(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-09
(45)【発行日】2022-05-17
(54)【発明の名称】締結し、プレストレスを与えるためのばね要素を有する取り外し可能なタップ
(51)【国際特許分類】
F16K 5/02 20060101AFI20220510BHJP
F16B 2/24 20060101ALN20220510BHJP
【FI】
F16K5/02 J
F16B2/24 E
(21)【出願番号】P 2019513920
(86)(22)【出願日】2017-09-12
(86)【国際出願番号】 DE2017000295
(87)【国際公開番号】W WO2018050140
(87)【国際公開日】2018-03-22
【審査請求日】2020-06-23
(31)【優先権主張番号】102016011184.4
(32)【優先日】2016-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】510320416
【氏名又は名称】オリンパス・ウィンター・アンド・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ミエルシュ, ハネス
【審査官】加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-299911(JP,A)
【文献】特開昭49-056220(JP,A)
【文献】実開昭63-014068(JP,U)
【文献】米国特許第04577872(US,A)
【文献】仏国特許発明第01195190(FR,B1)
【文献】特開昭49-057418(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 5/00-5/22
F16B 2/00-2/26
B67D 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのコネクタ部(2、4)間の流体連結を生成し、連結解除するためのタップ(1)であって、
前記流体連結を生成し、前記流体連結を連結解除するための1つの連結および連結解除要素(6)であって、少なくとも断面において円錐状であり、前記流体連結を生成するための少なくとも1つの通過開口部(8)を備える、1つの連結および連結解除要素と、
前記連結および連結解除要素(6)を回転させるための手動作動要素(10)であって、前記手動作動要素(10)ならびに前記連結および連結解除要素(6)は、機械的に結合される、手動作動要素と、
主要本体(12)であって、少なくとも1つのコネクタ部(2)と、前記連結および連結解除要素(6)を受け入れるための内部空間(14)とを備えた、主要本体(12)と、
を少なくとも備え、
前記内部空間(14)は、前記連結および連結解除要素(6)と接触させるための接触表面(16)を含み、
前記接触表面(16)は、前記連結および連結解除要素(6)の円錐状表面構成要素(28)に関して少なくとも断面においてネガティブ形状のものであり、
少なくとも1つのばね要素(34)が、前記連結および連結解除要素(6)の位置を前記主要本体(12)に関してぴったりと合わせて固定するために設けられ、前記ばね要素(34)は、前記主要本体(12)内または前記主要本体(12)上に配置され、
前記連結および連結解除要素(6)が、その軸方向延長方向に、最小直径
(22)を有する円錐状セクショ
ンに隣接する延長部(24)を備え、
前記延長部(24)が、壁(40)を備え、前記少なくとも1つのばね要素(34)が、前記連結および連結解除要素(6)内に引張力を生成するために前記壁(40)と接触し、
前記ばね要素(34)が、追加的に、少なくとも3つの細長い直線状の保持構成要素(60、62、74)を備え、
位置決め構成要素(56、58)が、前記ばね要素(34)
の端部(76、78)を形成し、
各位置決め構成要素(56、58)が、曲がり構成要素(64、66)を介して保持構成要素(60、62)に連結され、
中央の細長い保持構成要素(74)が、両側において、2つの曲がり構成要素(54、55)を用いることによって他の保持構成要素(60、62)の1つにそれぞれ連結され、
前記保持構成要素(60、62、74)が、前記主要本体(12)にぴったりと合わさるか、かつ/または摩擦によってロックする形で結合される、タップ。
【請求項2】
前記ばね要素(34)が、追加的に、表面圧力を生成するために、かつ/または前記接触表面(16)と前記連結および連結解除要素(6)の前記円錐状表面構成要素(28)との間の接触面を固定するために設けられることを特徴とする、請求項1に記載のタップ。
【請求項3】
解体または組み立てのための前記連結および連結解除要素(6)が、その軸方向延長方向(A)に前記ばね要素(34)に対して移動可能とすることができることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のタップ。
【請求項4】
曲がり構成要素(54、55)を介して互いにそれぞれ連結された前記保持構成要素(60、62、74)が、70°から110°の間の角度で互いに向かって配向されることを特徴とする、請求項1に記載のタップ。
【請求項5】
前記ばね要素(34)が、堅締部(100)を形成し、前記堅締部は、細長く延び、前記堅締部に指定された凹部内または前記堅締部に指定された前記主要本体(12)の受け入れ領域内に導入されるように設計され、動力伝送部が前記堅締部(100)に隣接し、前記動力伝送部を用いることによって、前記
