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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-09
(45)【発行日】2022-05-17
(54)【発明の名称】ゲーム装置、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20220510BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20220510BHJP
   G06F 3/04815 20220101ALI20220510BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20220510BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
G06F3/01 510
G06F3/0481 150
G06F3/0484 120
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018082559
(22)【出願日】2018-04-23
(65)【公開番号】P2019187706
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2021-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196829
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 言一
(72)【発明者】
【氏名】野村 有加
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 賢
【審査官】早川 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-175271(JP,A)
【文献】特開2012-033043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/00-9/20
9/26-11/00
G06F 3/01
3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明ディスプレイと、
前記透明ディスプレイの設置位置に関する情報、及び、景品に関する情報を記憶する記憶部と、
プレイヤの目の位置及び前記景品の位置を検出する少なくとも一つのセンサと、
前記透明ディスプレイの前記設置位置に関する情報と、検出された前記プレイヤの目の位置及び前記景品の位置とに基づいて、前記景品に関する情報を前記透明ディスプレイに表示する表示処理部と、
前記プレイヤによって入力された操作信号に従って移動し且つ前記景品を取得する景品取得部と、
を有することを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
記景品取得部の位置を取得する位置取得部と、を有し、
前記表示処理部は、前記景品の位置と前記景品取得部の位置とに基づいて、前記景品に関する情報を変化させ、変化させた情報を前記透明ディスプレイに表示する、請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記表示処理部は、前記景品を取得した前記景品取得部が移動している場合、前記景品に関する情報を変化させ、変化させた情報を前記透明ディスプレイに表示する、請求項1又は2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記センサは、複数の前記景品の位置を検出し、
数の前記景品のうち、少なくとも2つの前記景品の間の距離が所定の距離未満である場合、当該少なくとも2つの前記景品のそれぞれに関する情報を変化させ、変化させた情報を前記透明ディスプレイに表示する、請求項1~3のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記景品には、所定のコード情報が表示され、
前記景品に表示された前記所定のコード情報を取得する情報取得部を有し、
前記表示処理部は、前記情報取得部によって取得された前記所定のコード情報が表示された前記景品に関する情報を、特定の表示態様で前記透明ディスプレイに表示する、請求項1~4のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記景品に関する情報は、少なくとも所定のキャラクタを示す画像を含み、
前記表示処理部は、前記設置位置に関する情報と、前記プレイヤの目の位置及び前記景品の位置とに基づいて、前記プレイヤが前記透明ディスプレイを見た際に、前記所定のキャラクタが前記景品の周囲にいるように見える前記透明ディスプレイの表示位置に、前記所定のキャラクタを示す画像を表示する、請求項1~5のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項7】
前記プレイヤを認識するプレイヤ認識部と、
前記プレイヤ認識部によって認識された前記プレイヤによって入力された前記操作信号及び前記景品の取得結果を、当該プレイヤのプレイ履歴として前記記憶部に記憶する履歴記憶処理部と、
前記プレイヤが所有する携帯端末によって前記景品を示す情報及び前記プレイヤの前記プレイ履歴が取得された場合、前記携帯端末の表示部に、前記プレイヤの前記プレイ履歴に応じた前記景品に関する情報が表示される、請求項1~6のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記プレイヤを認識するプレイヤ認識部と、
前記プレイヤ認識部によって認識された前記プレイヤによって入力された前記操作信号及び前記景品の取得結果を、当該プレイヤのプレイ履歴として前記記憶部に記憶する履歴記憶処理部と、
前記プレイヤが所有する携帯端末によって前記景品を示す情報及び前記プレイヤの前記プレイ履歴が取得された場合、前記携帯端末によって、前記プレイヤの前記プレイ履歴に応じた特典情報が取得される、請求項1~7のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項9】
透明ディスプレイと、前記透明ディスプレイの設置位置に関する情報、及び、景品に関する情報を記憶する記憶部と、プレイヤの目の位置及び前記景品の位置を検出する少なくとも一つのセンサと、前記プレイヤによって入力された操作信号に従って移動し且つ前記景品を取得する景品取得部と、を有するゲーム装置の制御方法であって、
前記透明ディスプレイの前記設置位置に関する情報と、検出された前記プレイヤの目の位置及び前記景品の位置とに基づいて、前記景品に関する情報を前記透明ディスプレイに表示する、
ことを含むことを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プレイヤによって操作された景品取得部が景品を取得し、景品取得部によって取得された景品がプレイヤに与えられるプライズゲーム装置が知られている。例えば、プライズゲーム装置として、プレイヤの操作に応じて動作するクレーン型のキャッチャー等の景品取得部が、景品として配置された玩具(ぬいぐるみ等)を掴み取るゲームを提供するクレーンゲーム装置がある。
【0003】
近年のプライズゲーム装置の中には、仮想の表示オブジェクトが景品として用いられるものがある。このようなプライズゲーム装置において、仮想の又は現実の景品取得部が仮想の景品を取得し、取得された仮想の景品がプレイヤに与えられる。
【0004】
