(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-06
(45)【発行日】2022-05-16
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、オーディオ再生装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G10L 19/008 20130101AFI20220509BHJP
G10L 19/00 20130101ALI20220509BHJP
H04R 3/12 20060101ALI20220509BHJP
【FI】
G10L19/008
G10L19/00 312Z
H04R3/12 Z
(21)【出願番号】P 2020544598
(86)(22)【出願日】2018-02-22
(86)【国際出願番号】 KR2018002159
(87)【国際公開番号】W WO2019164029
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2021-02-18
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
【住所又は居所原語表記】11th Fl.,42,Hwangsaeul-ro 360beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do.13591
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】リュ,デウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ミンギョン
(72)【発明者】
【氏名】チェー,ジンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェホン
【審査官】米倉 秀明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0146979(US,A1)
【文献】特表2016-509380(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10L 19/008
G10L 19/00
H04R 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ再生方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、前記オーディオ再生方法は、
複数のチャネル別出力ユニットに対応する複数のチャネルを識別する段階、
前記複数のチャネルそれぞれのためのチャネル別プレイリストを管理する段階、
前記チャネル別プレイリストからチャネルごとに音源を選択する段階、
前記チャネルごとに選択された音源のモノチャネルオーディオ信号が時間軸によってミキシングされたマルチチャネルオーディオ信号をサーバに要求する段階、
前記サーバから前記マルチチャネルオーディオ信号を受信する段階、および
前記マルチチャネルオーディオ信号が含むモノチャネルオーディオ信号を前記複数のチャネル別出力ユニットのうちの対応するチャネルの出力ユニットからそれぞれ出力する段階
を含む、
コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記複数のチャネル別出力ユニットは、レフトチャネルに対応する第1出力ユニットおよびライトチャネルに対応する第2出力ユニットを含み、
前記音源を選択する段階は、
前記チャネル別プレイリストのうちの前記レフトチャネルのための第1チャネルプレイリストから第1音源を選択し、前記チャネル別プレイリストのうちの前記ライトチャネルのための第2チャネルプレイリストから第2音源を選択する、
請求項1に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項3】
前記要求する段階は、
前記レフトチャネルに対して選択された第1音源の第1モノチャネルオーディオ信号および前記ライトチャネルに対して選択された第2音源の第2モノチャネルオーディオ信号が時間軸によってミキシングされたマルチチャネルオーディオ信号を前記サーバに要求し、
前記出力する段階は、
前記レフトチャネルに対応する第1出力ユニットからは前記第1モノチャネルオーディオ信号を、前記ライトチャネルに対応する第2出力ユニットからは前記第2モノチャネルオーディオ信号を、それぞれ出力する、
請求項2に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項4】
前記要求する段階は、
前記サーバが前記音源の識別子に基づいて前記音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を取得し、前記モノチャネルオーディオ信号
をチャネル情報に対応するチャネルで時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成および送信するように、前記チャネルごとに選択された音源の識別子および前記音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報を前記サーバに送信する、
請求項1
~3のうちの何れか1項に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項5】
前記サーバから前記マルチチャネルオーディオ信号を受信する段階は、
前記マルチチャネルオーディオ信号が予め設定された時間または大きさの単位に分割されて含まれたファイルを順に受信し、
前記ファイルのうちのm(mは自然数)番目に生成されたファイルは、前記モノチャネルオーディオ信号それぞれが前記単位に分割された単位オーディオ信号のうちでm番目に分割された単位オーディオ信号をチャネル別に含む、
請求項1
~4のうちの何れか1項に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項6】
前記サーバから前記マルチチャネルオーディオ信号を受信する段階は、
前記複数のチャネルのうちの特定のチャネルに対する音源の順序が変更されるか前記特定のチャネルに対して再生中である音源の再生位置が変更される場合、前記順序の変更または前記再生位置の変更と対応するチャネルの単位オーディオ信号を変更して生成されたファイルを前記サーバから受信する、
請求項5に記載の
コンピュータプログラム。
【請求項7】
プロセッサと、プロセッサにオーディオ再生方法を実行させるメモリとを有するオーディオ再生装置であって、前記オーディオ再生方法は、
クライアント装置から複数のチャネルごとに選択された音源の識別子および前記音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報を受信する段階、
