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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-06
(45)【発行日】2022-05-16
(54)【発明の名称】配合物のモジュール生産システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20220509BHJP
【FI】
G06Q50/04
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019564050
(86)(22)【出願日】2018-05-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 EP2018061136
(87)【国際公開番号】W WO2018210559
(87)【国際公開日】2018-11-22
【審査請求日】2020-08-28
(31)【優先権主張番号】17171923.0
(32)【優先日】2017-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008981
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】BASF Coatings GmbH
【住所又は居所原語表記】Glasuritstrasse 1, D-48165 Muenster,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100100354
【弁理士】
【氏名又は名称】江藤 聡明
(72)【発明者】
【氏名】イェゲ,フランク
(72)【発明者】
【氏名】フュザー,ベルンハルト
(72)【発明者】
【氏名】ベルク,ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】グレーチュ,シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】フーイル,ジュルミ
(72)【発明者】
【氏名】コルベ,ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】ベルク,ヤン
【審査官】岡 裕之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04525071(US,A)
【文献】特許第5008815(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2014/0195055(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配合物のモジュール生産システムであって、
配合物の生産と回収のためのユニット(1)、およ
個品(S)と載貨ユニット(L)の保管場所からの搬入と搬出のため、および、個品(S)の提供のため、ユニット(1)に連結されるユニット(2)であって、
空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を保持するためのサブユニット(2.1)、と
空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を受け取るための受取サブユニット(2.2)、と
空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)の保管場所からの搬出のための保管-搬出サブユニット(2.3)、および
配合物の生産のための個品(S)を提供するための提供サブユニット(2.4)を含むユニット(2)を有し、
前記提供サブユニットは、装置(V)を有し、
記装置(V)は、
標準載貨ユニット(sL)の自動ドッキングのための手段(V.1)と、
標準載貨ユニット(sL)に存在する個品(S)の規定された量の自動取り出しのための手段(V.2)と、
前記手段(V.2)からの規定された量の個品(S)をユニット(1)へ移送するための手段(V.3)と、を含み、
前記ユニット(2)は、前記生産システムのユニットおよびサブユニットの内部および間の前記載貨ユニットの自動運搬のための手段(M)をさらに含
前記自動運搬は、標準載貨ユニット(sL)を、自動化された方法でサブユニット(2.4)と、さらに前記装置(V)とに、搬送することを含み、
前記標準載貨ユニット(sL)は、前記手段(V.1)により自動ドッキングし、前記サブユニット(2.1)に保持され、生産される配合物または生産される中間体の現在のレシピの要件に応じた原材料または中間体として生ずる個品(S)で充填される特定の載貨ユニット(L)であり、これにより、特定の原材料または中間体が生産プロセスへの供給可能とされる、モジュール生産システム。
【請求項2】
前記ユニット(1)が、配合物および中間体の生産および回収のための手段を含む、請求項1に記載のモジュール生産システム。
【請求項3】
前記サブユニット(2.1)は、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を保持するために設定され、これは
i)空の配送梱包品の使い捨てアイテムと配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(ii)配合物で充たされた配送梱包品の使い捨てアイテムと配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(iii)原材料で充たされた元の容器と、
(iv)原材料で充たされた標準載貨ユニット(sL)と、
(v)中間体で充填された標準載貨ユニット(sL)および、
(vi)空の洗浄された標準載貨ユニット(sL)と、
を含、請求項1または2に記載のモジュール生産システム。
【請求項4】
前記サブユニット(2.2)は、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を搬入するために設定され、これは
i)空の配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(ii)配合物で充たされた配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(iii)原材料で充たされた元の容器と、
(iv)原材料で充たされた標準載貨ユニット(sL)と、
(v)中間体で充たされた標準載貨ユニット(sL)と、
(vi)空の洗浄された標準載貨ユニット(sL)および、
(vii)空の元の容器と、
を含、請求項1から3のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項5】
前記サブユニット(2.3)は、保管場所から空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を搬出するために設定され、これは
i)空の配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(ii)配合物で充たされた配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(iii)原材料で充たされた元の容器と、
(vi)空の洗浄された標準載貨ユニット(sL)と、
(vii)空の元の容器、および
(viii)空の汚れた標準載貨ユニット(sL)と、
を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項6】
(i)空の配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(ii)配合物で充たされた配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再使用可能なアイテムと、
(iii)原材料で充たされた元の容器と、
(iv)原材料で充たされた標準載貨ユニット(sL)と、
(v)中間体で充たされた標準載貨ユニット(sL)と、
(vi)空の洗浄された標準載貨ユニット(sL)と、
(vii)空の元の容器、および、
(viii)空の汚れた標準載貨ユニット(sL)と、
を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項7】
元の容器から標準載貨ユニット(sL)へ原材料を再充填するための、前記ユニット(2)に連結されたユニット(3)をさらに含む、請求項1から6のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項8】
空の載貨ユニット(L)と個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を保管するため、および、空の載貨ユニット(L)と個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を保管場所から搬入および搬出し、前記モジュール生産システムから出入させるユニット(4)をさらに含む、請求項1から7のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項9】
バルク品として配送される固体および/または流体原材料の保管のためのユニット(5)をさらに含む、請求項1から8のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項10】
前記ユニット(2)が、配合物の生産のための個品(S)の前処理のための前処理サブユニット(2.5)をさらに含む、請求項1から9のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項11】
前記ユニット(1)は、固体投入材料を少なくとも比例的に使用する中間体の生産のためのサブユニット(1.1)を含み、該サブユニット(1.1)は、
a.少なくとも1つのプロセスミキサーと、
b.前記プロセスミキサー内に配置され、固体および流体投入材料の分散および混合のための少なくとも1つの混合装置と、
c.前記プロセスミキサーへの固体投入材料の移送のための手段(X1)であって、手段(V.3)に接続されている手段(X1)と、
d.前記プロセスミキサーへ流体投入材料を移送する手段(X2)であって、手段(V.3)に接続され、前記プロセスミキサーへ投入材料を、逐次的に、並行的におよび/または部分的に並行的に移送するための少なくとも1つの収集ラインを含む手段(X2)と、および
e.好ましくは、ユニット(5)から流体投入材料をタンクのような大容量容器から前記収集ラインへ直接移送するための手段と、
を含む、請求項1から10のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項12】
前記ユニット(1)は、流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用することができる投入材料を使用する配合物および中間体の生産のためのサブユニット(1.2)を含み、該サブユニット(1.2)は、
a.プロセスミキサーとバッファタンク、およびプロセスミキサーと混合装置を含むバッファタンクの少なくとも1つの組み合わせと、
b.プロセスミキサーとバッファタンクとの間の少なくとも1つの流体伝導接続であって、前記プロセスミキサーで生産された配合物および中間体のサブバッチを、前記プロセスミキサーから前記バッファタンクに移送するための少なくとも1つの流体伝導接続と、
c.流体投入材料を前記プロセスミキサーに移送するための手段(X3)であって、前記手段(V.3)に接続され、前記投入材料を前記プロセスミキサーに逐次的に、並列的におよび/または部分的に並列的に移送するための少なくとも1つの収集ラインを備えている手段(X3)と、
d.好ましくは、ユニット(5)から流体投入材料をタンクのような大容量容器から収集ラインに直接移送するための手段と、
e.前記プロセスミキサーで生産される流体配合物または流体中間体のサブバッチの特性を決定するための少なくとも1つの測定装置と、
f.前記測定装置と通信する少なくとも1つの評価装置であって、前記プロセスミキサーで生産されたサブバッチの特性の、所定の目標状態の特性からの乖離を決定するための、少なくとも1つの評価装置と、
g.前記評価ユニットと通信し、前記プロセスミキサーへの投入材料の供給の調節を行うための少なくとも1つの装置であって、生産されたサブバッチの特性の所定の目標状態の特性からの乖離を考慮し、さらなるサブバッチ生産における投入材料の量を調節するために、さらなるサブバッチの数とサイズを考慮するように設定された少なくとも1つの装置、および
h.バッファタンクから生産システムの少なくとも1つのさらなる生産ユニット、好ましくはサブユニット(1.3)に中間体を輸送するための少なくとも1つの輸送ユニットと、
を含む、請求項1から11のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項13】
前記ユニット(1)が、流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用することができる投入材料を使用して着色および/または効果付与配合物を連続的に生産するためのサブユニット(1.3)を含み、該サブユニット(1.3)は、
a.小容量のプロセスミキサー(kP)とバッファタンク、およびプロセスミキサーと混合装置を含むバッファタンクの少なくとも1つの組み合わせと、
b.前記プロセスミキサーで連続的に生産された配合物を前記プロセスミキサーから前記バッファタンクに移送するための、プロセスミキサーとバッファタンクとの間の少なくとも1つの流体伝導接続部と、
c.着色および/または効果付与顔料および/または充填剤を含む流体中 間体を前記プロセスミキサー(kP)に移送するための手段(X4)であって、手段(V.3)に接続されている、手段(X4)と、
d.前記ユニット(1.2)で生産された流体中間体を移送するための、プロセスミキサー(kP)とサブユニット(1.2)の間の少なくとも1つの流体伝導接続と、
e.前記プロセスミキサー(kP)で連続的に生産される流体配合物の特性を決定するための、少なくとも1つの測定装置と、
f.前記測定装置と通信する少なくとも1つの評価装置であって、前記プロセスミキサー(kP)で連続的に生産された配合物の特性の、所定の目標状態の特性からの乖離を決定するための、少なくとも1つの評価装置、および
g.前記プロセスミキサー(kP)への投入材料の供給を調節するための、前記評価装置と通信する少なくとも1つの装置であって、さらなる部分量の連続的な生産における投入材料の供給量を調節するために、配合物の連続的に生産される部分量の特性の、
所定の目標状態の特性からの乖離を考慮するように設定される少なくとも1つの装置と、
を含む、請求項1から12のいずれか1項に記載のモジュール生産システム。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか1項に記載のモジュール生産システムを使用した配合物および中間体の生産方法。
【請求項15】
前記方法が少なくとも以下の工程:
