(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-18
(54)【発明の名称】真空掃除機組立体
(51)【国際特許分類】
A47L 9/00 20060101AFI20220511BHJP
A47L 5/24 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
A47L9/00 Z
A47L9/00 104
A47L5/24 A
(21)【出願番号】P 2020526572
(86)(22)【出願日】2017-12-14
(86)【国際出願番号】 EP2017082778
(87)【国際公開番号】W WO2019114964
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】516124465
【氏名又は名称】アクチエボラゲット エレクトロルックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ワデリウス、ジョハン
(72)【発明者】
【氏名】アウスタッド、フィリップ
【審査官】山田 由希子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105534412(CN,A)
【文献】中国実用新案第206518524(CN,U)
【文献】特開2017-185122(JP,A)
【文献】特開2002-177172(JP,A)
【文献】特開2014-171795(JP,A)
【文献】特表2016-527951(JP,A)
【文献】特開2004-121469(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 5/24-9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空掃除機組立体において、
-充電式スティック型真空掃除機と、
-充電ドックと
を備え、
前記
充電式スティック型真空掃除機が細長本体
と床掃除ノズルとを備え、
前記
充電式スティック型真空掃除機が、前記細長本体が第1の方向に沿って延在するように
、前記充電ドックに取り外し可能に置かれるように構成されており、
前記
真空掃除機組立体が、
-前記
充電式スティック型真空掃除機の第1の部分を前記充電ドックに固定させるように構成された
、一対の第1の磁性組立体と、
-前記
充電式スティック型真空掃除機の第2の部分を前記充電ドックに固定させるように構成された
、一対の第2の磁性組立体を含む第2の固定組立体と
をさらに備え、
前記第2の部分が、前記第1の方向に沿って前記第1の部分から距離をあけて配置されて
おり、
前記第1の部分が前記細長本体の一部であり、
前記第2の部分が前記床掃除ノズルの一部であり、
前記一対の第1の磁性組立体の一方は、前記第1の部分に設けられ、前記一対の第1の磁性組立体の他方は、前記充電ドックに設けられ、
前記一対の第2の磁性組立体の一方は、前記第2の部分に設けられ、前記一対の第2の磁性組立体の他方は、前記充電ドックに設けられる、真空掃除機組立体。
【請求項2】
前記距離が、前記
充電式スティック型真空掃除機の前記第1の方向
における長さの5%
~70%、10%
~40%、又は15%
~30%である、
請求項1に記載の
真空掃除機組立体。
【請求項3】
前記充電ドックが、床面上に置かれるように構成され、
前記充電ドックが前記床面上に置かれたとき、前記第1の方向と前記
一対の第1の磁性組立体とを
含む平面が、前記床面に対して略垂直である、
請求項1又は2に記載の
真空掃除機組立体。
【請求項4】
前記
充電式スティック型真空掃除機が、少なくとも1つの車輪を備え、
前記第2の部分が、前記少なくとも1つの車輪の一部である、
請求項1~3のいずれか一項に記載の
真空掃除機組立体。
【請求項5】
前記充電ドックは、ベース部と、細長部と、支持部とを有し、
前記細長部の一端は、前記ベース部の立ち上がり部分に接続され、
前記細長部の他端は、前記支持部に接続され、
前記支持部は、前記充電式スティック型真空掃除機の前記第1の部分を支持し、
前記一対の第2の磁性組立体の前記他方は、前記立ち上がり部分に設けられる、請求項4に記載の真空掃除機組立体。
【請求項6】
前記ベース部は、前記少なくとも1つの車輪に対応する位置に少なくとも1つの凹部を有する、請求項5に記載の真空掃除機組立体。
【請求項7】
前記充電ドックが床面上に置かれるように構成され、
前記ベース部は、傾斜部を備え、
前記充電ドックが前記床面上に置かれたとき、前記傾斜部は前記床面に対し所定の角度をなす、
請求項5または6に記載の真空掃除機組立体。
【請求項8】
前記傾斜部が傾斜面を備え、
前記傾斜面と前記床面との間の角度が20度より小さい、
請求項7に記載の真空掃除機組立体。
【請求項9】
前記充電ドックは、前記支持部の両端に設けられた一対の第1の接触ユニットを備え、
記一対の第1の磁性組立体の前記他方は、前記支持部の中央に設けられ、
前記充電式スティック型真空掃除機が、前記充電式スティック型真空掃除機が前記充電ドックに取り外し可能に置かれたときに、前記一対の第1の接触ユニットに当接するように構成された一対の第2の接触ユニットを備える、請求項5から8のいずれか一項記載の真空掃除機組立体。
【請求項10】
前記充電ドックは、前記充電式スティック型真空掃除機の充電式電池を、前記一対の第1の接触ユニット及び前記一対の第2の接触ユニットを介して充電する、請求項9に記載の真空掃除機組立体。
【請求項11】
前記一対の第1の接触ユニット及び前記一対の第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つが、移動可能に配置されている、請求項9または10に記載の真空掃除機組立体。
