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特許7071428情報処理装置、情報処理方法及び情報処理のためのコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-10
(45)【発行日】2022-05-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理のためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 11/20 20060101AFI20220511BHJP
【FI】
G06T11/20 600
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020045456
(22)【出願日】2020-03-16
(65)【公開番号】P2021149169
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2021-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】594026860
【氏名又は名称】長屋 充人
(74)【代理人】
【識別番号】100092130
【弁理士】
【氏名又は名称】若原 誠一
(72)【発明者】
【氏名】長屋 充人
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-516286(JP,A)
【文献】石橋 徹夫 他2名,Locality-Sensitive Hashingを用いた階層的クラスタ分析手法,電子情報通信学会論文誌,2005年04月01日,第J88-D-I巻 第4号,p.852-863
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00-19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに対して、
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールさせた情報をスケール記憶手段に記憶させ
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求めさせ、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属させる、これらの帰属処理の結果を帰属記憶手段に記憶させ、
上記グラフの原点またはグラフの所定位置から見て、上記帰属記憶手段に記憶された帰属処理の結果に係るグループのなす角度が所定角度以上となり、さらに上記帰属記憶手段に記憶された帰属処理の結果につき、上記サンプルが帰属されたグループが複数になれば、当該帰属処理を停止または終了させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項2】
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールした情報をスケール記憶手段に記憶する処理と、
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求める処理と、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属せず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属する、これらの帰属処理の結果を帰属記憶手段に記憶する処理と、
上記グラフの原点またはグラフの所定位置から見て、上記帰属記憶手段に記憶された帰属処理の結果に係るグループのなす角度が所定角度以上となり、さらに上記帰属記憶手段に記憶された帰属処理の結果につき、上記サンプルが帰属されたグループが複数になれば、当該帰属処理を停止または終了する処理とをコンピュータに実行させる情報処理のためのコンピュータプログラム。
【請求項3】
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールした情報を記憶するスケール記憶手段と、
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求めさせる離間距離手段と、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属させる、これらの帰属処理の結果を記憶する帰属記憶手段と、
上記グラフの原点またはグラフの所定位置から見て、上記帰属記憶手段に記憶された帰属処理の結果に係るグループのなす角度が所定角度以上となり、さらに上記帰属記憶手段に記憶された帰属処理の結果につき、上記サンプルが帰属されたグループが複数になれば、当該帰属処理を停止または終了させる停止終了手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
コンピュータに対して、
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールさせた情報をスケール記憶手段に記憶させ
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求めさせ、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属させる、これらの帰属処理の結果を帰属記憶手段に記憶させ、
上記サンプルが帰属されたグループが複数になり、さらにこの複数のグループのうち、各グループの大きさに対して所定の割合より、上記離間距離が大きくなった場合、または当該グループの大きさが所定値より大きくなった場合に、上記帰属処理を停止または終了させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールした情報をスケール記憶手段に記憶する処理と、
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求める処理と、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属せず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属する、これらの帰属処理の結果を帰属記憶手段に記憶する処理と、
上記サンプルが帰属されたグループが複数になり、さらにこの複数のグループのうち、各グループの大きさに対して所定の割合より、上記離間距離が大きくなった場合、または当該グループの大きさが所定値より大きくなった場合に、上記帰属処理を停止または終了する処理とをコンピュータに実行させる情報処理のためのコンピュータプログラム。
【請求項6】
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールした情報を記憶するスケール記憶手段と、