(1)配合物および/または中間体の生産のための投入材料で充たされた標準載貨ユニット(sL)を、前記手段(M)を使用して、前記保持サブユニット(2.1)から前記提供サブユニット(2.4)へ移送する工程と、
(2)前記(1)からの標準載貨ユニット(sL)を前記装置(V)にドッキングし、前記標準載貨ユニット(sL)に存在する投入材料の所定量を取り出し、前 記量を前記ユニット(1)へ移送する工程と、
(3)前記(2)からの投入材料を少なくとも比例的に使用して、前記ユニット(1)で配合物および/または中間体を生産し回収する工程と、
を含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配合物のための新しいモジュール生産システムに関する。さらに、本発明は配合物の製造方法、例えば、該モジュール生産システムを使用するコーティングの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
配合物、すなわち、多寡はあるが複雑な多成分システム、およびそれらの製造は、多種多様な異なる産業部門の中心的な要素である。例えば、コーティング産業、食品産業、または医療産業が含まれる。関連する配合物は、流体(可流動)と固体物質(原材料)の物理的混合によって生成される。一般に、生産に必要な固体物(コーティング業界における顔料や充填剤など)は、上流の工程で液体形態(ペースト、粉砕物)に変換され、実際の生産においてこれらの中間体の形態で使用される。同様に、そのような中間体の形態で生産によく使用されるのは、予混合された原材料、例えば、樹脂、溶剤および添加剤(混合コートとして)などである。
【0003】
工業生産で生産される幅広い製品、すなわち配合物はしばしば、同様に非常に複雑な使用原材料および中間体(まとめて配合物の生産のための「投入材料」とも呼ばれる)と関連付けられる。典型的な規模、例えば、自動車用コーティングの生産分野では、約100から1000の投入材料の範囲があり、さまざまな製品ファミリー(プライマー、充填剤、ベースコート、クリアコートなど)においては、時には1000を超える製品(既製コーティングとコーティングの完全なコンポーネント、特に2成分コーティングのベースおよび硬化剤成分)の範囲がある。この結果、多くの製品は、不規則に、少量で、そして個品としてのみ生産される。投入材料も、その結果、広範囲で個品として使用される。
【0004】
投入材料に関する複雑さに対処するために、先行技術には、バッチの生産の依然として一般的な形態を、連続的または半連続的な生産プロセスに変換する様々なアプローチがあり、そこでは投入材料は、例えばメインラインを介して測定投入され、そこで或いはそれ以外の場所で既に予混合され、個別の供給ラインを介して混合装置に直接追加される。これは、仕様の範囲内にある製品を得るために投入材料の必要な質量流量を設定するため、および、生産される製品の継続的な品質管理のための多種多様な測定装置を提供することを含み、該測定装置は、製造プロセス中に、湿った材料に製品の重要な特性値、例えば、粘度、pH、またその他の色などを捕捉する。このような状況で生産され、規格外となった配合物は、廃棄されるか、または、循環ラインシステムを介して投入材料の主流、および/または、再び混合装置へ、複雑にかつ徐々に測定投入され、まだ仕様内の製品を与えるために正しい生産パラメータを設定した後に、生産される材料と混合される。連続的または半連続的に生産された配合物は、その後、適切な充填ラインを経て特定の載貨ユニット(出荷梱包品目)に移送され、個品として出荷される。
【0005】
特に、自動車のコーティングのようなコーティングの色特性の湿式化学測定のための、関連する概念および/または測定装置については、WO2013/081812A1、WO99/41003A1、WO2004/081685A1、またはWO02/075285A2に記載されている。
【0006】
記載された方法で、配合物、特にコーティングの実際の製品を形成することを単純化すること、またはさらなる効率化することを少なくとも成し遂げ得る。
【0007】
しかし、既知の概念は、中核となる課題が特定の配合物の生産における複雑さだけではないという事実を見落としている。
【0008】
多様な特性と多くの異なる投入材料を有する多様な異なる配合物の生産に、さらに適切に対処することがずっとより困難であり、該生産は工業生産において望まれている。
【0009】
ここでは、生産に必要な投入材料(その大部分は同様に個品である)の中央保持ユニットから生産サイトの移送ポイントへの、特定の搬送の生産関連の関連性を考慮する必要がある。また、関連するのは、保持ユニットの保管場所への投入材料の制御された配置である。多くの部門、特にコーティング生産部門では、使用前に様々な投入材料を特定の方法(振とう、攪拌および/または揺動、および加熱による均質化)で前処理する必要がさらにある。これに関連して、個品(配送梱包品の適切なアイテムに充填後)として生じた製品に明確にラベルを付け、顧客に発送するまで保管ユニットに配置し、発送注文のときには、それらを特定の方法で、載貨の目的のための適切な保管-搬出ポイントに運搬することも同様に重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】WO2013/081812A1
【文献】WO99/41003A1
【文献】WO2004/081685A1
【文献】WO02/075285A2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明によって解決される課題は、異なる配合物の工業的生産を可能にするだけでなく、かなりの範囲で個品として生じる投入材料および製品の保持、提供、搬入および保管場所から搬出の効果的な構造の問題にも対処するシステムを提供することであった。これに関連して、システムは、第一に、制御された搬入と、個品として生じる投入材料の保持ユニットから生産サイトへの特定の生産-スケジュール-決定の運搬を可能にし、および第二に、生産された製品の生産サイトから受取ユニットへの適切に制御された搬送、および当該製品の保管場所または仮置き場所への制御された配置、並びに保管場所からの搬出を確実にするように設計されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
合物のモジュール生産システムであって、
合物の生産と回収のためのユニット(1)および
品(S)と載貨ユニット(L)の保管場所からの搬入および搬出のため、および、個品(S)の提供のため、ユニット(1)に連結されるユニット(2)であって、
の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を保持するためのサブユニット(2.1)、と
の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)を受け取るための受取サブユニット(2.2)、と
の載貨ユニット(L)および個品(S)で充たされた載貨ユニット(L)の保管場所からの搬出のための保管-搬出サブユニット(2.3)および
合物の生産のための個品(S)を提供するための提供サブユニット、を含むユニット (2.4)を含むユニット(2)を有し、
供サブユニットは、装置(V)を有し
置(V)は、
準載貨ユニット(sL)の自動ドッキングのための手段(V.1)と
準載貨ユニット(sL)に存在する個品(S)の規定された量の自動取り出しのための手段(V.2)と
手段(V.2)からの規定された量の個品(S)ニット(1)に移送するための手段(V.3)と、を含み
自動運搬は、標準載貨ユニット(sL)を、自動化された方法でサブユニット(2.4)と、さらに装置(V)とに、搬送することを含み、
標準載貨ユニット(sL)は、手段(V.1)により自動ドッキングし、サブユニット(2.1)に保持され、生産される配合物または生産される中間体の現在のレシピの要件に応じた原材料または中間体として生ずる個品(S)で充填される特定の載貨ユニット(L)であり、これにより、特定の原材料または中間体が生産プロセスへの供給可能とされる、、モジュール生産システムが見出された。

【0013】
新しいモジュール生産システムは、本発明による生産システムとも呼ばれ、したがって、本発明の主題である。本発明の好ましい設計およびさらなる主題は、以下の説明および従属請求項から収集され得る。
【0014】
新しいモジュール生産システムは、個品として生じる投入材料および製品、並びに個品で充填されているか、または充填される予定の対応する載貨ユニットの操作の、効果的かつ半自動化または完全自動化された機構を確実にする。特に、確実にされるものは、個品及び載貨ユニットの供給、保持、提供、保管場所からの搬出、および任意の前処理が、複雑な生産システム内で正しい場所で正しい時間に行われ、これにより、投入材料の供給から始まり製品の保管場所からの搬出までの、著しく効率的な生産プロセスを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明による生産システムと載貨ユニットの移動
図2】本発明による生産システムと材料の移動(載貨ユニットなし)
図3】拡張ゾーンを備えた本発明による生産システム
【発明を実施するための形態】
【0016】
生産システム
本発明による生産システムはモジュールシステムである。したがって、複数のモジュールまたはユニット、特に配合物の生産および回収のためのユニット(1)と、ユニット(1)に結合された、個品(S)および載貨ユニット(L)の保管からの受入れと取出しのため、および個品(S)を提供するためのユニット(2)とから構成される。
【0017】
これに関連して、モジュールまたはユニットまたはサブユニットという用語は、本発明によれば、特定のモジュールまたは、特定のユニットまたはサブユニットの限定可能な特性および個別の機能を表す。2つのユニットが明確に空間的または物理的に相互に分離される必要はなく、および/または1つのユニットがそれ自体で空間的および/または物理的に個別化されたゾーンである必要はない。例えば、提供サブユニットは、装置(V)が配置される多くの異なるゾーンを含むことができる。前記ゾーンは、それぞれの場合において、互いに直接隣り合っていても、互いに重なり合っていてもよい。しかし、同様に、それらは完全にまたは部分的に互いに空間的に分離されることもでき、この場合、例えば、生産システムの他のゾーン、ユニットまたはユニットの一部が対応する分離ゾーンに配置される。
【0018】
本発明によるモジュール生産システムは、まず最初に、配合物、好ましくは流体配合物の製造および回収のためのユニット(1)を含む。「配合物の生産および回収ユニット」という表現は、明らかに、そのユニットが配合物の生産および回収に適していなければならないことを意味する。この場合、基本的には、生産および回収ユニットの当業者に知られている、任意の形態をまず考えることが可能である。守らなければならない唯一の所定の基準は、ユニット(1)が、自動化された方法(以下でさらに明らかにされ、冒頭文で言及されているユニット(1)の特徴を黙示的に生じさせる特徴(V.3)も参照)で、ユニット(2)から移送される配合物の生産のための個品の定義された数量を受取ることを可能にする手段を備えなければならないということである。
【0019】
配合物の生産のための個品(S)は、個品(S)として生じる原材料および中間体と同等視することができる。
【0020】
ユニット(1)は、さらに、任意の形態の流体中間体の生産および回収に適していることが好ましい。これは、固体および流体原材料から製造される中間体と、流体原材料のみから製造される中間体の両方に適用される。これは、前もって生産された中間体から生産される中間体、または前もって生産された中間体および固体ならびに/または流体原材料から生産される中間体にも同様に適用される。ユニット(1)は、このように、例えば顔料ペーストおよび混合コートの生産に好ましくは適している。続いて、前記顔料ペーストおよび混合コートは、配合物(すなわち、製品)の生産のための投入材料として使用することができる。以下、ユニット(1)のさらなる好ましい実施形態についてさらに説明する。
【0021】
ユニット(2)
本発明によるモジュール生産システムは、さらに、個品(S)の保管場所と載貨ユニット(L)からの搬入と搬出のための、ならびに個品(S)の提供のためのユニット(1)に連結されたユニット(2)をさらに含む。
【0022】
「個品(S)の保管場所と載貨ユニット(L)からの搬入と搬出のための、ならびに個品(S)の提供のためのユニット」という表現は、明らかに、ユニットが、個品(S)の保管場所および載貨ユニット(L)からの搬入と搬出、および個品(S)の提供に適していなければならないことを意味する。
【0023】
ユニット(2)はユニット(1)に連結されている。2つのユニットはこのように互いに接しており、互いに接続されている。この接続は、少なくとも、しかし完全に除外するわけではないが、以下でさらに詳細に説明する手段(V.3)、つまり、個品の規定された数量をユニット(1)に移送する手段の形態になっている。
【0024】
ユニット(2)は、まず、空の載貨ユニット(L)および個品が充たされた載貨ユニット(L)を保持するためのサブユニット(2.1)を含む。
【0025】
本発明の文脈において、「保持」という表現は、特に用語「提供」とは対照的に、以下のように理解されるべきである。コンポーネントの「提供」とは、時間的および物理的な観点から、前記コンポーネントを直接かつ即座に利用可能にすることを意味するが、コンポーネントの「保持」とは、前記コンポーネントの短期保管を意味し、前記保管は、必要な供給の準備と予想に基づいて行われる。次いで、前記短期保管は、コンポーネントを簡単な方法で供給場所に搬送できる位置で行われる。特に、これは例えばその目的で保管施設が意図されるときのように、長期にコンポーネントを該場所に保管することを基本的に想定されていない。保持の文脈での短期保管とは、ここでは、サブユニット(2.1)のコンポーネントの搬入から使用または最初の使用までで計算して、特に最大48時間の保管を意味するものと理解される。最初の使用という名称は、以下でさらに詳細に説明される標準載貨ユニット(sL)であって、投入材料すなわち原材料または中間体で充され、かつ、投入材料の一部のみが最初の使用の一部として取り出される標準載貨ユニット(sL)を参照している。このため、その時点で一部空になった載貨ユニットは再び保持ユニット(2.1)内の位置に搬送され、次の使用まで保持される。
【0026】
空の載貨ユニット(L)は、例えば、以下に説明する保管-搬出ユニットを介して手動または自動で必要に応じて生産された配合物が回収され得るユニット(1)へ運搬することができるように保持された、使い捨て配送梱包品および再利用可能な配送梱包品であり得る。配送梱包品の適切な空の再利用可能なアイテムは、ユニット(2)に搬入し、保持する前に洗浄されることが望ましいのは明らかである。
【0027】
個品(S)で充填された載貨ユニット(L)は、ユニット(1)内で生産された製品(配合物)によって当該ユニットで充填され、後述のサブユニット(2.2)を介してユニット(2)で受取られ、次いで、後述のサブユニット(2.3)を介して保管場所から搬出されるまで長期保管のために保存施設の保存場所へ配置するために保持され、あるいは顧客へ直接発送するために保持される使い捨て配送梱包品と再利用可能な配送梱包品であり得る。