【請求項12】
前記一対の第1の接触ユニットは、前記充電式スティック型真空掃除機が前記充電ドックに取り外し可能に置かれたときに、前記細長本体を挟んで対向して設けられる、請求項9から11のいずれか1項に記載の真空掃除機組立体。
【請求項13】
前記一対の第1の磁性組立体が、前記充電式スティック型真空掃除機の前記第1の部分を固定方向に前記充電ドックに固定させるように構成され、
前記一対の第1の接触ユニット及び前記一対の第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つが、前記固定方向に対して角度をつけられている第2の方向に、移動可能に配置されている、請求項9から12のいずれか1項に記載の真空掃除機組立体。
【請求項14】
前記第2の方向と前記固定方向との間の角度が15~90度である、
請求項13に記載の真空掃除機組立体。
【請求項15】
前記一対の第1の接触ユニットは、前記第2の方向の反対方向に付勢されている、請求項13または14に記載の真空掃除機組立体。
【請求項16】
前記固定方向が前記第1の方向に対して略垂直である、請求項13から15のいずれか一項に記載の真空掃除機組立体。
【請求項17】
前記充電ドックが、床面上に置かれるように構成され、
前記固定方向及び前記第2の方向が、前記床面に対して略平行である、
請求項13~16のいずれか一項に記載の真空掃除機組立体。
【請求項18】
前記一対の第1の接触ユニットは、前記一対の第1の磁性組立体の吸着力より大きい力で移動可能である、請求項9から15のいずれか一項に記載の真空掃除機組立体。
【請求項19】
前記一対の第1の接触ユニット及び前記一対の第2の接触ユニットの少なくとも1つがドーム形である、請求項9~18のいずれか一項に記載の真空掃除機組立体。
【請求項20】
前記第2の固定組立体が、少なくとも1つの突起を備える、
請求項1~
19のいずれか一項に記載の
真空掃除機組立体。
【請求項21】
前記第2の固定組立体が、前記充電ドックに配置された突起を備え、
前記
充電式スティック型真空掃除機が前記充電ドックに取り外し可能に置かれたときに、前記突起が前記床掃除ノズルに当接するように構成されている、
請求項
20に記載の
真空掃除機組立体。
【請求項22】
前記第2の固定組立体が、少なくとも1つの凹部を備える、
請求項1~
21のいずれか一項に記載の
真空掃除機組立体。
【請求項23】
前記第2の固定組立体が、前記床掃除ノズルに配置された凹部を備え、
前記充電ドックが、前記
充電式スティック型真空掃除機が前記充電ドックに取り外し可能に置かれたときに、前記凹部に延在するように構成された突起を備える、
請求項
21又は
22に記載の
真空掃除機組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電式スティック型真空掃除機と充電ドックとを備える真空掃除機組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
充電式スティック型真空掃除機は、ますます一般的になってきている。この理由は、充電式スティック型真空掃除が、使いやすくて、電源コードを必要とせず、使用しないときにあまり空間を必要としないためであることがある。充電式スティック型真空掃除機は、通常、充電式スティック型真空掃除機を使用しないときに取り外し可能に置くことができる充電ドックと一緒に販売される。充電ドックは、電源ソケットに接続されるように構成された電源コードを備える。充電ドックは、充電式スティック型真空掃除機が充電ドックに置かれたときに、充電式スティック型真空掃除機の電気的接触ユニットに当接するように構成された電気的接触ユニットをさらに備える。
【0003】
充電式スティック型真空掃除機と充電ドックとを備える真空掃除機組立体は、いくつかの問題と関連付けられる。1つの問題は、充電ドックへの真空掃除機の厳密且つ安全な設置を提供することである。充電式スティック型真空掃除機と充電ドックとを備える真空掃除機組立体は、通常、真空掃除機を充電ドックに置くとき、真空掃除機を充電ドックに固定させるように構成された機械的固定組立体を備える。いくつかの固定組立体は、真空掃除機上の突起と、充電ドック上の溝とを備え(又は、逆もまた同じ)、真空掃除機を充電ドックに置くとき、突起が溝に延在するように構成されている。したがって、ユーザは通常、真空掃除機を充電ドックに置くとき、充電ドックに対して真空掃除機を持ち上げ、突起を溝に対して位置合わせしなければならない。この手順は面倒であり、突起を溝に対して位置合わせするために、ユーザの注意を必要とする。
【0004】
同様に、真空掃除機を充電ドックから取り外すとき、ユーザは通常、真空掃除機を充電ドックに対して特定の方向に持ち上げなければならず面倒であり、真空掃除機を正確な方向に持ち上げるために、ユーザの注意を必要とする。ユーザが真空掃除機を正確な方向とは異なる方向に持ち上げた場合、充電ドックはおそらく、充電ドックが置かれた床面に沿って移動する、又は、床面から持ち上げられるであろう。ユーザは、これらの状況をどちらも否定的に認識するであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記問題及び欠点のうちの少なくともいくつかを克服、又は、少なくとも軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によると、本目的は、充電式スティック型真空掃除機と充電ドックとを備える真空掃除機組立体によって達成される。真空掃除機は細長本体を備える。真空掃除機は、細長本体が第1の方向に沿って延在するような充電ドックに取り外し可能に置かれるように構成されている。組立体は、真空掃除機の第1の部分を充電ドックに固定させるように構成された磁性組立体と、真空掃除機の第2の部分を充電ドックに固定させるように構成された第2の固定組立体とをさらに備える。第2の部分は、第1の方向に沿って第1の部分から距離をあけて配置されている。
