(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-06
(45)【発行日】2022-05-16
(54)【発明の名称】ヒンジ及び移動端末
(51)【国際特許分類】
F16C 11/04 20060101AFI20220509BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20220509BHJP
F16C 11/12 20060101ALI20220509BHJP
E05D 1/04 20060101ALI20220509BHJP
【FI】
F16C11/04 F
H04M1/02 C
F16C11/12
E05D1/04 A
(21)【出願番号】P 2020565835
(86)(22)【出願日】2019-05-08
(86)【国際出願番号】 CN2019085989
(87)【国際公開番号】W WO2019223535
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2020-11-24
(31)【優先権主張番号】201810510404.3
(32)【優先日】2018-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】成 ▲東▼村
【審査官】筑波 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0349802(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107437378(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104637408(CN,A)
【文献】中国実用新案第206309761(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 11/04
H04M 1/02
F16C 11/12
E05D 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒンジであって、
順次連結された少なくとも2つの関節を含み、
ここで、関節の各々には、関節基部と、前記関節基部の第1端部に設けられた回転構造と、前記関節基部の第2端部に設けられた支持部とを含み、前記第1端部と前記第2端部とが対向して設けられ、
任意の隣接する2つの関節の回転構造が係着し、隣接する2つの関節の回転構造が相対的に回転し、
前記回転構造は、回転軸を含み、任意の隣接する2つの関節の回転軸の下面が連結されることによって密着面を形成し、
前記ヒンジは、可撓性連結部材を更に含み、各関節の支持部が前記可撓性連結部材に連結され、前記可撓性連結部材が関節の展開と共に伸張可能であり、且つ関節の畳み込みと共に収縮可能である、ヒンジ。
【請求項2】
前記可撓性連結部材の両端のそれぞれは、前記少なくとも2つの関節のうち両端に位置する端部関節に固定的に連結され
る、請求項1に記載のヒンジ。
【請求項3】
前記可撓性連結部材は、少なくとも2つの支持部材と、任意の隣接する2つの支持部材を連結する可撓性連結バンドとを含み、前記支持部が支持部材に連結される、請求項2に記載のヒンジ。
【請求項4】
支持部材の各々には、前記支持部に整合する溝が設けられ、前記支持部が前記溝に進入する、請求項3に記載のヒンジ。
【請求項5】
前記回転構造は
、弧状の回転ブッシュを
更に含み、前記回転軸と前記関節基部との間に弧状隙間が設けられ、
任意の隣接する2つの関節のうち、第1関節の回転ブッシュは、第2関節の
弧状隙間に挿入され、第2関節の回転軸は、第1関節の回転ブッシュの周りに相対的に回転可能である、請求項
2~4のいずれか1項に記載のヒンジ。
【請求項6】
前記回転軸は、半円状の回転軸であり、前記回転ブッシュの収容空間は、前記回転軸に整合している、請求項5に記載のヒンジ。
【請求項7】
任意の隣接する2つの関節が畳み込むと、各関節の回転軸の下面は、水平な
密着面を形成し、及び/又は、少なくとも2つの関節が展開すると、各関節の回転軸の下面は、弧状の
密着面を形成する、請求項6に記載のヒンジ。
【請求項8】
2つの前記端部関節は、先頭関節と末端関節であり、2つの前記端部関節以外の各関節の関節基部は、互いに反対側に設けられた溝及び
凸部を含み、
任意の隣接する2つの関節が畳み込むと、第1関節の
凸部は、第2関節の溝に
密着さ
れ、
前記先頭関節は凸部を含み、前記末端関節は溝を含む、請求項7に記載のヒンジ。
【請求項9】
任意の隣接する関節の間には、該隣接する関節が前記回転軸の軸方向に相対的にスライドするのを規制するストッパが設けられている、請求項8に記載のヒンジ。
【請求項10】