前記音源の識別子に基づいて前記音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を識別する段階、
前記識別されたモノチャネルオーディオ信号を前記チャネル情報に対応するチャネルで時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成する段階、および
前記生成されたマルチチャネルオーディオ信号を前記クライアント装置に送信する段階
を含む、オーディオ再生
装置。
【請求項8】
前記複数のチャネルは、前記クライアント装置の複数のチャネル別出力ユニットそれぞれに対応し、
前記音源は、前記複数のチャネルそれぞれに対して前記クライアント装置で管理される複数のチャネル別プレイリストからチャネルごとに選択される、
請求項7に記載のオーディオ再生
装置。
【請求項9】
前記生成されたマルチチャネルオーディオ信号は、前記マルチチャネルオーディオ信号に含まれるモノチャネルオーディオ信号が前記クライアント装置の複数のチャネル別出力ユニットのうちの対応するチャネルの出力ユニットからそれぞれ出力されるように実現される、
請求項7又は8に記載のオーディオ再生
装置。
【請求項10】
前記マルチチャネルオーディオ信号を生成する段階は、
前記マルチチャネルオーディオ信号が予め設定された時間または大きさの単位に分割されて含まれたファイルを順に生成し、
前記ファイルのうちのm(mは自然数)番目に生成されたファイルは、前記モノチャネルオーディオ信号それぞれが前記単位に分割された単位オーディオ信号のうちでm番目に分割された単位オーディオ信号をチャネル別に含む、
請求項7
~9のうちの何れか1項に記載のオーディオ再生
装置。
【請求項11】
前記複数のチャネルのうちの特定のチャネルに対する音源の順序が変更されるか前記特定のチャネルに対して再生中である音源の再生位置が変更される場合、前記順序の変更または前記再生位置の変更と対応するチャネルの単位オーディオ信号を変更したファイルを生成して前記クライアント装置に送信する段階
をさらに含む、請求項10に記載のオーディオ再生
装置。
【請求項12】
コンピュータ装置
が実行するオーディオ再生方法であって
、
クライアント装置から複数のチャネルごとに選択された音源の識別子および前記音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報を受信
する段階、
前記音源の識別子に基づいて前記音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を識別
する段階、
前記識別されたモノチャネルオーディオ信号を前記チャネル情報に対応するチャネルで時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成
する段階、
前記生成されたマルチチャネルオーディオ信号を前記クライアント装置に送信する
段階、
を含むオーディオ再生方法。
【請求項13】
前記複数のチャネルは、前記クライアント装置の複数のチャネル別出力ユニットそれぞれに対応し、
前記音源は、前記複数のチャネルそれぞれに対して前記クライアント装置で管理される複数のチャネル別プレイリストからチャネルごとに選択される、
請求項
12に記載の
オーディオ再生方法。
【請求項14】
前記生成されたマルチチャネルオーディオ信号は、前記マルチチャネルオーディオ信号に含まれるモノチャネルオーディオ信号が前記クライアント装置の複数のチャネル別出力ユニットのうちの対応するチャネルの出力ユニットからそれぞれ出力されるように実現される、
請求項
12又は13に記載の
オーディオ再生方法。
【請求項15】
前記マルチチャネルオーディオ信号を生成する段階は、
前記マルチチャネルオーディオ信号が予め設定された時間または大きさの単位に分割されて含まれたファイルを順に生成
する段階を更に含み、
前記ファイルのうちのm(mは自然数)番目に生成されたファイルは、前記モノチャネルオーディオ信号それぞれが前記単位に分割された単位オーディオ信号のうちでm番目に分割された単位オーディオ信号をチャネル別に含む、
請求項
12~14のうちの何れか1項に記載の
オーディオ再生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、複数のチャネルを介したオーディオ再生方法およびシステムに関し、より詳細には、複数のチャネル別出力ユニットを有する1つの出力装置と関連してチャネル別に互いに異なる音源を出力することができるオーディオ再生方法、前記オーディオ再生方法を実行するコンピュータ装置、コンピュータに結合されて前記オーディオ再生方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムとその記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチチャネルを介して音源を出力するための多様な技術が存在する。例えば、韓国公開特許第10-2007-0077220号公報は、マルチチャネルオーディオ信号の符号化と復号化方法に関する技術であって、オーディオデータのチャネルをマルチチャネルに確張する拡張データのタイプを生成し、符号化されたオーディオデータの各階層に対応するようにマルチチャネルに確張する拡張データを階層的に符号化することを開示している。
【0003】
このような従来のオーディオ再生技術は、聴取者が立体音響効果を感じることができるようにマルチチャネルを介して1つの音源を出力する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のチャネル別出力ユニットを有する1つの出力装置と関連してチャネル別に互いに異なる音源を出力することができるオーディオ再生方法、前記オーディオ再生方法を実行するコンピュータ装置、コンピュータに結合されて前記オーディオ再生方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムとその記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
複数のチャネル別出力ユニットに対応する複数のチャネルを識別する段階、前記複数のチャネルそれぞれのためのチャネル別プレイリストを管理する段階、前記チャネル別プレイリストからチャネルごとに音源を選択する段階、前記チャネルごとに選択された音源のモノチャネルオーディオ信号が時間軸によってミキシングされたマルチチャネルオーディオ信号をサーバに要求する段階、前記サーバから前記マルチチャネルオーディオ信号を受信する段階、および前記マルチチャネルオーディオ信号が含むモノチャネルオーディオ信号を前記複数のチャネル別出力ユニットのうちの対応するチャネルの出力ユニットからそれぞれ出力する段階を含む、オーディオ再生方法を提供する。
【0006】