【0007】
結果として、真空掃除機の充電ドックへの設置を容易にする真空掃除機組立体が提供される。さらに、真空掃除機が充電ドックに置かれるときに真空掃除機が向く方向に対する依存性が小さい真空掃除機組立体が提供される。これは、組立体が、真空掃除機の第1の部分を充電ドックに固定させるように構成された磁性組立体と、真空掃除機の第2の部分を充電ドックに固定させるように構成された第2の固定組立体とを備えるためである。よって、真空掃除機を充電ドックに置くとき、ユーザは、真空掃除機を簡単に把持して、真空掃除機の第2の部分を充電ドックに置き、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるように真空掃除機を位置合わせしてもよい。磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなると、磁性組立体は真空掃除機の第1の部分を充電ドックに固定し、それにより、真空掃除機は、所定の安全な位置で充電ドックに設置される。
【0008】
第2の部分が第1の方向に沿って第1の部分から距離をあけて配置されているので、真空掃除機の充電ドックへの厳密且つ安全な固定が提供される。さらに、第2の部分が第1の方向に沿って第1の部分から距離をあけて配置されるという事実により、充電ドックからの真空掃除機の取り外しが容易になる。これは、ユーザが充電ドックから真空掃除機を取り外したい場合、ユーザが、真空掃除機を簡単に把持して、第1の方向に対して垂直な方向へと真空掃除機上に力を加えることができるためである。結果として、磁気吸着部材の分離を引き起こす、磁性組立体の磁気吸着部材間の分離力が得られる。磁気吸着部材が分離されると、真空掃除機の第1の部分の充電ドックへの固定は解放される。次いで、ユーザは、簡単な方法で充電ドックから真空掃除機の第2の部分を解放し、充電ドックから真空掃除機を解放することができる。
【0009】
したがって、充電ドックへの真空掃除機の厳密且つ安全な設置を提供する真空掃除機組立体が提供され、同時に、充電ドックへの真空掃除機の設置が容易になり、充電ドックからの真空掃除機の取り外しが容易になる。
【0010】
したがって、上記問題及び欠点の少なくともいくつかを克服、又は、少なくとも軽減する真空掃除機組立体が提供される。結果として、上記目的が達成される。
【0011】
任意選択的に、距離は、真空掃除機の第1の方向への長さの5%、10%、又は15%より大きい。それによって、充電ドックへの真空掃除機の厳密且つ安全な固定が保証される。さらに、充電ドックからの真空掃除機の容易な取り外しが保証される。
【0012】
任意選択的に、充電ドックは、床面上に置かれるように構成され、充電ドックが床面上に置かれたとき、第1の方向と磁性組立体とを備える平面は、床面に対して略垂直である。それによって、真空掃除機の充電ドックへの厳密且つ安全な固定が提供される。
【0013】
任意選択的に、真空掃除機は、少なくとも1つの車輪を備え、第2の部分は、少なくとも1つの車輪の一部である。それによって、ユーザが、充電ドックに真空掃除機を置くときに、充電ドックに対して少なくとも1つの車輪を置き、次いで、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるように真空掃除機を位置合わせすることができる組立体が提供される。充電ドックに対する少なくとも1つの車輪の設置は、たとえば、充電ドックの一部の上に少なくとも1つの車輪をころがすことによって実行されてもよい。結果として、充電ドックへの真空掃除機の安全且つ簡単な固定が提供され、真空掃除機の設置並びに取り外しをさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。
【0014】
任意選択的に、真空掃除機は床掃除ノズルを備え、第2の部分は床掃除ノズルの一部である。それによって、ユーザが、充電ドックに真空掃除機を置くときに、充電ドックに対して床掃除ノズルを置き、次いで、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるように真空掃除機を位置合わせすることができる組立体が提供される。結果として、充電ドックへの真空掃除機の安全且つ簡単な固定が提供され、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。
【0015】
任意選択的に、第2の固定組立体は、少なくとも1つの突起を備える。それによって、充電ドックへの真空掃除機の安全且つ簡単な固定が提供される。
【0016】
任意選択的に、第2の固定組立体は、充電ドックに配置された突起を備え、突起は、真空掃除機が充電ドックに取り外し可能に置かれたときに、床掃除ノズルに当接するように構成される。それによって、ユーザは、充電ドックに真空掃除機を置くときに、突起が床掃除ノズルに当接しているように床掃除ノズルを置き、次いで、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるように真空掃除機を位置合わせすることができる組立体が提供される。結果として、充電ドックへの真空掃除機の安全且つ簡単な固定が提供され、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。
【0017】