前記ストッパは、ピンであり、前記隣接する関節のうち、第1関節には軸孔が開設され、第2関節には前記軸孔に対応する位置に軸方向規制溝が開設され、
前記ピンは、前記第1関節の軸孔から前記第2関節の軸方向規制溝に進入し、
前記軸方向規制溝は、前記回転軸の軸方向に前記ピンが移動するのを規制できる、請求項9に記載のヒンジ。
【請求項11】
各関節に配線用貫通孔が設けられ、任意の隣接する関節の配線用貫通孔が連通している、請求項1記載のヒンジ。
【請求項12】
2つの前記端部関節は、凸部を含む先頭関節と、溝を含む末端関節であり、前記先頭関節の関節基部の、前記凸部以外の部分と、前記末端関節の関節基部の、前記溝以外の部分は、長尺状であり、
前記先頭関節の前記凸部及び前記末端関節の前記溝それぞれは、隣接する関節の回転構造に係着される、請求項2記載のヒンジ。
【請求項13】
移動端末であって、
対向に設けられた表示面と非表示面とを含むフレキシブルスクリーンと、
請求項1~12のいずれか1項に記載のヒンジを含み、
ここで、前記ヒンジの少なくとも2つの関節の回転構造が順次連結されることによって、前記フレキシブルスクリーンの折曲部に対応する非表示面に
密着される
密着面を形成し、
前記ヒンジの少なくとも2つの関節の支持部が可撓性連結部材と連結されることによって、前記フレキシブルスクリーンの非表示面を支持する支持面を形成する、移動端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年5月24日に中国特許庁に提出された中国特許出願201810510404.3の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にヒンジ及び移動端末に係る。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、移動端末の高機能化が進み、フレキシブルスクリーンの使用も普及しつつある。フレキシブルスクリーンなどの部分の屈曲をサポートするヒンジは、一般に複数種類の部品からなる。ヒンジの一端面は、フレキシブルスクリーンの折曲部に対応する非表示面に貼着され、ヒンジの他端面は、該フレキシブルスクリーンの折曲部の折り曲げをサポートする。屈曲をサポートする従来のヒンジは、構造が複雑で部品の種類が多く、加工や組立が容易でない。
【0003】
このように、従来のヒンジには、部品の種類が多く、加工や組立が容易でないという技術的課題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の一部の実施例は、部品の種類が多く、加工や組立が容易でないという従来のヒンジに存在する技術的課題を解決するために、ヒンジ及び移動端末を提供する。
課題を解決するための手段
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様として、本開示の一部の実施例は、ヒンジを提供する。該ヒンジは、順次連結された少なくとも2つの関節を含み、関節の各々には、関節基部と、前記関節基部の第1端部に設けられた回転構造と、前記関節基部の第2端部に設けられた支持部とを含み、前記第1端部と前記第2端部とが対向して設けられ、任意の隣接する2つの関節の回転構造が係着し、隣接する2つの関節の回転構造が相対的に回転することによって、隣接する2つの関節の開閉を実現する。前記ヒンジは、可撓性連結部材を更に含み、各関節の支持部が前記可撓性連結部材に連結され、前記可撓性連結部材が関節の展開と共に伸張可能であり、且つ関節の畳み込みと共に収縮可能である。
【0006】
第2態様として、本開示の実施例は、移動端末を提供する。該移動端末は、対向に設けられた表示面と非表示面とを含むフレキシブルスクリーンと、第1態様のいずれか1項に記載のヒンジを含む。前記ヒンジの少なくとも2つの関節の回転構造が順次連結されることによって、前記フレキシブルスクリーンの折曲部に対応する非表示面に貼着される貼着面を形成し、前記ヒンジの少なくとも2つの関節の支持部が可撓性連結部材に連結されることによって、前記フレキシブルスクリーンの非表示面を支持する支持面を形成する。
発明の効果
【0007】
本開示の一部の実施例において、ヒンジは、順次連結された少なくとも2つの同一構造の関節を含み、任意の隣接する関節の回転関節を係着することによって、隣接する2つの関節の回転構造を相対的に回転させ、可撓性連結部材を設けることにより、関節間の開閉に伴って可撓性連結部材が開閉可能となり、且つ関節の開閉量を可撓性連結部材によって規制することができる。これにより、ヒンジを形成する関節構造が同一であり、加工や組立が容易となる。関節の数を増減することによりヒンジの長さを変えることができ、ヒンジの組立が最適化される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一部の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の一部の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0009】
