(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-18
(54)【発明の名称】タイヤ
(51)【国際特許分類】
B60C 11/03 20060101AFI20220511BHJP
B60C 11/12 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
B60C11/03 100B
B60C11/12 B
B60C11/03 B
(21)【出願番号】P 2018075599
(22)【出願日】2018-04-10
【審査請求日】2021-02-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【氏名又は名称】石原 幸信
(72)【発明者】
【氏名】山岡 宏
【審査官】松岡 美和
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/115015(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第106915209(CN,A)
【文献】特開2017-226367(JP,A)
【文献】特開2000-280713(JP,A)
【文献】特開2009-166762(JP,A)
【文献】特開2005-199768(JP,A)
【文献】特開2012-144229(JP,A)
【文献】特開2013-035478(JP,A)
【文献】中国実用新案第206406700(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 11/00-11/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる第1エッジとタイヤ周方向に延びる第2エッジとにより区画された陸部を有し、
前記陸部には、前記第1エッジから延びて前記陸部内で終端する第1横溝と、前記第2エッジから延びて前記陸部内で終端する第2横溝と、第1サイプとが設けられ、
前記第1サイプは、前記第2エッジに開口する第1端から前記第1エッジ側に延びるとともに、前記陸部内で向きを変えて前記第1端とは異なる位置で前記第2エッジに開口する第2端に延
び、
前記陸部は、タイヤ赤道とトレッド端との間に設けられたミドル陸部であり、
前記ミドル陸部は、車両への装着時に車両外側に位置している、
タイヤ。
【請求項2】
前記第1エッジは、タイヤ赤道側に位置している、請求項
1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第1サイプは、前記第1端から延びる第1サイプ要素と、前記第2端から延びる第2サイプ要素と、前記第1サイプ要素及び前記第2サイプ要素よりもタイヤ周方向に対する角度が小さい第3サイプ要素とを含む、請求項
1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる第1エッジとタイヤ周方向に延びる第2エッジとにより区画された陸部を有し、
前記陸部には、前記第1エッジから延びて前記陸部内で終端する第1横溝と、前記第2エッジから延びて前記陸部内で終端する第2横溝と、第1サイプとが設けられ、
前記第1サイプは、前記第2エッジに開口する第1端から前記第1エッジ側に延びるとともに、前記陸部内で向きを変えて前記第1端とは異なる位置で前記第2エッジに開口する第2端に延び、
前記第1サイプは、タイヤ周方向において、前記第1横溝と前記第2横溝との間に設けられ、
前記第1サイプは、前記第1端から延びる第1サイプ要素と、前記第2端から延びる第2サイプ要素と、前記第1サイプ要素及び前記第2サイプ要素よりもタイヤ周方向に対する角度が小さい第3サイプ要素とを含み、
前記第1サイプ要素及び前記第2サイプ要素は、平行に延びている、
タイヤ。
【請求項5】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる第1エッジとタイヤ周方向に延びる第2エッジとにより区画された陸部を有し、
前記陸部には、前記第1エッジから延びて前記陸部内で終端する第1横溝と、前記第2エッジから延びて前記陸部内で終端する第2横溝と、第1サイプとが設けられ、
前記第1サイプは、前記第2エッジに開口する第1端から前記第1エッジ側に延びるとともに、前記陸部内で向きを変えて前記第1端とは異なる位置で前記第2エッジに開口する第2端に延び、
前記第1サイプのタイヤ軸方向長さは、前記陸部の幅の50%以上であり、
