(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-18
(54)【発明の名称】フットカバーの製造方法
(51)【国際特許分類】
A41B 11/00 20060101AFI20220511BHJP
A41B 11/10 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
A41B11/00 B
A41B11/10 B
(21)【出願番号】P 2018029610
(22)【出願日】2018-02-22
【審査請求日】2020-12-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000001339
【氏名又は名称】グンゼ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】城取 和明
【審査官】森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-003220(JP,A)
【文献】特開2005-036368(JP,A)
【文献】特開2004-011081(JP,A)
【文献】国際公開第2011/090191(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41B 11/00
A41B 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足甲、踵および足底を被覆するフットカバーであって、伸縮性生地で形成された足甲部と踵部と足底部とを含み、
前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、
前記足底部における足裏当接面に、前記足底部の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地であって、複数の穴部が開けられた伸縮性生地が設けられてい
るフットカバー
の製造方法であって、
前記足底部の伸縮性生地の全体面積に対する穴部の総開口面積の比率により、緊締力の強弱を調整することを特徴とするフットカバー
の製造方法。
【請求項2】
足甲、踵および足底を被覆するフットカバーであって、伸縮性生地で形成された足甲部と踵部と足底部とを含み、
前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、
前記足底部における足裏当接面に、前記足底部の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地であって、複数の穴部が開けられた伸縮性生地が設けられているフットカバーの製造方法であって、
前記穴部の形状および/または配置により、緊締力の方向性を調整することを特徴とするフットカバーの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用すると靴(好ましくは足甲部を覆う靴)の内側に隠れるフットカバーに関し、特に、個人差により足幅の広さや足甲の高さが異なることが当然であるがそれであってもフィット性を高めて、履きやすく履き心地がよく、歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれしたりすることを少なくできるフットカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
素足にパンプス等の靴を履くことが、ファッションとして定着している。この場合、パンプスと足裏とが直接接していると、足に発生した汗により靴の中が蒸れてしまい不快感がある。
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
【0003】
なお、このような足装着具を、本明細書ではフットカバーと記載するが、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス等と記載される場合もある。
このようなフットカバーはパンプスから露出しないよう履き口が大きくカットされているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、脱げたりすすることがある。一方、履き口を小さくしてしまうとパンプスから露出してしまう。このような問題点に鑑みて開発されたフットカバーが、以下の先行技術文献に開示されている。
【0004】
特開平10-292206号公報(特許文献1)は、歩行時におけるパンプスとフットカバーとの摩擦によってフットカバーが素足から脱げてしまったり、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止するために、踵当接部内面に摩擦付与体を取り付けたフットカバーを開示する。
実用新案登録第3165733号公報(特許文献2)は、特許文献1に開示されたフットカバーの開口部の周縁に沿ってゴム紐を設けたのでは、ゴム紐が足に食い込むため、足にゴム紐の型が付いてしまったり、痛みを感じたり、履き心地が良くないという問題があったことに鑑み、開口部の周縁に沿って平ゴムを設けて一面が足に接するようにした帯状伸縮部を形成したフットカバーを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平10-292206号公報