任意選択的に、第2の固定組立体は、少なくとも1つの凹部を備える。それによって、充電ドックへの真空掃除機の安全且つ簡単な固定が提供される。
【0018】
任意選択的に、第2の固定組立体は、床掃除ノズルに配置された凹部を備え、充電ドックは、真空掃除機が充電ドックに取り外し可能に置かれたときに、凹部に延在するように構成された突起を備える。それによって、ユーザが、充電ドックに真空掃除機を置くときに、突起が凹部に延在するように床掃除ノズルを置き、次いで、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるように真空掃除機を位置合わせすることができる組立体が提供される。結果として、充電ドックへの真空掃除機の安全且つ簡単な固定が提供され、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。
【0019】
任意選択的に、第2の固定組立体は、第2の磁性組立体を備える。それによって、ユーザが、真空掃除機を充電ドックに置くときに、第1及び第2の磁石組立体の一方が係合するように充電ドックに対して真空掃除機を置き、次いで、第1及び第2の磁石組立体の他方が係合するように充電ドックに対して真空掃除機を位置合わせすることができる、組立体が提供される。
【0020】
よって、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。さらに、ユーザが第1の方向に対して垂直な方向に真空掃除機を単に移動させることによって真空掃除機を充電ドックに置くことができる組立体が提供される。結果として、充電ドックへの真空掃除機のさらに簡単な設置を提供することができる。
【0021】
さらに、充電ドックからの真空掃除機の取り外しをさらに容易にする組立体が提供される。これは、充電ドックから真空掃除機を取り外したいユーザが、真空掃除機を簡単に把持して、第1の方向に対して垂直な方向へと真空掃除機上に力を加えることができるためである。結果として、第1及び第2のうちの一方の磁気吸着部材の間の分離力が得られる、これらの磁気吸着部材の分離を引き起こす磁性組立体。これらの磁気吸着部材が分離されると、充電ドックへの真空掃除機の1つの部分の固定が解放される。次いで、ユーザは、簡単な方法で、たとえば、第1の方向へと真空掃除機上に力を加えることによって、第1及び第2のうちの他方の間の固定力を解放し、磁性組立体、充電ドックから真空掃除機を解放することができる。
【0022】
任意選択的に、充電ドックは床面上に置かれるように構成され、充電ドックは傾斜部を備え、充電ドックが床面上に置かれたとき、傾斜部は床面に隣接している。それによって、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする組立体が提供される。これは、ユーザが、充電ドックに真空掃除機を置くときに、傾斜を使用して、真空掃除機の一部を充電ドックに移動させることができるためである。たとえば、ユーザは傾斜を使用して、真空掃除機の車輪及び/又は真空掃除機の床掃除ノズルを充電ドックへ移動させることができる。
【0023】
任意選択的に、傾斜部は傾斜面を備え、傾斜面と床面との間の角度は20度より小さい。それによって、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする組立体が提供される。
【0024】
任意選択的に、充電ドックは第1の接触ユニットを備え、真空掃除機は、真空掃除機が充電ドックに取り外し可能に置かれたときに、第1の接触ユニットに当接するように構成された第2の接触ユニットを備え、第1及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つは、移動可能に配置される。それによって、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする組立体が提供される。さらに、第1の接触ユニットの接触ユニットと第2の接触ユニットの接触ユニットとの間の電気的接触がさらに保証される。
【0025】
任意選択的に、磁性組立体は、真空掃除機の第1の部分を固定方向に充電ドックに固定させるように構成され、第1及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つは、固定方向に対して角度がつけられている第2の方向に、移動可能に配置される。それによって、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする組立体が提供される。これは、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くになるように真空掃除機が充電ドックに設置されるとき、磁気吸着部材間の吸着力が、第1及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つを、固定方向から離れたある角度をなして移動させるためである。それによって、第1及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つは、磁気吸着部材の吸着力より大きい力で移動することができる。結果として、充電ドックへの真空掃除機の設置はさらに容易になる。
【0026】
さらに、第1及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つは、固定方向に対して角度がつけられている第2の方向に、移動可能に配置されるので、真空掃除機のより厳密且つより安全な固定が提供される。これは、第1及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つと別の接触ユニットとの間の当接力が、固定方向に対して角度がつけられ、その結果、磁石組立体の磁気吸着部材の間の吸着力、すなわち、固定力への影響が小さいためである。