前記第1サイプは、前記第1端から延びる第1サイプ要素と、前記第2端から延びる第2サイプ要素と、前記第1サイプ要素及び前記第2サイプ要素よりもタイヤ周方向に対する角度が小さい第3サイプ要素とを含み、
前記第1サイプ要素及び前記第2サイプ要素は、平行に延びている、
タイヤ。
【請求項6】
前記第3サイプ要素のタイヤ周方向長さは、前記第1サイプ要素のタイヤ軸方向長さ及び前記第2サイプ要素のタイヤ軸方向長さよりも小さい、請求項
3ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記第3サイプ要素は、前記第1サイプ要素の前記第1端とは異なる端部と、前記第2サイプ要素の前記第2端とは異なる端部とをつなぐ、請求項
3ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第1サイプ要素のタイヤ軸方向長さは、前記第2サイプ要素のタイヤ軸方向長さよりも小さい、請求項
3ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記第1横溝と前記第2横溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられる、請求項
1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記第2横溝のタイヤ軸方向長さは、前記第1横溝のタイヤ軸方向長さよりも小さい、請求項
1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項11】
前記陸部には、前記第1横溝と前記第2エッジとをつなぐ第2サイプが設けられている、請求項
1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項12】
前記陸部には、前記第2横溝と前記第1エッジとをつなぐ第3サイプが設けられている、請求項
1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライ路面での操縦安定性能と雪上性能とを両立し得るタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、雪上路面での操縦安定性能(以下、「雪上性能」という。)を向上させたタイヤが知られている。例えば、下記特許文献1は、タイヤ周方向に連続して延びる主溝に区分された陸部に、主溝から延びて陸部内で終端する複数のラグ溝と複数のサイプとを設けたタイヤにおいて、雪上性能を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のタイヤは、陸部を横断するサイプが多数設けられているので、陸部の剛性が低下しており、ドライ路面における操縦安定性能において、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ドライ路面での操縦安定性能と雪上性能とを両立し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる第1エッジとタイヤ周方向に延びる第2エッジとにより区画された陸部を有し、前記陸部には、前記第1エッジから延びて前記陸部内で終端する第1横溝と、前記第2エッジから延びて前記陸部内で終端する第2横溝と、第1サイプとが設けられ、前記第1サイプは、前記第2エッジに開口する第1端から前記第1エッジ側に延びるとともに、前記陸部内で向きを変えて前記第1端とは異なる位置で前記第2エッジに開口する第2端に延びることを特徴とする。
【0007】
本発明のタイヤにおいて、前記第1横溝と前記第2横溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられるのが望ましい。
【0008】
本発明のタイヤにおいて、前記第1サイプは、タイヤ周方向において、前記第1横溝と前記第2横溝との間に設けられるのが望ましい。
【0009】
本発明のタイヤにおいて、前記第1サイプのタイヤ軸方向長さは、前記陸部の幅の50%以上であるのが望ましい。
【0010】
本発明のタイヤにおいて、前記第1サイプは、前記第1端から延びる第1サイプ要素と、前記第2端から延びる第2サイプ要素と、前記第1サイプ要素及び前記第2サイプ要素よりもタイヤ周方向に対する角度が小さい第3サイプ要素とを含むのが望ましい。
【0011】
本発明のタイヤにおいて、前記第3サイプ要素のタイヤ周方向長さは、前記第1サイプ要素のタイヤ軸方向長さ及び前記第2サイプ要素のタイヤ軸方向長さよりも小さいのが望ましい。
【0012】
本発明のタイヤにおいて、前記第1サイプ要素及び前記第2サイプ要素は、平行に延びているのが望ましい。