例えば、特許文献1には、プレイヤによって操作可能な景品取得部及び立体視用画像を表示するディスプレイを有するゲーム装置について開示されている。このゲーム装置は、ディスプレイの近傍の空間に立体視表示物を仮想表示し、プレイヤの操作に応じて移動する景品取得部と立体視表示物との位置関係に基づいて、景品をプレイヤに与えるか否かを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2004-195090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のプライズゲーム装置では、プレイヤは、予め設置され且つ色フィルタが付いた覗き窓からディスプレイ方向を見た場合に、立体視表示物を視認することができる。しかしながら、プレイヤは、景品取得部と立体視表示物との位置関係を確認するために、覗き窓の設置位置以外の位置からディスプレイ方向を見た場合、立体視表示物を視認することができなかった。
【0007】
このため、プレイヤは、景品取得部と立体視表示物との位置関係を把握しきれずにゲームを進行させなければならず、プレイヤがゲームの継続意欲を喪失する場合があった。
【0008】
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、プレイヤの目の位置に応じて、景品に関する情報を適正な位置に表示させ、プレイヤのゲームの継続意欲を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るゲーム装置は、透明ディスプレイと、透明ディスプレイの設置位置に関する情報、及び、景品に関する情報を記憶する記憶部と、プレイヤの目の位置及び景品の位置を検出する少なくとも一つのセンサと、透明ディスプレイの設置位置に関する情報と、検出されたプレイヤの目の位置及び景品の位置とに基づいて、景品に関する情報を透明ディスプレイに表示する表示処理部と、を有する。
【0010】
また、本発明に係るゲーム装置において、プレイヤによって入力された操作信号に従って移動し且つ景品を取得する景品取得部と、景品取得部の位置を取得する位置取得部と、を有し、表示処理部は、景品の位置と景品取得部の位置とに基づいて、景品に関する情報を変化させ、変化させた画像を透明ディスプレイに表示することが好ましい。
【0011】
また、本発明に係るゲーム装置において、景品を取得した景品取得部が移動しているか否かを検出する取得移動検出部と、表示処理部は、景品を取得した景品取得部が移動していると判定された場合、景品に関する情報を変化させ、変化させた画像を透明ディスプレイに表示することが好ましい。
【0012】
また、本発明に係るゲーム装置において、センサは、複数の景品の位置を検出し、複数の景品のうち、少なくとも2つの景品の間の距離が所定の値未満である場合、当該少なくとも2つの景品のそれぞれに関する画像を変化させ、変化させた画像を透明ディスプレイに表示することが好ましい。
【0013】
また、本発明に係るゲーム装置において、景品には、所定のコード情報が表示され、プレイヤが所有する携帯端末によって所定のコード情報が取得された場合、携帯端末によって、景品に関連付けられた特典情報が取得されることが好ましい。
【0014】
また、本発明に係るゲーム装置において、景品に表示された所定のコード情報を取得する情報取得部を有し、表示処理部は、情報取得部によって取得された所定のコード情報が表示された景品に関する情報を、特定の表示態様で透明ディスプレイに表示することが好ましい。
【0015】
また、本発明に係るゲーム装置において、景品に関する情報は、少なくとも所定のキャラクタを示す画像を含み、表示処理部は、設置位置に関する情報と、プレイヤの目の位置及び景品の位置とに基づいて、プレイヤが透明ディスプレイを見た際に、所定のキャラクタが景品の周囲にいるように見える透明ディスプレイの表示位置に、所定のキャラクタを示す画像を表示することが好ましい。
【0016】
また、本発明に係るゲーム装置において、プレイヤを認識するプレイヤ認識部と、プレイヤ認識部によって認識されたプレイヤによって入力された操作信号及び景品の取得結果を、当該プレイヤのプレイ履歴として記憶部に記憶する履歴記憶処理部と、プレイヤが所有する携帯端末によって所定のコード情報及びプレイヤのプレイ履歴が取得された場合、携帯端末の表示部に、プレイヤのプレイ履歴に応じた景品に関する情報が表示されることが好ましい。
【0017】
また、本発明に係るゲーム装置において、プレイヤを認識するプレイヤ認識部と、プレイヤ認識部によって認識されたプレイヤによって入力された操作信号及び景品の取得結果を、当該プレイヤのプレイ履歴として記憶部に記憶する履歴記憶処理部と、プレイヤが所有する携帯端末によって所定のコード情報及びプレイヤのプレイ履歴が取得された場合、携帯端末によって、プレイヤのプレイ履歴に応じた特典情報が取得される。
【0018】
本発明に係る制御方法は、透明ディスプレイと、透明ディスプレイの設置位置に関する情報、及び、景品に関する情報を記憶する記憶部と、プレイヤの目の位置及び景品の位置を検出する少なくとも一つのセンサと、を有するゲーム装置の制御方法であって、透明ディスプレイの設置位置に関する情報と、検出されたプレイヤの目の位置及び景品の位置とに基づいて、景品に関する情報を透明ディスプレイに表示する、ことを含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係るゲーム装置、及び制御方法によって、プレイヤの目の位置に応じて、景品に関する情報を適正な位置に表示させ、プレイヤのゲームの継続意欲を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】ゲーム装置の斜視図の一例である。
図2】ゲーム装置の正面図の一例である。
図3】ゲーム装置の斜視図の他の例である。
図4】(a)は、ゲーム装置を側方から見た図2のA-A’線断面図であり、(b)は、ゲーム装置を上方から見た図2のB-B’線断面図である。
図5】透明ディスプレイに表示される景品に関する情報の一例を示す図である。
図6】透明ディスプレイに表示される景品に関する情報の他の例を示す図である。
図7】透明ディスプレイに表示される景品に関する情報の他の例を示す図である。
図8】制御装置の概略構成の一例を示す図である。
図9】ゲーム進行処理の動作フローの一例を示す図である。
図10】ゲームシステムによって提供される景品に関する情報の提示方法の一例について説明するための模式図である。
図11】ゲームシステムの概略構成の一例を示す図である。
図12】携帯端末の概略構成の一例を示す図である。
図13】サーバの概略構成の一例を示す図である。
図14】ゲームシステムの動作シーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0022】
(ゲーム装置1の概要)
図1は、ゲーム装置1の斜視図の一例であり、図2は、ゲーム装置1の正面図の一例である。ゲーム装置1は、特定施設に設置されたアーケードゲーム機等の業務用ゲーム機器である。特定施設は、アミューズメント施設、催事施設、イベント施設等の集客施設である。
【0023】
ゲーム装置1は、例えば、プレイヤの操作に応じて動作する景品取得部13が、ゲーム空間11内を移動し、ゲーム空間11内の景品台12に置かれた景品Pを掴み取るゲームを提供するクレーンゲーム装置である。ゲーム装置1は、プッシャーゲーム装置等の他のプライズゲーム装置でもよい。
【0024】
図1に示すように、ゲーム装置1は、景品台12、景品取得部13、操作部14、制御装置15、センサ装置16、透明ディスプレイ17、移動機構18等を有する。
【0025】