【
図1】本開示の一部の実施例に係るヒンジの構造図である。
【
図2】本開示の一部の実施例に係るヒンジの関節の構造図である。
【
図3】本開示の一部の実施例に係る別のヒンジの構造図である。
【
図4】本開示の一部の実施例に係る別のヒンジの構造図である。
【
図5】本開示の一部の実施例に係る別のヒンジの構造図である。
【
図6】本開示の一部の実施例に係る別のヒンジの構造図である。
【
図7】本開示の一部の実施例に係る別のヒンジの構造図である。
【
図8】本開示の一部の実施例に係る別のヒンジの構造図である。
【
図9】本開示の一部の実施例に係る別のヒンジの構造図である。
【
図10】本開示の一部の実施例に係る移動端末の一部構造図である。
【
図11】本開示の一部の実施例に係る別の移動端末の一部構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一部の実施例の図面を参照しながら、本開示の一部の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をせずに為しえる全ての実施例は、本開示の保護範囲に属するものである。
【0011】
図1を参照する。
図1は、本開示の一部の実施例に係るヒンジの構造図である。
図1及び
図2に示すように、ヒンジ10は、順次連結された少なくとも2つの関節101を含む。各関節101は、関節基部100と、前記関節基部100の第1端部に設けられた回転構造200と、前記関節基部100の第2端部に設けられた支持部300とを含み、第1端部と前記第2端部が対向して設けられている。任意の隣接する2つの関節の回転構造200が係着し、隣接する2つの関節の回転構造200が相対的に回転することによって、隣接する2つの関節の開閉を実現する。前記ヒンジ10は、各関節の支持部300が連結される可撓性連結部材400を更に含み、該可撓性連結部材400は、関節の展開とともに伸張可能であり、且つ関節の畳み込みとともに収縮可能である。
【0012】
本開示の一部の実施例に係るヒンジ10は、順次連結された少なくとも2つの関節101を含み、該少なくとも2つの関節の構造は、同じであってもよい。各関節の関節基部100は、関節の主要部材である。関節基部100は、対向して設けられた第1端部と第2端部を含み、関節基部100の貼着部材に貼着される側の端部を第1端部とし、前記第1端部から遠い側の端部を第2端部とする。
【0013】
関節基部100の第1端部には、関節間の相対的な回転を実現するための回転構造200が設けられている。関節基部100の第2端部には、可撓性連結部材400に連結され、関節間の相対的な回転の支持や規制のための支持部300が更に設けられている。少なくとも2つの関節のうち、任意の隣接する2つの関節の回転構造200が係着し、隣接する2つの関節の支持部300が可撓性連結部材400を動かし、且つ可撓性連結部材400によって規制されるため、隣接する関節間の開閉を実現することができる。ヒンジ10の少なくとも2つの関節の展開・畳み込みによって、貼着部材へのヒンジ10による支持作用が得られる。
【0014】
一部の具体的な実施形態において、
図1に示すように、ヒンジ10は、少なくとも3つの関節101が順次連結されることによって形成されてもよい。ヒンジ10の両端に位置する関節101をそれぞれ先頭関節104、末端関節105として定義し、先頭関節104と末端関節105との間に位置する関節101を中間関節106として定義すると、ヒンジ10は、先頭関節104、末端関節105及び少なくとも1つの中間関節106を含む。少なくとも1つの中間関節106の構造は、完全に同一であってもよく、先頭関節104及び末端関節105は、隣接する関節101に整合する回転構造200及び支持部分300に加えて、貼着部材との連結のための連結部を更に含んでもよい。
【0015】
任意の隣接する2つの関節の回転構造200を係着することによって、隣接する2つの関節の回転構造200を相対的に回転させる。このように、隣接する関節が回転構造200と共に相対的に回転すると、隣接する2つの関節の第2端部に設けられた支持部300及び連結された可撓性連結部材400も、相対的に往復運動し、隣接する2つの関節の展開及び畳み込みを実現することができる。関節の第2端部に設けられた支持部300に可撓性連結部材400が連結されるため、前記可撓性連結部材400は、隣接する関節間の開度を規制することができる。可撓性連結部材400は、隣接する2つの関節の開度が所定値に達すると、隣接する2つの関節の過剰な展開を規制する。