ばね要素は、前記連結および連結解除要素(6)の方向の押さえ力によって作用されることを特徴とする、請求項1に記載のタップ。
【請求項6】
前記ばね要素(34)が、ワイヤの曲がり部材からなることを特徴とする、請求項1から
5のいずれか一項に記載のタップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルによる、少なくとも2つのコネクタ部分間の流体連結を生成し、流体連結を連結解除するためのタップに関する。それにより、タップは、好ましくは、取り外し可能であるか、または解体可能であるように設計される。
【背景技術】
【0002】
流体連結を生成するためのタップが、従来技術から知られている。欧州特許出願公開第0863340A2号は、たとえば、ハウジングと、ハウジング内の回転可能なコックプラグとを備えたタップを開示しており、シーリング表面を備えた前記コックプラグ支承部は、その動作位置においてハウジングのシーリング表面に対して支承し、ハウジングとの取り外し可能な連結を解放したときにその動作位置から中間位置(b)にもっていかれ、ここではシール表面は接触が外れ、ハウジングおよびコックプラグは連結されたままである。コックプラグは、それによって、ハウジングにぴったりと合わせて確実にロックする形でラッチ留めされ、このラッチ留めに打ち勝ったとき、中間位置に移動することができる。
【0003】
特に生物学および医療の分野では、多くの方法で使用され得るタップは、すすぎによる洗浄および消毒のために容易に解体可能であることが確実にされなければならず、この場合、タップの組み立ておよび解体が可能であり、容易でなければならない。さらに、そのようなタップは、好ましくは、低価格で製造できなければならない。
【発明の概要】
【0004】
したがって、本発明の目的は、容易に組み立て、解体することができ、それによって安価である、好ましくは解体可能なタップを作りだすことである。
【0005】
先に言及したタスクは、請求項1によるタップを用いることによって本発明にしたがって達成される。請求項1によるタップは、好ましくは、流体連結を生成し、流体連結を連結解除するための少なくとも1つの連結および連結解除要素と、連結および連結解除要素を回転させるための手動作動要素と、主要本体とを備える。それにより、連結および連結解除要素は、少なくとも断面において円錐状であり、流体連結を生成するための少なくとも1つの通過開口部を備え、手動作動要素ならびに連結および連結解除要素は、機械的に結合される。好ましくは、手動作動要素ならびに連結および連結解除要素は、単一装置の要素であり、それによって常に互いに連結されている。
【0006】
主要本体は、少なくとも1つのコネクタ部、好ましくは複数のまたはすべてのコネクタ部と、連結および連結解除要素を受け入れるための内部空間とを備え、内部空間は、連結および連結解除要素と接触させるための接触表面を備え、接触表面は、連結および連結解除要素の円錐状表面構成要素に関して少なくとも断面においてネガティブ形状のものである。本発明によれば、少なくとも1つのばね要素が、主要本体に関して連結および連結解除要素の位置をぴったりと合わせて固定するために、好ましくは表面圧力を生成するために、かつ/または接触表面と連結および連結解除要素の円錐状表面構成要素との間の接触面の固定のために設けられる。それにより、ばね要素は、好ましくは、主要本体内または主要本体上に配置される。さらに、解体または組み立てのための連結および連結解除要素は、その軸方向延長方向にばね要素に関連して移動可能とすることができる。
【0007】
この解決策は、簡単であり、したがって安価な配置が提供されるため、好適であり、この配置では、ばね要素は、主要本体に関する連結および連結解除要素の位置決めならびに緊締を生じさせる。このことから、結果として、良好な組み立ておよび解体能力が結果として得られる。
【0008】
さらなる実施形態は、従属請求項および以下の説明部分の目的である。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、連結および連結解除要素は、その軸方向延長方向に、最小直径を有する円錐状セクションに対して支承する延長部を備え、延長部は、壁を備え、壁は円周方向であることができ、好ましくは、軸方向延長方向に向かって傾けられ、少なくとも1つのばね要素またはばね要素によって作用される少なくとも1つの固定材が、連結および連結解除要素内に引張力を生成するために、好ましくは接触表面と連結および連結解除要素の円錐状表面構成要素との間に表面圧力を生成するために壁と接触する。この実施形態は、特に、傾けられた壁とばね要素または固定材との相互作用により、連結および連結解除要素と主要本体との間にシーリング効果が生成されるため、好適である。シーリング効果は、ここではさまざまなレベルでばね力によって影響され得る。延長方向に傾けられた、好ましくは円周方向の壁は、好ましくは、円錐表面および傾けられた壁が互いに向かって180°未満、特に178°未満、または175°未満、または170°未満、または165°未満の角度で配向されるように傾けられる。しかし、これに加えて、または代替策として、Oリングなどのシーリング手段が、連結および連結解除要素を主要本体に対してシールするために設けられ得る。好ましくは、複数のシーリング手段、好ましくは正確にはこれらの2つが、主要本体に関連して連結および連結解除要素をシールするために設けられる。