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求めさせる離間距離手段と、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属させる、これらの帰属処理の結果を記憶する帰属記憶手段と、
上記サンプルが帰属されたグループが複数になり、さらにこの複数のグループのうち、各グループの大きさに対して所定の割合より、上記離間距離が大きくなった場合、または当該グループの大きさが所定値より大きくなった場合に、上記帰属処理を停止または終了させる停止終了手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータに対して、
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールさせた情報をスケール記憶手段に記憶させ
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求めさせ、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属させる、これらの帰属処理の結果を帰属記憶手段に記憶させ、
上記サンプルが帰属されたグループが複数になり、さらにこのグループの数が、上記サンプルの数の所定割合まで減少したか否か判別し、所定割合まで減少していれば、上記帰属処理を停止または終了させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールした情報をスケール記憶手段に記憶する処理と、
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求める処理と、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属せず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属する、これらの帰属処理の結果を帰属記憶手段に記憶する処理と、
上記サンプルが帰属されたグループが複数になり、さらにこのグループの数が、上記サンプルの数の所定割合まで減少したか否か判別し、所定割合まで減少していれば、上記帰属処理を停止または終了する処理とをコンピュータに実行させる情報処理のためのコンピュータプログラム。
【請求項9】
多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールした情報を記憶するスケール記憶手段と、
このスケール記憶手段の記憶情報を読み出して、各サンプルの相互の離間距離を求めさせる離間距離手段と、
この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させず、当該離間距離に係るサンプルの両方がいずれのグループにも属していなければ、当該サンプルを新たな別のグループに帰属させる、これらの帰属処理の結果を記憶する帰属記憶手段と、
上記サンプルが帰属されたグループが複数になり、さらにこのグループの数が、上記サンプルの数の所定割合まで減少したか否か判別し、所定割合まで減少していれば、上記帰属処理を停止または終了させる停止終了手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
上記各離間距離につき、当該離間距離に係るサンプルが、上記グラフの異なる象限にそれぞれ属すれば、同じ象限に属する離間距離に対し、当該離間距離を実際より大きくし、または同じ象限に属すれば、異なる象限に属する離間距離に対し、当該離間距離を実際より小さくする、修正処理を行うことを特徴とする請求項3、6または9記載の情報処理装置。
【請求項11】
上記グループへの帰属処理を停止または終了された当該サンプルにつき、新たなグループを作製して、当該グループに当該サンプルを帰属させることを特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理のためのコンピュータプログラムに関し、特に多数の情報をグループごとにまとめて分析し易くする装置/方法/プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報を処理して、集めた情報をグラフ上にプロットして、分布状態を分析することが行われてきている。
【0003】
【文献】特開2016-180599号公報
【文献】特開2009-098072号公報
【文献】特開2016-176811号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、集めた情報の分布状態の分析を新しいスタイルで行う装置/方法/プログラムを提供しようというものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、 多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールさせるプロット手段と、 この各サンプルの相互の離間距離を求めさせる離間距離手段と、 この離間距離が短い/近いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させない帰属手段と、 この帰属手段の帰属処理を、上記グループが複数となり、しかも所定の条件で停止または終了させる停止終了手段とを備えた。
【発明の効果】
【0006】
これにより、多数のサンプルを複数のグループに割り振り、近いサンプル同志は同じグループ帰属され、このグループの数や大きさによって、分布状態を容易に解析でき、人工知能による分析にも非常に貢献できる。情報処理方法、情報処理のためのコンピュータプログラムでも同様である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】情報処理装置の全体回路を示す。
図2】プログラム/情報記憶部7(情報記憶部6)を示す。
図3】全体処理(情報処理)のフローチャートを示す。
図4】ステップ13のグループ処理のフローチャート(前半)を示す。
図5】ステップ13のグループ処理のフローチャート(後半)を示す。
図6】情報処理の顔の形の具体例を示す。
図7】情報処理の顔の形の具体例を示す。
図8】情報処理のグラフ上のサンプルSの具体例を示す。
図9】情報処理のグラフ上のサンプルSの具体例を示す。
図10】情報処理のグラフ上のサンプルSの具体例を示す。
図11】情報処理のグラフ上のグループGの処理の具体例を示す。
図12】情報処理のグラフ上のグループGの処理の具体例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(1)全体回路
図1は、情報を処理する情報処理装置/システム、情報処理方法を実現するための装置/システム、情報処理のためのコンピュータプログラムを実行する装置/システム、情報処理装置/システム、サーバー、パソコン、スマートフォン、携帯情報端末、インターネット機器、カーナビゲーション、マイクロコンピュータ、システムの全体回路を示す。