【0016】
本実施例に係るヒンジは、任意の隣接する2つの関節の回転構造を係着することで、隣接する2つの関節の回転構造を相対的に回転させ、隣接する2つの関節の開度を規制構造によって所定の範囲内に規制する。これにより、ヒンジを形成する関節構造が同一であり、加工や組立が容易となる。関節の数を増減することにより、ヒンジの長さや折り曲げ度を変えることができ、ヒンジの組立が最適化される。
【0017】
上記実施例に基づき、
図1~
図4に示すように、前記回転構造200は、回転軸210と弧状の回転ブッシュ220とを含み、前記回転軸210と前記関節基部100との間には弧状隙間230が設けられている。任意の隣接する2つの関節101のうち、第1関節の回転ブッシュ220は、第2関節の弧状隙間230に挿入されて第2関節の回転軸210に係着され、第2関節の回転ブッシュ220は、第1関節の回転軸210の周りで相対的に回転可能である。
【0018】
本実施例に係るヒンジ10は、組立時に、隣接する2つの関節を組み合わせて組み立てる。具体的には、任意の隣接する2つの関節を、それぞれ第1関節、第2関節として定義する。ここでは、単に任意の隣接する2つの関節について説明するが、ヒンジ10のいずれかの関節に特に限定されるものではない。例えば、ある関節は、その一つ前の関節に係合して組み立てられる場合、第2関節に定義されてもよいが、その一つの後の関節に係合して組み立てられる場合、第1関節に定義されてもよい。
【0019】
本実施例に係るヒンジ10において、各関節101の回転構造200は、回転軸210と、弧状の回転ブッシュ220とを含み、関節101の回転軸210と関節基部100との間には、回転ブッシュ220を収納可能な弧状隙間230が更に設けられている。
【0020】
隣接する2つの関節101の組立時に、第1関節の回転ブッシュ220を第2関節の弧状隙間230に挿入することによって、第1関節の回転ブッシュ220を第2関節の回転軸210に係着すると、該第2関節の回転ブッシュ220は、第1関節の回転軸210に対して相対的に回転可能となる。これにより、各関節101の回転ブッシュ220は、隣接する関節101の回転軸210の周りで相対的に回転可能となり、且つ各関節101の回転ブッシュ220は、隣接する関節101の回転軸210の周りで相対的に回転可能となり、ヒンジ10における任意の隣接する2つの関節101の相対的な回転が実現される。
【0021】
上記実施例に基づき、
図1、
図3、
図4に示すように、任意の隣接する2つの関節101が畳み込むと、各関節101の回転軸210の下面は、水平な貼着面を形成し、及び/又は、少なくとも2つの関節101が展開すると、各関節101の回転軸210の下面は、弧状の水平面を形成する。
【0022】
本実施例に係るヒンジ10は、任意の隣接する2つの関節101が回転する際に、関節101の回転軸210の下面が連結されることによって、貼着面102としての水平面又は弧状面を形成し、隣接する関節の回転軸210の下面が連結されてなる貼着面102により、少なくとも2つの関節101が連結されてなるヒンジ10の直線化及び屈曲化が実現される。
【0023】
本実施例において、機械構造の製作誤差や回転の不完全な貼着性を考慮して、形成される水平面は、標準の水平面ではなく略水平な水平面であり、形成される弧状面も、標準ではなく略湾曲した弧状の弧状面である。隣接する2つの関節101が相対的に回転する際に、少なくとも2つの関節101の各々は、標準平面上又は標準弧状面上に位置していなくてもよく、回転軸210の下面が略水平な水平面上又は略湾曲した弧状面上に保たれていればよい。
【0024】
具体的には、各関節の回転軸の下面の構造が異なることに応じて、形成される貼着面の構造も異なる。
第1に、関節の回転軸の下面が水平面であれば、少なくとも2つの関節が畳み込むと、少なくとも2つの関節の回転軸の下面は、連結されて標準の水平面を形成する。少なくとも2つの関節が展開すると、少なくとも2つの関節の回転軸の下面は、連結されて弧状の支持面を形成する。各関節の回転軸の下面が水平面であり、且つ隣接する関節間に連結不均一の問題がありうるため、少なくとも2つの関節の回転軸の下面が連結されてなる弧状の支持面は、標準でない弧状面となる可能性がある。
第2に、関節の回転軸の下面が弧状面であれば、少なくとも2つの関節が畳み込むと、少なくとも2つの関節の回転軸の下面が連結されてなる水平な支持面は、標準でない水平面となる可能性がある。少なくとも2つの関節が展開すると、少なくとも2つの関節の回転軸の下面は、連結されて標準の弧状支持面を形成することができる。もちろん、関節の回転軸の下面の弧状面の具体的な曲率や湾曲の種類も、形成される弧状支持面の湾曲度にも影響するが、ここでは限定しない。
【0025】