【0010】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、ばね要素は、少なくとも2つの細長い構成要素を備え、2つの細長い構成要素は、曲がり構成要素を用いることによって互いに連結され、2つの細長い構成要素は、2つの細長い、好ましくは直線状の位置決め構成要素として設計され、好ましくは接触表面と連結および連結解除要素の円錐状表面構成要素との間に表面圧力を生成するために連結および連結解除要素内に引張力を生成するために、好ましくは傾けられた円周方向壁と接触する。この実施形態は、ばね要素を簡単に製造することができ、組み立てまたは解体のために位置決め構成要素を互いから押し離すことができるため、好適である。追加的に、ばねまたはばね要素はまた、解体するときに最初にばね力に打ち勝つ必要があることにより、連結および連結解除要素の位置を堅締する。
【0011】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、ばね要素は、追加的に、少なくとも2つの細長い、好ましくは直線状の保持構成要素を備え、細長い保持構成要素は、ばね要素の端部を形成し、主要本体にぴったりと合わさるか、または摩擦によってロックする形で結合され、それによって各位置決め構成要素は、曲がり構成要素を介して保持構成要素に連結される。ばね要素は、それによって好ましくはM字形態を形成し、2つの位置決め構成要素を連結する曲がり構成要素の半径の全巻き角は、保持構成要素を位置決め構成要素に連結する曲がり構成要素の半径の全巻き角より小さい。2つの位置決め構成要素を連結する曲がり構成要素の半径は、好ましくは、保持構成要素を位置決め構成要素に連結する曲がり構成要素の半径より1mm大きく、または少なくとも2mm大きく、または少なくとも3mm大きい。この実施形態は、位置決め構成要素を連結および連結解除要素にしっかりと接触させることができ、ばね力生成および/または主要本体へのばね要素の固定は、保持構成要素および/または他の曲がり構成要素によって引き起こされるため、好適である。この実施形態は、保持構成要素が主要本体上を支承するための障害物が無い(clear)領域を形成し、連結および連結解除要素を回転させるときに連結および連結解除要素を介してばね上に伝達された力が、主要本体に確実に伝達されるため、さらに好適である。
【0012】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、曲がり構成要素は、異なる半径を備えたセクションを備え、主要セクションは、2つの二次セクションの半径より大きい半径を備え、位置決め構成要素は、二次セクションを介して主要セクションに連結される。この実施形態は、ばね要素を安価に製造することができ、連結および連結解除要素と主要本体との間に必要とされる押さえ力を発生させるために必要とされるばね力は、かなり曲げられたセクション(二次セクションおよび主要セクション)によって確実に提供されるため、好適である。好ましくは、本明細書において言及するすべてのばね要素の場合、これは、金属、プラスチック、または複合材料製のばね要素と常に関連している。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、ばね要素は、追加的に、少なくとも3つの細長い保持構成要素を備え、位置決め要素は、ばね要素の端部を形成し、各位置決め構成要素は、曲がり要素を介して保持構成要素に連結され、中央の細長い保持構成要素は、両側において、2つの曲がり構成要素によって他の保持構成要素それぞれの1つに連結され、保持要素は、主要本体にぴったりと合わさるか、または摩擦によってロックする形で結合される。好ましくは、曲がり構成要素を介して互いにそれぞれ連結された保持構成要素は、互いに向かって、70°から110°の間の角度に、好ましくは90°の角度に配向される。この実施形態は、3つの細長い、好ましくは直線状の保持構成要素により、力の伝達のためにさらにより多くの接触の可能性が利用可能になるため、好適である。それにより、円錐状接触領域は、ユーザがハンドルを引っ張るハンドル回転中であっても連結および連結解除要素と主要本体との間をシールする。
【0014】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、2つのばね要素、好ましくは少なくとも2つまたは正確に2つ、または最大2つのばね要素が、設けられる。加えて、各ばね要素は、細長い、より好ましくは直線状の保持構成要素と、細長い、より好ましくは直線状の位置決め構成要素とを備え、保持構成要素および位置決め構成要素は、曲がり構成要素を用いることによって各々が互いに連結されることが考えられる。位置決め構成要素は、それにより、好ましくは、少なくとも断面において傾けられることが好ましく、好ましくは全体的にまたは断面において円周方向である壁と断面において接触して、連結および連結解除要素内に引張力を発生させて、好ましくは接触表面と連結および連結解除要素の円錐状表面構成要素との間に表面圧力を生成する。それにより、細長い保持構成要素は、主要本体にぴったりと合わさるか、または摩擦によってロックする形で結合され、曲がり構成要素から離間した端部を各々が備えた位置決め構成要素は、ぴったりと合わさる形で主要本体と相互作用し、ピン構成要素は、保持構成要素それぞれと隣接し、位置決め構成要素および保持構成要素がかかる水平面に向かって直交して延び、各ピン構成要素は、主要本体内の穿孔または凹部それぞれに挿入される。この実施形態は、ばね要素と、保持要素を保持するように設計された保持要素とを、他の構造形態に関連して非常に細く、小さくなるように構築することができ、それによって材料および重量の削減が結果として得られるため、好適である。