景品台12は、景品P(P1,P2,・・・)を置くための台である。景品台12は、ゲーム装置1内において略水平に設置される。景品台12は、水平面に対して所定の傾斜角だけ傾けて設置されてもよい。景品Pは、景品台12の上だけでなく、景品台12の上方に設置された少なくとも一つの棚に置かれてもよい。景品台12は、ゲーム装置1の設置床面からの高さの異なる第1景品台及び第2景品台が含まれてもよい。
【0026】
景品台12には、景品排出口121が設けられている。景品排出口121は、景品取得部13によって取得された景品Pが投下される開口部である。景品排出口121に投下された景品Pは、景品取出し部122に移動する。取り出し口123は、プレイヤが景品取出し部122に移動した景品Pを取り出すための開口部であり、ゲーム装置1の正面に設けられる。取出し口123は、ゲーム装置1の側面に設けられてもよい。
【0027】
ゲーム装置1は、取り出し口123を設けなくてもよい。この場合、ゲーム装置1には、景品Pが景品排出口121を通過したことを検知する払出検知部と、景品Pが景品排出口121を通過した場合に払い出される商品券の払出し口とが設けられてもよい。払出検知部は、例えば、赤外線を利用した通過センサであり、赤外線を発光する送光部と発光された赤外線を受光する受光部との間を景品Pが通過することによって生じる当該赤外線の遮断に応じて、景品Pが通過したことを検知する。
【0028】
これにより、プレイヤが操作した景品取得部13によって取得された景品Pが景品排出口121を通過すれば、プレイヤは、払出し口から払い出された商品券を取得することができる。その後、プレイヤは、取得した商品券を、特定施設内の景品取り換えカウンター等で、当該商品券に対応する商品に交換することが可能となる。
【0029】
景品取得部13は、プレイヤの操作に応じて移動し、景品Pを掴み取り、掴み取った景品Pを景品排出口121に投下するための装置である。景品取得部13は、例えば、特許第4627428号公報又は特許第4680227号公報等に記載されるような公知のキャッチャー装置でもよい。景品取得部13は、後述する移動機構18によって、略水平なXY平面におけるX軸方向及びY軸方向に移動可能であり、且つ、略鉛直を示すZ軸方向に移動可能である。
【0030】
操作部14は、景品取得部13の移動を指示するための指示入力部、及びコイン投入口等を有する。指示入力部は、景品取得部13をX軸方向に移動させるためのX軸方向移動ボタン、景品取得部13をY軸方向に移動させるためのY軸方向移動ボタンを含む。指示入力部は、景品取得部13をZ軸方向に移動させるためのZ軸方向移動ボタン、景品取得部13を所定の軸(例えば、景品取得部13の略中心を通過するZ軸方向の軸)を中心として回転させる回転ボタン等を含んでもよい。コイン投入口は、プレイヤがゲームを開始するために貨幣等のコインを投入するための投入口である。コインがコイン投入口から投入されると、公知のコインチェッカー等によってコインの投下が検知され、プレイヤが指示入力部を操作することが可能となる。
【0031】
制御装置15は、プレイヤによる操作部14の操作に応じた景品取得部13の移動を制御するための制御情報を移動機構に出力する機能、透明ディスプレイ17に表示される情報を供給する機能等を有する。制御装置15の詳細は後述する。
【0032】
センサ装置16は、プレイヤの目の位置及び景品Pの位置を検出するためのセンサであり、例えば、深度センサである。センサ装置16として、公知のKinect(登録商標)が用いられてもよい。センサ装置16として、プレイヤの目の位置を検出するためのセンサ装置16a及び景品Pの位置を検出するためのセンサ装置16bが備えられてもよい。また、3つ以上のセンサ装置16が備えられてもよい。
【0033】
センサ装置16は、例えば、赤外線送光部、赤外線受光部及び撮像部を有する。赤外線送光部は、予め設定された複数の方向のそれぞれについて赤外線光を投影し、赤外線受光部は、投影された赤外線光の反射光のそれぞれを読み取る。センサ装置16は、赤外線の投影から反射光の読取りまでの時間に基づいて、複数の方向のそれぞれについてセンサ装置16から物体までの距離を測定する。
【0034】
センサ装置16は、撮像部によって撮像された画像に基づいて、公知の画像処理によって人物(プレイヤ)及び景品Pを判定する。センサ装置16は、人物(プレイヤ)の目(一方又は両方)を判定する。センサ装置16は、両目の間の中間点、鼻等を判定してもよい。また、センサ装置16は、人物の頭部の位置を判定し、頭部の位置から目の位置を推測してもよい。撮像された画像内に2人以上の人物が存在すると判定された場合、センサ装置16は、操作部14の前方の空間に位置する人物だけをプレイヤとして判定し、当該プレイヤの目を判定する。
【0035】
センサ装置16は、例えば、景品Pの形状、景品Pに表示された所定のコード情報を示すコード画像、又は景品Pに表示されたキャラクタ画像等、に基づいて景品Pを判定する。この場合、景品Pの判定処理では、撮像された画像の中に、予め記憶された、景品Pの形状、景品Pに表示された所定のコード情報(QRコード(Quick Response code,登録商標)、AR(Augmented Reality)マーカー等)を示すコード画像、又は景品Pに表示されたキャラクタ画像等が含まれるか否かが判定される。次に、予め記憶された、景品Pの形状に対応する識別情報、景品Pに表示された所定のコード情報に対応する識別情報、又は景品Pに表示されたキャラクタ画像に対応する識別情報等が撮像された画像の中に含まれる場合、当該景品の形状、コード画像又はキャラクタ画像等に対応する識別情報が抽出される。
【0036】
センサ装置16は、判定されたプレイヤの目に最も近い方向における、測定されたセンサ装置16から物体(プレイヤの人体)までの距離を特定する。センサ装置16は、センサ装置16の位置(原点位置)と特定された距離とに基づいて、プレイヤの三次元位置を算出する。
【0037】
同様に、センサ装置16は、判定された景品Pに最も近い方向における、測定されたセンサ装置16から物体(景品P)までの距離を特定する。センサ装置16は、センサ装置16の位置を原点とする、景品Pの三次元位置を算出する。
【0038】
センサ装置16は、所定の時間間隔ごとに(例えば、1/2秒間隔ごとに)、プレイヤの目の位置及び景品Pの位置を判定し、プレイヤの目の位置並びに景品Pの識別情報及び景品Pの位置を示す情報を制御装置15に供給する。
【0039】
透明ディスプレイ17は、表示画面の後方が透けている表示装置であり、プレイヤは、透明ディスプレイ17の表示画面に表示された画像を見ることができるとともに、表示画面の後方の現実の空間の一部又は全部を視認することができる。
【0040】
透明ディスプレイ17は、例えば、液晶層の後方に偏光板等を設けずに、液晶セルの側面からLEDの光を入射させる構造を有する透明液晶ディスプレイ(LCD,Liquid Crystal Display)である。透明ディスプレイ17は、有機EL(Electro-Luminescence)層に接続する陰極が透明電極により形成された構造を有する透明有機ELディスプレイ等でもよい。
【0041】
透明ディスプレイ17は、制御装置15から供給された情報を表示する。透明ディスプレイ17に表示される情報は、画像データ(静止画像データ又は動画像データ)に応じた画像である。画像には、例えば、所定のキャラクタ画像又は所定の文字等が含まれる。
【0042】
移動機構18は、景品取得部13を、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の少なくとも一方向に移動させるための移動機構である。移動機構18は、例えば、特開2005-137948号公報又は特開2009-207711号公報等に記載されるような公知の移動機構でもよい。