【0027】
任意選択的に、第2の方向と固定方向との間の角度は15~90度である。それによって、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする組立体が提供され、充電ドックへの真空掃除機のより厳密且つより安全な固定が保証される。
【0028】
任意選択的に、固定方向は第1の方向に対して略垂直である。結果として、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。これは、真空掃除機を充電ドックに置くとき、ユーザが、第1の方向に対して垂直な方向に、真空掃除機の第1の部分を簡単に移動させて、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるように真空掃除機を位置合わせすることができるためである。磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるとき、磁性組立体は真空掃除機の第1の部分を充電ドックに固定させ、それにより、真空掃除機が所定の安全な位置で充電ドックに配置される。
【0029】
さらに、固定方向が第1の方向に対して略垂直であるので、真空掃除機の安全且つ厳密な固定が保証される。
【0030】
任意選択的に、充電ドックは、床面上に置かれるように構成され、固定方向及び第2の方向は、床面に対して略平行である。それによって、真空掃除機の安全且つ厳密な固定が保証される。さらに、充電ドックへの真空掃除機の設置をさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。これは、真空掃除機を充電ドックに置くとき、ユーザが、第1の方向に対して垂直な方向に、真空掃除機の第1の部分を簡単に移動させて、磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるように真空掃除機を位置合わせすることができるためである。磁性組立体の磁気吸着部材が互いに近くなるとき、磁性組立体は真空掃除機の第1の部分を充電ドックに固定させ、それにより、真空掃除機が所定の安全な位置で充電ドックに配置される。さらに、磁性組立体の磁気吸着部材間の吸着力が、接触ユニット間の電気的接触を保証してもよく、少なくとも1つの接触ユニットの移動を保証してもよい。
【0031】
さらに、充電ドックからの真空掃除機の取り外しをさらに容易にする真空掃除機組立体が提供される。これは、充電ドックから真空掃除機を取り外したいユーザが、真空掃除機を簡単に把持して、第1の方向に対して垂直な方向へと真空掃除機上に力を加えることができるためである。結果として、磁性組立体の磁気吸着部材間の分離力が得られ、その力が磁気吸着部材の分離を引き起こす。磁気吸着部材が分離されると、真空掃除機の第1の部分の充電ドックへの固定は解放される。次いで、ユーザは、簡単な方法で充電ドックから真空掃除機の第2の部分を解放し、充電ドックから真空掃除機を解放することができる。
【0032】
任意選択的に、第1の接触ユニット及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つはドーム形である。それによって、真空掃除機が充電ドックに置かれるときに真空掃除機が向く方向に対する依存性がさらに小さい真空掃除機組立体が提供される。さらに、真空掃除機の充電ドックへの設置中の、第1及び第2の接触ユニットのうちの少なくとも1つの移動を容易にすることができる。
【0033】
本発明のさらなる特徴、及び利点は、添付の特許請求の範囲及び以下の詳細説明を検討するとき明らかになる。
【0034】
その特定の特徴及び利点を含む本発明のさまざまな態様は、以下の詳細説明及び添付図面において論じられる例示的な実施形態から、容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】いくつかの実施形態による真空掃除機組立体を示す。
【
図2】
図1に示された、真空掃除機組立体の充電ドックを示す。
【
図3】
図2に示された充電ドックの傾斜部の断面を示す。
【
図4】
図1に示された、真空掃除機組立体の真空掃除機を示す。
【
図5】いくつかのさらなる実施形態による真空掃除機組立体の断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
ここで、本発明の態様がより完全に記載される。同一の数字は全体を通して同一の要素を指す。よく知られている機能又は構成は、簡潔さ及び/又は明瞭さのために、必ずしも詳細に記載されるわけではない。
【0037】
図1は、いくつかの実施形態による真空掃除機組立体1を示す。真空掃除機組立体1は、充電式スティック型真空掃除機3と、充電ドック5とを備える。簡潔さ及び/又は明瞭さのために、充電式スティック型真空掃除機3は、本明細書のいくつかの箇所では「真空掃除機3」と呼ばれる。真空掃除機3は、細長本体7と、細長本体3の第1の端部8.1に配置されたハンドル部4と、細長本体3の第2の端部8.2に配置された床掃除ノズル21とを備える。真空掃除機3は、充電式電池と、電動モータと、羽根車とをさらに備える。これらの構成要素は、簡潔さ及び/又は明瞭さのために、
図1には示されていない。電動モータは、ハンドル部4のボタンが押されたときに、充電式電池に蓄えられたエネルギを使用して羽根車を駆動するように構成されている。羽根車は、真空掃除機3の床掃除ノズル21及びフィルタユニットに接続されている。羽根車は、床面17などの表面を掃除するために、床掃除ノズル21からフィルタユニットまで空気を圧送するように構成されている。充電式電池、電動モータ、羽根車、及びフィルタユニットは、ハンドル部4と床掃除ノズル21との間の細長本体7内に配置されている。