一側によると、前記複数のチャネル別出力ユニットは、レフトチャネルに対応する第1出力ユニットおよびライトチャネルに対応する第2出力ユニットを含んでよく、前記音源を選択する段階は、前記チャネル別プレイリストのうちの前記レフトチャネルのための第1チャネルプレイリストから第1音源を選択し、前記チャネル別プレイリストのうちの前記ライトチャネルのための第2チャネルプレイリストから第2音源を選択してよい。
【0007】
他の側面によると、前記要求する段階は、前記レフトチャネルに対して選択された第1音源の第1モノチャネルオーディオ信号および前記ライトチャネルに対して選択された第2音源の第2モノチャネルオーディオ信号が時間軸によってミキシングされたマルチチャネルオーディオ信号を前記サーバに要求してよく、前記出力する段階は、前記レフトチャネルに対応する第1出力ユニットからは前記第1モノチャネルオーディオ信号を、前記ライトチャネルに対応する第2出力ユニットからは前記第2モノチャネルオーディオ信号を、それぞれ出力してよい。
【0008】
また他の側面によると、前記要求する段階は、前記サーバが前記音源の識別子に基づいて前記音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を取得し、前記モノチャネルオーディオ信号を前記チャネル情報に対応するチャネルに前記チャネル情報に対応するチャネルに時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成して送信するように、前記チャネルごとに選択された音源の識別子および前記音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報を前記サーバに送信してよい。
【0009】
また他の側面によると、前記サーバから前記マルチチャネルオーディオ信号を受信する段階は、前記マルチチャネルオーディオ信号が予め設定された時間または大きさの単位に分割されて含まれたファイルを順に受信してよく、前記ファイルのうちのm(mは自然数)番目に生成されたファイルは、前記モノチャネルオーディオ信号それぞれが前記単位に分割された単位オーディオ信号のうちのm番目に分割された単位オーディオ信号をチャネル別に含んでよい。
【0010】
さらに他の側面によると、前記サーバから前記マルチチャネルオーディオ信号を受信する段階は、前記複数のチャネルのうちの特定のチャネルに対する音源の順序が変更されるか前記特定のチャネルに対して再生中である音源の再生位置が変更される場合、前記順序の変更または前記再生位置の変更と対応するチャネルの単位オーディオ信号を変更して生成されたファイルを前記サーバから受信してよい。
【0011】
クライアント装置から複数のチャネルごとに選択された音源の識別子および前記音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報を受信する段階、前記音源の識別子に基づいて前記音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を識別する段階、前記識別されたモノチャネルオーディオ信号を前記チャネル情報に対応するチャネルで時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成する段階、および前記生成されたマルチチャネルオーディオ信号を前記クライアント装置に送信する段階を含む、オーディオ再生方法を提供する。
【0012】
コンピュータに結合されて前記オーディオ再生方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラムを提供する。
【0013】
前記オーディオ再生方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0014】
コンピュータ装置であって、前記コンピュータ装置で読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、複数のチャネル別出力ユニットに対応する複数のチャネルを識別し、前記複数のチャネルそれぞれのためのチャネル別プレイリストを管理し、前記チャネル別プレイリストからチャネルごとに音源を選択し、前記チャネルごとに選択された音源のモノチャネルオーディオ信号が時間軸によってミキシングされたマルチチャネルオーディオ信号をサーバに要求し、前記サーバから前記マルチチャネルオーディオ信号を受信し、前記マルチチャネルオーディオ信号が含むモノチャネルオーディオ信号を前記複数のチャネル別出力ユニットのうちの対応するチャネルの出力ユニットからそれぞれ出力する、コンピュータ装置を提供する。
【0015】
コンピュータ装置であって、前記コンピュータ装置で読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、クライアント装置から複数のチャネルごとに選択された音源の識別子および前記音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報を受信し、前記音源の識別子に基づいて前記音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を識別し、前記識別されたモノチャネルオーディオ信号を前記チャネル情報に対応するチャネルで時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成し、前記生成されたマルチチャネルオーディオ信号を前記クライアント装置に送信する、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0016】
複数のチャネル別出力ユニットを有する1つの出力装置と関連してチャネル別に互いに異なる音源を出力することができる。一例として、イヤホンやヘッドセットなどのようにレフトチャネルのための第1出力ユニットとライトチャネルのための第2出力ユニットを有する出力装置に対し、レフトチャネルとライトチャネルそれぞれから互いに異なる音源を出力することができる。他の例として、マルチチャネルのオーディオ信号が含むチャネル別のオーディオ信号をそれぞれ出力する複数の出力ユニットを互いに異なる空間に配置し、複数の出力ユニットからそれぞれ互いに異なる音源のモノチャネルオーディオ信号を出力することにより、1つの出力装置が、連携する複数の出力ユニットに対応するチャネル別に互いに異なる音源を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、オーディオ再生環境の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、モノチャネルオーディオ信号のミキシングの例を示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態における、プレイリストに含まれる音源が変更される場合の例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、イヤホンを利用したオーディオ再生の例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、オーディオ再生方法の例を示したフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施形態における、オーディオ再生方法の他の例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0019】
