(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-18
(54)【発明の名称】目立たない表面実装マイクロホン
(51)【国際特許分類】
H04R 19/04 20060101AFI20220511BHJP
【FI】
H04R19/04
(21)【出願番号】P 2019548292
(86)(22)【出願日】2018-02-26
(86)【国際出願番号】 EP2018054616
(87)【国際公開番号】W WO2018162263
(87)【国際公開日】2018-09-13
【審査請求日】2020-09-17
(32)【優先日】2017-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】519315556
【氏名又は名称】ジー.アール.エー.エス. サウンド アンド バイブレーション アクチエゼルスカベット
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100145791
【氏名又は名称】加藤 志麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126354
【氏名又は名称】藤田 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】ボヴィン,ジョナス カベル
(72)【発明者】
【氏名】マーブジェルグ,クレステン
(72)【発明者】
【氏名】メーア,ウルライク
【審査官】西村 純
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-267782(JP,A)
【文献】特表2001-500258(JP,A)
【文献】特表2007-520896(JP,A)
【文献】実開平07-007299(JP,U)
【文献】特表2008-533950(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 19/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性コンデンサ層(14)からスペーサによって離間されたダイアフラム(7)を備える表面実装型コンデンサマイクロホン(1)であって、
前記導電性コンデンサ層(14)は、背面プレート(15)の表面に配置されており、
前記背面プレート(15)が絶縁キャリアによって実現され、前記背面プレート(15)が前記導電性コンデンサ層(14)を担持し、且つさらに前記背面プレート(15)が、前記背面プレート(15)の同じ側の他の表面領域において前記導電性コンデンサ層(14)から絶縁されて、前記導電性コンデンサ層(14)を囲む前記スペーサを形成するスペーサ層(23)を担持し、
前記導電性コンデンサ層(14)が、その間の前記背面プレート(15)の絶縁領域によって絶縁された層厚の差を伴ってリング状スペーサ層(23)によって囲まれた前記背面プレート(15)の中央領域上に配置され、
前記ダイアフラム(7)が、前記スペーサ層(23)を覆って固定要素(24、25)によってまたがられ、前記ダイアフラム(7)と前記導電性コンデンサ層(14)との間に空隙(17)を形成し、
前記背面プレート(15)が、前記絶縁領域内に通気孔(16)を備え、前記背面プレート(15)を基本セラミックプレート(10)から所定距離(20)に保持してコンデンサマイクロホン(1)の実質的に閉じたバックボリューム(18)を形成するためにハウジング要素(19)が構築されて
おり、
前記ハウジング要素(19)が、前記バックボリューム(18)から前記コンデンサマイクロホン(1)のハウジングの外側の領域(29)への通気を可能にするための通気チャネル(27)を備える、コンデンサマイクロホン(1)。
【請求項2】
前記通気チャネル(27)が、前記ハウジング要素(19)と前記固定要素(24)との間に形成された螺旋溝(28)を含む、請求項
1に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
【請求項3】
前記導電性コンデンサ層(14)が、前記背面プレート(15)の孔(21)および前記バックボリューム(18)内の導電性要素(22)を介して、前記固定要素(24、25)の外側の導電性表面層(13)上に配置された処理回路(8)と前記導電性コンデンサ層(14)を接触させる前記基本セラミックプレート(10)の前記導電性表面層(13)と接触する、請求項1または2に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
【請求項4】
前記コンデンサマイクロホン(1)のハウジングが、前記基本セラミックプレート(10)とともに前記導電性表面層(1
3)上に配置された前記コンデンサマイクロホン(1)の出力接点(12)についての1つのみの開口(11)を有する前記コンデンサマイクロホン(1)の全ての要素を囲むキャップ(9)を備える、請求項
3に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
【請求項5】
前記背面プレートの前記絶縁キャリアが、セラミックプレートによって実現される、請求項1から