【0013】
本発明のタイヤにおいて、前記第3サイプ要素は、前記第1サイプ要素の前記第1端とは異なる端部と、前記第2サイプ要素の前記第2端とは異なる端部とをつなぐのが望ましい。
【0014】
本発明のタイヤにおいて、前記第1サイプ要素のタイヤ軸方向長さは、前記第2サイプ要素のタイヤ軸方向長さよりも小さいのが望ましい。
【0015】
本発明のタイヤにおいて、前記第2横溝のタイヤ軸方向長さは、前記第1横溝のタイヤ軸方向長さよりも小さいのが望ましい。
【0016】
本発明のタイヤにおいて、前記陸部には、前記第1横溝と前記第2エッジとをつなぐ第2サイプが設けられているのが望ましい。
【0017】
本発明のタイヤにおいて、前記陸部には、前記第2横溝と前記第1エッジとをつなぐ第3サイプが設けられているのが望ましい。
【0018】
本発明のタイヤにおいて、前記陸部は、タイヤ赤道とトレッド端との間に設けられたミドル陸部であり、前記第1エッジは、タイヤ赤道側に位置しているのが望ましい。
【0019】
本発明のタイヤにおいて、前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されており、前記ミドル陸部は、車両への装着時に車両外側に位置しているのが望ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明のタイヤにおいて、陸部には、第1エッジから延びて陸部内で終端する第1横溝と、第2エッジから延びて前記陸部内で終端する第2横溝と、第1サイプとが設けられている。このような陸部は、雪上路面走行時、第1横溝及び第2横溝が雪柱を形成し、これをせん断することによって、タイヤの雪上性能を向上させている。また、この陸部は、陸部を横断する横溝が設けられていないので、陸部の剛性を向上し、タイヤの操縦安定性能を向上させている。また、第1サイプは、そのエッジ効果により、タイヤの雪上性能をより向上させることができる。
【0021】
本発明のタイヤにおいて、第1サイプは、第2エッジに開口する第1端から第1エッジ側に延びるとともに、陸部内で向きを変えて前記第1端とは異なる位置で前記第2エッジに開口する第2端に延びている。このような第1サイプは、陸部を横断していないので、陸部の高い剛性を維持し、ドライ路面走行時のタイヤの操縦安定性能を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用や重荷重用の空気入りタイヤ、及び、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤ等の様々なタイヤに用いることができる。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に用いられる。
【0024】
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、走行時に路面に接地するトレッド部2を有している。トレッド部2は、タイヤ周方向に延びる第1エッジ3とタイヤ周方向に延びる第2エッジ4とにより区画された陸部5を有するのが望ましい。
【0025】
図2は、陸部5の拡大図である。
図2に示されるように、本実施形態の陸部5には、第1エッジ3から延びて陸部5内で終端する第1横溝6と、第2エッジ4から延びて陸部5内で終端する第2横溝7と、第1サイプ8とが設けられている。
【0026】
このような陸部5は、雪上路面走行時、第1横溝6及び第2横溝7が雪柱を形成し、これをせん断することによって、タイヤ1の雪上性能を向上させている。また、この陸部5は、陸部5を横断する横溝が設けられていないので、陸部5の剛性を向上し、タイヤ1の操縦安定性能を向上させている。また、第1サイプ8は、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
【0027】
第1サイプ8は、第2エッジ4に開口する第1端8aから第1エッジ3側に延びるとともに、陸部5内で向きを変えて第1端8aとは異なる位置で第2エッジ4に開口する第2端8bに延びるのが望ましい。このような第1サイプ8は、陸部5を横断していないので、陸部5の高い剛性を維持し、ドライ路面走行時のタイヤ1の操縦安定性能を向上させ得る。
【0028】
第1横溝6と第2横溝7とは、例えば、タイヤ周方向に交互に設けられる。第2横溝7のタイヤ軸方向長さL2は、第1横溝6のタイヤ軸方向長さL1よりも小さいのが望ましい。このような第1横溝6と第2横溝7を有する陸部5は、タイヤ軸方向内側の雪柱せん断性を高め、タイヤ1の雪上性能を向上し、タイヤ軸方向外側の剛性を高め、タイヤ1の操縦安定性能を向上させている。
