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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-18
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20220511BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220511BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
H04N1/00 127Z
B41J29/42 F
B41J29/38
【請求項の数】 27
(21)【出願番号】P 2018109870
(22)【出願日】2018-06-07
(65)【公開番号】P2019213137
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【審査官】西谷 憲人
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-067139(JP,A)
【文献】特開2018-005361(JP,A)
【文献】特開2012-033067(JP,A)
【文献】特開2017-021656(JP,A)
【文献】国際公開第2013/014874(WO,A1)
【文献】特開2016-224899(JP,A)
【文献】特開2017-111596(JP,A)
【文献】特開2001-312343(JP,A)
【文献】特開2012-119790(JP,A)
【文献】特開2014-026333(JP,A)
【文献】特開2006-243846(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/42
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連携候補となる複数の構成が存在し、かつ、連携機能の実行に要する構成の組み合わせが複数存在する場合、前記複数の組み合わせの中の少なくとも1つの組み合わせの通知を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、
前記複数の構成のそれぞれを表す構成画像をディスプレイに表示させ、
前記ディスプレイに表示されている構成画像がユーザによって指定された場合、前記少なくとも1つの組み合わせの通知の制御として、前記指定された構成画像が表す構成と共に連携機能を実行することが可能な他の構成をユーザに案内する案内画像を、前記指定された構成画像の表示位置から前記他の構成を表す他の構成画像の表示位置にかけて前記ディスプレイに表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、構成の状況に応じて、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、構成の位置を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、ユーザの状況に応じて、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、ユーザが操作する時間帯を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、ユーザのスケジュールを前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御手段は、ユーザの位置を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、ユーザの作業状況を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、構成とユーザとの位置関係に応じて、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
データを記憶する記憶手段を更に有し、
前記制御手段は、前記データの編集状況に応じて、前記データを用いて連携機能を実行する前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御手段は、連携機能が実行される前に、前記連携機能に用いられる構成の組み合わせを、前記少なくとも1つの組み合わせとして通知する、
ことを特徴とする請求項1から請求項10何れかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記制御手段は、更に、構成の組み合わせを用いて連携機能が実行されている場合に、別の連携機能の実行に要する構成の組み合わせの通知を制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項10何れかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成がユーザによって指定された場合、ユーザによって指定された構成への案内画像を非表示にする、
ことを特徴とする請求項1から請求項12何れかに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記制御手段は、更に、ユーザによって構成が指定された場合、ユーザによって指定された構成が有する機能の第1一覧の通知を制御し、前記第1一覧に含まれる機能の単位で前記少なくとも1つの組み合わせの通知を制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項13何れかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記制御手段は、更に、前記第1一覧に含まれる機能と連携して連携機能を実行可能な1又は複数の構成の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記制御手段は、更に、ユーザによって指定された構成と連携して連携機能を実行可能な他の構成が有する機能の第2一覧の通知を制御し、前記第1一覧に含まれる機能と連携して連携機能を実行可能な機能であって前記第2一覧に含まれる機能の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記制御手段は、前記第1一覧及び前記第2一覧のそれぞれに含まれる機能に紐付く画像の表示を制御し、前記第1一覧に含まれる機能に紐付く画像がユーザによって指定された場合、ユーザによって指定された画像に紐付く機能と連携して連携機能を実行可能な機能に紐付く画像であって前記第2一覧に含まれる機能に紐付く画像を、前記第2一覧に含まれる他の機能に紐付く他の画像よりも優先的に表示する、
ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成を利用するための認証の確認の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項17何れかに記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記制御手段は、構成毎に認証の確認の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記制御手段は、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成がユーザによって指定された場合、少なくともユーザによって指定された構成を利用するための認証の確認の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成であってユーザによって指定された構成以外の構成を利用するための認証の確認の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成であって認証済みの構成の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項17何れかに記載の情報処理装置。
【請求項23】
前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成であって認証を要する構成の通知を制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項17何れかに記載の情報処理装置。
【請求項24】
前記制御手段は、通知対象となる各組み合わせの優先順位に応じて、各組み合わせの案内画像の表示態様を異ならせる、
ことを特徴とする請求項1から請求項23何れかに記載の情報処理装置。
【請求項25】
構成は、機器又はソフトウェアであり、
前記制御手段は、ユーザによって指定されたソフトウェアを実行可能な機器を含む組み合わせを前記少なくとも1つの組み合わせとして通知する、
ことを特徴とする請求項1から請求項24何れかに記載の情報処理装置。
【請求項26】
前記制御手段は、通知対象の前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる各構成を、連携機能に用いられる順番に従って案内画像によって通知する、
ことを特徴とする請求項1から請求項25何れかに記載の情報処理装置。
【請求項27】
コンピュータを、
連携候補となる複数の構成が存在し、かつ、連携機能の実行に要する構成の組み合わせが複数存在する場合、前記複数の組み合わせの中の少なくとも1つの組み合わせの通知を制御する制御手段、
として機能させ
前記制御手段は、
前記複数の構成のそれぞれを表す構成画像をディスプレイに表示させ、
前記ディスプレイに表示されている構成画像がユーザによって指定された場合、前記少なくとも1つの組み合わせの通知の制御として、前記指定された構成画像が表す構成と共に連携機能を実行することが可能な他の構成をユーザに案内する案内画像を、前記指定された構成画像の表示位置から前記他の構成を表す他の構成画像の表示位置にかけて前記ディスプレイに表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の装置に連携動作を実行させる場合に要する費用の情報を取得し、その費用の情報を、連携機能を実行する装置に対応付けてユーザに提示する装置が記載されている。
【0003】
特許文献2には、機器の連携時にユーザの利用量を制限するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-177504号公報
【文献】特開2015-223006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、連携機能の実行に要する構成の組み合わせを通知することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、連携候補となる複数の構成が存在し、かつ、連携機能の実行に要する構成の組み合わせが複数存在する場合、前記複数の組み合わせの中の少なくとも1つの組み合わせの通知を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記複数の構成のそれぞれを表す構成画像をディスプレイに表示させ、前記ディスプレイに表示されている構成画像がユーザによって指定された場合、前記少なくとも1つの組み合わせの通知の制御として、前記指定された構成画像が表す構成と共に連携機能を実行することが可能な他の構成をユーザに案内する案内画像を、前記指定された構成画像の表示位置から前記他の構成を表す他の構成画像の表示位置にかけて前記ディスプレイに表示させる、情報処理装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、構成の状況に応じて、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、構成の位置を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
【0009】
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、ユーザの状況に応じて、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0010】
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、ユーザが操作する時間帯を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項6に記載の発明は、前記制御手段は、ユーザのスケジュールを前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
【0012】
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、ユーザの位置を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
【0013】
請求項8に記載の発明は、前記制御手段は、ユーザの作業状況を前記状況として利用することで、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
【0014】
請求項9に記載の発明は、前記制御手段は、構成とユーザとの位置関係に応じて、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0015】
請求項10に記載の発明は、データを記憶する記憶手段を更に有し、前記制御手段は、前記データの編集状況に応じて、前記データを用いて連携機能を実行する前記少なくとも1つの組み合わせを変更する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
【0016】
請求項11に記載の発明は、前記制御手段は、連携機能が実行される前に、前記連携機能に用いられる構成の組み合わせを、前記少なくとも1つの組み合わせとして通知する、ことを特徴とする請求項1から請求項10何れかに記載の情報処理装置である。
【0017】
請求項12に記載の発明は、前記制御手段は、更に、構成の組み合わせを用いて連携機能が実行されている場合に、別の連携機能の実行に要する構成の組み合わせの通知を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項10何れかに記載の情報処理装置である。
【0018】
請求項13に記載の発明は、前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成がユーザによって指定された場合、ユーザによって指定された構成への案内画像を非表示にする、ことを特徴とする請求項1から請求項12何れかに記載の情報処理装置である。