4のいずれか一項に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背面プレートの表面に配置された導電性コンデンサ層からスペーサによって離間されたダイアフラムを備える表面実装型コンデンサマイクロホンに関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許第1649718号明細書は、例えば携帯電話のプリント回路基板に取り付けるための表面実装型コンデンサマイクロホンを開示している。開示されたコンデンサマイクロホンは、スペーサと背面プレートの下方に配置された処理回路とによって離間されたダイアフラムと背面プレートとを保持する円筒形状のハウジングを備えるエレクトレットコンデンサマイクロホンである。この表面実装型コンデンサマイクロホンの機械的要素は、マイクロホンのハウジングが、それが取り付けられている表面上に実質的に突出するように構築されて配置される。これは、携帯電話の使用ケースでは許容できるが、他の使用ケースでは高すぎてかさばるものとなる。そのような他の使用ケースは、例えば、飛行試験のために航空機の表面にそれらを接着するためにまたは風力タービンのブレード上にそれらを接着するために使用される表面実装型マイクロホンである。米国特許出願公開第2011/192212号明細書は、風力タービンのブレード上のマイクロホンがブレードへの動物の衝撃を分析するためのセンサとして使用されるような使用ケースを開示している。そのような使用ケースのための表面実装型マイクロホンは、できるだけ薄くて堅牢でなければならない。
【0003】
米国特許出願公開第2013/0094676号明細書および国際公開第2004/080122号パンフレットは、これらのマイクロホンの厚さおよび複雑さを増大させる、組み立てられるべきかなりの数の部品を有する表面実装型コンデンサマイクロホンを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】欧州特許第1649718号明細書
【文献】米国特許出願公開第2011/192212号明細書
【文献】米国特許出願公開第2013/0094676号明細書
【文献】国際公開第2004/080122号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、それが取り付けられている表面上にできるだけ少なく突出するのみである、薄いハウジングを有する表面実装型マイクロホンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の[1]から[9]を含む。
[1]背面プレート(15)の表面に配置された導電性コンデンサ層(14)からスペーサによって離間されたダイアフラム(7)を備える表面実装型コンデンサマイクロホン(1)であって、上記背面プレート(15)が絶縁キャリアによって実現され、且つ上記背面プレート(15)が上記導電性コンデンサ層(14)を担持し、且つさらに上記背面プレート(15)が、上記背面プレート(15)の同じ側の他の表面領域において上記導電性コンデンサ層(14)から絶縁されて、上記導電性コンデンサ層(14)を囲む上記スペーサを形成するスペーサ層(23)を担持する、ことを特徴とするコンデンサマイクロホン。
[2]上記導電性コンデンサ層(14)が、その間の上記背面プレート(15)の絶縁領域によって絶縁された層厚の明確な差を伴ってリング状スペーサ層(23)によって囲まれた上記背面プレート(15)の中央領域上に配置される、上記[1]に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
[3]上記ダイアフラム(7)が、上記スペーサ層(23)を覆って固定要素(24、25)によってまたがられ、上記ダイアフラム(7)と上記導電性コンデンサ層(14)との間に空隙(17)を形成する、上記[2]に記載のコンデンサマイクロホン(1)。[4]上記背面プレート(15)が、上記絶縁領域内に通気孔(16)を備え、上記背面プレート(15)を基本セラミックプレート(10)から所定距離(20)に保持してコンデンサマイクロホン(1)の実質的に閉じたバックボリューム(18)を形成するためにハウジング要素(19)が構築されている、上記[3]に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
[5]上記ハウジング要素(19)が、上記バックボリューム(18)から上記コンデンサマイクロホン(1)のハウジングの外側の領域(29)への通気を可能にするための通気チャネル(27)を備える、上記[4]に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
[6]上記通気チャネル(27)が、上記ハウジング要素(19)と上記固定要素(24)との間に形成された螺旋溝(28)を含む、上記[5]に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
[7]上記導電性コンデンサ層(14)が、上記背面プレート(15)の孔(21)および上記バックボリューム(18)内の導電性要素(22)を介して、上記固定要素(24、25)の外側の導電性表面層(13)上に配置された処理回路(8)と上記導電性コンデンサ層(14)を接触させる上記基本セラミックプレート(10)の上記導電性表面層(13)と接触する、上記[4]から[6]のいずれか一項に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
[8]上記コンデンサマイクロホン(1)の上記ハウジングが、上記基本セラミックプレート(10)とともに上記導電性表面層(13)上に配置された上記コンデンサマイクロホン(1)の出力接点(12)についての1つのみの開口(11)を有する上記コンデンサマイクロホン(1)の全ての要素を囲むキャップ(9)を備える、上記[7]に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
