(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-06
(45)【発行日】2022-05-16
(54)【発明の名称】中綴じ製本システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
B42C 19/02 20060101AFI20220509BHJP
B42B 4/00 20060101ALI20220509BHJP
B65H 37/04 20060101ALN20220509BHJP
【FI】
B42C19/02
B42B4/00
B65H37/04 D
(21)【出願番号】P 2020167028
(22)【出願日】2020-10-01
(62)【分割の表示】P 2016159823の分割
【原出願日】2016-08-17
【審査請求日】2020-10-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000113403
【氏名又は名称】ホリゾン・インターナショナル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】大内山 耕
(72)【発明者】
【氏名】堀 孝和
(72)【発明者】
【氏名】加芝 正幸
(72)【発明者】
【氏名】山本 宏生
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-280013(JP,A)
【文献】特開2005-067789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42C 1/00- 99/00
B42B 2/00- 9/06
B65H 37/00-41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、
前記搬送路の上流端に接続された枚葉給紙装置または紙折機またはカッターと、
前記搬送路の途中に配置された丁合機と、
前記搬送路の下流端に接続された中綴じ機と、
前記搬送装置、および前記枚葉給紙装置、および前記紙折機、および前記カッター、および前記丁合機、および前記中綴じ機を統括制御する管理部と、を備え、
前記管理部は、前記丁合機が非動作となる非動作モードを有する中綴じ製本システム。
【請求項2】
前記管理部は、前記非動作モードの場合に、前記枚葉給紙装置または前記紙折機または前記カッターと、前記中綴じ機との組み合わせとして使用する請求項1に記載の中綴じ製本システム。
【請求項3】
前記管理部は、前記枚葉給紙装置または前記紙折機または前記カッターを停止させ、本来の丁合機として動作する前記丁合機と前記中綴じ機との組み合わせとして使用する第1動作モードを有する請求項1又は2に記載の中綴じ製本システム。
【請求項4】
用紙を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、
前記搬送路の上流端に接続され
た紙折機またはカッターと、
前記搬送路の途中に配置された丁合機と、
前記搬送路の下流端に接続された中綴じ機と、
前記搬送装置
、および前記紙折機、および前記カッター、および前記丁合機、および前記中綴じ機を統括制御する管理部と、を備え、
前記管理部は、前記丁合機が非動作となる非動作モードを有する中綴じ製本システム。
【請求項5】
用紙を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、
前記搬送路の上流端に接続された枚葉給紙装置または紙折機またはカッターと、
前記搬送路の途中に配置された丁合機と、
前記搬送路の下流端に接続された中綴じ機と、
前記搬送装置、および前記枚葉給紙装置、および前記紙折機、および前記カッター、および前記丁合機、および前記中綴じ機を統括制御する管理部と、
を備えた中綴じ製本システムの制御方法であって、
前記丁合機が非動作となる非動作モードを行う中綴じ製本システムの制御方法。
【請求項6】
用紙を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、
前記搬送路の上流端に接続され
た紙折機またはカッターと、
前記搬送路の途中に配置された丁合機と、
前記搬送路の下流端に接続された中綴じ機と、
を備えた中綴じ製本システムの制御方法であって、
前記丁合機が非動作となる非動作モードを行う中綴じ製本システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中綴じ製本システム及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の中綴じ製本システムは、製本すべき印刷物の印刷方法の種類(オフセット印刷、枚葉デジタル印刷および連丁デジタル印刷等)に応じて異なる構成を有している。