【0028】
個品(S)で充填された載貨ユニット(L)は、特に、特定の載貨ユニット(原材料で充填された元の容器)において原材料サプライヤによって供給される原材料であってもよい。このような載貨ユニットは、例えば、標準載貨ユニット(sL)への必要な補充を可能にするために保持される。同様に、以下により詳細に記載されるように、それらは、このように投入材料、すなわち原材料または中間体で充填された標準載貨ユニット(sL)であり得る。このような原材料の充填は、さらに以下で記載されるように、元の容器から標準載貨ユニット(sL)への原材料の補填のために、好適なモジュール(3)で行われることが好ましい。このような中間体の充填は、上述したように好ましくは中間体の生産にも適しているユニット(1)内で行われることが好ましい。これらのコンポーネントの保持は、サブユニット2.4を介した生産のためのコンポーネントの必要な提供を可能にする。
【0029】
その結果、空の載貨ユニット(L)は、例えば、システム全体(つまり、モジュール生産システム)からモジュール(2)を介して外部に移送するために、例えばモジュール(3)から受取られる空の元の容器でもあり得るが、ただし、他の優先度の高いプロセスのため、直接の外部への移送は実行できない。しかし、特に、それらは、原材料および/または中間体で充填されるために保持される標準載貨ユニット(sL)でもあり得る。適切な空の載貨ユニット(sL)は、ユニット(2)で受入、保持する前に洗浄されることが望ましいのは明らかである。
【0030】
ユニット(2.1)は、好ましくは、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)を保持するためにサーブする、これは、少なくとも以下を含むが、しかし他を排除するわけではない。
【0031】
(i)配送梱包品の空の使い捨てアイテムと配送梱包品の再利用可能なアイテム、
(ii)配送梱包品の使い捨てアイテムと配合物で充填された配送梱包品の再利用可能なアイテム、
(iii)原材料で充填された元の容器、
(iv)原材料で充填された標準載貨ユニット(sL)、
(v)中間体で充填された標準載貨ユニット(sL)、
(vi)空の洗浄された標準載貨ユニット(sL)。
【0032】
サブユニット(2.1)は、例えば、中央ユニットとして、好ましくはハイラックシステムの形態の中央ユニットとして設計され得る。このようなハイラックストレージシステムは、工業生産および物流において知られている。特に、それらは、例えば5メートル以上から50メートルまでのように、非常に高く、したがってスペースを節約するように構築することができる。そこではコンポーネント、あるいは空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)を保持するための数百または数千のポジションがあり得る。これに関連して、前述のコンポーネントはパレット上に保持されることもある。一般的に、このようなハイラックストレージシステムは、自立型の建物内に配置されるか、またはそれ自体が建物内の支持構造である鋼構造で構成される。個々のラックまたはラックユニットの間には一般に通路があり、それによって特にさらに以下で記載される手段(M)によって、保持位置にアクセスすることができる。
【0033】
ユニット(2)は、個品(S)や載貨ユニット(L)の保管場所から搬入および搬出に適しており、すなわち、保管場所から適切な搬入および搬出を可能にする手段を有している。
【0034】
個品(S)とは、まず、確立された定義により、搬送または保管プロセスにおいて運搬ユニットとして扱うことができる程度に寸法的に安定した方法で載貨ユニットに梱包された全ての種類の物品を意味すると理解されるべきである。前記運搬ユニット(数量として)は、特にバルク品と対比すると、比較的小さく、例えば数キログラムから多くとも数トンの範囲にある。個々の運搬ユニットのサイズが小さい理由は、大規模生産プラントではイレギュラーなケースのみとなる特に需要が比較的低いためである。
【0035】
個品(S)として本発明に関連するのは、配合物の生産のための投入材料と、同様に生産された配合物(すなわち、製品)である。
【0036】
狭い意味で原材料とも呼ばれる投入材料の可能性のある一群は、例えば結合剤としての物理的に硬化可能であり、熱硬化性および/または化学線硬化性な樹脂、適切な架橋剤、特定の有機溶媒、反応性希釈剤、着色および/または効果を付与する透明な顔料、充填剤、分子的に分散可能な染料、ナノ粒子、および、光安定剤、酸化防止剤、脱気剤、乳化剤、スリップ添加剤、重合阻害剤、重合開始剤、接着促進剤、レベリング剤、フィルム形成助剤、垂れ制御剤(SCA)、難燃剤、腐食防止剤、ワックス、乾燥剤、殺生物剤およびつや消し剤などの添加剤である。
【0037】
狭い意味で中間体とも呼ばれる同様に可能性のある投入材料の一群は、上記の少なくとも2つの原材料から生産され、配合物の生産のための投入材料として使用されるものである。例としては、(固体)顔料および/または充填剤を、樹脂コンポーネントおよび水、または有機溶媒などの溶媒と混合することにより生成される顔料ペーストおよび充填剤ペーストが含まれる。それ自体が固体である顔料および/または充填剤の混合物も可能である。さらなる例は、結合剤としての樹脂、溶剤、および異なる添加剤などの異なる原材料が一緒に混合されて存在する、顔料および充填剤を含まない混合コートである。
【0038】
個品(S)として発生する原材料および中間体は、配合物の生産のための個品(S)とも呼ばれる。
【0039】
上記でより詳細に説明した原材料および中間体、すなわち配合物の生産のための投入材料は、特に、例えば自動車のコーティングなどのコーティングの生産に使用されるものである。したがって、対応する好ましい配合物、すなわち製品は、本発明の文脈において、特に自動車コーティングなどのコーティングである。しかし、例えば、食品産業や医療産業などの他産業部門の配合物も同様に含まれる。個品としての適切な投入材料および製品は、固体または液体(流動可能)であり得る。本発明の文脈において、固体または流体(流動可能)の状態は、それぞれの場合において、特に指定しない限り、20℃の温度、標準圧力(1013.25hPa)および毎分1000s-1のせん断応力に基づいている。これらの条件下でコンポーネントの粘度が10000mPas(例えば、Mettler-ToledoのRheomat RM 180機器を使用して測定)を超えない場合、該コンポーネントは基本的に液体と呼ばれる。
【0040】
投入材料として考えられるのは、特に固体原材料(例:顔料、充填剤)および液体原材料(例:結合剤としての樹脂、有機溶媒)および同様に液体中間体(例:顔料ペースト、混合コート)である。本発明の文脈において、流体製品は、特にモジュール生産システムによって生産可能であるため、製品(配合物)として好ましい。
【0041】
また、例えば、配合物の生産に使用され、上記の基本的な条件下において流体と呼ぶことのできない原材料および中間体は、ここで与えられた定義にしたがって、流体投入材料(10000mPas以下の粘度)として使用することができるように前処理することが、自明的に可能である。次に、そのような前処理は、さらに以下で記載される前処理ユニットで行われる。例えば、これには、粘度を下げるために投入材料を加熱することが含まれる。同様に、例えば、チキソトロピー性の投入材料は、粘度の低下を達成するために、特定の期間、回転、攪拌、揺動、または振とうされ得る。
【0042】
非常に一般的な意味での載貨ユニット(L)は、確立された定義にしたがって、箱、ドラム、容器、サック、その他の考えられる利用可能な入れ物など、商品を収容するための梱包アイテム、例えば、以下でさらに言及する標準載貨ユニット(sL)を意味すると理解される。
【0043】
ユニット(2)は、空の載貨ユニット(L)および個品で充填された載貨ユニット(L)を搬入するための受取サブユニット(2.2)と、空の載貨ユニット(L)および個品で充填された載貨ユニット(L)を保管場所から搬出のための保管-搬出サブユニット(2.3)を備えている。
【0044】
受取ユニット(2.2)は、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)を搬入するためにサーブする。
【0045】
空の載貨ユニット(L)は、例えば、後述の保管-搬出ユニットを介して生産された配合物を回収できるユニット(1)へ、必要に応じて手動または自動化された方法で運搬できるように保持される使い捨て配送梱包品および再利用可能な配送梱包品であってもよい。配送梱包品の適切な空の再利用可能なアイテムは、ユニット(2)で受け取られる前に洗浄されることが望ましいのは明らかである。
【0046】
その結果、個品(S)で充填された載貨ユニット(L)は、ユニット(1)で生産された製品(配合物)で同ユニットで充填された配送梱包品の使い捨てアイテムと配送梱包品の再利用可能なアイテムであり得る。
【0047】
個品(S)で充填された載貨ユニット(L)は、特に、特定の載貨ユニット(原材料で充填された元の容器)の原材料サプライヤによって供給される原材料でもあり得る。同様に、それらは、以下でさらに詳しく記載されるように、投入材料、つまり原材料または中間体で充填された、標準載貨ユニット(sL)にすることができる。
【0048】
結果として、空の載貨ユニット(L)は、特に、例えば、モジュール(2)を介してシステム全体(すなわち、モジュール生産システム)から外に移送されるために、モジュール(3)から受取られる空にされた元の容器でもあり得る。同様に、それらは、原材料および/または中間体で充填されるために保持される標準載貨ユニット(sL)でもあり得る。適切な空の載貨ユニット(sL)は、ユニット(2)に受け取られる前に洗浄されることが望ましいのは明らかである。
【0049】
結果として、受取ユニットは、好ましくは、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)を受け取るようにサーブする、これは、少なくとも以下を含むが、他を排除するわけではない。
【0050】
(i)配送梱包品の空の使い捨てアイテムと配送梱包品の再利用可能なアイテム、
(ii)配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配合物で充填された配送梱包品の再利用可能なアイテム、
(iii)原材料で充填された元の容器、
(iv)原材料で充填された標準載貨ユニット(sL)、
(v)中間体で充填された標準載貨ユニット(sL)、
(vi)空の元の容器、および
(vii)空の洗浄された標準載貨ユニット(sL)。
【0051】
保管-搬出ユニット(2.3)は、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)の保管場所からの搬出にサーブする。
【0052】
空の載貨ユニット(L)は、例えば、ユニット(2)から、製造された配合物が回収され得るユニット(1)へ必要に応じて手動または自動で運搬される配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再利用可能なアイテムを保持することができる。同じことが、ユニット(1)で生産された中間体が回収される空の標準載貨ユニット(sL)にも当てはまる。
【0053】
従って、個品(S)で充填された載貨ユニット(L)は、ユニット(1)において該ユニットで生産された製品(配合物)で充され、受取ユニットを介してユニット(2)で受取られ、次いで、例えば、保管施設での長期保管のため、あるいは顧客への発送のために、ユニット(2)の保管場所から搬出される、配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再利用可能なアイテムであり得る。
個品(S)で充填された載貨ユニット(L)は、特に、特定の載貨ユニット(原材料で充填された元の容器)で原材料サプライヤによって供給される原材料でもあり得る。前記載貨ユニットは、補充モジュール(3)での補充を可能にするために保管場所から搬出されることが好ましい。
【0054】
原材料または中間体で充填された標準載貨ユニット(sL)の保管場所からの搬出も、自明に基本的に可能であるが、特に好ましいわけではない。一般に、標準載貨ユニット(sL)に存在する原材料と中間体は、以下でさらに説明する装置(V)を介してユニット(1)に移送され、このように消費される。ただし、例えば、生産スケジュールの急な変更や必要な修理作業のせいで、既に充填されている標準載貨ユニット(sL)が長期間使用されず、そのため、ユニット(2)から、保管場所から搬出されることが起こり得る。
【0055】
したがって、空の載貨ユニット(L)は、特に、システム全体から外方に移送される空にされた元の容器をでもあり得る。同様に、それらは、予め原材料および/または中間体で充填され、装置(V)を介して空にされ、その後、例えばモジュール(2)から外方に洗浄のために移送される標準載貨ユニット(sL)であってもよい。
【0056】
したがって、保管-搬出ユニットは、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)の保管場所から搬出にサーブすることが好ましく、これは以下のことを含み、しかし、完全に他を排除するわけではない。
【0057】
(i) 配送梱包品の空の使い捨てアイテムと配送梱包品の再利用可能なアイテム、
(ii) 配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配合物で充填された配送梱包品の再利用可能なアイテム、
(iii) 原材料で充填された元の容器、
(vi) 空の洗浄された標準載貨ユニット(sL)、
(vii) 空の元の容器、および
(viii) 空の汚れた標準載貨ユニット(sL)。
【0058】
上述したことから、生産に配置される本発明によるモジュール生産システムは、上述のコンポーネント(i)から(viii)を含むことが好ましい。
【0059】
機能に関して上述したユニット、すなわち受取サブユニットと保管-搬出サブユニットをどのように技術的に設計することができるかは、提供された機能情報を用いて、当業者にとって個別ベースで容易に決定および調節することができる。例えば、ユニットをゲート、ドア、通路、開口または他の通過手段として設計することが可能であり、例えば、中央ユニット(2.1)からシステム全体の他のユニットまたはシステム全体を越えるゾーンへの1つの通路または複数の通路が可能である。これに関連して、1つまたは複数の通路が受取サブユニットと保管-搬出サブユニットの両方の一部になることも可能である。
【0060】
好ましい変形形態では、搬入サブユニットおよび保管-搬出サブユニットは、合計で少なくとも3つの通路を含み、ここで、少なくとも3つの通路は、受取サブユニットと保管-搬出サブユニットの両方の一部であり、そして、前記通路の少なくとも1つは、ユニット(2.1)と長期保管用ユニットとの間の保管場所からの搬入と搬出、および、空の載貨ユニット(L)と個品(S)を充填した載貨ユニット(L)からシステム全体(以下のユニット(4)とも呼ばれる)へまたはからの搬入と搬出を可能にし、前記通路の少なくとも1つは、ユニット(2.1)と前記ユニット(1)、との間の保管場所への搬入と搬出を可能にし、前記通路の少なくとも1つは、ユニット(2.1)とユニット(3)との間の保管場所への搬入と搬出を可能にする。