【0009】
この全体回路は、コントローラ1(中央処理演算装置であるCPU、ROM、RAM、時計回路など)を中心に、アドレス信号及び情報信号が双方向に伝達されるアドレス/情報バスライン2を介して入力部3、出力部4、インターフェース部5、情報記憶部6、プログラム/情報記憶部7等と電気的に接続されて構成されている。
【0010】
入力部3は、キーボ-ド、マウス、タッチパネル、デジタイザなどの文字入力装置または画像入力装置などからなっている。文字入力装置または画像入力装置からは、情報処理の各種情報、年月日情報、サンプル、サンプル数、因子、グラフ、グループ、グループ数、スケール、離間距離、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度、グループの角度などが入力され、さらに、その他の各種情報を処理するためのコマンド、設定・指示情報、その他の情報が入力されてもよい。
【0011】
出力部4は、ディスプレイ、プリンタなどから構成されており、上記情報処理の各種情報、年月日情報、サンプル、サンプル数、因子、グラフ、グループ、グループ数、スケール、離間距離、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度、グループの角度などの各種情報、種々の情報の入力画面、制御画面、出力画面などが表示画面に表示/印刷されるなどの出力処理が行われる。
【0012】
出力部4のディスプレイには、サンプル、サンプル数、因子、グラフ、グループ、グループ数、スケール、離間距離、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度、グループの角度の情報個々、その他の情報が表示される。表示倍率の数値、その他の数値、状態、モードも表示される。これらサンプル、サンプル数、因子、グラフ、グループ、グループ数、スケール、離間距離、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度、グループの角度は、ディスプレイ以外の、プリンタ、ホログラム、三次元画像表示器などで表示されてもよい。
【0013】
インターフェース部5は、LAN、インターネット、外部機器接続用のなどの送受信回路などからなり、外部入力装置と外部出力装置とからなる外部装置が接続される。このインターフェース部5を通じて、他のパソコンなどからも、上記情報処理の各種情報、年月日情報、サンプル、サンプル数、因子、グラフ、グループ、グループ数、スケール、離間距離、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度、グループの角度などの各種情報などのほか、その他の情報、コマンド、設定・指示情報、その他の情報、プログラムが送受される。
【0014】
プログラム/情報記憶部7(内部記憶媒体/手段)はフラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、CD-ROMなどROM等の不揮発性メモリと、RAM、キャッシュメモリ、ハードディスク、磁気カード、磁気ディスク、CD-RAM、DVD(デジタルビデオディスク)等が用いられた一時記憶メモリという大別して二種類の記憶装置(記憶手段)から構成されている。
【0015】
そして、プログラム/情報記憶部7のROMには、情報を処理する情報処理装置(全体回路)で実行されるプログラムや各種処理に使用される汎用情報が記憶される。このプログラムは後述するフローチャートに対応している。また、プログラム/情報記憶部7の一時記憶メモリには、プログラム処理中の情報の一時的な蓄積等、つまりワーキングメモリ若しくはキャッシュメモリとして用いられ、フラグ、モードなども記憶される。
【0016】
また、情報記憶部6(外部記憶補助媒体/手段、補助記憶媒体)は、磁気ディスク、光ディスク、フレキシブルディスク(プロッピィーディスク)、磁気ドラム、磁気テープ、メモリカード、CD-RAM、CD-ROM、DVDなどの大量情報記憶/保存メディアとそれらのメディアへの情報書き込み/読み出し装置等(ドライブ装置、インターフェイス回路)から構成されている。
【0017】
なお、場合によって、情報を処理する情報処理装置は、情報記憶部6のROM内に予め記憶されたプログラムによって単一の処理が行われる専用装置とされ、情報記憶部6に保存されたプログラムが、適宜、プログラム/情報記憶部7のRAM内に呼び込まれて起動される汎用のコンピュータ装置とされる。この場合は、情報記憶部6には、コントローラ1によって実行される基本ソフト(オペレーティングソフト)、システムソフト、応用プログラムを含む各プログラムが保存されている。
【0018】
そして、情報を処理する情報処理装置の電源立ち上げ時、または新たなプログラムの起動時等において、情報記憶部6から読み出されて取り込まれ、プログラム/情報記憶部7のRAM等に一時的に保存されると共に、コントローラ1によって実行される。つまり、情報を処理する情報処理装置によって実行されるプログラムが、情報記憶部6に保存されており、適宜読み出されて取り込まれてコントローラ1によって実行される。
【0019】
この場合、新たなプログラムへの変更は、情報記憶部6内に保存されているプログラム自体が置き換えられるか、若しくはプログラムの保存されているCD-ROM、磁気ディスク、フレキシブル磁気ディスク等が交換される(インストール/転送される)ことで行われる。
【0020】
また、プログラム/情報記憶部7のEPROMに保存されたプログラムを専用に実行するコンピュータ装置の場合には、同じように、CD-ROM、磁気ディスク、フレキシブル磁気ディスク等が交換される(インストール/転送される)ことに呼応してEPROM等の書き換えが行われるか、またはROM自体の交換によって達成される。
【0021】
なお、このプログラムの新規置き換えは、場合によって、上記インターフェース部5を通じて、インターネット回線、電話回線、公衆回線またはLAN回線を介して接続されている他のコンピュータなどの外部装置から送られてくる。つまり、コンピュータ装置(全体回路)で実行されるプログラムが、情報記憶部6に対して直接的に交換されたり、インターネットなどの通信網を介して国内外の外部装置から送られてきたもので交換されたりする。
【0022】
したがって、場合によって、情報を処理する情報処理装置(全体回路)において実行されるプログラムが、起動の度毎に、国内外の外部装置から送られてくる。つまり、情報を処理する情報処理装置の情報記憶部6に応用プログラムが保存されておらず、国内外の外部装置から送られてくるプログラムを実行する端末装置の役目のみが、本発明の情報を処理する情報処理装置(全体回路)に与えられる。さらには、国内外の外部装置からプログラムとそのプログラムによって処理される情報が共に送られてきて、そのプログラムによって情報処理がなされた後、その結果が国内外の外部装置に送り返される。
【0023】