【0015】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、主要本体は、ばね要素を受け入れるためのばねガイドを備え、ばね要素は、曲がりセクションを備え、これを用いることによってばね要素はばねガイドに結合され、曲がり構成要素は、主要本体を円周方向に少なくとも大部分において、好ましくは270°を上回って取り囲む曲がり構成要素の一部であり、曲がりセクションは、一方では、主要本体または固定材に結合された堅締部を形成し、他方では、別の曲がり構成要素が、この曲がり構成要素に隣接し、他の曲がり構成要素および曲がり構成要素は、細長い、好ましくは直線状の構成要素によって互いから離間され、他の曲がり構成要素および直線状の構成要素は、少なくとも大部分において曲がり構成要素によって包囲される。この実施形態は、ばね要素を用いることによって連結および連結解除要素上に作用する押さえ力の非常に正確な生成を確立することができるため、好適である。さらに、ばね要素は、主要本体上に非常に容易に配置され得る。
【0016】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、ばね要素は堅締部を形成し、この堅締部は、細長く、より好ましくは直線状に延び、堅締部に指定された凹部、または堅締部に指定された主要本体の受け入れ領域内に導入されるように設計され、動力伝送部が堅締部に隣接し、動力伝送部を用いることによって、固定要素は、連結および連結解除要素の方向の押さえ力によって作用される。この実施形態は、固定要素を追加し、非常に正確に設計することができ、より好ましくは、これは、好ましくは傾けられた壁に適合された幾何学的形状を有し、かつ/または定められた材料から作製することができ、またはコーティングすることができるため、好適である。
【0017】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、複数の固定材が提供され、固定材は、主要本体と共に設計されたガイドを介して径方向に各々が移動することができ、ばね要素を用いることによって互いに向かって押さえることができる。この実施形態は、固定要素を非常に正確に、たとえば2つの対向する側から導入できるため、好適である。さらに、固定要素を、好ましくは、特に、傾けられた壁に適合された幾何学的形状を備えて形成し、かつ/または定められた材料から作製することができ、またはコーティングすることができる。
【0018】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、タップを非破壊的に少なくとも連結および連結解除要素、ばね要素、および主要本体の部分に解体することができる。この解決策は、磨耗した部分を容易に取り換えることができかつ/または個々またはすべての構成要素の洗浄および/または殺菌を開始することができるため、好適である。
【0019】
連結および連結解除要素は、詳細には、コックプラグまたはストップコックとして設計され得る。
【0020】
別の好ましい実施形態によれば、ばね要素は、ワイヤの曲がり部材からなる。
【0021】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、複数の構造的に同一のばね要素であり、より好ましくは2つまたは3つの構造的に同一のばね要素である。
【0022】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、少なくとも3つの構造的に同一のばね要素が設けられ、各ばね要素は、一方の端部を凹部内に入れ回転軸周りに回転可能な状態で装着され、別の端部を回転軸の延長方向に保持要素によってぴったりと合わせた状態で保持される。
【0023】
単語「本質的に」の使用は、本発明の範囲内でその単語が使用される場合のすべてにおいて、好ましくは、この単語を使用しなかった場合である決定値から、1%~30%、より好ましくは1%~20%、より好ましくは1%~10%、より好ましくは1%~5%、特に1%~2%の範囲内の偏差を定義する。以下で説明する図の個々またはすべての図は、好ましくは、構造図として考えられるものであり、これは、図から結果として得られる寸法、割合、機能関係および/または配置が、本発明による装置または本発明による製品のものに好ましくは正確にまたは好ましくは本質的に対応することを意味する。本発明の他の利点、目的、および特徴は、添付の図の以下の説明に基づいて説明され、これら図では、本発明による装置は例として示される。図では、機能に関して少なくとも本質的に一致する、本発明による装置および方法の要素は、同じ参照番号を使用して特定することができ、これらの構成要素および要素は、すべての図において番号付けまたは説明の必要はない。本発明は、次に、添付の図を単に例として使用して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明による、2つのばね要素と、これらがどのようにしてタップ内で使用され得るかを例として示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態の複数の斜視図である。
【
図3】本発明の第2の実施形態による特徴を示す図である。
【
図4】第2の実施形態によって使用され得るばね要素の例を示す図である。
【
図5】本発明の第3の実施形態による特徴を示す図である。