本発明の実施形態に係るオーディオ再生方法は、以下で説明される電子デバイスおよび/またはサーバのようなコンピュータ装置によって実現されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るオーディオ再生方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置に結合されてオーディオ再生方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子デバイス110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子デバイスの数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0021】
複数の電子デバイス110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子デバイス110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、電子デバイス1(110)の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子デバイス1(110)は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子デバイス120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0022】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、デバイス間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0023】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子デバイス110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子デバイス110、120、130、140にサービス(一例として、ソーシャルネットワークサービス、メッセージングサービス、検索サービス、メールサービス、コンテンツ提供サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子デバイス110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。例えば、コンピュータ装置200においては、一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置200は、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るオーディオ再生方法を実行してよい。
【0025】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピードライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0026】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0027】
通信モジュール230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信モジュール230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0028】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0029】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態における、オーディオ再生環境の例を示した図である。本実施形態に係るクライアント装置310は、N(2以上の自然数)個のチャネルのための出力ユニット320を含むか、または出力ユニット320と連携してよい。例えば、クライアント装置310は、レフトチャネルのための出力ユニットおよびライトチャネルのための出力ユニットの2つの出力ユニットを有するイヤホンまたはヘッドセットと有線および/または無線通信することにより、イヤホンまたはヘッドセットからチャネル別のオーディオ信号を出力してよい。他の例として、クライアント装置310は、5つのチャネルを有するスピーカのように5つの出力ユニットを有する装置を含むか、または該当の装置と有線および/または無線で通信してよい。
【0031】
このとき、クライアント装置310は、それぞれのチャネルの出力ユニットを識別してよく、それぞれのチャネルのためのチャネル別プレイリストを管理してよい。
図3の実施形態では、N個のチャネルのための出力ユニット320それぞれに対応するN個のチャネル別プレイリスト330を示している。イヤホンやヘッドセットのようにチャネルのための出力ユニットが2つ存在する場合、クライアント装置310は、レフトチャネルのためのプレイリストとライトチャネルのためのプレイリストをそれぞれ生成および管理してよい。
【0032】
この場合、クライアント装置310は、N個のチャネルのための出力ユニット320それぞれに対応するチャネルのプレイリストの音源が出力されるように制御してよい。このために、クライアント装置310は、N個のチャネル別プレイリスト330それぞれから再生しようとする音源を識別してよく、識別された音源に関する情報をサーバ340に送信することで、識別された音源に対するオーディオ信号を要求してよい。このとき、サーバ340は、要求された音源それぞれのオーディオ信号を提供するだけでなく、要求された音源のモノチャネルオーディオ信号を対応するチャネルで時間軸によってミキシング(mixing)して1つのマルチチャネルオーディオ信号を生成してよく、生成されたマルチチャネルオーディオ信号をクライアント装置310に送信してよい。言い換えれば、サーバ340は、第1チャネルの第1音源に対する第1モノチャネルオーディオ信号、第2チャネルの第2音源に対する第2モノチャネルオーディオ信号、・・・、第Nチャネルの第N音源に対する第Nモノチャネルオーディオ信号を時間軸によってミキシングしてNチャネルオーディオ信号を生成してよく、生成されたNチャネルオーディオ信号をクライアント装置310に送信してよい。
【0033】