【0038】
図1において、真空掃除機3は、細長本体7が第1の方向d1に沿って延在するような充電ドック5に取り外し可能に置かれている。組立体1は、真空掃除機3の第1の部分11を充電ドック5に固定させるように構成された磁性組立体9、9'を備える。組立体1は、真空掃除機3の第2の部分15を充電ドック5に固定させるように構成された第2の固定組立体13、13'をさらに備える。
図1に示されるように、第2の部分15は、第1の方向d1に沿った第1の部分11から距離dに配置される。示された実施形態によると、距離dは、第1の方向d1の真空掃除機3の長さLの約17%である。第1の方向d1の真空掃除機3の長さLは、真空掃除機3の第1の端部8.1と真空掃除機3の第2の端部8.2との間の距離、すなわち、第1の方向d1におけるハンドル4の最外部と第1の方向d1の反対方向における床掃除ノズル21の最外部との間の距離として定義されてもよい。さらなる実施形態によると、距離dは、第1の方向d1への真空掃除機3の長さLの5%、7%、10%、12%、又は15%より大きくてもよい。さらに、距離dが、いくつかの実施形態によると、第1の方向d1の真空掃除機3の長さLの5%~70%、7%~60%、8%~50%、10%~40%、12%~35%、又は15%~30%であってもよい。第2の部分15が、第1の方向d1に沿った第1の部分11から距離dに配置されるので、充電ドック5の真空掃除機1の安全且つ厳密な固定が提供され、本明細書でさらに説明されるように、充電ドック5への真空掃除機3の設置、並びに、充電ドック5からの真空掃除機3の取り外しが容易になる。
【0039】
図2は、
図1に示された、真空掃除機組立体1の充電ドック5を示す。充電ドック5は、ベース部18と、細長部20と、支持部22とを備える。充電ドック5のベース部18は、床面17上に置かれるように構成されている。細長部20は、支持部22をベース部18に接続している。細長部20は、第1の方向d1と略一致する方向に延在する。支持部22は、本明細書でさらに説明されるように、
図1に示された真空掃除機3の第1の部分11を支持するように構成されている。
【0040】
図2に示された実施形態によると、充電ドック5は、ベース部18に配置された傾斜部29を備える。充電ドック5が床面17上に置かれると、傾斜部29は床面17に隣接する。傾斜部29は、
図1に示された真空掃除機3の、
図2に示された充電ドック5への設置を容易にする。
【0041】
図3は、
図2に示された傾斜部29の断面を示す。示されるように、傾斜部29は傾斜面31を備える。示された実施形態によると、傾斜面31と床面17との間の角度a1は約19度である。さらなる実施形態によると、傾斜面31と床面17との間の角度a1は、12~20度、14~20度、16~20度、17~20度、又は18~20度であってもよい。傾斜面31と床面17との間の角度a1が小さいため、充電ドック5への真空掃除機3の設置はさらに容易になる。
【0042】
図4は、
図1に図示された、真空掃除機組立体1の真空掃除機3を示す。示された実施形態によると、真空掃除機3は、真空掃除機3の第2の端部8.2に配置された車輪19を備える。床掃除ノズル21は、車輪19の回転軸と一致する軸において、細長本体7に対してヒンジ結合されている。よって、掃除中、ユーザは、真空掃除機3のハンドル部4を保持して、床面17に沿って床掃除ノズル21を移動させることができる。車輪19は、細長本体7、並びに、床掃除ノズル21の一部を支持する。さらに、
図2に示された充電ドック5に真空掃除機3を置くとき、車輪19は、床面17をころがり、傾斜部29を上って充電ドック5に入ることができる。
【0043】
図2に示された充電ドック5は、
図1に示された磁性組立体9、9'のうちの第1の磁気吸着部材9を備える。
図4に示された真空掃除機3は、
図1に示された磁性組立体9、9'のうちの第2の磁気吸着部材9'を備える。
図4に示された第2の磁気吸着部材9'が
図2に示された第1の磁気吸着部材9に近づくと、第2の磁気吸着部材9'は、固定方向fdの方へ、
図2に示された第1の磁気吸着部材9に引き寄せられる。その結果、
図1で示された真空掃除機3の第1の部分11は、充電ドック5に固定される。
【0044】
さらに、
図1、
図2、及び
図4に示された実施形態によると、第2の固定組立体13、13'は、真空掃除機3の第2の部分15を充電ドック5に固定させるように構成された第2の磁性組立体23、23'を備える。
図2に示された充電ドック5は、第2の磁性組立体23、23'のうちの第1の磁気吸着部材23を備える。
図4に示された真空掃除機3は、第2の磁性組立体23、23'のうちの第2の磁気吸着部材23'を備える。
図4に示された第2の磁気吸着部材23'が
図2に示された第1の磁気吸着部材23に近づくと第2の磁気吸着部材23'は、固定方向fdの方へ、
図2に示された第1の磁気吸着部材23に引き寄せられる。その結果、
図1に示された真空掃除機3の第2の部分15は、充電ドック5に固定される。
【0045】
さらに、
図1、
図2、及び
図4に示された実施形態によると、第2の固定組立体13、13'は、充電ドック5のベース部18に配置された凹部25.1をさらに備える。
図4に示された車輪19の一部は、真空掃除機3が充電ドック5にあるとき、
図2に示された凹部25.1に延在するように構成されている。結果として、真空掃除機3が充電ドック5に置かれたとき、真空掃除機3の第2の部分15は充電ドック5にさらに固定される。