本実施例に係るヒンジ10は、使用時に、少なくとも2つの関節101の回転軸210の下面が連結されてなる貼着面102が、貼着部材、例えばフレキシブルスクリーンに貼着される。少なくとも2つの関節101の支持部が前記可撓性連結部材に連結されることによって支持面103を形成し、前記支持面103は、前記貼着面102と共に伸張して、貼着面102の開閉を支持する。回転軸210の下面が貼着部材の折曲部に貼着され、貼着部材の折曲部の表面と共に湾曲又は伸張し、ヒンジ10は、隣接する関節101の展開や畳み込みにより、ヒンジ10の貼着面102が、貼着部材の折曲部の表面と共に湾曲又は伸張することが実現される。ヒンジ10の貼着面102は、貼着過程において全長が一定に保たれ、貼着面102に折れや凹凸が生じ難く、貼着部材の折曲部表面に押圧傷を付けることがない。関節101の第2端部の可撓性連結部材400は、ヒンジ10の支持面103が一定の範囲内で収縮及び伸長して前記貼着面102の収縮及び伸長を支持するように、支持部300の動きを支持及び規制する。
【0026】
上記実施例に基づき、
図1~
図5に示すように、前記回転軸210は、半円状の回転軸210であり、前記回転ブッシュ220の収容空間は、前記回転軸210に整合する。
【0027】
本実施例に係るヒンジ10は、回転軸210を半円状の回転軸210とし、該半円状の回転軸210は、円弧状上面212と水平な下面211を含み、該回転軸軸心213は、回転軸210の水平な下面211に位置する。半円状の回転軸210の円弧状上面212は、関節基部100とともに、隣接する関節101の回転ブッシュ220を収納するための、該関節101の弧状隙間230を取り囲む。関節101の回転ブッシュ220も略半円状構造であり、該回転ブッシュ220の当接領域は、隣接する関節101の半円状の回転軸210をちょうど収納することができるように、半円状の回転軸210の円弧状上面212の形状に整合する。該回転ブッシュの仮想軸心221は、その半円状の当接領域の下面に位置し、該半円状の当接領域の下面と前記半円状の回転ブッシュの仮想軸心221が位置する下面とは重なる。即ち、関節101の回転ブッシュの仮想軸心221は、該関節の回転半軸の下面が位置する平面上に位置する。このように、任意の隣接する2つの関節101の組立時に、第1関節の回転ブッシュ220を第2関節の弧状隙間230に挿入して、該第1関節の回転ブッシュ220を第2関節の回転軸210に被せることにより、第1関節の回転ブッシュ220と第2関節の回転軸210との間の相対的な回転が実現される。各関節101の回転ブッシュ220の仮想軸心は、その回転軸210の下面にあるので、隣接する2つの関節101が相対的に回転する際に、隣接する関節101の回転軸210の下面は、ほぼ同一水平面又は同一弧状面上に位置し、それにより、ヒンジ10の貼着面102が、ほぼ貼着部材の折曲部の表面に貼着される。
【0028】
上記実施例に基づき、
図6及び
図7に示すように、少なくとも2つの関節101の回転軸210の軸心が前記ヒンジ10の貼着面102に位置するため、ヒンジ10の回転中に、ヒンジ10の貼着面102の全長は、一定に保つことができる。
【0029】
具体的には、仮想回転中心の距離をSとし、該ヒンジ10は、計n個の関節101を有するとする。
図6に示すように、ヒンジ10を伸ばしたときのヒンジ10の貼着面102の全長Lは、S*nである。
【0030】
図7に示すように、ヒンジ10の屈曲時に、仮想回転中心の距離Sが一定であり、関節101の総数も一定であるため、前記ヒンジ10の貼着面102の全長Lは、S*nであり、即ちヒンジ10の屈曲時の貼着面102の全長と、ヒンジ10の直線伸長時の貼着面102の全長とは、一致する。
【0031】
これにより、ヒンジ10の貼着面102にフレキシブルスクリーンなどの部材を貼着する際に、貼着面102の全長が一定に保たれ、貼着部材が伸ばされたり圧縮されたりすることを防止でき、ヒンジ10の貼着保護効果及び支持作用が向上する。
【0032】
上記実施例に基づき、
図1~
図5に示すように、前記可撓性連結部材400の両端は、前記少なくとも2つの関節のうち両端に位置する端部関節にそれぞれ固定的に連結され、前記少なくとも2つの関節のうち2つの端部関節の間に位置する関節は、前記可撓性連結部材400の内面に沿って移動する。
【0033】
本実施例に係るヒンジ10は、可撓性連結部材400が関節の支持部300と共に関節の開閉を規制し、主として、可撓性連結部材400が少なくとも2つの関節の両端に固定される構成によって実現される。具体的には、可撓性連結部材400の一端を対応する端部関節に固定的に連結し、可撓性連結部材400の他端を対応する他の端部関節に固定的に連結する。これにより、少なくとも2つの関節の2つの端部関節の間に位置する中間関節106が可撓性連結部材400内に位置し、各中間関節106の支持部300が可撓性連結部材400の内面に接触するように構成する。