この場合、Nチャネルオーディオ信号が含むN個のモノチャネルオーディオ信号それぞれは、クライアント装置310の複数のチャネルのうちのいずれのチャネルのためのオーディオ信号であるかに関する情報を含んでよい。クライアント装置310は、Nチャネルオーディオ信号が含むN個のモノチャネルオーディオ信号それぞれを複数のチャネルに対応させてよく、N個のチャネルのための出力ユニット320のうちの対応するそれぞれのチャネルの出力ユニットから対応するモノチャネルオーディオ信号を出力してよい。例えば、クライアント装置310がレフトチャネルのための第1モノチャネルオーディオ信号とライトチャネルのための第2モノチャネルオーディオ信号が含まれたステレオオーディオ信号をサーバ340から受信したと仮定する。
【0034】
このとき、クライアント装置310は、第1モノチャネルオーディオ信号はレフトチャネルの出力ユニットから出力し、第2モノチャネルオーディオ信号はライトチャネルの出力ユニットから出力してよい。したがって、イヤホンやヘッドセットのレフトチャネル出力ユニットとライトチャネル出力ユニットからは、それぞれ互いに異なる音源が出力されるようになる。言い換えれば、1つのクライアント装置310と接続するイヤホンやヘッドセットから、2人のユーザがそれぞれ互いに異なる音源を同時に視聴することが可能となる。
【0035】
Nチャネルの出力ユニット320とN個のチャネル別プレイリスト330を考察するとき、1つのクライアント装置310がN個の互いに異なる音源を同時に出力できるようになることについては、容易に理解することができるであろう。
【0036】
図4は、本発明の一実施形態における、モノチャネルオーディオ信号のミキシングの例を示した図である。
図4の実施形態は、第1チャネルのためのプレイリストで第1-1音源と第1-2音源が順に再生され、第2チャネルのためのプレイリストで第2-1音源と第2-2音源が順に再生され、第Nチャネルのためのプレイリストで第N-1音源と第N-2音源が順に再生される場合を示している。ここで、それぞれの音源のプレイ時間は、互いに異なってよい。
【0037】
クライアント装置310が第1-1音源、第2-1音源、・・・、第N-1音源の識別子とそれぞれのチャネル情報を提供すれば、サーバ340は、第1時点410で、第1-1音源のための第1-1モノチャネルオーディオ信号、第2-1音源のための第2-1モノチャネルオーディオ信号、・・・、第N-1音源のための第N-1モノチャネルオーディオ信号のように合計N個のモノチャネルオーディオ信号を時間軸によってミキシングしてNチャネルオーディオ信号440を生成してよい。
【0038】
このとき、第2時点420のように第2-1音源のプレイ時間が終われば、サーバ340は、第2チャネルのためのプレイリストの次の音源に関する情報をクライアント装置310から受信してよい。プレイリストにおける音源の再生順序は、音源の順序と繰り返し再生フラグに基づいて設定されてよい。実施形態に係るサーバ340は、N個のチャネル別プレイリスト330のすべての音源とその順序に関する情報を予め受信してもよい。この場合、サーバ340は、第1-1音源のための第1-1モノチャネルオーディオ信号、第2-2音源のための第2-2モノチャネルオーディオ信号、・・・、第N-1音源のための第N-1モノチャネルオーディオ信号のように合計N個のモノチャネルオーディオ信号を時間軸によってミキシングしてNチャネルオーディオ信号440を生成してよい。
【0039】
これと同様に、第3時点430で第N-1音源のプレイ時間が終われば、サーバ340は、第Nチャネルのためのプレイリストの次の音源に関する情報をクライアント装置310から受信してよい。この場合、サーバ340は、第1-1音源のための第1-1モノチャネルオーディオ信号、第2-2音源のための第2-2モノチャネルオーディオ信号、・・・、第N-2音源のための第N-2モノチャネルオーディオ信号のように合計N個のモノチャネルオーディオ信号を時間軸によってミキシングしてNチャネルオーディオ信号440を生成してよい。
【0040】
このように、サーバ340が生成するマルチチャネルオーディオ信号は、N個のチャネル別プレイリスト330それぞれから選択されるチャネルごとの少なくとも1つの音源に対して生成されてよい。このとき、音源の長さは互いに異なるため、Nチャネルオーディオ信号440の長さが、全体プレイ時間が最も長いチャネルの再生の長さに対応するようになることは、容易に理解することができるであろう。
【0041】
このとき、サーバ340は、マルチチャネルオーディオ信号をすべて生成してから提供してもよいが、マルチチャネルオーディオ信号の生成と並行して、生成した部分だけをストリーミング方式によって提供してもよい。この場合、N個のチャネル別プレイリスト330それぞれにおける音源の変更や再生位置の変化などが、マルチチャネルオーディオ信号の生成に反映されてよい。
【0042】
図5は、本発明の一実施形態における、プレイリストに含まれる音源が変更される場合の例を示した図である。本実施形態では、N個のチャネル別プレイリスト330それぞれに含まれる音源が変更される場合について示している。例えば、第1時点410と第2時点420の間の第2-1音源が第2-5音源に変更される場合が考えられる。
図5は、第1時点410と第2時点420の間の時点である第4時点510で、第2-1音源が第2-5音源に変更された場合の例を示している。この場合、クライアント装置310は、第2チャネルで第2-1音源が第2-5音源に変更されたことをサーバ340に知らせてよく、サーバ340は、
図5のように、第2-1音源のための第2-1モノチャネルオーディオ信号の代わりに第2-5音源のための第2-5モノチャネルオーディオ信号を利用してNチャネルオーディオ信号440を生成してよい。
【0043】
言い換えれば、第4時点510と第3時点430の間で、サーバ340は、第1-1音源のための第1-1モノチャネルオーディオ信号、第2-5音源のための第2-5モノチャネルオーディオ信号、・・・、第N-2音源のための第N-2モノチャネルオーディオ信号のように合計N個のモノチャネルオーディオ信号を時間軸によってミキシングしてNチャネルオーディオ信号440を生成してよい。
【0044】
このとき、任意の音源に対して音源別に1つのモノチャネルオーディオ信号が一定時間または一定単位別に分割された複数のモノチャネルオーディオ信号(以下、「単位オーディオ信号」とする)で生成されてもよい。例えば、