【文献】実用新案登録第3165733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1に開示されたフットカバーの摩擦付与体だけでは十分でない場合があり、この場合には、歩行時または靴の脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする。特許文献2に開示された平ゴムでは、開口部の周縁の全体に亘って平ゴムを設けているため(平ゴムの伸縮性にもよるが)、フットカバーを履くときに開口部が十分に開かないで履きにくい場合があることに加えて、特許文献1に開示されたフットカバーと同じく、靴の脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題もある。
【0007】
このような問題に対して、サポート力を高めるために土踏まずの位置近傍にサポート力の高い生地を設ける場合がある。すなわち、足底部における足裏当接面に伸びにくい伸縮性生地を設けて足の周囲を適度に緊締することにより歩行時または靴の脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを抑制すること(フィット感を向上させること)が行われている。また、このように、足底部における足裏当接面に伸びにくい伸縮性生地を設けるとフットカバーの形態を安定させる形態安定性を向上
させることにもなる。
【0008】
しかしながら、個人差により足幅の広さや足甲の高さが異なることが当然であるために、足底部における足裏当接面に単なる伸びにくい伸縮性生地を設けたのでは、万人に対応してフィット感を十分に向上させることができない可能性がある。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、個人差により足幅の広さや足甲の高さが異なることが当然であるがそれであってもフィット性を高めて、履きやすく履き心地がよく、歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれしたりすることを少なくできるフットカバーの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るフットカバーの製造方法は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係るフットカバーの製造方法は、足甲、踵および足底を被覆するフットカバーであって、伸縮性生地で形成された足甲部と踵部と足底部とを含み、前記足底部に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部を設け、前記足底部における足裏当接面に、前記足底部の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地であって、複数の穴部が開けられた伸縮性生地が設けられているフットカバーの製造方法であって、前記足底部の伸縮性生地の全体面積に対する穴部の総開口面積の比率により、緊締力の強弱を調整することを特徴とする。また、本発明に係るフットカバーの製造方法は、前記穴部の形状および/または配置により、緊締力の方向性を調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のフットカバーの製造方法によれば、個人差により足幅の広さや足甲の高さが異なることが当然であるがそれであってもフィット性を高めて、履きやすく履き心地がよく、歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれしたりすることを少なくできるフットカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態に係るフットカバーの全体斜視図であって、(A)外側(表側、肌当接面とは逆側)、(B)生地を裏返した内側(裏側、肌当接面の側)である。
【
図2】
図1のフットカバーについての、(A)上面図、(B)足底部だけの上面図、(C)複数の穴部が開けられた伸縮性生地の他の例を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態に係るフットカバー100を、図面に基づき詳しく説明する。
図1は、本実施の形態に係るフットカバー100を足Fに着用した着用状態を示す全体斜視図であって、
図1(A)はその外側(表側、肌当接面とは逆側)を示す全体斜視図であって、
図1(B)は
図1(A)に示すフットカバー100を裏返した状態(生地を裏返した内側(裏側、肌当接面の側))を示す全体斜視図である。
図2(A)は
図1に示すフットカバー100についての上面図であって、
図2(B)は足底部だけの上面図であって、
図2(C)は複数の穴部が開けられた伸縮性生地の他の例を示す上面図である。ここで、
図1および
図2は、着用者の足Fにこのフットカバー100を着用している状態を想定している。すなわち、本実施の形態に係るフットカバー100は、限定されるものではないが、パンティストッキング等に用いられる薄手の伸縮性編地で形成されているために、このように想定して図示しない場合には縮んだ状態となり、形状を理解することが困難なため、上述のように想定している。特に、
図2(A)においては、このフットカバー100の特徴を容易に理解できるように、実際に着用している状態よりも足底部130がよく見えるように描かれている。
【0013】