すなわち、オフセット印刷では、中綴じ製本システムは、丁合機と中綴じ機との組み合わせ、あるいは、紙折機と中綴じ機との組み合わせが基本構成となっており、必要に応じて表紙供給装置や集積装置が組み合わせられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、枚葉デジタル印刷では、中綴じ製本システムは、枚葉給紙装置と中綴じ機との組み合わせ、あるいは、紙折機と中綴じ機との組み合わせが基本構成となっており、必要に応じて表紙供給装置や集積装置が組み合わせされる(例えば、特許文献2参照)。
連丁デジタル印刷では、中綴じ製本システムは、カッターと中綴じ機との組み合わせが基本構成となっており、必要に応じて表紙給紙装置や集積装置が組み合わせられる(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-279799号公報
【文献】特開平10-245150号公報
【文献】特開平10-114441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような異なる種類の印刷方法のいずれにも対応可能とするには、それぞれの印刷方法に専用の中綴じ製本システムを導入しなければならなかった。しかし、それには、コストがかかり、広い設置スペースが必要になるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、1台で種々の印刷方法に対応可能な中綴じ製本システム及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る中綴じ製本システムは、用紙を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、前記搬送路の上流端に接続された枚葉給紙装置または紙折機またはカッターと、前記搬送路の途中に配置された丁合機と、前記搬送路の下流端に接続された中綴じ機と、前記搬送装置、および前記枚葉給紙装置、および前記紙折機、および前記カッター、および前記丁合機、および前記中綴じ機を統括制御する管理部と、を備え、前記管理部は、前記丁合機が非動作となる非動作モードを有する。
【0008】
本発明の一態様に係る中綴じ製本システムでは、前記管理部は、前記非動作モードの場合に、前記枚葉給紙装置または前記紙折機または前記カッターと、前記中綴じ機との組み合わせとして使用する。
【0009】
本発明の一態様に係る中綴じ製本システムでは、前記管理部は、前記枚葉給紙装置または前記紙折機または前記カッターを停止させ、本来の丁合機として動作する前記丁合機と前記中綴じ機との組み合わせとして使用する第1動作モードを有する。
【0010】
本発明の一態様に係る中綴じ製本システムの制御方法は、用紙を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、前記搬送路の上流端に接続された枚葉給紙装置または紙折機またはカッターと、前記搬送路の途中に配置された丁合機と、前記搬送路の下流端に接続された中綴じ機と、前記搬送装置、および前記枚葉給紙装置、および前記紙折機、および前記カッター、および前記丁合機、および前記中綴じ機を統括制御する管理部と、を備えた中綴じ製本システムの制御方法であって、前記丁合機が非動作となる非動作モードを行う。
【発明の効果】
【0011】
1つの中綴じ製本システムによって異なる印刷方法に対応することができ、よって、異なる印刷方法毎に専用の中綴じ製本システムを備える必要がなくなり、コストとスペースが大幅に削減される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係る中綴じ製本システムの概略構成を示す正面図である。
【
図2】
図1の中綴じ製本システムの丁合機が第2動作モードで動作する場合の、丁合機と枚葉給紙装置の同期制御の方法を説明する正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の構成を好ましい実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る中綴じ製本システムの概略構成を示すブロック図である。
図1を参照して、本実施形態によれば、用紙を搬送路Fに沿って搬送する搬送装置1が備えられる。搬送装置1は、公知の適当な構成を有している(例えば、複数のコンベヤベルトの組み合わせ、または複数のフィードローラ対の組み合わせ、またはコンベヤベルトとフィードローラ対との組み合わせ等からなっている)。
【0014】