【0034】
これにより、少なくとも2つの関節の任意の2つの関節が畳み込むと、2つの端部関節が近づくので、それに伴って、可撓性連結部材400の両端も近づく。回転構造200の回転に伴って任意の隣接する2つの関節が近づくと、該任意の隣接する2つの関節の支持部300も近づくようになり、可撓性連結部材400に貼着されるように接触する。
【0035】
少なくとも2つの関節の任意の隣接する2つの関節が展開すると、2つの端部関節が離れていき、それに伴って、可撓性連結部材400の両端も離れていく。回転関節の回転に伴って任意の隣接する2つの関節が離れると、該任意の隣接する2つの関節は、前記可撓性連結部材400の内面に沿って移動する。
【0036】
本実施例に係るヒンジ10は、ヒンジ10の両端の端部関節が可撓性連結部材400に固定され、両端の間の関節が可撓性連結部材400の内面に沿って移動可能であり、ヒンジ10の少なくとも2つの関節及び関節に連結される可撓性連結部400の整合が効果的に実現され、関節の展開及び畳み込みが実現される。
【0037】
上記実施例に基づき、図4に示すように、前記可撓性連結部材400は、少なくとも2つの支持部材410と、任意の隣接する2つの支持部材410を連結する可撓性連結バンド420とを含み、前記支持部300が支持部材410に連結される。
【0038】
本実施例において、ヒンジ10の可撓性連結部材400は、少なくとも2つの支持部材410を含み、任意の隣接する2つの支持部材410の間は、可撓性連結バンド420によって連結される。可撓性連結部材400の各支持部材410は、1つの関節の支持部300に対応し、任意の隣接する2つの関節は、対応する2つの隣接する支持部材410に連結され、該隣接する2つの関節間の展開及び畳み込みは、該隣接する2つの支持部材410の間の可撓性連結ベルト420によって支持及び規制される。
【0039】
1つの具体的な実施形態において、
図3及び
図4に示すように、前記各支持部材410には、前記支持部300に整合する溝110が設けられ、前記支持部300が前記溝110に進入することで、前記支持部300と支持部材410との連結を実現する。
【0040】
ヒンジ10の可撓性連結部材400には、少なくとも2つの支持部材410が設けられ、各支持部材410には、関節の支持部300に整合する溝110が設けられ、即ち、各関節の支持部300は、可撓性連結部材400の1つの溝110に進入することができる。ヒンジ10の少なくとも2つの関節の各々の支持部300は、可撓性連結部材400の1つの溝110内に進入すると、関節の支持部300と可撓性連結部材400との連結を実現することができる。任意の隣接する2つの溝110の間に設けられた可撓性連結バンド420は、対応する隣接する2つの関節の支持部300の間の展開及び畳み込みを効果的に規制する。
【0041】
上記実施例に基づき、
図3及び
図4に示すように、任意の隣接する2つの関節が畳み込むと、各関節の支持部300に係着された
可撓性連結部材の外面は、水平な支持面を形成し、及び/又は、少なくとも2つの関節が展開すると、各関節の支持部300に連結された
可撓性連結部材の外面は、弧状の支持面を形成する。
【0042】
本実施例に係るヒンジ10は、ヒンジ10の貼着時に各関節101の回転軸210の下面がほぼ同一の水平面上又は同一の弧状面上に位置することを考慮して、ヒンジ10の貼着の完全性及び支持効果を保証するために、各関節101の支持部300が可撓性連結部材400と連結されてなる支持面103が、回転構造200が連結されてなる貼着面102と一致するように構成される。
【0043】
即ち、任意の隣接する2つの関節101が畳み込むと、各関節101の支持部300は、水平な支持面を形成するように可撓性連結部材400を支持し、又は、少なくとも2つの関節101が展開すると、各関節101の支持部300は、弧状の支持面を形成するように可撓性連結部材400を支持する。
【0044】
上記実施例に基づき、
図1~
図7に示すように、各関節101の関節基部100は、互いに反対側に設けられた収納溝110及びバンプ120を含む。任意の隣接する2つの関節101が畳み込むと、第1関節のバンプ120は、第2関節の収納溝110内に貼着される。
【0045】
本実施例に係るヒンジ10は、隣接する2つの関節101の開閉中の貼着度をより高めるために、隣接する2つの関節101の関節基部100が係合する構成となっている。具体的には、関節基部100は、互いに反対側に設けられた収納溝110とバンプ120を含み、且つ収納溝110の取り囲み空間がバンプ120と一致する。任意の隣接する2つの関節101が畳み込むと、第1関節のバンプ120は、第2関節の収納溝110内に貼着され、第1関節を第2関節に完全に貼着する。これにより、隣接する2つの関節101の畳み込み時の貼着度が高くなり、ヒンジ10の畳み込み後の体積が低くなり、関節101間の遊びが小さくなり、ヒンジ10の畳み込み時の防塵性、規則性及び支持性が向上する。また、関節基部100には互いに係合するバンプ120と収納溝110とが設けられ、関節101の製造コストが節約する。