図5の第1-1音源が2分の長さを有し、10秒単位で第1-1音源のモノチャネルオーディオ信号を分割すると仮定する場合、第1-1音源に対して合計12個(2分=120秒)の単位オーディオ信号が生成されてもよい。より容易な理解のために、このような12個の単位オーディオ信号を第1-1-1単位オーディオ信号~第1-1-12単位オーディオ信号として区分する。これと同様に、第2-1音源が50秒の長さを有すると仮定するとき、第2-1音源に対しては、第2-1-1単位オーディオ信号~第2-1-5単位オーディオ信号の合計5個の単位オーディオ信号が生成されてよい。また、第N-1音源が1分30秒の長さを有すると仮定するとき、第N-1音源に対しては、第N-1-1単位オーディオ信号~第N-1-9単位オーディオ信号の合計9個の単位オーディオ信号が生成されてよい。このとき、Nチャネルオーディオ信号440の最初の10秒単位は、第1-1-1単位オーディオ信号、第2-1-1単位オーディオ信号、・・・、第N-1-1単位オーディオ信号のN個の単位オーディオ信号に対応してよい。
【0045】
他の例として、第2-1音源が45秒の長さを有すると仮定する場合、音源に対する10秒単位の分割のために、第2-1音源に対して生成される第2-1-5単位オーディオ信号は、第2-1音源の最後の5秒に対するオーディオ信号を含むだけでなく、次の音源である第2-5音源の最初の5秒に対するオーディオ信号をさらに含むように生成されてよい。
【0046】
なお、
図5の実施形態のように、N個のチャネル別プレイリスト330それぞれに含まれる音源が変更される場合が考えられる。例えば、
図4の実施形態のために生成されてクライアント装置310に提供されるNチャネルオーディオ信号440は、5番目の10秒単位として第2-1音源の最後の5秒に対するオーディオ信号と第2-2音源の最初の5秒に対するオーディオ信号を含む第2-1-5単位オーディオ信号を含んでよい。
図5の実施形態のように第4時点510で第2-1音源と第2-2音源の間に第2-5音源が追加される場合は、第2-1音源の次に第2-5音源が再生されなければならない。したがって、サーバ340は、第2-1-5単位オーディオ信号が第2-2音源の最初の5秒に対するオーディオ信号の代わりに第2-5音源の最初の5秒に対するオーディオ信号を含むように再生成した後、再生成された第2-1-5単位オーディオ信号をクライアント装置310に送信することで、既に提供されていたNチャネルオーディオ信号440が含む第2-1-5単位オーディオ信号が再生成された第2-1-5単位オーディオ信号に交換されるようにしてよい。言い換えれば、Nチャネルオーディオ信号440を一定時間のような単位の複数のNチャネルオーディオ信号に分割して生成することにより、N個のチャネル別プレイリスト330それぞれで音源の変更や再生位置の変化などが生じた場合にも、Nチャネルオーディオ信号440全体を再生成するのではなく、変化と関連する区間以降だけを変更する形態で対応することが可能となる。例えば、サーバ340がクライアント装置310にストリーミングサービスを提供するにあたり特定のチャネルの音源が変更される場合、音源が変更される時点からの単位オーディオ信号だけを再び結合することにより、クライアント装置310に提供することによってNチャネルオーディオ信号440を提供しながらも、特定のチャネルの変化に対応することが可能となる。
【0047】
このために、Nチャネルオーディオ信号440は、単位別のファイル形態で生成されてよい。例えば、Nチャネルオーディオ信号440の最初の10秒単位は、第1-1-1単位オーディオ信号、第2-1-1単位オーディオ信号、・・・、第N-1-1単位オーディオ信号のN個の単位オーディオ信号がミキシングされて含まれた第1ファイルとして生成されてよい。この場合、上述した第2-1-5単位オーディオ信号は、Nチャネルオーディオ信号440の5番目の10秒単位に対応する第5ファイルとして生成されてよい。上述した例において、第4時点510に第2-2音源の代わりに第2-5音源が再生されるように再生順序が変更される場合、サーバ340は、第5ファイルを再生成してクライアント装置310に送信することにより、Nチャネルオーディオ信号440全体を変更しなくても、音源の変更や再生位置の変化などに対応することが可能となる。単位オーディオ信号が時間ではなく大きさの単位で分割される実施形態についても、上述した説明から容易に理解することができるであろう。
【0048】
これと同様に、プレイリストに含まれる音源の再生順序が変更されるか音源の再生位置が変更される場合にも、該当の再生順序の音源や該当の再生位置のモノチャネルオーディオ信号が他のチャネルのモノチャネルオーディオ信号とミキシングされることで、Nチャネルオーディオ信号440が生成されてよい。このように、Nチャネルオーディオ信号440には、N個のチャネル別プレイリスト330での変化が適用されてミキシングが行われるため、Nチャネルを視聴するそれぞれのユーザが、自身のチャネルに対してリアルタイムで音源を変更したり再生位置を変更したりすることが可能となる。
【0049】
図6は、本発明の一実施形態における、イヤホンを利用したオーディオ再生の例を示した図である。
図6の実施形態では、イヤホンのようにレフトチャネルとライトチャネルそれぞれのための出力ユニット610および620が存在し、それぞれのチャネルのためのプレイリスト630および640が存在すると仮定する。また、
図6では、レフトチャネルのためのプレイリスト630には3分の長さの音源1と4分の長さの音源2、さらに2分の長さの音源3が含まれており、ライトチャネルのためのプレイリスト640には2分の長さの音源aと3分の長さの音源b、さらに5分の長さの音源cが含まれていると仮定する。
【0050】
クライアント装置310は、プレイリスト630および640上の再生順序にしたがって音源に関する情報(一例として、音源の識別子や再生順序など)とチャネル情報をサーバ340に送信してよく、サーバ340は、受信される情報に基づいてマルチチャネルオーディオ信号を生成してよい。このとき、サーバ340で生成されるマルチチャネルオーディオ信号は、レフトチャネルのためのモノチャネルオーディオ信号とライトチャネルのためのモノチャネルオーディオ信号を含んでよい。
【0051】
このとき、
図6の実施形態に示すように、最初の2分間のマルチチャネルオーディオ信号は、レフトチャネルのために音源1のモノチャネルオーディオ信号と、ライトチャネルのために音源aのモノチャネルオーディオ信号を含んでよい。音源aの再生の長さが2分であるため音源aは再生時間が終わり、次の1分間のマルチチャネルオーディオ信号は、レフトチャネルのために音源1のモノチャネルオーディオ信号と、ライトチャネルのために音源bのモノチャネルオーディオ信号を含んでよい。これと同様に、音源1の再生の長さは3分であるため音源1は再生時間が終わり、次の2分間のマルチチャネルオーディオ信号は、レフトチャネルのために音源2のモノチャネルオーディオ信号とライトチャネルのために音源bのモノチャネルオーディオ信号を含んでよい。音源bの再生の長さが3分であるため音源bは再生時間が終わり、次の2分間のマルチチャネルオーディオ信号は、レフトチャネルのために音源2のモノチャネルオーディオ信号と、ライトチャネルのために音源cのモノチャネルオーディオ信号を含んでよい。このような方式によって9分の再生の長さのためのマルチチャネルオーディオ信号を生成した後には、レフトチャネルに対しては、すべての音源のためのモノチャネルオーディオ信号がマルチチャネルオーディオ信号に含まれる。この反面、ライトチャネルに対しては、音源cに対して1分の再生の長さが存在するため、最後の1分間のマルチチャネルオーディオ信号は、レフトチャネルのための空いているモノチャネルオーディオ信号(または任意のモノチャネルオーディオ信号)とライトチャネルのための音源cのモノチャネルオーディオ信号を含んでよい。