【0019】
請求項14に記載の発明は、前記制御手段は、更に、ユーザによって構成が指定された場合、ユーザによって指定された構成が有する機能の第1一覧の通知を制御し、前記第1一覧に含まれる機能の単位で前記少なくとも1つの組み合わせの通知を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項13何れかに記載の情報処理装置である。
【0020】
請求項15に記載の発明は、前記制御手段は、更に、前記第1一覧に含まれる機能と連携して連携機能を実行可能な1又は複数の構成の通知を制御する、ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置である。
【0021】
請求項16に記載の発明は、前記制御手段は、更に、ユーザによって指定された構成と連携して連携機能を実行可能な他の構成が有する機能の第2一覧の通知を制御し、前記第1一覧に含まれる機能と連携して連携機能を実行可能な機能であって前記第2一覧に含まれる機能の通知を制御する、ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置である。
【0022】
請求項17に記載の発明は、前記制御手段は、前記第1一覧及び前記第2一覧のそれぞれに含まれる機能に紐付く画像の表示を制御し、前記第1一覧に含まれる機能に紐付く画像がユーザによって指定された場合、ユーザによって指定された画像に紐付く機能と連携して連携機能を実行可能な機能に紐付く画像であって前記第2一覧に含まれる機能に紐付く画像を、前記第2一覧に含まれる他の機能に紐付く他の画像よりも優先的に表示する、ことを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置である。
【0023】
請求項18に記載の発明は、前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成を利用するための認証の確認の通知を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項17何れかに記載の情報処理装置である。
【0024】
請求項19に記載の発明は、前記制御手段は、構成毎に認証の確認の通知を制御する、ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置である。
【0025】
請求項20に記載の発明は、前記制御手段は、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成がユーザによって指定された場合、少なくともユーザによって指定された構成を利用するための認証の確認の通知を制御する、ことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の情報処理装置である。
【0026】
請求項21に記載の発明は、前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成であってユーザによって指定された構成以外の構成を利用するための認証の確認の通知を制御する、ことを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置である。
【0027】
請求項22に記載の発明は、前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成であって認証済みの構成の通知を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項17何れかに記載の情報処理装置である。
【0028】
請求項23に記載の発明は、前記制御手段は、更に、通知対象となる前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる構成であって認証を要する構成の通知を制御する、ことを特徴とする請求項1から請求項17何れかに記載の情報処理装置である。
【0029】
請求項24に記載の発明は、前記制御手段は、通知対象となる各組み合わせの優先順位に応じて、各組み合わせの案内画像の表示態様を異ならせる、ことを特徴とする請求項1から請求項23何れかに記載の情報処理装置である。
【0030】
請求項25に記載の発明は、構成は、機器又はソフトウェアであり、前記制御手段は、ユーザによって指定されたソフトウェアを実行可能な機器を含む組み合わせを前記少なくとも1つの組み合わせとして通知する、ことを特徴とする請求項1から請求項24何れかに記載の情報処理装置である。
【0031】
請求項26に記載の発明は、前記制御手段は、通知対象の前記少なくとも1つの組み合わせに含まれる各構成を、連携機能に用いられる順番に従って案内画像によって通知する、ことを特徴とする請求項1から請求項25何れかに記載の情報処理装置である。
【0032】
請求項27に記載の発明は、コンピュータを、連携候補となる複数の構成が存在し、かつ、連携機能の実行に要する構成の組み合わせが複数存在する場合、前記複数の組み合わせの中の少なくとも1つの組み合わせの通知を制御する制御手段、として機能させ、前記制御手段は、前記複数の構成のそれぞれを表す構成画像をディスプレイに表示させ、前記ディスプレイに表示されている構成画像がユーザによって指定された場合、前記少なくとも1つの組み合わせの通知の制御として、前記指定された構成画像が表す構成と共に連携機能を実行することが可能な他の構成をユーザに案内する案内画像を、前記指定された構成画像の表示位置から前記他の構成を表す他の構成画像の表示位置にかけて前記ディスプレイに表示させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0033】
請求項1,13,27に記載の発明によれば、連携機能の実行に要する構成の組み合わせを通知することができる。
【0034】
請求項2に記載の発明によれば、構成の状況に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0035】
請求項3に記載の発明によれば、構成の位置に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0036】
請求項4に記載の発明によれば、ユーザの状況に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0037】
請求項5に記載の発明によれば、ユーザが操作する時間帯に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0038】
請求項6に記載の発明によれば、ユーザのスケジュールに応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0039】
請求項7に記載の発明によれば、ユーザの位置に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0040】
請求項8に記載の発明によれば、ユーザの作業状況に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0041】
請求項9に記載の発明によれば、構成とユーザとの位置関係に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0042】
請求項10に記載の発明によれば、データの編集状況に応じた構成の組み合わせを通知することができる。
【0043】
請求項11に記載の発明によれば、連携機能の実行前に構成の組み合わせを通知することができる。
【0044】
請求項12に記載の発明によれば、連携機能の実行中に別の連携機能に要する構成の組み合わせを通知することができる。
【0045】
請求項14,15に記載の発明によれば、一覧に含まれる機能の単位で構成の組み合わせを通知することができる。
【0046】
請求項16,17に記載の発明によれば、機能の一覧同士を利用して構成の組み合わせを通知することができる。
【0047】
請求項18,19,20,21に記載の発明によれば、連携機能に用いられる構成の認証を確認することができる。
【0048】
請求項22に記載の発明によれば、認証済みの構成を通知することができる。
【0049】
請求項23に記載の発明によれば、認証を要する構成を通知することができる。
【0050】
請求項24に記載の発明によれば、構成の各組み合わせの優先順位を通知することができる。
【0051】
請求項25に記載の発明によれば、ユーザによって指定されたソフトウェアを実行可能な機器を通知することができる。
【0052】
請求項26に記載の発明によれば、連携機能にて各構成が利用される順番を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2】端末装置の構成を示すブロック図である。
図3】機器の構成を示すブロック図である。
図4】連携機能管理テーブルを示す図である。
図5】画面を示す図である。
図6】画面を示す図である。
図7】画面を示す図である。
図8】画面を示す図である。
図9】画面を示す図である。
図10】画面を示す図である。
図11】画面を示す図である。
図12】画面を示す図である。
図13】画面を示す図である。
図14】画面を示す図である。
図15】画面を示す図である。
図16】画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの一例を示す。
【0055】
本実施形態に係る情報処理システムは、1又は複数の端末装置と1又は複数の機器を含む。図1に示す例では、情報処理システムは、端末装置10と機器12A~12Tを含む。この構成は一例に過ぎず、情報処理システムは、複数の端末装置10を含んでもよいし、他の機器を含んでもよい。以下、各機器を区別する必要がない場合には、各機器を「機器12」と称することとする。なお、機器12の概念の範疇に、端末装置10が含まれてもよい。つまり、端末装置10が機器12として扱われてもよい。
【0056】
端末装置10と各機器12は、他の装置と通信する機能を有する。その通信は、無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。例えば、端末装置10及び各機器12は、インターネットや他のネットワーク等の通信経路を介して他の装置と通信してもよいし、直接的に他の装置と通信してもよいし、ハブとして機能する中継器を介して他の装置と通信してもよいし、いわゆるクラウドやサーバを介して他の装置と通信してもよい。各機器12は、いわゆるIoT(Internet of Things)機器であってもよい。また、通信経路に、通信経路への不正侵入を防止するためのファイヤーウォールが設けられてもよい。図1に示す例では、ファイヤーウォール14A~14Dが設けられている。
【0057】
端末装置10は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、スマートフォン又は携帯電話等の装置であり、他の装置と通信する機能を有する。端末装置10は、ウェアラブル端末(腕時計型端末、リストバンド型端末、眼鏡型端末、指輪型端末、コンタクトレンズ型端末、体内埋め込み型端末又はヒアラブル端末等)であってもよい。また、端末装置10は、表示装置としてフレキシブルディスプレイを有していてもよい。フレキシブルディスプレイとして、例えば、有機エレクトロルミネッセンス型のディスプレイ(フレキシブル有機ELディスプレイ)、電子ペーパー型のディスプレイ又はフレキシブル液晶ディスプレイ等が用いられる。これら以外の表示方式が採用されたフレキシブルディスプレイが用いられてもよい。フレキシブルディスプレイは、表示部分が柔軟に変形可能なディスプレイであり、例えば、曲げたり、折り畳んだり、巻いたり、捩ったり、伸ばしたりすることが可能なディスプレイである。端末装置10全体がフレキシブルディスプレイによって構成されていてもよいし、フレキシブルディスプレイとそれ以外の構成とが機能的又は物理的に分かれていてもよい。
【0058】
機器12は機能を有する装置であり、例えば、画像形成機能(スキャン機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能等)を有する画像形成装置、PC、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、ロボット(人型ロボット、人以外の動物型ロボット、又は、それら以外のロボット等)、プロジェクタ、液晶ディスプレイ等の表示装置、記録装置、再生装置、カメラ等の撮像装置、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、コーヒーメーカー、掃除機、洗濯機、空調機、照明装置、時計、監視カメラ、自動車、二輪車、航空機(例えば無人航空機(いわゆるドローン))、ゲーム機、又は、各種のセンシング機器(例えば温度センサ、湿度センサ、電圧センサ、電流センサ等)等の装置である。機器12は、ユーザに対して情報を出力する機器(例えば画像形成装置又はPC等)であってもよいし、ユーザに対して情報を出力しない機器(例えばセンシング機器)であってもよい。また、後述する連携機能を実行する複数の機器12の中のすべての機器12が、ユーザに対して情報を出力する機器であってもよいし、一部の機器12がユーザに対して情報を出力する機器であり、他の機器12がユーザに対して情報を出力しない機器であってもよいし、すべての機器12がユーザに対して情報を出力しない機器であってもよい。機器12の概念の範疇には機器全般が含まれてもよい。例えば、情報機器、映像機器、音響機器、及び、その他の機器も、機器12の概念の範疇に含まれてもよい。
【0059】
機器12は、単独機能を実行してもよいし、他の機器12と連携して連携機能を実行してもよい。単独機能は、例えば、1つの機器12を用いて実行可能な機能である。連携機能は、例えば、複数の機器12を用いて実行可能な機能である。単独機能及び連携機能では、例えば、機器12が有するハードウェア又はソフトウェアが用いられる。なお、機器12は、他の機器12と連携していない場合、独立してユーザからの指示を受け付けて単独機能を実行してもよい。もちろん、ユーザからの指示を受けずに機能を実行する機器12(例えばセンシング機器)が、情報処理システムに含まれてもよい。
【0060】