【0029】
本明細書において、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。ここで、「正規状態」とは、空気入りタイヤの場合、タイヤ1が正規リムにリム組みされかつ正規内圧に調整された無負荷の状態である。
【0030】
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
【0031】
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
【0032】
本実施形態の第1横溝6のタイヤ軸方向長さL1と第2横溝7のタイヤ軸方向長さL2との和(L1+L2)は、陸部5の幅W1よりも小さい。このような第1横溝6及び第2横溝7は、陸部5の剛性を過度に低下させることがなく、タイヤ1の高い操縦安定性能を維持している。
【0033】
陸部5には、第1横溝6と第2エッジ4とをつなぐ第2サイプ9が設けられるのが望ましい。また、陸部5には、第2横溝7と第1エッジ3とをつなぐ第3サイプ10が設けられるのが望ましい。このような第2サイプ9及び第3サイプ10は、陸部5の高い剛性を維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0034】
本実施形態の第1サイプ8は、タイヤ周方向において、第1横溝6と第2横溝7との間に設けられている。第1サイプ8のタイヤ軸方向長さL3は、好ましくは、陸部5の幅W1の50%以上である。このような第1サイプ8は、陸部5の剛性を維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0035】
第1サイプ8は、第1端8aから延びる第1サイプ要素8Aと、第2端8bから延びる第2サイプ要素8Bと、第1サイプ要素8A及び第2サイプ要素8Bよりもタイヤ周方向に対する角度が小さい第3サイプ要素8Cとを含むのが望ましい。本実施形態の第1サイプ要素8A及び第2サイプ要素8Bは、平行に延びている。このような第1サイプ8は、雪上路面走行時、第1サイプ要素8Aと第2サイプ要素8Bとにより、前後方向のエッジ効果が得られ、トラクション性能を向上し得る。また、この第1サイプ8は、雪上路面走行時、第3サイプ要素8Cにより、左右方向のエッジ効果が得られ、旋回性能を向上し得る。
【0036】
本実施形態の第3サイプ要素8Cは、第1サイプ要素8Aの第1端8aとは異なる端部8cと、第2サイプ要素8Bの第2端8bとは異なる端部8dとをつないでいる。第3サイプ要素8Cは、例えば、タイヤ周方向に対して傾斜している。第1サイプ要素8Aの第1端8aとは異なる端部8c及び第2サイプ要素8Bの第2端8bとは異なる端部8dは、共に、タイヤ軸方向において、第1横溝6と重なる位置に配されている。このような第1サイプ8は、陸部5の剛性の低下を抑制し、ドライ路面走行時のタイヤ1の操縦安定性能を向上させ得る。
【0037】
第3サイプ要素8Cのタイヤ周方向長さL4は、第1サイプ要素8Aのタイヤ軸方向長さL5及び第2サイプ要素8Bのタイヤ軸方向長さL6よりも小さいのが望ましい。第1サイプ要素8Aのタイヤ軸方向長さL5は、第2サイプ要素8Bのタイヤ軸方向長さL6よりも小さいのが望ましい。本実施形態では、第2サイプ要素8Bのタイヤ軸方向長さL6が、第1サイプ8のタイヤ軸方向長さL3である。このような第1サイプ8は、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能をより向上させ得る。
【0038】
図1に示されるように、より好ましい態様では、第1エッジ3及び第2エッジ4が、それぞれ、タイヤ周方向に延びる縦溝11により形成されている。陸部5は、例えば、タイヤ赤道Cとトレッド端Teとの間に設けられたミドル陸部12である。本実施形態の第1エッジ3は、陸部5のタイヤ赤道C側に位置している。また、第2エッジ4は、陸部5のトレッド端Te側に位置している。
【0039】
ここで、トレッド端Teとは、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。このトレッド端Te間のタイヤ軸方向の中央位置が、タイヤ赤道Cである。
【0040】
「正規荷重」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
【0041】