【
図7】本発明の第4の実施形態による特徴を示す図である。
【
図8】第4の実施形態(変形形態III)または代替の実施形態(変形形態IおよびIII)によって使用され得るばね要素の例を示す図である。
【
図9】
図4Iから知られているばね要素が使用される実施形態の上面図および斜視図である。
【
図10】2つの好ましくは構造的に同一の、特に好ましくは非対称的なばね要素を使用することができる、別の例示的な実施形態の上面図である。
【
図11】3つのばね要素が使用される実施形態の2つの例示的な図である。
【
図12】ばね要素が連結および連結解除要素上を支承するための曲がりセクションを備える、
図12に示す実施形態の改変された変形形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1では、ばね要素34の第1の例が、これが好ましくは本発明の範囲内で使用されるものとしてIとして示される。ばね要素34は、したがって、細長く、より好ましくは直線状に延びることが好ましい2つの構成要素50、52を備え、これらの構成要素は、本発明によれば、連結および連結解除要素6内に引張力を作りだすために、連結および連結解除要素6(たとえば
図2IIを参照)上を支承するように意図される。したがって、好ましくは直線状に延びる構成要素はまた、第1の位置決め構成要素56および第2の位置決め要素58とも称され得る。両方の位置決め要素56、58は、曲がり構成要素54を介して互いに連結される。曲がり構成要素54およびばね要素34の端部は、好ましくは、主要本体12にぴったりと合わさる形で結合させることができ(たとえば
図2IVを参照)、力は、そのぴったりと合わさった結合によって連結および連結解除要素6の延長方向Aに主要本体12上に伝達され得る。
【0026】
ばね要素34のための別の例が、
図1IIによって示される。
図1Iに関連して、曲がり構成要素54は、第1の位置決め構成要素および第2の位置決め構成要素56、58を少なくとも1つの方向にその大部分において取り囲む。曲がり構成要素54は、曲がり主要セクション68と、2つの曲がり二次セクション70および72とによって形成される。両方の二次セクション70、72は、好ましくは、同じ半径を有し、この場合主要セクション68の半径は、好ましくは二次セクション70、72の半径より2倍、または2.5倍または3倍大きい。位置決めセクション56、58は、好ましくは、3mmから10mmの間の長さを含み、より好ましくは、これらは、3mmより長く、または4mmより長く、または5mmより長く、または正確には5mmの長さである。さらに、位置決め手段56、58は、好ましくは、2mmから10mmの間で互いから離間され、特に、互いに平行に離間され、この場合位置決め手段56、58は、好ましくは、少なくとも2mm、または少なくとも3mm、または少なくとも4mm、または正確には4mmだけ互いから離間される。
【0027】
I~Vの図を備えた
図2は、本発明の例示的な実施形態の種々の図および構成要素を示す。
【0028】
図2Iでは、解体可能なタップ1が、組み立てられるか、または装着された状態で示される。タップ1が、少なくとも1つの第1のコネクタ部2および第2のコネクタ部4を備える主要本体12を備えることが明らかである。ここでは、コネクタ部2、4は、同一または異なるように設計され得る。手動作動要素10が、主要本体12内に挿入される。手動作動要素10は、連結および連結解除要素6を回転させるように働き、この場合、手動作動要素10、ならびに連結および連結解除要素6は、機械的に結合され、より好ましくは単体から作製される。好ましくは、連結および連結解除要素6は、それによって、手動作動要素10の一体式構成要素として考えられる。手動作動要素10はまた、好ましくは、ハンドル部26を形成し、このハンドル部は、好ましくは、レバータイプの形で連結および連結解除要素6の長手延長方向に向かって直交するように延びる。さらに、参照番号24は、延長部を特定し、この延長部は、好ましくは、主要本体12から出るように延び、それによって、好ましくは、少なくとも断面において円周方向に主要本体12によって包囲されない。
【0029】
図2IIは、解体された状態にある本発明によるタップ1を示す。連結および連結解除要素6は、通過穴8を備えることが明らかである。図示する配向では、
図2Iの通過穴8は、それによって第1のコネクタ部2および第2のコネクタ部4を連結し、これによって流体、特に流体またはガスは、1つのコネクタ部から他のコネクタ部に案内され得る。延長部24は、連結および連結解除要素が最小部22を有する円錐状セクションを形成する連結および連結解除要素6の側、つまり、ハンドル部26とは反対側に配置される。参照番号11は、手動作動要素10のベース部を特定し、この場合ハンドル26は、ベース部11を介して、より具体的には単体として連結および連結解除要素6に機械的に連結される。さらに、参照番号14は、連結および連結解除要素6を受け入れるように設計された、主要本体12によって形成された内部空間を特定する。
【0030】
図2IIIは、組み立てられた状態にある本発明1によるタップ1の下面の上面図を示す。それにより、ばね要素34はまた、少なくとも2つの細長い構成要素50、52を備えることが明らかである。2つの細長い構成要素50、52は、好ましくは、2つの細長い位置決め構成要素56、58として設計され、特に好ましくは、壁40(