【0061】
既に上で示したように、本発明によるモジュール生産システムは、ユニット(2)に連結され、その中で、特に原材料の元の容器から標準載貨ユニット(sL)への補充が行われるさらなるユニット(3)をさらに含むことが好ましい。前記原材料は、液体および固体原材料とすることができる。補充は、例えば、重力誘導の、手動で行われる注入および傾斜によって実行できる。ポンプ制御による液体原材料の補充や、ロボット制御による固体原材料の傾倒も可能である。このように補充された原材料または充填された標準載貨ユニット(sL)は、その後モジュール(2)に再び受取られる。また、ユニット(3)は、システム全体の好ましくは存在するさらなるユニット、すなわち、とりわけ固体原材料用の保管ユニット(5)と連結することも可能である。固体原材料は、保管場所に置かれ、特に例えば大容量サイロなどの長期保管用の保管容器に保管される。このような概念の利点は、例えば、長期保管可能な固体原材料を個品としてではなく、大量バッチで、したがってより経済的に購入できることである。同様に、大容量容器での保管に対応する原則は、経験によると、生産での大量消費を伴う特定の液体原材料に関しても適用される。ただし、この場合、標準載貨ユニット(sL)への補充は行われないことが望ましい;代わりに、液体原材料はユニット(1)の生産に直接供給される。完全を期すために、最後に述べた原則は、もちろん、少なくとも基本的に固体原材料に関しても基本的に可能であることに留意されたい。
【0062】
さらに、上記から、本発明によるモジュール生産システムは、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)を保管または長期保管するためのユニット(4)をさらに備えることが好ましい。ユニット(4)は、例えば、生産された製品(配合物)で充填され、顧客へ発送するまで保管される配送梱包品の使い捨てアイテムおよび配送梱包品の再利用可能アイテムを保管するためにサーブすることができる。同様に、ここでは原材料または中間体を元の容器または標準載貨ユニットに保管することができる。
【0063】
ユニット(4)は、このように、まず、異なる個品の潜在的可能な長期保管、ユニット(2.1)での保管に比して、すなわち、例えば、48時間以上の潜在的可能な保管にサーブする。もちろん例えば製品の発送注文の場合は簡単な保管も可能である。ユニット(4)は、このように、とりわけ、空の載貨ユニット(L)および該ユニット内で行われる個品(S)で充填された載貨ユニット(L)の潜在的可能な長期保管によって、ユニット(2.1)の体系的および組織的軽減にもサーブする。前記の空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)は、基本的にユニット(2.1)への搬入、および/またはユニット(2.1)から保管場所からの搬出を目的とするものである。ユニット(4)は、このように、システム全体(本発明による生産システム)と外部または環境との間のインターフェースとして追加的にサーブすることが好ましい。これは、ユニット(4)が、最終的にユニット(2)またはユニット(2.1)のバッファゾーンとしても機能するため、空の載貨ユニット(L)および個品(S)で充填された載貨ユニット(L)を生産需要と顧客需要に関して目標指向の方法で保管することを可能にする。
したがって、ユニット(4)は、好ましくは、空の載貨ユニット(L)およびシステム全体に出入りする個品(S)で充填された載貨ユニット(L)の保管場所から搬入および搬出のための手段(通路)も有する。結果として、同様に、ユニット(2)またはユニット(2.1)からの搬入のため、および保管場所からユニット(2)またはユニット(2.1)に搬出するための適切な手段(通路)を有することが好ましい。
【0064】
ユニット(4)は、この目的のために、ユニット(2)またはユニット(2.1)に空間的に近接して配置できる。しかしながら、例えば、特定の安全面または生産工場の位置の個々の状況(例えば、建物のレイアウト)を満たすために、それに関して一定の空間距離で配置することもできる。次に、重量物を搬送する手段、例えば、フォークリフトなどを介して適切な交換を行うことができる。
【0065】
好ましくは、ユニット(4)は、配送ユニットおよび/またはパレットのラベル付けのための装置を有する。このようにして、ユニット(1)で生産され、特にユニット(1.4)で回収されマーク付けをされた材料の必要なラベル付けを行うことができる。中央の電子制御ユニットを介して、材料の識別データが取得され、ラベリング用の装置で処理され、ラベルの生成に利用され得る。
【0066】
また、上記から、モジュール生産システムは、好ましくは、個品として配送されないか、バルク品として配送される固体および/または流体原材料の保管または長期保管のためにユニット(5)をさらに含む。ここでは、原材料は大容量の保管容器、例えば、サイロやタンクなどに保管され、そして、適切な供給ラインシステムを介してユニット(1)での生産に直接供給されるか、および/または、例えばユニット(3)などで適切な補充プロセスの後、ユニット(2)を介して生産に供給され得る。
【0067】
ユニット(2)は、配合物の生産のための個品(S)を提供するための提供サブユニット(2.4)をさらに備え、該ユニットはまずこの目的のための特定の装置(V)を有している。
【0068】
装置(V)には、標準載貨ユニット(sL)の自動ドッキングのための手段(V.1)を有している。
【0069】
標準載貨ユニット(sL)は、特定の載貨ユニット(載貨ユニットの定義については上記を参照)を意味するものと理解され、該ユニットはそれらの機能に応じて設計および標準化、すなわち、調和される。機能(V.1)に固有のことは、標準化が手段(V.1)(ドッキング)を介した載貨ユニット(sL)と装置(V)の間の可逆接続まで少なくとも拡張される必要があることである。
【0070】
載貨ユニット(sL)の標準化は、他の方法でも自明に可能である。例えば、載貨ユニットは、記載されたドッキングとは独立に、その容量、形状形態、または材料に関して標準化できる。また、標準的な方法で、液体または個品としての固体材料用の入口を提供することもでき、該入口は、載貨ユニットの上側に配置することが好ましい。
【0071】
基本的に、正確に1種類の標準載貨ユニット(sL)を使用できる。複数の種類の標準載貨ユニット(sL)を使用することも可能である。
【0072】
少なくとも2種類の標準載貨ユニット(sL)の使用が優先され、それは、少なくとも1種類が流体投入材料(sL流体)の装置(V)への移送を確実にし、および少なくとも1種類が固体原材料(sL固体)の装置(V)への移送を確実にすることを可能にする。これは、上記のように、中間体もユニット(1)を介して生成されることが好ましいためであり、これはユニット(2)を介した固体原材料の提供を必要とする。
【0073】
ドッキング原則の標準化に関しては、流体投入材料が取り出される載貨ユニット(sL流体)に関連して、載貨ユニットのベースに、標準化された流体流出と手段(V.1)へのドッキングのための標準化されたアタッチメントを提供することが可能である。これに関連して、流体流出は自明に可逆的に閉鎖可能または開放可能である。これは、例えば、電子的に制御可能なバルブまたは機械的に連結可能なプラグ接続を介して実現できる。アタッチメントを介してドッキングした後、流体流出は、載貨ユニット(sL流体)から装置(V)への材料フローが基本的に起こるように方向付けられる。したがって、例えば、載貨ユニット(sL流体)と装置(V)との間に物理的接続があり、前記接続は、少なくとも載貨ユニット(sL流体)と手段(V.1)への適切なドッキング装置を介して生じ、この状態で、流体流出が、例えば装置(V)内に突出することができるようになっている。これに関連して、載貨ユニットのベース領域は、放出およびこのようにして完全に空にすることに関して最適化されるように構成されることが好ましい。また、載貨ユニット(sL流体)は、下記のサブユニット(1.4)を介した自動回収を可能にするため、載貨ユニットの上側に好ましくは配置された標準化された入口、すなわち自動化された方法で開閉可能な入口、例えば、バングホールのクロージャーを備えたバングホールなどを有することが好ましい。載貨ユニット(sL流体)は、好ましくは、250から1000リットルの取り込み能力(容量容積)を有する。載貨ユニットは、例えば、攪拌装置または加熱装置を備えてもよく、これらは、例えば、電気にまたは圧縮空気によって動力を供給できる。結果として、投入材料、例えば以下に説明する前処理ユニット(2.5)で前もって前処理された投入材料は、提供中、すなわち最終的には生産に供給する際にも攪拌または加熱され得る。このようにして、前処理の状況で達した投入材料の状態が、提供期間全体にわたって維持されることを確実にすることができる。載貨ユニットの典型的な材料(sL流体)は、例えば、鋼種1.4301、1.44541または1.4571の鋼である。載貨ユニット(sL液)に流体材料を充填するための入口は、上側に配置されることが好ましい。載貨ユニットのベース面積は、通常の搬送システムに挿入できるように、例えば約100×120センチメートルである。
【0074】
ドッキング原則の標準化に関しては、固体投入材料が取り出される載貨ユニット(sL固体)に関連して、載貨ユニットのベースに、標準化された固体流出と手段(V.1)へのドッキングのための標準化されたアタッチメントを提供することが可能である。これに関連して、固体流出は自明に可逆的に閉鎖可能または開放可能である。これは、例えば、電子的に制御可能なコーンまたは計量スクリュー、コーンまたはスクリューが取り外し可能なクロージャーを有することも可能であるが、を介して実現することができる。アタッチメントを介してドッキングした後、固体流出は、載貨ユニット(sL固体)から装置(V)への材料フローが基本的に起こるように方向付けられる。したがって、例えば、載貨ユニット(sL固体)と装置(V)との間に物理的接続があり、前記接続は、少なくとも載貨ユニット(sL固体)および手段(V.1)の適切なドッキング装置を介して生じ、流体の流出が、この状態で例えば装置(V)内に突出する可能性がある。
【0075】
載貨ユニット(固体sL)は、好ましくは、1から2立方メートルの取り込み能力(容量容積)を有する。載貨ユニット(固体sL)の典型的な材料は、例えば、鋼種1.4301、1.4541または1.4571の鋼であり、および、特に導電性ポリエチレンなどのプラスチックでもある。載貨ユニット(sL固体)を固体材料で充填するための入口は、好ましくは上側に配置される。
【0076】
既に上記で示したように、標準化は手段(V.1)を介した載貨ユニット(sL)と装置(V)の間の可逆接続に拡張される。
【0077】
この目的のために、手段(V.1)は、ドッキング装置を備えることができ、該装置は、載貨ユニット(sL流体)および/または(sL固体)への上記アタッチメントに関連する対応物または接続要素としてサーブする。載貨ユニット(sL)が自動化された方法でドッキングサイト(V.1)に運び込まれると、自動的に中央に配置され、捉えられまたは連結される。これにより、まず、載貨ユニット(sL)の流出の方向付けがもたらされ、該方向付けは材料フローに適している。好ましくは、この連結を介して、基本的に既知の接続要素を介して、載貨ユニット(sL)への一般的な補助エネルギー(電気、蒸気、および/または圧縮空気)の供給を確保し、それにより材料フローを生成するための載貨ユニット(sL)の自動開放を可能にし、または載貨ユニット内の攪拌装置または加熱装置への電力供給を確保することがさらに可能である。
【0078】
装置(V)はさらに、標準載貨ユニット(sL)内にある個品の定義された数量を自動的に取り出すための手段(V.2)を備えている。取り出しが配合物の製造を目的とする場合、これは、配合物、特にコーティングの製造のための流体および固体の投入材料(原材料および/または中間体)の取り出しに関する。取り出しが中間体の製造を目的とする場合、システム全体がそのために適切であることが好ましく、これは、流体および固体の原材料の一群および流体および固体中間体の一群から選択される投入材料の取り出しに関する。手段(V.2)は、特に指定された質量流量の形で、固体または流体材料の定義された量の取り出しを可能にする。この目的のために、手段(V.2)は、材料フローを監視し、そして調整および調節することもできる計量ユニット(例えばロードセル)および/または質量流量計を備えることができる。
【0079】
流体投入材料に関連して、特定の質量流量計の寸法は、ここでは材料フローと投入材料の粘度に依存する。材料フローは、例えば、一般に利用可能な運搬手段、例えば、その運搬能力を広範囲に設定できるポンプ、および/または流量断面積の減少によって運搬能力に影響を与えることができる調整弁などを介して調整される。正確に個々の要素、例えば調整弁が全体構造内に配置されている場合、個々のベースで調節される。例えば、それらは、運搬手段に近接して配置することができるが、以下でさらに述べる(特に収集ライン)手段(X)に近接して、このように配管セクション(V.3)内に位置することもできる。それらは手段(X)内に配置することさえ可能である。最後に述べたケースでは、それらは配管セクション(V.3)または収集ライン(X)に配置されるが、それらの機能は、それらが手段(V.2)に明確に割り当てられることを意味する。既知のシステムの計量精度は、追加の値に基づいて少なくとも1%である。さらに、計量率を目標値に制限することも可能である。
【0080】
固体投入材料に関連して、質量流量は、固体容器内にあるコーンの振動および/またはスクリューの動力投入によって調整することができ、それらは固体容器または装置(V)の一部であり得る。振動ユニットなど(必要に応じて、固体の流動特性を補助するため)も装置(V)に存在できる。既知のシステムの計量精度は、追加の値に基づいて少なくとも2%である。さらに、計量率を、例えば1秒あたり1キログラムに制限することができる。この場合、手段(V.2)は、このように、第一に、取り出し量(特にロードセル)を決定するための手段を備えている。さらに、それらは、実際の取り出し機構(すなわち、例えば、載貨ユニット(sL)に配置されたコーンまたはスクリュー)のための制御手段を備えている。制御手段は、特に電子制御ユニットを介して形成され、該制御ユニットはロードセルによって決定された情報を考慮に入れることによって、取り出し機構を制御し、仕様にしたがって取り出しプロセスを調整および調節する。
【0081】
装置(V)はさらに、定義された量を(V.2)からユニット(1)に移送する手段(V.3)を備えている。
【0082】
流体材料に関連して、手段(V.3)は、特に、流体伝導配管システムであってよく、それは次いで最終的に手段(X)、特に収集ラインに開かれている。
【0083】