本実施形態のトレッド部2は、車両への装着の向きが指定されている。トレッド端Teは、車両装着時において、タイヤ1の車両外側に位置する外側トレッド端Toと、車両内側に位置する内側トレッド端Tiとを含んでいる。車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール部(図示省略)に、文字又は記号で表示される。
【0042】
本実施形態のトレッド部2は、タイヤ周方向に延びる複数の縦溝11と、複数の縦溝11により区分される複数の陸部5とを有している。各縦溝11は、例えば、トレッド幅TWの2%以上の溝幅を有している。ここで、トレッド幅TWは、正規状態での外側トレッド端Toから内側トレッド端Tiまでのタイヤ軸方向の距離である。
【0043】
本実施形態の縦溝11は、外側クラウン縦溝13と、車両装着時において、外側クラウン縦溝13よりも車両内側に位置する内側クラウン縦溝14とを含んでいる。外側クラウン縦溝13は、例えば、タイヤ赤道Cと外側トレッド端Toとの間を、タイヤ周方向に連続して直線状に延びている。内側クラウン縦溝14は、例えば、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Tiとの間を、タイヤ周方向に連続して直線状に延びている。
【0044】
本実施形態の縦溝11は、車両装着時において、外側クラウン縦溝13よりも車両外側に位置する外側ショルダー縦溝15と、内側クラウン縦溝14よりも車両内側に位置する内側ショルダー縦溝16とを含んでいる。外側ショルダー縦溝15は、例えば、外側クラウン縦溝13と外側トレッド端Toとの間を、タイヤ周方向に連続して直線状に延びている。内側ショルダー縦溝16は、例えば、内側クラウン縦溝14と内側トレッド端Tiとの間を、タイヤ周方向に連続して直線状に延びている。
【0045】
複数の陸部5は、例えば、タイヤ赤道C上に配されるクラウン陸部17と、トレッド端Teに沿って配されるショルダー陸部18と、クラウン陸部17とショルダー陸部18との間に配される上述のミドル陸部12とを含んでいる。
【0046】
図3は、クラウン陸部17の拡大図である。
図3に示されるように、クラウン陸部17は、例えば、外側クラウン縦溝13と内側クラウン縦溝14との間に区分されている。
本実施形態のクラウン陸部17には、外側クラウン縦溝13から延びる第1クラウン横溝19と、内側クラウン縦溝14から延びる第2クラウン横溝20と、クラウン陸部17を横断する第1クラウンサイプ21とが設けられている。第1クラウン横溝19及び第2クラウン横溝20は、ぞれぞれ、クラウン陸部17内で終端するのが望ましい。
【0047】
このようなクラウン陸部17は、雪上路面走行時、第1クラウン横溝19及び第2クラウン横溝20が雪柱を形成し、これをせん断することによって、タイヤ1の雪上性能を向上させている。また、このクラウン陸部17は、クラウン陸部17を横断する横溝が設けられていないので、クラウン陸部17の剛性を向上し、タイヤ1の操縦安定性能を向上させている。また、第1クラウンサイプ21は、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
【0048】
第1クラウン横溝19と第2クラウン横溝20とは、例えば、タイヤ周方向に交互に設けられる。第2クラウン横溝20のタイヤ軸方向長さL8は、第1クラウン横溝19のタイヤ軸方向長さL7と略等しいのが望ましい。第1クラウン横溝19のタイヤ軸方向長さL7及び第2クラウン横溝20のタイヤ軸方向長さL8は、それぞれ、好ましくは、クラウン陸部17の幅W2の30%以下である。このようなクラウン陸部17は、その高い剛性が維持され、ドライ路面走行時のタイヤ1の操縦安定性能を向上させ得る。
【0049】
クラウン陸部17には、第1クラウン横溝19と内側クラウン縦溝14とをつなぐ第2クラウンサイプ22と、第2クラウン横溝20と外側クラウン縦溝13とをつなぐ第3クラウンサイプ23とが設けられているのが望ましい。このような第2クラウンサイプ22及び第3クラウンサイプ23は、クラウン陸部17の高い剛性を維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0050】
第2クラウンサイプ22は、例えば、内側クラウン縦溝14から直線状に延びる第2直線サイプ要素22Aと、第2直線サイプ要素22Aと第1クラウン横溝19とを円弧状につなぐ第2曲線サイプ要素22Bとを含んでいる。第2直線サイプ要素22Aは、第1クラウンサイプ21と平行に延びるのが望ましい。このような第2クラウンサイプ22は、前後方向のエッジ効果と左右方向のエッジ効果とが得られ、タイヤ1の雪上性能をより向上させ得る。
【0051】