図2IVを参照)と接触して、連結および連結解除要素6内に引張力を生成して、好ましくは接触表面16と、連結および連結解除要素6の円錐状表面構成要素28との間に表面圧力を生成する。さらに、ばね要素34は、追加的に、2つの細長い保持構成要素60、62を備え、この場合細長い保持構成要素60、62は、ばね要素34の端部を形成し、主要本体12にぴったりと合わさるか、または摩擦によってロックする形で結合される。
【0031】
ここでは、好ましくは直線状に延びる各位置決め構成要素56、58は、好ましくは直線状に延びる保持構成要素60、62に曲がり構成要素64、66を介して連結される。
【0032】
図2IVは、組み立てられた状態にある本発明によるタップ1を貫通する断面図を示す。それにより、ばね要素34は、好ましくは連結および連結解除要素6の延長方向Aに向かって傾斜を有し特に好ましいことに円周方向である壁40に対して支承し、この壁を介して、連結および連結解除要素6に力を導入する。導入された力は、連結および連結解除要素6内に引張力を生成する。引張力により、連結および連結解除要素6の円錐状表面構成要素28は、これに関して好ましくはネガティブ形状を備えた主要本体12の接触表面16上に押さえられる。連結および連結解除要素6の円錐表面の、連結および連結解除要素6の長手延長方向Aに向かう傾きは、1°から10°の間にあり、好ましくは、本明細書に説明する好ましい実施形態では2°から8°の間にある。主要本体12の上側端部は、参照番号32で特定され、主要本体12の下側端部は、参照番号30で特定される。それにより、連結および連結解除要素6は、上側端部32の領域内で主要本体12内に挿入され、次いで好ましくは、ここでも断面において、下側端部30の領域内で主要本体12から退出する。主要本体12の外側表面は、参照番号19で特定される。主要本体12は、好ましくは、金属、特に鋼もしくはプラスチック材料からなり、または金属もしくはプラスチック材料を含む。
【0033】
図2Vは、代替的に使用することができる代替の手動作動要素10の一例を示す。ここでは、開口部8は、直線状の通過開口部として設計されてはならず、連結および連結解除要素6の円錐状円周方向壁から開始して長手延長方向Aに延びることができ、したがって、手動作動要素10上に配置された、または形成されたコネクタ5を介して流体を供給または排出することができる。
【0034】
図3Iは、組み立てられた状態にある本発明によるタップ1の下面の概略図を示す。この図によれば、互いに向かって傾いて配向された2つの位置決め構成要素56、58を備えるばね要素34が、使用される。
【0035】
ばね要素34は、追加的に、少なくとも3つの細長い、より好ましくは直線状の保持構成要素60、62、74(
図3IIを参照)を備える。位置決め構成要素56、58は、ばね要素34の端部76、78を形成し、好ましくは直線状に延びる。これにより、各位置決め構成要素56、58は、曲がり構成要素64、66を介して保持構成要素60、62に連結され、この場合、中央の細長い保持構成要素74が、両側において、2つの曲がり構成要素54、55を用いることによって他の保持構成要素60、62の一方にそれぞれ連結される。保持構成要素60、62、74は、主要本体12にぴったりと合わさるか、または摩擦によってロックする形で結合される。主要本体12は、追加的に、保持要素92、94、96を備える。保持要素92、94、96は、それによって、少なくとも1つの接触表面を提供するための少なくとも1つの凹部を各々が形成し、この凹部上を、曲がりセクション54、55、64、66および/または保持構成要素60、62、74が、連結および連結解除要素6の延長方向Aに支承する。ばね要素34が支承する主要接触表面は、参照番号98で特定される。
【0036】
【0037】
図3IIIは、
図3Iからの図の断面図である。保持要素92、94、96上の好ましい接触領域を、この図から得ることができる。さらに、この図は、接触領域が、好ましくは、曲がり構成要素64および66に関して少なくとも断面においてネガティブ形状のものであることを示す。
【0038】
図4は、本発明の範囲内で使用され得るばね要素34の2つの他の例を示す。好ましくは、曲がり構成要素54、55を介して互いにそれぞれ連結された保持構成要素60、62、74は、70°から110°の間の角度で、好ましくは80°から100°の角度、または80°から90°の間の角度、または90°から100°の間の角度、または90°の角度で互いに向かって配向される。そのようなばねの幾何学的形状は、ばね要素34を容易に位置決めすることができ、必要とされる堅締特性に加えて、シーリング効果を生成するのに必要とされる力を提供することができるため、好適である。ばね要素34は、それによって、M字形態を形成し、この場合2つの位置決め構成要素56、58を連結する曲がり構成要素54の半径は、保持構成要素60、62を位置決め構成要素56、58に連結する曲がり構成要素64、66の半径より大きい。
【0039】
図4Iによれば、曲がり構成要素64、66を介して位置決め構成要素56、58に連結された保持構成要素60、62は、互いに平行に配向される。直接的に隣接する保持構成要素60、62それぞれに関連して、位置決め構成要素56、58は、好ましくは、1°から15°の間、好ましくは3°から9°の間の角度、より好ましくは4°、5°、6°、7°または8°の角度で配向される。
【0040】