[9]上記背面プレートの上記絶縁キャリアが、セラミックプレートによって実現される、上記[1]から[8]のいずれか一項に記載のコンデンサマイクロホン(1)。
この目的は、絶縁キャリアによって実現され、且つ背面プレートが導電性コンデンサ層を担持し、且つさらに背面プレートが背面プレートの同じ側の他の表面領域において導電性コンデンサ層から絶縁されて、導電性コンデンサ層を覆って突出してスペーサを形成するスペーサ層を担持する背面プレートを有するマイクロホンによって達成される。
【0007】
この機械的構成は、例えば、背面プレートの一方側に2層を担持するセラミックプレートから構成された背面プレートを有する表面実装型コンデンサマイクロホンをもたらし、一方の層であるスペーサ層は、導電層または非導電層であり、他方の層である導電性コンデンサ層よりも厚い。1つの好ましい実施形態では、スペーサ層は、背面プレートの導電性コンデンサ層の上に例えば0.02mm突出する金属の導電層によって実現され、0.02mmのダイアフラムの空隙をもたらす。他の実施形態では、0.01mmのようなより小さい空隙またはさらに小さい空隙が実現されることができ、さらに他の実施形態では、0.1mmまたはそれ以上のようなより大きい空隙が実現されることができる。セラミック背面プレート上の異なる厚さの導電層によるこのスペーサの実現は、表面実装型コンデンサマイクロホンの平坦で堅牢な実現を可能にする。絶縁背面プレートは、一様な厚さの一体型最終片を形成するための繊維材料の布または紙と熱硬化性樹脂とのラミネートのような回路基板技術で使用される任意の種類の絶縁材料によって実現されることができる。
【0008】
ダイアフラムを背面プレートに固定するために、スペーサ層を覆う1つまたは2つの固定リングのような固定要素でダイアフラムにまたがることがさらに有利である。基本セラミックプレートから規定の距離に背面プレートを配置して、コンデンサマイクロホンのバックボリュームを形成するために、固定リングと背面プレートとの間に配置された保持リングのような保持要素が使用されることができる。これらの機械的配置は、平坦で堅牢なコンデンサマイクロホンを達成するのを支援する。
【0009】
ダイアフラムの両側の平均静圧が等しくなるのを確実にするために、バックボリュームからコンデンサマイクロホンのハウジングの外側の領域まで通気チャネルを配置することが特に有利である。この通気チャネルは、音波が通過してマイクロホンによって捕捉された音に影響を与えるのを回避するために狭くする必要がある。好ましい実施形態では、そのような通気チャネルは、固定要素と保持要素との間に形成された螺旋溝を備え、この通気チャネルは、マイクロホンが組み立てられたときに完成する。
【0010】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下に記載される実施形態を参照して明らかになり、説明されるであろう。当業者は、様々な実施形態を組み合わせることができることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態にかかる表面実装型コンデンサマイクロホンの平面図を示している。
【
図2】
図2は、
図1にかかるコンデンサマイクロホンの側断面
図A-Aを示している。
【
図4】
図4は、
図1にかかるコンデンサマイクロホンの背面プレートの平面図を示している。
【
図5】
図5は、
図1にかかるコンデンサマイクロホンの斜視図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、航空機の翼の表面2に接着されている表面実装型コンデンサマイクロホン1を示している。マイクロホン1は、航空機の翼の形態を改善し、翼の表面に沿った実際の空気流についてさらに学ぶために、翼に沿った空気の乱流によって引き起こされる雑音を測定するために使用される。マイクロホン1は、風力タービンの表面または他の表面にも同様に接着されて、関連する物理的パラメータを測定することができる。マイクロホン1自体が物理的パラメータの測定に影響を与える空気の乱流を引き起こすことを回避するために、マイクロホン1のハウジングは、平坦で吹きさらしでなければならない。これは、以下に説明するように、機械的および電気的設定によって達成される。
【0013】
マイクロホン1は、ハウジング3を備え、主風方向4がハウジング3の傾斜領域5および6に対して略垂直になるように表面2上に接着され、空気の乱流を減少させる。マイクロホン1は、さらに、ハウジング3の表面積の約半分を覆う円形のダイアフラム7を備える。ハウジング3の表面積の他の半分の下方には、
図2からわかるように、マイクロホン1のコンデンサ素子によって提供される電気信号を処理するための処理回路8が配置されている。コンデンサマイクロホン1の機械的部品と処理回路8とのこの並置配置は、有利にはマイクロホン1の平坦構成を支持する。
【0014】
マイクロホン1のハウジング3は、基本セラミックプレート10とともに基本セラミックプレート10の導電性表面層13上に配置されたマイクロホン1の出力接点12についての1つのみの開口11を有するマイクロホン1の全ての要素を囲むキャップ9から構成される。これは、特に堅牢で信頼性の高いマイクロホン1を実現することを可能にする。導電性表面層13は、処理回路8の電気素子と、出力接点12と、コンデンサマイクロホン1の導電性コンデンサ層14との間の電気的接触を提供する。