【0046】
上記実施例に基づき、
図3及び
図4に示すように、前記少なくとも2つの関節101のうち、両端に位置する先頭関節104及び末端関節105の関節基部100は、長尺状であり、前記長尺状の関節基部100の一端は、隣接する関節101の回転構造200に係着する。
【0047】
本実施例に係るヒンジ10は、両端に位置する関節101が、先頭関節104と末端関節105とを含む端部関節として定義されている。端部関節の関節基部100は、長尺状であり、該長尺状関節基部100は、隣接する中間関節106に整合して連結する関節接続端と、貼着部材又は貼着部材の付属部品に連結する部品連結端とを含む。
【0048】
1つの具体的な実施形態において、隣接する中間関節106に整合して連結するための関節連結端は、回転構造200及び支持部300を含む。該関節連結端の隣接する関節101の回転ブッシュ220に連結される位置にのみ回転軸210と弧状隙間230を設け、該関節連結端の隣接する関節の他方側に連結される位置に支持部300を設ける。該側の関節連結端に隣接する中間関節106の回転ブッシュ220を該側の関節の弧状隙間230に進入させる。該側の関節の部品連結側を、ネジ、接着層などを介して貼着部材又は貼着部材の付属部品に連結する。これにより、該側の関節は、中間関節106に整合して連結すると共に、該ヒンジ10を貼着部材に固定することもできる。ヒンジ10に含まれる関節101の構造がほぼ一致しており、生産加工が容易である。
【0049】
上記実施例に基づき、
図8及び
図9に示すように、任意の隣接する関節間に、該隣接する関節が前記回転軸210の軸方向に相対的にスライドするのを規制するストッパ500が更に設けられてもよい。
【0050】
本実施例に係るヒンジ10は、隣接する関節101が回転軸210の径方向に相対的に回転することにより、ヒンジ10の伸縮及び折り曲げが実現される。このとき、ヒンジ10の少なくとも2つの関節部101は、隣接する関節101の連結を安定させるために、回転軸210の軸方向における相対的な固定状態を維持する。関節101の軸方向の相対的なスライドが関節101間の連結安定性に影響を与えることを抑制するために、隣接する関節101間に、該隣接する2つの関節101が前記回転軸210の軸方向に相対的にスライドするのを規制するストッパ500が設けられている。
【0051】
1つの具体的な実施形態において、
図8及び
図9に示すように、前記ストッパ500は、ピンであり、前記隣接する関節101のうち第1関節には軸孔510が開設され、第2関節の、前記軸孔510に対応する位置に軸方向規制溝520が開設されている。前記ピンは、前記第1関節の軸穴510から前記第2関節の軸方向規制溝520内に進入し、前記軸方向規制溝520によって、前記回転軸210の軸方向への前記ピンの移動が規制される。
【0052】
任意の隣接する2つの関節101の重なり領域を定め、第1関節のその重なり領域に対応する位置に軸孔510を開設し、第2関節のその重なり領域に対応する位置に軸方向規制溝520を開設する。第1関節の軸孔510が第2関節の軸方向規制溝520と連通するが、第1関節と第2関節との直接的な接触によって連通してもよく、第1関節と第2関節との間の隙間によって連通してもよい。
【0053】
前記第2関節に設けられた軸方向規制溝520は、回転軸210の軸方向の幅が狭く、ピンの径と同じか、それよりもわずかに大きい。軸方向規制溝520は、回転軸210の径方向に延び、第1関節及び第2関節の開閉運動に伴って該軸方向規制溝520に沿ってピンが移動することを許容する。
【0054】
本実施例に係るヒンジ10は、隣接する2つの関節101を組み立てる際に、ピンが第1関節の軸孔510から第2関節の軸方向規制溝520内に進入する。これにより、隣接する関節101が展開し又は畳み込むと、第1関節の回転に伴ってピンが第2関節の軸方向規制溝520内を回転軸210の径方向に摺動して、隣接する関節101間の軸方向の摺動を効果的に規制して、ヒンジ10の連結安定性を確保する。
【0055】
上記実施例に基づき、
図8及び
図9に示すように、各関節101には配線用貫通孔600が設けられ、任意の隣接する関節101の配線用貫通孔600は連通している。
【0056】