第3クラウンサイプ23は、例えば、外側クラウン縦溝13から直線状に延びる第3直線サイプ要素23Aと、第3直線サイプ要素23Aと第2クラウン横溝20とを円弧状につなぐ第3曲線サイプ要素23Bとを含んでいる。第3直線サイプ要素23Aは、第1クラウンサイプ21と平行に延びるのが望ましい。このような第3クラウンサイプ23は、前後方向のエッジ効果と左右方向のエッジ効果とが得られ、タイヤ1の雪上性能をより向上させ得る。
【0052】
本実施形態の第1クラウンサイプ21は、タイヤ周方向において、第1クラウン横溝19と第2クラウン横溝20との間に設けられている。第1クラウンサイプ21は、直線状に延びるのが望ましい。このような第1クラウンサイプ21は、クラウン陸部17の剛性を適正なものに維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0053】
クラウン陸部17には、外側クラウン縦溝13から延びてクラウン陸部17内で終端する第4クラウンサイプ24と、内側クラウン縦溝14から延びてクラウン陸部17内で終端する第5クラウンサイプ25とが設けられているのが望ましい。
【0054】
第4クラウンサイプ24のタイヤ軸方向長さL9及び第5クラウンサイプ25のタイヤ軸方向長さL10は、それぞれ、好ましくは、クラウン陸部17の幅W2の50%以上である。このような第4クラウンサイプ24及び第5クラウンサイプ25は、クラウン陸部17の高い剛性を維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0055】
図2に示されるように、第1クラウン横溝19は、外側クラウン縦溝13を介して第1横溝6と滑らかに連続するのが望ましい。このような第1クラウン横溝19は、第1横溝6と協働して、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0056】
第3クラウンサイプ23は、外側クラウン縦溝13を介して第3サイプ10と滑らかに連続するのが望ましい。このような第3サイプ10と第3クラウンサイプ23とを有するタイヤ1は、トレッド部2の剛性が連続的に分布するので、ドライ路面走行時の操縦安定性能がより向上し得る。
【0057】
図1に示されるように、ミドル陸部12は、外側クラウン縦溝13と外側ショルダー縦溝15との間に区分される外側ミドル陸部12Aと、内側クラウン縦溝14と内側ショルダー縦溝16との間に区分される内側ミドル陸部12Bとを含むのが望ましい。
【0058】
図1及び
図2に示されるように、上述の第1エッジ3と第2エッジ4とにより区画されるミドル陸部12は、車両への装着時に車両外側に位置している外側ミドル陸部12Aである。このため、本実施形態の外側ミドル陸部12Aには、第1横溝6、第2横溝7、第1サイプ8、第2サイプ9及び第3サイプ10が設けられている。
【0059】
図4は、内側ミドル陸部12Bの拡大図である。
図4に示されるように、本実施形態の内側ミドル陸部12Bには、内側ミドル陸部12Bを横断する内側ミドル横溝26と、両端が内側ショルダー縦溝16に開口する内側サイプ27とが設けられている。
【0060】
このような内側ミドル陸部12Bは、雪上路面走行時、内側ミドル横溝26が雪柱を形成し、これをせん断することによって、タイヤ1の雪上性能を向上させている。また、内側サイプ27は、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能をより向上させることができる。
【0061】
内側ミドル横溝26は、例えば、第1内側ミドル横溝26Aと第2内側ミドル横溝26Bとを含んでいる。本実施形態の第1内側ミドル横溝26Aは、内側クラウン縦溝14側の開口部に面取部26aが設けられている。第2内側ミドル横溝26Bは、内側クラウン縦溝14から内側ショルダー縦溝16まで、同じ溝幅を有するのが望ましい。第1内側ミドル横溝26Aと第2内側ミドル横溝26Bとは、例えば、タイヤ周方向に交互に設けられる。
【0062】
第1内側ミドル横溝26Aは、内側クラウン縦溝14を介して第2クラウン横溝20と滑らかに連続するのが望ましい。このような第1内側ミドル横溝26Aは、第2クラウン横溝20と協働して、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0063】
第2内側ミドル横溝26Bは、内側クラウン縦溝14を介して第2クラウンサイプ22と滑らかに連続するのが望ましい。このような第2クラウンサイプ22と第2内側ミドル横溝26Bとを有するタイヤ1は、トレッド部2の剛性が連続的に分布するので、ドライ路面走行時の操縦安定性能がより向上し得る。