【0043】
移動機構18は、例えば、景品取得部13をZ軸方向に移動させるための上下動モータを含む伸縮機構と、伸縮機構をY軸方向に移動させるためのY軸移動レール及びY軸移動モータと、Y軸移動レールをX軸方向に移動させるためのX軸移動レール及びX軸移動モータとを有する。X軸移動モータ、Y軸移動モータ、及び上下動モータの少なくとも一つは、制御装置15から出力された制御情報に基づいて動作する。
【0044】
図3は、ゲーム装置1の斜視図の他の例である。図4(a)は、ゲーム装置1を側方から見た図2のA-A’線断面図であり、図4(b)は、ゲーム装置1を上方から見た図2のB-B’線断面図である。図3図4(a)及び(b)に示すように、透明ディスプレイ17の設置位置に関する情報とプレイヤの目の位置及び景品Pの位置とに基づいて、景品Pに関する情報が透明ディスプレイ17に表示される。
【0045】
制御装置15は、透明ディスプレイ17の設置位置に関する情報を記憶している。透明ディスプレイ17の設置位置は、例えば、センサ装置16の位置を原点とする透明ディスプレイ17の三次元位置である。透明ディスプレイ17の表示画面が矩形形状である場合、透明ディスプレイ17の三次元位置は、表示画面の矩形形状の4つの頂点を示す三次元座標で表される。図3図4(a)及び(b)に示す例では、4つの頂点を示す三次元座標は、CD1(Xd1,Yd1,Zd1)、CD2(Xd2,Yd2,Zd2)、CD3(Xd3,Yd3,Zd3)、及びCD4(Xd4,Yd4,Zd4)である。
【0046】
制御装置15は、各景品Pに関する情報を記憶する。景品Pに関する情報は、例えば、景品Pに関連付けられたキャラクタのキャラクタオブジェクト画像、キャラクタ名又は属性等である。景品Pに関する情報は、当該景品Pの名前又は概略説明等でもよい。景品Pに関する情報がキャラクタオブジェクト画像Objである場合を例に、以下説明する。
【0047】
制御装置15は、センサ装置16から供給されたプレイヤの目の位置並びに景品Pの識別情報及び景品Pの位置を受け取ると、透明ディスプレイ17の設置位置に関する情報と、受け取った識別情報に対応する景品Pに関する情報とを読み出す。制御装置15は、プレイヤの目の位置から、透明ディスプレイ17を介して景品Pを見た場合、例えば、景品Pの位置の周囲(所定距離範囲内)に、仮想のキャラクタオブジェクト画像が位置するように見えるよう、透明ディスプレイ17に表示されるキャラクタオブジェクト画像Objの表示位置及び大きさを算出する。
【0048】
図4(a)及び(b)に示す例では、センサ装置16から供給されたプレイヤの目の位置、景品P1の位置、及び景品P2の位置は、それぞれ、CU(Xu,Yu,Zu)、CP1(Xp1,Yp1,Zp1)、及びCP2(Xp2,Yp2,Zp2)である。
【0049】
制御装置15は、CD1(Xd1,Yd1,Zd1)、CD2(Xd2,Yd2,Zd2)、CD3(Xd3,Yd3,Zd3)、及びCD4(Xd4,Yd4,Zd4)を含む平面と、CU(Xu,Yu,Zu)及びCP1(Xp1,Yp1,Zp1)を通過する直線との交点Co1(Xo1,Yo1,Zo1)を算出する。
【0050】
制御装置15は、景品Pの位置の周囲(図4(a)及び(b)に示す例では、景品Pに乗るように見える位置)に仮想のキャラクタオブジェクト画像が見える場合における、仮想のキャラクタオブジェクト画像を規定する各位置(例えば、目、口、顔の輪郭を規定するための各位置)とCU(Xu,Yu,Zu)との直線を算出する。制御装置15は、算出された各直線とCD1(Xd1,Yd1,Zd1)、CD2(Xd2,Yd2,Zd2)、CD3(Xd3,Yd3,Zd3)、及びCD4(Xd4,Yd4,Zd4)を含む平面との各交点を算出し、各交点に基づいてキャラクタオブジェクト画像Objを表示する。
【0051】
これにより、図4(a)及び(b)に示すように、仮想のキャラクタオブジェクト画像の高さがHp1である場合、仮想のキャラクタオブジェクト画像に対応するキャラクタオブジェクト画像Objの高さはhp1に変換される。また、仮想のキャラクタオブジェクト画像の幅がDp1である場合、仮想のキャラクタオブジェクト画像に対応するキャラクタオブジェクト画像Objの幅はdp1に変換される。
【0052】
このように、景品Pに関する情報は、少なくとも所定のキャラクタを示す画像を含み、制御装置15は、設置位置に関する情報と、プレイヤの目の位置及び景品Pの位置とに基づいて、プレイヤが透明ディスプレイ17を見た際に、所定のキャラクタが景品Pの周囲にいるように見える透明ディスプレイの表示位置に、所定のキャラクタを示す画像を表示することが可能になる。
【0053】
景品Pに関する情報が所定のキャラクタを示すキャラクタオブジェクト画像Objである場合、キャラクタオブジェクト画像Objは、静止画像又は所定の動作を行う動画像である。キャラクタオブジェクト画像Objは、例えば、景品Pの位置の周囲を動き回る動画像であってもよい。この場合、予め定められた移動経路座標情報と景品Pの位置とに基づいて、景品Pの周囲を動くための経路座標が算出される。そして、算出された経路座標に沿ってキャラクタオブジェクト画像Objが動いているように見えるように、キャラクタオブジェクト画像Objが表示される。
【0054】
図5は、透明ディスプレイ17に表示される景品に関する情報の一例を示す図である。
【0055】
図5に示すように、キャラクタオブジェクト画像Objは、アーム部材131を有する景品取得部13の位置に基づいて変化する。景品取得部13の位置と景品Pの位置との距離が第1距離未満となった場合、例えば、景品Pの上に立っているキャラクタオブジェクトが慌てるような動作を行っているように見えるように、キャラクタオブジェクト画像Objが変化し、変化したキャラクタオブジェクト画像Objが透明ディスプレイ17に表示される。
【0056】
景品取得部13の位置は、ロータリーエンコーダ等の位置検出部によって検出された、移動機構18が有するX軸移動モータ、Y軸移動モータ、及び上下動モータの回転軸の回転変位量に基づいて算出される。制御装置15によって出力される制御情報が景品取得部13の指示位置座標である場合、当該指示位置座標が景品取得部13の位置として用いられてもよい。位置検出部は、各モータに設置されたロータリーエンコーダに限らず、景品取得部13の位置を測定するリニアセンサ装置等でもよい。
【0057】
制御装置15は、位置検出部から出力されたX軸移動モータ、Y軸移動モータ、及び上下動モータの回転軸の回転変位量を取得する。制御装置15は、X軸移動モータの回転軸の回転変位量に基づいて、景品取得部13のX軸方向の移動距離を算出する。同様に、制御装置15は、Y軸移動モータの回転軸の回転変位量に基づいて、景品取得部13のY軸方向の移動距離を算出し、上下動モータの回転軸の回転変位量に基づいて、景品取得部13のZ軸方向の移動距離を算出する。制御装置15は、算出されたX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれの移動距離と、景品取得部13の(センサ装置16の位置を原点とする)移動開始座標とに基づいて、景品取得部13の位置を、所定の時間間隔ごとに算出する。
【0058】
図6は、透明ディスプレイに表示される景品に関する情報の他の例を示す図である。
【0059】