搬送路Fの上流端には、枚葉給紙装置または紙折機またはカッターが接続される。この場合、枚葉給紙装置、紙折機およびカッターは、製本すべき印刷物の態様(印刷方法の種類によって異なる)に応じて選択される。
なお、図示の実施形態では、枚葉デジタル印刷による印刷物の製本およびオフセット印刷による印刷物の製本の両方に対応し得るように、搬送路Fの上流端に枚葉給紙装置2が接続される。枚葉給紙装置2は公知の適当な構成を有している。
【0015】
搬送路Fの途中には、丁合機3が配置されている。
丁合機3は、公知の縦型丁合機であり、図示の実施形態では、垂直方向に間隔をあけて配置された複数の用紙載置棚4と、各用紙載置棚4の出口に配置された用紙エジェクタ5と、用紙載置棚4の用紙出口に対向して配置された垂直な用紙搬送路6と、用紙載置棚4のそれぞれから排出された用紙を順次用紙搬送路6に沿って垂直下向きに搬送する搬送機構(図示しない)と、を有している。
【0016】
丁合機3は、非動作モードと、本来の丁合機として動作する第1動作モードと、用紙挿入装置として動作する第2動作モードに切り替えて動作し得る。
用紙挿入装置は、搬送路の上流端から搬入される用紙に別の用紙を入紙するための装置であり、用紙挿入装置には表紙供給装置も含まれる。
【0017】
搬送路Fの下流端には中綴じ機7が接続される。
図示の実施形態では、中綴じ機7は、入口7aと、入口7aの下流側に配置された折り部8を有している。そして、入口7aから取り込まれた用紙Pは、折り部8において、所定の折り線に沿ってサドル状に2つ折りされる。
【0018】
中綴じ機7は、また、折り部8の下流側に配置されるとともに、2つ折りにされた用紙Pを集積して1冊分の用紙束P’を形成する集積部9と、集積部9の下流側に配置された綴じ部10と、出口7bと、集積部9および出口7b間にのびて、用紙束P’を鞍掛け状態で搬送する搬送機構11とを有している。綴じ部10は、搬送機構11の搬送路上の綴じ位置Sに配置されて、用紙束P’を針金綴じする一対のスティッチャー12a、12bを備えている。
【0019】
搬送機構11は、集積部9側および出口7b側において搬送方向に直交する水平軸のまわりに回転し得る一対のプーリー11a、11bと、これらのプーリー11a、11b間に掛け渡されたエンドレスベルト11cと、一方のプーリー11aの軸を回転させる駆動機構(図示しない)とを有している。
エンドレスベルト11cには、一定の間隔をあけて送り爪11dが設けられている。
【0020】
そして、エンドレスベルト11cが回転し、集積部9で1冊分の用紙束P’が形成されるたびに、その都度、送り爪11dが用紙束P’の後端に当接し、用紙束P’は、エンドレスベルト11cによって鞍掛け状態で綴じ位置Sに向けて搬送される。
【0021】
用紙束P’が綴じ位置Sに到達したとき、エンドレスベルト11cは一時停止し、停止の間に、スティッチャー12a、12bによって用紙束P’が針金綴じされ、製本物P”が形成される。その後、エンドレスベルト11cが回転を開始し、製本物P”は送り爪11dによって出口7bへ搬送されると同時に、次の用紙束P’が集積部9から綴じ位置Sに向けて搬送される。
【0022】
なお、上記実施形態では、中綴じ機7が集積部9を備えているが、中綴じ機7に集積部9を備えずに、搬送路Fにおける丁合機3の上流側または下流側に集積装置を配置する構成とすることもできる。
【0023】
本実施形態によれば、また、搬送装置1、枚葉給紙装置2、丁合機3、および中綴じ機7を統括制御する管理部13が備えられる。
管理部13は、搬送路Fの上流端に接続された装置の種類(枚葉給紙装置または紙折機またはカッター)に関する情報に基づき、丁合機3を、非動作モード、第1動作モードおよび第2動作モードでそれぞれ動作させた場合の中綴じ製本システムが取り得るシステム構成をディスプレイ表示し、使用者に、どのシステム構成を使用するかを選択させるようになっている。
【0024】
図示の実施形態では、管理部13によってディスプレイ表示されるシステム構成は、次の3つである。
(1)第1のシステム構成(丁合機3は非動作モードで動作)
枚葉給紙装置2+中綴じ機7
(2)第2のシステム構成(丁合機3は第1動作モードで動作)
丁合機3+中綴じ機7(この場合、枚葉給紙装置2は動作させない)
(3)第3のシステム構成(丁合機3は第2動作モードで動作)
枚葉給紙装置2+(用紙挿入装置として動作する)丁合機3+中綴じ機7
【0025】
こうして、中綴じ製本システムの運転開始前に、使用者によって、いずれのシステム構成を使用するかが管理部13に入力され、管理部13は、この入力に従って、システムの初期設定を行い、運転を開始する。
【0026】
この場合、第1のシステム構成および第2のシステム構成はいずれも従来技術においてよく知られた中綴じ製本システムと同様であるから、管理部13による制御は従来と同様になされる。
【0027】