また、情報を処理する情報処理装置(コンピュータ装置)で実行されるプログラムは、場合によって、OSなどの基本プログラムを基に、応用プログラムが実行されるような、一般的なコンピュータシステムによるプログラムであり、OSを含む統一化された一つのプログラムのみが実行される専用のコンピュータシステムである。よって、それらの統一化されたプログラムが国内外の外部装置から与えられるし、応用プログラムまたは基本プログラムまたはプログラムの一部のみが国内外の外部装置から送られてきて実行される。
【0024】
なお、場合によって、本情報処理の情報処理装置(コンピュータ装置)に予め別のオペレーティングシステム、システムプログラム(OS)、その他のプログラムが記憶され、上記プログラムはこれらのOS、その他のプログラムとともに実行される。このプログラムは本装置(コンピュータ本体)にインストールされ実行されるときに、別のプログラムとともにまたは単独で請求項(特許請求の範囲)または末尾の他の発明の効果の各請求項に記載された処理・機能を実行させる。
【0025】
また、場合によって、このプログラムの一部または全部が本装置以外の1つ以上の国内外の単数又は複数の別装置に記憶されて実行され、本装置と別装置との間には通信手段を介して、これから処理する情報/既に処理された情報/プログラムが送受され、本装置及び別装置全体として、本発明が実行される。これらの通信手段はインターネット通信システムなどである。
【0026】
(2)プログラム/情報記憶部7(情報記憶部6)
図2は、上記プログラム/情報記憶部7(情報記憶部6)の記憶内容を示す。このプログラム/情報記憶部7(情報記憶部6)には、複数/多数のサンプル、サンプル数、因子、グラフ、グループ、グループ数、スケール、離間距離、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度、グループの角度が記憶されている。
【0027】
多数のサンプルS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、S4(X4、Y4)、S5(X5、Y5)、…、が記憶され、これらサンプルは、第一因子X1、X2、X3、X4、X5、…、第二因子Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、…、に対応づけられて記憶されている。
【0028】
各サンプルは、この第一因子及び第二因子といった因子でグラフ上にプロットされ、この第一因子及び第二因子はグラフ上のX軸及び軸に所定の配置でスケールされている。スケールは、このX軸及び軸の目盛りまたは度盛りを表し、整数軸、自然数軸、対数軸などを表す。
【0029】
サンプル数は、上記多数のサンプルSの合計数である。グラフは、当該グラフを示すデータであり、例えば直交座標、極座標、軸数(次元数)などである。離間距離D1、D2、D3、D4、…、は、上記多数のサンプルS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、S4(X4、Y4)、S5(X5、Y5)、…、のそれぞれ相互の離間距離を示す。
【0030】
各サンプルS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、S4(X4、Y4)、S5(X5、Y5)、…、をそれぞれG1、G2、G3、…、の複数のグループGに振り分けられてまとめられ、このG1、G2、G3、…、がグループGを示す。グループ数は、この複数のグループの合計数である。
【0031】
グループ数は、サンプル数より少なく、通常、1/2~1/10000、例えば1/5~1/50程度であり、分布状態を分析する最適な数とされる。また、1つのサンプルは、複数のグループに帰属することはなく、通常は1つのグループのみに帰属する。
【0032】
象限は、上記グラフの座標軸で空間が分けられる、それぞれの部分を表す。なお、この象限は、上記因子が兼ねることもできる。上記因子X、Yがプラス+またはマイナス-によって、サンプルの属する象限が第一象限、第二象限、第三象限、第四象限となるので、この因子X、Yがプラス+またはマイナス-によって象限が表される。象限数は、この象限の数を示す。
【0033】
次元は、上記グラフの広がり方の度合を表し、上記座標軸に対応している。次元数は、この次元の数を示す。上記X軸及び軸であれば、次元数は2、象限数は4となり、X軸、Y軸及びZ軸であれば、次元数は3、象限数は8となり、X軸のみであれば、次元数は1、象限数は2となる。
【0034】
サンプルSの角度As1、As2、As3、…、は、所定基準、例えばX軸に対して、各サンプルSがなす角度を示し、それぞれ0度~360度の値をとる。グループGの角度Ag1、Ag2、Ag3、…、は、所定基準、例えば原点Oから見た各グループG1、G2、G3、…、の広がりを示す角度である。
【0035】
軸数が増えれば、次元数、象限数も増えていく。このようなサンプル、サンプル数、因子、グラフ、グループ、グループ数、スケール、離間距離、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度、グループの角度の一組は、さらに異なるサンプル、因子、グラフなどごとに多層的に複数組記憶されている。上記グラフは実際に描かれる必要はなく、描くためのデータであってもよい。
【0036】
(3)全体処理
図3は、上記コントローラ1によって実行される全体処理(情報処理)のフローチャートを示す。図3の処理は電源投入または当該プログラム実行の所定処理によって開始され、まず、イニシャライズ処理が実行され(ステップ11)、上記情報記憶部6、プログラム/情報記憶部7のエラーチェック、その他の初期化が行われる。
【0037】
次いで、入力されたサンプルS、サンプル数、因子、グラフ、グループG、グループ数、スケール、離間距離D、象限、象限数、次元、次元数、サンプルの角度As、グループの角度Agなどの情報の書き込みまたは入力などの入力処理が実行され(ステップ12)、上記サンプルのグループ分けまたはグループ化などのグループ処理が実行され(ステップ13)、さらに処理された情報の読み出しまたは出力などの出力処理が実行され(ステップ14)、これ以降、電源が切られるまで、この入力処理と出力処理とが繰り返される。
【0038】
(4)グループ処理(ステップ13)
図4及び図5は、上記ステップ13のグループ処理のフローチャート(前半及び後半)を示す。まず、多数のサンプルS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、S4(X4、Y4)、S5(X5、Y5)、…、が取り込まれる(ステップ21)。このサンプルSは、少なくとも2つの因子X、Yで1つのサンプルSがグラフ上にプロットされ、この各因子X、Yは上記グラフ上のX軸、Y軸に所定の配置でスケールされるものである。
【0039】