固体材料の移送に関連して、手段(V.3)は、好ましくは単純なダウンパイプまたは、ダウンパイプの一部であり、前記ダウンパイプの他の部分は、正式には以下に説明するような手段(X)である。
【0084】
既に上記で示したように、ユニット(1)は、特に固体原材料の使用に関して、中間体の製造にも適し、それに応じて設計されることが好ましい。提供サブユニット(2.4)は、配合物(つまり、原材料および中間体)の生産のための個品(S)の提供にサーブする。中間体の生産用の個品(S)は、包括的な用語として同様に中間体の生産のためのあらゆる個品を含むため、ユニット(2.4)を介して、中間体の生産に必要なすべての投入材料を提供することも可能である。
【0085】
ユニット(2)は、好ましくはさらに、配合物の生産のための個品(S)の前処理のための前処理サブユニット(2.5)を含む。例えば、個品として生じる原材料は、標準載貨ユニット(sL)への移送後に前処理することができる。同様に、ユニット(1)で生産された後、中間体を直接、標準載貨ユニット(sL)に移送して、その後ユニット(2)で受取られる中間体を前処理することもできる。同様に、ユニット(1)で生産された後、標準載貨ユニット(sL)に直接搬送され、続いてユニット(2)で受け取られた中間体を前処理することができる。このために、特に前述の載貨ユニットは、保持ユニット(2.1)の位置から所望の前処理の場所に搬送され、そこで前処理され、その後、生産のためにそこに提供されるために装置(V)に搬送される。前処理は、例えば、個品の均質化、例えば、攪拌、振とう、回転および/または揺動など、また個品の加熱も含むことができる。
【0086】
前処理は、同様に、生産される配合物または生産される中間体の現在のレシピ要求に応じて自動化することができる。これは、製造シーケンスが使用する原材料または中間体が特定の時間に生産のために提供されることおよびそのような原材料または中間体の前処理が必要または望ましいことを指定しているときは、前処理ユニットへの搬送および提供ユニットへの後続の搬送に加えて前処理のプロセスが、前処理された原材料または中間体の最適な供給が生じるように自動化された方法で調整される、ことを意味する。
【0087】
前処理は、例えば、投入材料が上記定義による基本的条件下で流体ではないときに、流体投入材料として使用できる材料が得られる程度まで粘度を下げるために、望ましいか必要であるかであり得る。しかしながら、例えば、上述の基本的条件下で既に流動的である投入材料の粘度を再び低下させるため、および/または均質化を達成するために同様に望ましい場合がある。
【0088】
実際の前処理は、さまざまな方法で実行できる。例えば、投入材料が配置されている実際の載貨ユニットは、適切な装置によって振とう、攪拌、または揺動させることができる。また、攪拌装置を載貨ユニットに導入し、再び取り除くこともできる。しかしながら、前処理は、載貨ユニットに組み込まれた手段を介して、例えば、載貨ユニット(sL流体)内に存在できる攪拌装置または加熱装置を介しても達成することができる。これに関連して、前処理ユニットは、このように単に、載貨ユニット用のベイと、載貨ユニットに組み込まれ、前処理に適した手段の適切な接続、例えば電気または圧縮空気を介して前記手段に動力を投入するための接続を有していなければならない。
【0089】
ユニット(2)はさらに、生産システムのユニットおよびサブユニットの内部および間の、載貨ユニットの自動化された搬送のための手段(M)を有している。この手段は、したがって、前述の自動搬送に適している。このようにして、最終的には、本発明の文脈で記述される搬送ステップおよび移送ステップが、ユニットおよびサブユニットの内部および間で実行されることを可能にする。例えば、ユニット(2.1)に保持され、原材料および中間体で充填された標準載貨ユニット(sL)は、生産される中間体または生産される中間体の現在のレシピの要件に応じて、特定の原材料または中間体の生産プロセスへの供給を可能にするために、にユニット(2.4)そしてこのようにして装置(V)に自動化された方法で搬送され得る。同様に、空および充填された載貨ユニットを、ユニット(3)と(2.1)の間またはユニット(1)と(2.1)の間、特にユニット(1.4)と(2.1)の間、またはユニット(2)と(4)との間で移送することができる。さらなる可能な搬送経路および移送経路は、記述から明らかである。
【0090】
当業者は、そのような手段(M)を技術的に設計する方法を知っている;しかしながら、それにもかかわらず、簡単な記述が、サブユニット(2.1)とサブユニット(2.4)したがって装置(V)の間の載貨ユニットの自動化された搬送をベースとして与えられる。
【0091】
ハイラック保管施設(2.1)の通路内には、通路を自動化された方法(電子制御ユニットによって制御)で誘導される保管-回収機があり、その過程で載貨ユニットを、ユニット(2.1)の保持位置の保管場所に配置でき、または前記保管場所から前記位置から取り除くことができる。ハイラック保管施設が保管場所への配置と保管場所からの取り除きのための中心ゾーンを有することができ、それを介して載貨ユニットは集中的な方法でハイラック保管施設へ導入され、あるいは導出される。そこから、載貨ユニットは、計画された保管場所への配置の場合は、保管-回収機によって個々の保持位置に運ばれる。保存場所から搬出する場合は、逆方向に進む。次に載貨ユニットは、既に述べられた保管-回収機に類似または対応する装置を介して、高ラックストレージシステムに送入、または送出され、このように、サブユニット(2.4)したがって装置(V)への自動搬送を確実にする。
【0092】
保管-回収機は、通常、レール誘導の単一車線車両である。また、それらはスイッチシステムおよび/またはリロケータを有しており、これにより、複数の通路やハイラック保管施設全体にサーブすることが可能である。いずれの場合でも、保管-回収機は3軸で移動し、つまり、通路(通路の縦方向、走行ユニット)に沿って、垂直方向(昇降ユニット)および通路の横方向(載貨ユニットを保持位置へ搬入または保持位置から搬出するための)で移動する。このような単一車線車両に加えて、またはその代わりに、保管施設での移動は、例えば、スライドシステムによって実現することができ、それは保管施設内をレール上で、搬送プロセスを実行するためにエレベーターの支援を受けて、移動する。
【0093】
上記のユニット(2)は、配合物の工業生産プロセスの状況での個品と載貨ユニットの効果的な操作にサーブし、結果として生産の非常に効率的な全体プロセスが確保される。これは、そのような全体的なプロセスの品質は、実際の生産の他に、特に時間的および空間的に効率的かつ、供給、提供、保管場所からの除去、個品および載貨ユニットの任意の前処理の統合された機構によるからである。
【0094】
ユニット(1)
本発明によるモジュール生産システムは、既に上述したように、配合物、好ましくは配合物(すなわち製品)と中間体の生産と回収のためのユニット(1)を含む。
【0095】
既に上で説明したように、ユニット(1)は、ユニット(2)から移送される配合物の生産のために、定義された数量の個品を受取ることを可能にする手段を備えている。移送は上記の手段(V.3)を介して行われるため、このように、ユニット(1)は前記手段を介して手段(V.3)に、したがってユニット(2)に接続される。この接続が、個々のケースで、例えば適切な配管を介して、どの程度正確に設計され得るかは、個別ベースで調節可能である。
【0096】
より明確にするために、ユニット(1)の前記手段は手段(X)とも呼ばれる。
【0097】
ユニット(1)は、最終的に、これに関連して知られている任意の生産および充填ラインにすることができる。
【0098】
ユニット(1)では、このように、例えば、手順の開始時にすべての材料を組み合わせることに基づいた製造方法によって、配合物を生産および回収することが可能である。しかし、この製造方法の欠点が知られている。このように、ユニット(1)内では、配合物は、好ましくはペーストや混合コートを用いた製造方法により生産され、回収される。知られているように、この生産形態では、顔料ペースト、着色ペースト、機能性ペーストおよび混合コートのような中間体が最初に生産され、次いで必要に応じて効率的に混合される。次いで、製品(配合物)に達するためには、単に所定の色調節工程または仕上げ工程(例えば、着色工程または粘度調節)が必要に応じて必要である。この方法の利点は、それぞれの中間体が、それぞれの場合に個別に調節および最適化された方法で生産され得ることである。このためにも、ユニット(1)は、上述したように、同様に中間体の生産に適している。
【0099】
生産および回収内で使用可能および必要とされるコンポーネントは、基本的に当業者に知られており、詳細な説明を必要としない。例えば、準備、分散、および仕上げの工程のための、既知のタンク、反応器、溶解機、攪拌機ミル、ローター固定子アセンブリ、および固定および可動式攪拌機容器を単に使用できることに留意すべきである。製品の濾過に適したフィルターステーション、および適切な回収および任意選択的にマーキング手段も知られている。
【0100】
以下、ユニット(1)の好ましい構成について説明する。
【0101】
ユニット(1)は、好ましくは、固体投入材料、特に固体原材料(固体)を少なくとも比例的に使用して中間体を生産するためのサブユニット(1.1)を含む。関連する中間体は、着色顔料ペースト、すなわち、有彩色、無彩色、および/または効果を付与する顔料ペースト(カラーペーストおよび/または効果ペースト)、または他の機能性ペースト、すなわち、例えば機能性充填剤を含み、その結果、着色のためではなく、機能のために単独でまたは主としてコーティングに使用されるペーストである。着色顔料ペーストと機能性ペーストの定義は重複している;互いに明確に区別することは不可能であり、望まれることでもない。関連する中間体は、純粋な顔料混合物および/または充填混合物でもある。
【0102】
適切な固体原材料は、特にそれ自体が知られている顔料と充填剤である。
【0103】
明らかに、流体投入材料、すなわち原材料または事前に生産された中間体の生産においても使用が通常行われる。流体投入材料として使用できるように前処理された投入材料を使用することもできる。これは、前処理ユニット(2.5)で行われることが好ましい。
【0104】
例として、樹脂、溶媒、および添加剤、ならびに特定の混合コートをここで挙げることができる。
【0105】
サブユニット(1.1)は、好ましくは、ペーストの生産に関連して知られている基本的な装置、すなわち混合容器(プロセスミキサー)および混合装置、例えば標準的な溶解機またはインライン溶解機などの溶解機、および任意でプロセスミキサー内での固体および液体原材料と液体中間体を分散するのにサープする攪拌機ミルを含む。
【0106】
これに関連して、固体投入材料、特に原材料のサブユニット(1.1)への供給は、完全に他を排除するわけではないがいずれの場合も、サブユニット(2.4)を介して、したがって装置(V)および手段(X)を介して行われることが好ましい。同じことは、流体投入材料(または前処理後に流体である投入材料)にも自明に当てはまる。
【0107】
したがって、システム全体の記述されたコンポーネントを介して固体および流体の投入材料(または前処理後に流体である投入材料)の自動移送が、モジュール(2)内の、上記投入材料で充填された標準載貨ユニット(sL)からサブユニット(1.1)まで、行われることが最終的に可能である。質量流量したがって単位時間または全体で供給される入力材料の量を設定するための適切な仕様は、電子的に制御された方法でレシピ仕様を介して取得され得る。次に、標準載貨ユニット(sL)は、事前に特に好ましくはモジュール(3)で投入材料(元の容器または大容量サイロまたはタンクから)によって充填され、任意で前処理される。
【0108】
ここで特に好ましいのは、固形原材料が最初にユニット(3)内で元の容器(例えば、サック)から標準載貨ユニット(sL)に補充され、次いでサブユニット(2.4)を介してしたがって手段(V.3)および手段(X)を介してサブユニット(1.1)に移送されることである。これに関連して、固体原材料は、ロボットを用いてユニット(3)内に再充填されることが好ましく、該ロボットは、個品を載貨ユニット(例えば、サック内の粉状顔料)内でグリッパを介して拾い、次いで、切削ツールなどの手段を用いて載貨ユニットを開き、次いで、個品を載貨ユニット(sL)に移送することができる。
【0109】
所定の原材料、特に流体原材料の追加的な移送は、例えば、タンクのような大容量の容器から直接行うこともできる。前記移送は、前記の手段(V.2)で既に説明したように、質量流量の監視と調整のための技術的手段の関与を伴って行うことができる。ここでも、投入材料の質量流量を設定するための仕様は、電子的に制御された方法でレシピ仕様を介して得られることが好ましい。
【0110】
本発明の好ましい実施形態では、投入材料の供給は以下のように行われる。個品として生じる流体投入材料(または前処理後に流体である投入材料)は、手段(V.3)を介して、例えばそれ自体が既知の流体伝導配管システムを介して、自動化された方法で、1つまたは複数の収集ラインに移送される。このような収集ライン(したがって手段(X)に対応)を介して、投入材料はプロセスミキサーに供給され得る。同様に、タンクなどの大容量容器から直接回収されるさらなる流体投入材料(または前処理後に流動性のある投入材料)を収集ラインに移送することも可能である。自明なように、固体投入材料の供給は、既述された収集ラインを介して行われない;代わりに、それらは手段(V.3)から、例えば、個々の供給ライン/配管(したがって手段(X)に対応)を介して、プロセスミキサーに直接移送される。
【0111】
これに関連して、手段(X)を介した投入材料の供給は、任意の所望のシーケンス(逐次的に、並行的に、部分的に並行的に)で、例えば、投入材料が高純度または高濃度および/もしくは互いに不適合の場合に相互に反応してしまう投入材料を互いに分離してプロセスミキサーに供給するために、自動化されかつ電子的に制御された方法で行われる。
【0112】
上記のことから、サブユニット(1.1)での生産は不連続に起こることが好ましい。これは、中間体は、適切なプロセスミキサーへの投入材料の完全な供給の後に、前述の混合装置を使用してバッチ式で生産されることを意味する。
【0113】
サブユニット(1.1)で次いで完成され、固体原材料を含む中間体は、それ自体既知の充填ラインを介して、そのための貯蔵ユニットに移送される。特に好ましくは、ペーストは標準載貨ユニット(sL)に回収され、次いでユニット(2)のサブユニット(2.2)を介して受取られ、そこではそれらは次いで製品(配合物)を生産するためにサブユニット(2.1)に保持され得る。
【0114】
もちろん、プロセスミキサーから回収された混合物が、例えば攪拌機ミルおよび/またはインライン溶解機などの基本的に知られている湿式粉砕機を介してプロセスミキサーから取り出される前に処理することも可能である。
【0115】
好ましくは、本発明による生産システムのユニット(1)はこのように固体投入材料を少なくとも比例的に使用する中間体の生産のためのサブユニット(1.1)を含み、