【0046】
さらに、
図1、
図2、及び
図4に示された実施形態によると、第2の固定組立体13、13'は、凹部25.1に隣接してベース部18に配置された突起27.1をさらに備える。
図4に示された車輪19の一部は、
図2に示された突起27.1に当接するように構成されている。結果として、真空掃除機3が充電ドック5に置かれたとき、真空掃除機3の第2の部分15は充電ドック5にさらに固定される。
【0047】
いくつかの実施形態によると、第2の固定組立体13、13'は、第2の磁性組立体23、23'、凹部25.1、及び突起27.1のうちの1つのみ、又は2つのみ備えてもよく、或いは、示された実施形態による事例のように、第2の磁性組立体23、23'、凹部25.1、並びに突起27.1を備えてもよい。
【0048】
図2に示されるように、充電ドック5は、充電ドック5の支持部22に配置された第1の接触ユニット33、33'を備える。
図4に示されるように、真空掃除機3は、第2の接触ユニット35、35'を備える。第2の接触ユニット35、35'は、真空掃除機3が充電ドック5に取り外し可能に置かれたときに、第1の接触ユニット33、33'に当接するように構成されている。充電ドック5は、第1の接触ユニット33、33'及び第2の接触ユニット35、35'を介して、真空掃除機3の充電式電池を充電するように構成されている。示された実施形態によると、第1の接触ユニット33、33'はそれぞれ、第2の方向d2に移動可能に配置されている。簡潔さ及び/又は明瞭さのために、
図2には第2の方向d2は1つだけ示されている。しかしながら、参照符号「33'」で示された接触ユニット33'も、本明細書でさらに説明されるように、第2の方向d2に対応する第2の方向に移動可能に配置されている。さらにまた、第1の接触ユニット33、33'はそれぞれ、それらのそれぞれの第2の方向d2の反対方向に付勢、たとえば、ばね付勢されている。
【0049】
上述のとおり、磁性組立体9、9'は、真空掃除機3の第1の部分11を充電ドック5へと固定方向fdに固定させるように構成されている。第1の接触ユニット33、33'はそれぞれ、固定方向fdに対して角度をつけられている第2の方向d2に移動可能に配置されている。さらに、第1の接触ユニット33、33'はそれぞれ、固定方向fdの反対方向に対して角度をつけられている方向に付勢されている。示された実施形態によると、第2の方向d2と固定方向fdとの間の角度a2は約60度である。さらなる実施形態によると、第2の方向d2と固定方向fdとの間の角度a2は、15~90度、20~85度、30~80度、40~80度、45~75度、50~70度、又は55~65度であってもよい。第1の接触ユニット33、33'がそれぞれ、固定方向fdに対して角度をつけられている第2の方向d2に移動可能に配置されているので、磁性組立体9、9'の磁気吸着部材9、9'の間の吸着力は、固定方向fdに対して角度をつけられた方向d2へ第1の接触ユニット33、33'を移動させる。それによって、第1の接触ユニット33、33'は、磁気吸着部材9、9'間の吸着力より大きい力で移動することができる。結果として、充電ドック5への真空掃除機3の設置はさらに容易になる。さらなる結果として、真空掃除機3のより厳密且つより安全な固定が提供される。これは、第1の接触ユニット33、33'と第2の接触ユニット35、35'との間の当接力が、固定方向fdに対して角度がつけられ、その結果、磁気吸着部材9、9'の磁石組立体9、9'の間の固定への影響が小さいためである。
【0050】
さらに、示された実施形態によると、第1の接触ユニット33、33'はドーム形である。それによって、充電ドック5への真空掃除機3の設置は容易になる。さらに、第1の接触ユニット33、33'の第2の方向d2への移動が容易になる。さらなる実施形態によると、
図4に示された、真空掃除機3の第2の接触ユニット35、35'は、移動可能に配置されてもよく、ドーム形であってもよい。
【0051】
図2に示されるように、示された実施形態によると、固定方向fdは、第1の方向d1に対して略垂直である。さらに、固定方向fd及び第2の方向d2は、床面17に対して略平行である。充電ドック5が床面17上に置かれたとき、第1の方向d1と磁性組立体9、9'の第1の磁気吸着部材9とを備える平面pは、床面17に対して略垂直である。平面pが第1の方向d1を含むので、接触ユニット33はまた、平面pに対して角度a2で第2の方向d2に移動可能に配置され、接触ユニット33'は、平面pに対して角度a2と同じ寸法を有する角度であるが平面pの反対側の方向に移動可能に配置される。
【0052】
上述のとおり、第1の方向d1と磁性組立体9、9'とを備える平面pは、床面17に対して略垂直である。いくつかの実施形態によると、平面p1に対して垂直である、第1の方向d1を含む第2の平面は、0~20度、0~15度、0~10度、又は0~5度の角度で床面17に対して角度がつけられてもよい。
【0053】
さらに、
図1及び
図2に示された実施形態によると、充電ドック5の支持部22は、第1の支持プロファイル22.1と第2の支持プロファイル22.2とを備える。第1の支持プロファイル22.1及び第2の支持プロファイル22.2はそれぞれ、平面pから延在し、平面pに対して曲がった形状でそれぞれ設けられている。結果として、支持構造22は、