これら多数のサンプルSは、あらかじめ計測されたり、他から送られてきたりする。この取り込まれた多数のサンプルS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、S4(X4、Y4)、S5(X5、Y5)、…、の相互の離間距離D1、D2、D3、D4、…、が順次求められて出力され(ステップ22)、プログラム/情報記憶部7(情報記憶部6)に書き込まれて入力される。この離間距離Dは例えばピタゴラスの定理/三平方の定理を使って各因子X、…から求められる。
【0040】
この入力において、離間距離D1、D2、D3、D4、…、は、各両端のサンプルS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、S4(X4、Y4)、S5(X5、Y5)、…、に関連づけられている。そして、この離間距離Dの両端のサンプルの属するグラフの象限が異なっているかどうか、つまりこの両端の一方の因子X、Yと他方の因子X、Yのプラス+/マイナス-(正/負)で異なっているかどうか判別する(ステップ23)。
【0041】
異なっていれば、当該離間距離Dの両端が異なる象限にあるので、当該離間距離Dを大きくする、例えば1.5倍、2倍、3倍、…、に大きくして、実際より大きくする修正処理を行って重み付けする(ステップ24)。これにより、両端が同じ象限にある離間距離に対し、異なる象限にまたがる2つのサンプルの離間距離Dが実際より大きく修正され、同じグループに帰属しにくくなる。
【0042】
なお、上記ステップ23、24の修正前の離間距離Dが全体の中で最も小さく、しかもこの離間距離Dの両端のサンプルが異なる象限にある場合、上記ステップ23、24の修正処理は行なわないようにしてもよい。つまり、上記ステップ23、24で修正後の離間距離Dが最も小さい両端のサンプルが、互いに異なる象限にある場合、上記ステップ23、24の修正処理は行なわず、この場合のみ離間距離Dを修正前に戻してもよい。
【0043】
同じであれば、当該離間距離Dの両端が同じ象限にあるので、当該離間距離Dを変えず、重み付けの修正処理は行わない(ステップ25)。これにより、両端が同じ象限に属する2つのサンプルの離間距離Dは修正されず、同じグループに帰属し易くなる。なお、上記ステップ24の帰属象限が異なれば離間距離Dの修正処理は行われず、両端が異なる象限にある離間距離に対し、上記ステップ25で帰属象限が同じであれば離間距離Dが小さくされる修正処理が実行されてもよい。
【0044】
次いで、上記離間距離D1、D2、D3、D4、…、の短いものから、ソート/順番に並べ/順序化し(ステップ27)、この離間距離Diが最も短い/近い両端のサンプルSi、Si+1につき、いずれのグループG1、G2、G3、…、に属していなければ(ステップ28)、両サンプルを新たな未使用の1つのグループG1、G2、G3、…に帰属させる(ステップ30)。
【0045】
次に長い離間距離Djにつき、当該離間距離Djに係る両端のサンプルSj、Sj+1の一方SjがすでにいずれかのグループG1、G2、G3、…、に属していれば(ステップ28)、グループG1、G2、G3、…、に属していない方のサンプルSj+1を、グループG1、G2、G3、…、に属しているサンプルSjに係るグループG1、G2、G3、…、と同じグループG1、G2、G3、…、に帰属させる(ステップ32)。
【0046】
また、さらに次に長い離間距離Dkに係るサンプルSk、Sk+1の両方がすでにいずれかのグループG1、G2、G3、…、に属していれば(ステップ28)、当該サンプルSk、Sk+1をいずれのグループG1、G2、G3、…、にも帰属させない(ステップ34)。
【0047】
これらステップ28~34の処理が下記の処理とともに繰り返され(ステップ38、40)、各サンプルSがいずれかのグループG1、G2、G3、…、に、離間距離Dが短い順に順次帰属させられていく。ここで、再び新たに、両端がいずれのグループG1、G2、G3、…、に属していなければ(ステップ28)、両サンプルSを新たな未使用の1つのグループG1、G2、G3、…に帰属される(ステップ30)。
【0048】
そして、上記多数のサンプルS1(X1、Y1)、S2(X2、Y2)、S3(X3、Y3)、S4(X4、Y4)、S5(X5、Y5)、…、のサンプルの角度A1、A2、A3、A4、…、が順次求められて出力され(ステップ36)、プログラム/情報記憶部7(情報記憶部6)に書き込まれて入力される。
【0049】
このサンプルSの角度As1、As2、As3、…、は、例えばX軸に対して、各サンプルSがなす角度を示し、0度~360度の値をとる。このサンプルSの角度Asは、例えば各サンプルSの各因子X、Yの値から三角関数のarctan/逆正接を使って求められるが、arctan/逆正接、arcsin/逆正弦、arccos/逆余弦などがそのまま用いられてもよい。
【0050】
次いで、上記ステップ30、32で変更のあったグループG1、G2、G3、…、につき、原点Oから見た当該グループG1、G2、G3、…、個々の全体のなすグループGの角度Ag1、Ag2、Ag3、…、が求められる(ステップ37)。これは、当該グループG1、G2、G3、…、に属する各サンプルの上記角度As1、As2、As3、…、の最大値から最小値が差し引かれて求められる。
【0051】
そして、この帰属グループGの角度Agが、所定角度以上となれば(ステップ38)、上記ステップ28~34のグループへの帰属処理が停止または終了され、今帰属された当該グループGのサンプルSを上記グループGから除外し、新たなグループGを作成して、当該グループGにこのサンプルSを帰属させる(ステップ39)。
【0052】
これにより、1つのグループGに帰属するサンプルSが増えすぎてしまうことがなくなるか、または1つのグループGに帰属するサンプルSの数が少なくても、ばらつきが広がって、分析に支障が生じてしまうことがなくなる。さらに、グループGの角度Agに影響がなければ、当該グループGのサンプル数は増やされる。
【0053】
この新たなグループGに帰属するサンプルSは、上記離間距離Dの、両端、片方いずれでも可能である。この所定角度以上が判別される所定角度は、予め操作者によって設定されて入力されたり、予め決められていたりして記憶される。例えば、45度、60度、90度、135度、180度、225度、270度、315度、360度などである。
【0054】
上記ステップ38で、所定角度以上でなければ、上記ステップ28~34のグループへの帰属処理が継続される。この角度Ag1、Ag2、Ag3、…、の基準点は、原点Oに限られず、グラフ上の任意の点でもよく、グラフの内のほか、外、上、下、前、後、左、右の点でもよい。
【0055】
上記角度As1、As2、As3、…、の基準軸は、X軸に限られず、Y軸でもよいし、取り得る値は-180度~+180度など、他の値でもよいし、その他グラフ上の任意の線、軸でもよく、グラフの内のほか、外、上、下、前、後、左、右の線、軸でもよい。
【0056】