【0064】
本実施形態の内側サイプ27は、タイヤ周方向において、第1内側ミドル横溝26Aと第2内側ミドル横溝26Bとの間に設けられている。内側サイプ27のタイヤ軸方向長さL11は、好ましくは、内側ミドル陸部12Bの幅W3の50%以上である。このような内側サイプ27は、内側ミドル陸部12Bの剛性を維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0065】
内側サイプ27は、例えば、内側ショルダー縦溝16に開口する第1内側端27aと、第1内側端27aとは異なる位置で内側ショルダー縦溝16に開口する第2内側端27bとを有している。内側サイプ27は、第1内側端27aから内側クラウン縦溝14側に延びるとともに、内側ミドル陸部12B内で向きを変えて第2内側端27bに延びるのが望ましい。このような内側サイプ27は、内側ミドル陸部12Bを横断していないので、内側ミドル陸部12Bの高い剛性を維持し、ドライ路面走行時のタイヤ1の操縦安定性能を向上させ得る。
【0066】
内側サイプ27は、第1内側端27aから延びる第1内側サイプ要素27Aと、第2内側端27bから延びる第2内側サイプ要素27Bと、第1内側サイプ要素27Aと第2内側サイプ要素27Bとをつなぐ第3内側サイプ要素27Cとを含むのが望ましい。本実施形態の第1内側サイプ要素27A及び第2内側サイプ要素27Bは、平行に延びている。第3内側サイプ要素27Cは、第1内側サイプ要素27A及び第2内側サイプ要素27Bよりもタイヤ周方向に対する角度が小さいのが望ましい。
【0067】
このような内側サイプ27は、雪上路面走行時、第1内側サイプ要素27Aと第2内側サイプ要素27Bとにより、前後方向のエッジ効果が得られ、トラクション性能を向上し得る。また、この内側サイプ27は、第3内側サイプ要素27Cにより、左右方向のエッジ効果が得られ、旋回性能を向上し得る。
【0068】
本実施形態の第3内側サイプ要素27Cは、第1内側サイプ要素27Aの第1内側端27aとは異なる端部27cと、第2内側サイプ要素27Bの第2内側端27bとは異なる端部27dとをつないでいる。第3内側サイプ要素27Cは、例えば、タイヤ周方向に対して傾斜している。このような内側サイプ27は、内側ミドル陸部12Bの剛性の低下を抑制し、ドライ路面走行時のタイヤ1の操縦安定性能を向上させ得る。
【0069】
第3内側サイプ要素27Cのタイヤ周方向長さL12は、第1内側サイプ要素27Aのタイヤ軸方向長さL13及び第2内側サイプ要素27Bのタイヤ軸方向長さL14よりも小さいのが望ましい。第1内側サイプ要素27Aのタイヤ軸方向長さL13は、第2内側サイプ要素27Bのタイヤ軸方向長さL14よりも大きいのが望ましい。本実施形態では、第1内側サイプ要素27Aのタイヤ軸方向長さL13が、内側サイプ27のタイヤ軸方向長さL11である。このような内側サイプ27は、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能をより向上させ得る。
【0070】
図1に示されるように、ショルダー陸部18は、外側ショルダー縦溝15と外側トレッド端Toとの間に区分される外側ショルダー陸部18Aと、内側ショルダー縦溝16と内側トレッド端Tiとの間に区分される内側ショルダー陸部18Bとを含むのが望ましい。
【0071】
外側ショルダー陸部18Aには、例えば、複数の外側ショルダー横溝28と複数の第1外側ショルダーサイプ29とが設けられている。本実施形態では、タイヤ周方向に隣接する一対の外側ショルダー横溝28の間に、2本の第1外側ショルダーサイプ29が設けられている。
【0072】
外側ショルダー横溝28は、例えば、外側トレッド端Toからタイヤ軸方向内側に延び、外側ショルダー陸部18A内で終端している。本実施形態の外側ショルダー横溝28は、外側ショルダー陸部18Aのタイヤ軸方向の幅W4の65%~80%のタイヤ軸方向長さL15を有している。このような外側ショルダー横溝28は、タイヤ1の操縦安定性能と雪上性能とをバランスよく向上させることができる。
【0073】
外側ショルダー陸部18Aには、外側ショルダー横溝28と外側ショルダー縦溝15とをつなぐ第2外側ショルダーサイプ30が設けられているのが望ましい。このような第2外側ショルダーサイプ30は、外側ショルダー陸部18Aの高い剛性を維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0074】
第1外側ショルダーサイプ29は、例えば、外側トレッド端Toからタイヤ軸方向内側に延び、外側ショルダー縦溝15に連通している。このため、本実施形態の第1外側ショルダーサイプ29は、外側ショルダー陸部18Aを完全に横断している。