a.少なくとも1つのプロセスミキサー、
b.プロセスミキサー内に配置され、固体および流体投入材料の分散および混合のための少なくとも1つの混合装置、
c.プロセスミキサーへの固体投入材料の移送のための手段(X1)であって、手段(V.3)に接続された手段(X1)、
d.流体投入材料をプロセスミキサーに移送する手段(X2)であって、前記手段(X2)は前記手段(V.3)に接続され、手段(X2)はプロセスミキサーへの投入材料の逐次的、並行的、および/または部分的に並行的な移送のための収集ラインを少なくとも含み、および
e.好ましくは、流体投入材料をタンクのような大容量容器から収集ラインへ直接移送するための手段
を含む。
【0116】
ユニット(1)は、好ましくは、流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用できる投入材料を使用する配合物および中間体の生産のためのさらなるサブユニット(1.2)を含む。前記前処理は、好ましくは前処理ユニット(2.5)で行われる。好ましくは、前述の投入材料は排他的に用いられる。
【0117】
関連する配合物は、クリアコート、並びに、着色および/または効果付与顔料および/または充填剤(例えば、充填剤、ベースコート)を含有するコートである。関連する中間体は、樹脂、溶剤、添加剤などの原材料で構成されているが、顔料や充填剤を含まない混合コートである。関連する中間体はまた、顔料ペーストと機能性ペーストであり、これらは、サブユニット(1.1)で前もって生産された中間体(流動性顔料ペーストなど)と、さらなる原材料および/または中間体で構成される。
【0118】
サブユニット(1.2)は、好ましくは上述の配合物および中間体の生産に関連して知られている装置、すなわちプロセスミキサー、および 例えば、プロセスミキサーで投入材料を混合および均質化するための溶解機などの混合装置も含む。
【0119】
これに関連して、サブユニット(1.2)への流体投入材料(または前処理後の流体である投入材料)の供給は、好ましくはサブユニット(2.4)、したがって装置(V)および手段(X)を介して、いずれの場合にも行われるが、完全に他を排除するわけではない。
【0120】
したがって、最終的には、システム全体の既述のコンポーネントを介して、流体投入材料(または前処理後に流動性のある投入材料)の自動移送は、モジュール(2)内で上記の投入材料で充填される標準載貨ユニット(sL)からサブユニット(1.2)への間で行われる。質量流量を設定するための適切な仕様、したがって単位時間当たりまたは全体で供給される投入材料の量は、電子的に制御された方法でレシピ仕様を介して取得できる。標準載貨ユニット(sL)は次いで、事前に、特に好ましくはモジュール(3)で投入材料(元の容器または大容量タンクから)で充填され、必要に応じて前処理される。
【0121】
特定の流体原材料の追加の移送は、例えば、タンクのような大容量容器から直接行うこともできる。前記移送は、前記の手段(V.2)で既に説明したように、質量流量の監視と調整のための技術的手段の関与を伴って行うことができる。ここでも、投入材料の質量流量を設定するための仕様は、電子的に制御された方法でレシピ仕様を介して取得できる。
【0122】
本発明の好ましい実施形態では、投入材料の供給は以下のように行われる。個品として生じる流体投入材料(または前処理後の流動性のある投入材料)は、手段(V.3)を介して自動化された方法で1つまたは複数の収集ラインに移送される。このような収集ライン(次いで手段(X)に対応)を介して、投入材料はプロセスミキサーに供給され得る。同様に、タンクのような大容量の容器から直接取り出されるさらなる流体投入材料(または前処理後に流動性のある投入材料)を収集ラインに移送することも可能である。
【0123】
これに関連して、手段(X)を介した原材料の供給は、任意の所望のシーケンス(逐次的に、並行的に、部分的に並行的に)で、例えば、投入材料が高純度または高濃度および/もしくは非適合の場合に相互に反応してしまう投入材料を、互いに分離してプロセスミキサーに供給するために、自動化され電子的に制御された方法で行われることができる。この関連において、プロセスミキサーの現在の内容物が収集ラインを介して再循環され、さらなる投入材料のためのキャリアフローとしてサーブすることも可能である。
【0124】
このようにして、サブユニット(1.2)における生産は、厳密に不連続な方法で行われる。配合物および中間体は、投入材料の適切なプロセスミキサーへの完全な供給の後、前述の混合装置を用いてバッチ式で生産され得る。
【0125】
このようにして完成した配合物および中間体は、それ自体既知の充填ラインを介して、そのために意図された保管ユニットに移送され得る。例えば、中間体は、標準載貨ユニット(sL)に取り出され、次いで、サブユニット(2.2)を介してユニット(2)で受け取られ得る。そこでは、サブユニット(2.1)中の中間体は、製品(配合物)の生産のために保持され得る。好ましい変形例では、中間体は、特に流体伝導配管とポンプやバルブなどの運搬手段の任意の介在を介して、サブユニット(1.3)に直接供給される。配合物は、好ましくは、配送梱包品の使い捨てアイテムや配送梱包品の再使用可能アイテムに回収され、次いで好ましくは、受取ユニット(2.2)を介してユニット(2)で受取られ、長期保存のため、あるいは顧客に直接発送するために、保管-搬出ユニット(2.3)を介してユニット(2)からユニット(4)に移送される。
【0126】
サブユニット(1.2)の特に好ましい形態を以下に記載する。
【0127】
本実施形態では、ユニット(1.2)は、容器として上述したプロセスミキサーを備えるだけではない。それどころか、ユニット(1.2)は、少なくとも2つの異なる容器の1つまたは複数の組み合わせを含み、そのような組み合わせの中で、第1の容器は、プロセスミキサーであり、第2の容器は、プロセスミキサーから排出される流体混合物のためのバッファタンクである。プロセスミキサーとバッファタンクは互いに接続されており、これは、プロセスミキサーで生産された混合物、例えば中間体または配合物はバッファタンクへ特に排出され得ることを意味する。これは、適切な流体伝導配管とポンプやバルブなどの運搬手段の介在により、問題ない方法で技術的に達成することができる。プロセスミキサーとバッファタンクとの間の接続ユニット内で、例えば、インライン溶解機などのさらなる別の混合装置を配置することも可能である。特に、前記インライン溶解機は、上記のように再循環すべき材料流の混合にも役立つことができる。自明的に、次いでプロセスミキサー内とバッファタンク内に典型的な混合装置が配置され、該混合装置は、投入材料の混合、したがって流体中間体と配合物の生産を確保し(プロセスミキサー)、または、沈殿プロセスを防止するために生産された組成物を均質に保つ(バッファタンク)。
【0128】
プロセスミキサーへの投入材料の供給は、次いで、上記のように特に適切な収集ラインの関与を伴って行われる。サブユニット(1.3)への回収または直接供給も、同様に次いで上述のように行われ、この場合、配合物および中間体は、プロセスミキサーからではなく、バッファタンクから排出される。
【0129】
組み合わせの中で、バッファタンクは、プロセスミキサーよりも大きな容量を有することが好ましい。特に好ましくは、バッファタンクは、プロセスミキサーと比較して少なくとも2倍の容量を有し、特に好ましくは少なくとも3倍の容量を有する。これに関連して、プロセスミキサーは、例えば、0.5から30トン、または他に、1から15トン、または2から5トンのように、0.1から60トンの容量を有する。
【0130】
既述したプロセスミキサーとバッファタンクの組合せの設置の概念の利点は、配合物と中間体を特定の効率的な、正確な及びプロセス制御内で調節可能な方法でこのようにして生産することができることである。
【0131】
例えば、もし生産されるべき材料の最初のサブバッチが、特に電子的に文書化されたレシピ仕様に基づいてプロセスミキサー内で生産されたならば、前記サブバッチをバッファタンクに移送することができる。最初のサブバッチの特性(実際の状態)、全体的に生産される材料の所望の特性(目標状態)、および全体的に生産されるサブバッチの数および/またはさらなるサブバッチのサイズ(質量、体積)に応じて、1つまたは複数のさらなるサブバッチの生産における投入材料の供給の特定の調節を達成することが可能である。これは、例えば、定義された使用量の場合に、使用される原材料または中間体の特性の変動、すなわち目標状態から逸脱した実際状態を有する第1のサブバッチの生産をもたらし得る変動を補償することを可能にする。これに関連するさらなる詳細は、本発明による方法の文脈において以下にさらに説明される。
【0132】
好ましくは、サブユニット(1.2)はしたがって、特にプロセスミキサーとバッファタンクの既述の組み合わせに関連して、プロセスミキサーで生産される流体配合物またはプロセスミキサーで生産される中間体の特性を決定するための測定装置を有する。測定装置は、例えば、プロセスミキサーおよびバッファタンクの流体伝導配管(接続)に割り当てることができる。これは、配管(または対応する接続ラインシステム)を介して、生成された流体材料は分岐され、最終的に測定装置に移送され得ることを意味する。測定装置への移送は、自動または手動の方法で行うことができる。測定装置では、次いで、粘度、pH、導電率、密度、温度などの流体材料の様々な特性を捕捉することが可能であり、これは、自動または手動の方法で開始される。また、測定装置をラインシステム内に配置し、例えば、流体材料の特性を捕捉するための1つまたは複数のセンサを介して自動化された方法で分析を行うことも可能である。
【0133】
同様に好ましくは、サブユニット(1.2)は、特に既述のプロセスミキサーとバッファタンクの組合せと測定装置に関連して、プロセスミキサーで生産される材料の特性(実際の状態)と所定の目標状態の対応する特性の乖離の決定のための、前記測定装置と通信する評価装置を備える。この評価は、自動化された方法、例えば(実際の状態と参照値の比較)で実施することもできる。
【0134】
最後に、ユニット(1.2)は、特にプロセスミキサーとバッファタンクの既述の組み合わせに関連して、測定装置および測定装置と通信する評価装置は、プロセスミキサーへの投入材料の供給の調節のための特定の装置を備えることが好ましい。
【0135】
これに関連して、投入材料の供給を調節するための装置は、例えば電子情報移送ユニットを介して評価ユニットに接続され、すなわち、それと通信することができる。
【0136】
現在、もし最初に生産されたサブバッチが関連する特性に関して測定され、前記特性が目標状態と比較され、サブバッチがバッファタンクに移送された場合、1つまたは複数のさらなるサブバッチの生産は、プロセスミキサーへの投入材料の供給を調節して実行できる。その結果、仕様内の材料、すなわち、許容誤差限界内-目標状態を有する材料を取得することができる。
【0137】
例えば、評価ユニットの手段によって捕捉された最初のサブバッチの実際状態と目標状態との間の乖離を介して、1つまたは複数のさらなるサブバッチにおいて、全体的および/または単位時間あたりのプロセスミキサーに供給される投入材料の量の調節を行うことができる。もし、最初のサブバッチの生産の状況において、第1の投入材料の過剰な割合が使用された場合、対応する過剰供給量の引下げが、仕様内の材料を全体として得るために、例えば、1つまたは複数のさらなるサブバッチで行われる。投入材料の割合が極端に低い場合は、逆のことがそれに応じて起こる。
【0138】
投入材料の供給の調節は、一方では、手段(V.2)を介した投入材料の取り出し量の自動調節、したがって、手段(V.3)からの移送の調節によって達成することができる。既に上記したように、投入材料の基本的に供給される量は、手段(V.2)における質量流量の調整を介して達成することができる。同様に、投入材料の質量流量ももちろん修正され、これによって調節され得る。これは、評価ユニットから得られた情報を使用して行われる。
【0139】
他方で、例えばタンクから収集ラインに流体投入材料が直接供給される場合、関連する供給バルブは同様に質量流量に関して調節されなければならない。既に上記で示したように、投入材料の基本的な移送は、手段(V.2)に関して既に上述したように、質量流量の監視と調整のための技術的手段の関与を伴って行うことができる。その結果、評価ユニットから得られた情報は、質量流量の修正、したがって調節に使用され得る。
【0140】
評価ユニットからの情報は、電子情報移送ユニットの関与を伴って移送されることが好ましい。
【0141】
結果として、投入材料の供給の調節のための装置は、好ましくは、評価ユニットから電子的に移送される特性データを処理し、必要に応じてさらに関連する入力パラメータ、特に生産されるサブバッチの数とサイズと相関させ、投入材料の調節量を決定し、投入材料の供給の調節を電子的に開始する電子制御ユニットとして設計される。自明的に、この目的のためには、質量流量の修正と調節のための技術的手段を有する実際の投与機構(装置(V)または例えばタンクから収集ラインへ移送するための適切に制御された投与ユニット)が、電子制御ユニットを介して電子的に制御され得ることが必要である。好ましくは、本発明による生産システムのユニット(1)は、このように、流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用することができる投入材料を使用する配合物および中間体の生産のためのサブユニット(1.2)を含み、
a.プロセスミキサーとバッファタンク、及びプロセスミキサーと混合装置を含むバッファタンクの少なくとも1つの組み合わせと、
b.プロセスミキサーとバッファタンクとの間の少なくとも1つの流体伝導接続であって、プロセスミキサーで生産された配合物および中間体のサブバッチをプロセスミキサーからバッファタンクに移送するための、少なくとも1つの流体伝導接続と、
c.流体投入材料をプロセスミキサーに移送するための手段(X3)であって、前記手段(V.3)に接続され、前記投入材料を前記プロセスミキサーに逐次的に、並列的に、および/または部分的に並列的に移送するための少なくとも1つの収集ラインを備えている、手段(X3)と、
d.好ましくは、タンクのような大容量容器から前記収集ラインに流体投入材料を直接移送するための手段と、
e.前記プロセスミキサーで生成された流体配合物または流体中間体のサブバッチの特性を決定するための少なくとも1つの測定装置と、
f.前記測定装置と通信する少なくとも1つの評価装置であって、前記プロセスミキサーで生産されるサブバッチの特性の、所定の目標状態の特性からの乖離を決定するための、少なくとも1つの評価装置と、
g.前記プロセスミキサーへの投入材料の供給の調節のための、前記評価装置と通信する少なくとも1つの装置であって、生産されたサブバッチの特性の所定の目標状態の特性からの乖離を考慮するように、及び、さらなるサブバッチの生産における投入材料の供給量を調節するためさらなるサブバッチの数とサイズを考慮するように設定された少なくとも1つの装置、および
h.前記バッファタンクから生産システムの少なくとも1つのさらなる生産ユニットへ中間体を輸送するための少なくとも1つの輸送ユニットと、を含む。