図6に示すように、キャラクタオブジェクト画像Objは、景品Pを取得している(アーム部材131によって掴んでいる)景品取得部13の移動に基づいて変化する。景品Pを取得している景品取得部13が移動している場合、例えば、景品Pの上に立っていたキャラクタオブジェクトが景品Pから落ちていくように見えるように、キャラクタオブジェクト画像Objが変化し、変化したキャラクタオブジェクト画像Objが透明ディスプレイ17に表示される。
【0060】
例えば、特許第4627428号公報又は特許第4680227号公報等に記載されるような公知の距離センサ132によって、景品取得部13がアーム部材131によって景品Pを取得しているか否かが判定される。距離センサ132は、Z軸の下向き方向に所定の光線を送光し、その反射光を受光することで、距離を測定することが可能である。距離センサ132によって、アーム部材131によって景品Pが掴まれている場合では、距離センサ132と景品Pの上面との距離が測定され、アーム部材131によって景品Pが掴まれていない場合では、距離センサ132とアーム部材131の先端部との距離が測定される。
【0061】
景品取得部13が移動していると判定され、且つ、距離センサ132によって測定された距離が第3距離未満である場合、制御装置15は、景品Pを取得している景品取得部13が移動していると判定する。なお、位置検出部から出力されたX軸移動モータ、Y軸移動モータ、及び上下動モータの少なくとも一つの回転軸の回転変位量が0(ゼロ)でない場合、制御装置15は、景品取得部13が移動していると判定する。第3距離は、距離センサ132とアーム部材131の先端部との距離よりも短い、予め定められた所定値である。
【0062】
図7は、透明ディスプレイに表示される景品に関する情報の他の例を示す図である。
【0063】
図7に示すように、キャラクタオブジェクト画像Objは、キャラクタオブジェクト画像Objに対応する景品Pと他の景品Pとの距離に基づいて変化する。図7に示すように、例えば、2つの景品P1及びP2において、景品P1の位置と景品P2の位置との間の距離が第2距離未満である場合、例えば、景品P1及び景品P2のそれぞれの上に立っている2つのキャラクタオブジェクトが喧嘩をしているような動作を行っているように見えるように、2つのキャラクタオブジェクト画像Objが変化し、変化した2つのキャラクタオブジェクト画像Objが透明ディスプレイ17に表示される。
【0064】
例えば、景品Pの位置は、センサ装置16等によって算出される。制御装置15は、センサ装置16によって供給された景品P1の位置及び景品P2の位置に基づいて、景品P1の位置及び景品P2の位置の間の距離を算出する。制御装置15は、算出された景品P1の位置及び景品P2の位置の間の距離が第2距離未満であるか否かを判定する。景品P1の位置及び景品P2の位置の間の距離が第2距離未満である場合、制御装置15は、景品P1に関するキャラクタオブジェクト画像Obj-1と、景品P2に関するキャラクタオブジェクト画像Obj-2とを変化させ、変化させた画像を透明ディスプレイ17に表示する。
【0065】
図8は、制御装置15の概略構成の一例を示す図である。制御装置15は、記憶部151、情報入出力部152、及び情報処理部153を備える。
【0066】
記憶部151は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ装置を備える。記憶部151は、情報処理部153での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム及びデータ等を記憶する。記憶部151に記憶されるドライバプログラムは、情報入出力部152を制御する入出力デバイスドライバプログラム等である。記憶部151に記憶されるアプリケーションプログラムは、ゲームの進行を制御する制御プログラム等である。記憶部151に記憶されるデータは、ゲームの実行において使用する各種データ等であり、例えば、透明ディスプレイ17の設置位置に関する情報、景品Pに関する情報等である。
【0067】
情報入出力部152は、操作部14、センサ装置16、透明ディスプレイ17、移動機構18等と、有線又は無線で接続される。情報入出力部152は、操作部14の操作に応じて入力された移動指示を示す操作信号を受け取り、受け取った操作信号を情報処理部153に供給する。情報入出力部152は、センサ装置16からの、プレイヤの目の位置並びに景品Pの識別情報及び景品Pの位置を示す情報を受け取り、受け取った情報処理部153に供給する。
【0068】
情報入出力部152は、情報処理部153から透明ディスプレイ17に表示するための情報を受け取り、受け取った情報を透明ディスプレイ17に供給する。情報入出力部152は、情報処理部153から制御情報を受け取り、受け取った制御情報を移動機構18に供給する。
【0069】
情報処理部153は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。情報処理部153は、制御装置15の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。情報処理部153は、記憶部151に記憶されているプログラム及びプレイヤによる操作部14の操作に応じて入力された指示等に基づいて、各種情報処理を適切な手順で実行し、且つ、透明ディスプレイ17及び移動機構18等の動作を制御する。情報処理部153は、記憶部151に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム及びアプリケーションプログラムに基づいて各種情報処理を実行する。また、情報処理部153は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
【0070】
情報処理部153は、制御情報生成部1531、位置取得部1532、及び表示処理部1533を備える。これらの各部は、情報処理部153が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして制御装置15に実装されてもよい。
【0071】
図9は、情報処理部153によるゲーム進行処理の動作フローの一例を示す図である。ゲーム進行処理は、プレイヤによってコイン投入口からコインが投下されたことが検知された場合に開始する。
【0072】
まず、表示処理部1533は、景品台12に置かれた各景品Pに関する情報を透明ディスプレイ17に表示する(ステップS101)。
【0073】
次に、制御情報生成部1531は、情報入出力部152から、移動指示を示す操作信号を受け取り、受け取った操作信号に基づいて景品取得部13の移動を制御するための制御情報を生成する(ステップS102)。制御情報生成部1531は、生成した制御情報を情報入出力部152に供給し、情報入出力部152は、受け取った情報処理部153に供給する。
【0074】
次に、位置取得部1532は、情報入出力部152から、プレイヤの目の位置並びに景品Pの識別情報及び景品Pの位置を示す情報を取得する(ステップS103)。
【0075】
次に、表示処理部1533は、景品台12に置かれた景品P1の位置と景品P3の位置との距離が第2距離未満であるか否かを判定する(ステップS104)。
【0076】
2つの景品間の距離が第2距離未満である場合(ステップS104-Yes)、表示処理部1533は、景品に関する情報を変化させる(ステップS105)。
【0077】
2つの景品間の距離が第2距離未満でない場合(ステップS104-No)、ステップS106に処理を進める。
【0078】
表示処理部1533は、景品取得部13の位置と景品Pの位置との距離が第1距離未満であるか否かを判定する(ステップS106)。
【0079】
景品取得部13の位置と景品Pの位置との距離が第1距離未満である場合(ステップS106-Yes)、表示処理部1533は、景品に関する情報を変化させる(ステップS107)。