次いで、上記グループGの数が複数となり、上記サンプルSがまとめられたグループGの数が所定数まで、例えば上記サンプル数の所定割合、例えば1/10まで作られれば、つまりサンプル数の1/10まで減少すれば(ステップ40)、上記ステップ28~34のグループGへの帰属処理が停止または終了される。この所定数1/10は上述したように他の値でもよいし、予め操作者によって設定されて入力されたり、予め操作者などによって決められて入力されたりして記憶されてもよい。
【0057】
そして、どのグループGにも属さないサンプルSが残っていれば(ステップ41)、残っているサンプルS、1つ1つに、新たなグループGを割り当てる(ステップ42)。こうして、すべてのサンプルSがいずれかのグループGに帰属する。サンプルSが1つしかないグループGも存在する。しかし、このようなサンプルSが1つしかないグループGは省略されてもよい。グループ数が所望より多すぎるまたは少なすぎるときは、上記ステップ40の許容されるグループ数、ステップ38で許容される角度、ステップ24の修正の重み付けの大きさを変更すればよい。
【0058】
実際はほとんどあり得ないが、もし上記ステップ40でグループ数が「1」で複数でなければ、ステップ28~34へ戻って、グループ数が増やされる。実際はほとんどあり得ないが、もしグループ数「1」のまま、上記ステップ41と同様に、どのグループGにも属さないサンプルSがもう残っていなければ、グループ数が「1」のまま、当該処理は終了される。
【0059】
上記グラフは、2次元であるが、3次元、4次元、5次元、6次元、7次元、8次元でもよい。これに応じて上記象限の数も増える。そして、上記グループG、離間距離Dは、複数、2つ、3つ、…の異なる象限にまたがっていてもよい。このようにして、上記ステップ40、38などで、上記グループGが複数となり、しかも所定の条件でグループGへの帰属処理が停止または終了される。
【0060】
(5)具体例
図6及び図7は、上記情報処理の具体例を示す。この情報は人間の顔の形を示し、この顔の眉から口までの長さを「顔の縦の長さ」とし、口のラインを左右に延ばして顔の輪郭と交わる両端の点の間の長さを「顔の横の長さ」とする。
【0061】
この「顔の縦の長さ」と「顔の横の長さ」の比率をもって、卵型、丸型、面長、三角形、四角形などとされる。例えば、当該比率は、卵型1:1、丸型2:3、面長3:2、三角形3:3、四角形1:2とされる。図6に示すとおりである。
【0062】
図7では、これら卵型、丸型、面長、三角形、四角形の顔の形に対して、髪型につき「横幅のボリュームを少なくする」「あご周りにボリュームを出す」「トップのボリュームを控えめ」「バックにボリュームを出す」「サイドのボリュームを出す」「顔周りの髪をカールさせる」「トップのボリュームを出す」「サイドの髪でほほを隠す」「おでこに空間を作る」「前髪を作る」が対応づけられている。さらにこれらは、満足度「かなり不満」「少し不満」「わずかに不満」「普通」「わずかに満足」「少し満足」「かなり満足」に対応づけられている。
【0063】
上記卵型の顔のグループ(クラスター)は、「横幅のボリュームを少なくする」のグループ(クラスター)と対応している。丸型の顔のグループ(クラスター)は、「サイドの髪でほほを隠す」のグループ(クラスター)と対応している。面長の顔のグループ(クラスター)は、「トップのボリュームを控えめ」「サイドのボリュームを出す」「顔周りの髪をカールさせる」「前髪を作る」のグループ(クラスター)と対応している。他の三角形の顔、四角形の顔も上記何らかのグループ(クラスター)と対応している。
【0064】
図8図9図10は、上記情報処理のグラフ上の具体例を示す。図8では、2つのサンプルS1、S2の離間距離Dは大きくないが、原点Oから見たサンプルS1、S2の角度As1、As2はかなり異なっているので、両サンプルS1、S2の帰属グループGは異なるグループG1、G2となる。
【0065】
図9では、サンプルS3、S4、S5、S6につき、異なる象限にまたがっているが、原点Oから見たサンプルS3、S4、S5、S6の角度As3、As4、As5、As6はあまり異なっておらず近似しているので、各サンプルS3、S4、S5、S6の帰属グループGは同じグループG3となる。
【0066】
なお、図9の例で、象限が異なる場合の重み付けの修正が小さい場合、サンプルS3、S4、S5、S6は同じグループに帰属されるが、象限が異なる場合の重み付けの修正が大きい場合、サンプルS3、S4とサンプルS5、S6とは異なるグループに帰属されることもある。
【0067】
図10は、サンプルS7、S8、S9のうち、サンプルS7、S8は同じ象限に帰属し、サンプルS9のみ異なる象限に属している。象限の異なる両端S8、S9の離間距離Dに対する上記ステップ24の修正処理の大きくする修正量が大きく、上記ステップ38の1つのグループG4に許される所定角度が小さければ、サンプルS9はサンプルS7、S8とは異なるグループGに帰属される。
【0068】
象限の異なる両端S8、S9の離間距離Dに対する上記ステップ24の修正処理の大きくする修正量が小さく、上記ステップ38の1つのグループG4に許される所定角度が大きければ、サンプルS9はサンプルS7、S8と同じグループG4に帰属される。このようにステップ24の修正割合、ステップ8の1つのグループGに許される所定角度の大きさによって、同じサンプルSであっても、帰属グループG、グループ数は変更される。
【0069】
図11及び図12は、情報処理のグラフ上のグループGの処理の具体例を示す。この図11の例は、上記「顔の縦の長さ」と「顔の横の長さ」をX軸とY軸にスケールし、卵型、丸型、面長、三角形、四角形の顔の形を各サンプルS11~S15としてグラフ上にプロットしたものである。
【0070】
図11の例では象限が異なる場合の重み付けの修正処理を大きくしている。したがって、同じ象限のサンプルS14、S15のみ、同じグループG11とされ、他は、各象限ごとにグループG12、G13、G14が形成される。
【0071】
上記図12の例は、上記「顔の縦の長さ」と「顔の横の長さ」をX軸とY軸にスケールし、髪型の「横幅のボリュームを少なくする」「あご周りにボリュームを出す」「トップのボリュームを控えめ」「バックにボリュームを出す」「サイドのボリュームを出す」「顔周りの髪をカールさせる」「トップのボリュームを出す」「サイドの髪でほほを隠す」「おでこに空間を作る」「前髪を作る」を各サンプルS21~S30としてグラフ上にプロットしたものである。
【0072】
図12の例では象限が異なる場合の重み付けの修正処理を大きくしている。したがって、同じ象限のサンプルS22、S24、S27、S29とS23、S25、S26、S30と、それぞれごとに、それぞれ同じグループG22、G21とされ、他は、各象限ごとにグループG23、G24が形成される。
【0073】
(6)他の実施の形態
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々変更可能である。例えば、上記ステップ38を以下のように変更してもよい。例えば、上記離間距離D、または、帰属するグループGの大きさが、所定角度以外に所定値以上となれば(ステップ38)、上記ステップ28~34のグループへの帰属処理が停止または終了され、今帰属された当該グループGのサンプルSを上記グループGから除外し、新たなグループGを作成して、当該グループGにこのサンプルSを帰属させる(ステップ39)。
