(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-09
(45)【発行日】2022-05-17
(54)【発明の名称】車輪用軸受装置
(51)【国際特許分類】
F16C 33/58 20060101AFI20220510BHJP
F16C 19/18 20060101ALI20220510BHJP
【FI】
F16C33/58
F16C19/18
(21)【出願番号】P 2018105417
(22)【出願日】2018-05-31
【審査請求日】2021-03-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000102692
【氏名又は名称】NTN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲 大介
【審査官】藤村 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-134234(JP,A)
【文献】特開2017-089696(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 33/30-33/66
F16C 19/00-19/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周に複列の外側軌道面が形成された外方部材と、
車輪取り付けフランジと小径段部が形成されたハブ輪及び前記小径段部に外嵌される内輪からなり、外周に複列の内側軌道面が形成された内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの軌道面間に介装される複数の転動体と、を備える車輪用軸受装置において、
前記ハブ輪に対する車両旋回荷重負荷時に前記外方部材と前記車輪取り付けフランジとが接触するような微小隙間が、前記外方部材のアウター側端面と前記車輪取り付けフランジとの間に設けられていて、
前記外方部材のアウター側端面に摩擦抵抗を小さくする被膜処理が施されて
おり、
前記外方部材のアウター側端面は、当該アウター側端面の円周方向の一部が軸方向に突出した部分を有し、
前記突出した部分は、前記内方部材の回転軸よりも鉛直方向上側に設けられる、ことを特徴とする車輪用軸受装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪用軸受装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車輪用軸受装置には、第3世代車輪用軸受装置というものがある。かかる第3世代車輪用軸受装置(以降単に「車輪用軸受装置」という)は、外方部材が車体取り付けフランジと一体化されており、外方部材の内周には複列の外側軌道面が形成されている。一方、内方部材は、ハブ輪と内輪で構成されている。ハブ輪が車輪取り付けフランジと一体化されており、内側軌道面がそれぞれハブ輪と内輪に一体に形成されている。そして、内側軌道面と外側軌道面との間で複列の転動体が転走するようになっている。これにより、内方部材は、転動体を介して回転自在に外方部材に支持されている。
【0003】
ところで、車輪は、車両が急旋回を行ったときに横力を受ける。すると、車輪を介して車輪取り付けフランジと一体化したハブ輪に荷重が掛かるので曲げモーメントが発生し、内方部材が変形することとなる。そのため、従来の車輪用軸受装置では、内方部材の高剛性化のために、アウター側に介装される転動体のピッチ円径がインナー側に介装される転動体のピッチ円径よりも大きく設計されていた(特許文献1参照)。しかし、かかる車輪用軸受装置は、アウター側に介装される転動体近傍における内方部材と外方部材の径が大きくなるため、車輪用軸受装置全体のサイズや重量が増加するという問題があった。そこで、サイズや重量が増加することなく、高剛性化を実現させた車輪用軸受装置が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
サイズや重量が増加することなく、高剛性化を実現させた車輪用軸受装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の発明は、
内周に複列の外側軌道面が形成された外方部材と、
車輪取り付けフランジと小径段部が形成されたハブ輪及び前記小径段部に外嵌される内輪からなり、外周に複列の内側軌道面が形成された内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材のそれぞれの軌道面間に介装される複数の転動体と、を備える車輪用軸受装置において、
前記ハブ輪に対する車両旋回荷重負荷時に前記外方部材と前記車輪取り付けフランジとが接触するような微小隙間が、前記外方部材のアウター側端面と前記車輪取り付けフランジとの間に設けられていて、
前記外方部材のアウター側端面に摩擦抵抗を小さくする被膜処理が施されており、
前記外方部材のアウター側端面は、当該アウター側端面の円周方向の一部が軸方向に突出した部分を有し、