【0080】
景品取得部13の位置と景品Pの位置との距離が第1距離未満でない場合(ステップS106-No)、ステップS108に処理を進める。
【0081】
表示処理部1533は、景品取得部13が移動していると判定され、且つ、距離センサ132によって測定された距離が第3距離未満であるか否かを判定する(ステップS108)。
【0082】
景品取得部13が移動していると判定され、且つ、距離センサ132によって測定された距離が第3距離未満である場合(ステップS108-Yes)、表示処理部1533は、景品に関する情報を変化させる(ステップS109)。
【0083】
景品取得部13が移動していると判定されず、又は、距離センサ132によって測定された距離が第3距離未満でない場合(ステップS108-No)、ステップS110に処理を進める。
【0084】
表示処理部1533は、ゲームが終了したか否かを判定する(ステップS110)。表示処理部1533は、例えば、景品取得部13が、プレイヤの操作に応じて移動し、景品Pを掴み取り、掴み取った景品Pを景品排出口121に投下するという一連の動作を終了した場合、ゲームが終了したと判定する。なお、景品取得部13は、景品Pを掴み取ることを失敗したとしても、一連の動作は実行する。
【0085】
ゲームが終了していないと判定された場合(ステップS110-No)。表示処理部1533は、ステップS101に処理を戻す。処理がステップS101に戻った場合、表示処理部1533は、景品に関する情報を変化させる各ステップS105、S107及びS109のうちの最後に実行したステップに基づいて変化した景品に関する情報を透明ディスプレイ17に表示する。
【0086】
ゲームが終了したと判定された場合(ステップS110-Yes)、一連のステップが終了する。
【0087】
このように、ゲーム装置1は、透明ディスプレイと、透明ディスプレイの設置位置に関する情報、及び、景品に関する情報を記憶する記憶部と、プレイヤの目の位置及び景品の位置を検出する少なくとも一つのセンサと、透明ディスプレイの設置位置に関する情報と、検出されたプレイヤの目の位置及び景品の位置とに基づいて、景品に関する情報を透明ディスプレイに表示する表示処理部と、を有することにより、プレイヤの目の位置に応じて、景品に関する情報を適正な位置に表示させ、プレイヤのゲームの継続意欲を向上させることが可能になる。
【0088】
図10は、ゲームシステムSによって提供される景品に関する情報の提示方法の一例について説明するための模式図である。
【0089】
図10に示す景品Pは、ゲーム装置1をプレイしたプレイヤによって取得されたものである。景品Pには、所定のコード情報を示すコード画像Pmが表示されている。プレイヤが所有する携帯端末2は、景品Pのコード画像Pmを撮像すると、コード画像Pmによって示される所定のコード情報を取得し、取得した所定のコード情報をサーバ3に送信する。携帯端末2は、サーバ3から送信された景品に関する情報を受信して、受信した景品に関する情報を表示することができる。
【0090】
図11は、ゲームシステムSの概略構成の一例を示す図である。
【0091】
ゲームシステムSは、ゲーム装置1と、複数のユーザのそれぞれが操作する複数の携帯端末2と、サーバ3とを備える。携帯端末2及びサーバ3は、例えば、基地局4、移動体通信網5、ゲートウェイ6、及びインターネット7等の通信ネットワークを介して相互に接続される。携帯端末2及びサーバ3間では、所定の通信プロトコルに基づいて通信が行われる。所定の通信プロトコルは、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol,HTTP)である。ゲーム装置1とサーバ3とは、通信ネットワークを介して相互に接続され、例えば、インターネット7を介して相互に接続される。この場合、ゲーム装置1は、ゲーム装置1をインターネット7に接続するための通信インターフェース回路を備える。
【0092】
携帯端末2は、例えば、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)等の端末装置である。なお、携帯端末2は、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、タブレット端末又はタブレットPC(Personal Computer)等でもよい。また、携帯端末2は、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤ又はノートPC等でもよい。
【0093】
図12は、携帯端末の概略構成の一例を示す図である。
【0094】
携帯端末2は、基地局4、移動体通信網5、ゲートウェイ6、及びインターネット7を介してサーバ3に接続し、サーバ3と通信を行う。携帯端末2は、ユーザによって入力された撮像指示に従って撮像処理を実行する。また、携帯端末2は、撮像された画像に応じて景品に関する情報等を表示する。そのために、携帯端末2は、端末通信部21と、端末記憶部22と、端末操作部23と、端末表示部24と、撮像部25と、端末処理部26とを備える。
【0095】
端末通信部21は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む通信インターフェース回路を備え、携帯端末2を通信ネットワークに接続する。端末通信部21は、基地局4により割り当てられるチャネルを介して、基地局4との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局4との間で通信を行う。そして、端末通信部21は、端末処理部26から供給されたデータをサーバ3に送信する。また、端末通信部21は、サーバ3等から受信したデータを端末処理部26に供給する。
【0096】
端末記憶部22は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置を備える。端末記憶部22は、端末処理部26での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム及びデータ等を記憶する。端末記憶部22に記憶されるドライバプログラムは、端末操作部23を制御する入力デバイスドライバプログラム、及び、端末表示部24を制御する出力デバイスドライバプログラム等である。端末記憶部22に記憶されるアプリケーションプログラムは、情報の送受信処理及び情報の表示処理を実行する制御プログラム等である。端末記憶部22に記憶されるデータは、当該携帯端末2を所有するプレイヤを一意に識別するための識別情報(例えば、プレイヤID(identification))等である。また、端末記憶部22は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0097】
端末操作部23は、タッチパネル等のポインティングデバイスである。なお、端末操作部23は、入力キー等でもよい。ユーザは、端末操作部23を用いて、文字、数字及び記号、若しくは、端末表示部24の表示画面上の位置等を入力することができる。端末操作部23は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する操作信号を発生する。そして、発生した操作信号は、ユーザの指示として、端末処理部26に供給される。
【0098】
端末表示部24は、液晶ディスプレイである。なお、端末表示部24は、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等でもよい。端末表示部24は、端末処理部26から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