【0074】
ここで、変更されたステップ38で判別される所定値は、予め操作者によって設定されて入力されたり、予め決められていたりして記憶されてもよいし、各グループまたは離間距離Dの大きさに対して所定割合でもよい。
【0075】
これは、離間距離Dの中の最大値の所定割合、例えば1/2、2/3、1/3、3/4、1/4、…などでもよいし、当該グループの中の離間距離Dの最大値の所定割合、例えば1/2、2/3、1/3、3/4、1/4、…などでもよい。この最大値は、他に平均値・最頻値・最小値の同倍、1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、…などでもよい。
【0076】
上記X軸上プラス値部分は上記第1象限、X軸上マイナス値部分は上記第3象限、Y軸上プラス値部分は上記第2象限、Y軸上マイナス値部分は上記第4象限、原点O上のサンプルSは上記第1象限に帰属するものとして、上記ステップ23~25の処理は実行される。なお、これらの帰属象限は上記に限られず他の象限であってもよい。
【0077】
上記X軸上プラス値部分、X軸上マイナス値部分、Y軸上プラス値部分、Y軸上マイナス値部分、原点O上のサンプルSについては、上記4つの象限と別の第5象限、第6象限、第7象限、第8象限、第9象限としてステップ24の修正処理が実行されてもよい。この場合重み付け修正の内容は異なる象限ごとに異なっていてもよいし、隣接するいずれかの象限と同じとしてもよいし、両隣りの象限の間の重み付け修正の例えば1/2の値など、所定の値とされてもよく、これは原点Oでも同様である。
【0078】
上記情報処理装置、情報処理方法及び情報処理のためのコンピュータプログラムは、複数の場所、複数の国、国内外に分散して設けられた装置、プログラムによって、実行されてもよく、この場合各分散システムはインターネット回線、その他の通信回線を通じて接続され情報・情報が送受される。
【0079】
これに応じて、上記情報記憶部6、プログラム/情報記憶部7は、複数に分割、分離されて、これらの記憶手段に記憶された情報・情報は、複数個所に分散記憶されてもよいし、上記フローチャートに応じたプログラム内に記憶されてもよい。
【0080】
上記情報のサンプルSは、人の顔型、髪型であったが、これに限られず、両目の離間距離、両耳の離間距離、目から口までの距離、目から鼻までの距離、鼻から口までの距離、腕・手の長さ・太さ・幅、脚・足の長さ・太さ・幅、バスト、ウエスト、ヒップ、頭部の周囲、身長、体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、基礎代謝量、体内年齢、実年齢、人間以外の動物、昆虫、これらの行動、変化、自動車、二輪車、船舶、航空機などの乗り物、筆記具、消しゴムなどの文房具、パソコン、テレビなどの電気製品、絵画、書画、書籍、置物、家具、その他の器物、建造物、不動産など、これらの行動、変化など、何でもよい。
【0081】
上記ステップ38で所定角度以上が判別される所定角度は、ステップ40で収束されるグループGの数は、上記何らかの値より演算されて求められたり、予め操作者によって入力されたり、予め決められていたりいてもよい。例えば、1度~359度、1個~100個などである。
【0082】
上記図3図5の各ステップの情報処理(入力処理/出力処理/グループ処理/書き込み処理/読み出し処理)は、全体処理の中で実行されるのではなく、インタラプト処理により、管理者などによって入力、出力、書き込み、読み出しのコマンドが入力された時に実行されてもよいし、インタラプト処理により、連絡先などからインターネット回線などを通じてアクセスされた時に実行されてもよい。
【0083】
上記ステップ41~42の処理は省略されてもよい。これにより、サンプルSが1つだけのグループGは省略される。この省略が行なわれても、多数のサンプルSの分布状態は、最適に分析/解析される。
【0084】
上記ステップ23~25の処理は省略されてもよい。これにより、象限に関わりなく、多数のサンプルSの分布状態が最適に分析/解析される。上記ステップ38~39の処理は省略されてもよい。これにより、グループGの角度に関わりなく、多数のサンプルSの分布状態が最適に分析/解析される。
【0085】
上記ステップ40の処理は省略されてもよい。これにより、グループGの数に関わりなく、多数のサンプルSの分布状態が最適に分析/解析される。上記ステップ32で、新たな未使用のグループGに割り当ててもよい。上記ステップ34で、両端または片方が新たな未使用のグループGに割り当てられてもよい。
【0086】
上記ステップ11~42のそれぞれの処理の順番は一部または全部入れ変えてもよいし、一部または全部が省略されてもよいし、各ステップが均等の他の処理に置き換えられてもよいし、同等の機能を発揮するAI(人工知能)、変化テーブル、ハードまたは回路で一部または全部が入れ替え・置き換え可能であり、均等の範囲で一部人為的に実行されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、これらそれぞれの一部または全部が省略されてもよいし、それぞれの処理は単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよい。
【0087】
上記コントローラ1、アドレス/情報バスライン2、入力部3、出力部4、インターフェース部5、情報記憶部6、プログラム/情報記憶部7、上記ステップ11~14、21~42は、単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらそれぞれの一部または全体は省略されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、その形状・配置形態・情報形態は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよい。
【0088】
上記コントローラ1、情報記憶部6及びプログラム/情報記憶部7が合体されたり、3つ以上に分離されたり、入力部3、出力部4及びインターフェース部5が合体されたり、3つ以上に分離されたりしてもよいし、上述のシステム、処理、回路、プログラム、ソフトウエア、ハードウエアの一部または全体はAI(人工知能)によって実行されてもよい。
【0089】