【0075】
第1外側ショルダーサイプ29は、例えば、タイヤ軸方向の両端部が直線状に延び、中央部がジグザグ状に延びている。このような第1外側ショルダーサイプ29は、サイプが閉じたときの外側ショルダー陸部18Aの剛性が高められ、ドライ路面走行時のタイヤ1の操縦安定性能を向上させ得る。
【0076】
内側ショルダー陸部18Bには、例えば、複数の第1内側ショルダー横溝31と、複数の第2内側ショルダー横溝32と、複数の第1内側ショルダーサイプ33とが設けられている。第1内側ショルダー横溝31と第2内側ショルダー横溝32とは、タイヤ周方向に交互に設けられるのが望ましい。本実施形態では、第1内側ショルダー横溝31と第2内側ショルダー横溝32との間に、2本の第1内側ショルダーサイプ33が設けられている。
【0077】
第1内側ショルダー横溝31は、例えば、内側トレッド端Tiからタイヤ軸方向内側に延び、内側ショルダー陸部18Bで終端している。本実施形態の第1内側ショルダー横溝31は、内側ショルダー陸部18Bのタイヤ軸方向の幅W5の65%~80%のタイヤ軸方向長さL16を有している。このような第1内側ショルダー横溝31は、タイヤ1の操縦安定性能と雪上性能とをバランスよく向上させることができる。
【0078】
内側ショルダー陸部18Bには、第1内側ショルダー横溝31と内側ショルダー縦溝16とをつなぐ第2内側ショルダーサイプ34が設けられているのが望ましい。このような第2内側ショルダーサイプ34は、内側ショルダー陸部18Bの高い剛性を維持しつつ、そのエッジ効果により、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0079】
第2内側ショルダー横溝32は、例えば、内側トレッド端Tiからタイヤ軸方向内側に延び、内側ショルダー縦溝16に連通している。このため、本実施形態の第2内側ショルダー横溝32は、内側ショルダー陸部18Bを完全に横断している。このような第2内側ショルダー横溝32は、溝内の雪を内側トレッド端Tiに排出することができるため、タイヤ1の雪上性能を向上させ得る。
【0080】
第1内側ショルダーサイプ33は、例えば、内側トレッド端Tiからタイヤ軸方向内側に延び、内側ショルダー縦溝16に連通している。このため、本実施形態の第1内側ショルダーサイプ33は、内側ショルダー陸部18Bを完全に横断している。
【0081】
第1内側ショルダーサイプ33は、例えば、タイヤ軸方向の両端部が直線状に延び、中央部がジグザグ状に延びている。このような第1内側ショルダーサイプ33は、サイプが閉じたときの内側ショルダー陸部18Bの剛性が高められ、ドライ路面走行時のタイヤ1の操縦安定性能を向上させ得る。
【0082】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
【実施例】
【0083】
図1の基本パターンを有するタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。各テストタイヤの操縦安定性能及び雪上性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下のとおりである。
【0084】
タイヤサイズ:215/60R16
リムサイズ:16×6.5J
空気圧:240kPa
テスト車両:前輪駆動の中型乗用車
タイヤ装着位置:全輪
【0085】
<操縦安定性能>
テストタイヤが装着されたテスト車両でドライ路面を走行したときの操縦安定性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど操縦安定性能が優れていることを示す。
【0086】
<雪上性能>
テストタイヤが装着されたテスト車両で雪上路面を走行したときの操縦安定性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例1を100とする指数で表され、数値が大きいほど雪上性能が優れていることを示す。
【0087】
テストの結果が表1に示される。
【0088】
【0089】
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に対して、ドライ路面での操縦安定性能と雪上性能とをバランスよく両立していることが確認できた。
【符号の説明】
【0090】
1 タイヤ
2 トレッド部
3 第1エッジ
4 第2エッジ
5 陸部
6 第1横溝
7 第2横溝
8 第1サイプ
8a 第1端
8b 第2端