一方、第3のシステム構成では、丁合機3が用紙挿入装置として、枚葉給紙装置2と同期して動作する。よって、以下では、第3のシステム構成とした場合の、管理部13による枚葉給紙装置2と丁合機3との同期制御について説明する。
【0028】
図2は、この同期制御の方法を説明する正面図である。
図2を参照して、この実施形態では、搬送路Fの上流端から搬入される用紙Pに、丁合機3から1枚(1種類)の別の用紙(以下、「挿入用紙」という)Qが入紙されるようになっており、よって、丁合機3の1つの用紙載置棚4に挿入用紙Qが積載される。
また、搬送装置1による搬送速度(搬送路F上の用紙Pの搬送速度)と、丁合機による搬送速度(用紙搬送路6上の挿入用紙Qの搬送速度)が同じになるように設定される。
【0029】
そして、管理部13において、搬送路Fの上流端に配置された用紙センサ14の検出信号または枚葉給紙装置2からの用紙搬出信号によって、搬送路Fへの用紙Pの搬入が確認されたとき、タイマーまたはパルスカウンタが予め決定されたタイミングに合わせた値にセットされ、その後、当該値が減算されてゼロになったときに、丁合機3から挿入用紙Qの供給が開始される。
【0030】
この給紙のタイミングは、次のようにして算出される。
(a)タイマーの場合
((搬送路F上の搬送路Fの入口端から入紙位置までの距離-用紙搬送路6上の挿入用紙Qが積載された用紙載置棚4の位置から入紙位置までの距離)/搬送速度)+補正時間
(b)パルスカウンタの場合
((搬送路F上の搬送路Fの入口端から入紙位置までの距離-用紙搬送路6上の挿入用紙Qが積載された用紙載置棚4の位置から入紙位置までの距離)/1パルス当たりの搬送量)+補正時間
ここで、補正時間は、丁合機3による挿入用紙Qの入紙パターンに応じて適当に設定される。
【0031】
すなわち、この実施形態では、丁合機3による挿入用紙Qの入紙パターンは、
(1)用紙束P’の最後尾の用紙Pの上に挿入用紙Qを載せて、そのまま中綴じ機7の集積部9まで搬送するパターン。この場合には、最後尾の用紙Pが搬送路F上の位置(ニ)に到達したときに挿入用紙Qの供給が開始される。
(2)用紙束P’の最後尾の用紙Pの後方に挿入用紙Qを入紙して、中綴じ機7の集積部
9で最後尾の用紙Pの上に載せるパターン。この場合には、最後尾の用紙Pが搬送路F上の位置(ヘ)に到達したときに挿入用紙Qの供給が開始される。
(3)用紙束P’の先頭の用紙Pの前方に挿入用紙Qを入紙して、中綴じ機7の集積部9で先頭の用紙Pの下に入れるパターン。この場合には、先頭の用紙Pが搬送路F上の位置(ロ)に到達したときに挿入用紙Qの供給が開始される。
の3種類ある。
そして、各入紙パターンに対して補正時間は次のように設定される。
(i)入紙パターン(1)の場合
補正時間はゼロ
(ii)入紙パターン(2)の場合
補正時間を加算する
(iii)入紙パターン(3)の場合
補正時間を減算する
【0032】
なお、
図2の実施形態では、丁合機3から入紙される挿入用紙Qは1枚(1種類)だけであるが、丁合機3の複数の用紙載置棚4を使用することによって、丁合機3から複数枚(複数種類)の挿入用紙Qを用紙束の状態で、上と同様の3種類の入紙パターンで入紙させることができる。
【0033】
以上のように、本発明の中綴じ製本システムにおいては、丁合機を非動作モードで動作させたときは、枚葉給紙装置または紙折機またはカッターと、中綴じ機との組み合わせからなる中綴じ製本システムとして使用することができ、丁合機を第1動作モードで動作させたときは、搬送路の上流端に接続された装置は動作させないことで、丁合機と中綴じ機との組み合わせからなる中綴じ製本システムとして使用することができ、丁合機を第2動作モードで動作させたときは、枚葉給紙装置または紙折機またはカッターと、用紙挿入装置(丁合機)と、中綴じ機との組み合わせからなる中綴じ製本システムとして使用することができる。
それによって、1つの中綴じ製本システムによって異なる印刷方法に対応することができる。
【0034】
こうして、異なる印刷方法毎に専用の中綴じ製本システムを備える必要がなくなり、コストとスペースが大幅に削減される。
加えて、丁合機を、本来の丁合機としてだけでなく、用紙挿入装置としても使用することができ、よって、システムに専用の用紙挿入装置を組み込む必要がなくなる。
【符号の説明】
【0035】
1 搬送装置
2 枚葉給紙装置
3 丁合機
4 用紙載置棚
5 用紙エジェクタ
6 用紙搬送路
7 中綴じ機
7a 入口
7b 出口
8 折り部
9 集積部
10 綴じ部
11 搬送機構
11a、11b プーリー
11c エンドレスベルト
11d 送り爪
12a、12b スティッチャー
13 管理部
14 用紙センサ
F 搬送路
P 用紙
P’ 用紙束
P” 製本物
Q 挿入用紙
S 綴じ位置