図1に示されるように、平面pに対して垂直な方向にも真空掃除機3の第1の部分11を支持する。示された実施形態によると、第1の支持構造22.1は、第1の接触ユニット33、33'のうちの接触ユニット33を備え、第2の支持構造22.2は、第1の接触ユニット33、33'のうちの別の接触ユニット33'を備える。接触ユニット33の位置の第1の支持構造22.1の面法線は、第2の方向d2の略反対である。同様に、接触ユニット33'の位置の第2の支持構造22.2の面法線は、接触ユニット33'が移動できる方向の略反対である。さらに、示された実施形態によると、磁性組立体9、9'の第1の磁気吸着部材9は、第1の支持プロファイル22.1と第2の支持プロファイル22.2との間の支持部22に配置されている。結果として、
図4に示された磁性組立体9、9'の第2の磁気吸着部材9'が、
図2に示された第1の磁気吸着部材9に近づくと、第2の磁気吸着部材9は第1の磁性部材9の方へ移動する。それによって、第1の接触ユニット33、33'は効率的に移動する。さらに、それぞれの支持構造22.1、22.2は、
図4に示された真空掃除機3の第1の部分11に対する支持を提供する。
【0054】
磁石組立体9、9'の磁気吸着部材9、9'のうちの一方は、磁場を発生する磁石を備えてもよく、磁石組立体9、9'の磁気吸着部材9、9'のうちの他方は、強磁性材料を備えてもよく、それにより、互いに近づくと、磁気吸着部材9、9'の間に吸着力が得られる。代替として、磁石組立体9、9'の両方の磁気吸着部材9、9'が、磁場を発生する磁石を備えてもよい。このような実施形態によると、磁気吸着部材9、9'は、互いに近づくと、磁気吸着部材9、9'の間に吸着力が得られるように向けられる。同様に、第2の磁石組立体23、23'の磁気吸着部材23、23'のうちの一方は、磁場を発生する磁石を備えてもよく、第2の磁石組立体23、23'の磁気吸着部材23、23'のうちの他方は、強磁性材料を備えてもよく、それにより、互いに近づくと、磁気吸着部材23、23'の間に吸着力が得られる。代替として、第2の磁石組立体23、23'の両方の磁気吸着部材23、23'が、磁場を発生する磁石を備えてもよい。このような実施形態によると、磁気吸着部材23、23'は、互いに近づくと、磁気吸着部材23、23'の間に吸着力が得られるように向けられる。
【0055】
図5は、いくつかのさらなる実施形態による真空掃除機組立体1の断面を示す。これらの実施形態によると、第2の固定組立体13、13'は、第1の突起27.1と、第2の突起27.2と、第3の突起27.3とを備え、それぞれ、充電ドック5のベース部18に配置されている。さらに、これらの実施形態によると、第2の固定組立体13、13'は、充電ドック5のベース部18に配置された第1の凹部25.1と、床掃除ノズル21に配置された第2の凹部25.2とを備える。
【0056】
真空掃除機3の車輪19の一部は、第1の凹部25.1に延在するように構成されており、第1の突起27.1は、真空掃除機3が充電ドック5に置かれると、車輪19の一部に当接するように構成されている。よって、これらの実施形態並びに本明細書に記載される他の実施形態によると、真空掃除機5の第2の部分15は、少なくとも1つの車輪19の一部であってもよい。
【0057】
さらに、示された実施形態によると、充電ドック5の第3の突起27.3は、真空掃除機3が充電ドック5に置かれると、床掃除ノズル21に配置された凹部25.2に延在するように構成されている。さらに、充電ドック5の第2の突起27.2は、真空掃除機3が充電ドック5に置かれると、床掃除ノズル21の前部に当接するように構成されている。これらの特徴のために、充電ドック5への真空掃除機3のさらに厳密且つ安全な設置が提供される。よって、これらの実施形態並びに本明細書に記載される他の実施形態によると、真空掃除機5の第2の部分15は、車輪19の代替として、又は、車輪19に加えて、床掃除ノズル21の一部であってもよい。いくつかの実施形態によると、第1の突起部27.1、第2の突起27.2、及び第3の突起27.3のうちの1つ又は複数は、充電ドック5からの真空掃除機3の取り外しを容易にするために、且つ/又は、充電ドック5への真空掃除機3の設置を容易にするために、充電ドック5のベース部18に対して移動可能に配置されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態によると、第2の固定組立体13、13'は、第1の凹部25.1、第1の突起27.1、第2の突起27.2及び第2の凹部25.2、並びに第3の凹部25.3のうちの1つのみ、2つのみ、又は3つのみ備えてもよい。さらに、
図5に示された実施形態の第2の固定組立体13、13'は、
図1、
図2、及び
図4に示された実施形態に関して記載されたように、第1の凹部25.1、第1の突起27.1、第2の突起27.2及び第2の凹部25.2、並びに第3の凹部25.3のうちの1つ又は複数の代替として、又はそれらに加えて、第2の磁性組立体23、23'を備えてもよい。
【0059】
上記はさまざまな例示的実施形態の説明であり、本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ定義されることが理解されるべきである。当業者は、例示的実施形態は修正されてもよく、例示的実施形態のそれぞれの特徴は、本明細書に記載された実施形態以外の実施形態を作成するために、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲を逸脱しない限り、組み合わされてもよいことを理解するであろう。
【0060】
本明細書で使用される場合、用語「備える(comprising)」又は「備える(comprises)」は開放式(open-ended)であり、1つ又は複数の説明された特徴、要素、ステップ、構成要素、又は機能を含むが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、構成要素、機能、又はその群の存在又は付加を排除するものではない。