ここで、連携機能について説明する。機器12の全体、機器12の特定の部分、ソフトウェアの特定の機能、又は、複数の機能を含む集合機能等が、連携機能に用いられてもよい。例えば、機器12の部分毎に機能が割り当てられている場合、連携機能は、その部分を用いる機能であってもよい。具体例を挙げて説明すると、複数の画像形成機能を有する複合機の本体部にプリント機能が割り当てられており、複合機の読取部(例えば、原稿カバー、原稿ガラス又は自動原稿給紙装置に対応する部分)にスキャン機能が割り当てられており、複合機の後処理装置に後処理機能(例えばステープル止め機能等)が割り当てられているものとする。この場合、複合機の本体部、読取部又は後処理装置が、連携機能に用いられてもよい。また、ソフトウェアとして、RPA(Robotics Process Automation)等のようにブロック単位でまとまった集合機能が、連携機能に用いられてもよい。また、ソフトウェアが複数の機能を有している場合、連携機能は、当該複数の機能の中の一部の機能を用いる機能であってもよい。集合機能は、複数の機能によって構成されており、当該複数の機能が同時又は順次に実行されることで、当該集合機能による処理が実行される。また、連携機能は、ハードウェアのみを用いる機能であってもよいし、ソフトウェアのみを用いる機能であってもよいし、ハードウェアとソフトウェアの両方を用いる機能であってもよい。また、連携機能には、画像ファイル又は文書ファイル等のデータが用いられてもよい。
【0061】
連携機能は、互いに異なる種類の複数の機器12を連携させることで実行可能な機能であってもよいし、同一の種類の複数の機器12を連携させることで実行可能な機能であってもよい。連携機能は、連携前には利用できなかった機能であってもよい。例えば、プリント機能を有する機器12(プリンタ)と、スキャン機能を有する機器12(スキャナ)とを連携させることで、連携機能としてのコピー機能が実行可能となる。すなわち、プリント機能とスキャン機能とを連携させることで、コピー機能が実行可能となる。
【0062】
連携機能の概念の範疇には、複数の機器12を連携させることで新たな機能の実行が可能となる合体機能が含まれてもよい。例えば、複数のディスプレイを組み合わせることで、合体機能としての拡張表示機能が実現されてもよい。別の例として、テレビとレコーダとを組み合わせることで、合体機能としての録画機能が実現されてもよい。その録画機能は、例えば、テレビに表示されている画像を録画する機能である。また、複数のカメラを組み合わせることで、合体機能としての撮影領域拡張機能が実現されてもよい。この拡張機能は、例えば各カメラの撮影領域を繋ぎ合わせて撮影する機能である。また、電話と翻訳機又は翻訳ソフトとを組み合わせることで、合体機能としての翻訳通話機能(電話を介した会話が翻訳される機能)が実現されてもよい。このように、連携機能の概念の範疇には、互いに同一の種類の複数の機器12又はソフトウェアを連携させることで実現可能となる機能、及び、互いに異なる種類の複数の機器12又はソフトウェアを連携させることで実現可能となる機能が含まれてもよい。
【0063】
また、複数の機器12によってコネクテッドホーム(IoT技術を用いて、家電等の機器12同士をネットワークによって接続するシステム)が構築され、そのコネクテッドホームにて連携機能が用いられてもよい。この場合、特定のサーバを介して機器12同士が接続してもよいし、特定のサーバを介さずに機器12同士が接続してもよい。
【0064】
また、複数の機器12は、IFTTT(イフト)を用いて連携することで連携機能を実行してもよい。つまり、連携機能の内容が、ある機器12にてトリガーとなる事象が発生した場合に、他の機器12がアクション(処理)を実行するというものであってもよい。例えば、機器12としてのセンサが扉の開きを検知したことがトリガーとなって、別の機器12としての照明装置を点灯させるというアクションを実行する連携機能が実行されてもよい。また、ある機器12によるアクションが別のトリガーとなって、更に別の機器12がアクションを実行する機能も、連携機能の概念の範疇に含まれてもよい。また、複数のWebサービスを連携させる機能、及び、API(Application Programming Interface)を利用して複数のシステム又はサービス等を連携させるAPI連携が、連携機能の概念の範疇に含まれてもよい。
【0065】
図1に示す例では、機器12Aはサーバであり、機器12Bは監視カメラであり、機器12Cはビデオカメラであり、機器12Dは、画像形成機能を有する複合機であり、機器12EはノートPCであり、機器12Fはキャッシュレジスタであり、機器12Gは入退出ゲートであり、機器12HはTVモニタであり、機器12Kはプロジェクタであり、機器12Lは通信基地局であり、機器12Mは中継器(例えばルータ等)である。機器12A,12M及び端末装置10は、機器12Lに接続されている。機器12A~12Kは、機器12Mに接続されている。機器12Aと機器12Lとの間の通信経路にはファイヤーウォール14Aが設けられている。機器12Lと機器12Mとの間の通信経路にはファイヤーウォール14Bが設けられている。機器12Aと機器12Mとの間の通信経路にはファイヤーウォール14Cが設けられている。
【0066】
また、機器12Nは空気清浄機であり、機器12Pはオーディオであり、機器12Qはレコーダであり、機器12Rは空調機であり、機器12Sはセンサであり、機器12Tは中継器(例えばルータ等)である。機器12N~12Sは、機器12Tに接続されている。また、機器12Tは機器12Mに接続されている。機器12Tと機器12Mとの間の通信経路にはファイヤーウォール14Dが設けられている。
【0067】
例えば、データ16(例えば指示情報及びファイル等)が、端末装置10と機器12との間で送受信される。
【0068】
なお、中継器は、例えば、当該中継器に接続されている他の機器12(例えば、当該他の機器12が有するハードウェア、及び、当該他の機器12にインストールされているソフトウェア)を制御してもよい。また、中継器は、インターネット等を利用することで、各種の情報を取得してもよい。中継器は、サーバとして機能してもよいし、データ及びユーザ情報の管理等を行ってもよい。中継器は、いわゆるスマートスピーカ(通信機能及びスピーカ機能を有する機器)であってもよいし、通信機能を有するがスピーカ機能を有していない機器であってもよい。中継器は、屋内(例えば、部屋の床、天井、又は、テーブル等)に設置されてもよいし、屋外に設置されてもよい。中継器は、移動可能な機器(例えば自動式の機器)であってもよい。
【0069】
各機器12は、ユーザの指示に従って、又は、ユーザの指示の有無に関わらず自動的に、単独機能を実行するように構成されている。また、各機器12は、自身に設定された連携機能を実行してもよい。例えば、連携機能の内容を示す設定情報が、当該連携機能に用いられる各機器12に記憶され、各機器12は、自身に記憶されている設定情報が示す連携機能を他の機器12と連携して実行する。
【0070】
以上のように、現実空間には、1又は複数の端末装置10、及び、1又は複数の機器12が存在している。また、端末装置10及び各機器12には、1又は複数のソフトウェアがインストールされている。もちろん、ソフトウェアがインストールされていない端末装置10及び機器12が、本実施形態に係る情報処理システムに含まれてもよい。ソフトウェアは、仮想空間(例えば、ソフトウェアが格納されている記憶領域によって形成される仮想空間)内に存在している。
【0071】
本実施形態では、連携候補となる複数の構成が存在し、かつ、連携機能の実行に要する構成の組み合わせが複数存在する場合、当該複数の組み合わせの中の少なくとも1つの組み合わせが通知される。構成は、機器12、ソフトウェア、又は、対象である。対象は、連携機能が適用されるファイル等のデータ、又は、物理的な物体等である。通知は、表示部による情報の表示、又は、音声の出力等である。
【0072】
以下、図2を参照して、端末装置10の構成について詳しく説明する。図2は、端末装置10の構成の一例を示す。
【0073】
通信部18は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部18は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部18は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式(つまり、通信相手が対応している通信方式)に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、例えば、赤外線通信、可視光通信、Wi-Fi(登録商標)通信、又は、近接無線通信(例えばNFC(Near Field Communication)等)等である。近接無線通信としては、Felica(登録商標)、Bluetooth(ブルートゥース)(登録商標)、又は、RFID(Radio Frequency Identifier)等が用いられる。また、通信部18は、第5世代移動通信システム(5G)に対応してもよい。もちろん、別の方式の無線通信が近接無線通信として用いられてもよい。通信部18は、通信相手に応じて通信方式又は周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式又は周波数帯域を切り替えてもよい。周波数帯域として、例えば、2.4GHz又は5GHz等が用いられてもよい。
【0074】
UI部20はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、フレキシブルディスプレイであってもよい。操作部は、例えばタッチパネル又はキーボード等の入力装置である。UI部20は、表示部と操作部とを兼ねたユーザインターフェース(例えば、タッチ式のディスプレイ、又は、ディスプレイ上に電子的にキーボード等を表示する装置等を含む)であってもよい。また、UI部20は、マイク等の集音部、及び、スピーカ等の音声発生部を含んでいてもよい。この場合、音声入力によって情報が端末装置10に入力されてもよいし、音声によって情報が発せられてもよい。
【0075】
記憶部22は、ハードディスク又はメモリ(例えばSSD等)等の記憶装置である。記憶部22には、例えば、各種のデータ及び各種のプログラム(ソフトウェア)等が記憶されている。プログラムとして、例えば、OS(Operating System)、及び、各種のアプリケーションプログラム(ソフトウェア)等が記憶されている。また、記憶部22には、機器12のアドレスを示す機器アドレス情報(例えば、機器12に割り当てられたIPアドレス又はMACアドレス等)等が記憶されている。また、記憶部22には、機能管理情報が記憶されている。
【0076】
以下、機能管理情報について説明する。機能管理情報は、構成(例えば、ハードウェア、ソフトウェア又は対象等)を用いることで実行可能な連携機能を管理するための情報である。機能管理情報は、例えば、予め作成されて記憶部22に記憶されている。連携機能は、複数の構成を用いることで実行可能な機能である。端末装置10も連携機能に用いられてもよい。連携機能に用いられるソフトウェア及びファイルは、端末装置10の記憶部22に記憶されていてもよいし、機器12に記憶されていてもよい。
【0077】
機能管理情報は、例えば、連携機能に用いられる複数の構成の組み合わせ(各構成を識別するための構成識別情報の組み合わせ)と、当該連携機能の内容を示す機能情報との対応付けを示す情報である。
【0078】
構成が機器である場合、構成識別情報は、当該機器を識別するための情報(機器識別情報)である。構成がソフトウェアである場合、構成識別情報は、当該ソフトウェアを識別するための情報(ソフトウェア識別情報)である。構成が対象である場合、構成識別情報は、当該対象を識別するための情報(対象識別情報)である。機器を識別するための構成識別情報は、当該機器が有する機能を示す情報を含んでもよい。同様に、ソフトウェアを識別するための構成識別情報は、当該ソフトウェアが有する機能を示す情報を含んでもよい。
【0079】
機器識別情報は、例えば、機器12の名称、機器ID、機器12の種類を示す情報、機器12の型番号、機器12を管理するための情報(例えば資産管理情報等)、機器12が設置されている位置を示す情報(機器位置情報)、機器12に紐付く画像(機器画像)、又は、機器アドレス情報等である。機器画像は、例えば、機器12を表す外観画像である。外観画像は、機器12の外側(例えば機器の筐体)を表す画像であってもよいし、筐体を開けて内部が外から見える状態(例えば内部構造)を表す画像であってもよいし、梱包用のシート等によって機器が覆われている状態を表す画像であってもよい。機器画像は、機器12をカメラ等の撮影装置によって撮影することで生成された画像(機器の外観を表す画像や内部を表す画像等)であってもよいし、機器12を模式的に表す画像(例えばアイコン等)であってもよい。機器画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。機器画像のデータは、記憶部22に記憶されていてもよいし、機器12等の他の装置に記憶されていてもよい。
【0080】
ソフトウェア識別情報は、例えば、ソフトウェアの名称、ソフトウェアID、ソフトウェアの種類を示す情報、ソフトウェアの型番号、ソフトウェアを管理するための情報、又は、ソフトウェアに紐付く画像(ソフトウェア画像)等である。ソフトウェア画像は、例えば、ソフトウェアを表す画像(例えばアイコン等)である。ソフトウェア画像は、静止画像であってもよいし、動画像であってもよい。ソフトウェア画像のデータは、記憶部22に記憶されていてもよいし、機器12等の他の装置に記憶されていてもよい。
【0081】
対象識別情報は、例えば、対象の名称、対象ID、対象の種類を示す情報、又は、対象に紐付く画像(対象画像)等である。例えば、対象がファイル(データ)である場合、そのファイル(例えば画像ファイル又は文書ファイル等)の名称等が、対象識別情報として用いられる。また、対象が物理的な物体(例えば商品等)である場合、その物体の名称等が、対象識別情報として用いられる。対象画像は、物理的な対象をカメラ等の撮影装置によって撮影することで生成された画像(静止画像又は動画像)であってもよいし、対象を模式的に表す画像(例えばアイコン等)であってもよい。対象画像のデータは、記憶部22に記憶されていてもよいし、機器12等の他の装置に記憶されていてもよい。
【0082】
なお、機能管理情報は、機器12等の他の装置に記憶されていてもよい。この場合、機能管理情報は、端末装置10に記憶されていなくてもよい。
【0083】
制御部24は、端末装置10の各部の動作を制御するように構成されている。制御部24は、例えば、各種のプログラム(ソフトウェア)の実行、通信部18による通信の制御、UI部20を用いた情報の通知(例えば情報の表示及び音声出力等)の制御、記憶部22への情報の書き込み、記憶部22からの情報の読み出し、及び、UI部20を用いて端末装置10に入力された情報の受け付け、等を行う。また、制御部24は特定部26を含む。
【0084】
特定部26は、機能管理情報を参照することで、連携機能の実行に要する構成の組み合わせが複数存在する場合、当該複数の組み合わせの中の少なくとも1つの組み合わせを特定するように構成されている。制御部24は、特定部26によって特定された構成の組み合わせの通知を制御する。例えば、制御部24は、当該組み合わせを示す情報をUI部20の表示部に表示させてもよいし、当該組み合わせを示す音声情報をスピーカから出力してもよい。