なお、フットカバーの構造には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではなく、後述する特徴(足底部における足裏当接面に足裏部の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地であって複数の穴部が開けられた伸縮性生地が設けられている)を備えたものであれば、どのようなフットカバーの構造であっても、フットカバー100を構成する生地の種類、生地の型紙およびその生地の接合方法がどのようなものであっても基本的には構わない。そのため、以下に示すフットカバー100の構造自体は単なる例示でしかない。
【0014】
また、このフットカバー100を形成する生地は、限定されるものではないが、ベア天(ベア天竺:ポリウレタン糸を軸にして他の素材の糸(綿、ウール等)を巻きつけた糸(
カバード・ヤーン等)を用いて編んだ平編みの生地)、トリコット(経編み機の一種であるトリコット機で編んだ経編みの生地)、パンティストッキング用の生地(ポリウレタン糸とナイロン糸とを含む編地)等が好ましく用いられる。特に、これらの中でもベア天は、(1)伸縮性にすぐれている点、(2)形状安定性がよく洗濯後の形状変化が少ない点、(3)風合いが柔らかくフィット感にすぐれている点、(4)シワや折り目がつきにくい点、(5)多孔性の構造なので通気性がある点、(6)綿を含む場合には肌触りおよび吸湿性がよい点、でフットカバーに好ましい。
【0015】
さらに、本実施の形態に係るフットカバー100は、着用者の足Fの足甲、踵および足底を被覆するフットカバーであって、伸縮性生地で形成された足甲部110と踵部120と足底部130とを含み、足底部130に対して上下反対側に足を出し入れするための開口部150を設け、足底部130における足裏当接面に足底部130の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地であって、複数の穴部142が開けられた伸縮性生地140が設けられている。このフットカバー100の生地は上述したように(限定されるものではないが)パンティストッキング等に用いられる薄手の伸縮性生地を含んで編成された、足甲部110と踵部120と足底部130とで形成される。伸縮性生地140は、足底部130における足裏当接面であって、土踏まずの位置近傍に設けられるこことが好ましい。
【0016】
なお、伸縮性生地140の伸縮性については、足底部130の伸縮性生地よりも伸びにくいものであるが、これに加えて、足甲部110の伸縮性生地および/または踵部120の伸縮性生地よりも伸びにくいものであっても構わない。
また、限定されるものではないが、以下に示すフットカバー100は左右共用であって、左右共用であるために左右を履き間違いすることがない点で好ましい。なお、フットカバー100が左右共用でない場合には、左足用と右足用とは左右対称の形状を備える。
【0017】
さらに詳しく、フットカバー100について説明する。
このフットカバー100を形成する足甲部110は、足甲を覆う足甲被覆部110A、足指を覆う足指被覆部110Bおよび足の側部を覆う足側被覆部110Cで構成される。なお、足甲部110における足甲被覆部110A、足指被覆部110Bおよび足側被覆部110Cが1枚の生地で構成されておらず、足甲部110が2以上の生地で構成されていても構わない。
【0018】
この足甲部110と踵部120と足底部130とが縫着線Sにより、それぞれの境界で縫合されてフットカバー100が立体的に形成されている。
開口部150を形成する足甲部110の上縁および踵部120の上縁には、その開口部150の周囲に亘って足甲側伸縮性細幅生地112および踵側伸縮性細幅生地122が設けられている。なお、足甲側伸縮性細幅生地112だけを設けるようにしても構わないし、足甲側伸縮性細幅生地112と踵側伸縮性細幅生地122として、別の種類の伸縮性細幅生地を設けるようにしても構わない。
【0019】
さらに、このフットカバー100の踵部120の上縁であってフットカバー100の内側(足Fが接する側:肌側)には、シリコン樹脂等の薄い透明のシートで形成された踵部滑り止め124を設けることも好ましい。これにより、足Fの踵との密着性を高めてフットカバー100が足Fの踵の部分からずれることをさらに防止することができる。なお、この踵部滑り止め124は、本発明に係るフットカバーにおいて必須の構成ではない。
【0020】
さらに、足底部130において、足Fが接する側と反対側(パンプスを履いたときにパンプスの内底に接する側)には、シリコン樹脂等の薄いシートで形成された足底部滑り止めを設けることも好ましい。これにより、パンプスの内底との密着性を高めてパンプス内におけるフットカバー100の位置がずれることを防止できる。なお、この足底部滑り止めも、本発明に係るフットカバーにおいて必須の構成ではない。
【0021】
なお、このフットカバー100において、このフットカバー100を形成する、足甲部110を形成する伸縮性生地と、踵部120を形成する伸縮性生地と、足底部130を形成する伸縮性生地とが、同じ共生地で形成されていても構わない。すなわち、伸縮性生地140および縫合糸を除いて、このフットカバー100は、全て同じ種類の伸縮性生地(パンティストッキング等に用いられる伸縮性生地)で形成されていても構わない。
【0022】