上記図1の全体回路の処理装置、コントローラ1、アドレス/データバスライン2、入力部3、出力部4、インターフェース部5、情報記憶部6、プログラム/情報記憶部7、図3図5の各ステップは、単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらそれぞれの構成、動作、作用、工程または機能の一部または全体は省略されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、向きは図示のもののほか、90度、0度乃至180度、上下、左右、前後、表裏、手前、奥に傾斜/向きを変えて/反転されて使用されてもよく、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよく、一部または全部省略されてもよいし、形状は平坦、カーブしていてもよいし、凹凸があってもよいし、一部または全部省略されてもよいし、材質は樹脂製、金属製、木製、竹製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製、硬質ウレタン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよい。
【0090】
(7)他の発明の効果
[1]コンピュータに対して、 多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールさせ、
この各サンプルの相互の離間距離を求めさせ、 この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させず、 この帰属を、上記グループが複数となり、しかも所定の条件で停止または終了させることを特徴とする情報処理方法。
【0091】
[2]多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールさせる処理と、 この各サンプルの相互の離間距離を求めさせる処理と、 この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させない処理と、 この帰属の処理を、上記グループが複数となり、しかも所定の条件で停止または終了させる処理とをコンピュータに実行させる情報処理のためのコンピュータプログラム。
【0092】
[3]多数のサンプルにつき、少なくとも2つの因子で1つのサンプルをグラフ上にプロットさせ、この各因子は上記グラフ上の軸に所定の配置でスケールさせるプロット手段と、 この各サンプルの相互の離間距離を求めさせる離間距離手段と、 この離間距離が短いものから、当該離間距離に係るサンプルを1つのグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの一方がすでにいずれかのグループに属していれば、グループに属していないサンプルを、グループに属しているサンプルに係るグループに帰属させ、当該離間距離に係るサンプルの両方がすでにいずれかのグループに属していれば、当該サンプルをいずれのグループにも帰属させない帰属手段と、 この帰属手段の帰属処理を、上記グループが複数となり、しかも所定の条件で停止または終了させる停止終了手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。
【0093】
[4]上記各離間距離につき、当該離間距離に係るサンプルが、上記グラフの異なる象限にそれぞれ属すれば、同じ象限に属する離間距離に対し、当該離間距離を実際より大きくし、または同じ象限に属すれば、異なる象限に属する離間距離に対し、当該離間距離を実際より小さくする、修正処理を行うことを特徴とする請求項記載の情報処理装置。 これにより、各サンプルをグラフの象限に沿ってグループ分けできる。
【0094】
[5]上記グラフの原点またはグラフの所定位置から見て、上記グループのなす角度が所定角度以上となれば、上記帰属手段による当該グループへの帰属処理を停止または終了させることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。 これにより、1つのグループに各サンプルが集中して偏ってしまうことが無い。
【0095】
[6]上記帰属手段による当該グループへの帰属処理を停止または終了された当該サンプルにつき、新たなグループを作製して、当該グループに当該サンプルを帰属させることを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。 これにより、あるグループの角度が大きくなって、はずれたサンプルがあってもいずれかのグループに帰属できる。
【0096】
[7]上記グループの数が、上記サンプル数の所定割合まで減少したか否か判別し、所定割合まで減少していれば、上記帰属手段の帰属処理を停止または終了させることを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。 これにより、分布状態を最適に分析/解析できるグループ数に収束できる。
【0097】
[8]上記帰属手段による帰属処理は、上記作製された複数のグループのうち、各グループの大きさに対して所定の割合より、上記離間距離が大きくなった場合、または当該グループの大きさが所定値より大きくなった場合に、上記帰属手段の帰属処理を停止または終了させることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。 これにより、離間距離または特定のグループが大きく、グループや分布状態を大きく変えてしまうサンプルを除外できる。
【0098】
[9]上記帰属手段によって帰属されるグループは、上記グラフの異なる象限にまたがっていることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。 これにより、場合によって分析/解析に必要な、象限をまたがるサンプルも同じグループにでき、分布状態を最適に分析/解析できる。
【0099】
[10]上記グラフは、2次元、3次元、4次元、5次元または6次元であり、これに応じて上記象限の数も増えることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。 これにより、因子の多い多元的なサンプルについても分析/解析できる。
【産業上の利用可能性】
【0100】
多数のサンプルの分布状態を最適に分析/解析できる。各サンプルSの各離間距離Dのうち、グラフ上の象限をまたがっている離間距離のみ大きく修正され(ステップ23、24)、短い離間距離から順に以下の処理が行なわれていく。
【0101】
当該離間距離の両端のサンプルがいずれのグループGにも属していなければ、この両端のサンプルを新たなグループに帰属させ、片方だけいずれかのグループに属していれば他の端のサンプルを当該グループに帰属させ、両方ともすでにどこかのグループに属していれば、新たなグループ割当は行わない(ステップ28~34)。
【0102】
あるグループの角度が大きくなれば、当該グループへの割当は行わず、別の新たなグループに割り当て(ステップ38、39)、割当グループ数が所定値を越えれば、残りのサンプルS1つ1つにグループを割り当てる(ステップ40~42)。
【符号の説明】
【0103】
1…コントローラ
2…アドレス/情報バスライン
3…入力部 4…出力部
5…インターフェース部
6…情報記憶部
7…プログラム/情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12