【0085】
以下、図3を参照して、機器12の構成について詳しく説明する。図3は、機器12の構成の一例を示す。なお、図3は、各機器12が共通して有する構成を示しており、各機器12の特有の構成を示していない。
【0086】
通信部28は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を有する。通信部28は、無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよいし、有線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。通信部28は、例えば、1又は複数の種類の通信方式に対応しており、通信相手に適した通信方式に従って通信相手と通信してもよい。通信方式は、上述した通信方式が用いられてもよい。通信部28は、通信相手に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよいし、周囲の環境に応じて通信方式や周波数帯域を切り替えてもよい。
【0087】
UI部30はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部は、フレキシブルディスプレイであってもよい。操作部は、例えばタッチパネル又はキーボード等の入力装置である。UI部30は、表示部と操作部とを兼ねたユーザインターフェースであってもよい。また、UI部30は、マイク等の集音部、及び、スピーカ等の音声発生部を含んでいてもよい。この場合、音声入力によって情報が機器12に入力されてもよいし、音声によって情報が発せられてもよい。なお、UI部30を有していない機器12が、情報処理システムに含まれてもよい。例えば、情報をユーザに出力しないセンシング機器は、UI部30を有していなくてもよい。
【0088】
記憶部32は、ハードディスク又はメモリ(例えばSSD等)等の記憶装置である。記憶部32には、例えば、各種のデータ及び各種のプログラム(ソフトウェア)等が記憶されている。プログラムとして、例えば、OS、及び、各種のアプリケーションプログラム(ソフトウェア)等が記憶されている。なお、機器12によっては、OS及びアプリケーションプログラムが記憶部32に記憶されていない場合もある。また、記憶部32には、他の機器12の機器アドレス情報、及び、端末装置10のアドレスを示す端末アドレス情報(例えば、端末装置10に割り当てられたIPアドレス又はMACアドレス等)が記憶されてもよい。また、記憶部32には、機能管理情報が記憶されている。機能管理情報は、例えば、端末装置10に記憶されている機能管理情報と同様に、複数の構成と当該複数の構成を用いて実行可能な連携機能との対応付けを示す情報である。
【0089】
実行部34は、機能を実行するように構成されている。例えば、機器12が画像形成装置である場合、実行部34は、スキャン機能、プリント機能又はコピー機能等の画像形成機能を実行する。
【0090】
制御部36は、機器12の各部の動作を制御するように構成されている。例えば、制御部36は、各種のプログラム(ソフトウェア)の実行、通信部28による通信の制御、UI部30を用いた情報の通知(例えば情報の表示又は音声出力等)の制御、UI部30を用いて機器12に入力された情報の受け付け、記憶部32への情報の書き込み、記憶部32からの情報の読み出し、及び、実行部34の制御、等を行う。また、制御部36は特定部38を含む。
【0091】
特定部38は、端末装置10に含まれる特定部26と同様に、機能管理情報を参照することで、連携機能の実行に要する構成の組み合わせを特定するように構成されている。制御部36は、特定部38によって特定された構成の組み合わせの通知を制御する。例えば、制御部36は、当該組み合わせを示す情報をUI部30の表示部に表示させてもよいし、当該組み合わせを示す音声情報をスピーカから出力してもよい。
【0092】
なお、端末装置10の特定部26によって構成の組み合わせが特定される場合、特定部38は、機器12に設けられていなくてもよい。同様に、機器12の特定部38によって構成の組み合わせが特定される場合、特定部26は、端末装置10に設けられていなくてもよい。また、機器12によって構成の組み合わせの特定が行われない場合、機能管理情報は、機器12に記憶されていなくてもよい。以下では、端末装置10の特定部26によって特定処理が行われる場合について説明するが、もちろん、その特定処理は機器12の特定部38によって行われてもよい。
【0093】
以下、図4を参照して、機能管理情報について詳しく説明する。図4は、機能管理情報としての連携機能管理テーブルの一例を示す。
【0094】
図4に示されている連携機能管理テーブルにおいては、一例として、IDと、構成(機器12、ソフトウェア、対象)の組み合わせを示す情報と、連携機能の内容を示す情報とが互いに対応付けられている。連携機能管理テーブルに登録されている機器12は、情報処理システムに含まれる機器12である。情報処理システムに新たな機器12が追加された場合、その機器12を用いて実行可能な連携機能が連携機能管理テーブルに登録されてもよい。以下、各連携機能について説明する。
【0095】
ID「1」の連携機能は、「スキャン転送機能」及び「プリント機能」である。これらの連携機能は、機器12の一例としての複合機AとPC(B)とを用いて実行可能な機能である。連携機能としてのスキャン転送機能は、複合機Aによるスキャンによって生成された画像データを、PC(B)に転送する機能である。連携機能としてのプリント機能は、PC(B)に記憶されているデータ(文書ファイル又は画像ファイル等)を複合機Aに送信し、複合機Aにて当該データを印刷する機能である。
【0096】
ID「2」の連携機能は、「扉の開きを検知した場合、照明装置を点灯させる機能」である。この連携機能は、機器12の一例としての扉開閉センサCと照明装置Dとを用いて実行可能な機能である。扉開閉センサCは、扉の開及び閉を検知するセンサである。この連携機能は、扉開閉センサCが扉の開きを検知した場合、照明装置Dを点灯させるという機能である。詳しく説明すると、扉開閉センサCが扉の開きを検知した場合、その検知結果を示す情報が、扉開閉センサCから照明装置Dに送信され、これにより、照明装置Dが点灯させられる。なお、検知結果を示す情報が、扉開閉センサCから中継器に送信され、中継器は、その検知結果を示す情報を受信すると、照明装置Dを点灯させてもよい。
【0097】
ID「3」の連携機能は、「文書ファイルにパスワードを設定する機能」である。この連携機能は、文書作成ソフトウェアEとパスワード設定ソフトウェアFとを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、例えば、文書作成ソフトウェアEによって編集中又は表示中の文書ファイルに対して、パスワード設定ソフトウェアFによってパスワードを設定する機能である。なお、各ソフトウェアは、端末装置10に記憶されていてもよいし、機器12に記憶されていてもよい。
【0098】
ID「4」の連携機能は、「文書ファイルを送信する機能」である。この連携機能は、文書作成ソフトウェアEとデータ送信ソフトウェアGとを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、文書作成ソフトウェアEによって編集中又は表示中の文書ファイルを、データ送信ソフトウェアGによって宛先に送信する機能である。
【0099】
ID「5」の連携機能は、「文書ファイルの内容を会計ファイルに追加する機能」である。この連携機能は、対象としての文書ファイルと会計ファイルとに適用される機能である。文書ファイルに文書作成ソフトウェアが対応付けられており、会計ファイルに会計ソフトウェアが対応付けられている場合、この連携機能は、文書作成ソフトウェアが有する機能及び会計ソフトウェアが有する機能を用いて実行可能な機能である。
【0100】
上記の連携機能は、同一種類の構成を用いて実行可能な機能であるが、連携機能は、互いに異なる複数種類の構成を用いて実行可能な機能であってもよい。以下、この点について詳しく説明する。
【0101】
ID「6」の連携機能は、機器12とソフトウェアとを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、「スキャンされた文書に対して文字認識処理を適用する機能」である。この連携機能は、複合機A(機器12の一例)と文字認識ソフトウェアH(ソフトウェアの一例)とを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、複合機Aによって文書をスキャンし、そのスキャンによって生成された画像に対して文字認識ソフトウェアHによって文字認識処理を適用する機能である。
【0102】
ID「7」の連携機能は、機器12とファイルとを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、「文書ファイルを印刷する機能」である。この連携機能は、複合機Aと文書ファイルとを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、格納場所に格納されている文書ファイルを複合機Aに送信して複合機Aによって印刷する機能である。
【0103】
ID「8」の連携機能は、ソフトウェアとファイルとを用いて実行可能な連携機能が対応付けられている。この連携機能は、「画像ファイルから文字を抽出する機能」である。この連携機能は、文字認識ソフトウェアHと画像ファイルとを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、画像ファイルに対して文字認識ソフトウェアHによって文字認識処理を適用する機能である。
【0104】
上記の連携機能は、2つの構成を用いて実行可能な機能であるが、連携機能は、3つ以上の構成を用いて実行可能な機能であってもよい。以下、この点について詳しく説明する。
【0105】
ID「9」の連携機能は、機器12としてのスキャナK、ソフトウェアとしての文字認識ソフトウェアHと帳票作成ソフトウェアJ、及び、ファイルとしての領収書と会計ファイルを用いて実行可能な機能である。この連携機能は、「領収書がスキャナでスキャンされた場合、そのスキャンの結果に対して文字認識処理を適用し、その結果(領収書の内容)を会計ファイルに追加する機能」である。詳しく説明すると、この連携機能は、スキャンによって領収書をスキャンし、そのスキャンによって生成された画像に対して文字認識ソフトウェアによって文字認識処理を適用することで、当該画像から文字列を抽出し、帳票作成ソフトウェアによって、その文字列を会計ファイルに追加する機能である。
【0106】
ID「10」の連携機能として、ソフトウェアとしてのWebブラウザ、特定のショッピングサイト、購入指示を示す情報、及び、対象としての特定のブランドバッグ(ショッピング対象)を用いて実行可能な連携機能が、連携機能管理テーブルに登録されている。この連携機能は、「Webブラウザが起動し、特定のショッピングサイトで特定のブランドバッグが出品された場合、購入する機能」である。詳しく説明すると、この連携機能は、Webブラウザによって特定のショッピングサイトを監視し、そのショッピングサイトに特定のブランドバッグが出品された場合、当該ブランドバッグの購入処理を実行する機能である。
【0107】
図4に示されている連携機能は一例に過ぎず、上記以外の連携機能が連携機能管理テーブルに登録されていてもよい。
【0108】
機能を実行する機器12は、当該機器12が接続されている中継器によって制御されてもよいし、端末装置10によって制御されてもよい。中継器によって機器12が制御される場合、中継器は、当該機器12を制御するための制御信号を当該機器12に送信し、当該機器12を制御する。端末装置10によって当該機器12が制御される場合、端末装置10は、当該制御信号を、当該機器12に対して直接送信し、又は、中継器を介して当該機器12に送信し、当該機器12を制御する、
【0109】
連携機能管理テーブルに登録されている各構成は、下位概念のレベルの情報(例えば、当該構成の固有名称(例えば、具体的な製品名、商品名、型番、Webサイト名、又は、URL等))によって特定されてもよいし、上位概念のレベルの情報(例えば、当該構成の普通名称又は一般名称等)によって特定されてもよい。
【0110】
以下、本実施形態に係る情報処理システムによる処理について詳しく説明する。
【0111】
以下の実施例では、ユーザが端末装置10を操作することで、連携機能に用いられる構成の指定及び連携機能の設定等を行うものとする。もちろん、ユーザは、機器12を操作することで、構成の指定及び連携機能の設定等を行ってもよい。
【0112】
図5を参照して、端末装置10のUI部20に表示される画面について説明する。図5は、その画面の一例を示す。端末装置10の制御部24は、画面40をUI部20に表示させ、その画面40に各種の情報を表示させる。画面40は、例えば、ホーム画面又はデスクトップ画面等である。画面40は、主表示領域42及びタスクバー44を含む。主表示領域42には、アイコン等の画像、及び、各種のウィンドウ等が表示される。例えば、複合機に紐付く画像46、ノートPCに紐付く画像48、オーディオに紐付く画像50、文書ソフトウェアに紐付く画像52、及び、画像管理ソフトウェアに紐付く画像54等が、主表示領域42に表示されている。タスクバー44には、アイコン等の画像が表示される。例えば、電子メールソフトウェアに紐付く画像56、プレゼンテーション用ソフトウェアに紐付く画像58、及び、文書作成ソフトウェアに紐付く画像60等が、タスクバー44に表示されている。また、タスクバー44には、メニュー62を表示させるためのボタン画像64が表示されている。ユーザがボタン画像64を押した場合(例えばボタン画像64をクリックした場合)、メニュー62が主表示領域42に表示される。メニュー62には、ソフトウェアの一覧が表示される。例えば、ソフトウェアに紐付く画像66,68がメニュー62に表示される。なお、タスクバー44に表示された矢印ボタン画像がユーザによって押された場合、他のソフトウェアに紐付く画像がタスクバー44に表示されてもよい。
【0113】