図4IIによれば、曲がり構成要素64、66を介して位置決め構成要素56、58に連結された保持構成要素60、62は、直接的に隣接する位置決め構成要素56、58に平行に配向される。第3のまたは中央の保持構成要素74それぞれに関連して、位置決め構成要素56、58と、曲がり構成要素64、66を介して位置決め構成要素上に配置された保持構成要素60、62とからなる全体は、好ましくは、1°から15°の間の角度、好ましくは3°から9°の間の角度、より好ましくは4°、5°、6°、7°、または8°の角度で配向される。
【0041】
図5は、本発明の別の例示的な実施形態を示す。複数のばね要素34、35、特に正確には2つが、ここで示される。それにより、各ばね要素34、35は、細長い、より好ましくは直線状の保持構成要素60、62と、細長い、より好ましくは直線状の位置決め構成要素56、58とを備える。保持構成要素60、62および位置決め構成要素56、58は、それにより、曲がり構成要素64、66を用いることによって各々が互いに連結され、位置決め構成要素56、58は、好ましくは傾斜を有し特に好ましくは円周方向である壁40と接触して、連結および連結解除要素6内に引張力を生成して、好ましくは接触表面16と連結および連結解除要素6の円錐状表面構成要素28との間に表面圧力を生成する。保持構成要素60、62は、好ましくは、主要本体12にぴったりと合わさるか、または摩擦によってロックする形で、
図3の実施形態と同様に形成されることがより好ましい保持要素92、94、96を介して結合される。曲がり構成要素64、66から離間された端部を各々が備えた位置決め構成要素56、58は、ぴったりと合わさる形で主要本体12と相互作用し、ピン構成要素80、82は、保持構成要素60、62それぞれと隣接し、位置決め構成要素56、58および保持構成要素60、62がかかる水平面に向かって直交して延び、この場合、各ピン構成要素80、82は、主要本体12の凹部または穿孔84、88それぞれに挿入される。凹部または穿孔84、88には、好ましくは、ピン構成要素80、82のより容易な挿入のための面取り部が設けられる。
【0042】
図6は、
図5に使用されるばね要素34、35を示す。それにより、
図6IおよびIIIは、ばね要素35を示し、
図6IIは、ばね要素34を示す。2つのばね要素34、35の場合、位置決め構成要素56、58は、好ましくは、それぞれの保持構成要素60、62に平行に延びる。
【0043】
【0044】
図7Iは、それにより、解体可能なタップ1を貫通する断面図を示す。
図7IIおよび7IIIは、
図7Iに断面図で示すタップ1の斜視図を示す。
【0045】
それにより、延長部24は、連結および連結解除要素6の延長方向に向かって傾けて配向された円周方向表面40も形成する。さらに、少なくとも1つの固定材42が設けられ、この固定材は、主要本体12内に形成されたガイド90内で変位させることができる。固定材42は、ばね要素34によって引き起こされたばね力によって作用され(
図8IIIを参照)、表面40上を押さえるように働く圧力点44を備える。図示する場合では、主要本体12は、複数の固定要素42、43、より好ましくは正確には2つを備える。
【0046】
図8は、
図7に示す基本的概念をいかにして代替的に実施することができるかの3つの例を示し、
図8IIは基本的概念を表す。
【0047】
図8Iによれば、主要本体12は、ばね要素34を受け入れるためのばねガイド99を備え、ばね要素34は、曲がりセクションを備え、これによってばね要素は、ばねガイド99に結合される。曲がり構成要素は、好ましくは、主要本体12を円周方向に少なくともその大部分において、好ましくは270°を上回って取り囲む曲がり構成要素の一部であり、この場合曲がりセクションは、一方では、主要本体12または固定材42に結合される堅締部100を形成し、他方では、別の曲がり構成要素がこの曲がり構成要素に隣接する。他の曲がり構成要素および曲がり構成要素は、好ましくは、細長い、好ましくは直線状の構成要素によって互いから離間され、他の曲がり構成要素および直線状の構成要素は、少なくともその大部分において曲がり構成要素によって包囲される。
【0048】
図8IIからのばね要素34は、細長く、より好ましくは直線状に延びる堅締部100を形成し、この堅締部は、これに指定された凹部内、またはこれに指定された主要本体12の受け入れ領域内に導入されるためのものである。動力伝送部が堅締部100に隣接し、この場合、動力伝送部を用いることにより、固定要素は、押さえ力によって連結および連結解除要素6の方向に作用される。
【0049】
図9Iおよび9IIは、
図3I~3IIIの図によって示す実施形態の変形形態を表す実施形態を表す。ばね要素34もまた、好ましくは、
図4Iまたは
図4IIによって設計される。
【0050】
図3に示す実施形態に関連する主な相違は、第3の保持要素96の実施形態である。ばね要素の中央保持要素74(
図3IIまたは
図4を参照)と相互作用するこの保持要素96は、好ましくは、ばね要素34の第1の端部76および第2の端部78と少なくとも1mmだけ、好ましくは少なくとも2mmだけ、特に好ましくは、少なくとも2.5mmだけ、最も好ましくは3mmだけ、または少なくとも3.5mmだけ、または少なくとも4mmだけ重なるように設計される。したがって、第3の保持要素96は、被覆突出部または第1の保持タブ104および第2の保持タブ106を形成し、これらのタブは、ばね要素34の端部76、78に特にぴったりと合わさる形で相互作用する。
【0051】