前記突出した部分は、前記内方部材の回転軸よりも鉛直方向上側に設けられる、ものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0009】
第一の発明に係る車輪用軸受装置は、ハブ輪に対する車両旋回荷重負荷時に外方部材と車輪取り付けフランジとが接触するような微小隙間が、外方部材のアウター側端面と車輪取り付けフランジとの間に設けられていて、外方部材のアウター側端面に摩擦抵抗を小さくする被膜処理が施されている。このため、アウター側に介装される転動体のピッチ円径を大きくせずに、内方部材の高剛性化を図ることができる。ひいては、サイズや重量が増加することなく、車輪用軸受装置の高剛性化を実現できる。また、外方部材のアウター側端面に摩擦抵抗を小さくする被膜処理が施されているため、外方部材のアウター側端面と車輪取り付けフランジが接触しても、摩擦による抵抗が低減するので、トルクの上昇を抑制することができる。また、摩擦による焼き付きを防ぐことができる。
【0010】
第二の発明に係る車輪用軸受装置は、外方部材のアウター側端面が軸方向に陥没又は突出した部分を有する。かかる車輪用軸受装置によれば、外方部材のアウター側端面における陥没した部分が車輪取り付けフランジに接触しない、或いは、アウター側端面における突出した部分のみが車輪取り付けフランジに接触するため、接触面積が減少する。従って、摩擦による抵抗が低減するので、トルクの上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】第一実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す図。
【
図3】第二実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す図。
【
図4】第三実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す図。
【
図5】その他の実施形態である車輪用軸受装置の要部構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、本発明に係る車輪用軸受装置1について説明する。
図1は、車輪用軸受装置1の構造を示す図である。
【0013】
車輪用軸受装置1は、車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外方部材2と、内方部材3と、転動部材4と、を備えている。なお、本明細書において、「インナー側」とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車体側を表し、「アウター側」とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車輪側を表す。また、「径方向外側」とは、内方部材3の回転軸Aから遠ざかる方向を表し、「径方向内側」とは、内方部材3の回転軸Aに近づく方向を表す。更に、「軸方向」とは、内方部材3の回転軸Aに沿う方向を表す。
【0014】
外方部材2は、転がり軸受構造の外輪部分を構成するものである。外方部材2のインナー側端部2pにおける内周には、嵌合面2aが形成されている。また、外方部材2のアウター側端部2hにおける内周には、嵌合面2bが形成されている。更に、外方部材2の軸方向中央部における内周には、二つの外側軌道面2c・2dが形成されている。外側軌道面2cは、後述する内側軌道面3cに対向する。外側軌道面2dは、後述する内側軌道面3dに対向する。加えて、外方部材2には、その外周面から径方向外側へ広がる車体取り付けフランジ2eが形成されている。車体取り付けフランジ2eには、複数のボルト穴2fが設けられている。
【0015】
内方部材3は、転がり軸受構造の内輪部分を構成するものである。内方部材3は、ハブ輪31と内輪32で構成されている。
【0016】
ハブ輪31は、外方部材2の内側に挿通される。ハブ輪31のインナー側端部における外周には、軸方向中央部まで小径段部3aが形成されている。小径段部3aは、ハブ輪31の外径が小さくなった部分を指し、その外周面が回転軸Aを中心とする円筒形状となっている。また、ハブ輪31には、そのインナー側端部からアウター側端部まで貫かれたスプライン穴3bが形成されている。更に、ハブ輪31の軸方向中央部における外周には、内側軌道面3dが形成されている。内側軌道面3dは、ハブ輪31が外方部材2の内側に挿通された状態で、前述した外側軌道面2dに対向する。加えて、ハブ輪31には、その外周面から径方向外側へ広がる車輪取り付けフランジ3eが形成されている。車輪取り付けフランジ3eには、回転軸Aを中心に複数のボルト穴3fが設けられており、それぞれのボルト穴3fにハブボルト33が圧入されている。
【0017】
内輪32は、ハブ輪31の小径段部3aに外嵌される。内輪32のインナー側端部における外周には、嵌合面3gが形成されている。また、嵌合面3gに隣接する外周には、内側軌道面3cが形成されている。内輪32は、ハブ輪31の小径段部3aに外嵌されることにより、ハブ輪31の外周に内側軌道面3cを構成する。内側軌道面3cは、ハブ輪31と一体化した内輪32が外方部材2の内側に挿通された状態で、前述した外側軌道面2cに対向する。