例えば、端末装置10の制御部24は、端末装置10又は他の装置によって識別された機器12に紐付く画像を画面40に表示させてもよいし、端末装置10にインストールされているソフトウェアに紐付く画像を画面40に表示させてもよいし、機器12にインストールされているソフトウェアに紐付く画像を画面40に表示させてもよい。例えば、カメラ等の撮影装置によって機器12が撮影され、その撮影によって生成された画像データに基づいて当該機器12が識別される。その識別処理は、端末装置10によって行われてもよいし、別の装置(例えばサーバ等)によって行われてもよい。制御部24は、このようにして識別された機器12に紐付く画像を画面40に表示させてもよい。また、制御部24は、端末装置10に接続されている機器12に紐付く画像を画面40に表示させてもよいし、当該機器12にインストールされているソフトウェアに紐付く画像を画面40に表示させてもよい。例えば、端末装置10は、自装置に接続されている機器12を検索し、制御部24は、検索された機器12に紐付く画像を画面40に表示させる。また、制御部24は、検索された機器12にインストールされているソフトウェアに紐付く画像を画面40に表示させてもよい。また、制御部24は、端末装置10に記憶されているデータに紐付く画像を画面40に表示させてもよいし、機器12に記憶されているデータに紐付く画像を画面40に表示させてもよい。
【0114】
以下、本実施形態に係る情報処理システムの各実施例について詳しく説明する。
【0115】
(実施例1)
図6を参照して、実施例1について説明する。図6は、画面40を示す。例えば、ユーザがUI部20を操作することで、電子メールソフトウェアに紐付く画像56を指定した場合、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、電子メールソフトウェアと連携して連携機能を実行することが可能な構成(機器12、ソフトウェア、対象)を特定する。例えば、画像48に紐付くノートPC(A)に電子メールソフトウェアがインストールされており、当該ノートPC(A)と電子メールソフトウェアとを用いて電子メールを送信する機能(連携機能)が連携機能管理テーブルに登録されているものとする。この場合、特定部26は、当該ノートPC(A)を連携候補として特定する。なお、各機器12にインストールされているソフトウェアを示す情報は、連携機能管理テーブルに予め登録されている。
【0116】
上記のようにして連携候補としてのノートPC(A)が特定された場合、制御部24は、当該ノートPC(A)への案内を制御する。例えば、制御部24は、ユーザが指定した画像56を起点として、画像56から当該ノートPC(A)に紐付く画像48まで延びる矢印を表す画像70を画面40に表示させる。つまり、制御部24は、画像56と画像48とを繋ぐ矢印の画像70を画面40に表示させる。また、制御部24は、表示枠72を画像48に紐付けて画面40に表示させ、ノートPC(A)と電子メールソフトウェアとを用いて実行可能な連携機能の内容を示す情報を、当該表示枠72内に表示させる。
【0117】
例えば、ユーザがUI部20を操作することで表示枠72を指定した場合(例えば表示枠72をクリックした場合)、制御部24は、当該連携機能を当該ノートPC(A)に設定する。例えば、制御部24は、当該連携機能を示す制御情報を当該ノートPC(A)に送信する。当該ノートPC(A)は、当該制御情報に基づいて、当該ノートPC(A)にインストールされている電子メールソフトウェアを起動させる。ユーザは、当該ノートPC(A)を用いて電子メールを作成することができる。
【0118】
ノートPC(A)に電子メールソフトウェアがインストールされていない場合、制御部24は、当該ノートPC(A)への案内を表示しない。ノートPC(A)に電子メールソフトウェアがインストールされていない場合であっても、電子メールソフトウェアを当該ノートPC(A)にインストールすることが可能である場合、制御部24は、その旨を示す情報を画面40に表示させてもよい。
【0119】
また、画面40には、複合機に紐付く画像46、及び、オーディオ機器に紐付く画像50が表示されているが、複合機及びオーディオ機器は、ユーザによって指定された電子メールソフトウェアと連携して連携機能の実行が可能な機器12として連携機能管理テーブルに登録されていないため、制御部24は、複合機及びオーディオ機器への案内を表示しない。
【0120】
上記の例では、電子メールソフトウェアとノートPC(A)が、連携機能の実行に要する構成の組み合わせに該当し、矢印の画像70によって、その組み合わせが表示される。なお、制御部24は、矢印の画像70を表示すると共に、又は、矢印の画像70を表示せずに、ノートPC(A)を識別するための情報(例えば名称等)を音声情報としてスピーカから出力してもよい。また、制御部24は、矢印画像の表示以外の手法として、案内対象の画像(例えば画像48)を拡大又は指導させて画面40に表示させてもよい。
【0121】
以上のように、連携機能の実行に要する構成の組み合わせが通知されるので、ユーザは、その構成を容易に認識することができる。
【0122】
(実施例2)
図7を参照して、実施例2について説明する。図7は、画面40を示す。実施例2では、制御部24は、連携機能に用いられる順番に従って構成を案内する。制御部24は、例えば、連携機能に含まれる処理の順番に従って各構成を案内してもよいし、データが利用される順番に従って各構成を案内してもよい。例えば、連携機能に用いられるデータが記憶されている機器が上位の順番の構成に該当し、そのデータを利用する機器12又はソフトウェアが下位の順番の構成に該当する。もちろん、これは一例に過ぎず、他の基準に従って順番が定められてもよい。
【0123】
例えば、ユーザがUI部20を操作することで、ノートPC(A)に紐付く画像48を指定した場合、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、ノートPC(A)と連携して連携機能を実行することが可能な構成(機器12、ソフトウェア、対象)を特定する。例えば、当該ノートPC(A)と、プレゼンテーション用ソフトウェアCと、オーディオ機器Eと、プロジェクタDとを用いて実行可能な連携機能が連携機能管理テーブルに登録されているものとする。この場合、特定部26は、当該プレゼンテーション用ソフトウェアC、オーディオ機器E及びプロジェクタDを連携候補として特定する。
【0124】
上記のようにして連携候補としてのプレゼンテーション用ソフトウェアC、オーディオ機器E及びプロジェクタDが特定された場合、制御部24は、それらの構成を案内するための情報を画面40に表示させる。例えば、連携機能が、ノートPC(A)に記憶されているファイルBをプレゼンテーション用ソフトウェアCによって開き、画像をプロジェクタDによって投影し、音声をオーディオ機器Eによって再生する機能であるものとする。なお、プレゼンテーション用ソフトウェアCは、ノートPC(A)にインストールされているものとする。この連携機能においては、ノートPC(A)にインストールされたプレゼンテーション用ソフトウェアCが実行され、その次に、プロジェクタD及びオーディオ機器Eによる機能が実行される。つまり、ノートPC(A)及びプレゼンテーション用ソフトウェアCが第1順位の構成に該当し、プロジェクタD及びオーディオ機器Eが第2順位の構成に該当する。この場合、制御部24は、その順位(実行の順番)に従って各構成を案内する。具体的には、制御部24は、ノートPC(A)に紐付く画像48とプレゼンテーション用ソフトウェアCに紐付く画像58とを繋ぐ矢印を表す画像76(画像48から画像58まで延びる矢印を表す画像76)、プレゼンテーション用ソフトウェアCに紐付く画像58とオーディオ機器Eに紐付く画像50とを繋ぐ矢印を表す画像78(画像58から画像50まで延びる矢印を表す画像78)、及び、プレゼンテーション用ソフトウェアCに紐付く画像58とプロジェクタDに紐付く画像74とを繋ぐ矢印を表す画像80(画像58から画像74まで延びる矢印を表す画像80)を画面40に表示させる。このような矢印の画像を表示することで、まず、ノートPC(A)にインストールされたプレゼンテーション用ソフトウェアCが実行され、次に、オーディオ機器E及びプロジェクタDによる処理が実行されることが表現される。こうすることで、処理の順番を見易い状態にしてユーザに提供することができる。
【0125】
また、制御部24は、表示枠82を画像48に紐付けて画面40に表示させ、上記の連携機能の内容を示す情報を、当該表示枠82内に表示させる。例えば、ユーザがUI部20を操作することで表示枠82を指定した場合(例えば表示枠82をクリックした場合)、制御部24は、当該連携機能を、ノートPC(A)、プレゼンテーション用ソフトウェアC、プロジェクタD及びオーディオ機器Eに設定する。例えば、制御部24は、当該連携機能を示す制御情報を、ノートPC(A)、プロジェクタD及びオーディオ機器Eに送信する。ノートPC(A)、プロジェクタD及びオーディオ機器Eは、当該制御情報に基づいて、自装置に割り当てられた処理を実行する。
【0126】
別の例として、プレゼンテーション用ソフトウェアCが端末装置10にインストールされている場合、端末装置10にインストールされているプレゼンテーション用ソフトウェアCが上記の連携機能に用いられてもよい。この場合、ノートPC(A)に記憶されているファイルBが、ノートPC(A)から端末装置10に送信され、端末装置10にて、プレゼンテーション用ソフトウェアCによってファイルBが開かれ、更に、ファイルBが、端末装置10からプロジェクタD及びオーディオ機器Eに送信される。そして、ファイルBに含まれる画像がプロジェクタDによって投影され、ファイルBに含まれる音声がオーディオ機器Eによって再生される。この場合においても、ファイルBは、ノートPC(A)、端末装置10、プロジェクタD及びオーディオ機器Eの順番に送られるので、各矢印の画像は、ファイルBに対する処理の順番又はファイルBが利用される順番を表していることになる。この場合、ノートPC(A)が第1順位の構成に該当し、端末装置10にインストールされているプレゼンテーション用ソフトウェアCが第2順位の構成に該当し、プロジェクタD及びオーディオ機器Eが第3順位の構成に該当する。
【0127】
また、特定部26は、各構成の利用履歴、構成同士の相性、又は、ユーザの利用傾向に基づいて、連携候補を特定してもよい。
【0128】
例えば、各構成の利用履歴が管理され、その利用履歴を示す情報が、端末装置10、各機器12、又は、サーバ等の外部装置に記憶されている。また、構成毎に、他の構成との連携の履歴が利用履歴として管理され、その利用履歴を示す情報が、端末装置10、各機器12、又は、サーバ等の外部装置に記憶されている。端末装置10の特定部26は、その利用履歴を示す情報を参照することで、ユーザによって指定された構成と過去において連携した他の構成を連携候補として特定してもよいし、その連携の頻度(連携の総数、又は、単位期間当たりの連携の回数等)が閾値以上となる他の構成を連携候補として特定してもよいし、その連携の頻度の高さによって定められる順位が上位となる他の構成を連携候補として特定してもよい。頻度が高いほど順位は高くなる。
【0129】
具体例を挙げて説明すると、ノートPC(A)がユーザによって指定された場合において、ノートPC(A)とプレゼンテーション用ソフトウェアCとの連携の頻度が閾値以上となる場合、特定部26は、プレゼンテーション用ソフトウェアCを連携候補として特定する。別の例として、その連携の頻度が最も高い場合、又は、その連携の頻度の高さによって定まる順位が予め定められた順位以上となる場合、特定部26は、プレゼンテーション用ソフトウェアCを連携候補として特定する。プロジェクタD及びオーディオ機器Eについても同様である。こうすることで、ユーザが指定したノートPC(A)と連携して用いられる可能性の高い構成をユーザに提示することができる。
【0130】
例えば、ノートPC(A)と画像46に紐付く複合機とを連携させて実行可能な連携機能が連携機能管理テーブルに登録されている場合であっても、ノートPC(A)と当該複合機とが過去において連携したことがない場合、又は、その連携の頻度が閾値未満の場合、特定部26は、当該複合機を連携候補として特定しない。その結果、画像46を指し示す矢印の画像は表示されない。こうすることで、ノートPC(A)と連携して用いられる可能性の低い構成をユーザに提示せずに済む。
【0131】
つまり、連携機能の実行が可能な構成の組み合わせとして、ノートPC(A)及び複合機の組み合わせ、ノートPC(A)及びプレゼンテーション用ソフトウェアCの組み合わせ、ノートPC(A)及びプロジェクタDの組み合わせ、ノートPC(A)及びオーディオ機器Eの組み合わせ、及び、ノートPC(A)及び複数の構成の組み合わせが存在するが、それら複数の組み合わせの中の少なくとも1つの組み合わせが、ユーザに提示される。例えば、上記のように、利用履歴に基づいて組み合わせが特定され、その特定された組み合わせがユーザに提示される。
【0132】
上記の利用履歴は、ユーザ毎又はユーザアカウント毎に管理され、ユーザ毎又はユーザアカウント毎の利用履歴を示す情報が、端末装置10、各機器12、又は、サーバ等の外部装置に記憶されてもよい。その利用履歴は、ユーザ又はユーザアカウントの利用傾向に相当する。例えば、特定部26は、端末装置10にログインしたユーザ又はユーザアカウントの利用履歴を示す情報を参照することで、当該ユーザによって指定された構成と過去において連携した他の構成を連携候補として特定してもよいし、その連携の頻度に基づいて連携候補を特定してもよい。こうすることで、ユーザの利用傾向に応じた連携候補がユーザに提示される。
【0133】
また、特定部26は、構成同士の相性に基づいて連携候補を特定してもよい。その相性は、例えば、構成同士によって実行可能な連携機能の数に基づいて予め定められ、その相性を示す情報は、連携機能管理テーブルに予め登録されている。例えば、ノートPC(A)とプレゼンテーション用ソフトウェアCとによって実行可能な連携機能の数が閾値以上の場合、特定部26は、プレゼンテーション用ソフトウェアCを連携候補として特定する。一方、ノートPC(A)と複合機とによって実行可能な連携機能の数が閾値未満の場合、特定部26は、複合機を連携候補として特定しない。プレゼンテーション用ソフトウェアCへの案内(矢印の画像)は画面40に表示されるが、複合機への案内は画面40に表示されない。こうすることで、連携機能の数が閾値以上となる連携候補をユーザに提示することができる。
【0134】
特定部26は、画面40に表示されている構成群(機器12、ソフトウェア、対象)の中で、実行可能な連携機能の数によって定められる順位が上位となる他の構成を連携候補として特定してもよい。数が多いほど順位は高くなる。例えば、ノートPC(A)とプレゼンテーション用ソフトウェアCとによって実行可能な連携機能の数が最も多い場合、又は、その数によって定まる順位が、予め定められた順位以上となる場合、特定部26は、プレゼンテーション用ソフトウェアCを連携候補として特定する。プロジェクタD及びオーディオ機器Eについても同様である。また、ノートPC(A)と複合機とを連携させて実行可能な連携機能が連携機能管理テーブルに登録されている場合であっても、その連携機能の数によって定まる順位が、予め定められた順位よりも低い場合、特定部26は、当該複合機を連携候補として特定しない。