【0142】
自明的に、以上のことから、投入材料の投入量の調節のための装置は、実際の調節に関して、全てのサブバッチ(すなわち、全バッチ)の生産後に、全バッチが目標状態(すなわち、仕様内)を有するように設定されるのが好ましいことは明らかである。したがって、これは、全バッチの目標状態の設定に必要な投入材料の適切な調節量は、調節のための装置において、前記装置が投入材料の供給の適切な調節を行う前に、決定されることを意味する。
【0143】
透明かつ白色の配合物および中間体がユニット(1.2)内で生産されることが好ましい;好ましくは、透明および白色の配合物および中間体のみが生産される。非常に好ましくは、透明な配合物および中間体のみが生産される。透明な配合物は、例えば、クリアコートである;透明な中間体は、例えば、後に配合物の生産に使用される混合コーティングである。白色の配合物は、例えば、プレーンホワイトベースコートである。その理由は、特に、プロセスミキサーとバッファタンクの組合せを有する上記の設置概念は、それ自体公知のCIP(定置洗浄)法にしたがって、手動の介入なしに迅速かつ効率的に洗浄することができるからである。さらに、これは、次のサブユニット(1.3)と関連するユニットの最適な利用を可能にする。
【0144】
ユニット(1)は、流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用することができる投入材料を使用する、着色および/または効果付与配合物の生産のためのさらなるサブユニット(1.3)を含むことが好ましい。前記前処理は、前処理ユニット(2.5)で行われるのが好ましい。
【0145】
関連する配合物は、特に、着色および/または効果付与顔料、例えば、プレーンベースコートまたは効果付与ベースコートを含むコートである。一般に白色顔料および/または黒色顔料を含有する充填剤のようなコートも、基本的には着色配合物に割り当てることができる。これらの配合物の生産のための可能な投入材料は、特に、サブユニット(1.1)で生産される中間体、例えば、カラーペーストおよび/または効果ペースト、およびサブユニット(1.2)で生産される混合コートを含む。自明的に、流体原材料の使用もさらに可能である。サブユニット(1.3)は、すでに上記で記述され、配合物の製造に関連して知られている装置、すなわち、プロセスミキサー、および例えばプロセスミキサー中で投入材料の混合と均質化のための溶解機などの混合装置を含むことができる。投入材料の供給は、基本的に上記のように、例えば、手段(V.3)および(X)を介して、および/またはタンクのような大容量容器から直接次いで行うことができる。次いで完成した配合物は、公知の充填ラインを介して配送梱包品の使い捨てアイテムや配送梱包品の再使用可能アイテムに回収され、次いで例えば受取ユニット(2.2)を介してユニット(2)で受取られ、該ユニット(2)から長期保管のためまたは顧客に直接発送するため、保管-搬出ユニット(2.3)を介してユニット(4)に移送される。
【0146】
サブユニット(1.3)の特に好ましい形態を以下に記載する。
【0147】
この実施形態では、ユニット(1.3)は、最終的に不連続な生産を確実にするための混合装置を含む上述のプロセスミキサーを備えていないか、それのみを備えているものではない。逆に、ユニット(1.3)は、着色配合物および/または効果付与配合物を連続生産するための下記の手段を含む。
【0148】
この目的のために、ユニット(1.3)は、まず、混合装置を含む小容量プロセスミキサー(kP)を備える。ここで、混合装置としては、インライン溶解機、スタティックミキサーまたはローターステータミキサーが好ましい。ここで、小容量という用語は、生産のために工業規模で使用されているプロセスミキサー(通常、複数トンの容量のボリューム)に比べて、容量が著しく少ないことを指す。例えば、プロセスミキサーの容量容積は、0.1リットルから100リットル、例えば0.5リットルから50リットル、あるいは1リットルから20リットル、特に1リットルから10リットル、例えば5リットルなどである。プロセスミキサーは、混合装置が、投入材料の供給の入口と、生成された配合物の排出のための少なくとも1つの出口との間に配置されるように設けられる。したがって、プロセスミキサー(kP)に流入する投入材料は、プロセスミキサーから流出する前に混合装置を通過しなければならない。プロセスミキサーの小さいサイズおよび混合装置による対応する高エネルギー入力によって決まる小さな混合量は、配合物の連続的な生産の状況において、投入材料の効率的な混合を達成することができる。連続的な生産は、生産用の投入材料が、連続的に、特別に調節可能な質量流量でプロセスミキサー(kP)に流入し、投入材料が次いで、混合装置を通過した後に混合物の形態で、すなわち、同様に連続的な質量流量で配合物として、出口を介してプロセスミキサーから出ることを意味すると理解される。混合装置、例えばローターステータミキサーの典型的な出力は、1から250kW、特に5から200kW、好ましくは25から150kW、より好ましくは50から125kW、またはその他85から95kWの範囲であり、当業者とって、プロセスミキサー(kP)の他のパラメータ出力、例えば容量ボリューム(比較的低い出力に対応する低容量ボリューム)に対して問題ない方法で出力を調節することは可能である。回転速度は構造によって異なり、典型的な回転速度は1000から10000rpm、特に2000から6000rpmまたは3000から4000rpmであり得る。好ましくは、プロセスミキサーは、生産中は完全に充たされ、したがって空気を含まず、これは、生産が泡の発達なしに行われ得ることを意味する。
【0149】
投入材料の供給は、好ましくは、以下のように行われる。第一に、サブユニット(1.2)内で生産された中間体、特に透明な中間体は、主材料の流れとして、特に流体伝導配管、およびポンプやバルブなどの運搬手段の任意の介在を介して、前記サブユニットから直接供給される。質量流量の設定に関する仕様は、電子的に制御された方法でレシピ仕様を介して得ることができる。特定の質量流量を実現するための技術的手段は、特に手段(V.2)の場合について、上述した。
【0150】
さらに、ユニット(1.1)で生産される中間体、例えば、カラーペーストおよび/または効果ペーストは、好ましくは、着色顔料および/または効果顔料および機能性充填剤の導入のために使用される。上記のように、前記中間体は好ましくは、サブユニット(2.1)内の標準保管ユニット(sL)に保持されることができ、次いでサブユニット(2.4)を介して提供されることができる。最終的に、投入材料は、手段(V.3)を介して、例えば個々の供給ライン/配管(手段(X)に対応)を通してプロセスミキサーに移送される。手段(V.2)を介した質量流量の設定、したがって単位時間当たりまたは全体として供給される投入材料の量の設定のための適切な仕様は、電子的に制御された方法でレシピ仕様を介して得ることができる。
【0151】
もちろん、流体中間体や原材料を異なる方法で、例えば、タンクなどの大容量容器から直接供給することなども基本的に考えられる。同様に、透明な中間体が標準保管ユニット(sL)からサブユニット(2.4)を介して、自動化された方法でさらに供給されることも勿論可能である。
【0152】
プロセスミキサー(kP)から流出した質量流量は、次に、流体伝導配管を介して、沈殿プロセスを防止するための混合装置を含むバッファタンクに移送される。これに関連して、バッファタンクは、例えば、1から20トンの容積を有し、プロセスミキサーから流出した材料によって連続的に満たされる。
【0153】
プロセスミキサーおよびバッファタンクの組合せの述べられた設置概念の利点は、バッチサイズとは無関係に、特に効果的で正確でおよびプロセス制御内で調節可能な方法で配合物および中間体を生産することができることである。
【0154】
例えば、特に電子的に文書化されたレシピ仕様に基づいて、プロセスミキサー(kP)を介して生産される材料のバッチを連続的に生産するようにスタートが行われる。バッチ生産の開始時に生産される材料の特性(実際状態)、全体的に生産される材料の所望の特性(目標状態)、およびバッチのサイズ(質量、体積)に応じて、生産における投入材料の供給の特定の調節を達成することが可能である。これにより、例えば、定義された質量流量の場合に目標状態から逸脱した実際状態を有する材料の生産に至らしめる使用される中間体の特性の変動に対して補償することを可能にする。さらに、バッファタンクの比較的大きい容量や、バッファタンクの調節される個別容量が、バッチのサイズを遡及的に調節され得ることを確かにする。例えば、これは、開始時の生産された材料の実際状態が、目標状態から特に著しく逸脱している場合に生じる。これに関連するさらなる詳細は、本発明による方法の文脈において以下にさらに説明される。
【0155】
好ましくは、サブユニット(1.3)は、したがって、特に連続生産のためのプロセスミキサー(kP)とバッファタンクの述べられた組み合わせに関連して、プロセスミキサーで生産される流体配合物の特性を決定するための測定装置を有する。測定装置は、例えば、プロセスミキサーとバッファタンクの流体伝導配管(接続)に割り当てることができる。これは、配管(または対応する接続ラインシステム)を介して、生産された流体材料が分岐され、最終的に測定装置に移送され得ることを意味する。測定装置への移送は、自動または手動の方法で達成することができる。測定装置では、例えば、粘度、pH、色、密度、導電率および温度などの流体材料のさまざまな特性を捕捉することが可能であり、これは自動または手動の方法で開始される。測定装置がラインシステム内に配置されること、および、例えば、流体材料の特性を捕捉するための1つまたは複数のセンサを介して自動化された方法で分析が行われることも可能である。
【0156】
同様に好ましくは、サブユニット(1.3)は、特に既述のプロセスミキサー(kP)とバッファタンクの組み合わせと測定装置に関連して、プロセスミキサーで生産された材料の特性(実際状態)と、所定の目標状態の対応する特性の乖離を決定するための、測定装置と通信する評価装置を備える。この評価は、自動化された方法、例えば、(実際状態と参照値の比較)でも実行され得る。
【0157】
最後になるが重要なのは、ユニット(1.3)は、特に既述のプロセスミキサー(kP)とバッファタンクの組み合わせに関連して、測定装置および測定装置と通信する評価装置は、プロセスミキサーへの投入材料の供給を調節するための特定の装置を含むことが好ましい。
【0158】
これに関連して、投入材料の供給を調節するための装置は、例えば電子情報移送ユニットを介して評価ユニットに接続されており、すなわち、評価ユニットと通信することができるようになっている。
【0159】
なお、例えば、連続バッチ生産の開始時に、生産された材料が関連する特性に関して測定された場合、および、前記特性が目標状態と比較された場合、さらなる連続生産は、プロセスミキサーへの投入材料の供給の調節を伴って実行され得る。これに関連して、生産された材料の特性を特定の間隔または連続的に測定し、それらを目標状態と比較し、それによって投入材料の供給の相互作用的な調節を確実にすることは、有利である。その結果、仕様内の材料のバッチ、つまり、許容誤差限界内-目標状態を有する材料を取得することがしたがって可能となる。
【0160】
これに関連して、例えば、仕様内の材料を最終的に得るために、1つまたは複数の投入材料の過剰割合引下げまたは引き上げを達成することが可能である。プロセスミキサー(kP)により、該プロセスミキサー(kP)はバッファタンクと比べて非常に小さいが、高流量にもかかわらず、生産されたバッチ体積の5%質量より前に目標状態を得るための材料流量設定を達成することが一般に可能である。もし次いでさらなる生産が、目標状態を得るための設定の維持とバッファタンクへの排出とを伴って実行される場合、質量流量の過剰割合の調整を行うことなく、開始時の生産された材料が混ぜられた仕様内の材料のバッチを得ることができる。
【0161】
質量流量の調節と電子制御ユニットとしての投入材料の供給の調節のための装置の構成は、サブユニット(1.2)で説明した方法で可能である。
【0162】
その後完成した配合物は、上記のように、バッファタンクから配送梱包品の使い捨てアイテムまたは配送梱包品の再利用可能アイテムに引き出され、次いで例えば受取ユニット(2.2)を介してユニット(2)に受取られ、長期保管のためまたは顧客に直接発送するために、保管-搬出ユニット(2.3)を介してユニット(2)からユニット(4)に移送される。
【0163】
好ましくは、本発明による生産システムのユニット(1)はこのように、流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用することができる投入材料を使用して、着色および/または効果付与配合物の連続生産のためのサブユニット(1.3)を含み、
a.小容量プロセスミキサー(kP)とバッファタンク、及びプロセスミキサーと混合装置を含むバッファタンクの少なくとも1つの組み合わせと、
b.前記プロセスミキサーで連続的に生産された配合物を前記プロセスミキサーからバッファタンクへ移送するための、プロセスミキサーとバッファタンクとの間の少なくとも1つの流体伝導接続と、
c.着色および/または効果付与顔料および/または充填剤を含む流体中間体を前記プロセスミキサー(kP)に移送する、手段(V.3)に接続された手段(X4)と、
d.前記ユニット(1.2)で生産された流体中間体を移送するための、前記プロセスミキサー(kP)とサブユニット(1.2)の間の少なくとも1つの流体伝導接続と、
e.前記プロセスミキサー(kP)で連続的に生産された流体配合物の特性を決定するための、少なくとも1つの測定装置と、
f.前記プロセスミキサー(kP)で連続的に生産された配合物の特性の、所定の目標状態の特性からの乖離を決定するための、前記測定装置と通信する少なくとも1つの評価装置と、および
g.前記プロセスミキサー(kP)への投入材料の供給の調節のための、前記評価装置と通信する少なくとも1つの装置であって、さらなる部分量(subquantity)の連続的な生産において投入材料の供給量を調節するために、配合物の連続的に生産された部分量(subquantity)の、所定の目標状態の特性からの乖離を考慮するように設定された少なくとも1つの装置と、を含む。
【0164】
最後になるが重要なのは、本発明による生産システムは好ましくは、ユニット(1)に、生産された中間体および配合物、特にサブユニット(1.1)、(1.2)および(1.3)で生産された中間体および配合物の自動的な回収およびマーキングのためのサブユニット(1.4)をさらに含む。
【0165】
したがって、前述のサブユニットの説明の文脈において既に上述した回収は、サブユニット(1.4)で行われ得る。この目的のために、ユニット(1.4)は利用可能な保管ユニットを有し、それらの保管ユニットは、必要なときに自動化された方法で充填される。配送ユニットは、特に、充填されるべき配送梱包品の使い捨てアイテム、および配送梱包品の再利用可能なアイテム、並びに標準載貨ユニット(sL)であり得る。
【0166】