【0018】
転動部材4は、転がり軸受構造の転動部分を構成するものである。インナー側の転動部材4は、複数の転動体41と一つの保持器42で構成されている。同様に、アウター側の転動部材4も、複数の転動体41と一つの保持器42で構成されている。
【0019】
転動体41は、それぞれが保持器42によって円形にかつ等間隔にならべられている。そして、インナー側の転動部材4を構成している転動体41は、外方部材2の外側軌道面2cと内方部材3(内輪32)の内側軌道面3cの間に転動自在に介装されている。また、アウター側の転動部材4を構成している転動体41は、外方部材2の外側軌道面2dと内方部材3(ハブ輪31)の内側軌道面3dの間に転動自在に介装されている。
【0020】
保持器42は、転動体41を収めるためのポケットが等間隔に形成された円環体となっている。
【0021】
加えて、本車輪用軸受装置1は、外方部材2と内方部材3(ハブ輪31及び内輪32)の間に形成される環状空間Sを密封すべく、インナー側シール部材5とアウター側シール部材6を備えている。
【0022】
ここで、ハブ輪31に形成された段差部3hについて詳しく説明する。段差部3hは、ハブ輪31に形成された車輪取り付けフランジ3eの基端部分におけるインナー側へ突出している部位を指す。段差部3hの平端面3iは、内方部材3の回転軸Aに対して垂直な平面となっており、その径方向内側の一部に円弧面3jが形成されることによって平端面3iと軸周面3kが滑らかにつながっている。なお、段差部3hの外周面3mは、所定曲率で傾斜しており、平端面3iの外縁からハブボルト33の座面3nまで滑らかにつながっている。
【0023】
次に、
図2を用いて、第一実施形態である車輪用軸受装置1の特徴点とその効果について述べる。
図2は、車輪用軸受装置1における要部構造を示す図である。
図2の(A)は、外方部材2のアウター側端面に相当する平端面2gと車輪取り付けフランジ3eにおける基端部分のインナー側端面に相当する平端面3iが接触していない状態を示している。
図2の(B)は、外方部材2のアウター側端面に相当する平端面2gと車輪取り付けフランジ3eにおける基端部分のインナー側端面に相当する平端面3iが接触した状態を示している。
【0024】
第一実施形態である車輪用軸受装置1は、平端面2gが回転軸Aに対して垂直な平面となっている。また、平端面3iも回転軸Aに対して垂直な平面となっている。そして、平端面2gと平端面3iが対向した状態で微小隙間Cをあけて対向している。微小隙間Cを形成する構造部分Pは、外方部材2のアウター側端部2hとハブ輪31の車輪取り付けフランジ3eによって構成されている。なお、微小隙間Cにおける高さ寸法をh、隙間寸法をdとする。
【0025】
ここで、構造部分Pの隙間寸法について詳しく説明する。車両が急旋回すると、曲げモーメントM(
図1参照)が発生し、車輪取り付けフランジ3eが傾くこととなる。一般的に、構造部分Pの隙間寸法は、車両が急旋回して車輪取り付けフランジ3eが傾いても、平端面2gと平端面3iが接触しないように0.5mm以上の値に設定されることが多い。一方、本願における車輪用軸受装置1において、構造部分Pの隙間寸法は、車両が急旋回して車輪取り付けフランジ3eが傾くと、平端面2gと平端面3iが接触するように設定する。例えば、構造部分Pの隙間寸法であるdは、0.3mmに設定される。なお、車両が急旋回するときの旋回加速度は、0.8G程度が想定されている。また、車両が急旋回するときに、ハブ輪31に対する車両旋回荷重が発生しているものとする。
【0026】
加えて、車輪取り付けフランジ3eの傾きについて説明する。ハブ輪31に対して車両旋回荷重が発生していない場合、転動体41のみがアキシアル荷重(黒塗り矢印W1参照)を受け、車輪取り付けフランジ3eの傾きを支える。一方、ハブ輪31に対して車両旋回荷重が発生し車輪取り付けフランジ3eが傾いた場合、平端面2gと平端面3iが接触するため、外方部材2も同時にアキシアル荷重(黒塗り矢印W2参照)を受け、車輪取り付けフランジ3eの傾きを支える(
図2の(B)参照)。従って、車輪用軸受装置1は、車両が急旋回するときに、転動体41に加えて外方部材2が車輪取り付けフランジ3eの傾きを支えるため、内方部材3の変形を抑制できる。
【0027】
また、平端面2gには、摩擦抵抗を小さくする被膜2iが形成されている。例えば、被膜処理として、潤滑性、低摩擦性に優れるDLCコーティングが施される。なお、被膜処理は、摩擦抵抗を小さくする被膜処理であればよく、フッ素樹脂コーティング、セラミックコーティング、硬質クロムメッキ等でもよい。
【0028】