【0015】
図3は、マイクロホン1の音響性能に最も関連のある機械的要素の断面図を示し、
図5は、斜視図を示している。
図4の平面図に示す円形の背面プレート15は、セラミックプレートとしてセラミック材料によって実現される。背面プレート15は、ダイアフラム7と背面プレート15との間の空隙17から背面プレート15と基本セラミックプレート10との間に形成されたバックボリューム18への空気流を可能にするために直径上に配置された複数の孔16を備える。保持リング19として実現されるハウジング要素は、円形の背面プレート15を距離20で保持してバックボリューム18の側壁を形成する。
【0016】
背面プレート15は、さらに、導電性コンデンサ層14と導電性表面層13上の処理回路8との間に電気的接触をもたらす導電性接着剤22で充填されたコンタクトホール21を中央に備える。使用時には、音響波がダイアフラム7を移動させ、コンデンサプレートの1つとして導電性コンデンサ層14を有するコンデンサ用の誘電体を構築する空隙17を減少および増加させる。結果として、特定の音響波によって影響される電気信号が処理回路8によって検出されて処理される。
【0017】
マイクロホン1は、ダイアフラム7を導電性コンデンサ層14から離間させて空隙17の距離を画定および固定するスペーサを備える。このスペーサは、背面プレート15の同じ表面上にあるが背面プレート15の異なる表面領域である、導電性スペーサ層23と呼ばれる第2の導電層によって実現される。導電性コンデンサ層14は、孔16の領域において導電性スペーサ領域23から絶縁されている。空隙17は、導電性スペーサ領域23が導電性コンデンサ層14よりも厚いように実現される。したがって、導電性コンデンサ層14および導電性スペーサ層23の層厚には明確な差があり、これらの層の厚さの差は、規定の空隙17を提供する。そのため、セラミックプレート上の導電層は、安価で正確な方法でのエッチングのような公知の製造技術によって製造されることができ、規定された空隙17を有するマイクロホン1を製造することは容易且つ堅牢である。
【0018】
マイクロホン1は、さらに、第1の固定リング24および第2の固定リング25によって形成された固定要素を備える。第1の固定リング24は、保持リング19と第2の固定リング25との間に配置され、第1の固定リング24と第2の固定リング25との間にダイアフラム7を滑らかに保持して導電性スペーサ層23にまたがる円形領域26を備える。したがって、組み立てられたマイクロホン1では、円形領域26は、導電性スペーサ層23の高さよりわずかに下方に配置されている。
【0019】
マイクロホン1のハウジング要素の一部としての保持リング19は、その一部が螺旋溝28として形成されて、バックボリューム18からマイクロホン1のハウジングの外側の領域29への通気を可能にする通気チャネル27を備える。通気チャネル27は、音波がそれを通って移動し、マイクロホン1によって捕捉された音に影響を与えるのを回避するために狭くて長くなければならない。これは、通気チャネル27の長さを延ばし、ネジが製造される方法で容易な製造を可能にするため、通気チャネル27の一部または全部を螺旋溝28として形成することが特に有利である。本発明の他の実施例では、螺旋溝28の一部または全部は、保持リング19の平坦面を有する第1の固定リング24内に実現されることができる。狭い通気チャネル27の長さを延ばすために同じ技術的効果を有する螺旋溝と同様の他の形態も同様に使用することができる。
【0020】
これら全ての有利な機械的および電気的構成により、マイクロホン1は、わずか1mmの厚さ、または0.9mmもしくは0.8mmのようにさらに小さい厚さで実現されることができる。表面実装型コンデンサマイクロホン1のこの小さな実現は、マイクロホン1によってわずかな乱流が引き起こされるのを可能にするかまたは全く乱流が引き起こされるのを可能にせず、それによって、マイクロホン1によって測定される音または圧力のような物理的パラメータのより高い精度を達成するのを可能にする。
【0021】
本発明の他の実施例では、スペーサは、互いの上にある2つの導電層によって実現されることができる。スペーサの領域内の第1の導電性表面層の上において、この第1の表面層の上に第2の導電性表面が追加されて、突出部およびダイアフラムの空隙を達成することができる。
【0022】
本発明の他の実施例では、固定リングと保持リングとの間にダイアフラムを固定するための1つのみの固定リングが実現されることができる。2つの固定リングを有する他の実施例では、第1の固定リングが使用されて背面プレートを保持し且つバックボリュームの側壁を構築することができる。
【0023】
他の実施例では、背面プレートおよび基本プレートは、表面上に導電層を生成することを可能にするフレックスプリントのようなプリントカード材料のようなセラミックと同様の他の材料によって実現されることができる。原則として、背面プレートは、十分な剛性を有する任意の絶縁材料によって実現されることができる。
【0024】
他の実施例では、スペーサ層は、スペーサ層を構築するためにガラスまたははんだ付けマスクのような非導電性材料によって実現される。導電性コンデンサ層を膜から離間させるために非常に薄い材料層を生成することを可能にする任意の種類の材料または製造プロセスがよい。さらなる実施例では、スペーサ層は、背面プレートの一部としての背面プレートの高さによって実現される。これは、スペーサ層を実現するために背面プレートに別個の層を追加する必要がないという利点を有する。