サブユニット(1.4)は、このように、充填ラインの基本的に典型的な装置を備え、該装置は既知であり、したがってそれらの詳細な説明を省くことが可能である。ユニットは、自明的に生産された材料(例:配合物)を流出させるための手段(充填ランスを有する充填ヘッド)と、生産された材料を充填するための配送梱包品のアイテムを提供する位置を備えていることを単に指摘すべきである。
【0167】
自動回収は、例えば、充填される配送ユニットが、自動化された方法で開閉可能な入口、例えば対応するバングホールのクロージャーを備えたバングホールを有する場合は、非常に効率的に達成できる。
【0168】
ユニット(1.4)は、したがって、配送ユニットの入口を自動的に開閉する手段を備えることが好ましい。これらは、それ自体既知のツールであり、バングホールのクロージャーを外すことによってバングホールを開き、クロージャーを運ぶことができるツールであり得る。さらに、充填ランスで充填ヘッドを運び、それを配送梱包品のアイテムの入口に導入するように設定され得る手段またはツールが存在する。回収は、生産された材料を、生産ユニット、例えばプロセスミキサーまたはバッファタンクから、流出手段(充填ランス付き充填ヘッド)を介して配送梱包品のアイテムに移送することによって実現される。質量流量は、ポンプや電子制御可能なバルブなど、すでに上で記述した移送手段を介して設定することができる。回収量は、例えば、天びんおよび/または質量流量計を介して調整できる。回収後、バングホールは、入口の自動化された開閉手段、すなわちクロージャーを運ぶことができるツールを介して、閉じられる。
【0169】
充填される配送梱包品のアイテムは、モジュール(2)から保管-搬出サブユニット(2.3)を介してサブユニット(1.4)に、その中の生産された材料を充填するための配送梱包品のアイテムを提供するための位置に、電子的かつオーダー駆動の方法で搬送されることが好ましい。充填後、配送梱包品のアイテムは、例えば、受取ユニット(2.2)を介してユニット(2)で受取られ、長期保管または顧客に直接発送されるために保管-搬出ユニット(2.3)を介して(2)からユニット(4)に移送される。この手順は、例えば、パレット上に配置された配送梱包品のアイテムを使用して実行することもでき、これは、配送梱包品の複数のアイテムを同時にまたは連続的に充填し、次いで、ユニット(1.4)から同時に外に移送することも可能であることを意味する。
【0170】
その後完成した配合物は、上記のように、バッファタンクから配送梱包品の使い捨てアイテムまたは配送梱包品の再利用可能なアイテムに回収され、次いで、例えば受取ユニット(2.2)を介してユニット(2)で受取られ、そして、ユニット(2)から長期保管または顧客に直接発送されるために保管-搬出ユニット(2.3)を介してユニット(4)に移送される。
【0171】
サブユニット(1.4)では、生成された中間体と配合物もマークされている。このマーキングはさまざまな方法で可能である。例えば、配送ユニットおよび/またはパレットのラベル付けのための装置が存在することが可能であり、該装置には、回収される材料の特定データまたは識別データがシステム全体の中央電子制御ユニットを介して送信される。前記データ、例えば、材料の性質、注文番号、容器の種類、および/またはパレット上の容器の数は、ラベリングのための装置で処理され、回収のために使用される配送ユニットおよび/またはパレットのラベルの生成に使用される。ラベルの代わりに、バーコードの印刷など、他の種類のマーキングも可能である。実際のラベリングは、次いで、例えばユニット(4)内で行われる。前記ラベリングは、次いで、必要なときに、すなわち顧客への発送時にのみ行うこともできる。この利点は、例えば、搬送固有のおよび/または顧客固有の特殊性が、ラベルの作成において現実化され得ることであり、その特殊性は、生産時にはまだ知られていない。
【0172】
可能な好ましいマーキング方法は、配送ユニットとパレット、特にパレットの個別の識別を含む。この実施形態では、システム全体内で使用されるパレットは、それぞれの場合に、個別の識別子、例えばバーコードまたはRFIDトランスポンダなどを有する。回収材料とパレット(およびその上に配置された配送ユニット)の明確な割り当ては、システム全体の中央電子制御ユニットを介して実現される。対応するデータは電子的に保存される。実際のラベリングは、後で、特に必要に応じてユニット(4)で行うことができる。
【0173】
方法(プロセス)
本発明はまた、本発明によるモジュール生産システムを使用して配合物および中間体を生産する方法を提供する。
【0174】
方法の中心的な特徴および設計は、生産システムの説明において既に上述されている。さらに、生産システムに関する上述の特定の設計および特徴は、本発明による方法に関しても適用可能である。これは、本発明による方法が好ましくは少なくとも以下の工程を含むことを意味する:
(1)配合物および/または中間体の生産のための投入材料で充填された標準載貨ユニット(sL)を、手段(M)を使用して保持サブユニット(2.1)から提供サブユニット(2.4)に移送する工程、
(2)前記(1)からの標準載貨ユニット(sL)を装置(V)にドッキングし、標準載貨ユニット(sL)に存在する所定量の投入量を取り出し、前記量をユニット(1)に移送する工程、
(3)前記(2)からの投入材料を少なくとも比例的に使用して、前記ユニット(1)で配合物および/または中間体を生産し回収する工程。
【0175】
さらなる好ましいプロセス工程は、前記生産システムの上述した特徴からすぐに明らかになる。
【0176】
例えば、方法が次の工程(1)を含むことがやはり好ましい。
【0177】
(1a)配合物および/または中間体の生産のための投入材料で充填された標準載貨ユニット(sL)を、手段(M)を使用して保持サブユニット(2.1)から提供サブユニット(2.4)に移送する工程と、
(1b)配合物および/または中間体の生産のための投入材料で充填された標準出荷ユニット(sL)を、手段(M)を使用して保持サブユニット(2.1)から前処理サブユニット(2.5)へ移送し、投入材料を前処理し、前処理された投入材料で充填された標準載貨ユニット(sL)を、手段(M)を使用して前処理サブユニット(2.5)から提供サブユニット(2.4)に移送する工程。
【0178】
本発明による方法は、同様に、好ましくは以下の工程および/またはシーケンスを含む。
【0179】
サブユニット(1.1)を使用して、次のシーケンスが行われることが好ましい。
【0180】
固体投入材料、特に顔料と充填剤を比例的に使用する中間体のバッチベースの製造であって、
- 固体および流体投入材料を、固体および流体の投入材料を分散および混合するための混合装置が備えられているプロセスミキサーに移送する工程であって、装置(V)を使用して規定された量を取り出すことによって標準載貨ユニット(sL)から少なくとも比例的に移送される固体および流体の投入材料の両方を伴う、工程と、
- 前記プロセスミキサーで前記投入材料を混合して中間体を生産する工程と、
- 中間体を標準載貨ユニット(sL)に回収し、充された載貨ユニットをユニット(2)に移送する工程と、を含む。
【0181】
サブユニット(1.2)を使用して、次のシーケンスが行われることが好ましい。
【0182】
流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用できる投入材料を使用した、配合物および中間体の製造であって、以下の工程を含む配合物または中間体の製造:
- 投入材料を、流体投入材料を分散および混合するための混合装置が備えられているプロセスミキサーに移送する工程であって、装置(V)を使用して規定された量を取り出すことによって、標準載貨ユニット(sL)から少なくとも比例的に移送される投入材料を伴う、する工程と、
- 前記プロセスミキサー内で前記投入材料を混合することにより、中間体または配合物の最初のサブバッチを生産する工程と、
- プロセスミキサーとバッファタンク間の流体伝導接続を介して、前記サブバッチを、混合装置を有するバッファタンクに移送する工程と、
- 測定装置によって、前記バッファタンクに移送する前、移送中、または移送後に前記サブバッチの特性を決定する工程と、
- 評価ユニットによって、前記サブバッチの特性の、所定の目標状態の特性からの乖離を決定する工程と、
- 前記最初のサブバッチの前記目標状態の特性からの乖離を考慮し、およびさらなるサブバッチの数とサイズを考慮して、全バッチの目標状態を設定するために必要な投入材料の調節量を決定する工程と、
- 前記プロセスミキサーにおいて少なくとも1つのさらなるサブバッチを生産する工程であって、前記プロセスミキサーへの投入材料の供給を調節することによって、少なくとも1つのさらなるサブバッチにおいて、前記決定された調節量が考慮される工程、
- 最初のサブバッチと組み合わせるために前記少なくとも1つのさらなるサブバッチを前記バッファタンクに移送し、全バッチの生産のためにすべてのサブバッチを混合する工程。
【0183】
上記の意味における調節量は、明らかに正または負であり得る。正の調節量とは、目標状態を達成するために、特定の入力材料の全体的により高い比率が使用される必要があることを意味する。これは、少なくとも1つのさらなるサブバッチの生産における投入材料のより高い比率、および/または少なくとも1つのさらなるサブバッチの生産における他の投入材料のより低い比率によって達成することができる。負の調節量の場合、アクションはそれに応じて逆になる。
【0184】
以下の有利な手順は、測定装置における特性の非自動測定に関連して実施することができることが明らかになった。全体で3つのサブバッチが生産され、第1のサブバッチと第2のサブバッチは同じ方法で生産される。第2のサブバッチの生産中に、第1のサブバッチの特性が測定され、目標状態からの乖離に関して評価される。さらに、調節量が決定される。第3のサブバッチの生産が次いで、調節量を考慮して実行される。このようにして、第1のサブバッチの材料が測定されるのに十分な時間がある。
【0185】
サブユニット(1.3)を使用して、次のシーケンスが行われることが好ましい。
【0186】
流体投入材料および/または前処理の結果として流体投入材料として使用できる投入材料を使用した、着色および/または効果付与配合物の連続製造あって、該配合物の製造が以下の工程を含む:
- 投入材料を混合するための混合装置を備えた小容量プロセスミキサー(kP)に投入材料を連続的に移送する工程であって、装置(V)を用いて規定された量を取り出すことにより、標準載貨ユニット(sL)から少なくとも比例的に移送される投入材料を伴う工程と、
- 前記プロセスミキサー(kP)内で前記投入材料を混合することによって混合物を連続的に生産し、プロセスミキサー(kP)とバッファタンク間の流体伝導接続を介して前記配合物を混合装置を備えたバッファタンクに移送する工程と、
- 測定装置によって連続的に生産された配合物の特性を決定する工程と、
- 評価ユニットを使用して、前記連続生産された配合物の特性の、所定の目標状態の特性からの乖離を決定する工程と、
- 連続生産された配合物の特性の目標状態からの乖離を考慮し、生産される全体の配合物の量を任意で考慮し、総量の目標状態を設定するために必要な投入材料の調節量を決定する工程と、
- 前記プロセスミキサーへの投入材料の供給を調節することによって、決定された前記調節量を考慮し、前記プロセスミキサー内で、さらなる量の配合物を連続的に生産する工程。
【0187】
上記の意味における調節量は、明らかに正または負であり得る。正の調節量とは、全体的に生産される配合物量の目標状態を達成するために、特定の投入材料の全体的により高い比率が使用される必要があることを意味する。これは、連続的なさらなる生産における投入材料のより高い比率、および/または連続的なさらなる生産における他の投入材料のより低い比率によって達成することができる。負の調節量の場合、アクションはそれに応じて逆になる。
【0188】
本発明による新しいモジュール生産システムおよびユニット(2)、ならびに方法は、個品として生じる投入材料および製品の取扱いの効果的、かつ半自動化された、または完全自動化された機構を確実にすることを可能にする。確実にされるものは、複雑な生産システムの中で、正しい場所で、正しい時間に、供給と、保持と提供と、保存場所からの搬出と、および任意で個品および載貨ユニットの前処理が行われることである。実際の生産ユニット(1)の具体的な構成の状況においては、ユニット(2)の利点がより重要となり、投入材料の供給から、保管場所からの製品の搬出まで、全体で非常に効果的な生産方法が可能となる。
【0189】
モジュール生産システムのさらに顕著な利点は、続く伸展または拡張の能力である。最初に局所的で比較的小規模な生産サイトとして構築されたシステムは、個々のユニットおよびサブユニットに割り当てることができるゾーン(追加ゾーン)をさらに追加することによって拡張することができる。完全な拡張ゾーンは、与えられた要件に応じて異なる方法で設計され得る。例えば、第1の拡張ゾーンは、サブユニット(1)に関して、例えば、顔料ペーストの需要が特に高いため、サブユニット(1.1)および(1.4)に割り当てることができる追加ゾーンを単に有することができる。第2の拡張ゾーンは、例えばサブユニット(1)に関して、例えば、透明な中間体の需要が特に高くなっているため、サブユニット(1.2)および(1.4)に割り当てることができる追加ゾーンを単に有することができる。前記中間体が次いでサブユニット(1.3)に直接送られるべきである場合、前記拡張ゾーンにおいて、ユニット(4)に割り当てることができる決定された追加ゾーンを省略することも可能である。
【0190】
本発明、特に本発明による生産システムは、添付の図1から図3を参照してさらに詳細に説明される。
【0191】
図1:本発明による生産システムと載貨ユニットの移動
図1は、本発明に不可欠なユニット(1)と(2)(好ましくは既存のサブユニット(2.5)を含む)、およびオプションのユニット(3)、(4)と(5)とを備える、本発明による生産システムを概略的に示している。より明確にするために、サブユニット(1.4)は3つのゾーンで示されている(モジュール、ユニットまたはサブユニットの上記の定義に沿って、それらの定義は空間的配置ではなく、ユニットの特性と機能に関連している)。さらに、この図は、システム内の典型的かつ好ましく発生する載貨ユニットの移動シーケンスを示しており、この移動シーケンスは矢印によって示されている。
【0192】
図2:本発明による生産システムと材料の移動(載貨ユニットなし)
図2は同様に、本発明による生産システムを概略的に示している。さらに、この図は、システム内の投入材料(原材料および中間体)および製品(配合物)の典型的かつ好ましく発生する移動シーケンスを示しており、これらの移動シーケンスは矢印で示されている。
【0193】
図3:拡張ゾーンを備えた本発明による生産システム
図3は同様に、本発明による生産システムを概略的に示し、この場合、生産システムの最初の元のゾーンだけでなく、可変的に設計された拡張ゾーンも示し、拡張ゾーンは、それぞれシステム全体の個々のユニットおよび/またはサブユニットに割り当てることができる追加のゾーンを含む。
図1
図2
図3