加えて、または代替策として、第3の保持要素96は、1つまたは複数の凹部102、より好ましくは2つもしくは少なくとも2つ、もしくは正確には2つ、または3つもしくは少なくとも3つもしくは正確には3つの凹部を備えることができる。少なくとも1つの凹部102は、好ましくは、主要本体12の外側表面から開始して、主要本体12の内部空間14の方向に延びる。凹部102は、好ましくは、ばね要素34が凹部102を介してアクセス可能であるように設計される。
【0052】
特に好ましくは、第3の保持要素96は、それによって2つの保持タブ102、104と2つの凹部102とを備える。
【0053】
図10は、
図5に示す実施形態の変形形態を示す。この実施形態によれば、2つの構造的に同一のばね要素34が使用され得る。好ましくは、各ばね要素34、35は、穿孔または凹部84、88および2つの保持要素92、94および96、97それぞれを用いることによって主要本体12上に保持される。第1の穿孔34、第1の保持要素92、および第2の保持要素94の互いに対する相対位置は、それによって好ましくは、第2の穿孔88、第3の保持要素96、および第4の保持要素97の互いに対する相対位置に対応する。好ましくは、第1のばね要素34は、第2のばね要素35に関連して180°回転した位置に配置される。
【0054】
図11は、本発明の別の好ましい実施形態を示し、この場合、3つのばね要素34、35、36が設けられる。個々のばね要素34、35、36は、好ましくは、構造上同一である。さらに、ばね要素34、35、36は、好ましくは、第1の端部76が凹部または穿孔84内にある状態で配置され、第2の端部78を用いて保持部92、94、96に特にぴったりと合わさる形でそれぞれ相互作用する。好ましくは、2つのばね要素34、35、36は、各保持要素92、94、96によってぴったりと合わさる形で各々が保持される。さらに、第1の保持要素92および第3の保持要素96に関連する第1の凹部または穿孔84の相対位置は、第2の保持要素94および第1の保持要素92に関連する第2の凹部または穿孔88の相対位置および/または第3の保持要素96および第2の保持要素94に関連する第3の凹部または穿孔89の相対位置に対応する。
【0055】
図11IIは、保持要素92、94、96無しの
図11Iに示す配置を示す。
図12Iおよび12IIに示す実施形態は、本質的に、
図11Iおよび11IIに示す実施形態に対応し、この場合、ばね要素34、35、36は、連結および連結解除要素6と線接触するように設計される。ばね要素34、35、36は、したがって、これらの第2の端部78と曲がり構成要素54との間に曲がり位置決め構成要素59を備える。この実施形態は、ばね要素34、35、36と連結および連結解除要素6との間により大きい接触領域が作りだされ、それによってより大きい力をばね要素34、35、36と連結および連結解除要素6との間に伝達することができるため、好適である。
【0056】
それにより、本発明は、流体連結の少なくとも2つのコネクタ部2、4間の流体連結を生成し、連結解除するためのタップ1に関する。本発明によるタップは、機械的に結合された、連結および連結解除要素6ならびに連結および連結解除要素6を回転させるための手動作動要素10と、主要本体12であって、コネクタ部2、4と、連結および連結解除要素6を受け入れるための内部空間14とを有し、内部空間14は、連結および連結解除要素6と接触させるための接触表面16を有し、接触表面16は、連結および連結解除要素6の円錐状表面構成要素28に関して少なくとも断面においてネガティブ形状のものである、主要本体とを備え、少なくとも1つのばね要素34が、主要本体に関して連結および連結解除要素6の位置をぴったりと合わせて固定するために、および接触表面16と連結および連結解除要素6の円錐状表面構成要素との間に表面圧力を生成するために設けられ、ばね要素34は、主要本体12内または主要本体上に配置され、連結および連結解除要素6は、その軸方向にばね要素34に関して解体または組み立て目的で移動させることができる。
【符号の説明】
【0057】
1 解体可能なタップ
2 第1のコネクタ部
4 第2のコネクタ部
5 手動作動要素上に形成されたコネクタ部
6 連結および連結解除要素
8 通過開口部
10 手動作動要素
11 ベース部
12 主要本体
14 内部空間
16 接触表面
19 主要本体の外側表面
22 最小直径を有する円錐状セクション
24 延長部
26 ハンドル部
28 円錐状表面構成要素
30 主要本体の下側端部
32 主要本体の上側端部
34 ばね要素
35 別のばね要素
36 第3のばね要素
40 円周方向壁
42 固定材
43 別の固定材
44 圧力点
50 第1の細長い構成要素
52 第2の細長い構成要素
54 曲がり構成要素
55 別の曲がり構成要素
56 第1の位置決め構成要素
58 第2の位置決め構成要素
59 曲がり位置決め構成要素
60 第1の保持構成要素
62 第2の保持構成要素
64 保持構成要素と第1の位置決め構成要素との間の曲がり構成要素
66 第2の保持構成要素と第2の位置決め構成要素との間の曲がり構成要素
68 主要セクション
70 第1の二次セクション
72 第2の二次セクション
74 第3の保持構成要素/中央の細長い保持構成要素
76 ばね要素の第1の端部
78 ばね要素の第2の端部
80 第1のピン構成要素
82 第2のピン構成要素
84 第1の穿孔
88 第2の穿孔
89 第3の穿孔
90 ガイド
92 第1の保持要素
94 第2の保持要素
96 第3の保持要素
97 第4の保持要素
98 主要ばね接触表面
99 ばねガイド
100 堅締部
102 凹部
104 第1の保持タブ
106 第2の保持タブ
A 軸方向延長方向および軸方向