【0135】
なお、連携機能の数以外の要因によって構成同士の相性が定められてもよい。例えば、機器12の性能、ソフトウェアの性能、機器12の規格、ソフトウェアの規格、製造メーカ、又は、バージョン等によって、構成同士の相性が定められてもよい。
【0136】
また、構成の組み合わせに含まれる構成がユーザによって指定された場合、制御部24は、その指定された構成への案内を非表示にしてもよい。図8を参照して、この処理について説明する。図8は、画面40を示す。例えば、ユーザが、第2構成としてのプレゼンテーション用ソフトウェアCに紐付く画像58を指定した場合、制御部24は、ノートPC(A)に紐付く画像48と画像58とを繋ぐ矢印の画像76を非表示にする。こうすることで、画像58がユーザによって指定されたことをユーザに認識させることができる。この場合においても、制御部24は、第2構成から第3構成への案内を画面40に表示させる。図8に示す例では、制御部24は、プレゼンテーション用ソフトウェアCに紐付く画像58とオーディオ機器Eに紐付く画像50とを繋ぐ矢印の画像78を画面40に表示させる。プロジェクタDを案内するための画像80についても同様である。
【0137】
(実施例3)
図9を参照して、実施例3について説明する。図9は、画面40を示す。実施例3では、ユーザによって構成が指定された場合、制御部24は、その指定された構成が有する機能の一覧を画面40に表示させ、その一覧に含まれる機能の単位で構成の組み合わせを通知する。以下、具体例を挙げて説明する。
【0138】
図9に示すように、ユーザがUI部20を操作することで、ノートPC(A)に紐付く画像48を指定した場合、制御部24は、ノートPC(A)が有する機能の一覧84を画面40に表示させる。なお、各機器12及び各ソフトウェアが有する機能は、例えば、連携機能管理テーブルに予め登録されており、制御部24は、その連携機能管理テーブルを参照することで、ユーザによって指定された構成が有する機能を特定する。例えば、ノートPC(A)には、CAD(computer-aided design)ソフトウェア(例えば製図ソフトウェア)、動画編集ソフトウェア及び音声再生ソフトウェア等がインストールされており、ノートPC(A)は、各ソフトウェアによって実現される機能を有する。
【0139】
次に、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、一覧84に含まれる機能と連携して連携機能を実行することが可能な構成(機器12、ソフトウェア、対象)を特定する。例えば、CADソフトウェアと電子メールソフトウェアとを用いて、CADソフトウェアによって作成されたデータを電子メールによって転送する機能(連携機能)が連携機能管理テーブルに登録されているものとする。この場合、特定部26は、CADソフトウェアと電子メールソフトウェアを連携候補として特定する。なお、電子メールソフトウェアは、ノートPC(A)にインストールされていてもよいし、端末装置10にインストールされていてもよい。
【0140】
上記のように連携候補としてのCADソフトウェアと電子メールソフトウェアが特定された場合、制御部24は、当該CADソフトウェアから当該電子メールソフトウェアへの案内を制御する。例えば、制御部24は、一覧84に記述されているCADソフトウェアを示す文字列から電子メールソフトウェアに紐付く画像56まで延びる矢印の画像86を画面40に表示させる。つまり、制御部24は、CADソフトウェアを示す文字列と画像86とを繋ぐ矢印の画像86を画面40に表示させる。こうすることで、機能の一覧と構成に紐付く画像とを用いて、連携候補をユーザに提示することができる。また、制御部24は、CADソフトウェアを示す文字列に紐付く表示枠88を画面40に表示させ、CADソフトウェアと電子メールソフトウェアとを用いて実行可能な連携機能の内容を示す情報を、当該表示枠88内に表示させる。
【0141】
例えば、ユーザがUI部20を操作することで表示枠88を指定した場合、制御部24は、当該連携機能をノートPC(A)に設定し、当該連携機能を示す制御情報をノートPC(A)に送信する。ノートPC(A)は、当該制御信号に従って、当該ノートPC(A)にインストールされているCADソフトウェアによって作成されたデータを、当該ノートPC(A)にインストールされている電子メールソフトウェアによって作成された電子メールによって転送先に転送する。
【0142】
端末装置10にインストールされている電子メールソフトウェアが連携機能に用いられる場合、制御部24は、当該連携機能をノートPC(A)と端末装置10に設定する。ノートPC(A)は、CADデータによって作成されたデータを端末装置10に送信する。端末装置10の制御部24は、端末装置10にインストールされている電子メールソフトウェアによって作成された電子メールによって、当該データを転送先に転送する。
【0143】
また、連携機能を実行可能な複数の組み合わせが存在する場合、制御部24は、それら複数の組み合わせの案内を制御してもよい。図10を参照して、この処理について説明する。図10は、画面40の一例を示す。例えば、一覧84に含まれるCADソフトウェアと電子メールソフトウェアとを用いて、CADソフトウェアによって作成されたデータを電子メールによって転送する機能(連携機能)、及び、一覧84に含まれる音楽再生ソフトウェアとオーディオ機器Eとを用いて、音楽データをオーディオ機器Eによって再生する機能(連携機能)が、連携機能管理テーブルに登録されているものとする。この場合、特定部26は、CADソフトウェアと電子メールソフトウェアとの組み合わせ(第1組み合わせ)、及び、音楽再生ソフトウェアとオーディオ機器Eとの組み合わせ(第2組み合わせ)を、連携候補として特定する。こうすることで、機能の一覧と構成に紐付く画像を用いて、連携候補の複数の組み合わせをユーザに提示することができる。
【0144】
上記のように第1組み合わせ及び第2組み合わせが特定された場合、制御部24は、第1組み合わせの案内として、CADソフトウェアから電子メールソフトウェアへの案内を制御し、第2組み合わせの案内として、音楽再生ソフトウェアからオーディオ機器Eへの案内を制御する。例えば、制御部24は、一覧84に記述されているCADソフトウェアを示す文字列から電子メールソフトウェアに紐付く画像56まで延びる矢印の画像86を画面40に表示させる。また、制御部24は、一覧84に記述されている音楽再生ソフトウェアを示す文字列からオーディオ機器Eに紐付く画像50まで延びる矢印の画像90を画面40に表示させる。更に、制御部24は、CADソフトウェアを示す文字列に紐付く表示枠88と、音楽再生ソフトウェアを示す文字列に紐付く表示枠92を画面40に表示させる。制御部24は、CADソフトウェアと電子メールソフトウェアとを用いて実行可能な連携機能の内容を示す情報を、表示枠88内に表示させ、音楽再生ソフトウェアとオーディオ機器Eとを用いて実行可能な連携機能の内容を示す情報を、表示枠92内に表示させる。実施例2と同様に、ユーザの操作によって連携機能が各構成に設定されて実行される。
【0145】
また、複数の一覧が画面40に表示され、一覧同士の間で案内が通知されてもよい。図11を参照して、この処理について説明する。図11は、画面40の一例を示す。例えば、ユーザが、複合機に紐付く画像46を指定した場合、制御部24は、当該複合機が有する機能の一覧94を画像46に紐付けて画面40に表示させる。また、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、当該複合機と連携して連携機能を実行可能な他の構成を特定する。例えば、当該他の構成がノートPC(A)である場合、制御部24は、ノートPC(A)が有する機能の一覧84を画像48に紐付けて画面40に表示させる。当該複合機及びノートPC(A)のそれぞれが有する機能は、例えば、連携機能管理テーブルに予め登録されている。なお、一覧94が第1一覧の一例に相当し、一覧84が第2一覧の一例に相当する。
【0146】
また、特定部26は、一覧94に含まれる機能と連携して連携機能を実行可能な機能であって一覧84に含まれる機能を特定する。例えば、一覧94に含まれるスキャン機能と一覧84に含まれる文書管理ソフトウェアとを用いて、複合機によってスキャンしたデータを文書管理ソフトウェアのフォルダに格納する機能(連携機能)が、連携機能管理テーブルに登録されているものとする。この場合、特定部26は、スキャン機能と文書管理ソフトウェアとの組み合わせを連携候補として特定する。
【0147】
上記のように組み合わせが特定された場合、制御部24は、その組み合わせの案内として、スキャン機能から文書管理ソフトウェアへの案内を制御する。例えば、制御部24は、一覧94に記述されているスキャン機能を示す文字列から一覧84に記述されている文書管理ソフトウェアを示す文字列まで延びる矢印の画像96を画面40に表示させる。こうすることで、複数の一覧を用いて連携候補をユーザに提示することができる。また、制御部24は、スキャン機能を示す文字列に紐付く表示枠97を画面40に表示させ、スキャン機能と文書管理ソフトウェアとを用いて実行可能な連携機能の内容を示す情報を、表示枠97内に表示させる。実施例2と同様に、ユーザの操作によって連携機能が各構成に設定されて実行される。
【0148】
上記の例では、機器12が有する機能の一覧が表示されているが、ソフトウェアが連携候補に該当する場合、当該ソフトウェアが有する機能の一覧が表示され、その一覧に含まれる機能への案内が表示されてもよい。
【0149】
また、機器12又はソフトウェアが有する機能に紐付く画像が画面40に表示されてもよい。図12を参照して、この表示例について説明する。図12は、画面40の一例を示す。
【0150】
一例として、画面40の主表示領域42には、ノートPC(A)に紐付く画像48と複合機に紐付く画像46が表示されている。制御部24は、複合機に紐付く画像46の周囲に、当該複合機が有する機能群を表す機能画像群98を表示させる。機能画像群98は、機能画像100,102,104等を含む。機能画像100は、複合機が有するプリント機能に紐付く画像である。機能画像102は、複合機が有するファクシミリ機能に紐付く画像である。機能画像104は、複合機が有するスキャン機能に紐付く画像である。同様に、制御部24は、ノートPC(A)に紐付く画像48の周囲に、当該ノートPC(A)が有する機能群を表す機能画像群106を表示させる。機能画像群106は、機能画像108,110,112,114等を含む。機能画像108は、ノートPC(A)が有するダウンロード機能に紐付く画像である。機能画像110は、ノートPC(A)が有するアップロード機能に紐付く画像である。機能画像112は、ノートPC(A)が有するWebブラウザ機能に紐付く画像である。機能画像114は、ノートPC(A)が有する音楽再生機能に紐付く画像である。
【0151】
制御部24は、機能画像群98に含まれる各機能画像を、予め定められた速さで、矢印の示す方向に循環させて画面40に表示させる。機能画像群98に含まれる全機能画像が画面40に表示しきれない場合、後の順番の機能画像は表示されずに、先の順番の機能画像が表示される。そして、機能画像の循環に応じて、先の順番の機能画像が後の順番に移行して画面40から消え、後の順番の機能画像が先の順番に移行して画面40に表示される。機能画像群106についても同様である。このような表示を行うことで、限られたスペースを有する画面上にて、より多くの機能画像をユーザに提示することができる。
【0152】
制御部24は、ユーザが画像46を指定した場合に、機能画像群98を画面40に表示させてもよいし、ユーザが画像46を指定しなくても、機能画像群98を画面40に表示させてもよい。機能画像群106についても同様である。
【0153】
また、ユーザが画像46を指定した場合において、ノートPC(A)が、画像46に紐付く複合機と連携して連携機能を実行可能な構成として連携機能管理テーブルに登録されている場合、制御部24は、ノートPC(A)に関する機能画像群106を画面40に表示させてもよい。
【0154】
例えば、ユーザが、複合機が有するスキャン機能に紐付く機能画像104を指定した場合、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、スキャン機能と連携して連携機能を実行可能な構成(機器12、ソフトウェア、対象)を特定し、更に、スキャン機能と連携して実行可能な機能(機器12又はソフトウェアが有する機能)を特定する。例えば、ノートPC(A)が有するダウンロード機能が、スキャン機能と連携して連携機能を実行可能な機能として連携機能管理テーブルに登録されている場合、特定部26は、そのダウンロード機能を連携候補として特定する。
【0155】
上記のようにして連携候補が特定された場合、制御部24は、その連携候補を案内する。例えば、制御部24は、スキャン機能に紐付く機能画像104からダウンロード機能に紐付く機能画像108まで延びる矢印の画像116を画面40に表示させる。また、制御部24は、表示枠117を画面に表示させ、スキャン機能とダウンロード機能とを用いて実行可能な連携機能の内容を示す情報を、その表示枠117内に表示させる。
【0156】
また、制御部24は、矢印の画像116を表示する代わりに、又は、画像116を表示すると共に、ダウンロード機能に紐付く機能画像108を、他の機能画像よりも優先的に画面40に表示させてもよい。例えば、制御部24は、機能画像108を、循環における最上位の順位に該当する機能画像として画面40に表示させる。具体的には、制御部24は、機能画像群106に含まれる各機能画像の位置の中で、ユーザによって指定された複合機に紐付く画像46に最も近い位置に機能画像108を表示させる。この場合、制御部24は、機能画像群106を循環させることで、画像46に最も近い位置に機能画像108を表示させてもよいし、機能画像群106を循環させずに、画像46に最も近い位置に機能画像108を移動させてもよい。こうすることで、連携候補の画像をユーザに見易く提供することができる。
【0157】
なお、実施例3においても、実施例2と同様に、特定部26は、各構成の利用履歴、構成同士の相性、又は、ユーザの利用傾向に基づいて、連携候補を特定してもよい。例えば、第1一覧と第2一覧との間で、連携の頻度が閾値以上となる機能の組み合わせが、矢印の画像等によって案内されてもよい。また、機能画像群106の中で連携の頻度が閾値以上となる機能への案内が表示されてもよい。機能同士の相性についても同様である。
【0158】
(実施例4)
図13を参照して、実施例4について説明する。図13は、画面40を示す。実施例4では、制御部24は、連携機能を実行可能な構成の各組み合わせの優先順位に応じて、各組み合わせの通知態様を異ならせる。例えば、制御部24は、各組み合わせの優先順位に応じて、各組み合わせを案内するための矢印画像の表示態様を変更する。以下、具体例を挙げて説明する。