また、フットカバー100において、このフットカバー100を形成する、足甲部110を形成する伸縮性生地と、踵部120を形成する伸縮性生地と、足底部130を形成する伸縮性生地とが、3つとも同じ種類の伸縮性生地でなく異なる種類の伸縮性生地で形成されていても構わないし、いずれか2つが同じ種類の伸縮性生地で形成され他の1つの生地が異なる種類の伸縮性生地で形成されていても構わない。この場合、伸縮性生地140が、いずれかの伸縮性生地と同じであっても構わないし、いずれの伸縮性生地とも異なっていても構わない。
【0023】
そして、特徴的であるのは、足底部130における足裏当接面の土踏まず近傍に、足底部130の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地であって、複数の穴部142が開けられた伸縮性生地140が設けられている点である。この伸縮性生地140は、
図2(B)に示すように所定の直径からなる複数(ここでは14個)の穴部142を備える。
そして、この伸縮性生地140は、
図2(C)に示すような伸縮性生地240であっても構わない。
図2(C)に示す伸縮性生地240は、
図2(B)に示した伸縮性生地140の穴部142の直径よりも大きな直径からなる複数(ここでは9個)の穴部242を備える。
【0024】
このように、足底部130における足裏当接面の土踏まず近傍に設けられる伸縮性生地であって、足底部130の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地には、所定の直径の所定の個数の円形(円形に限定されるものではなく生地が存在しないことにより伸縮性を備えなければよい)の穴部が設けられている。この穴部の形状(ここでは円形)、大きさ(ここでは直径)、個数および配置の少なくともいずれかを変更することにより足の周囲の緊締度合いを適切に設定することができて、歩行時または靴の脱ぎ履き時にフットカバー100が脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを抑制して、フィット感を向上させることができる。
【0025】
さらに、
図2(B)または
図2(C)に示すように、対称となる位置に複数の穴部を設けることにより、穴部の存在により適切に調整された緊締力が足の前後方向および左右方向に均等に作用するために、緊締力が360°に亘って作用するのでフットカバー100の足底部130の伸縮性に方向性を有さない(または著しい方向性を発生させない)ようにすることができる点で好ましい。
【0026】
特に、足幅が広いまたは足甲が高い場合であっても、フィット感を向上させて快適に着用することができる点で好ましい。なお、伸縮性生地の全体面積に対する穴部の総開口面積の比率で緊締力の強弱が調整できるとともに、穴部の形状および/または配置によって緊締力の方向性をコントロールできる。商品展開の一例としては、サイズ別に加えて、伸縮性生地140(または伸縮性生地240)における穴部の形状、大きさ、個数および配置の少なくともいずれかを変更して広足幅用または高足甲用のフットカバーを需用者へ提供することが考えられる。
【0027】
なお、これらの伸縮性生地140および伸縮性生地240を、接着剤または接着テープによる接合により足底部130に設けても、縫製による接合により足底部130に設けても構わない。このように、これらの伸縮性生地140および伸縮性生地240の接合については限定されるものではないが、縫合による接合ではない場合、帯状部材の一面または両面に接着材が塗布された接着テープであって、加熱することにより接着材が溶融して、これらの伸縮性生地140および伸縮性生地240と足底部130の伸縮性生地とが穴部を除いて熱接着して接合するものが好ましい。なお、この接合には、熱圧着によるもの、熱溶着によるもの、熱融着によるもの等を含む。
【0028】
このように、このフットカバー100においては、足底部130における足裏当接面の土踏まず近傍に、足底部130の伸縮性生地よりも伸びにくい伸縮性生地であって、複数の穴部142が開けられた伸縮性生地140を設けた。この複数の穴部142が開けられた伸縮性生地140には、所定の直径の所定の個数の円形の穴部が設けられているために(この穴部の直径および/または個数を変更することにより)足の周囲の緊締度合いを適切に設定することができて、個人差により足幅の広さや足甲の高さが異なることが当然であるがそれであってもフィット性を高めて、履きやすく履き心地がよく、歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれしたりすることを少なくできる。
【0029】
以上のようにして、本実施の形態に係るフットカバー100によると、個人差により足幅の広さや足甲の高さが異なることが当然であるがそれであってもフィット性を高めて、履きやすく履き心地がよく、歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれしたりすることを少なくできる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、素足で履くフットカバーに好適であり、個人差により足幅の広さや足甲の高さが異なることが当然であるがそれであってもフィット性を高めて、履きやすく履き心地がよく、歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれしたりすることを少なくできる点で特に好ましい。
【符号の説明】
【0031】
100 フットカバー
110 足甲部
120 踵部
130 足底部
140、240 伸縮性生地
142、242 穴部
F 足