【0099】
撮像部25は、結像光学系、撮像素子及び画像処理部等を有する。結像光学系は、例えば光学レンズであり、被写体からの光束を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であり、撮像面上に結像した被写体像の画像を出力する。画像処理部は、連続して撮像素子によって生成された画像から、所定の撮影時間(1/60秒)ごとに所定のファイル形式の動画像データを作成して出力する。または、画像処理部は、撮像素子によって生成された画像から所定のファイル形式の静止画像データを作成して出力する。
【0100】
端末処理部26は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部26は、携帯端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。端末処理部26は、端末記憶部22に記憶されているプログラム及びユーザによる端末操作部23の操作に応じて入力された各種指示等に基づいて、各種情報処理を適切な手順で実行し、且つ、端末通信部21又は端末表示部24の動作を制御する。端末処理部26は、端末記憶部22に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム及びアプリケーションプログラムに基づいて各種情報処理を実行する。また、端末処理部26は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
【0101】
端末処理部26は、少なくとも画像取得部261、端末送信部262、端末受信部263、及び端末表示処理部264を備える。これらの各部は、端末処理部26が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして携帯端末2に実装されてもよい。
【0102】
図13は、サーバの概略構成の一例を示す図である。
【0103】
サーバ3は、携帯端末2からの指示に応じて、景品に関する情報等を携帯端末2に送信する。そのために、サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ記憶部32と、サーバ処理部33とを備える。
【0104】
サーバ通信部31は、サーバ3をインターネット7に接続するための通信インターフェース回路を備え、インターネット7との間で通信を行う。サーバ通信部31は、携帯端末2等から受信したデータをサーバ処理部33に供給し、サーバ処理部33から供給されたデータを携帯端末2等に送信する。
【0105】
サーバ記憶部32は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも一つを備える。サーバ記憶部32は、サーバ処理部33での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム及びデータ等を記憶する。サーバ記憶部32に記憶されるアプリケーションプログラムは、各携帯端末2からの各種指示に応じて、携帯端末2ごとに各種のゲーム情報を管理するゲームプログラム等である。サーバ記憶部32に記憶されるコンピュータプログラムは、例えばCD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部32にインストールされてもよい。
【0106】
サーバ記憶部32に記憶されるデータは、所定のコード情報に対応付けられた景品に関する情報等である。さらに、サーバ記憶部32は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。すなわち、サーバ記憶部32は、揮発性のメモリ(RAM)を備え、ゲームの進行に応じて変動する動的データを記憶してもよい。
【0107】
サーバ処理部33は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部33は、サーバ3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部33は、サーバ記憶部32に記憶されているプログラム等からの各種指示等に基づいて、各種情報処理を適切な手順で実行し、且つ、サーバ通信部31の動作を制御する。サーバ処理部33は、サーバ記憶部32に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラムに基づいて各種情報処理を実行する。また、サーバ処理部33は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
【0108】
サーバ処理部33は、少なくとも、サーバ受信部331、抽出部332、及びサーバ送信部333を備える。これらの各部は、サーバ処理部33が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとしてサーバ3に実装されてもよい。
【0109】
図14は、ゲームシステムの動作シーケンスの一例を示す図である。
【0110】
まず、携帯端末2の画像取得部261は、撮像部25によって撮影中の撮像画像を取得する(ステップS201)。例えば、撮像部25は、所定の撮影時間(1/60秒)ごとに撮影した撮像画像を出力し、画像取得部261は、撮像部25から出力された撮像画像を所定の取得時間ごとに順次取得する。なお、所定の取得時間は、どのような時間でもよく、例えば、1秒、1/2秒、2秒等である。
【0111】
画像取得部261は、取得した撮像画像の中から、公知の画像処理によってコード画像Pmを認識し、認識したコード画像Pmに対応する所定のコード情報を特定する。
【0112】
次に、携帯端末2の端末送信部262は、特定された所定のコード情報を、端末通信部21を介して送信する(ステップS202)。サーバ3のサーバ受信部331は、携帯端末2から送信された所定のコード情報を、サーバ通信部31を介して受信し、抽出部332に供給する。
【0113】
次に、サーバ3の抽出部332は、抽出処理を実行する(ステップS203)。抽出処理は、例えば、抽出部332がサーバ記憶部32に記憶された景品に関する情報の中から、サーバ受信部331から受け取った所定のコード情報に対応する景品に関する情報を抽出する処理である。
【0114】
次に、サーバ3のサーバ送信部333は、抽出処理によって抽出された景品に関する情報を、サーバ通信部31を介して携帯端末2に送信する(ステップS204)。
【0115】
次に、携帯端末2の端末受信部263は、サーバ3から送信された景品に関する情報を、端末通信部21を介して受信し、端末表示処理部264に供給する。
【0116】
そして、端末表示処理部264は、端末受信部263から景品に関する情報を取得し、取得した景品に関する情報を、撮像部によって撮像されている画像に重畳して端末表示部24に表示する(ステップS205)。例えば、端末表示処理部264は、画像取得部261によって順次取得された撮像画像から、公知の画像処理によって景品Pを認識し、端末表示部24において、景品Pの周囲に、取得した景品に関する情報を表示する。
【0117】
ステップS204において抽出される情報は、景品に関連付けられた情報であればどのような情報でもよい。景品に関連付けられた情報は、例えば、特典情報、ポイント、仮想貨幣、画像情報(背景画像等)等である。特典情報は、例えば、商品と交換可能な電子商品券、音楽データファイル、音声データファイル、キャラクタ画像、ゲームキャラクタ情報、動画像情報等である。ポイントは、例えば、所定のゲーム機、ゲームアプリケーション等で使用可能なポイント、所定の景品と交換可能なポイント、経済価値に交換可能なポイント等である。
