、互いの対応する位置にそれぞれ螺子孔が形成されている。それらの螺子孔に螺子12を螺号することにより、筐体5をフレーム7に取り付けることができる。この方法によると、最初に、端子10a~端子10cが駆動回路3に接続される。次に、筐体5をフレーム7に取り付ける。この方法により、端子10a~端子10cと駆動回路3とを容易に接続することができる。
〔小括〕
以上のように、表示装置100では、筐体5の複数の箇所に端子部6を取り付けることができる。表示装置100による効果は上述したとおりであるが、その効果をより深く理解するために、図10図11を用いて、表示装置100と従来の表示装置との差異を説明する。
【0036】
図10は、従来の表示装置の内部分解図である。図11は、従来の表示装置の内部構成図である。
【0037】
従来の表示装置は、タッチパネル1、表示部2、駆動回路3a、駆動回路3b、及びフレキシブルプリント基板4を備える。従来、タッチパネルおよび表示部は、それぞれ異なるメーカから供給されている。駆動回路3aはタッチパネル1に対応し、駆動回路3bは表示部2に対応する。図10において、タッチパネル1と表示部2とを取り付け、かつ、表示部2と駆動回路3aおよび駆動回路3bとを取り付けた構成が図11に示される。
【0038】
図示するように、駆動回路3aおよび駆動回路3bはそれぞれ別の基板に設けられている。このため、駆動回路3aおよび駆動回路3bと外部機器とを電気的に接続する端子部(不図示)は、メーカの設計に基づいて特定の位置(1か所)にのみ取り付け可能である。その結果、外部機器の位置によっては、外部機器と端子部とを接続する配線作業が困難になる。また、配線が複雑になり表示装置の外見(デザイン性)が悪くなる。
【0039】
この点、本開示に係る表示装置100は、タッチパネル1および表示部2に対応する駆動回路3が1つの基板上に形成されている。これにより、端子部6との接続のし易さを考慮して1つの基板上の電子部品群をレイアウトでき、その結果、筐体5の複数の箇所に端子部6を取り付けることができる。そして、表示装置100は、配線作業が容易になる、配線が簡素化されて表示装置100の外見(デザイン性)が向上する、といった効果を奏することができる。表示装置100は、多品種少量の表示装置が要求されるFAの現場で特に有用である。また、表示装置100は、VESA規格に準拠することで、ユーザ(納入先メーカなど)の開発費、人件費、または負担などを軽減することができる。
【0040】
〔防水構造〕
次に、表示装置100の防水構造について説明する。図12は、表示装置100の防水構造を説明するための図であり、左図は表示装置100と制御盤20との間にパッキン25を挟み込む様子を示し、右図は、表示装置100、制御盤20、及びパッキン25の断面図を示す。
【0041】
上述したように、フレーム7aは、錐台形であり、上底の四辺に沿って溝7cを有する。
【0042】
パッキン25は、防水用に用いられるパッキンである。パッキン25は、溝7cに対応する形状を有し、溝7cに挿入される。
【0043】
制御盤20は、例えば、制御盤の盤面である。制御盤20は、表示装置100を組み込む開口を有する。表示装置100は、制御盤20の開口に組み込まれると、次に、バー30・31および螺子30a・31bなどを用いて制御盤20に固定される。その様子が図12(右図)に示される。
【0044】
図12(右図)に示すように、パッキン25は、表示装置100と制御盤20との隙間を塞ぎ、制御盤20の内部(制御盤20から見て図12(右図)の右方向)への水の浸入を防止する。このとき、端子部6は、制御盤20の内側に位置する。これにより、パッキン25は、端子部6と外部の水との接触を防止し、端子部6(及び表示装置100)の故障リスクを軽減することができる。
【0045】
さらに、フレーム7aが錐台形であることにより以下の効果も得られる。具体的には、フレーム7aが錐台形であるため、表示装置100および制御盤20は、フレーム7の周縁部になるほど互いの距離が離れていく(図12右図参照)。これにより、ユーザは、表示装置100を把持しやすくなる。さらに、そのような形状は、表示装置100のデザイン性の高さをユーザに実感させやすい。
【0046】
以上によれば、表示装置100は、防水機能、把持のしやすさ、及びデザイン性といった様々な効果を奏する。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示装置は、タッチパネルと表示部とを備えた表示モジュールと、上記表示モジュールの裏側に設けられた、上記表示モジュールを駆動する駆動回路と、上記駆動回路を収容する筐体と、上記筐体の複数の箇所に取り付け可能な、上記駆動回路と外部機器とを電気的に接続する端子部と、を備える構成である。
【0047】
上記の構成によれば、外部機器と端子部とを接続する配線作業が容易になる。さらなる効果として、配線が簡素化されて表示装置の外見(デザイン性)も向上する。これらの結果、ユーザの使用性が改善された表示装置を実現することができる。
【0048】
本発明の態様2に係る表示装置は、上記の態様1において、上記筐体が、上記駆動回路と上記端子部とを電気的に接続するための接続孔を任意の箇所に形成することが可能であってもよい。
【0049】
上記の構成によれば、上記端子部の上記筐体への取り付け位置を柔軟に調整することができる。これにより、ユーザは、現場の状況に合わせて表示装置を設定することができる。
【0050】
本発明の態様3に係る表示装置は、上記の態様1または2において、上記筐体が、VESA規格に合致した螺子孔群を有してもよい。
【0051】
上記の構成によれば、VESA規格に合致する、壁掛け金具、アーム、またはスタンドなどに表示装置を確実に取り付けることができ、さらに使い勝手のよい表示装置を実現することができる。
【0052】
本発明の態様4に係る表示装置は、上記の態様1から3の何れかにおいて、上記表示モジュールを収容する錐台形または角柱のフレームを備え、上記筐体は、上記フレームの上底に設けられてもよい。
【0053】
上記の構成によれば、ユーザは上記フレームまたは上記表示装置を把持しやすくなる。さらに、上記フレームが錐台形または角柱であることにより、上記表示装置のデザイン性も高めることができる。
【0054】
本発明の態様6に係る表示装置は、上記の態様4において、上記フレームの上記上底は、防水用のパッキンを挿入するための溝を有してもよい。
【0055】
上記の構成によれば、上記端子部と外部の水との接触が防止され、上記端子部(上記表示装置)の故障リスクを軽減することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 タッチパネル
2 表示部
3、3a、3b 駆動回路
4 フレキシブルプリント基板
5 筐体
5a 螺子孔
5b 側面
5c 主面
5d、5e 接続孔
6 端子部
6a、6b、6c、10a、10b、10c 端子
7、7a、7b フレーム
7c 溝
11 バンド
12、31a、31b 螺子
20 制御盤
25 パッキン
30、31 バー
100 表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12