以上のように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、ハブ輪31に対する車両旋回荷重負荷時に外方部材2と車輪取り付けフランジ3eとが接触するような微小隙間Cが、外方部材2のアウター側端面(平端面2g)と車輪取り付けフランジ3eとの間に設けられていて、外方部材2のアウター側端面(2g)に摩擦抵抗を小さくする被膜処理が施されている。車輪用軸受装置1によれば、外方部材2が車輪取り付けフランジ3eの傾きを支えて、内方部材3の変形を抑制する。このため、アウター側に介装される転動体41のピッチ円径を大きくせずに、内方部材3の高剛性化を図ることができる。ひいては、サイズや重量が増加することなく、車輪用軸受装置1の高剛性化を実現できる。また、外方部材2のアウター側端面(2g)に摩擦抵抗を小さくする被膜処理が施されているため、外方部材2のアウター側端面(2g)と車輪取り付けフランジ3eが接触しても、摩擦による抵抗が低減するので、トルクの上昇を抑制することができる。また、摩擦による焼き付きを防ぐことができる。
【0029】
次に、
図3及び
図4を用いて、第二実施形態及び第三実施形態である車輪用軸受装置1の特徴点とその効果について述べる。
図3及び
図4は、車輪用軸受装置1における要部構造を示す図である。なお、
図3の(A)は、平端面2gの円周上に一定間隔で陥没した部分2jを有する構造を示している。
図3の(B)は、
図3の(A)における平端面2gのE矢視図を示している。
図4の(A)は、平端面2gの円周上に一定間隔で突出した部分2kを有する構造を示している。
図4の(B)は、
図4の(A)における平端面2gのF矢視図を示している。ここでは、第一実施形態に係る車輪用軸受装置1と比較して異なる部分のみを説明する。
【0030】
第二実施形態である車輪用軸受装置1においても、平端面2gと平端面3iが対向した状態で微小隙間Cをあけて対向している。平端面2gには、その円周上で一定間隔に陥没した部分2jが形成されている(
図3の(A)及び(B)参照)。このような構造部分Pを有することにより、外方部材2の平端面2gにおける陥没した部分2jが車輪取り付けフランジ3eに接触しないため、平端面2gと平端面3iの接触面積が減少する。なお、平端面2gにおける陥没していない部分には、被膜2iが形成されている。
【0031】
第三実施形態である車輪用軸受装置1においても、平端面2gと平端面3iが対向した状態で微小隙間Cをあけて対向している。平端面2gには、その円周上で一定間隔に突出した部分2kが形成されている(
図4の(A)及び(B)参照)。このような構造部分Pを有することにより、外方部材2の平端面2gにおける突出した部分2kのみが車輪取り付けフランジ3eに接触するため、平端面2gと平端面3iの接触面積が減少する。なお、平端面2gにおける突出した部分2kには、被膜2iが形成されている。
【0032】
以上のように、本発明に係る車輪用軸受装置1は、外方部材2のアウター側端面(平端面2g)が軸方向に陥没又は突出した部分(陥没した部分2j・突出した部分2k)を有する。かかる車輪用軸受装置1によれば、外方部材2のアウター側端面(2g)における陥没した部分(2j)が車輪取り付けフランジ3eに接触しない、又は、外方部材2のアウター側端面(2g)における突出した部分(2k)のみが車輪取り付けフランジ3eに接触するため、接触面積が減少する。従って、摩擦による抵抗が低減するので、トルクの上昇を抑制することができる。
【0033】
次に、
図5を用いて、その他の実施形態である車輪用軸受装置1の特徴点とその効果について説明する。
図5は、車輪用軸受装置1における要部構造を示す図である。
図5の(A)は、平端面2gの円周方向に沿って陥没した部分2mが形成された構造を示している。
図5の(B)は、平端面2gの円周方向に沿っては突出した部分2nが形成された構造を示している。ここでも、第一実施形態に係る車輪用軸受装置1と比較して異なる部分のみを説明する。
【0034】
その他の実施形態である車輪用軸受装置1においても、平端面2gと平端面3iが対向した状態で微小隙間Cをあけて対向している。平端面2gには、その円周方向に沿って陥没した部分2mが形成されている(
図5の(A)参照)。また、平端面2gには、その円周方向に沿って突出した部分2nが形成されている(
図5の(B)参照)。このような構造であったとしても、第二実施形態及び第三実施形態と同様の効果を奏する。なお、平端面2gにおける陥没していない部分と突出した部分2nには、被膜2iが形成されている。
【0035】
最後に、本願における発明は、各実施形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲に記載の均等の意味及び範囲内のすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0036】
1 車輪用軸受装置
2 外方部材
2c 外側軌道面
2d 外側軌道面
2g 平端面(外方部材のアウター側端面)
2i 被膜
2j 陥没した部分
2k 突出した部分
2m 陥没した部分
2n 突出した部分
3 内方部材
3a 小径段部
3c 内側軌道面
3d 内側軌道面
3e 車輪取り付けフランジ
3i 平端面
31 ハブ輪
32 内輪
4 転動部材
41 転動体
C 微小隙間