【0052】
任意のモノチャネルオーディオ信号は、一例として、サーバ340で任意に生成したオーディオ信号(一例として、待機案内オーディオ信号)またはライトチャネルのための音源cのモノチャネルオーディオ信号を含んでよい。任意のモノチャネルオーディオ信号としてライトチャネルのための音源cのモノチャネルオーディオ信号を利用する場合、最後の1分間は、レフトチャネルとライトチャネルの両方で同じ音源を視聴することになる。また他の例として、サーバ340は、レフトチャネルのために再び最初の音源(
図6の実施形態では音源1)のモノチャネルオーディオを任意のモノチャネルオーディオ信号として活用してもよい。
【0053】
プレイリストに繰り返し再生フラグが設定されている場合には、各チャネル別プレイリストに設定された繰り返し再生フラグによる順序によって音源のモノチャネルオーディオ信号を活用してもよいことは、当業者であれば容易に理解することができるであろう。
【0054】
図7は、本発明の一実施形態における、オーディオ再生方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係るオーディオ再生方法は、上述したクライアント装置310を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が
図7のオーディオ再生方法に含まれる段階710~760を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0055】
段階710で、コンピュータ装置200は、複数のチャネル別出力ユニットに対応する複数のチャネルを識別してよい。ここで、複数のチャネルは、N(Nは2以上の自然数)個であってよい。例えば、イヤホンやヘッドセットは、レフトチャネルに対応する第1出力ユニットとライトチャネルに対応する第2出力ユニットの2つのチャネル別出力ユニットを含んでよい。コンピュータ装置200がイヤホンやヘッドセットと接続する場合、コンピュータ装置200は、2つのチャネル別出力ユニットに対応する2つのチャネルを識別してよい。
【0056】
段階720で、コンピュータ装置200は、複数のチャネルそれぞれのためのチャネル別プレイリストを管理してよい。例えば、上述したイヤホンやヘッドセットの例において、レフトチャネルのためのプレイリストとライトチャネルのためのプレイリストを考察するとき、それぞれのプレイリストにはそれぞれ独立的に音源リストが含まれてよい。
【0057】
段階730で、コンピュータ装置200は、チャネル別プレイリストからチャネルごとに音源を選択してよい。例えば、コンピュータ装置200は、レフトチャネルのための第1プレイリストから少なくとも1つの音源を、ライトチャネルのための第2プレイリストから少なくとも1つの音源を、それぞれ選択してよい。他の例として、コンピュータ装置200は、レフトチャネルのためのプレイリストのすべての音源とライトチャネルのためのプレイリストのすべての音源を選択してもよい。
【0058】
段階740で、コンピュータ装置200は、チャネルごとに選択された音源のモノチャネルオーディオ信号が時間軸によってミキシングされたマルチチャネルオーディオ信号をサーバに要求してよい。言い換えれば、コンピュータ装置200は、1つの音源に対するマルチチャネルではなく、互いに異なる音源のモノチャネルオーディオ信号がそれぞれ個別のチャネルに対応するマルチチャネルオーディオ信号をサーバに要求してよい。上述したイヤホンまたはヘッドセットの例において、コンピュータ装置200は、レフトチャネルに対して選択された第1音源の第1モノチャネルオーディオ信号およびライトチャネルに対して選択された第2音源の第2モノチャネルオーディオ信号が時間軸によってミキシングされたマルチチャネルオーディオ信号をサーバに要求してよい。より具体的に、段階730で、コンピュータ装置200は、チャネルごとに選択された音源の識別子および音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報をサーバに送信してよい。この場合、サーバは、音源の識別子に基づいて前記音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を取得し、モノチャネルオーディオ信号をチャネル情報に対応するチャネルで時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成および送信してよい。
【0059】
段階750で、コンピュータ装置200は、サーバからマルチチャネルオーディオ信号を受信してよい。サーバから受信されるマルチチャネルオーディオ信号は、上述したイヤホンまたはヘッドセットの例において、レフトチャネルに対して選択された第1音源の第1モノチャネルオーディオ信号およびライトチャネルに対して選択された第2音源の第2モノチャネルオーディオ信号を含んでよい。
【0060】
実施形態に係るコンピュータ装置200は、段階750で、マルチチャネルオーディオ信号が予め設定された時間または大きさの単位に分割されて含まれたファイルを順に受信してよい。このとき、ファイルのうちのm(mは自然数)番目に生成されたファイルは、モノチャネルオーディオ信号それぞれが前記単位に分割された単位オーディオ信号のうちでm番目に分割された単位オーディオ信号をチャネル別に含んでよい。
図5の実施形態では、Nチャネルオーディオ信号440の最初の10秒単位が、第1-1-1単位オーディオ信号、第2-1-1単位オーディオ信号、・・・、第N-1-1単位オーディオ信号のN個のチャネル別の単位オーディオ信号がミキシングされた形態の第1ファイルとして生成されることについて説明した。このき、コンピュータ装置200は、複数のチャネルのうちの特定のチャネルに対する音源の順序が変更されるか特定のチャネルに対して再生中である音源の再生位置が変更される場合、順序の変更または再生位置の変更と対応するチャネルの単位オーディオ信号を変更して生成されたファイルをサーバから受信してよい。コンピュータ装置200が順序の変更前または再生位置の変更前にサーバから該当のファイルを受信して該当のファイルに対応するオーディオ信号が再生される前であれば、コンピュータ装置200は、既に受信されたファイルを再生成されたファイルと交換してよい。
【0061】