【0159】
図13に示すように、ユーザがUI部20を操作することで、ノートPC(A)に紐付く画像48を指定した場合、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、ノートPC(A)と連携して連携機能を実行することが可能な構成(機器12、ソフトウェア、対象)を特定する。例えば、プロジェクタD、オーディオ機器E、複合機、及び、文書管理ソフトウェアが、ノートPC(A)と連携して連携機能を実行することが可能な構成として連携機能管理テーブルに登録されているものとする。この場合、特定部26は、ノートPC(A)とプロジェクタDとの組み合わせ(第1組み合わせ)、ノートPC(A)とオーディオ機器Eとの組み合わせ(第2組み合わせ)、ノートPC(A)と複合機との組み合わせ(第3組み合わせ)、及び、ノートPC(A)と文書管理ソフトウェアとの組み合わせ(第4組み合わせ)を連携候補として特定する。
【0160】
また、連携機能管理テーブルには、連携機能の優先順位が予め定められている。その優先順位は、例えば、各構成の連携の履歴、その連携の頻度、各構成の利用頻度、又は、構成同士の相性等によって定められる。連携機能の利用に応じて、各連携機能の優先順位が更新されてもよい。
【0161】
例えば、上記の第1から第4組み合わせの中で、第1組み合わせによって実現可能な連携機能の優先順位が1位であり、第2組み合わせによって実現可能な連携機能の優先順位が2位であり、第3組み合わせによって実現可能な連携機能の優先順位が3位であり、第4組み合わせによって実現可能な連携機能の優先順位が4位であるものとする。
【0162】
制御部24は、各組み合わせの優先順位を、文字列、数字又は矢印の種類によって表現する。図13に示す例では、制御部24は、第1組み合わせに属する画像48と画像74とを繋ぐ矢印の画像118、第2組み合わせに属する画像48と画像50とを繋ぐ矢印の画像120、第3組み合わせに属する画像48と画像46とを繋ぐ矢印の画像122、及び、第3組み合わせに属する画像48と画像58とを繋ぐ矢印の画像124を画面40に表示させる。
【0163】
制御部24は、優先順位に応じて、矢印の太さを変えてもよいし、矢印の色を変えてもよいし、矢印の線種を変えてもよい。例えば、優先順位の高い組み合わせほど、太い矢印の画像が用いられる。例えば、画像118が最も太い矢印を表す画像であり、下位の順位ほど細い矢印の画像が、組み合わせを案内するための画像として表示される。こうすることで、優先順位を視覚的に分かり易くしてユーザに提示することができる。また、制御部24は、優先順位を表す数字を画面40に表示させてもよい。
【0164】
また、制御部24は、第1組み合わせに属する画像74に紐付けて表示枠126を画面40に表示させ、第2組み合わせに属する画像50に紐付けて表示枠128を画面40に表示させ、第3組み合わせに属する画像46に紐付けて表示枠130を画面40に表示させ、第4組み合わせに属する画像58に紐付けて表示枠132を画面40に表示させる。制御部24は、第1組み合わせに係る連携機能の内容を表示枠126内に表示させ、第2組み合わせに係る連携機能の内容を表示枠128内に表示させ、第3組み合わせに係る連携機能の内容を表示枠130内に表示させ、第4組み合わせに係る連携機能の内容を表示枠132内に表示させる。
【0165】
(実施例5)
図14を参照して、実施例5について説明する。図14は、画面40を示す。実施例5では、制御部24は、連携機能を実行可能な構成の組み合わせに含まれる構成を利用するための認証の確認の通知を制御する。例えば、制御部24は、認証のための情報を入力するための入力欄をUI部20の表示部に表示させる。その入力欄に認証情報が入力されて、認証が成功した場合、認証対象の構成の利用が可能となる。また、連携機能を実行するために利用されるネットワーク等の通信経路に対する認証が行われてもよい。以下、具体例を挙げて説明する。
【0166】
図14に示すように、ユーザがUI部20を操作することで、カメラに紐付く画像134を指定した場合、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、カメラと連携して連携機能を実行することが可能な構成を特定する。例えば、ノートPC(A)及びプロジェクタDが、カメラと連携して連携機能を実行することが可能な構成として連携機能管理テーブルに登録されているものとする。この場合、特定部26は、ノートPC(A)及びプロジェクタDを連携候補として特定する。制御部24は、上記の実施例と同様に、ノートPC(A)を案内するための矢印の画像136と、プロジェクタDを案内するための矢印の画像138を画面40に表示させる。
【0167】
また、制御部24は、認証情報を入力するための入力欄140を画面40に表示させる。認証情報は、連携機能に用いられる各構成及び各通信経路にログインするための情報であり、例えば、ログインIDとパスワードである。入力欄140は、例えば、連携機能に用いられるネットワーク1,2、ユーザによって指定されたカメラ、ノートPC(A)及びプロジェクタDのそれぞれにログインするための認証情報の入力欄を含む。例えば、カメラにログインするためのログインIDとパスワードが、ユーザによって入力欄140に入力された場合、端末装置10は、そのログインIDとパスワードをカメラ又は認証サーバに送信する。カメラ又は認証サーバにて認証処理が実行され、認証が成功した場合、当該ユーザによるカメラの使用が許可される。他の構成及びネットワークについても同様である。また、連携機能にソフトウェアが用いられる場合、そのソフトウェアを使用するための認証処理が行われてもよい。
【0168】
ユーザは、入力欄140に各構成の認証情報を入力することで、構成毎にログインすることができる。ネットワークについても同様である。複数の構成の認証情報をまとめて入力欄140に入力することで、当該複数の構成に対する認証処理がまとめて実行される。
【0169】
また、制御部24は、連携機能に用いられる複数の構成であって認証情報が互いに同一の複数の構成を他の構成と区別して表示してもよいし、認証情報が互いに異なる複数の構成を他の構成と区別して表示してもよい。認証情報が互いに異なる複数の構成を用いた場合、認証情報が互いに同一の複数の構成を用いる場合と比べて、各構成に対するセキュリティが高くなり得る。
【0170】
制御部24は、ユーザによって指定された構成の認証情報を入力するための入力欄を画面40に表示させてもよい。例えば、ユーザによって画像134が指定された場合、制御部24は、カメラの認証情報を入力するための入力欄を画面40に表示させる。また、制御部24は、カメラと連携して連携機能を実行することが可能なノートPC(A)及びプロジェクタDのそれぞれの認証情報を個別的に入力するための入力欄を画面40に表示させてもよい。つまり、制御部24は、カメラ、ノートPC(A)及びプロジェクタDのそれぞれ認証情報を入力するための入力欄を別々に画面40に表示させてもよい。ネットワーク1,2についても同様である。
【0171】
また、連携機能に用いられる複数の構成の中には、認証が必要な構成と不要な構成とが混在している場合がある。この場合、制御部24は、認証が必要な構成を示す情報を画面40に表示させてもよい。こうすることで、認証が不要な構成をユーザに提示する場合と比べて、よりセキュリティの高い構成をユーザに提示することができる。例えば、カメラが、認証を要する機器12に該当する場合、制御部24は、その旨を示す情報を画面40に表示させる。
【0172】
また、制御部24は、認証が必要な構成を、認証が不要な構成よりも優先的に表示してもよい。こうすることで、よりセキュリティの高い構成をユーザに優先的に提示することができる。例えば、ノートPC(A)が、認証が必要な機器12に該当し、プロジェクタDが、認証が不要な機器12に該当する場合、制御部24は、ノートPC(A)に紐付く画像48を、プロジェクタDに紐付く画像74よりも優先的に画面40に表示させる。制御部24は、画像138が表す矢印よりも太い矢印を表す画像を画像136として画面40に表示させてもよいし、画像48を画像74よりも拡大して画面40に表示させてもよい。もちろん、制御部24は、認証が不要な構成を、認証が必要な構成よりも優先的に表示してもよい。こうすることで、認証の手間を省くことができる構成をユーザに優先的に提示することができる。
【0173】
また、制御部24は、連携機能に用いられる構成であって認証が必要な構成への案内を画面40に表示させ、認証が不要な構成への案内を非表示にしてもよい。例えば、ノートPC(A)が、認証が必要な機器12に該当し、プロジェクタDが、認証が不要な機器12に該当するものとする。この場合、制御部24は、ノートPC(A)へ案内するための画像136を画面40に表示させ、プロジェクタDへ案内するための画像138を画面40に表示させない。こうすることで、セキュリティがより高い構成がユーザに提示される。
【0174】
また、制御部24は、連携機能に用いられる構成であって認証済みの構成への案内を画面40に表示させ、未認証の構成への案内を非表示にしてもよい。こうすることで、セキュリティがより高い構成をユーザに提示しつつ、認証に要するユーザの手間を軽減することができる。例えば、ノートPC(A)が認証済みの機器12に該当し、プロジェクタDが未認証の機器12に該当するものとする。この場合、制御部24は、ノートPC(A)へ案内するための画像136を画面40に表示させ、プロジェクタDへ案内するための画像138を画面40に表示させない。
【0175】
(実施例6)
図15を参照して、実施例6について説明する。図15は、画面40を示す。実施例6では、制御部24は、構成の状況に応じて、連携機能の案内の対象となる構成の組み合わせを変更する。構成の状況は、例えば、機器12の稼動状況(例えば、利用中、停止中等)、機器12にて使用される消耗品の残量、ソフトウェアの稼動状況(例えば、利用中、停止中等)、機器12の位置、又は、機器12が設置されている環境等である。以下、具体例を挙げて説明する。
【0176】
図15に示す例では、複合機に紐付く画像46がユーザによって指定され、複合機が有する機能の一覧94が、画像46に紐付けて画面40に表示されている。また、複合機と連携して連携機能を実行可能な機器12としてノートPC(A)が特定されており、ノートPC(A)が有する機能の一覧84が、画像48に紐付けて画面40に表示されている。
【0177】
制御部24は、各構成の状況を示す情報を各構成から収集し、各構成の状況に応じた案内を実行する。例えば、複合機に搭載されているインクが無くなっている場合、インクの使用が前提となっているプリント機能及びコピー機能は、当該複合機では実行することができない機能に該当する。従って、仮に、ノートPC(A)が、プリント機能と連携して連携機能を実行可能な機能を有している場合であっても、制御部24は、プリント機能と当該機能との組み合わせを案内しない。コピー機能についても同様である。なお、制御部24は、プリント機能を示す文字列の周囲に、プリント機能の使用が不可能であることを示す情報(例えば×マーク等)を表示させてもよい。コピー機能についても同様である。
【0178】
インクの使用が前提となっていないスキャン機能及びファクシミリ送信機能は、当該複合機にて実際に実行可能な機能である。ノートPC(A)にインストールされている文書管理ソフトウェアとスキャン機能とを連携させて連携機能を実行可能な場合、制御部24は、スキャン機能を示す文字列と文書管理ソフトウェアを示す文字列とを繋ぐ矢印の画像144を画面40に表示させる。同様に、ノートPC(A)にインストールされている宛名管理ソフトウェアとファクシミリ送信機能とを連携させて連携機能を実行可能な場合、制御部24は、ファクシミリ送信機能を示す文字列と宛名管理ソフトウェアを示す文字列とを繋ぐ矢印の画像146を画面40に表示させる。
【0179】
また、機器12又は機器12が有する機能が、現時点で使用中、又は、現時点から予め定められた期間以上にわたって使用予定である場合、制御部24は、当該機器12又は当該機能を含む組み合わせを案内しなくてもよい。ソフトウェアについても同様である。
【0180】
上記の処理によれば、実際に使用可能な構成が連携候補としてユーザに提示される。
【0181】
構成の状況が刻々と変化する場合、その変化に応じて、案内も変化する。つまり、現時点では案内されていた構成の組み合わせも、時間の経過と共に案内されない可能性もあり得る。それとは逆に、構成の状況に起因して現時点では案内されていない構成の組み合わせであっても、時間の経過と共に案内される可能性もあり得る。このように、構成の状況が変化する場合であっても、その状況に応じた案内をユーザに提供することができる。
【0182】
(実施例7)
図16を参照して、実施例7について説明する。図16は、画面40を示す。上記の実施例1-6では、ユーザが、機器12又はソフトウェアに紐付く画像を指定した場合に、連携機能を実行可能な構成の組み合わせが案内されている。実施例7では、ユーザが画像を指定しなくても、構成の組み合わせが案内される。以下、具体例を挙げて説明する。
【0183】
図15に示すように、画面40の主表示領域42には、ノートPC(A)に紐付く画像48、プロジェクタDに紐付く画像74、及び、TVモニタFに紐付く画像148が表示されている。この状態で、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、ノートPC(A)、プロジェクタD及びTVモニタFを含む構成群の中で連携機能を実行可能な構成の組み合わせを特定する。例えば、ノートPC(A)とプロジェクタDとの組み合わせ(第1組み合わせ)によって連携機能の実行が可能であり、ノートPC(A)とTVモニタFとの組み合わせ(第2組み合わせ)によって連携機能の実行が可能であるものとする。この場合、制御部24は、ノートPC(A)に紐付く画像48とプロジェクタDに紐付く画像74とを繋げる矢印の画像152を画面40に表示させ、ノートPC(A)に紐付く画像48とTVモニタFに紐付く画像148とを繋げる矢印の画像154を画面40に表示させる。また、制御部24は、第1組み合わせによって実行可能な連携機能の内容が記述された表示枠156と、第2組み合わせによって実行可能な連携機能の内容が記述された表示枠158を画面40に表示させる。
【0184】
また、制御部24は、案内開始ボタン画像150を画面40に表示させてもよい。制御部24は、ユーザによって案内開始ボタン画像150が押されていない場合、案内用の矢印の画像152,154を画面40に表示させず、案内開始ボタン画像150がユーザによって押された場合、画像152,154を画面40に表示させてもよい。もちろん、ユーザは、音声によって案内開始の指示を与えてもよい。