本実施例に係るヒンジ10は、フレキシブルスクリーンなどの移動端末に応用する場合、移動端末の巻線が露出して美観を損ねたり、ヒンジ10が容易に巻かれてヒンジ10の正常な折り曲げが損なわれたりすることがある。このため、関節101内に配線用貫通孔600を設け、任意の隣接する関節101の配線用貫通孔600を連通させる。これにより、ヒンジ10の各関節101の配線用貫通孔600から移動端末の配線を順次引き出すことができ、内部配線により、外部配線が外部部材や美観に影響を与えることを防止することができる。
【0057】
上記実施例において、各関節101の第1端部は、端部キャップで覆われてもよい。
【0058】
本実施例に係るヒンジ10は、関節101の第1端部に端部キャップを設け、隣接する関節101の連結箇所に端部キャップを被せることにより、内部部品の外部への連結や外部露出による美観の低下を回避しながら、端部キャップを被せることにより防水防塵を可能にし、ヒンジ10の密閉性及び回転感度を更に向上させる。前記端部キャップは、軟質ゴムカバーなどの材質を用いることができ、関節101の端部を覆う他の端部キャップ実現方式は、全て本実施例に適用でき、限定されない。
【0059】
図10及び
図11を参照する。本開示の一部の実施例は、対向に設けられた表示面202及び非表示面203を含むフレキシブルスクリーン20と、
図1~
図9のいずれかに示すヒンジ10とを含む移動端末にも係る。前記ヒンジ10の少なくとも2つの関節の回転構造が連結されることによって、前記フレキシブルスクリーンの折曲部201に対応する非表示面203に貼着される貼着面102を形成し、前記ヒンジ10の少なくとも2つの関節の支持部が可撓性連結部材に連結されることによって、前記フレキシブルスクリーン20の非表示面203を支持する支持面103を形成する。
【0060】
図10に示すように、任意の隣接する2つの関節が畳み込むと、各関節の回転軸の下面はほぼ同一水平面上に位置し、形成された貼着面102が水平面であり、前記貼着面102が前記フレキシブルスクリーン20の非表示面203に貼着し、前記フレキシブルスクリーン20の伸張を支持する。
【0061】
図11に示すように、少なくとも2つの関節が展開すると、各関節の回転軸の下面は、弧状の貼着面102を形成し、関節の支持部が関節接続部材に連結されることによって、弧状の支持面103を形成する。このように、ヒンジ10の少なくとも2つの関節の下面が連結されて弧状の貼着面102を形成すると、フレキシブルスクリーン20は、ヒンジ10が展開するに伴って、滑らかに弧状に曲がることができ、これにより、フレキシブルスクリーン20の外面も、弧状の貼着面102に貼着される弧状面を形成する。ヒンジの少なくとも2つの関節の下面が連結されて水平な貼着面102を形成すると、フレキシブルスクリーン20は、ヒンジ10が畳み込むに伴って水平な状態で真っ直ぐ延びることができ、これによりフレキシブルスクリーン20の外面も、水平な貼着面102に貼着される水平な面を形成する。
【0062】
このように、関節の支持面103が貼着面102に伴って伸張及び湾曲することによって、貼着面102とフレキシブルスクリーン20の折曲部201に対応する非表示面203の貼着と支持を効果的に支持し、折曲部201表面の折り曲げ状態を限定するものではない。
【0063】
前記移動端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップパソコン、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などの、折り曲がることのできる可撓性部材を支持し、特にフレキシブルスクリーンに貼着するヒンジを有する任意の機器を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0064】
本実施例に係る移動端末は、フレキシブルスクリーンに貼着するためのヒンジが、順次連結された少なくとも2つの同一構造の関節を含み、任意の隣接する2つの関節の回転構造を係着して、隣接する2つの関節の回転構造が相対的に回転させる。可撓性連結部材を増設することによって、関節間の開閉に伴って可撓性連結部材が開閉可能となり、且つ可撓性連結部材によって関節の開閉度を規制することができる。これにより、ヒンジを形成する関節構造が同一であり、加工や組立が容易となる。関節の数を増減することでヒンジの長さを変えることができ、移動端末におけるヒンジの組立が最適化される。本開示の一部の実施例に係る移動端末の具体的な実施手順は、上記の実施例に係るヒンジの具体的な実施手順を参照してもよく、ここで、それぞれ詳しい説明が省略される。
【0065】
以上、本開示の具体的な実施形態について説明したが、本開示の保護範囲は、これに限定されるものではなく、本開示に開示されている技術的範囲内で当業者であれば容易に想到することができる変更又は置換は、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を基準とするものとする。