段階760で、コンピュータ装置200は、マルチチャネルオーディオ信号が含むモノチャネルオーディオ信号を、複数のチャネル別出力ユニットのうちの対応するチャネルの出力ユニットからそれぞれ出力してよい。上述したイヤホンまたはヘッドセットの例において、コンピュータ装置200は、レフトチャネルに対応する第1出力ユニットからは第1モノチャネルオーディオ信号を、ライトチャネルに対応する第2出力ユニットからは第2モノチャネルオーディオ信号を、それぞれ出力してよい。したがって、レフトチャネルのための第1出力ユニットを着用した第1聴取者とライトチャネルのための第2出力ユニットを着用した第2聴取者は、1つのコンピュータ装置200と接続するイヤホンやヘッドセットが含む出力ユニットから、それぞれ互いに異なる音源を鑑賞することが可能となる。
【0062】
サラウンドサウンドの出力のための3つ以上のチャネルのために、3つ以上の出力ユニットから3つ以上の互いに異なる音源を同時に鑑賞することも可能であることは、当業者であれば容易に理解することができるであろう。
【0063】
図8は、本発明の一実施形態における、オーディオ再生方法の他の例を示したフローチャートである。本実施形態に係るオーディオ再生方法は、上述したサーバ340を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が
図8のオーディオ再生方法に含まれる段階810~840を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0064】
段階810で、コンピュータ装置200は、クライアント装置から複数のチャネルごとに選択された音源の識別子および前記音源の識別子それぞれに対応するチャネル情報を受信してよい。このとき、複数のチャネルは、クライアント装置の複数のチャネル別出力ユニットそれぞれに対応してよく、音源は、複数のチャネルそれぞれに対してクライアント装置で管理される複数のチャネル別プレイリストからチャネルごとに選択された音源に対応してよい。
【0065】
段階820で、コンピュータ装置200は、音源の識別子に基づいて音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を識別してよい。クライアント装置で現在再生しようとするチャネル別の音源が変更される場合、コンピュータ装置200は、段階810および段階820で、変更された音源それぞれのためのモノチャネルオーディオ信号を識別してよい。また、音源の中間部分からの再生が要求される場合、コンピュータ装置200は、クライアント装置から音源の再生位置に関する情報をさらに受信してよく、受信された情報に基づいて該当の再生位置からモノチャネルオーディオ信号を識別してもよい。
【0066】
段階830で、コンピュータ装置200は、識別されたモノチャネルオーディオ信号をチャネル情報に対応するチャネルで時間軸によってミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号を生成してよい。実施形態によっては、コンピュータ装置200は、段階830で、マルチチャネルオーディオ信号が予め設定された時間または大きさの単位に分割されて含まれたファイルを順に生成してよい。この場合、ファイルのうちのm(mは自然数)番目に生成されたファイルは、モノチャネルオーディオ信号それぞれが前記単位に分割された単位オーディオ信号のうちでm番目に分割された単位オーディオ信号をチャネル別に含んでよい。
図5の実施形態では、Nチャネルオーディオ信号440の最初の10秒単位が、第1-1-1単位オーディオ信号、第2-1-1単位オーディオ信号、・・・、第N-1-1単位オーディオ信号のN個のチャネル別の単位オーディオ信号がミキシングされた形態の第1ファイルとして生成されることについて説明した。さらに、コンピュータ装置200は、複数のチャネルのうちの特定のチャネルに対する音源の順序が変更されるか前記特定のチャネルに対して再生中である音源の再生位置が変更される場合、順序の変更または再生位置の変更と対応するチャネルの単位オーディオ信号を変更したファイルを生成してクライアント装置に送信してよい。クライアント装置が順序の変更前または再生位置の変更前に該当のファイルを受信して該当のファイルを再生する前であれば、クライアント装置は、既に受信されたファイルを再生成されたファイルと交換してよい。
【0067】
段階840で、コンピュータ装置200は、生成されたマルチチャネルオーディオ信号を前記クライアント装置に送信してよい。この場合、クライアント装置は、生成されたマルチチャネルオーディオ信号が含むモノチャネルオーディオ信号を、クライアント装置の複数のチャネル別出力ユニットのうちの対応するチャネルの出力ユニットからそれぞれ出力してよい。
【0068】
以上の実施形態では、クライアント装置310で選択される音源がサーバ340から提供されてチャネル別に出力する実施形態について説明したが、既にチャネル別に互いに異なる音源のモノチャネルオーディオ信号をミキシングしたマルチチャネルオーディオ信号が存在する場合(一例として、該当のマルチチャネルオーディオを含むファイルが存在する場合)には、プレイリストやサーバと通信するのではなく、該当のファイルを通じてマルチチャネルオーディオを互いに異なるチャネルで再生することによって複数の出力ユニットが互いに異なる音源を出力するようにする実施形態も、当業者であれば上述した実施形態から容易に理解することができるであろう。
【0069】
以上のように、本発明の実施形態によると、複数のチャネル別出力ユニットを有する1つの出力装置と関連してチャネル別に互いに異なる音源を出力することができる。
【0070】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)および前記OS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0071】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体または装置に具現化されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてよい。
【0072】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであっても、コンピュータソフトウェアの当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。このような記録媒体は、単一または複数のハードウェアが結合された形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに接続される媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0073】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0074】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。