【0185】
また、実施例6と同様に、制御部24は、各構成の状況に応じて、案内対象の組み合わせを変更してもよい。例えば、TVモニタFが使用中であり、ノートPC(A)と連携して連携機能を実行できる状況ではない場合、制御部24は、TVモニタFを案内するための画像154を画面40に表示させなくてもよい。
【0186】
制御部24は、構成の位置を構成の状況として利用することで、案内対象の組み合わせを変更してもよい。例えば、現実空間におけるノートPC(A)とTVモニタFとの間の距離が閾値以上である場合、制御部24は、TVモニタFを案内するための画像154を画面40に表示させなくてもよい。その距離が閾値未満である場合、制御部24は、画像154を画面40に表示させる。こうすることで、互いの距離が閾値未満となる複数の構成をユーザに提示することができる。ソフトウェアが構成として用いられる場合も同様である。この場合、ソフトウェアがインストールされている装置の設置位置を考慮して、案内の有無が決定される。
【0187】
また、制御部24は、ユーザの状況に応じて、案内対象の組み合わせを変更してもよい。ユーザの状況は、例えば、ユーザが機器12、ソフトウェア又は端末装置10を操作する時間帯、ユーザのスケジュール、ユーザの位置、ユーザの作業状況、又は、ユーザと構成との位置関係等である。
【0188】
例えば、各機器12、各ソフトウェア及び端末装置10の過去の操作時間帯が履歴として管理されており、その履歴情報が、端末装置10、機器12、又は、サーバ等の装置に記憶されている。また、連携機能毎に連携機能が実行された時間帯が履歴として管理され、履歴情報に、連携機能が実行された時間帯を示す情報が含まれてもよい。制御部24は、その履歴情報を参照することで、ユーザが、各機器12、ソフトウェア及び端末装置10を操作する時間帯を推測する。また、制御部24は、ユーザが連携機能を使用する時間帯を推測してもよい。そして、制御部24は、その推測結果に基づいて、連携機能に用いられる可能性のある構成の組み合わせを案内する。例えば、ノートPC(A)とプロジェクタDとを用いる連携機能を使用する可能性のある時間帯(例えば、過去にその連携機能が実行された時間帯)では、制御部24は、その連携機能に要するノートPC(A)とプロジェクタDとの組み合わせを案内する。具体的には、制御部24は、その時間帯では、矢印の画像152を画面40に表示させ、その時間帯以外の時間帯では画像152を画面40に表示させない。こうすることで、ユーザにとって連携機能が必要な時間帯に、当該連携機能に用いられる構成の組み合わせをユーザに案内することができる。また、連携機能の使用頻度が用いられてもよい。例えば、制御部24は、連携機能毎に、単位時間帯毎の使用頻度を演算し、連携機能毎に使用頻度が閾値以上となる単位時間帯を特定する。そして、制御部24は、単位時間帯毎に、使用頻度が閾値以上となる連携機能に用いられる構成の組み合わせを案内する。例えば、ある時間帯では、ノートPC(A)とプロジェクタDとを用いた連携機能の使用頻度が閾値以上となる場合、制御部24は、その時間帯では矢印の画像152を画面40に表示させ、その時間帯以外の時間帯では画像152を画面40に表示させない。こうすることで、ユーザが連携機能を使用すると予測される時間帯に、当該連携機能に用いられる構成の組み合わせをユーザに案内することができる。
【0189】
また、制御部24は、ユーザのスケジュールを利用してもよい。例えば、各ユーザのスケジュールを示す情報が、端末装置10、又は、サーバ等の外部装置にて管理されており、制御部24は、端末装置10にログインしているユーザのスケジュールの情報を取得する。制御部24は、ユーザのスケジュールに基づいて、ユーザが使用する可能性のある連携機能に要する構成の組み合わせを推測し、その構成の組み合わせを案内するための矢印の画像を画面40に表示させる。例えば、ユーザが外出する予定である場合、制御部24は、外出先で使用すると想定される連携機能を特定し、その連携機能に要する構成の組み合わせを案内する。また、制御部24は、連携機能の過去の使用履歴に基づいて、ユーザのスケジュールに合致する連携機能を特定し、その連携機能に要する構成の組み合わせを案内してもよい。例えば、ユーザの予定が外出予定である場合、制御部24は、外出時に使用されたことがある連携機能、又は、外出時の使用頻度が閾値以上となる連携機能を特定し、その連携機能に要する構成の組み合わせを案内する。また、ユーザの予定が会議予定である場合、制御部24は、会議にて使用されたことがある連携機能、又は、会議中の使用頻度が閾値以上となる連携機能を特定し、その連携機能に要する構成を案内してもよい。こうすることで、ユーザのスケジュールに適した連携機能に要する構成をユーザに案内することができる。
【0190】
また、制御部24は、端末装置10を利用するユーザの位置を利用してもよい。例えば、制御部24は、GPS(Global Positioning System)等を利用することで端末装置10(ユーザ)の位置を特定する。ユーザが室内に滞在している場合、制御部24は、その室内にて使用する可能性のある連携機能を特定し、その連携機能に要する構成の組み合わせを案内する。例えば、制御部24は、その室内に設置されている機器12を用いて実行可能な連携機能を特定し、その機器12を連携機能に用いられる構成として案内する。ユーザが室外にいる場合についても同様である。なお、連携機能管理テーブルにおいて、連携機能毎に、室内又は室外に適していることを示す情報が連携機能に紐付けられており、制御部24は、その連携機能管理テーブルを参照することで、室内又は室外に適した連携機能を特定する。こうすることで、ユーザの位置に適した連携機能に要する構成をユーザに案内することができる。
【0191】
また、制御部24は、端末装置10を利用するユーザの作業状況を利用してもよい。例えば、ユーザがプレゼンテーション用ソフトウェアを用いて資料を作成している場合、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、プレゼンテーション用ソフトウェアと連携して連携機能を実行可能な構成(例えばプロジェクタD)を特定する。プレゼンテーション用ソフトウェアを用いて作成された資料は、プロジェクタによって投影される可能性がある。つまり、プレゼンテーション用ソフトウェアの次に、プロジェクタが使用される可能性がある。制御部24は、プロジェクタDを連携候補として案内する。例えば、制御部24は、プレゼンテーション用ソフトウェアに紐付く画像58とプロジェクタDに紐付く画像74とを繋ぐ矢印の画像を画面40に表示させる。また、ユーザが文書作成ソフトウェアを用いて文書を作成している場合、特定部26は、連携機能管理テーブルを参照することで、文書作成ソフトウェアと連携して連携機能を実行可能な構成(例えば複合機)を特定する。文書作成ソフトウェアを用いて作成された文書は、複合機によってプリントされる可能性がある。つまり、文書作成ソフトウェアの次に、複合機が使用される可能性がある。制御部24は、複合機を連携候補として案内する。例えば、制御部24は、文書作成ソフトウェアに紐付く画像と複合機に紐付く画像とを繋ぐ矢印の画像を画面40に表示させる。こうすることで、ユーザの作業状況に適した連携機能に用いられる構成をユーザに提示することができる。
【0192】
また、制御部24は、端末装置10を利用するユーザと各構成(機器12、又は、ソフトウェアがインストールされている装置)との位置関係を利用してもよい。制御部24は、GPS等を利用することで、端末装置10(ユーザ)の位置と各構成の位置を特定する。例えば、制御部24は、ユーザにより近い位置に配置されている機器12を、連携機能に用いられる構成として案内してもよいし、ユーザと同じフロアに設置されている機器12を、連携機能に用いられ構成として案内してもよい。例えば、連携機能を実行可能な構成の複数の組み合わせが画面40に表示されている場合、制御部24は、複数の組み合わせの中で、ユーザからの距離が閾値以上となる構成の組み合わせを案内してもよいし(矢印の画像を表示)、ユーザからの距離が最短となる構成の組み合わせを案内してもよい。図16に示す例を挙げて説明すると、ノートPC(A)とユーザとの間の距離が閾値以下であり、かつ、プロジェクタDとユーザとの間の距離が閾値以下である場合、制御部24は、案内用の矢印の画像152を画面40に表示させる。一方、TVモニタFとユーザとの間の距離が閾値を超える場合、制御部24は、案内用の矢印の画像154を画面40に表示させない。こうすることで、連携機能に用いられる構成であってユーザの位置により近い構成をユーザに案内することができる。
【0193】
また、制御部24は、端末装置10の記憶部22に記憶されているデータの編集状況に応じて、当該データを用いて連携機能を実行する構成の組み合わせを変更し、変更後の組み合わせを案内してもよい。例えば、連携機能管理テーブルには、データの種類毎に、データの編集状況に応じた連携機能と当該連携機能に用いられる構成の組み合わせとが互いに対応付けられて登録されている。データの種類として、例えば、文書ファイル、画像ファイル(静止画ファイル、動画ファイル)、図形ファイル、音楽ファイル、及び、プレゼンテーション用ファイル等が登録されている。データの編集状況は、例えば、編集中、及び、編集が完了して保存済み、等である。特定部26は、データの編集状況を検知し、その連携機能管理テーブルを参照することで、検知された編集状況にて使用されると想定される連携機能(そのデータの編集状況に対応付けられている連携機能)を特定し、その連携機能に用いられる構成の組み合わせ(その連携機能に対応付けられている構成の組み合わせ)を連携候補として特定する。制御部24は、そのようにして特定された構成の組み合わせを案内するための矢印の画像を画面40に表示させる。こうすることで、データの編集状況に適した連携機能に用いられる構成をユーザに案内することができる。
【0194】
例えば、文書ファイルがユーザによって編集されている場合、特定部26は、文書ファイルの編集中という編集状況に対応付けられている連携機能を特定し、その連携機能に用いられる構成の組み合わせを特定する。また、文書ファイルの編集が完了して記憶部22に記憶されている場合、特定部26は、編集完了という編集状況に対応付けられている連携機能を特定し、その連携機能に用いられる構成の組み合わせを特定する。制御部24は、そのようにして特定された構成の組み合わせを案内する。文書ファイルが編集中であれば、編集中という編集状況に応じた連携機能に要する構成の組み合わせが案内され、文書ファイルの編集が完了して保存されている場合、編集完了という編集状況に応じた連携機能に要する構成の組み合わせが案内される。
【0195】
また、編集によってデータの変化量が閾値以上になった場合、制御部24は、案内対象の構成の組み合わせを変更してもよい。
【0196】
上述した各実施例において、制御部24は、連携機能が実行される前に、当該連携機能に用いられる構成の組み合わせを案内する(例えば矢印の画像を表示する)。
【0197】
また、制御部24は、構成の組み合わせを用いて連携機能が実行されている場合に、別の連携機能の実行に要する構成の組み合わせを案内してもよい。例えば、図16に示されている連携機能1「ノートPC(A)に表示中の画像をプロジェクタDによって投影する」が、ノートPC(A)とプロジェクタDによって実行されている場合、制御部24は、ノートPC(A)とTVモニタFの組み合わせを案内するための画像154を画面40に表示させる。もちろん、制御部24は、画像152を画面40に表示させてもよい。こうすることで、ある連携機能が実行中の場合に、別の連携機能、及び、当該別の連携機能に要する構成の組み合わせを、ユーザに提示することができる。
【0198】
また、上述した各実施例において、構成に紐付く画像が画面40に追加して表示された場合、構成に紐付く画像が画面40から取り除かれた場合、又は、端末装置10に新たなソフトウェアがインストールされた場合等に、制御部24は、連携機能に要する構成の組み合わせの案内を更新する。例えば、構成に紐付く画像が画面40に追加して表示された場合、特定部26は、その構成と連携して連携機能を実行可能な他の構成を特定し、制御部24は、その連携機能を案内するための矢印の画像を画面40に表示させる。こうすることで、画面40へ画像を追加する操作に従って、連携機能をユーザに案内することができる。新たなソフトウェアが端末装置10にインストールされて、当該ソフトウェアに紐付く画像が画面40に表示された場合も同様である。また、構成に紐付く画像が画面40から取り除かれた場合(当該画像が非表示になった場合)、制御部24は、当該構成に関する連携機能の案内を非表示にする。
【0199】
なお、上述した各実施例において、画面40に表示されている各構成を用いて連携機能を実行できない場合、つまり、何らかの連携機能を実行可能な構成の組み合わせが画面40に表示されていない場合、制御部24は、連携機能を実行可能な構成の組み合わせが画面40に表示されていない旨を示すメッセージ等の情報を画面40に表示させる。もちろん、制御部24は、その旨を表現する音声をスピーカから出力してもよい。
【0200】
また、上述した各実施例において、機器12の部分(例えば複合機の本体部)に割り当てられている機能(例えば当該本体部に割り当てられたプリント機能等)が連携機能に用いられる場合、その部分を案内するための情報(例えば矢印の画像)が画面40に表示されてもよい。例えば、複合機に紐付く画像中の本体部を表す部分を指し示す矢印の画像が、画面40に表示される。また、ソフトウェアが複数の機能を有し、当該ソフトウェアに紐付く画像の各部分に各機能が割り当てられている場合も、機器12と同様に、画像の部分を指し示す矢印の画像が表示されてもよい。
【0201】
上記の端末装置10及び機器12のそれぞれは、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、端末装置10及び機器12のそれぞれは、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、端末装置10及び機器12のそれぞれの各部の機能が実現される。上記プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、端末装置10及び機器12のそれぞれの各部は、例えばプロセッサ、電子回路又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、端末装置10及び機器12のそれぞれの各部は、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
【符号の説明】
【0202】
10 端末装置、12 機器、24 制御部、26 特定部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16