【0118】
景品に関連付けられた情報は、端末表示部24において表示されるだけでなく、端末記憶部22に記憶されてもよい。これにより、プレイヤは、自身が所有する携帯端末2に、景品に関連付けられた情報を取得することが可能になる。
【0119】
このように、プレイヤは、ゲーム装置1において取得した景品に関する情報を携帯端末2に表示することができる。また、プレイヤは、携帯端末2において、ゲーム装置1において取得した景品に関連付けられた情報を携帯端末2に取得させることができる。
【0120】
(変形例1)
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、ゲーム装置1は、景品Pに表示された所定のコード情報を取得する情報取得部を有し、情報取得部によって取得された所定のコード情報に関する景品に関する画像を、特定の表示態様で透明ディスプレイ17に表示してもよい。
【0121】
情報取得部は、例えば、公知のバーコードリーダーであり、撮影したコード画像に基づいて、所定のコード情報を認識する。所定のコード情報に関する景品に関する画像は、例えば、所定のコード情報が表示されていた景品Pに関する情報である。所定のコード情報に関する景品に関する画像は、プレイヤを応援するような動作を行う特定のキャラクタ画像、プレイヤがゲーム空間11内を視認することを邪魔するような画像等でもよい。
【0122】
このように、ゲーム装置1は、プレイヤが過去に取得した景品Pに関する情報を、プレイ中のゲーム装置1の透明ディスプレイ17に表示することができる。これにより、プレイヤは、景品取得部13を操作して景品を取得するといったゲームプレイを楽しむだけでなく、プレイヤが過去に取得した景品Pに関する情報を見て楽しむこともでき、ゲームの継続意欲を向上させることが可能となる。
【0123】
(変形例2)
また、図10に示す携帯端末2に表示された景品Pに関する情報は、景品Pを取得した際のプレイヤのプレイ履歴に基づいて変更されてもよい。
【0124】
この場合、ゲーム装置1は、プレイヤを認識するプレイヤ認識部を備え、プレイヤがゲームをプレイする前に、プレイヤ識別部によってプレイヤが認識される。プレイヤ識別部は、例えば、プレイヤの携帯端末2と近距離無線通信を行う近距離無線通信部である。これにより、プレイヤが携帯端末2をプレイヤ認識部に近づけると、携帯端末2に記憶されたプレイヤを識別するための識別情報が、無線通信によってプレイヤ認識部に送信され、プレイヤ認識部は、プレイヤの識別情報を取得することで、プレイヤを認識する。
【0125】
プレイヤ識別部は、プレイヤの顔情報を撮像する撮像部であってもよい。プレイヤ識別部は、プレイヤの顔情報を撮像し、撮像された顔情報を取得することで、プレイヤを認識する。以下、プレイヤを識別するためのプレイヤの識別情報及び顔情報を、プレイヤ特定情報と称する場合がある。
【0126】
情報処理部153は、プレイヤ特定情報、プレイヤによる操作信号及び景品Pが景品排出口121を通過したことを検知したタイミングに基づいて、プレイヤが景品Pを取得するまでにプレイしたゲーム回数、プレイヤが景品Pを取得したプレイ回におけるプレイ時間等を特定して、プレイ履歴として記憶部151に記憶する。
【0127】
プレイ履歴は、プレイヤ認識部の近距離無線通信機能を用いてプレイヤの携帯端末2に送信される。プレイ履歴は、所定の通信機能を用いてサーバ3に送信されてもよい。
【0128】
ステップS205において、端末表示処理部264は、取得した景品に関する情報を表示する際に、送信されたプレイヤのプレイ履歴に基づいて、景品に関する情報を変化させてから、変化後の景品に関する情報を端末表示部24に表示する。例えば、プレイ履歴がゲーム回数である場合、ゲーム回数が所定の回数を超えている場合、景品に関する情報としての所定のキャラクタ画像は、ゲーム回数が所定の回数を超えていない場合よりも、低い輝度で、又は、ぼかし(モザイク)処理を施して表示される。プレイ履歴がプレイ時間である場合、プレイ時間が所定の時間を超えている場合、景品に関する情報としての所定のキャラクタ画像は、プレイ時間が所定の時間を超えていない場合よりも、低い輝度で、又は、ぼかし(モザイク)処理を施して表示される。
【0129】
ステップS204において抽出される情報が景品に関連付けられた情報である場合も、同様に、プレイヤのプレイ履歴に基づいて、景品に関連付けられた情報を変化させてから、変化後の景品に関連付けられた情報を端末記憶部22に記憶させてもよい。例えば、プレイ履歴にゲーム回数が含まれる場合、ゲーム回数が所定の回数を超えていれば、ステップS203の後に、サーバ処理部33は、景品に関連付けられた情報を、ゲーム回数が所定の回数を超えていない場合よりも低い経済価値のものに変更する。そして、サーバ3から送信された変更後の情報が端末記憶部22に記憶される。プレイ履歴にプレイ時間が含まれる場合、プレイ時間が所定の時間を超えていれば、ステップS203の後に、サーバ処理部33は、景品に関連付けられた情報を、プレイ時間が所定の時間を超えていない場合よりも低い経済価値のものに変更する。そして、サーバ3から送信された変更後の情報が端末記憶部22に記憶される。
【0130】
(変形例3)
また、表示処理部1533によって透明ディスプレイ17に表示される景品に関する情報は、図5~7で示した例に限らない。例えば、景品台12に置かれた複数の景品Pのそれぞれに関する情報が、景品台12に置かれた全ての景品Pをプレイヤの視線から遮らないように表示されてもよい。この場合、センサ装置16は、景品台12に置かれた全ての景品Pの位置を検出し、検出した位置に関する情報を表示処理部1533に出力する。表示処理部1533は、プレイヤの目の位置と全ての景品Pの位置と透明ディスプレイ17の設置位置に関する情報とに基づいて、プレイヤの目の位置と各景品Pの位置とを通過する直線を中心とした所定範囲の空間を算出する。そして、表示処理部1533は、算出された所定範囲の空間内に、各景品Pに関する情報が含まれないように、透明ディスプレイ17に表示されるキャラクタオブジェクト画像Objの表示位置及び大きさを算出する。
【0131】
このように、変形例3に係るゲーム装置1によって、景品台12に置かれた全ての景品Pが、景品Pのそれぞれに関する情報に隠れることが無くなるため、プレイヤが景品取得部13を操作する際の視認性を低減させることを防止することが可能となる。
【0132】
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
【符号の説明】
【0133】
1 ゲーム装置
11 ゲーム空間
12 景品台
13 景品取得部
14 操作部
15 制御装置
151 記憶部
152 情報入出力部
153 情報処理部
1531 制御情報生成部
1532 位置取得部
1533 表示処理部
16 センサ装置
17 透明ディスプレイ
18 移動機構
2 携帯端末
21 端末通信部
22 端末記憶部
23 端末操作部
24 端末表示部
25 撮像部
26 端末処理部
261 画像取得部
262 端末送信部
263 端末受信部
264 端末表示処理部
3 サーバ
31 サーバ通信部
32 サーバ記憶部
33 サーバ処理部
331 サーバ受信部
332 抽出部
333 サーバ送信部
4 基地局
5 移動体通信網
6 ゲートウェイ
7 インターネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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